JP5593683B2 - 撮像装置 - Google Patents

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Description

本発明は、画像を生成する撮像装置に関する。
固体撮像素子を使用する撮像装置では、レンズによって結像された像に撮像素子のサンプリング周波数と同程度以上の高周波成分が含まれていると、モアレによって発生する偽色のため、撮像した画像が劣化するという現象が起こる。そのため、レンズのピントをずらすことによって偽色を除去し、ピントがずれることによるSN比の低下を補填するために露光時間を長くする撮像装置が知られている(例えば、特許文献1など)。
特開平8−149358号公報
しかしながら、上述した特許文献1に開示された撮像装置では、ピントをずらして撮像するため画像のボケは改善されない。
そこで、本発明の撮像装置は、解像度を維持しつつ、偽色が除去された画像を取得することを目的とする。
本発明の撮像装置は、画像を取得する撮像部と、前記画像を複数のブロックに分割し、前記ブロック毎の色差信号を算出する色差信号算出部と、焦点状態が異なる2つの画像を第1画像、第2画像としたときに、これら第1画像第2画像とにおいて対応する前記ブロック毎の色差信号の差分に基づいて、いずれか一方の画像から偽色が発生した領域を検出し、他方の画像から前記偽色が発生した領域に対応する領域を検出する検出部と、前記差分に基づく係数を用いて、前記偽色が発生した領域の色差信号と、前記対応する領域の色差信号とを混合した色差信号を、前記偽色が発生した領域の色差信号に置換する偽色補正部とを備える。
なお、前記第1画像は合焦状態で前記撮像部により取得された画像、前記第2画像は非合焦状態で前記撮像部により取得された画像からなり、前記偽色が発生した領域は、前記第1画像に形成されても良い。
また、前記撮像部は、前記2つの画像とは焦点状態が異なる第3画像を取得し、前記検出部は、補正後の前記第1画像の色差信号と、前記第3画像の色差信号との差分に基づいて、補正後の前記第1画像から偽色を補正しきれなかった領域を検出しても良い。
また、前記係数は、前記偽色が発生した領域の色差信号と、前記対応する領域の色差信号との割合を示す混合比であっても良い。
本発明の他の撮像装置は、焦点状態がそれぞれ異なる第1画像、第2画像、第3画像を取得する撮像部と、画像の色差信号を算出する色差信号算出部と、前記第1画像及び前記第2画像の色差信号の差分に基づいて、前記第1画像または前記第2画像のいずれか一方の画像から偽色が発生した領域を検出し、前記第1画像または前記第2画像の他方の画像から前記偽色が発生した領域に対応する領域を検出する検出部と、前記差分に基づく係数を用いて、前記偽色が発生した領域の色差信号と、前記対応する領域の色差信号とを混合した色差信号を、前記偽色が発生した領域の色差信号に置換する偽色補正部とを備える。そして、前記検出部は、前記偽色補正部によって補正された前記一方の画像の色差信号と、前記第3画像の色差信号との差分に基づいて、補正後の前記一方の画像から偽色を補正しきれなかった領域を検出する。
本発明の他の撮像装置は、画像を取得する撮像部と、前記画像の色差信号を算出する色差信号算出部と、焦点状態が異なる2つの画像を第1画像、第2画像としたときに、これら第1画像及び第2画像の色差信号の差分に基づいて、いずれか一方の画像から偽色が発生した領域を検出し、他方の画像から前記偽色が発生した領域に対応する領域を検出する検出部と、前記差分に基づく係数を用いて、前記偽色が発生した領域の色差信号と、前記対応する領域の色差信号とを混合した色差信号を、前記偽色が発生した領域の色差信号に置換する偽色補正部とを備える。そして、前記係数は、前記偽色が発生した領域の色差信号と、前記対応する領域の色差信号との割合を示す混合比であって、前記混合した色差信号に少なくとも前記偽色が発生した領域の色差信号が含まれるような混合比である。
本発明の撮像装置によれば、解像度を維持しつつ、偽色が除去された画像を取得することができる。
本発明の実施形態における撮像装置10の構成を示すブロック図である。 画像の例を示す図である。 撮像装置10における撮像時の流れを示すフローチャートである。 (a)偽色が発生した画像Aの例を示す図である。(b)画像AをブロックBl毎に分割した例を示す図である。 LUT25の一例である。 補正マップ50、補正マップ51、補正マップ52の一例を示す図である。 画像A、画像B、補正後の画像A’の例を示す図である。 差分Sと、合焦レンズ位置からのフォーカスレンズ24の移動量との関係を示す図である。
以下、本発明の実施形態について説明する。図1は、本発明の実施形態における撮像装置10の構成を示すブロック図である。
図1に示すように、撮像装置10は、撮像光学系11、撮像素子12、A/D変換部13、レンズ駆動部14、バッファメモリ15、表示部16、フラッシュRAM17、記録I/F部18、記録媒体19、操作部20、CPU21、バス22を備える。
撮像光学系11は、撮像レンズ23や、フォーカスレンズ24、不図示のズームレンズなどを備えている。撮像レンズ23は、撮像素子12の結像面に被写体像を結像する。フォーカスレンズ24は、焦点調節の際に光軸Lに沿って微小移動する。なお、この撮像光学系11は、レンズ駆動部14によって駆動制御される。撮像素子12は、撮像光学系11を通過した被写体光を光電変換し、R、G、Bの各色に対応するアナログ画像信号を出力する。撮像素子12から出力される画像信号は、A/D変換部13に入力される。A/D変換部13は、撮像素子12から出力されるアナログの画像信号をデジタルの画像信号に変換する。なお、このデジタルの画像信号は、1コマにまとめられ、画像データとしてバッファメモリ15に記録される。バッファメモリ15は、後述する画像処理部28による画像処理の前工程や後工程で画像データを一時的に記録する。
表示部16は、各種の画像を表示する。表示部16に表示される各種の画像は、撮像により取得した画像、記録媒体19に記録された画像、メニュー画像等を含む。フラッシュRAM17は、ファームウェアや後述するLUT25を備える。記録I/F部18は、記録媒体19を接続するためのコネクタを備えている。この記録I/F部18と記録媒体19とが接続されることにより、記録媒体19に対してデータの書き込み/読み出しを実行する。操作部20は、レリーズ釦26、十字キー27等を有する。レリーズ釦26は、撮像時にユーザにより操作される。十字キー27は、上記のメニュー画像等で操作される。なお、レリーズ釦26及び十字キー27の状態はCPU21により検知され、検知された釦やキーの状態に基づいたシーケンスが実行される。
CPU21は、所定のシーケンスプログラムにしたがって、撮像装置10の統括的な制御を行うとともに、撮像時に必要となる各種演算(AF、AE等)を実行する。また、CPU21は、画像処理部28を備える。画像処理部28は、バッファメモリ15に記録された画像データに対して画像処理を施す。なお、この画像処理としては、周知のホワイトバランス調整、色補間、階調変換処理、輪郭強調処理等が挙げられる。また、画像処理部28は、JPEG(Joint Photographic Experts Group)形式等で圧縮する処理や、圧縮された上記のデータを伸長復元する処理をも実行する。また、画像処理部28は、画像を構成する画素の色差成分を示す色差信号(Cb信号、Cr信号)、及び輝度成分を示す輝度信号を算出する。
図2は、画像の例を示す図である。なお、画像の横方向の座標をX、縦方向の座標をYとする。また、横座標X、縦座標Yにおける画素を画素Pとする。画像処理部28は、図2に示すように、横4画素×縦4画素から構成されるブロックに画像を分割する。画像が横α個×縦β個のブロックに分割されたとき、横座標i、縦座標jにおけるブロックをブロックBlとする。ブロックBlを構成する画素の座標は、(4i+m,4j+n)と表される。なお、m=1〜4、n=1〜4である。
さらに、画像処理部28は、検出部29、偽色補正部30の機能を備える。周知のように、モアレに起因する偽色は、撮像光学系11によって結像された像に撮像素子12のサンプリング周波数と同程度以上の高周波成分が含まれている場合に発生する現象である。そのため、合焦状態のときに発生していた偽色は、非合焦状態になると除去される。
そこで、検出部29は、焦点状態が異なる2枚の画像を構成する画素の色差信号の差分に基づいて、合焦状態である画像から、偽色が発生したブロックを検出する。また、検出部29は、非合焦状態である画像から、偽色が発生したブロックに対応するブロックを検出する。偽色補正部30は、偽色が発生したブロックを構成する画素の色差信号と、対応するブロックを構成する画素の色差信号とを画素毎に混合する。そして、偽色補正部30は、混合した色差信号を、偽色が発生したブロックを構成する画素の色差信号と置き換える。検出部29及び偽色補正部30の詳細については後述する。
バス22は、バッファメモリ15、表示部16、フラッシュRAM17、CPU21、記録I/F部18を相互に接続することにより、データや信号の出入力を実行する。
図3は、撮像装置10における撮像時の流れを示すフローチャートである。なお、図3のフローチャートは、レリーズ釦26が全押しされたことを契機に実行される。
ステップS101は、画像Aを撮像する処理である。レンズ駆動部14は、フォーカスレンズ24を合焦状態となる位置(合焦レンズ位置)まで移動させる。撮像素子12は、合焦状態である画像Aを撮像する。そして、画像処理部28は、画像Aにホワイトバランス調整、色補間などを行う。
ステップS102は、フォーカスレンズ24を移動する処理である。まず、CPU21は、上記の合焦レンズ位置に基づいて、フォーカスレンズ24の移動量を決定する。例えば、CPU21は、予め設定された所定の値を移動量とする。また、CPU21は、フォーカスレンズ24の移動量と、偽色の有無との関係がわかっている場合は、その関係に基づいて移動量を算出しても良い。次に、レンズ駆動部14は、CPU21により算出された移動量に基づいて、フォーカスレンズ24を移動させる。なお、フォーカスレンズ24の移動方向は、前後方向(図1の光軸Lの左右方向)のいずれでも良い。
ステップS103は、画像Bを撮像する処理である。撮像素子12は、非合焦状態である画像Bを撮像する。そして、画像処理部28は、画像Bにホワイトバランス調整、色補間などを行う。なお、画像Aと画像Bとは、撮像時のフォーカスレンズ24の位置は異なるが、その他の撮像条件及び構図は同じである。
ステップS104は、画像A、画像Bを構成する画素の色差信号を算出する処理である。画像処理部28は、画像A、画像Bを構成する画素のCb信号、Cr信号、輝度信号を算出する。画像Aの横座標X、縦座標Yにおける画素PのCb信号、Cr信号、輝度信号を、Cb(X,Y)、Cr(X,Y)、Y(X,Y)とする。また、画像Bの横座標X、縦座標Yにおける画素PのCb信号、Cr信号、輝度信号を、Cb(X,Y)、Cr(X,Y)、Y(X,Y)とする。
ステップS105は、各ブロックの平均値を算出する処理である。まず、画像処理部28は、横4画素×縦4画素から構成されるブロックに、画像A、画像Bを分割する。図4(a)は、偽色が発生した画像Aの例を示す図である。図4(b)は、画像AをブロックBl毎に分割した例を示す図である。
画像処理部28は、ブロックBlを構成する画素PのCb(X,Y)の平均値と、Cr(X,Y)の平均値との和に1/2を乗じる。以下、求められた値を平均値D(i,j)とする。また、画像処理部28は、ブロックBlを構成する画素PのCb(X,Y)の平均値と、Cr(X,Y)の平均値との和に1/2を乗じる。以下、求められた値を平均値D(i,j)とする。
ステップS106は、各ブロックの平均値の差分を算出する処理である。画像処理部28は、下記の式を用いて、各ブロックの平均値の差分を算出する。以下、平均値D(i,j)と平均値D(i,j)との差分を差分Sと称する。
差分S=|平均値D(i,j)−平均値D(i,j)|
ステップS107は、補正対象ブロックがあるか否かを判定する処理である。検出部29は、下記の式を満たすブロックBlがあるか否かを判定する。
差分S>Th1、かつ平均値D(i,j)<Th2
なお、Th1、Th2は、それぞれ異なる閾値である。例えば、差分Sが大きいブロックBlを補正対象とする場合は、Th1が大きくなるように設定されている。また、無彩色に近いブロックBlを補正対象とする場合は、Th2が小さくなるように設定されている。これは、無彩色に近いブロックBlほど偽色が目立ちやすいためである。検出部29は、補正対象ブロックがあると判定した場合(ステップS107の判定がYESとなる場合)には、ステップS108に進む。一方、検出部29は、補正対象ブロックがないと判定した場合(ステップS107の判定がNOとなる場合)には、後述するステップS111に進む。
ここで、偽色補正部30について説明する。偽色補正部30は、差分Sに応じた混合比で、画素P毎に、Cb(X,Y)とCb(X,Y)とを混合し、Cb’(X,Y)を得るとともに、Cr(X,Y)とCb(X,Y)とを混合し、Cr’(X,Y)を得る。そして、偽色補正部30は、Cb’(X,Y)、Cr’(X,Y)を、画素Pの補正後のCb信号、Cr信号とする。これにより、偽色が発生していたCb(X,Y)、Cb(X,Y)を、Cb’(X,Y)、Cr’(X,Y)に補正することができる。以下、Cb(X,Y)又はCr(X,Y)の割合を1とした混合比を算出する例を示す。
ステップS108は、混合比を算出する処理である。偽色補正部30は、LUT25を用いて、画像Aを構成するブロックBl毎に、差分Sに対応する混合比を算出する。図5の曲線40は、LUT25の一例である。なお、横軸は、差分Sであり、縦軸は、混合比である。図5に示すように、曲線40は、差分Sが0である場合、混合比が1となるように設定され、差分Sが大きいほど、混合比が0に近づくように設定されている。なお、偽色補正部30は、混合比が1である場合は、偽色が発生していないため、混合しない。また、偽色補正部30は、混合比が0である場合は、偽色の度合いが大きいため、Cb(X,Y)とCb(X,Y)とを置き換えるとともに、Cb(X,Y)とCr(X,Y)とを置き換える。
なお、曲線40は一例であり、混合比は、ステップS107で述べたTh1や、撮像素子12の特性に合わせて、撮像装置10の機種毎に設定されることが好ましい。例えば、差分Sが大きいブロックBlのみを補正したい場合は、混合比を曲線41のように設定する。一方、差分Sが小さいブロックBlを補正したい場合は、混合比を曲線42のように設定する。
ステップS109は、補正マップを生成する処理である。まず、偽色補正部30は、ブロックBl毎に、ステップS107で算出した混合比を示す補正マップ50を生成する(図6参照)。次に、偽色補正部30は、ブロックBlを構成する画素数(本実施形態では、4×4)を補正マップ50に掛けて、補正マップ50を拡大し、画素P毎の混合比を示す補正マップ51を生成する。このとき、偽色補正部30は、図6に示すように、同じブロックBlを構成する画素Pは同じ混合比になるように補正マップ50を拡大する。さらに、偽色補正部30は、補正マップ51に公知のローパスフィルタ処理を施し、画素Pの境界を目立たなくしたものを、最終的な補正マップ52として生成する(図6参照)。なお、図6において、M(X,Y)は、補正マップ52上の横座標X、縦座標Yにおける混合比である。
ステップS110は、画像Aに発生した偽色を補正する処理である。偽色補正部30は、ステップS108で生成した補正マップ52を用いて、画像Aを構成する画素P毎に、Cb(X,Y)と、Cb(X,Y)とを混合し、Cb’(X,Y)を得る。Cb’(X,Y)は、下記の式で表される。
Cb’(X,Y)=Cb(X,Y)×M(X,Y)+Cb(X,Y)×(1−M)(X,Y)
また、偽色補正部30は、同様に、ステップS108で生成した補正マップ52を用いて、画像Aを構成する画素P毎に、Cr(X,Y)と、Cr(X,Y)とを混合し、Cr’(X,Y)を得る。Cr’(X,Y)は、下記の式で表される。
Cr’(X,Y)=Cr(X,Y)×M(X,Y)+Cr(X,Y)×(1−M)(X,Y)
その後、CPU21は、ステップS102に戻り、ステップS106で算出した差分Sに基づいて、フォーカスレンズ24の移動量を算出する。そして、撮像素子12は、画像Bを撮像する。検出部29は、上記と同様の処理を行い、補正後の画像A’から偽色が補正しきれなかったブロックを検出し、画像Bから、偽色が補正しきれなかったブロックに対応するブロックを検出する。偽色補正部30は、偽色が補正しきれなかったブロックを構成する画素のCb信号、Cr信号と、対応するブロックを構成する画素のCb信号、Cr信号とを混合する。
このように、CPU21は、フォーカスレンズ24の移動量を変化させながら、ステップS107で検出部29により補正対象ブロックがないと判定されるまで、ステップS102からステップS110の処理を繰り返す。
ステップS111は、圧縮、記録する処理である。画像処理部28は、偽色を補正した場合には、補正後の画像A’を構成する画素P毎に、Cb’(X,Y)とCr’(X,Y)とY(X,Y)とを合成する。そして、画像処理部28は、これらの信号を合成した画素から構成される画像A’に圧縮処理を施し、記録媒体19に記録する。一方、画像処理部28は、偽色を補正していない場合には、ステップS101で撮像した画像Aに圧縮処理を施し、記録媒体19に記録する。
図7は、画像A、画像B、補正後の画像A’の例を示す図である。図7に示すように、画像A、画像Bは、白地に複数の黒い直線が描かれた被写体を撮像した画像である。また、画素PA1、画素PB1は、白地上の任意の画素である。画素PA1は、偽色が発生し、輝度信号=255、Cb信号=10、Cr信号=0である。一方、画素PB1は、偽色が発生せず、輝度信号=200、Cb信号=0、Cr信号=0である。偽色補正部30は、ステップS109で生成した補正マップ52を用いて、画素PA1のCb信号、Cr信号と、画素PB1のCb信号、Cr信号とを混合する。例えば、補正後の画素P’A1は、輝度信号=255、Cb信号=10、Cr信号=0と表される。このように、偽色補正部30は、偽色が発生した画素PA1の色を、本来の白色に補正することができる。
以上説明したように、本実施形態の撮像装置10は、合焦状態である画像Aと、非合焦状態である画像Bとを撮像する。そして、撮像装置10は、画像Aから検出し、偽色が発生したブロックBlを構成する画素Pの色差信号と、画像Bから検出したブロックBlを構成する画素Pの色差信号とを混合した色差信号を、ブロックBlを構成する画素Pの色差信号と置き換える。
したがって、本実施形態の撮像装置10によれば、解像度を維持しつつ、偽色が除去された画像を取得することができる。また、撮像装置10は、補正マップ52を用いて画素P毎に色差信号を混合するため、色差信号を混合した画素Pと、混合していない画素Pとの境界が目立たなくなり、より自然な画像を得ることができる。
なお、撮像素子12は、合焦レンズ位置からフォーカスレンズ24を移動させて画像Bを撮像する。そのため、画像Bの模様部分が消えてしまう。しかし、画像処理部28は、ブロックBlを構成する画素の色差信号の平均値と、ブロックBlを構成する画素の色差信号の平均値とを算出した上で、差分Sを求めるため、偽色ではない模様部分のブロックを構成する画素の色差信号の平均値は変わらず、その部分は、補正されない。すなわち、本実施形態の撮像装置10によれば、あくまでも偽色が発生したブロックBlを構成する画素の色差信号のみを補正することができる。
また、上記の実施形態では、撮像時に偽色を補正する例を示したが、これに限定する必要はなく、撮影モードに偽色を補正する偽色補正モードを設けても良い。そして、ユーザによって偽色補正モードが選択された場合のみ、図3のフローチャートの処理を行えば良い。
また、予め記録媒体19に合焦状態である画像Aと、非合焦状態である画像Bとが記録されている場合は、再生時に図3のフローチャートのステップS104からステップS111の処理を行っても良い。
また、上記の実施形態では、ステップS107で検出部29により補正対象ブロックがないと判定されるまで複数回の撮像を行って補正する例を示したが、偽色が低減されていれば良いので、補正する回数を1回にしても良い。これにより、処理時間を短縮することができる。
また、差分Sが最大となるまで、フォーカスレンズ24を移動させても良い。図8は、差分Sと、合焦レンズ位置からのフォーカスレンズ24の移動量との関係を示す図である。なお、横軸は、フォーカスレンズ24の移動量であり、縦軸は、差分Sである。また、画像B、画像Bは、画像Bを撮像した後に、さらにフォーカスレンズ24を移動させて撮像した画像である。図8に示すように、画像Bにおいて差分Sが最大となるため、このとき偽色は最小となる。したがって、CPU21は、画像Bを用いて偽色を補正するまで、ステップS102からステップS110の処理を繰り返しても良い。
また、ステップS102では、所定の量を移動量とする例を示したが、これに限らない。例えば、CPU21は、画像Aを撮像する前に撮像した複数のスルー画像に基づいて、差分Sとフォーカスレンズ24の移動量との関係を予め求めておき、移動量を算出しても良い。
また、上記の実施形態では、ステップS105で、各ブロックを構成する画素のCb信号の平均値と、Cr信号の平均値とを算出する例を示したが、これに限らない。例えば、各ブロックを構成する画素のCb信号の積算値と、Cr信号の積算値とを算出しても良い。
また、上記の実施形態では、ステップS108で、ブロック毎に1つの混合比を算出する例を示したが、これに限らない。例えば、Cb信号、Cr信号のそれぞれに対応する混合比を算出しても良い。また、Cb信号、Cr信号の2乗和や絶対値和を用いて混合比を算出しても良い。
また、上記の実施形態では、縦4画素×横4画素から構成されるブロックの例を示したが、これに限らない。例えば、縦8画素×横8画素から構成されるブロックでも良いし、縦16画素×横16画素から構成されるブロックでも良い。
また、上記の実施形態では、撮像装置10を例に挙げて説明したが、これに限らない。例えば、図1に示した以外の構成を有する撮像装置にも本発明を同様に適用することができる。また、図1に示す機能や、図3に示すフローチャートの流れをプログラムとしてコンピュータ読み取り可能な記録媒体に記録し、プログラムをコンピュータにて実行するようにしても良い。
10…撮像装置、12…撮像素子、14…レンズ駆動部、21…CPU、24…フォーカスレンズ、25…LUT、29…検出部、30…偽色補正部

Claims (6)

  1. 画像を取得する撮像部と、
    前記画像を複数のブロックに分割し、前記ブロック毎の色差信号を算出する色差信号算出部と、
    焦点状態が異なる2つの画像を第1画像、第2画像としたときに、これら第1画像第2画像とにおいて対応する前記ブロック毎の色差信号の差分に基づいて、いずれか一方の画像から偽色が発生した領域を検出し、他方の画像から前記偽色が発生した領域に対応する領域を検出する検出部と、
    前記差分に基づく係数を用いて、前記偽色が発生した領域の色差信号と、前記対応する領域の色差信号とを混合した色差信号を、前記偽色が発生した領域の色差信号に置換する偽色補正部と
    を備える撮像装置。
  2. 請求項1に記載の撮像装置において、
    前記第1画像は合焦状態で前記撮像部により取得された画像、前記第2画像は非合焦状態で前記撮像部により取得された画像からなり、
    前記偽色が発生した領域は、前記第1画像に形成される
    ことを特徴とする撮像装置。
  3. 請求項2に記載の撮像装置において、
    前記撮像部は、前記2つの画像とは焦点状態が異なる第3画像を取得し、
    前記検出部は、補正後の前記第1画像の色差信号と、前記第3画像の色差信号との差分に基づいて、補正後の前記第1画像から偽色を補正しきれなかった領域を検出する
    ことを特徴とする撮像装置。
  4. 請求項1から請求項3のいずれか1項に記載の撮像装置において、
    前記係数は、前記偽色が発生した領域の色差信号と、前記対応する領域の色差信号との割合を示す混合比である
    ことを特徴とする撮像装置。
  5. 焦点状態がそれぞれ異なる第1画像、第2画像、第3画像を取得する撮像部と、
    画像の色差信号を算出する色差信号算出部と、
    前記第1画像及び前記第2画像の色差信号の差分に基づいて、前記第1画像または前記第2画像のいずれか一方の画像から偽色が発生した領域を検出し、前記第1画像または前記第2画像の他方の画像から前記偽色が発生した領域に対応する領域を検出する検出部と、
    前記差分に基づく係数を用いて、前記偽色が発生した領域の色差信号と、前記対応する領域の色差信号とを混合した色差信号を、前記偽色が発生した領域の色差信号に置換する偽色補正部とを備え、
    前記検出部は、前記偽色補正部によって補正された前記一方の画像の色差信号と、前記第3画像の色差信号との差分に基づいて、補正後の前記一方の画像から偽色を補正しきれなかった領域を検出する
    ことを特徴とする撮像装置。
  6. 画像を取得する撮像部と、
    前記画像の色差信号を算出する色差信号算出部と、
    焦点状態が異なる2つの画像を第1画像、第2画像としたときに、これら第1画像及び第2画像の色差信号の差分に基づいて、いずれか一方の画像から偽色が発生した領域を検出し、他方の画像から前記偽色が発生した領域に対応する領域を検出する検出部と、
    前記差分に基づく係数を用いて、前記偽色が発生した領域の色差信号と、前記対応する領域の色差信号とを混合した色差信号を、前記偽色が発生した領域の色差信号に置換する偽色補正部とを備え、
    前記係数は、前記偽色が発生した領域の色差信号と、前記対応する領域の色差信号との割合を示す混合比であって、前記混合した色差信号に少なくとも前記偽色が発生した領域の色差信号が含まれるような混合比である
    ことを特徴とする撮像装置。
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