JP5561141B2 - 画像形成装置、画像形成装置の制御方法、および、画像形成装置の制御プログラム - Google Patents

画像形成装置、画像形成装置の制御方法、および、画像形成装置の制御プログラム Download PDF

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Description

本発明は、画像形成装置、画像形成装置の制御方法、および、画像形成装置の制御プログラムに関する。
一般的な画像形成装置では、一定の回転速度で回転している現像ローラの表面に担持されたトナーが、現像ローラおよび感光体ドラム間の電位差によって、感光体ドラムの表面に形成された静電潜像に付着することにより現像が行われる。
される。
一方、現像ローラに担持されたトナーの一部は、現像に用いられることなく、現像ローラの表面を移動して、再び撹拌室に収容される。この現像ローラへの担持が繰り返されると、トナーの品質の劣化が進む。特に、全体印字率が低い画像や濃度の薄い画像を形成する場合は、現像ローラに担持された後再び撹拌室に収納されるトナーの量が増えるので、トナーの品質の劣化が早まる。
この課題を解決する技術として、特許文献1に開示の画像形成装置が知られている。
特許文献1に開示の画像形成装置は、スキャンにより取り込んだ原稿の画像データから全体印字率を検出し、全体印字率が低い場合は、現像ローラの回転速度を通常の回転速度より下げ、現像ローラへのトナーの供給量を抑える。
特開2009−192768号公報
しかしながら、特許文献1が開示する技術では、全体印字率のみに基づいて現像ローラの回転速度を制御しているため、紙面の中央付近に細い線が印字された原稿のように、全体印字率が低くても、部分的な印字率が高い原稿を複写すると、印刷の途中でトナーが不足し、複写によって得られた画像の濃度が低下するおそれがある。
本発明の目的は、トナーの品質の劣化を抑えることができ、かつ、全体印字率が低くて部分印字率が高い画像を形成する場合であっても、画像の濃度が低下することを防ぐことができる画像形成装置、画像形成装置の制御方法および画像形成装置の制御プログラムを提供することである。
本発明の画像形成装置は、像担持体と、前記像担持体に形成された静電潜像を現像剤で現像する現像ローラと、前記現像ローラの回転速度を制御する制御手段とを有する画像形成装置であって、前記制御手段は、所定の頁全体に対する印字率である全体印字率を取得するとともに、前記所定の頁に設定された複数の部分領域それぞれについての印字率である部分印字率から部分印字率の最大値を取得し、前記全体印字率が低くなるにつれ前記現像ローラの回転速度を低速にするとともに、前記部分印字率の最大値が高くなるにつれ前記現像ローラの回転速度を高速にする制御を実行する、ことを特徴とする。
本発明の画像形成装置の制御方法は、像担持体と、前記像担持体に形成された静電潜像を現像剤で現像する現像ローラと、前記現像ローラの回転速度を制御する制御手段とを有する画像形成装置の制御方法であって、所定の頁全体に対する印字率である全体印字率を取得するとともに、前記所定の頁に設定された複数の部分領域それぞれについての印字率である部分印字率から部分印字率の最大値を取得し、前記全体印字率が低くなるにつれ前記現像ローラの回転速度を低速にするとともに、前記部分印字率の最大値が高くなるにつれ前記現像ローラの回転速度を高速にする、ことを特徴とする。
本発明の画像形成装置の制御プログラムは、像担持体と、前記像担持体に形成された静電潜像を現像剤で現像する現像ローラと、前記現像ローラの回転速度を制御する制御手段とを有する画像形成装置を制御するコンピュータに、所定の頁全体に対する印字率である全体印字率を取得するとともに、前記所定の頁に設定された複数の部分領域それぞれについての印字率である部分印字率から部分印字率の最大値を取得し、前記全体印字率が低くなるにつれ前記現像ローラの回転速度を低速にするとともに、前記部分印字率の最大値が高くなるにつれ前記現像ローラの回転速度を高速にする制御、を実行させる。
本発明によれば、トナーの品質の劣化を抑えることができ、かつ、全体印字率が低くて部分印字率が高い画像を形成する場合であっても、画像の濃度が低下することを防ぐことができる。
本発明の実施の形態に係る画像形成装置の構成例を示す概略図 本発明の実施の形態に係る画像形成装置の制御系を例示する図 原稿Dの一例を示す図 本発明の実施の形態に係る全体印字率を説明するための図 本発明の実施の形態に係る部分印字率を説明するための図 本発明の実施の形態に係る速度制御テーブルを例示する図 本発明の実施の形態の形態に係る画像形成装置の制御方法を例示するフローチャート 画像の一例を示す図 画像の一例を示す図 画像の一例を示す図 画像の一例を示す図 画像の一例を示す図 一般的な画像形成装置に用いられる、一般的な速度制御テーブルを例示する図 本発明の実施の形態に係る画像形成装置の実験結果を示す図 一般的な画像形成装置による形成画像の結果を示す図 本実施の形態の変形例に係る検出領域を示す図
以下、本発明の実施の形態について図面を用いて説明する。
(実施の形態)
<画像形成装置の構成例>
図1は、本発明の実施の形態に係る画像形成装置の構成例を示す概略図である。図1に示すように、画像形成装置1は、原稿読み取り部2および本体部Gを有する。
本体部Gは、画像処理部3と、イエロー(Y)、マゼンダ(M)、シアン(C)、ブラック(K)に各々対応した、4組の書き込み部4Y、4M、4C、4Kと、4組の現像部5Y、5M、5C、5Kと、4組の感光体ドラム6Y、6M、6C、6Kと、4組の帯電部19Y、19M、19C、19Kと、4組のクリーニング部20Y、20M、20C、20Kとを有する。
本体部Gは、中間転写ベルト7と、Y、M、C、Kに各々対応した4組の1次転写ローラ8Y、8M、8C、8Kと、給紙搬送部9と、2次転写ローラ10と、対向ローラ11と、クリーニング部12と、定着部13と、搬出部14とを有する。
画像形成装置1は、電子写真方式により、モノクロ印刷およびカラー印刷が可能なデジタル複合機(MFP)である。画像形成装置1には、カラー画像形成方式として、中間転写方式におけるタンデム方式が採用されている。
画像形成装置1は、カラー印刷モードと、モノクロ印刷モードとを有する。ユーザまたは画像形成装置1の自動制御によって、いずれかの印刷モードが選択される。
カラー印刷モードは、Y、M、C、Kの4色のトナーを用いて、カラー画像を形成するものである。
モノクロ印刷モードは、ブラックのトナーを用いて、モノクロ画像を形成するものである。
画像形成装置1は、第1の入力モードと、第2の入力モードとを有する。ユーザによって、原稿などの画像データの入力方法が選択される。
第1の入力モードは、原稿Dを原稿読み取り部2を用いてスキャンし、画像データ入力するものである。
第2の入力モードは、例えば、パーソナルコンピュータにより作製された(デジタル)画像データを画像形成装置1の外部機器から取り込むものである。
なお、本実施の形態1では、以下の仮定の下で説明を行う。
画像形成装置1に用いられる現像剤は、2成分現像剤であるものとする。2成分現像剤は、トナーと、キャリアと呼ばれる磁性粉とを含む現像剤である。
カラー印刷モードが選択されたものとする。
第1の入力モードが選択されたものとする。
原稿読み取り部2は、オートドキュメントフィーダ(以下、「ADF」)2aおよびスキャン部2bを有する。
ADF2aは、搬送ローラ2cを用いて、原稿台2dにセットされた原稿Dをスキャン部2bのコンタクトガラス2e上に搬送する。図1には、原稿Dの搬送方向が矢印Aで例示されている。
スキャン部2bは、ADF2aによってコンタクトガラス2e上に原稿Dが搬送されると、原稿Dのページごとに、光源2fからの出射光を原稿Dのページ(画像がある面)に照射し、原稿Dをスキャンする。スキャン部2bは、スキャンによって得たアナログRGB信号を画像処理部3に出力する。
光源2fは、典型的には、白色光である。光源2fによる原稿Dへの照射により、原稿Dからの反射光が、ミラー群2gおよびレンズ群2hを介して、CCD(Charge Coupled Device)2iの受光面に結像される。CCD2iは、その受光面の結像を光電変換し、光電変換よって得られたアナログRGB信号を画像処理部3に出力する。
画像処理部3は、例えば、CPU(中央演算処理装置)および記憶装置を有する。記憶装置は、例えば、RAM(Random Access Memory)、ROM(Read Only Memory)、ハードディスクを含む。画像処理部3は、基本的には、以下の画像処理を行う。
画像処理部3は、スキャン部2bから入力したアナログRGB信号をデジタルRGB信号にA/D変換し、これをYMCKデータに変換する。
画像処理部3は、例えば、ユーザ設定または初期設定に応じて、LUT(Look Up Table)を用いた階調補正、シェーディング補正などをYMCKデータに施す。画像処理後、画像処理部3は、YMCKデータに対応する書き込み用データを色の書き込み部4Y、4M、4Cおよび4Kに各々出力する。
本実施の形態では、画像処理部3は、印字率、特に、後述の全体印字率および部分印字率を、デジタルRGB信号を用いて検出する(印字率検出処理)。なお、印字率検出処理において、デジタルRGB信号を直接用いる代わりに、デジタルRGB信号から抽出した輝度信号を用いることができる。以下、デジタルRGB信号を単に「画像データ」と言う。
画像処理部3は、ユーザの指示に従い、画像データに対して、拡大/縮小処理や、1枚の記録材に複数ページを印字するための処理を行う。
ここでは、画像データは、原稿1ページ分のデータである。YMCKデータは、Y、M、CおよびK成分の画像データを含んでいる。
書き込み部4Y、4M、4Cおよび4Kは、画像処理部3から入力されるYMCKデータの色成分が異なるのみであり、構造は各々同じである。以下、書き込み部4Yについて説明する。
書き込み部4Yは、例えば、半導体レーザ、ポリゴンミラー、走査レンズ、ミラーを有する。書き込み部4Yは、露光工程において、例えば、半導体レーザを制御してレーザ光の出力をY信号の変化に応じて点滅させ、帯電部19Yによりにより帯電させた感光体ドラム6Yの表面を走査させることで静電潜像を形成する。
現像部5Y、5M、5Cおよび5Kは、Y、M、CおよびK成分の現像剤を各々用いて、現像を行う。現像部5Y、5M、5Cおよび5Kは、用いる現像剤のトナーの色と、対応する書き込み部4Y、4M、4Cおよび4Kとが異なるのみであり、構造は各々同じである。以下、特に断りがない限り、現像部5Yを例に挙げて説明する。
現像部5Yは、現像ローラ51Yを有する。現像部5Yは、現像ローラ51Yの表面にトナーを担持させ、このトナーを感光体ドラム6Yの表面に形成された静電潜像に搬送することで現像を行う。
感光体ドラム6Y、6M、6C、6Kは、露光工程において、その表面に、Y、M、CおよびKの画像の静電潜像が各々形成されている。感光体ドラム6Y、6M、6C、6Kは、現像工程の後、各色のトナーが付着したトナー像を中間転写ベルト7に転写する。
感光体ドラム6Y、6M、6C、6Kは、静電潜像に付着するトナーの色と、対応する現像部5Y、5M、5C、5Kと、対応する書き込み部4Y、4M、4C、4Kとが異なるのみであり、構造は各々同じである。以下、特に断りがない限り、感光体ドラム6Yを例に挙げて説明する。
感光体ドラム6Yは、光導電性を有し、円柱の形状をしている。感光体ドラム6Yの直径は、現像ローラ51Yの直径よりも大きい。感光体ドラム6Yは、その回転軸が現像ローラ51Yの回転軸と平行または略平行となるように、現像ローラ51Yに当接かつ対向した位置に配置されている。感光体ドラム6Yは、現像ローラ51Yの回転方向と逆方向に回転する。本実施の形態において、感光体ドラム6Yの回転速度は、一定である。
中間転写ベルト7は、例えば、ポリイミドのシームレスベルトである。中間転写ベルト7は、感光体ドラム6Y、6M、6C、6Kの回転方向と逆方向に回転可能に、対向ローラ11を含む複数のローラによって懸架されている。中間転写ベルト7は、1次転写ローラ8Y、8M、8C、8Kの各位置において、これら1次転写ローラにより、中間転写ベルト7の裏面から圧着されている。以下、中間転写ベルト7の表面は、感光体ドラム6Y、6M、6C、6Kとの当接面であるとする。
1次転写ローラ8Y、8M、8Cおよび8Kは、中間転写ベルト7の裏面側において、中間転写ベルト7を感光体ドラム6Y、6M、6C、6Kと圧着可能に配置されている。1次転写ローラ8Y、8M、8C、8Kには、正のバイアスが印可されている。
給紙搬送部9は、給紙カセット91を有する。給紙カセット91は、記録材SHを収納する。給紙搬送部9は、給紙カセット91に収容された記録材SHを、複数の給紙ローラによって、2次転写ローラ10によるトナー像の転写位置まで搬送する。
2次転写ローラ10は、中間転写ベルト7を対向ローラ11で挟むように、中間転写ベルト7の回転方向に対して、1次転写ローラ8Kとクリーニング部12との間に配置されている。1次転写工程後、2次転写ローラ10には、正のバイアスが印可される。
クリーニング部12は、2次転写ローラ10に対して下流側、即ち、2次転写ローラ10と感光体ドラム6Yとの間に設けられている。クリーニング部12は、刃先が中間転写ベルト7の表面に当接したクリーニングブレードを有する。クリーニング部12は、クリーニング工程にて、クリーニングブレードを用いて、中間転写ベルト7の表面の残留トナーを除去する。
定着部13は、熱源によって加熱されている定着ローラ131と、定着ローラ131に圧接した加圧ローラ132とを有する。定着部13は、定着ローラ131の熱と加圧ローラ132の熱および圧力により、記録材SHに2次転写されたトナー像を、記録材SHに定着させる。
搬出部14は、複数のローラを用いて、定着部13によってトナー像が定着された記録材を画像形成装置1の外部に搬出する。両面印刷の際には、搬出部14は、紙反転部141により記録材SHの裏表を反転させ、反転させた記録材SHを再び2次転写位置まで搬送する。
画像形成装置1の基本的な動作は、以下の通りである。原稿読み取り部2が、原稿Dをスキャンすると、画像処理部3は、スキャン部2bからのアナログRGB信号をデジタルRGB信号にA/D変換し、これをYMCKデータに変換する。画像処理後、画像処理部3は、YMCKデータを対応する色の書き込み部4Y、4M、4C、4Kに各々出力する。書き込み部4Yは、露光工程においてレーザ光を感光体ドラム6Yの表面に走査させる。
感光体ドラム6Yには、帯電部19Yにより、例えば、現像ローラ51Yに印可されるバイアスよりも高い、直流電圧に交流電圧が重畳されたバイアスが印可される。バイアスの印可により、感光体ドラム6Yの表面全体が一様に、負の電位に帯電する。露光工程において、感光体ドラム6Yの表面には、書き込み部4Yから出射されたレーザ光の走査により、Y成分の画像の静電潜像が形成される。現像工程において、感光体ドラム6Yの表面には、当該感光体ドラムと現像ローラ51Yとの間の電位差によって、現像ローラ51Yの表面から移動してくるトナーが静電潜像に付着し、トナー像が形成される。他の感光体ドラムについても同様である。
1次転写工程では、中間転写ベルト7が回転駆動されると、感光体ドラム6Y、6M、6C、6Kから順に、Y、M、CおよびKのトナー像が、1次転写ローラ8Y、8M、8C、8Kの位置にて、中間転写ベルト7の表面にYMCKのトナー像を重ね合わせるように転写される。2次転写工程では、2次転写ローラ10と対向ローラ11との間に記録材SHが搬送されると、負に帯電しているカラートナー像が、中間転写ベルト7の表面から記録材SH上に転写される。
クリーニング工程では、クリーニング部12は、クリーニングブレードを用いて、中間転写ベルト7の表面の残留トナーを除去する。また、感光体ドラム6Yの表面の残留トナーは、感光体ドラム6Yの表面に当接しているクリーニング部20Yのクリーニングブレードにより除去される。
<画像形成装置の制御系>
次に、本発明に係る画像形成装置の制御系について説明する。図2は、本発明の実施の形態に係る画像形成装置の制御系を例示する図である。
画像処理部3は、検出部31および制御部32を有する。なお、検出部31および制御部32は、画像処理部3が持つ機能を表したものである。
検出部31は、全体印字率検出部311および部分印字率検出部312を有する。
全体印字率検出部311は、スキャン部2bから画像データRGBを入力し、全体印字率を検出する。
部分印字率検出部312は、スキャン部2bから画像データRGBを入力し、部分印字率を検出する。
次に、「全体印字率」および「部分印字率」を、図3から図5を用いて説明する。図3は、原稿Dの一例を示す図である。図4は、本発明の実施の形態に係る全体印字率を説明するための図である。図5は、本発明の実施の形態に係る部分印字率を説明するための図である。
(全体印字率)
図3に示す原稿Dを、画像形成装置1が記録材に等倍率で複写するとする。原稿Dのあるページには、例えば、Y軸方向に延伸している縞模様の画像PICが印字されているとする。本実施の形態では、この縞模様を「縦縞模様」と呼ぶ。
なお、X軸方向は、主走査方向を表す。Y軸方向は、副走査方向(給紙方向)を表す。
「全体印字率」とは、印字すべき記録材に印字可能な最大画素数をD1とし、形成画像の画素数をD2とするとき、前者に対する後者の比C1=D2/D1(%)を言う。
全体印字率検出部311は、スキャン部2bから入力した画像データRGBを用いて全体印字率を検出し、その検出結果を示す制御信号S1を制御部32に出力する。全体印字率検出部311は、例えば、画像PICが存在する画素PIXの数をカウントし、全体印字率を検出する。全体印字率検出部311は、単に画素数をカウントするだけではなく、画素PIXの濃度を用いて、全体印字率を検出する。全体印字率検出部311は、画像の濃度の検出には、例えば、輝度信号レベルを用いる。なお、画像データRGBの全画素数は、基本的には、スキャン部2bのCCD2iの分解能で決まる。
(部分印字率)
「部分印字率」とは、図5に示す検出領域ARE内に印字可能な最大画素数D3とし、検出領域ARE内の形成画像の画素数をD4とするとき、前者に対する後者の比C2=D4/D3(%)を言う。
部分印字率を検出するための領域である検出領域AREは、画像データRGBの全体の領域よりも小さい長方形の領域である。本実施の形態では、検出領域AREのY軸方向の長さが、X軸方向の長さ(幅)よりも長く設定されている。
なぜならば、画像の濃度の低下は、縦縞模様にて顕著に現れるからである。Y軸方向に延伸する検出領域AREを設けることで、部分印字率の検出を容易にかつ素早く検出することができる。
なお、検出領域AREのX軸方向の最小の長さは、画像データRGBの最小構成単位である、正方形の画素の一辺の長さである。
部分印字率検出部312は、スキャン部2bから入力した画像データRGBを用いて部分印字率を検出する。部分印字率の検出のときに、部分印字率検出部312は、検出領域AREを画像データRGEの所定の位置、例えば、原点からX軸方向に、画像データRGBの全体の領域について走査する。部分印字率検出部312は、走査点ごとに得られた複数の部分印字率の中から、最大の値を持つ部分印字率(以下、「最大部分印字率」と言う)を抽出し、最大部分印字率を示す制御信号S2を制御部32に出力する。
(現像ローラ51Yの回転速度の制御)
制御部32は、第1記憶部15に格納されている速度制御テーブル151を参照し、全体印字率および最大部分印字率を用いて現像ローラ51Yの目標回転速度Vtを取得する。
制御部32は、ネガティブフィードバック制御を行って、現像ローラ51Yを目標回転速度Vtで回転させる。このとき、制御部32は、現像ローラ51Yを目標回転速度Vtで回転させるための制御信号S3を発生させ、これを第1モータ17aに出力する。
(攪拌水車54の回転速度の制御)
制御部32は、ネガティブフィードバック制御を行って、攪拌水車54を現像ローラ51Yの回転速度の制御によって取得した目標回転速度Vtで回転させる。このとき、制御部32は、攪拌水車54を目標回転速度Vtで回転させるための制御信号S4を発生させ、これを第2モータ17bに出力する。
(記憶部の説明)
第1記憶部15は、例えば、ROMやハードディスクなどの記録媒体である。第1記憶部15は、速度制御テーブル151を格納している。速度制御テーブル151については後述する。
第2記憶部16は、例えば、ROM、ハードディスクなどの記録媒体である。第2記憶部16は、制御プログラム161を格納している。制御プログラム161は、制御系が行う一連の動作の手順が書き込まれたプログラムである。
(制御対象の説明)
以下、制御対象ついて説明する。図2に示すように、現像部5Yは、現像ローラ51Y、スクリュー52および53、攪拌水車54、第1モータ17aおよび第2モータ17bを有する。第1モータ17aおよび第2モータ17bは、現像部5Yの外部にあってもよい。
現像ローラ51Yは、回転軸511が感光体ドラム6Yの回転軸61と平行または略平行となるように、感光体ドラム6Yに近接(または当接)かつ対向した位置に配置される。現像ローラ51Yの回転速度は、制御部32によって制御される。現像ローラ51Yは、その表面に磁性を有するキャリアを担持(付着)させるため、内部に複数の磁石(不図示)を有する。
スクリュー52および53は、各々の回転軸が平行または略平行になるように離間して配置され、互いに逆方向に回転する。スクリュー52および53は、その回転により、現像剤収納部18から撹拌室55の内部に供給されたトナーと、キャリアとを攪拌する。
攪拌水車54は、現像ローラ51Yから離間して配置され、現像ローラ51Yと同方向に回転する。攪拌水車54は、キャリアに付着したトナーを攪拌し、これを現像ローラ51Yに搬送する。
第1モータ17aは、歯車などの伝達機構(不図示)を介して、回転動力を現像ローラ51Yの回転軸511に伝達させ、現像ローラ51Yを回転軸511の周りに回転させる。第1モータ17aの回転速度は、制御部32からの制御信号S3によって、現像ローラ51Yの回転速度Vdが目標回転速度Vtとなるように制御される。
第2モータ17bは、歯車などの伝達機構(不図示)を介して、回転動力を攪拌水車54の回転軸に伝達させ、攪拌水車54をその回転軸の周りに回転させる。第2モータ17bの回転速度は、制御部32からの制御信号S4によって、攪拌水車54の回転速度が現像ローラ51Yの目標回転速度Vtとなるように制御される。
現像剤収納部18は、2成分現像剤を収納する。現像剤収納部18は、撹拌室55のトナーの濃度が一定となるように、2成分現像剤を撹拌室55に供給する。
<速度制御テーブル>
速度制御テーブル151について説明する。図6は、本発明の実施の形態に係る速度制御テーブルを例示する図である。図6に示すように、速度制御テーブル151は、現像ローラ51Yの目標回転速度Vtを、全体印字率と最大部分印字率とに関連づけたものである。
図6には、目標回転速度Vtの代わりに、現像ローラ51Yの最大回転速度Vmaxに対する目標回転速度Vtの比R=Vt/Vmax(%)が示されている。比Rを単に「回転速度比」とも言う。
本実施の形態では、一例として、回転速度比Rを示すときに基準となる基準回転速度に、最大回転速度Vmaxを用いる。最大回転速度Vmaxは、例えば、40mm/sであって、現像部5Yの性能など、設計段階で一義的に決まる。例えば、最大回転速度Vmaxの95%の回転速度を、基準回転速度にとることもできる。
全体印字率は、0−100%の範囲において、(1)5%以下、(2)5.1−7%、(3)7.1−10%、(4)10.1%以上の4段階に区分けされている。全体印字率が10%以上という場合は、例えば、原稿Dの一ページが概ね文字(例えば、10pt)で一様に埋め尽くされている場合に相当する。つまり、10%という数値は、全体印字率の高低を判断するときに、全体印字率が相対的に高いことを示す基準値である。なお、本実施の形態では、全体印字率が基準値以上であることを、単に、全体印字率が高いと言う。
最大部分印字率は、(a)20%以下、(b)21−40%、(c)41−60%、(d)61−80%、(e)81−100%の5段階に区分けされている。最大部分印字率が100%という場合は、図5に示す検出領域AREの内部に空白領域が存在していないことを表す。本実施の形態では、最大部分印字率が81%以上であれば、部分印字率の高低を判断するときに、最大部分印字率が相対的に高いことを示す。なお、本実施の形態では、最大部分印字率が81%以上であることを、単に、部分印字率が高いと言う。
以下、全体印字率および部分印字率に関して、代表的な4つのケースについて説明する。
(ケース1)全体印字率および部分印字率が共に高い場合
全体印字率が10.1%以上であり、最大部分印字率が81−100%である場合は、回転速度比Rは、100%である。即ち、目標回転速度Vtは、最大回転速度Vmaxである。ケース1は、典型的には、原稿Dが画像で一様に埋め尽くされている、かつ、縞模様がある場合に相当する。トナーを多く使用する必要があるので、目標回転速度Vtは最大回転速度Vmaxであることが好ましい。
(ケース2)全体印字率および部分印字率が共に低い場合
例えば、全体印字率が5%以下であり、部分印字率が20%以下である場合は、回転速度比Rは、30%である。即ち、目標回転速度Vtは、最大回転速度Vmaxの30%である。ケース2は、典型的には、原稿Dの一部にしか画像がない、かつ、縞模様がない場合に相当する。トナーの使用量が少なくてよいので、現像ローラ51Yの回転速度Vdは遅くてもよい。
(ケース3)全体印字率が高く、部分印字率が低い場合
例えば、全体印字率が10.1%以上であり、最大部分印字率が20%以下である場合は、回転速度比Rは、60%である。即ち、目標回転速度Vtは、最大回転速度Vmaxの60%である。ケース3は、典型的には、原稿Dに文字がまんべんなくある場合に相当する。仮に、全体印字率が高いことを理由に、目標回転速度Vtを最大回転速度Vmaxにすると、必要以上にトナーを使用することになる。そのため、ケース3では、目標回転速度Vtは、最大回転速度Vmaxより低めに設定されている。
(ケース4)全体印字率が低く、部分印字率が高い場合
例えば、全体印字率が5%以下であり、最大部分印字率が81−100%である場合は、回転速度比Rは、70%である。即ち、目標回転速度Vtは、最大回転速度Vmaxの70%である。ケース4は、典型的には、図3に示す縞模様のように、原稿Dの一部に画像が集中する場合に相当する。部分印字率を考慮せずに、現像ローラ51Yの回転速度Vdを30%以下まで下げると、印刷の途中でトナーが不足しやすい。トナーが不足すると、形成された縞模様の画像の濃度が、原稿Dの画像の濃度より、Y軸方向に対して徐々に低下する恐れがある。
そこで、本実施の形態では、目標回転速度Vtは、最大回転速度Vmaxより低いが、最低回転速度Vmin(最大回転速度Vmaxの30%)よりは高い。このことにより、印刷に必要なトナーを確保することができ、印刷の途中でトナーが不足することはない。
以上、代表的な4つのケースについて説明した。本実施の形態では、図6に示すように、速度制御テーブル151において、全体印字率と最大部分印字率とが共に低くなるにつれて、目標回転速度Vtが低下するように、目標回転速度Vtが全体印字率と最大部分印字率とに関連づけられている。
また、本実施の形態では、速度制御テーブル151において、所定の全体印字率(例えば、10.1%以上)で見た場合、最大部分印字率が高くなるにつれて目標回転速度Vtが高くなるように、目標回転速度Vtが全体印字率と最大部分印字率とに関連づけられている。また、速度制御テーブル151において、所定の最大部分印字率(例えば、81−100%)で見た場合、全体印字率が低くなるにつれて目標回転速度Vtが低くなるように、目標回転速度Vtが全体印字率と最大部分印字率とに関連づけられている。
また、速度制御テーブル151は、全体印字率の一区分の中における最大部分印字率が高い区分の目標回転速度Vtが、より全体印字率が高い区分の中における最大部分印字率が低い区分の目標回転速度Vtよりも高くなるように構成されている。
例えば、全体印字率が5%以下の区分に着目すると、最大部分印字率が81−100%の区分の回転速度比Rは70%である。この回転速度比R=70%は、例えば、全体印字率が5.1−7%の区分において最大部分印字率が低い区分、例えば、20%以下の回転速度比R=40%よりも高い。
<画像形成装置1の制御方法>
画像形成装置1の制御方法を図2および図7を参照しながら説明する。図7は、本発明の実施の形態の形態に係る画像形成装置の制御方法を例示するフローチャートである。
図7に示すように、現像工程が開始すると、画像処理部3は、スキャン部2bから入力された画像データRGBを用いて、以下の処理を行う。ここでは、原稿Dを等倍で複写するものとする。
(工程ST1およびST2)
検出部31は、スキャン部2bから画像データRGBを入力すると(ST1)、画像データRGBから全体印字率および部分印字率を検出する(ST2)。
工程ST2において、全体印字率検出部311は、全体印字率を検出し、その検出結果を示す制御信号S1を制御部32に出力する。部分印字率検出部312は、最大部分印字率を検出し、最大部分印字率を示す制御信号S2を制御部32に出力する。
なお、全体印字率の検出および最大部分印字率の検出は、両者を並列に処理することも、全体印字率を検出した後、最大部分印字率を検出することも可能である。
(工程ST3およびST4)
制御部32は、第1記憶部15から速度制御テーブル151を読み出す(ST3)。制御部32は、制御信号S1が示す全体印字率と、制御信号S2が示す最大部分印字率とから、速度制御テーブル151の目標回転速度Vtを取得する(ST4)。
例えば、全体印字率が10.6%、最大部分印字率が20%であれば、目標回転速度Vtは、最大回転速度Vmaxの60%である。
(工程ST5)
制御部32は、現像ローラ51Yの回転速度Vdが目標回転速度Vtとなるように、現像ローラ51Yの回転速度Vdを制御する。
以上の工程ST1からST5により、現像ローラ51Yは、目標回転速度Vtで回転する。
なお、複数のページを連続して複写する場合は、検出部31は、ページごとの画像データRGBをスキャン部2bから入力する。この場合は、検出部31は、工程ST2と同様に、ページごとの画像データRGBから全体印字率および最大部分印字率を検出する。制御部32は、工程ST3からST5と同様に、ページごとに得られる検出部31の検出結果から、現像ローラ51Yの回転速度を制御する。
以下、現像部5Yの動作について図2を参照しながら説明する。現像剤収納部18によって撹拌室55に供給されたトナーは、スクリュー52および53によって攪拌され、キャリアとの摩擦によって帯電する。キャリアに付着したトナーは、攪拌水車54によって、現像ローラ51Yに搬送され、現像ローラ51Yの表面に担持される。
現像ローラ51Yおよび感光体ドラム6Yには、同極の異なるバイアス(例えば、各々−50V、−500V)が印可される。トナーが負の電荷を持つとき、トナーは、両者の電位差によって、キャリアから剥離し、電位の低い現像ローラ51Yの表面から電位の高い感光体ドラム6Yの表面における静電潜像の領域に移動する。
トナーの移動により、感光体ドラム6Yの表面にトナー像が形成される。トナー像は、転写工程にて、中間転写ベルト7に転写される。一方、キャリアは、現像ローラ51Yの表面に担持されたまま、再び撹拌室55に収納される。
(比較例)
画像形成装置1と、一般的な画像形成装置との比較例について説明する。本願発明者等は、図8から図12に示す、パターン1およびパターン2の原稿を、画像形成装置1と、一般的な画像形成装置とを用いて、各々等倍で複写するという実験を行った。そして、本願発明者等は、その結果を基に、本発明の実施の形態の効果を検討した。
<パターン1>
本願発明者等は、パターン1の一例として、図8に示す画像PIC1a、図9に示すPIC1bおよび図10に示すPIC1cを各原稿Dに作製した。いずれの画像も、Y軸方向に延伸する長方形であり、原稿Dの中央付近に配置されている。画像PIC1aからPIC1cの画像の濃度は、各々同一(相対値100%)である。
(画像PIC1a) X軸方向:10mm、Y軸方向:150mm
(画像PIC1b) X軸方向:10mm、Y軸方向:100mm
(画像PIC1c) X軸方向:10mm、Y軸方向:50mm
本願発明者等は、比較検討を適切に行うため、検出領域AREのサイズが図8に示す画像PIC1aのサイズと同一になるように、検出領域AREを以下のように設定した。
X軸方向(主走査方向):10mm
Y軸方向(給紙方向、副走査方向):150mm
本願発明者等は、本比較例においては、図8に示す画像PIC1aの全領域が検出領域AREに含まれるように、検出領域AREを、画像データ上において、原稿Dの中央付近に対応する位置に設定した。
パターン1に示す条件の下では、理論上、以下のことが言える。図8に示す画像PIC1aでは、その面積が検出領域AREの面積と一致するため、最大部分印字率は100%である。図9に示す画像PIC1bでは、その面積が検出領域AREの半分であるため、最大部分印字率は50%である。図10に示す画像PIC1cでは、その面積が検出領域AREの1/3であるため、最大部分印字率はおよそ33%である。
<パターン2>
本願発明者等は、パターン2の一例として、図11に示す画像PIC2a、図12に示す画像PIC2bおよび画像PIC2c(不図示)を作製した。いずれの画像も、X軸方向の長さは10mmであり、Y軸方向に延伸する縞模様である。
図11に示す画像PIC2aは、図3に示す画像と同様のものであって、5つの画像PIC1aを並列に配置したものである。
図12に示す画像PIC2bは、50%の部分印字率を得ることができるように、Y軸方向の長さを94mmとし、画像の濃度を80%(相対値)としたものである。
画像PIC2cは、33%の部分印字率を得ることができるように、Y軸方向の長さと、画像の濃度とを調整したものである。
検出領域AREの条件は、パターン1における条件と同じである。
<一般的な画像形成装置>
本願発明者等は、本実施の形態に係る画像形成装置1の比較対象として、いわゆる印字率のみを検出し、検出結果に応じて、現像ローラの回転速度を制御する画像形成装置を用いた。この印字率は、本実施の形態に係る全体印字率に相当するものである。本比較例では、この印字率を全体印字率と呼ぶ。
図13は、一般的な画像形成装置に用いられる、一般的な速度制御テーブルを例示する図である。一般的な画像形成装置は、部分印字率を検出しないため、この速度制御テーブルは、現像ローラの目標回転速度が全体印字率のみに関連づけられている。全体印字率は、本実施の形態に係る速度制御テーブル151と同様に、4段階に区分けされている。
一般的な画像形成装置も、基本的には、本実施の形態に係る画像形成装置1と同様に、現像ローラの目標回転速度を、図13に示す速度制御テーブルから取得する。一般的な画像形成装置は、現像ローラを、速度制御テーブルから取得した目標回転速度で回転させる。
<評価方法>
形成画像の評価方法について説明する。本願発明者等は、形成画像が存在する領域において、2点間の反射濃度を測定し、その2点間の差分Δ(デルタ)を求めた。反射濃度とは、画像の濃度を表す指標の一つである。
例えば、パターン1の画像PIC1aを複写した結果、図8に示す画像が得られたとする。この場合は、画像が存在する領域において、Y軸方向の座標Y1および座標Y2、即ち、Y軸方向に延伸する画像の両端での反射濃度が測定される。
本願発明者等は、差分Δ(デルタ)の大きさに応じて、各形成画像にA、BまたはCのランクを付けた。ランクA、BおよびCの内容は、以下の通りである。
ランクA:形成画像に濃度の低下はなく、形成画像の画質は良好であった。
ランクB:形成画像の一部(特に、図8に示す、座標Y2付近)に濃度の低下があった。
ランクC:形成画像の全領域にわたって濃度が低下した。
ランクA、BおよびCの判定基準は、以下の通りである。
ランクA:原稿の画像濃度が100%の場合は、差分Δ(デルタ)が0.2より小さい。原稿の画像濃度が80%以下の場合は、0.15より小さい。
ランクB:原稿の画像濃度が100%の場合は、差分Δ(デルタ)が0.2より大きい。元の画像濃度が80%以下の場合は、0.15より大きい。形成画像の一部に濃度の低下がある。
ランクC:ランクBの判定基準と同様であって、形成画像の全領域にわたって、濃度が低下した。
<画像形成装置1の結果>
図14は、本発明の実施の形態に係る画像形成装置の実験結果を示す図である。図14に示すパターン1の画像PIC1aを例に挙げる。画像PIC1aでは、検出された最大部分印字率は、100%であり、検出された全体印字率は、2.41%であった。全体印字率および最大部分印字率により、目標回転速度Vtとしての回転速度比Rは、70%であった。現像ローラ51Yの回転速度Vdが、最大回転速度Vmaxの70%に制御された結果、画像PIC1aついては、ランクAであった。他の画像も、ランクAであった。
<一般的な画像形成装置の結果>
図15は、一般的な画像形成装置による形成画像の結果を示す図である。参考のため、図15には、最大部分印字率も示されている。図15に示すパターン1の画像PIC1aを例に挙げる。画像PIC1aでは、検出された全体印字率は、2.41%であった。回転速度比は、30%であった。現像ローラの回転速度が、最大回転速度の30%に制御された結果、画像PIC1aついては、ランクBであった。一般的な画像形成装置では、ランクAはなかった。
<実験結果の検討>
本発明の実施の形態の効果について図14および図15を参照しながら説明する。図15に示すように、一般的な画像形成装置は、パターン1の画像PIC1aからPIC1cにおいては、部分印字率に関わらず、現像ローラを一律の回転速度比30%、即ち、最大回転速度の30%で回転させる。
ここで、画像PIC1aからPIC1cを例に挙げる。画像PIC1aについては、特に、形成画像PIC1aの後方(図8に示する座標Y2付近を言う)に濃度の低下があった。画像PIC1bおよびPIC1cについては、形成画像の全領域にわたって濃度が低下した。その主な理由を述べる。
一般的に、現像工程で必要なトナーの量は、(1)現像ローラの表面に担持されるトナーの量α、(2)現像ローラの回転速度、(3)現像効率によって決まる。ここで言う、「現像効率」とは、現像ローラに印可されるバイアスで決まる指標であって、現像部の製造段階における設計によって決まる。
現像ローラに担持されるトナーの量αは、現像ローラの入れ替わり性能によって決まる。ここで言う、「入れ替わり性能」とは、現像ニップを通過しトナーが消費された現像ローラ上の現像剤が剥離され、撹拌室55から新たに(未使用の)現像剤が供給されることであり、現像ニップ通過後の現像剤が全て剥がされ、新しい現像剤だけが供給されれば、100%となる。
入れ替わり性能は100%であることが望ましいが、入れ替わり性能を100%維持することは現実的ではない。そのため、トナーの量α、ひいては、感光体ドラムの表面に移動するトナーの量が徐々に低下する。したがって、記録材への印字が進むにつれて、形成画像の濃度が徐々に低下していく。これを防止するためには、基本的には、現像ローラの回転速度を上げるしかない。とは言え、現像ローラの回転速度を上げれば、トナーの品質が劣化しやすくなる。
一般的な画像形成装置は、全体印字率のみを用いて、現像ローラの回転速度を制御するため、その回転速度を下げすぎる傾向にある。したがって、画像PIC1aの場合は、その後方の画像が形成されるときに、感光体ドラム6Yの表面の静電潜像に付着させるべきトナーの量が不足する。このことにより、画像PIC1aの濃度が低下する。他の画像についても、同様のことが言える。
これに対し、本実施の形態では、図14に示すように、画像形成装置1は、最大部分印字率に合わせて、現像ローラ51Yの回転速度を下げる。以下、パターン1の画像PIC1aからPIC1cを例に挙げる。
いずれの画像も、原稿Dの中央付近に画像が集中しており、全体印字率は、10.1%という基準値より小さい。しかしながら、画像PIC1aに至っては、最大部分印字率が100%である。画像形成装置1は、一般的な画像形成装置のように、回転速度比Rを100%から30%まで下げることはせず、回転速度比Rを70%まで下げる。換言すれば、画像形成装置1は、回転速度比R=30%の場合よりも、40%だけ高い回転速度比R=70%で現像ローラ51Yを回転させる。
したがって、現像ローラの表面に担持される、適切なトナーの量αを維持することができる。即ち、現像ローラ51Yの回転速度が下がりすぎることにより、感光体ドラム6Yの表面の静電潜像に付着させるべきトナーの量が不足するという事態には至らない。
一方、最大部分印字率が50%の場合は、画像形成装置1は、回転速度比Rを50%まで下げる。最大部分印字率が33%の場合は、画像形成装置1は、回転速度比Rを40%まで下げる。いずれにしても、画像形成装置1は、現像ローラの回転速度を一律に回転速度比R=30%まで下げることはしない。したがって、印字の途中で、トナーが不足するという事態は発生しない。その結果、鮮明な形成画像を得ることができる。
パターン2の画像PIC2aでは、全体印字率が高く、最大部分印字率は100%である。それにも関わらず、一般的な画像形成装置は、図15に示すように、回転速度比Rを100%から60%にまで下げる。これに対して、本実施の形態に係る画像形成装置1は、回転速度比Rを100%に維持する。したがって、印刷の途中でトナーが不足し、画像の濃度が低下することはない。
パターン2の画像PIC2aおよびPIC2cについても、パターン1の画像PIC1bおよびPIC1cと同様のことが言える。
なお、本願発明者等は、図14に示す実験結果を基に、形成画像の濃度の低下を抑制することができる、最適な目標回転速度Vtを見いだし、速度制御テーブル151を作製した。
(変形例)
本実施の形態の変形例について説明する。図16は、本実施の形態の変形例に係る検出領域を示す図である。図16に示すように、検出領域AREにおけるX軸方向の長さが、Y軸方向における長さ(幅)よりも長く設定されている。
上述したように、画像の濃度の低下は、縦縞模様にて顕著に現れる。しかしながら、画像の濃度の低下は、X軸方向に延伸する横縞模様にも現れることもある。
それは、以下の理由による。撹拌室55の内部のトナーの流れは、基本的に、現像ローラ51Yの回転軸511に対して垂直方向、即ち、副走査方向である。実際には、この流れに加え、スクリュー52および53によって、現像ローラ51Yの回転軸511の方向、即ち、主走査方向にも、トナーの流れがあるためである。
そこで、Y軸方向に延伸する検出領域AREを設けることで、最大部分印字率の検出を容易にかつ素早く検出することができる。
本実施の形態では、カラー印刷モードが選択された場合を例示した。モノクロ印刷モードが選択された場合であっても、本発明の顕著な効果を得ることができる。また、モノクロ印刷の専用機でも全く同様の効果を得ることができる。
本実施の形態では、全体印字率および部分印字率の検出には、RGB信号を用いるが、RGB信号の代わりに、YMCK信号を用いて全体印字率および部分印字率を検出することができる。この場合、Y、M、C、Kの色ごとに全体印字率および部分印字率を検出し、Y、M、C、Kの色ごとの全体印字率および最大部分印字率に基づいて、現像ローラ51Y、51M、51C、51Kの回転速度を制御すればよい。
最大部分印字率は、0−100%の間で、例えば、5段階以上に区分けされていてもよいし、3段階に区分けされていてもよい。全体印字率も同様に、例えば、5段階以上に区分けされていてもよいし、3段階に区分けされていてもよい。
本実施の形態では、全体印字率および最大部分印字率に基づいて回転速度比Rあるいは目標回転速度Vtを求める際に速度制御テーブル151を利用する手法を例にとったが、別の手法でもよい。例えば、全体印字率および最大部分印字率を入力値として、回転速度比Rあるいは目標回転速度Vtを演算によって取得してもよい。また、全体印字率および最大部分印字率と、回転速度比Rあるいは目標回転速度Vtとの関係を示すグラフを予め記憶しておき、このグラフを利用して回転速度比Rあるいは目標回転速度Vtを取得してもよい。
本実施の形態では、画像処理部3が、印字率の検出処理や現像ローラ51Yの回転速度の制御を行う。これらの処理は、画像処理部3の外部のCPUなどに、実行させてもよい。
制御プログラム161の格納場所は、第2記憶部16に限らない。制御プログラム161が、第1記憶部15に格納されていてもよい。制御プログラム161の使用時に、画像処理部3がこれを読み出すことができれば、制御プログラム161が、画像形成装置1の外部の記録媒体、例えば、フラッシュメモリに格納されていてもよい。
本実施の形態では、画像形成装置1として、デジタル複合機を例に挙げた。本発明は、デジタル複合機以外に、例えば、汎用プリンタにも適用することができる。さらに、印刷機の置き換えとして用いられ、高いレベルでの画質と生産性が要求されるプロダクションプリント用の画像形成装置に用いる場合には、より大きな効果を得ることができる。
1 画像形成装置
2b スキャン部
3 画像処理部
31 検出部
311 全体印字率検出部
312 部分印字率検出部
32 制御部
5Y、5M、5Cおよび5K 現像部
6Y、6M、6Cおよび6K 感光体ドラム
15 第1記憶部
151 速度制御テーブル
16 第2記憶部
161 制御プログラム
17a 第1モータ
17b 第2モータ
18 現像剤収納部
51Y、51M、51Cおよび51K 現像ローラ
52、53 スクリュー
54 攪拌水車
55 撹拌室
61 感光体ドラム6Yの回転軸
511 現像ローラ51Yの回転軸

Claims (7)

  1. 像担持体と、前記像担持体に形成された静電潜像を現像剤で現像する現像ローラと、前記現像ローラの回転速度を制御する制御手段とを有する画像形成装置であって、
    前記制御手段は、
    所定の頁全体に対する印字率である全体印字率を取得するとともに、前記所定の頁に設定された複数の部分領域それぞれについての印字率である部分印字率から部分印字率の最大値を取得し、
    前記全体印字率が低くなるにつれ前記現像ローラの回転速度を低速にするとともに、前記部分印字率の最大値が高くなるにつれ前記現像ローラの回転速度を高速にする制御を実行する、
    ことを特徴とする画像形成装置。
  2. 前記部分印字率は、副走査方向に所定長さを有する領域内での印字率である、
    請求項1記載の画像形成装置。
  3. 前記制御手段は、
    前記全体印字率の高低に応じて複数段階に区分され、且つ、前記部分印字率の最大値の高低に応じてそれぞれ複数段階に区分され、区分毎にそれぞれ異なる回転速度を規定する速度制御テーブルに従って、前記現像ローラの回転速度を制御する、
    請求項1又は請求項2に記載の画像形成装置。
  4. 前記速度制御テーブルは、全体印字率の一区分の中における部分印字率の最大値が高い区分で規定される回転速度が、より全体印字率が高い区分の中における部分印字率の最大値が低い区分で規定される回転速度よりも高速になるよう構成されている、
    請求項3記載の画像形成装置。
  5. 前記制御手段は、頁単位に前記現像ローラの回転速度を変更可能である、
    請求項1から請求項4のいずか一に記載の画像形成装置。
  6. 像担持体と、前記像担持体に形成された静電潜像を現像剤で現像する現像ローラと、前記現像ローラの回転速度を制御する制御手段とを有する画像形成装置の制御方法であって、
    所定の頁全体に対する印字率である全体印字率を取得するとともに、前記所定の頁に設定された複数の部分領域それぞれについての印字率である部分印字率から部分印字率の最大値を取得し、
    前記全体印字率が低くなるにつれ前記現像ローラの回転速度を低速にするとともに、前記部分印字率の最大値が高くなるにつれ前記現像ローラの回転速度を高速にする、
    ことを特徴とする画像形成装置の制御方法。
  7. 像担持体と、前記像担持体に形成された静電潜像を現像剤で現像する現像ローラと、前記現像ローラの回転速度を制御する制御手段とを有する画像形成装置を制御するコンピュータに、
    所定の頁全体に対する印字率である全体印字率を取得するとともに、前記所定の頁に設定された複数の部分領域それぞれについての印字率である部分印字率から部分印字率の最大値を取得し、
    前記全体印字率が低くなるにつれ前記現像ローラの回転速度を低速にするとともに、前記部分印字率の最大値が高くなるにつれ前記現像ローラの回転速度を高速にする制御、
    を実行させる画像形成装置の制御プログラム。
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