JP5543128B2 - 遊技機用可変入賞装置及びそれを備えた遊技機 - Google Patents

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Description

本発明は、パチンコ機の始動入賞口等に用いられる遊技機用可変入賞装置と、その遊技機用可変入賞装置を備えるパチンコ機等の遊技機に関する。
遊技機用可変入賞装置は、遊技球が入球し難い閉位置と入球し易い開位置との間で開閉動作する一対の回動翼片と、直線移動可能なプランジャを有する駆動アクチュエータ(例えば、ソレノイド)と、プランジャの直線移動を回動翼片の回転移動に変換しつつソレノイドの駆動力を回動翼片に伝達する伝達部材とを備えるのが一般的である。この種の遊技機用可変入賞装置として、例えば下記特許文献1には、パチンコ機の隙間から針金等を挿入し、この針金等で閉じた状態にある開閉羽根(回動翼片)を強制的に開かせるように外力を作用させた場合でも、メカ的なロックにより伝達部材の回動を阻止することで上記した不正行為を防止するようにしたものが記載されている。具体的には、伝達部材が一対の連係アームと、両連係アームを連結する連結アームとで構成され、各連係アームが外向きに突設される回動軸を備え、連結アームが外向きに突設される案内ピンを備えている。台板の後側に取り付けられる支持部材(ベース体)の両外側壁には、各連係アームの回動軸を回動可能かつ前後方向に移動可能に支持するための軸受長孔が形成されるとともに、連結アームの案内ピンを案内するための案内溝が形成されている。この案内溝には、前方に向けて延び出す直線溝部(回動規制部)が形成されている。そして、プランジャの突出位置に対応して開閉羽根が閉位置にあるときは、各連係アームの回動軸が軸受長孔の前端に位置するとともに、連結アームの案内ピンが案内溝の直線溝部内に位置するようになっている。閉状態にある開閉羽根を強制的に開かせるような外力が作用した場合には、案内ピンが直線溝部により上方への移動を阻止されることで、伝達部材の回動が規制(ロック)されて開閉羽根の閉状態が保持される。このため、上記した不正行為を防止することが可能である。
特開2008−272121号公報
しかしながら、上記特許文献1に記載された遊技機用可変入賞装置では、回動軸を移動させるための軸受長孔、および案内ピンを案内するための案内溝が支持部材の両外側壁を貫通した貫通孔の形態で形成されているので、軸受長孔内の回動軸、および案内溝内の案内ピンに外側壁を通して直接触れることができる。このため、外側壁の外部から回動軸あるいは案内ピンに対して直接後方へ移動させる外力を作用させると、伝達部材のロックを容易に解除できてしまうことから、不正行為を防止する構成としては未だ十分とは言えなかった。
本発明は、上記課題を解決するためになされたものであり、その目的は、不正行為を良好に防止できる遊技機用可変入賞装置を提供することにある。
課題を解決するための手段および発明の効果
上記課題を解決するために本発明の遊技機用可変入賞装置は、
遊技機の遊技盤に固定される台板の前部に該遊技盤と交差する軸線回りに回動可能に支持されて遊技球が入球し難い閉位置と入球し易い開位置との間で開閉動作する一対の回動翼片と、
直線移動可能なプランジャを有する駆動アクチュエータと、
プランジャが有する作用部と係合可能な被作用部を有し、それら被作用部と作用部との係合により該プランジャの直線移動を回動翼片の回転移動に変換しつつ駆動アクチュエータの駆動力を該回動翼片へ伝達する伝達部材と、
台板の後部に取り付けられて駆動アクチュエータおよび伝達部材を収容するベース体とを備え、
ベース体には、プランジャの動作に応じて回動翼片が閉位置と開位置との間で開閉動作するよう伝達部材を移動可能に支持する支持軸部が設けられ、
台板には、伝達部材をプランジャの動作方向に移動可能とするとともに、支持軸部を回転中心とする回動を規制するガイド溝を有するガイド壁が設けられ、
伝達部材には、支持軸部に係合して該伝達部材をプランジャの動作方向に移動可能とするとともに、該支持軸部を回転中心とする回動を許容する長孔を有する軸受け部と、ガイド溝に係合した状態で該伝達部材の該支持軸部を回転中心とする回動を規制し、該ガイド溝から離脱した状態で該伝達部材の該支持軸部を回転中心とする回動を許容するガイド突部とが設けられており、
伝達部材は、軸受け部が、後方側に位置するベース体の内側壁に形成された支持軸部に係合保持される一方、ガイド突部が、前方側に位置する台板のガイド壁に形成されたガイド溝に係合保持され、
支持軸部および軸受け部は、ベース体の内側壁の外側に形成された外側壁よりも内側位置に配置されるとともに、ガイド溝およびガイド突部は、台板のガイド壁の外側に形成された外側壁よりも内側位置に配置されており、該支持軸部、該軸受け部、該ガイド溝および該ガイド突部は、ベース体の外側壁および台板の外側壁によって囲まれ、それらのいずれに対しても外部からの接触が禁止されていることを特徴とする。
この遊技機用可変入賞装置では、ベース体に伝達部材を移動可能に支持する支持軸部が設けられ、伝達部材にその支持軸部と係合する長孔を有する軸受け部が設けられている。また、台板に伝達部材の回動を規制するガイド溝を有するガイド壁が設けられ、伝達部材にそのガイド溝と係合可能なガイド突部が設けられている。そして、支持軸部および軸受け部は、ベース体の外側壁よりも内側位置に配置され、ガイド溝およびガイド突部は、台板の外側壁よりも内側位置に配置されている。すなわち、従来の遊技機用可変入賞装置とは異なり、ベース体の外側壁に伝達部材の回動軸を移動させるための貫通した軸受長孔や、伝達部材の案内ピンを案内するための貫通した案内溝を形成しなくて済む。これにより、支持軸部、軸受け部、ガイド溝およびガイド突部のいずれに対しても外部から直接触れることができなくなり、伝達部材を直接移動させるような外力を一切与えることができなくなるので、不正行為を良好に防止することができる。
この場合、支持軸部は、ベース体の外側壁よりも内側位置に配置される一対の内側壁の外側面にてそれぞれ外向きに突設されており、該ベース体の内部に導入された遊技球が該内側壁の間を通過するように構成されているとよい。
従来の遊技機用可変入賞装置では、ベース体の内部に導入された遊技球が一対の連係アームの間を通過するように構成されていた。このため、例えばベース体の内部に複数の遊技球が同時に導入された場合等においては、遊技球が連係アームに対して衝撃を与えることがあり、その衝撃により連係アームへの負荷が増大することで、連係アームが円滑に移動できなくなるおそれがあった。しかし、上記した不正行為防止効果のある伝達部材を外側壁よりも内側位置に設けられる一対の内側壁により支持させるようにすることで、両内側壁の間を遊技球が通過するように構成することができる。各内側壁には支持軸部が外向きに突設されているので、遊技球が内側壁に衝撃を与えた場合でも、支持軸部および伝達部材の軸受け部に対しては遊技球の衝撃による負荷が作用しなくなる。これにより、伝達部材の円滑な移動を確保することができる。
また、内側壁には、ベース体の内部に導入された遊技球の通過を検出する近接スイッチが取り付けられるように構成してもよい。これによれば、ベース体の内側壁が不正行為防止機能、伝達部材の移動確保機能を有することに加えて、近接スイッチの収容機能をも有するようになり、近接スイッチを収容するための単独の部材を設けなくて済むので、ベース体をコンパクトに形成することができる。
また、上記課題を解決するために本発明の遊技機は、上記した遊技機用可変入賞装置を備えることを特徴とする。
これによれば、上記した遊技機用可変入賞装置を遊技機の遊技盤に固定配置することで、不正行為を有効に防止でき、また遊技盤の他の役物の配置スペースを良好に確保することができる。
本発明に係る遊技機用可変入賞装置を備えた遊技機の一例を示す正面図。 図1に示した遊技機用可変入賞装置が閉鎖状態にあるときの斜視図。 図1に示した遊技機用可変入賞装置が開放状態にあるときの斜視図。 図1に示した遊技機用可変入賞装置の分解斜視図。 (a)は図2に示した遊技機用可変入賞装置の正面図。(b)は(a)のA−A中心断面図。(c)は(a)のA’−A’断面図。 (a)は図2に示した遊技機用可変入賞装置(中間位置)の正面図。(b)は(a)のB−B中心断面図。(c)は(a)のB’−B’断面図。 (a)は図3に示した遊技機用可変入賞装置の正面図。(b)は(a)のC−C中心断面図。(c)は(a)のC’−C’断面図。 (a)は図2に示した遊技機用可変入賞装置の側面図。(b)は(a)のD−D断面図。 (a)は図5(c)に示した台板における内側壁の要部拡大図。(b)は(a)のE−E断面図。 本発明の実施例2に係り、(a)は、図9(a)に対応する内側壁の要部拡大図。(b)は(a)のF−F断面図。
以下、本発明の実施の形態について図面を用いて説明する。
図1に示すように、遊技機1における遊技盤2の盤面2aには、円形の遊技領域が形成されており、この遊技領域は外周縁に沿って形成される円弧状のレール2bによって区画されている。盤面2aの中央には液晶表示部3が搭載され、液晶表示部3の下方(盤面2aの中央下部)には入賞扉4aによって形成される大入賞口4(アタッカー)が配置されている。液晶表示部3と大入賞口4との間には、始動入賞口である電動チューリップ(電チュー)と称される遊技機用可変入賞装置(以下、入賞装置と略称する)5が配置されている。
なお、本明細書において、上下とは遊技盤2の盤面2aに沿う態様で遊技球が流下する方向(鉛直方向)を意味する。また、左右とは遊技盤2の盤面2aに沿う態様で上下と直交する方向(水平方向)を意味する。また、前後とは遊技盤の盤面2aに直交する方向(水平方向)を意味し、盤面2aの前側(遊技者側)が前方側であり、盤面2aの後側(奥側)が後方側である。
図2〜図4に示すように、入賞装置5は、前方側ユニットFUと、この前方側ユニットFUに一体的に組み付けられる後方側ユニットRUとで構成されている。前方側ユニットFUは、台板10、前側装飾部材20および一対の回動翼片30,30を備えており、後方側ユニットRUは、ソレノイド40、伝達部材50およびベース体60を備えている。そして、台板10とベース体60とにより近接スイッチ70が前後に挟み込まれて保持されるようになっている。
台板10は、その前部にて遊技盤2の盤面2aに取り付けられ(図1参照)、その後部にてベース体60に取り付けられる。台板10の前部には、上下一対の上部入賞口11と下部入賞口12とが形成されている。上部入賞口11は、常に開放状態にある始動入賞口である。下部入賞口12は、前側装飾部材20および各回動翼片30を含んで構成され、各回動翼片30の閉位置に対応して閉鎖状態となり、開位置に対応して開放状態となる始動入賞口である。
台板10の後部には、図4に示すように、天井壁13、底壁14および左右一対の外側壁15,15が一体形成されている。天井壁13と各外側壁15との連結部位には、ビス81によって台板10をベース体60に取り付けるための取付部16が形成されている。
天井壁13の上面には、上部入賞口11に入賞した遊技球をベース体60の上部へ誘導するための樋13aが形成されており、底壁14の上面には、下部入賞口12に入賞して通過孔10aに導入された遊技球をベース体60の内部へ誘導するための樋14aが形成されている。なお、入賞した遊技球を円滑に後方へ誘導するために、上部入賞口11と天井壁13には、誘導リブ11a,13bがそれぞれ一体形成されている。
底壁14には、後述するベース体60の内側壁65とともにその内側壁65に組み込まれた近接スイッチ70の導入を許容する矩形状の切欠孔14bが形成されている。切欠孔14b内に導入された近接スイッチ70は、底壁14の後端面(切欠孔14bの前端面)に当接することで前端が位置決めされる。
各外側壁15には、台板10とベース体60とが前後にスライド係合できるようにするために、後方側のほぼ上半分が切り欠かれて側方に開口する開口部15aが形成されている。この開口部15aの形成により、各外側壁15は側面視にて段付き形状を呈する。各外側壁15から所定距離隔てた内側位置には、内側壁17が一体形成されている。内側壁17の上端は天井壁13に連結され、下端は底壁14に連結され、前端は台板10の前部に連結されている。内側壁17は、側面視にてその後端縁のほぼ全部が開口部15aからは見えないように外側壁15により側方外部と遮断されている。この内側壁17は、補強部材としての機能を果たすとともに、その一部が所定の形状に切り欠かれて後述する各アーム部51のガイド突部57をガイドするガイド壁としての機能を果たしている。
前側装飾部材20は、後述する各回動翼片30を閉位置に保持するための傾斜部21と、開位置に保持するためのストッパリブ22とを備えており、その後部にてビス82(例えば2本)により台板10の前部に取り付けられている。なお、入賞した遊技球を円滑に後方へ誘導するために、前側装飾部材20には、誘導リブ23が一体形成されている(図4、図5(b)参照)。
各回動翼片30は、台板10と前側装飾部材20とに渡って前後に架設された支持ピン31により軸線O1(第1軸線)回りに回動可能に支持されている。各回動翼片30は、支持ピン31よりも内側の部位にて台板10の通過孔10aを通して台板10の後方へ延び出す係合突部32を備えるとともに、下側の部位にて前側装飾部材20の傾斜部21に当接することで各回動翼片30を閉位置に保持し、ストッパリブ22に当接することで各回動翼片30を開位置に保持する位置決め片33を備えている。
各回動翼片30の係合突部32は、伝達部材50から作用を受ける回動翼片30の被作用部としての機能を果たしている。すなわち、伝達部材50から係合突部32に対して下方への力が作用した場合には各回動翼片30が軸線O1回りに互いに接近する方向(内方)に付勢され(図5(b)参照)、上方への力が作用した場合には各回動翼片30が軸線O1回りに互いに離間する方向(外方)に付勢される(図7(b)参照)。
ソレノイド40(駆動アクチュエータ)は、図4に示すように、コイル部41、プランジャ42、およびコイル部41の左右前後を囲う金属製のケース43を含んで構成され、コイル部41への通電により発生する電磁力によってプランジャ42が前後に移動する。
具体的には、プランジャ42の前端部には、前後一対の円板状のフランジ部42a,42a(プランジャの作用部)が設けられ、後方側のフランジ部42aとケース43との間には圧縮コイルばね44が介装されており、プランジャ42が圧縮コイルばね44を圧縮しつつコイル部41内へ引き込まれるようになっている。すなわち、プランジャ42は、コイル部41の通電解除状態では圧縮コイルばね44の付勢力により前方へ押し出された原位置(前進位置、突出位置)にあり、コイル部41の通電状態では圧縮コイルばね44の付勢力に抗してコイル部41内へ引き込まれた作用位置(後退位置)に移動する。
伝達部材50は、図4〜図8に示すように、一対のアーム部51,51が架橋部52により一体形成されたものである。各アーム部51における外側面の後部下方位置には、後述する内側壁65の支持軸部65cに係合して各アーム部51をプランジャの動作方向(前後方向)に移動可能とするとともに、各アーム部51を支持軸部65cを回転中心として回動可能とする長孔53aを有する軸受け部53が後向きに延設されている。各アーム部51の後部には、軸受け部53と重なり合う部分の一部が切り取られて凹所54が形成されており、各アーム部51の後方への移動時に内側壁65に接触しないように(内側壁65を回避するように)なっている。
各アーム部51の前端には、回動翼片30の係合突部32と係合可能な二股状の作用部55が前向きに突設されている。各アーム部51における内側面の後部上方位置には、プランジャ42のフランジ部42a,42a間に形成された溝部42bに係合する係合突部56(被作用部)が内向きに突設されている。
各アーム部51における外側面の中央部上方位置には、台板10における内側壁17のガイド部17aによりガイドされる丸軸状のガイド突部57が外向きに突設されている。また、各アーム部51における外側面の前部上方位置には、各アーム部51の移動時に、台板10における内側壁17の内面に接触することで各アーム部51の左右方向への位置ずれを防止する半球状の突起58が外向きに突設されている(図4参照)。
ベース体60は、図4に示すように、ソレノイド40のケース43を収容する上側の収容部61と、台板10と協働して伝達部材50および近接スイッチ70を収容する下側の収容部62とを備えている。ソレノイド40は、ベース体60の後方から収容部61に組み込まれ、ビス83によって収容部61に固定配置される。
収容部62は、左右一対の外側壁63,63、中間壁64および天井壁66を一体に備えている。中間壁64は、収容部61と収容部62とを前後で区画するように左右に延設され、各外側壁63の後端に連結されている。各外側壁63は、下段部が上段部よりも内幅が広くなるように2段の段付き形状に形成されており、台板10の外側壁15と前後にスライド係合できるよう、下段部のほぼ下半分が切り欠かれて側方に開口する開口部63aが形成されている。開口部63aの形成により、各外側壁63および中間壁64は、図2、図8に示すように、台板10の各外側壁15と隙間なく接触できるようになっている。
各外側壁63から所定距離隔てた内側位置には、一対の内側壁65,65が一体形成されている。各内側壁65は、中間壁64の前後および下方に渡って延び出すように中間壁64に連結されている。中間壁64を基端とする各内側壁65の前部は、開口部63aの形成により各外側壁63の側方から視認することができ、その側面視にて上段部が下段部よりも基端からの突出長さが短くなるように2段の段付き形状に形成されている。
各内側壁65の下段部の内側には、近接スイッチ70を前後に嵌め入れるための嵌入溝65aが形成されている。また、一方の内側壁65の下段部の後端には、嵌入溝65aに嵌め入れられた近接スイッチ70の後端に係止して位置決めするための係止爪65bが形成されている。各内側壁65の下段部は、支持底壁67によって互いに連結されている。支持底壁67は、近接スイッチ70を載置するとともに補強部材としての機能を果たすものであり、その前部には近接スイッチ70を通過した遊技球を下方へ排出するための切欠孔67aが形成されている(図5(b)参照)。
各内側壁65の上段部の外側には、各アーム部51における軸受け部53の長孔53aと係合する丸軸状の支持軸部65cが外向きに突設されている。各支持軸部65cは、軸線O1と直交する軸線O2(第2軸線)方向に突出している。各アーム部51が軸受け部53の長孔53aによって各内側壁65の支持軸部65cに取り付けられた状態では、各アーム部51の内側面が各内側壁65の内側面とほぼ同一鉛直面上に位置するか、あるいは各アーム部51の内側面が各内側壁65の内側面よりも極僅かだけ外方に位置するように設定されている。
これにより、下部入賞口12から樋14aを通ってベース体60の内部へ誘導された遊技球は、各内側壁65の上段部の内側面に接触して支持底壁67の切欠孔67aへと誘導されることはあっても、各アーム部51にはほとんど接触しないようになっている。なお、中間壁64の前面には、遊技球を支持底壁67の切欠孔67aへ誘導するための誘導リブ64aが形成されている。
各外側壁63の前部上方位置には、台板10の取付部16と嵌合する取付部63bが形成されている。天井壁66の上面(外側面)は、例えば右方へ向かうに従って高さが連続的に低くなる傾斜面状に形成されており、台板10の樋13aからの遊技球をベース体60の外側の所定位置へ誘導する誘導路として機能する。なお、天井壁66には遊技球の落下を阻止する落下阻止壁66aが設けられ、落下阻止壁66aには遊技球を例えば右方へ向けて誘導する誘導リブ66bが設けられている。
上述した台板10における各内側壁17のガイド部17aは、図5(c)および図9(a)に示すように、所定の曲率の円弧に沿って前方へ向かうに従って高さ位置が低くなるように傾斜するガイド面17a1と、そのガイド面17a1の前端から前方に向けて延び出す矩形状のガイド溝17a2とを備えている。ガイド溝17a2の溝幅は、各アーム部51のガイド突部57の直径に比べて僅かだけ大きい長さに設定されている。ガイド面17a1は、図9(b)に示すように、平面状の横断面を有している。
次に、図5〜図7を用いて、上記のように構成された入賞装置5の動作について説明する。なお、図5(b)、図6(b)および図7(b)では、ソレノイド40の圧縮コイルばね44を省略してある。
ソレノイド40のコイル部41が通電解除状態に維持されているときは、図5(a)に示すように、各回動翼片30が閉位置にある。この状態では、図5(b)に示すように、プランジャ42が作用位置にあり、図5(c)に示すように、各アーム部51において軸受け部53の長孔53aの後端面が支持軸部65cに当接するとともに、ガイド突部57がガイド部17aのガイド溝17a2に係合している。
コイル部41が通電状態になると、図5(b)に示す原位置にあるプランジャ42が図6(b)に示す中間位置に向けて移動する。具体的には、プランジャ42の後方への移動に伴って、各アーム部51は姿勢をそのままとしつつ、すなわち各回動翼片30を閉位置に保持した状態で軸受け部53の長孔53aの前端面が支持軸部65cに当接するまで後方へ直線移動する。この状態になると、図6(c)に示すように、ガイド突部57がガイド部17aのガイド溝17a2から離脱するようになる。
図6(b)に示す中間位置に達したプランジャ42が図7(b)に示す作用位置に向けて移動するのに伴って、各アーム部51は支持軸部65cを回転中心として軸線O2回りに上方へ回動する。このとき、各アーム部51の作用部55が回動翼片30の係合突部32を押し上げ、各回動翼片30を軸線O1回りに互いに離間する方向に回動させる。
プランジャ42が図7(b)に示す作用位置に達すると、各回動翼片30は自重によりさらに軸線O1回りに極僅かな量だけ回動し、位置決め片33が前側装飾部材20のストッパリブ22に当接することで、図7(a)に示す開位置に保持される。
一方、通電状態にあるコイル部41が通電解除状態になると、圧縮コイルばね44の付勢力を受けて、図7(b)に示す作用位置にあるプランジャ42が図6(b)に示す中間位置に向けて移動する。具体的には、まずプランジャ42の前方への移動に伴って、各アーム部51は支持軸部65cを回転中心として軸線O2回りに下方へ回動し、軸受け部53の長孔53aがプランジャ42の動作方向(前後方向)とほぼ平行になるまで回動する。各アーム部51が下方へ回動動作するとき、作用部55が回動翼片30の係合突部32を押し下げ、各回動翼片30を軸線O1回りに互いに接近する方向に回動させる。また、ガイド突部57がガイド部17のガイド面17a1により下方へ誘導される。プランジャ42が図6(b)に示す中間位置に達すると、各回動翼片30も閉位置に達するようになる。
次に、プランジャ42が図6(b)に示す中間位置から図5(b)に示す原位置に向けて移動する。この場合、各アーム部51は姿勢をそのままとしつつ、軸受け部53の長孔53aの後端面が支持軸部65cに当接するまで前方へ直線移動する。各アーム部51が前方へ移動するとき、ガイド突部57がガイド部17aのガイド溝17a2に係合して前方へ誘導される。軸受け部53の長孔53aの後端面が支持軸部65cに当接すると、ガイド突部57がガイド溝17a2内に位置するようになる。
プランジャ42が図5(b)に示す原位置に移動して各回動翼片30が閉位置に達した状態で、不正行為により各回動翼片30を強制的に開位置へ動作させようとする外力が作用した場合には、ガイド突部57がガイド溝17a2により上方への移動を阻止されることで、各アーム部51が支持軸部65cを回転中心として軸線O2回りに上方へ回動することが阻止(ロック)される。これにより、各回動翼片30の閉状態が保持されるので、不正行為を防止することができる。
ところで、この実施例1では、ベース体60の各内側壁65に各アーム部51を移動可能に支持する支持軸部65cが設けられ、各アーム部51に支持軸部65cと係合する長孔53aを有する軸受け部53が設けられている。また、台板10の内側壁17に各アーム部51のガイド突部57と係合可能なガイド溝17a2が形成されている。そして、各内側壁65の支持軸部65cおよび各アーム部51の軸受け部53は、ベース体60の外側壁63よりも内側位置に配置され、各内側壁17のガイド溝17a2および各アーム部51のガイド突部57は、台板10の外側壁15よりも内側位置に配置されている。
これにより、各内側壁65の支持軸部65c、各内側壁17のガイド溝17a2、および各アーム部51の軸受け部53、ガイド突部57のいずれに対しても外部から直接触れることができなくなり、各アーム部51を直接移動させるような外力を一切与えることができなくなるので、不正行為を良好に防止することができる。
また、この実施例1では、各支持軸部65cが各内側壁65の外側面にて外向きに突設されており、ベース体60の内部に導入された遊技球が両内側壁65,65の間を通過するように構成されている。これにより、遊技球が各内側壁65に衝撃を与えた場合でも、各支持軸部65cおよび各アーム部51の軸受け部53に対しては遊技球の衝撃による負荷が作用しなくなって、各アーム部51の円滑な移動を確保することができる。
また、この実施例1では、両内側壁65,65に、ベース体60の内部に導入された遊技球の通過を検出する近接スイッチ70が取り付けられる。これにより、各内側壁65が不正行為防止機能、各アーム部51の移動確保機能を有することに加えて、近接スイッチ70の収容機能をも有するようになり、近接スイッチ70を収容するための単独の部材を設けなくて済むので、ベース体60をコンパクトに形成することができる。
また、上記実施例1では、以上に説明した入賞装置5が遊技盤2に固定配置されている。これにより、不正行為を有効に防止でき、また遊技盤2の他の役物の配置スペースを良好に確保することができる。
上記した実施例1では、図9に示したように、各内側壁17におけるガイド部17aのガイド面17a1が側面視にて円弧状に傾斜するとともに、平面状の横断面を有するように形成したが、これに代えて例えば図10に示すように、各内側壁17’におけるガイド部17a’のガイド面17a1’が側面視にて直線状に傾斜するとともに、R面状の横断面を有するように形成してもよい。ガイド面17a1’をR面状に形成することで、各アーム部51のガイド突部57との接触抵抗を小さくすることができるので、この実施例2によっても、上記実施例1と同様、ガイド突部57をガイド面17a1’に沿って円滑に誘導することができる。
1 遊技機
2 遊技盤
2a 盤面
5 遊技機用可変入賞装置(入賞装置)
10 台板
15 外側壁
17 内側壁(ガイド壁)
17a ガイド部
17a1 ガイド面
17a2 ガイド溝
20 前側装飾部材
30 回動翼片
31 支持ピン
32 係合突部
40 ソレノイド(駆動アクチュエータ)
42 プランジャ
42a フランジ部(プランジャの作用部)
50 伝達部材
51 アーム部
52 架橋部
53 軸受け部
53a 長孔
54 凹所
55 アーム部の作用部
56 係合突部(被作用部)
57 ガイド突部
60 ベース体
61,62 収容部
63 外側壁
64 中間壁
65 内側壁
65a 嵌入溝
65b 係止爪
65c 支持軸部
67 支持底壁
67a 切欠孔
70 近接スイッチ
O1 軸線(第1軸線)
O2 軸線(第2軸線)

Claims (4)

  1. 遊技機の遊技盤に固定される台板の前部に該遊技盤と交差する軸線回りに回動可能に支持されて遊技球が入球し難い閉位置と入球し易い開位置との間で開閉動作する一対の回動翼片と、
    直線移動可能なプランジャを有する駆動アクチュエータと、
    前記プランジャが有する作用部と係合可能な被作用部を有し、それら被作用部と作用部との係合により該プランジャの直線移動を前記回動翼片の回転移動に変換しつつ前記駆動アクチュエータの駆動力を該回動翼片へ伝達する伝達部材と、
    前記台板の後部に取り付けられて前記駆動アクチュエータおよび前記伝達部材を収容するベース体とを備え、
    前記ベース体には、前記プランジャの動作に応じて前記回動翼片が前記閉位置と前記開位置との間で開閉動作するよう前記伝達部材を移動可能に支持する支持軸部が設けられ、
    前記台板には、前記伝達部材を前記プランジャの動作方向に移動可能とするとともに、前記支持軸部を回転中心とする回動を規制するガイド溝を有するガイド壁が設けられ、
    前記伝達部材には、前記支持軸部に係合して該伝達部材を前記プランジャの動作方向に移動可能とするとともに、該支持軸部を回転中心とする回動を許容する長孔を有する軸受け部と、前記ガイド溝に係合した状態で該伝達部材の該支持軸部を回転中心とする回動を規制し、該ガイド溝から離脱した状態で該伝達部材の該支持軸部を回転中心とする回動を許容するガイド突部とが設けられており、
    前記伝達部材は、前記軸受け部が、後方側に位置する前記ベース体の内側壁に形成された前記支持軸部に係合保持される一方、前記ガイド突部が、前方側に位置する前記台板のガイド壁に形成された前記ガイド溝に係合保持され、
    前記支持軸部および前記軸受け部は、前記ベース体の内側壁の外側に形成された外側壁よりも内側位置に配置されるとともに、前記ガイド溝および前記ガイド突部は、前記台板のガイド壁の外側に形成された外側壁よりも内側位置に配置されており、該支持軸部、該軸受け部、該ガイド溝および該ガイド突部は、前記ベース体の外側壁および前記台板の外側壁によって囲まれ、それらのいずれに対しても外部からの接触が禁止されていることを特徴とする遊技機用可変入賞装置。
  2. 前記支持軸部は、前記ベース体の外側壁よりも内側位置に配置される一対の内側壁の外側面にてそれぞれ外向きに突設されており、該ベース体の内部に導入された遊技球が該内側壁の間を通過するように構成されている請求項1に記載の遊技機用可変入賞装置。
  3. 前記内側壁には、前記ベース体の内部に導入された遊技球の通過を検出する近接スイッチが取り付けられる請求項2に記載の遊技機用可変入賞装置。
  4. 請求項1ないし3のいずれか1項に記載の遊技機用可変入賞装置を備えることを特徴とする遊技機。
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