JP5568439B2 - ボトル - Google Patents
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Description
本発明に係るボトルは、ブロー成形により合成樹脂材料で有底筒状に形成されたボトルであって、底部の底壁部は、外周縁部に位置する接地部と、該接地部にボトル径方向の内側から連なり上方に向けて延びる立ち上がり周壁部と、該立ち上がり周壁部の上端部からボトル径方向の内側に向けて突出する環状の可動壁部と、該可動壁部のボトル径方向の内端部から上方に向けて延びる陥没周壁部と、該陥没周壁部の上端開口部を閉塞する閉塞壁部と、を備え、前記可動壁部は、前記陥没周壁部を上方に向けて移動させるように、前記立ち上がり周壁部との接続部分を中心に回動自在に配設され、前記陥没周壁部は多段に形成され、上方から下方に向かうに従い漸次、拡径し、前記陥没周壁部は、前記可動壁部のボトル径方向の内端部から上方に向かうに従い漸次、縮径された下筒部と、前記閉塞壁部の外周縁部から下方に向かうに従い漸次、拡径された上筒部と、これらの両筒部を連結する段部と、を備え、前記上筒部は、下方に向けて突の曲面状に形成されていることを特徴とする。
このように、ブロー成形時に合成樹脂材料が大きく延伸させられることで陥没周壁部が形成されるので、陥没周壁部の薄肉化を図ることが可能になり、ボトル内が減圧したときに、陥没周壁部を上方に向けて移動させ易くすることができる。これにより、ボトル内の減圧吸収性能を向上させることができる。
また前述のように、ブロー成形時に合成樹脂材料が大きく延伸させられることで陥没周壁部が形成されるので、陥没周壁部における配向結晶化の程度を高めることが可能になり、加熱された状態にある内容物が充填されたときに、陥没周壁部が変形するのを抑制することができる。
図1〜図3に示されるように、本実施形態に係るボトル1は、口部11、肩部12、胴部13および底部14を備え、これら11〜14が、それぞれの中心軸線を共通軸上に位置させた状態で、この順に連設された概略構成となっている。
なお、ボトル1は、射出成形により有底筒状に形成されたプリフォームが、ブロー成形されて形成され、合成樹脂材料で一体に形成されている。また、口部11には、雄ねじ部11aが形成されており、図示されないキャップが螺着される。さらに、口部11、肩部12、胴部13および底部14はそれぞれ、ボトル軸Oに直交する横断面視形状が円形状となっている。
胴部13は筒状に形成され、ボトル軸O方向の両端部同士の間は、これら両端部より小径に形成されている。胴部13には、ボトル軸O方向に間隔をあけて複数の第2環状凹溝15が全周に亘って連続して形成されている。
底部14は、上端開口部が胴部13の下端開口部に接続されたヒール部17と、ヒール部17の下端開口部を閉塞し、かつ外周縁部が接地部18とされた底壁部19と、を備えるカップ状に形成されている。
可動壁部22は、下方に向けて突の曲面状に形成されるとともに、ボトル径方向の外側から内側に向かうに従い漸次下方に向けて延在している。この可動壁部22と立ち上がり周壁部21とは上方に向けて突の曲面部25を介して連結されている。そして、可動壁部22は、陥没周壁部23を上方に向けて移動させるように、曲面部(立ち上がり周壁部21との接続部分)25を中心に回動自在となっている。
下筒部23aは、可動壁部22のボトル径方向の内端部に、下方に向けて突の曲面部26を介して連結されている。また下筒部23aは、横断面視円形状に形成されている。
段部23cは、立ち上がり周壁部21の上端部よりも上方に位置している。
閉塞壁部24は、ボトル軸Oと同軸に配置されるとともに円板状に形成され、陥没周壁部23および閉塞壁部24は全体で有頂筒状をなしている。
さらに、上筒部23bが、ブロー成形時に合成樹脂材料を延伸させる方向である下方に向けて突の曲面状に形成されているので、ブロー成形時における合成樹脂材料の流動性を高め、合成樹脂材料を抵抗少なく滑らかに流動させることが可能になり、ボトル1の成形性をさらに向上させることができる。
さらに前記ボトル40のように、立ち上がり周壁部21に凹凸部42が全周に亘って形成されていても良い。なお凹凸部42は、ボトル径方向の内側に向けて突の曲面状に形成された複数の突部42aが、ボトル周方向に間隔をあけて配設されてなる。
また、可動壁部22は、例えばボトル径方向に沿って平行に突出させたり、上方に傾斜させたり等、適宜変更してもよい。
さらに前記実施形態では、ボトル周方向に隣り合う張出部23d同士が、ボトル周方向に間隔をあけて配置されているものとしたが、これに限られるものではなく、例えば、前記張出部23d同士が、ボトル周方向に間隔をあけず配置され、互いに直接連結されていても良い。この場合、上筒部23bのうち、張出部23dが配設された部分における横断面視形状が円形状となっていても良く、上筒部23bの横断面視形状が、ボトル軸O方向の全長にわたって円形状となっていても良い。
さらにまた前記張出部23dはなくても良い。
さらにまた、前記実施形態では、陥没周壁部23は、2段筒状に形成されているものとしたが、3段以上の筒状に形成されていても良い。
また、前記実施形態では、肩部12、胴部13および底部14のそれぞれのボトル軸Oに直交する横断面視形状を円形状としたが、これに限らず例えば、多角形状にする等適宜変更してもよい。
14 底部
18 接地部
19 底壁部
21 立ち上がり周壁部
22 可動壁部
23 陥没周壁部
23a 下筒部
23b 上筒部
23c 段部
24 閉塞壁部
25 曲面部(立ち上がり周壁部との接続部分)
Claims (1)
- ブロー成形により合成樹脂材料で有底筒状に形成されたボトルであって、
底部の底壁部は、
外周縁部に位置する接地部と、
該接地部にボトル径方向の内側から連なり上方に向けて延びる立ち上がり周壁部と、
該立ち上がり周壁部の上端部からボトル径方向の内側に向けて突出する環状の可動壁部と、
該可動壁部のボトル径方向の内端部から上方に向けて延びる陥没周壁部と、
該陥没周壁部の上端開口部を閉塞する閉塞壁部と、を備え、
前記可動壁部は、前記陥没周壁部を上方に向けて移動させるように、前記立ち上がり周壁部との接続部分を中心に回動自在に配設され、
前記陥没周壁部は多段に形成され、上方から下方に向かうに従い漸次、拡径し、
前記陥没周壁部は、前記可動壁部のボトル径方向の内端部から上方に向かうに従い漸次、縮径された下筒部と、前記閉塞壁部の外周縁部から下方に向かうに従い漸次、拡径された上筒部と、これらの両筒部を連結する段部と、を備え、
前記上筒部は、下方に向けて突の曲面状に形成されていることを特徴とするボトル。
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