JP5580664B2 - 転がり軸受、軸受装置、情報記録再生装置 - Google Patents
転がり軸受、軸受装置、情報記録再生装置 Download PDFInfo
- Publication number
- JP5580664B2 JP5580664B2 JP2010133265A JP2010133265A JP5580664B2 JP 5580664 B2 JP5580664 B2 JP 5580664B2 JP 2010133265 A JP2010133265 A JP 2010133265A JP 2010133265 A JP2010133265 A JP 2010133265A JP 5580664 B2 JP5580664 B2 JP 5580664B2
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- outer ring
- rolling bearing
- shield plate
- shield
- elastic deformation
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Active
Links
- 238000005096 rolling process Methods 0.000 title claims description 88
- 230000005489 elastic deformation Effects 0.000 claims description 63
- 230000002093 peripheral effect Effects 0.000 claims description 49
- 230000007423 decrease Effects 0.000 claims description 4
- 238000000034 method Methods 0.000 description 4
- 230000004048 modification Effects 0.000 description 4
- 238000012986 modification Methods 0.000 description 4
- 239000000428 dust Substances 0.000 description 3
- 230000000694 effects Effects 0.000 description 3
- 239000004519 grease Substances 0.000 description 3
- 239000010687 lubricating oil Substances 0.000 description 3
- 230000002411 adverse Effects 0.000 description 2
- 238000005452 bending Methods 0.000 description 2
- 238000013461 design Methods 0.000 description 2
- 238000012423 maintenance Methods 0.000 description 2
- 230000003287 optical effect Effects 0.000 description 2
- 230000036316 preload Effects 0.000 description 2
- 239000000725 suspension Substances 0.000 description 2
- 230000009471 action Effects 0.000 description 1
- 229910052782 aluminium Inorganic materials 0.000 description 1
- XAGFODPZIPBFFR-UHFFFAOYSA-N aluminium Chemical compound [Al] XAGFODPZIPBFFR-UHFFFAOYSA-N 0.000 description 1
- 230000008901 benefit Effects 0.000 description 1
- 230000007547 defect Effects 0.000 description 1
- 230000002950 deficient Effects 0.000 description 1
- 230000001771 impaired effect Effects 0.000 description 1
- 229910052751 metal Inorganic materials 0.000 description 1
- 239000002184 metal Substances 0.000 description 1
- 239000007769 metal material Substances 0.000 description 1
- 230000008569 process Effects 0.000 description 1
- 238000012545 processing Methods 0.000 description 1
- 230000009467 reduction Effects 0.000 description 1
- 238000007789 sealing Methods 0.000 description 1
- 125000006850 spacer group Chemical group 0.000 description 1
Images
Classifications
-
- F—MECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
- F16—ENGINEERING ELEMENTS AND UNITS; GENERAL MEASURES FOR PRODUCING AND MAINTAINING EFFECTIVE FUNCTIONING OF MACHINES OR INSTALLATIONS; THERMAL INSULATION IN GENERAL
- F16C—SHAFTS; FLEXIBLE SHAFTS; ELEMENTS OR CRANKSHAFT MECHANISMS; ROTARY BODIES OTHER THAN GEARING ELEMENTS; BEARINGS
- F16C33/00—Parts of bearings; Special methods for making bearings or parts thereof
- F16C33/72—Sealings
- F16C33/76—Sealings of ball or roller bearings
- F16C33/78—Sealings of ball or roller bearings with a diaphragm, disc, or ring, with or without resilient members
- F16C33/7816—Details of the sealing or parts thereof, e.g. geometry, material
- F16C33/783—Details of the sealing or parts thereof, e.g. geometry, material of the mounting region
-
- F—MECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
- F16—ENGINEERING ELEMENTS AND UNITS; GENERAL MEASURES FOR PRODUCING AND MAINTAINING EFFECTIVE FUNCTIONING OF MACHINES OR INSTALLATIONS; THERMAL INSULATION IN GENERAL
- F16C—SHAFTS; FLEXIBLE SHAFTS; ELEMENTS OR CRANKSHAFT MECHANISMS; ROTARY BODIES OTHER THAN GEARING ELEMENTS; BEARINGS
- F16C33/00—Parts of bearings; Special methods for making bearings or parts thereof
- F16C33/72—Sealings
- F16C33/76—Sealings of ball or roller bearings
- F16C33/78—Sealings of ball or roller bearings with a diaphragm, disc, or ring, with or without resilient members
- F16C33/784—Sealings of ball or roller bearings with a diaphragm, disc, or ring, with or without resilient members mounted to a groove in the inner surface of the outer race and extending toward the inner race
- F16C33/7843—Sealings of ball or roller bearings with a diaphragm, disc, or ring, with or without resilient members mounted to a groove in the inner surface of the outer race and extending toward the inner race with a single annular sealing disc
- F16C33/7846—Sealings of ball or roller bearings with a diaphragm, disc, or ring, with or without resilient members mounted to a groove in the inner surface of the outer race and extending toward the inner race with a single annular sealing disc with a gap between the annular disc and the inner race
- F16C33/785—Bearing shields made of sheet metal
-
- F—MECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
- F16—ENGINEERING ELEMENTS AND UNITS; GENERAL MEASURES FOR PRODUCING AND MAINTAINING EFFECTIVE FUNCTIONING OF MACHINES OR INSTALLATIONS; THERMAL INSULATION IN GENERAL
- F16C—SHAFTS; FLEXIBLE SHAFTS; ELEMENTS OR CRANKSHAFT MECHANISMS; ROTARY BODIES OTHER THAN GEARING ELEMENTS; BEARINGS
- F16C19/00—Bearings with rolling contact, for exclusively rotary movement
- F16C19/02—Bearings with rolling contact, for exclusively rotary movement with bearing balls essentially of the same size in one or more circular rows
- F16C19/04—Bearings with rolling contact, for exclusively rotary movement with bearing balls essentially of the same size in one or more circular rows for radial load mainly
- F16C19/06—Bearings with rolling contact, for exclusively rotary movement with bearing balls essentially of the same size in one or more circular rows for radial load mainly with a single row or balls
-
- F—MECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
- F16—ENGINEERING ELEMENTS AND UNITS; GENERAL MEASURES FOR PRODUCING AND MAINTAINING EFFECTIVE FUNCTIONING OF MACHINES OR INSTALLATIONS; THERMAL INSULATION IN GENERAL
- F16C—SHAFTS; FLEXIBLE SHAFTS; ELEMENTS OR CRANKSHAFT MECHANISMS; ROTARY BODIES OTHER THAN GEARING ELEMENTS; BEARINGS
- F16C2370/00—Apparatus relating to physics, e.g. instruments
- F16C2370/12—Hard disk drives or the like
Landscapes
- Engineering & Computer Science (AREA)
- General Engineering & Computer Science (AREA)
- Mechanical Engineering (AREA)
- Rolling Contact Bearings (AREA)
- Moving Of Heads (AREA)
Description
従って、転動体や、外輪及び内輪の軌道面等に、外部からの塵埃等が付着してしまうことを防止したり、内部のグリスや潤滑油等が外部に漏出することを抑制したりすることが可能とされている。従って、シールド板付きの転がり軸受は、シールド板を有さないものに比べて、長期的に安定に作動し易い。
この転がり軸受におけるシールド板は、金属板を環状に形成したものであり、外周縁部に、周方向に沿って一定間隔毎に複数の係止用突起が突設されている。これら複数の係止用突起は、外周縁部から径方向外方に向けて斜めに傾斜するように突設されており、シールド板の面内方向に略直交する直交方向に折曲変形自在とされている。
具体的には、係止用突起を係止凹溝内に嵌め込むように、シールド板を外輪と内輪との間の画成された円環状空間内に押し込む。すると、係止用突起は、根元側を基点として上記直交方向に折れ曲がりながら係止凹溝内に嵌め込まれていく。そして、シールド板が完全に押し込まれると、係止用突起は係止凹溝内にて弾性復元力によって弾性戻りして、係止凹溝における内側面を押圧する。これにより、係止用突起は係止凹溝内に引っ掛かって係止された状態となる。このようにして、シールド板は外輪に装着されている。
特に、係止用突起の突設量(丈)は、転がり軸受全体の厚みを考慮すると、長くすることが難しい。加えて、シールド板の板厚に対して過度に長くしてしまうと、基点に負荷がかかり過ぎて剛性低下を招いてしまう。そのため、係止用突起の突設量を短くする必要があり、係止用突起の曲げモーメントの作用点である先端部と、基点となる根元と、の距離が接近した状態になり易かった。よって、係止用突起を大きく弾性変形させることが難しく、確実な係止状態を実現するには、その分係止用突起の剛性を高めて押圧力を高くする必要がある。特に非常に小型なミニチュアボールベアリング等の軸受装置の場合には、より顕著になってしまう。
更には、係止用突起の強い押圧力のために、シールド板の中央部が座屈するように歪んでしまう可能性もあり、外観不良を招いたり、外輪に対して相対運動する部品、例えばリテーナー等に接触したりする恐れもあった。
(1)本発明に係る転がり軸受は、同軸上に配設された内輪及び外輪と、前記内輪と前記外輪との間に転動自在に保持された複数の転動体と、前記外輪の内周面に周方向に沿って形成されると共に内周面側に開口した係合用溝部に係合され、前記内輪と前記外輪との間に画成された円環状空間を塞ぐ環状のシールド板と、を備え、前記シールド板が、内周縁部が前記内輪を径方向外側から囲み、且つ外周縁部が前記外輪に向き合う環状のシールド本体と、該シールド本体の外周縁部に周方向に沿って複数配設され、該外周縁部からシールド本体の面内方向に沿って前記外輪に向けて突設されると共に該面内方向に弾性変形自在な弾性変形部と、
該弾性変形部の一部に形成され、前記弾性変形部の先端部に形成され前記係合用溝部に係合される係合突起と、を備え、
前記弾性変形部は、基端部がシールド本体の外周縁部に連結されると共に、前記シールド本体の外周縁部に沿って延在して先端部が自由端とされた片持ち状に形成され、前記面内方向に沿って前記係合突起を前記係合用溝部側に付勢していることを特徴とする。
これにより、外輪と内輪との間に画成された円環状空間をシールド板で塞ぐことができ、塵埃等が内部に混入したり、グリス及び潤滑油等が外部に漏出したりしてしまうことを抑制することができる。
そして、弾性変形部が片持ち状に形成されているので、シールド本体の面内方向に弾性変形させ易くすることができる。従って、係合突起が外輪を径方向外側に押圧してしまう押圧力を弱めることができ、外輪の不正変形をより引き起こし難くすることができる。
また、Cリング等の別部品を必要とせず、シールド板の1部品で確実に該シールド板を外輪に装着できるので、コスト高を招くこともない。
つまり、外輪と内輪との間に画成された円環状空間を塞ぐようにシールド板を外輪に対して重ね合わせると、該シールド板の係合突起が係合用溝部の内壁部の入口側部分である案内面に接触する。そして、シールド板を円環状空間内に押し込むと、係合突起が案内面に接触しながら係合用溝部内に案内され、その後底壁部に接する。
このように、係合用溝部が外輪の開口端縁側に開口しているので、シールド板を押し込むだけの簡便な操作で外輪への装着作業を行うことができる。
仮に、転動体及び弾性変形部の数が共に同じ数である場合には、上記2つの配置パターンが使用中に交互に現れてしまう。この場合には、2つの配置パターンで外輪に与える圧力差が大きくでてしまい、外輪に不正変形を引き起こす悪影響が生じ易くなってしまう。
しかしながら、転動体の数と弾性変形部の数とを互いに素の関係にすることができるので、上記2つの配置パターンが使用中に交互に現れてしまうことを防ぐことができる。
また、本発明に係る軸受装置及び情報記録再生装置によれば、上記転がり軸受を備えているので、高性能化及び低価格化を図ることができる。
本実施形態の情報記録再生装置1は、図1に示すように、垂直記録層を有するディスク(磁気記録媒体)Dに対して垂直記録方式で書き込みを行う装置であって、キャリッジ2と、キャリッジ2の基端側から光導波路3を介して光束を供給するレーザ光源4と、キャリッジ2の先端側に支持されたヘッドジンバルアッセンブリ(HGA)5と、ヘッドジンバルアッセンブリ5をディスク面(ディスクDの表面)D1に平行な水平面内方向にスキャン移動させるアクチュエータ6と、回転軸線L1を中心にディスクDを一定方向に回転させるスピンドルモータ(回転駆動部)7と、情報に応じて変調した電流をヘッドジンバルアッセンブリ5のスライダ5bに対して供給する制御部8と、これら各構成品を内部に収容するハウジング9と、を備えている
なお、図1においては、説明を分かりやすくするため、ハウジング9の周囲を取り囲む周壁を省略している。
このキャリッジ2は、基端部から先端部に向けて(ディスクD方向に向けて)延設されたアーム部2aと、アーム部2aを介して片持ち状に支持する基部2bとが、削り出し加工等により一体形成されたものである。基部2bは、略直方体形状に形成されたものであり、ピボット軸10回りに回動可能に支持されている。つまり、基部2bはピボット軸10を介してアクチュエータ6に連結されており、このピボット軸10がキャリッジ2の回転中心となっている。
具体的には、アーム部2aは、基端部から先端部に向かうにしたがって先細るテーパ形状に形成されており、各アーム部2a間に、ディスクDが挟み込まれるように配置されている。つまり、アーム部2aとディスクDとが、交互に配置可能に構成されており、アクチュエータ6の駆動によってアーム部2aがディスク面D1に平行な方向(水平面内方向)に移動可能になっている。
なお、キャリッジ2及びヘッドジンバルアッセンブリ5は、ディスクDの回転停止時にアクチュエータ6の駆動によって、ディスクD上から退避するようになっている。
なお、近接場光発生素子は、例えば、光学的微小開口やナノメートルサイズに形成された突起部等により構成されている。
図2に示すように、ピボット軸10は、ハウジング9の底部9aに立設された略円柱状のシャフト20と、該シャフト20を径方向外側から囲み、且つシャフト20と同軸上に配設された略円筒状のスリーブ21と、シャフト20とスリーブ21との間に介装された2つの転がり軸受22と、を備えている。
なお、本実施形態では、回転軸線L2に直交する方向を径方向といい、回転軸線L2を中心に周回する方向を周方向という。
このようにして、シャフト20はハウジング9の底部9aに立設されている。この際、フランジ部20aの下面がハウジング9の底部9aに接することで、シャフト20の高さ方向の位置決めがなされている。
そして、スリーブ21は、キャリッジ2の基部2bに形成された図示しない取付孔内に圧入又は接着嵌合されることで、キャリッジ2と一体的に組み合わされている。
また、本実施形態では、転動体32をボールとして説明している。また、これら転動体32は、図示しない保持器によって転動可能に保持されており、その数は2以上の素数である7個とされている。
これら弾性変形部36は、シールド本体35の外周縁部からシールド本体35の面内方向に沿って外輪31に向けて突設されると共に、図5及び図6に示す矢印のように面内方向に弾性変形可能とされている。詳細には、弾性変形部36は、シールド本体35の外周縁部に沿って延在し、基端部36aがシールド本体35の外周縁部に連結され、且つ先端部36bが自由端とされた片持ち状に形成されている。これにより、弾性変形部36は、基端部36aを基点として、全体が面内方向に弾性変形するようになっている。この際、特に先端部36bが積極的に弾性変形する。
この係合突起37は、図3及び図4に示すように、外輪31の係合用溝部40内に嵌め込まれた状態で、弾性変形部36によって面内方向に沿って該係合用溝部40内に付勢されている。これにより、係合突起37は係合用溝部40内に確実に係合されており、その結果、シールド板33が外輪31に対して装着されている。
つまり、係合用溝部40は上記シールド板33の面内方向に平行で且つ外輪31の内周面に連設された底壁部41と、この底壁部41と外輪31の開口端縁とを連設する内壁部42と、で画成されている。
また、内壁部42のうち底壁部41側に連接する部分は、開口端縁から底壁部41に向かうにしたがって漸次拡径する逆テーパ状に形成された引き込み面42bとされている。
次に、上記のように構成された転がり軸受22において、シールド板33を外輪31に対して装着させる方法について説明する。
本実施形態の場合には、係合用溝部40が外輪31の開口端縁側にも開口しているので、シールド板33を例えばワンタッチで容易に装着することができる。
すると弾性変形部36は、これと同時に弾性復元力によって弾性戻りして、係合突起37を内壁部42側に押し付けるように付勢する。これにより、シールド板33を係合用溝部40内に確実に係合させることができ、該シールド板33の脱落の恐れをなくして、外輪31に対して装着させることができる。
しかも、シールド板33を押し込んで係合突起37を底壁部41に接触させた際、図9(a)及び図9(b)に示すように、係合突起37を内壁部42の引き込み面42bに引っ掛けることができ、係合用溝部40内での係合状態をより確実なものにすることができる。
このようにシールド板33を装着することで、外輪31と内輪30との間に画成された円環状空間を塞ぐことができ、塵埃等が内部に混入したり、グリス及び潤滑油等が外部に漏出したりしてしまうことを抑制することができる。
従って、弾性変形部36の付勢力を抑えることができ、係合突起37が内壁部42を介して外輪31を径方向外側に押圧してしまう押圧力を弱めることができる。よって、外輪31に径方向外側に膨らむような不正変形を引き起こし難くさせることができる。しかも、本実施形態の弾性変形部36は、片持ち状に形成されているので、シールド本体35の面内方向に弾性変形させ易くすることができる。従って、係合突起37が外輪31を径方向外側に押圧してしまう押圧力を弱めることができ、外輪31の不正変形をより引き起こし難くすることができる。
また、弾性変形部36は、シールド板33の外周縁部に沿って等間隔毎に5つ形成されているので、図3に示すように回転軸線L2を挟んで径方向に向かい合うことがない。従って、外輪31のうち回転軸線L2を挟んで径方向に向かい合った部分に、係合突起37から同時に押圧力が伝わることがない。よって、外輪31の真円度の維持に貢献し易い。
仮に、転動体32及び弾性変形部36の数が共に同じ数の5つである場合には、上記2つの配置パターンが使用中に交互に現れてしまう。この場合には、2つの配置パターンで外輪31に与える圧力差が大きくでてしまい、外輪31に不正変形を引き起こす悪影響が生じ易くなってしまう。しかしながら、転動体32の数と弾性変形部36の数とが、互いに素となる組み合わせであるので、上記2つの配置パターンが使用中に交互に現れてしまうことを防ぐことができる。
但し、上記弾性変形部36の数と、転動体32の数とが、互いに素となる関係となるように組み合わせることが好ましい。例えば、上述したように弾性変形部36の数が5で転動体32の数が7となるような素数同士の組み合わせだけでなく、弾性係合突起36の数が5で転動体32の数が9となるような素数と奇数の組み合わせも可能であるし、弾性変形部36の数が9で転動体32の数が25となるような奇数同士の組み合わせも可能であるし、弾性変形部36の数が9で転動体32の数が16となるような奇数と偶数の組み合わせも可能である。
但し、外輪31とシールド板33との相対的な周方向への位置関係を気にすることなく、シールド板33を外輪31に装着できることから、係合用溝部40を環状に形成することが好ましい。
こうすることで、弾性変形部36がシールド本体35の周方向に長く延在してしまうことを防ぐことができるので、シールド本体35の外周縁部に弾性変形部36を多点配置し易い。従って、シールド板33の装着時の安定性を向上させることができる。また、弾性変形部36の数を増やすことで、1つの係合突起37が外輪31に作用する押圧力を弱めることが可能であるので、外輪31の不正変形を生じ難くさせ、真円度の維持により貢献し易い。
なお、弾性変形部36の折曲は、1回に限られず、2回以上折曲して蛇腹状にしても構わない。
例えば、図15に示すように、シールド本体35の外周縁部に両端部が連結し、シールド本体35との間に貫通孔38を画成するように弾性変形部36を形成しても構わない。なおこの場合には弾性変形部36の一部に係合突起37を形成すれば良い。
この場合であっても、貫通孔38の空間を利用して弾性変形部36をシールド本体35側に弾性変形させることが可能であり、同様の作用効果を奏することができる。
1…情報記録再生装置
2…キャリッジ
2a…アーム部
5…ヘッドジンバルアッセンブリ
6…アクチュエータ
7…スピンドルモータ(回転駆動部)
10…ピボット軸(軸受装置)
20…シャフト
21…スリーブ
22…転がり軸受
30…内輪
31…外輪
32…転動体
33…シールド板
35…シールド本体
36…弾性変形部
37…係合突起
40…係合用溝部
41…係合用溝部の底壁部
42…係合用溝部の内壁部
42a…案内面
42b…引き込み面
Claims (9)
- 同軸上に配設された内輪及び外輪と、
前記内輪と前記外輪との間に転動自在に保持された複数の転動体と、
前記外輪の内周面に周方向に沿って形成されると共に内周面側に開口した係合用溝部に係合され、前記内輪と前記外輪との間に画成された円環状空間を塞ぐ環状のシールド板と、を備え、
前記シールド板は、
内周縁部が前記内輪を径方向外側から囲み、且つ外周縁部が前記外輪に向き合う環状のシールド本体と、
該シールド本体の外周縁部に周方向に沿って複数配設され、該外周縁部からシールド本体の面内方向に沿って前記外輪に向けて突設されると共に該面内方向に弾性変形自在な弾性変形部と、
該弾性変形部の一部に形成され、前記弾性変形部の先端部に形成され前記係合用溝部に係合される係合突起と、を備え、
前記弾性変形部は、基端部がシールド本体の外周縁部に連結されると共に、前記シールド本体の外周縁部に沿って延在して先端部が自由端とされた片持ち状に形成され、前記面内方向に沿って前記係合突起を前記係合用溝部側に付勢していることを特徴とする転がり軸受。 - 請求項1に記載の転がり軸受において、
前記係合用溝部は、前記外輪の開口端縁側に開口するように形成されると共に、前記シールド板の面内方向に平行で且つ外輪の内周面に連設された底壁部と、該底壁部と開口端縁とを連設する内壁部と、で画成され、
前記内壁部のうち前記開口端縁に連設する部分は、該開口端縁から前記底壁部に向かうにしたがって漸次縮径するテーパ状に形成され、前記係合突起を前記係合用溝部内に案内しながら、前記弾性変形部を前記シールド本体側に弾性変形させる案内面とされていることを特徴とする転がり軸受。 - 請求項2に記載の転がり軸受において、
前記内壁部のうち前記底壁部側に連設する部分は、前記開口端縁から前記底壁部に向かうにしたがって漸次拡径する逆テーパ状に形成された引き込み面とされていることを特徴とする転がり軸受。 - 請求項1から3のいずれか1項に記載の転がり軸受において、
前記係合用溝部は、前記外輪の内周面全体に亘って環状に形成されていることを特徴とする転がり軸受。 - 請求項1から4のいずれか1項に記載の転がり軸受において、
前記弾性変形部は、前記基端部から前記先端部に向かう途中で少なくとも1回以上折曲され、前記シールド本体の外周縁部に沿って延在する部分がシールド本体の径方向外方に向かって並列に並ぶように形成されていることを特徴とする転がり軸受。 - 請求項1から5のいずれか1項に記載の転がり軸受において、
前記弾性変形部は、前記シールド本体の外周縁部に周方向に沿って等間隔毎に配設され、且つその数が3以上の素数であることを特徴とする転がり軸受。 - 請求項1から6のいずれか1項に記載の転がり軸受において、
前記弾性変形部の数と前記転動体の数とは、互いに素の関係であることを特徴とする転がり軸受。 - 請求項1から7のいずれか1項に記載の転がり軸受と、
円柱状に形成され、前記内輪が固定されるシャフトと、
該シャフトと同軸上に配設され、前記外輪が固定される円筒状のスリーブと、を備えていることを特徴とする軸受装置。 - 請求項8に記載の軸受装置と、
前記スリーブに外嵌されて該スリーブと共に前記シャフトの回りを回動自在とされ、ヘッドジンバルアッセンブリを支持するアーム部を有するキャリッジと、
磁気記録媒体を一定方向に回転させる回転駆動部と、
前記キャリッジを回動させ、ヘッドジンバルアッセンブリを前記磁気記録媒体の表面に平行な方向に向けて移動させるアクチュエータと、を備えていることを特徴とする情報記録再生装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2010133265A JP5580664B2 (ja) | 2010-06-10 | 2010-06-10 | 転がり軸受、軸受装置、情報記録再生装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2010133265A JP5580664B2 (ja) | 2010-06-10 | 2010-06-10 | 転がり軸受、軸受装置、情報記録再生装置 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2011256967A JP2011256967A (ja) | 2011-12-22 |
JP5580664B2 true JP5580664B2 (ja) | 2014-08-27 |
Family
ID=45473344
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2010133265A Active JP5580664B2 (ja) | 2010-06-10 | 2010-06-10 | 転がり軸受、軸受装置、情報記録再生装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP5580664B2 (ja) |
Families Citing this family (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP5928088B2 (ja) * | 2012-03-29 | 2016-06-01 | 日本精工株式会社 | 磁気記録装置のスイングアーム用ピボット軸受け装置およびこれを用いた磁気記録装置 |
JP2014095397A (ja) * | 2012-11-07 | 2014-05-22 | Seiko Instruments Inc | 軸受、軸受装置及び記録装置 |
Family Cites Families (4)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
DE29616079U1 (de) * | 1996-09-16 | 1996-10-31 | Skf Gmbh, 97421 Schweinfurt | Wälzlager |
JP2002089574A (ja) * | 2000-09-19 | 2002-03-27 | Nsk Ltd | 転がり軸受 |
JP2004071090A (ja) * | 2002-08-08 | 2004-03-04 | Matsushita Electric Ind Co Ltd | ヘッド支持装置および記録再生装置 |
JP5245512B2 (ja) * | 2008-04-23 | 2013-07-24 | 日本精工株式会社 | 軸受ユニット及び軸受ユニットの製造方法 |
-
2010
- 2010-06-10 JP JP2010133265A patent/JP5580664B2/ja active Active
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JP2011256967A (ja) | 2011-12-22 |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
JP2012189181A (ja) | 軸受装置及び情報記録再生装置 | |
JP5580664B2 (ja) | 転がり軸受、軸受装置、情報記録再生装置 | |
JP2012072883A (ja) | 転がり軸受、軸受装置、情報記録再生装置 | |
JP5288545B2 (ja) | 軸受装置の製造方法 | |
JP6304795B2 (ja) | 軸受装置の製造方法 | |
US8630062B2 (en) | Bearing apparatus having concentric inner and outer roller bearings and information recording/reproducing apparatus | |
JP2011256966A (ja) | 転がり軸受、軸受装置、情報記録再生装置 | |
JP5181342B2 (ja) | 軸受装置、軸受装置の製造方法および情報記録再生装置 | |
JP5677014B2 (ja) | 転がり軸受、軸受装置、情報記録再生装置 | |
JP2012189182A (ja) | 転がり軸受、軸受装置及び情報記録再生装置 | |
JP6209374B2 (ja) | 軸受装置、軸受装置の製造方法および情報記録再生装置 | |
JP5181343B2 (ja) | 軸受装置および情報記録再生装置 | |
JP6529211B2 (ja) | 軸受装置、軸受装置の製造方法および情報記録再生装置 | |
JP6304796B2 (ja) | 軸受装置の製造方法 | |
JP6095404B2 (ja) | スイングアーム、情報記録再生装置 | |
JP6210623B2 (ja) | 軸受装置、軸受装置の製造方法および情報記録再生装置 | |
JP6230421B2 (ja) | 軸受装置および情報記録再生装置 | |
JP5891071B2 (ja) | 転がり軸受、軸受装置、情報記録再生装置及び転がり軸受の製造方法 | |
US9934799B2 (en) | Preloaded roller bearing device, information recording and reproducing device, and manufacturing method for bearing device | |
JP2015115081A (ja) | 軸受装置および情報記録再生装置 | |
JP6284352B2 (ja) | 軸受装置及び情報記録再生装置 | |
JP6493935B2 (ja) | 軸受装置の製造方法 | |
JP6253967B2 (ja) | 軸受装置及び情報記録再生装置 | |
US9908167B1 (en) | Disk drive tolerance ring with edge rounding from opposite major faces | |
JP2013181604A (ja) | 転がり軸受、軸受装置及び情報記録再生装置 |
Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
A621 | Written request for application examination |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621 Effective date: 20130403 |
|
A131 | Notification of reasons for refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131 Effective date: 20131112 |
|
A977 | Report on retrieval |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007 Effective date: 20131114 |
|
A521 | Request for written amendment filed |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523 Effective date: 20140108 |
|
TRDD | Decision of grant or rejection written | ||
A01 | Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01 Effective date: 20140701 |
|
A61 | First payment of annual fees (during grant procedure) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61 Effective date: 20140711 |
|
R150 | Certificate of patent or registration of utility model |
Ref document number: 5580664 Country of ref document: JP Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150 |
|
R250 | Receipt of annual fees |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250 |
|
R250 | Receipt of annual fees |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250 |
|
R250 | Receipt of annual fees |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250 |
|
R250 | Receipt of annual fees |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250 |
|
R250 | Receipt of annual fees |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250 |
|
R250 | Receipt of annual fees |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250 |
|
R250 | Receipt of annual fees |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250 |