JP5569868B2 - 燃料電池セル体、燃料電池セルユニット、燃料電池セルスタック及びそれらを含む燃料電池 - Google Patents

燃料電池セル体、燃料電池セルユニット、燃料電池セルスタック及びそれらを含む燃料電池 Download PDF

Info

Publication number
JP5569868B2
JP5569868B2 JP2010213440A JP2010213440A JP5569868B2 JP 5569868 B2 JP5569868 B2 JP 5569868B2 JP 2010213440 A JP2010213440 A JP 2010213440A JP 2010213440 A JP2010213440 A JP 2010213440A JP 5569868 B2 JP5569868 B2 JP 5569868B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
fuel cell
electrode layer
brazing material
current collecting
inner electrode
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Active
Application number
JP2010213440A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2012069389A (ja
Inventor
直樹 渡邉
肇 大村
陽祐 赤木
暢夫 井坂
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Toto Ltd
Original Assignee
Toto Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Toto Ltd filed Critical Toto Ltd
Priority to JP2010213440A priority Critical patent/JP5569868B2/ja
Publication of JP2012069389A publication Critical patent/JP2012069389A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP5569868B2 publication Critical patent/JP5569868B2/ja
Active legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Classifications

    • YGENERAL TAGGING OF NEW TECHNOLOGICAL DEVELOPMENTS; GENERAL TAGGING OF CROSS-SECTIONAL TECHNOLOGIES SPANNING OVER SEVERAL SECTIONS OF THE IPC; TECHNICAL SUBJECTS COVERED BY FORMER USPC CROSS-REFERENCE ART COLLECTIONS [XRACs] AND DIGESTS
    • Y02TECHNOLOGIES OR APPLICATIONS FOR MITIGATION OR ADAPTATION AGAINST CLIMATE CHANGE
    • Y02EREDUCTION OF GREENHOUSE GAS [GHG] EMISSIONS, RELATED TO ENERGY GENERATION, TRANSMISSION OR DISTRIBUTION
    • Y02E60/00Enabling technologies; Technologies with a potential or indirect contribution to GHG emissions mitigation
    • Y02E60/30Hydrogen technology
    • Y02E60/50Fuel cells

Landscapes

  • Fuel Cell (AREA)

Description

本発明は、固体酸化物形燃料電池(SOFC)に使用される燃料電池セル体、燃料電池セルユニット、燃料電池セルスタック、及び、それらを含む燃料電池に関し、更に詳細には、管状の燃料電池セルを有する燃料電池セル体、燃料電池セルユニット、燃料電池セルスタック、及び、それらを含む燃料電池に関する。
従来から、管状の燃料電池セルを有する燃料電池セルユニットが知られている(例えば、特許文献1参照)。特許文献1で開示された燃料電池セルユニットは、燃料電池セルの端部に金属からなる集電端子を有しており、導電性のシール材、即ち金属ロウ材が、内側電極の露出集面(16a)と集電端子とを接続するよう配置された構造となっている。
特開2008−71712号公報
このような場合、セル端部側面の電極と集電端子とをロウ付けにて接続する際、セル端部側面と集電端子の内面との間のみに金属ロウ材を介在させた状態で集電端子を取付け、その後加熱によりロウ付けしていた。
しかし、内部電極はセラミックであるため、一般に金属ロウ材の濡れ性が悪い。このため、ロウ付けの過程で「ヒケ」という現象が発生し、セル端部側面の電極の一部がロウ材に濡れず、ロウ材が電極の露出部上から移動してしまう場合が生じていた。ロウ材の「ヒケ」が発生すると、電極と集電端子との電気的な接触面積がばらついて集電性能が悪化してしまうし、最悪の場合は電気的接続の遮断、ガスリークが生じる可能性もあった。
そこで、本発明は、集電端子を確実にロウ付け固定できる燃料電池セル体、燃料電池セルユニット、燃料電池スタック及びそれらを含む燃料電池を提供することにある。
上記目的を達成するために、燃料電池に使用される本発明による燃料電池セルユニットは、内部に燃料ガス流路を形成する管状の内側電極層と、前記内側電極層を覆うよう管状に配置された外側電極層と、前記内側電極層と前記外側電極層との間に管状に配置された電解層とを備え、前記内側電極層の端部は、前記電解層と前記外側電極層に対して露出された管状の外周面と、前記管状の軸方向の端面とを備えている管状の燃料電池セルと、前記内側電極層の前記外周面と前記端面との両方を覆うと共に前記端面側の中央に前記燃料ガス流路と連通する流路を備え、前記内側電極層前記外周面に対してロウ付けにて接合された集電端子と、からなる燃料電池セルユニットにおいて、前記ロウ付けは、前記内側電極層と前記集電端子との電気的接続を確保し、且つ前記内側電極層と前記集電端子との間における燃料ガスの漏洩を防止する金属材料のロウ材で行われるものであり、前記ロウ材は前記集電端子と前記外周面との間から前記集電端子と前記端面との間にかけて一体となった状態で配置されていることを特徴とした。
このように構成された燃料電池セルユニットでは、ロウ材は集電端子と外周面との間から集電端子と端面との間にかけて一体となった状態で配置されているので、ロウ付け工程においてロウ溶解時に、液体となったロウ材が、露出した電極上から「ヒケ」によって移動してしまうことが防止される。その結果、電極と集電端子の内面との間の接合を安定的に行うことができ、電気的な接触面積のばらつきや電気的接続の遮断、及びガスリークの発生を防止することができる。
より詳しくは、ロウ付け工程において、ロウ溶解時に液体となった集電端子と端面との間のロウ材が呼び水として機能し、集電端子と外周面との間に配置され同じく液体となっているロウ材を、セル端部近傍に保持する。その結果、液体となった集電端子と外周面との間のロウ材が、露出した電極上から「ヒケ」によって移動してしまうことが防止される。また、セル端面が電気的な接触面として機能するため安定した集電性能を発揮できる。
また、集電端子と外周面との間のロウ材と集電端子と端面との間のロウ材とが同一材料であるので、ロウ付け工程においてロウ溶解時に、それぞれのロウ材が馴染みやすい性質を発揮する。即ち、ロウ溶解時において、集電端子と外周面との間のロウ材と電端子と端面との間のロウ材とが一体となりやすく、電端子と端面との間のロウ材が確実に呼び水として機能するため、「ヒケ」を防止することができる。
本発明による燃料電池セルユニットの実施形態において、好ましくは、ロウ材は端面の全周配置されていることを特徴とした。
このように構成された燃料電池セルユニットでは、集電端子と外周面との間のロウ材と集電端子と端面との間のロウ材とが燃料電池セルの端面の全周において接続されているので、集電端子と外周面との間のロウ材がセル端部全周に渡って保持されることとなり、ガスリークの発生を確実に防止することができる
また、上記目的を達成するために、本発明による燃料電池は、上述した燃料電池セルユニットを含む。
以上説明した通り、本発明による燃料電池セル体、燃料電池セルユニット、燃料電池スタック及びそれらを含む燃料電池によれば、安定した集電性能を維持しつつ、信頼性の高い燃料電池を提供することができる。
本発明の実施形態による固体電改質型燃料電池(SOFC)を示す全体構成図である。 本発明の実施形態による固体電改質型燃料電池(SOFC)の燃料電池モジュールを示す断面図である。 図2のIII−III線に沿った断面図である。 従来の形態に係る固体電改質型燃料電池(SOFC)の燃料電池セルユニットを示す部分断面図である。 従来の形態に係る固体電改質型燃料電池(SOFC)において、内側電極層と集電端子との接続が、金属ロウ材によって理想的に行われた状態を示す断面図である。 従来の形態に係る燃料電池セルユニットにおいて、金属ロウ材の「ヒケ」が生じた状態を示す断面図である。 従来の形態に係る燃料電池セルユニットにおいて、金属ロウ材の「ヒケ」が全周に渡り生じた状態を示す断面図である。 本発明の実施形態に係る燃料電池セルユニットにおいて、集電端子装着前の状態を示す断面図である。 本発明の実施形態に係る集電端子内に、金属ロウ材を配置した状態を示す断面図である。 本発明の実施形態に係る集電端子内に、金属ロウ材を配置する様子を示す斜視図である。 本発明の実施形態に係る燃料電池セルユニットにおいて、燃料電池セルに対して集電端子を装着した状態を示す断面図である。 本発明の実施形態に係る燃料電池セルユニットにおいて、ロウ付け処理が完了した状態を示す断面図である。
次に、添付図面を参照して、本発明の実施形態による固体電解質型燃料電池(SOFC)及びこのSOFCに使用される燃料電池セル集合体を説明する。
図1は、本発明の第1実施形態による固体電解質型燃料電池(SOFC)を示す全体構成図である。この図1に示すように、本発明の第1実施形態による固体電解質型燃料電池(SOFC)1は、燃料電池モジュール2と、補機ユニット4を備えている。
燃料電池モジュール2は、ハウジング6を備え、このハウジング6内部には、断熱材(図示せず)を介して密封空間8が形成されている。なお、断熱材は設けないようにしても良い。この密閉空間8の下方部分である発電室10には、燃料ガスと酸化剤(空気)とにより発電反応を行う燃料電池セル集合体12が配置されている。この燃料電池セル集合体12は、10個の燃料電池セルスタック14を備え、この燃料電池セルスタック14は、16本の燃料電池セルユニット16から構成されている。このように、燃料電池セル集合体12は、160本の燃料電池セルユニット16を有し、これらの燃料電池セルユニット16の全てが直列接続されている。
燃料電池モジュール2の密封空間8の上述した発電室10の上方には、燃焼室18が形成され、この燃焼室18で、発電反応に使用されなかった残余の燃料ガスと残余の酸化剤(空気)とが燃焼し、排気ガスを生成するようになっている。
また、この燃焼室18の上方には、燃料ガスを改質する改質器20が配置され、残余の燃料ガスの燃焼熱によって改質器20を改質反応が可能な温度となるように加熱している。さらに、この改質器20の上方には、燃焼熱を受けて発電用空気を加熱するための空気用熱交換器22が配置されている。
次に、補機ユニット4は、水道等の水供給源24からの水を貯水してフィルターにより純水とする純水タンク26と、この貯水タンクから供給される水の流量を調整する水流量調整ユニット28(モータで駆動される「水ポンプ」等)を備えている。また、補機ユニット4は、都市ガス等の燃料供給源30から供給された燃料ガスを遮断するガス遮断弁32と、燃料ガスから硫黄を除去するための脱硫器36と、燃料ガスの流量を調整する燃料流量調整ユニット38(モータで駆動される「燃料ポンプ」等)を備えている。さらに、補機ユニット4は、空気供給源40から供給される酸化剤である空気を遮断する電磁弁42と、空気の流量を調整する改質用空気流量調整ユニット44(モータで駆動される「空気ブロア」等)及び発電用空気流量調整ユニット45(モータで駆動される「空気ブロア」等)と、改質器20に供給される改質用空気を加熱する第1ヒータ46と、発電室に供給される第発電用空気を加熱する第2ヒータ48とを備えている。これらの第1ヒータ46と第2ヒータ48は、起動時の昇温を効率よく行うために設けられているが、省略しても良い。
次に、燃料電池モジュール2には、排気ガスが供給される温水製造装置50が接続されている。この温水製造装置50には、水供給源24から水道水が供給され、この水道水が排気ガスの熱により温水となり、図示しない外部の給湯器の貯湯タンクへ供給されるようになっている。
また、燃料電池モジュール2には、燃料ガスの供給量等を制御するための制御ボックス52が取り付けられている。
さらに、燃料電池モジュール2には、燃料電池モジュールにより発電された電力を外部に供給するための電力取出部(電力変換部)であるインバータ54が接続されている。
次に、図2及び図3により、本発明の実施形態による固体電解質型燃料電池(SOFC)の燃料電池モジュールの内部構造を説明する。図2は、本発明の実施形態による固体電解質型燃料電池(SOFC)の燃料電池モジュールを示す断面図であり、図3は、図2のIII-III線に沿った断面図である。
図2及び図3に示すように、燃料電池モジュール2のハウジング6内の密閉空間8には、上述したように、下方から順に、燃料電池セル集合体12、改質器20、空気用熱交換器22が配置されている。
改質器20は、その上流端側に純水を導入するための純水導入管60と改質される燃料ガスと改質用空気を導入するための被改質ガス導入管62が取り付けられ、また、改質器20の内部には、上流側から順に、蒸発部20aと改質部20bを形成され、改質部20bには改質触媒が充填されている。この改質器20に導入された水蒸気(純水)が混合された燃料ガス及び空気は、改質器20内に充填された改質触媒により改質される。改質触媒としては、アルミナの球体表面にニッケルを付与したものや、アルミナの球体表面にルテニウムを付与したものが適宜用いられる。
この改質器20の下流端側には、燃料ガス供給管64が接続され、この燃料ガス供給管64は、下方に延び、さらに、燃料電池セル集合体12の下方に形成されたマニホールド66内で水平に延びている。燃料ガス供給管64の水平部64aの下方面には、複数の燃料供給孔64bが形成されており、この燃料供給孔64bから、改質された燃料ガスがマニホールド66内に供給される。
このマニホールド66の上方には、上述した燃料電池セルスタック14を支持するための貫通孔を備えた下支持板68が取り付けられており、マニホールド66内の燃料ガスが、燃料電池セルユニット16内に供給される。
次に、改質器20の上方には、空気用熱交換器22が設けられている。この空気用熱交換器22は、上流側に空気集約室70、下流側に2つの空気分配室72を備え、これらの空気集約室70と空気分配室72は、6個の空気流路管74により接続されている。ここで、図3に示すように、3個の空気流路管74が一組(74a,74b,74c,74d,74e,74f)となっており、空気集約室70内の空気が各組の空気流路管74からそれぞれの空気分配室72へ流入する。
空気用熱交換器22の6個の空気流路管74内を流れる空気は、燃焼室18で燃焼して上昇する排気ガスにより予熱される。
空気分配室72のそれぞれには、空気導入管76が接続され、この空気導入管76は、下方に延び、その下端側が、発電室10の下方空間に連通し、発電室10に余熱された空気を導入する。
次に、マニホールド66の下方には、排気ガス室78が形成されている。また、図3に示すように、ハウジング6の長手方向に沿った面である前面6aと後面6bの内側には、上下方向に延びる排気ガス通路80が形成され、この排気ガス室通路80の上端側は、空気用熱交換器22が配置された空間と連通し、下端側は、排気ガス室78と連通している。また、排気ガス室78の下面のほぼ中央には、排気ガス排出管82が接続され、この排気ガス排出管82の下流端は、図1に示す上述した温水製造装置50に接続されている。
図3に示すように、燃料ガスと空気との燃焼を開始するための点火装置83が、燃焼室18に設けられている。
次に図4により燃料電池セルユニット16について説明する。図4は、従来の形態に係る固体電解質型燃料電池(SOFC)の燃料電池セルユニットを示す部分断面図である。
図4に示すように、燃料電池セルユニット16は、燃料電池セル84と、この燃料電池セル84の上下方向端部にそれぞれ接続された集電端子86とを備えている。
燃料電池セル84は、上下方向に延びる管状構造体であり、内部に燃料ガス流路88を形成する円筒形の内側電極層90と、円筒形の外側電極層92と、内側電極層90と外側電極層92との間にある電解層94とを備えている。この内側電極層90は、燃料ガスが通過する燃料極であり、(−)極となり、一方、外側電極層92は、空気と接触する空気極であり、(+)極となっている。
燃料電池セルユニット16の上端側と下端側に取り付けられた集電端子86は、同一構造であるため、ここでは、上端側に取り付けられた集電端子86について具体的に説明する。内側電極層90の端部90aは、電解層94と外側電極層92に対して露出された外周面90bと端面90cとを備えている。即ち、燃料電池セルユニット16の端部側面である外周面90b、及び端面90cにおいて、それぞれ内側電極層90が露出した構造となっている。集電端子86は、金属ロウ材96を介して内側電極層90の外周面90bと接続され、さらに、内側電極層90の端面90cとは直接接触することにより、内側電極層90と電気的に接続されている。また、集電端子86は、突出した筒状部分86aと平坦面86bを備え、筒状部分86aの内部には、内側電極層90の燃料ガス流路88と連通する燃料ガス流路98が形成されている。
内側電極層90は、例えば、Niと、CaやY、Sc等の希土類元素から選ばれる少なくとも一種をドープしたジルコニアとの混合体、Niと、希土類元素から選ばれる少なくとも一種をドープしたセリアとの混合体、Niと、Sr、Mg、Co、Fe、Cuから選ばれる少なくとも一種をドープしたランタンガレードとの混合体、の少なくとも一種から形成される。
電解層94は、例えば、Y、Sc等の希土類元素から選ばれる少なくとも一種をドープしたジルコニア、希土類元素から選ばれる少なくとも一種をドープしたセリア、Sr、Mgから選ばれる少なくとも一種をドープしたランタンガレート、の少なくとも一種から形成される。
外側電極層92は、例えば、Sr、Caから選ばれた少なくとも一種をドープしたランタンマンガナイト、Sr、Co、Ni、Cuから選ばれた少なくとも一種をドープしたランタンフェライト、Sr、Fe、Ni、Cuから選ばれた少なくとも一種をドープしたランタンコバルタイト、銀、などの少なくとも一種から形成される。
図5は、従来の形態に係る固体電改質型燃料電池(SOFC)において、内側電極層90と集電端子86との接続が、金属ロウ材96によって理想的に行われた状態を示す断面図である。同図においては、内側電極層90の外周面90b全体が金属ロウ材96に濡れた状態で、集電端子86に接合されている。このような状態で接合されていれば、内側電極層90と集電端子86との電気的接続は安定かつ均一になされており、また燃料ガス流路88を通過する燃料ガスが外部に流出する経路を確実に遮断することができる。
しかしながら、従来の燃料電池セルユニット16においては、図5に示したような理想的な接続が行われることは稀であった。実際には図6に示したように、金属ロウ材による接合の過程において生じる金属ロウ材のヒケに起因し、金属ロウ材が内側電極相90の端面90cの角部100から離れるように移動し、外周面90bの一部、又は全部が、金属ロウ材と濡れていない状態で集電端子86と接合された状態となることが多い。
このような状態では、燃料ガス流路88を通過する燃料ガスが外部に流出する経路ができてしまう可能性があることに加え、内側電極層90と集電端子86との電気的接続がセル毎にばらつくこととなってしまう。尚、内側電極層90は、その端面90cと直接接触することによっても電気的に接続されてはいるが、その接続状態は不安定であり、ロウ付けの過程において非接続の状態となってしまう場合もある。その結果、図7に示すように、金属ロウ材の「ヒケ」が全周に渡り生じて、内側電極層90と集電端子86との電気的接続が確保できない場合すら生じていた。
以下より、図8から図12を参照しながら、本発明の実施形態に係る燃料電池セルユニット16の構造を説明する。図8に示したのは、本発明の実施形態に係る燃料電池セルユニット16において、集電端子86装着前の状態を示す断面図である。燃料電池セルユニット16の端部90a側面において、集電端子86の内周面と対向する部分に対しペースト状の金属ロウ材96a(第一のロウ材)を塗布してあり、この点については従来の構成に係る燃料電池セルユニット16と同様である。
従来は、図8に示した状態の燃料電池セルユニット16に対し、集電端子86を装着してロウ付け処理を行っていた。それに対し本実施形態においては、図9及び図10に示したように、中央に貫通穴を形成し円盤状に加工された板状の金属ロウ材96b(第二のロウ材)を集電端子86内に配置した後、係る集電端子86を、図8に示した燃料電池セルユニット16に装着する点が異なっている。その結果、図11に示したように、集電端子86と外周面90bとが対向する面のみならず、集電端子86と端面90cとが対向する面においても、金属ロウ材を配置した状態となる。
その状態で加熱によるロウ付け処理を行うと、図12に示すように、ペースト状の金属ロウ材96a(第一のロウ材)と板状の金属ロウ材96b(第二のロウ材)が溶解して一体となる。このとき、ペースト状の金属ロウ材96a(第一のロウ材)は、板状の金属ロウ材96b(第二のロウ材)が溶解して「呼び水」となることにより、端面90cの角部100において全体(全周)に渡り保持された状態となるため、金属ロウ材とセラミックス表面との濡れ性の悪さに起因する「ヒケ」の発生が防止される。
その結果、図12に示すように、ペースト状の金属ロウ材96a(第一のロウ材)と板状の金属ロウ材96b(第二のロウ材)が一体となった状態のまま、ロウ付け処理が完了する。従って、「ヒケ」の発生は生じることが無く、内側電極層90と集電端子86との電気的接続は確実に確保され、且つ燃料ガスの漏洩も確実に防止される。
尚、本実施例に示したペースト状の金属ロウ材96a(第一のロウ材)は、板状の金属ロウ材(第二のロウ材)と同一材料からなるロウ材粒子をバインダー内に多数配置せしめたものである。従って、ロウ付け工程においてロウ材が溶解した際、それぞれのロウ材が馴染みやすい性質を発揮する。即ち、ロウ溶解時において、第一のロウ材と第二のロウ材とが一体となりやすく、第二のロウ材が確実に呼び水として機能する効果を発揮している。
本実施例では、第一のロウ材としてペースト状の金属ロウ材を採用し、第二のロウ材として板状の金属ロウ材を採用した例を説明したが、本発明の実施態様としてはこれに限らない。燃料電池セルユニット16の端部90a側面に対し板状の金属ロウ材を巻きつけ、第一のロウ材としても良いし、逆に、ペースト状の金属ロウ材を集電端子86内に配置し、第二のロウ材としても良い。
1 固体電解質型燃料電池(SOFC)
2 燃料電池モジュール
4 補機ユニット
6 ハウジング
6a 前面
6b 後面
8 密封空間
10 発電室
12 燃料電池セル集合体
14 燃料電池セルスタック
16 燃料電池セルユニット
18 燃焼室
20 改質器
20a 蒸発部
20b 改質部
22 空気用熱交換器
24 水供給源
26 純水タンク
28 水流量調整ユニット
30 燃料供給源
32 遮断弁
36 脱硫器
38 燃料流量調整ユニット
40 空気供給源
42 電磁弁
44 改質用空気流量調整ユニット
45 発電用空気流量調整ユニット
46 第1ヒータ
48 第2ヒータ
50 温水製造装置
52 制御ボックス
54 インバータ
60 純水導入管
62 被改質ガス導入管
64 燃料ガス供給管
64a 水平部
64b 燃料供給孔
66 マニホールド
70 空気集約室
72 空気分配室
74 空気流路管
76 空気導入管
78 排気ガス室
80 排気ガス通路
82 排気ガス排出管
83 点火装置
84 燃料電池セル
86 集電端子
86a 筒状部分
86b 平坦面
88 燃料ガス流路
90 内側電極層
90a 端部
90b 外周面
90c 端面
92 外側電極層
94 電解層
96 金属ロウ材
96a ペースト状の金属ロウ材(第一のロウ材)
96b 板状の金属ロウ材(第二のロウ材)
98 燃料ガス流路
100 角部

Claims (3)

  1. 内部に燃料ガス流路を形成する管状の内側電極層と、
    前記内側電極層を覆うよう管状に配置された外側電極層と、
    前記内側電極層と前記外側電極層との間に管状に配置された電解層とを備え、
    前記内側電極層の端部は、前記電解層と前記外側電極層に対して露出された管状の外周面と、前記管状の軸方向の端面とを備えている管状の燃料電池セルと、
    前記内側電極層の前記外周面と前記端面との両方を覆うと共に前記端面側の中央に前記燃料ガス流路と連通する流路を備え、前記内側電極層前記外周面に対してロウ付けにて接合された集電端子と、からなる燃料電池セルユニットにおいて、
    前記ロウ付けは、前記内側電極層と前記集電端子との電気的接続を確保し、且つ前記内側電極層と前記集電端子との間における燃料ガスの漏洩を防止する金属材料のロウ材で行われるものであり、前記ロウ材は前記集電端子と前記外周面との間から前記集電端子と前記端面との間にかけて一体となった状態で配置されていることを特徴とする、燃料電池セルユニット。
  2. 前記ロウ材は記端面の全周配置されていることを特徴とする、請求項に記載の燃料電池セルユニット。
  3. 請求項1又は2に記載の燃料電池セルユニットを含む燃料電池。
JP2010213440A 2010-09-24 2010-09-24 燃料電池セル体、燃料電池セルユニット、燃料電池セルスタック及びそれらを含む燃料電池 Active JP5569868B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2010213440A JP5569868B2 (ja) 2010-09-24 2010-09-24 燃料電池セル体、燃料電池セルユニット、燃料電池セルスタック及びそれらを含む燃料電池

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2010213440A JP5569868B2 (ja) 2010-09-24 2010-09-24 燃料電池セル体、燃料電池セルユニット、燃料電池セルスタック及びそれらを含む燃料電池

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2012069389A JP2012069389A (ja) 2012-04-05
JP5569868B2 true JP5569868B2 (ja) 2014-08-13

Family

ID=46166398

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2010213440A Active JP5569868B2 (ja) 2010-09-24 2010-09-24 燃料電池セル体、燃料電池セルユニット、燃料電池セルスタック及びそれらを含む燃料電池

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP5569868B2 (ja)

Families Citing this family (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP5890244B2 (ja) * 2012-05-02 2016-03-22 日本特殊陶業株式会社 接合体及びそれを用いた固体酸化物形燃料電池
JP2018195496A (ja) * 2017-05-19 2018-12-06 アイシン精機株式会社 燃料電池セルの集電構造およびその製造方法

Family Cites Families (6)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP4240530B2 (ja) * 2006-09-15 2009-03-18 Toto株式会社 燃料電池セル体、燃料電池セルユニット、燃料電池セルスタック及びそれらを含む燃料電池
JP2009087708A (ja) * 2007-09-28 2009-04-23 Toto Ltd 燃料電池セル体、及びその燃料電池セル体を含む燃料電池
JP5212776B2 (ja) * 2007-11-23 2013-06-19 Toto株式会社 燃料電池セルスタック、それを備える燃料電池モジュール、それを備える燃料電池、及び燃料電池モジュールの製造方法
JP2009289657A (ja) * 2008-05-30 2009-12-10 Toto Ltd 固体酸化物形燃料電池セルユニット、及びそれを備える燃料電池モジュール
JP5273584B2 (ja) * 2008-07-03 2013-08-28 Toto株式会社 固体酸化物形燃料電池セルと固体酸化物形燃料電池セルユニット、及びそれを備える燃料電池モジュール
JP5413808B2 (ja) * 2008-11-11 2014-02-12 Toto株式会社 固体酸化物形燃料電池セル、及びそれを備える燃料電池モジュール

Also Published As

Publication number Publication date
JP2012069389A (ja) 2012-04-05

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP5578332B2 (ja) 燃料電池セル集合体及び燃料電池
JP5565753B2 (ja) 固体酸化物型燃料電池セル用集電体及びそれを用いた固体酸化物型燃料電池セル集合体
JP5545599B2 (ja) 燃料電池セル集合体
JP5569868B2 (ja) 燃料電池セル体、燃料電池セルユニット、燃料電池セルスタック及びそれらを含む燃料電池
JP5418986B2 (ja) 燃料電池セル集合体
JP5561656B2 (ja) 燃料電池装置
JP5413813B2 (ja) 燃料電池セル集合体
JP5483259B2 (ja) 燃料電池セル集合体
JP6601607B2 (ja) 固体酸化物形燃料電池装置
JP2022090193A (ja) 燃料電池モジュール
JP6587096B2 (ja) 固体酸化物形燃料電池装置
JP2018055914A (ja) 固体酸化物形燃料電池セルスタック
JP2018045937A (ja) 燃料電池モジュール
JP6766241B2 (ja) 固体酸化物形燃料電池装置
JP2018055984A (ja) 固体酸化物形燃料電池装置
JP6565059B2 (ja) 固体酸化物形燃料電池装置
JP2017212032A (ja) 電気化学反応セルスタック
JP5811399B2 (ja) 燃料電池装置
JP2017152099A (ja) 燃料電池セルスタック、及び、固体酸化物形燃料電池装置
JP2017152098A (ja) 燃料電池セルスタック、及び、固体酸化物形燃料電池装置
JP2016157625A (ja) 固体酸化物形燃料電池装置
JP5418985B2 (ja) 燃料電池セル集合体
JP6489886B2 (ja) 燃料電池モジュール
JP2018045936A (ja) 燃料電池セルスタック
JP2013058439A (ja) 燃料電池ユニット

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20130625

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20140123

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20140127

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20140324

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20140414

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20140513

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20140602

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 5569868

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20140615

S111 Request for change of ownership or part of ownership

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R313111

R350 Written notification of registration of transfer

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R350

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250