JP5574444B2 - 補充可能な付箋収納部の構造 - Google Patents

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Description

本発明は、補充可能な付箋収納部の構造、特にポップアップ式の補充可能な付箋収納部の構造、さらに別の機能を有する物品の一部である付箋収納部の構造に関する。
従来、付箋は、長手方向の端部裏面に粘着層を設けたものの積層体(付箋積層体)として販売されている。付箋積層体の収納具も各種提案されており、例えば付箋積層体を貼った台紙にバインダー孔を開口し、システム手帳に綴じることも行われている(特許文献1)。
より便利な付箋収納具として、初期状態で収納ケースの取出し口から一枚の付箋を突出させ、この付箋を引き上げると、この付箋に連動して次の付箋が収納ケース内から引き出され、再び初期状態となるいわゆるポップアップ式のものが知られている(特許文献2)。
ポップアップ式の付箋積層体は、各付箋の長手方向の第1端部及び第2端部のうち第2端部の裏面のみに粘着層を設け、各付箋の第1端部が直ぐ下の付箋の第2端部に重なるように、すなわち粘着箇所が一枚ごとに互い違いになるように積層されている。特許文献2では、単一の紙を2つ折りして、表紙及び裏紙の周辺部を糊付けした収納袋の表紙の中央部に付箋取出し口を設け、袋体の両側部に付箋積層体の両端部を固定させている。
またポップアップ式の付箋収納ケースであって、その長手方向のケース体の両側部と付箋積層体の両端部との間に隙間を設け、付箋取出し口から突出した付箋を長手方向片側へ斜めに引くと、付箋積層体がケース体内で長手方向へスライドするように構成したものが知られている(特許文献3)。これにより2番目の付箋の自動引き出しがスムーズになる。
またポップアップ式の付箋収納ケースであって、付箋取出し口付きの頂壁を、周壁への着脱自在な蓋とし、付箋を使い切ったときに蓋を外して、周壁の上端側の付箋補充口から付箋積層体を補充できるものが知られている(特許文献4の段落0021及び図25参照)。
特開2006−188031 特表平10−502322 米国特許第4770320号 特開2000−37984
近年、コストの削減の観点から、付箋のような消耗品に関しても付箋収納ケースごと使い捨てるのではなく、ケースの再利用を行うことが望まれている。特許文献4の付箋収納ケースもそうした要望に応えるものである。しかしながら、ケースの周壁に対して付箋取出し口付きの頂壁を一種の蓋として着脱可能に構成すると、利用者がその蓋を紛失したときに、蓋以外のケース部分が使えずに無駄になってしまう。
また文房具の分野では、同時に使用する二種以上の物品をコンパクトに組み合わせて使いたいというニーズがある(特許文献1参照)。しかしながら上述の蓋付きの付箋収納ケースの如き分離可能な2部品からなる製品の形態では、異種物品の構造の中に取り込むことが容易ではない。
本発明の第1の目的は、付箋収納用チャンバーの構成部の付箋取出し口と反対側に付箋補充口を設け、比較的簡単に付箋を補充可能な付箋収納部の構造を提案することである。
本発明の第2の目的は、上記付箋収納部の構造であって、補充した付箋積層体が補充口から脱落しないように構成したものを提案することである。
本発明の第3の目的は、上記付箋収納部の構造であって、単独の収納容器としても、他の物品の一部としても適用可能なものを提案することである。
第1の手段は、
内部に付箋収納用チャンバーCを構成するチャンバー構成部12と、付箋収納用チャンバーC内に配置された付箋積層体4とからなり、
上記チャンバー構成部12は、少なくとも底壁14及び頂壁16を有し、これら底壁14及び頂壁16の間に上記付箋収納用チャンバーCを構成するとともに、この付箋収納用チャンバーCの水平な一の方向の両側に、付箋積層体4を突き当てるための一対の止め部20を設けて、これら止め部20の間に上記付箋積層体4を配置し、かつこれら止め部20間の頂壁部分中間部に、付箋取出し口24を開口しており、
上記付箋積層体4は、上記一の方向に長い付箋6からなり、その付箋6の長手方向の第1端部8a側及び第2端部8b側のうち第2端部8b側の裏面にのみ粘着層10を形成し、各付箋の第1端部8aが上下に隣接する他の付箋6の第2端部8bに重なるように積層させ、
かつ最上位の付箋6Aの第1端部8a側を上記付箋取出し口24から外方へ突出させて、付箋取出し口24から突出した付箋6を引上げると、次の付箋6が付箋取出し口24から連続的に引き出されるように構成した付箋収納部の構造であって、
上記底壁14には、付箋取出し口24の真下に位置させて、常時開放の付箋補充口26を形成しており、
上記一の方向の付箋補充口26の巾Dと付箋取出し口24の巾Dと付箋積層体4の長さLとの間には次の数式1が成立し、
[数式1]L>D>D
付箋補充口26の下端面から付箋取出し口24の上端面までの高さHと上記付箋積層体4の長さLとの間には次の数式2が成立しており、
[数式2]L>H
上記付箋積層体4の厚さdと付箋補充口26の巾Dとの間には次の数式3が成立する。
[数式3]D>2×d
本手段の構成要件のうちで「付箋収納部の構造であって」までの部分は、従来のポップアップ式の付箋収納部の構造である。当該構造は、付箋収納用チャンバーCを構成する部材(チャンバー構成部12)が有する頂壁16に付箋取出し口24を開口したものである。本手段の特徴は、上記チャンバー構成部12の底壁14に、付箋取出し口24の真下に位置する付箋補充口26を開口したことである(図1参照)。同図左右方向(一の方向)の付箋補充口26の巾Dは、同方向の付箋取出し口24の巾Dよりも大きく、かつ付箋積層体4の長さLよりも小さくなければならない。D≦Dならば付箋取出し口24から付箋積層体4全体が飛び出る可能性があるから、またD≧Lならば付箋補充口26から付箋積層体4が脱落する可能性があるからである。付箋補充口26から付箋積層体4を入れるときには、図5の如く最上位の付箋6Aを付箋補充口26から付箋取出し口24を経て表側に突出させ、この突出部分を摘んだ状態で付箋積層体の一方端部を付箋補充口26内へ差し込み(図6・7(A)参照)、次に他方端部寄りの部分を屈曲させて付箋補充口26内へ入れる(図6・7(C)参照)とよい。この作用を実現するための条件を数式2〜3に記載する。
「付箋収納部の構造」とは、ケース・袋などの容器に限らず、異種物品(例えば図9に示すボード)の一部を含む。使い捨てによる資源の無駄を省くという観点からは、単なる容器類よりも異種物品の一部に本発明を適用する方が経済的な利益が大きいからである。「付箋収納用チャンバー」とは、付箋を収納することが可能な部屋という程度の意味であり、密閉空間である必要はない。例えば図14の如く側方が開放されていても構わない。「止め部」は付箋収納用チャンバーの側壁としてもよく、側壁とは別に形成してもよい。
第2の手段は、第1の手段を有し、かつ
上記一対の止め部20の間の距離を付箋積層体4より長く設けて、これら止め部20の間を付箋積層体4が一の方向にスライド可能に構成しており、
一方の止め部20から付箋補充口26までのマージンの長さMと付箋補充口26の巾Dと付箋積層体4の長さLとの間には次の数式2が、他方の止め部20から付箋補充口26までのマージンの長さMと付箋補充口26の巾Dと付箋積層体4の長さLとの間には次の数式3がそれぞれ成立する。
[数式4]L>M+D
[数式5]L>M+D
本手段では、上記一対の止め部20の間で付箋積層体4がスライド可能に設けた付箋収納部の構造に付箋補充口26を設けるための条件を提案している。すなわち、本願図3〜図4に示す如く、各止め部20から付箋補充口26までのマージン(余白)の長さM,Mと付箋補充口の巾Dとの和が付箋積層体4の長さLよりも小さくなければならない。そうでなければ付箋積層体4の一方端部が止め部20に突き当たったときに付箋積層体4が他方端部から付箋補充口26内へ落ち込んでしまう可能性があるからである。
第3の手段は、上記第1の手段又は第2の手段を有し、かつ
基盤とシート層とからなるボードの一部である補充可能な付箋収納部の構造であり、
上記基盤の表面の一部に凹部34を形成し、
基盤の凹部形成箇所とこの凹部形成箇所の上面を覆うシート層部分とで上記チャンバー構成部12を形成するとともに、上記凹部34の内部を付箋収納用チャンバーCを形成し、
上記凹部34が一の方向に有する一対の側面を上記止め部20とし、凹部34上方のシート層部分及び凹部34の底部の一方に付箋取出し口24を、また他方に付箋補充口26をそれぞれ開口した。
本手段では、付箋収納部を、図9の如くボードBの一部で形成することを提案する。本手段のポイントは、ボードBを、少なくとも基盤30と基盤の表面を覆うシート層との2層構造に形成し、基盤の表面の一部に付箋収納用の凹部34を設け、この凹部の上面を覆うシート層部分に付箋取出し口24を、また凹部の底部に付箋補充口26をそれぞれ開口したことである。これにより広く板状の物品に本発明を適用することが可能となる。
第1の手段に係る発明によれば、付箋を使い切ったときに付箋積層体を補充できるので便利であり、かつ付箋収納部を再利用できるので、ゴミの低減に寄与する。
第2の手段に係る発明によれば、付箋積層体4が一対の止め部20の間をスライド可能としたから、付箋積層体4の補充作業が容易となり、かつ付箋積層体の脱落を防止できる。
第3の手段に係る発明によれば、付箋収納部2の構造をボードの一部としたから、本発明の適用範囲が広まる。
本発明の第1実施形態に係る付箋収納部の構造の縦断面図である。 図1の構造の平面図である。 図1の構造からの付箋の取出し作業の第1の段階を示す説明図である。 図1の構造からの付箋の取出し作業の第2の段階を示す説明図である。 図1の構造への付箋の補充作業の最初の段階を示す説明図である。 図1の構造への付箋の補充作業の一つの方法を示す説明図である。 図1の構造への付箋の補充作業の他の方法を示す説明図である。 図6及び図7の方法の条件を示す説明図である。 本発明の第2実施形態に係る付箋収納部の構造の平面図である。 図9に示す構造の縦断面図である。 図10に示す構造の要部の縦断面図である。 図10に示す構造の変形例の要部拡大断面図である。 図10に示す構造の変形例の要部拡大断面図である。 本発明の第3実施形態に係る付箋収納部の構造の側面図である。 図14の構造の平面図である。
図1〜図8は、本発明の第1実施形態に係る付箋収納部2の構造を示す。この付箋収納部2は、付箋積層体4と、チャンバー構成部12とで構成されている。説明の都合上、本願発明の構成のうち従来公知の部分を先に説明する。
付箋積層体4は、従来公知の構成であり、同一大きさ・同一形状で一方向に長い付箋6を積み重ねてなる。図示の付箋積層体4は長方体である。各付箋6は、長手方向の両側に第1端部8a及び第2端部8bを有し、第2端部8b寄りの部分の裏面に粘着層10を形成している。そして各付箋の第1端部8aがその下の付箋の第2端部8bに重なるようにそれら付箋6を積み重ねて、粘着層10の位置が各付箋6毎に互い違いになるように形成する。本実施形態では、付箋6の第2端部8b寄りの一半部の裏面に粘着層10を形成している。しかしながら、粘着層10を形成する範囲は適宜変更することができる。なお、図面では、黒線で表す粘着層10の厚さをやや誇張して描いている。
この付箋積層体4は、本実施形態では後述の底壁の上にスライド可能に載置されている。また付箋積層体4の最上位の付箋6Aの第1端部8aは後述の付箋取出し口を経て上方へ突出させている。
チャンバー構成部12は、内部に付箋収納用チャンバーCを構成する部材である。本実施形態のチャンバー構成部12は、単一の容器として形成している。それ以外の重要な発明の態様に関しては後述する。
上記チャンバー構成部12は、相互に向かい合う平行かつ水平な底壁14及び頂壁16と、これら底壁及び頂壁を連結する側壁(図示例では周壁18)とを有する。そして周壁18のうち任意の一の方向(以下、便宜的に左右方向という)で相互に対峙する一対の壁部を、付箋積層体4の止め部20としている。
これら一対の止め部20は、付箋積層体4の最上位の付箋6Aを左上方に引っ張ったときには付箋積層体4の左端部に、また右上方に引っ張ったときには付箋積層体4の右端部にそれぞれ当接して上記引っ張り力に抵抗する役割を有する。この当接による反力で最上位の付箋6A及び次の付箋6が外側に引き出される。本実施形態では、止め部20同士の間隔を、付箋積層体4の長さLより長く設定して、付箋積層体がスライドして止め部20に衝突するようにしている。より効果的に付箋を引き出すためである。しかし、この構成は発明の必須条件ではなく、付箋積層体4の両端部を止め部に当接させて固定しても構わない。
図示例では、頂壁16の周辺部から周壁18を垂下させるとともに周壁18の下端に付設した外向きフランジ22を上記底壁14の周辺部上面に接着している。しかしながら、この構造は適宜変更することができる。また上記頂壁16の左右方向中間部には、前後方向に長い付箋取出し口24を開口している。
上記構成において、図1の状態から最上位の付箋6Aの第1端部8aを引き上げると、付箋積層体4が図面左方にスライドして左側の止め部20に突き当たるとともに、最上位の付箋6Aとともに2番目の付箋6も第1端部8a側から引き上げられる。そしてこの2番目の付箋6の第1端部8aは付箋取出し口24を通って外側に引き出され、次に最上位の付箋6Aの第2端部8bから分離する。これにより2番目の付箋6が最上位の付箋になる。
本発明では、図1の如く上記底壁14の左右方向中間部に常時開放の付箋補充口26を開口する。この付箋補充口26の左右方向の巾Dは、図1の如く付箋積層体4の長さLよりも小さくしなければならない。そうしなければ付箋収納用チャンバーC内に収納させた付箋積層体4が付箋補充口26から脱落してしまうおそれがあるからである。
また上記付箋補充口26の巾Dは、付箋取出し口24の左右方向の巾Dよりも大きくなければならない。付箋補充口26は付箋積層体4全体を通すためのものであり、付箋を一枚ずつ取り出すための付箋取出し口24よりも大きいことが当然だからである。
次に付箋補充口26の左端部と左側の止め部20との間のマージンの長さをM、付箋補充口26の左端部と左側の止め部20との間のマージンの長さをMとすると、これらと付箋補充口26の巾Dとの間には、L>M+D及びL>M+Dという関係がある。この関係により、図3のように付箋積層体4が左側の止め部20に突き当たったときでも付箋積層体4の右端は、付箋補充口26よりも右側に残っており、また、図4のように付箋積層体4が右側の止め部20に突き当たったときでも付箋積層体4の左端は、付箋補充口26よりも左側に残っている。従って付箋積層体4のスライドにより付箋積層体4の各端部が付箋補充口26内へ落ち込むことを防止できる。
以上のことをまとめると、主として付箋積層体4を付箋収納用チャンバーC内に保持するための条件として、次の関係が必要である。
[数式1]L>D>D
[数式4]L>M+D
[数式5]L>M+D
利用者が付箋積層体4を補充するための手順を、図5及び図6(又は図7)に示す。その手順及びその手順可能とするための条件を説明する。
第1の行程として、図5に示すように付箋積層体4を持って付箋補充口26の下方に位置させる。その状態で付箋積層体4の最上位の付箋6Aの第1端部8aを摘まみ、この第1端部8aを、付箋補充口26及び付箋取出し口24を通して付箋収納部2の上方まで引き出す。こうした状態にすることで次の残りの付箋積層体4を付箋補充口26から付箋収納部2の中に入れることで、容易に図1の状態を実現できる。なお、図面では、作図の都合上から、最上位の付箋6Aを第1端部8a近くまで2番目の付箋6の上面から剥離させているが、ここまで引き上げる必要はない。付箋取出し口24の上側に指で付箋6の端部を摘まむのに必要な摘み代Mが確保できる程度に引き上げれば十分である。
上記の操作を可能とするための条件は、まず付箋補充口26が付箋取出し口24の真下にあることである。これにより下方側から付箋補充口26を経て付箋取出し口24を視認することができ、付箋補充口26及び付箋取出し口24に付箋6を通すことが容易となるからである。もっとも図示のように付箋取出し口24及び付箋補充口26の巾方向の中間部が同一垂直線上にある必要はなく、付箋補充口26の巾方向の少なくとも一部が垂直方向から見て付箋取出し口24に重なっていれば足りる。
また付箋補充口26及び付箋取出し口24に最上位の付箋6Aを通すためには、少なくとも付箋積層体4の長さLが、付箋補充口26の下面から付箋取出し口24の上面までの高さHよりも大きくなければならない。
[数式2]L>H
一般のポップアップ式の付箋収納容器では、付箋積層体の厚さd、付箋積層体の長さをL、容器の底面から頂面までの高さをhとすると、最上位の付箋を外方へ突出させるためには少なくともL>h−dであるのに対して、本発明の場合には少なくとも数式2に適合しなければならない。付箋収納部2の底面から付箋積層体4を充填するためには、まず図5に示すように最上位の付箋6Aが付箋補充口26及び付箋取出し口24を同時に通るようにしなければならないということに着眼しなければ、この数式2には到達できない。
実際には、図5に想像線で示すように最上位の付箋6Aを2番目の付箋6の第2端部8bまで剥がしてしまうと、2番目の付箋6から離れてしまう可能性が高いから、最小限の粘着代Mを確保しなければならない。そうするとL>H+Mとなる。粘着代Mは、最上位の付箋6Aの第1端部8aを引き上げたときに当該付箋の第2端部8bと2番目の付箋6の第1端部8aとの接着を維持するために最低限必要な粘着層10の巾である。粘着代Mは、少なくとも1mm、好ましくは3mm程度とすることが望ましい。その巾は粘着層10の粘着力に依存する。
そして付箋取出し口24から突出した最上位の付箋6Aを摘まむためには、前述の摘み代Mを確保しなければならない。摘み代は、少なくとも1mm、好ましくは3〜4mm程度を確保することが望ましい。粘着代M及び摘み代Mを考慮すると、L>H+M+Mでなければならない。
第2の行程として、最上位の付箋6Aの第1端部8aを付箋取出し口24の上方へ突出させた状態のままで、付箋積層体4の一方端部を、付箋補充口26の中へ差し込む。その際には、初期状態において最上位の付箋6Aの第1端部8aを引き出した側の付箋積層体4の端部eを付箋補充口26の中へ差し込んでもよく(図6(A)参照)、またそれとは反対側の端部eを差し込んでも構わない(図7(A)参照)。
第3の行程として、上記付箋積層体4の一方端部を図6(B)又は図7(B)のように付箋収納部2の奥まで押し込み、そして他方端部を、図6(C)又は図7(C)に示すようにU字形に屈曲させて、付箋補充口26の中へ押し込む。一見すると、付箋補充口26の左右巾を十分大きくとれば、端部側を屈曲させる必要がないように思われるが、それでは前述の数式4〜5を満たすことができない。従って、付箋積層体4を曲げることが可能でなければならない。
付箋積層体4を曲げて付箋補充口26に通すための条件を図8を用いて説明する。同図では説明の都合上、付箋補充口26の巾Dが著しく短い場合を想定している。同図に示すようにU字形の屈曲部分の左右巾は付箋積層体4の厚みdの2倍より大きい。そして屈曲部分が付箋補充口26を通過するためには、屈曲部分の左右巾は付箋補充口26の巾Dがよりも小さくなければならない。これより次の式が導かれる。
[数式3]D>2×d
上記構成によれば、頂壁16の付箋取出し口24とは別に常時開放の付箋補充口26を形成したから簡易な構造で付箋積層体4の補充が可能である。また数式1,4〜5の条件を満たすので、底壁に常時開放の付箋補充口26を設けても付箋積層体4が脱落することがない。
図9〜図13は、本発明の第2実施形態に係る付箋収納部2の構造を示す。
本実施形態の付箋収納部2は、多層構造のボードBの一部として構成されている。このボードは、基盤30とこの基盤30の表面を覆う第1シート層32とで構成されている。そして基盤30の表面に凹部34を凹設して、凹部34近傍の基盤部分及び第1シート層を、チャンバー構成部12に形成し、またこの凹部34と凹部上方を覆う第1シート層32とで付箋収納用チャンバーCを形成する。図示例の凹部34は長溝状に形成しているが、その構造は適宜変形することができる。
図9〜図13の例では、基盤30を主板30aと第2シート層30bとで形成し、主板30aを打ち抜いて貫通孔を設け、かつ主板30aの裏面に第2シート層30bを貼り付けることで、当該貫通孔を凹部34に形成している。しかし、図12に示すように基盤30を一体に成形してもよい。また図13に示すように凹部の底部に付箋取出し口24を設け、凹部を閉塞するシート部分に付箋補充口26を設けてもよい。
好適なボードの適用例は、下敷き、付箋貼付用台紙、いわゆる“To Do”リスト(するべきことを書き出したリスト)用のスケジュール管理用ボードなどである。ボード単品に限らず、或る物品のボード状の部分(例えば手帳のカバーの表・裏表紙部分、卓上カレンダーの支持台の台紙部分)にも適用できる。
本実施形態によれば、全部又は一部がボード形状であるさまざまな物品に本発明を適用することができ、利用範囲が著しく広がる。
図14〜図15は、本発明の第3実施形態に係る付箋収納部2の構造を示す。
この実施形態では、単一の長方形状のシートを2つ折りに屈折させて、裏側シート部分を底壁14に、また表側シート部分を頂壁16にそれぞれ形成し、屈折部36とは反対側の両シート部分の端部を相互に接着させ、固定端部38としている。
この図示例では、上記シートの短手方向に複数(図示例では3つ)の付箋取出し口24及び付箋補充口26を開口している。
2…付箋収納部 4…付箋積層体 6…付箋 6A…最上位の付箋
8a…第1端部 8b…第2端部 10…粘着層
12…チャンバー構成部 14…底壁 16…頂壁 18…周壁 20…止め部
22…外向きフランジ 24…付箋取出し口 26…付箋補充口
30…基盤 30a…主板 30b…第2シート層 32…第1シート層 34…凹部
36…屈折部 38…固定端部
B…ボード C…付箋収納用チャンバー
,M…マージン長さ M…粘着代 M…摘み代

Claims (3)

  1. 内部に付箋収納用チャンバー(C)を構成するチャンバー構成部(12)と、付箋収納用チャンバー(C)内に配置された付箋積層体(4)とからなり、
    上記チャンバー構成部(12)は、少なくとも底壁(14)及び頂壁(16)を有し、これら底壁(14)及び頂壁(16)の間に上記付箋収納用チャンバー(C)を構成するとともに、この付箋収納用チャンバー(C)の水平な一の方向の両側に、付箋積層体(4)を突き当てるための一対の止め部(20)を設けて、これら止め部(20)の間に上記付箋積層体(4)を配置し、かつこれら止め部(20)間の頂壁部分中間部に、付箋取出し口(24)を開口しており、
    上記付箋積層体(4)は、上記一の方向に長い付箋(6)からなり、その付箋(6)の長手方向の第1端部(8a)側及び第2端部(8b)側のうち第2端部(8b)側の裏面にのみ粘着層(10)を形成し、各付箋の第1端部(8a)が上下に隣接する他の付箋(6)の第2端部(8b)に重なるように積層させ、
    かつ最上位の付箋(6A)の第1端部(8a)側を上記付箋取出し口(24)から外方へ突出させて、付箋取出し口(24)から突出した付箋(6)を引上げると、次の付箋(6)が付箋取出し口(24)から連続的に引き出されるように構成した付箋収納部の構造であって、
    上記底壁(14)には、付箋取出し口(24)の真下に位置させて、常時開放の付箋補充口(26)を形成しており、
    上記一の方向の付箋補充口(26)の巾(D)と付箋取出し口(24)の巾(D)と付箋積層体(4)の長さ(L)との間には次の数式1が成立し、
    [数式1]L>D>D
    付箋補充口(26)の下端面から付箋取出し口(24)の上端面までの高さ(H)と上記付箋積層体(4)の長さ(L)との間には次の数式2が成立しており、
    [数式2]L>H
    上記付箋積層体(4)の厚さ(d)と付箋補充口(26)の巾(D)との間には次の数式3が成立する、
    [数式3]D>2×d
    ことを特徴とする補充可能な付箋収納部の構造。
  2. 上記一対の止め部(20)の間の距離を付箋積層体(4)より長く設けて、これら止め部(20)の間を付箋積層体(4)が一の方向にスライド可能に構成しており、
    一方の止め部(20)から付箋補充口(26)までのマージンの長さ(M)と付箋補充口(26)の巾(D)と付箋積層体(4)の長さ(L)との間には次の数式2が、他方の止め部(20)から付箋補充口(26)までのマージンの長さ(M)と付箋補充口(26)の巾(D)と付箋積層体(4)の長さ(L)との間には次の数式3がそれぞれ成立する、
    [数式4]L>M+D
    [数式5]L>M+D
    ことを特徴とする、請求項1記載の補充可能な付箋収納部の構造。
  3. 基盤とシート層とからなるボードの一部である補充可能な付箋収納部の構造であり、
    上記基盤の表面の一部に凹部(34)を形成し、
    基盤の凹部形成箇所とこの凹部形成箇所の上面を覆うシート層部分とで上記チャンバー構成部(12)を形成するとともに、上記凹部(34)の内部を付箋収納用チャンバー(C)を形成し、
    上記凹部(34)が一の方向に有する一対の側面を上記止め部(20)とし、凹部(34)上方のシート層部分及び凹部(34)の底部の一方に付箋取出し口(24)を、また他方に付箋補充口(26)をそれぞれ開口したことを特徴とする、請求項1又は請求項2記載の補充可能な付箋収納部の構造。
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