JP5540942B2 - 処理装置 - Google Patents

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Description

本発明は、立体画像用の視差画像を生成する処理装置に関する。
互いに視差を有する左眼用の画像(以下、左眼画像)と右眼用の画像(以下、右眼画像)とからなる視差画像を用いて、立体画像を生成する方法が知られている。特許文献1〜4には、視差画像に関連した記載がある。
視差画像生成方法のひとつとして、視差を有する二系統の撮像手段、たとえば視差を設けて設定された2つのデジタルスチルカメラや二眼のデジタルスチルカメラにより、同じ被写体の左眼画像と右眼画像を別々に撮像する方法が提案されている。また、ほかの方法として、単眼のデジタルスチルカメラによる撮像画像から、画像処理により視差画像を生成する方法が提案されている。この方法では、たとえば、単眼の撮像手段によりまず左眼画像の撮像を行い、左眼画像から抽出した被写体画像を視差量だけシフトさせることで、右眼画像が生成される。
特開平5−7373号公報 特開平9−116932号公報 特開2002−125246号公報 特開2007−129436号公報
単眼の撮像手段を用いる方法は、簡易かつ小型な構成で実現できる一方、次のような工数、手順が必要となる。たとえば、撮像部からの距離が異なる複数の被写体を撮像する場合に、それぞれの被写体に対する視差量を求めるためには、各被写体の距離情報が必要となる。そこで、測距手段を設ける代わりに、合焦被写体距離を変化させながら複数の画像の撮像が行われる。そして、それぞれの撮像画像データから合焦した被写体画像データを抽出することにより、抽出した被写体画像データと撮像時の合焦被写体距離が対応付けられる。そして、抽出した被写体画像データをそれぞれの合焦被写体距離に応じた視差量だけシフトさせて合成することで、右眼画像データが生成される。
このような方法では、必然的にある程度の撮像工数が必要になる。よって、スループット低下を防止するために、効率的な撮像動作が求められる。また、抽出した被写体画像データをシフトさせて合成する際に、被写体の自然な明暗や遠近感を再現できるような画像処理が求められる。
そこで、本発明の目的は、単眼式の撮像手段により撮像を行う場合に、スループットを向上させ、自然な立体画像の生成を可能にする処理装置を提供することにある。
上記の目的を達成するために、本発明の第1の側面によれば、合焦被写体距離を変化させて撮像を行う撮像部に、第1の合焦被写体距離のときには第1の変化幅で前記合焦被写体距離を変化させ、前記第1の合焦被写体距離より小さい第2の合焦被写体距離のときには前記第1の変化幅より小さい第2の変化幅で前記合焦被写体距離を変化させる撮像制御部と、前記合焦被写体距離ごとの撮像画像データから、合焦された被写体画像データを抽出し、前記抽出された被写体画像データをそれぞれの前記合焦被写体距離に対応する視差量だけシフトさせて合成した画像データを生成する画像処理部とを有する処理装置が提供される。
上記第1の側面によれば、単眼式の撮像手段により視差画像を生成する場合に、スループットを向上させ、自然な立体画像の生成が可能となる。
本実施形態の処理装置が適用される、撮像装置の構成を説明する図である。 撮像制御部41と画像処理部42の基本的な動作について説明する図である。 撮像装置2の動作手順を説明するフローチャート図である。 撮像動作の第1の制御モードについて説明する図である。 合焦被写体距離の変化幅と視差の関係を説明する図である。 撮像動作の第2の制御モードについて説明する図である。 第2の制御モードの対比例を説明する図である。 合焦被写体画像データの変形処理について説明する図である。 図8の例における被写体の位置を示す平面図である。 第1の輝度補正処理について説明する図である。 第2の輝度補正処理について説明する図である。 第2の輝度補正処理の手順を示すフローチャート図である。 輝度補正用のマップデータの一例を説明する図である。 ぼかし処理について説明する図である。 補完処理について説明する図である。 補完処理の手順を説明するフローチャート図である。 補完処理の変形例について説明する図である。
以下、図面にしたがって本発明の実施の形態について説明する。但し、本発明の技術的範囲はこれらの実施の形態に限定されず、特許請求の範囲に記載された事項とその均等物まで及ぶものである。
図1は、本実施形態の処理装置が適用される、撮像装置の構成を説明する図である。この撮像装置2は、たとえば単眼のデジタルスチルカメラである。撮像装置2では、処理装置4の撮像制御部41が、撮像部7に合焦被写体距離を変化させて被写体Obの撮像を行わせる。そして、画像処理部42が、合焦被写体距離ごとの撮像画像データに対し画像処理を行い、視差画像データ(左眼画像データと右眼画像データ)を生成する。
撮像部7は、単眼のレンズ部6と撮像素子8とを有する。被写体Obからの光は、レンズ部6を通して撮像素子8に被写体象として結像する。レンズ部6は、たとえば複数の単焦点レンズを組み合わせたズームレンズを有し、合焦被写体距離が変更可能に構成される。撮像素子8は、たとえばCCD(Charge Coupled Device)センサやCMOS(Complementary Metal Oxide Semiconductor)センサで構成され、受光した光をアナログ電気信号に変換する。
アナログ・デジタル変換器10は、撮像素子8から出力されるアナログ電気信号をデジタル信号に変換する。画像メモリ12は、アナログ・デジタル変換器10から出力されるデジタル信号を撮像画像データとして格納する。撮像画像データは、処理装置4に読み込まれて画像処理部42により処理され、視差画像データが生成される。生成された視差画像データは、画像メモリ12に格納され、表示装置16や記憶装置14に転送される。表示装置16は、たとえば左右の眼の視差に対応する偏光フィルタを備えたLCD(Liquid Crystal Display)で構成され、視差画像データに基づいて立体画像を表示する。記憶装置14は、ICメモリ、SDカード、メモリスティック、ハードディスク、フロッピー(登録商標)ディスクなどの記憶メディアへの視差画像データの書込みや読出しを行う。
処理装置4は、たとえばマイクロコンピュータやASIC(Application Specific Integrated Circuit)により構成される。処理装置4は、撮像部7、AD変換器10、画像メモリ12、記憶装置14、及び表示装置16等の同期制御を行うことで、撮像装置2の動作を統合的に制御する。ここで、撮像制御部41が、合焦被写体距離の変化幅を示す制御信号を撮像部7のレンズ部6に出力する。これにより、撮像部7が撮像を行うときの合焦被写体距離が制御される。また、処理装置4では、画像制御部42が、撮像画像データに対しホワイトバランス、ガンマ補正、ノイズフィルタなどの画像フィルタ、画像圧縮復元などの処理を行う。さらに、後に詳述するように、第1の画像処理部42aが撮像画像データから合焦被写体画像データを抽出し、第2の画像処理部42bが合焦被写体画像データから視差画像データを生成する。
本実施形態は、撮像制御部41による撮像部7の撮像動作の制御と、第1の画像処理部42aと第2の画像処理部42bによる画像処理に関する。
図2は、撮像制御部41と画像処理部42の基本的な動作について説明する図である。図2には、レンズ部6の正面を左眼の方向として撮像を行い、撮像画像データから視差画像データを生成する例が示される。ここで、視差画像データは、左眼画像データと、仮想の右眼における視差を有する右眼画像データとからなる。
まず、図2(A)に示すように、撮像制御部7の制御のもと、レンズ部6の合焦被写体距離を変化させながら、複数の合焦被写体距離D1〜3で撮像が行われる。そして、画像処理部42の第1の画像処理部42aは、合焦被写体距離D1〜3ごとに得られる撮像画像データP1〜3から、合焦された被写体部(以下、合焦被写体部)Ob1〜3を検出する。このとき、画像処理部42aは、撮像画像データP1〜3のそれぞれにおいて、撮像画像データ全体の高周波成分量を計測し、高周波成分量が多い場合、たとえば所定の閾値を上回る場合に、合焦被写体部Ob1〜3があると判定する。そして、高周波成分を検出することで、合焦被写体部Ob1〜3が検出される。たとえば、最遠の合焦被写体距離D1のときの撮像画像データP1では、遠距離の雲や山などに対応する合焦被写体部Ob1が検出される。また、中間の合焦被写体距離D2のときの撮像データP2では、中距離の家屋に対応する合焦被写体部Ob2が検出される。そして、最近の合焦被写体距離D3のときの撮像データP3では、近距離のバスに対応する合焦被写体部Ob3が検出される。
次に、図2(B)に示すように、第1の画像処理部42aは、検出された合焦被写体部Ob1〜3を残してほかの画像を消去することで、各合焦被写体部Ob1〜3に対応する被写体画像データ(以下、合焦被写体画像データという)OD1〜3を抽出する。ここにおいて、合焦被写体画像データOD1〜3と、距離情報としての合焦被写体距離D1〜3とが対応付けられる。
そして、図2(C)に示すように、第2の画像処理部42bは、合焦被写体画像データOD1〜3を視差量だけ左方向にシフトさせ(矢印Ar21〜23)、被写体画像データ(以下、右眼被写体画像データという)rOD1〜2を生成する。ここで、合焦被写体画像データOD1〜3をシフトさせるときの視差量は、図2(A)に示す、右眼に対応する仮想レンズ部6rを想定したときのレンズ部6とレンズ部6rの間の距離dと、合焦被写体距離D1〜3とに基づいて求められる。
そして、第2の画像処理部42bは、右眼被写体画像データrOD1〜3を合成し、右眼画像データPRmを生成する。第2の画像処理部42bは、一方で、撮像画像データP1〜3のいずれかを左眼画像データとして採用するか、あるいは合焦被写体画像データOD1〜3を合成することにより、左眼画像データを生成する。このようにして、右眼画像データPRmと左眼画像データとからなる視差画像データが生成される。なお、ここでは左眼を基準として右眼画像データを生成する場合を例示しているが、左右を逆転させる処理も可能である。
図3は、撮像装置2の動作手順を説明するフローチャート図である。ステップS1〜S4は、撮像制御部41の制御のもとで行われる撮像部7による撮像動作に関する。ステップS1で、撮像部7のレンズ部6は、撮像制御部41からの制御信号に応答して、撮像開始のための合焦被写体距離に合わせる。ステップS2で、撮像部7は撮像を行い、撮像画像データを処理装置4に取り込む。ステップS3で、撮像制御部41は、予め設定された撮像回数、撮像を完了したかを判定する。完了していない場合(ステップS3のNo)、ステップS4で撮像制御部41は、撮像部7に次の合焦被写体距離を示す制御信号を出力し、撮像部7はこれに応答して制御信号が示す合焦被写体距離に合わせる。そして、ステップS2へ戻る。このような手順が、設定回数の撮像を完了するまで繰り返される。
撮像を完了した場合(ステップS3のYes)、ステップS5で、第1の画像処理部42aは、各撮像画像データで合焦被写体部を検出し、他の画像を消去して合焦被写体画像データを抽出する。
ステップS6〜S12は、第2の画像処理部42bによる画像処理に関する。それぞれの処理の詳細は、後述する。第2の画像処理部42bは、ステップS6で、合焦被写体画像データを変形する処理を行う。変形処理は被写体画像の大きさの拡大縮小を含む。次いで、ステップS7で、第2の画像処理部42bは、合焦被写体画像データの輝度補正処理を行う。次いで、ステップS8で、第2の画像処理部42bは、合焦被写体画像データの彩度補正処理を行う。次いで、ステップS9で、第2の画像処理部42bは、合焦被写体画像データに対するぼかし処理を行う。次いで、ステップS10で、第2の画像処理部42bは、合焦被写体画像データを合成し、左眼画像データを生成する。あるいは、ステップS10を、撮影画像データの1つを左眼画像データとして採用する手順としてもよい。次いで、ステップS11で、第2の画像処理部42bは、合焦被写体画像データを視差量だけシフトさせて合成し、一時的な右眼画像データを生成する。そして、ステップS12で、第2の画像処理部42bは、一時的な右眼画像データに対し、被写体の陰になる部分の補完処理を行う。このような手順により、視差画像データが生成される。
以下では、ステップS1〜S4での撮像動作と、ステップS6以降での画像処理に分けて説明する。
[撮像動作]
本実施形態では、撮像部7が合焦被写体距離を変化させながら撮像を行う際、撮像制御部41が合焦被写体距離の変化幅を示す制御信号を撮像部7のレンズ部6に出力し、その変化幅で合焦被写体距離を変化させる。撮像制御部41は、次の2つの制御モードにより、変化幅を制御する。
まず、第1の制御モードでは、撮像制御部41は、撮像部7に、合焦被写体距離が大きいとき、つまり遠距離の被写体を撮像するときには大きい変化幅、合焦被写体距離が小さいとき、つまり近距離の被写体を撮像するときには、小さい変化幅で合焦被写体距離を変化させる。そして、第2の制御モードでは、撮像制御部41は、撮像部7に、各合焦被写体距離の被写界深度に対応する合焦距離範囲ができるだけ重複せず、より好ましくは連続するような変化幅で、合焦被写体距離を変化させる。第1、第2の制御モードについて、図4〜7を用いて具体的に説明する。
図4は、第1の制御モードについて説明する図である。第1の制御モードでは、レンズ部6が合焦可能な距離範囲L0においてn回(n>1)の撮像が行われる。図4(A)〜(C)には、3とおりの合焦被写体距離D1〜3での、レンズ部6、撮像素子8、および、合焦被写体距離にある被写体Ob1〜3が示される。図4(A)は最遠の合焦被写体距離D=L0に、図4(B)は2番目に遠い合焦被写体距離D=L/2に、そして、図4(C)は最近の合焦被写体距離D=L/nに対応する。
撮像制御部41は、たとえば図3のステップS1で、レンズ部6の合焦被写体距離Dを、たとえば最遠の合焦被写体距離L0に合わせるような制御信号を出力する。そして、ステップS2〜S4が実行され、撮像制御部41が撮像部7に合焦被写体距離を変化させる。このとき、撮像制御部41は、合焦被写体距離が大きいほど大きい変化幅、合焦被写体距離が小さいほど小さい変化幅で合焦被写体距離を変化させる。具体的には、合焦被写体距離を、L0(図4(A))→L0/2(図4(B)) → L0/3 → L0/4・・・ → L0/(n-2) → L0/(n-1) → L0/n(図4(C)) (nは撮影回数とし、1より大きい値とする。) というように徐々に小さくするような制御が行われる。あるいは、合焦被写体距離Dを、L0/nからL0まで徐々に大きくしてもよい。このとき、合焦被写体距離D、最遠距離L0、撮影回数nには次のような関係が成り立つ。
D = L0 / n (n>1)
また、ここで、nの代わりに、2のm乗(mは整数)としてもよい。
図5は、合焦被写体距離の変化幅と視差の関係を説明する図である。図5は、レンズ部6の正面方向に等間隔で位置する被写体Ob11、Ob12、・・・、Ob13、Ob14を示す。被写体Ob11、12は比較的遠距離に位置し、被写体Ob13、14は比較的近距離に位置する。また、右眼の仮想レンズ部6rにおける被写体Ob11、12の視差をθ1、2とし、視差の差分をΔθ1とする。一方、被写体Ob13、14の視差をθ3、4とし、その差分をΔθ2とする。
ここで、視差の差分Δθ1とΔθ2を比較すると、差分Δθ2の方が差分Δθ1より大きい。すなわち、遠距離での被写体間の距離差が視差の差分に与える影響より、近距離での被写体間の距離差が視差の差分に与える影響の方が大きい。換言すれば、肉眼で観察したときに、遠距離の物体の距離差は視差として知覚されにくく、近距離の物体の距離差は視差として知覚されやすい。
ここで、たとえば遠距離の被写体Ob11、12を、同じ合焦被写体距離の被写界深度内で撮像し、それぞれに距離情報として同じ合焦被写体距離が対応づけられたとする。このとき、合焦被写体距離に対応する同じ視差量で被写体Ob11、12の合焦被写体画像データをそれぞれシフトさせたとしても、本来の視差視差θ1、2の差分Δθ1が小さいので、それほど違和感を生じさせない。一方、近距離の被写体Ob13、14を同じ合焦被写体距離の被写界深度内で撮像し、それぞれに距離情報として同じ合焦被写体距離が対応づけられたとする。このとき、合焦被写体距離に対応する同じ視差量でそれぞれをシフトさせると、本来の視差θ3、4の差分Δθ2が大きいので、大きい違和感を生じさせる。
この点、本実施形態における第1の制御モードでは、合焦被写体距離が小さいほど小さい変化幅で合焦被写体距離を変化させることで、近距離の被写体Ob13、14をそれぞれ異なる合焦被写体距離で撮像できる。よって、被写体Ob13、14それぞれの被写体画像データをそれぞれの合焦被写体距離に応じた視差量でシフトすることができる。よって、より違和感が小さい、自然な右眼画像を生成することが可能となる。
図6は、第2の制御モードについて説明する図である。図6(A)〜(C)は、撮像部7が合焦被写体距離D1〜3で撮像を行うときの、レンズ部6、撮像素子8、および、合焦被写体距離にある被写体Ob1〜3を示す。また、図6(A)〜(C)では、合焦被写体距離D1〜3ごとの被写界深度に対応する合焦距離範囲M1〜3が示される。
撮像制御部41は、たとえば図3のステップS1で、レンズ部6に、合焦被写体距離を図6(A)に示す最遠の合焦被写体距離D1に合わさせる。そして、ステップS2〜S4が実行される。このとき、撮像制御部41は、撮像部7に、各合焦被写体距離での合焦距離範囲M1〜3ができるだけ重複しないような、より好ましくは、図6(A)〜(C)に示すように、合焦距離範囲M1〜3が連続するような変化幅D1−D2、D2−D3で、合焦被写体距離D1〜3を変化させる。ここで、合焦被写体距離ごとの被写界深度は、合焦被写体距離が大きくなるほど深く(距離が長く)、合焦被写体距離が小さくなるほど浅く(距離が短く)なるので、合焦被写体距離D1〜3(ここでは、D1>D2>D3)に対応する合焦距離範囲M1〜3には、M1>M2>M3の関係が成り立つ。よって、合焦距離範囲M1〜3ができるだけ重複しないように、より好ましくは合焦距離範囲M1〜3が連続するようにするためには、撮像制御部41は、撮像部7に、徐々に小さくなるような変化幅D1−D2、D2―D3で合焦被写体距離を変化させる。あるいは、合焦被写体距離をD3、D2、D1と逆順に変化させてもよいが、その場合は、徐々に大きくなるような変化幅で制御がなされる。
ここで、合焦被写体距離を変化させるピッチ幅が固定されており、合焦距離範囲M1〜3が連続するような変化幅での制御が困難であって合焦距離範囲M1とM2、またはM2とM3に重複が生じるような場合には、撮像制御部41は、合焦距離範囲の方を調整することで合焦距離範囲が連続するようにしてもよい。たとえば、撮像制御部41は、レンズ部6におけるレンズの有効口径を制御することで、合焦距離範囲を変化させることができる。なお、この場合、有効口径を変化させることによる光量の不足や超過は、露光時間を調整したり、撮像画像データに対応する電気信号のアナログゲインやデジタルゲインを調節することで、補正できる。
ここで、第2の制御モードと対比するために、合焦被写体距離を均等な変化幅で変化させる場合を図7に示す。図7は、撮像部7が均等な変化幅ΔDで合焦被写体距離D1〜3(D1>D2>D3)を変化させるときの、合焦被写体距離D1〜3それぞれの合焦距離範囲M1〜3を示す。
合焦距離範囲は合焦被写体距離に対応して深くなるところ、変化幅ΔDが合焦距離範囲に比べて小さいと、図7に示すように、合焦距離範囲M1、M2、M3が重複する範囲が大きくなる。特に、距離範囲M4では、2つの変化幅分変化する前と後とで、合焦距離範囲M1とM3とが重複する。このとき、合焦距離範囲M2は、その全域において、合焦距離範囲M1、M3のいずれかまたは両方と重複する。よって、合焦距離範囲M2で得られる合焦被写体画像データは、合焦距離範囲M1、M3でも重複して得られる。このような場合、合焦被写体距離D2での撮像は無駄な工数となる。また、重複する撮像画像データが多くなると、処理の無駄も増加する。
この点、本実施形態における第2の制御モードによれば、合焦距離範囲M1〜3ができるだけ重複せず、より好ましくは連続するような変化幅で合焦被写体距離D1〜3が変化される。ただし、隣接する合焦被写体距離での合焦距離範囲が多少重複してもよい。合焦距離範囲M1とM2、あるいはM2とM3がそれぞれ重複する部分を有する場合であっても、少なくとも2つの変化幅分の合焦被距離範囲M1とM3とが重複せず離間していれば、図7で示したような合焦被写体距離D2での無駄な撮像工数や無駄な画像処理が発生することは回避できる。よって、その分スループットが向上する。
なお、2つの合焦距離範囲が部分的に重複することで同じ被写体が2つの撮像画像に含まれ、したがって図3のステップS5で重複する合焦被写体画像データが抽出されるような場合であっても、第1の画像処理部42aは、たとえば近距離の合焦距離範囲における合焦被写体画像データを残し、遠距離の合焦距離範囲における被写体画像データを消去する(またはその逆)ことで、重複を排除できる。
さらに、第2の制御モードにおいても、合焦被写体距離が小さいほど変化幅が小さくなるので、図5で示したように、視差量が大きい近距離の被写体を、それぞれ異なる合焦被写体距離で撮像できる。よって、合焦被写体画像データをそれぞれ異なる視差量でシフトでき、より自然な右眼画像データを生成することができる。
次に、図3のステップS6以降の画像処理について説明する。なお、以下で説明する各画像処理は、それぞれ単独で、あるいは2以上の組み合わせにより実施することが可能である。
[変形処理]
図8は、合焦被写体画像データの変形処理について説明する図である。まず、第1の画像処理部42aは、図8(A)に示すように、レンズ部6の合焦被写体距離D1〜3(D1>D2>D3)での撮像画像データP81〜83から、合焦被写体部を検出する。たとえば、撮像画像データP81では遠距離の被写体に対応する合焦被写体部Ob811、812が、撮像画像データP82では中距離の被写体に対応する合焦被写体部Ob821、822が、撮像画像データP83では近距離の被写体に対応する合焦被写体部Ob831、832がそれぞれ検出される。
そして、第1の画像処理部42aは、図8(B)に示すように、撮像画像データP81から合焦被写体部Ob811、812に対応する合焦被写体画像データOD811、OD812を、撮像画像データP82から合焦被写体部Ob821、822に対応する合焦被写体画像データOD821、OD822を、撮像画像データP83から被写体Ob831、832に対応する合焦被写体画像データOD831、OD832をそれぞれ抽出する。
次に、第2の画像処理部42bは、図8(C)に示すように、合焦被写体画像データOD811、OD812、OD821、OD822、OD831、OD832を、対応する合焦被写体距離D1〜D3に応じて変形する。そして、第2の画像処理部42bは、合焦被写体画像データOD811、OD812、OD821、OD822、OD831、OD832を、合焦被写体距離D1〜3に応じて仮想レンズ部6rにおける視差量だけシフトさせ、右眼合焦被写体データrOD811、rOD812、rOD821、rOD822、rOD831、rOD832を生成する。
変形処理では、合焦被写体距離に応じた程度で、左側の画像が小さく、右側の画像が大きくなるような変形が行われる。つまり、視差方向(x軸)と交差する方向(y軸)における大きさが、左側の画像ほど小さく、右側の画像ほど大きくなるように変形される。たとえば、各フレームの横方向をX軸、縦方向をY軸、画像の中心座標を(0,0)としたときに、変形前の座標位置(x,y)が、次式により変形後の座標位置(X,Y)に変換される。
X = α・x
Y = y・f(x)
f(x) = β・x + γ
ここで、αとβは変形の度合いを示す係数であり、αは合焦被写体距離に応じて増加し、βは合焦被写体距離に応じて減少し、そしてγは合焦被写体距離に応じて減少する。なお、ここで、α、β、γはいずれも正の値である。このような処理によれば、フレームの左右中心を境界に、左側の画像がx軸方向、y軸方向ともに縮小され、右側の画像がx軸方向に縮小される一方でy軸方向に拡大されるように、合焦被写体画像データが変形される。
よって、たとえば最遠の合焦被写体距離D1での合焦被写体画像データOD811、OD812は、ほとんど変形されないが、中間の合焦被写体距離D2での合焦被写体画像データOD821、OD822については、左側の合焦被写体画像データOD821がある程度小さくなるように変形され、右側の合焦被写体画像データOD822がある程度大きくなるように変形される。そして、最近の合焦被写体距離D3での合焦被写体画像データOD831、OD832については、左側の合焦被写体画像データOD831がさらに小さくなるように変形され、右側の合焦被写体画像データOD832がさらに大きくなるように変形される。このような変形処理を行う手順が、図3のステップS6に対応する。
上記のような変形処理は、同じ合焦被写体距離に位置する被写体であっても、右眼からの距離に応じて、左側の被写体ほど小さく、右側の被写体ほど大きく見えることに基づくものである。このことを、図9により説明する。
図9は、図8の例における被写体の位置を示す平面図である。ここでは、各被写体に、図8の合焦被写体部と同じ符号を付す。図9では、レンズ部6の合焦被写体距離D1に被写体Ob811、812が、合焦被写体距離D2に被写体Ob821、822が、合焦被写体距離D3に被写体Ob831、832が示される。また、左眼のレンズ部6と右眼の仮想レンズ部6rとを結ぶ方向を横方向としたときに、Ob811、812の横方向の距離差と、Ob821、822の横方向の距離差と、Ob831、832の横方向の距離差はいずれも等しい。
ここで、右眼の仮想レンズ部6rから各被写体までの距離をみてみると、同じ合焦被写体距離では、左側の被写体の視差量の方が右側の被写体の視差量より大きいので、これに応じて、左側の被写体までの距離の方が右側の被写体までの距離より大きくなる。よって、最遠の合焦被写体距離D1では、被写体Ob811までの距離d11は、被写体Ob812までの距離d12より距離差Δd31だけ大きい。次に、中間の合焦被写体距離D2では、被写体Ob821までの距離d21の方が、被写体Ob822までの距離d22より距離差Δd32(>Δd31)だけ大きい。そして、最近の合焦被写体距離D3では、被写体Ob831までの距離d31の方が、被写体Ob832までの距離d32より、距離差Δd33(>Δd32)だけ大きい。
このように、まず、同じ合焦被写体距離にある被写体であっても、右眼の仮想レンズ部6rから見ると、左側の被写体の方が距離が大きく、右側の被写体ほど距離が小さい。よって、左側の被写体の方が大きく、右側の被写体の方が小さく見える。そして、右眼の仮想レンズ部6rから左右の被写体までの距離差は、合焦被写体距離が大きくなるほど小さく、合焦被写体距離が小さくなるほど大きさの差が大きくなる。よって、遠距離ほど左右の被写体の見かけ上の大きさの差が小さく、近距離ほど左右の被写体の見かけ上の大きさの差が大きくなる。
よって、図8のような変形処理がされた右眼合焦被写体データrOD811、rOD812、rOD821、rOD822、rOD831、rOD832を合成することにより、自然な遠近感を表現した右眼画像データが生成される。よって、これに基づいて、より自然な立体画像が生成される。
なお、図8、図9では、左右の被写体画像データが別々の被写体に対応する場合を例として説明した。しかし、単一の被写体を示す被写体画像データにも、図8、図9の説明は適用できる。その場合、単一の被写体画像データの各部それぞれが被写体画像データに対応する。そして、各被写体画像データに対し、1フレーム内の座標に応じて上記の変形処理を行う。これにより、たとえば単一の被写体であっても、左側が小さく、右側が大きく変形された遠近感のある立体画像が生成される。
[第1の輝度補正処理]
図10は、合焦被写体画像データの第1の輝度補正処理について説明する図である。ここで、輝度は、たとえば撮像画像データのRGB(Red、Green、Blue)画素値をYCbCr変換したときの、Y値に対応する。
第1の画像処理部42aは、図10(A)に示すように、レンズ部6の合焦被写体距離D91〜95における撮像画像データP91〜95のそれぞれで、合焦被写体部Ob91〜95を検出する。ここでは、合焦被写体部Ob91に対応する被写体「1」、合焦被写体部Ob92に対応する被写体「2」、合焦被写体部Ob93に対応する被写体「3」、合焦被写体部Ob94に対応する被写体「4」、合焦被写体部Ob95に対応する被写体「5」は、この順番で、レンズ部6からの距離が大きくなる。すると、合焦被写体距離D91〜95は、この順番に大きくなるので、合焦被写体距離D1での撮像画像データP91では合焦被写体部Ob91が、合焦被写体距離D2での撮像画像データP92では合焦被写体部Ob92が、合焦被写体距離D3での撮像画像データP93で合焦被写体部Ob93が、合焦被写体距離D4での撮像画像データP94で合焦被写体部Ob94が、そして合焦被写体距離D5での撮像画像データP95で合焦被写体部Ob95がそれぞれ検出される。次に、第1の画像処理部42aは、図10(B)に示すように、撮像画像データP91〜95から、合焦被写体部Ob91〜95に対応する合焦被写体画像データOD91〜95を抽出する。
ここで、撮像時に各被写体にある程度均一な光量が与えられるとすると、自動露光制御が行われることで、撮像画像データP91〜95における合焦被写体部Ob91〜95は同等の輝度になる。すると、その状態で合成された右眼画像データでは、遠距離も近距離も同じ輝度になる。しかしながら、自然な撮像画像では、レンズ部6からの距離が大きいほど輝度が低い、つまり暗い画像になり、一方、距離が小さいほど輝度が高い、つまり明るい画像になる。
そこで、第2の画像処理部42bは、合焦被写体画像データOD91〜95の輝度を、合焦被写体距離D91〜95に応じた輝度になるように補正する。具体的には、第2の画像処理部42bは、図10(E)に示すように、撮像画像データP91〜95のうちいずれか、たとえば中間の合焦撮像距離D93の撮像画像データP93を参考撮像画像データPrefとして選択する。ここで、参考撮像画像データPref(撮像画像データP93)では、合焦被写体部Ob93のみが合焦されており、他は合焦されていない。よって、第2の画像処理部42bは、合焦被写体画像データOD91〜95それぞれの座標を取得し、参考撮像画像データPref(撮像画像データP3)における対応する座標領域r1〜5から輝度C1〜5を検出する。このとき、たとえば座標領域における輝度の平均値や中央値、あるいは中間値などの代表値が検出される。
そして、第2の画像処理部42bは、図10(C)に示すように、合焦被写体画像データOD91〜95の輝度が検出した輝度C1〜5になるように補正する。このような輝度補正処理を行う手順が、図3のステップS7に対応する。
そして、上記のような輝度補正処理の後、第2の画像処理部42bは、図10(D)に示すように、合焦被写体画像データOD91〜95を仮想レンズ部6rにおける視差量に応じてシフトさせ(矢印Ar1〜5)、右眼被写体画像データrOD91〜95を生成する。そして、第2の画像処理部42bは、右眼被写体画像データrOD91〜95を合成して、右眼画像データPRm10を生成する。一方、第2の画像処理部42bは、参考撮像画像データPrefとして選択した撮像画像データP93を左眼画像データとして採用する。あるいは、第2の画像処理部42bは、輝度補正された合焦被写体画像データを合成して、左眼撮像画像データを生成する。
このような処理により、撮像画像データP91〜95を撮像するときに自動露光調整機能などにより各合焦被写体部が同等の輝度に補正されるような場合であっても、被写体の遠近に対応した自然な輝度を再現できる右眼画像データを生成することができる。よって、これに基づいて、より自然な立体画像が生成される。
[第2の輝度補正処理]
図11は、第2の輝度補正処理について説明する図である。図11では、図10(E)に対応する図がなく、図11(C)が図10(C)と異なるが、その他の部分は図10と同じである。第2の輝度補正処理では、第2の画像処理部42bは、参考撮像画像データを用いる代わりに、合焦被写体距離P91〜95に応じて被写体画像データOD91〜95の輝度を補正する。たとえば、合焦被写体距離D91〜95はこの順番で大きくなるので、対応する合焦被写体画像データOD91〜95の輝度は、この順番で小さくなる。よって、第2の画像処理部42bは、図11(C)に示すように、たとえば、合焦被写体画像データOD91、OD92、OD93、OD94、OD95の輝度を、それぞれ−20%、−10%、±0%、+10%、+20%の輝度になるように補正する。
このような第2の輝度補正処理によれば、撮像画像データP91〜95を撮像するときに自動露光調整機能などにより各合焦被写体部が一旦同等の輝度に補正されるような場合であっても、増加あるいは減少された輝度を合焦被写体距離に応じて元にもどすことができる。よって、被写体の遠近に対応した自然な輝度を再現できる左眼画像データと右眼画像データとを生成することができる。そして、これに基づいて、より自然な立体画像が生成される。
図12は、第2の輝度補正処理の手順を示すフローチャート図である。第1の画像処理部42aは、ステップS52において、合焦被写体距離D91での撮像画像データP91から、合焦被写体画像データOD91を抽出する。そして、第2の画像処理部42bは、ステップS54において、合焦被写体画像データOD91の輝度を20% 上げる。次いで、第1の画像処理部42aは、ステップS56において、合焦被写体距離D92での撮像画像データP92から、合焦被写体画像データOD92を抽出する。そして、第2の画像処理部42bは、ステップS58において、合焦被写体画像データOD92の輝度を10% 上げる。次いで、第1の画像処理部42aは、ステップS60において、合焦被写体距離D93での撮像画像データP93から、合焦被写体画像データOD93を抽出する。この場合、合焦被写体画像データOD93の輝度はそのままにする。次いで、第1の画像処理部42aは、ステップS62において、合焦被写体距離D94での撮像画像データP94から、合焦被写体画像データOD94を抽出する。そして、第2の画像処理部42bは、ステップS64において、合焦被写体画像データOD94の輝度を10% 下げる。次いで、第1の画像処理部42aは、ステップS66において、合焦被写体距離D95での撮像画像データP95から、合焦被写体画像データOD95を抽出する。そして、第2の画像処理部42bは、ステップS68において、合焦被写体画像データOD95の輝度を20% 下げる。そして、第2の画像処理部42bは、ステップS70において、合焦被写体画像データOD91〜95をシフトして右眼被写体画像データrOD91〜95を生成し、これらを合成する。
第2の輝度補正処理の変形例では、画像処理部42に合焦被写体距離と輝度とが対応づけられたマップデータを予め備え、これに基づいて第2の画像処理部42bが各合焦被写体画像データの輝度を補正する。図13には、マップデータの一例として、合焦被写体距離に応じて線型あるいは非線形に変化する輝度が対応づけられたマップデータが示される。第2の画像処理部42bは、このようなマップデータから各合焦被写体画像データの合焦被写体距離に対応する輝度を読み出し、その輝度になるように補正を行う。この方法によれば、レンズ部6の光学特性や、光量に応じて撮像素子8により生成される電荷量、あるいは表示装置16の出力特性などを考慮した、より精度のよい輝度補正が可能になる。
[彩度補正処理]
第2の画像処理部42bは、合焦被写体画像データの彩度の補正を行う。ここで、彩度は、撮像画像データのRGB画素値をYCbCr変換したときの、CbCr(色差)空間における無彩色軸からの距離であり、(Cb+Cr)の平方根に対応する。
彩度補正処理には、図10〜13で説明した処理と同様の処理が適用される。たとえば、図10で示したように、第2の画像処理部42bは、撮像画像データP91〜95から参考撮像画像データPrefを選択し、参考撮像画像データPrefにおいて合焦被写体画像データOD91〜95が対応する座標領域の代表的な彩度になるように、合焦被写体画像データOD91〜95それぞれの彩度を補正する。あるいは、第2の画像処理部42bは、図11〜12に示したように、合焦被写体距離D91〜95に応じて、各合焦被写体画像データOD91〜95の彩度を増減させる補正を行う。このとき、遠距離の被写体ほど彩度が小さく、近距離の被写体ほど彩度が大きくなるように補正する。さらに、画像処理部42が、合焦被写体距離と彩度とを対応付けた図13に示したようなマップデータを備え、第2の画像処理部42bがこれを参照して合焦被写体距離に応じた彩度になるように、合焦被写体画像データOD91〜95それぞれの彩度を補正する。このように彩度補正を行う手順が、図3のステップS8に対応する。
このような処理を行うことで、被写体の遠近に対応した自然な彩度を再現できる右眼画像データを生成することができる。そして、これに基づいて、より自然な立体画像が生成される。
[ぼかし処理]
図14は、ぼかし処理について説明する図である。ここでは、図2で示した撮像画像データP1〜3を例として説明する。第1の画像処理部42aは、撮像画像P1〜3から合焦被写体部Ob1〜3を検出し(図14(A))、合焦被写体画像データOD1〜3を抽出する(図14(B))。すると、第2の画像処理部42bは、合焦被写体画像データOD1〜3それぞれに対し、対応する合焦被写体距離D1〜3に応じた程度でぼかし処理を行う。ぼかし処理では、被写体画像の高周波成分を除去するような、たとえば、移動平均フィルタ、コンボリューション演算による低域通過フィルタ、ガウスフィルタなどのフィルタリング処理が行われる。ここで、ぼかし処理の程度は、残される高周波成分の量に対応する。たとえば、高周波成分の量が小さくなるようなフィルタリングを行うことで、輪郭がより不鮮明な画像が得られるような強い程度のぼかし処理が行われる。一方、高周波成分の量が大きくなるようなフィルタリングを行うことで、輪郭が有る程度鮮明な画像が得られるような弱い程度のぼかし処理が行われる。
第2の画像処理部42bは、図14(C)に示すように、たとえば、最遠の合焦被写体距離D1に対応する合焦被写体画像データOD1に対しては強い程度でぼかし処理を行い、視差量分シフトさせて(矢印Ar21)右眼被写体画像データrOD1´を生成する。また、第2の画像処理部42bは、中間の合焦被写体距離D2に対応する合焦被写体画像データOD2に対しては、合焦被写体画像データOD1に対するぼかし処理の程度より弱い程度でぼかし処理を行い、視差量分シフトさせて(矢印Ar22)右眼被写体画像データrOD2´を生成する。そして、第2の画像処理部42bは、最近の合焦被写体距離D3に対応する合焦被写体画像データOD3に対しては、ぼかし処理をほとんどあるいは全く行わず、視差量分シフトさせて(矢印Ar23)右眼被写体画像データrOD3´を生成する。そして、第2の画像処理部42bは、右眼被写体画像データrOD1´、rOD2´、rOD3´を合成して右眼画像データPRm´を生成する。また、第2の画像処理部42bは、ぼかし処理された合焦被写体画像データを合成することで、左眼画像データを生成することもできる。なおここで、合焦被写体画像データOD1〜3に対しぼかし処理を行う手順が、図3のステップS9に対応する。
このようにして、遠方の被写体画像ほど輪郭が不鮮明になるような左眼画像データと右眼画像データとを生成することができる。よって、自然な遠近感を再現できる左眼画像データと右眼画像データを生成することができ、これに基づいて、より自然な立体画像が生成される。
なお、上述した第1、第2の輝度補正処理、彩度補正処理、及びぼかし処理において、たとえばユーザ操作により任意の合焦被写体距離が指定され、指定された合焦被写体距離に対応する合焦被写体画像データのみを指定されたまたは所定の輝度、彩度、あるいはぼかし量に補正し、ほかの合焦被写体画像データをより小さい輝度、彩度、あるいはぼかし量に補正することも可能である。この場合、ユーザの好みにより、特定の被写体、たとえばスポットライトがあたった部分だけを強調するような視覚効果を施した画像を生成することができる。
[補完処理]
図15は、補完処理について説明する図である。図15(A)は、被写体の形状と位置を示す図である。図15(A)上段には、レンズ部6に対向する方向を正面とする、被写体141、142、143の四面図が示される。ここに示すように、被写体141の右側には、レンズ部6の方向に突出する柱状体142が存在する。そして、被写体141は合焦被写体距離D141に位置し、柱状体142の先端部143は、合焦被写体距離D143(<D141)に位置する。
第1の画像処理部42aは、図15(B)に示すように、まず合焦被写体距離D141での撮像画像データP141から、被写体141に対応する合焦被写体部Ob141を検出し、合焦被写体距離D143での撮像画像データP143から、柱状体142の先端部143に対応する合焦被写体部Ob143を検出する。ここで、柱状体142の側面は、左眼のレンズ部6の角度からは撮像されていないので、合焦被写体部として検出されない。
次に、第1の画像処理部42aは、図15(C)に示すように、撮像画像データP141から合焦被写体部Ob141に対応する合焦被写体画像データOD141を、撮像画像データP143から合焦被写体部Ob143に対応する合焦被写体画像データOD143をそれぞれ抽出する。次いで、第2の画像処理部42bは、図15(D)に示すように、合焦被写体画像データOD141、143を、対応する合焦被写体距離D141、143に応じた視差量だけシフトさせ(矢印Ar141、143)、右眼合焦被写体データrOD141、rOD143を生成する。
ここで、右眼被写体画像データrOD141、rOD143をそのまま合成すると、図15(E)のような右眼画像が生成される。すなわち、柱状体142の先端部143に近接して被写体141の画像が生成される。しかし、図15(A)に示すように、右眼の仮想レンズ部6rからは、視差により柱状体142の側面が観察され(L141)、柱状体142の側面の陰になることで被写体141は観察されない。よって、図15(E)のような右眼画像は、実際に観察される状態とは異なるので、不自然である。
そこで、本実施形態では、第2の画像処理部42bは、図15(D)に示すように合焦被写体画像データOD141、143を視差量だけシフトするときに、シフト前の合焦被写体画像データOD141、143とシフト後の右眼被写体画像データrOD141、143の間の中間領域M141、143を、所定の色、たとえば、グレーなどの単色でそれぞれ補完する。なお、補完に用いる色は任意に設定できるが、グレーなどの無彩色が、画像に与える影響を抑えてできるだけ自然な立体画像を生成するうえで好適に用いられる。
そして、第2の画像処理部42bは、右眼被写体画像データrOD141及び補完された中間領域M141と、右眼被写体画像データrOD143及び補完された中間領域M143とを合成する。このとき、第2の画像処理部42bは、合焦被写体距離が大きい順に、つまり遠距離のものから順に、右眼被写体画像データを画像メモリ12上にレンダリングする。そして、画像データが重複する領域においては、合焦被写体距離が小さい右眼被写体画像データにより上書きする。そうすることで、合焦被写体距離が大きい右眼被写体画像データrOD141と補完された中間領域M141は、合焦被写体距離が小さい右眼被写体画像データrOD143と補完された中間領域M143の画像データにより上書きされる。これにより、図15(F)に示すような右眼画像データPRm15が生成される。ここでは、補完された中間領域M143により柱状体142の側面の画像142bが表示され、柱状体142の側面の陰に隠れて本来見えない被写体141が表示されない。つまり、近距離の被写体の陰になる遠距離の被写体が見えないような画像が生成される。よって、実際に観察される状態により近い、自然な右眼画像データが生成される。このような右眼画像データに基づいて、より自然な立体画像が生成される。
図16は、補完処理を含む、視差画像生成のための画像処理手順を説明するフローチャート図である。第1の画像処理部42aは、ステップS82において、合焦被写体距離D141、143での撮像画像データP141、143から合焦被写体画像データOD141、143を抽出する。次いで、第2の画像処理部42bは、ステップS84において、抽出した合焦被写体画像データOD141、143を合成して左眼画像データを生成する。次いで、第2の画像処理部42bは、ステップS86において、抽出した合焦被写体画像データOD141、143を視差量だけシフトさせ、右眼被写体画像データrOD141、143を生成する。次いで、第2の画像処理部42bは、ステップS88において、合焦被写体画像データOD141、143と右眼被写体画像データrOD141、143の間の中間領域を、単色で補完する。そして、第2の画像処理部42bは、ステップS90において、右眼被写体画像データrOD141、143とそれぞれの補間された中間領域を合成し、右眼画像データを生成する。
図17は、補完処理の変形例について説明する図である。ここでは、図15(D)で示した右眼被写体画像データrOD143と、補完対象の中間領域M143とが示される。第1の変形例では、第2の画像処理部42bは、中間領域M143をグレーなどの所定の色で補完する代わりに、右眼被写体画像データrOD143において中間領域M143に近接する、つまり輪郭線の内側の画素G143の色(画素値Ga)で補完する。
また、第2の変形例では、第2の画像処理部42bは、背景領域において中間領域M143に近接する、つまり中間領域の輪郭線の外側、あるいはシフトされる前の合焦被写体画像データOD143の輪郭線の外側の画素G145の色(画素値Gb)で、中間領域M143を補完する。
さらに、第3の変形例では、第2の画像処理部42bは、画素G143と画素G145のそれぞれからの距離に応じて、画素G143と画素G145の色で補間した色で補完する。具体的には、中間領域M143における補完対象画素Mxの画素値をGx、画素Mxの画素G145からの距離をLxとしたときに、次式に基づいて画素値Gxを決定する。
Gx=(Ga−Gb)/Lx + Gb
(ただし、Lxは画素G143とG145との距離以下とする)
これにより、柱状体142の背景領域の色を基準に、レンズ部6への距離に応じて先端部143に近くなるようなグラデーション色により、中間領域M143を補完することができる。また、上記の式において、Ga、Gbを入れ替えることで、先端部143の色を基準としてもよい。第3の変形例によれば、単色で補完する場合より、さらに自然な立体画像が生成される。
上述のとおり、本実施形態によれば、単眼式の撮像手段により撮像を行う場合に、スループットを向上させ、自然な立体画像の生成が可能となる。
以上の実施の形態をまとめると、次の付記のとおりである。
(付記1)
合焦被写体距離を変化させて撮像を行う撮像部に、第1の合焦被写体距離のときには第1の変化幅で前記合焦被写体距離を変化させ、前記第1の合焦被写体距離より小さい第2の合焦被写体距離のときには前記第1の変化幅より小さい第2の変化幅で前記合焦被写体距離を変化させる撮像制御部と、
前記合焦被写体距離ごとの撮像画像データから、合焦された被写体画像データを抽出し、前記抽出された被写体画像データをそれぞれの前記合焦被写体距離に対応する視差量だけシフトさせて合成した画像データを生成する画像処理部とを有する処理装置。
(付記2)
合焦被写体距離を変化させて撮像を行う撮像部に、第1の合焦被写体距離における合焦距離範囲と前記第1の合焦被写体距離から2つの変化幅だけ変化した第2の合焦被写体距離における合焦距離範囲とが重複しないような不均等な変化幅で前記合焦被写体距離を変化させる撮像制御部と、
前記合焦被写体距離ごとの撮像画像データから、合焦された被写体画像データを抽出し、前記抽出された被写体画像データをそれぞれの前記合焦被写体距離に対応する視差量だけシフトさせて合成した画像データを生成する画像処理部とを有する処理装置。
(付記3)
付記2において、
前記撮像制御部は、前記撮像部に、複数の前記合焦距離範囲が連続するような変化幅で前記合焦被写体距離を変化させる処理装置。
(付記4)
異なる合焦被写体距離ごとに撮像された撮像画像データから、合焦被写体距離ごとに合焦された被写体画像データを抽出する第1の画像処理部と、
第1の合焦被写体距離に対応する前記抽出された被写体画像データの輝度が第1の輝度になるように、前記第1の合焦被写体距離より小さい第2の合焦被写体距離に対応する前記抽出された被写体画像データの輝度が前記第1の輝度より大きい第2の輝度になるようにそれぞれ輝度補正を行い、前記抽出された被写体画像データをそれぞれの前記合焦被写体距離に対応する視差量だけシフトして合成する第2の画像処理部とを有する処理装置。
(付記5)
付記4において、
前記第2の画像処理部は、前記抽出された被写体画像データの輝度が、前記異なる合焦被写体距離ごとに撮像された撮像画像データのいずれかにおける当該被写体画像データに対応する領域の輝度になるように前記輝度補正を行う処理装置。
(付記6)
異なる合焦被写体距離ごとに撮像された撮像画像データから、合焦被写体距離ごとに合焦された被写体画像データを抽出する第1の画像処理部と、
第1の合焦被写体距離に対応する前記抽出された被写体画像データの彩度が第1の彩度になるように、前記第1の合焦被写体距離より小さい第2の合焦被写体距離に対応する前記抽出された被写体画像データの彩度が前記第1の彩度より大きい第2の彩度になるようにそれぞれ彩度補正を行い、前記抽出された被写体画像データをそれぞれの前記合焦被写体距離に対応する視差量だけシフトして合成する第2の画像処理部とを有する処理装置。
(付記7)
付記6において、
前記第2の画像処理部は、前記抽出された被写体画像データの彩度が、前記異なる合焦被写体距離ごとに撮像された撮像画像データのいずれかにおける当該被写体画像データに対応する領域の彩度になるように前記輝度補正を行う処理装置。
(付記8)
異なる合焦被写体距離ごとに撮像された撮像画像データから、合焦被写体距離ごとに合焦された被写体画像データを抽出する第1の画像処理部と、
前記抽出された被写体画像データをそれぞれの前記合焦被写体距離に対応する視差量だけシフトして合成し、シフトされた前記被写体画像とシフトされる前の前記被写体画像の間の中間領域を所定の色で補完する第2の画像処理部とを有する処理装置。
(付記9)
付記8において、
前記所定の色は、シフトされた前記被写体画像データにおける前記中間領域付近の第1の領域の色、またはシフトされる前の前記被写体画像データの周辺付近の第2の領域における色である処理装置。
(付記10)
付記8において、
前記所定の色は、シフトされた前記被写体画像データにおける前記中間領域付近の第1の領域の色と、シフトされる前の前記被写体画像データの周辺付近の領域における第2の領域の色により、前記第1、第2の領域からの距離に応じて補間された色である処理装置。
(付記11)
異なる合焦被写体距離ごとに撮像された撮像画像データから、合焦被写体距離ごとに合焦された被写体画像データを抽出する第1の画像処理部と、
単一の前記撮像画像データから抽出された前記被写体画像データのうち、第1の視差量に対応する第1の被写体画像データが小さくなるように、前記第1の視差量より小さい第2の視差量に対応する第2の被写体画像データが大きくなるように前記第1、第2の被写体画像データを変形し、前記抽出された被写体画像データをそれぞれの前記合焦被写体距離に対応する視差量だけシフトして合成する第2の画像処理部とを有する処理装置。
(付記12)
付記4乃至11のいずれかにおいて、
前記第2の画像処理部は、第1の合焦被写体距離に対応する前記抽出された被写体画像データが第1の量の高周波成分を有し、前記第1の合焦被写体距離より小さい第2の合焦被写体距離に対応する前記抽出された被写体画像データが前記第1の量より大きい第2の量の高周波成分を有するようにぼかし処理を行う処理装置。
2:撮像装置、4:処理装置、6:レンズ部、7:撮像部、41:撮像制御部、
42:画像処理部、42a:第1の画像処理部、42b:第2の画像処理部、
D1:合焦被写体距離、M1:合焦距離範囲、OD1:合焦被写体画像データ

Claims (5)

  1. 異なる合焦被写体距離ごとに撮像された複数の撮像画像データそれぞれから、前記撮像画像データに含まれている被写体のうちで合焦されている被写体の画像データを有する合焦被写体画像データを前記異なる合焦被写体距離それぞれに対して抽出する第1の画像処理部と、
    前記第1の画像処理部で抽出されたそれぞれの合焦被写体画像データのうちで第1の合焦被写体距離に対応する第1の合焦被写体画像データの輝度が第1の輝度になるように、かつ、前記第1の合焦被写体距離より短い第2の合焦被写体距離に対応する第2の合焦被写体画像データの輝度が前記第1の輝度より大きい第2の輝度になるようにそれぞれ輝度補正を行い、前記輝度補正して生成された補正被写体画像データの被写体の位置をそれぞれの前記合焦被写体距離に対応する視差量に応じてシフトして生成された複数のシフト補正済被写体画像データを合成して画像データを生成する第2の画像処理部とを有する処理装置。
  2. 前記第2の画像処理部は、前記第1の画像処理部で抽出されたそれぞれの合焦被写体画像データの輝度を補正する際に、前記抽出されたそれぞれの合焦被写体画像データの輝度を、前記異なる合焦被写体距離でそれぞれ撮像された複数の撮像画像データのいずれかの合焦被写体距離での撮像画像データにおける前記合焦被写体画像データに対応する領域の被写体画像データの輝度に補正する請求項1に記載の処理装置。
  3. 異なる合焦被写体距離ごとに撮像された複数の撮像画像データそれぞれから、前記撮像画像データに含まれている被写体のうちで合焦されている被写体の画像データを有する合焦被写体画像データを前記異なる合焦被写体距離それぞれに対して抽出する第1の画像処理部と、
    前記第1の画像処理部で抽出されたそれぞれの合焦被写体画像データのうちで第1の合焦被写体距離に対応する第1の合焦被写体画像データの彩度が第1の彩度になるように、かつ、前記第1の合焦被写体距離より短い第2の合焦被写体距離に対応する第2の合焦被写体画像データの彩度が前記第1の彩度より大きい第2の彩度になるようにそれぞれ彩度補正を行い、前記彩度補正して生成された補正被写体画像データの被写体の位置をそれぞれの前記合焦被写体距離に対応する視差量に応じてシフトして生成された複数のシフト補正済被写体画像データを合成して画像データを生成する第2の画像処理部とを有する処理装置。
  4. 前記第2の画像処理部は、前記第1の画像処理部で抽出されたそれぞれの合焦被写体画像データの彩度を補正する際に、前記抽出されたそれぞれの合焦被写体画像データの彩度を、前記異なる合焦被写体距離でそれぞれ撮像された複数の撮像画像データのいずれかの合焦被写体距離での撮像画像データにおける前記合焦被写体画像データに対応する領域の被写体画像データの彩度に補正する請求項3に記載の処理装置。
  5. 前記第2の画像処理部は、前記第1の合焦被写体画像データが第1の量の高周波成分を有し、前記第2の合焦被写体画像データが前記第1の量の高周波成分より大きい第2の量の高周波成分を有するようにぼかし処理を行う請求項1乃至4のいずれか1項に記載の処理装置。
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