JP5572086B2 - ソフトカプセル皮膜及びソフトカプセル - Google Patents

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Description

本発明は、ソフトカプセル皮膜及びこれにより構成されるソフトカプセルに関するものである。
ソフトカプセルは、固状物又は液状物を特定の用量で摂取する目的に適しており、一般的に、皮膜で調製された中空のカプセルに内容物を充填することにより調製されている。現在、ソフトカプセル皮膜の主原料として、ゼラチンが最もよく用いられている。しかしながら、ゼラチンは哺乳動物の皮若しくは骨を原料として得られる蛋白質であるため、使用者の宗教上又は菜食主義など主義上の理由から摂取を拒否される場合がある。また、近年、狂牛病や口締疫などの家畜伝染病が流行しており、伝染の懸念から動物由来のゼラチンは敬遠される傾向にある。そこで、ゼラチンに代わる非動物性の物質を使用したソフトカプセル皮膜の開発が求められている。
近年、動物由来のゼラチンを使用しない、いわゆるゼラチンフリーのソフトカプセル皮膜として、種々の多糖類原料を用いたものが提案されている。多糖類原料としては、例えば、特開平10−291928号公報にはジェランガム及びカラギーナン、特開2003−55198号公報には水溶性エーテル化澱粉誘導体、特表2002−529398号公報には可塑化ヒドロキシプロピルメチルセルロース、特表2003−504326号公報には改質澱粉及びカラギーナン、国際公開WO 2004/096283号明細書には硫酸基を有しない水溶性多糖類及びカラギーナンなどの硫酸基を有する水溶性多糖類、特開2004−167084号公報には水溶性高分子が、それぞれ開示されている。しかしながら、カラギーナンなどの硫酸基を有する多糖類は、蛋白質などのアミノ基を有する化合物と反応する場合があり、該カプセルの内容物が制限される場合もあって、いまだ汎用されているゼラチンフリーの皮膜はなく、さらに多様な基剤からなるソフトカプセル皮膜が求められているのが現状である。また、国際公開WO 2004/096283号明細書には、硫酸基を有さない水溶性多糖類(ガム剤)とグリセリンのみでは、多糖類のゲル化が起こらないため、カプセルは調製できないことが記載されている。
また、上記のような問題以外にも、従来の多糖類を使用したソフトカプセルは、ゲル強度が不足したり、ヒートシール部分のシール強度が低いために、製造できるカプセルの大きさの制限や、製造時の歩留まりが悪いなどの問題が発生する場合があった。
本発明は、ゼラチンが有する狂牛病や口締疫などの原因となるプリオンやウイルスを含む懸念がなく、かつ、ヒートシール性及び透明性に優れ、しかも、蛋白質などのアミノ基を有する化合物とも反応しにくいソフトカプセル皮膜、これにより構成されるソフトカプセル、並びに、その内部に食品、化粧品、医薬部外品又は医薬品などの分野で利用される内容物を封入してなる、崩壊性及び水溶性に優れたソフトカプセルを提供することを課題とする。
本発明者等は、上記課題を解決すべく、新規ソフトカプセルの確立を目指して鋭意検討したところ、意外にも、ガム剤を主原料として使用し、これに可塑剤としてポリオール及び水を混合溶解し、一定量の可逆性ゲル化剤を加えて調製したゾル状のソフトカプセル皮膜基剤(以下、ソフトカプセル皮膜基剤を単に「皮膜基剤」という場合がある。)を、自然落下或いは強制的に、シート形成用ドラム上に供給してシートを形成せしめることにより、ゼラチンフリーの、ヒートシール性及び透明性が高く、ゲル強度に優れたソフトカプセル皮膜が得られることを見出した。また、このソフトカプセル皮膜により構成されるソフトカプセルはカプセルに必要とされる優れた封入性を有すると共に、崩壊性及び水溶性に優れることを見出した。さらに、当該皮膜基剤に、可逆性ゲル化剤を加えない場合でも、ガム剤と可塑剤とを特定の割合で配合することにより、ヒートシール性及びゲル強度や機械適性に優れたソフトカプセル皮膜が得られることを見出して本発明を完成するに至った。
すなわち、本発明は、ガム剤と可逆性ゲル化剤との質量比が100:0乃至88.0:12.0であって、これに可塑剤を、ガム剤と可逆性ゲル化剤とを合計した質量に対して、10乃至120質量%(以下、特に断らない限り、本明細書では、質量%を「%」と表記する。)、望ましくは10乃至110%、特に望ましくは15%以上100%未満と、適量の水を加えて調製した皮膜基剤を使用して製造するソフトカプセル皮膜、及び、これにより構成されるソフトカプセルを提供することにより上記課題を解決するものである。
本発明のソフトカプセル皮膜は、少量のゲル化剤しか含んでいない、乃至、含んでいないにもかかわらず、高いゲル強度を有し、ヒートシール性、透明性にも優れている。また、本発明のソフトカプセル皮膜は、硫酸基を有する多糖類のような成分を含んでいない、乃至、少量しか含んでいないので、ソフトカプセルに封入する蛋白質をはじめとするアミノ基を有する化合物やアルデヒド基を有するかアルデヒド基を発生しやすい化合物との反応性も低い。
本発明で使用するガム剤は、増粘性及び皮膜性を有し、上記ソフトカプセル皮膜が調製できるものであれば制限はない。また、その由来や製造方法にも制限はなく、培養法、酵素法、合成法などを用いて調製してもよく、市販されているものを使用してもよい。具体的には、アマシードガム、アーモンドガム、アラビアガム、アラビノガラクタン、ウェランガム、オリゴグルコサミン、カシヤガム、ガティガム、κカラギーナン、λカラギーナン、キサンタンガム、グアガム、グルコサミン、スクレロガム、ファーセラン、ナットウ菌ガム、ローカストビーンガム、プルラン、ペクチン(メチル化ガラクチュロン酸含量50%以上、以下「HMペクチン」と略記する。)、メチルセルロース、カルボキシメチルセルロース、ヒドロキシプロピルセルロース、ヒドロキシプロピルメチルセルロース(以下、「HPMC」と略記する。)、メチルエチルセルロース、ポリビニルピロリドン、ポリビニルポリピロリドン、ポリビニルアルコール(以下、「PVA」と略記する。)、大豆蛋白質、澱粉類、加工澱粉類やその部分分解物のように熱変性により増粘性、被膜性を獲得する天然物を含む。また、本発明のソフトカプセルを工業的用途などに使用する場合には、例えば、上記以外にも、オーレオバシディウム属に属する微生物の培養液、エンテロバクターガムなどを使用することも随意である。なかでも、アマシードガム、アラビアガム、ウェランガム、グアガム、κカラギーナン、キサンタンガム、ローカストビーンガム、プルラン、HMペクチン、HPMC、PVA、大豆蛋白質、澱粉類、加工澱粉類やその部分分解物が望ましく、とりわけ、アマシードガム、プルラン、HPMC、PVAなどが、水溶性、低粘度、皮膜成形性、低酸素透過性、水への溶解性などの点で優れているので望ましく、プルランが特に望ましい。また、これらのガム剤は単独で使用してもよく、2種以上を併用することもできる。2種以上のガム剤を使用する場合の配合割合については、所期のソフトカプセル皮膜が調製できるのであれば特に制限はない。
本発明で使用するプルランは、通常、入手しやすさ及び価格の点で有利であることから、澱粉分解物などを含有する培地中でオーレオバシディウム属に属する微生物を培養することにより製造されたプルランが有利に用いられる。例えば、株式会社林原商事販売のプルラン(食品添加物)や、株式会社林原生物化学研究所販売のプルラン(局方又は化粧品用)などが好適に使用できる。また、必要に応じて、任意の置換度のエステル化などの修飾を施すなどして誘導体化したプルランを用いることもできる。本発明において用いられるプルランの重量平均分子量としては、通常、20,000ダルトン以上、好ましくは、50,000ダルトン乃至1,000,000ダルトン、より好ましくは100,000ダルトン乃至500,000ダルトンの範囲から選ばれる。なお、プルランの重量平均分子量や分子量分布を選択することによって、作製されたソフトカプセルを所望の崩壊速度に調節することができるので、用途に応じて適宜の重量平均分子量及び分子量分布のものを用いればよい。配合する他の成分にもよるが、一般的に、プルランの重量平均分子量が50,000ダルトン未満であるとシート状の皮膜形成が難しくなり、1,000,000ダルトンを越えると水性溶媒への溶解速度が小さくなりすぎるので好ましくない場合がある。
本発明で使用する可逆性ゲル化剤とは、そのゾル(水溶液)を冷却するとゲルを形成し、このゲルを加熱すると再度ゾルに変化するゾル−ゲル相転移の性質を有するゲル化剤をいい、熱を加える事で流動性が向上したり、ある一定温度帯でゾル−ゲル相転移の性質が生じたり、ある一定のpH帯でゾル−ゲル相転移の性質が生じる物質をいい、他の増粘剤と併用することでゾル−ゲル相転移の性質を生じる物質を含む。本発明で使用する可逆性ゲル化剤は、本発明のカプセル皮膜のヒートシール性、透明性、ゲル強度及び/又は機械適性を向上させることができるものであれば特に制限はない。また、その由来や製造方法にも制限はなく、培養法、酵素法、合成法などを用いて調製してもよく、市販されているものを使用してもよい。具体的には、寒天、ιカラギーナン、ペクチン(メチル化ガラクチュロン酸含量50%未満、以下「LMペクチン」と略記する。)、クインスシードガム、ジェランガムなどを例示することができる。なかでも、寒天、ιカラギーナン、LMペクチン、ジェランガムなどが、原料を混合してシートの皮膜基剤を調製する際の溶解や作業性の容易さの点から望ましく、着色の少なさの点からは、寒天やジェランガムが望ましく、ジェランガムが特に望ましい。これらの可逆性ゲル化剤は単独で使用してもよく、2種以上を併用してもよい。また、本発明のソフトカプセル皮膜は、ガム剤、可塑剤、水性溶媒の配合割合を調整することで、可逆性ゲル化剤を添加せずに調製することもできるものの、機械適性の点からは、可逆性ゲル化剤を添加することが望ましい。本発明のソフトカプセル皮膜における、ゲル剤と可逆性ゲル化剤との配合割合は、ソフトカプセルを調製する際の機械適性が良好で、ソフトカプセルとして使用可能なシール強度やシート強度が得られる配合割合であれば特に制限はなく、通常、ガム剤と可逆性ゲル化剤の質量比が、100:0乃至88.0:12.0のものが好適であり、100:0乃至92.9:7.1が望ましく、100:0乃至95.2:4.8が特に望ましい。
本発明のソフトカプセル皮膜の可塑性を調節するために、可塑剤と水性溶媒を使用する。可塑剤としては、多価アルコール、糖アルコール、非還元性糖質などのポリオールを挙げることができ、これらから選ばれる1種又は2種以上を使用すればよい。具体的には、例えば、エチレングリコール、プロピレングリコール、ブチレングリコール、グリセリン、などの多価アルコール、エリスリトール、キシリトール、ソルビトール、マンニトール、マルチトールなどの糖アルコール、α,α−トレハロース(以下、単に「トレハロース」という。)、グリコシルα,α−トレハロース、環状オリゴ糖、グリコシル環状オリゴ糖などの非還元性糖質や、これらの誘導体の1種又は2種以上を適宜選択して使用することができる。これらのうちで、とりわけ、グリセリン、ソルビトール、キシリトール、エリスリトール、マンニトールから選ばれる1種又は2種以上を用いるのが好ましく、グリセリン及びマンニトールが望ましく、乾燥しても結晶が晶出しないグリセリンが特に望ましい。
本発明のソフトカプセル皮膜には、上記の成分に加えて、本発明の効果を妨げない範囲で、他の成分を適宜含有させることができるものの、ソフトカプセル皮膜の水溶性を低下させすぎないように調整する必要がある。含有させることができる物質としては、アゾトバクタービネランジーガム、アルギン酸、アルギン酸ナトリウム、サイリウムシードガム、カードラン、タラガム(キサンタンガム、カラギーナン、グアガムなどの増粘剤との併用の場合)、キトサン、デキストラン又はこれらの誘導体などの不可逆性ゲル化剤、糖脂肪酸エステル類、エタノールなどのアルコール類、ミネラル類、キレート剤、着色料、保存料、着香料、矯味剤などが挙げられる。とりわけ、ショ糖ステアリン酸エステルなどの糖脂肪酸エステル類は、ソフトカプセル皮膜製造時において、ポリエチレンテレフタレート製などの皮膜作成台から皮膜を剥離する作業を容易にするので好適に配合される。これらの成分は、通常、ソフトカプセル皮膜の総質量の0.01乃至10%、望ましくは、0.01乃至5%含有することができる。10%越えて配合すると、カプセル被膜の強度や機械適性が低下する場合がある。
本発明のソフトカプセル皮膜における可塑剤の配合割合は、所期のソフトカプセル皮膜が調製できるのであれば、特に制限はなく、通常は、ガム剤及び可逆性ゲル化剤を合計した質量に対して、10乃至120%、望ましくは10乃至110%、特に望ましくは15%以上100%未満とすればよい。ガム剤と可逆性ゲル化剤の合計の質量に対して可塑剤が10%未満になるとソフトカプセル被膜が必要とする柔軟性(シート強度)やシール強度が得られない場合があり、逆に、ガム剤と可逆性ゲル化剤との合計の質量に対して可塑剤が120%を越えて増加すると、十分なシート強度が得られない、乃至、シート化ができない場合がある。
また、本発明のソフトカプセル皮膜に使用する可逆性ゲル化剤の配合量は、所期のソフトカプセル皮膜が調製できるのであれば、特に制限はなく、通常は、カプセル皮膜の総質量(水分を含む)に対して、7.7%以下が望ましく、4.6%以下がより望ましく、3.1%以下が特に望ましい。7.7%を越えて配合すると、機械適正やシート強度の低下のために好ましくない。
本発明のソフトカプセル皮膜の水分量は、ソフトカプセルとしてのシート強度及びシール強度が確保できる量であれば制限はなく、通常は、カプセル皮膜の総質量(水分を含む)の1乃至20%、望ましくは2乃至18%、特に望ましくは3乃至15%とすればよい。
本発明のソフトカプセル皮膜の製造方法としては、ガム剤、可逆性ゲル化剤、可塑剤及び水などの水性溶媒、或いは、ガム剤、可塑剤及び水性溶媒を混合して、加温溶解、又は、加圧加熱溶解し、これを常法に従い、流延法、押出成形法、スプレー法、ロールコーティング法、ディッピング法などの方法により、薄膜を形成後、室温若しくは室温を越える温度の雰囲気中で乾燥することにより、シート状に成形する方法が挙げられる。本発明のソフトカプセル皮膜は、皮膜基剤の粘度が比較的高い場合には、ガム剤、可逆性ゲル化剤、可塑剤及び水などの水性溶媒を混合して加熱溶解、又は、加圧加熱溶解し、水分含量が25乃至45%、望ましくは30乃至35%、特に望ましくは30乃至33%の高粘度のゾル状態の皮膜基剤として、これを常法に従い一晩脱泡して使用すればよい。また、可逆性ゲル化剤を含まない場合には、水分含量が8%以上25%未満、望ましくは15乃至23%、より望ましくは17乃至23%、特に望ましくは21乃至23%の高粘度のゾル状態の皮膜基剤として使用すればよい。通常、本発明の皮膜基剤は、ロータリー・ダイ式の製法によるソフトカプセルの製造に適しているので、上記水分含量の皮膜基剤の強度は、基剤を入れた容器から自然落下法(流延法)、或いは、機械的な押出成形法により、シート形成用のドラム上に滴下でき、且つ、均一なシートに成形できる、機械適性の良好な範囲とする必要がある。通常は、2.2mmの厚さに展延、又は、圧延させたシート状の皮膜基剤を、中央に直径1.3cmの穴のあいた測定台にのせて、サン科学社販売のレオメーター(型番CR−500DX,COMPAC−100)を使用して、直径5mmのプランジャーを測定台の穴の中央にセットして、シート状の皮膜基剤に垂直にあてて、テーブル速度60mm/分で加圧し、当該皮膜基剤を6mm押し込んだ時の強度(以下、「皮膜基剤の強度」という。)が、約150乃至1500g/cmのものが望ましく、約150乃至800g/cmのものがより望ましく、約150乃至750/cmのものが特に望ましい。本発明の皮膜基剤は機械適性のために、上記のごとく、一定の皮膜強度にする必要があるものの、溶液の粘性などの問題で、作業性が低下する場合には、予め調製した低濃度の皮膜基剤の水溶液を、減圧濃縮などの方法により濃縮して所期の皮膜基剤強度とすることも随意である。
かくして得られるカプセル皮膜は、通常、食品、化粧品又は医薬品などを充填してソフトカプセルに成形すればよく、当該ソフトカプセルは、これを摂取するか又は水溶液中に溶解せしめて利用する目的に使用される。したがって、ソフトカプセルは、その内部に内容物を封入する機能を有していることはもとより、適度の崩壊性、水溶性を兼備する必要がある。水性媒体中での崩壊速度は、溶媒の種類、量及び温度、撹拌の強度などを考慮して、ソフトカプセル皮膜の厚さ、ガム剤の重量平均分子量や分子量分布、可逆性ゲル化剤や可塑剤の混合比率、ソフトカプセルの大きさや形状を本発明の範囲内で適宜選択することにより調整することができる。また、本発明のソフトカプセル皮膜に、ガム剤としてプルランやヒドロキシプロピルメチルセルロースなどの非イオン性高分子を使用した場合には、カプセルの水溶性が、水溶液中の塩類の影響を受けにくい特徴を有している。
本発明のソフトカプセル皮膜の厚さは、必要に応じて決定すればよく、通常、0.1mm乃至2mm、好ましくは、0.2mm乃至1.5mmの範囲から選ばれ、0.25mm乃至1.2mmの範囲の範囲が特に望ましい。厚さが0.1mm未満だと、破れやすいので好ましくなく、厚さが2mmを越えると、ソフトカプセル成形に支障が発生したり、崩壊時間が長くなりすぎるなど、好ましくない場合がある。
本発明のソフトカプセルの製造方法としては、常法の平板式、ロータリー・ダイ式などの打抜き法を用いることができる。例えば、ロータリー・ダイ法について説明すると、2枚の上記ソフトカプセル皮膜の間に内容物を圧入しつつ、ロータリー式の温度制御可能な金型で加圧圧着及びヒートシールすることにより皮膜同士を接着してソフトカプセルに成形する。また、必要ならば、酸素や水蒸気など内容物の品質を劣化させる気体を内部に封入することを防ぐために、不活性ガスや真空中で成形することも、さらには、無菌的に操作することも随意である。
ソフトカプセル成形装置としては、皮膜同士を圧着及びヒートシールできる装置、例えば、ロータリー・ダイ式自動ソフトカプセル製造機、平板式自動カプセル製造機などを用いることができる。より良好なヒートシールを行うためには、ロータリー・ダイ式自動ソフトカプセル製造機の場合、打抜き用金型部の温度を制御できる機種を用いるのが望ましい。
本発明におけるソフトカプセルの形状、大きさは特に限定されない。形状としては、ラウンド型(球型)、オーバル型(フットボール型)、オブロング型(長楕円型)、チューブ型、坐剤型、セルフカット型、二連型、角型などが挙げられ、大きさは、通常、内容物質量として約1mg乃至約20g程度の範囲に適宜調整すればよい。また、必要に応じて本発明のソフトカプセルの表面をカオリン、タルク、シェラックなどの被覆剤で被覆することも有利に実施できる。
本発明の皮膜により構成されるソフトカプセルは、保存中において実質的に内容物がカプセルから外に漏れないように十分に封入されている必要があり、ソフトカプセルに負荷されることが想定される圧力、張力、せん断力、振動などに耐える十分な強度を有していることが望まれる。カプセルの強度は、通常の硬度計、例えば、木屋式硬度計(株式会社藤原製作所製販売、最大加圧重30kg/cm)を用いて測定することができる。用途にもよるが、ソフトカプセルの強度は、通常、5kg/cm以上、望ましくは10kg/cm以上が望まれる。なお、本発明でいうソフトカプセルの強度は、内容物を含むカプセルをその長軸が、硬度計の測定台と並行になるように測定台に固定し、その長軸に垂直となるように加圧して、カプセルがやぶれる時の加圧重(kg/cm)をいう。
本発明のソフトカプセルは、粉末、顆粒、錠剤、クリーム、エマルジョン、マスキット、ペースト、油性液体などの形態の食品、雑貨、化粧品、医薬部外品及び医薬品のカプセル化に用いられる。また、本発明のソフトカプセルは、酸素の透過を妨げる性質を有していることから、十分に封入されたカプセルにすれば、包装対象物の酸化劣化を防ぐことも容易である。さらに、ソフトカプセルの状態のまま、摂取したり、適宜の溶媒にそのまま投入したり、溶媒を注いだりしても、カプセルが崩壊又は溶解して、内容物を溶媒中に放出させることができる。また、皮膜の内容物に接触する側に、油脂などの耐水性の物質をコーティングすれば、水分を多く含むものや水性液体をカプセル内に収容することができる。したがって、これらソフトカプセルは、食品、雑貨、化粧品、医薬部外品及び医薬品分野に適用すれば、それらの物質の取扱いを安全かつ容易にすることができる。
本発明のソフトカプセル皮膜によりソフトカプセル化が可能な内容物としては、油液、ペースト状油液、粉末懸濁油液、エキス、非水性液が一般的であるところ、前記のコーティング処理などにより水性液もソフトカプセルとすることが可能である。また、液体に限らず、粉末、顆粒、裸錠などの固形物を内容物とすることもできる。食品分野における内容物としては、例えば、サラダ油、オリーブ油、バターオイル、ワサビオイル、ラー油、胡麻油、椿油、卵油、レシチンなどの液体状油脂乃至調味油、香料類、粉末油脂、バター、チーズ、マーガリンなどの固体状油脂、果汁、野菜エキス、ニンニクエキスなどの果物・野菜加工品、胡麻ペースト、ナッツペースト、コーンペーストなどの種実ペースト、生餡、粉末こし餡などの餡、サツマイモ粉、ヤマイモ粉などのいも粉、米粉、小麦粉、大麦粉、ライ麦粉、ハト麦粉、大豆粉、大豆胚芽粉、ソバ粉、コーンフラワーなどの穀類の粉末、すり胡麻、はったい粉、きな粉、荒挽きコーヒーなど種実加工物などの粉末、イワシペースト、カキ肉エキス、ウニペースト、魚粉などの水産品、畜肉ペーストなどの畜産品、牛乳、練乳、ヨーグルト、アイスクリーム、コーヒーフレッシュなどの乳製品、プリン、ババロア、ゼリー、ジャム、マーマレードなどのゲル状食品、水飴、シロップなどの甘味料類、醤油、味噌、みりん、酢、ソース、マヨネーズ、ケチャップ、ドレッシング、カレールウなどのペースト状乃至液状調味料、ふりかけなどの粉末調味料、唐辛子、胡椒、ワサビ、ショウガ、芥子などのスパイス類、ハーブ類、各種茶類から製造される茶飲料、コーヒー飲料、乳飲料、乳酸菌飲料などの清涼飲料、清酒、甘酒、ワイン、リキュールなどのアルコール飲料、離乳食、治療食、健康補助食品、ペプチド食品、微生物、動物や植物の抽出物(ローヤルゼリーやプロポリスなどの抽出物を含む)などを挙げることができる。
本発明の皮膜によりソフトカプセル化が可能な化粧品や医薬部外品分野の内容物としては、例えば、香水、口中清涼剤、口臭予防剤、うがい剤、歯磨き、入浴剤、制汗剤、石けん、シャンプー、リンス、ボディーソープ、ボディーローション、デオドラント剤、ヘアクリーム、色白剤、美肌剤、美毛剤、育毛剤などが挙げることができる。また、衣類や食器類などの洗剤、脱臭剤、消臭剤、芳香剤などの雑貨類であってもよい。使い切りタイプの化粧品を内容物とする場合には、手で容易にねじ切ることができるセルフカット型のカプセルが好ましい。また、直接浴槽に投入して用いる入浴剤などの場合は、そのカプセルの容量が大きいものを使用することも随意である。
本発明の皮膜によりソフトカプセル化が可能な医薬品分野の内容物としては、例えば、虫歯・口内炎などの治療剤、消毒剤、抗菌剤、抗炎症剤、抗腫瘍剤、ビタミン剤、ドリンク剤、経口栄養剤、経管栄養剤、肝油、エイコサペンタエン酸(EPA)やドコサヘキサエン酸(DHA)などの高級不飽和脂肪酸などが挙げられる。
以下、実験により本発明をさらに詳しく説明する。
<実験1:ソフトカプセル皮膜の皮膜成形性に及ぼすガム剤、可塑剤及び水の配合割合の検討>
ガム剤としてプルラン(株式会社林原商事販売、商品名「プルラン」(食品添加物、重量平均分子量200,000ダルトン)を使用し、可塑剤としてグリセリン(坂本薬品工業株式会社販売)及び水(脱イオン水)を使用した。これらを表1に示す配合比(質量比)で混合して、加温溶解して皮膜基剤を調製した。その適量を、各々型枠に流し込み、50℃で約6時間乾燥させて8種類の配合組成のシート状のソフトカプセル皮膜(以下、単に「シート」という場合がある)を調製した(試験試料1乃至8)。その厚みをデジタルノギス(株式会社ミツトヨ社製、商品名「デジマチックマイクロメータ」)で測定し、水分含量を常法のカールフィシャー法で測定して、表1に併せて示す。
さらに、これらシールのソフトカプセル皮膜としての良否を調べるために、表1に示す評価項目について、下記の方法により評価した。
<シート化>
シートを、型枠から取り出しても変形や破れがおきない場合を「○」、型枠からとりだすと変形したり、破れが発生する場合を「△」、シート状にならない場合を「×」とした。
<ヒートシール(接着性)強度>
シートを1cm×5cmに切断し、このシート2枚を、5cmの辺に沿って3mm幅で重ね、ヒートシーラー(富士インパルス株式会社社製、商品名「FA型オートシーラー」)を用いて、200℃でヒートシールした(加圧 加熱)。ヒートシールした辺の反対部分を両手でつまみ、2枚のシートを剥離するように引き伸ばしたとき、2枚のシートが、容易に剥離する場合を「×」、剥離が困難な場合を「△」、シール部分よりもシール部位以外が破れる場合を「〇」とした。また、同様の評価を、ヒートシーラーのヒーターを切った状態で行い、非加熱状態で加圧して圧着した場合(非加熱)のシール強度も評価した。
<シート強度>
シートを6cm×6cmに切断して、直径5cmの中空の円筒形の容器の上部に置き、容器の側面にそって折り曲げて、折り曲げた部分を固定した。容器の上部に置いたシートの中央部に、直径1cmのシリンジをシート面に対して直角に当てて、ゆっくりと力を加え、シート面から2cm陥入させたとき、シートが破れた場合を「×」、シートが破れることはなく、シリンジを戻すと陥入部位に少し跡が残った場合を「△」、シートが破れることはなく、シリンジを戻すと陥入部位と他の部位の区別がつかなくなった場合を「〇」とした。
<柔軟性>
シートを5cm×5cmに切断して、手で簡単に半分に折り曲げたり伸ばしたりしても割れたり破れない場合を「○」、手で半分に折り曲げたり伸ばしたりした際、少し硬く、何回か繰り返すと割れるか破れる場合を「△」、硬すぎて、折り曲げると割れるか、破れる場合を「×」とした。
Figure 0005572086
表1から明らかなように、プルランを単独で皮膜基剤として使用したシート(試験試料1)及びプルランとグリセリンとを、質量比で、82.8:9.2としたシート(試験試料2)では、何れもシート化するものの、プラスチック状の成形物となり、シール強度、柔軟性が共に「×」となった。また、プルラン、グリセリンを、質量比で、73.6:18.4としたシート(試験試料3)では、シール強度(加圧 加熱)「〇」、シール強度(加圧 非加熱)「△」、シート強度「〇」、柔軟性「△」となった。これに対して、プルランとグリセリンとを、質量比で、64.4:27.6乃至49.1:42.9としたシート(試験試料4乃至6)では、シール強度(加熱、非加熱)、シート強度、柔軟性共に「〇」と評価され、プルランとグリセリンとを、質量比で、46.0:46.0としたシート(試験試料7)では、なんとかシート化するが、シール強度、シート強度、柔軟性共に「×」と評価された。また、プルランとグリセリンとを、質量比で、36.8:55.2としたシート(試験試料8)では、シート化できなかった。この結果は、質量比で、プルランとグリセリンとを、質量比で、73.6:18.4乃至49.1:42.9としたシートが、シール強度、シート強度に優れたカプセル皮膜とすることが可能であり、シールに加熱を要しない加工適正の点で、64.4:27.6乃至49.1:42.9としたものが特に望ましいことを物語っている。
<実験2:皮膜基剤のソフトカプセル皮膜成形性に及ぼす各種ガム剤の影響>
実験1でガム剤として使用したプルランに可塑剤のグリセリンと水を加えた皮膜基剤から、優れたソフトカプセル皮膜が調製できることが確認されたので、ガム剤として、プルラン以外のものを使用して調製したシートのソフトカプセル皮膜の成形性を検討した。ガム剤として、プルラン、HPMC、κカラギーナン、PVA、大豆蛋白質及びポリビニルピロリドンを使用して、表2に示す配合比(質量比)6種類のシートを調製した(試験試料1乃至6)。実験1と同じ方法により、調製したシートの乾燥後水分量、膜厚を実験1と同じ方法で測定し、シール強度、シート強度、シート柔軟性及び透明性の評価結果と併せて表2に示す。なお、透明性については肉眼観察を行い、無色透明で濁りがない場合を「◎」、濁りもしくは、着色はあるものの皮膜を通して逆側のものが見える場合を「○」、濁りがあり逆側のものが見えない場合を「×」と評価した。
Figure 0005572086
表2の結果から明らかなように、ガム剤として、プルラン、HPMC、κカラギーナン、PVA、大豆蛋白質又はポリビニルピロリドンを使用して調製したシートは、いずれも、透明性ではプルランを使用したシートに劣るものの、シール性、シート強度及びシート柔軟性はプルランと同様に優れていた。また、ヒートシール強度の点からは、HPMC、PVA、ポリビニルピロリドンを使用したものが、プルランを使用した場合と同様に優れていた。この結果は、HPMC、κカラギーナン、PVA、大豆蛋白質、ポリビニルピロリドンなどのガム剤を使用することにより、プルランを使用した場合と同様に、ソフトカプセル皮膜として使用できることを物語っている。また、ヒートシール強度の点からは、圧着のみ(非加熱)でシールができるプルラン、HPMC、PVA又はポリビニルピロリドンが望ましいことが判明した。
<実験3:皮膜基剤のソフトカプセル皮膜成形性に及ぼす2種以上の可塑剤の組み合わせの影響>
実験1及び2で、ガム剤と、可塑剤と水とを混合して調製した皮膜基剤から、優れたソフトカプセル皮膜が調製できることが確認されたので、可塑剤として、グリセリン単独だけでなく、グリセリンと他のポリオールを併用して調製したシートのソフトカプセル皮膜成形性を検討した。すなわち、ガム剤としてプルランを使用し、可塑剤としてグリセリンと併用する他のポリオールとしてソルビトール若しくはトレハロースを用い、表3に示す配合比(質量比)で6種類のシートを調製した(試験試料1乃至6)。実験2と同じ方法により、調製したシートの乾燥後水分量、膜厚を測定し、シール強度、シート強度、シート柔軟性及び透明性を評価した結果と併せて表3に示す。
Figure 0005572086
表3の結果から明らかなように、可塑剤として、グリセリンの一部をソルビトール又はトレハロースで置き換えて調製したソフトカプセル皮膜は、グリセリンを単独で使用した場合と同様に透明性に優れていた。また、ヒートシール強度の点からは、グリセリン単独、及び、グリセリンを可塑剤の総質量の6分の5以上使用したものが優れていた。この結果は、グリセリンとソルビトール及び/又はトレハロースとを使用したシートは、グリセリン単独使用のシートと同様に、ソフトカプセル皮膜として使用できることを物語っている。
<実験4:皮膜基剤のソフトカプセル皮膜成形性に及ぼす各種ゲル化剤の影響>
実験1乃至3から、ガム剤、可塑剤及び水を使用することにより、ヒートシール強度に優れたソフトカプセル皮膜が調製できることが確認されたので、さらに、ゲル化剤を配合した場合の、皮膜基剤のソフトカプセル皮膜成形性に及ぼす影響を調べる試験を実施した。すなわち、可逆性ゲル化剤として寒天、ゼラチン、ιカラギーナン、LMペクチン又はクインスシードガム、不可逆性ゲル化剤としてアルギン酸又はカードランを使用した。脱イオン水にこれらのゲル化剤の何れか1種を加えて撹拌しながら、加熱加圧溶解し、表4に示す配合比(質量比)となるように、プルラン及びグリセリンを加えて混合撹拌し、実験1と同じ方法で厚さ約0.5〜0.7mmの8種類のシートを調製して、シートのソフトカプセル皮膜の皮膜性を検討した(試験試料1乃至8)。実験2と同じ方法により、調製したシートの乾燥後水分量、膜厚を測定し、シール強度、シート強度、シート柔軟性及び透明性を評価した結果と併せて表4に示す。なお、シール強度については、プルラン、グリセリン及び水からなる試験試料1のシート同等の強度が得られる場合を「○」、それよりも強い強度が得られる(シール部分以外が破れる)場合を「◎」と評価した。
Figure 0005572086
表4から明らかなように、プルラン4.5質量部に対して不可逆性ゲル化剤としてアルギン酸又はカードランを0.5質量部配合したソフトカプセル皮膜(試験試料7乃至8)はいずれも、シール強度の点で、可逆性ゲル化剤を配合していないソフトカプセル皮膜(試験試料1)よりも劣り、ソフトカプセル皮膜として不適と判断した。これに対して、プルラン4.5質量部に対して可逆性ゲル化剤を0.5質量部添加した5種のソフトカプセル皮膜(試験試料2乃至6)はいずれも、シール強度の点で、可逆性ゲル化剤を配合していないソフトカプセル(試験試料1)よりも強い結果となった。また、透明性については、可逆性ゲル化剤と不可逆ゲル化剤を使用したソフトカプセル皮膜(試験試料2及び8)の場合、ソフトカプセル皮膜(試験試料1)よりも劣る結果となった。
これらの試験結果は、プルランに可逆性ゲル化剤を配合すると、配合しない場合よりも強いシール強度が得られることを物語っている。また可逆性ゲル化剤を配合した場合には、可逆性ゲル化剤を配合しない場合に比べて、透明性の点で、若干劣ることを物語っている。
<実験5:皮膜基剤のソフトカプセル皮膜成形性に及ぼす可逆性ゲル化剤添加量の影響>
実験4において、可逆性ゲル化剤を添加することにより、ガム剤と可塑剤及び水で調製したソフトカプセル皮膜のシール強度を増強できることが判明したので、可逆性ゲル化剤の添加量のソフトカプセル皮膜の成形性に及ぼす影響を調べる試験を実施した。併せて、同一のガム剤と可逆性ゲル化剤の比率で、且つ、水の添加量の異なる皮膜基剤を調製して、各皮膜基剤を使用して、ロータリー・ダイ式自動ソフトカプセル製造機でソフトカプセルを調製する際の機械適性を調べた。すなわち、ガム剤としてプルランを、可塑剤としてグリセリンと水を使用した実験1の試験試料4の配合に、さらに可逆性ゲル化剤として寒天(伊那食品工業株式会社販売、商品名「伊那寒天」(ZLタイプ))を加えた。実験4と同様に、これらの原料を混合し、加熱加圧溶解して皮膜基剤を調製した。この皮膜基剤を、実験1と同じ方法で水分が8%になるまで乾燥して、表5に示す配合比(質量比)の8種類のシートを調製し、シートのソフトカプセル皮膜形成性を検討した(試験試料1乃至8)。実験2と同じ方法により、調製したシートの乾燥後水分量、膜厚を測定し、シール強度(加熱時及び非加熱時)、シート強度及びシート柔軟性を評価した結果と併せて表5に示す。さらに、ロータリー・ダイ式自動ソフトカプセル製造機でソフトカプセルを調製する際の皮膜基剤の機械適性を判定するために、表5に示す各試験標品は、各々、水の配合比のみが異なる3種類の皮膜基剤を調製した。機械適性の指標として、シートを製造するためのドラムへ皮膜基剤を供給する際に、皮膜基剤を入れた溶液タンクからの供給が、自然落下又は押し出しにより可能で、且つ、均質なシートが調製できる「○」、時間がかかるものの自然落下により可能で、且つ、均質なシートが調製できる「△」、押し出しによる皮膜基剤の供給が困難、又は、ドラム上で均一なシートが調製できない「×」を判定して表5に併せて示す。また、これらの皮膜基剤を、別途、各々、3cm×3cm、厚さ2.2mmのシート状に伸展させて、中央に直径1.3cmの穴のあいたテーブルにのせて、サン科学社販売のレオメーター(型番CR−500DX,COMPAC−100)で、直径5mmのプランジャーを測定台の穴の中央にセットして、このシート状に伸展させた皮膜基剤に、直径5mmのプランジャーを垂直にあてて、テーブルを速度60mm/分で動かし、当該皮膜基剤を6mm押し込んだ時の加圧重(g/cm)を測定し、皮膜基剤の強度として表5に併せて示す。
Figure 0005572086
表5から明らかなように、プルランを単独で皮膜基剤として使用した場合(試験試料1)、及び、可逆性ゲル化剤併用時(試験試料2乃至8)には、何れの場合にもシート化した。また、可逆性ゲル化剤を含まない、プルラン、グリセリン及び水からなるシート(試験試料1)、及び、可逆性ゲル化剤の寒天を含む、プルラン、グリセリン、寒天及び水を、それぞれ、質量比で、62.9:27.6:1.5:8.0乃至56.7:27.6:7.7:8.0の配合比のシート(試験試料2乃至6)は、シール強度、シートの柔軟性に優れているのに対して、プルラン、グリセリン、可逆性ゲル化剤(寒天)及び水を、それぞれ、質量比で、55.2:27.6:9.2:8.0又は53.7:27.6:10.7:8.0の配合比のシート(試験試料7又は8)では、シール強度、シートの柔軟性共に低下した。さらに、シール強度の強さで見ると、ガム剤と可逆性ゲル化剤の質量比が、100:0(試験試料1)乃至88.0:12.0(試験試料6)の場合にシールが可能であり、100:0(試験試料1)乃至92.9:7.1(試験試料4)の場合が望ましく、100:0(試験試料1)乃至95.2:4.8(試験試料3)の場合が特に望ましい結果となった。また、可逆性ゲル化剤を、シートの総質量(水を含む)に対して、無添加(試験試料1)乃至7.7%添加(試験試料6)の場合に、シール強度、シートの柔軟性に優れているシートの調製が可能であり、無添加(試験試料1)乃至4.6%添加(試験試料5)の場合には、非加熱でもシールが可能となることが確認された。さらに皮膜強度の違いによる皮膜基剤の機械適性について見ると、皮膜基剤の強度が147g/cm以下(試験試料1)では、シート形成ドラム上で均質なシートの形成ができなかった。一方、皮膜基剤の強度が173g/cm(試験試料2)乃至790g/cm(試験試料5)では、自然落下により皮膜基剤をシート成形ドラムへ供給可能で、173g/cm(試験試料2)乃至732g/cm(試験試料3)ではより効率良く供給可能であった。皮膜基剤の強度が942g/cm(試験試料4)乃至1465g/cm(試験試料6)では押し出し法によってのみ、皮膜基剤をシート成形ドラムへの供給が可能であった。この結果は、皮膜強度が173乃至1465g/cmの皮膜基剤は、ロータリー・ダイ法によるソフトカプセルの製造が可能であり、173乃至790g/cmのものが望ましく、173乃至732g/cmのものが特に望ましいことを物語っている。なお、具体的なデータは示さないが、プルラン、グリセリン及び水のみで調製した皮膜基剤(試験試料1)は、可逆性ゲル化剤を配合した皮膜基剤(試験試料2乃至8)に比べて、透明性が高く、着色も少なかった。
<実験6:可逆性ゲルを使用しない皮膜基剤の機械適性に及ぼす皮膜基剤の強度の影響>
実験5において、可逆性ゲル化剤の使用の有無に係わらず、水の配合量を調整して、皮膜基剤の強度を173乃至1465g/cmとすることで、好ましい機械適性の皮膜基剤が得られることが判明したので、可逆性ゲルを使用しない皮膜基剤の強度と機械適性の関係を、更に詳細に調べる試験を行った。すなわち、ガム剤としてプルラン、可塑剤としてグリセリン、及び、水を使用して、表6に示す配合比(質量比)のカプセル皮膜基剤を調製し、実験1と同様にシートを調製し、実験2と同じ方法により、調製したシートの乾燥後水分量、膜厚を測定し、シール強度(加熱時及び非加熱時)、シート強度及びシート柔軟性を評価した結果と併せて表6に示す。また、実験5と同じ評価方法により、その機械適性を評価した。その結果を表6に併せて示す。
Figure 0005572086
表6から明らかなように、プルラン、グリセリン及び水を、それぞれ、質量比で、48.0:12.0:15乃至32.0:28.0:15の皮膜基剤(試験試料3乃至6)が、機械適性に優れていることが判明した。また、その際の皮膜基剤の強度は、198g/cm(試験試料6)乃至986g/cm(試験試料3)であった。また、皮膜強度が198g/cm(試験試料6)乃至506g/cm(試験試料4)の場合には、皮膜基剤は自然落下によりシート成形ドラムへの供給が可能であった。
これらの試験結果は、可逆性ゲル化剤を配合しない場合でも、ゲル剤と可塑剤の配合割合を調整して、可逆性ゲル化剤を配合した場合と同等の被膜強度を有する被膜基剤を調製することで、機械適性に優れた皮膜基剤を調製できることを物語っている。
<実験7:ソフトカプセル>
表7に示す配合比(質量比)を用いた以外は実験1と同じ方法で皮膜基剤を調製した後、それぞれを、ソフトカプセルの内容物として調味油を用いて、常法通りロータリー・ダイ法により長径約13mm、短径約8mm、内容量250mgのオーバル型調味油封入ソフトカプセルを調製した(試験試料1乃至5)。得られた各ソフトカプセルにつき、崩壊試験、水溶性試験及びカプセル強度の測定を行った結果を表7に示す。崩壊試験は第13改正日本薬局方に準拠して行い、崩壊に要する時間を測定した。水溶性試験は、37℃に保持した精製水500mlを入れたビーカーに各カプセルを1個投入した後、マグネットスターラーにて撹拌し、15分以内に完全に溶解すれば「問題なし」と判定した。カプセル強度は木屋式硬度計(株式会社藤原製作所製、最大加圧重30kg/cm)を用い、カプセルがつぶれたときの加圧重を測定して、その結果を表7に併せて示す。
Figure 0005572086
表7から明らかなように、5種のソフトカプセルはいずれも崩壊試験において10分以内に崩壊し、水溶性試験において15分以内に完全に溶解した。崩壊性、水溶性共に良好であった。カプセル強度の点からは、プルランとグリセリンが質量比で、24:6(試験試料1)乃至21:9(試験試料3)のものが比較的強いと評価された。これらソフトカプセルの特性は汎用されているゼラチンソフトカプセルに比べ遜色のないものであった。
<実験8:ソフトカプセル>
表8に示す配合比(質量比)を用いた以外は実験1と同じ方法で皮膜基剤を調製した後、それぞれを、ソフトカプセルの内容物として調味油を用いて、常法通りロータリー・ダイ法により長径約13mm、短径約8mm、内容量250mgのオーバル型調味油封入ソフトカプセルを調製した(試験試料1乃至6)。得られた各ソフトカプセルにつき、実験7と同様に、崩壊試験、水溶性試験及びカプセル強度の測定を行った結果を表8に示す。崩壊試験は第13改正日本薬局方に準拠して行い、崩壊に要する時間を測定した。水溶性試験は、37℃に保持した精製水500mlを入れたビーカーに各カプセルを1個投入した後、マグネットスターラーにて撹拌し、15分以内に完全に溶解すれば「問題なし」と判定した。カプセル強度は木屋式硬度計(株式会社藤原製作所製、最大加圧重30kg/cm)を用い、カプセルがつぶれたときの加圧重を測定し、その結果を表8に併せて示す。
Figure 0005572086
表8から明らかなように、6種のソフトカプセルはいずれも崩壊試験において10分以内に崩壊し、水溶性試験において15分以内に完全に溶解した。崩壊性、水溶性共に良好であった。カプセル強度は、可塑剤の総質量に占めるグリセリン量が少ない場合の方が若干高い値を示した。これらソフトカプセルの特性は汎用されているゼラチンソフトカプセルに比べ遜色のないものであった。
<実験9:ソフトカプセル>
表9に示す配合比(質量比)を用いた以外は実験4と同じ方法で厚さ約0.5〜0.7mmの5種類の皮膜基剤を調製した後、それぞれを、ソフトカプセルの内容物として調味油を用いて、常法通りロータリー・ダイ法により長径約13mm、短径約8mm、内容量250mgのオーバル型調味油封入ソフトカプセルを調製した(試験試料1乃至5)。得られた各ソフトカプセルにつき、実験7と同様に、崩壊試験、水溶性試験及びカプセル強度の測定を行った結果を表9に示す。崩壊試験は第13改正日本薬局方に準拠して行い、崩壊に要する時間を測定した。水溶性試験は、37℃に保持した精製水500mlを入れたビーカーに各カプセルを1個投入した後、マグネットスターラーにて撹拌し、15分以内に完全に溶解すれば「問題なし」と判定した。カプセル強度は木屋式硬度計(株式会社藤原製作所製、最大加圧重30kg/cm)を用い、カプセルがつぶれたときの加圧重を測定し、その結果を表9に併せて示す。
Figure 0005572086
表9から明らかなように、5種のソフトカプセルはいずれも崩壊試験において10分以内に崩壊し、水溶性試験において15分以内に完全に溶解した。崩壊性、水溶性共に良好であった。カプセル強度は、可塑剤の配合量がほぼ同程度のため、同等の値を示した。これらソフトカプセルの特性は汎用されているゼラチンソフトカプセルに比べ遜色のないものであった。
これらの試験結果は、プルランと可逆性ゲル化剤と可塑剤及び水を含有する皮膜基剤を使用して、ゼラチンソフトカプセルに比べ遜色のない、優れたソフトカプセルが調製できることを物語っている。
以下、本発明を実施例によりさらに具体的に説明するが、この実施例により、本発明の技術範囲は何ら限定的に解釈されるべきものではない。
<ソフトカプセル皮膜>
プルラン(株式会社林原商事販売、商品名「プルラン」(食品添加物))5質量部、グリセリン3質量部及び脱イオン水2質量部を混合し加熱溶解した後、これを、ガラス平板上にポリエチレンテレフタレートを密着させたものの上に加圧しながら適量押出して、圧延し、50℃で6時間乾燥し、水分含量約8%、厚さ1.0mmのソフトカプセル皮膜を製造した。
本品はヒートシール性及び透明性に優れており、これを用いてロータリー・ダイ法にて製造したソフトカプセルは、内容物の封入性に優れ、併せて崩壊性及び水溶性に優れている。また、プルランを主原料としているので、低酸素透過性の特性を有しており、酸化を受け易い内容物を封入する上で好適である。
<ソフトカプセル皮膜>
プルラン(株式会社林原商事販売、商品名「プルラン」(食品添加物))4.7質量部、ιカラギーナン(中央フーズマテリアル株式会社販売、商品名「NEWGELIN GJ−300」)0.3質量部、グリセリン3質量部及び脱イオン水4質量部を混合、加熱溶解した後、これを、ガラス平板上にポリエチレンテレフタレートを密着させたものの上に加圧しながら適量押出して、圧延し、50℃で6時間放置し、水分含量約8%、厚さ0.9mmのソフトカプセル皮膜を製造した。
本品はヒートシール性及び透明性に優れており、これを用いてロータリー・ダイ法にて製造したソフトカプセルは、内容物の封入性に優れ、併せて崩壊性及び水溶性に優れている。また、プルランを主原料としているので、低酸素透過性の特性を有しており、酸化を受け易い内容物を封入する上で好適である。
<ソフトカプセル皮膜>
プルラン(株式会社林原商事販売、商品名「プルラン」(食品添加物))5質量部、ショ糖ステアリン酸エステル(三菱化学フーズ株式会社販売、商品名「シュガーエステルS1670」)0.01質量部、グリセリン3質量部を脱イオン水2質量部に溶解し、これをガラス平板上にポリエチレンテレフタレートを密着させたものの上に適量滴下して、圧延し、50℃で7時間乾燥し、水分含量約8%、厚さ1.1mmのソフトカプセル皮膜を製造した。
本品はヒートシール性及び透明性に優れており、これを用いてロータリー・ダイ法にて製造したソフトカプセルは、内容物の封入性に優れ、併せて崩壊性及び水溶性に優れている。また、プルランを主原料としているので、低酸素透過性の特性を有しており、酸化を受け易い内容物を封入する上で好適である。
<ソフトカプセル皮膜>
プルラン(株式会社林原商事販売、商品名「プルラン」(食品添加物))27質量部、グリセリン8質量部、ソルビトール2質量部を脱イオン水10質量部に溶解し、これを、ガラス平板上にポリエチレンテレフタレートを密着させたものの上に加圧しながら適量押し出して、圧延し、50℃で7時間乾燥し、水分含量約8%、厚さ0.5mmのソフトカプセル皮膜を製造した。
本品はヒートシール性及び透明性に優れており、これを用いてロータリー・ダイ法にて製造したソフトカプセルは、内容物の封入性に優れ、併せて崩壊性及び水溶性に優れている。また、プルランを主原料としているので、低酸素透過性の特性を有しており、酸化を受け易い内容物を封入する上で好適である。
<ソフトカプセル皮膜>
プルラン(株式会社林原生物化学研究所販売、商品名「プルラン」(化粧品用))30質量部、ショ糖ステアリン酸エステル(三菱化学フーズ株式会社、商品名「シュガーエステルS1670」)0.01質量部、グリセリン15質量部、トレハロース(株式会社林原商事販売、商品名「トレハ」)1質量部を脱イオン水12質量部に溶解し、これをアプリケーター(ヨシミツ精機株式会社販売、商品名「ベーカーアプリケーターYBA型」)を使用して、ガラス平板上にポリエチレンテレフタレートを密着させたものの上に適量滴下して、圧延し、50℃で7時間乾燥し、水分含量約10%、厚さ0.7mmのソフトカプセル皮膜を製造した。
本品はヒートシール性及び透明性に優れており、これを用いてロータリー・ダイ法にて製造したソフトカプセルは、内容物の封入性に優れ、併せて崩壊性及び水溶性に優れている。また、プルランを主原料としているので、低酸素透過性の特性を有しており、酸化を受け易い内容物を封入する上で好適である。
<ソフトカプセル皮膜>
プルラン(株式会社林原生物化学研究所販売、商品名「プルラン」(局方))5質量部、グリセリン3質量部及び脱イオン水2質量部を混合し加熱溶解した後、これを、ガラス平板上にポリエチレンテレフタレートを密着させたものの上に加圧しながら適量押出して、圧延し、ゲル化させた後、50℃で6時間乾燥し、水分含量約8%、厚さ0.8mmのソフトカプセル皮膜を製造した。
本品はヒートシール性及び透明性に優れており、皮膜強度が約460g/cmなので、これを用いてロータリー・ダイ法にて製造したソフトカプセルは、内容物の封入性に優れ、併せて崩壊性及び水溶性に優れている。また、プルランを主原料としているので、低酸素透過性の特性を有しており、酸化を受け易い内容物を封入する上で好適である。
<ソフトカプセル皮膜>
プルラン(株式会社林原商事販売、商品名「プルラン」(食品添加物))5質量部、グリセリン3質量部及び脱イオン水1.0質量部を混合し、ニーダーを用いて加熱加圧溶解し、ゾル状の組成物を調製後、これを、ガラス平板上にポリエチレンテレフタレートを密着させたものの上に加圧しながら適量押出して、圧延し、水分含量約10%、厚さ1.0mmのソフトカプセル皮膜を製造した。
本品はヒートシール性及び透明性に優れており、これを用いてロータリー・ダイ法にて製造したソフトカプセルは、内容物の封入性に優れ、併せて崩壊性及び水溶性に優れている。また、プルランを主原料としているので、低酸素透過性の特性を有しており、酸化を受け易い内容物を封入する上で好適である。
<ソフトカプセル皮膜>
下記の配合組成の成分を、ニーダーを用いて加熱加圧溶解し、ゾル状の組成物を調製後、これを、ガラス平板上にポリエチレンテレフタレートを密着させたものの上に加圧しながら適量押出して、展延し、水分含量約6%、厚さ0.8mmのソフトカプセル皮膜を製造した。
プルラン 20質量部
グリセリン 18質量部
ιカラギーナン 1質量部
イオン交換水 20質量部
本品はヒートシール性及び透明性に優れており、これを用いてロータリー・ダイ法にて製造したソフトカプセルは、内容物の封入性に優れ、併せて崩壊性及び水溶性に優れている。また、プルランを主原料としているので、低酸素透過性の特性を有しており、酸化を受け易い内容物を封入する上で好適である。
<ソフトカプセル皮膜>
下記の配合組成の成分を、ニーダーを用いて加熱加圧溶解し、ゾル状の組成物を調製後、これを、ガラス平板上にポリエチレンテレフタレートを密着させたものの上に加圧しながら適量押出して、展延し、水分含量約4%、厚さ0.9mmのソフトカプセル皮膜を製造した。
プルラン 15質量部
グリセリン 10質量部
寒天 2質量部
イオン交換水 15質量部
本品はヒートシール性及び透明性に優れており、これを用いてロータリー・ダイ法にて製造したソフトカプセルは、内容物の封入性に優れ、併せて崩壊性及び水溶性に優れている。また、プルランを主原料としているので、低酸素透過性の特性を有しており、酸化を受け易い内容物を封入する上で好適である。
<ソフトカプセル皮膜>
下記の配合組成の成分を、イオン効果水に寒天を加えて加熱しながらニーダーを用いて加熱溶解し、さらに、グリセリン、プルランを加えて均質になるまで撹拌してゾル状の組成物を調製後、これを、ガラス平板上にポリエチレンテレフタレートを密着させたものの上に適量押出して、圧延し、水分含量約約9%、厚さ0.7mmのソフトカプセル皮膜を製造した。
プルラン 53質量部
グリセリン 10質量部
寒天 2質量部
イオン交換水 35質量部
本品はヒートシール性及び透明性に優れており、皮膜強度が約245g/cmなので、機械的適性にもすぐれ、押し出し法、及び、自然落下法によるロータリー・ダイ法で、ソフトカプセルを製造することができる。また、本品は、内容物の封入性に優れ、併せて崩壊性及び水溶性に優れている。また、プルランを主原料としているので、低酸素透過性の特性を有しており、酸化を受け易い内容物を封入する上で好適である。
<ソフトカプセル皮膜>
下記の配合組成の成分を、ニーダーを用いて加熱加圧溶解し、ゾル状の組成物を調製後、これを、ガラス平板上にポリエチレンテレフタレートを密着させたものの上に加圧しながら適量押出して、圧延し、水分含量約8%、厚さ1.1mmのソフトカプセル皮膜を製造した。
プルラン 30質量部
グリセリン 15質量部
LMペクチン 3質量部
イオン交換水 22質量部
本品はヒートシール性及び透明性に優れており、これを用いてロータリー・ダイ法にて製造したソフトカプセルは、内容物の封入性に優れ、併せて崩壊性及び水溶性に優れている。また、プルランを主原料としているので、低酸素透過性の特性を有しており、酸化を受け易い内容物を封入する上で好適である。
<ソフトカプセル皮膜>
下記の配合組成の成分を、ニーダーを用いて加熱加圧溶解し、ゾル状の組成物を調製後、これを、ガラス平板上にポリエチレンテレフタレートを密着させたものの上に加圧しながら適量押出して、圧延し、水分含量約6%、厚さ0.8mmのソフトカプセル皮膜を製造した。
プルラン 40質量部
大豆蛋白質 5質量部
グリセリン 22質量部
寒天 5質量部
イオン交換水 40質量部
本品はヒートシール性及び透明性に優れており、これを用いてロータリー・ダイ法にて製造したソフトカプセルは、内容物の封入性に優れ、併せて崩壊性及び水溶性に優れている。また、プルランを主原料としているので、低酸素透過性の特性を有しており、酸化を受け易い内容物を封入する上で好適である。
<ソフトカプセル皮膜>
下記の配合組成の成分を、ニーダーを用いて加熱加圧溶解し、ゾル状の組成物を調製後、これを、ガラス平板上にポリエチレンテレフタレートを密着させたものの上に加圧しながら適量押出して、圧延し、水分含量約10%、厚さ1.0mmのソフトカプセル皮膜を製造した。
プルラン 24質量部
グリセリン 10質量部
ローカストビーンガム 1質量部
キサンタンガム 0.001質量部
イオン交換水 10質量部
本品はヒートシール性及び透明性に優れており、これを用いてロータリー・ダイ法にて製造したソフトカプセルは、内容物の封入性に優れ、併せて崩壊性及び水溶性に優れている。また、プルランを主原料としているので、低酸素透過性の特性を有しており、酸化を受け易い内容物を封入する上で好適である。
<ソフトカプセル皮膜>
下記の配合組成の成分を、ニーダーを用いて加熱加圧溶解し、ゾル状の組成物を調製後、これを、ガラス平板上にポリエチレンテレフタレートを密着させたものの上に適量押出して、圧延し、水分含量約7%、厚さ0.8mmのソフトカプセル皮膜を製造した。
プルラン 30質量部
ポリビニルアルコール 10質量部
グリセリン 20質量部
ιカラギーナン 3質量部
イオン交換水 30質量部
本品はヒートシール性及び透明性に優れており、これを用いてロータリー・ダイ法にて製造したソフトカプセルは、内容物の封入性に優れ、併せて崩壊性及び水溶性に優れている。また、プルランを主原料としているので、低酸素透過性の特性を有しており、酸化を受け易い内容物を封入する上で好適である。
<ソフトカプセル皮膜>
下記の配合組成の成分を、ニーダーを用いて加熱加圧溶解し、ゾル状の組成物を調製後、これを、ガラス平板上にポリエチレンテレフタレートを密着させたものの上に適量押出して、圧延し、水分含量約10%、厚さ1.0mmのソフトカプセル皮膜を製造した。
プルラン 30質量部
グリセリン 16質量部
クインスシードガム 2質量部
キサンタンガム 0.001質量部
イオン交換水 52質量部
本品はヒートシール性及び透明性に優れており、これを用いてロータリー・ダイ法にて製造したソフトカプセルは、内容物の封入性に優れ、併せて崩壊性及び水溶性に優れている。また、プルランを主原料としているので、低酸素透過性の特性を有しており、酸化を受け易い内容物を封入する上で好適である。
<ソフトカプセル皮膜>
下記配合組成に基づき、イオン効果水にジェランガムを加えて加熱しながらニーダーを用いて加熱溶解し、さらに、グリセリン、プルラン、乳酸カルシウム、クエン酸三ナトリウムを加えて均質になるまで撹拌してゾル状の組成物を調製後、これを、ガラス平板上にポリエチレンテレフタレートを密着させたものの上に適量押出して、圧延し、水分含量約10%、厚さ1.0mmのソフトカプセル皮膜を製造した。
プルラン 28質量部
グリセリン 28質量部
ジェランガム(大日本住友製薬株式会社販売、
商品名「ケルコゲル」(食品添加物)) 2.7質量部
乳酸カルシウム 0.3質量部
クエン酸三ナトリウム 0.3質量部
イオン交換水 40質量部
本品はヒートシール性及び透明性に優れており、被膜強度が約432g/cmなので、機械的適性にもすぐれ、押し出し法、及び、自然落下法によるロータリー・ダイ法により、ソフトカプセルを製造することができる。また、本品は、内容物の封入性に優れ、併せて崩壊性及び水溶性に優れている。また、プルランを主原料としているので、低酸素透過性の特性を有しており、酸化を受け易い内容物を封入する上でも好適である。
<調味油封入ソフトカプセル>
液状調味油を内容物とし、実施例2、又は、10の方法で調製したソフトカプセル皮膜を用い、常法通りロータリー・ダイ法にて長径18mm、短径7mm、内容量400mgのオブロング型調味油封入ソフトカプセルを調製した。
本品は、何れも、内容物の封入性に優れ、併せて、崩壊性、水溶性に優れた調味油封入ソフトカプセルであり、プルランを主原料としていることから、低酸素透過性の特性を有しており、調味油の酸化に伴う劣化が防止されているので、保存性にも優れた調味油封入ソフトカプセルである。本品は、何れも、取扱いが容易な上、熱湯を注ぐと容易に溶解するので即席麺などの調味油として好適である。
<口中清涼剤>
下記の処方に従い各成分を混合し、液状口中清涼剤の内容物を調製した。
L−メントール 1質量部
中鎖脂肪酸トリグリセリド 2質量部
レモンライム香料 7質量部
次いで、この内容物と実施例1の方法で調製したソフトカプセル皮膜とを用い、常法により、ロータリー・ダイ法にて直径5mm、内容量35mgのラウンド型口中清涼用ソフトカプセルを調製した。
本品は、内容物の封入性に優れ、併せて、崩壊性、水溶性に優れた口中清涼用ソフトカプセルであり、そのまま口中で使用することができる。また、プルランを主原料としていることから、低酸素透過性の特性を有しており、内容液の酸化に伴う劣化が防止されているので、保存性にも優れた口中清涼剤として好適である。
<入浴剤>
下記の処方に従い各成分を混合し、液状入浴剤の内容物を調製した。
流動パラフィン 50質量部
ミリスチン酸イソプロピル 20質量部
POEソルビタンジオレート 20質量部
L−メントール 5質量部
スクワラン 5質量部
ラベンダー香料 適量
水溶性色素 微量
精製水 微量
次いで、この内容物と実施例11の方法で調製したソフトカプセル皮膜とを用い、常法により、ロータリー・ダイ法にて直径約25mm、内容量7,000mgのラウンド型入浴剤封入ソフトカプセルを調製した。
本品は崩壊性、水溶性に優れた入浴剤封入ソフトカプセルであり、開封することなく、そのまま浴槽に入れて使用することができる。また、プルランを主原料としていることから、低酸素透過性の特性を有しており、内容液の酸化に伴う劣化が防止されているので、保存性にも優れた入浴剤として好適である。
<ヘアオイル封入ソフトカプセル>
下記の処方に従い各成分を混合し、液状の内容物を調製した。
流動パラフィン 33質量部
ヒマシ油 33質量部
ミリスチン酸イソプロピル 34質量部
香料 適量
香料可溶化剤 適量
色素 適量
次いで、この内容物と実施例5、又は、実施例16の方法で調製したソフトカプセル皮膜とを用い、常法により、ロータリー・ダイ法にて、縦幅約11mm、横幅約30mm、高さ約11mm、内容量約3mlのセルフカット型ヘアオイル封入ソフトカプセルを調製した。
本品は、何れも、使い切りタイプのヘアオイル封入ソフトカプセルであり、手で容易にカプセルを開封でき、内部のヘアオイルを絞り出して使用することができる。また、プルランを主原料としていることから、低酸素透過性の特性を有しており、内容物の酸化に伴う劣化が防止されているので、保存性にも優れたヘアオイル封入ソフトカプセルとして好適である。
<ビタミン封入ソフトカプセル>
下記の処方に従い各成分を混合し、液状ビタミン剤の内容物を調製した。
小麦胚芽油 99質量部
ビタミンADオイル 2質量部
ビタミンEオイル 24質量部
次いで、この内容物と実施例14、又は、実施例16の方法で調製したソフトカプセル皮膜とを用い、常法通りロータリー・ダイ法にて長径13mm、短径8mm、内容量250mgのオーバル型ビタミン封入ソフトカプセルを調製した。
本品は、何れも、崩壊性、水溶性に優れたビタミン封入ソフトカプセルであり、そのまま摂取することができる。また、プルランを主原料としていることから、低酸素透過性の特性を有しており、内容物の酸化に伴う劣化が防止されているので、保存性にも優れたビタミン剤として好適である。
叙述のとおり、本発明のソフトカプセル皮膜は、ガム剤、可逆性ゲル化剤、可塑剤及び水が主たる成分であるので、安全性が高く、また、ゲル強度、ヒートシール性及び透明性に優れている。さらに、これを用いて製造したソフトカプセルは、内容物の封入性、崩壊性及び水溶性に優れており、ゼラチンを用いたソフトカプセルに比べ遜色のない特性を有していた。本発明のソフトカプセル皮膜及びこれにより構成されるソフトカプセルは、食品、化粧品、医薬部外品、医薬品、雑貨など、ソフトカプセルを使用する広範囲の分野において有利に利用できる。本発明は、斯くも顕著な作用効果を奏する発明であり、斯界に多大の貢献をする、誠に意義のある発明である。

Claims (3)

  1. ガム剤としてのプルランと、可逆性ゲル化剤としての天との質量比が97.7:2.3乃至92.9:7.1であり、可塑剤をプルランと寒天との合計の質量に対して10乃至120質量%含み、さらに水を含むソフトカプセル皮膜。
  2. 可塑剤が、グリセリン、ソルビトール及びα,α−トレハロースから選ばれる1種又は2種以上のポリオールである請求項1記載のソフトカプセル皮膜。
  3. 請求項1又は2記載のソフトカプセル皮膜により構成されるソフトカプセル。
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