JP5538133B2 - 車両の冷却構造 - Google Patents

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Description

本発明は、電気自動車やハイブリッド車両等に搭載されるIPU(インテリジェントパワーユニット)を冷却するための車両の冷却構造に関するものである。
電気自動車やハイブリッド車両等においては、ラゲッジスペース内の床下にモータ(電動機)の駆動エネルギー源である高電圧のバッテリモジュール等を有するIPUが搭載されている。このような車両では、モータを駆動することでIPUが発熱するため、冷却ファンによりIPUを冷却している。具体的には、リヤシート後方におけるラゲッジスペースの中央部にIPUが配置されるとともに、IPUの上面に冷却ファンが取り付けられている(例えば、特許文献1参照)。
特開2007−99149号公報
ところで、近時では、車両の低床化等を図ることにより、車体寸法を変更せずにラゲッジスペース内の容積を拡大する技術が開発されている。
しかしながら、特許文献1の構成にあっては、IPUの上面に冷却ファンが取り付けられているため、IPU及び冷却ファンを合わせた高さ寸法が高くなる。さらに、この状態で、IPU及び冷却ファンがラゲッジスペース内の中央部に配置されるため、ラゲッジスペース内のデッドスペースが増加して、ラゲッジスペース内を有効活用できないという問題がある。
そこで、本発明は、上述した事情に鑑みてなされたものであって、冷却ファンを設けた場合であっても、ラゲッジスペース内を有効活用できる車両の冷却構造の提供を目的とする。
上記の課題を解決するために、請求項1に記載した発明は、車両(例えば、実施形態におけるハイブリッド車両10)に搭載され、前記車両の走行用電動機に電力を供給する電気機器(例えば、実施形態におけるIPU19)と、前記電気機器を冷却する冷却装置と、を備え、前記電気機器及び前記冷却装置を前記車両後部におけるラゲッジスペース(例えば、実施形態におけるラゲッジスペース18)の下方に形成された収納部内(例えば、実施形態におけるIPU収納部26)に配置した車両の冷却構造において、前記冷却装置は、前記収納部内のうち、前記電気機器の後方であって、前記電気機器に対して幅方向の外側にオフセットして配置された冷却ファン(例えば、実施形態における冷却ファン51)を備え、前記冷却ファンの排(例えば、実施形態における排気口68)、または前記排気部に接続されたダクト部(例えば、実施形態における排気ダクト73)が前記車両の後壁部(例えば、実施形態におけるリヤパネル29)に沿って配置され、前記冷却ファンの吸気部には、前記吸気部と前記電気機器内とを接続して、前記電気機器内から排出される空気を前記吸気部に導く冷却風排出通路(例えば、実施形態における冷却風排出通路72)が設けられ、前記冷却風排出通路は、前記電気機器を後方から覆うように配置されていることを特徴とする。
請求項2に記載した発明は、前記収納部は、前側に位置して前記電気機器が収納された保護ゾーン(例えば、実施形態における保護ゾーンS1)と、後側に位置して衝撃荷重を吸収するクラッシャブルゾーン(例えば、実施形態におけるクラッシャブルゾーンS2)と、を構成し、前記冷却ファンは、前記クラッシャブルゾーン内に配置されていることを特徴とする。
請求項3に記載した発明は、前記冷却ファンは、前側に位置するファンステー(例えば、実施形態におけるファンステー52)に支持され、前記ファンステーには、前記冷却ファンに後方から荷重が入力された時に折れ起点となる脆弱部(例えば、実施形態における脆弱部64,65)が形成されていることを特徴とする。
請求項4に記載した発明は、前記車両のリヤシート(例えば、実施形態におけるリヤシート16)は、シートバック(例えば、実施形態におけるシートバック15)を前方に折り畳むことで、シートクッション(例えば、実施形態におけるシートクッション14)が下方に移動可能に構成されていることを特徴とする。
請求項5に記載した発明は、前記車両のフロントシートの下方には、前記車両に搭載された内燃機関に供給する燃料が貯留された燃料タンク(例えば、実施形態における燃料タンク17)が配置されていることを特徴とする。
請求項6に記載した発明は、車室内に開口された吸気口を有し、前記吸気口と前記電気機器との間で延びる冷却風通路が、前記車両の外壁部(例えば、実施形態におけるリヤインナパネル28)の内側を沿うように配置されていることを特徴とする。
請求項1に記載した発明によれば、仮に冷却ファンの吸気部及び排気部のうち、何れか一方またはそれに接続されるダクト部が仮に上方に突出したとしても、この突出部分が車両の後端部に配置されることになる。これにより、従来のようにラゲッジスペースにおける中央部分で冷却ファンが上方に突出する構成に比べて、ラゲッジスペース内で突出部分が邪魔になり難い。すなわち、冷却ファンを設けた場合であっても、車室内でのデッドスペースを縮小して、ラゲッジスペース内を有効活用できる。
また、仮に後突時の荷重により冷却ファンが前方に移動した場合であっても、電気機器に接触することがないため、電気機器の短絡や破損を防止できる。
請求項3に記載した発明によれば、冷却ファンを支持するファンステーに脆弱部を形成することで、後方からの荷重入力時に脆弱部を起点としてファンステーが屈曲することになる。すなわち、冷却ファンの前方への移動が積極的に許容されるため、冷却ファンが車幅方向にずれることなく前方へスムーズに移動し、電気機器との接触を確実に防止できる。
請求項4に記載した発明によれば、シートバックの折り畳み時においてシートバックの背面とラゲッジスペースの床面とのフラット化を図り、車室内のスペースを有効活用できる。
請求項5に記載した発明によれば、燃料タンクをフロントシートの下方に配置することで、低床化を図ることができるため、シートバックの折り畳み時にリヤシートをより下方へ沈み込ませることができる。これにより、シートバックの背面とラゲッジスペースの床面とのフラット化を確実に図り、車室内のスペースを有効活用できる。
請求項6に記載した発明によれば、車両外壁部の内側に沿わせて冷却風通路を配置することで、車室内のスペースを有効活用できるとともに、車室内のスペースの拡大化を図ることができる。
ハイブリッド車両の概略構成図(側面図)である。 車両後部を側方から見た断面図である。 車両後部を後方から見た断面図である。 車両後部の平面図である。 後部衝突時における車両後部を側方から見た断面図である。
(ハイブリッド車両)
次に、本発明の実施形態を図面に基づいて説明する。図1は、ハイブリッド車両の概略構成図(側面図)である。なお、図中において、矢印FRは車両の前後方向における前方を示している。
図1に示すように、本実施形態のハイブリッド車両10(以下、車両10という)は、車体の後部開口部を開閉可能とするテールゲート10aを備えたハッチバック式の車両であり、走行用駆動源である図示しないエンジン(内燃機関)及びモータ(電動機)が車両前部に搭載されている。車両10は、フロントフロア21上に配置されてシートクッション11及びシートバック12を有するフロントシート13と、シートクッション14及びシートバック15を有するリヤシート16とを備えている。
フロントシート13のシートクッション11の下方(フロントフロア21の下方)には、エンジンに供給される燃料を貯留する燃料タンク17が配置されるとともに、リヤシート16の後方のラゲッジスペース18の下方にはモータを駆動するためのIPU(電気機器)19(図2参照)が搭載されている。すなわち、本実施形態の車両10は、燃料タンク17が車両10の前後方向及び幅方向中央部に配置された、いわゆるセンタータンクレイアウトを採用している。
リヤシート16は、シートバック15がシートクッション14に対して前傾可能とされるとともに、シートバック14を前方に二つ折りに倒した状態で全体を下方、かつ斜め前方に移動させる、いわゆるダイブダウン収納が可能となっている。すなわち、リヤシート16は、シートクッション14に対してシートバック14を起立させた着座状態(図1実線D1)と、シートバック15を折り畳んだ状態で、リヤシート16を段差23の前方の空間に落とし込んだダイブダウン状態(図1中破線D2)とに移動可能に構成されている。なお、ダイブダウン状態D2においては、シートバック12の背面と、ラゲッジスペース18の底壁を構成する後述するフロアボード27と、がフラットに配置される。なお、フロントフロア21は、フロントフロア21に対して段差23をもって立ち上がるリヤフロア22に接続されている。
図2は車両後部を側方から見た断面図であり、図3は後方から見た断面図である。
図2,図3に示すように、リヤフロア22後部において、車幅中央部にはIPU19が収納されたIPU収納部26が設けられ、車幅方向両側にはリヤフロア22を間に挟むようにリヤインナパネル(外壁部)28が設けられている。IPU収納部26は、底壁部26aと、底壁部26aの前部及び左右両側に設けられた側壁部26bと、底壁部26aの後部に設けられたリヤパネル29と、を備え、上方開口部25を有する箱型形状に形成されている。リヤパネル29は、車幅方向に沿って延在する断面L字状の部材であり、IPU収納部26の後壁部を構成する。
リヤパネル29の上端部には、車幅方向に沿って延在する断面L字状のリヤエンドビーム31が設けられている。リヤエンドビーム31は、後端及び下端がリヤパネル29に結合されており、これによりリヤパネル29とリヤエンドビーム31との間は閉断面構造をなしている。そして、リヤパネル29及びリヤエンドビーム31の後方には、これらを覆うようにリヤバンパー(不図示)が取り付けられる。なお、IPU収納部26には、上方開口部25を覆うように、リヤパーセルシェルフ32が設けられている。
リヤエンドビーム31の上方には、リヤライニング33が設けられている。リヤライニング33は例えば樹脂製であり、車体の後部開口部における下部内周縁を覆うように形成されている。リヤライニング33は、後方に向けて高くなる断面階段状に形成され、その後端部分(上段部)がリヤエンドビーム31を覆うように配置される一方、前端部分(中段及び下段部分)がリヤパーセルシェルフ32の後端部分と上方から見て重なる位置まで延在している。そして、リヤパーセルシェルフ32の上方を覆うようにフロアボード27が設けられており、このフロアボード27の上方空間がラゲッジスペース18を構成している。
図4は車両後部の平面図である。なお、図4においては、リヤフロア22等の記載を省略する。
図2〜図4に示すように、上述したIPU19は、バッテリモジュールや、インバータユニット、DC−DCコンバータユニット(いずれも不図示)等の各電気機器がケーシング41内にユニット化されたものである。インバータユニットは、直流電源のバッテリからモータに電力を供給するとき、直流から交流に変換する。また、車両10の減速時等において、エンジンの出力または車両10の運動エネルギーを電気エネルギーに変換してバッテリに蓄電する際、発電機として機能するモータが発生する回生電力を、交流から直流に変換してバッテリに蓄電する。また、DC−DCコンバータユニットは、インバータユニットによって変換された高圧の直流電圧を降圧させる。なお、ケーシング41は、車幅方向を長手方向、前後方向を短手方向とする直方体形状に形成され、IPU収納部26内の前側に配置されている。この場合、IPU収納部26において、前側空間は上述したIPU19が収納された保護ゾーンS1を構成し、後側空間は後突時に変形することで、衝撃荷重を吸収するためのクラッシャブルゾーンS2を構成している。
IPU収納部26の上方開口部25には、IPU収納部26間を幅方向に沿って掛け渡す一対のクロスメンバ(第1クロスメンバ42a及び第2クロスメンバ42b)が設けられている。これらクロスメンバ42a,42bは、断面視矩形状の中空部材であり、IPU19(ケーシング41)の前後方向の幅と同等に間隔を空けた状態で車幅方向に沿って互いに平行に延在している。クロスメンバ42a,42bは、IPU収納部26の車幅方向両側でリヤフロア22に固定されている。そして、IPU19のケーシング41の上面における前後方向両端側と、各クロスメンバ42a,42bとがボルト43(図4参照)により締結固定されることで、各クロスメンバ42a,42b間にIPU19が吊り下げ支持されている。なお、上述したリヤパーセルシェルフ32は、各クロスメンバ42a,42b上に配置される。
また、IPU19における車幅方向一端側には、中空の冷却風取込通路44(図4参照)が設けられている。冷却風取込通路44は、一端側がIPU19(ケーシング41)の上面に固定され上方に向けて開口する一方、他端側がケーシング41の側面に固定されケーシング41内に向けて開口している。冷却風取込通路44の一端側の開口には、車室内とケーシング41内との間を接続する図示しない吸気ダクト(冷却風通路)が設けられている。なお、吸気ダクトは、例えば、合成樹脂によって屈曲形成された断面矩形状の中空部材であり、車両10のリヤインナパネル28の内側に取り付けられた内装部材であるサイドライニング(不図示)によって覆われている。吸気ダクトは、車室に開口する吸気側開口部を有している。このように、リヤインナパネル28とサイドライニングとの間のデッドスペースに内に吸気ダクトを配置することで、車室内のスペースを有効活用できるとともに、車室内のスペースの拡大を図ることができる。
ここで、クロスメンバ42a,42bにおけるIPU19よりも車幅方向外側には、後述する冷却ファン(冷却装置)51を支持するファンステー52が連結されている。ファンステー52は、延在方向(前後方向)から見た断面がコ字状に形成された部材であり、IPU19の車幅方向外側で各クロスメンバ42a,42b間を架け渡すように形成されたメインステー53と、メインステー53の後端から分岐した一対の分岐ステー54,55とを有している。メインステー53は、前後方向に沿って延在しており、前端が前側の第1クロスメンバ42aの上面にボルト56により締結され、後端が後側の第2クロスメンバ42bの上面にボルト57により締結されている。また、メインステー53は、延在方向中央部から前後方向かけてそれぞれ幅広になるように形成されている。
各分岐ステー54,55は、メインステー53の後端からV字状に分岐した第1分岐ステー54及び第2分岐ステー55を有している。第1分岐ステー54は、メインステー53の後端から第2クロスメンバ42bを乗り越えて後方に向かって延在しており、その後端部分に冷却ファン取付用の取付片61が形成されている。一方、第2分岐ステー55は、第2クロスメンバ42bよりも前方でメインステー53から分岐して、後方に向かうにつれ斜め下方に延在している。具体的に、第2分岐ステー55の上端部分は、下方に向かうにつれ前後方向の幅が漸次縮小し、下端部分は前後方向の幅が同一で延在している。また、第2分岐ステー55の延在方向中央部には、冷却ファン取付用の取付片62が形成されるとともに、後端部には、後方に向けて屈曲する取付片63が形成されている。
さらに、各分岐ステー54,55における延在方向中途部には、後突時等における車両前方向への荷重入力時に折れ起点となる脆弱部64,65が形成されている。第1分岐ステー54に形成された脆弱部64は、第2クロスメンバ42bよりも後方において、下方に屈曲された部位であり、第2分岐ステー55に形成された脆弱部65は、上端部分と下端部分との境界部分である。なお、分岐ステー54,55に切欠き等を形成して脆弱部64,65としても構わない。
ここで、冷却ファン51は、例えばシロッコファン等の遠心ファンからなり、軸方向から吸い込んだ空気を径方向へ吐き出す構成となっている。具体的に、冷却ファン51は、ファンモータ(不図示)を支持するモータブラケット67と、ファンモータの回転軸に回転可能に支持された多翼型の羽根(不図示)と、羽根を外周部から覆う有底筒状のファンケーシング66とを備えている。モータブラケット67は、剛体により構成され、ファンケーシング66の軸方向一端側(車幅方向外側)の端面に取り付けられている。また、ファンケーシング66の軸方向他端側(車幅方向内側)には、軸方向に沿って開口する吸気口(不図示)が形成され、ファンケーシング66の外周面には、ファンケーシング66の接線方向に向かって延在する排気口68が形成されている。これら吸気口及び排気口68は、互いの流通方向が直交するように配置されている。
ファンケーシング66の外周面には、径方向外側に向けて突出する取付片69が周方向に沿って複数形成されている。そして、ファンケーシング66の各取付片69と、ファンステー52の取付片61〜63とが、ボルト71によりそれぞれ締結されることで、冷却ファン51がファンステー52に固定されている。
具体的に、冷却ファン51は、軸方向が車幅方向に一致した状態で、吸気口が車幅方向内側に向けて開口するとともに、排気口68が上方に向けて開口するように固定されている。この場合、冷却ファン51の排気口68は、IPU収納部26の後端側でリヤパネル29に沿って上方に延在している。
また、冷却ファン51は、IPU収納部26のクラッシャブルゾーンS2内で、IPU19に対して幅方向外側にオフセットされた位置でファンステー52に支持されている。この際、冷却ファン51の排気口68は、上述したリヤライニング33における中段部の内側空間に対向している。
図3,図4に示すように、冷却ファン51の吸気口には、吸気口とIPU19(ケーシング41)内とを接続する樹脂等からなる冷却風排出通路72が設けられている。冷却風排出通路72は、ケーシング41の後面全体を覆うように形成され、ケーシング41内から排出された空気を冷却ファン51の吸気口に導くように形成されている。冷却風排出通路72は、幅方向外側に向かうつれ流路径が拡大する漏斗状に形成されている。
一方、図2〜図4に示すように、冷却ファン51の排気口68には、排気ダクト(冷却装置、ダクト部)73が接続されている。排気ダクト73は、合成樹脂によって屈曲形成された断面矩形状の中空部材であり、一端側の開口部がリヤライニング33の内側で開口する排気口68に接続され、リヤライニング33とリヤパネル29との内側空間を幅方向外側に延在している。そして、排気ダクト73の他端側の開口部は、リヤインナパネル28とアウタパネル(不図示)との間まで引き出されている。そして、アウタパネルには、冷却ファン51から排出された空気を車外に排出するための排出口(不図示)が設けられている。
(作用)
次に、本実施形態の冷却構造の作用を説明する。
まず、IPU19の冷却方法について説明する。
車両10のモータを駆動すると、IPU19が発熱するため、IPU19を冷却する必要がある。冷却ファン51を駆動すると、冷却ファン51の吸引力により車室内の空気が吸気側開口部を通って吸気ダクト内に流入する。吸気ダクト内に流入した空気は、吸気ダクト内を流通して、冷却風取込通路44の一端側の開口から冷却風取込通路44内に流入する。そして、冷却風取込通路44内に流入した空気は、冷却風取込通路44の他端の開口からIPU19のケーシング41内に流入する。ケーシング41内に流入した空気は、ケーシング41内全域を流通する間に、IPU19の各電気機器との間で熱交換を行い、IPU19を冷却する。
ケーシング41内を流通した空気は、ケーシング41の後面に設けられた冷却風排出通路72内に排出され、冷却風排出通路72を車幅方向外側に流通して冷却ファン51へ導かれる。そして、冷却ファン51の吸気口から冷却ファン51内に流入し、排気口68から排出される。その後、排気口68から排出された空気は、排気ダクト73内に流入して排気ダクト73の排気口からリヤインナパネル28とアウタパネル(不図示)との間の空間に排出された後、車外に排出される。この際、冷却ファン51の吸気口と排気口68とにおける流通方向が互いに直交しているため、圧力損失の増加を抑制してIPU19内に効果的に空気を供給できる。その結果、IPU19の冷却効率を向上できる。
次に、車両10の後部衝突時について説明する。図5は後部衝突時における車両後部を側方から見た断面図である。
車両10に後続の車両が後突すると、その衝撃荷重はリヤバンパーを介してリヤパネル29やリヤエンドビーム31に作用する。そして、リヤパネル29やリヤエンドビーム31に作用した衝撃荷重により、リヤパネル29やリヤエンドビーム31が前方に向けて変形することで、クラッシャブルゾーンS2が変形して衝撃荷重が吸収されるため、車室内を保護できるようになっている。
ここで、リヤパネル29が変形すると、変形したリヤパネル29を介してクラッシャブルゾーンS2内に配置された冷却ファン51、及び冷却ファン51を支持するファンステー52にも前方へ向けて衝撃荷重が伝達される。
すると、図5に示すように、ファンステー52のうち、第2分岐ステー55の脆弱部65を起点にして第2分岐ステー55が前方に向けて屈曲することで、冷却ファン51が前方に移動するとともに、これに追従して第1分岐ステー64が脆弱部64を起点にして下方に向けて屈曲する。その結果、冷却ファン51がクラッシャブルゾーンS2から保護ゾーンS1内へ入り込む。
この際、本実施形態では、冷却ファン51がIPU19に対して幅方向でオフセットされた位置に配置されているため、後突時の衝撃荷重により冷却ファン51が保護ゾーンS1内へ移動しようとした場合に、IPU19に干渉することがない。すなわち、冷却ファン51は、IPU19の幅方向外側を通って前方に移動するため、冷却ファン51の移動後には冷却ファン51が車幅方向でIPU19に重なるように配置される。なお、クラッシャブルゾーンS2には、冷却風排出通路72も配置されるが、冷却風排出通路72は樹脂等の比較的柔軟な材料により構成されるため、衝撃荷重入力時には速やかに変形する。そのため、IPU19に影響を及ぼすことはない。
これにより、仮に後突時の衝撃荷重により冷却ファン51が前方に移動した場合であっても、IPU19に接触することがないため、IPU19の短絡や破損を防止できる。
この場合、冷却ファン51のファンステー52に脆弱部64,65を形成することで、衝撃荷重の入力時に脆弱部64,65を起点として分岐ステー54,55が屈曲することになる。したがって、冷却ファン51の前方への移動が積極的に許容されるため、冷却ファン51が幅方向にずれることなく前方へスムーズに移動するので、IPU19との接触を確実に防止できる。
このように、本実施形態では、冷却ファン51の排気口68をリヤパネル29に沿わせて配置する構成とした。
この構成によれば、冷却ファン51の排気口68をリヤパネル29に沿わせて配置することで、仮に冷却ファン51の排気口68や排気口68に接続される排気ダクト73がIPU収納部26から上方に突出する場合であっても、この突出部分がラゲッジスペース18内の後端側に配置される。これにより、従来のようにラゲッジスペース18における中央部分で冷却ファンが突出する場合に比べて、ラゲッジスペース18内で突出部分が邪魔になり難い。すなわち、ラゲッジスペース18内でのデッドスペースを縮小して、ラゲッジスペース18の容量を確保できる。特に、本実施形態では、冷却ファン51の排気口68に接続される排気ダクト73が、既存のリヤライニング33とリヤパネル29との内側に配置されるため、IPU19や冷却ファン51を追加した場合であっても、従来に比べてラゲッジスペース18の容積が縮小されることがない。
また、本実施形態の車両10は、リヤシート16をダイブダウン収納可能に構成したため、ダイブダウン状態D2において、リヤシート16のシートバック15の背面とラゲッジスペース18のフロアボード27とのフラット化を図り、車室内のスペースを有効活用できる。特に、本実施形態では、燃料タンク17をフロントシート13の下方に配置したセンタータンクレイアウトを採用しているため、リヤフロア22の低床化を図り、リヤシート16の下方空間を有効活用できる。そのため、ヤシート16のシートバック15の背面とラゲッジスペース18のフロアボード27とのフラット化を確実に図ることができる。
ところで、本実施形態の車両10は、上述したようにセンタータンクレイアウトを採用しているため、車両10の低床化及びラゲッジスペースの拡大化が実現できる。
しかしながら、低床化を図ることで、IPU収納部26の高さ寸法が制限されるため、排気ダクト73がIPU収納部26から突出し易くなる。これに対して、本実施形態のような構成を採用することで、センタータンクレイアウトを採用した場合であっても、低床化及びラゲッジスペースの容量の確保が実現できる。
以上、本発明の実施形態について図面を参照して詳述したが、具体的な構成はこの実施形態に限られるものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲の設計変更等も含まれる。
例えば、上述した実施形態では、エンジンとモータが搭載されたハイブリッド車両に本発明を適用する場合について説明したが、これに限らず、電気自動車に本発明を適用しても構わない。
また、上述した実施形態では、IPU19に対して排気側に冷却ファン51を設ける構成について説明したが、これに限らずIPU19に対して吸気側に冷却ファン51を設けても構わない。
さらに、上述した実施形態では、冷却ファン51の排気口68をリヤパネル29に沿わせて配置した構成について説明したが、これに限らず、排気口68及び吸気口、またはそれらに接続されるダクト部のうち、少なくとも何れかがリヤパネル29に沿うように配置されていれば構わない。
また、上述した実施形態では、バッテリモジュールや、インバータユニット、DC−DCコンバータユニット等の各電気機器を有するIPU19が、IPU収納部26に収納されている場合について説明したが、上述した電気機器のうち、少なくとも一つを有するIPU19がIPU収納部26内に収納されていれば構わない。
10…ハイブリッド車両 14…シートクッション 15…シートバック 16…リヤシート 17…燃料タンク 18…ラゲッジスペース 19…IPU(電気機器) 28…リヤインナパネル(外壁部) 29…後壁部(リヤパネル) 51…冷却ファン 52…ファンステー 64,65…脆弱部 68…排気部(排気口) 73…排気ダクト(ダクト部)

Claims (6)

  1. 車両に搭載され、前記車両の走行用電動機に電力を供給する電気機器と、
    前記電気機器を冷却する冷却装置と、を備え、
    前記電気機器及び前記冷却装置を前記車両後部におけるラゲッジスペースの下方に形成された収納部内に配置した車両の冷却構造において、
    前記冷却装置は、前記収納部内のうち、前記電気機器の後方であって、前記電気機器に対して幅方向の外側にオフセットして配置された冷却ファンを備え、
    前記冷却ファンの排部、または前記排気部に接続されたダクト部が前記車両の後壁部に沿って配置され、
    前記冷却ファンの吸気部には、前記吸気部と前記電気機器内とを接続して、前記電気機器内から排出される空気を前記吸気部に導く冷却風排出通路が設けられ、
    前記冷却風排出通路は、前記電気機器を後方から覆うように配置されていることを特徴とする車両の冷却構造。
  2. 前記収納部は、
    前側に位置して前記電気機器が収納された保護ゾーンと、
    後側に位置して衝撃荷重を吸収するクラッシャブルゾーンと、を構成し、
    前記冷却ファンは、前記クラッシャブルゾーン内に配置されていることを特徴とする請求項1記載の車両の冷却構造。
  3. 前記冷却ファンは、前側に位置するファンステーに支持され、
    前記ファンステーには、前記冷却ファンに後方から荷重が入力された時に折れ起点となる脆弱部が形成されていることを特徴とする請求項1または請求項2記載の車両の冷却構造。
  4. 前記車両のリヤシートは、シートバックを前方に折り畳むことで、シートクッションが下方に移動可能に構成されていることを特徴とする請求項1ないし請求項3の何れか1項に記載の車両の冷却構造。
  5. 前記車両のフロントシートの下方には、前記車両に搭載された内燃機関に供給する燃料が貯留された燃料タンクが配置されていることを特徴とする請求項4記載の車両の冷却構造。
  6. 車室内に開口された吸気口を有し、前記吸気口と前記電気機器との間で延びる冷却風通路が、前記車両の外壁部の内側を沿うように配置されていることを特徴とする請求項1ないし請求項5の何れか1項に記載の車両の冷却構造。
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