JP5565227B2 - 画像処理装置、画像処理方法及びプログラム - Google Patents
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Description
背景内に被写体が存在する被写体存在画像と前記背景内に前記被写体の存在しない被写体非存在画像との間で対応する各画素の差分情報に基づいて、前記被写体存在画像から被写体が含まれる被写体画像を抽出する抽出手段と、前記抽出手段により抽出された前記被写体画像の前記被写体存在画像における位置を示す所定階調のアルファマップを生成する第1生成手段と、この第1生成手段により生成されたアルファマップに基づいて、所定軸方向のアルファ値のグラフを生成する第2生成手段と、この第2生成手段により生成されたグラフにて、前記被写体画像であるか否かの判定に係る所定の閾値を設定する設定手段と、この設定手段により設定された前記所定の閾値に基づいて、前記抽出手段により抽出された被写体画像における修正すべき領域を特定する特定手段と、この特定手段により特定された修正すべき領域を、前記被写体存在画像における前記修正すべき領域と対応する領域に基づいて修正する修正手段と、を備えたことを特徴としている。
前記修正手段は、前記設定手段により前記所定の閾値が設定される毎に、前記第1生成手段により生成される前記アルファマップを順次修正することを特徴としている。
前記修正手段により前記アルファマップが修正される毎に、当該アルファマップに基づいて、表示用の前記被写体存在画像から前記被写体画像を切り抜いた被写体切り抜き画像を順次生成する第3生成手段と、この第3生成手段により前記被写体切り抜き画像が生成される毎に、当該被写体切り抜き画像を表示部に順次表示させる表示制御手段と、を更に備えることを特徴としている。
前記特定手段は、前記被写体画像における操作部の所定操作に基づいて指定された領域を前記修正すべき領域として特定することを特徴としている。
画像処理装置を用いた画像処理方法であって、背景内に被写体が存在する被写体存在画像と前記背景内に前記被写体の存在しない被写体非存在画像との間で対応する各画素の差分情報に基づいて、前記被写体存在画像から被写体が含まれる被写体画像を抽出する処理と、抽出された前記被写体画像の前記被写体存在画像における位置を示す所定階調のアルファマップを生成する処理と、生成されたアルファマップに基づいて、所定軸方向のアルファ値のグラフを生成する処理と、生成されたグラフにて、前記被写体画像であるか否かの判定に係る所定の閾値を設定する処理と、設定された前記所定の閾値に基づいて、抽出された被写体画像における修正すべき領域を特定する処理と、特定された修正すべき領域を、前記被写体存在画像における前記修正すべき領域と対応する領域に基づいて修正する処理と、を備えたことを特徴としている。
画像処理装置のコンピュータを、背景内に被写体が存在する被写体存在画像と前記背景内に前記被写体の存在しない被写体非存在画像との間で対応する各画素の差分情報に基づいて、前記被写体存在画像から被写体が含まれる被写体画像を抽出する抽出手段、前記抽出手段により抽出された前記被写体画像の前記被写体存在画像における位置を示す所定階調のアルファマップを生成する第1生成手段、この第1生成手段により生成されたアルファマップに基づいて、所定軸方向のアルファ値のグラフを生成する第2生成手段、この第2生成手段により生成されたグラフにて、前記被写体画像であるか否かの判定に係る所定の閾値を設定する設定手段、この設定手段により設定された前記所定の閾値に基づいて、前記抽出手段により抽出された被写体画像における修正すべき領域を特定する特定手段、この特定手段により特定された修正すべき領域を、前記被写体存在画像における前記修正すべき領域と対応する領域に基づいて修正する修正手段、として機能させることを特徴としている。
図1は、本発明を適用した一実施形態の撮像装置100の概略構成を示すブロック図である。
具体的には、図1に示すように、撮像装置100は、レンズ部1と、電子撮像部2と、撮像制御部3と、画像データ生成部4と、画像メモリ5と、特徴量演算部6と、ブロックマッチング部7と、画像処理部8と、表示制御部9と、表示部10と、記録媒体制御部11と、操作入力部12と、中央制御部13とを備えている。
また、撮像制御部3と、特徴量演算部6と、ブロックマッチング部7と、画像処理部8と、中央制御部13は、例えば、カスタムLSI1Aとして設計されている。
また、レンズ部1は、図示は省略するが、被写体の撮像の際に、ズームレンズを光軸方向に移動させるズーム駆動部、フォーカスレンズを光軸方向に移動させる合焦駆動部等を備えていても良い。
また、撮像制御部3は、被写体の撮像条件の調整制御として、AF(自動合焦処理)やAE(自動露出処理)やAWB(自動ホワイトバランス)等を行う。
カラープロセス回路から出力される輝度信号Y及び色差信号Cb,Crは、図示しないDMAコントローラを介して、バッファメモリとして使用される画像メモリ5にDMA転送される。
ここで、特徴抽出処理とは、多数の候補ブロックから追跡に都合の良い特徴性の高いものを選択する処理である。
即ち、画像取得部8aは、画像メモリ5に一時記憶されている被写体存在画像P1のYUVデータ及び被写体非存在画像のYUVデータを読み出して取得する。
即ち、位置合わせ部8bは、被写体非存在画像から抽出した特徴点に基づいて、被写体非存在画像に対する被写体存在画像P1の各画素の座標変換式(射影変換行列)を算出し、当該座標変換式に従って被写体存在画像P1を座標変換して被写体非存在画像と位置合わせを行う。
即ち、画像抽出部8cは、位置合わせ部8bにより位置合わせされた被写体存在画像P1と被写体非存在画像との間で対応する各画素の差分情報を生成し、当該差分情報を基準として被写体存在画像P1から被写体が含まれる被写体画像Pgを抽出する。
ここで、画像抽出部8cは、被写体存在画像P1と被写体非存在画像との間で対応する各画素の差分情報に基づいて、被写体存在画像P1から被写体が含まれる被写体画像Pgを抽出する抽出手段を構成している。
即ち、位置情報生成部8dは、被写体存在画像P1から抽出された被写体画像Pgの位置を特定して、被写体存在画像P1における被写体画像Pgの位置を示す所定階調(例えば、256階調:8bit)のアルファマップM(図3(b)参照)を生成する。
ここで、アルファマップMとは、被写体存在画像P1の各画素について、被写体画像Pgを所定の背景に対してアルファブレンディングする際の重みをアルファ値(α:0〜255)として表したものである。なお、図3(b)並びに後述する図5(d)〜図5(f)にあっては、アルファ値が「0」の被写体画像Pgが存しない領域を黒色で表し、アルファ値が「255」の被写体画像Pgが存する領域を白色で表し、アルファ値が「1〜254」の中間階調の領域をドットを付して白色と黒色の中間色で表すものとする。
このように、位置情報生成部8dは、画像抽出部8cにより抽出された被写体画像Pgの被写体存在画像P1における位置を示す所定階調のアルファマップMを生成する第1生成手段を構成している。
即ち、画像生成部8eは、生成されたアルファマップMに基づいて、被写体存在画像P1の各画素のうち、アルファ値が「255」の画素を所定の単一色画像(図示略)に対して透過させず、アルファ値が「0」の画素を透過させ、アルファ値が1≦α≦254の画素を所定の単一色とブレンディングさせるように、被写体画像Pgを所定の単一色画像と合成して被写体切り抜き画像P2の画像データを生成する。
ここで、被写体存在画像P1は、記録用として記録媒体11aに記録される高解像度の画像データであっても良いし、画像データ生成部4により生成されたライブビュー表示用の低解像度の縮小画像データであっても良い。
なお、被写体切り抜き画像P2の生成方法は、上記と同様であり、その詳細な説明は省略する。
即ち、グラフ生成部8fは、位置情報生成部8dにより生成されたアルファマップMに基づいて、x軸(所定軸)方向のアルファ値のグラフGを生成する。具体的には、グラフ生成部8fは、アルファマップMのy座標を所定座標に固定し、x軸(所定軸)方向に沿ってアルファ値を取得していって当該アルファ値のグラフGa〜Gc(図5(a)〜図5(c)参照)を生成する。
なお、アルファマップMのy軸方向における固定座標は、例えば、アルファマップMの中心座標や、x軸と略等しい方向に沿ったアルファ値が「0」以外の画素の連続性や頻度、x軸と略等しい方向に沿ったアルファ値が「255」の画素の連続性や頻度、x軸と略等しい方向に沿ったアルファ値が「0」の画素の連続性や頻度等を考慮して自動的に特定されても良いし、ユーザによる操作入力部12の所定操作に基づいて所定のy座標が特定されても良い。
このように、グラフ生成部8fは、位置情報生成部8dにより生成されたアルファマップMに基づいて、所定軸方向のアルファ値のグラフGを生成する第2生成手段を構成している。
即ち、修正領域特定部8gは、画像抽出部8cにより抽出された被写体画像Pgにおける修正すべき領域を特定する。具体的には、修正領域特定部8gは、ユーザによる操作入力部12の所定操作に基づいて中央制御部13により設定された被写体画像Pgであるか否かの判定に係る所定の閾値に基づいて、修正領域を特定する。例えば、ユーザによる操作入力部12の所定操作に基づいて所定の閾値を指示する直線が、y軸上の所定のアルファ値に設定されることに基づいて、修正領域特定部8gは、アルファマップMにおける当該アルファ値(所定の閾値)以上の値を有する画素からなる領域を特定する。そして、修正領域特定部8gは、被写体画像Pgの中で、アルファマップMにて特定された領域に対応する領域を修正領域として特定する。
ここで、修正領域特定部8gは、画像抽出部8cにより抽出された被写体画像Pgにおける修正すべき領域を所定条件に従って特定する特定手段を構成している。
即ち、画像修正部8hは、修正領域特定部8gにより特定された修正すべき領域を、被写体存在画像P1における対応する領域に基づいて修正する。具体的には、画像修正部8hは、中央制御部13により設定された所定の閾値(アルファ値)に基づいて、アルファマップMにおける当該アルファ値以上の値を有する画素からなる領域を修正する。より具体的には、画像修正部8hは、アルファマップMにて、中央制御部13により設定された所定の閾値(アルファ値)以上の値を有する中間階調の画素のアルファ値を最大値(例えば、256階調では、「255」)に変更する。また、画像修正部8hは、中央制御部13により所定の閾値が設定される毎に、アルファマップMを順次修正する。
その後、画像生成部8eは、画像修正部8hによる修正後のアルファマップMに基づいて、被写体存在画像P1のライブビュー表示用の縮小画像データから被写体画像Pgを切り抜いた被写体切り抜き画像P2を生成することにより、当該被写体切り抜き画像P2の被写体画像Pgを修正する。
なお、被写体切り抜き画像P2の被写体画像Pgの修正にアルファマップMを用いるようにしたが、一例であってこれに限られるものではなく、例えば、被写体画像Pgの修正領域の画素を被写体存在画像P1の対応する領域の画素で置換する方法など適宜任意に変更可能である。
このように、画像修正部8h及び画像生成部8eは、修正領域特定部8gにより特定された修正すべき領域を、被写体存在画像P1における対応する領域に基づいて修正する修正手段を構成している。
具体的には、表示制御部9は、VRAM、VRAMコントローラ、デジタルビデオエンコーダなどを備えている。そして、デジタルビデオエンコーダは、中央制御部13の制御下にて画像メモリ5から読み出されてVRAM(図示略)に記憶されている輝度信号Y及び色差信号Cb,Crを、VRAMコントローラを介してVRAMから定期的に読み出して、これらのデータを元にビデオ信号を発生して表示部10に出力する。
ここで、表示制御部9は、画像生成部8eにより被写体切り抜き画像P2が生成される毎に、当該被写体切り抜き画像P2を表示部10に順次表示させる表示制御手段を構成している。
被写体画像Pgの画像データは、画像生成部8eの位置情報生成部8dにより生成されたアルファマップM及び被写体存在画像P1と対応付けられて、当該被写体切り抜き画像P2の画像データの拡張子を「.jpe」として記録されている。
中央制御部13は、入力された指示信号によって指示された所定の値を、被写体画像Pgであるか否かの判定に係る所定の閾値として設定する。
ここで、操作入力部12及び中央制御部13は、グラフ生成部8fにより生成されたグラフGにて、被写体画像Pgであるか否かの判定に係る所定の閾値を設定する設定手段を構成している。
図2は、被写体切り抜き処理に係る動作の一例を示すフローチャートである。
また、以下に説明する被写体切り抜き処理にあっては、例えば、被写体として電車の玩具を撮像するものとする。
その後、中央制御部13は、ユーザによる操作入力部12のシャッタボタン12aの所定操作に基づいて撮像指示が入力されたか否かを判定する(ステップS2)。ここで、撮像指示が入力されたと判定されると(ステップS2;YES)、撮像制御部3は、フォーカスレンズの合焦位置や露出条件(シャッター速度、絞り、増幅率等)やホワイトバランス等の撮像条件を調整して、被写体存在画像P1(図3(a)参照)の光学像を所定の条件で電子撮像部2により撮像させる(ステップS3)。そして、画像データ生成部4は、電子撮像部2から転送された被写体存在画像P1のYUVデータを生成する。なお、当該被写体存在画像P1のYUVデータは、画像メモリ5に一時記憶される。
また、撮像制御部3は、当該被写体存在画像P1の撮像の際の合焦位置や露出条件やホワイトバランス等の条件を固定した状態を維持する。
この後、中央制御部13は、ユーザによる操作入力部12のシャッタボタン12aの所定操作に基づいて撮像指示が入力されたか否かを判定する(ステップS5)。そして、ユーザは、被写体を画角外に移動させた後、ユーザにより被写体非存在画像が被写体存在画像P1の半透過の画像と重なるようにカメラ位置が調整されて、操作入力部12のシャッタボタン12aが所定操作されて撮像指示が入力されたと判定されると(ステップS5;YES)、撮像制御部3は、被写体非存在画像の光学像を被写体存在画像P1の撮像後に固定された撮像条件で電子撮像部2により撮像させる(ステップS6)。そして、画像データ生成部4は、電子撮像部2から転送された被写体非存在画像のYUVデータを生成する。なお、当該被写体存在画像P1のYUVデータは、画像メモリ5に一時記憶される。
具体的には、特徴量演算部6は、被写体非存在画像のYUVデータに基づいて、所定数(或いは、所定数以上)の特徴の高いブロック領域(特徴点)を選択して、当該ブロックの内容をテンプレートとして抽出する。そして、ブロックマッチング部7は、特徴抽出処理にて抽出されたテンプレートの画素値が最適にマッチする位置を被写体存在画像P1内にて探索して、画素値の相違度の評価値が最も良かった被写体非存在画像と被写体存在画像P1間の最適なオフセットを当該テンプレートの動きベクトルとして算出する。そして、画像処理部8の画像取得部8aは、画像メモリ5から被写体存在画像P1のYUVデータ及び被写体非存在画像のYUVデータを取得した後、位置合わせ部8bは、ブロックマッチング部7により算出された複数のテンプレートの動きベクトルに基づいて全体の動きベクトルを統計的に算出し、当該動きベクトルに係る特徴点対応を用いて被写体存在画像P1の射影変換行列を算出する。
具体的には、画像抽出部8cは、被写体存在画像P1のYUVデータと被写体非存在画像のYUVデータの各々に対してローパスフィルタをかけて各画像の高周波成分を除去する。その後、画像抽出部8cは、ローパスフィルタをかけた被写体存在画像P1と被写体非存在画像との間で対応する各画素について相違度を算出して相違度マップを生成する。続けて、画像抽出部8cは、各画素に係る相違度マップを所定の閾値で2値化した後、相違度マップから細かいノイズや手ぶれにより相違が生じた領域を除去するために収縮処理を行う。その後、画像抽出部8cは、ラベリング処理を行って、所定値以下の領域や最大領域以外の領域を除去した後、一番大きな島のパターンを被写体画像Pgとして特定し、収縮分を修正するための膨張処理を行う。
具体的には、画像生成部8eは、被写体存在画像P1、単一色画像及びアルファマップMを読み出して画像メモリ5に展開した後、被写体存在画像P1を水平及び垂直ともに所定倍率で縮小してライブビュー表示用の低解像度の縮小画像データを生成する。また、画像生成部8eは、被写体存在画像P1の解像度に合わせてアルファマップMを縮小する。そして、画像生成部8eは、ライブビュー表示用の低解像度の被写体存在画像P1の全ての画素について、アルファ値が「0」の画素については透過させ、アルファ値が1≦α<254の画素については所定の単一色とブレンディングを行い、アルファ値が「255」の画素については何もせずに所定の単一色に対して透過させないようにする。
この結果、例えば、所定の背景内から電車の玩具が被写体として抽出された被写体切り抜き画像P2の画像データが生成されるが、被写体画像Pgの背景色と等しい色の部分などでは、アルファ値が「255」(白色)とならずに、アルファ値が「1〜254」の中間階調(白色と黒色の中間色)の領域が生じてしまう。
図4は、被写体修正処理に係る動作の一例を示すフローチャートである。
また、以下に説明する被写体修正処理にあっては、例えば、被写体画像Pgとして電車の玩具が抽出されたものを修正の対象とする。
続けて、中央制御部13は、ユーザによる操作入力部12の所定操作に基づいて被写体画像Pgの修正指示が入力されたか否かを判定する(ステップS22)。
一方、ステップS22にて、修正指示が入力されていないと判定されると(ステップS22;NO)、中央制御部13は、被写体修正処理を終了させる。
ここで、所定の閾値が入力されたと判定されると(ステップS24;YES)、修正領域特定部8gは、y軸上にて所定の閾値を指示する直線が設定されたアルファ値に基づいて、アルファマップMにおける当該アルファ値(所定の閾値)以上の値を有する画素からなる領域を修正領域として特定する(ステップS25)。そして、画像修正部8hは、アルファマップMにおける修正領域、即ち、所定の閾値(アルファ値)以上の値を有する中間階調の全ての画素のアルファ値を最大値(例えば、256階調では、「255」)に変更することで、修正後のアルファマップM(例えば、アルファマップMa等;図5(d)参照)を生成する(ステップS26)。
具体的には、画像生成部8eは、被写体存在画像P1を水平及び垂直ともに所定倍率で縮小してライブビュー表示用の低解像度の縮小画像データを生成するとともに、被写体存在画像P1の解像度に合わせて修正後のアルファマップM(例えば、アルファマップMa等)を縮小する。そして、画像生成部8eは、ライブビュー表示用の低解像度の被写体存在画像P1の全ての画素について、アルファ値が「0」の画素については透過させ、アルファ値が1≦α<254の画素については所定の単一色とブレンディングを行い、アルファ値が「255」の画素については何もせずに所定の単一色に対して透過させないようにする。
その後、表示制御部9は、画像生成部8eにより生成された被写体切り抜き画像P2(例えば、被写体切り抜き画像P2a等)の画像データに基づいて、所定の単一色画像に被写体が重畳された被写体切り抜き画像P2を表示部10の表示画面に表示させる(ステップS28)。
そして、ステップS24にて、被写体画像Pgであるか否かの判定に係る所定の閾値が新たに入力されると(ステップS24;YES)、修正領域特定部8gは、アルファマップM(例えば、アルファマップMa等)における所定の閾値以上の値を有する画素からなる領域を修正領域として再度特定する(ステップS25)。そして、画像修正部8hは、アルファマップM(例えば、アルファマップMa等)における修正領域、即ち、所定の閾値(アルファ値)以上の値を有する中間階調の全ての画素のアルファ値を最大値(例えば、256階調では、「255」)に変更することで、修正後のアルファマップM(例えば、アルファマップMb、Mc等;図5(e)、図5(f)等参照)を生成する(ステップS26)。
その後、上記と同様に、表示制御部9は、画像生成部8eにより生成された被写体切り抜き画像P2(例えば、被写体切り抜き画像P2b、P2c等)の画像データに基づいて、所定の単一色画像に被写体が重畳された被写体切り抜き画像P2を表示部10の表示画面に表示させる(ステップS28)。
そして、ステップS24にて、被写体画像Pgであるか否かの判定に係る所定の閾値が入力されていないと判定されると(ステップS24;NO)、中央制御部13は、被写体切り抜き画像P2の被写体画像Pgの修正が行われたか否かを判定する(ステップS29)。
一方、被写体画像Pgの修正が行われていないと判定されると(ステップS29;NO)、中央制御部13は、ステップS30をスキップして、被写体修正処理を終了させる。
そして、アルファマップMが順次修正される毎に、当該アルファマップMに基づいて、ライブビュー表示用の被写体存在画像P1から被写体画像Pgを切り抜いた被写体切り抜き画像P2を生成することで、当該被写体切り抜き画像P2の被写体画像Pgを修正することができる。即ち、記録用として記録される高解像度の被写体存在画像P1から被写体切り抜き画像P2を生成するのではなく、表示用の低解像度の被写体存在画像P1から被写体切り抜き画像P2を生成するので、高解像度の被写体存在画像P1は元画像として加工せずに記録しておくことができる。また、表示用の低解像度の被写体存在画像P1を用いることで、高解像度の被写体存在画像P1を用いる場合に比して被写体画像Pgの生成に係る処理の高速化を図ることができる。
また、このとき、被写体切り抜き画像P2が生成される毎(被写体画像Pgが修正される毎)に、当該被写体切り抜き画像P2の被写体画像Pgを表示するので、ユーザに被写体画像Pgの修正度合いを確認させながら、当該被写体画像Pgに対して更なる修正が必要か否かを判断させることができる。
例えば、上記実施形態にあっては、被写体画像Pgであるか否かの判定に係る所定の閾値(アルファ値)をユーザによる操作入力部12の所定操作に基づいて設定するようにしたが、これに限られるものではなく、例えば、当該所定の閾値を自動的に設定するようにしても良い。即ち、グラフGにおけるy軸上にて所定の閾値を指示する直線を自動的に所定方向(例えば、アルファ値が「255」から「0」となる方向)に移動させることで所定の閾値を設定して、当該閾値に基づいてアルファマップMを自動的に修正するようにしても良い。
即ち、操作入力部12にタッチパネル(図示略)を具備して、表示部10に表示されている被写体画像Pg上にて修正すべき領域がユーザにより指定されることで、修正領域特定部8gが修正領域を特定するようにしても良い。具体的には、表示部10に表示されている被写体画像Pg上にて修正すべき領域がユーザにより指定されると、修正領域特定部8gは、当該指定された領域を修正すべき領域として特定する。そして、画像修正部8hは、アルファマップMにおける当該修正領域に対応する画素のアルファ値(中間階調の画素のアルファ値)を最大値(例えば、256階調では、「255」)に変更することで、アルファマップMを修正する。
即ち、撮像装置100のプログラムを記憶するプログラムメモリ(図示略)に、抽出処理ルーチン、特定処理ルーチン、修正処理ルーチンを含むプログラムを記憶しておく。そして、抽出処理ルーチンにより中央制御部13のCPUを、背景内に被写体が存在する被写体存在画像P1と背景と略同一の背景内に被写体の存在しない被写体非存在画像との間で対応する各画素の差分情報に基づいて、被写体存在画像P1から被写体が含まれる被写体画像Pgを抽出する抽出手段として機能させるようにしても良い。また、特定処理ルーチンにより中央制御部13のCPUを、抽出手段により抽出された被写体画像Pgにおける修正すべき領域を特定する特定手段として機能させるようにしても良い。また、修正処理ルーチンにより中央制御部13のCPUを、特定手段により特定された修正すべき領域を、被写体存在画像P1における対応する領域に基づいて修正する修正手段として機能させるようにしても良い。
1 レンズ部
2 電子撮像部
3 撮像制御部
8 画像処理部
8c 画像抽出部
8d 位置情報生成部
8e 画像生成部
8f グラフ生成部
8g 修正領域特定部
8h 画像修正部
12 操作入力部
13 中央制御部
Claims (6)
- 背景内に被写体が存在する被写体存在画像と前記背景内に前記被写体の存在しない被写体非存在画像との間で対応する各画素の差分情報に基づいて、前記被写体存在画像から被写体が含まれる被写体画像を抽出する抽出手段と、
前記抽出手段により抽出された前記被写体画像の前記被写体存在画像における位置を示す所定階調のアルファマップを生成する第1生成手段と、
この第1生成手段により生成されたアルファマップに基づいて、所定軸方向のアルファ値のグラフを生成する第2生成手段と、
この第2生成手段により生成されたグラフにて、前記被写体画像であるか否かの判定に係る所定の閾値を設定する設定手段と、
この設定手段により設定された前記所定の閾値に基づいて、前記抽出手段により抽出された被写体画像における修正すべき領域を特定する特定手段と、
この特定手段により特定された修正すべき領域を、前記被写体存在画像における前記修正すべき領域と対応する領域に基づいて修正する修正手段と、
を備えたことを特徴とする画像処理装置。 - 前記修正手段は、前記設定手段により前記所定の閾値が設定される毎に、前記第1生成手段により生成される前記アルファマップを順次修正することを特徴とする請求項1に記載の画像処理装置。
- 前記修正手段により前記アルファマップが修正される毎に、当該アルファマップに基づいて、表示用の前記被写体存在画像から前記被写体画像を切り抜いた被写体切り抜き画像を順次生成する第3生成手段と、
この第3生成手段により前記被写体切り抜き画像が生成される毎に、当該被写体切り抜き画像を表示部に順次表示させる表示制御手段と、を更に備えることを特徴とする請求項2に記載の画像処理装置。 - 前記特定手段は、前記被写体画像における操作部の所定操作に基づいて指定された領域を前記修正すべき領域として特定することを特徴とする請求項1に記載の画像処理装置。
- 画像処理装置を用いた画像処理方法であって、
背景内に被写体が存在する被写体存在画像と前記背景内に前記被写体の存在しない被写体非存在画像との間で対応する各画素の差分情報に基づいて、前記被写体存在画像から被写体が含まれる被写体画像を抽出する処理と、
抽出された前記被写体画像の前記被写体存在画像における位置を示す所定階調のアルファマップを生成する処理と、
生成されたアルファマップに基づいて、所定軸方向のアルファ値のグラフを生成する処理と、
生成されたグラフにて、前記被写体画像であるか否かの判定に係る所定の閾値を設定する処理と、
設定された前記所定の閾値に基づいて、抽出された被写体画像における修正すべき領域を特定する処理と、
特定された修正すべき領域を、前記被写体存在画像における前記修正すべき領域と対応する領域に基づいて修正する処理と、
を備えたことを特徴とする画像処理方法。 - 画像処理装置のコンピュータを、
背景内に被写体が存在する被写体存在画像と前記背景内に前記被写体の存在しない被写体非存在画像との間で対応する各画素の差分情報に基づいて、前記被写体存在画像から被写体が含まれる被写体画像を抽出する抽出手段、
前記抽出手段により抽出された前記被写体画像の前記被写体存在画像における位置を示す所定階調のアルファマップを生成する第1生成手段、
この第1生成手段により生成されたアルファマップに基づいて、所定軸方向のアルファ値のグラフを生成する第2生成手段、
この第2生成手段により生成されたグラフにて、前記被写体画像であるか否かの判定に係る所定の閾値を設定する設定手段、
この設定手段により設定された前記所定の閾値に基づいて、前記抽出手段により抽出された被写体画像における修正すべき領域を特定する特定手段、
この特定手段により特定された修正すべき領域を、前記被写体存在画像における前記修正すべき領域と対応する領域に基づいて修正する修正手段、
として機能させることを特徴とするプログラム。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
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