JP5535584B2 - 投光信号の検出器 - Google Patents

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Description

本発明はセンサ技術に係り、投光信号の検出器に関する。
光電センサは無接触で人や物体を検知できるため、各種機械の自動化、コンベアラインによる搬送物体の検知及び自動ドア等における人の接近の検出等に用いられている(例えば、特許文献1参照。)。ここで、光電センサが受信する光信号の光強度が小さい場合、入光判定のための閾値を小さく設定する場合がある。
特開平3−28789号公報
しかし、閾値を小さく設定すると、光信号以外の外乱光を誤検出するという問題がある。そこで本発明は、外乱光に影響されにくい投光信号の検出器を提供することを目的の一つとする。
本発明の態様によれば、周期的な投光信号を受信し電気信号に変換する受光素子と、投光信号の周期毎に異なるノイズを付加した電気信号を所定の閾値と比較するコンパレータと、周期と同じ時間間隔毎の複数の時刻において、一定期間に含まれる投光信号の周期の総数に対するノイズが付加された電気信号が所定の閾値より大きい回数の比を算出する比算出部と、ノイズが付加される前の電気信号の変数を含みノイズが付加された電気信号が所定の閾値より大きい確率を与える関数及び比算出部で算出された比が等しいものとしてノイズが付加される前の電気信号の値を算出する電気信号算出部と、を備える投光信号の検出器が提供される。
本発明の他の態様によれば、投光信号を受信し電気信号に変換する受光素子と、ノイズが付加された複数の電気信号を生成する複数のノイズ付加部と、複数のノイズ付加部の個数に対する所定の時刻においてノイズが付加され所定の閾値より大きい複数の電気信号の信号数の比を算出する比算出部と、ノイズが付加される前の電気信号の変数を含みノイズが付加された複数の電気信号のそれぞれが所定の閾値より大きい確率を与える関数及び比算出部で算出された比が等しいものとして所定の時刻におけるノイズが付加される前の電気信号の値を算出する電気信号算出部と、を備える投光信号の検出器が提供される。
本発明のさらに他の態様によれば、投光信号を各々受信しそれぞれ異なるノイズを付加した複数の電気信号を生成する複数の受光素子と、複数の受光素子の個数に対する所定の時刻においてノイズが付加され所定の閾値より大きい複数の電気信号の信号数の比を算出する比算出部と、ノイズが付加される前の電気信号の変数を含みノイズが付加された複数の電気信号のそれぞれが所定の閾値より大きい確率を与える関数及び比算出部で算出された比が等しいものとして所定の時刻におけるノイズが付加される前の電気信号の値を算出する電気信号算出部と、を備える投光信号の検出器が提供される。
本発明によれば、外乱光に影響されにくい投光信号の検出器を提供可能である。
本発明の第1の実施の形態に係る投光信号の検出器の模式図である。 本発明の第1の実施の形態に係る投光信号及び電気信号の模式的な時間変化を示すグラフである。 本発明の第1の実施の形態に係る電気信号及びデジタル信号の模式的な時間変化を示すグラフである。 本発明の第2の実施の形態に係る投光信号の検出器の模式図である。 本発明の第3の実施の形態に係る投光信号の検出器の模式図である。 本発明の第4の実施の形態に係る投光信号の検出器の模式図である。
以下に本発明の実施の形態を説明する。以下の図面の記載において、同一又は類似の部分には同一又は類似の符号で表している。但し、図面は模式的なものである。したがって、具体的な寸法等は以下の説明を照らし合わせて判断するべきものである。また、図面相互間においても互いの寸法の関係や比率が異なる部分が含まれていることは勿論である。
(第1の実施の形態)
第1の実施の形態に係る投光信号の検出器は、図1に示すように、周期的な投光信号を受信し電気信号に変換する受光素子15と、投光信号の周期毎に異なるノイズを付加した電気信号を所定の閾値と比較するコンパレータ35と、周期と同じ時間間隔毎の複数の時刻において、一定期間に含まれる投光信号の周期の総数に対するノイズが付加された電気信号が所定の閾値より大きい回数の比を算出する比算出部65と、ノイズが付加される前の電気信号の変数を含みノイズが付加された電気信号が所定の閾値より大きい確率を与える関数及び比算出部65で算出された比が等しいものとしてノイズが付加される前の電気信号の値を算出する電気信号算出部75と、を備える。
受光素子15に照射される投光信号は、図2に示すように、周期的に変化する光強度を有する。図1に示す受光素子15には光電変換素子(フォトダイオード)等が使用可能である。受光素子15は、光電変換機能により投光信号の明暗を電流の大小に変換する。受光素子15には不図示の電流電圧変換回路(I−V回路)が接続されており、受光素子15から出力された電流を電圧に変換した電気信号を生成する。受光素子15にはI−V回路を介してアンプ25が電気的に接続されている。アンプ25は電気信号を増幅し電気信号にノイズを付加する。例えば、ノイズとして、アンプ基準電圧を発生させるショットキーダイオードや抵抗分割から生じる熱雑音が利用される。アンプ25が電気信号に与えるノイズは、図2に示すように、投光信号の周期毎に無相関である。ここで、時間をt、増幅された電気信号をs(t)、ノイズをz(t)としてノイズが付加された電気信号x(t)は下記(1)式で与えられる。
x(t) = s(t) + z(t) ・・・(1)
図1に示すように、コンパレータ35はアンプ25に電気的に接続されている。またコンパレータ35は、投光信号を照射する投光器にも電気的に接続されている。さらにコンパレータ35には第1の閾値電圧Vth+を供給する第1の閾値電圧電源41と、第2の閾値電圧Vth-を供給する第2の閾値電圧電源42と、が電気的に接続されている。投光器に接続されたコンパレータ35は、投光信号の周期よりも速い周期で電気信号x(t)の電圧の値と、第1の閾値電圧Vth+の値B及び第2の閾値電圧Vth-の値−Bと、を比較し出力であるデジタル信号を変化させる。
具体的には、ある時刻において電気信号x(t)の電圧の値が第1の閾値電圧Vth+の値Bよりも大きい場合、コンパレータ35は出力であるデジタル信号を例えば+1Vの高レベル電圧に変化させる。また、ある時刻において電気信号x(t)の電圧の値が第2の閾値電圧Vth-の値−Bよりも小さい場合、コンパレータ35は出力であるデジタル信号を例えば―1Vの低レベル電圧に変化させる。
ここで、ノイズとしてガウス分布に従うガウスノイズが電気信号sに付加された場合、ガウスノイズに埋もれた電気信号xの確率密度関数p(x)は下記(2)式で与えられる。

(2)式においてσはノイズの分散を表す。ここで、図2に示すように、ノイズが付加される前の電気信号sが非常に小さく第1の閾値電圧Vth+の値Bを超えることができなかった場合でも、ノイズが付加されることにより、投光信号のピークに対応する電気信号xが第1の閾値電圧Vth+の値Bを超える確率が高くなる。
コンパレータ35においてガウスノイズに埋もれた電気信号xが第1の閾値電圧Vth+の値Bを超える確率P(x>B)は、誤差関数を含む下記(3)式の関数で与えられる。
なお、uを変数として誤差関数erf(u)は、下記(4)式に示すように、平均値0、分散が1/2のガウス分布関数を0からuまで積分した値の2倍として定義される。
コンパレータ35にはレコーダ100が電気的に接続されている。レコーダ100は、投光信号を照射する投光器にも電気的に接続されている。投光器に接続されたレコーダ100は、投光信号の周期と同期してコンパレータ35が生成したデジタル信号を記録する。レコーダ100に比算出部65が電気的に接続されている。比算出部65は、投光信号の周期と同じ時間間隔毎の複数の時刻において、NCを自然数として一定期間に含まれる投光信号のNC個の周期の総数に対する高レベル電圧のデジタル信号が生成された回数N+と、低レベル電圧のデジタル信号が生成された回数N-とをレコーダ100から読み出す。さらに比算出部65は、投光信号の周期と同じ時間間隔毎の複数の時刻において、一定期間に含まれる投光信号の周期の総数NCに対する高レベル電圧のデジタル信号が生成された回数N+の比を算出する。
例えば、図3に示す例においては、一定期間において3周期分の投光信号が発せられ、投光信号の周期と同じ時間間隔の3つの時刻において、2回高レベル電圧のデジタル信号が生成されている。この場合、投光信号の周期と同じ時間間隔毎の複数の時刻において、一定期間に含まれる投光信号の周期の総数NC(=3)に対する高レベル電圧のデジタル信号が生成された回数N+(2回)の比は2/3である。ただし、図3においては、説明の簡略化のために、一定期間に含まれる投光信号の周期数を3としたが、より多くの周期数を含む方が計算精度の向上のために好ましい。
なお、投光信号の周期と同じ時間間隔毎の複数の時刻において、高レベル電圧のデジタル信号が生成された回数N+は、投光信号の周期と同じ時間間隔毎の複数の時刻において、ノイズが付加された電気信号が所定の閾値より大きい回数と等価である。また、投光信号の周期と同じ時間間隔毎の複数の時刻において、低レベル電圧のデジタル信号が生成された回数N-は、投光信号の周期と同じ時間間隔毎の複数の時刻において、ノイズが付加された電気信号が所定の閾値より小さい回数と等価である。
比算出部65に電気的に接続された電気信号算出部75は、下記(5)式で示すように、投光信号の周期と同じ時間間隔毎の複数の時刻において、一定期間に含まれる投光信号の周期の総数NCに対する高レベル電圧のデジタル信号が生成された回数N+の比が、上記(3)式で与えられる確率P(x>B)と実質的に等しいとみなす。なお、(5)式において例えば閾値Bの値及びノイズの分散σの値は既知であり、電気信号算出部70に予め入力されている。
さらに、電気信号算出部75は、(5)式からノイズが付加される前の電気信号sを算出する。ここで、投光信号の周期と同じ時間間隔毎の複数の時刻において、高レベル電圧のデジタル信号が生成された回数N+が、低レベル電圧のデジタル信号が生成された回数N-よりも多い場合、投光信号の周期と同じ時間間隔毎の複数の時刻のそれぞれにおけるノイズが付加される前の電気信号sは下記(6)式で与えられる。
また、投光信号の周期と同じ時間間隔毎の複数の時刻において、高レベル電圧のデジタル信号が生成された回数N+が、低レベル電圧のデジタル信号が生成された回数N-よりも少ない場合、投光信号の周期と同じ時間間隔毎の複数の時刻のそれぞれにおけるノイズが付加される前の電気信号sは下記(7)式で与えられる。
また、投光信号の周期と同じ時間間隔毎の複数の時刻において、高レベル電圧のデジタル信号が生成された回数N+と、低レベル電圧のデジタル信号が生成された回数N-とが等しい場合、投光信号の周期と同じ時間間隔毎の複数の時刻のそれぞれにおけるノイズが付加される前の電気信号sは下記(8)式で与えられるように0である。
電気信号算出部70には記憶装置80及び出力装置90が接続されている。電気信号算出部70は、上記(6)乃至(8)式を用いて算出された電気信号sを記憶装置80に保存し出力装置90に出力する。記憶装置80にはランダムアクセスメモリ(RAM)及びハードディスク装置等が使用可能である。出力装置90には液晶モニタ等のディスプレイ装置及びプリンタ等が使用可能である。
以上説明した第1の実施の形態に係る投光信号の検出器によれば、確率共鳴を用いることにより閾値以下の電気信号を検出することが可能となる。そのため、閾値を低く設定する必要がなく外乱光の影響を抑制することが可能となる。また、第1の実施の形態に係る投光信号の検出器によれば、ノイズが付加された電気信号が閾値を超えるか否かを時系列的に記録している。そのため、受光素子15、アンプ25及びコンパレータ35のそれぞれが1個ずつあればよく、装置を小型化することも可能となる。
(第2の実施の形態)
第2の実施の形態に係る投光信号の検出器は、図4に示すように、投光信号を受信し電気信号に変換する受光素子10と、ノイズが付加された複数の電気信号を生成する複数のアンプ20a,20b,20c,・・・,20nと、複数のアンプ20a,20b,20c,・・・,20nの個数に対する所定の時刻においてノイズが付加され所定の閾値より大きい複数の電気信号の信号数の比を算出する比算出部60と、ノイズが付加される前の電気信号の変数を含みノイズが付加された複数の電気信号のそれぞれが閾値より大きい確率を与える関数及び比算出部60で算出された比が等しいものとして所定の時刻におけるノイズが付加される前の電気信号の値を算出する電気信号算出部70と、を備える。
Aを自然数として複数のNA個のアンプ20a,20b,20c,・・・,20nは、受光素子10に電気的に接続されている。複数のアンプ20a,20b,20c,・・・,20nのそれぞれにおいて電気信号が増幅される。また、複数のアンプ20a,20b,20c,・・・,20nのそれぞれで生じるノイズが無相関であるため、電気信号が増幅される際に、複数のアンプ20a,20b,20c,・・・,20nのそれぞれにおいて異なるノイズが電気信号に付加される。上述したように、例えば、ノイズとして、アンプ基準電圧を発生させるショットキーダイオードや抵抗分割から生じる熱雑音が利用される。このように、複数のアンプ20a,20b,20c,・・・,20nのそれぞれは、ノイズ付加部としての機能も有する。ここで、ノイズが付加された電気信号x(t)は上記(1)式で与えられる。
複数のNA個のコンパレータ30a,30b,30c,・・・,30nが、複数のアンプ20a,20b,20c,・・・,20nに各々電気的に接続されている。複数のコンパレータ30a,30b,30c,・・・,30nには第1の閾値電圧Vth+を供給する第1の閾値電圧電源41と、第2の閾値電圧Vth-を供給する第2の閾値電圧電源42とが電気的に接続されている。複数のコンパレータ30a,30b,30c,・・・,30nのそれぞれは、電気信号x(t)の電圧の値と、第1の閾値電圧Vth+の値B及び第2の閾値電圧Vth-の値−Bと、を比較し出力であるデジタル信号を変化させる。具体的には、電気信号x(t)の電圧の値が第1の閾値電圧Vth+の値Bよりも大きい場合、複数のコンパレータ30a,30b,30c,・・・,30nのそれぞれは、出力であるデジタル信号を高レベル電圧に変化させる。また、電気信号x(t)の電圧の値が第2の閾値電圧Vth-の値−Bよりも小さい場合、複数のコンパレータ30a,30b,30c,・・・,30nのそれぞれは、出力であるデジタル信号を低レベル電圧に変化させる。
複数のコンパレータ30a,30b,30c,・・・,30nにおいてガウスノイズに埋もれた電気信号xが第1の閾値電圧Vth+の値Bを超える確率P(x>B)は、誤差関数を含む上記(3)式の関数で与えられる。
複数のコンパレータ30a,30b,30c,・・・,30nには合算器50が電気的に接続されている。合算器50は、NA個のコンパレータ30a,30b,30c,・・・,30nのうち、ある時刻においてノイズが付加された電気信号x(t)の電圧の値が第1の閾値電圧Vth+の値Bより大きいと判定したコンパレータの個数N+と、ある時刻においてノイズが付加された電気信号x(t)の電圧の値が第2の閾値電圧Vth-の値−Bより小さいと判定したコンパレータの個数N-と、を算出する。
合算器50に比算出部60が電気的に接続されている。比算出部60は、複数のアンプ20a,20b,20c,・・・,20nの総数NAに対するある時刻においてノイズが付加され所定の閾値より大きい複数の電気信号の信号数の比として複数のコンパレータ30a,30b,30c,・・・,30nの個数NAに対するある時刻において電気信号x(t)の電圧の値が第1の閾値電圧Vth+の値Bより大きいと判定したコンパレータの個数N+の比を算出する。
比算出部60に電気信号算出部70が電気的に接続されている。電気信号算出部70は、下記(9)式で示すように、複数のアンプ20a,20b,20c,・・・,20nの個数NAに対するノイズが付加され所定の閾値より大きい複数の電気信号の信号数の比が、上記(3)式で与えられる確率P(x>B)と実質的に等しいとみなす。
さらに、電気信号算出部70は、(9)式からある時刻iにおけるノイズが付加される前の電気信号s(i)を算出する。ここで、ある時刻iにおいてノイズが付加された電気信号x(t)の電圧の値が第1の閾値電圧Vth+の値Bより大きいと判定したコンパレータの個数Ni +が、ノイズが付加された電気信号x(t)の電圧の値が第2の閾値電圧Vth-の値−Bより小さいと判定したコンパレータの個数Ni -よりも多い場合、ノイズが付加される前の電気信号s(i)は下記(10)式で与えられる。
また、ある時刻iにおいてノイズが付加された電気信号x(t)の電圧の値が第1の閾値電圧Vth+の値Bより大きいと判定したコンパレータの個数Ni +が、ノイズが付加された電気信号x(t)の電圧の値が第2の閾値電圧Vth-の値−Bより小さいと判定したコンパレータの個数Ni -よりも少ない場合、ノイズが付加される前の電気信号s(i)は下記(11)式で与えられる。
また、ある時刻iにおいてノイズが付加された電気信号x(t)の電圧の値が第1の閾値電圧Vth+の値Bより大きいと判定したコンパレータの個数Ni +と、ノイズが付加された電気信号x(t)の電圧の値が第2の閾値電圧Vth-の値−Bより小さいと判定したコンパレータの個数Ni -とが等しい場合、ノイズが付加される前の電気信号s(i)は下記(12)式で与えられるように0である。
電気信号算出部70には、記憶装置80及び出力装置90が接続されている。電気信号算出部70は、上記(10)乃至(12)式を用いて算出された電気信号s(i)を記憶装置80に保存し、出力装置90に出力する。
以上説明した第2の実施の形態に係る投光信号の検出器によっても、確率共鳴を用いることにより、閾値以下の電気信号を検出することが可能となる。また、無相関なノイズを並列的に電気信号に与えるため、高い時間分解能で電気信号を算出することが可能となる。
(第3の実施の形態)
図5に示す第3の実施の形態に係る投光信号の検出器は、アンプ22を介して受光素子10に電気的に接続された複数のN個のコンパレータ31a,31b,31c,・・・,31nを備える。複数のコンパレータ31a,31b,31c,・・・,31nは、アンプ22を介して受光素子10から電気信号sを受信する。また、複数のコンパレータ31a,31b,31c,・・・,31nには第1の閾値電圧Vth+を供給する第1の閾値電圧電源41a,41B,41C・・・,41nと、第2の閾値電圧Vth-を供給する第2の閾値電圧電源42a,42B,42C・・・,42nと、がそれぞれ電気的に接続されている。第1の閾値電圧電源41a,41B,41C・・・,41nのそれぞれが供給する第1の閾値電圧Vth+には、独立にノイズzが付加されている。mた、第2の閾値電圧電源42a,42B,42C・・・,42nのそれぞれが供給する第2の閾値電圧Vth-にも、独立にノイズzが付加されている。
複数のコンパレータ31a,31b,31c,・・・,31nは、上記(1)式で示すように、電気信号sにそれぞれ異なるノイズzを付加しノイズが付加された電気信号xを生成する。例えば、ノイズとして、閾値電圧を発生させるショットキーダイオードや抵抗分割から生じる熱雑音が利用される。このように、第3の実施の形態において、複数のコンパレータ31a,31b,31c,・・・,31nのそれぞれがノイズ付加部としての機能を有する。電気信号xの電圧の値が第1の閾値電圧Vth+の値Bよりも大きい場合、複数のコンパレータ31a,31b,31c,・・・,31nのそれぞれは、出力であるデジタル信号を高レベル電圧に変化させる。また、電気信号xの電圧の値が第2の閾値電圧Vth-の値−Bよりも小さい場合、複数のコンパレータ31a,31b,31c,・・・,31nのそれぞれは、出力であるデジタル信号を低レベル電圧に変化させる。図5に示す投光信号の検出器のその他の構成要素は図4に示す投光信号の検出器と同様であるので、説明は省略する。
(第4の実施の形態)
図6に示す第4の実施の形態に係る投光信号の検出器は、図4に示す第2の実施の形態に係る投光信号の検出器と異なり、図6に示すように、複数のNA個の受光素子11a,11b,11c,・・・11nを備える。複数の受光素子11a,11b,11c,・・・11nのそれぞれは同一の投光信号を受信し電気信号sに変換する。また、複数の受光素子11a,11b,11c,・・・11nは、上記(1)式で示したように電気信号sにそれぞれ異なるノイズzを付加しノイズを付加した電気信号xを生成する。例えば、ノイズとして、外乱光ノイズや量子ノイズ等が利用される。このように、第4の実施の形態においては、複数の受光素子11a,11b,11c,・・・11nのそれぞれがノイズ付加部としての機能を有する。
複数の受光素子11a,11b,11c,・・・11nには複数のアンプ21a,21b,21c,・・・,21nが各々電気的に接続されている。第4の実施の形態において、複数のアンプ21a,21b,21c,・・・,21nは、既にノイズが付加された電気信号xにさらにノイズを付加しても付加しなくてもよい。図6に示す投光信号の検出器のその他の構成要素は図4に示す投光信号の検出器と同様であるので、説明は省略する。
(その他の実施の形態)
上記のように、本発明は実施の形態によって記載したが、この開示の一部をなす記述及び図面はこの発明を限定するものであると理解するべきではない。この開示から当業者には様々な代替実施の形態、実施の形態及び運用技術が明らかになるはずである。例えば、第1の実施の形態において、図1に示すアンプ25が電気信号にノイズを与える例を説明した。これに対し、受光素子15又はコンパレータ35が閾値と比較される前の電気信号にノイズを与えてもよい。この様に、本発明はここでは記載していない様々な実施の形態等を包含するということを理解すべきである。
10,11a,11b,11c,・・・11n,15 受光素子
20a,20b,20c,・・・,20n,21a,21b,21c,・・・,21n,25 アンプ
30a,30b,30c,・・・,30n,31a,31b,31c,・・・,31n,35 コンパレータ
41,42 閾値電圧電源
50 合算器
60,65 比算出部
70,75 電気信号算出部
80 記憶装置
90 出力装置
100 レコーダ

Claims (8)

  1. 周期的な投光信号を受信し電気信号に変換する受光素子と、
    前記投光信号の周期毎に異なるガウスノイズを付加した前記電気信号を閾値と比較するコンパレータと、
    一定期間内、前記周期と同じ時間間隔毎の複数の時刻において、前記ガウスノイズが付加された前記電気信号が前記閾値より大きかった回数を記録するレコーダと、
    前記一定期間に含まれる前記投光信号の周期の総数に対する前記記録された回数の比を算出する比算出部と、
    前記ガウスノイズが付加される前の電気信号の変数を含み前記ガウスノイズが付加された電気信号が前記閾値より大きい確率を与える関数及び前記比算出部で算出された比が等しいものとして前記ガウスノイズが付加される前の電気信号の値を算出する電気信号算出部と、
    を備える投光信号の検出器。
  2. 前記確率が誤差関数を含む式で与えられる請求項1に記載の投光信号の検出器。
  3. 投光信号を受信し電気信号に変換する受光素子と、
    前記電気信号にそれぞれ異なるガウスノイズを付加しガウスノイズが付加された複数の電気信号を生成する複数のノイズ付加部と、
    前記複数のノイズ付加部の個数に対する前記ガウスノイズが付加され所定の時刻において閾値より大きい複数の電気信号の信号数の比を算出する比算出部と、
    前記ガウスノイズが付加される前の電気信号の変数を含み前記ガウスノイズが付加された複数の電気信号のそれぞれが前記閾値より大きい確率を与える関数及び前記比算出部で算出された比が等しいものとして前記ガウスノイズが付加される前の電気信号の値を算出する電気信号算出部と、
    を備える投光信号の検出器。
  4. 前記確率が誤差関数を含む式で与えられる請求項3に記載の投光信号の検出器。
  5. 前記複数のノイズ付加部のそれぞれがアンプである請求項3又は4に記載の投光信号の検出器。
  6. 前記複数のノイズ付加部のそれぞれがコンパレータである請求項3又は4に記載の投光信号の検出器。
  7. 投光信号を各々受信しそれぞれ異なるガウスノイズを付加した複数の電気信号を生成する複数の受光素子と、
    前記複数の受光素子の個数に対する前記ガウスノイズが付加され所定の時刻において閾値より大きい複数の電気信号の信号数の比を算出する比算出部と、
    前記ガウスノイズが付加される前の電気信号の変数を含み前記ガウスノイズが付加された複数の電気信号のそれぞれが前記閾値より大きい確率を与える関数及び前記比算出部で算出された比が等しいものとして前記ガウスノイズが付加される前の電気信号の値を算出する電気信号算出部と、
    を備える投光信号の検出器。
  8. 前記確率が誤差関数を含む式で与えられる請求項7に記載の投光信号の検出器。
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