JP5567873B2 - 多機能操作装置 - Google Patents

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Description

本発明は、電池駆動により火災やガス漏れなどの異常を検出して警報し、電池電圧の低下を検出した場合に電池切れ予告警報を出力する多機能操作装置に関する。
従来、住宅における火災やガス漏れなどの異常を検出して警報する警報器が普及している。このうち、住宅用災警報器を住警器と言う。
このような住警器にあっては、住警器内にセンサ部と警報部を一体に備え、センサ部で火災を検出すると警報部から音声メッセージなどにより火災警報を出すようにしており、専用の受信設備等を必要とせず、住警器単体で火災監視と警報ができることから、設置が簡単でコスト的にも安価であり、一般住宅での設置義務化に伴い広く普及している。
一方、複数の住警器間で通信を行うことによって、任意の住警器で火災警報が行われると、他の住警器でも連動して警報を行う、連動型の住警器システムも提案されている。
このような住警器システムでは、住警器で火災を検出した場合には、火災を検出した住警器は、例えば「ウーウー火災警報器が作動しました 確認してください」との音声メッセージを出力するようにしている。また住警器で警報が行われた場合、住警器に設けている警報停止スイッチを操作すると、警報を停止するようにしている。
また、近年、住警器の低消費電力化が推し進められた結果、電池寿命が例えば10年以上といった長寿命が保証されており、その間、電池交換は不要である。長期間使用して電池寿命に近づき、電池電圧(残り容量)の低下が検出されると、電池切れ予告警報(以下、電池切れ警報と言う)を出力して電池交換を促すようにしている。
電池切れ警報出力開始後(電池電圧低下検出後)は、引き続き所定時間(例えば72時間)以上にわたって断続的な電池切れ警報出力が可能であれば良いものとされており、即ち、所定時間以内に電池交換が行われれば問題ないものとされている。一般的には、この期間中も正常な監視動作が出来るように設計されていることから、電池切れ警報は火災警報のように緊急性の高い警報ではない。
従って電池切れ警報としては、従来、就寝時間帯である夜間から早朝にかけての音響警報出力を極力避けるために、電池電圧の低下を検出してから所定時間経過後に電池切れ警報をスピーカから出力させる火災警報器(特許文献1)や、電池電圧が所定の電圧以下に低下している場合、電池の低下を報知するために電源ランプ等を点灯又は点滅させ、この状態でスイッチ操作を行うと、電池交換を促す内容を含んだ音声メッセージをスピーカから出力させる電池式警報器(特許文献2)が知られている。
また、ユーザが長期間不在中に電池電圧の低下が検出された場合には、電池切れの警報を必要最小限の電力消費で可能な限り長期間継続して出力し続け、ユーザが帰宅した際に、確実に気付いてスイッチ操作で電池切れが分かるようにした警報器も提案されている(特許文献3)。
特開2005−44317号公報 特許第3895646号公報 特開2007−11828号公報
ところで、このような従来の住警器にあっては、電池低下を検出した時に電池切れ警報を出力し、その後、定期的或いはスイッチ操作時に電池切れ警報を出力しているが、一方では、電池電圧低下を検出するための閾値電圧は、上述のように、電池電圧低下を検出してから実際に住警器の動作が停止するまでに充分な余裕時間が確保できるように設定されている。
しかしながら、電池切れ警報は例えば「ピッピッピッ 電池切れです」といった警報メッセージや表示ランプの一時的な点灯といった同じ警報を繰り返しているだけであり、利用者がそれに気づいてから、電池電圧が更に低下して住警器が停止するまでにどの程度の時間的な余裕があるか分からず、販売店などに電池交換を依頼するにしても、いつ切れてしまうかわからないという不安な状況に置かれる問題がある。また、電池交換が遅れた結果住警器が動作不能となり、火災を監視できない期間が生じることは、安全上も大きな問題がある。
このような問題を解決するため本願出願人にあっては、電池電圧低下が検出されて電池切れ警報が行われた後、定期的な電池切れ警報などにより電池切れを知ったユーザがスイッチ操作を行うことで、例えば初回操作で電池切れの予告と電池交換を促す内容の音声メッセージ等で電池切れ警報を確認でき、更に詳細な情報を知りたい場合は長押しなどの押し分け操作を行うと、電池切れの詳細情報として例えば残り動作可能時間等の付属情報や詳細情報が音声メッセージ等で出力されるようにした住警器を提案している(特願2010−1887)。
この場合、スイッチによる電池切れの詳細情報報知指示は、初回操作とは異なる例えば長押操作が必要であるが、電池切れ警報が出力されてからの初回操作なのか二回目以降の操作なのかユーザ(操作者)において必ずしも分からず、警報停止スイッチの操作により更に詳しい電池切れ警報を出力する機能を実行するようにしても、そのスイッチ操作が受け付けられるか否かが分からず、受付可能な機能を認識して適切に必要とする電池切れ警報を出力するための操作が行いにくいという問題がある。
また、1回目の操作を終えたユーザが、更に2回目の操作を行うことで、より詳しい情報を出力させることが出来るということを忘れていることも考えられる。このとき、そのようなユーザに、2回目の操作が受け付けられる状態(操作待機状態)であることを判りやすく知らせる必要がある。
また、ここで求められている操作が通常の操作なのか長押し操作なのかについても、ガイダンスする機能がなかったので、ユーザは必ずしもスムーズに操作を行うことができないといった問題点もあった。
ここで、音声メッセージ等による操作要求や操作ガイダンスを行うことは、ユーザの不在時に音を出力することによる無駄な電力消費や就寝中に不急の障害等で音が出力されることで安眠妨害となる問題がある。そこで音による報知を避け、表示により操作要求を行うことが望ましい。
本発明は、操作部により複数の電池切れ警報の出力機能を選択して実行する場合に、機能に対応して操作が受付け可能か否かを表示して操作を判りやすくする多機能操作装置を提供することを目的とする。
特に、極力発音によらず表示によって操作要求や操作ガイダンスを行うことで、操作を判りやすくした多機能操作装置を提供することを目的とする。
本発明は、多機能操作装置において、
電源を供給する電池と、
前記電池の電圧低下を検出する電池電圧低下検出部と、
残り動作可能時間を判定する残り動作時間判定部と、
電圧低下検出の事実と電池交換を促す第1の音声メッセージまたは電圧低下検出の事実と電池交換を促すメッセージに前記残り動作可能時間判定部で判定した残り動作可能時間を付加した第2の音声メッセージを出力する音声出力制御部と、
第1の操作によって第1の音声メッセージ出力を指示し、第2の操作によって第2の音声メッセージ出力を指示する操作部と、
操作部の第1の操作および第2の操作の入力を受け付ける操作受付処理部と、
操作受付処理部で受け付けた第1の操作または第2の操作に対応してそれぞれ音声出力制御部に第1の音声メッセージまたは第2の音声メッセージを出力させる機能制御部と、
電圧低下検出部が電池の電圧低下を検出した場合に、操作受付部が第1の音声メッセージ出力指示を受け付けることが可能な期間中は第1の操作が受付可能である旨を示す第1の表示を行い、操作受付処理部が第2の音声メッセージ出力指示を受け付けることが可能な期間中は第2の操作が受付可能である旨を示す第2の表示を行う表示制御部と、
を備えたことを特徴とする。

操作部の第1の操作は短押操作であり、第2の操作は長押操作である。
表示制御部は、電圧低下検出部が電池電圧の低下を検出したときから第2の表示を開始するまでの間、第1の表示を行い、電池切れまでの残り動作時間が所定時間に減少した場合に第2の表示を開始する。

操作受付処理部は、表示制御部第2の表示を行っている場合にも、操作部第1の操作の入力を受け付ける。

本発明によれば、警報器で電池電圧低下が検出されて電池切れ警報が行われた後、LEDなどの表示器により第1の操作が受付可能な期間中にその旨を示す表示、又は第2の操作が受付可能な期間中にその旨を示す表示が行なわれ、定期的な電池切れ警報の表示などにより電池切れを知ったユーザは、そのときの表示を見て受付可能なスイッチ操作を認識し、第1の操作が受付可能であれば例えば通常の短押操作を行い、これによって第1の音声メッセージとして電池切れの予告と電池交換を促す内容の音声メッセージを出力させることができる。

また、第2の操作が受付可能であれば例えば長押操作を行い、これによって第2の音声メッセージとして残り動作可能時間等の電池切れに関する詳細情報の音声メッセージを出力させることができ、警報器の動作が停止して機能しなくなるまでにどの程度の時間的な余裕があるかが分かり、販売店などに電池切れに対する対応を依頼するにも、その目処を立てて適切に対応することが可能となる。また、結果的に住警器の電源が断たれて動作不能となった場合であっても、利用者がその事実を明確に認識できるので、火災予防等の注意喚起に繋がる。
また電池切れの詳細情報の音声メッセージを出力させる機能を実行する第2の操作(例えば長押操作)の受付可能表示を、電池切れまでの残り動作時間が所定時間に減少した場合に開始することで、残り動作可能時間が少なくなった場合にユーザに第2の操作を促し、これによってユーザは第2の音声メッセージとして電池切れの詳細情報、例えば残り動作可能時間を必要な場合に第2の操作によりいつでも知ることができ、状況の変化を適確に把握することができる。
また、第2の操作(例えば長押操作)の受付可能表示中には、第1の操作の受付けも可能とし、必要に応じて第1の操作(例えば短押操作)により第1の音声メッセージとして電池切れの予告と電池交換を促す内容のメッセージを出力させることもできる。
本発明による住警器の外観を示した説明図 図1に示した住警器の実施形態を示したブロック図 図2の実施形態における多機能スイッチと電池切れ警報の告知内容を一覧で示した説明図 短押操作と長押操作の受付可能表示の表示パターンを示したタイムチャート 電池容量の低下に伴う電池電圧の低下特性と短押操作と長押操作の受付可能表示のタイミングを示したグラフ図 図2の実施形態による住警器の監視処理を示したフローチャート 図2の実施形態による住警器の電池電圧低下監視処理を示したフローチャート
図1は本発明による多機能操作装置の実施形態として住警器を例にとってその外観を示した説明図であり、図1(A)に正面図を、図1(B)に側面図を示している。
図1において、本実施形態の住警器10の筐体はカバー12と本体14で構成されている。カバー12の中央に突出部を設け、その周囲に複数の煙流入口を開口し、更にその内部には検煙部16が配置され、火災による煙が所定濃度に達したときに火災を検出するようにしている。
カバー12に設けた検煙部16の左下側には音響18が設けられ、この背後にブザーやスピーカを内蔵し、警報音や音声メッセージを出力できるようにしている。検煙部16の下側には多機能スイッチ20が設けられている。

多機能スイッチ20は、半透明部材で形成されたスイッチカバーと、スイッチカバーの内部に配置されたタクトスイッチ(図示せず)とで構成されている。スイッチカバー内部のタクトスイッチ近傍には、点線で示すように警報表示を行うLED22が配置されており、LED22が点灯、点滅、明滅作動すると、多機能スイッチ20のスイッチカバーの部分を作動光が透過してLED22の作動状態が外部から分かるようにしている。
多機能スイッチ20は、スイッチ操作時の住警器10の動作状態に応じて警報停止スイッチ、点検スイッチ又は電池切れ確認スイッチとして機能する。
例えば住警器10の火災警報時に多機能スイッチ20を操作すると当該警報を停止する警報停止スイッチとして機能する。また住警器10の通常監視状態で多機能スイッチ20を操作すると、所定の点検動作を実行して点検結果を音声メッセージにより出力する点検スイッチとして機能する。
多機能スイッチ20が電池切れ確認スイッチとして機能する場合、LED22により第1の操作として例えば短押操作の受付を可能とする旨の表示、又は第2の操作として例えば長押操作の受付を可能とする旨の表示が行われる。
電池電圧低下検出状態でLED22により短押操作受付可能表示中に多機能スイッチ20を短押操作すると、この短押操作による入力が受付けられ、スピーカから短押操作に対応して予め定めた第1の音声メッセージとして、電池切れの予告と電池交換を促すメッセージが出力される。
またLED22により長押操作受付可能表示中に多機能スイッチ20を長押操作すると、この長押操作による入力が受付けられ、スピーカから長押操作に対応して予め定めた第2の音声メッセージとして、電池切れの予告と電池交換を促すメッセージに、詳細情報や付属情報として残り動作時間などを付加したメッセージがスピーカから出力される。第2の音声メッセージは、第1の音声メッセージにない詳細情報や付属情報部分のみとしても良い。
本実施の形態では、LED22による短押操作の受付可能表示は、電池電圧の低下を検出したときから長押操作受付可能表示を開始するまでのあいだ行われる。また、LED22による長押操作の受付可能表示は、電池切れによる動作停止までの残り時間が所定以下に減少した場合に開始される。ただし、長押操作受付可能表示中には、多機能スイッチ20による短押操作による入力も受付可能としている。

これに限らず、例えば第1の音声メッセージが出力された後、すぐに長押操作受付可能とし、長押し操作の受付可能表示を行うようにして、長押し操作があった場合に、適宜のタイミングで判定して記憶した残り動作可能時間を読み出して第2の音声メッセージに反映させて出力するようにしても良い。
なお、電池電圧が低下した状態にあっては、上述のように、まず電池切れ警報として短押操作受付表示(操作要求表示)を行う。基本的にはこのように発音によらず表示(発光)のみによって電池切れ警報を出力するが、次のような発音を組み合わせて出力することもできる。
即ち、発音動作に係る消費電力を小さくし、また深夜等の騒音とならないように、小音量で出力する、長周期で間欠的に出力する等することにより、発音で、また発音と表示で電池切れ警報を出力することもできる。またこのときの発音内容は例えば「ピッ」音のみの簡単なものとしても良い。長押操作受付可能表示期間についても同様である。
本体14の裏側上部には略中央部に挿通孔を有する取付フック15が設けられており、設置する部屋の壁面等にビスなどをねじ込み、この取付フック15の挿通孔ビス通して引っかけることで、所謂壁掛け状に壁面等に住警器10を固定設置することができる。

なお図1の住警器10にあっては、検煙部16を備え、火災による煙を検出する住警器を例に取っているが、これ以外に火災による熱を検出するサーミスタ等の温度検出素子を備えた住警器や火災に伴うその他の物理現象を検出する住警器、火災以外にガス漏れを検出する警報器、侵入者や地震その他の異常(異状)を検出する各種の警報器、これらを組み合わせて成る警報器についても、本発明の対象に含まれる。
図2は図1に示した住警器の実施形態を示したブロック図である。これは一例であり、各機能の分離、統合は任意に行うことができる、また機能の実行は、ソフトウェア(プログラム)によって実行されるものであってもハードウェアによって実行されるものであっても良い。
図2において、住警器10はワンチップCPUとして知られたプロセッサ24を備え、プロセッサ24に対してはセンサ部26、報知部28、操作部30、メモリ34、移報回路部36及び電池電源38を設けている。
センサ部26には、煙を検出して信号を出力する検煙部16を設けている。上述の通り、センサ部26には検煙部16に代えて、温度や温度上昇火災による温度を検出するサーミスタ等の温度検出素子や、火災に伴うその他の物理現象変化を検出する各種素子を設けてもよい。
報知部28には警報音や音声メッセージ等を出力するスピーカ44と警報表示を行うLED22が設けられている。スピーカ44は、図示しない音声合成回路部からの音声メッセージや警報音その他を、図示しない増幅部を介して出力する。LED22は点滅や明滅、点灯などにより、火災などの異常、電池電圧低下検出状態での多機能スイッチ20による複数の操作受付可能状態(受付待機状態)、その他を表示する。スピーカ44に代えて、ブザー等を用いても良い。またLED22に代え、2色LEDや液晶表示器等を設けても良い。もちろん、LEDと液晶表示器等を併設しても良い。
操作部30には多機能スイッチ20が設けられている。多機能スイッチ20は、そのときの住警器10の状態に応じて、警報停止スイッチ、点検スイッチ又は電池切れ確認スイッチのいずれかとして機能する。

メモリ34には電池電圧低下フラグ40と残り動作可能時間42が記憶されている。電池電圧低下フラグ40はプロセッサ24で電池電源38の消耗(電池容量低下)による電池電圧低下が検出されたときにセットされ、電池電圧低下フラグ40のセット状態に基づき、多機能スイッチ20を操作した時に、このフラグがセットされている場合には、操作の順番又は操作の仕方に応じて第1の音声メッセージによる第1の電池切れ警報又は第2の音声メッセージによる第2の電池切れ警報を出力する。
残り動作可能時間42は電池電圧低下を検出した時点(例えば電池電圧低下フラグのセット時)から住警器の動作が停止するまでの標準予測時間を初期値として予め記憶している。電池電圧低下監視部48は、電池電圧低下を検出した場合には、メモリ34に記憶している残り動作可能時間42を初期値として読出し、その後の経過時間を逐次減算していくことで、残り動作可能時間をリアルタイムで求めることができるようにしている。さらに、その後も電池電圧検出部32を介して適時に電池電源38の電圧値をチェックして対応する残り動作可能時間42を設定し(初期値の再設定)、その時点からの経過時間を逐次減算するようにしても良い。これらに限らず、残り動作可能時間の取得は任意のタイミングで、任意の方法によって行うことができる。

移報回路部36は例えば火災検出時に、信号線接続により、他の機器へ移報信号を出力して連動動作を行わせるもので、出力する移報信号は例えば無電圧接点開閉信号等である。
電池電源38は、例えば所定セル数のリチウム電池やアルカリ乾電池を使用しており、電池容量としては住警器10における回路部全体の低消費電力化により、例えば10年の電池寿命を保証している。住警器10の電源は他の専用電源であっても良いが、ここでは上記のような電池電源を備えるものとする。

プロセッサ24にはプログラムの実行により実現される機能として、警報処理部46、電池電圧低下監視部48、音声出力制御部50、操作受付処理部52、機能制御部5及び表示制御部5の機能が設けられている。

警報処理部46は、センサ部26からの煙検出信号に基づいて火災を検出した時場合にスピーカ44から火災を示す警報音を出力すると共に、LED22を駆動して警報表示(警報に伴う表示)を行う。
具体的に説明すると、警報処理部46は、センサ部26に設けた検煙部16の煙検出信号を所定の閾値と比較し、当該煙検出信号レベルが閾値を超えることで火災を判定検出した場合に、報知部28のスピーカ44から例えば「ウーウー 火事です 火事です」といった音声メッセージによる警報音を繰り返し出力させると共に、LED22を点灯して警報表示を行う。
また、警報処理部46は、火災警報の出力中に操作受付処理部52で多機能スイッチ20の操作を検出した場合、スピーカ44からの音声メッセージとLED22の警報表示による火災警報の出力を停止する。このとき、LED22による警報表示については、音声メッセージ出力停止から所定時間継続した後に停止しても良い。
更に、警報処理部46は、通常監視状態で操作受付処理部52によって多機能スイッチ20の操作を検出した時場合に所定の内部点検を実行して報知部28から点検結果を報知させる。点検結果の報知出力は、結果に異常がなければ、例えば「正常です」といった内容を含む音声メッセージを出力し、もし故障を検出していれば「ピッ 故障です」といった音声メッセージを出力する。点検処理で点検する内容としては、検煙部16(センサ)故障の有無、回路故障の有無、感度異常の有無、その他障害の有無等がある。電池電圧低下の有無については、次に説明するように通常監視状態でも内部で定期的に点検しているが、点検操作による点検時にも行うようにすることが出来る。
電池電圧低下監視部48は、所定の測定時間間隔T1、例えばT1=4時間間隔で電池電源38の電源電圧を、電池電圧検出部32を介してA/D変換により読み込んで所定の閾値電圧Vth1と比較し、この閾値電圧以下のときに電池電圧低下を検出し、更に電池電圧低下の検出が連続して所定回数続いたときに電池電圧低下を確定(判定検出)し、メモリ34の電池電圧低下フラグ4をセットする。

電池電圧低下監視部48での電池電圧低下判定による報知部28からの電池切れ警報(確認要求警報)は、後に説明する図4(A)のパターンとし、すなわちこれが第1の操作としての短押操作受付表示となる。これと併せて、前述のように問題の無い範囲で音声出力制御部50によりスピーカ44から発音出力を行っても良い。

音声出力制御部50は、電池電圧の低下を検出した状態での多機能スイッチ20の第1の操作としての短押操作に対応して報知部26のスピーカ44から第1の音声メッセージを出力させ、または多機能スイッチ20の第2の操作としての長押操作に対応して報知部26のスピーカ44から第2の音声メッセージを出力させる。
操作受付処理部52は、電池電圧の低下を検出した状態で、第1の音声メッセージ出力指示を受け付けることが可能な期間中に多機能スイッチ20の短押操作の入力を受付け、また、第2の音声メッセージ出力指示を受け付けることが可能な期間中に機能スイッチ20の長押操作の入力を受付ける。ここで、第1の音声メッセージ出力指示を受け付けることが可能な期間は、電池電圧の低下を検出したときから長押操作が受付可能である旨を示す表示を開始するまでの間となる。

また、第2の音声メッセージ出力指示を受け付けることが可能な期間は、残り動作可能時間が所定以下に減少したときから電池切れによる動作停止までの期間となる。これに限らず、例えば開始時期を第1の音声メッセージ出力後としたり、開始時期から予め定めた所定時間経過した時点を終了時期としたりすることができる。

なお、操作受付処理部52は、長押操作の受付可能表示中にも、多機能スイッチ20の短押操作の入力を受け付可能としても良い。この場合、短押操作よって第2の音声メッセージを出力しても良いし、再び第1の音声メッセージを出力しても良い。
前者は即ち、短押、長押の押分操作を行わないで、第1の音声メッセージ出力後に同じ短押操作で第2の音声メッセージを出力する構成とした場合である。
後者は即ち、第2の音声メッセージ出力受付期間中は、例えば短押操作では再び第1の音声メッセージを出力し、長押操作では第2の音声メッセージを出力する。
このようにしても、第2の音声メッセージ出力指示を受け付ける状態にある旨の表示が行われていれば、ユーザ(操作者)が、第2の音声メッセージ出力指示を受け付ける状態にあることを知ることができるので、このような構成としても、本発明の目的を達成することができる。
ただし、何れの場合もLED22による短押操作受付期間中(第1の音声メッセージ出力指示受付期間中)の表示と長押操作受付期間中(第2の音声メッセージ出力受付期間中)の表示は、ユーザが識別出来るよう異なる駆動条件で行う。
機能制御部54は、操作受付処理部52で受け付けた短押操作または長押操作に対応してそれぞれ音声出力制御部50に第1の音声メッセージまたは第2の音声メッセージを出力させる。
表示制御部56は、操作受付処理部52が第1の音声メッセージ出力指示を受け付けることが可能な期間中、LED22に多機能スイッチ20の短押操作が受付可能である旨を示す表示を行い、操作受付処理部52が第2の音声メッセージ出力指示を受け付けることが可能な期間中、LED22に多機能スイッチ20の長押操作が受付可能である旨を示す表示を行う。
図3は図2の住警器10における電池電圧低下検出状態における多機能スイッチ20の操作、LED22による操作受付可能表示、及びスピーカ44から出力される音声メッセージ内容を一覧で示している。
電池電圧低下検出状態で多機能スイッチ20は、まず第1の操作としての短押操作とを受け付け、その後第2の操作としての長押操作を受け付ける。LED22による多機能スイッチ20の操作受付可能表示は、短押操作に対応した短押操作受付可能表示と、長押操作に対応した長押操作受付可能表示を行う。
図4(A)は短押操作受付可能表示の一例を示しており、周期T1の間に短い点灯時間T2と長い消灯時間T3(T3>T2)の点滅を例えば3回繰返し、これを所定の周期T0で繰り返す。このような短押操作受付可能表示は、短い点灯時間T2により多機能スイッチ20の短押操作を直接示唆しており、ユーザは点灯時間の短さから多機能スイッチ20の短押操作を推測して適切に押分け操作が可能になる。
図4(B)は短押操作受付可能表示の一例を示しており、周期T1の間に長い点灯時間T3と短い消灯時間T2(T3>T2)の点滅を例えば3回繰返し、これを所定の周期T0で繰り返す。このような長押操作受付可能表示は、長い点灯時間T3により多機能スイッチ20の長押操作を直接示唆しており、ユーザは点灯時間が長いことから多機能スイッチ20の長押操作を推測して適切に押分け操作が可能になる。
再び図3を参照するに、多機能スイッチ20の短押操作(第1の操作)に対応した第1の音声メッセージとして
「ピッピッピッ 電池切れです 電池を交換してください」
をスピーカ44から出力する。
また多機能スイッチ20の長押操作(第2の操作)に対応した第2の音声メッセージとして
「ピッピッピッ 電池切れです 電池を交換してください 残り動作可能時間は約○○時間です」
をスピーカ44から出力する。
図5(A)は本実施形態で使用している電池電源38の電池容量の低下による電池電圧低下特性を概念的に示したグラフ図であり、図5(B)(C)に電池電圧低下を検出した状態での短押操作受付可能表示と長押操作受付可能表示のタイミングを示している。
図5(A)において、横軸は標準的な条件下での動作時間であり、縦軸に電池電源の電圧を示している。
住警器の使用による電池電源の電力消費により電池容量が低下し、これに伴い電池電源の電圧も低下する。図2の電池電圧低下監視部48にあっては、電池電圧低下を検出するために所定の閾値電圧Vth1、例えば電池電源の定格電圧を3.0ボルトとすると、Vth1=2.35ボルトを予め設定しており、時刻t1で電池電源の電圧が閾値電圧vth1を下回ると、電池電圧低下が検出され、所定の検出周期により例えば2回連続して電池電圧低下が検出されると、電池電圧低下が確定し(判定検出され)、電池電圧低下フラグ40がセットされる。

一方、図2のプロセッサ24が動作を停止するリセット電圧Vth2は、例えばVth2=2.0ボルトとなっている。このため時刻t1で電池電圧低下が検出されてから、電池電源の電圧が、プロセッサ24の動作が停止するリセット電圧Vth2に低下する時刻tまでが残り動作可能時間Tとなり、これが図2のメモリ34に残り動作可能時間42の値として予め記憶されている。

このため時刻t1で電池電圧低下が検出されたときに、メモリ34に記憶している残り動作可能時間42の値Tを例えばプログラムの実行で実現されるソフトウェア上のカウンタに初期値として設定し、所定の時間単位、例えば1時間単位に減算してくことで、リアルタイムで変化する残り動作可能時間を取得することができる。若しくは、電池電圧の検出値に対応する残り動作可能時間をメモリ34の残り動作可能時間42としてテーブル形式で保持し、適時の検出電圧値に基づいてこのテーブルから残り動作可能時間を取得するようにしても良い。

時刻t1で電池電圧低下が検出されると、図5(B)に示すように、LED22を図4(A)のパターンで点滅する多機能スイッチ20の短押操作受付可能表示が行われる。また時刻t2で動作停止時刻t3までの残り時間が所定時間T4に減少した場合、LED22を図4(B)のパターンで点滅する多機能スイッチ20の長押操作受付可能表示が行われる。このようなLED22による短押操作又は長押操作の受付可能表示に対応してユーザが短押操作または長押操作を行うと、対応する操作が受付けられ、スピーカ44から第1又は第2の音声メッセージが出力される。
ここで時刻t1〜t2の短押操作受付可能表示中に多機能スイッチ20の長押操作を行うと、その受付がキャンセルされる。このとき、キャンセルした長押操作を短押操作として受け付け、操作の度に第1の音声メッセージを出力するようにしても良い。また、時刻t2〜t3の長押操作受付可能表示中に多機能スイッチ20の短押操作を行うと、原則としてその受付がキャンセルされるが、本件実施形態にあっては、長押操作受付可能表示中であっても短押操作を受付け、対応する第1の音声メッセージの出力を可能とし、ユーザによる押分け操作を可能としている。
なお、長押操作受付可能となり長押操作受付表示を開始するタイミング(t2)は、動作停止時刻t3までの残り時間が所定時間T4に減少した時点に限らず、例えば短押操作により第1の音声メッセージが出力された直後や所定時間経過後、或いはt1時点から所定時間経過後とする等、適宜の設計、設定とすることができる。
図6及び図7は図2の住警器10における処理動作を例示したフローチャートである。図6の監視処理において、住警器10の電池電源38から電源供給が開始されると、ステップS1で初期化および自己診断を実行し、異常がなければステップS2に進み、火災検出の有無を判別し、火災検出を判別するとステップS3に進み、スピーカ44からの音声メッセージによる警報音とLED22の点灯による警報表示とによる火災警報を出力する。
続いてステップS4で多機能スイッチ20の操作の有無を判別し、スイッチ操作が判別されるとステップS6でスピーカ44からの警報音を停止し、LED22の点灯による警報表示を消灯することにより、火災警報を停止する。即ち、このとき多機能スイッチ20は警報停止スイッチとして機能する。なお、警報停止処理のうち、LED22の消灯は警報音の停止から所定時間経過後に行っても良い。
またステップS4でスイッチ操作が判別されない場合はステップS5で火災復旧の有無を監視しており、検煙部16からの煙検出信号が低下して火災状態が解消し、火災復旧が判別されると、ステップS6に進んで上記同様に火災警報を停止する。
続いてステップS7で多機能スイッチ20のスイッチ操作を判別してステップS8に進み、検煙部16の故障の有無、回路故障の有無、感度異常の有無、その他障害の有無等の点検を実行し、ステップS9で点検結果を出力する。即ち、このとき多機能スイッチ20は点検スイッチとして機能する。以上の処理を、電源供給が途絶えるまで繰り返す。
一方、住警器10は、図6の処理と同時並行的に、図7のように電池電圧低下監視処理を行っている。図7のステップS10で電池電圧低下判定検出の有無を判別しており、電池電圧低下判定検出が判別されるとステップS11に進み、メモリ34の電池電圧低下フラグ40をセットし、更にステップS12に進み、電池切れ警報としてLED22を点滅させる。
このときの点滅はLED22を図4(A)のパターンとし、即ちこれが短押操作受付可能表示となる。続いてステップS13で残り動作可能時間が所定時間所定時間T4に減少したか否か判別し、T4に減少していない場合はステップS14で多機能スイッチ20の操作の有無を判別している。
ステップS14で多機能スイッチ20のスイッチ操作を判別するとステップS15に進み、短押操作を判別した場合はステップS16に進み、図3に示した短押操作に対応した第1の音声メッセージをスピーカ44から出力させる。ステップS15で短押操作を判別しない場合はスイッチ操作による入力を受付けずにキャンセルする。
なお、ステップS15は省略して、長押操作も短押操作として受け付けて処理するようにしても良い。即ち、押分操作に依らずステップS16へ移行するようにしても良い。この場合でも、操作者は表示を見ることで、操作によって出力される情報が図3の短押操作に対応する内容であることが判るので、本発明の効果の少なくとも一部を奏することとなる。
一方、ステップS13で残り動作可能時間が所定時間T4に減少したことが判別された場合、ステップS17に進んでLED22を図4(B)に示したパターンで点滅して長押操作受付可能表示を行う。続いてステップS18で多機能スイッチ20のスイッチ操作を判別するとステップS19に進み、長押操作を判別した場合はステップS20に進み、図3に示した長押操作に対応した第2の音声メッセージをスピーカ44から出力させる。ステップS19で短押操作を判別しない場合はステップS16に進み、図3に示した短押操作に対応した第1の音声メッセージをスピーカ44から出力させる。ステップS18でスイッチ操作を判別しなかった場合、これをキャンセルしてステップS17へ戻る。
ここで、ステップS19を省略して、短押操作も長押操作として受け付けて処理する用にしても良い。即ち、押分操作に依らずステップS20に進むようにしても良い。この場合でも、操作者は表示を見ることで、操作によって出力される情報が図3の短押操作に対応する内容であること、即ち再度の操作でより更に詳しい情報を出力し得ることが判るので、本発明の効果の少なくとも一部を奏することとなる。
以上の処理を、電源供給が絶たれるまで繰り返す。ステップS20で第2の音声メッセージを出力した後、更にステップS19に戻るようにして、電池交換が行われるまで(電源供給が絶たれるまで)これを繰り返すようにしても良い。
なお、電池交換が行われずに電池電圧が引き続き低下して、動作停止(プロセッサ24のリセット)に至る直前に、電池電圧低下の最終報知として「電源が切れます」等の音声メッセージを出力しても良い。
図6の処理と図7の処理は平行して行われているので、電池電圧が低下している状態でも火災監視は行われている。しかし、この監視状態でスイッチ操作をした場合には、点検結果メッセージとして、電池電圧低下を示す情報、例えば第1の音声メッセージまたは第2の音声メッセージが出力されることになる。或いは、この状態では電池電圧低下を示す情報の出力を優先し、点検操作をキャンセルする(点検操作をステップS15またはステップS19の操作と見なす)ようにしても良い。
なお、上記の実施形態は多機能操作装置として住警器を例にとるものであったが、複数の機能部に対する機能実行を、操作入力により指示する操作部(操作手段)を備え、操作部の操作受付待機中に、受付可能な操作に対応した表示を行う表示制御部を備えたものであれば適宜の装置や機器にそのまま適用できる。
また、上記の実施形態は、第2の操作としての長押操作が受付可能である旨を示す表示をとしてLEDの点滅周期を変化させているが、例えば多色LEDを使用した場合は、表示色を異ならせることで長押操作の受付可能表示としても良い。
また、上記の実施形態は火災を検出して警報する住警器を例にとるものであったが、ガス漏れ警報器、CO警報器、各種の防犯用警報器についても適用できる。また、複数の住警器や警報器を配置して警報を連動させる警報システムの住警器や警報器についても同様に適用できる。
複数の警報器で警報を連動させる場合は、角住警器、警報器に無線通信部を備え、他の住警器、警報器との間でイベント信号を送受信するようにする。
また、上記の実施形態は所定時間毎に電池電源の電圧を閾値電圧と比較して電池電圧低下を検出しているが、例えば所定時間毎に電池電源に異常警報時の動作電流に相当する試験電流を流すダミー抵抗を接続して試験する電池試験回路を設け、試験時の電池電圧を閾値電圧と比較して電池電圧低下を検出するようにしても良い。これによって住警器が警報動作可能な電池電圧にあるか否かを正確に検出し、プロセッサの動作が停止するまでの残り動作可能時間を正確に求めることができる。この場合、電池電圧低下が検出されたら電池試験回路の動作を停止し、電池電圧の低下を抑制する。
また第2の音声メッセージに含める付属情報、詳細情報としては、残り動作可能時間に限らず、他の情報としたり、当該他の情報を第1の音声メッセージに付加したりすることが出来る。ここで、付属情報や詳細情報は複数であることを妨げない。要するに、第1の音声メッセージによる電池切れ警報の内容と第2の音声メッセージによる電池切れ警報の内容が同一でなければ良い。
また、上記の実施形態で多機能スイッチ20として示した操作手段は、必ずしもスイッチである必要は無く、リモコン装置等を使用して外部からの通信によって警報履歴出力を指示するもの等、どのような手段や方法を適用しても良く、特許請求の範囲に於ける「操作部」はこれら他の手段や方法を含む。
また上記の実施形態におけるフローチャートは処理の概略例を説明したもので、処理の順番等はこれに限定されない。また各処理や処理と処理の間に必要に応じて遅延時間を設けたり、他の判定を挿入する等が出来る。
本発明の多機能操作装置の操作待機報知は、発音によらず表示によることを主旨とするが、この表示と併せて、ごく小音量での出力や長周期の間欠的な出力によって、電力消費や騒音が問題とならない程度の発音を行っても良い。また、押分操作の識別のみを目的として表示を行う場合には、通常の発音を使用しても良い。この場合でも、表示により操作を判りやすくするという本願の目的の一部を達成することができる。
また、警報器の規格等によっては、上記実施形態のLEDによる表示が「警報」と認められない場合があるが、本発明では規格上「警報」に含まれるか否かに関わらず、警報表示、警報に伴う表示、または単に表示として記載している。本発明の目的を達成できるものであれば、どのような表示手段を用いても構わない。そして、表示部は警報器と別体に設けられていても良い。
また、上記の実施形態は住宅用に限らずビルやオフィス用など各種用途の警報器にも適用できる。
また、上記の実施形態は警報器にセンサ部と警報出力処理部を一体に設けた場合を例にとるが、他の実施形態として、センサ部と警報出力処理部を別体とした警報器であっても良い。
また本発明は上記の実施形態に限定されず、特に表示により複数の操作要求を識別できるようにするという目的と利点を損なうことのない適宜の変形を含み、更に上記の実施形態に示した数値による限定は受けない。
10:住警器
12:カバー
14:本体
15:取付フック
16:検煙部
18:音響孔
20:多機能スイッチ
22:LED
24:プロセッサ
26:センサ部
28:報知部
30:操作部
34:メモリ
36:移報回路部
38:電池電源
40:電池電圧低下フラグ
42:残り動作可能時間
44:スピーカ
46:警報処理部
48:電池電圧低下監視部
50:音声出力制御部
52:操作受付処理部
54:機能制御部
56:表示制御部

Claims (4)

  1. 電源を供給する電池と、
    前記電池の電圧低下を検出する電池電圧低下検出部と、
    残り動作可能時間を判定する残り動作時間判定部と、
    電圧低下検出の事実と電池交換を促す第1の音声メッセージまたは電圧低下検出の事実と電池交換を促すメッセージに前記残り動作可能時間判定部で判定した残り動作可能時間を付加した第2の音声メッセージを出力する音声出力制御部と、
    第1の操作によって前記第1の音声メッセージ出力を指示し、第2の操作によって前記第2の音声メッセージ出力を指示する操作部と、
    前記操作部の第1の操作および第2の操作の入力を受け付ける操作受付処理部と、
    前記操作受付処理部で受け付けた第1の操作または第2の操作に対応してそれぞれ前記音声出力制御部に前記第1の音声メッセージまたは前記第2の音声メッセージを出力させる機能制御部と、
    前記電圧低下検出部が前記電池の電圧低下を検出した場合に、前記操作受付部が第1の音声メッセージ出力指示を受け付けることが可能な期間中は前記第1の操作が受付可能である旨を示す第1の表示を行い、前記操作受付処理部が第2の音声メッセージ出力指示を受け付けることが可能な期間中は前記第2の操作が受付可能である旨を示す第2の表示を行う表示制御部と、
    を備えたことを特徴とする多機能操作装置。
  2. 請求項記載の多機能操作装置に於いて、前記第1の操作は短押操作であり、前記第2の操作は長押操作であることを特徴とする多機能操作装置。
  3. 請求項1又は2記載の多機能操作装置に於いて、前記表示制御部は、前記電圧低下検出部が電池電圧の低下を検出したときから前記第2の表示を開始するまでの間、前記第1の表示を行い、電池切れまでの残り動作時間が所定時間に減少した場合に、前記第2の表示を開始することを特徴とする多機能操作装置。
  4. 請求項1乃至のいずれかに記載の多機能操作装置に於いて、前記操作受付処理部は、前記表示制御部が前記第2の表示を行っている場合にも、前記操作部で前記第1の操作の入力を受け付けることを特徴とする多機能操作装置。
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