JP5563374B2 - 動物用飼料 - Google Patents

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Description

本発明は、例えば鶏などの家禽、その他の家畜、ペット、養魚などに用いられる、りんごポリフェノールを含む動物用飼料に関する。
従来、この種の動物用飼料として、リンゴの果実若しくは未熟果実由来の果実ポリフェノールが有効成分として含有してなる脂肪蓄積抑制剤を、動物用飼料に含有させて用いるものがある(例えば、特許文献1参照)。
このポリフェノールは、果実若しくは未熟果実から抽出・精製されたポリフェノール画分からなり、当該ポリフェノール画分は、まず原料果実の搾汁果汁もしくは水やエタノールなどの有機溶媒を用いて抽出した抽出液を用い、遠心分離やろ過等の工程を経て、清澄な果汁若しくは抽出液が得られ、当該ポリフェノール画分はさらに、イオン交換樹脂や合成吸着樹脂、或いはシリカゲル等の吸着剤やゲルろ過剤等によって精製され、次いで濃縮することにより液体製剤が得られ、さらに濃縮液を噴霧乾燥もしくは凍結乾燥処理することにより粉末製剤を得ている。
その製造例としては、リンゴ幼果を破砕、圧搾して果汁を得た後、遠心分離し、珪藻土濾過により清澄化を行い、この清澄果汁を吸着力ラムに通液し、ポリフェノール類を吸着させ、続いて純水を通液し、カラム中の非吸着物質を除去した後、アルコールで溶出し、得られた画分からアルコールを減圧濃縮し、抽出粉末品を調製している。
国際公開第2005/082390号パンフレット
しかし乍ら、このような従来の動物用飼料では、リンゴの未熟果実から抽出・精製されるポリフェノール画分を含有させて用いるため、該ポリフェノール画分の製造に手間がかかって、製造コストが高くなり、そのため、多くの動物に対し飼料を長期に亘って十分に与えることが難しく、現実的でなかった。
このような理由もあって、現在までりんご未熟果実のポリフェノールによる薬効が認められた動物用飼料は実際に販売されていない。
本発明は、このような問題に対処することを課題とするものであり、りんごポリフェノールが含まれて動物の成育に安全な動物用飼料を容易に得ること、動物の飼育目的に合わせて必要な栄養分を与えること、などを目的とするものである。
このような目的を達成するために本発明は、飼料材料に対し、その重量比でりんご未熟果実の残渣として、未熟リンゴから果汁を抽出した後の搾りかすとなる外皮部位及びその周辺部位をそのまま何も加工せずに5〜50%混合したことを特徴とする。
前述した特徴に加えて、前記飼料材料が配合飼料であることを特徴とする。
さらに、前記配合飼料に対し、その重量比でりんご未熟果実の残渣が8〜18%混合したことを特徴とする
前述した特徴を有する本発明は、飼料材料に対し、その重量比でりんご未熟果実の残渣として、未熟リンゴから果汁を抽出した後の搾りかすとなる外皮部位及びその周辺部位そのまま何も加工せずに5〜50%混合した動物用飼料とすることにより、該動物用飼料が与えられた動物の体内でりんごポリフェノールが生物濃縮されると同時に、飼料材料に含まれる栄養分が不足して動物が成育不良となることもないため、りんごポリフェノールが含まれて動物の成育に安全な動物用飼料を容易に得ることができる。
その結果、リンゴの未熟果実から抽出・精製されるポリフェノール画分を含有させて用いる従来の動物用飼料に比べ、製造に手間がかからず低コストで製造できるため、多くの動物に対し長期に亘って与えることができ、それにより多くの動物がりんごポリフェノールによる薬効を得ることが期待できる。
さらに、未熟リンゴから果汁を抽出した後の搾りかすである残渣を回収利用すれば、産業廃棄物を有効利用することができる。
さらに、前記飼料材料が配合飼料である場合には、動物の飼育目的に合わせて必要な栄養分を与えることができる。
さらに、前記飼料材料に対し、その重量比で前記りんご未熟果実の残渣を8〜18%混合した場合には、りんご未熟果実の残渣の添加量が比較的少ない動物用飼料で動物を育成したことにかかわらず、その動物の体内で多量のりんごポリフェノールを生物濃縮させることができる。
また、前記動物用飼料が鶏に与えられた場合には、該鶏の体内でりんごポリフェノールが生物濃縮されてりんごポリフェノール入りの卵が産み出されるため、りんごポリフェノールが含まれた鶏卵を容易に得ることができる。
その結果、このりんごポリフェノールが含まれた鶏卵を人間が食べると、りんごポリフェノールによる薬効が期待できる。
もともと鶏卵は他の食物に比べて安価で長期間に亘り継続して食することが容易であるため、りんごポリフェノールによる薬効も十分に発揮できる。
特に、前記配合飼料に対し、その重量比でりんご未熟果実の残渣が8〜18%、好ましくは10%混合された動物用飼料を与えた場合には、りんご未熟果実の残渣の添加量が比較的少ない動物用飼料で育成しても、多量のりんごポリフェノールが含まれる卵を多く産卵させることができる。
また、前記動物用飼料が鶏に与えられた場合には、該鶏の体内でりんごポリフェノールが生物濃縮されて鶏の肉にりんごポリフェノールが含まれるため、りんごポリフェノールが含まれた鶏肉を容易に得ることができる。
その結果、このりんごポリフェノールが含まれた鶏肉を人間が食べると、りんごポリフェノールによる薬効が期待できる。
またさらに、前記動物用飼料が鶏に与えられた場合には、該鶏の体内でりんごポリフェノールが生物濃縮されてポリフェノール入りの糞が排出されるため、りんごポリフェノールが含まれた鶏糞を容易に得ることができる。
その結果、このりんごポリフェノールが含まれた鶏糞を肥料として植物栽培に用いれば、りんごポリフェノールがより多く含まれる野菜や果実などを生産することができる。
これらの野菜や果実を多種類生産すれば、年間を通し継続して食することが可能となるため、りんごポリフェノールによる薬効も十分に期待できる。
本発明の実施形態に係る動物用飼料を与えた鶏の産卵個数を示すグラフであり、飼料材料に含まれる未熟リンゴ搾りかすの含有量と鶏の平均産卵個数との関係を示している。 本発明の実施形態に係る動物用飼料を与えた鶏卵の総ポリフェノール量を示すグラフであり、飼料材料に含まれる未熟リンゴ搾りかすの含有量と卵中の総ポリフェノール量との関係を示している。
以下、本発明の実施形態を詳細に説明する。
本発明の実施形態に係る動物用飼料は、図1〜図2に示すように、飼料材料に対し、その重量比でりんご未熟果実の残渣を5〜50%混合している。
飼料材料は、1種類のみの材料で作られている単体飼料、2種類以上の単体飼料を混合して作られる混合飼料、2種類以上の飼料を対象の動物によって適正な割合に混合して作られる配合飼料などからなる。
りんご未熟果実は、りんご Malus domestica 及び クラブアップル Malus pumila などの Malus 属果実の未熟果実であり、結実後1〜2ケ月に所謂「みすぐり」の過程で、大きな果実を収穫するために半分以上が摘果され、捨てられるものである。
この未熟果実は、害虫や病害が発生する前に収穫するため、殺虫剤や殺菌剤などの農薬の散布を行なわなくても収穫できることになり、このことは、農薬に要した経費が削減できるのみならず、農薬を使用しない有機な果実である。
そして、これらの未熟果実には、成熟果実に比べ単位重量当たり約10倍のりんごポリフェノールが含まれる。
本発明では、りんご未熟果実の残渣、すなわち、未熟リンゴから果汁を抽出した後の搾りかすとなる、主に外皮部位やその周辺部位などを使う。
その具体例としては、未熟リンゴから果汁を抽出した後の搾りかすを回収して、そのまま何も加工をせずに利用することが好ましい。
このような動物用飼料を例えば鶏などの家禽やその他の家畜やペットや養魚などの動物に与えると、飼料材料に対しその重量比でりんご未熟果実の残渣が5〜50%混合される動物用飼料の場合には、該動物の体内でりんごポリフェノールが生物濃縮されることを、以下の実施例で示されるように実証できた。
また、飼料材料に対しその重量比でりんご未熟果実の残渣が5%未満混合された動物用飼料の場合には、飼料材料に対するりんご未熟果実の残渣の混合量が少なくなるため、鶏の体内で生物濃縮されるりんごポリフェノールの量が減少することを、以下の実施例で示されるように実証できた。
さらに、飼料材料に対しその重量比でりんご未熟果実の残渣が50%よりも多く混合された動物用飼料の場合には、飼料材料に含まれる栄養分が不足して動物の育成に悪影響を与えるおそれがある。
これに対して、飼料材料に対しその重量比でりんご未熟果実の残渣を5〜50%混合した動物用飼料を動物に与えると、該動物は重量比で50%〜95%の飼料材料に含まれる栄養分が摂取可能となるため、栄養不足により動物が成育不良となることもない。
それにより、りんごポリフェノールが含まれて動物の成育に安全な動物用飼料を容易に得ることができる。
次に本発明の一実施例について説明する。
この実施例は、飼料材料として鶏用の配合飼料を用い、それにりんご未熟果実の残渣として、未熟リンゴから果汁を抽出した後の搾りかすを、重量比で0%、5%、10%、20%、50%それぞれ混合したものを用意し、夫々の動物用飼料を同条件で鶏20羽ずつに与え、各区の鶏の産卵個数を毎日計測するとともに、それらの卵に含まれる総ポリフェノール量を検査した。
配合飼料としては、とうもろこし、マイロなどの穀類が約60%、大豆油かす、なたね油かす、コーングルテンミールなどの植物性油かす類が約15%、魚粉、肉骨粉、フィッシュソリュブル吸着飼料などの動物性飼料が約10%、米ぬか、コーングルテンフィードなどのそうこう類が約5%、その他として炭酸カルシウムや動物性油脂、食塩、リン酸カルシウムなどが約10%配合され、その成分として、粗たんぱく質が約17%以上、粗脂肪が約2.5%以上、粗繊維が約5.0%以上、粗灰分が約13%以上、カルシウムが約2.8%以上、リンが約0.5%以上含む、一般的な鶏用の配合飼料を用いた。つまり、配合飼料には、ポリフェノールが含まれていない。
このような鶏用の配合飼料に、りんご未熟果実の残渣(未熟リンゴから果汁を抽出した後の搾りかす)が所定量ずつ添加されたものを、鶏1羽に対して1日、120gずつ与えて、21日間に亘り、各区の鶏の産卵個数を毎日計測した。
また、各区における鶏が動物用飼料を食べ残したか否を観察し、その食べ残し量についても観測した。
産卵結果は、りんご未熟果実の残渣となる未熟リンゴ搾りかすの含有量(重量比)別に、各区の平均産卵数を表したグラフを図1に示す。
これによれば、平均産卵数は、りんご未熟果実10%区が全体の中でも最も産卵数が多く、りんご未熟果実0%区とりんご未熟果実20%がほぼ同じであり、りんご未熟果実50%区がりんご未熟果実5%区よりも少なかった。
また、図1のグラフによれば、配合飼料に対し重量比でりんご未熟果実の残渣(未熟リンゴから果汁を抽出した後の搾りかす)を約8〜18%混合した場合の平均産卵数は、りんご未熟果実0%区の平均産卵数以上になることが解った。さらに、配合飼料に対し重量比でりんご未熟果実の残渣を51%以上混合した場合の平均産卵数は、りんご未熟果実50%区の平均産卵数よりも少なくなる傾向にあることも推測できる。
そして、各区の鶏が産卵した卵に含まれる総ポリフェノール量(没食子酸換算:mg/100g)を、フォリン−デニス法(定量下限値:10mg/100g)により検査した(検査者:株式会社食環境衛生研究所)。
各区の卵中における総ポリフェノール量の検査結果は、図2に示すグラフのようになった。
これによれば、りんご未熟果実0%区の卵には、総ポリフェノールが検出されなかったのに対し、りんご未熟果実5%区の卵とりんご未熟果実10%区の卵に、同量の総ポリフェノールが検出され、りんご未熟果実50%区の卵が最も総ポリフェノール量が多かった。
鶏卵にポリフェノールが含まれる理由としては、りんごポリフェノールが多く含まれるりんご未熟果実の搾りかすが混ぜられた動物用飼料を鶏が食べることにより、各鶏の体内でりんごポリフェノールが生物濃縮されてりんごポリフェノール入りの卵が産み出されたと考えられる。
さらに、りんご未熟果実20%区の卵は、りんご未熟果実5%区の卵及びりんご未熟果実10%区の卵よりも総ポリフェノール量が少なかった。
その理由としては、各区の鶏における動物用飼料の食べ残しに関係すると推測される。
動物用飼料の食べ残しは、りんご未熟果実0%区の鶏、りんご未熟果実5%区の鶏、りんご未熟果実10%区の鶏で見つからなかったが、りんご未熟果実20%区の鶏、りんご未熟果実50%区の鶏でそれぞれ観察された。それらの食べ残した量は、りんご未熟果実20%区の鶏よりもりんご未熟果実50%区の鶏が多かった。
つまり、各区の鶏1羽に対して1日に与える動物用飼料の総量(120g)に同じであるにかかわらず、りんご未熟果実の残渣となる未熟リンゴ搾りかすの含有量が一定量よりも多くなると、食べ残しが見られ、未熟リンゴ搾りかすの含有量が多くなるほど、食べ残した量も増えることが解った。鶏は、配合飼料に対する未熟リンゴ搾りかすの含有比が所定以上になると、食欲不振になることが判明した。
それにより、りんご未熟果実20%区の鶏は、動物用飼料の食べ残しがあったため、同区における鶏の体内で生物濃縮されるりんごポリフェノールの量が減少して、産卵した卵に含まれる総ポリフェノール量も減少したと推測される。
りんご未熟果実50%区の鶏は、りんご未熟果実20%区の鶏よりも食べ残し量が多かったものの、配合飼料に対する未熟リンゴ搾りかすの含有量がりんご未熟果実20%区よりも多いため、同区における鶏の体内で生物濃縮されるりんごポリフェノールの量が多くなり、産卵した卵に含まれる総ポリフェノール量が、りんご未熟果実5%区の卵及びりんご未熟果実10%区の卵よりも多くなったと推測される。
また、図2のグラフによれば、配合飼料に対し重量比でりんご未熟果実の残渣(未熟リンゴから果汁を抽出した後の搾りかす)が5%未満混合された動物用飼料を鶏に与えた場合は、未熟リンゴ搾りかすの含有量が減ることに従って、産卵した卵に含まれる総ポリフェノール量が少なくなる傾向がある。
その理由としては、配合飼料に対する未熟リンゴ搾りかすの含有量が少なくなるため、鶏の体内で生物濃縮されるりんごポリフェノールの量が減少して、産卵した卵に含まれる総ポリフェノール量も減少すると推測される。
またさらに、図2のグラフによれば、配合飼料に対し重量比でりんご未熟果実の残渣が51%以上混合された動物用飼料を鶏に与えた場合は、産卵した卵に含まれる総ポリフェノール量が更に多くなる傾向がある。
しかし、配合飼料に対する未熟リンゴ搾りかすの含有量が多くなると、未熟リンゴ搾りかすの含有量が増えることに従って配合飼料に元々含まれる栄養分は少なくなり、りんご未熟果実の残渣(未熟リンゴから果汁を抽出した後の搾りかす)には配合飼料の栄養分が含まれていないため、長期間に亘って、配合飼料に対し重量比でりんご未熟果実の残渣が51%以上混合した動物用飼料を与え続けると、配合飼料に含まれる栄養分が不足して動物が成育不良になり、悪影響を与えることが産卵数の減少から判明した。
さらに、配合飼料に対する未熟リンゴ搾りかすの含有量が増えることに従って、動物用飼料の食べ残しが増加して無駄になることも推測される。
したがって、配合飼料に対し重量比でりんご未熟果実の残渣が5〜50%混合された動物用飼料を与えた鶏の卵に、りんごポリフェノールが多く含まれることを実験によって確認できた。
さらに、配合飼料に対し重量比でりんご未熟果実の残渣が約8〜18%混合された動物用飼料を与えた鶏は、りんご未熟果実の残渣が混合されない動物用飼料を与えた鶏に比べて、産卵数が多くなると同時に、その卵にりんごポリフェノールが多く含まれることも実験によって確認できた。
特に、配合飼料に対し重量比でりんご未熟果実の残渣が10%混合された動物用飼料を与えた鶏は、最も多く産卵し、且つその卵にりんごポリフェノールが多く含まれることも実験によって確認できた。
それにより、配合飼料に対し重量比でりんご未熟果実の残渣が10%混合された動物用飼料を与えた鶏は、りんご未熟果実の残渣の添加量(未熟リンゴ搾りかすの含有量)が比較的少ない動物用飼料で育成されたことにかかわらず、多量のりんごポリフェノールが含まれる卵を多く産卵することになる。
一方、別の実験で、各区における鶏の肉や鶏から排出される糞を検査した結果、りんご未熟果実0%区にはポリフェノールが検出されなかったのに対し、それ以外の区の鶏肉や鶏糞にはポリフェノールが検出された。
これら鶏肉や鶏糞にポリフェノールが含まれる理由としては、りんごポリフェノールが多く含まれるりんご未熟果実の残渣(未熟リンゴから果汁を抽出した後の搾りかす)が混ぜられた動物用飼料を鶏が食べることにより、各鶏の体内でりんごポリフェノールが生物濃縮されて、鶏の肉にりんごポリフェノールが含まれるとともに、りんごポリフェノール入りの糞が排出されると考えられる。
特に、配合飼料に対し重量比でりんご未熟果実の残渣が約8〜18%、好ましくは10%混合された動物用飼料を鶏に与えた場合には、前述した実験に基づいて、りんご未熟果実の残渣の添加量(未熟リンゴ搾りかすの含有量)が比較的少ない動物用飼料で育成されたことにかかわらず、鶏の体内で多量のりんごポリフェノールが生物濃縮されて、鶏の肉に多量のりんごポリフェノールが含まれるとともに、多量のりんごポリフェノールが入った糞が排出されると考えられる。
なお、前示実施例では、本発明の家畜用飼料を鶏に与えた場合のみを示したが、これに限定されず、鶏以外に例えば牛・豚・馬などの家畜やペットや養魚に与えても良い。
これらの場合においても、前示実施例と同様に、本発明の家畜用飼料が与えられた牛・豚・馬や養魚などの体内でポリフェノールが生物濃縮されて、りんごポリフェノールを含んだ肉や乳汁などが得られることは容易に理解できる。

Claims (3)

  1. 飼料材料に対し、その重量比でりんご未熟果実の残渣として、未熟リンゴから果汁を抽出した後の搾りかすとなる外皮部位及びその周辺部位をそのまま何も加工せずに5〜50%混合したことを特徴とする動物用飼料。
  2. 前記飼料材料が配合飼料であることを特徴とする請求項1に記載の動物用飼料。
  3. 前記飼料材料に対し、その重量比で前記りんご未熟果実の残渣を8〜18%混合したことを特徴とする請求項1又は2に記載の動物用飼料
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