JP5572752B2 - メンタルヘルス管理システム、メンタルヘルス管理プログラム及びメンタルヘルス管理方法 - Google Patents

メンタルヘルス管理システム、メンタルヘルス管理プログラム及びメンタルヘルス管理方法 Download PDF

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Description

本発明は、勤務者等の利用者のメンタルヘルス面を管理するメンタルヘルス管理システムに関し、特に利用者が自然に日々の出退勤時毎にメンタルヘルス状態(以下、「ヘルスコンディション」ともいう。)を入力可能とすることができ、これにより迅速に利用者のメンタルヘルス状態の実態を把握することに好適なメンタルヘルス管理システム、メンタルヘルス管理プログラム及びメンタルヘルス管理方法に関するものである。
近年、社会人のいわゆる心の病やうつ病が社会問題化しつつある。このため、企業では、勤務者のメンタルヘルス状態の把握に努め、必要な場合には管理者等が勤務者と面談の機会を設けたり、或いは定期的な講習会を実施する等して、勤務者のメンタルヘルス面での健康管理に努めようと尽力している。
しかしながら、このような精神的な疲労やメンタルヘルスの不調は、勤務者が社会的活動の制限をおそれて隠すことが多く、通常の面談や検診だけでは捉えきれない場合があり、加えて、短期でも極度のプレッシャーで突然発生する場合もあるため、1年毎、半年毎の検診だけでは予防できないという問題点がある。このため、従来より、精神的な疲労感やメンタルヘルス面をチェックできるシステムが提案されている(例えば、特許文献1、2、3参照。)。これら特許文献1、2の開示技術では、コンピュータを利用して勤務者の心の健康を管理する管理システムであり、勤務者の残業時間や休日出勤などの勤務の状況を基に、病の原因と考えられる過重労働(長時間勤務)が行われていないかどうかを確認し、その過重労働の有無を勤務者の健康管理に利用するものである。これにより、健康に障害が出ることが予想される勤務者は、早期に発見されるので、会社等は、その勤務者に対して早期に対応措置をとることができる。
このような特許文献1、2の開示技術を介してある程度勤務者の心の病やメンタルヘルス面の状態等を把握することもできる。例えば、特許文献1の開示技術では、各勤務者の就業時間記録、タイムレコーダ、出張記録、職場への入出構記録等の勤務情報を取得し、これに基づいて各勤務者が心身の健康異常をきたす危険度を算出するシステムが提案されている。
また、特許文献2の開示技術では、収集した入退場情報や勤務情報に基づいて、長時間勤務者を抽出する。そして、長時間勤務者の勤務者端末に、ヘルスチェックを行う旨の指示情報を送信する。長時間勤務者は、ヘルスチェック情報を作成し、健康管理データサーバに送信する。そして、健康管理データサーバは、受信したヘルスチェック情報を、勤務者に対応付けて健康管理データベースに蓄積し、必要に応じてこれを管理者に配信する。これにより、管理者は、勤務者の心の病やメンタルヘルス面の状態を把握することができる。
さらに、特許文献3の開示技術では、勤務者に対してコンピュータを介して勤務中に数回の状態確認を行うことにより、勤務者の精神的疾患の発生を早期に検知することができ、その勤務者の危険状態の検出を容易に行うことができる。
特開2003−256578号公報 特開2006−243969号公報 特開2008−129805号公報
しかしながら、特許文献1の開示技術では、タイムレコーダ、出張記録、職場への入出構記録等の勤務情報のみであり、勤務者自らのメンタルヘルス状態が直接入力されるものではない。そして、この勤務情報とメンタルヘルス状態は、確かにある程度相関があることは認められるものの、かかる相関が明確に現れない勤務者もいるため、このような勤務者についてはメンタルヘルスチェックを行うことができないという問題点があった。
また、一般に心の病を発症した勤務者は、遅刻、早退、及び休みが増加して、その勤務時間が減少する場合が多いが、上述した特許文献2の開示技術では、過重労働を行っている者のみに対してメンタルヘルスチェックを行うものとされているところ、心の病を発症した勤務者を見落としてしまう可能性があり、心の病を発症した勤務者が発見されにくいという問題があった。
さらには、心の病を発症した、あるいは発症しそうになっている勤務者は、メンタルヘルスのセルフチェックを行うこと自体が自分の問題に直面する感覚を増進させることにより、負担に感じることも多い。このため、できる限り自分のメンタルヘルス状態が問題であると直面しなくてよいような自然な情報収集が重要になるが、上述した特許文献3の開示技術では、ストレスを増大させるおそれがあるという問題があった。
特に勤務者は、出退勤時間や遅刻、早退時間を入力するのは、比較的抵抗なく行うことができるものの、自分のメンタルヘルス状態は、管理者や他の勤務者に相談できないケースもあり、自己申告し辛い場合もある。このため、出退勤時間を始めとした勤務情報のみからメンタルヘルス状態を判断せざるを得ないのが現状であったが、これのみでは上述したように、心の病を発症した勤務者を見落としてしまう可能性を低減させることができないという問題点が依然として残っていた。
また、近年、厚生労働省はホームページ「こころの耳」を充実させて、セルフケアやラインケアを促進させようとしている。ここで、実際に心の病を発症していると思われる勤務者が発生した場合、大企業であれば常駐産業医が存在したりメンタルヘルス教育が行われていることもあり、また心の病を発症していると思われる勤務者や、勤務者の健康状態等を管理する管理者を支援する体制を有していることも多いので、勤務者や管理者の支援について次のステップに進めることがある。しかし、中小規模の企業では、当該勤務者はもとより管理者も、その次のステップとして何をしなければならないのか戸惑ってしまうことが多いのが実情である。
そこで本発明は、上述した問題点に鑑みて案出されたものであり、その目的とするところは、勤務者等の利用者が自然にメンタルヘルス状態を入力可能とすることができ、これによって、利用者のメンタルヘルス状態の異変を適切に抽出することができるメンタルヘルス管理システム、メンタルヘルス管理プログラム及びメンタルヘルス管理方法を提供することにある。
また、本発明は、利用者、管理者、専門家が迅速に利用者のメンタルヘルス状態の実態を把握することが可能なメンタルヘルス管理システム、メンタルヘルス管理プログラム及びメンタルヘルス管理方法を提供する。
さらに、本発明は、把握した勤務者のメンタルヘルス状態に基づき、迅速かつ的確に利用者及び管理者を支援可能なメンタルヘルス管理システム、メンタルヘルス管理プログラム及びメンタルヘルス管理方法を提供する。
本発明の発明者等は、メンタルヘルスコンディションの変化というものが、その日の気分的な抑揚に基づくものではなく、徐々に値が低下または上昇し、変化が長くしかも継続して起こることを事前の研究を通じて検証している。そして、このようなメンタルヘルスコンディションの大きな変化(異変)をピンポイントで抽出するためには、複数段階に設定されたメンタルヘルス状態のうち利用者が選択して入力した段階に基づいてk回数からなる移動平均値を求め、前記入力された段階とこの移動平均値との差が閾値を上回るかを判定し、更に、その閾値を何回上回るかまでを判定することにより実現できることをEAP(Employee Assistance Program)の現場から検証し、以下の構成からなる発明を案出した。
本発明を適用したメンタルヘルス管理システムは、上述した課題を解決するために、複数段階に設定されたメンタルヘルス状態のうちから利用者がその時の自己に合う状態を示す段階を選択して入力するコンディション記録部を有する電子機器によって形成されている入力端末と、コンディション結果DBに登録された上記入力端末において入力されたメンタルヘルス状態の段階についてk回数からなる移動平均値を算出し、上記入力された段階と上記移動平均値との差が閾値以上となる回数が所定数存在するか否かに基づいて上記利用者毎にメンタルヘルス状態の実態を判定するコンディション結果分析部を有する電子機器によって形成されている管理サーバとを備えることを特徴とする。ここで、kは、正数とする。また、本発明において利用者とは、例えば勤務者等、自己のメンタルヘルス状態の実態を把握、確認するために本発明を利用する者をいう。
また、本発明を適用したメンタルヘルス管理プログラムは、上述した課題を解決するために、入力手段のコンディション記録部を用いて複数段階に設定されたメンタルヘルス状態のうちから利用者がその時の自己に合う状態を示す段階を選択することにより入力し、管理サーバのコンディション結果分析部によって上記入力手段を用いて入力されたメンタルヘルス状態の段階についてk回数からなる移動平均値を算出し、上記入力された段階と上記移動平均値との差が閾値以上となる回数が所定数存在するか否かに基づいて、上記利用者毎にメンタルヘルス状態の実態を判定することをコンピュータに実行させることを特徴とする。ここで、kは、正数とする。
また、本発明を適用したメンタル管理方法は、上述した課題を解決するために、入力手段のコンディション記録部を用いて複数段階に設定されたメンタルヘルス状態のうちから利用者がその時の自己に合う状態を示す段階を選択して入力する入力ステップと、管理サーバのコンディション結果分析部によって上記入力ステップにおいて入力されたメンタルヘルス状態の段階についてk回数からなる移動平均値を算出し、上記入力された段階と上記移動平均値との差が閾値以上となる回数が所定数存在するか否かに基づいて、上記利用者毎にメンタルヘルス状態の実態を判定する判定ステップとを有することを特徴とする。ここで、kは、正数とする。
上述した構成からなる本発明によれば、メンタルヘルスコンディションの実際の値に基づくのではなく、あくまで入力された段階とおよび移動平均値との差と、閾値との関係で、利用者のメンタルヘルス面のチェックを行う。特にこの移動平均値を用いることにより、利用者がその日の気分で急に高レベルのメンタルヘルス状態を選択し、また次の日には急に低レベルのメンタルヘルス状態を選択した場合において、これをメンタルヘルスコンディションの大きな変化として捉えないようにすることが可能となる。本発明者は、メンタルヘルスコンディションの大きな変化(異変)というものが、その日の気分的な抑揚に基づくものではなく、徐々に値が低下または上昇し、変化が長くしかも継続して起こることを事前の研究を通じて検証している。そして、このようなメンタルヘルスコンディションの異変をピンポイントで抽出するためには、このような入力された段階と移動平均値との差が閾値を上回るかを判定し、更に、その閾値を何回上回るかを判定することにより実現できることを検証し、上述した構成としたものである。これにより、本発明によれば、メンタルヘルスコンディションの異変をピンポイントで抽出することができる。
また、複数段階に設定されたメンタルヘルス状態のうちから、利用者が選択することができるようにすることにより、利用者が自然かつ容易に自己のメンタルヘルス状態を入力可能とすることができる。
また、本発明によれば、利用者のメンタルヘルス面を管理する上で、特に利用者が自然にメンタルヘルス状態を入力可能とし、利用者のメンタルヘルス状態の実態を当該利用者、管理者、専門家に通知することで、当該勤務者自身が自己のメンタルヘルス状態を把握することができ、利用者自身のメンタルヘルス状態の確認が促進されることとなる。また本発明によれば、管理者や専門家がより迅速に利用者のメンタルヘルス状態を把握することが可能となり、ラインケアの実施を促進することができる。
本発明を適用したメンタルヘルス管理システムの全体構成を示す図である。 本発明を適用したメンタルヘルス管理システムのブロック構成図である。 本発明を適用したメンタルヘルス管理システムの処理動作のうち出勤時における勤務者の出勤時間及びメンタルヘルスコンディションの入力から登録までの工程を示すフローチャートである。 本発明を適用したメンタルヘルス管理システムの処理動作のうち退勤時における勤務者の退勤時間及びメンタルヘルスコンディションの入力から登録までの工程を示すフローチャートである。 本発明を適用したメンタルヘルス管理システムの処理動作のうち出退勤時間及びメンタルヘルスコンディションの結果表示工程を示すフローチャートである。 本発明を適用したメンタルヘルス管理システムの処理動作のうち出退勤時間及びメンタルヘルスコンディションの分析工程及び支援情報表示工程を示すフローチャートである。 個別入力端末の表示画面上に表示される出勤時間及びコンディション記録画面を示す図である。 図7に示すメンタルヘルスコンディションを数値化情報に変換する例について説明するための図である。 個別入力端末の表示画面上に表示される出退勤時間及びコンディション記録画面の他の例を示す図である。 図9に示すメンタルヘルスコンディションを数値化情報に変換する例について説明するための図である。 出退勤時間及びコンディション結果表示画面の表示例を示す図である。 出退勤時間及びコンディション結果表示画面の他の表示例を示す図である。 出退勤時間及びコンディション結果表示画面のさらに他の表示例を示す図である。 コンディション結果表示画面のさらに他の表示例を示す図である。 本発明を適用したメンタルヘルス管理システムの処理動作のうち、管理サーバのメンタルヘルスコンディションの分析工程、及び支援情報通知工程における処理動作を示すフローチャートである。 ある勤務者の出勤時におけるメンタルヘルスコンディション情報の変化の傾向を示す図である。 勤務者P〜Rについて数回に亘りメンタルヘルス情報の統計的分布を求めた例を示す図である。 管理者用端末における支援情報表示部において支援情報を表示する例を示す図である。 支援情報表示部において、勤務者毎の支援情報の一覧を表示する例を示す図である。
以下、本発明の実施の形態として、勤務者のメンタルヘルス面を管理するメンタルヘルス管理システム、メンタルヘルス管理プログラム、及びメンタルヘルス管理方法について図面を参照しながら詳細に説明する。ここで、本実施形態においては、利用者を勤務者として、以下説明する。
本発明を適用したメンタルヘルス管理システム1は、例えば図1に示すように、勤務者が各自のメンタルヘルス状態を入力するための入力端末として、共有入力端末2と、個々の勤務者に割り当てられた個別入力端末6a〜6cとを備えており、この共有入力端末2及び個別入力端末6a〜6cには、社内ネットワーク4を介して管理サーバ3が接続されている。管理サーバ3には、社内ネットワーク4を介して管理者用端末5が接続されており、。さらに、EAP(Employee Assistance Program)端末7が、社内ネットワーク4を介して接続されている。なお、各入力端末2、管理サーバ3、個別入力端末6、EAP端末7は図示しない外部通信網を介して接続されていてもよい。
共有入力端末2は、例えばパーソナルコンピュータ(PC)、携帯電話やスマートフォン、タブレット型端末を始めとした携帯情報端末、その他の情報を電気的に入力可能なあらゆる電子機器を含む概念である。この共有入力端末2は、特定の勤務者専用の端末として割り当てられるものではなく、各勤務者共用の端末であり、例えば出勤カード置き場等を始めとした職場の出入口の近傍等に配置されるようにしてもよい。各勤務者は、出退勤時にこの共有入力端末2にアクセスし、自らのメンタルヘルス状態を入力することが可能となる。
個別入力端末6a〜6cは、例えばパーソナルコンピュータ(PC)やタブレット型端末を始めとした電子機器で構成されている。この個別入力端末6は、個々の勤務者専用の端末として机上に配置され、勤務者それぞれが勤務時間中の任意の時間にアクセスして自らのメンタルヘルス状態を入力可能にしている。さらに、個別入力端末6a〜6cは、入力端末としての機能の他、勤務者自らのメンタルヘルス状態を確認可能なデバイスとしての機能を有している。この個別入力端末6a〜6cは、管理サーバ3から各自のメンタルヘルス状態に関する情報及びその異変に関する通知を受信することができるようになっている。
なお、本発明においては、勤務者のメンタルヘルス状態を入力する入力端末として、共有入力端末2、個別入力端末6a〜6cの何れか一方の構成を省略するようにしてもよい。
社内ネットワーク4は、社内に敷設されたLAN(Local Area Network)等で具体化されるものである。この社内ネットワーク4は、一端側が共有入力端末2及び個別入力端末6に接続され、他端側が管理サーバ3に接続されていることにより、入力端末2、6側と、管理サーバ3とを接続することが可能となり、互いに情報を送受信することが可能となる。また、この社内ネットワーク4は、一端側が管理者用端末5に接続され、他端側が管理サーバ3に接続されていることにより、管理者用端末5側と、管理サーバ3とを接続することが可能となり、互いに情報を送受信することが可能となる。
管理サーバ3は、共有入力端末2及び個別入力端末6からの情報を蓄積するとともに、所定の処理を実行する。この管理サーバ3にはCPU(Central Processing Unit)が搭載された電子機器等が接続されていてもよく、またこの電子機器にインストールされたプログラムを通じて上記所定の処理を行うようにしてもよい。管理サーバ3は、蓄積された情報に基づいて、勤務者毎にメンタルヘルス状態の実態を判定、及び出退勤に関する判定を行う。
管理者用端末5は、例えばパーソナルコンピュータ(PC)やタブレット型端末を始めとした電子機器で構成されている。この管理者用端末5は、勤務者を管理する管理者専用の端末として配置され、管理者のみがアクセスして勤務者のメンタルヘルス状態を確認可能とするためのデバイスである。この管理者用端末5は、管理サーバ3から各勤務者のメンタルヘルス状態及びその異変に関する通知を受信することができるようになっている。
EAP端末7は、例えばパーソナルコンピュータ(PC)やタブレット型端末を始めとした電子機器で構成されている。このEAP端末7は、勤務者のメンタルヘルス状態に基づき勤務者や管理者を支援する心理カウンセリングの専門家の端末として配置され、専門家がアクセスして勤務者のメンタルヘルス状態を確認可能とするためのデバイスである。このEAP端末7は、管理サーバ3から各勤務者のメンタルヘルス状態及びその異変を受信することができるようになっている。
また、メンタルヘルス管理システム1は、この管理サーバ3によりメンタルヘルス状態に異変があると判定された結果、必要に応じてその旨を当該勤務者、管理者、または専門家のうち何れか1以上に通知する通知手段を備えている。
図2は、本発明を適用したメンタルヘルス管理システム1の各構成要素の詳細図である。
共有入力端末2は、コンディション記録部21と、出退勤結果データベース(DB)22と、出退勤結果表示部23と、コンディション結果表示部24と、コンディション結果DB25とを有している。
コンディション記録部21は、勤務者が入力した出退勤時間や、入力されたメンタルヘルスコンディションの段階、またはその段階に基づいて数値化されたメンタルヘルス情報を記録するためのメモリやハードディスクで構成されている。
出退勤結果DB22は、管理サーバ3から送信されてきた出退勤に関する判定結果を含む出退勤に関する情報を記録するためのメモリやハードディスクで構成されている。この出退勤結果DB22は、コンディション記録部21とその構成を共通化するものであってもよい。
この共有入力端末2は、複数の利用者が出退勤時に連続して使用する可能性があるため、使用の都度、管理サーバ3に通信を行うと通信サーバ3からのレスポンスの低下が発生することが懸念される。このため、使用した内容を、共有入力端末2におけるコンディション記録部21に一時的に蓄積し、その後これらを管理サーバ3へ送信するようにするとよい。
出退勤結果表示部23は、管理サーバ3から送信されてきた出退勤に関する判定結果を含む出退勤に関する情報を表示するためのディスプレイ等を始めとした表示部である。
また、コンディション結果表示部24は、管理サーバ3から送信されてきたメンタルヘルスコンディションに関する判定結果を含むメンタルヘルスコンディションに関する情報を表示するためのディスプレイ等を始めとした表示部である。
また、コンディション結果DB25は、管理サーバ3から送信されてきたメンタルヘルスコンディションに関する判定結果を含むメンタルヘルスコンディションに関する情報を記録するためのメモリやハードディスクで構成されている。このコンディション結果DB25は、出退勤結果DB22やコンディション記録部21とその構成を共通化するものであってもよい。
管理サーバ3は、出退勤結果DB31と、コンディション結果DB32と、出退勤結果分析部33と、コンディション結果分析部34と、支援情報通知部35と、利用者認証DB36とを有している。
出退勤結果DB31は、出退勤時間に関する判定結果を含む出退勤に関する情報を記録するためのメモリやハードディスクである。
コンディション結果DB32は、メンタルヘルスコンディションに関する判定結果を含むメンタルヘルスコンディションに関する情報を記録しておくためのメモリやハードディスクである。
出退勤結果分析部33は、入力端末2、6から送信されてきた出退勤時間や早退時間、遅刻時間、出張時間等の出退勤情報を受信し、これを分析する。この出退勤結果分析部33は、例えばコンピュータ等で構成される。
コンディション結果分析部34は、入力端末2、6から送信されてきたメンタルヘルスコンディションの段階、またはこの段階に応じて数値化されたメンタルヘルス情報の数値を受信し、これを分析する。このコンディション結果分析部34は、メンタルヘルスコンディションを分析するためのコンピュータ等で構成される。
支援情報通知部35は、出退勤結果分析部33やコンディション結果分析部34による分析の結果、所定の条件を満たした場合、例えば勤務者のメンタルヘルス状態に異変があると判定した場合に、管理者用端末5、個別入力端末6、EAP端末7に対して支援情報を通知する通知手段として機能する。
利用者認証DB36は、本システムを使用する管理者や勤務者、専門家の認証に必要なIDを記録するためのメモリやハードディスクである。
ちなみに、出退勤結果DB31、コンディション結果DB32、利用者認証DB36は何れも共通のメモリやハードディスクで構成するようにしてもよい。また、出退勤結果分析部33及びコンディション結果分析部34は、その構成を共通化してもよい。
なお、本実施形態におけるメンタルヘルス管理システム1は、入力端末2、6と、管理サーバ3とを別個の端末として備えているが、本発明はこれに限定されず、入力端末の機能と管理サーバの機能を備えた一体の装置として構成してもよい。
管理者用端末5は、出退勤/コンディション結果表示部51と、支援情報表示部52とを有している。
出退勤/コンディション結果表示部51は、勤務者の出退勤に関する情報や、メンタルコンディションに関する情報を受信した場合に、これを表示するディスプレイ等を始めとした表示部である。
また、支援情報表示部52は、管理サーバ3における支援情報通知部35から送信されてきた支援情報を管理者に対して表示するためのディスプレイ等を始めとした表示部である。
個別入力端末6は、コンディション記録部61と、出退勤/コンディション結果表示部62と、支援情報表示部63とを有している。
コンディション記録部61は、勤務者が入力した出退勤時間や、メンタルヘルスコンディションの段階、またはこの段階に応じて数値化されたメンタルヘルス情報の数値を記録するためのメモリやハードディスクで構成されている。つまり、このコンディション記録部61は、これらの情報を単に記録するに留まるものであり、これら記録された情報は、管理サーバ3側において登録される。
この個別入力端末6は、共有入力端末2のように、複数の勤務者が入れ替わりに入力操作を行う場合もなく、管理サーバ3に向けて頻繁に通信アクセスする場合が殆ど考えられない。このため、個別入力端末6は、共有入力端末2の如くデータベースに一時的に蓄積することなく、そのまま管理サーバ3へ登録要求するようにしてもよい。
出退勤/コンディション結果表示部62は、管理サーバ3から送信されてきた出退勤に関する判定結果を含む出退勤に関する情報や、管理サーバ3から送信されてきたメンタルヘルスコンディションに関する判定結果を含むメンタルヘルスコンディションに関する情報を表示するためのディスプレイ等を始めとした表示部である。
支援情報表示部63は、管理サーバ3における支援情報通知部35から送信されてきた支援情報を管理者に対して表示するためのディスプレイ等を始めとした表示部である。
EAP端末7は、管理者用端末5と同様に、出退勤/コンディション結果表示部71と、支援情報表示部72とを有している。
出退勤/コンディション結果表示部71は、管理サーバ3から送信されてきた出退勤に関する判定結果を含む勤務者の出退勤に関する情報や、メンタルヘルスコンディションに関する判定結果を含むメンタルヘルスコンディションに関する情報を受信した場合に、これを表示するディスプレイ等を始めとした表示部である。
また、支援情報表示部72は、管理サーバ3における支援情報通知部35から送信されてきた支援情報を専門家に対して表示するためのディスプレイ等を始めとした表示部である。
次に、上述した構成からなるメンタルヘルス管理システム1の処理動作について説明する。図3〜6は、メンタルヘルス管理システム1の処理動作フローチャートである。
図3は、出勤時における勤務者の出勤時間及びメンタルヘルスコンディションの入力から登録までの工程を示すフローチャートである。まず、ステップS11において、個別入力端末6から認証要求があった場合には、その旨が管理サーバ3へと送信される。このステップS11において個別入力端末6から認証要求がある場合とは、勤務者が出勤した際に、出勤時間及びメンタルヘルス状態を入力するケースに相当する。実際に個別入力端末6を操作する勤務者が認証要求を行う場合には、個別入力端末6の表示画面上に表示される指示に従い、自らの従業員ID等を個別入力端末6を介して入力する。この入力された従業員IDは、社内ネットワーク4を介して管理サーバ3へと送信されることになる。
また、ステップS12において、管理者用端末5から認証要求があった場合には、その旨が管理サーバ3へと送信される。実際に管理者用端末5を操作する管理者が認証要求を行う場合には、管理者用端末5の表示画面上に表示される指示に従い、自らの管理者ID等を管理者用端末5を介して入力する。この入力された管理者IDは、社内ネットワーク4を介して管理サーバ3へと送信されることになる。
ちなみに、このステップS11、S12は、同時に行われる場合に限定されるものではなく、何れか一方のみが行われる場合もあるのは勿論である。そして、このステップS11、S12の少なくとも何れか一方が実行された場合には、ステップS13へ移行する。
ステップS13では、管理サーバ3は、認証処理を行う。この認証処理では、従業員IDを受信した場合には、利用者認証DB36に記録されている従業員IDと照らし合わせ、照合する場合のみ以下のステップを実行していくことになる。同様に、管理サーバ3は、ステップS13において、管理者IDを受信した場合には、利用者認証DB36に記録されている管理者IDと照らし合わせ、照合する場合のみ以下のステップを実行していくことになる。
次に、ステップS14において、管理サーバ3における認証処理が終了した場合には、個別入力端末6から管理サーバ3に向けて出勤時間及びコンディション記録要求を行う。管理サーバ3が、個別入力端末6から出勤時間及びコンディション記録要求を受信した場合には、ステップS15に移行する。
管理サーバ3は、ステップS15に移行した場合において、出勤時間及びコンディション記録画面を生成する。
次に、ステップS16へ移行し、管理サーバ3から個別入力端末6に対して、ステップS15において生成された出勤時間及びコンディション記録画面が送信される。その結果、個別入力端末6の表示画面上には、例えば図7に示すような出勤時間及びコンディション記録画面が表示される。
この出勤時間及びコンディション記録画面では、現在の日時が表示される他、「勤務開始」、「勤務終了」、「私用外出開始」、「私用外出終了」等を始めとしたパネル群91が表示される。また、この出勤時間及びコンディション記録画面は6つのパネル101〜106が設けられ、101から順に快晴、晴れ、曇り、少雨、雨、雷雨の種別になっている。勤務者は、出勤時において、このパネル101〜106の何れかを、その時の気分に応じて選択し入力する。例えば、気分がすこぶる良いときには、快晴のパネル101を選択し、気分がややすぐれない場合には、少雨のパネル104等を選択し、更に心のコンディションが最悪のときには、雷雨のパネル106を選択することにより、自己のその時のメンタルヘルス状態を入力する。
このように、メンタルヘルスコンディションを複数段階に設定して入力可能とすることにより、勤務者は、自然かつ容易に自己のメンタルヘルスコンディションを選択することができる。また、天気等の絵画像からなるパネル101〜106を表示することで、勤務者は、メンタルヘルスコンディションをわかりやすく簡易にイメージすることができ、現在のメンタルヘルスコンディションを、あまり障壁とならずに自然に入力することが可能となる。また、メンタルヘルスコンディションの選択肢を6つに区分するのは、偶数個にすることにより「どちらともいえない」と捉えられる中央の回答に偏ることを避けることができ、また、4つ以下であると、勤務者がメンタルヘルスコンディションという複雑なものを選択するにあたり選択肢が少なく、8つ以上であると、適切にその瞬間のメンタルヘルスコンディションを表現する際に混乱が生じるおそれがあるからである。
勤務者は、このようなパネル101〜106を、個別入力端末6がタッチパネル方式であれば、画面上をタッチすることにより、また個別入力端末6がマウスやキーボード等のユーザインターフェースを介して、その時の自己のメンタルヘルスコンディションを入力する。その結果、この個別入力端末6には、その入力したメンタルヘルスコンディションが記録される。このとき、勤務者による入力した時間も、出勤時間として同様にこの個別入力端末6に記録される。つまり、ステップS17において、勤務者により、メンタルヘルスコンディション及び出勤時間の2つが入力され、この個別入力端末6におけるコンディション記録部61に記録されることとなる。但し、本発明はこれに限定されることなく、メンタルヘルスコンディションと、出勤時間とをそれぞれ別のパネルで入力を受け付けるようにしてもよい。
このコンディション情報を記録する際には、勤務者により入力されたパネル101〜106の段階を記録する他、この段階に応じて数値化したメンタルヘルス情報を記録するようにしてもよい。複数段階に設定されたメンタルヘルスコンディションを段階に応じて数値化する例としては、図8に示すように、快晴から雷雨に向けてポイントが6〜1と減少するように設定するようにしてもよい。これにより、勤務者により入力されたメンタルヘルスコンディションを数値化情報として記録し、また後段における処理動作において活用することが可能となる。
図9は、出勤時間及びコンディション記録画面の他の例であり、本発明において、勤務者が選択するメンタルヘルスコンディションの選択肢として、快晴、晴れ、晴れ時々曇り、曇り、雨、雷雨の種別に設定し、図9に示す各天気マークを、図10に示すように、快晴から雷雨に向けてポイントが6〜1に減少して数値化するように設定してもよい。
さらに、複数段階のメンタルヘルスコンディションを表す指標として、このような天気マーク以外に、表情等の絵画像等に置き換えてもよい。また、本発明は、出勤時間及びコンディション記録画面において絵画像からなるパネル101〜106を表示する場合に限定されるものではなく、単に数値や文字のみで構成されているパネル101〜106を表示するようにしてもよい。このように、複数段階のメンタルヘルスコンディションを表す指標として、絵画像等だけでなく、数値や文字等の種々の指標を利用することができるが、これらの指標は、勤務者によるメンタルヘルスコンディションを自然に投影しやすいものであることが必要である。
次に、ステップS43へ移行し、個別入力端末6から管理サーバ3に対して出勤時間及びコンディション登録要求が送信され、さらにそれらが認証された場合には、個別入力端末6におけるコンディション記録部61に記録された各勤務者のメンタルヘルスコンディション及び出勤時間の2つが管理サーバ3に送信されることになる。
このような出勤時間及びコンディション登録要求を受信した管理サーバ3は、ステップS18において、各勤務者の出勤時間に関する情報を出退勤結果DB31に、各勤務者のメンタルヘルスコンディションに関する情報をコンディション結果DB32にそれぞれ登録する。
なお、会社によっては、勤務者に個別入力端末6による入力を行わせずに、共有入力端末2を介して出勤時間及びメンタルヘルス状態を入力させる場合もある。かかる場合には、ステップS41において先ず勤務者の氏名を選択させる画面を表示する。勤務者は、この共有入力端末2を介して自分の氏名を指定する。
次に、ステップS42に移行する。この段階では、図7または図9と同様の出勤時間及びコンディション記録画面が表示される。勤務者は、パネル101〜106を、共有入力端末2がタッチパネル方式であれば、画面上をタッチすることにより、また共有入力端末2がマウスやキーボード等のユーザインターフェースを介して、その時の自己のメンタルヘルスコンディションを選択して入力する。その結果、この共有入力端末2には、その入力したメンタルヘルスコンディションに関する情報が記録される。このとき、勤務者による入力した時間も、出勤時間として同様にこの共有入力端末2に記録される。つまり、ステップS42において、勤務者によりメンタルヘルスコンディション及び出勤時間の2つが入力され、この共有入力端末2におけるコンディション記録部21に記録されることとなる。
次に、ステップS43へ移行し、共有入力端末2から管理サーバ3に対して出勤時間及びコンディション登録要求が送信され、さらにそれらが認証された場合には、共有入力端末2におけるコンディション記録部21に記録された各勤務者のメンタルヘルスコンディションと、出勤時間の2つが管理サーバ3に送信されることになる。
このような出勤時間及びコンディション登録要求を受信した管理サーバ3は、ステップS18において、各勤務者の出勤時間に関する情報を出退勤結果DB31に、各勤務者のメンタルヘルスコンディションに関する情報をコンディション結果DB32にそれぞれ登録する。
以上のプロセスが、勤務者の出勤時における出勤時間及びその時のメンタルヘルスコンディションの入力から登録までのプロセスである。
次に、図4を用いて退勤時における勤務者の退勤時間及びその時のメンタルヘルスコンディションの入力から登録までのプロセスについて説明をする。
図4に示すように、ステップS19において、個別入力端末6から管理サーバ3に向けて退勤時間及びコンディション記録要求を行う。管理サーバ3が、個別入力端末6から退勤時間及びコンディション記録要求を受信した場合には、ステップS20に移行する。
管理サーバ3は、ステップS20に移行した場合において、退勤時間及びコンディション記録画面を生成する。
次に、ステップS21へ移行し、管理サーバ3から個別入力端末6に対して、ステップS20において生成された退勤時間及びコンディション記録画面が送信される。その結果、個別入力端末6の表示画面上には、図7や図9とほぼ同様な退勤時間及びコンディション記録画面が表示される。
ステップS22において、勤務者は、パネル101〜106を、個別入力端末6がタッチパネル方式であれば、画面上をタッチすることにより、また個別入力端末6がマウスやキーボード等のユーザインターフェースを介して、自己のその時のメンタルヘルスコンディションを選択して入力する。ちなみに、このメンタルヘルスコンディションの入力は、上述したステップS17と同様である。その結果、この個別入力端末6には、その入力したメンタルヘルスコンディションが記録される。このとき、勤務者による入力した退勤時間も、退勤時間として同様にこの個別入力端末6に記録される。
次に、ステップS46へ移行し、個別入力端末6から管理サーバ3に対して退勤時間及びコンディション登録要求が送信され、さらにそれらが認証された場合には、個別入力端末6におけるコンディション記録部61に記録された各勤務者のメンタルヘルスコンディション及び退勤時間の2つが管理サーバ3に送信されることになる。
このような退勤時間及びコンディション登録要求を受信した管理サーバ3は、ステップS23において、各勤務者の退勤時間に関する情報を出退勤結果DB31に、各勤務者のメンタルヘルスコンディションに関する情報をコンディション結果DB32にそれぞれ登録する。
なお、会社によっては、勤務者に個別入力端末6による入力を行わせずに、共有入力端末2を介して自己のメンタルヘルス状態を入力させる場合もある。かかる場合には、退勤時にステップS44において先ず勤務者の氏名を選択させる画面を表示する。勤務者は、この共有入力端末2を介して自分の氏名を指定する。
次に、ステップS45に移行する。この段階では、図7や図9と同様の出勤時間及びコンディション記録画面が表示される。勤務者は、パネル101〜106を、共有入力端末2がタッチパネル方式であれば、画面上をタッチすることにより、また共有入力端末2がマウスやキーボード等のユーザインターフェースを介して、メンタルヘルスコンディションを入力する。その結果、この共有入力端末2には、その入力したメンタルヘルスコンディションが記録される。このとき、勤務者による入力した時間も、退勤時間として同様にこの共有入力端末2に記録される。つまり、ステップS42において、勤務者によりメンタルヘルスコンディション及び退勤時間の2つが入力され、この共有入力端末2におけるコンディション記録部21に記録されることとなる。
次に、ステップS46へ移行し、共有入力端末2から管理サーバ3に対して退勤時間及びコンディション登録要求が送信され、さらにそれらが認証された場合には、共有入力端末2におけるコンディション記録部21に記録された各勤務者のメンタルヘルスコンディション及び退勤時間の2つが管理サーバ3に送信されることになる。
このような退勤時間及びコンディション登録要求を受信した管理サーバ3は、ステップS23において、各勤務者の退勤時間に関する情報を出退勤結果DB31に、各勤務者のメンタルヘルスコンディションに関する情報をコンディション結果DB32にそれぞれ登録する。
このようにして、1日の勤務時間が終了する際には、この管理サーバ3における出退勤結果DB31には、各勤務者の出退勤時間が登録され、管理サーバ3におけるコンディション結果DB32には、各勤務者の出退勤時それぞれにおけるメンタルヘルスコンディションに関する情報が登録されることとなる。そして、日数の経過に応じて日々の出退勤時間、メンタルヘルスコンディションに関する情報がこの管理サーバ3内において蓄積されてくることなる。
なお、図4に示す退勤時における勤務者の退勤時間及びメンタルヘルスコンディションの入力から登録までの工程においては、前述のとおり、出勤時において個別入力端末6からの認証要求(S11)、管理者用端末5からの認証要求(S12)、管理サーバ3における認証処理(S13)が行われている場合を想定して、再度の認証要求は行われていない。しかし、例えば、出勤時等に認証処理が行われなかった場合、または出勤時に認証処理が行われた場合であっても、退勤時間及びコンディション記録要求(S19)の前に、個別入力端末6または管理者用端末5からの認証要求及び管理サーバ3からの認証処理を行うようにしてもよい。
また、勤務者が、例えば出張等により、出退勤時に出退勤時間やメンタルヘルスコンディションを入力できなかった場合や、既に入力した出退勤時間やメンタルヘルスコンディションを修正したい場合等に対応するため、メンタルヘルス管理システム1において、勤務者が出退勤時間及びメンタルヘルスコンディションを追加、修正することができるようにしてもよい。
追加または修正する出退勤時間及びメンタルヘルスコンディションの入力から登録までの工程に関するメンタルヘルス管理システム1の処理動作の一例について説明する。この追加、修正の処理動作は、前述の図3及び図4に示す出退勤時間及びメンタルヘルスコンディションの入力から登録までの工程とほぼ同様の動作によって処理することができる。まず、管理サーバ3は、追加、修正の出退勤時間及びコンディションの記録要求を個別入力端末6から受信すると、追加、修正のための記録画面を生成し、個別入力端末6に送信する。個別入力端末6は、勤務者が上記追加、修正のための記録画面から追加または修正する出退勤時間やメンタルヘルスコンディションを入力すると、この追加、修正された時間やメンタルヘルスコンディションをコンディション記録部61に記録するとともに、管理サーバ3に送信する。管理サーバ3は、この追加、修正された時間やコンディションに関する情報を出退勤結果DB31またはコンディション結果DB32に登録する。また、メンタルヘルス管理システム1において、共有入力端末2によって、追加、修正する出退勤時間及びメンタルヘルスコンディションを入力することができるようにしてもよい。さらに、個別入力端末6からの追加、修正の出退勤時間及びコンディションの記録要求の前に、個別入力端末6からの認証要求及び管理サーバ3の認証処理を行うようにしてもよい。
次に、出退勤時間やメンタルヘルスコンディションの結果を表示するプロセスについて説明をする。なお、以後において説明する出退勤時間やメンタルヘルスコンディションの結果を表示するプロセスに関する処理は、必ずしもステップS23の後に実行される場合に限定されるものではない。
次に、図5を用いて出退勤時間及びメンタルヘルスコンディションの結果表示工程を説明する。まず、ステップS24において、勤務者による指示の下、個別入力端末6から管理サーバ3へ出退勤時間及びコンディション結果表示要求が送信されるものとする。或いは、ステップS25において、管理者による指示の下、管理者用端末5から管理サーバ3へ出退勤時間及びコンディション結果表示要求が送信されるものとする。
かかる場合には、管理サーバ3は、ステップS26において、出退勤時間及びコンディション結果表示画面を生成する。管理サーバ3は、ステップS24における要求があった場合には、ステップS27において、個別入力端末6に対して、出退勤時間及びコンディション結果表示画面に関するデータを送信する。また、管理サーバ3は、ステップS25における要求があった場合には、ステップS28において、管理者用端末5に対して、出退勤時間及びコンディション結果表示画面に関するデータを送信する。
ステップS27において、個別入力端末6に対して、出退勤時間及びコンディション結果表示画面に関するデータが送信された場合には、ステップS29へ移行する。このステップS29に移行した場合には、個別入力端末6における出退勤/コンディション結果表示部62には、例えば図11に示すような出退勤時間及びコンディション結果表示画面が表示される。この表示画面では、その個別入力端末6を操作する勤務者個人の日々のメンタルヘルスコンディションに関する情報、出退勤時間、勤務時間、休憩時間、遅刻、早退、出張の記録、労働時間、時間外労働時間等が出退勤/コンディション結果表示部62のウィンドウ171に表示される。また、ウィンドウ172、173、174には、メンタルヘルスコンディションを数値化した統計的スコアや、平均値、現在の位置等が表示され、ウィンドウ175には過去何ヶ月かにおけるメンタルヘルスコンディションのトレンド情報が表示される。また、勤務者は、過去に遡ってこれらの情報を画面上に表示させることも自由に行うことができる。そして、勤務者は、自己の出退勤時間を含む勤務に関する情報やメンタルヘルスコンディションに関する情報を様々な角度、切り口で自己分析することが可能となる。
同様に、ステップS28において、管理者用端末5に対して、出退勤時間及びコンディション結果表示画面に関するデータが送信された場合には、ステップS30へ移行する。このステップS30に移行した場合には、管理者用端末5における出退勤/コンディション結果表示部51に、同様に図11に示すような出退勤時間及びコンディション結果表示画面が表示される。管理者は、各勤務者についてそれぞれ出退勤時間を含む勤務に関する情報やメンタルヘルスコンディションに関する情報を様々な角度、切り口で自己分析することが可能となる。
また、図12は、個別入力端末6の出退勤/コンディション結果表示部62に表示される出退勤時間及びコンディション結果表示画面の他の例であり、図12に示すように、所定の期間における入力されたメンタルヘルスコンディションと、労働時間を示すグラフを表示してもよい。図13及び図14は、出退勤時間及びコンディション結果表示画面のさらに他の例であり、図13に示すように、出退勤時間及びコンディション結果表示画面として、入力されたメンタルヘルスコンディションを入力された時間別に示すグラフや、労働時間、通勤時間、生活必要時間及び余暇を示す円グラフを表示してもよい。さらに、図14に示すように、出退勤時間及びコンディション結果表示画面として、カレンダーの各日ごとに選択されたメンタルヘルスコンディションを表示してもよい。
なお、図5に示す出退勤時間及びメンタルヘルスコンディションの結果表示工程においては、出勤時に、個別入力端末6からの認証要求(S11)、管理者用端末5からの認証要求(S12)、管理サーバ3における認証処理(S13)が行われているので、再度の認証要求は行われていない。しかし、例えば、出勤時等に認証処理が行われなかった場合や、または出勤時に認証処理が行われた場合であっても、個別入力端末6または管理者用端末5からの出退勤時間及びコンディション結果表示要求(S24、S25)の前に、個別入力端末6または管理者用端末5からの認証要求及び管理サーバ3からの認証処理を行うようにしてもよい。
続いて、図6及び図15を用いて、管理サーバ3に登録された出退勤時間及びメンタルヘルスコンディションの分析工程及び支援情報の通知工程について説明する。
図6に示すように、管理サーバ3は、ステップS31において、出退勤時間及びコンディション結果分析を行う。以後において説明するステップS31の処理は、ステップS26の後に実行される場合に限定されるものではなく、他のいかなるステップの前後において実行されるものであってもよい。
ステップS31において、必ず行う結果分析は、メンタルヘルスコンディションの段階について移動平均値を用いた判定を行う。本実施形態においては、以下、メンタルヘルスコンディションの段階を数値化したメンタルヘルス情報の数値の移動平均値を用いた判定について説明する。
ここで、図15に示すように、管理サーバ3のコンディション結果分析部34は、コンディション結果DB32に登録されたコンディション結果を読み出し(S311)、登録されたコンディション結果がメンタルヘルスコンディションの段階を示す情報である場合には、段階に応じて数値化してメンタルヘルス情報とし(S312)、メンタルヘルス情報の数値に基づいてk回数からなる移動平均値を算出するとともに、算出した移動平均値をコンディション結果DB32に記録する(S313)。なお、入力端末2、6においてメンタルヘルスコンディションを段階に応じて数値化して、管理サーバ3に数値化されたメンタルヘルス情報の数値が送信される場合には、前述の管理サーバ3におけるメンタルヘルスコンディションの数値化の工程(S312)を省略することができる。続いて、コンディション結果分析部34は、入力されたメンタルヘルス情報の数値と算出した移動平均値との差が閾値以上となる回数が所定数存在するか否かを判断する(S314)。これにより、コンディション結果分析部34は、勤務者のメンタルヘルスコンディションを分析し、勤務者毎のメンタルヘルスコンディションの実態を判定する。
続いて、コンディション結果分析部34は、上記入力されたメンタルヘルス情報の数値と上記移動平均値との差が閾値以上以下となる回数が所定数存在すると判断した場合には(S314においてYES)、当該勤務者のメンタルヘルスコンディションに異変がありと判定し(S315)、一方、入力されたメンタルヘルス情報の数値と移動平均値との差が閾値以上以下となる回数が所定数存在しないと判断した場合には(S314においてNO)、当該勤務者のメンタルヘルスコンディションに異変がないと判定する(S316)。
このような移動平均値を用いたメンタルヘルスコンディションの実態の判定については、コンピュータプログラムによる処理によって実行されるとよい。
図16は、ある勤務者の出勤時におけるメンタルヘルスコンディションの段階を数値化したメンタルヘルス情報の数値の変化の傾向を示したものである。縦軸のメンタルヘルス情報は、最良から最悪までの6段階のメンタルヘルスコンディションを6〜1の数値(pt)で表示している。横軸は、日数である。また、この図16には、メンタルヘルスコンディションのプロットに加えてそれぞれ5日移動平均、10日移動平均、20日移動平均のプロットも併記している。
この勤務者の例では、ほぼ3ptで推移していたが、途中で急激にコンディションを崩し、1ptまで下落してそれがしばらく続いた。このような状態の場合に、各移動平均もこれに伴って下落しているのが示されている。
本発明では、上述のとおり、具体的なメンタルヘルスコンディションの段階を数値化したメンタルヘルス情報の数値に基づいて直接判断をするのではなく、あくまで、この移動平均値に基づいて判断を行い、メンタルヘルス情報の数値についてk回数からなる移動平均値を算出し、入力されたメンタルヘルス情報の数値と上記移動平均値との差が閾値以上となる回数が所定数存在するか否かに基づいて、勤務者のメンタルヘルス状態の実態の判定を行う。例えば、この図16において実線の四角で囲まれた領域は、入力されたメンタルヘルスコンディションに基づくメンタルヘルス情報の数値(黒塗りの菱形)と20日移動平均値(白塗りの四角形)との差が1pt以上となる日が3日以上続いた場合を示している。係る場合には、その勤務者のメンタルヘルスコンディションについて何らかの異変があったものと判定するようにしてもよい。即ち、この例では、kを20、「所定数存在するか」という条件を「m回続くか」とし、このmを3、閾値を1ptとし、入力されたメンタルヘルス情報の数値と20回からなる移動平均値との差が1pt以上となる回数が連続して3回続くか否かに基づいてメンタルヘルス状態の実態を判定している。k、mについては、何れも正数であればいかなる数値であってもよい。また、閾値についても、メンタルヘルス情報の数値の最大値と最小値の差分値以内であって正数であれば、いかなる値であってもよく、整数のほか小数であってもよい。例えば、閾値を0.7ptに設定した場合と1ptに設定した場合とを比較すると、閾値が0.7ptの方が、メンタルヘルスコンディションの変化が少ない場合であっても異変を検出することができる。
例えば、kを10、mを4、閾値を1ptとするようにしてもよい。かかる場合には、図16に示すように、メンタルヘルス情報の数値と10回数からなる移動平均値(白塗りの三角形)との差が閾値(1pt)以上となる回数が連続して4回続くか否かに基づいて判定し、図16に示す一点鎖線の四角で囲まれた領域がその条件を満たした場合である。かかる条件を満たした場合に、勤務者のメンタルヘルスコンディションについて何らかの異変があったものと判定することが可能となる。
また、上述では、図16において、入力されたメンタルヘルス情報の数値とk回数からなる移動平均値との差が閾値以上となる場合として、k回数からなる移動平均値が、入力されたメンタルヘルス情報の数値から閾値以上下回る場合について説明しているが、本発明は、上述の例に限定されるものではなく、閾値以上上回る場合についても適用されて、メンタルヘルス状態の実態が判定されるようにしてもよい。
さらに、上記「m回続くか」という条件は、必ずしも絶対的に連続していなければならないものではなく、「職場が休みの日および勤務者が職場を休んだ日を除いてm回続くか」や、「p回おきにm回続くか」等、種々の条件を適用することができる。
このように本発明によれば、メンタルヘルスコンディションの実際の値に基づくのではなく、あくまで入力された段階と移動平均値との差と、閾値との関係で、勤務者のメンタルヘルス面のチェックを行う。特にこの移動平均値を用いることにより、勤務者がその日の気分で急に良好なメンタルヘルスコンディションを選択することにより大きい値が入力され、また次の日には急に悪いメンタルヘルスコンディションを選択することにより小さい値が入力された場合において、これをメンタルヘルスコンディションの異変として捉えないようにすることが可能となる。本発明者等は、メンタルヘルスコンディションの変化というものが、その日の気分的な抑揚に基づくものではなく、徐々に値が低下または上昇し、変化が長くしかも継続して起こることを事前の研究を通じて検証している。そして、このようなメンタルヘルスコンディションの変化のみを異変としてピンポイントで抽出するためには、このような入力された段階に基づく数値とk回数の移動平均値との差が閾値を上回るかを判定し、更に、その閾値を上回る回数が所定数存在するかまでを判定することにより実現できることを検証し、上述した構成としたものである。
また、本発明によれば、上述した入力された段階と移動平均値との差が閾値以上となる回数が所定数存在するかに基づいて判断を行うことを基調としつつ、勤務者のタイプを分類してこれに基づいて、上記k、上記閾値、上記mの何れか1以上を設定してメンタルヘルスコンディションの実態の判定を行うようにしてもよい。
さらに、これら移動平均値は、日数に応じたもので示しているが、これに限定されるものではなく、日数を回数に代替させるようにしてもよい。つまり1日で何回かメンタルヘルスコンディションチェックをする場合には、日数毎の移動平均値よりもむしろ回数毎の移動平均値で判定を行う方が好適な場合もある。
加えて、勤務者の出退勤時のメンタルヘルス状態のタイプの分類は異なることが多いことが確認されている。そこで、勤務者が出勤時及び退勤時に選択したメンタルヘルス状態を、上記基準を用いて別々に分類し、出勤時及び退勤時の分類のそれぞれについて上述のようにメンタルヘルス状態の実態を判定するルールを導入することにより、勤務時間における変化に対する判定の感度を上げることができる。
続いて、上記メンタルヘルスコンディションの実態の判定のために用いられる上記k、m、閾値の設定について説明する。図17は、勤務者P〜Rについて数回に亘りメンタルヘルスコンディションの統計的分布を求めた例である。勤務者Pは、メンタルヘルスコンディションに基づくメンタルヘルス情報の数値が高い領域に集中しているものとする。また、勤務者Qは、メンタルヘルスコンディションに基づくメンタルヘルス情報の数値が高い値から低い値にかけて大きく分散しているものとする。また、勤務者Rは、メンタルヘルスコンディションに基づくメンタルヘルス情報の数値が低い領域に集中しているものとする。
勤務者Pのようなメンタルヘルス情報の数値が高い領域に集中する者が、低い数値のメンタルヘルス状態を選択する場合は、よほど大きなメンタルヘルスの変化、すなわち異変があったものと判断する必要があるのに対して、勤務者Qのように分散の大きい者が低い数値のメンタルヘルス状態を選択しても、それは別にいつものことであり、特段の大きなメンタルヘルスの変化(異変)があったものとみなさないようにする必要がある。
つまり勤務者によって、メンタルヘルスコンディションの選択傾向は様々であり、そのタイプに応じてメンタルヘルスコンディションの実態の判定及び異変の判定をある程度重み付けして判断する必要がある。そのためには、先ず勤務者をメンタルヘルスコンディションのタイプ別に分類する必要がある。勤務者のタイプを分類する上で、メンタルヘルスコンディションに基づくメンタルヘルス情報の数値の平均値、分散または標準偏差に基づいて分類を行う。これにより、勤務者のタイプに即した基準を設定することができ、適切なメンタルヘルス状態の実態の判定を行うことができる。
表1は、勤務者の入力タイプの判断基準の一例である。
この判断基準では、一定タイプと変動タイプの大きく2種類に分類している。一定タイプと変動タイプとを分類する場合、n回に亘り取得したメンタルヘルス情報の数値の分散の大小に基づいて当該利用者を分類する。先ず一定型では、連続する40日のコンディション取得期間の集計結果において、ポイント種別の表出が90%以上に亘り快晴、晴れ、曇り、少雨、雨、雷雨のうちの3種別に集中しているか否かに基づいて判断をする。その結果、ポイント種別の90%以上が3種別に集中している場合には一定タイプ、ポイント種別の90%以上が3種別に集中していない場合は、変動タイプとする。ここで、nは正数であればいかなるものであってもよい。これにより、上述した図17におけるP及びRと、Qとを分散の大小によって一定タイプと変動タイプに分類することが可能となる。ここで、nはこれらは何れも分散の大小を判断する上での一つの基準であり、これに限定されるものではなく、他のいかなる方法に基づいて分散の大小を判断するようにしてもよい。
この判断基準では、一定タイプと変動タイプとの2種類に分類している。この分類について、既に蓄積されているデータの分析では、一定型と変動型の間に標準偏差の違いが際立っていることが確認されている。そこで、分類の判断基準として、選択されたメンタルヘルス状態に基づくポイント種別の90%以上が3種別に集中しているか否かという分散の大小を用いた基準に換えて、標準偏差の大小を用いた基準を利用してもよい。
次に、一定型について、高一定タイプ、中一定タイプ、低一定タイプの3つに分類する。同様に変動型について、高変動タイプ、中変動タイプ、低変動タイプの3つに分類する。高、中、低タイプを分類する場合、n回に亘り取得したメンタルヘルス情報の数値の平均値の大小に基づいて当該利用者を分類する。ここで、nは正数であればいかなるものであってもよい。なお、一定タイプと変動タイプとを分類する場合と、高、中、低タイプを分類する場合のnは、必ずしも同一の値でなくてもよい。
これらは、40日間のメンタルヘルスコンディションに基づくポイント平均が4pt以上であれば高一定タイプまたは高変動タイプ、40日間のメンタルヘルスコンディションに基づくポイント平均が4pt未満3pt以上であれば中一定タイプまたは中変動タイプ、40日間のメンタルヘルスコンディションに基づくポイント平均が4pt未満であれば低一定タイプまたは低変動タイプとしている。
次に、このような各タイプについて、ポジティブサイン、ネガティブサインを検出する。ここでいうポジティブサインとは、メンタルヘルスコンディションについてよい方向へ変化が生じ良い兆候が現れたことを意味し、ネガティブサインとは、メンタルヘルスコンディションについて悪い方向へ変化が生じたことを意味している。
ここで、ポジティブサイン、ネガティブサインが発生したという判定は、上記それぞれの方向への変化が確認されたことを意味するが、メンタルヘルスの取り組みの実際からは、勤務者が不調になるに従いポジティブに振る舞うと行ったことも観察されている。このため、ポジティブサインに関しては、管理者による確認が不要であると言うことを意味するものではなく、適切な介入を行うことができるようにメンタルヘルス状態の実態を判定し、例えば、専門家から当該勤務者や管理者にメッセージを送ることが大切である。
この例では、全てのタイプについて、閾値を1ptとしており、m日続くか否かを示すmは3としている。一定タイプについては、移動平均値の日数kを20日に設定している。一定タイプは基本的に3つの天気に気分が集中する。時間をかけて1ptずつ段階的にコンディションの変化が生じた場合、5日間平均あるいは10日平均との差では短期的な変化としてキャッチできない可能性があるため、20日間の移動平均値を基準としている。
また、変動タイプでは、移動平均値の日数kを5日に設定している。変動タイプはある程度ポイントのレンジを持ちながら上下に変動する。このため、5日より以前の上下の変動を基準とすると短期的な変化をキャッチできないため、5日間の移動平均値を基準としている。
これらの例では2週間以上(出勤日は約10日間)心身不調が連続する場合、うつあるいはメンタルヘルスが不調と判断されることが一般的である。その考え方を基本とし、10日間の心身不調連続が完了する前(病気になる前)に、変化の予兆をアラートとして通知し、管理者による社員への予防対応を可能とすることを基準設定の根拠としている。
なお、この例では、あくまでメンタルヘルス状態が一定型か変動型かに基づいて勤務者を分類し、当該分類に基づいて上記kの値を設定して判定を行うものとしている。換言すれば、n回に亘り取得した上記メンタルヘルス情報の数値の分散の大小に基づいて上記勤務者を分類し、分散がより大きい分類になるほど、kがより小さくなるように設定して判定を行うようにしている。
但し、本発明は、かかる例に限定されるものではなく、分散の大小を判定するにあたりn回にわたるメンタルヘルスコンディションのポイントの種別を調査する上で、nは正数であればいかなるものであってもよい。
また、メンタルヘルスコンディションに基づくメンタルヘルス情報の数値の分散と平均値を用いて6タイプに分類したがこれに限定されるものではなく、メンタルヘルス情報の数値の分散、標準偏差、または平均値を利用するものであれば、いかなるタイプに分類するようにしてもよい。また、分類に基づいて設定される判定上のパラメータとしては、移動平均値の日数kのみならず、閾値、mの何れか1以上であればよい。
また、今までのデータの蓄積により、年代毎に一定型または変動型のタイプの出現割合、また天気マークに基づくメンタルヘルス状態の選択に偏りが生じる可能性が示唆されている。このような偏りは、勤務者のいつもと違う状態に対する変化の検出を判定することに特に問題とはならないことが確認されている。しかし、年代毎に判定上のパラメータの設定をかえることにより、変化検出の判定の感度を上げることができる場合には、年代毎に異なるパラメータを設定するようにしてもよい。
また、本発明は、上述した実施の形態に限定されるものではなく、上記判定基準に加えて、例えば以下に説明する基準によってメンタヘルスルコンディションの実態の判定を行うようにしてもよい。
表3に示すように、ネガティブサインとして1ptのメンタルヘルスコンディションに基づくポイントが3日以上連続発生した場合には、メンタルヘルスコンディションの大きな変化(異変)として捉えるようにする。このように、メンタルヘルス情報の数値が連続して所定回に亘り最低レベルである場合には、当該勤務者についてメンタルヘルスの変化(異変)があったものと判定するようにしてもよい。
同様にポジディブサインとして、6ptのメンタルヘルスコンディションに基づくポイントが3日以上連続発生した場合には、メンタルヘルスコンディションの大きな変(異変)化として捉えるようにする。このように、メンタルヘルス情報の数値が連続して所定回に亘り最高レベルである場合には、当該勤務者についてメンタルヘルスの変化(異変)があったものと判定するようにしてもよい。
このように、メンタルヘルス情報の数値が所定回数に亘り最低レベルまたは最高レベルである場合に、勤務者のメンタルヘルス状態に異変があると判定することにより、より適切に勤務者のメンタルヘルス状態の実態の判定を行うことができ、より確実にメンタルヘルス状態の異変を抽出することができる。
また、ネガティブサインとしてタイプレベルダウンがあった場合を当該勤務者についてメンタルヘルスの変化(異変)があったものと判定するようにしてもよい。ここでいうタイプレベルダウンとは、例えば、高変動タイプ→中変動タイプ、高一定タイプ→中変動タイプのように、平均値で見た場合に高い分類から低い分類に推移した場合をいう。これは、n回に亘り取得したメンタルヘルス情報の数値の分散、標準偏差、または平均値に基づいて勤務者を分類し、その後同一の勤務者についてさらにn回に亘り取得したメンタルヘルス情報の数値について先のn回と同じように分散、標準偏差、または平均値の大小に基づいて分類した結果、勤務者の分類が先のn回の分類よりも平均値から見て低い分類に変化した場合を意味する。
同様に、ポジティブサインとしてタイプレベルアップがあった場合を当該勤務者についてメンタルヘルスの変化(異変)があったものと判定するようにしてもよい。ここでいうタイプレベルアップとは、例えば、中変動タイプ→高変動タイプ、低一定タイプ→中変動タイプのように、平均値で見た場合に低い分類から高い分類に推移した場合をいう。これは、n回に亘り取得したメンタルヘルス情報の数値の分散、標準偏差、または平均値に基づいて勤務者を分類し、その後同一の勤務者についてさらにn回に亘り取得したメンタルヘルス情報の数値について先のn回と同じように分散、標準偏差、または平均値の大小に基づいて分類した結果、勤務者の分類が先のn回の分類よりも平均値から見て高い分類に変化した場合を意味する。
このようにタイプレベルダウンまたはタイプレベルアップがあった場合に、勤務者のメンタルヘルス状態に異変があったという判定を行うことにより、より適切にメンタルヘルス状態の実態の判定を行い、メンタルヘルス状態の異変を確実に抽出することができる。なお、上記タイプレベルダウンまたはタイプレベルアップがあったか否かを判定する際に用いる基準のn回の値は、メンタルヘルス情報の数値の分散、標準偏差、または平均値の大小に基づいて勤務者を分類する際に用いる基準のn回の値と必ずしも同一でなくてもよい。
また、上述したメンタルヘルス情報の数値以外に、出退勤時に基づく勤務情報に基づいて判断を行うようにしてもよい。例えば、表4に示すように、長時間残業(10時間以上の勤務)の頻度、遅刻や早退の頻度、欠勤の頻度に応じて判断を行うようにしてもよい。かかる場合には、表4中の“大”に相当する場合にネガティブサインが発生したものと判断するようにしてもよい。
また、低一定タイプまたは低変動タイプの勤務者についてこれら勤務情報と合わせて判断するようにしてもよい。例えば、表5に示すように、上述した低一定タイプまたは低変動タイプが発生し、しかも表4における“中”が10日のうち表5に示すような頻度で生じた場合にネガティブサインがあったものとみなすようにしてもよい。
以上の判定のプロセスが、ステップS31における出退勤時間及びコンディション結果分析のステップで行われる。
図6及び15の説明に戻る。上述したステップS31において、勤務者のメンタルヘルスコンディションに異変があるものと判定された場合(S315)、または上記の判断基準によりネガティブサインやポジティブサインが検出された場合には、ステップS32に移行する。このステップS32において、管理サーバ3は、支援情報を作成する。この支援情報とは、勤務者や管理者、専門家に対して、ネガティブサインやポジティブサインが検出されたことを通知するための情報である。
次に、ステップS33へ移行し、管理サーバ3の支援情報通知部35は、管理サーバ3において作成された支援情報を、定期的に、または個別入力端末6からの要求があった場合、或いは管理サーバ3の判断の下で、これを個別入力端末6へと送信する。同様にステップS34では、支援情報通知部35は、管理サーバ3において作成された支援情報を、定期的に、あるいは管理者用端末5からの要求があった場合、或いは管理サーバ3の判断の下で、これを管理者用端末5へと送信する。
また、本発明では、EAP端末7に対して支援情報を送信するようにしてもよい。先ず、ステップS51においてEAP端末7から管理者用端末5に対して認証要求を行う。また、ステップS34において管理者用端末5に対して支援情報が通知された場合には、ステップS52において当該管理者用端末5からEAP端末7に向けて支援情報を通知する。
また、例えば勤務者がメンタルヘルスコンディションを入力する際において、図7や図9に示すような、上述した天気の種別とは無関係の例えば“ナイショ”マークからなるパネルを操作した場合に、これを管理者用端末5に表示させること無く、EAP端末7のみに表示させるように処理する。これにより、EAP端末7において管理者用端末5によって視認可能な支援情報を確認できることはもちろんのこと、勤務者が管理者に知られたくない情報を、管理者用端末5に表示させることなくEAP端末7のみに表示させることが可能となる。そして、EAP端末7を操作する第三者(専門家)は、勤務者が管理者に知られたくないメンタルな悩みを抱えていることを検出することができ、早急にこれに応じた措置を行うことが可能となる。
そして、ステップS33に移行した場合には、その後ステップS35へ移行し、個別入力端末6における支援情報表示部63に、支援情報を表示する。同様にステップS34に移行した場合には、その後ステップS36へ移行し、管理者用端末5における支援情報表示部52において支援情報を表示する。さらにステップS52に移行した場合には、その後ステップS37に移行し、EAP端末7における支援情報表示部72において支援情報を表示する。
図18は、管理者用端末5またはEAP端末7における支援情報表示部52、72において支援情報を表示する例を示している。管理者、専門家は、このような支援情報を視認することにより、勤務者の中でメンタルヘルス面でのフォローが必要な者がどの程度いるかを判別することが可能となる。また、その内訳としては、職場の部門や職能、管理職か否かに応じて分類することができる。また、コンディション分析結果のコメントを表示するためのウィンドウを設けるようにしてもよい。
また、図19に示すように、支援情報表示部52、72において、勤務者毎にコンディションの一覧を表示するようにしてもよい。これにより、管理者、専門家は、メンタルヘルス面でのフォローが必要な勤務者を容易に判別することが可能となる。
本発明においては、管理サーバ3におけるメンタルヘルスコンディションの実態の判定等の処理について、コンピュータプログラムとして具現化されるものであってもよい。かかる場合、上記コンピュータプログラムは管理サーバ3にインストールされ、入力端末2、6により入力されたメンタルヘルス状態の段階について、k回数からなる移動平均値を算出し、入力されたメンタルヘルスの段階とその移動平均値との差が閾値以上となる回数が所定数存在するか否かに基づいて上記勤務者毎にメンタルヘルス状態の実態を判定することを管理サーバ3のコンピュータに実行させる。上記メンタルヘルス状態の段階については、数値化されたメンタルヘルス情報の数値を用いるとよく、さらに、「所定数存在するか否か」の基準として、「m回続くか否か」という基準を用いるとよい。このプログラムは、例えば管理サーバ3ではなく共有入力端末2においてインストールされ、勤務者や管理者が一つの共有入力端末2を介して入出力やチェックを行うようにしてもよい。入力されたメンタルヘルス状態の段階に応じて数値化されたメンタルヘルス情報の数値を用いて移動平均値を求めることにより、簡易に移動平均値を求めることができる。
また、本発明に係るメンタルヘルス管理方法は、上述したメンタルヘルス管理システム1において実現されるものでもよいが、この実施形態に限定されるものではない。すなわち、複数段階に設定されたメンタルヘルス状態のうちから勤務者がその時の自己に合う状態を示す段階を選択して入力する入力ステップと、上記入力ステップにおいて入力されたメンタルヘルス状態の段階について、k回数からなる移動平均値を算出し、上記入力された段階と上記移動平均値との差が閾値以上となる回数が所定数存在するか否かに基づいて、上記勤務者毎にメンタルヘルス状態の実態を判定する判定ステップとを有するものであればよい。
また、上記判定ステップにおいて上記入力された段階と上記移動平均値との差が閾値以上となる回数が所定数存在し上記勤務者のメンタルヘルス状態に異変ありと判定した場合には、上記メンタルヘルス状態の異変を、当該勤務者、管理者、専門家等に通知する通知ステップを有するとよい。この通知ステップは、管理サーバ3の支援情報通知部35がメンタルヘルス状態の実態に関する情報を個別入力端末6、管理者用端末5、EAP端末7に送信することにより通知する他、例えば、まず管理サーバ3から管理者用端末5に通知され、その旨を確認した管理者から勤務者に口頭、電子メール、さらには電話により通知する等の種々の通知方法によって行うことができる。
この通知ステップによって、勤務者のメンタルヘルス状態の異変が勤務者自身に通知されることにより、勤務者自身のメンタルヘルスコンディションの確認が促進される。さらに、この通知ステップによって勤務者のメンタルヘルス状態の異変が管理者に通知されることにより、管理者が当該勤務者に対して面接や声かけ等を行って、当該勤務者のメンタルヘルス状態の異変がこころの病につながるものでないことを確認することができ、ラインケアの実施を促進することができる。
さらに、上記メンタル管理方法は、上記通知ステップにより、上記勤務者のメンタルヘルス状態の異変が専門家に通知された場合、専門家が、当該勤務者や管理者に対して、当該勤務者のメンタルヘルス状態の確認を行う確認ステップを有するとよい。この確認ステップは、例えば、本発明に係るメンタル管理システム1において、EAP端末7に図示しない確認情報通信部を設け、確認情報通知部によって、確認情報を管理者用端末5や個別入力端末6に送信してもよい。または、専門家から当該勤務者や管理者への声かけ、電子メール、電話による確認等、他の確認方法を利用してもよい。
この確認ステップによって、勤務者のメンタルヘルス状態について実際にどのように勤務者の支援を行えばよいのか管理者が困惑するような場合に、専門家が当該管理者に指定された確認方法によって管理者に対して支援することができ、より適切なラインケアの実施を促進することができる。さらに、この確認ステップによって、専門家が勤務者に指定された確認方法によって当該勤務者にメンタルヘルス状態の確認と必要な情報の提供を行うことができ、勤務者自身のメンタルヘルス状態の確認が促進されるとともに、自己理解が進むように支援することができる。
ここで、専門家により提供される支援は、勤務者または管理者の希望や指定によって必要な調整を行うことができるようになっており、これにより、勤務者や管理者が受けうる侵襲的な要素を取り除くことができる。
なお、本実施形態においては、本発明に係るメンタルヘルス管理システム、メンタルヘルス管理プログラム、及びメンタルヘルス管理方法によってメンタルヘルスコンディションの実態が判定される利用者を勤務者として説明するが、本発明はこれに限定されるものではない。
1 メンタルヘルス管理システム
2 共有入力端末
3 管理サーバ
4 社内ネットワーク
5 管理者用端末
6 個別入力端末
7 EAP端末
21 コンディション記録部
22 出退勤結果DB
23 出退勤結果表示部
24 コンディション結果表示部
31 出退勤結果DB
32 コンディション結果DB
33 出退勤結果分析部
34 コンディション結果分析部
35 支援情報通知部
51 コンディション結果表示部
52 支援情報表示部
61 コンディション登録部
62 出退勤/コンディション結果表示部
63 支援情報表示部
71 出退勤/コンディション結果表示部
72 支援情報表示部
91 パネル群
101 パネル

Claims (15)

  1. 複数段階に設定されたメンタルヘルス状態のうちから利用者がその時の自己に合う状態を示す段階を選択して入力するコンディション記録部を有する電子機器によって形成されている入力端末と、
    コンディション結果DBに登録された上記入力端末において入力されたメンタルヘルス状態の段階についてk回数からなる移動平均値を算出し、上記入力された段階と上記移動平均値との差が閾値以上となる回数が所定数存在するか否かに基づいて上記利用者毎にメンタルヘルス状態の実態を判定するコンディション結果分析部を有する電子機器によって形成されている管理サーバとを備えること
    を特徴とするメンタルヘルス管理システム。
    ここで、kは、正数
  2. 上記管理サーバにおける上記コンディション結果分析部は、上記メンタルヘルス状態の段階と上記移動平均値との差が閾値以上となる回数が所定数存在すると判定すると、上記利用者のメンタルヘルス状態に異変ありと判定するように形成され、上記管理サーバのコンディション結果分析部の判定に基づいて、上記メンタルヘルス状態の異変を、該利用者、管理者、または専門家の何れか1以上に通知する支援情報通知部を有する通知手段を備えること
    を特徴とする請求項1に記載のメンタルヘルス管理システム。
  3. 上記入力端末のコンディション記録部は、上記メンタルヘルス状態を数値化してメンタルヘルス情報とするように形成され
    上記管理サーバにおける上記コンディション結果分析部は、該メンタルヘルス情報の数値について上記k回数からなる移動平均値を算出し、上記入力されたメンタルヘルス情報の数値と上記移動平均値との差が閾値以上となる回数が所定数存在するか否かに基づいて、上記利用者毎にメンタルヘルス状態の実態を判定するように形成されていること
    を特徴とする請求項1または2に記載のメンタルヘルス管理システム。
  4. 上記管理サーバにおける上記コンディション結果分析部は、上記メンタルヘルス情報の数値と上記移動平均値との差が閾値以上となる回数がm回続くか否かに基づいて、上記利用者毎にメンタルヘルス状態の実態を判定するように形成されていること
    を特徴とする請求項3に記載のメンタルヘルス管理システム。
    ここで、mは、正数
  5. 上記管理サーバにおける上記コンディション結果分析部は、n回に亘り取得した上記メンタルヘルス情報の数値の分散、標準偏差、または平均値の何れか1以上の大小に基づいて上記利用者を分類し、上記分類に基づいて、上記k、上記閾値、上記mの何れか1以上を設定して上記判定を行うように形成されていること
    を特徴とする請求項3または4に記載のメンタルヘルス管理システム。
    ここでnは、正数
  6. 上記管理サーバにおける上記コンディション結果分析部は、n回に亘り取得した上記メンタルヘルス情報の数値の分散の大小に基づいて上記利用者を分類し、上記分散がより大きい分類になるほど、上記kがより小さくなるように設定して上記判定を行うように形成されていること
    を特徴とする請求項3〜5の何れか1項に記載のメンタルヘルス管理システム。
    ここでnは、正数
  7. 上記管理サーバにおける上記コンディション結果分析部は、n回に亘り取得した上記メンタルヘルス情報の数値の分散、標準偏差、または平均値の少なくとも1以上の大小に基づいて上記利用者を分類し、その後同一の上記利用者について、さらにn回に亘り取得した上記メンタルヘルス情報の数値につき先のn回と同じ分散、標準偏差または平均値の大小に基づいて分類した結果、当該利用者の分類が上記先のn回の分類と平均値の観点から変化した場合には、当該利用者についてメンタルヘルス状態の異変があったものと判定するように形成されていること
    を特徴とする請求項のうち何れか1項に記載のメンタル管理システム。
    ここでnは、正数
  8. 上記管理サーバにおける上記コンディション結果分析部は、上記メンタルヘルス状態の段階若しくは当該段階に対応するメンタルヘルス情報が所定回に亘り最低レベルまたは最高レベルである場合には、当該利用者についてメンタルヘルスの異変があったものと判定するように形成されていること
    を特徴とする請求項1〜の何れか1項に記載のメンタルヘルス管理システム。
  9. 上記複数段階に設定されたメンタルヘルス状態を6段階に設定すること
    を特徴とする請求項1〜8の何れか1項に記載のメンタルヘルス管理システム。
  10. 上記複数段階に設定されたメンタルヘルス状態として、各段階に応じて設定された天気マークを利用することを
    を特徴とする請求項1〜9の何れか1項に記載のメンタルヘルス管理システム。
  11. 入力手段のコンディション記録部を用いて複数段階に設定されたメンタルヘルス状態のうちから利用者がその時の自己に合う状態を示す段階を選択することにより入力し、管理サーバのコンディション結果分析部によって上記入力手段を用いて入力されたメンタルヘルス状態の段階についてk回数からなる移動平均値を算出し、上記入力された段階と上記移動平均値との差が閾値以上となる回数が所定数存在するか否かに基づいて、上記利用者毎にメンタルヘルス状態の実態を判定することをコンピュータに実行させること
    を特徴とするメンタルヘルス管理プログラム。
    ここで、kは、正数
  12. 上記入力手段のコンディション記録部によって上記入力されたメンタルヘルス状態の段階を数値化してメンタルヘルス情報とし、上記管理サーバのコンディション結果分析部によって上記メンタルヘルス情報の数値と上記移動平均値との差が閾値以上となる回数が所定数存在するか否かに基づいて、上記利用者毎にメンタルヘルス状態の実態を判定することをコンピュータに実行させること
    を特徴とする請求項11に記載のメンタルヘルス管理プログラム。
  13. 入力手段のコンディション記録部を用いて複数段階に設定されたメンタルヘルス状態のうちから利用者がその時の自己に合う状態を示す段階を選択して入力する入力ステップと、
    管理サーバのコンディション結果分析部によって上記入力ステップにおいて入力されたメンタルヘルス状態の段階についてk回数からなる移動平均値を算出し、上記入力された段階と上記移動平均値との差が閾値以上となる回数が所定数存在するか否かに基づいて、上記利用者毎にメンタルヘルス状態の実態を判定する判定ステップとを有する
    を特徴とするメンタルヘルス管理方法。
    ここで、kは、正数
  14. 管理サーバのコンディション結果分析部による上記判定ステップにおいて、上記メンタルヘルス状態の段階と上記移動平均値との差が閾値以上となる回数が所定数存在すると判定した場合、上記利用者のメンタルヘルス状態に異変ありと判定し、管理サーバの支援情報通知部を用いて上記判定に基づいて、上記利用者のメンタルヘルス状態の異変を、当該利用者、管理者、または専門家の少なくとも1以上に通知する通知ステップを有すること
    を特徴とする請求項13に記載のメンタルヘルス管理方法。
  15. 上記通知ステップにより上記利用者のメンタルヘルス状態の変化を管理サーバの支援情報通知部を用いて通知された専門家から、EPA端末を用いて当該利用者または上記管理者の何れか1以上に対して、当該利用者のメンタルヘルス状態の確認を行う確認ステップを有すること
    を特徴とする請求項14に記載のメンタルヘルス管理方法。
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