JP5553427B2 - ストーマの***機能障害軽減及びストーマ周囲のヘルニア抑止装置 - Google Patents
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Description
即ち本発明は、人工膀胱及び人工肛門のストーマ装着者のために腹部皮膚面に貼りつけたフランジにパウチを装着し、腹帯を巻いてパウチを押えて起きる***の障害を軽減し、ストーマ口から***する機能を促進すると共に、ストーマの周囲に生じるヘルニアを抑止することによりストーマ装着者が運動能力を高めることを目的とする装具に関するものである。
ストーマを造る手術の際には、腹部の皮膚、皮下組織、筋肉、腹膜を切開する。ストーマを造り終えたらこれらを順に縫合して手術を終了する。術後にこれらの組織が脆弱になってしまうことで腹腔内の臓器が皮膚の下まで飛び出してきてしまうことがある。これを一般的に腹壁はんこんヘルニアという。これと同様のことがストーマの周囲で起こったもののことをストーマ傍ヘルニアと言い、ストーマの周囲が膨らむのが主な症状であるが、場合によってはそこに腸がはまり込んでしまって痛み、不快感、便秘症状などの症状が出たり、ひどい場合には腸閉塞にまで至ることがある。
人工膀胱及び人工肛門は、腹部皮膚面に接着したフランジにストーマから***物を溜めるパウチを装着してストーマ口からパウチ内へ***する。ストーマを造った腹部皮膚面に接着したフランジは、パウチを装着するためのものであり、円形のフランジの中心にストーマ孔を有し、パウチの入り口をストーマ孔に装着し、フランジの中央のストーマ孔に前記ストーマを通し、腹帯若しくはベルトを巻いて腹部のストーマからパウチが離れて落ちないように押えているため、腹帯若しくはベルトでストーマを圧迫し***に障害を生じる問題があった。
ストーマの装着者が腹部に人工膀胱及び人工肛門を腹帯で巻いて装着している場合、***時の腹圧や腹部の運動のような日常的な生活によってもストーマを圧迫し、フランジのストーマ孔に通したストーマ口をパウチで塞いで***機能に障害が生じるため、ストーマの***機能障害を軽減し、腹部のストーマの周囲に生じるヘルニアを抑止することにより、術後に運動能力を高める必要がある。
フランジ外郭ヘルニア抑止部の開放部を開いてフランジとパウチの間に挟み入れ、その内円にフランジ中央押え部を嵌め合わせて、開口部と開放部によりストーマを圧迫してストーマ口を塞がないための***溝を形成する。
厚みと可撓性のある材料で製作したフランジ外郭ヘルニア抑止部の内円の下方開放部を開いてフランジとパウチの間にフランジ外郭ヘルニア抑止部を挟み入れ、フランジ外郭ヘルニア抑止部でフランジの外郭を取り囲み、その内円にフランジ中央押え部を嵌め合わせて柔軟性に富む合成樹脂製のカバーで覆い、***溝へストーマを入れ、腹帯で巻いて腹部に装着する。***溝に入れたストーマは、腹帯を巻いても圧迫を免れ、パウチがストーマ口を塞ぐこともなくなるので***物を容易にパウチに溜めることができる。腹帯を巻いているので、腹圧によりストーマ周囲にヘルニアを生じることも無く、人工膀胱及び人工肛門のストーマ装着者が運動機能を高めることを最も主要な特徴とする。
腹部皮膚面に接着剤で接着した円形のフランジ中心のストーマ孔にストーマを通して、***溝内のストーマ口から***して、パウチ内部へ***物を溜めつつ、ヘルニアを抑止して運動の巾を広げて体力の低下を抑制出来る。
図6は円形のフランジ外郭ヘルニア抑止部とフランジ中央押え部の表、裏の両面に施した網目状メッシュを示す実施例の正面図、図7は円形のフランジ外郭ヘルニア抑止部とフランジ中央押え部の表、裏両面に施した網目状メッシュを示す実施例の背面図である。
符号7は人工膀胱及び人工肛門の全体、8は腹部皮膚面に接着するフランジ、9はフランジに装着して***物を溜めるためのパウチ、10はフランジ中央のストーマ孔、11は腹帯、12は腹部皮膚面、13は円形のフランジ外郭ヘルニア抑止部に設けた開放部、14はずれ落ち防止のために施した網目状メッシュである。
適度の厚みと可撓性がある材料で作られたほぼ円形のフランジ外郭ヘルニア抑止部1とフランジ外郭ヘルニア抑止部1の内円に納めるフランジ中央押え部2とこれらを覆って取り囲む透明なほぼ円形のカバー5とがばらばらにならないように紐6で連結してある。図4に示すストーマの***機能障害軽減及びストーマ周囲のヘルニア抑止装置のA−A線断面図を参照して説明すれば、人工膀胱装着者及び人工肛門装着者は、腹部皮膚面12にフランジ8を接着剤で接着してパウチ9を腹部のストーマ4に装着し、前記フランジ8とフランジに接続されたパウチ9の間に円形のフランジ外郭ヘルニア抑止部1を介在させて挟みいれ、フランジ外郭ヘルニア抑止部1の内円にフランジ中央押え部2を嵌め合わせてカバー5を被せて、ストーマ4に装着して腹帯11で巻いて下腹部に留める。フランジ外郭ヘルニア抑止部1は、腹部の周囲を取り巻く腹帯11で上から押えてずれ難いほぼ円形若しくは楕円形である。フランジ中央押え部2の外形は、ほぼ円形であってフランジ外郭ヘルニア抑止部1の内円に嵌め合わせて納められ装置全体の中央に配置されている。フランジ中央押え部2に設けた開口部3及びフランジ外郭ヘルニア抑止部1の内円下方に設けた開放部13によりストーマ4の***溝を厚みのあるもので形成した。そこにストーマを納めて腹帯が巻かれている場合、ストーマ4が圧迫されることがなく、ストーマの厚みを保って、ストーマ口がパウチで塞がれることがなくなって、***機能障害を軽減できる。
フランジ外郭ヘルニア抑止部とフランジ中央押え部とカバーとを紐で連結して、厚みと可撓性がある材料で作られたフランジ外郭ヘルニア抑止部とフランジ中央押え部の上にカバーを被せて其の上に腹帯を巻くことによって、ストーマを開口部に通して開放部に至る***溝の中にストーマを納めて、***溝に入れたストーマは圧迫されることがなくなり、常時ストーマ口から***することを可能にしている。このストーマの***機能障害軽減及びストーマ周囲のヘルニア抑止装置は、フランジの中心に設けたストーマ孔にストーマを通して、ストーマの上に、腹帯を巻いても、パウチの入り口に入れたストーマ口を塞ぐことなく、***物をパウチの中に***することができる。
本発明の装置はストーマに装着した状態で運動機能を高めるものである。
2 フランジ中央押え部(表、裏共にずれ止め防止)
3 ストーマを通すための開口部
4 ストーマ
5 カバー
6 紐
7 人工膀胱及び人工肛門の全体
8 フランジ
9 パウチ
10 ストーマ孔
11 腹帯
12 腹部皮膚面
13 フランジ外郭ヘルニア抑止部の内円の下方に設けた開放部
14 網目状メッシュ
Claims (2)
- ストーマに装着するフランジの外郭を取り囲むフランジ外郭ヘルニア抑止部1と、その内円に嵌め合わせて中央に配置したフランジ中央押え部2とをフランジの外郭及びその中央に配置して、フランジ外郭ヘルニア抑止部1の上端部とフランジ中央押え部2の上端部とこれ等を覆うカバー5が離れないようにそれぞれに通して脱落を予防する紐6で連結して、円形のフランジ外郭ヘルニア抑止部1に設けた開放部13の方向に、厚みと可撓性がある材料で製作されるフランジ中央押え部2に開口部3を設け、フランジ中央押え部2に設けた開口部3とフランジ中央押え部の周囲を取り囲む厚みと可撓性がある材料で製作される円形のフランジ外郭ヘルニア抑止部1に設けた開放部13により、ストーマから***するための***溝を形成して、フランジ8に装着したパウチ9内に納めたストーマ4をカバー5で覆いその上に腹帯11を巻いても***溝の深度方向によりストーマの厚みを損なわずに人工膀胱の***機能障害を軽減し、ストーマ周囲のヘルニアを抑止することを特徴とするストーマの***機能障害軽減及びストーマ周囲のヘルニア抑止装置。
- ストーマに装着するフランジの外郭を取り囲むフランジ外郭ヘルニア抑止部1と、その内円に嵌め合わせて中央に配置したフランジ中央押え部2とをフランジの外郭及びその中央に配置して、フランジ外郭ヘルニア抑止部1の上端部とフランジ中央押え部2の上端部とこれ等を覆うカバー5が離れないようにそれぞれに通して脱落を予防する紐6で連結して、円形のフランジ外郭ヘルニア抑止部1に設けた開放部13の方向に、厚みと可撓性がある材料で製作されるフランジ中央押え部2に開口部3を設け、フランジ中央押え部2に設けた開口部3とフランジ中央押え部の周囲を取り囲む厚みと可撓性がある材料で製作される円形のフランジ外郭ヘルニア抑止部1に設けた開放部13により、ストーマから***するための***溝を形成して、フランジ8に装着したパウチ9内に納めたストーマ4をカバー5で覆いその上に腹帯11を巻いても***溝の深度方向によりストーマの厚みを損なわずに人工肛門の***機能障害を軽減し、ストーマ周囲のヘルニアを抑止することを特徴とするストーマの***機能障害軽減及びストーマ周囲のヘルニア抑止装置。
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