JP5564661B2 - 中継ノード及び中継処理プログラム - Google Patents

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Description

本発明は、通信データの中継処理を行う技術に関する。
コンピュータネットワークにおいて、帯域制御装置,DoS(Denial of Service),アクセス制御装置など、ネットワークを流通するトラフィックを監視しながら中継処理を行う中継ノードが利用されている。また、大規模なコンピュータネットワークでは、中継ノードにおけるボトルネックを解消するために、ロードバランサなどの振分ノードを用いて、パケットなどの通信データを複数の中継ノードに振り分ける負荷分散技術が採用されている。この場合、複数の中継ノードにおいてネットワークの帯域制御テーブル(制御データ)が共通していなければならないことから、1つの中継ノードをマスタノードとして、マスタノードで制御データを集中管理する方法がある。
特開平9−44534号公報
しかしながら、マスタノードで制御データを集中管理する場合、マスタとはならなかった中継ノード(スレーブノード)は、通信データの中継処理を実行するたびに、マスタノードに対して制御データの更新依頼を送信しなければならない。このため、更新依頼に係るトラフィックがネットワークを流通し、本来のデータ通信とは関係のないオーバヘッドが増加してしまうおそれがあった。
そこで、本技術は従来の問題点に鑑み、ネットワークを流通する更新依頼を減らし、データ通信におけるオーバヘッドを低減した中継ノード及び中継処理プログラムを提供することを目的とする。
通信データの中継処理のための制御データを管理し、マスタノード又はスレーブノードとして動作する中継ノードは、次のような処理を実行する。
中継ノードは、中継処理中のコネクションの状態を監視する。中継ノードは、スレーブノードとして動作しているときに、通信データが到着すると、マスタノードに対して制御データの更新依頼を送信する。中継ノードは、マスタノードとして動作しているときに、更新依頼が到着すると、コネクションの状態に基づいて、更新依頼を送信したスレーブノードにマスタ権限を移譲するか否かを判定する。そして、中継ノードは、マスタ権限を移譲すると判定すれば、更新依頼を送信したスレーブノードにマスタ移譲通知を送信する。中継ノードは、スレーブノードとして動作しているときに、マスタ移譲通知を受信すると、マスタノードへと移行するための処理を実行する。
本技術によれば、ネットワークを流通する更新依頼が減り、データ通信におけるオーバヘッドを低減することができる。
本技術を適用した情報システムの一例を示す概要図である。 中継ノードの各種機能を示すブロック図である。 コネクション管理テーブルの説明図である。 コネクション状態テーブルの説明図である。 帯域制御テーブルの説明図である。 パケット到着を契機とした処理のフローチャートである。 パケット到着を契機とした処理のフローチャートである。 更新依頼を契機とした処理のフローチャートである。 マスタ通知を契機とした処理のフローチャートである。 具体的な事例を想定した通信例の説明図である。 変形例1におけるコネクション状態テーブルの説明図である。 パケット到着を契機とした変形例1の処理のフローチャートである。 更新依頼を契機とした変形例1の処理のフローチャートである。 変形例2におけるコネクション状態テーブルの説明図である。 パケット到着を契機とした変形例2の処理のフローチャートである。 更新依頼を契機とした変形例2の処理のフローチャートである。 変形例3におけるコネクション状態テーブルの説明図である。 更新依頼を契機とした変形例3の処理のフローチャートである。 パケット到着を契機とした変形例4の処理のフローチャートである。 パケット到着を契機とした変形例4の処理のフローチャートである。
以下、添付された図面を参照して本技術を詳述する。
図1は、本技術を適用した情報システムの一例を示す。
複数のクライアント10は、インターネットなどのネットワーク20を介して、ロードバランサなどの負荷分散を行う振分ノード30に接続される。振分ノード30は、所定ルールに則って、ネットワーク20の一部に並列に複数配置された中継ノード40に対して、クライアント10からの通信データの一例としてのパケットを振り分ける。中継ノード40は、例えば、ネットワーク20の帯域制御を行うノードであって、クライアント10からの要求を処理する複数のサーバ50に接続される。なお、中継ノード40は、汎用コンピュータにより構築される。
中継ノード40は、図2に示すように、RAM(Random Access Memory)などの高速な記憶媒体に、コネクション管理テーブル42,コネクション状態テーブル44及び帯域制御テーブル46を保持する。コネクション管理テーブル42は、制御コネクション及びデータコネクションからなるコネクション群について、各コネクションにおけるクライアント10及びサーバ50並びにマスタとなる中継ノード40(マスタノード)を管理するためのテーブルである。ここで、「マスタ」とは、複数の中継ノード40のうち、中継処理のための制御データとしての帯域制御テーブル46を集中管理するノードのことをいう。コネクション管理テーブル42は、図3に示すように、クライアントIP,サーバIP,クライアントポート,サーバポート,コネクション群ID,マスタ及びコネクション種別を関連付けたレコードを格納する。なお、コネクション管理テーブル42のマスタは、マスタとなる中継ノード40が確定していないとき、例えば、空欄とされる。コネクション状態テーブル44は、コネクション群ごとに、コネクションの接続状態を管理するためのテーブルである。コネクション状態テーブル44は、図4に示すように、コネクション群ID,クライアントIP,サーバIP,クライアントポート,サーバポート及び接続状態を関連付けたレコードを格納する。帯域制御テーブル46は、コネクション群の各コネクションごとにネットワークの帯域制御を行うために、複数の中継ノード40の間で共有するテーブルである。帯域制御テーブル46は、図5に示すように、コネクション群ID,単位時間あたりの送出バイト数及び送出時間を関連付けたレコードを格納する。
また、中継ノード40は、中継処理プログラムを実行することで、図2に示すように、コネクション管理部40A,中継処理部40B,コネクション状態監視部40C,更新依頼部40D,マスタ移行部40E,帯域制御部40F及びマスタ移譲部40Gを夫々具現化する。なお、中継処理プログラムは、CD−ROM,DVD−ROMなどのコンピュータ読取可能な記録媒体から、公知の手段を用いて、中継ノード40のハードディスクなどのストレージにインストールされる。
コネクション管理部40Aは、中継ノード40に到着したパケットを解析することで、コネクションを管理する。中継処理部40Bは、中継ノード40に到着したパケットを、振分ノード30又はサーバ50に転送する。コネクション状態監視部40Cは、中継ノード40に到着したパケットのヘッダを解析して、コネクションごとに、コネクション状態テーブル44を更新する。更新依頼部40Dは、マスタである中継ノード40に対して、帯域制御テーブル46を更新することを依頼する。マスタ移行部40Eは、自分の中継ノード40がマスタになるための各種処理を行う。帯域制御部40Fは、帯域制御テーブル46を更新する。マスタ移譲部40Gは、他の中継ノード40にマスタを移譲するための各種処理を行う。
図6及び図7は、中継ノード40にパケットが到着したことを契機として、コネクション管理部40A,中継処理部40B,コネクション状態監視部40C,更新依頼部40D,マスタ移行部40E及び帯域制御部40Fが協働して実行する処理を示す。
ステップ1(図では「S1」と略記する。以下同様。)では、コネクション管理部40Aが、例えば、TCPヘッダのシーケンス番号を参照して、クライアント10からサーバ50へと向かう「上りトラフィック」であるか否かを判定する。そして、コネクション管理部40Aは、上りトラフィックであると判定すれば処理をステップ2へと進める一方(Yes)、サーバ50からクライアント10へと向かう「下りトラフィック」であると判定すれば処理をステップ5へと進める(No)。
ステップ2では、コネクション状態監視部40Cが、例えば、TCPヘッダのコントロールフラグを参照して、コネクションを確立させるための「SYNパケット」又はコネクションを切断するための「FINパケット」であるか否かを判定する。そして、コネクション状態監視部40Cは、「SYNパケット」又は「FINパケット」であると判定すれば処理をステップ3へと進める一方(Yes)、「SYNパケット」又は「FINパケット」のいずれでもないと判定すれば処理をステップ4へと進める(No)。
ステップ3では、コネクション状態監視部40Cが、パケットに含まれるクライアントIP,クライアントポート,サーバIP及びサーバポートで特定されるコネクション群について、コネクション状態テーブル44を更新する。即ち、コネクション状態監視部40Cは、「SYNパケット」であればレコードを追加する一方、「FINパケット」であればレコードを削除する。
ステップ4では、中継処理部40Bが、上りトラフィックであればパケットをサーバ50に転送する一方、下りトラフィックであればパケットを振分ノード30に転送する。ここで、中継処理部40Bは、トラフィック量が多い下りトラフィックについて、帯域制御テーブル46を参照して公知の帯域制御処理を行う。なお、帯域制御処理により送信されなかったパケットは、処理待ちバッファ48に到着順に蓄積される。
ステップ5では、コネクション管理部40Aが、コネクション管理テーブル42を参照して、パケットに含まれるクライアントIP,クライアントポート,サーバIP及びサーバポートにより特定されるコネクション群を識別する。
ステップ6では、コネクション管理部40Aが、コネクション管理テーブル42を参照して、パケットにデータコネクションのサーバIP及びサーバポートを指示するコマンドが含まれているか否かを判定する。そして、コネクション管理部40Aは、データコネクションのサーバIP及びサーバポートを指示するコマンドが含まれていると判定すれば処理をステップ7へと進める一方(Yes)、含まれていないと判定すれば処理をステップ8へと進める。
ステップ7では、コネクション管理部40Aが、他の中継ノード40に対して、自分の中継ノード40がマスタであることを通知する(マスタ通知)。ここで、マスタ通知は、コネクション群を特定可能とするクライアントIP,クライアントポート,サーバIP及びサーバポートを含む。
ステップ8では、中継処理部40Bが、コネクション管理テーブル42を参照して、自分の中継ノード40がマスタであるか否かを判定する。そして、中継処理部40Bは、自分の中継ノード40がマスタであると判定すれば処理をステップ9へと進める一方(Yes)、自分の中継ノード40がマスタでない(即ち、スレーブである)と判定すれば処理をステップ10へと進める(No)。
ステップ9では、帯域制御部40Fが、パケットに含まれるクライアントIP,クライアントポート,サーバIP及びサーバポートで特定されるコネクション群について、帯域制御テーブル46を更新する。即ち、帯域制御部40Fは、送出バイト数にパケットのバイト数を加算すると共に、送出時間に帯域制御間隔(例えば、1秒)における経過時間を書き込む。なお、帯域制御部40Fは、帯域制御間隔が経過したとき、帯域制御テーブル46の送出バイト数及び送出時間を夫々リセットする(以下同様)。その後、帯域制御部40Fは、処理をステップ2へと進める。
ステップ10では、更新依頼部40Dが、コネクション管理テーブル42を参照して、パケットに含まれるクライアントIP,クライアントポート,サーバIP及びサーバポートで特定されるコネクション群について、マスタが確定しているか否かを判定する。そして、更新依頼部40Dは、マスタが確定していると判定すれば処理をステップ11へと進める一方(Yes)、マスタが確定していないと判定すれば処理をステップ15へと進める(No)。
ステップ11では、更新依頼部40Dが、マスタである中継ノード40に対して、帯域制御テーブル46を更新するための更新依頼を送信する。更新依頼は、更新対象であるコネクション群を特定可能とするクライアントIP,クライアントポート,サーバIP及びサーバポートを含む。なお、更新依頼部40Dは、更新依頼を送信した中継ノード40から応答があるまで待機する。
ステップ12では、マスタ移行部40Eが、更新依頼に対する応答に、マスタを移譲することを示すマスタ移譲通知が含まれているか否かを判定する。そして、マスタ移行部40Eは、応答にマスタ移譲通知が含まれていると判定すれば処理をステップ13へと進める一方(Yes)、応答にマスタ移譲通知が含まれていないと判定すれば処理をステップ2へと進める(No)。
ステップ13では、マスタ移行部40Eが、応答に含まれる帯域制御情報を帯域制御テーブル46に保存する。即ち、マスタ移行部40Eは、マスタであった中継ノード40から通知された帯域制御情報を受け継ぐことで、自分の中継ノード40がマスタとして動作できるようにする。
ステップ14では、マスタ移行部40Eが、コネクション管理テーブル42に、自分の中継ノード40がマスタとなることを書き込む。その後、マスタ移行部40Eは、処理をステップ2へと進める。
ステップ15では、マスタ移行部40Eが、他の中継ノード40に対して、自分の中継ノード40がマスタであることを通知する(マスタ通知)。その後、マスタ移行部40Eは、処理をステップ2へと進める。
かかるパケット到着を契機とする処理によれば、パケットが下りトラフィックであり、かつ、自分の中継ノード40がマスタであれば、帯域制御を行うための帯域制御テーブル46が更新される。また、パケットが下りトラフィックであり、かつ、自分の中継ノード40がスレーブであれば、マスタが確定しているか否かに応じて、次のような処理が実行される。即ち、マスタが確定していれば、マスタである中継ノード40に対して更新依頼が行われ、更新依頼の応答としてマスタ移譲通知があると、自分の中継ノード40をマスタとするための各種処理が行われる。一方、マスタが確定していなければ、他の中継ノード40に対して、自分の中継ノード40がマスタとなることが通知される。そして、パケット及び自分の中継ノード40の如何にかかわらず、コネクション状態テーブル44が必要に応じて更新されると共に、パケットが振分ノード30又はサーバ50に転送される。
図8は、中継ノード40に更新依頼が到着したことを契機として、帯域制御部40F及びマスタ移譲部40Gが協働して実行する処理を示す。
ステップ21では、帯域制御部40Fが、更新依頼に含まれるクライアントIP,クライアントポート,サーバIP及びサーバポートで特定されるコネクション群について、帯域制御テーブル46を更新する。即ち、帯域制御部40Fは、送出バイト数にパケットのバイト数を加算すると共に、送出時間に帯域制御間隔における経過時間を書き込む。
ステップ22では、マスタ移譲部40Gが、コネクション状態テーブル44を参照して、更新依頼に含まれるクライアントIP,クライアントポート,サーバIP及びサーバポートで特定されるコネクション群について、接続中のコネクションがあるか否かを判定する。そして、マスタ移譲部40Gは、接続中のコネクションがないと判定すれば処理をステップ23へと進める一方(Yes)、接続中のコネクションがあると判定すれば処理をステップ25へと進める(No)。
ステップ23では、マスタ移譲部40Gが、更新依頼を送信した中継ノード40に対して、マスタ移譲通知を応答する。マスタ移譲通知は、帯域制御テーブル46を再現可能な帯域制御情報、並びに、コネクション群を特定可能とするクライアントIP,クライアントポート,サーバIP及びサーバポートを夫々含む。
ステップ24では、マスタ移譲部40Gが、更新依頼を送信した中継ノード40を除く他の中継ノード40に対して、マスタ変更を通知する。
ステップ25では、マスタ移譲部40Gが、更新依頼を送信した中継ノード40に対して、処理を続行すべきことを通知するために応答する。
かかる更新依頼到着を契機とする処理によれば、マスタである中継ノード40において、更新依頼に応答して、帯域制御テーブル46が更新される。また、接続中のコネクションがなければ、更新依頼を送信した中継ノード40に対してマスタ権限を移譲することが通知されると共に、他の中継ノード40に対してマスタを変更することが通知される。一方、接続中のコネクションがあれば、更新依頼を送信した中継ノード40に対して応答が返送される。
図9は、中継ノード40にマスタ通知が到着したことを契機として、マスタ移行部40Eが実行する処理を示す。
ステップ31では、マスタ移行部40Eが、マスタ通知に含まれるクライアントIP,クライアントポート,サーバIP及びサーバポートにより特定されるコネクション群について、コネクション管理テーブル42のマスタを登録する。即ち、マスタ移行部40Eは、通知されたマスタをコネクション管理テーブル42に登録する。
かかるマスタ通知到着を契機とする処理によれば、マスタ通知があると、コネクション管理テーブル42のマスタが登録される。
従って、マスタである中継ノード40において帯域制御テーブル46を更新するとき、接続中のコネクションがなければ、更新依頼を送信した中継ノード40に対してマスタが移譲されることとなる。このため、情報システム全体から見ると、マスタに更新依頼があったことを契機として、パケット量の変化に応じてマスタとなる中継ノード40が徐々に変わっていくように見える。また、マスタである中継ノード40が新たなマスタを決定するので、1つのコネクション群に対して複数の中継ノード40が同時にマスタとなることがない。よって、ネットワークを流通する更新依頼が減り、データ通信におけるオーバヘッドを低減することができる。
ここで、本技術の理解を容易ならしめることを目的として、図10を参照しつつ、具体的な事例を想定した通信例について説明する。
[通信例1(制御コネクションによる通信)]
前提条件として、クライアント1がサーバ2との間でTCPの制御コネクションを作成し、振分ノード30がマスタである中継ノード3にパケットを振り分けるものとする。なお、コネクション管理テーブル42には、制御コネクションの情報が予め格納されているものとする。
1.クライアント1が、サーバ2に対してFTPのPASVコマンドを送信する。このとき、クライアント1は、制御コネクション(クライアントIP=10.0.0.1,サーバIP=20.0.0.1,クライアントポート=23435,サーバポート=21)のパケットを送信する。
2.振分ノード30は、中継ノード3にパケットを転送する。
3.パケットは上りパケットであるので、中継ノード3はパケットをサーバ2に転送する。
4.サーバ2は、FTPのPASVコマンドに対するレスポンスを応答する。このとき、サーバ2は、「227 Entering Passive Mode (20.0.0.1, 156, 115)」という文字列を応答する。
5.中継ノード3は、サーバ2からの応答メッセージを解析し、サーバIPが20.0.0.1,サーバポートが40051(156×256+115)のコネクションが、制御コネクションのデータコネクションに相当することを識別する。そして、中継ノード3は、他の中継ノード1,2,4及び5に対して、中継ノード3がマスタであることを通知する。
6.中継ノード1,2,4及び5は、中継ノード3がマスタであることをコネクション管理テーブル42に格納する。
7.中継ノード3は、自分がマスタであるため、帯域制御テーブル46を更新する。
8.中継ノード3は、パケットがコネクションの確立又は切断を示すものでないことから、パケットをそのままクライアント1に送信する。
9.クライアント1は、中継ノード3からのパケットをFTPのレスポンスとして受信する。
[通信例2(データコネクションによる通信、マスタ移譲がない場合)]
前提条件として、クライアント1が通信例1のパケットを受信し、データコネクションとして、指定されたサーバIP及びサーバポートへのTCPコネクション(データコネクション)が作成されているものとする。
1.クライアント1が、サーバ2に対して、データコネクションを作成するためのTCPのSYNパケットを送信する。このとき、クライアント1は、クライアントIP=10.0.0.1,サーバIP=20.0.0.1,クライアントポート=23436,サーバポート=40051のパケットを送信する。
2.振分ノード30は、クライアント1からサーバ2へと送信されたパケットがSYNパケットであることから、宛先となる中継ノード40を決定してパケットを転送する。ここでは、例えば、パケットが中継ノード4に転送されたものとする。
3.中継ノード4は、SYNパケットにより新たなコネクションが確立されるため、コネクション状態テーブル44に、クライアントIP=10.0.0.1,サーバIP=20.0.0.1,クライアントポート=23436,サーバポート=40051が設定されたレコードを追加する。そして、中継ノード4は、サーバ2にパケットを転送する。
4.サーバ2は、TCPのSYN/ACKパケットを応答する。
5.中継ノード4は、コネクション管理テーブル42からデータコネクションのレコードを読み出し、データコネクションがコネクション群1に属し、かつ、中継ノード3がマスタであることを把握する。そして、中継ノード4は、自分がマスタでないため、マスタである中継ノード3に対して更新依頼を送信する。ここで、更新依頼には、コネクション群ID及びパケットのバイト数が含まれる。
6.中継ノード3は、中継ノード4からの更新依頼を受信し、帯域制御テーブル46を更新する。このとき、中継ノード3は、コネクション群1に属するデータコネクションの状態が接続中であるため、マスタ移譲を行わないと決定して、中継ノード4に応答する。
7.中継ノード4は、パケットがコネクションの確立又は切断を行うものでないことから、パケットをそのままクライアント1に対して送信する。
8.クライアント1は、中継ノード4からのパケットをTCP SYNの応答パケットとして受信する。
[通信例3(データコネクションによる通信、マスタ移譲がある場合)]
前提条件として、マスタである中継ノード3の制御コネクションについて、TCPのFINパケットによりコネクションが切断された後、データコネクションの通信が行われたものとする。なお、TCPのFINパケットに対する処理結果として、中継ノード3が、制御コネクションの状態が変化することを認識していると共に、コネクション状態テーブル44の該当レコードが削除されているものとする。
1.クライアント1が、サーバ2に対してFTPのパケットを送信する。このとき、クライアント1は、クライアントIP=10.0.0.1,サーバIP=20.0.0.1,クライアントポート=23436,サーバポート=40051のパケットを送信する。
2.振分ノード30は、中継ノード4に対してパケットを振り分ける。
3.中継ノード4は、パケットが上りトラフィックなので、パケットをサーバ1に転送する。
4.サーバ1は、FTPの処理を行った後、応答パケットを送信する。
5.中継ノード4は、コネクション管理テーブル42からデータコネクションのレコードを読み出し、コネクションがコネクション群1に属し、かつ、中継ノード3がマスタであることを把握する。そして、中継ノード4は、自分はマスタでないため、マスタである中継ノード3に対して更新依頼を送信する。
6.中継ノード3は、中継ノード4からの更新依頼を受信し、帯域制御テーブル46を更新する。このとき、中継ノード3は、コネクション群1に属する制御コネクションが切断済みであるため、マスタ移譲を行うことを決定して、中継ノード4に応答する。
7.中継ノード4は、中継ノード3からマスタ移譲を行うことが通知されたため、コネクション管理テーブル42におけるコネクション群1のマスタを中継ノード4に書き換える。また、中継ノード4は、帯域制御テーブル46を更新する。
8.中継ノード3は、他の中継ノード1,2及び5に対して、コネクション群1のマスタが中継ノード4に変わったことを通知する。なお、中継ノード3がマスタの移譲開始から完了までの間に、他の中継ノード1,2又は5から更新依頼を受けていた場合には、例えば、中継ノード4に更新依頼をリダイレクトするなどの処置をとれば、マスタ移行中に発生した更新処理も対処可能である。
9.中継ノード3は、パケットがコネクションの確立又は切断を行うものでないことから、パケットをそのままクライアント1に対して送信する。
10.クライアント1は、中継ノード3からの応答パケットを受信する。
次に、中継ノードの変形例について説明する。
[第1変形例]
本変形例では、マスタである中継ノード40は、所定時間(例えば、10秒)通信がないときに、更新依頼を送信したスレーブである中継ノード40にマスタを移譲する。この場合、コネクション状態テーブルには、図11に示すように、コネクション群ID,クライアントIP,サーバIP,クライアントポート,サーバポート及び最終アクセス時刻を関連付けたレコードが格納される。
図12は、中継ノード40にパケットが到着したことを契機として、コネクション管理部40A,中継処理部40B,コネクション状態監視部40C,更新依頼部40D,マスタ移行部40E及び帯域制御部40Fが協働して実行する処理を示す。なお、本処理は、図6に示す処理と大部分が共通するので、相違する部分のみ説明し、他の処理については、図6及び図7の説明を参照されたい(以下同様)。
ステップ2では、コネクション状態監視部40Cが、例えば、TCPヘッダのコントロールフラグを参照して、コネクションを確立させるための「SYNパケット」又はコネクションを切断するための「FINパケット」であるか否かを判定する。そして、コネクション状態監視部40Cは、「SYNパケット」又は「FINパケット」であると判定すれば処理をステップ41へと進める一方(Yes)、「SYNパケット」又は「FINパケット」のいずれでもないと判定すれば処理をステップ42へと進める(No)。
ステップ41では、コネクション状態監視部40Cが、パケットに含まれるクライアントIP,クライアントポート,サーバIP及びサーバポートで特定されるコネクション群について、コネクション状態テーブル44を更新する。即ち、コネクション状態監視部40Cは、「SYNパケット」であればレコードを追加する一方、「FINパケット」であればレコードを削除する。
ステップ42では、コネクション状態監視部40Cが、パケットに含まれるクライアントIP,クライアントポート,サーバIP及びサーバポートで特定されるコネクション群について、コネクション状態テーブル44の最終アクセス時刻を更新する。
図13は、中継ノード40に更新依頼が到着したことを契機として、帯域制御部40F及びマスタ移譲部40Gが協働して実行する処理を示す。なお、本処理は、図8に示す処理と大部分が共通するので、相違する部分のみ説明する。他の処理については、図8の説明を参照されたい。
ステップ22では、マスタ移譲部40Gが、コネクション状態テーブル44を参照して、更新依頼に含まれるクライアントIP,クライアントポート,サーバIP及びサーバポートで特定されるコネクション群について、接続中のコネクションがあるか否かを判定する。そして、マスタ移譲部40Gは、接続中のコネクションがないと判定すれば処理をステップ23へと進める一方(Yes)、接続中のコネクションがあると判定すれば処理をステップ43へと進める(No)。
ステップ43では、マスタ移譲部40Gが、コネクション状態テーブル44の最終アクセス時刻を参照して、接続中のコネクションについて、所定時間通信がなかった否かを判定する。そして、マスタ移譲部40Gは、通信がなかったと判定すれば処理をステップ23へと進める一方(Yes)、通信があったと判定すれば処理をステップ25へと進める(No)。
このようにすれば、マスタである中継ノード40のコネクションを積極的に切断しないアプリケーションであっても、無通信状態が所定時間連続すると、マスタ移譲が行われることとなる。このため、パケットが到着した中継ノード40にマスタが移ることから、ネットワークを流通する更新依頼が減り、データ通信におけるオーバヘッドを低減することができる。
[変形例2]
本変形例では、マスタである中継ノード40は、FTPの制御コネクションのみを処理し、かつ、FTPのデータコネクションがスレーブである中継ノード40で処理されているときに、更新依頼を送信したスレーブである中継ノード40にマスタを移譲する。この場合、コネクション状態テーブル44には、図14に示すように、コネクション群ID,クライアントIP,サーバIP,クライアントポート,サーバポート及びプロトコルが関連付けられたレコードが格納される。
図15は、中継ノード40にパケットが到着したことを契機として、コネクション管理部40A,中継処理部40B,コネクション状態監視部40C,更新依頼部40D,マスタ移行部40E及び帯域制御部40Fが協働して実行する処理を示す。
ステップ44では、コネクション状態監視部40Cが、例えば、TCPヘッダのコントロールフラグを参照して、コネクションを確立させるための「SYNパケット」であるか否かを判定する。そして、コネクション状態監視部40Cは、「SYNパケット」であると判定すれば処理をステップ45へと進める一方(Yes)、「SYNパケット」でないと判定すれば処理をステップ46へと進める(No)。
ステップ45では、コネクション状態監視部40Cが、パケットに含まれるクライアントIP,クライアントポート,サーバIP及びサーバポートで特定されるコネクション群について、コネクション状態テーブル44にレコードを追加する。このとき、コネクション状態監視部40Cは、例えば、サーバポートのポート番号からプロトコルを判別し、コネクション状態テーブルにプロトコルを併せて設定する。具体的には、FTPの制御コネクションのポート番号は通常固定値(21)であるため、コネクション状態監視部40Cは、サーバポートが21であるか否かを介して、プロトコルがFTPであるか否かを判定する。
ステップ46では、コネクション状態監視部40Cが、例えば、TCPヘッダのコントロールフラグを参照して、コネクションを切断するための「FINパケット」であるか否かを判定する。そして、コネクション状態監視部40Cは、「FINパケット」であると判定すれば処理をステップ47へと進める一方(Yes)、「FINパケット」でないと判定すれば処理をステップ4へと進める(No)。
ステップ47では、コネクション状態監視部40Cが、パケットに含まれるクライアントIP,クライアントポート,サーバIP及びサーバポートで特定されるコネクション群について、コネクション状態テーブル44からレコードを削除する。
図16は、中継ノード40に更新依頼が到着したことを契機として、帯域制御部40F及びマスタ移譲部40Gが協働して実行する処理を示す。
ステップ22では、マスタ移譲部40Gが、コネクション状態テーブル44を参照して、更新依頼に含まれるクライアントIP,クライアントポート,サーバIP及びサーバポートで特定されるコネクション群について、接続中のコネクションがあるか否かを判定する。そして、マスタ移譲部40Gは、接続中のコネクションがないと判定すれば処理をステップ23へと進める一方(Yes)、接続中のコネクションがあると判定すれば処理をステップ48へと進める(No)。
ステップ48では、マスタ移譲部40Gが、コネクション状態テーブル44を参照して、自身が管理するコネクション群の全コネクションがFTPの制御コネクションであるか否かを判定する。そして、マスタ移譲部40Gは、コネクション群の全コネクションがFTPの制御コネクションであると判定すれば処理をステップ23へと進める一方(Yes)、コネクション群の全コネクションがFTPの制御コネクションでないと判定すれば処理をステップ25へと進める(No)。
このようにすれば、プロトコルに応じてトラフィック量が異なるアプリケーションであっても、通信量が多いデータコネクションを処理する中継ノード40が優先的にマスタとされる。このため、ネットワークを流通する更新依頼が減り、データ通信におけるオーバヘッドを低減することができる。
[変形例3]
本変形例では、HTTPにおいては、レスポンスメッセージに下りトラフィックのデータ量を示すContent-Lengthヘッダがあることに着目し、予想されるデータ量に応じてマスタを移譲する。この場合、コネクション状態テーブル44には、図17に示すように、コネクション群ID,クライアントIP,サーバIP,クライアントポート,サーバポート及び予想データ量が関連付けられたレコードが格納される。
中継ノード40にパケットが到着したことを契機として、コネクション管理部40A,中継処理部40B,コネクション状態監視部40C,更新依頼部40D,マスタ移行部40E及び帯域制御部40Fが協働して実行する処理は、ステップ3及びステップ11を除き、図6及び図7と同一である。
ステップ3では、コネクション状態監視部40Cが、パケットに含まれるクライアントIP,クライアントポート,サーバIP及びサーバポートで特定されるコネクション群について、コネクション状態テーブル44を更新する。即ち、コネクション状態監視部40Cは、「SYNパケット」であればレコードを追加する一方、「FINパケット」であればレコードを削除する。また、コネクション状態監視部40Cは、レスポンスメッセージにContent-Lengthヘッダが含まれるとき、Content-Lengthヘッダが示すデータ量からパケット量を減算した値に基づいて、コネクション状態テーブル44の予想データ量を更新する。一方、コネクション状態監視部40Cは、レスポンスメッセージにContent-Lengthヘッダが含まれていないとき、コネクション状態テーブル44の予想データ量からパケット量を減算する。
ステップ11では、更新依頼部40Dが、マスタである中継ノード40に対して、帯域制御テーブル46を更新するための更新依頼を送信する。このとき、更新依頼部40Dは、コネクション状態テーブル44の予想データ量を参照し、予想データ量にContent-Lengthヘッダが示すデータ量を加算した値を併せて送信する。
図18は、中継ノード40に更新依頼が到着したことを契機として、帯域制御部40F及びマスタ移譲部40Gが協働して実行する処理を示す。
ステップ22では、マスタ移譲部40Gが、コネクション状態テーブル44を参照して、更新依頼に含まれるクライアントIP,クライアントポート,サーバIP及びサーバポートで特定されるコネクション群について、接続中のコネクションがあるか否かを判定する。そして、マスタ移譲部40Gは、接続中のコネクションがないと判定すれば処理をステップ23へと進める一方(Yes)、接続中のコネクションがあると判定すれば処理をステップ49へと進める(No)。
ステップ49では、マスタ移譲部40Gが、コネクション状態テーブル44を参照して、スレーブである中継ノード40の予想データ量がマスタである中継ノード40の予想データ量より大きく、かつ、所定値(例えば、10MB)以上であるか否かを判定する。そして、マスタ移譲部40Gは、前述した条件が成立していれば処理をステップ23へと進める一方(Yes)、前述した条件が成立していなければ処理をステップ25へと進める(No)。
このようにすれば、ヘッダに通信データ量が含まれるプロトコルにおいて、将来的に通信データ量が多くなると予想される中継ノード40を優先的にマスタとすることができる。このため、ネットワークを流通する更新依頼が減り、データ通信におけるオーバヘッドを低減することができる。このとき、スレーブである中継ノード40の予想データ量が所定値以上であることをマスタ移譲の条件としているため、頻繁にマスタが移譲されることが抑制され、マスタ移行に係るネットワーク負荷の増加を抑制することができる。
なお、データ転送時に予めコンテンツサイズを宣言するプロトコルであれば、HTTPに限らず、プロトコルのフォーマットに応じてコンテンツサイズを読み出すようにすれば、同様な処理で実現できる。
[変形例4]
本変形例では、FTPにおいては、メッセージに、例えば、「150 Opening BINARY mode data connection for bigdata.iso(685768704 bytes).」とデータ長が含まれることに着目し、予想されるデータ量に応じてマスタを移譲する。この場合、コネクション状態テーブル44としては、図17に示すテーブルを利用する。また、更新依頼到着を契機とする処理は、変形例3と同一である。
図19及び図20は、中継ノード40にパケットが到着したことを契機として、コネクション管理部40A,中継処理部40B,コネクション状態監視部40C,更新依頼部40D,マスタ移行部40E及び帯域制御部40Fが協働して実行する処理を示す。なお、図19及び図20に示す処理は、図6及び図7に示す処理と大部分が共通するので、共通する処理については簡単に説明する。
ステップ51では、コネクション管理部40Aが、「上りトラフィック」であるか否かを判定する。そして、コネクション管理部40Aは、上りトラフィックであると判定すれば処理をステップ52へと進める一方(Yes)、下りトラフィックであると判定すれば処理をステップ55へと進める(No)。
ステップ52では、コネクション状態監視部40Cが、コネクションを確立させるための「SYNパケット」又はコネクションを切断するための「FINパケット」であるか否かを判定する。そして、コネクション状態監視部40Cは、「SYNパケット」又は「FINパケット」であると判定すれば処理をステップ53へと進める一方(Yes)、「SYNパケット」又は「FINパケット」のいずれでもないと判定すれば処理をステップ54へと進める(No)。
ステップ53では、コネクション状態監視部40Cが、パケットに含まれるクライアントIP,クライアントポート,サーバIP及びサーバポートで特定されるコネクション群について、コネクション状態テーブル44を更新する。また、コネクション状態監視部40Cは、他の中継ノード40からデータ長の通知があったときに、コネクション状態テーブル44の予想データ量を更新する。
ステップ54では、中継処理部40Bが、上りトラフィックであればパケットをサーバ50に転送する一方、下りトラフィックであればパケットを振分ノード30に転送する。
ステップ55では、コネクション管理部40Aが、コネクション管理テーブル42を参照して、パケットに含まれるクライアントIP,クライアントポート,サーバIP及びサーバポートにより特定されるコネクション群を識別する。
ステップ56では、コネクション管理部40Aが、コネクション管理テーブル42を参照して、パケットにデータコネクションのサーバIP及びサーバポートを指示するコマンドが含まれているか否かを判定する。そして、コネクション管理部40Aは、データコネクションのサーバIP及びサーバポートを指示するコマンドが含まれていると判定すれば処理をステップ57へと進める一方(Yes)、含まれていないと判定すれば処理をステップ58へと進める。
ステップ57では、コネクション管理部40Aが、他の中継ノード40に対して、自分の中継ノード40がマスタであることを通知する。
ステップ58では、コネクション管理部40Aが、パケットにデータ長が記載されているか否かを判定する。そして、コネクション管理部40Aは、パケットにデータ長が記載されていると判定すれば処理をステップ59へと進める一方(Yes)、パケットにデータ長が記載されていないと判定すれば処理をステップ60へと進める(No)。
ステップ59では、コネクション管理部40Aが、他の中継ノード40に対して、予想されるデータ長を通知する。
ステップ60では、中継処理部40Bが、コネクション管理テーブル42を参照して、自分の中継ノード40がマスタであるか否かを判定する。そして、中継処理部40Bは、自分の中継ノード40がマスタであると判定すれば処理をステップ61へと進める一方(Yes)、自分の中継ノード40がマスタでない(即ち、スレーブである)と判定すれば処理をステップ62へと進める(No)。
ステップ61では、帯域制御部40Fが、パケットに含まれるクライアントIP,クライアントポート,サーバIP及びサーバポートで特定されるコネクション群について、帯域制御テーブル46を更新する。その後、帯域制御部40Fは、処理をステップ52へと進める。
ステップ62では、更新依頼部40Dが、コネクション管理テーブル42を参照して、パケットに含まれるクライアントIP,クライアントポート,サーバIP及びサーバポートで特定されるコネクション群について、マスタが確定しているか否かを判定する。そして、更新依頼部40Dは、マスタが確定していると判定すれば処理をステップ63へと進める一方(Yes)、マスタが確定していないと判定すれば処理をステップ67へと進める(No)。
ステップ63では、更新依頼部40Dが、コネクション状態テーブル44を参照し、予想データ量からパケット量を減算したデータ量を算出し、マスタである中継ノード40に対して、帯域制御テーブル46を更新するための更新依頼を送信する。
ステップ64では、マスタ移行部40Eが、更新依頼に対する応答に、マスタを移譲することを示すマスタ移譲通知が含まれているか否かを判定する。そして、マスタ移行部40Eは、応答にマスタ移譲通知が含まれていると判定すれば処理をステップ65へと進める一方(Yes)、応答にマスタ移譲通知が含まれていないと判定すれば処理をステップ52へと進める(No)。
ステップ65では、マスタ移行部40Eが、応答に含まれる帯域制御情報を帯域制御テーブル46に保存する。
ステップ76では、マスタ移行部40Eが、コネクション管理テーブル42に、自分の中継ノード40がマスタとなることを書き込む。その後、マスタ移行部40Eは、処理をステップ52へと進める。
ステップ67では、マスタ移行部40Eが、他の中継ノード40に対して、自分の中継ノード40がマスタであることを通知する。その後、マスタ移行部40Eは、処理をステップ52へと進める。
このようにすれば、変形例3と同様に、将来的に通信データ量が多くなると予想される中継ノード40を優先的にマスタとすることができる。このため、ネットワークを流通する更新依頼が減り、データ通信におけるオーバヘッドを低減することができる。このとき、マスタである中継ノード40の予想データ量が所定値以上であることをマスタ移譲の条件としているため、頻繁にマスタが移譲されることが抑制され、マスタ移行に係るネットワーク負荷の増加を抑制することができる。
なお、中継ノード40としては、帯域制御装置に限らず、DoS,アクセス制御装置など、ネットワークを流通するトラフィックを監視しながら中継処理を行う各種装置とすることができる。
以上の変形例1〜4を含む実施形態に関し、更に以下の付記を開示する。
(付記1)通信データの中継処理のための制御データを管理し、マスタノード又はスレーブノードとして動作する中継ノードであって、中継処理中のコネクションの状態を監視する監視部と、前記スレーブノードとして動作しているときに、通信データが到着すると、前記マスタノードに対して制御データの更新依頼を送信する依頼部と、前記マスタノードとして動作しているときに、前記更新依頼が到着すると、前記状態に基づいて、前記更新依頼を送信したスレーブノードにマスタ権限を移譲するか否かを判定し、前記マスタ権限を移譲すると判定すれば、前記更新依頼を送信したスレーブノードにマスタ移譲通知を送信する移譲部と、前記スレーブノードとして動作しているときに、前記マスタ移譲通知を受信すると、マスタノードへと移行するための処理を実行する移行部と、を有することを特徴とする中継ノード。
(付記2)前記移譲部は、前記通信データの属するコネクションが監視対象として登録されていないときに、前記更新依頼を送信したスレーブノードにマスタ権限を移譲すると判定する、ことを特徴とする付記1記載の中継ノード。
(付記3)前記移譲部は、前記通信データの属するコネクションの通信が所定時間行われなかったときに、前記更新依頼を送信したスレーブノードにマスタ権限を移譲すると判定する、ことを特徴とする付記1記載の中継ノード。
(付記4)前記コネクションは、制御コネクション及びデータコネクションを含み、前記移譲部は、前記マスタノードが制御コネクションのみを処理し、かつ、データコネクションを処理するスレーブノードから更新依頼があったときに、前記更新依頼を送信したスレーブノードにマスタ権限を移譲すると判定する、ことを特徴とする付記1記載の中継ノード。
(付記5)前記監視部は、前記通信データに含まれるコンテンツのサイズから、前記マスタノード又は前記スレーブノードにおいて今後中継される通信データのデータ量を推測し、前記移譲部は、前記更新依頼を送信したスレーブノードにおけるデータ量が前記マスタノードにおけるデータ量より大きいときに、前記更新依頼を送信したスレーブノードにマスタ権限を移譲すると判定する、ことを特徴とする付記1記載の中継ノード。
(付記6)前記移譲部は、さらに、前記更新依頼を送信したスレーブノードにおけるデータ量が所定値以上であるときに、前記更新依頼を送信したスレーブノードにマスタ権限を移譲すると判定する、ことを特徴とする付記5記載の中継ノード。
(付記7)マスタノード又はスレーブノードとして動作する中継ノードが、通信データの中継処理のための制御データを管理する中継処理プログラムであって、前記中継ノードに、中継処理中のコネクションの状態を監視するステップと、前記スレーブノードとして動作しているときに、通信データが到着すると、前記マスタノードに対して制御データの更新依頼を送信するステップと、前記マスタノードとして動作しているときに、前記更新依頼が到着すると、前記状態に基づいて、前記更新依頼を送信したスレーブノードにマスタ権限を移譲するか否かを判定し、前記マスタ権限を移譲すると判定すれば、前記更新依頼を送信したスレーブノードにマスタ移譲通知を送信するステップと、前記スレーブノードとして動作しているときに、前記マスタ移譲通知を受信すると、マスタノードへと移行するための処理を実行するステップと、を実現させるための中継処理プログラム。
20 ネットワーク
40 中継ノード
40C コネクション状態監視部(監視部)
40D 更新依頼部(依頼部)
40E マスタ移行部(移行部)
40G マスタ移譲部(移譲部)

Claims (5)

  1. 通信データの中継処理のための制御データを管理し、マスタノード又はスレーブノードとして動作する中継ノードであって、
    中継処理中のコネクションの状態を監視する監視部と、
    前記スレーブノードとして動作しているときに、通信データが到着すると、前記マスタノードに対して制御データの更新依頼を送信する依頼部と、
    前記マスタノードとして動作しているときに、前記更新依頼が到着すると、前記状態に基づいて、前記更新依頼を送信したスレーブノードにマスタ権限を移譲するか否かを判定し、前記マスタ権限を移譲すると判定すれば、前記更新依頼を送信したスレーブノードにマスタ移譲通知を送信する移譲部と、
    前記スレーブノードとして動作しているときに、前記マスタ移譲通知を受信すると、マスタノードへと移行するための処理を実行する移行部と、
    を有することを特徴とする中継ノード。
  2. 前記移譲部は、前記通信データの属するコネクションが監視対象として登録されていないときに、前記更新依頼を送信したスレーブノードにマスタ権限を移譲すると判定する、ことを特徴とする請求項1記載の中継ノード。
  3. 前記コネクションは、制御コネクション及びデータコネクションを含み、
    前記移譲部は、前記マスタノードが制御コネクションのみを処理し、かつ、データコネクションを処理するスレーブノードから更新依頼があったときに、前記更新依頼を送信したスレーブノードにマスタ権限を移譲すると判定する、ことを特徴とする請求項1記載の中継ノード。
  4. 前記監視部は、前記通信データに含まれるコンテンツのサイズから、前記マスタノード又は前記スレーブノードにおいて今後中継される通信データのデータ量を推測し、
    前記移譲部は、前記更新依頼を送信したスレーブノードにおけるデータ量が前記マスタノードにおけるデータ量より大きいときに、前記更新依頼を送信したスレーブノードにマスタ権限を移譲すると判定する、ことを特徴とする請求項1記載の中継ノード。
  5. マスタノード又はスレーブノードとして動作する中継ノードが、通信データの中継処理のための制御データを管理する中継処理プログラムであって、
    前記中継ノードに、
    中継処理中のコネクションの状態を監視するステップと、
    前記スレーブノードとして動作しているときに、通信データが到着すると、前記マスタノードに対して制御データの更新依頼を送信するステップと、
    前記マスタノードとして動作しているときに、前記更新依頼が到着すると、前記状態に基づいて、前記更新依頼を送信したスレーブノードにマスタ権限を移譲するか否かを判定し、前記マスタ権限を移譲すると判定すれば、前記更新依頼を送信したスレーブノードにマスタ移譲通知を送信するステップと、
    前記スレーブノードとして動作しているときに、前記マスタ移譲通知を受信すると、マスタノードへと移行するための処理を実行するステップと、
    を実現させるための中継処理プログラム。
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