JP5555033B2 - 換気装置及びこれを備えた換気システム - Google Patents
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Description
このような動作不良を起こした場合には、電力の供給を一旦遮断することにより、動作不良が解消することが多い。
ちなみに、換気制御部には、一般に、リセット用入力端子が備えられており、上述の動作不良を起こした場合には、このリセット用入力端子にリセット信号を入力することによっても、動作不良が解消することが多い。
ちなみに、外部機器の使用者が、換気制御部に対する電力の供給を一旦遮断することにより、動作不良が解消する可能性があることを理解している場合があり、このような場合には、外部機器の使用者が電力の供給を断続する操作を行って、動作不良を解消することもある。
また、外部機器の使用者が電力の供給を断続する操作を行って、動作不良を解消する場合には、長時間の間、外部機器を使用できない不便はないものの、電力の供給を断続する操作を行わなければならない面倒がある。
前記換気制御部が、前記通信処理部が受信する前記外部機器からの換気運転に関する換気運転用指令情報に基づいて、前記換気作動部の換気作動を制御するように構成された換気装置を備えた換気システムであって、
前記外部機器からのリセット指令により前記換気制御部をリセットするためのリセット処理を実行するリセット処理部が、前記換気装置に設けられ、
前記換気制御部が、前記外部機器からの前記換気運転用指令情報に対する応答情報を前記通信処理部から前記外部機器に通信するように構成され、
前記外部機器が、前記換気運転用指令情報の通信に対する前記応答情報を設定適正状態にて受信できないときには、前記換気装置の異常であるとして、前記リセット指令を指令するように構成され、
前記換気作動部が作動することにより出力した実換気出力を検出する換気出力検出手段が、前記換気装置に装備され、
前記換気制御部が、前記換気出力検出手段が検出した実換気出力を前記通信処理部から前記外部機器側に通信するように構成され、
前記外部機器が、前記通信処理部から通信されてくる前記実換気出力に基づいて、前記換気装置が正常であるか否かを判別して、異常であると判別したときには、前記リセット指令を指令するように構成されている点を特徴とする。
つまり、換気制御部の動作不良が、リセット処理にて解消する場合であれば、その換気制御部の動作不良を自動的に解消できるのである。
また、第1特徴構成によれば、外部機器からの換気運転用指令情報に対する応答情報が、換気装置の通信処理部から外部機器に通信されることになる。そして、外部機器が、その応答情報を設定適正状態で受信できないときには、換気装置の異常であるとして、リセット指令を指令することになる。
ちなみに、換気装置のリセット処理部が、リセット指令を指令されると、換気制御部をリセットするためのリセット処理を実行し、その結果、フリーズ等の動作不良を起こしている換気制御部の動作不良を解消できることは、上述の通りである。
このように、換気装置と外部機器との間において、本来的に行う通信の状況に基づいて換気装置の異常を判断して、リセット指令を指令するものであるから、換気装置の異常発生を、本来的に備える構成及び機能を有効利用した簡素な構成によって検出して、リセット指令を指令できるものとなる。
要するに、本発明の第1特徴構成によれば、換気装置の異常発生を簡素な構成によって検出して、リセット指令を指令できる換気システムを提供できる。
また、第1特徴構成によれば、換気装置の換気出力検出手段が検出した実換気出力が、換気装置の通信処理部から外部機器に通信されることになる。そして、外部機器が、その実換気出力に基づいて換気装置が正常であるか否かを判別して、異常であると判別したときに、リセット指令を指令することになる。
つまり、換気装置の通信処理部から外部機器に通信される実換気出力が、極端に低い場合等においては、換気制御部による換気作動部に対する制御が適正に行われていない異常状態であると判別でき、このような場合には、外部機器がリセット指令を指令することになるのである。
ちなみに、換気装置のリセット処理部が、リセット指令を指令されると、換気制御部をリセットするためのリセット処理を実行し、その結果、フリーズ等の動作不良を起こしている換気制御部の動作不良を解消できることは、上述の通りである。
このように、換気装置の実換気出力に基づいて、換気装置の異常を判別して、リセット指令を指令するものであるから、換気制御部による換気作動部の制御が適正に行われないことにより、換気装置の実換気出力が極端に不足している場合等において、換気制御部をリセット処理して、換気制御部の動作不良を解消することが可能となるのである。
つまり、換気装置の実換気出力が極端に不足している場合等において、換気出力が不足した状態のままで、外部機器の運転処理を継続することを回避して、換気装置の実換気出力を必要とする換気出力にした状態で、外部機器の運転処理を実行させることができるのである。
要するに、本発明の第1特徴構成によれば、上記した作用効果に加えて、換気出力が不足した状態のままで、外部機器の運転処理を継続することを回避できる換気システムを提供できる。
前記リセット処理部が、前記通信処理部が受信した前記外部機器からの送信信号の信号形態がリセット要求用信号形態になると、前記外部機器からのリセット指令であるとして前記リセット処理を実行するように構成されている点を特徴とする。
前記リセット要求用信号形態が、搬送波の連続存在時間を、通常通信用の搬送波連続存在時間よりも増大させた状態で、前記搬送波を出力する形態である点を特徴とする。
そして、リセット要求用信号形態が、搬送波の連続存在時間を、通常通信用の搬送波連続存在時間よりも増大させた状態で、搬送波を出力する形態に定められているから、搬送波の連続存在時間が、通常通信用の搬送波連続存在時間よりも増大すると、外部機器からのリセット指令であるとして、リセット処理部がリセット処理を実行することになる。
つまり、通信処理部には、搬送波を識別するためのフィルタ回路を備えさせることになるが、外部機器からリセット指令を指令するときにも、その搬送波を識別するフィルタ回路を通して受信された搬送波の情報に基づいて、リセット指令を判別することができるものとなるため、通信処理部の構成を極力有効利用した簡素な構成にて、外部機器からリセット指令を指令することが可能となるのである。
前記リセット要求用信号形態が、搬送波の周波数を、通常通信用の周波数とは異なる周波数に変更した状態で、前記搬送波を出力する形態である点を特徴とする。
そして、リセット要求用信号形態が、搬送波の周波数を、通常通信用の周波数とは異なる周波数に変更した状態で、前記搬送波を出力する形態に定められているから、通常通信用の周波数とは異なる周波数の搬送波を受信すると、外部機器からのリセット指令であるとして、リセット処理部がリセット処理を実行することになる。
前記通信処理部が、無線通信式に構成され、
前記リセット処理部が、有線にて通信されてくる前記リセット指令を受信するように構成されている点を特徴とする。
前記リセット処理部が、前記換気制御部に対する電力供給を所定時間の間遮断するように構成されている点を特徴とする。
換気制御部は、電力供給が遮断されたのち、再び電力が供給されることにより、初期化の処理を実行して立ち上がりことになるため、フリーズ等の動作不良が発生しているときにも、その動作不良が解消することなる。
前記リセット処理部が、前記換気制御部のリセット用入力端子にリセット信号を出力するように構成されている点を特徴とする。
換気制御部は、リセット用入力端子にリセット信号が入力されと、今までの処理を中断して、初期化の処理を実行して立ち上がりことになるため、フリーズ等の動作不良が発生しているときにも、その動作不良が解消することなる。
前記外部機器が、前記換気装置が出力すべき目標換気出力を前記換気装置に指令するように構成され、
前記換気制御部が、前記換気作動部が前記目標換気出力を出力するように、前記換気作動部の作動を制御するように構成され、
前記外部機器が、前記通信処理部から通信されてくる前記実換気出力が前記目標換気出力よりも設定値以上低いときには、前記換気装置が異常であると判別するように構成されている点を特徴とする。
尚、外部機器は、その運転状況に等に基づいて、目標換気出力を求めることになる。
つまり、換気装置の通信処理部から外部機器に通信される実換気出力が、目標換気出力よりも設定値以上低いときには、換気制御部による換気作動部に対する制御が適正に行われていない異常状態であると判別でき、このような場合には、外部機器がリセット指令を指令することになるのである。
尚、換気装置のリセット処理部が、リセット指令を指令されると、換気制御部をリセットするためのリセット処理を実行し、その結果、フリーズ等の動作不良を起こしている換気制御部の動作不良を解消できることは、上述の通りである。
つまり、換気装置の実換気出力と目標換気出力とを対比することによって、換気装置の異常を的確に検出しながら、換気制御部をリセット処理して、換気制御部の動作不良を解消できるのである。
前記外部機器が、前記通信処理部から通信されてくる前記実換気出力が前記目標換気出力よりも低いものの、前記設定値以上低くないときには、前記実換気出力に見合った能力にて作動するように構成されている点を特徴とする。
つまり、換気装置の通信処理部から通信されてくる実換気出力が目標換気出力よりも低いものの、設定値以上低くないときとは、換気装置の換気出力が目標換気出力よりも低いものの、外部機器の運転処理を継続できる換気出力を換気装置が出力している状態であるため、外部機器の運転処理を継続させるのである。
例えば、外部機器がガスコンロである場合においては、目標換気出力は、ガスコンロの燃焼量の総和に応じて増減することになるが、実換気出力が目標換気出力よりも低いものであるから、燃焼量の総和を、実換気出力に見合った燃焼量に制限することになる。
以下、図面に基づいて、本発明の実施の形態を説明する。
また、ガスコンロAの上部の背部側箇所には、グリル部3及びガスオーブンBにて発生した調理排気を排気するための排気用開口部4が形成されている。
グリルバーナ2は、図4に示すように、上部バーナ2Uと、左右の下部バーナ2L、2Rとから構成されている。
また、3つのコンロバーナ1の夫々には、鍋等の調理容器の存否を検出し且つ調理容器の温度を検出する容器存否検出センサNが装備され、ガス量調整弁9の夫々には、その調整位置を検出する位置センサSが装備されている。
尚、図中、Vは、3つのコンロバーナ1及び3つのグリルバーナ2のいずれかを燃焼させるときには開き、それらバーナ1、2の全ての燃焼を停止させる際には閉じる元ガス弁であり、また、Gは、グリルバーナ2に供給するガス圧力を設定圧力に調整するガバナである。
ちなみに、グリルバーナ2における上部バーナ2Uと左右の下部バーナ2L、2Rとに対しては、点火並びに消火の指令や燃焼量の指令を、各別に指令できるように構成されることが多いが、本実施形態においては、グリルバーナ2における3つのバーナ2U、2L、2Rに対して、点火並びに消火の指令や燃焼量の指令を、一つの入力操作部13にて同時に指令する場合を説明する。
すなわち、指令操作体16は、押し操作される毎に、前面パネル15とほぼ面一になる押し込み位置と前方に突出する突出位置とに切り換えられ、また、突出位置に切り換えられているときに、正転方向及び逆転方向に回動操作されるように構成されている。
すなわち、コンロ制御部Hは、コンロバーナ1やグリルバーナ2についての点消火スイッチ14がオン状態になると、元ガス弁Vを開いて、対応するコンロバーナ1やグリルバーナ2に対する点火処理を実行し、点消火スイッチ14がオフ状態になると対応するコンロバーナ1やグリルバーナ2の消火処理を実行し、また、ロータリーエンコーダ17の出力及びに位置センサSの検出情報に基づいて、指令操作体16の回転操作量に対応するガス量になるように、コンロバーナ1やグリルバーナ2についてのガス量調整弁9を制御するように構成されている。
尚、コンロ制御部Hは、3つのコンロバーナ1に夫々に対応して装備した容器存否検出センサNの検出情報に基づいて、燃焼量を調整する処理を実行することになるが、本書においては、その説明は省略する。
このガスコンロ側の通信処理部18は、送受信回路18Aと赤外線ポート18Bとから構成されている。
この赤外線ポート18Bは、赤外光を利用した無線式にて、換気装置Dに対して換気運転用指令情報を送信するように構成されるものであり、ガスコンロAの上面部の背部側箇所に設けられている。
本実施形態においては、換気運転用指令情報は、換気運転が必要であることを示す換気開始指令、換気運転が必要でないことを示す換気停止指令、及び、換気装置Dが出力すべき目標換気出力(以下、目標換気風量と記載する)である。
また、図1、図2及び図7に示すように、手動操作にて換気作動及び点灯作動に関する諸々の指令情報を指令するための手動操作部23が備えられている。
換気ファン20は、フィルタ部24を通して吸気室R1内に吸引した調理排気を、排気ダクト25を通して外部に排出するように構成されている。
換気制御部22は、換気装置Dが出力する換気出力、つまり、換気ファン20の換気風量を、「強」「弱」の2段階に切り換えるべく、電動モータ19を制御するように構成されている。
この換気装置側の通信処理部26は、送受信回路26Aと赤外線ポート26Bとから構成されている。
ちなみに、本実施形態においては、回転速度センサ27が、換気ファン20が作動することにより出力した実換気出力(以下、実換気風量と記載)を検出する換気出力検出手段として機能することになる。
そして、換気制御部22は、換気ファン20を駆動する電動モータ19の作動を制御してからの時間が設定時間(例えば、4秒)を経過した段階で、回転速度センサ27の検出情報に基づいて求めた実換気風量を送信することになる。
赤外線ポート18Bは、赤外線発光素子、送受信回路18Aからの出力にて赤外線発光素子を駆動する駆動回路、赤外線受光素子、及び、その赤外線受光素子が受光した情報を増幅して送受信回路に出力する増幅回路等を備えて構成されている。
すなわち、送受信回路26Aは、換気制御部22から指令された送信データを記憶する送信用バッファ、赤外線ポート26Bからの受信データをフィルタ処理するフィルタ回路、送信用バッファに記憶した送信データを変調して赤外線ポート26Bに出力しかつフィルタ回路から出力される受信データを復調する制御回路、及び、復調された受信データを記憶する受信用バッファ等を備えて構成されている。
赤外線ポート26Bは、赤外線発光素子、送受信回路26Aからの出力にて赤外線発光素子を駆動する駆動回路、赤外線受光素子、及び、その赤外線受光素子が受光した情報を増幅して送受信回路に出力する増幅回路等を備えて構成されている。
そして、ガスコンロ側の通信処理部18と換気装置側の通信処理部26との間での通信のフォーマットは次の通りである。
図5に示すように、通信用フォーマットは、「リーダコード」、「カスタムコード」、「データコード」、「ストップビット」からなるフォーマットである。
図6には、通信用フォーマットにおいて、データ「1」と、データ「0」とを示すデータ構成を示している。尚、図6において、通信用キャリアが存在する場合をon、通信用キャリアが存在しない場合をoffとして表している。
なお、このリーダコードは、通信用フォーマットのなかで、通信用キャリアが最も長い時間に亘り連続して存在するコードである。
本実施形態では、8ビットのカスタムコードと、8ビットのカスタムコードの1と0を反転させた8ビットのパリティ用反転カスタムコードとからなる、連続した16ビットのコードをカスタムコードとしている。
本実施形態では、8ビットからなるデータコードと、データコードの1と0を反転させた8ビットのパリティ用反転データコードとからなる、連続した16ビットのデータとしている。
つまり、このデータコードが、ガスコンロ側の換気装置側に送信される、換気開始指令、換気停止指令、目標換気風量や、換気装置側からガスコンロ側に送信される、換気開始指令を受信したことを示す応答情報、換気停止指令を受信したことを示す応答情報、実換気風量に対応するデータコードに変調されて、ガスコンロAと換気装置Dとの間にて通信されることになる。
すなわち、リセット処理部Fが、通信処理部26が受信したガスコンロAからの送信信号の信号形態がリセット要求用信号形態になると、ガスコンロAからのリセット指令であるとしてリセット処理を実行するように構成され、そして、リセット処理として、換気制御部22のリセット用入力端子Eにリセット信号を出力するように構成されている。
つまり、ガスコンロAからの通信用フォーマットは、上述の如く、リーダコードが、通信用フォーマットのなかで、搬送用キャリアが最も長い時間に亘り連続して存在するコードであり、換気制御部22をリセットする際には、ガスコンロAから、通信用キャリアのon状態が9msよりも長いデータ(例えば、14ms)が通信されることになる。
すなわち、図8に示すように、赤外線ポート26Bから38kHzフィルタ回路30に出力されるA部の出力に応じて、38kHzフィルタ回路30から12mSタイマ回路31にB部の信号が出力され、12mSタイマ回路31が、B部の出力に応じて、リセット信号をC部に出力するように構成されている。
すなわち、換気制御部22が、上述の如く、ガスコンロAからの換気運転用指令情報に対する応答情報を通信処理部26からガスコンロAに通信することになるが、コンロ制御部Hが、換気運転用指令情報の通信に対する応答情報を設定適正状態にて受信できないときには、換気装置Dの異常であるとして、リセット指令を指令するように構成されている。
すなわち、換気制御部22は、換気作動部としての換気ファン20が作動することにより出力した実換気風量(実換気出力)を、換気出力検出手段としての回転速度センサ27の検出情報に基づいて求めて、その実換気風量を、上述の如く、通信処理部26からガスコンロ側に通信することになるが、コンロ制御部Hは、換気装置Dの通信処理部26から通信されてくる実換気風量に基づいて、換気装置Dが正常であるか否かを判別して、異常であると判別したときには、リセット指令を指令することになる。
コンロ制御部Hは、換気装置Dの通信処理部26から通信されてくる実換気風量が目標換気風量よりも設定値以上低いときには、換気装置Dが異常であると判別するように構成されている。
ちなみに、本実施形態においては、換気装置Dの通信処理部26から通信されてくる実換気風量が目標換気風量よりも設定値以上低いときとは、実換気風量が目標換気風量の半分以下のときである。
つまり、換気装置Dの通信処理部26から通信されてくる実換気風量が、目標換気風量の95パーセントよりも低く、かつ、実換気風量が目標換気風量の半分よりも高いときには、実換気風量に見合った能力(燃焼量)にて、コンロバーナ1及びグリルバーナ2が燃焼されることなる。
すなわち、換気風量関係情報は、目標換気風量と、3つのコンロバーナ1及びグリルバーナ2の燃焼量の総和との関係を示す情報であるから、目標換気風量を、実換気風量に置き換えることによって、3つのコンロバーナ1及びグリルバーナ2の燃焼量の総和を求めることができるのであり、この求めた燃焼量の総和が、実換気風量に見合った能力としての燃焼量である。
つまり、実換気風量見合った能力として求められる燃焼量の総和が、3つのコンロバーナ1及びグリルバーナ2についての燃焼可能な燃焼量の総和になる。
この選択回路Pは、コンロ制御部Hがリセット回路Qに指令する送信指令の反転信号を生成するNOT回路32、NOT回路32の信号と送受信回路18Aからの信号とが入力されるAND回路33、及び、そのAND回路33からの信号とリセット回路Qの出力とが入力されるOR回路34を備えて構成されている。
先ず、コンロ制御部Hの制御作動を説明する。
図9に示すように、コンロ制御部Hは、電源の投入により起動すると、各種の制御用フラグをOFFにする等の初期化の処理を実行する(#1)。
図10に示すように、先ず、点消火スイッチ14、ロータリーエンコーダ17等のセンサ類の検出情報を読み込む処理(#11)、送受信回路18の受信バッファのデータを読み込む処理(#12)を順次実行する。
尚、#12の読込処理を実行したときに、データが存在しない場合には、その後、直ちに機器制御処理(#3)に移行することになるが、図10においては、その流れの記載を省略している。
図11に示すように、先ず、詳細を後述する#5の受信内容判定処理にて設定される停止フラグがONであるか否かを判定する(#21)。
停止フラグがONである場合には、換気装置Dが適正に作動していない異常状態であるため、コンロバーナ1及びグリルバーナ2の燃焼や、換気装置Dとの間での通信を停止する停止処理を実行し(#25)、さらに、警報ランプや警報ブザーにて異常を報知する報知処理を実行する(#26)。
#22にて、実換気風量(受信風量)が目標換気風量(換気風量)の95パーセントよりも大きいと判定したときには、コンロバーナ1及びグリルバーナ2を使用者によって指令された燃焼量にて燃焼させる非制限燃焼制御を実行し(#23)。その後、送信情報設定処理(#4)に移行する。
ちなみに、実換気風量(受信風量)が目標換気風量(換気風量)の半分以下である場合には、後述の如く、停止フラグがONにセットされることになるため、この有制限燃焼制御が実行されることはない。つまり、有制限燃焼制御は、実換気風量(受信風量)が目標換気風量(換気風量)の95パーセントよりも低いものの、実換気風量(受信風量)が目標換気風量(換気風量)の半分よりも高い場合に実行されることになる。
尚、コンロバーナ1及びグリルバーナ2の燃焼量を減少させる場合において、コンロバーナ1及びグリルバーナ2の両者が燃焼中であるときには、コンロバーナ1の燃焼量を減少させることになり、コンロバーナ1の3つのバーナのうちの2つ以上が燃焼しているときには、小火力バーナ1b、標準バーナ1a、高火力バーナ1cの順にて、燃焼量を減少させることになる。
図12に示すように、先ず、3つコンロバーナ1及びグリルバーナ2のいずれかを燃焼させているとき、または、その燃焼のための点火処理を行っているときであるか否か、つまり、機器使用中であるか否かを判定する(#31)。
#31にて、機器使用中であると判定したときには、換気開始指令の指令済みであるか否かを判定し(#32)、指令済みでないときには、換気開始指令を換気装置Dに指令することを設定する換気開始指令設定処理を行う(#33)。
この換気風量演算処理は、上述の如く、入力操作部10〜13の夫々のロータリーエンコーダ17の検出情報に基づいて、各バーナ1、2の燃焼量を検出して、その検出した燃焼量の総和を求め、この求めた燃焼量の総和と換気風量関係情報とに基づいて、目標換気風量を求める処理である。
#35にて、変化していないと判定した場合や、#36の換気風量指令設定処理を実行したのちは、受信内容判定処理(#5)に移行する。
機器使用後30秒経過しているときには、換気停止指令を換気装置Dに指令することを設定する換気停止指令設定処理を行う(#39)。
図13に示すように、先ず、換気開始指令後の判別タイミングであるか否かを判定する(#41)。この判別タイミングとは、#6の換気用データ送信処理にて換気開始指令を指令したのち、#2の入力処理にて、換気装置Dからの応答情報として送受信回路18Aの受信バッファに記憶されている換気装置Dからのデータを読み込んだ直後のタイミングである。
また、#42にて、応答が正常であると判定したときには、リセットカウンタRCを零に初期化するカウンタ初期化処理を実行する(#46)。
#47の処理は、換気停止指令後の判別タイミングであるか否かを判定する処理である。この判別タイミングとは、#6の換気用データ送信処理にて換気停止指令を指令したのち、#2の入力処理にて、換気装置Dからの応答情報として送受信回路18Aの受信バッファに記憶されている換気装置Dからのデータを読み込んだ直後のタイミングである。
また、#42にて、応答が正常であると判定したときには、リセットカウンタRCを零に初期化するカウンタ初期化処理を実行する(#52)。
#53の処理は、換気装置Dに対して目標換気風量を指令した換気風量指令後の判別タイミングであるか否かを判定する処理である。
この判別タイミングとは、#6の換気用データ送信処理にて目標換気換気風量を指令したのち、#2の入力処理にて、換気装置Dからの応答情報として送受信回路18Aの受信バッファに記憶されている換気装置Dからのデータを読み込んだ直後のタイミングである。
また、#58にて、大きいと判定した場合、つまり、実換気風量(受信風量)が目標換気風量(換気風量)の半分より大きいと判定した場合には、リセットカウンタRCを零に初期化するカウンタ初期化処理を実行する(#59)。
この#60にて、リセットカウンタRCが3であると判定したときには、換気装置Dに対してリセット指令を2回指令したにも拘わらず、換気装置Dが正常に動作していない状況であると判断できるため、上述した停止フラグをONにする(#61)。
図14に示すように、先ず、#7のリセット指令送信処理によってリセット指令を指令したのちの設定時間(例えば、5秒)内か否かを判定する(#70)。
つまり、換気装置Dにリセット指令を指令したときには、換気装置Dがリセットされてから通常の作動状態に立ち上がるまでには時間が掛かることになるため、換気装置Dにリセット指令を指令した場合において、換気装置Dが通常の作動状態に立ち上がるまでに必要とする時間が経過しているか否かを判定することになる。
ちなみに、換気開始指令、換気停止指令、又は、目標換気換気風量は、上述したように、#4の送信情報設定処理、及び、#5の受信内容判定処理によって設定されることになる。
尚、#71の送信データ送信処理を実行するときに、送信するデータが存在しない場合には、その後、直ちにリセット指令送信処理(#3)に移行することになるが、図14においては、その流れの記載を省略している。
図15に示すように、先ず、リセット指令が有るか否かを判定する(#81)。
この#81にて、リセット指令が有ると判定した場合には、リセット回路Qに対して送信指令(例えば、15msのハイ信号)を指令するリセット指令送信処理(#82)、及び、リセット指令を解除するリセット指令解除処理(#83)を順次実行する。
図16に示すように、換気制御部22は、電源の投入により起動すると、各種の制御用フラグをOFFにする等の初期化の処理を実行する(#101)。
ちなみに、換気制御部22は、上述の如く、リセット処理部Fからのリセット信号がリセット用入力端子Eに入力された場合にも、初期化の処理(#101)を実行することになる。
次に、第2実施形態を説明するが、この第2実施形態は、ガスコンロAからのリセット信号にて換気装置Dをリセットする構成の別実施形態を例示するものであって、ガスコンロAの構成や換気装置Dの構成は、第1実施形態と同様に構成されるものであるため、以下の説明においては、第1実施形態と異なる部分についてのみ説明する。
つまり、この第2実施形態においては、リセット要求用信号形態が、搬送用キャリア(搬送波)の周波数を、通常通信用の周波数(38kHz)とは異なる周波数(54kHz)に変更した状態で、搬送用キャリア(搬送波)を出力する形態である
次に、第3実施形態を説明するが、この第3実施形態は、ガスコンロAからのリセット信号にて換気装置Dをリセットする構成の別実施形態を例示するものであって、ガスコンロAの構成や換気装置Dの構成は、第1実施形態と同様に構成されるものであるため、以下の説明においては、第1実施形態と異なる部分についてのみ説明する。
リセット回路Qは、電源回路41に対して信号線42にて接続され、そして、コンロ制御部Hからの送信指令に基づいて、電源回路41を作動させる作動用信号を、設定時間(例えば、15ms)の間に亘って信号線42に出力するように構成されている。
つまり、この第3実施形態においては、ガスコンロ側や換気装置側に装備する通信処理部18、26が無線通信式に構成され、リセット処理部Fを構成する電源回路41が、有線としての信号線42にて通信されてくるリセット指令にて作動するように構成されている。
次に、第4実施形態を説明するが、この第4実施形態は、ガスコンロAからのリセット信号にて換気装置Dをリセットする構成の別実施形態を例示するものであって、ガスコンロAの構成や換気装置Dの構成は、第1実施形態と同様に構成されるものであるため、以下の説明においては、第1実施形態と異なる部分についてのみ説明する。
このリセット信号出力回路43は、ベース電圧が設定値以上になると同通するトランジスタ43Aを備えて、そのトランジスタ43Aのベースに作動用信号としての電圧が印加されると、リセット用入力端子Eに印加する電圧が高電位から低電位に変化することになり、この高電位から低電位への変化が、リセット信号として機能して、換気制御部22をリセットするように構成されている。
尚、図中、44A、44Bは、出力調整用の抵抗である。
リセット回路Qは、リセット信号出力回路43に対して信号線45にて接続され、そして、コンロ制御部Hからの送信指令に基づいて、リセット信号出力回路43を作動させる作動用信号としての電圧を、設定時間(例えば、15ms)の間に亘って信号線45に出力するように構成されている。
つまり、この第4実施形態においては、ガスコンロ側や換気装置側に装備する通信処理部18、26が無線通信式に構成され、リセット処理部Fを構成するリセット信号出力回路43が、有線としての信号線45にて通信されてくるリセット指令にて作動するように構成されている。
以下、別実施形態を列記する。
(1)上記実施形態では、コンロ側と換気装置側の間の通信が赤外線を用いて無線通信により行われる場合を例示したが、電波や音波を用いた無線通信を行わせるようにしてもよく、また、信号線を用いた有線通信を行わせるようにしてもよい。
尚、電気式のコンロの場合において換気装置を作動させるのは、燃焼排ガスによる室内汚染を解消する目的ではなく、調理物からの煙、たとえば油煙による汚染を防ぐことを目的とするものである。
この場合には、目標換気風量が指令されると、先ず、そのことを受信したことを示す応答情報を送信し、その後、設定時間が経過したのちに、実換気風量を示す情報を送信するように構成することになる。
この場合には、外部機器側からは換気装置に対して、換気開始指令や換気停止指令を指令すればよく、目標換気風量の指令は省略できる。
22 換気制御部
26 通信処理部
27 換気出力検出手段
41 有線式受信部
43 有線式受信部
A 外部機器
E リセット用入力端子
F リセット処理部
Claims (9)
- 換気を必要とする運転処理を実行する外部機器との間で通信する通信処理部、及び、換気作動を行う換気作動部の運転を制御する換気制御部が設けられ、
前記換気制御部が、前記通信処理部が受信する前記外部機器からの換気運転に関する換気運転用指令情報に基づいて、前記換気作動部の換気作動を制御するように構成された換気装置を備えた換気システムであって、
前記外部機器からのリセット指令により前記換気制御部をリセットするためのリセット処理を実行するリセット処理部が、前記換気装置に設けられ、
前記換気制御部が、前記外部機器からの前記換気運転用指令情報に対する応答情報を前記通信処理部から前記外部機器に通信するように構成され、
前記外部機器が、前記換気運転用指令情報の通信に対する前記応答情報を設定適正状態にて受信できないときには、前記換気装置の異常であるとして、前記リセット指令を指令するように構成され、
前記換気作動部が作動することにより出力した実換気出力を検出する換気出力検出手段が、前記換気装置に装備され、
前記換気制御部が、前記換気出力検出手段が検出した実換気出力を前記通信処理部から前記外部機器側に通信するように構成され、
前記外部機器が、前記通信処理部から通信されてくる前記実換気出力に基づいて、前記換気装置が正常であるか否かを判別して、異常であると判別したときには、前記リセット指令を指令するように構成されている換気システム。 - 前記リセット処理部が、前記通信処理部が受信した前記外部機器からの送信信号の信号形態がリセット要求用信号形態になると、前記外部機器からのリセット指令であるとして前記リセット処理を実行するように構成されている請求項1記載の換気システム。
- 前記リセット要求用信号形態が、搬送波の連続存在時間を、通常通信用の搬送波連続存在時間よりも増大させた状態で、前記搬送波を出力する形態である請求項2記載の換気システム。
- 前記リセット要求用信号形態が、搬送波の周波数を、通常通信用の周波数とは異なる周波数に変更した状態で、前記搬送波を出力する形態である請求項2記載の換気システム。
- 前記通信処理部が、無線通信式に構成され、
前記リセット処理部が、有線にて通信されてくる前記リセット指令を受信するように構成されている請求項1記載の換気システム。 - 前記リセット処理部が、前記換気制御部に対する電力供給を所定時間の間遮断するように構成されている請求項1〜5のいずれか1項に記載の換気システム。
- 前記リセット処理部が、前記換気制御部のリセット用入力端子にリセット信号を出力するように構成されている請求項1〜5のいずれか1項に記載の換気システム。
- 前記外部機器が、前記換気装置が出力すべき目標換気出力を前記換気装置に指令するように構成され、
前記換気制御部が、前記換気作動部が前記目標換気出力を出力するように、前記換気作動部の作動を制御するように構成され、
前記外部機器が、前記通信処理部から通信されてくる前記実換気出力が前記目標換気出力よりも設定値以上低いときには、前記換気装置が異常であると判別するように構成されている請求項1〜7のいずれか1項に記載の換気システム。 - 前記外部機器が、前記通信処理部から通信されてくる前記実換気出力が前記目標換気出力よりも低いものの、前記設定値以上低くないときには、前記実換気出力に見合った能力にて作動するように構成されている請求項8記載の換気システム。
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