JP5575713B2 - 切削加工機における刃物突出量の調節装置 - Google Patents

切削加工機における刃物突出量の調節装置 Download PDF

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Description

本発明は、電動工具を作業台に取り付けて加工を行う切削加工機において、刃物の突出量を調節し切削量を調節するために用いる切削量の調節装置に関するものである。
ルーター或いはトリマーなどと呼ばれ主として木工作業に用いられる電動工具は、日曜大工などいわゆるドゥーイットユアセルフの分野で人気の高い工具である。従来この種の電動工具を用いて加工を行うには、
1)工具胴部のモーター部分を取り付け部に嵌め、ボルトを締め緩めすることで単純に上下動させる方式、
2)ラックアンドピニオン機構により上下動させる方式、
3)スプリングにより浮かせた状態にセットし、必要量だけ押し下げる方式、
などが取られてきた。
しかし、大まかな加工であればともかくとして、1mm内外の加工調節には何れも不向きであり、簡単ではない。特に1)の方式では非常に困難であり、2)の方式ではラック溝に切り屑やゴミがたまる問題がある。また、3)の方式では棒ネジを用いた微調整方式を具備しているものがあるが、過剰な精密機械となり性能を維持するためには十分な整備を実施しておく必要があるとともに、高価であるという問題もある。
先行技術を検討しても大同小異であり、却って電動工具を作業台に取り付けて行う切削加工装置に関する例を見出すことができないほどである。工具一般における刃物の送りに関する機構、装置としては例えば特開平9−309101号がある。同発明は、軸支部を軸に左右移動レバーを左右に移動させると、リンクを介してスライドフレームが左右方向へ移動するように設けられ、スライドフレームのコラム下端にはドリルユニットを上下移動自在に取り付け、本体を木材端部に取付ける際、本体のフレーム側が木材上面に支持されているので、作業者は一方の手でドリルユニット側を支えながら、他方の手でバイス調整ハンドルを回せるという機構を有している。しかし、このような機構では切削量を正確に規定する用途には不十分である。
特開平9−309101号
本発明は前記の点に着目してなされたもので、その課題は、出来るだけシンプルな構成によって、刃物の突出量を正確に調節することができる切削加工機における刃物突出量の調節装置を提供することである。また、本発明の他の課題は、片方の手の操作により刃物の突出量を測りながら、最適な突出位置を容易に求めることができる切削加工機における刃物突出量の調節装置を提供することである。
前記の課題を解決するため、本発明は、電動工具を基盤に取り付けて所要の作業を行うように構成された切削加工機において、下面が電動工具の取り付け部となり、かつ、上面が切削加工の作業面となる基盤と、上記基盤の下面に設置した取り付け部を介して、上下動可能に設けた上下動部材と、上記上下動部材に着脱可能に取り付け、その上端に有している刃物を、前記基盤の上面から突出させて切削加工を行う前記の電動工具と、上記取り付け部に回転可能に軸支したレバー及びその回転を上下動部材の上下動に変換するため上下動部材側と係合するカムを備えたカムレバー機構を具備して構成するという手段を講じたものである。
本発明の装置は、切削加工機を対象とするものであるが、ここでいう切削加工機とは、電動工具をいわば据え付け型にして使用する装置を指している。据え付け型とするために基盤は作業台などに取り付け、基盤に電動工具を取り付けるが、本発明の装置は任意のテーブル類を作業台として使用することができる。基盤は、公知の任意の手段により作業台へ取り付けることができる。
従って、基盤の下面が電動工具の取り付け部となり、また、上面が切削加工の作業面となり、上記基盤の下面に設置した取り付け部を介して、上下動部材が上下動可能に設けられている。取り付け部は、上下動部材の取り付けのために設けられているが、必要な強度を保つために、他の構造部分に強度の一部を負担させる構造を取ることも可能である。上下動部材は、このような取り付け部に上下動可能に取り付けられ、また、電動工具を取り付けるための構造体であり、電動工具は、その上端の刃物を、上下動部材により前記基盤の上面から突出させて切削加工を行う構成を取る。
上記上下動部材は、電動工具の円筒状の胴部を嵌合させるために欠円形断面形状を有するものとし、その欠円端部を緊締するためのボルトを有するとともに、サイズの異なる円筒状の胴部と欠円形断面形状との径差を埋めるためにその径差に応じた肉厚のアダプターを併用するように構成することが望ましい。従って、アダプターについても欠円形断面形状を有しているものが望ましく、その肉厚の異なるものが複数種類用意される。
本発明の装置は、上記取り付け部に回転可能に軸支したレバー及びその回転を上下動部材の上下動に変換するため上下動部材側と係合するカムを備えたカムレバー機構を具備して構成されている。レバーによって電動工具を上下動させることが可能になるので、片手操作が可能になる。従って、他方の手で基盤上の部材の位置固定やネジ操作などを同時に行うことが可能になる。
カムレバー機構については、基盤の下部に設置した支持部材と、支持部材に形成されている軸孔に基端部を回転可能に軸支したレバーと、レバーの回転軸と一体に取り付けたカムと、カムの円弧型のカム溝と係合するように上下動部材に設けられた係合子とを有して構成することが望ましい。
なお、基盤を作業台へ据え付ける公知の任意の手段には、例えばクランプがある。クランプについても種類は様々であるが、ネジクランプなどは強固な固定が可能であるので、本発明の目的に向いている。しかし、これに限定されるものではなく、公知の手段の中から自由に決めることができる。
本発明は以上のように構成されかつ作用するものであるから、出来るだけシンプルな構成によって、刃物の突出量を正確に調節することが可能な切削加工機における刃物突出量の調節装置を提供することができる。また、本発明によれば、カムレバー機構により片方の手の操作で刃物の突出量を測りながら、最適な突出位置を求めその位置で正確に固定することができる切削加工機における刃物突出量の調節装置を提供することができるという効果を奏する。
以下図示の実施形態を参照して本発明をより詳細に説明する。図1は本発明に係る電動工具を用いる切削量の調節装置10の一例を示すもので、11は上記の電動工具であり、例えば、ルーターと呼ばれ特に小型のものについてはトリマーなどと呼ばれている木工用電動工具などがそれに当たる。本発明の装置10は、手持ち工具として扱われる上記のような電動工具11を基盤12の下面に取り付け、その基盤12を作業台13に据え付けて使用することを目的とする(図2参照)。作業台13として特別のものは必要ではなく、およそ十数キログラム程度の荷重に耐えるテーブル類であれば適用可能であり、かつ、安全に作業をすることができるように意図されている。
基盤12は上記の電動工具11及び加工用補助装置30を装着し、かつ、その盤面において切削加工等を行うことができるものである。基盤12としては、例えば、アルミニウム板の如く軽量な材料から成り、かつ、切削加工工用として十分な強度と平面精度を有するとともに、長方形の平面形状に形成されていることが望ましい。上記基盤12は、それを作業台13に据え付ける手段として、クランプ14を具備している。クランプ14は、作業台13の側辺部を受け入れる大きさを有し断面形状がほぼC字型のクランプ枠14aと、取り付けネジ14bとから成る。クランプ枠14aそれ自体は基盤12の取り付け側辺部の下面に強固に取り付けられており、取り付けネジ14bはC字型のクランプ枠14aの下枠にねじ込みによって取り付けられている。
基盤12には、その一側辺に着脱可能に固定部材15が取り付けられる。固定部材15は上記基盤12の盤面に載置する下板部15aと、その一側から立ち上がる側板部15bを有する断面形状がほぼL字型に形成されている(図3参照)。なお、固定部材15は基盤12の一側辺の長さをやや超える寸法を有している。上記固定部材15のほぼ中央部には、切削によって生じる切り粉を吸引によって排除するために、L字型の角に当たる箇所を半球状に切除して吸引口15cが設けられ、上記吸引口15cの外側には、吸引フード16が取り付けてあり、その接続口16aに吸引ダクト17が接続される。固定部材15は後述する加工用補助装置30の取り付けなどにも使用するもので、着脱が容易、かつ、加工作業に耐える程度に強固に基盤12に取り付ける必要があり、そのため以下に述べる固定手段が固定部材15に設けられている。
上記固定部材15は、基盤12の左右両側辺部に係合させるために、断面形状がほぼC字型の係合片18、19を両端に有している。一方の係合片18は係合可能なC字型の断面形状を有していれば良いが、他方の係合片19についてはC字型の断面形状を有することに加えて固定手段を設けている。図示の固定手段では、ロック部材19aをその先端部が内外方向へ移動するようにC字型の断面形状内部に基端部側の支軸19bにて軸支して取り付け、両端部間の外側にはレバー20をネジ軸周りに回転可能に設け、そのネジ軸20aの先端にてロック部材19aの中間部を内方へ加圧可能にした構成を有している(図5、図6及び図7参照)。故に、レバー20を右に回す回転操作で、両係合片18、19及びロック部材19aを介して基盤12の側面を緊締し、固定部材15を基盤12に固定することができ、かつ、固定位置を任意に決めることができる。
本発明に係る電動工具を用いる切削量の調節装置10は、電動工具11を基盤12の下面に取り付けるものであるが、各社の電動工具11の取り付けを可能にするために、嵌合による工具取り付け方式を取っている。即ち、基盤12のクランプ14から所要距離だけ離れた位置には、電動工具11の刃物11aを配置する刃物配置部12aが設けられており(図3、図5等参照)、この刃物配置部12aに刃物11aが配置されるように、電動工具11の取り付け部21が設けられている(図6、図7参照)。上記取り付け部21は基盤12の裏面に上端部にて取り付けられ、かつ、前記クランプ14の正面に背面部が取り付けられているもので、取り付けはボルト止めにより強固になされている。
電動工具11の取り付け部21には、電動工具11の上下動機構が併設されており、そのため、取り付け部21には上下方向のアリ溝から成るガイドレール22が形成され、さらにそのガイドレール22と係合するアリ足23を有する上下動部材24が装着されている(図8参照)。取り付け部21には、上下動部材24の一部に、外側に配置されたストッパー25のオネジ部25aが螺合するメネジ部24aが形成されており、従って、上記上下動部材24の一部がスライドする範囲の取り付け部内面に、オネジ部25aの上下動範囲にわたって長孔21aが形成されている。
上下動部材24は、電動工具11の円筒状の胴部を挿入により嵌め合わせて取り付けるために、欠円形断面形状に形成されており、その欠円端部24b、24bをボルト24cにより緊締可能にした構成を有している。しかしながら、各社の電動工具11のサイズは大同小異であるとは言えるものの同一ではないので、本発明ではアダプター26を併用してほぼ全社の電動工具11を使用することができるように図っている。図4に示したアダプター26はサイズの異なる円筒状の胴部と欠円形断面形状との径差を埋めるためにその径差に応じるべく、肉厚の異なる複数種類のもの(説明の便宜上符号26−1、26−2で区別する。)が用意されている。このアダプター26は、電動工具11の円筒状の胴部とほぼ全面で接触するように円筒型とし、かつ、欠円筒型にして着脱の融通性を高めたものである。電動工具11は上下動部材24或いはアダプター26に摩擦嵌合によって取り付けられているが、ボルト24cによる緊締との併用であり、刃物11aに加えられる外力は側方からであるので保持力に不足はない。
本発明ではこの上下動部材24による刃物11aの上下動機構として、レバー操作によって刃物11aの突出量を正確に調節するカムレバー機構を適用している。このため本発明における上下動機構は、基盤12の下部に設置した支持部材27と、支持部材27に形成されている軸孔に基端部にて回転可能に軸支したレバー28と、上記レバー28の回転軸28aと一体に取り付け、上記支持部材27と前期取り付け部21との間に配置したカム29と、カム29の円弧型のカム溝29aと係合するように上下動部材24に設けられた係合子24dとを有している。よって、円弧型のカム溝29aは、角度にして数十度のレバー28の回転に伴い、刃物11aを基盤面下から作業に応じた突出量だけ基盤面上へ突出するように設けられている(図9参照)。
なお、図示のカムレバー機構では、円弧型のカム溝29aの基盤寄りに係合子24dがあるときに刃先11aが上昇位置にあり、反対側の位置では下降位置になる。また、上記レバー28が直線状であるのに対して、円弧型のカム溝29aは始点と終点がレバー28上にてほぼ重なり、かつ、支点と終点の途中がレバー28を押す操作方向に対して凹んだ形態を取るように配置されている。このため、レバー28を引き、刃先11aを突出させるときに操作の開始側ではやや早目に上昇し、終了側では遅目に上昇することになり、操作性が向上するとともに、突出量の微妙な調節が可能になる。
さらに本発明では、加工用補助装置30を併用する。この加工用補助装置30は前述した固定部材15に取り付けて使用する第1の補助装置31と、第2の可動案内部材45に取り付けて上記第1補助装置とともに使用する第2補助装置32とから構成される(図1参照)。第1補助装置31は、上記の固定部材15に設けられている送り方向前方の長孔33の部分にて、固定部材15に取り付ける第1の可動案内部材34と、同じく送り方向後方の長孔35にて固定部材15に取り付ける固定案内部材36とを有し、第1可動案内部材34は、斜面37a、38aにて接触移動可能な一対の平行移動部材37、38を有している(図5参照)。34aは指掛けを示しており、第1可動案内部材34の押し引き操作に用いられる。
一方の平行移動部材37は固定部材15の側板部15bの板面に摺接し、それ自体に開けられた左右方向の長孔37bの範囲で左右方向へ移動可能に設けられている。他方の平行移動部材38は上記長孔37bと重なる位置に設けたメネジ部38bを有しており、止めねじ39を側板部15bの板面に開けられた長孔33から挿入し、長孔37bを通過してメネジ部材38bに螺合することによって位置調節可能に固定される構成である。上記斜面37a、38aは10:1の傾斜を有しており、左右方向へ10mmの移動が前後方向へ1.0mmの移動となるので、左右方向への移動量の十分の一の精度で切削量を調節することができる。その数値設定のために、上記斜面37a、38aの一方にスケールを設け、他方にはその目盛りを指し示す指標を設けるものとする。
他方の平行移動部材36は側板部15bの板面に摺接可能であり、切削後のワークを支えるために設けられている。従って、上記平行移動部材36の前面は刃物11aの回転面における切削側の接線と一致する位置を占めるように取り付けられる。その取り付けは、前記と同じ止めねじ39を側板部15bの板面に開けられた長孔35から挿入し、それと重なる位置に設けられている穴部36bの奥に設けたメネジ部材38bと螺合することによって、位置調節可能に固定される。これら一対の平行移動部材37、38の、刃物11aの近傍の部分36c、37cは四分円形に切除され、抵触を防止するとともに、切り粉の排除のための空所を提供する。止めねじ39にはバネ39aを効かせており、これによって平行移動部材の斜面同士を接触させる作用をする。
上記第2補助装置32は、固定部材40とともに使用する。固定部材40は、上記第1補助装置31を使用するために基盤12の左右両側辺部に係合させて取り付けた、前記固定部材15と同様の構成から成る。従って、固定部材40は、上記基盤12の盤面に載置する下板部40aと、その一側から立ち上がる側板部40bを有する断面形状がほぼL字型に形成されており(図1、図2、図5等参照)、基盤12の一側辺の長さをやや超える寸法を有している。
固定部材40は、断面形状がほぼC字型の係合片41、42を両端に有し、一方の係合片41は基盤12の側辺に係合可能なC字型の断面形状を有し、他方の係合片42はC字型の断面形状を有することに加えて固定手段を有している。図示の固定手段は、ロック部材42aを、その先端部が内外方向へ移動するようにC字型の断面形状内部に基端部側の支軸42bにて軸支して取り付け、両端部間の外側にはレバー43をネジ軸周りに回転可能に設け、そのネジ軸43aの先端にてロック部材42aの中間部を内方へ加圧可能に構成されている(図1、図5参照)。故に、前記と同様に、レバー43の回転操作で係合片42及びロック部材42aを介して基盤12の側面を係合片41とともに緊締し、固定部材40を基盤12に固定することができ、かつ、固定位置を任意に決めることができる。
第2の補助装置32は、固定部材40に設けた送り方向前後の透孔44、44の部分にて取り付ける第2の可動案内部材45と、同じ透孔44、44において取り付ける調節用案内部材46を左右に二組具備している。第2の可動案内部材45と調節用案内部材46とは斜面45a、46aにて接触移動可能であり、第2の可動案内部材45は上記固定部材40の側板部40bの板面に摺接し、それ自体に開けられた左右方向の長孔45bの範囲で左右方向へ移動可能に設けられている。
調節用案内部材46は、上記透孔44と重なる位置に設けたメネジ部46bを有する。よって、止めねじ47を側板部40bの板面に開けられた透孔44から挿入し、第2の可動案内部材45に開けられた長孔45bを通過し、メネジ部46bに螺合することによって位置調節可能に固定される。上記斜面45a、46aは前記一対の平行移動部材37、38と同様に10:1の傾斜を有しており、左右方向へ10mmの移動が前後方向へ1.0mmの移動となるので、左右方向への移動量の十分の一の精度で切削量を調節することができる。この数値設定のために、上記斜面45a、46aの一方にスケールを設け、他方にはその目盛りを指し示す指標を設けるものとする。
さらに、固定部材40には、調節用案内部材46の微動装置50が設けられている。上記微動装置50は、固定部材40の側板部40bに形成した円弧状のガイド溝40cと、第2の可動案内部材45に形成した上下方向の直線状ガイド溝45cと、上記円弧の中心点にて固定部材40に軸支されている微動レバー48と、上記微動レバー48の軸芯と操作部との間にて微動レバー48に取り付けられた係合軸49とから構成され、係合軸49それ自体は上記半円弧状のガイド溝40cと直線状ガイド溝45cに係合する。よって、微動レバー48の回転操作が第2の可動案内部材45が左右方向への移動に変換され、斜面45a、46aによる分力で、さらに移動調節用案内部材の前後方向への移動(微動)に変換される構成である(図6参照)。
このように構成されている本発明の調節装置10により刃物の突出量を調節するには、まず、電動工具11の胴部を上下動部材24に下から挿入して嵌め合わせることによって取り付ける。そのとき、上下動部材24の胴部の径と上記胴部の径が合わなければ、適合するアダプター26を用いて密な嵌合が得られるようにし、必要に応じてボルト24cを締め付ける。電動工具11を上下動部材24に取り付けた状態では、電動工具11の荷重により上下動部材24が下がった位置にあり、係合子24dは円弧型のカム溝29aの下方端部にある。そこで、レバー28を図2において時計回りに回転操作し、係合子24dを上記カム溝29aの基盤寄りに移動させ、電動工具11を上方へ移動させる。それによって、電動工具11の刃先11aを、基盤12の上面から所望量突出させることができるもので、所望の突出に達したならストッパー25を操作して固定する(図3参照)。
本発明における切削加工機によれば様々な切削加工が可能であるが、何れにしても刃先11aが基盤12の上面から突出した量だけ、ワーク(被加工物)Wを切削することができる(図5、図9参照)。切削加工されるワークWは、例えば、図5において平行移動部材38に沿って右から左へ送られ、固定部材15の側板部15bの前面から平行移動部材38の前面までの距離と上記側板部15bの前面から固定案内部材36の前面までの距離の差が前後方向の切削量となる。刃先11aの突出量によって、ワークWの一部だけを切削するか全幅にわたって切削するかを自由に選択することができ、最大の突出量では恰も手押しカンナ(鉋:ジョインター)のように用いて、ワークWに基準面を形成するようにも加工することができる。なお、本発明における切削加工機は主として木材加工を対象とするものであるが、天然木材以外の材料ないしは合成樹脂材料、軽金属材料等を対象とする材料の加工機にも適用できることは自明である。
本発明に係る電動工具を用いる切削加工機における刃物突出量の調節装置の一例を示す斜視図である。 同上の装置の右側面図である。 同上における固定部材を拡大して示す断面図である。 同じく電動工具取り付けの例を示す正面説明図である。 同上の装置の上面図である。 同上の装置の正面図である。 同上の装置の背面図である。 同じく電動工具取り付け部を拡大して示す下面図である。 同じく本発明におけるカムレバー機構の説明図である。
10 切削加工機における刃物突出量の調節装置
11 電動工具
12 基盤
13 作業台
14 クランプ
15、40 固定部材
16 吸引フード
17 吸引ダクト
18、19 係合片
20 レバー
21 取り付け部
22 ガイドレール
23 アリ足
24 上下動部材
25 ストッパー
26 アダプター
27 支持部材
28 レバー
29 カム
30 加工用補助装置
31 第1補助装置
32 第2補助装置
33 前方の長孔
34 第1可変案内部材
35 後方の長孔
36 固定案内部材
37、38 平行移動部材
39、47 止めネジ
41、42 係合片
43 レバー
44 透孔
45 第2可変案内部材
46 調節用案内部材
48 微動レバー
49 係合軸
50 微動装置

Claims (2)

  1. 電動工具を基盤に取り付けて所要の作業を行うように構成された切削加工機において、下面が電動工具の取り付け部となり、かつ、上面が切削加工の作業面となる基盤と、上記基盤の下面に設置した取り付け部を介して、上下動可能に設けた上下動部材と、前記上下動部材は、電動工具の円筒状の胴部を嵌合させるために欠円形断面形状を有し、その欠円端部を緊締するためのボルトを有するとともに、サイズの異なる円筒状の胴部と欠円形断面形状との径差を埋めるためにその径差に応じた肉厚のアダプターを併用するようにしたものであって、上記上下動部材に着脱可能に取り付け、その上端に有している刃物を、前記基盤の上面から突出させて切削加工を行う前記の電動工具と、上記取り付け部に回転可能に軸支したレバー及びその回転を上下動部材の上下動に変換するため上下動部材側と係合するカムを備えたカムレバー機構を具備して構成された切削加工機における刃物突出量の調節装置。
  2. 電動工具を基盤に取り付けて所要の作業を行うように構成された切削加工機において、下面が電動工具の取り付け部となり、かつ、上面が切削加工の作業面となる基盤と、上記基盤の下面に設置した取り付け部を介して、上下動可能に設けた上下動部材と、上記上下動部材に着脱可能に取り付け、その上端に有している刃物を、前記基盤の上面から突出させて切削加工を行う前記の電動工具と、上記取り付け部に回転可能に軸支したレバー及びその回転を上下動部材の上下動に変換するため上下動部材側と係合するカムを備えたカムレバー機構であって、前記カムレバー機構は、基盤の下部に設置した支持部材と、支持部材に形成されている軸孔に基端部を回転可能に軸支したレバーと、レバーの回転軸と一体に取り付けたカムと、カムの円弧型のカム溝と係合するように上下動部材に設けられた係合子とを有し、かつ、前記レバーが直線状であり、それに対してカム溝は円弧型に形成され、そのカム溝は始点と終点がレバー上にてほぼ重なり、かつ、支点と終点の途中がレバーを押す操作方向に対して凹んだ形態を取るように配置されている切削加工機における刃物突出量の調節装置。
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