JP5553148B2 - 貼布 - Google Patents

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Description

本発明は、人体の肌面に貼って使用する湿布などの貼布であって、特にその形状に特徴を有した貼布に関するものである。
肩凝りなどに使用される湿布の形状としては、一般に方形のものが市販されている。
下記の特許文献には、楕円形の湿布が開示されている。
特開2004−121784号
特許文献の発明では湿布が剥がれにくくなるだろう。
しかし、湿布を原反から切り出す効率が著しく低くなる。
ところで、肩凝りの場合、肩甲骨の部位を外しつつ、僧帽筋(表層筋)および大菱形筋(深層筋)を覆い、更に、首筋の胸鎖乳突筋を覆うように湿布を貼ると、湿布の使用効率が高くなる。そのためには小型の湿布を多数貼る必要があり面倒である。
一方、大型の湿布を貼ると、当該大型の湿布は貼る必要のない肩甲骨の部位も覆うので、湿布に無駄が生じる。
前述のような湿布の貼付位置についての知識のない人の方が多い。そのため、湿布を効果的な貼付位置に貼ることができない。
したがって、本発明の目的は多数の湿布を貼る必要がなく、かつ、湿布に無駄が生じにくく、更に、肩凝り時に有効な貼付位置が分かり易い湿布などの貼布を提供することである。
本発明の貼布は人体の肌面に貼る薬剤を含んだ粘着性の薬剤層と、前記薬剤層を支持する支持層と、前記薬剤層貼付面を覆い使用時に剥離される剥離フィルムとを備えた帯状の連続した原反から型取られることが可能な貼布であって、背骨に沿って上方に延び僧帽筋における肩甲骨と背骨との間の部位を覆う背中部と、前記背中部よりも上方において前記僧帽筋における前記肩甲骨の上方の部位を覆う肩部とが一体に形成された一対の主部と、前記主部よりも小さな面積で首の胸鎖乳突筋を覆うのに適した一対の副部とを備え、前記一対の主部と主部とが互いに少なくとも一部において接し残部において離間し、前記離間した主部と主部との間に前記一対の副部を互いに接する状態で、かつ、前記主部と副部とを互いに接する状態に配置した組パターンを前記原反から型取りした場合に、前記組パターンを繰り返し、かつ、連続して型取りできるように、前記主部および副部の形状が設定されている。
本発明の別の貼布は人体の肌面に貼る薬剤を含んだ粘着性の薬剤層と、前記薬剤層を支持する支持層と、前記薬剤層貼付面を覆い使用時に剥離される剥離フィルムとを備えた帯状の連続した原反から型取られることが可能な貼布であって、背骨に沿って上方に延び僧帽筋における肩甲骨と背骨との間の部位を覆う背中部と、前記背中部よりも上方において前記僧帽筋における前記肩甲骨の上方の部位を覆う肩部とが一体に形成された一対のL型の主部と、前記主部よりも小さな面積で首の胸鎖乳突筋を覆うのに適した一対の副部とを備え、前記一対の主部と主部とが互いに隣接し、前記L型の各主部のコーナの内側に前記各副部を前記主部に接する状態で配置した組パターンを前記原反から型取りした場合に、前記組パターンを繰り返し、かつ、連続して型取りできるように、前記主部および副部の形状が設定されている。
本発明によれば、貼布の主部が肩甲骨を覆わず、かつ、僧帽筋を覆うのに適した形状で、一方、貼布の副部が首筋の胸鎖乳突筋を覆うことが可能であるから、左右の両方で合計4枚の貼布を貼るだけでよい。したがって、肩甲骨を覆う無駄が生じにくく、かつ、貼る手間が少ない。
また、貼布の形状が方形や楕円形ではなく、主部が略L型またはL型に近似した形状であるから、貼布を購入した者が貼布の使い方に注意を払う。そのため、商品に添付した説明書や貼布自体に印刷した貼付位置の説明を読み、その説明に従って貼布を正しい位置に貼ることが期待できる。
本発明において、前記主部には左の僧帽筋を覆うための左主部と、右の僧帽筋を覆うための右主部とがあるが、前記一対の主部が左主部および右主部である場合と、左主部のみの場合と、右主部のみの場合とがある。
すなわち、ある態様においては前記一対の主部は左の僧帽筋を覆うための左主部と右の僧帽筋を覆うための右主部とからなり、前記左右の主部は互いに同じ大きさで、かつ、互いに対称な形状であり、前記一対の副部は互いに同じ大きさで、かつ、互いに対称な形状である。
この場合、左および右の主部を各々、左右の左僧帽筋の部位に貼り、一対の副部を左右の首筋の胸鎖乳突筋に貼る。したがって、1つの組パターンで両僧帽筋の凝りを同時に治療することができる。
本発明の別の態様においては前記一対の主部は互いに同じ大きさ形状で、共に左右の僧帽筋の一部を覆い、前記一対の副部は互いに同じ大きさ形状である。
この態様において、左主部が2つの場合、1つの左主部と1つの副部を背中の左側および首筋の左側面に貼る。この組パターンは、左肩の凝りの治療に供される左肩用の組パターンである。
一方、同態様において、右主部が2つの場合、1つの右主部と1つの副部を背中の右側および首筋の右側面に貼る。この組パターンは、右肩の凝りの治療に供される右肩用の組パターンである。
同態様において、左右の肩の凝りの治療を行う場合には、左肩用および右肩用の双方の組パターンを1組ずつまたは同じ数だけ用意し、各組パターンから左右の主部および副部を取り出して用いる。
本発明の1つの態様においては、前記一対の主部および一対の副部は、前記剥離フィルムにおいて互いに連なっており、かつ、薬剤層および支持層において互いに切断されている。
この態様においては、薬剤層および支持層が予め切断されているので、一般消費者でも利用し易く、また、剥離フィルムによって1組の組パターンが互いに連なっているので、利用方法が分かり易い。
本発明の別の態様においては、前記一対の主部および一対の副部は、前記剥離フィルム、薬剤層および支持層において互いに連なっており、かつ、前記剥離フィルムおよび/または支持層に前記各主部および副部の境界を定めるラインが印刷されている。
この場合、利用時にハサミ等で貼布を切るから、好みの形状に変化させることができ、したがって、鍼灸や整体の専門家に適しているだろう。
人体の筋肉および骨格に対する本発明の貼布としての湿布の配置を示す背面図である。 本発明の実施例1にかかる湿布を貼った状態を示す斜視図である。 (a),(b)は同実施例1の組パターンを示す平面図および断面図、(c)は実施例2の組パターンを示す平面図である。 実施例1の組パターンを製造する方法を示す平面図である。 実施例2の製造方法を示す平面図である。 実施例3にかかる湿布の組パターンを示す平面図および同パターンを製造する方法を示す平面図である。 実施例4にかかる組パターンおよび同実施例3の組パターンを製造する方法を示す平面図である。 (a),(b)は実施例5にかかる湿布の組パターンを示す平面図および断面図、(c)は実施例6の組パターンを示す平面図である。 (a)および(b)はそれぞれ実施例7および8の組パターンを示す平面図である。 実施例2にかかる湿布の組パターンの変形例を示す平面図である。 従来の市販の湿布を貼った状態の一例を示す説明図である。 本発明の湿布を貼った状態の一例を示す説明図である。 従来の市販の湿布を貼った状態の他の例を示す説明図である。 従来の市販の湿布を貼った状態のさらに他の例を示す説明図である。 本発明の湿布を貼った状態の他の例を示す説明図である。 本発明の湿布を貼った状態のさらに他の例を示す説明図である。
本発明の実施例の説明に先立って、肩凝りや偏頭痛と人体の筋肉との関係について簡単に説明する。
図1において、M1は僧帽筋、M2 は胸鎖乳突筋であり、本図においては、左側の僧帽筋M1および胸鎖乳突筋M2のみが図示されている。前記僧帽筋M1は表層筋であり、当該僧帽筋M1は深層筋である大菱形筋(図示せず)を覆っている。
B1は背骨(脊柱)、B2は肩甲骨である。肩甲骨B2は前記僧帽筋M1や大菱形筋などにより支えられる。また、前記僧帽筋M1や胸鎖乳突筋M2は後頭部または側頭部の下端まで延びており、これらの筋肉が硬くなると、肩凝りを感じると共に、当該肩凝りが進むと頭部への血流が悪くなって偏頭痛を感じる。
薬効成分を有する湿布を前記僧帽筋M1や胸鎖乳突筋M2に相当する部位に貼ることにより、筋肉の凝りがほぐれ肩凝りや偏頭痛の症状が和らぐ。一方、僧帽筋M1で覆われていない肩甲骨B2の部位については前記湿布を貼っても効果が得られない。
以下、本発明の実施例について説明する。
本実施例の貼布としての湿布は図1および図2のように貼って用いる。
実施例1:
実施例1の湿布は図3(b)に示すように、人体の肌面に貼る薬剤を含んだ粘着性の薬剤層Meと、前記薬剤層Meを支持する支持層Sと、前記薬剤層Meの貼付面Mfを覆い使用時に剥離される剥離フィルムFとを備える。
薬剤層Meの貼付面Mfは肌面に粘着する。支持層Sはたとえば通気性および/または伸縮性を有する不織布であってもよい。剥離フィルムFは使用時に剥がされる。
図3(a)に示すように、本実施例の湿布の組パターンP1は、左主部1L,右主部1R,左副部2Lおよび右副部2Rからなる。
この組パターンP1の湿布においては、前記一対の主部1L,1Rおよび一対の副部2L,2Rは、前記剥離フィルムFにおいて互いに連なっており、かつ、薬剤層Meおよび支持層Sの切断ラインCLにおいて互いに切断されている。したがって、各主部1L,1Rおよび各副部2L,2Rは、それぞれ、個別に剥離フィルムFから薬剤層Meおよび支持層Sを剥がして使用する(人体に貼る)ことができる。
組パターンP1において前記一対の主部1L,1Rは左の僧帽筋M1を覆うための左主部1Lと右の僧帽筋を覆うための右主部1Rとからなり、前記左右の主部1L,1Rは互いに同じ大きさで、かつ、切断ラインCLを中心に互いに対称な形状である。前記各主部1L,1Rは、それぞれ、背中部11と肩部12が一体に形成されてなる。代表して図1の右主部1Rについて説明すると、背中部11は背骨B1に沿って上方に延び僧帽筋M1における肩甲骨B2と背骨B1との間の部位を覆う。前記肩部12は前記背中部11よりも上方において前記僧帽筋M1における前記肩甲骨B2の上方の部位を覆う。
図3の前記各副部2L,2Rは切断ラインCLを中心に互いに対称な形状で、かつ、互いに同じ大きさである。図1の右副部2Rを代表して説明すると、右副部2Rは首の胸鎖乳突筋M2を覆うのに適した略三日月型ないし略ブーメラン型の形状を持ち、前記主部1L,1Rよりも小さな面積を有する。
図3(a)において、前記組パターンP1は前記一対の主部1Lと主部1Rとは互いに一部において接し残部において離間しており、前記離間した主部1Lと主部1Rとの間に前記一対の副部2L,2Rを互いに接する状態で、前記左主部1Lと左副部2Lとを互いに接する状態で、かつ、右主部1Rと右副部2Rとが互いに接する状態で配置されている。
前記組パターンP1において、前記各主部1L,1Rにおける上下方向の境界線Cpは、その上下方向の中心点Oを中心に点対称に形成されている。そのため、後述するように、組パターンP1を原反から連続的に無駄なく型取ることができる。
つぎに、前記組パターンP1の湿布の製造方法について説明する。
まず、前記支持層S、薬剤層Meおよび剥離フィルムFが積層され、かつ、切断されていない図4の原反Wを生成する。ついで、切断ラインCLに沿って各組パターンP1について、各主部1L,1Rおよび各副部2L,2Rの各境界において、前記剥離フィルムF以外の支持層Sおよび薬剤層Meを切断する。その後、各組パターンP1の境界線Cpにおいて支持層S、薬剤層Meおよび剥離フィルムFを、つまり原反Wを切断する。
ここで、本組パターンP1の湿布は、互いに隣接する組パターンP1の境界線Cpにおける中心点Oを中心に当該境界線Cpのラインが点対称に形成されている。このように、前記主部1L,1Rおよび副部2L,2Rの形状が設定されているので、本発明の組パターンP1を前記原反Wから型取りした場合に、前記組パターンを繰り返し、かつ、実質的に無駄なく連続して型取りできる。
こうして製造された図3の主部1L,1Rおよび副部2L,2Rは、図1および図2の右主部1Rおよび右副部2Rで示すように僧帽筋M1や胸鎖乳突筋M2を覆うように貼付される。この際、僧帽筋M1の存在しない肩甲骨B2の部位には本質的に貼付されないので、治療効率が高くなる。
さらに、各主部1L,1Rは、脊椎部分を覆わないように貼付される。脊椎部分には脊髄神経が通っているが、この脊髄神経の通る部分を冷やさないので、神経ブロック等の副作用をおこすことがない。
また、各主部1L,1Rの形状がL型に近い形状であるため、貼付位置が分かり易い。
以下、他の実施例について、前記実施例と相違する部分について主に説明し、前記実施例と同一または相当部分には同一符号を付して、その説明を省略する。
実施例2:
図3(c)および図5は実施例2を示す。
図3(c)の組パターンP2は、長方形状で左組パターンPLと右組パターンPRとからなる。
前記左組パターンPLは互いに同形・同大の一対の左主部1Lと、互いに同形・同大の一対の左副部2Lからなり、方形状に形成されている。前記右組パターンPRは、互いに同形・同大の一対の右主部1Rと、互いに同形・同大の一対の右副部2Rからなり、方形状に形成されている。前記左組パターンPLおよび右組パターンPRは、各々、前記一対の主部1L、1Rの間の切断ラインCLの上下の中心点O1を中心に点対称に形成されている。また、前記組パターン2の境界線Cpは中心点Oを中心に点対称に形成されている。
本実施例の組パターンP2は、図5に示すように、3層状の原反Wを各切断ラインCLに沿って支持層Sおよび薬剤層Meがダイカットされ、その後、仮想線で示す切分けラインLrに沿って組パターンP2ごとに切り分けられる。
実施例3:
図6は実施例3を示す。
前記組パターンP2は図6(a),(b)のように左組パターンPLと右組パターンPRとに切り分けてもよい。左組パターンPLおよび右組パターンPRは、それぞれ、左肩用および右肩用として用いることができ、前記2つに切り分けた左組パターンPLと右組パターンPRを一つの組パターンP2として個包装して販売してもよい。
前記左組パターンPLと右組パターンPRとに分離された湿布は、左組パターンPLおよび右組パターンPRがそれぞれ方形状であるから、原反から種々の方法で切り出すことができる。たとえば、前記左組パターンPLと右組パターンPRとに分離された湿布は、図6(c)のように、幅の狭い原反Wから交互に取り出されてもよい。
実施例4:
図7は実施例4を示す。
本実施例4においては、各組パターンPL,PRは互いに分離されているが、各組パターンPL,PRにおける各主部1L,1Rや各副部2L,2Rは支持層S,薬剤層Meおよび剥離フィルムFにおいて互いに連なっている。
前記実施例1〜3の切断ラインCLを設ける代わりに、使用者がハサミ等で自ら各部1L,1R,2L,2Rを切り分けることができるように破線で示すように、ラインLが剥離フィルムFに印刷されている。この場合、治療の専門家が最適な形状の主部1L,1Rや副部2L,2Rに切り分けることができる。
すなわち、前記一対の主部1L,1Rおよび一対の副部2L,2Rは、前記剥離フィルムF、薬剤層Meおよび支持層Sにおいて互いに連なっており、かつ、前記剥離フィルムFおよび/または支持層Sに前記各主部1L,1Rおよび副部2L,2Rの境界を定めるラインLが印刷されている。
図8(a),(b)は実施例5を示す。
本実施例5においては、左主部1Lと右主部1Rとは互いに隣接し切断ラインCLの概ね全部において互いに接していると共に、前記切断ラインCLを中心に互いに線対称に配置されている。この実施例の場合、各主部1L,Rは概ねL型である。
前記各主部1L,1Rのコーナの内側には、たとえば三日月型の副部2L,2Rが配置されている。前記各副部2L,2Rの境界線Cp上の中心点Oを中心として組パターンP3の前記境界線Cpが点対称に形成されている。
なお、図3(a)の実施例1においては、前記各主部1L,1Rのコーナの外側には、たとえばブーメラン型の副部2L,2Rが配置されていることになる。
図8(c)は実施例6を示す。
図8(c)の実施例は、2組の右主部1Rおよび右副部2Rで1つの組パターンPRが形成されている。各右主部1Rおよび各右副部2Rはそれぞれ、中心点Oを中心に互いに点対称に形成されている。
図9(a)、(b)に示すように、前記右副部2Rは略三角形状等であってもよい。
図10は実施例2の変形例を示す。
本実施例2の変形例においては、実施例2の組パターンP2と同一に形成されており、左組パターンPLの一対の左主部1Lと一対の左副部2L、および右組パターンPRの一対の右主部1Rと一対の右副部2Rは、方形状の外周に位置するすべての角部を丸く形成したものとしている。
以上のとおり、図面を参照しながら好適な実施形態を説明したが、当業者であれば、本明細書を見て、自明な範囲で種々の変更および修正を容易に想定するであろう。
たとえば、三日月型ないしブーメラン型の副部は2つに分割してもよい。
主部のフィルム等に使用方法を印刷してもよい。
したがって、そのような変更および修正は、請求の範囲から定まる本発明の範囲のものと解釈される。
次に、本発明の貼布としての湿布を使用した場合の肩凝り症状の緩和効果について説明する。
人の痛み強さを主観的に評価する方法として、視覚的アナログスケール(Visual Analogue Scale 、以下「VAS」という)というテストが知られている。
このVASを実施するには、湿布を貼る前と湿布を貼った後の数値化をはかる。例えば、肩凝り症状が最も強いときを「10」とし、肩凝り症状が無いときを「0」とし、肩凝り症状の感覚を11段階に数値化する。
この場合、肩凝り症状の緩和効果が大きい程、湿布を貼る前の被験者の肩凝り症状の数値と湿布を貼った後の被験者の肩凝り症状の数値の差は大きくなるので、この差が肩凝り症状の緩和効果の指標となる。
そこで、湿布を貼る前の肩凝り症状の数値を、「10」と答えた被験者176名と「7」と答えた被験者306名について、以下の使用結果におけるアンケート調査を行った。
「10」と答えた被験者176名と「7」と答えた被験者306名を、それぞれ88名ずつと153名ずつの二組に分け、一方の組には、図10に示したように、従来の市販の湿布V(四角形状:14cm×10cm=140cm )を背骨の左右にそれぞれ貼ってもらい、他方の組には、図11に示したように、本発明の湿布の一対の主部1L,1R(135cm )を背骨の左右にそれぞれ貼ってもらい、何れも2時間貼ってもらった後に剥がしてもらい、さらに8時間後にもう一度、何れも同じように2時間貼ってもらった後に剥がしてもらった。
そして、それぞれの被験者に、湿布を貼った翌日、三日後、一週間後の肩凝り症状の数値を答えてもらい、その差の数値の集計をとったところ、以下に示す表1の結果を得た。
Figure 0005553148
表1より、「10」と答えた被験者では、本発明の湿布が市販の湿布より、一人当たりの平均値で、翌日においては0. 50点大きく、三日後においては0. 82点大きく、一週間後においては1. 17点大きいという結果であった。また、「7」と答えた被験者では、本発明の湿布が市販の湿布より、一人当たりの平均値で、翌日においては0. 48点大きく、三日後においては0. 87点大きく、一週間後においては1. 10点大きいという結果であった。
したがって、本発明の貼布としての湿布は、市販の湿布に比べ、肩凝り症状の緩和効果において優れているといえる。
さらに、本発明の貼布としての湿布を使用した場合の合併症(肩凝り以外の症状)の緩和効果について説明する。
合併症の項目としては、頭痛、吐き気、イライラ症、鬱症、食欲不振、過食症、睡眠障害、歯痛、耳鳴り、目眩、眼精疲労などが挙げられる。
そこで、前記VASテストで湿布を貼る前の肩凝り症状の数値を、「9」と答えた被験者274名のうち、合併症のあった被験者252名について、以下の使用結果におけるアンケート調査を行った。
前記被験者252名を63名ずつ四組に分け、一組目には、図12に示したように、従来の四角形状の湿布W(165cm )を背骨の左右にそれぞれ貼ってもらい、二組目には、図13に示したように、従来の四角形状の湿布X(55cm )6枚を肩と背骨の左右に介の字貼りしてもらい、三組目には、図14に示したように、本発明の湿布の一対の主部1L,1Rおよび副部2L,2R(それぞれの主部と副部を合わせて165cm )を用い、これら副部2L,2Rを背骨の左右の僧帽筋上部に貼ってもらい、それらの下部の僧帽筋にそれぞれ、湿布の主部1L,1Rを貼ってもらい、四組目には、図15に示したように、湿布の一対の主部1L,1Rおよび副部2L,2R(それぞれの主部と副部を合わせて165cm )を用い、これら主部1L,1Rを背骨の左右の僧帽筋に貼ってもらい、副部2L,2Rを左右の胸鎖乳突筋に貼ってもらい、何れも2時間貼ってもらった後に剥がしてもらい、さらに8時間後にもう一度、何れも同じように2時間貼ってもらった後に剥がしてもらった。
そして、それぞれの被験者に、湿布を貼った一週間後に合併症が少しでも楽になったかどうかを答えてもらったところ、一組目では29人(46%)が楽になったと答え、二組目では46人(73%)が楽になったと答え、三組目では58人(92%)が楽になったと答え、四組目では59人(94%)が楽になったと答えた。
したがって、本発明の貼布としての湿布は、市販の湿布に比べ、合併症の緩和効果においても優れているといえる。
最後に、本発明の貼布としての湿布を使用した場合の動き易さ、違和感の有無について調べてみた結果を説明する。
前記VASテストで湿布を貼る前の肩凝り症状の数値を、「8」と答えた被験者150名について、前記図10に示したように、従来の市販の湿布V(四角形状の湿布:14cm×10cm=140cm )を背骨の左右にそれぞれ貼ってもらったときと、前記図11に示したように、湿布の一対の主部1L,1R(140cm )を背骨の左右にそれぞれ貼ってもらったときの、動き易さや違和感を比較してもらったところ、138名(92%)が本発明の湿布の方が「動き易い」または「違和感がない」と答えた。
したがって、本発明の貼布としての湿布は、市販の湿布に比べ、動き易さ、違和感のなさにおいても優れているといえる。
本発明の貼布は、温湿布または冷湿布として肩凝りなどの治療に用いたり、関節、筋肉などを固定したり、捻挫や骨折の際に救急措置としてのテーピングなどに用いることができる。
11:背中部
12:肩部
B1:背骨
B2:肩甲骨
M1:僧帽筋
M2:胸鎖乳突筋
F:剥離フィルム
Me:薬剤層
Mf:貼付面
1L:左主部
1R:右主部
2L:左副部
2R:右副部
S:支持層
P1:組パターン
CL:切断ライン
Cp:境界線
O:中心点
W:原反


Claims (6)

  1. 人体の肌面に貼る薬剤を含んだ粘着性の薬剤層と、前記薬剤層を支持する支持層と、前記薬剤層貼付面を覆い使用時に剥離される剥離フィルムとを備えた帯状の連続した原反から型取られることが可能な貼布であって、
    背骨に沿って上方に延び僧帽筋における肩甲骨と背骨との間の部位を覆う背中部と、前記背中部よりも上方において前記僧帽筋における前記肩甲骨の上方の部位を覆う肩部とが一体に形成された一対の主部と、
    前記主部よりも小さな面積で首の胸鎖乳突筋を覆うのに適した一対の副部とを備え、
    前記一対の主部と主部とが互いに少なくとも一部において接し残部において離間し、
    前記離間した主部と主部との間に前記一対の副部を互いに接する状態で、かつ、前記主部と副部とを互いに接する状態に配置した組パターンを前記原反から型取りした場合に、前記組パターンを繰り返し、かつ、連続して型取りできるように、前記主部および副部の形状が設定されている貼布。
  2. 人体の肌面に貼る薬剤を含んだ粘着性の薬剤層と、前記薬剤層を支持する支持層と、前記薬剤層貼付面を覆い使用時に剥離される剥離フィルムとを備えた帯状の連続した原反から型取られることが可能な貼布であって、
    背骨に沿って上方に延び僧帽筋における肩甲骨と背骨との間の部位を覆う背中部と、前記背中部よりも上方において前記僧帽筋における前記肩甲骨の上方の部位を覆う肩部とが一体に形成された一対のL型の主部と、
    前記主部よりも小さな面積で首の胸鎖乳突筋を覆うのに適した一対の副部とを備え、
    前記一対の主部と主部とが互いに隣接し、
    前記L型の各主部のコーナの内側に前記各副部を前記主部に接する状態で配置した組パターンを前記原反から型取りした場合に、前記組パターンを繰り返し、かつ、連続して型取りできるように、前記主部および副部の形状が設定されている貼布。
  3. 請求項1もしくは2において、前記一対の主部は左の僧帽筋を覆うための左主部と右の僧帽筋を覆うための右主部とからなり、前記左右の主部は互いに同じ大きさで、かつ、互いに対称な形状であり、
    前記一対の副部は互いに同じ大きさで、かつ、互いに対称な形状である貼布。
  4. 請求項1もしくは2において、前記一対の主部は互いに同じ大きさ形状で、共に左右の僧帽筋の一部を覆い、
    前記一対の副部は互いに同じ大きさ形状である貼布。
  5. 請求項1〜4のいずれかにおいて、前記一対の主部および一対の副部は、前記剥離フィルムにおいて互いに連なっており、かつ、薬剤層および支持層において互いに切断されている貼布。
  6. 請求項1〜4のいずれかにおいて、前記一対の主部および一対の副部は、前記剥離フィルム、薬剤層および支持層において互いに連なっており、かつ、前記剥離フィルムおよび/または支持層に前記各主部および副部の境界を定めるラインが印刷されている貼布。
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