JP5591429B1 - 船舶に対する補油の港および補油量の決定を支援するための装置、プログラム、記録媒体および方法 - Google Patents

船舶に対する補油の港および補油量の決定を支援するための装置、プログラム、記録媒体および方法 Download PDF

Info

Publication number
JP5591429B1
JP5591429B1 JP2014525664A JP2014525664A JP5591429B1 JP 5591429 B1 JP5591429 B1 JP 5591429B1 JP 2014525664 A JP2014525664 A JP 2014525664A JP 2014525664 A JP2014525664 A JP 2014525664A JP 5591429 B1 JP5591429 B1 JP 5591429B1
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
data
plan
navigation
bunkering
port
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Active
Application number
JP2014525664A
Other languages
English (en)
Other versions
JPWO2015063907A1 (ja
Inventor
敦 山口
雅晴 占部
領 角田
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Nippon Yusen KK
Original Assignee
Nippon Yusen KK
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Nippon Yusen KK filed Critical Nippon Yusen KK
Application granted granted Critical
Publication of JP5591429B1 publication Critical patent/JP5591429B1/ja
Publication of JPWO2015063907A1 publication Critical patent/JPWO2015063907A1/ja
Active legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Classifications

    • GPHYSICS
    • G01MEASURING; TESTING
    • G01CMEASURING DISTANCES, LEVELS OR BEARINGS; SURVEYING; NAVIGATION; GYROSCOPIC INSTRUMENTS; PHOTOGRAMMETRY OR VIDEOGRAMMETRY
    • G01C21/00Navigation; Navigational instruments not provided for in groups G01C1/00 - G01C19/00
    • G01C21/20Instruments for performing navigational calculations
    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B63SHIPS OR OTHER WATERBORNE VESSELS; RELATED EQUIPMENT
    • B63BSHIPS OR OTHER WATERBORNE VESSELS; EQUIPMENT FOR SHIPPING 
    • B63B49/00Arrangements of nautical instruments or navigational aids

Landscapes

  • Engineering & Computer Science (AREA)
  • Radar, Positioning & Navigation (AREA)
  • Remote Sensing (AREA)
  • Ocean & Marine Engineering (AREA)
  • Combustion & Propulsion (AREA)
  • Mechanical Engineering (AREA)
  • Chemical & Material Sciences (AREA)
  • Automation & Control Theory (AREA)
  • Physics & Mathematics (AREA)
  • General Physics & Mathematics (AREA)
  • Navigation (AREA)
  • Traffic Control Systems (AREA)
  • Management, Administration, Business Operations System, And Electronic Commerce (AREA)

Abstract

本発明は、船舶の航行における燃料費用の低減をもたらす補油計画(補油港および当該補油港における補油量)を提示する仕組みを提供する。本発明の一実施形態によれば、航行中の船舶に関し、例えば特定の港における燃料価格の変化に伴い、現在の補油計画に従うより安価な燃料費用をもたらす補油計画が生じた場合、その旨が船舶の運航管理者等のユーザに通知される。従って、ユーザは容易に望ましい補油計画を知ることができる。

Description

本発明は、船舶に対する補油の港および補油量の決定を支援するための技術に関する。
船舶の航行計画の立案においては、出発地の港から目的地の港までの航路の決定や、当該航路上において立ち寄る港の決定、港間の各々における航行速度の決定など、決定すべき項目が多岐に渡る。これらの項目により、航行に伴う費用と、航行から得られる売上が左右され、その結果、航行から得られる利益が左右される。
より高い利益をもたらす航行計画の立案を支援するための仕組みが提案されている。例えば、特許文献1には、複数船舶(船団)が所定の期間に輸送する物量に基づき、輸送に最適な寄港順序とその航路の航海数を求め、求めた航路別の航海数と揚げ地到着間隔の均等化を同時に実現する船舶の運航計画を作成する仕組みが提案されている。
特開2010−001114号公報
船舶の航行において、船舶に積み込まれている燃料が多い程、同じ航行速度で航行した場合の単位航行距離当たりの燃料消費量は増大する。従って、燃料消費量を少なくする観点からは、船舶には、航路上で次に補油が可能な港まで航行可能な最小限の燃料を積み込んでおくことが望ましい。
しかしながら、航行に伴う燃料消費量が最小であっても、航行に伴う燃料費用が最小となるとは限らない。燃料価格が補油を行う港によって大きく異なる場合があるためである。例えば、船舶がいずれも補油が可能なA港とB港にその順に立ち寄る場合、A港からB港までの航行において燃料を積み込んだことにより生じる燃料費用の増分を打ち消すだけA港における燃料価格がB港における燃料価格より安価であれば、A港においてより多くの燃料を補油しておいた方が全体としての燃料費用を安くできる。
従って、船舶の航行を管理する航行管理事業者や操船者等には、どの港でどれだけの量の燃料を補油すると航行に伴う燃料費用を安くできるかを知りたい、というニーズを持っている。
上記のような事情に鑑み、本発明は、船舶の航行を管理するユーザが、燃料費用の低減の観点から望ましい補油の港および補油量を決定できるようにする手段を提供することを目的とする。
上記課題を解決するため、本発明は、船舶の航行速度に応じた単位距離当たりの燃料消費量を示す燃費データを取得する燃費取得手段と、複数の港の各々に関し、当該港と前記複数の港のうち当該港以外の1以上の港の各々との間の距離を示す港間距離データを取得する港間距離取得手段と、前記複数の港のうち航行の出発地の港の出港時刻と、前記航行の目的地の港の着港時刻とにより前記船舶の航路と航行スケジュールとを航行計画として示す航行計画データを取得する航行計画取得手段と、前記航行計画データにより示される航路を前記船舶が航行している間の前記船舶の残油量に関する条件を示す残油量条件データを取得する残油量条件取得手段と、前記船舶の現在の残油量を示す残油量データを取得する残油量取得手段と、前記複数の港のうち前記船舶に対する補油が可能な複数の補油港の各々における燃料価格を示す燃料価格データを取得する燃料価格取得手段と、前記燃費データと、前記港間距離データと、前記航行計画データと、前記残油量条件データと、前記残油量データとに基づき、前記船舶が前記航行計画データにより示される航行計画に従い前記残油量条件データにより示される条件を満たす航行を行うことを可能とする、前記複数の補油港の中から選択された1以上の補油港の各々における前記船舶に対する補油量を補油計画として示す補油計画データを生成する補油計画生成手段と、前記補油計画データと、前記燃料価格データとに基づき、前記補油計画データが示す補油計画における燃料費用を算出し、当該燃料費用を示す燃料費用データを生成する燃料費用算出手段と、前記補油計画データが示す補油計画と、前記燃料費用データが示す燃料費用とを示す通知データを生成する通知データ生成手段と、前記通知データを出力する出力手段とを備える装置を提供する。
上記の装置において、前記補油計画生成手段は、前記燃費データと、前記港間距離データと、前記航行計画データと、前記残油量条件データと、前記残油量データとのうちいずれかが変更された場合、当該変更されたデータに基づき前記補油計画データを変更し、前記燃料費用算出手段は、前記補油計画データまたは前記燃料価格データが変更された場合、当該変更されたデータに基づき前記燃料費用データを変更し、前記通知データ生成手段は、前記補油計画データまたは前記燃料費用データが変更された場合、当該変更されたデータが示す補油計画または燃料費用の通知を示す変更後の通知データを生成し、前記出力手段は、前記変更後の通知データを出力する、という構成としてもよい。
また、上記の装置において、前記補油計画生成手段は、複数の補油計画を特定した場合、前記複数の補油計画の各々に関し、当該補油計画を示す補油計画データを生成し、前記燃料費用算出手段は、前記補油計画生成手段により複数の補油計画データが生成された場合、前記複数の前記補油計画データの各々に関し、当該補油計画データと、前記燃料価格データとに基づき、当該補油計画データが示す補油計画における燃料費用を算出し、当該算出した燃料費用を示す燃料費用データを生成し、前記通知データ生成手段は、前記燃料費用算出手段により複数の燃料費用データが生成された場合、前記複数の燃料費用データの各々が示す燃料費用が最小である燃料費用データが示す燃料費用と、当該燃料費用データに応じた補油計画データが示す補油計画とを示す通知データを生成する
、という構成としてもよい。
また、上記の装置において、前記残油量条件データは、前記船舶に対する補油を行う港として選択された1以上の補油港のうち所定数の任意の補油港における補油がなされない条件において、前記船舶が前記航行計画データにより示される航路を航行するために要する必要燃料量と前記残油量が同一か、又は当該必要燃料量を前記残油量が上回る、という条件を含む、という構成としてもよい。
また、上記の装置において、前記燃費データは、前記船舶の航行速度と、前記船舶が同一の航行速度で航行する場合に燃料消費量に影響を与える気象または海象に関する要素との組み合わせに応じた単位距離当たりの燃料消費量を示し、前記航行計画データにより示される航行計画における気象または海象に関する要素を示す気象海象要素データを取得する気象海象要素取得手段を備え、前記補油計画生成手段は、前記船舶が、前記航行計画データにより示される航路を、前記航行計画データにより示される航行速度で、前記気象海象要素データにより示される要素の気象または海象の下で航行する場合の燃料消費量を前記燃費データに基づき特定し、当該特定した燃料消費量に基づき、前記補油計画データを生成する、という構成としてもよい。
また、上記の装置において、前記燃費データは、前記船舶の喫水およびトリムの少なくとも一方に応じた単位距離当たりの燃料消費量を示し、前記補油計画生成手段は、前記船舶の積荷量および残油量の少なくとも一方を含む積載量に応じた喫水およびトリムの少なくとも一方の基準値を示す基準データを取得する基準データ取得手段を備え、前記補油計画生成手段は、前記航行計画データに従い前記船舶の積載量に基づき特定される喫水およびトリムの少なくとも一方を示す前記船舶が、前記航行計画データにより示される航路を、前記航行計画データにより示される航行速度で航行する場合の燃料消費量を前記燃費データに基づき特定し、当該特定した燃料消費量に基づき、前記補油計画データを生成する、という構成としてもよい。
また、上記の装置において、前記船舶の現在地から前記船舶が次に立ち寄る港までの距離を示す残航距離データを取得する残航距離取得手段を備え、前記補油計画生成手段は、前記残航距離データに基づき、前記補油計画データを生成する、という構成としてもよい。
また、上記の装置において、前記航行計画データは、前記複数の港のうち前記船舶が立ち寄る1以上の寄港地の各々に関し、当該寄港地に前記船舶が着港する時刻と、当該寄港地から前記船舶が出港する時刻とを示し、前記補油計画生成手段は、前記航行計画データにより示される航路の上の前記1以上の寄港地のうち1以上の寄港地を補油港とする補油計画を特定する、という構成としてもよい。
また、本発明は、コンピュータに、船舶の航行速度に応じた単位距離当たりの燃料消費量を示す燃費データを取得する処理と、複数の港の各々に関し、当該港と前記複数の港のうち当該港以外の1以上の港の各々との間の距離を示す港間距離データを取得する処理と、前記複数の港のうち航行の出発地の港の出港時刻と、前記航行の目的地の港の着港時刻とにより前記船舶の航路と航行スケジュールとを航行計画として示す航行計画データを取得する処理と、前記航行計画データにより示される航路を前記船舶が航行している間の前記船舶の残油量に関する条件を示す残油量条件データを取得する処理と、前記船舶の現在の残油量を示す残油量データを取得する処理と、前記複数の港のうち前記船舶に対する補油が可能な複数の補油港の各々における燃料価格を示す燃料価格データを取得する処理と、前記燃費データと、前記港間距離データと、前記航行計画データと、前記残油量条件データと、前記残油量データとに基づき、前記船舶が前記航行計画データにより示される航行計画に従い前記残油量条件データにより示される条件を満たす航行を行うことを可能とする、前記複数の補油港の中から選択された1以上の補油港の各々における前記船舶に対する補油量を補油計画として示す補油計画データを生成する処理と、前記補油計画データと、前記燃料価格データとに基づき、前記補油計画データが示す補油計画における燃料費用を算出し、当該燃料費用を示す燃料費用データを生成する処理と、前記補油計画データが示す補油計画と、前記燃料費用データが示す燃料費用とを示す通知データを生成する処理と、前記通知データを出力する処理とを実行させるためのプログラムを提供する。
また、本発明は、コンピュータに、船舶の航行速度に応じた単位距離当たりの燃料消費量を示す燃費データを取得する処理と、複数の港の各々に関し、当該港と前記複数の港のうち当該港以外の1以上の港の各々との間の距離を示す港間距離データを取得する処理と、前記複数の港のうち航行の出発地の港の出港時刻と、前記航行の目的地の港の着港時刻とにより前記船舶の航路と航行スケジュールとを航行計画として示す航行計画データを取得する処理と、前記航行計画データにより示される航路を前記船舶が航行している間の前記船舶の残油量に関する条件を示す残油量条件データを取得する処理と、前記船舶の現在の残油量を示す残油量データを取得する処理と、前記複数の港のうち前記船舶に対する補油が可能な複数の補油港の各々における燃料価格を示す燃料価格データを取得する処理と、前記燃費データと、前記港間距離データと、前記航行計画データと、前記残油量条件データと、前記残油量データとに基づき、前記船舶が前記航行計画データにより示される航行計画に従い前記残油量条件データにより示される条件を満たす航行を行うことを可能とする、前記複数の補油港の中から選択された1以上の補油港の各々における前記船舶に対する補油量を補油計画として示す補油計画データを生成する処理と、前記補油計画データと、前記燃料価格データとに基づき、前記補油計画データが示す補油計画における燃料費用を算出し、当該燃料費用を示す燃料費用データを生成する処理と、前記補油計画データが示す補油計画と、前記燃料費用データが示す燃料費用とを示す通知データを生成する処理と、前記通知データを出力する処理とを実行させるためのプログラムを持続的に記録するコンピュータ読み取り可能な記録媒体を提供する。
また、本発明は、装置が、船舶の航行速度に応じた単位距離当たりの燃料消費量を示す燃費データを取得するステップと、前記装置が、複数の港の各々に関し、当該港と前記複数の港のうち当該港以外の1以上の港の各々との間の距離を示す港間距離データを取得するステップと、前記装置が、前記複数の港のうち航行の出発地の港の出港時刻と、前記航行の目的地の港の着港時刻とにより前記船舶の航路と航行スケジュールとを航行計画として示す航行計画データを取得するステップと、前記装置が、前記航行計画データにより示される航路を前記船舶が航行している間の前記船舶の残油量に関する条件を示す残油量条件データを取得するステップと、前記装置が、前記船舶の現在の残油量を示す残油量データを取得するステップと、前記装置が、前記複数の港のうち前記船舶に対する補油が可能な複数の補油港の各々における燃料価格を示す燃料価格データを取得するステップと、前記装置が、前記燃費データと、前記港間距離データと、前記航行計画データと、前記残油量条件データと、前記残油量データとに基づき、前記船舶が前記航行計画データにより示される航行計画に従い前記残油量条件データにより示される条件を満たす航行を行うことを可能とする、前記複数の補油港の中から選択された1以上の補油港の各々における前記船舶に対する補油量を補油計画として示す補油計画データを生成するステップと、前記装置が、前記補油計画データと、前記燃料価格データとに基づき、前記補油計画データが示す補油計画における燃料費用を算出し、当該燃料費用を示す燃料費用データを生成するステップと、前記装置が、前記補油計画データが示す補油計画と、前記燃料費用データが示す燃料費用とを示す通知データを生成するステップと、前記通知データを出力するステップとを備える方法を提供する。
本発明によれば、船舶が航行計画に従った航路を航行する際、例えば次に立ち寄る港までの航行に要する燃料の量以上の残油量が常にある、といった残油量に関する条件を満たすように、補油すべき港および量が特定され、当該特定された港において特定された量の燃料を補油した場合の燃料費用が算出され、それらがユーザに通知される。従って、ユーザは、例えば複数提示される補油港および補油量の組み合わせに応じた燃料費用を比較することにより、より安価な燃料費用をもたらす補油港および補油量を特定することができる。
本発明の一実施形態にかかる補油計画支援システムの全体構成を示した図である。 本発明の一実施形態にかかる補油計画支援システムにおいてユーザに提示される画面を例示した図である。 本発明の一実施形態にかかる補油計画支援システムにおいてユーザに提示される画面を例示した図である。 本発明の一実施形態にかかる補油計画管理サーバ装置、端末装置および気象海象情報配信サーバ装置のハードウェアとして用いられるコンピュータの構成を示した図である。 本発明の一実施形態にかかる補油計画管理サーバ装置の機能構成を示したブロック図である。 本発明の一実施形態にかかる補油計画管理サーバ装置において用いられる燃費データの構成を示した図である。 本発明の一実施形態にかかる補油計画管理サーバ装置において用いられる港間距離データの構造を示した図である。 本発明の一実施形態にかかる補油計画管理サーバ装置において用いられる喫水トリム基準データの構造を示した図である。 本発明の一実施形態にかかる補油計画管理サーバ装置において用いられる航行計画データの構成を示した図である。 本発明の一実施形態にかかる補油計画管理サーバ装置において用いられる残油量条件データの構成を示した図である。 本発明の一実施形態にかかる補油計画管理サーバ装置において用いられる航行制約条件データの構成を示した図である。 本発明の一実施形態にかかる補油計画管理サーバ装置において用いられる燃料価格データに基づき特定された値である。 本発明の一実施形態にかかる補油計画管理サーバ装置において用いられる気象海象要素データの構成を示した図である。 本発明の一実施形態にかかる補油計画管理サーバ装置において用いられる現状データの構造を示した図である。 本発明の一実施形態にかかる補油計画管理サーバ装置が行う処理フローを示した図である。 本発明の一実施形態にかかる補油計画管理サーバ装置が行う補油パターンの特定の方法を説明するための表である。 本発明の一実施形態にかかる補油計画管理サーバ装置が行う処理フローを示した図である。 本発明の一実施形態にかかる補油計画管理サーバ装置が行う処理フローを示した図である。 本発明の一実施形態にかかる補油計画管理サーバ装置において用いられる代替航行計画データの構成を示した図である。 本発明の一実施形態にかかる補油計画管理サーバ装置が行う処理フローを示した図である。
[1.実施形態]
以下に本発明の一実施形態にかかる補油計画支援システム1の構成および処理を説明する。補油計画支援システム1は、船舶が航行を行うにあたり、燃料費用の観点から望ましい補油計画を、運航管理者や操船者等のユーザに提示するシステムである。補油計画とは、多数ある船舶に対する補油が可能な港(以下、「補油港」という)のうち、実際に補油を行う1以上の補油港と、当該1以上の補油港の各々における補油量との組み合わせを意味する。
補油計画支援システム1においては、荷役等のために立ち寄る港(以下、「寄港地」という)のうち補油が可能である港(すなわち、寄港地である補油港)に加え、出発地の港(以下、「出発地」という)から寄港地を経由して目的地の港(以下、「目的地」という)に至る航路から所定距離以下の範囲内にある補油港(すなわち、寄港地でない補油港)も補油計画において補油場所の候補として選択される。
図1は、補油計画支援システム1の全体構成を模式的に示した図である。補油計画支援システム1は、例えば運航管理者により操作される補油計画管理サーバ装置11と、船舶9に配置されて例えば操船者により操作される船舶端末装置12−1と、船舶9の運航を陸側から支援するオペレータ等により操作される陸側端末装置12−2と、補油計画管理サーバ装置11からの送信要求に応じて補油計画管理サーバ装置11に対し現在および将来の気象・海象に関する要素を示すデータ(以下、「気象海象要素データ」という)を送信する気象海象情報配信サーバ装置13を備えている。
なお、図1においては1隻の船舶9の航行に関し図示しているが、補油計画支援システム1は同時に複数の船舶9の各々の航行(航路が互いに異なっていてもよい)に関する補油計画を管理することができる。すなわち、補油計画支援システム1を構成する船舶端末装置12−1の数は、補油計画支援システム1が管理する航行の数に応じて任意に変化する。ただし、以下においては、後述する一覧画面(図2)の説明を除き、1隻の船舶9の航行Rに関して説明を行う。
補油計画管理サーバ装置11は、船舶9の航行Rにおける補油計画を管理するとともに、Webサーバ機能を備え、船舶端末装置12−1および陸側端末装置12−2からの補油計画の閲覧等を可能とするサーバ装置である。なお、補油計画管理サーバ装置11は運航管理者等のユーザにより直接操作される端末装置としても機能する。
船舶端末装置12−1は、船舶9において計測または操船者等により入力される残油量(その時点において船舶9に積み込まれている燃料の量)等を示す各種データ(以下、「現状データ」という)を補油計画管理サーバ装置11に送信するとともに、ブラウザ機能を備え、補油計画管理サーバ装置11にアクセスして補油計画の表示等を行う。なお、補油計画管理サーバ装置11と船舶端末装置12−1は通信衛星8を介してデータ通信を行う。
陸側端末装置12−2は、ブラウザ機能を備え、補油計画管理サーバ装置11にアクセスして補油計画の表示等を行う。なお、船舶端末装置12−1と陸側端末装置12−2は、ハードウェア構成や動作の多くが共通するため、以下、それらを区別しない場合、「端末装置12」という。
また、図1は、船舶9が出発地である港Aを出港した後、寄港地である港B、港C、港D、港Eにその順で立ち寄って荷役等を行い、目的地である港Aに着港する、という航行Rを行う様子を例示している。図1において、黒い丸で示される港は補油港であり、白い丸で示される港は補油港でない港である。従って、航行Rの寄港地のうち港Dは補油港ではなく、その他の港は補油港である。また、図1に例示の航行Rの航路の近辺(所定距離範囲内)には、寄港地ではない補油港である港Xおよび港Yがある。
補油計画支援システム1を構成する各装置の説明を行う前に、補油計画支援システム1により運航管理者や操船者等(以下、「ユーザ」という)に対しどのような情報が提供されるかを説明する。
図2は、補油計画支援システム1において補油計画管理サーバ装置11や端末装置12のディスプレイ(内蔵、外付けを問わない)に表示される一覧画面を例示した図である。一覧画面には、まず、補油計画支援システム1において補油計画が管理されている複数の船舶9の各々の現在位置を示す領域A01が設けられている。領域A01には、背景画像として世界地図が表示され、その世界地図上の船舶9の各々の現在位置に応じた位置に、当該船舶9に応じた船のアイコンが表示される。領域A01に示される船のアイコンは、現在その船舶9の航行において採用されている補油計画よりも望ましい補油計画が発見されたものに関しては、他のものと異なる表示態様で表示される。図2においては、例として、現在採用されている補油計画よりも望ましい補油計画が発見された航行を行っている船舶9は黒い船のアイコンで示されており、その他の船舶9は白い船のアイコンで示されている。
また、一覧画面には、補油港の各々における現在の燃料価格を示す領域A02が設けられている。なお、図2において、「LAX」等の記号は補油港の識別記号(略称)を示し、その右の数字は燃料価格(USD/ton)を示す。また、燃料価格の右の括弧内の数値は、1営業日前の燃料価格からの増減を示し、その右の矢印は価格変化のトレンドを示す。
ユーザが領域A01に表示されている船のアイコンのいずれかを、例えばダブルクリックすると、一覧画面には領域A01およびA02の上にポップアップ画面が表示される。ポップアップ画面には、ユーザによりダブルクリック等されたアイコンに応じた航行において現在採用されている補油計画(以下、「現行補油計画」という)に従った場合に航行の終了までに要する燃料費用と、補油計画の代替案(以下、「代替補油計画」という)のうち燃料費用が安価な最大上位3つに関する燃料費用が、現行補油計画に従った燃料費用との差額とともにリスト表示される。なお、最上位の代替補油計画の差額がマイナス(燃料費用が現行補油計画の燃料費用より安価であることを示す)である場合、その航行に応じた船のアイコンが黒く表示され、最上位の代替補油計画の差額が0以上(燃料費用が現行補油計画の燃料費用と同額もしくはより高価であることを示す)である場合、その航行に応じた船のアイコンが白く表示されることになる。
なお、補油計画支援システム1において、燃料費用は現在から航行の終了までに新たに船舶9に積み込まれる燃料の費用(推定値)を意味する。ただし、それに代えて、航行の開始から現在に至るまでに既に船舶9に積み込んだ燃料の費用(確定値)と、現在から航行の終了までに新たに船舶9に積み込まれる燃料の費用(推定値)との合計としてもよい。
ユーザがポップアップ画面のリストにおいて、いずれかの代替補油計画を示す行をダブルクリック等すると、補油計画管理サーバ装置11または端末装置12のディスプレイには、図3に例示するような詳細画面が表示される。詳細画面には、ユーザによりダブルクリック等された代替補油計画と現行補油計画の詳細が表示される。具体的には、船舶9が立ち寄る港(出発地、寄港地、補油港、目的地)の各々に関し、その名称、種別、着港日時、出港日時が、立ち寄る順にリスト表示される。また、それらの港のうち補油を行う港に関しては、補油量、燃料価格、燃料費用、燃料品質が表示される。詳細画面において、代替補油計画と現行補油計画の異なる部分にはアンダーラインが付されて表示される。
ユーザは、ポップアップ画面のリストからいずれかの代替補油計画に応じた行を選択した後に「選択」ボタンをクリック等するか、もしくはいずれかの代替補油計画の詳細画面において「選択」ボタンをクリック等することにより、その代替補油計画を新たな現行補油計画とする(現行補油計画を変更する)ことができる。なお、現行補油計画の変更により新たな現行補油計画の燃料費用が新たな最上位の代替補油計画の燃料費用より安価となった場合、その航行に応じた船のアイコンは白く表示されることになる。
以上が補油計画支援システム1においてユーザに対し提供される情報の内容である。続いて、補油計画支援システム1を構成する各装置の説明を行う。
補油計画管理サーバ装置11、端末装置12および気象海象情報配信サーバ装置13のハードウェア構成は、他の装置との間でデータ通信を行う通信手段を備えた一般的なコンピュータである。図4は、補油計画管理サーバ装置11、端末装置12および気象海象情報配信サーバ装置13のハードウェアとして用いられるコンピュータ10の構成を示した図である。
コンピュータ10は、OSやアプリケーションプログラム等のプログラムに従い各種演算を行うとともに他の構成部を制御するCPU101と、上記プログラム及び各種データを記憶するメモリ102と、他の装置との間で各種データの送受信を行うインタフェース(Interface)である通信I/F103と、例えばキーボードやマウス等の操作装置やディスプレイ(表示装置)等との間で各種データの入出力を行うインタフェースである入出力I/F104を備えている。
船舶端末装置12−1は、機能構成部として、例えば船舶9に搭載されたセンサ群により計測される残油量と航行距離を示すデータを取得するとともに操船者等のユーザにより入力される積荷量、着港時刻、出港時刻を示すデータを取得する取得手段と、取得手段により取得されたデータを現状データとして船舶端末装置12に送信する送信手段を備える。また、船舶端末装置12は、ブラウザ機能を用いて補油計画管理サーバ装置11にアクセスし、補油計画管理サーバ装置11から送信されてくる一覧画面、ポップアップ画面および詳細画面を示す通知データ(Webページデータ)を受信する受信手段と、受信手段により受信された通知データの内容をディスプレイ等に出力する出力手段を備える。すなわち、船舶端末装置12−1のハードウェアであるコンピュータ10は、本実施形態にかかる船舶端末装置12−1用のアプリケーションプログラムに従う処理を実行することにより、上記の取得手段、送信手段、受信手段、出力手段を備える装置として機能する。
陸側端末装置12−2は、機能構成部として、ブラウザ機能を用いて補油計画管理サーバ装置11にアクセスし、補油計画管理サーバ装置11から送信されてくる一覧画面、ポップアップ画面および詳細画面を示す通知データ(Webページデータ)を受信する受信手段と、受信手段により受信された通知データの内容をディスプレイ等に出力する出力手段を備える。すなわち、陸側端末装置12−2のハードウェアであるコンピュータ10は、本実施形態にかかる陸側端末装置12−2用のアプリケーションプログラムに従う処理を実行することにより、上記の受信手段、出力手段を備える装置として機能する。
気象海象情報配信サーバ装置13は、機能構成部として、現在および将来の時間帯における、ある海域の気象・海象に関する要素(風速、風向、波高等)を示す気象海象要素データを様々な時間帯および海域の組み合わせに関し記憶する記憶手段と、補油計画管理サーバ装置11から海域および時間帯を指定する送信要求データを受信する受信手段と、受信手段により受信された送信要求データにより指定される海域および時間帯の組み合わせに応じた気象海象要素データを記憶手段に記憶されている気象海象要素データの中から検索する検索手段と、検索手段により検索された気象海象要素データを要求元の補油計画管理サーバ装置11に送信する送信手段を備える。すなわち、気象海象情報配信サーバ装置13のハードウェアであるコンピュータ10は、本実施形態にかかる気象海象情報配信サーバ装置13用のアプリケーションプログラムに従う処理を実行することにより、上記の記憶手段、受信手段、検索手段、送信手段を備える装置として機能する。
図5は、補油計画管理サーバ装置11の機能構成を示したブロック図である。すなわち、補油計画管理サーバ装置11のハードウェアであるコンピュータ10は、本実施形態にかかる補油計画管理サーバ装置11用のアプリケーションプログラムに従う処理を実行することにより、図5に示す構成部を備える装置として機能する。
補油計画管理サーバ装置11は、機能構成部として、まず、様々なデータを記憶する記憶手段111を備えている。記憶手段111には、船舶9の航行が開始する前に予め、燃費データ、港間距離データ、喫水トリム基準データ、航行計画データ、残油量条件データ、航行制約条件データ、燃料価格データが記憶されている。
図6は、燃費データの構成を示した図である。燃費データには、船舶9の航行条件を定める要素を格納する項目として、例えば、風速、風向、波高、波向、潮速、潮向、喫水、トリムが設けられている。また、燃費データには、航行速度の項目と燃費の項目が設けられている。燃費データは、風速等の項目に示される航行条件の下で航行速度の項目に示される航行速度で航行が行われた場合の燃費(単位航行距離当たりの燃料消費量、ton/mile)を特定するデータである。記憶手段111には多数の船舶9の各々に関する燃費データが記憶されている。
燃費データは、例えば、船舶9の物理シミュレーションモデル(既知の技術であるため、その説明を省略)に対し、要素(風向〜航行速度)の様々な組み合わせを入力し、コンピュータにより算出された燃費を記録することにより生成されたデータである。
図7は、港間距離データの構造を示した図である。港間距離データは、様々な2つの港の組み合わせの各々に関し、当該組み合わせを示すデータ(例えば、A港とB港を示す「A−B」等)と、当該組み合わせの港間の距離を示すデータで構成されている。
図8は、喫水トリム基準データの構造を示した図である。喫水トリム基準データは、船舶9が特定の積荷量の積荷を積み、特定の残油量の燃料を積んでいる場合における、船舶9の喫水およびトリムの基準値を、様々な積荷量と残油量の組み合わせに関し示すデータである。従って、記憶手段111には多数の船舶9の各々に関する喫水トリム基準データが記憶されている。本実施形態において、喫水トリム基準データが示す喫水の基準値としては、積荷量と残油量の組み合わせに応じた喫水の推定値が用いられ、喫水トリム基準データが示すトリムの基準値としては、当該喫水の推定値に応じたトリムの推奨値(当該推定値の喫水において最も燃費のよいトリムの値)が用いられるものとする。ただし、喫水トリム基準データが示す喫水およびトリムの基準値はこれらに限られない。例えば、喫水トリム基準データが示すトリムとして、例えば過去の実測値の平均値等の他の値が用いられてもよい。また、喫水トリム基準データは、必ずしも積荷量と残油量との組み合わせに応じた喫水およびトリムの基準値を示すものに限られず、積荷量又は残油量の少なくとも一方を含む積載量に応じた喫水およびトリムの基準値を示すものであればよい。
図9は、航行計画データの構成を示した図である。記憶手段111には多数の航行の各々に関する航行計画データが記憶されている。各々の航行計画データは、航行における出発地、寄港地、目的地と、それらの港により特定される航路の近辺の補油港(寄港地でないもの)の各々に関し、その港に着港する時刻(出発地は除く)と、その港を出港する時刻(目的地は除く)の予定および実績等を示すデータである。
航行計画データには港の種別の項目が含まれ、「出発地」「出発地/補油港」「寄港地」「寄港地/補油港」「補油港」「目的地」のいずれかが格納される。なお、着港時刻および出港時刻が空欄となっている港は、立ち寄らない補油港(寄港地でないもの)、もしくは抜港により立ち寄らなくなった寄港地であることを示す。航行計画データは、航行における航路を特定するとともに、航行スケジュールを特定する。以下、航行計画データにより特定される航路と航行スケジュールを「航行計画」という。
また、航行計画データには、港間(次港までの航行区間)の各々に関し、航行距離、積荷量を示すデータも含まれている。また、航行計画データには、各港の着港時および出港時における残油量を示すデータも含まれている。さらに、航行計画データには、「種別」が「出発地/補油港」「寄港地/補油港」「補油港」のいずれかである港に関し、その港における補油パターン、燃料価格、補油量、燃料費用、燃料品質を示すデータも含まれている。なお、補油パターンとは、どの港までの航行に要する燃料をその港で補油するか、を示すデータであり、その詳細は後述する。
種別が「出発地/補油港」「寄港地/補油港」もしくは「補油港」である港は補油港であるが、補油量の項目が空欄の港においては補油は行われないことになる。従って、種別が「補油港」であり、補油量の項目が空欄の港は、船舶9が立ち寄らない港である。
航行計画データに含まれる項目のうち、港名、種別、着港時刻(予定)、出港時刻(予定)には、例えば運航管理者等により値の設定が行われる。なお、これらの項目の値は、航路変更等により航行の開始後に変更されることもある。着港時刻(実績)、出港時刻(実績)の値は、航行が開始された後、船舶端末装置12−1から送信されてくる現状データ(後述)に従い設定される。
次港までの航行距離の値は、港名および種別の設定に伴い、港間距離データ(図7)に基づき特定され設定される。なお、例えば船舶9がX港に補油のために立ち寄る場合、B港の次港までの航行距離の値としてはB港−X港間の航行距離が設定される。一方、船舶9がX港に立ち寄らない場合、B港の次港までの航行距離の値としてはB港−C港間の航行距離が設定される。その際、X港の次港までの航行距離の項目は空欄となる。
残油量(着港)、残油量(出港)、補給パターン、補油量および燃料費用の値は、運航管理者等が一覧画面(図2)を開き、例えばポップアップ画面のリストから代替燃料補給計画のいずれかを選択することにより、自動設定される。また、燃料価格および燃料品質の値は、燃料価格データ(後述、図12)に基づき特定され設定される。
なお、航行計画データは、現行燃料補給計画が代替燃料補給計画により置き換えられた場合、新たな現行燃料補給計画を示すように更新される。
図10は、残油量条件データの構成を示した図である。残油量条件データは、航行計画データが示す航行計画に従い航行が行われる際に遵守されるべき、船舶9の残油量に関する各種条件を示すデータである。残油量条件データが示す残油量に関する条件とは、例えば、「最低限必要な燃料量×125%を安全必要燃料量とする。」「最大積込量:○○○トン」「補油場所として選択されている補油港の任意の1つにおいて補油が不可能となっても、次の補油港まで航行計画に従う航行が可能な燃料量を最低限必要な燃料量とする。」といった条件である。記憶手段111には多数の航行の各々に関する残油量条件データが記憶されている。ただし、同じ船舶9の航行に関して適用される残油量に関する条件が同じであるならば、航行毎ではなく船舶9毎に残油量条件データが記憶されていてもよい。
図11は、航行制約条件データの構成を示した図である。航行制約条件データは、全ての船舶9に共通の航行における各種の制約条件を示すデータである。航行制約条件データが示す航行における制約条件とは、例えば、「○○港の入出港における最大許容喫水:12m」「○○港の入出港における最大許容エアードラフト:15m」といった条件である。
図12は、燃料価格データの構成を示した図である。燃料価格データは、全ての補油港の各々に関し、その日の燃料価格と、翌日以降の燃料価格(推定値)を特定するデータである。また、燃料価格データは、補油速度(ton/hour、例えば平均値)、燃料品質(例えば、「高品質」、「中品質」、「低品質」等)を示すデータ、最低補油量(MT)、補油価格決定日(例えば、「オーダー日」、「補油日」等)、取引条件(例えば、「Delivered(はしけ代込み)」、「Ex-Wharf(はしけ代除く)」等)も含まれている。
以上が記憶手段111に予め記憶されている各種データの説明である。図5に戻り、補油計画管理サーバ装置11の機能構成の説明を続ける。補油計画管理サーバ装置11は、機能構成として、各種データを取得する取得手段112を備えている。取得手段112は、記憶手段111から、燃費データ、港間距離データ、喫水トリム基準データ、航行計画データ、残油量条件データ、航行制約条件データ、および燃料価格データを各々読み出すことにより取得する燃費取得手段1121、港間距離取得手段1122、喫水トリム基準データ取得手段1123、航行計画取得手段1124、残油量条件取得手段1125、航行制約条件取得手段1126、および燃料価格取得手段1127を備えている。
取得手段112は、さらに、気象海象情報配信サーバ装置13から気象海象要素データを取得する気象海象要素取得手段1128と、船舶端末装置12−1から現状データを取得する現状データ取得手段1129を備えている。
図13は、気象海象要素データの構成を示した図である。気象海象要素データは、既述のように、現在および将来の特定の時間帯における特定の海域の気象・海象に関する要素(風速、風向、波高等)を示すデータであり、気象海象情報配信サーバ装置13は様々な時間帯と海域の組み合わせに関する気象海象要素データを格納したデータベースを管理している。気象海象要素取得手段1128は気象海象情報配信サーバ装置13に対し時間帯および海域を指定する送信要求データを送信し、その応答として気象海象情報配信サーバ装置13から送信されてくる気象海象要素データを受信することにより取得する。気象海象要素取得手段1128により取得された気象海象要素データは記憶手段111に一時的に記憶され、後述する補油計画生成手段113による代替補油計画の特定に用いられる。
図14は、現状データの構造を示した図である。現状データには、各々の港から出港する際の積荷量を示すデータ(図14(a))と、各々の港からの出港時刻(実績)を示すデータ(図14(b))と、航行区間の残航距離(mile)と残油量(ton)を示すデータ(図14(c))と、各々の港への着港時刻(実績)を示すデータ(図14(d))がある。
積荷量を示すデータ(図14(a))は、例えば、港において荷役が完了した時点で操船者等が計算等により特定した値を船舶端末装置12−1に入力したデータであり、各々の港を出港する前に船舶端末装置12−1から補油計画管理サーバ装置11に送信される。出港時刻を示すデータ(図14(b))は、操船者等が港を出港した時刻を船舶端末装置12−1に入力したデータであり、各々の港を出港した時に船舶端末装置12−1から補油計画管理サーバ装置11に送信される。
航行区間の残航距離(mile)と残油量(ton)を示すデータ(図14(c))は、船舶9に搭載されたセンサ群により計測された値に基づき生成され、船舶端末装置12−1に自動的に入力されたデータであり、港間(航行区間)を航行中に所定時間の経過毎(例えば30分毎)に船舶端末装置12−1から補油計画管理サーバ装置11に送信される。なお、残航距離は、センサ群により計測された航行距離と、船舶端末装置12−1が補油計画管理サーバ装置11から取得した航行計画データ(図9)により示される航行距離に基づき船舶端末装置12−1において算出された距離である。
着港時刻を示すデータ(図14(d))は、操船者等が港に着港した時刻を船舶端末装置12−1に入力したデータであり、各々の港に着港した時に船舶端末装置12−1から補油計画管理サーバ装置11に送信される。
現状データ取得手段1129は、上記の各々のタイミングで船舶端末装置12−1から送信されてくる現状データを受信することにより取得する。現状データ取得手段1129により取得された現状データのうち、出港時刻を示す現状データ(図14(b))および着港時刻を示す現状データ(図14(d))に関しては、航行計画データ(図9)の該当する項目に保存される。その結果、航行計画データの更新が行われる。その他の現状データは記憶手段111に一時的に記憶され、気象海象要素データとともに、以下に述べる補油計画生成手段113による代替補油計画の特定に用いられる。
再び図5に戻り、補油計画管理サーバ装置11の機能構成の説明を続ける。補油計画管理サーバ装置11は、取得手段112により取得される各種データ(燃費データ、港間距離データ、喫水トリム基準データ、航行計画データ、残油量条件データ、航行制約条件データ、気象海象要素データ、現状データ)に基づき、様々な代替補油計画を特定する補油計画生成手段113を備えている。
図15は、補油計画生成手段113が行う代替補油計画の特定の処理フローを示した図である。補油計画生成手段113は、取得手段112により、燃費データ、港間距離データ、喫水トリム基準データ、航行計画データ、残油量条件データ、航行制約条件データ、気象海象要素データ、現状データのいずれかに関し、新たなデータが取得され、それらが更新(変更)されると、その更新をトリガとして、図15に示す一連の処理を開始する。
なお、燃費データ、港間距離データ、喫水トリム基準データ、残油量条件データ、航行制約条件データは気象海象要素データ、現状データと比較し変更の頻度が低いデータである。ただし、燃費データおよび喫水トリム基準データは、例えば、実際の航行において計測されるデータに基づく修正等により更新されることがある。また、港間距離データは、港の開港や閉港等に加え、港間の航路変更により更新されることがある。また、残油量条件データは、例えば運航管理者等による条件の見直しにより更新されることがある。また、航行制約条件データは、例えば新たな橋の建設や浚渫工事の完了等に伴い更新されることがある。
一方、航行計画データ、気象海象要素データ、現状データは変更の頻度が高いデータである。航行計画データは、着港時刻または出港時刻を示す現状データが新たに船舶端末装置12−1から送信されてくる毎に、それらのデータにより更新される。また、航行計画データは、例えばバースウィンドウ(船舶が港において着岸可能な時間帯)の変更が生じた場合や、航行に大きな遅れが生じた場合等に、運航管理者等により変更される場合もある。
気象海象要素データは、所定時間経過毎(例えば30分毎)に気象海象情報配信サーバ装置13から新たなデータが取得される。また、現状データは、既述のように、積荷量を示すデータ(図14(a))に関しては荷役を終えて出発地や寄港地を出港する前のタイミングで、出港時刻を示すデータ(図14(b))に関しては出発地や寄港地等を出港したタイミングで、残航距離および残油量を示すデータ(図14(c))に関しては所定時間経過毎(例えば30分毎)に、また、着港時刻を示すデータ(図14(d))に関しては寄港地や目的地等に着港したタイミングで、各々、新たなデータが船舶端末装置12−1から取得される。
補油計画生成手段113は、上記のようにいずれかのデータに変更が生じると、まず、最新の現状データが示す着港時刻、出港時刻(図14(b)(d))に基づき、船舶9の現在位置(いずれの港に停泊中であるか、もしくはいずれの航行区間を航行中であるか)を特定する(ステップS001)。
続いて、補油計画生成手段113は、航行計画データに基づき、全航路の残航上の補油港(寄港地である補油港)もしくは残航の近辺の補油港(寄港地でない補油港)を、航路の進行方向における順序に従い、第1港〜第n港としてリストアップする(ステップS002)。
続いて、補油計画生成手段113は、リストアップした第1港〜第n港に関し、第i港(iは1≦i≦nである任意の自然数)において、第(i+1)港までの安全必要燃料量となるまで補油をする、第(i+2)港までの安全必要燃料量となるまで補油をする、・・・、第n港までの安全必要燃料量となるまで補油をする、目的地までの安全必要燃料量となるまで補油をする、という具合に、様々な補油計画のパターン(以下、「補油パターン」という)を生成する。
船舶9が現在、図1に示すように、B港からC港に至る航行区間のX港より手前の位置を航行中である場合を例として、ステップS002およびS003における処理の具体的な内容を説明する。この場合、補油計画生成手段113はステップS002の処理において、X港(第1港)、C港(第2港)、Y港(第3港)、E港(第4港)、の計4港(n=4)をリストアップする。
続いて、補油計画生成手段113はステップS003の処理において、所定のアルゴリズムに従い、例えば図16に示されるような表を生成することで、有り得る様々な補油パターンを特定する。図16の表は、先頭行に示される補油港において、その下に示される港まで航行するための安全必要燃料量となるまで補油を行うことを示している。なお、安全必要燃料量は、残油量条件データ(図10)において規定される安全必要燃料量である。
まず、図16の表を生成するにあたり、補油計画生成手段113は、第1港(X港)において採用し得る補油量の選択肢として、第2港(C港)までの安全必要燃料量を確保するという選択肢、第3港(Y港)までの安全必要燃料量を確保するという選択肢、第4港(E港)までの安全必要燃料量を確保するという選択肢、目的地(A港)までの安全必要燃料量を確保するという選択肢、を第1港(X港)の列に列挙する。
続いて、補油計画生成手段113は上記のように列挙した第1港(X港)における補油量の選択肢の各々に関し、その選択肢が選択された場合に、第2港(C港)において採用し得る補油量の選択肢を第2港(C港)の列に列挙する。
例えば、第1港(X港)において、第2港(C港)までの安全必要燃料量を確保するという選択肢が選択された場合、第2港(C港)においては必ず補油を行わなければならない。そして、第2港(C港)において採用し得る補油量の選択肢としては、第3港(Y港)までの安全必要燃料量を確保するという選択肢、第4港(E港)までの安全必要燃料量を確保するという選択肢、目的地(A港)までの安全必要燃料量を確保するという選択肢がある。補油計画生成手段113はこれらの選択肢を列挙する。
一方、第1港(X港)において、第3港(Y港)までの安全必要燃料量を確保するという選択肢が選択された場合、第2港(C港)においては、既に第3港(Y港)までの安全必要燃料量が確保されているので、補油を行わない、という選択肢も有り得る。従って、補油計画生成手段113は、補油を行わないという選択肢、第4港(E港)までの安全必要燃料量を確保するという選択肢、目的地(A港)までの安全必要燃料量を確保するという選択肢、を列挙する。
上記のような規則に従い図16を生成することにより、補油計画生成手段113は以下のOP01〜OP14に示される計14の補油パターンを特定する。ただし、以下の表記において、例えば「X/C]は、X港においてC港までの航行の安全必要燃料量となるまで補油を行うことを示し、例えば[Y/−]は、Y港においては補油を行わないことを示す。
OP01:[X/C][C/Y][Y/E][E/A]
OP02:[X/C][C/Y][Y/A]
OP03:[X/C][C/E][Y/−][E/A]
OP04:[X/C][C/E][Y/A]
OP05:[X/C][C/A]
OP06:[X/Y][C/−][Y/E][E/A]
OP07:[X/Y][C/−][Y/A]
OP08:[X/Y][C/E][Y/−][E/A]
OP09:[X/Y][C/E][Y/A]
OP10:[X/Y][C/A]
OP11:[X/E][C/−][Y/−][E/A]
OP12:[X/E][C/−][Y/A]
OP13:[X/E][C/A]
OP14:[X/A]
続いて、補油計画生成手段113は、ステップS003において特定した補油パターンの1つめを補油量の特定の対象とする補油パターンとして選択する(ステップS004)。続いて、補油計画生成手段113は、ステップS004で選択した補油パターンに従った補油計画の特定処理を行う(ステップS005)。
図17Aおよび図17B(以下、これらを「図17」という)は、ステップS005の処理の詳細を示したフロー図である。ステップS005の処理において、まず、補油計画生成手段113は、航行計画データ(図9)の複製を代替航行計画データとして生成し、生成した代替航行計画データの「補油パターン」に、ステップS004で選択した補油パターンに従ったデータを設定する(ステップS101)。図18は、図16に示される1つめの補油パターンに従ったデータが「補油パターン」に設定された状態の代替航行計画データの構成を示した図である。
続いて、補油計画生成手段113は、「補油パターン」のデータに従い、「次港までの航行距離」のデータを、港間距離データに基づき設定または更新する(ステップS102)。1つめの補油パターンに従う場合、寄港地でない補油港であるX港およびY港に立ち寄るため、X港とY港の「次港までの航行距離」に新たにデータが設定されるとともに、B港とC港の「次港までの航行距離」のデータが更新される。
続いて、補油計画生成手段113は、「補油パターン」のデータが寄港地でない補油港への立ち寄りを示す場合、それらの補油港に関する「着港時刻(予定)」および「出港時刻(予定)」のデータを設定する(ステップS103)。1つめの補油パターンに従う場合、寄港地でない補油港であるX港およびY港に立ち寄るため、補油計画生成手段113は、X港とY港の「着港時刻(予定)」および「出港時刻(予定)」に新たにデータを設定する。具体的には、補油計画生成手段113は、X港における停泊時間を所定の値(例えば2時間)として仮設定し、B港の出港時刻(予定)からC港の着港時刻(予定)までの時間からX港における停泊時間(例えば2時間)を差し引いた時間を、B港−X港間の航行距離とX港−C港間の航行距離に応じた割合で分割するように、X港の着港時刻(予定)および出港時刻(予定)を決定する。補油計画生成手段113はこのように決定したデータを、X港の「着港時刻(予定)」および「出港時刻(予定)」に設定する。Y港に関しても同様である。これにより、補油パターンに従った航行スケジュールが代替航行計画データに設定されたことになる。
続いて、補油計画生成手段113は、「補油パターン」のデータが寄港地でない補油港への立ち寄りを示す場合、それらの補油港に関する「次港までの積荷量」のデータを設定する(ステップS104)。1つめの補油パターンに従う場合、寄港地でない補油港であるがX港およびY港に立ち寄るため、補油計画生成手段113は、X港の「次港までの積荷量」にB港の「次港までの積荷量」のデータをコピーし、Y港の「次港までの積荷量」にC港の「次港までの積荷量」のデータをコピーすることで、これらのデータの設定を行う。
続いて、補油計画生成手段113は、「補油量」のデータを特定する一連の処理を開始する。そのために、まず、補油計画生成手段113は、港間の航行区間の順番を示す変数「i」と、各航行区間を所定の距離(例えば、1mile)毎に分割した区間の順番を示す変数「j」に初期値「1」を代入し、港間の航行区間内における燃料消費量(推定値)の累計値を格納するための変数「C」に初期値「0」を代入する(ステップS105)。以下、港間の航行区間を「港間航行区間」と呼び、港間航行区間を所定の距離毎に区分した区間を「単位航行区間」と呼ぶ。
続いて、補油計画生成手段113は、第iの港間航行区間における航行速度を算出する(ステップS106)。i=1の場合、補油計画生成手段113は第1の港間航行区間の航行速度を以下のように算出する。すなわち、補油計画生成手段113は、現在時刻から第1の港間航行区間の終点の港(この場合、X港)の「着港時刻(予定)」が示す時刻までの時間を、第1の港間航行区間(この場合、現在地点からX港までの区間)の航行時間として特定する。また、補油計画生成手段113は、船舶端末装置12から送信されてきた残航距離を示す最新の現状データ(図13(c))により示される「航行区間内の残航距離」の値により、第1の港間航行区間の航行距離を特定する。補油計画生成手段113は、このように特定した航行距離を航行時間で除算することにより、第1の港間航行区間における航行速度を算出する。
i≧2の場合、補油計画生成手段113は第iの港間航行区間の航行速度を以下のように算出する。すなわち、補油計画生成手段113は、第iの港間航行区間の始点の港の「出港時刻(予定)」が示す時刻から終点の港の「着港時刻(予定)」が示す時刻までの時間を第iの港間航行区間の航行時間として特定する。また、補油計画生成手段113は、第iの港間航行区間の始点の港の「次港までの航行距離」の値により、第iの港間航行区間の航行距離を特定する。補油計画生成手段113は、このように特定した航行距離を航行時間で除算することにより、第iの港間航行区間における航行速度を算出する。
続いて、補油計画生成手段113は、第iの港間航行区間の第jの単位航行区間(以下、単に「第jの単位航行区間」という)を船舶9が航行する際に遭遇すると推定される気象・海象の要素(風速、風向、波高等)を、気象・海象の要素(風速、風向、波高等)は、気象海象情報配信サーバ装置13から取得した最新の気象海象要素データに基づき特定する(ステップS107)。
気象海象要素データは海域毎および時間帯毎に提供される。従って、補油計画生成手段113は第iの港間航行区間が属する海域に応じた気象海象要素データであって、かつ、第jの単位航行区間を船舶9が航行する時間帯に応じた気象海象要素データにより、第jの単位航行区間の気象・海象の要素(風速、風向、波高等)を特定する。
i=1およびj=1の場合、第1の港間航行区間の第1の単位航行区間の航行時間帯は、現在時刻から、単位航行区間の航行距離をステップS106において特定した航行速度で除した時間だけ後の時刻までの時間帯として特定される。その他の単位航行区間の航行時間帯は、1つ前の単位航行区間の航行時間帯の終わりの時刻から、単位航行区間の航行距離をステップS106において特定した航行速度で除した時間だけ後の時刻までの時間帯として特定される。
続いて、補油計画生成手段113は、第jの単位航行区間を船舶9が航行する際の喫水(推定値)およびトリム(推奨値)を、喫水トリム基準データ(図8)に従い特定する(ステップS108)。喫水トリム基準データに従い喫水およびトリムを特定するためには、積荷量および残油量を特定する必要がある。まず、積荷量に関しては、第iの港間航行区間内の全ての単位航行区間に関し、第iの港間航行区間の始点の港の「次港までの積荷量」の値が用いられる。
残油量に関しては、最初の単位航行区間(i=1およびj=1の場合)とそれ以外で用いる値が異なる。まず、第1の港間航行区間の第1の単位航行区間に関しては、船舶端末装置12−1から送信されてきた残油量を示す最新の現状データ(図14(c))により示される残油量が用いられる。最初の港間航行区間以外の単位航行区間に関しては、1つ前の単位航行区間に関し後述のステップS112において算出された残油量が用いられる。
続いて、補油計画生成手段113は、燃費データ(図6)に従い、ステップS106において特定した航行速度、ステップS107において特定した気象・海象の要素(風速、風向、波高等)、ステップS108において特定した喫水およびトリム、の組み合わせに応じた燃費を、第jの単位航行区間を船舶9が航行する際の燃費として特定する(ステップS109)。
続いて、補油計画生成手段113は、ステップS109において特定した燃費に単位航行区間の距離を乗じることにより、第jの単位航行区間を船舶9が航行する際の燃料消費量を算出する(ステップS110)。以下、ステップS110において算出された燃料消費量の値を「c」とする。
続いて、補油計画生成手段113は、燃料消費量の累積値「C」に対しステップS110で算出した燃料消費量「c」を加算して、燃料消費量の累積値「C」を更新する(ステップS111)。
続いて、補油計画生成手段113は、船舶9が第jの単位航行区間の航行を開始した時点における残油量、すなわち、ステップS108における喫水およびトリムの特定に用いた残油量から、ステップS110において算出した燃料消費量「c」を減算して、船舶9が第jの単位航行区間を航行し終えた時点における残油量を算出する(ステップS112)。
続いて、補油計画生成手段113は、第jの単位航行区間が、第iの港間航行区間に含まれる最後の単位航行区間であるか否かを判定する(ステップS113)。第jの単位航行区間が、第iの港間航行区間に含まれる最後の単位航行区間でない場合(ステップS113;No)、補油計画生成手段113は変数「j」に「1」を加算し(ステップS114)、新たな第jの単位航行区間に関し、上述したステップS107以降の処理を繰り返す。
第jの単位航行区間が、第iの港間航行区間に含まれる最後の単位航行区間である場合(ステップS113;Yes)、補油計画生成手段113は燃料消費量の累積値「C」を、第iの港間航行区間を船舶9が航行する際の燃料消費量として、記憶手段111に一時的に記憶させる(ステップS115)。
続いて、補油計画生成手段113は、第iの港間航行区間の終点の港の「残油量(着港)」に、直前のステップS112において算出した残油量の値を設定する(ステップS116)。続いて、補油計画生成手段113は、第iの港間航行区間の終点の港の「補油パターン」が、当該港における補油を指示しているか否かを判定する(ステップS117)。
第iの港間航行区間の終点の港において補油が指示されている場合(ステップS117;Yes)、補油計画生成手段113は当該港における補油量の特定処理(後述)を行い、特定した補油量を当該港の「補油量」に設定する(ステップS118)。
補油計画生成手段113は、ステップS117の判定において第iの港間航行区間の終点の港における補油が指示されていないと判定した場合(ステップS117;No)はステップS118の処理を行うことなく、また、第iの港間航行区間の終点の港における補油が指示されていると判定した場合(ステップS117;Yes)はステップS118の処理を終えた後、第iの港間航行区間が最後の港間航行区間であるか否かを判定する(ステップS119)。
第iの港間航行区間が最後の港間航行区間でない場合(ステップS119;No)、補油計画生成手段113は、変数「i」に「1」を加算するとともに、変数「j」に「1」を代入し、変数「C」に「0」を代入してそれらの変数を初期化する(ステップS120)。その後、補油計画生成手段113は、新たな第iの港間航行区間に関し、上述したステップS106以降の処理を繰り返す。第iの港間航行区間が最後の港間航行区間である場合(ステップS119;Yes)、補油計画生成手段113は、図15のステップS005の処理を完了する。
図19は、図17のステップS118の処理の詳細を示したフロー図である。ステップS118の処理において、まず、補油計画生成手段113は、補油量の特定の対象の港(以下、「対象港」という)の「補油パターン」のデータにより、対象港において、いずれの港までの安全必要燃料量を確保すべきかを特定する(ステップS201)。以下、ステップS201において特定した港を「到達港」と呼ぶ。
続いて、補油計画生成手段113は、対象港における暫定的な補油量を示す変数「S」に、船舶9の燃料タンクの最大容量から、直前のステップS112(図17)において算出された残油量を減算した値を、初期値として代入する(ステップS202)。
続いて、補油計画生成手段113は、対象港から到達港までの1または複数の港間区間航路に関し、ステップS105〜S116およびS119(図17)と同様の処理を行う(ステップS203)。
続いて、補油計画生成手段113は、ステップS203中の最後に行ったステップS112において算出した残油量と、ステップS203中のステップS115において一時的に記憶手段111に記憶させた各港間航行区間の燃料消費量の合算値に基づき、変数「S」に示される暫定的な補油量により、到達港までの安全必要燃料量が対象港において確保されるか否かを判定する(ステップS204)。例えば、安全必要燃料量が最低限必要な燃料量×125%である場合、補油計画生成手段113は、ステップS203中の最後に行ったステップS112において算出した残油量(到達港に着港時の残油量)が、ステップS203中のステップS115において一時的に記憶手段111に記憶させた各港間航行区間の燃料消費量の合算値の25%以上であれば、到達港までの安全必要燃料量が対象港において確保される、と判定し(ステップS204;Yes)、残油量が燃料消費量の合算値の25%未満であれば、到達港までの安全必要燃料量が対象港において確保されない、と判定する(ステップS204;No)。
ステップS204において、到達港までの安全必要燃料量が対象港において確保されると判定した場合(ステップS204;Yes)、補油計画生成手段113は、暫定的な補油量を示す変数「S」から「1」を減じて(ステップS205)、ステップS203以降の処理を繰り返す。一方、ステップS204において、到達港までの安全必要燃料量が対象港において確保されないと判定した場合(ステップS204;No)、補油計画生成手段113は、暫定的な補油量を示す変数「S」に「1」を加算する(ステップS206)。
ステップS206において算出される変数「S」の値は、到達港までの安全必要燃料量を確保するために、対象港において補油すべき最小限の燃料量を示す。従って、補油計画生成手段113は、ステップS206において算出した変数「S」の値を、対象港における補油量として特定し、代替航行計画データ(図18)の「補油量」の項目に設定する。これにより、図17のステップS118の処理が完了する。
補油計画生成手段113は、図17および図19を用いて上述した一連の処理により図15のステップS004において選択した補油パターンに関し補油計画の特定(ステップS005)を完了すると、ステップS003において特定した補油パターンのうち、ステップS004において未選択の補油パターンがあるか否かを判定する(ステップS006)。
未選択の補油パターンがある場合(ステップS006;Yes)、補油計画生成手段113はステップS004に処理を戻し、ステップS003において特定した補油パターンの中から未選択の補油パターンを新たに選択した後、ステップS005以降の処理を繰り返す。
未選択の補油パターンがない場合(ステップS006;No)、補油計画生成手段113は、ステップS005において特定した補油計画が、残油量条件データ(図10)および航行制約条件データ(図11)に示される条件を満たすか否かを判定し、いずれかの条件を満たさない補油計画を示す代替航行計画データに関しては、それを削除する(ステップS007)。
以上のように補油計画生成手段113によって生成される代替航行計画データが、代替補油計画を示すデータである。
再び図5に戻り、補油計画管理サーバ装置11の機能構成の説明を続ける。補油計画管理サーバ装置11は、補油計画生成手段113により上記のように生成された代替航行計画データと、燃料価格データ(図12)とに基づき、代替補油計画の各々に関し、その代替補油計画に従った補油を行う場合に要する燃料費用を算出する燃料費用算出手段114を備えている。
燃料費用算出手段114は、代替航行計画データの「補油量」に値が設定されている港の各々に関し、燃料価格と燃料品質を燃料価格データ(図12)に従い特定し、それらを代替航行計画データの対応する項目に設定する。続いて、燃料費用算出手段114はそのように設定した燃料価格に補油量を乗じることにより燃料費用を算出し、「燃料費用」の項目に設定する。これにより、代替航行計画データは代替補油計画を示すとともに、その代替補油計画に従う場合の燃料費用を示すデータとなる。
また、燃料費用算出手段114は、取得手段112により新たな燃料価格データが取得された場合、新たな燃料価格データを用いて、上述した燃料費用の算出を再度行い、新たに算出した燃料費用を「燃料費用」の項目に設定することにより、代替航行計画データの更新を行う。
補油計画生成手段113および燃料費用算出手段114は、上述した代替航行計画データの生成および更新の処理に加えて、航行計画データ(図9)を更新する処理も行う。
具体的には、補油計画生成手段113は、取得手段112により、燃費データ、港間距離データ、喫水トリム基準データ、航行計画データ、残油量条件データ、航行制約条件データ、気象海象要素データ、現状データのいずれかに関し、新たなデータが取得され、それらが更新(変更)されると、その更新をトリガとして、図15のステップS005と同様の処理を航行計画データに関し行うことで、航行計画データの更新を行う。
また、燃料費用算出手段114は、補油計画生成手段113により航行計画データの更新が行われた場合や、取得手段112により新たな燃料価格データが取得された場合、航行計画データが示す燃料費用を再計算して設定し直すことで、航行計画データの更新を行う。
また、補油計画管理サーバ装置11は、補油計画生成手段113および燃料費用算出手段114により上記のように生成・更新される航行計画データおよび代替航行計画データに従い、一覧画面(図2)、ポップアップ画面(図2)、および詳細画面(図3)を示す通知データを生成する通知データ生成手段115を備えている。通知データ生成手段115は、予め記憶手段111に記憶されている一覧画面の雛形データに対し、複数の船舶9の各々に応じた船舶端末装置12−1から送信されてきた現状データ(残航距離を示すデータ)に基づき特定される現在位置や、燃料価格データに示される各補油港における燃料価格等のデータを設定することにより、一覧画面を示す通知データを生成する。
また、通知データ生成手段115は、船舶9の各々に関して、代替航行計画データのうち、それらが示す燃料費用の合計額が小さい順にソートを行った後、上位3つを選択する。そして、通知データ生成手段115は、選択したそれらの代替航行計画データが示す燃料費用の合計額等と、航行計画データ(図9)が示す燃料費用の合計額等を、予め記憶手段111に記憶されているポップアップ画面の雛形データに対し設定することにより、ポップアップ画面を示す通知データを生成する。
そして、通知データ生成手段115は、生成したポップアップ画面の通知データにより示される現行補油計画の燃料費用(合計額)より第1の代替補油計画の燃料費用(合計額)が安価である航行に関しては、一覧画面の通知データにおいてその航行に応じた船舶9を示す船のアイコンを黒く表示し、それ以外の船のアイコンは白く表示するように、一覧画面の通知データを更新する。
通知データ生成手段115は、船舶9の各々に関し、航行計画データおよび代替航行計画データのいずれかが更新されると、更新後のそれらのデータを用いて、一覧画面およびポップアップ画面の通知データを更新する。
また、通知データ生成手段115は、例えばユーザによりポップアップ画面のリストの代替補油計画のいずれかがクリック等された場合、対応する代替航行計画データと航行計画データが示す各項目の値を、予め記憶手段111に記憶されている詳細画面の雛形データに対し設定することにより、詳細画面を示す通知データを生成する。
通知データ生成手段115により生成された一覧画面、ポップアップ画面、詳細画面の各々を示す通知データは、出力手段116により、補油計画管理サーバ装置11に接続されたディスプレイに出力されるとともに、端末装置12からの要求に応じてネットワークに対し送信される。その結果、ユーザに対し、図2および図3に示されるような補油計画に関する各種情報が提示されることになる。
以上のように、補油計画支援システム1によれば、ユーザは船舶が航行計画に従った航路を航行する際、安全に航行できる残油量を維持しながら、燃料費用が安価となるような補油港および補油量を容易に知ることができる。
[変形例]
上述した実施形態は、本発明の技術的思想の範囲内で様々に変形することができる。以下にそれらの変形の例を示す。
(1)上述した実施形態においては、燃費データは船舶9に関し物理シミュレーションモデルを用いて生成されたデータであるものとしたが、燃費データの生成の方法はこれに限られない。例えば、船舶9が過去に行った航行において実測されたパラメータと燃費とを統計的に処理することにより生成されたデータや、物理シミュレーションモデル等を用いて生成されたデータを、船舶9が過去に行った航行において実測されたパラメータと燃費とを統計的に処理して得られたデータにより補正して生成されたデータ等であってもよい。
(2)上述した実施形態において、燃費データは図6に示されるように表形式のデータであるものとしたが、例えば風速〜航行速度の値を変数とし燃費を算出する関数式を示すデータなど、航行条件に関する様々なパラメータの組み合わせに応じた燃費を示すデータであれば如何なるデータであってもよい。
(3)上述した実施形態においては、燃費データ(図6)および気象海象要素データ(図13)に、気象・海象に関する要素として、風速、風向、波高、・・・といった項目が設けられているものとしたが、例えば波周期を加えるなど、これらの項目は任意に変更可能である。また、燃費データに、例えば船体汚れやプロペラ汚れといった船舶9の燃費に影響を与える、気象・海象とは無関係なパラメータを項目として設ける構成としてもよい。また、気象・海象に関する要素は必ずしも必要ではない。なお、気象・海象に関するパラメータが用いられない場合、気象海象情報配信サーバ装置13は不要となる。
(4)上述した実施形態においては、港間の航路を1つの航行区間とし、この航行区間に関し航行時間、航行距離、航行速度、燃料消費量等の算出等が行われるものとした。これに代えて、港間の航行区間を複数の航行区間に分割し、分割した複数の航行区間の各々に関し航行時間、航行距離、航行速度、燃料消費量等の算出等が行われる構成としてもよい。例えば、気象海象要素データが港間の航行区間をカバーする1つの海域に関し与えられるのではなく、より細かい海域の各々に関し与えられる場合、それらの海域に応じた航行区間毎に燃費を特定し、燃料消費量の算出を行えば、より精度の高い燃料費用の算出が可能となる。
(5)上述した実施形態の説明においては、航行速度は対地船速、対水船速のいずれであるかについて特に言及していない。航行速度は対地船速、対水船速のいずれであってもよい。また、上述した実施形態においては、燃費は単位航行距離当たりの燃料消費量(ton/mile)であるものとしたが、単位時間当たりの燃料消費量(ton/day)が燃費として用いられてもよい。
(6)上述した実施形態においては、燃費データ、港間距離データ等のデータは補油計画管理サーバ装置11に予め記憶されているものとしたが、これに代えて、補油計画管理サーバ装置11に直接、もしくはネットワークを介して接続される記憶装置に記憶されているものを取得手段112が取得して用いる構成としてもよい。
(7)上述した実施形態においては、補油計画管理サーバ装置11が船舶端末装置12−1と異なる装置として構成されるものとしたが、補油計画管理サーバ装置11を船舶端末装置12−1と統合した一つの装置として構成してもよい。その場合、上述した補油計画管理サーバ装置11が行う処理は、船舶9に配置された船舶端末装置12−1において行われることになる。また、上述した実施形態においては、気象海象情報配信サーバ装置13が補油計画管理サーバ装置11と異なる装置として構成されるものとしたが、気象海象情報配信サーバ装置13を補油計画管理サーバ装置11と統合した一つの装置として構成してもよい。
(8)上述した実施形態においては、船舶が航行中において、船舶の現在位置は航行距離(またはそれに基づき算出される残航距離)と航行計画データにより示される航路上の港間の航行距離に基づき特定されるものとしたが、船舶の現在位置を特定する方法はこれに限られない。例えば、船舶9がGPSを備えている場合は、GPSにより測定された船舶9の緯度経度を示す位置データを現状データとして船舶端末装置12−1から補油計画管理サーバ装置11に送信し、補油計画管理サーバ装置11において受信した位置データに基づき、船舶の現在位置を特定する構成としてもよい。また、操船者等が現在航行中の航行区間の残航距離を船舶端末装置12−1に手入力し、手入力された残航距離を示すデータが現状データとして補油計画管理サーバ装置11に送信される構成としてもよい。
(9)上述した実施形態において例示した航行Rの航路は出発地の港と目的地の港が同じ(A港)である、いわゆるラウンドトリップの航路であるが、補油計画支援システム1により補油計画が管理される航行の航路はラウンドトリップの航路に限られない。
(10)上述した実施形態においては、補油計画管理サーバ装置11が有り得る全ての補油パターンを特定し、それらの補油パターンの全てについて燃料費用の算出を行う構成が採用されている。これに代えて、例えば燃料費用が安価になる可能性が高い補油パターンのみに関し燃料費用の算出を行う構成が採用されてもよい。そのような算出の方法の一例として、全航路上の補油港のうち燃料価格が最も安い補油港において最大積込量(または目的地までの安全必要燃料量)まで補油し、続いて航路上、燃料が不足する航路区間上の補油港のうち燃料価格が最も安い補油港において最大積込量(または目的地までの安全必要燃料量)まで補油し、・・・という具合に、価格が安価な補油港における補油を優先するように補油パターンを特定する方法が考えられる。
(11)上述した実施形態において、補油計画は残油量条件データが示す残油量に関する条件と、航行制約条件データが示す最大喫水等の制限に関する条件を満たすように制限されるものとした。補油計画を制限する条件はこれらの種類にものに限られず、様々な種類の条件が採用され得る。例えば、特定の補油港において運航管理事業者と燃料販売事業者との間で契約により毎月の最低補油量が定められている場合、その最低補油量を超えるまでの間はその補油港における補油量を最大量とする、といった人為的な取り決めに従う条件が採用されてもよい。
(12)上述した実施形態において、通知データ生成手段115により生成される通知データは、現行補油計画に従う燃料費用よりも少しでも安価な燃料費用をもたらす代替補油計画が登場すれば常にその旨をアイコンの表示態様変更によりユーザに通知する構成が採用されている。これに代えて、例えば現行補油計画に従う燃料費用よりも、所定の閾値以上の減額となる燃料費用をもたらす代替補油計画が登場した場合にのみ、その旨をユーザに通知する等の構成が採用されてもよい。
(13)上述した実施形態においては、代替補油計画として提示されるものは、残油量条件データや航行制約条件データにより示される条件を等しく満たすものとしたが、例えば、抜港リスクに備える条件下で燃料費用を最小とする代替補油計画と、抜港リスクに備えない条件下で燃料費用を最小とする代替補油計画と対比して提示する等の構成が採用されてもよい。
(14)上述した実施形態においては、燃料費用のみに注目するものとしたが、ポートチャージや人件費等の燃料費用以外の費用も合わせて算出し、それらの合計金額に基づき望ましい補油計画を提示する構成としてもよい。
(15)上述した実施形態においては、ユーザに提示される燃料価格として閲覧日当日の価格が提示されるものとした。これに代えて、もしくは加えて、補油価格決定日(例えば、「オーダー日」、「補油日」等)における燃料価格(予定価格、推定価格等)がユーザに提示される構成が採用されてもよい。
(16)上述した実施形態においては、代替補油計画における燃料費用は現在の燃料価格を用いて計算されるものとした。これに代えて、補油価格決定日(例えば、「オーダー日」、「補油日」等)における燃料価格(予定価格、推定価格等)を用いて代替補油計画における燃料費用が計算される構成としてもよい。また、現在の燃料価格と補油価格決定日の燃料価格のいずれを用いるかをユーザが選択可能としてもよい。
(17)上述した実施形態においては、補油計画管理サーバ装置11が船舶9の各単位航行区間における燃費の特定において用いる喫水は、積荷量および残油量に応じて喫水トリム基準データ(図8)に従い特定される喫水である。すなわち、この喫水は、積荷量に基づき推定される推定値であり、実測された喫水ではない。これに代えて、例えば各港において荷役が完了した時点で実測された喫水を示すデータを船舶端末装置12−1が補油計画管理サーバ装置11に送信するように構成し、補油計画管理サーバ装置11が実測された喫水を燃費の特定に用いるようにしてもよい。
また、上述した実施形態においては、補油計画管理サーバ装置11が船舶9の各単位航行区間における燃費の特定において用いるトリムは、積荷量および残油量に応じて喫水トリム基準データ(図8)に従い特定されるトリムである。すなわち、このトリムは、積荷量に基づき推定される喫水に応じた推奨値であり、実測されたトリムではない。これに代えて、例えば各港において荷役が完了した時点で実測されたトリムを示すデータを船舶端末装置12−1が補油計画管理サーバ装置11に送信するように構成し、補油計画管理サーバ装置11が実測されたトリムを燃費の特定に用いるようにしてもよい。
(18)上述した実施形態においては、補油計画管理サーバ装置11が船舶9の各単位航行区間における燃費の特定において用いるトリムは、喫水トリム基準データ(図8)に従い特定される推奨値である。これに代えて、例えば積荷量および残油量の様々な組み合わせに応じたトリムの推定値を示すトリム基準データを船舶毎に予め準備しておき、補油計画管理サーバ装置11がトリム基準データに従い積荷量および残油量に応じたトリムの推定値を特定して燃費の算出に用いるようにしてもよい。なお、通常、積荷量と残油量の総量からトリムを推定することは困難であるため、トリム基準データは、船舶におけるエリア毎の積荷量やタンク毎の残油量といったより詳細な積荷量および残油量に関する情報に応じたトリムの推定値を示すデータとして準備される必要がある。
(19)上述した実施形態においては、補油計画管理サーバ装置11、船舶端末装置12−1、陸側端末装置12−2および気象海象情報配信サーバ装置13は、一般的なコンピュータに、アプリケーションプログラムに従った処理を実行させることにより実現される構成が採用されている。これに代えて、補油計画管理サーバ装置11、船舶端末装置12−1、陸側端末装置12−2および気象海象情報配信サーバ装置13の少なくとも一つが、いわゆる専用装置として構成されてもよい。
本発明は、補油計画管理サーバ装置11に例示される装置、コンピュータを補油計画管理サーバ装置11に例示される装置として機能させるプログラム、当該プログラムを持続的に記録するコンピュータ読み取り可能な記録媒体、補油計画管理サーバ装置11に例示される装置が実行する処理の方法、の各々として把握される。
1…補油計画支援システム、8…通信衛星、9…船舶、10…コンピュータ、11…補油計画管理サーバ装置、12…端末装置、13…気象海象情報配信サーバ装置、101…CPU、102…メモリ、103…通信I/F、104…入出力I/F、111…記憶手段、112…取得手段、113…補油計画生成手段、114…燃料費用算出手段、115…通知データ生成手段、116…出力手段、1121…燃費取得手段、1122…港間距離取得手段、1123…喫水トリム基準データ取得手段、1124…航行計画取得手段、1125…残油量条件取得手段、1126…航行制約条件取得手段、1127…燃料価格取得手段、1128…気象海象要素取得手段、1129…現状データ取得手段

Claims (11)

  1. 船舶の航行速度に応じた単位距離当たりの燃料消費量を示す燃費データを取得する燃費取得手段と、
    複数の港の各々に関し、当該港と前記複数の港のうち当該港以外の1以上の港の各々との間の距離を示す港間距離データを取得する港間距離取得手段と、
    前記複数の港のうち航行の出発地の港の出港時刻と、前記航行の目的地の港の着港時刻とにより前記船舶の航路と航行スケジュールとを航行計画として示す航行計画データを取得する航行計画取得手段と、
    前記航行計画データにより示される航路を前記船舶が航行している間の前記船舶の残油量に関する条件を示す残油量条件データを取得する残油量条件取得手段と、
    前記船舶の現在の残油量を示す残油量データを取得する残油量取得手段と、
    前記複数の港のうち前記船舶に対する補油が可能な複数の補油港の各々における燃料価格を示す燃料価格データを取得する燃料価格取得手段と、
    前記燃費データと、前記港間距離データと、前記航行計画データと、前記残油量条件データと、前記残油量データとに基づき、前記船舶が前記航行計画データにより示される航行計画に従い前記残油量条件データにより示される条件を満たす航行を行うことを可能とする、前記複数の補油港の中から選択された1以上の補油港の各々における前記船舶に対する補油量を補油計画として示す補油計画データを生成する補油計画生成手段と、
    前記補油計画データと、前記燃料価格データとに基づき、前記補油計画データが示す補油計画における燃料費用を算出し、当該燃料費用を示す燃料費用データを生成する燃料費用算出手段と、
    前記補油計画データが示す補油計画と、前記燃料費用データが示す燃料費用とを示す通知データを生成する通知データ生成手段と、
    前記通知データを出力する出力手段と
    を備える装置。
  2. 前記補油計画生成手段は、前記燃費データと、前記港間距離データと、前記航行計画データと、前記残油量条件データと、前記残油量データとのうちいずれかが変更された場合、当該変更されたデータに基づき前記補油計画データを変更し、
    前記燃料費用算出手段は、前記補油計画データまたは前記燃料価格データが変更された場合、当該変更されたデータに基づき前記燃料費用データを変更し、
    前記通知データ生成手段は、前記補油計画データまたは前記燃料費用データが変更された場合、当該変更されたデータが示す補油計画または燃料費用を示す変更後の通知データを生成し、
    前記出力手段は、前記変更後の通知データを出力する
    請求項1に記載の装置。
  3. 前記補油計画生成手段は、複数の補油計画を特定した場合、前記複数の補油計画の各々に関し、当該補油計画を示す補油計画データを生成し、
    前記燃料費用算出手段は、前記補油計画生成手段により複数の補油計画データが生成された場合、前記複数の前記補油計画データの各々に関し、当該補油計画データと、前記燃料価格データとに基づき、当該補油計画データが示す補油計画における燃料費用を算出し、当該算出した燃料費用を示す燃料費用データを生成し、
    前記通知データ生成手段は、前記燃料費用算出手段により複数の燃料費用データが生成された場合、前記複数の燃料費用データの各々が示す燃料費用が最小である燃料費用データが示す燃料費用と、当該燃料費用データに応じた補油計画データが示す補油計画とを示す通知データを生成する
    請求項1または2に記載の装置。
  4. 前記残油量条件データは、前記船舶に対する補油を行う港として選択された1以上の補油港のうち所定数の任意の補油港における補油がなされない条件において、前記船舶が前記航行計画データにより示される航路を航行するために要する必要燃料量と前記残油量が同一か、又は当該必要燃料量を前記残油量が上回る、という条件を含む
    請求項1乃至3のいずれか1項に記載の装置。
  5. 前記燃費データは、前記船舶の航行速度と、前記船舶が同一の航行速度で航行する場合に燃料消費量に影響を与える気象または海象に関する要素との組み合わせに応じた単位距離当たりの燃料消費量を示し、
    前記航行計画データにより示される航行計画における気象または海象に関する要素を示す気象海象要素データを取得する気象海象要素取得手段を備え、
    前記補油計画生成手段は、前記船舶が、前記航行計画データにより示される航路を、前記航行計画データにより示される航行速度で、前記気象海象要素データにより示される要素の気象または海象の下で航行する場合の燃料消費量を前記燃費データに基づき特定し、当該特定した燃料消費量に基づき、前記補油計画データを生成する
    請求項1乃至4のいずれか1項に記載の装置。
  6. 前記燃費データは、前記船舶の喫水およびトリムの少なくとも一方に応じた単位距離当たりの燃料消費量を示し、
    前記補油計画生成手段は、前記船舶の積荷量および残油量の少なくとも一方を含む積載量に応じた喫水およびトリムの少なくとも一方の基準値を示す基準データを取得する基準データ取得手段を備え、
    前記補油計画生成手段は、前記航行計画データに従い前記船舶の積載量に基づき特定される喫水およびトリムの少なくとも一方を示す前記船舶が、前記航行計画データにより示される航路を、前記航行計画データにより示される航行速度で航行する場合の燃料消費量を前記燃費データに基づき特定し、当該特定した燃料消費量に基づき、前記補油計画データを生成する
    請求項1乃至5のいずれか1項に記載の装置。
  7. 前記船舶の現在地から前記船舶が次に立ち寄る港までの距離を示す残航距離データを取得する残航距離取得手段を備え、
    前記補油計画生成手段は、前記残航距離データに基づき、前記補油計画データを生成する
    請求項1乃至6のいずれか1項に記載の装置。
  8. 前記航行計画データは、前記複数の港のうち前記船舶が立ち寄る1以上の寄港地の各々に関し、当該寄港地に前記船舶が着港する時刻と、当該寄港地から前記船舶が出港する時刻とを示し、
    前記補油計画生成手段は、前記航行計画データにより示される航路の上の前記1以上の寄港地のうち1以上の寄港地を補油港とする補油計画を特定する
    請求項1乃至7のいずれか1項に記載の装置。
  9. コンピュータに、
    船舶の航行速度に応じた単位距離当たりの燃料消費量を示す燃費データを取得する処理と、
    複数の港の各々に関し、当該港と前記複数の港のうち当該港以外の1以上の港の各々との間の距離を示す港間距離データを取得する処理と、
    前記複数の港のうち航行の出発地の港の出港時刻と、前記航行の目的地の港の着港時刻とにより前記船舶の航路と航行スケジュールとを航行計画として示す航行計画データを取得する処理と、
    前記航行計画データにより示される航路を前記船舶が航行している間の前記船舶の残油量に関する条件を示す残油量条件データを取得する処理と、
    前記船舶の現在の残油量を示す残油量データを取得する処理と、
    前記複数の港のうち前記船舶に対する補油が可能な複数の補油港の各々における燃料価格を示す燃料価格データを取得する処理と、
    前記燃費データと、前記港間距離データと、前記航行計画データと、前記残油量条件データと、前記残油量データとに基づき、前記船舶が前記航行計画データにより示される航行計画に従い前記残油量条件データにより示される条件を満たす航行を行うことを可能とする、前記複数の補油港の中から選択された1以上の補油港の各々における前記船舶に対する補油量を補油計画として示す補油計画データを生成する処理と、
    前記補油計画データと、前記燃料価格データとに基づき、前記補油計画データが示す補油計画における燃料費用を算出し、当該燃料費用を示す燃料費用データを生成する処理と、
    前記補油計画データが示す補油計画と、前記燃料費用データが示す燃料費用とを示す通知データを生成する処理と、
    前記通知データを出力する処理と
    を実行させるためのプログラム。
  10. コンピュータに、
    船舶の航行速度に応じた単位距離当たりの燃料消費量を示す燃費データを取得する処理と、
    複数の港の各々に関し、当該港と前記複数の港のうち当該港以外の1以上の港の各々との間の距離を示す港間距離データを取得する処理と、
    前記複数の港のうち航行の出発地の港の出港時刻と、前記航行の目的地の港の着港時刻とにより前記船舶の航路と航行スケジュールとを航行計画として示す航行計画データを取得する処理と、
    前記航行計画データにより示される航路を前記船舶が航行している間の前記船舶の残油量に関する条件を示す残油量条件データを取得する処理と、
    前記船舶の現在の残油量を示す残油量データを取得する処理と、
    前記複数の港のうち前記船舶に対する補油が可能な複数の補油港の各々における燃料価格を示す燃料価格データを取得する処理と、
    前記燃費データと、前記港間距離データと、前記航行計画データと、前記残油量条件データと、前記残油量データとに基づき、前記船舶が前記航行計画データにより示される航行計画に従い前記残油量条件データにより示される条件を満たす航行を行うことを可能とする、前記複数の補油港の中から選択された1以上の補油港の各々における前記船舶に対する補油量を補油計画として示す補油計画データを生成する処理と、
    前記補油計画データと、前記燃料価格データとに基づき、前記補油計画データが示す補油計画における燃料費用を算出し、当該燃料費用を示す燃料費用データを生成する処理と、
    前記補油計画データが示す補油計画と、前記燃料費用データが示す燃料費用とを示す通知データを生成する処理と、
    前記通知データを出力する処理と
    を実行させるためのプログラムを持続的に記録するコンピュータ読み取り可能な記録媒体。
  11. 装置が、船舶の航行速度に応じた単位距離当たりの燃料消費量を示す燃費データを取得するステップと、
    前記装置が、複数の港の各々に関し、当該港と前記複数の港のうち当該港以外の1以上の港の各々との間の距離を示す港間距離データを取得するステップと、
    前記装置が、前記複数の港のうち航行の出発地の港の出港時刻と、前記航行の目的地の港の着港時刻とにより前記船舶の航路と航行スケジュールとを航行計画として示す航行計画データを取得するステップと、
    前記装置が、前記航行計画データにより示される航路を前記船舶が航行している間の前記船舶の残油量に関する条件を示す残油量条件データを取得するステップと、
    前記装置が、前記船舶の現在の残油量を示す残油量データを取得するステップと、
    前記装置が、前記複数の港のうち前記船舶に対する補油が可能な複数の補油港の各々における燃料価格を示す燃料価格データを取得するステップと、
    前記装置が、前記燃費データと、前記港間距離データと、前記航行計画データと、前記残油量条件データと、前記残油量データとに基づき、前記船舶が前記航行計画データにより示される航行計画に従い前記残油量条件データにより示される条件を満たす航行を行うことを可能とする、前記複数の補油港の中から選択された1以上の補油港の各々における前記船舶に対する補油量を補油計画として示す補油計画データを生成するステップと、
    前記装置が、前記補油計画データと、前記燃料価格データとに基づき、前記補油計画データが示す補油計画における燃料費用を算出し、当該燃料費用を示す燃料費用データを生成するステップと、
    前記装置が、前記補油計画データが示す補油計画と、前記燃料費用データが示す燃料費用とを示す通知データを生成するステップと、
    前記通知データを出力するステップと
    を備える方法。
JP2014525664A 2013-10-31 2013-10-31 船舶に対する補油の港および補油量の決定を支援するための装置、プログラム、記録媒体および方法 Active JP5591429B1 (ja)

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
PCT/JP2013/079507 WO2015063907A1 (ja) 2013-10-31 2013-10-31 船舶に対する補油の港および補油量の決定を支援するための装置、プログラム、記録媒体および方法

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP5591429B1 true JP5591429B1 (ja) 2014-09-17
JPWO2015063907A1 JPWO2015063907A1 (ja) 2017-03-09

Family

ID=51702007

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2014525664A Active JP5591429B1 (ja) 2013-10-31 2013-10-31 船舶に対する補油の港および補油量の決定を支援するための装置、プログラム、記録媒体および方法

Country Status (3)

Country Link
US (1) US20160265920A1 (ja)
JP (1) JP5591429B1 (ja)
WO (1) WO2015063907A1 (ja)

Cited By (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2016098197A1 (ja) * 2014-12-17 2016-06-23 日本郵船株式会社 船舶の改造を支援する方法および装置
WO2017056317A1 (ja) * 2015-10-02 2017-04-06 日本郵船株式会社 推定値算出装置、推定値算出方法、プログラム及び記録媒体
JP2017159804A (ja) * 2016-03-10 2017-09-14 三和化学株式会社 水素供給支援システム
JP2017177050A (ja) * 2016-03-31 2017-10-05 栗田工業株式会社 船舶バラスト水の処理システム
WO2017183178A1 (ja) * 2016-04-22 2017-10-26 日本郵船株式会社 データ処理装置、データ処理方法、プログラム及び記録媒体

Families Citing this family (14)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
SG11201601680VA (en) * 2013-09-06 2016-04-28 Nippon Yusen Kk Device, program, recording medium and method for facilitating management of schedule of voyage
JP5591430B1 (ja) * 2014-01-09 2014-09-17 日本郵船株式会社 船舶の補油計画の策定を支援するためのデータ処理装置、プログラム、記録媒体およびデータ処理方法
USD789955S1 (en) * 2014-11-04 2017-06-20 Teenage Engineering Ab Display screen or portion thereof with graphical user interface
USD914047S1 (en) 2014-11-04 2021-03-23 Teenage Engineering Ab Display screen or portion thereof with graphical user interface
JP6846896B2 (ja) * 2016-08-30 2021-03-24 株式会社Ihi原動機 船舶の推進性能の解析
JP6807237B2 (ja) * 2017-01-16 2021-01-06 ナブテスコ株式会社 情報処理装置及びプログラム
JP2019066438A (ja) * 2017-10-05 2019-04-25 クラリオン株式会社 車載装置および燃料費の低減効果額通知方法
EP3795464A4 (en) * 2018-05-14 2022-03-09 National Institute of Maritime, Port and Aviation Technology METHOD, PROGRAM AND SYSTEM FOR REAL MARINE AREA PROPULSION PERFORMANCE ASSESSMENT FOR SHIPS
EP4126658A1 (en) * 2020-03-24 2023-02-08 A.P.Møller - Mærsk A/S Fuel supply for a marine vessel
WO2022091377A1 (ja) * 2020-10-30 2022-05-05 株式会社日立製作所 計算機システム及び船舶の港到着時刻の予測方法
EP4086575A1 (en) * 2021-05-07 2022-11-09 Furuno Electric Co., Ltd. Tidal current information display device
WO2023195917A2 (en) * 2022-04-04 2023-10-12 National University Of Singapore A data-driven bunker planner system
CN115545444A (zh) * 2022-09-26 2022-12-30 上海鼎衡航运科技有限公司 一种燃油加装计划的制定方法、装置以及电子设备
JP7411843B1 (ja) 2023-06-01 2024-01-11 三菱倉庫株式会社 輸送経路提案システム、輸送経路提案プログラムおよび輸送経路提案方法

Family Cites Families (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2010237755A (ja) * 2009-03-30 2010-10-21 Universal Shipbuilding Corp 運航支援装置及び運航支援システム
JP5454370B2 (ja) * 2010-06-10 2014-03-26 株式会社デンソー 給油情報提供装置
JP5636336B2 (ja) * 2011-06-06 2014-12-03 大阪瓦斯株式会社 配船計画支援システム
US20140340241A1 (en) * 2011-09-14 2014-11-20 Smart Ship Holdings Limited Allocating an area to a vehicle
US20150106204A1 (en) * 2013-10-11 2015-04-16 General Motors Llc Methods for providing a vehicle with fuel purchasing options

Cited By (8)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2016098197A1 (ja) * 2014-12-17 2016-06-23 日本郵船株式会社 船舶の改造を支援する方法および装置
JP6046820B2 (ja) * 2014-12-17 2016-12-21 日本郵船株式会社 船舶の改造を支援する方法および装置
WO2017056317A1 (ja) * 2015-10-02 2017-04-06 日本郵船株式会社 推定値算出装置、推定値算出方法、プログラム及び記録媒体
JP2017159804A (ja) * 2016-03-10 2017-09-14 三和化学株式会社 水素供給支援システム
JP2017177050A (ja) * 2016-03-31 2017-10-05 栗田工業株式会社 船舶バラスト水の処理システム
WO2017168783A1 (ja) * 2016-03-31 2017-10-05 栗田工業株式会社 船舶バラスト水の処理システム
WO2017183178A1 (ja) * 2016-04-22 2017-10-26 日本郵船株式会社 データ処理装置、データ処理方法、プログラム及び記録媒体
JPWO2017183178A1 (ja) * 2016-04-22 2019-02-21 日本郵船株式会社 データ処理装置、データ処理方法、プログラム及び記録媒体

Also Published As

Publication number Publication date
US20160265920A1 (en) 2016-09-15
WO2015063907A1 (ja) 2015-05-07
JPWO2015063907A1 (ja) 2017-03-09

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP5591429B1 (ja) 船舶に対する補油の港および補油量の決定を支援するための装置、プログラム、記録媒体および方法
WO2015033443A1 (ja) 船舶の航行スケジュールの管理を支援するための装置、プログラム、記録媒体および方法
JP5352592B2 (ja) 輸送スケジューリングを最適化するシステム
US9109895B2 (en) Estimating probabilities of arrival times for voyages
US8799182B2 (en) Fuel delivery cost estimation system
US20170098375A1 (en) Allocating an area to a vehicle
JP2018172087A (ja) 航路上のリスクに適応した航行支援方法及び航行支援システム
FR3048773A1 (fr) Procede et systeme de gestion d'un plan de vol multi-destination
US8793039B1 (en) Method and system for plan map vertical situation display
CN104517200B (zh) 用于物流配送的能耗计算方法、配送方案获取方法和装置
Psaraftis Ship routing and scheduling: the cart before the horse conjecture
JP6281022B1 (ja) 船舶の航行に要する時間または燃料消費量を推定するためのデータ処理装置、プログラム、および記録媒体
CN106104615A (zh) 用于提供一组价格估计值的方法和服务器,诸如飞机票价价格估计值
CN105173096A (zh) 视觉燃料预测器***
US10139235B2 (en) Data processing device, program, recording medium, and data processing method for assisting formulation of bunkering plan of ship
CN113589841A (zh) 无人机航线生成方法、无人机及计算机可读存储介质
US20230274217A1 (en) Route planning for material shipping
CN109389252A (zh) 基于大数据和深度学习的旅游景点诱导方法和***
Leggate A vessel crew scheduling problem: formulations and solution methods
US8768615B2 (en) Nautical license identification system
Lekhavat et al. Decision support system for multiobjective sustainable marine shipping
JP5438871B1 (ja) 船舶の目的地点への到着時刻を決定するための装置、システム、プログラム、記録媒体および方法
CN115545444A (zh) 一种燃油加装计划的制定方法、装置以及电子设备
JP6892440B2 (ja) データ処理装置、データ処理方法、プログラム及び記録媒体
CN117215196A (zh) 基于深度强化学习的舰载综合控制计算机智能决策方法

Legal Events

Date Code Title Description
TRDD Decision of grant or rejection written
A975 Report on accelerated examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971005

Effective date: 20140708

A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20140722

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20140729

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 5591429

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250