JP5557122B1 - 冷凍パック詰め刺身及びその製造方法 - Google Patents

冷凍パック詰め刺身及びその製造方法 Download PDF

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【課題】 刺身を冷凍液に直接接触した状態で刺身を均一に瞬間冷凍でき、瞬間冷凍時パック内の刺身がつぶれず、冷凍液の温度を常に一定温度に安定させることができ、刺身の肉質にドリップの生じない状態で瞬間冷凍できて、細胞がつぶれず水分を逃さない刺身本来の触感と味を保持した冷凍刺身を提供する。
【解決手段】 刺身の状態にさばいたものを、厚み3〜20mmにパックする工程と、このパックを真空度50〜80%に真空引きする工程と、このパックをアルコール度45〜90度、−20℃以下の冷凍液に30秒〜3分間浸漬する工程とからなる刺身の浸漬冷凍方法及びこの方法でえら得る冷凍刺身。
【選択図】図2

Description

発明の詳細な説明
本発明は、刺身の状態にさばいたものを真空パック詰めしてドリップの生じないように瞬間冷凍して得られる冷凍パック詰め刺身及びその製造方法に関するものである。
特許文献1の図1には、本発明で使用する冷凍装置が開示されている。即ち、機械収納部1内に設置した冷媒圧縮ポンプで圧縮された冷媒は、同じく機械収納部1内に設けた熱交換機を通じて空冷された後、冷凍液タンク2内に配置された冷却パイプ5内に導かれ、ここで熱膨張せしめられることにより降温して、タンク内の冷凍液4を冷却する。タンク内には温度センサーが設けられており、冷凍液4の温度を一定に保持すると共に、冷凍中のタンク2内の温度を均一にし短時間で均等凍結を行うため冷凍液はジェットスクリュー6によって撹拌されるようになっている。
そして、被冷凍物はリフト7のバスケット内に入れられ、リフト7を降下させてタンク2内の冷凍液内へ所定時間浸漬することによって凍結処理される。凍結処理期間中は、タンクの蓋8がリフト7と共に降下してタンクの開口部を閉じる。操作パネル9には、冷凍液の温度設定ボタン、リフト降下及び上昇の操作ボタン、冷凍機の主電源スイッチ、等々が取り付けられ、冷凍液の温度管理等は内蔵されたマイクロコンピュータによって自動制御されるようになっている。
従来技術
この特許文献1の発明においては、上記の装置を用いて「冷凍液の液温をT℃、被冷凍物の冷凍前の温度をt℃としたとき、t−40≦T≦t−20なる温度範囲内の冷凍液、特に望ましくはt−35≦T≦t−25なる温度範囲の冷凍液を使用することを特徴とする浸漬冷凍方法」が開示されている。
この発明によれば、「従来の方法では不可能であった豆腐、蒟蒻等の含水率が高く厚みがあって軟らかい食品を品質を低下させることなく短時間で凍結でき、食肉や大型の魚なども変質させることなく効率よく低コストで凍結できる新規な浸漬凍結方法を提供する」ものであって、「上記の如き温度範囲の冷凍液で浸漬凍結するようにすれば、従来のように被凍結物より60℃も低い温度で処理する場合に比べて、表層に断熱性の凍結部が生成されることが少なく、厚手のものでも身割れを生じることなく、急速に凍結でき、豆腐等の極めて含水率の高いものから鮪等の大型魚まで品質及び鮮度を損なうことなく高効率、低コストで凍結処理できる」旨説明されている。
しかしながら、この発明においては、刺身の状態にさばいたものを、厚み3〜20mmにパックする工程と、このパックを真空度50〜80%に真空引きする工程と、このパックをアルコール度45〜90度、―20℃以下の冷凍液に30秒〜3分間浸漬する工程とからなる刺身の浸漬冷凍方法及びこの方法で得られる刺身の状態にさばいたものを、厚み5〜20mmに真空パックしたドリップが生じていない冷凍刺身について記載されていない。
発明が解決しようとする課題
刺身を冷凍液に直接接触した状態と近似した状態で刺身を均一に瞬間冷凍でき、瞬間冷凍時パック内の刺身がつぶれず、冷凍液の温度を常に一定温度に安定させることができ、刺身の肉質にドリップの生じない状態で瞬間冷凍できて、細胞がつぶれず水分を逃さない刺身本来の触感と味を保持した冷凍パック詰め刺身を提供する。
課題を解決する手段
請求項1の発明は、刺身の状態にさばいたものを、厚み3〜20mmに真空パックして真空度50〜80%に真空引きされてなるドリップが生じていない冷凍パック詰め刺身を提供するものである。
この発明においては、肉質にドリップの生じない状態で瞬間冷凍した細胞がつぶれず水分を逃さない刺身本来の触感と味を保持した刺身を、刺身の状態で店頭販売できる冷凍パック詰め刺身を提供することができる。
請求項2の発明は、刺身の状態にさばいたものを厚み3〜20mmにパックする工程と、このパックを真空度50〜80%に真空引きする工程と、このパックをアルコール度45〜90度であって、―20℃以下の冷凍液に30秒〜3分間浸漬する工程とからなる冷凍パック詰め刺身の製造方法を提供するものである。
この発明においては、刺身の状態にさばいたものを薄いビニールパックに厚み3〜20mmにパックするので、刺身を冷凍液に直接接触した状態と近似した状態で瞬間冷凍できる。また、このパックを真空度50〜80%にある程度空気を残して真空引きするので、瞬間冷凍時パック内の刺身がつぶれないと共に、空気が多すぎて冷凍液中に浮遊することを防止できる。また、このパックをアルコール度45〜90度とするので、冷凍液の温度を常に一定温度に安定させることができる。好ましくは50〜90度である。さらに、刺身の状態にさばいたものを厚み3〜20mm、好ましくは5〜15mmにパックし、―20℃以下の冷凍液に30秒〜3分浸漬するので、肉質にドリップの生じない状態で瞬間冷凍でき、細胞がつぶれず水分を逃さない刺身本来の触感と味を保持した刺身の浸漬冷凍方法を提供することができる。
特開平06−046813号公報
本発明の一実施形態を図面に基づき説明する。図1は前記特開平06―046813号公報に示される冷凍装置におけるリフト7のバスケット内に入れる棚11、図2はこの棚11の各棚台12・・・に刺身状態にさばいたキビナゴA・・・を真空パックしたビニールパックPの上面図、図3は図1のI―I線視図である。
図3に示す如く、刺身の状態にさばいたキビナゴA・・・は約5〜8mm程度の薄く並べて厚みLにパックされている。このパックP・・・を真空度65%に真空引きしている。そして、このパックP・・・をアルコール度約59度の冷凍液であって、約−30℃の冷凍液に約1分間浸漬してから引き上げるようにマイクロコンピュータでコントロールする。この際、冷凍装置のジェットスクリュー6を回転させて生じる冷凍液の撹拌流は、図1に示す如く、棚11・・・の各棚台12・・・上に並べたパックP・・・に略平行(矢印)に通過するため、パックP・・・内のキビナゴA・・・に対して冷凍液が直接接触するに近い状態で均一に瞬間冷凍させることができる。
このようにして得られた瞬間冷凍されたキビナゴA・・・を解凍すると、肉質にドリップの生じない状態であって、細胞がつぶれず水分を逃さない刺身本来の触感と味を保持した冷凍刺身を得ることができる。これにより、刺身の状態で店頭販売できる冷凍パック詰め刺身を提供することができる。
この発明においては、刺身の状態にさばいたパックPの厚みは3〜20mmの厚さLの範囲で使用できる。3mm未満では刺身の形状が得られず、20mmを超えると細胞がつぶれず水分を逃さない刺身本来の触感と味を保持した冷凍刺身を得ることができない。また、このパックを真空度は50〜80%の範囲で真空引きすることができる。80%を超えると瞬間冷凍時パックP内の刺身がつぶれる。50未満では冷凍時パックPが冷凍液中に浮遊する。好ましくは60〜70%である。
また、冷凍液のアルコール度を45〜90度の範囲で使用できる。アルコール度が45度未満であると冷凍液の温度を常に一定温度に安定させることができず、アルコール度が90度を超えると冷凍液の仕入れ単価が高くなる。また、刺身の状態にさばいたパックPを―20℃以下の冷凍液に30秒〜3分間浸漬することができる。―20℃を超えると肉質にドリップの生じない状態で瞬間冷凍できず、細胞がつぶれて刺身本来の触感と味を保持できない。好ましくはー35〜−25℃である。さらに、冷凍時間が30秒未満であると肉質にドリップの生じない状態で瞬間冷凍できない。
発明の効果
この発明においては、肉質にドリップの生じない状態で瞬間冷凍した細胞がつぶれず水分を逃さない刺身本来の触感と味を保持した刺身を、刺身の状態で店頭販売できる冷凍パック詰め刺身を提供することができる。
この発明においては、刺身の状態にさばいたものを厚み3〜20mm、好ましくは5〜15mmにパックするので、刺身を冷凍液に直接接触した状態と近似した状態で均一に瞬間冷凍できる。また、このパックを真空度50〜80%に真空引きするので、瞬間冷凍時パック内の刺身がつぶれないと共に、真空度により冷凍液中に浮遊することを防止できる。また、このパックをアルコール度45〜90度とするので、冷凍液の温度を常に一定温度に安定させることができる。さらに、刺身の状態にさばいたものを厚み3〜20mmにパックし、―20℃以下の冷凍液に30秒〜3分間浸漬するので、肉質にドリップの生じない状態で瞬間冷凍でき、細胞がつぶれず水分を逃さない刺身本来の触感と味を保持した刺身の浸漬冷凍方法を提供することができる。
冷凍装置におけるリフトのバスケット内に入れる棚の側面図、 刺身状態のキビナゴを真空パックしたビニールパックの上面図 図2のI−I線視断面図
11 棚
12 受台
A キビナゴ
P ビニールパック

Claims (2)

  1. 刺身の状態にさばいたものを、厚み3〜20mmに真空パックして真空度50〜80%に真空引きされてなるドリップが生じていない冷凍パック詰め刺身
  2. 刺身の状態にさばいたものを、厚み3〜20mmにパックする工程と、このパックを真空度50〜80%に真空引きする工程と、このパックをアルコール度45〜90度であって、―20℃以下の冷凍液に30秒〜3分間浸漬する工程とからなる冷凍パック詰め刺身の製造方法。
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Citations (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH0646813A (ja) * 1992-08-03 1994-02-22 Tekunikan:Kk 浸漬冷凍方法
JPH07107899A (ja) * 1993-10-15 1995-04-25 Nippon Kayaku Co Ltd 生タラコの冷凍方法
JP2008070035A (ja) * 2006-09-14 2008-03-27 Masato Kino 過冷却瞬間冷凍機とその冷凍方法

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JPN6014000652; 'キビナゴのご紹介 津曲商店|鹿児島魚類市場仲卸 [online]' weblio辞書 , 20100927 *

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