JP5569736B2 - 建物における給排水システム - Google Patents

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Description

この発明は、戸建て住宅や集合住宅などにおける、水回り設備の給排水システムに関するものである。
戸建て住宅や集合住宅などにおける日常生活で生じる排水は、一般的にキッチン、洗濯機置き場、洗面所、さらには浴室、トイレなどの水回り設備に付設された排水用副管を建物の基礎内に配管し、基礎に形成した配管用のスリーブ(貫通孔)を介して基礎外に埋設配管された排水主管に送られ、この排水主管を介して敷地内に配設された排水マスを通じて公道下に埋設された下水道に送られる。
また、前記水回り設備への給水も、前記排水と同様に給水管を建物の基礎内に配管されるか、もしくは基礎外に埋設配管するもので、給湯配管も基本的には床下又は壁等に埋め込まれる。
このように従来の建物の給排水システムは、外観上の観点から、給排水システムが建物外に露出することを嫌い、基本的に建物の基礎内もしくは基礎外に沿って排水管及び/又は給水管を配設することが求められている。
しかしながら、給排水システムを構成する給・排水管を、建物の基礎内もしくは基礎外に沿って配設するには、建物の基礎に給水・排水の副管及び/給水・排水管を外部に引き出すためのスリーブを形成する必要があるので、スリーブを挿通させるための貫通工事が必須となる。
また、前記スリーブを挿通させた給排水管の周囲は、外観をよくするため養生工事を必要とするとともに、外部に配置する給排水管は地中に埋設するなどきわめて煩瑣な工事となるため、建築コストを抑え難いなど多くの課題があった。
これらの問題を解決する手段の一つとして、例えば、特開2001−220791号公報(特許文献1)においては、建物の基礎に形成するスリーブが一箇所で済み、建物の基礎の強度低下が生じず、排水管路内の点検や清掃などの維持管理を容易に行うことができるとともに、掘削工事などの土工費用を大幅に削減でき、狭小な宅地であっても有効に活用できる住宅用排水システムが提案されている。
この住宅用排水システムは、建物の床下にて、排水主管が建物の外周基礎の内側に沿って配管される。
前記排水主管の所定位置にて、建物内に設置された各種排水設備に接続されている排水枝管の流出側端部が接続されるとともに、排水主管の下流側端部が建物の外周基礎の外側地中に埋設された排水桝の流入側接続部と接続される。
また、排水主管の上流側端部に掃除口用の管継手が接続され、管継手の開口端内に栓体が着脱自在に装着されている、というものであるが、給水管についてはなんら開示されていない。
一方、建物の内外を問わず配管される排水管は、敷地内に敷設される排水マスに向かって一定の流れ勾配を設ける必要がある。
その際、勾配を形成する区間(距離)が短い場合には、勾配の調整はさほど困難なことではないが、距離が長い場合には、排水管の勾配を一定に保持するための装置を必要とすることになる。
このような装置の一つとして、例えば、特開2007−314943号公報(特許文献2)において、排水配管構造が提案されている。
前記排水配管構造は、その図2〜3で明らかなように、水平に配置される矩形状の基部上に一対の縦支持部が間隔を存して垂設され、各縦支持板の上部には長孔が下方に向かって形成されるとともに、その側方には目盛が形成されたものであって、前記長孔間に横支持部を上下動自在かつ所定の位置で固定可能に装着され、前記横支持部に前後方向に一定の勾配を有して張設された長尺部材に係止具を使用して排水管を係合保持されるものであるが、給水管についてはなんら開示されていない。
特開2001−220791号公報(特許請求の範囲) 特開2007−314943号公報(段落0018〜0022,図2〜3,図7)
特許文献1に記載の住宅用排水システムは、建物の外周基礎に形成するスリーブを一カ所で済ませることができるので、前記外周基礎の強度を損なうことがなく、施工が容易であるなどの効果を奏するとされている。
しかしながら、排水主管は建物の外周基礎の内側に沿って床下に配管されるので、点検作業や取り替え作業に際しては、排水主管が配置されている床面を取り外し、作業員が内部に入り込む必要があるもので、必ずしも前記保守・点検作業や取り替え作業が容易であるとは言い得ない。
また、特許文献2に記載の排水配管構造では、排水管は図1(A)で明らかなように、床上の排水装置から床下の合流管などへ排水を流す管であって、排水装置から床のスリーブを通り、合流管などまで床12下に配置される。
この床下において、スリーブから合流管などへ向かって排水管は、下り勾配となるように設置される。
その際、前記排水管は、敷設しようとする排水管に沿って、かつ一定の流れ勾配となるように配置された長尺部材に係合保持されるもので、床下にかかる長尺部材を所定の流れ勾配で配置することはきわめて施工効率が悪く、施工性および経済性に優れるとは言い得ないものである。
この発明はかかる現状に鑑み、建物内に配置される水回り設備への給水や排水するための配管の屋内敷設を最小限に抑え、前記各水回り設備からの排水を建物の基礎の外壁面に沿って配置された排水管に集めるとともに、この排水管に沿わせて給水管を併設し、施工面や保守の観点から効率的な給排水システムを提供することを目的とするものである。
この発明は前記の目的を達成するため、請求項1に記載の発明は、
室内に配置する水回り設備を建物の外壁面側に沿って配置するとともに、各水回り設備からの排水は、各排水用副管の管端末をそれぞれ建物の外壁面から外方に突出させ、
前記各管端末を、前記外壁面に沿って縦方向に配管された排水主管にそれぞれ接続させるとともに、
前記排水主管の管端部を、建物の基礎の外壁面に沿って複数配置された勾配保持具によって、建物の近傍に配置された排水マスに向かって、一端側から他端側に一定の流れ勾配を付して配管された排水集合管に接続させ、
各水回り設備に対する給水、給湯は、前記基礎の外壁面および建物の外壁面に沿って配管された前記排水集合管および排水主管に沿って配管された給水管、給湯管を通じて行うよう構成されていること
を特徴とする建物における給排水システムである。
また、この発明の請求項2に記載の発明は、
請求項1に記載の建物における給排水システムにおいて、
前記給水管および給湯管は、
柔軟性を有する管の外周部を樹脂製のサヤで被覆したサヤ管であること
を特徴とするものである。
また、この発明の請求項3に記載の発明は、
請求項1に記載の建物における給排水システムにおいて、
前記勾配保持具は、
建物の基礎の外壁面への取付部を有する保持具本体に、前記排水集合管を保持するための管保持部材が上下方向にスライド可能に装着されたものであること
を特徴とするものである。
また、この発明の請求項4に記載の発明は、
請求項3に記載の建物における給排水システムにおいて、
前記勾配保持具は、
前後方向に所要間隔で配置された一対の側面板の上部を上面板で一体的に連結した門状の保持具本体と、排水集合管を保持するための管保持部材とから構成されたもので、
前記管保持部材は、建物の基礎の外周面と相対する側面板に左右一対のガイド溝を縦方向に間隔を存して形成し、前記一対のガイド溝間に横長の基板をボルトとナットによって上下方向にスライド可能に保持するとともに、この基板に側面視U字状の管保持具を固着した管保持体を、連結板を介して一方のガイド溝側に偏倚させて固定してなるものであること
を特徴とするものである。
また、この発明の請求項5に記載の発明は、
請求項3又は4に記載の建物における給排水システムにおいて、
前記勾配保持具は、
前記保持具本体の上部に、前記水回り設備への給水又は給湯もしくはガスあるいは電気又は電話線を整理・保持するための複数のサヤ管を、個別に保持することのできるサヤ管保持部材が、前記管保持部材と互いに干渉することなく設けられていること
を特徴とするものである。
また、この発明の請求項6に記載の発明は、
請求5に記載の建物における給排水システムにおいて、
前記サヤ管保持部材は、
前記保持具本体の上部の所要部位に垂設される、所要の幅と長さを有する垂直基板の左右の側面に複数のサヤ管を保持するための載置台が、サヤ管の外径とほぼ等しい間隔で上下方向に、かつ左右対称に一体的に付設されていること
を特徴とするものである。
この発明にかかる建物の給排水システムは、建物内に配置する水回り設備を建物の外壁面側に配置し、各水回り設備からの排水するための排水用副管の管端末を前記外壁面から突出させ、突出した各排水用副管を前記外壁面に沿って縦方向に配管された排水主管に接続するとともに、各排水主管の管端を建物の基礎の外壁面に沿って、複数の勾配保持具によって建物の近傍に埋設された排水マス方向に流れ勾配を設けた排水集合管に接続したものである。
同時に前記各水回り設備への給水、給湯も、前記排水集合管および排水主管に沿って配管された給水管および給湯管を通じて行うよう構成されているので、建物の基礎内や壁面などに給排水のための配管を一切不要とすることができる。
特に、給排水の配管のための建物の基礎へのスリーブ形成工事や、地面や壁面などへの埋設工事をすべてなくすることができるので、建物の構築に要する建設費や内装工事を大幅に簡略化でき、工期の短縮化、工事の容易化、コストの削減を達成することができる。
また、この発明においては、建物内に配置された水回り設備への給排水は、すべて外配管方式としているので、必要な配管は常に目視確認することができる。
したがって、水漏れや外部要因による損傷、さらには異物による詰まりなど配管に異常が生じても、床面の取り外しや埋め込み個所の掘り起し作業などを要することなく、簡単かつ容易に補修や取り替え、さらには保守作業を行うことができる。
また、建物の基礎の外壁面に複数配置される勾配保持具は、排水集合管を一定の勾配に保持するための管保持部材が上下方向にスライド自在に配置され、所要の位置に移動させて確実に固定することができるので、常に排水集合管を一定の勾配で確実に保持することができる。
さらに、前記勾配保持具に給水・給湯のためのサヤ管を整理して保持することのできるサヤ管保持部材を併設することによって、かかるサヤ管が外部に露出しても、取付位置が基礎の外壁面であるとともに、整理整頓された状態で配管することができるので、建物の外観上の一切体裁を損なうおそれのないものである。
この発明の建物における給排水システムの使用形態の一例を示す説明図である。 図1における要部の拡大説明図である。 この発明の建物における給排水システムを構成する勾配保持具の一例を示す一部切欠き斜視図である。 図3に示す勾配保持具の正面図である。 図3に示す勾配保持具の側面図である。
以下、この発明にかかる建物における給排水システムの好ましい実施の形態を、添付の図面に基づいて具体的に説明する。
なお、この発明にかかる建物における給排水システムは、図に示される実施例にのみ限定されるものではなく、要旨を変更しない範囲内において種々変更が可能なものである。
図1に示される建物1は二階建ての戸建て住宅を示すものである。
図示しないが、この建物1の一階の庭に面しない背面側の外壁面1aの内側に沿ってキッチンとトイレが、二階の同じく背面側の外壁面1aの内側に沿って、バスルームと、ウオッシュルーム(洗面脱衣所)および洗濯機を配置する洗濯機パンを、同一側の内壁面に沿って計画的に配置されているものである。
二階に配置されたバスルームからの排水は、排水用副管の管端末2を最短距離で建物1の外壁面1aから突出させたのち、前記外壁面1aに沿って垂直方向に配置された排水主管3に接続させる。
同様にウオッシュルームからの排水も、最短距離で排水用副管の管端末4を建物1の外壁面1aから突出させ、前記外壁面1aに沿って垂直方向に配置された排水主管5に、洗濯機パンからの排水も、同様に排水用副管の管端末6は、同じく建物1の外壁面1aから突出させ、前記外壁面1aに沿って垂直方向に配置された排水主管7にそれぞれ接続させる。
一階に配置されたトイレの排水用副管の管端末は、最短距離で外壁面1aに配置された排水主管8に、同様にキッチンの排水用副管の管端末9も、外壁面1aに配置された排水主管10にそれぞれ接続される。
これら各排水主管3,5,7,8,10の管端末は、図示しないエルボ管を介して、建物1の近傍、例えば基礎1bの近くに配置された排水マス12方向に向かって、勾配保持具20によって一定の流れ勾配を形成した状態で、建物1の基礎1bの外壁面に沿って配管された排水集合管11の所要部位に連結されている。
なお、図中、13は公道下に敷設されている公共下水道を示す。
また、この実施例においては、建物1内に配置される水回り設備は、階層に関係なくすべて同一外壁面側に配置し、外壁面1aに配管する排水主管3,5,7,8,10などを一括して配置し、外観を損なわないように配慮しているが、敷地や建物によっては、前記排水主管や給水ヘッダー等は同一外壁面に配管配置できない場合もあるので、外壁面側に配置されるものであれば、必ずしも同一壁面側でなくともよい。
一方、前記各水回り設備への給水・給湯は、前記基礎1bの近傍の建物1の外壁面1aに配置された給水ヘッダー14、給湯ヘッダー15および/または給湯器16を介して供給されるものである。
具体的には、一階のトイレ、二階のウオッシュルームには、建物1の基礎1bに沿って配置される排水集合管11と平行に配置され、かつ前記排水主管2,5,7,10に沿って立ち上げられた各サヤ管S,S・・・を介して、それぞれ給水・給湯が行われる。
なお、サヤ管とは、流体を供給する柔軟性を有する管の外周部を、樹脂製のサヤで被覆した管である。
その際、一階のキッチンや二階のバスルームへの給湯は、供給量が多いので直接給湯器16から直接給湯されるが、前記給湯ヘッダー15介をしても行うことができる。
また、給湯器16からの給湯は、当然のことながら前記給湯ヘッダー15に対しても給湯するものである。
なお、この実施例においては、給水および給湯は、建物1の外壁面1aに配置された給水ヘッダー14、給湯ヘッダー15および/または給湯器16を介して供給される。
しかしながら、図示しない敷地に配管された給水管の一端を、前記基礎1bの外壁面および建物1の外壁面1aに沿って配管された前記排水集合管11および排水主管3,5,7.8,9に沿って配管された給水管に接続し、当該給水管を通じて各水回り設備に給水してもよい。
また、給湯は、前記給湯器16を、前記排水集合管11および排水主管3,5,7.8,9に沿って配管された給湯管に接続し、当該給湯管を通じて行うこともできるもので、設備費を考慮していずれかを選択してもよい。
その際、冬場の給湯を考慮し、前記基礎1bの外壁面および建物1の外壁面1aに沿って配管される給湯管は、適宜手段によって保温装備することが好ましい。
前記排水集合管11に一定の勾配を付与する勾配保持具20は、建物1の基礎1bの敷地側の外壁面に所要の間隔を存して複数配置されるものである。
具体的には、図3に示すように、前後方向に所要間隔で配置された一対の側面板21,22の上部を上面板23で一体的に連結した門状の保持具本体と、前記一方の側面板21(前記基礎1bの外壁面と相対する側面板)に上下動自在に装着され、前記排水集合管11を保持するための管保持部材24と、給水・給湯に使用される前記サヤ管S,S・・・を保持するサヤ管保持部材25とから構成されるものである。
前記勾配保持具20は、建物1の基礎1bの外壁面と相対する側面板21の左右の両側縁を外壁面側にコ字状に折曲げて張出縁21,21を形成し、各張出縁21,21の所要部位に図示しない縦方向の長溝からなる取付部を左右対称に、間隔を存して複数形成し、この取付部(長溝)のいずれかに前記外壁面に設けたフック(図示せず)の先端部を係合させ、勾配保持具20を基礎1bの外壁面に固定するよう構成したものである。
なお、この勾配保持具20の基礎1bへの固定は、ボルト止めなど前記実施例以外にもあるので、その固定方法については特段の制限はない。
前記管保持部材24は、前記側面板21に形成された左右一対のガイド溝26,26に沿って上下方向にスライドする基板27の表面の一方側に、側面視がU字状の保持具28aを固定した管保持体28を、連結板29を介して偏倚させて固定して構成したものである。
この偏倚は、管保持部材24を上下動させる際、後述するサヤ管保持部材25が支障とならないようにするためである。
なお、前記基板27は横長の板状体からなるもので、左右に配された一対のガイド溝26,26と相対する部位にボルト30の貫通孔(図示せず)が形成され、裏面側から挿入されたボルト30の軸部を、前記貫通孔を介して表面側に突出させ、ナット31を突出した軸部30,30にそれぞれ螺合させて所定の位置に固定するものである。
また、図3〜5において、符号32は、各ガイド溝26の縦方向の側縁に沿って側面板21の裏面側に配置されるボルト30の頭部が、不用意に回動することを防止するための回動阻止板である。
また、図5において明らかなように、門状の保持具本体を構成する側面板22の下端部は外側にコ字状に折り曲げられ、サイディングボード(図示せず)の下端部を保持するためのサイディングボード保持部22aが形成されている。
さらにまた、前記ガイド溝26,26に沿って上下方向に目盛り(図示せず)を設けているので、側面板21に対する基板27の固定位置を確実にすることができる。
また、前記サヤ管保持部材25は、前記上面板23の裏面の所要部位に固定される垂直基板25aに、複数の載置台25b,25b・・・を左右対称にかつ上下方向にサヤ管Sの外径とほぼ等しい間隔で一体的に付設して構成したものである。
なお、この実施例においては、サヤ管Sを保持する部材を、水平に配置される複数の載置台25bで構成しているので、サヤ管Sが載置台25bから離脱する惧れがあるので、各載置台25b,25bの先端部中央に上下方向に透孔(図示せず)を形成し、上方から長いピン(図示せず)を挿通してサヤ管Sが載置台25bから離脱することを防止することが好ましい。
また、サヤ管Sを保持するサヤ管保持部材25は、載置台以外に、例えば、リングの一部に切欠き部を形成し、該切欠き部からサヤ管Sをリング内に嵌め込み係合保持するリング体で構成してもよく、要はサヤ管や電話線などを確実に所定の位置に保持できるものであれば、その構成に具体的な制限はない。
かかる構成を有する勾配保持具20は、図2で示すように、基礎1bの外壁面に一定の間隔で複数が配置されるもので、各勾配保持具20の管保持部材24の高さ位置を、排水マス12に向かって流れ勾配を形成するよう調整して固定し、管保持具28d内に排水集合管11を挿通させ、排水集合管11を排水マス12に向けて流れ勾配を付与するものである。
また、給水ヘッダー14,給湯ヘッダー15,給湯器16に一端が接続される複数のサヤ管S,S・・・は、それぞれ前記サヤ管保持部材25の載置台25bにそれぞれ個別に載置することによって、勾配保持具20に整理された状態で保持される。
その際、前記載置台25bに電線や電話線をセットすることもできる。
以上述べたように、この発明にかかる建物の給排水システムは、室内に配置される各種の水回り設備からの排水は、すべて建物の外壁面に配管された複数の排水主管を通じて、一定方向に向かって流れ勾配が形成された排水集合管に集められたのち、敷地内に設置された排水マスを介して公共下水道に排水される。
したがって、排水マスの位置にかかわらず、排水集合管の管端に必要な形状のエルボ管等を接続することで、排水マスと排水集合管を確実に接続させることが可能となる。
また、前記排水集合管を建物の基礎の外壁面に沿って配管するに際し、外側への突出量を可能な限り小さくし、建物のサイディング材に連続させて化粧材を設けて基礎の外側をカバーすることで、さらに外観上の体裁を向上させることができるなど、設備工事、建物のデザイン性の向上を図ることができる。
この発明の建物における給排水システムは、屋内に配置する水回り設備を、階層を問わずすべて同一壁面側に配置し、各水回り設備からの排水を最短距離で外部に導き、前記壁面の表裏の関係にある外壁面に配管された縦方向の排水主管を介して、建物の基礎の外壁面に沿って一定の流れ勾配で配管された排水集合管から排水マスに排出するように構成するとともに、給水・給湯のための配管もすべて前記排水集合管と並行に配管されたサヤ管を通じて各水回り設備に供給するよう構成されているので、特に建物の給排水工事、電気工事などの設備工事を効率的に実施することができる。
1 建物
1a 建物の外壁面
1b 建物の基礎
2,4,6,9 排水用副管
3,5,7,8,10 排水主管
11 排水集合管
12 排水マス
14 給水ヘッダー
15 給湯ヘッダー
16 給湯器
20 勾配保持具
25 サヤ管保持部材
28 管保持部材
28a 管保持具
S サヤ管

Claims (6)

  1. 室内に配置する水回り設備を建物の外壁面側に沿って配置するとともに、各水回り設備からの排水は、各排水用副管の管端末をそれぞれ建物の外壁面から外方に突出させ、
    前記各管端末を、前記外壁面に沿って縦方向に配管された排水主管にそれぞれ接続させるとともに、
    前記排水主管の管端部を、建物の基礎の外壁面に沿って複数配置された勾配保持具によって、建物の近傍に配置された排水マスに向かって、一端側から他端側に一定の流れ勾配を付して配管された排水集合管に接続させ、
    各水回り設備に対する給水、給湯は、前記基礎の外壁面および建物の外壁面に沿って配管された前記排水集合管および排水主管に沿って配管された給水管、給湯管を通じて行うよう構成されていること
    を特徴とする建物における給排水システム。
  2. 前記給水管および給湯管は、
    柔軟性を有する管の外周部を樹脂製のサヤで被覆したサヤ管であること
    を特徴とする請求項1に記載の建物における給排水システム。
  3. 前記勾配保持具は、
    建物の基礎の外壁面への取付部を有する保持具本体に、前記排水集合管を保持するための管保持部材が上下方向にスライド可能に装着されたものであること
    を特徴とする請求項1に記載の建物における給排水システム。
  4. 前記勾配保持具は、
    前後方向に所要間隔で配置された一対の側面板の上部を上面板で一体的に連結した門状の保持具本体と、排水集合管を保持するための管保持部材とから構成されたもので、
    前記管保持部材は、建物の基礎の外周面と相対する側面板に左右一対のガイド溝を縦方向に間隔を存して形成し、前記一対のガイド溝間に横長の基板をボルトとナットによって上下方向にスライド可能に保持するとともに、この基板に側面視U字状の管保持具を固着した管保持体を、連結板を介して一方のガイド溝側に偏倚させて固定してなるものであること
    を特徴とする請求項3に記載の建物における給排水システム。
  5. 前記勾配保持具は、
    前記保持具本体の上部に、前記水回り設備への給水又は給湯もしくはガスあるいは電気又は電話線を整理・保持するための複数のサヤ管を、個別に保持することのできるサヤ管保持部材が、前記管保持部材と互いに干渉することなく設けられていること
    を特徴とする請求項3又は4に記載の建物における給排水システム。
  6. 前記サヤ管保持部材は、
    前記保持具本体の上部の所要部位に垂設される、所要の幅と長さを有する垂直基板の左右の側面に複数のサヤ管を保持するための載置台が、サヤ管の外径とほぼ等しい間隔で上下方向に、かつ左右対称に一体的に付設されていること
    を特徴とする請求項5に記載の建物における給排水システム。
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