JP5534848B2 - 歩行補助具 - Google Patents

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Description

本発明は、 足を怪我して片足を使えないときなどにおいて歩行の際に用いる歩行補助具に関する。
足を怪我したときなどに用いる歩行補助具として松葉杖が知られている(例えば、特許文献1参照)。この松葉杖は、一対の支持部材と、一対の支持部材の下部間に設けられた脚部材とを備え、一対の支持部材の上端部間に脇当て部が設けられ、これら支持部材の中間部間に握り部が設けられている。固定型のものでは、例えば脚部材が一対の支持部材に一体的に設けられ、また伸縮型のものにおいては、脚部材が一対の支持部材に位置調整自在に装着され、この脚部材の装着位置を調節することによって、松葉杖全体の長さ調整が行われる。更に、このような松葉杖の脚部材の先端部(下端部)には、ゴムなどの滑止め部材が取り付けられる。
このような松葉杖を使用して歩行するときには、2つを一組として用い、例えば、一方の松葉杖の脇当て部を右の脇下に当てた状態にて右手で握り部を握り、また他方の松葉杖の脇当て部を左の脇下に当てた状態にて左手で握り部を握り、このような使用状態にて、例えば次のようにして歩行する。例えば右足(又は左足)が全く使えないときには、一対の松葉杖を前側に出し、一対の松葉杖と左足(又は右足)とで立った状態に保ち、この状態から使えない右足(又は左足)を前に出し、その後左足(又は右足)を蹴って身体を前に(即ち、一対の松葉杖側に)移動し、このような動作を繰り返して前進歩行する。一対の松葉杖を使用するこのような歩行は、一対の松葉杖と身体の左足(又は右足)とで身体を支持するので、一般的に、3点歩行(詳細には、3点歩行の変法の免荷歩行)と呼ばれている。
特開2004−174061号公報
しかしながら、このような松葉杖を用いて歩行する場合、例えば、次の通りの問題がある。第1に、歩行するには一対の松葉杖を必要とし、一方の松葉杖については、その脇当て部を右の脇下に当てた状態にて右手で握り部を握り、また他方の松葉杖については、その脇当て部を左の脇下に当てた状態にて左手で握り部を握って用いるために、走行する際には両手がふさがり、片手に物(例えば、バッグ、袋、新聞など)を持って歩行することができない。
第2に、例えば、ドアノブをつかんでドアを開閉する際などにおいては、一対の松葉杖で両手がふさがれているので、一対の松葉杖を片方の手(例えば、左手)に持って他方の手(例えば、右手)を空け、この空いた手(例えば、右手)でドアノブをつかんで開閉するようになり、それ故に、ドア開閉の動作が煩雑になるとともに、この開閉の際に身体の姿勢が不安定となって転倒するおそれがある。
第3に、例えば、窓口で書類を記入したり、商品購入時にお金を出し入れするときなど、直立位で両手を使用する際などにおいては、一対の松葉杖をそれぞれの脇で挟んで不完全に両手を使用するか、又は一対の松葉杖自体を完全に横において、一足立ちの状態で、両手を使うかのどちらかである。それ故に、前者の場合、肩関節が固定されているので両手を完全に自由には使うことができず、また後者の場合、一点支持になるためにバランスをとりづらく危険である。
本発明の目的は、片手を使って安全に歩行することができる歩行補助具を提供することである。
本発明の他の目的は、直立時(移動せずに立っている状態)において、両手を使用せずとも安全に立った状態を保つことができるとともに、空いた両方の手で種々の動作をすることができる歩行補助具を提供することである。
本発明の請求項1に記載の歩行補助具は、身体の側面側に配置される補助具本体と、前記補助具本体から下方に延びる脚部と、前記脚部の先端部に設けられた滑止め部材と、前記補助具本体の外面に設けられた握り部と、備えた歩行補助具において、
前記補助具本体の上側部における前側部には、身体の前側に位置する前支持部が設けられ、前記前支持部は、略上下方向に延びる軸線を中心として、身体の前側に位置する使用状態とこの使用状態から後退する取外し状態との間を移動可能に前記補助具本体に取り付けられており、
また、前記補助具本体の前記上側部における後側部には、身体の後側に位置する後支持部が設けられ、前記後支持部は、略上下方向に延びる軸線を中心として、身体の後側に位置する使用状態とこの使用状態から後退する取外し状態との間を移動可能に取り付けられており、
更に、前記前支持部と前記後支持部との間には、身体の股部を支持するための股用ベルトが設けられていることを特徴とする。
また、本発明の請求項に記載の歩行補助具では、前記補助具本体の下部における前記前側部と前記後側部との間には、更に、身体の使用できない足の太股に取り付けるための太股用ベルトが設けられていることを特徴とする。
更に、本発明の請求項3に記載の歩行補助具では、前記滑り止め部材は、前記補助具本体に対して前記脚部の軸線を中心として相対的に回転可能であることを特徴とする。
本発明の請求項1に記載の歩行補助具によれば、補助具本体の前側部に前支持部が設けられ、その後側部に後支持部が設けられているので、前支持部は身体の前面側で支えられ、また後支持部は身体の後面側にて支えられ、従って、この補助具本体を身体の側面側にて安定して支えることができる。また、前支持部と後支持部との間に股用ベルトが設けられているので、この股用ベルトに身体の股部を載せることによって、その体重が股用ベルトを介して補助具本体の前支持部及び後支持部に振り分けられて伝達される。従って、使用できない足側においては、股部を股用ベルトに載せることによってその体重を歩行補助具でもって支持することができ、健康な足と歩行補助具でもって身体の全体重を安定して支持することができる。そして、この支持姿勢においては、健康な足と歩行補助具によって立った状態を保つことができ、このような立った状態では両手が解放され、解放された両手でもって窓口で申請書を書くなどの各種の動作を行うことができる。
更に、前支持部が身体の前側に位置する使用状態とこの使用状態から後退する取外し状態との間を移動可能であるとともに、後支持部が身体の後側に位置する使用状態とこの使用状態から後退する取外し状態との間を移動可能であるので、身体に取り付けた状態では、前支持部及び後支持部が使用状態となるようにすることによって、この歩行補助具を身体の側面側にて安定して支えることができ、また身体から取り外すときには、前支持部及び後支持部を後退状態にすることによって、歩行補助具を身体から容易に取り外すことができる。
また、本発明の請求項に記載の歩行補助具によれば、補助具本体の下部における前側部と後側部との間に太股用ベルトが設けられているので、この太股用ベルトを用いて使用者の太股に取り付けることによって、この補助具本体を太股側に引きつけて取り付けることができ、これによって、歩行補助具をより安定して身体に取り付けることができる。
更に、本発明の請求項3に記載の歩行補助具によれば、補助具本体から下方に延びる脚部に設けられた滑止め部材が補助具本体に対して相対的に回転可能であるので、滑止め部材を地面などに押しつけた状態において、脚部の軸線を中心とする補助具本体の相対的回転が許容される。このような歩行補助具は、怪我などによって使用することができない足の外側に装着され、使用することができない足を補助するために用いられる。そして、歩行の際には、使用することができない片方の足(例えば、右足)とともにこの歩行補助具を前側に出し、その後滑止め部材を接地させた状態で他方の足(例えば、左足)を前に出し、このような動作を繰り返して歩行する。このとき、滑止め部材の補助具本体に対する相対的回転が許容されるので、滑止め部材(換言すると、脚部)を中心として旋回移動をすることができ、他方の足(例えば、左足)を前に出すときに、この滑止め部材(脚部)を中心として身体を旋回させながら前に出すことによって、身体が安定した状態にて他方の足を前に出すことができ、一つの歩行補助具を用いるのみで安定した歩行(滑止め部材を中心とする所謂ピボット歩行)を行うことができる。また、この歩行補助具を用いるときには一つでよいので、この歩行補助具によって片方の手は塞がるが、他方の手は拘束されることなく自由であり、この自由な手で物を持ったり、階段を昇り降りするときなどでは手摺りをつかむことができ、ドアを開閉するときなどではドアノブをつかむことができ、従来の松葉杖に比して行動に制限を受けることが少なく、生活活動において非常に使い勝手のよいものである。
本発明に従う歩行補助具の第1の実施形態を示す正面図。 図1の歩行補助具を背面側から見た背面図。 図1の歩行補助具における前支持部及び後支持部の取付状態を示す部分斜視図。 図1の歩行補助具の滑止め部材を底面側から見た斜視図。 図1の歩行補助具を装着した状態を後から見た使用状態図。 本発明に従う歩行補助具の第2の実施形態を示す正面図。
以下、添付図面を参照して、本発明に従う歩行補助具の実施形態について説明する。
第1の実施形態
まず、図1〜図4を参照して、本発明に従う歩行補助具の第1の実施形態について説明する。図1及び図2において、図示の歩行補助具2は、補助具本体4と、この補助具本体4から下方に延びる脚部6と、この脚部6の先端部(下端部)に取り付けられた滑止め部材8と、を備えている。
補助具本体4は、例えばFRPなどの樹脂、合板などから形成することができ、使用者の身体の側面の体形に略対応するように幾分外側(図1において紙面に対して表側、図2において紙面に対して裏側)に凸状に張り出すように形成されている。この補助具本体4の幅は、使用者の身体の奥行き(前後方向のサイズ)よりも幾分大きく、またその長さ(図1及び図2におおける上下方向の長さ)は、身体の腰部から膝部までのサイズに略対応している。
この補助具本体4の上側部には、前支持部10及び後支持部12が設けられている。前支持部10は、補助具本体4の前側(図1において右側、図2において左側)の上側部に設けられ、この形態では一対の蝶番14を介して略上下方向に延びる軸線L1を中心として移動自在に取り付けられている。また、後支持部12は、補助具本体4の後側(図1において左側、図2において右側)の上側部に設けられ、この形態では前支持部10と同様に、一対の蝶番16を介して略上下方向に延びる軸線L2を中心として移動自在に取り付けられている。この前支持部10及び後支持部12は、補助具本体4と同様に、例えばFRPなどの樹脂、合板などから形成することができる。
この前支持部10及び後支持部12は、図3(この図3においては、後述する股用ベルトを省略して示している)に示すように移動させることができる。即ち、前支持部10は、図3に実線で示す使用状態と図3に一点鎖線で示す取外し状態との間を軸線L1を中心として旋回自在に取り付けられている。後に説明するように、前支持部10は、使用状態においては使用者の身体の前側(腹側)に位置して腰部の前側に当たるようになり、取外し状態においてはこの使用状態から外側に後退して補助具本体4から前側に延びるようになり、このような取外し状態においては身体の前側が解放される。また、後支持部12も、前支持部10と同様に、図3に実線で示す使用状態と図3に一点鎖線で示す取外し状態との間を軸線L2を中心として旋回自在に取り付けられている。後に説明するように、後支持部12は、使用状態においては使用者の身体の後側(背中側)に位置して腰部の後側に当たるようになり、取外し状態においてはこの使用状態から外側に後退して補助具本体4から後側に延びるようになり、このような取外し状態においては身体の後側が解放される。
この実施形態においては、前支持部10及び後支持部12の双方が使用状態と取外し状態との間を回動自在に構成され、これら双方を使用状態に保つことにより使用者の身体の前側及び後側が解放されるので、歩行補助具2の後述する装着、取外しを容易に行うことができるが、必ずしもこのように構成する必要はなく、前支持部10及び後支持部12のいずれか一方のみを回動自在に構成することによってもても同様の作用効果が達成される。
また、この実施形態では、前支持部10及び後支持部12を回動自在に構成しているが、このような構成に限定されず、例えば、前支持部10及び後支持部12(又はいずれか一方)を補助具本体4と一体的に形成し、前支持部10及び後支持部12(又はいずれか一方)と補助具本体4との接続部に薄肉部を設け、かかる薄肉部の弾性変形によって使用状態と取外し状態との間を移動自在となるように構成してもよい。
補助具本体4、前支持部10及び後支持部12の内面は、使用者の身体に接触するので、これらの内面に布、クッション材(図示せず)などを配設するのが望ましく、このように構成することによって、身体に優しい歩行補助具を提供することができる。
図1及び図2に戻って、脚部6について説明すると、図示の脚部6は支柱20から構成され、この支柱20が補助具本体4の下部に取り付けられている。支柱20は、アルミニウムなどの金属製パイプ、樹脂製パイプ、木などから形成され、その表面にスポンジチューブなどで覆うのが望ましい。この形態では、補助具本体4の下部には収容取付部22が設けられ、この収容取付部22は、下端開口から上方に直線状に延びる挿入凹部(図示せず)を規定し、かかる挿入凹部に支柱20の基端部(上端部)が挿入され、接着剤などにより収容取付部22に固定される。尚、この脚部6は、補助具本体4と一体的に形成することもできる。
この脚部6は、例えば、次のように構成することによって、軸線方向の長さを調整可能にすることができる。例えば、支柱20の上部に軸線方向に間隔をおいて複数のねじ孔を設けるとともに、補助具本体4の収容取付部22に固定用ねじ孔を設け、補助具本体4の固定用ねじ孔及び支柱20の複数のねじ孔の選択されたねじ孔を通して固定ねじを螺着するように構成することができる。
また、上述した構成に代えて、例えば、支柱20を補助具本体4に固定される第1支柱部と、この第1支柱部に伸縮自在に収容される第2支柱部と、第2支柱部を第1支柱部に固定する固定手段とから構成し、第1支柱部に対する第2支柱部の突出量を調整して固定手段により固定するように構成することができる。
図1及び図2とともに図4を参照して滑止め部材8について説明すると、図示の滑止め部材8は、鋼鉄などの金属から形成されるベース部材24と、このベース部材24の表面に固定された滑止め材26とから構成され、滑止め材26は合成ゴムなどの高摩擦材から形成される。この滑止め部材8は、適宜の形状に形成することができるが、後述するようにピボット歩行に適用するためには、図に示すように正方形状に形成するのが望ましい。
この滑止め部材8においては、地面、床面などとの摩擦を高めるために、滑止め材26の表面(地面などと接触する面)に、例えば間隔をおいて複数の突条28を設けるのが望ましく、突条28に代えて、半球状、円柱状などの適宜の形状の多数の突部を設けるようにしてもよい。
滑止め部材8は、脚部6の先端部にその軸線を中心として回動自在に装着される。この実施形態では、支柱20の先端部(下端部)と滑止め部材8のベース部材24との間に軸受手段30(例えば、スラスト荷重を支持するためのスラスト軸受)が介在されており、この軸受手段30によって、支柱20に対して滑止め部材8が相対的に回動自在となる。
滑止め部材8の支持構造として、上述した構成に代えて、例えば次のように構成することもできる。例えば、支柱20を補助具本体4に固定される第1支柱部と、この第1支柱部に装着される第2支柱部とから構成し、この第1支柱部と第2支柱部との間にスラスト荷重を支持するための軸受手段を介在し、かかる軸受手段を介して第1支柱部に対して第2支持部を回動自在に支持するように構成することができ、かかる場合、第2支柱部の先端部に滑止め部材8が固定的に取り付けられる。
補助具本体4の外面には、握り部32が固定的に設けられる。握り部32は略U字状に形成され、その両端部が補助具本体4内に挿入された状態で固定される。この握り部32は、例えば、補助具本体4と一体成形により形成され、図1に示すように、補助具本体4の長手方向(図1において上下方向)中間部、具体的には収容取付部22の上方に配設される。この握り部32は、支柱20と同様に、アルミニウムなどの金属製パイプ、木、樹脂製パイプなどから形成され、その表面にスポンジチューブなどで覆うのが望ましい。
この歩行補助具2では、補助具本体4の前支持部10と後支持部12との間には、身体の股部を支持するための股用ベルト34が設けられる。図示の股用ベルト34は、前支持部10に止めねじ36などによって取り付けられる第1ベルト部38と、後支持部12に止めねじ40などによって取り付けられる第2ベルト部42と、この第2ベルト部42に取り付けられた股当接部44とを備え、第1ベルト部38と第2ベルト部42とが連結具46によって着脱自在に連結される。連結具46は、それ自体周知の各種連結具でよく、バックルなどを好都合に用いることができる。股当接部44にはクッション材などが収容され、使用者の股部を締め付けないように優しく作用するように構成される。この形態では、第2ベルト部42に股当接部44を設けているが、この股当接部44を第1ベルト部38に設けるようにしてもよく、或いは股当接部44を第1及び第2ベルト部38,42と別個に構成し、股当接部44の一端部を第1ベルト部38に連結具を介して着脱自在に連結し、また股当接部44の他端部を第2ベルト部42に連結部を介して着脱自在に連結するようにしてもよい。
また、補助具本体4の下部における両側部の間には、身体の太股に取り付けるための太股用ベルト48が設けられる。太股用ベルト48は、上述した股用ベルト34と略同様の構成であり、補助具本体4の前側部に止めねじ50などによって取り付けられる第1ベルト部52と、この補助具本体4の後側部に止めねじ54などによって取り付けられる第2ベルト部56と、この第2ベルト部56に取り付けられた太股当接部58とを備え、太股当接部58にはクッション材などが収容され、第1ベルト部52と第2ベルト部56とが連結具60によって着脱自在に連結される。連結具60も、それ自体周知の各種連結具でよく、バックルなどを好都合に用いることができる。この太股用ベルト48においても、第2ベルト部56に太股当接部58を設けているが、この太股当接部58を第1ベルト部52に設けるようにしてもよく、或いは太股当接部58を第1及び第2ベルト部52,56と別個に構成し、太股当接部58の一端部を第1ベルト部52に連結具を介して着脱自在に連結し、また太股当接部58の他端部を第2ベルト部56に連結部を介して着脱自在に連結するようにしてもよい。
この歩行補助具2は、次のように身体に装着して使用される。図1、図3及び図5を参照して、この歩行補助具2を使用者の身体Pに装着するには、握り部32を握って歩行補助具2を持ち、補助具本体4の後支持部12を取外し状態から使用状態にして股用ベルト34の第2ベルト部42を股に通し、その股当接部44が股下に位置するようにする。次に、補助連結具4の前支持部10を取外し状態から使用状態にし、連結具46を連結操作して股用ベルト34の第2ベルト部42の股当接部44が股(具体的には、坐骨結節)にフィットするように連結する。
次に、使用することができない足(図5においては右足)を巻くように太股用ベルト48の第2ベルト部56を通し、太股当接部58が太股の内側に位置するようにし、連結具60を連結操作して太股用ベルト48の第2ベルト部56の太股当接部58が太股にフィットするように連結する。このとき、免荷重の調節を行い、完全免荷で使用する場合、地面に足がつかないように、股用ベルト34でもって吊り上げるようにし、また部分免荷で使用する場合、地面に少し足がつくように、股用ベルト34でもって調整する。
このようにして歩行補助具2を身体Pに装着することができ、比較的簡単に且つ容易に装着することができる。そして、このように装着状態において、片手(使用することができない足側の手であって、図4の例では右手)で握り部32を握って後述するように使用される。
このような装着状態においては、補助具本体4の前支持部10及び後支持部12が身体Pの前面側及び後面側(背中側)で支えられるので、補助具本体4を身体Pの側面側にて安定して支えることができる。また、この装着状態においては、前支持部10と後支持部12との間に設けられた股用ベルト34の股当接部44に使用者の股部が載せられるようになるので、身体Pの体重がこの股用ベルト34を介して補助具本体4の前支持部10及び後支持部12に振り分けられて伝達され、従って、身体Pの体重を安定的に支持することができる。このとき、股用ベルト34は、図4に示すように、身体の中心線に対して斜め方向、即ち補助具本体4側への斜め方向に股に作用するようにするのが望ましく、このように支持することによって、股用ベルト34に体重をかけたときに、太股が補助具本体4の内面に押し付けられるようになり、これによって、身体Pと補助具本体4との密着度を高めることができる。
身体Pの股部を股用ベルト34に載せて体重を支持した状態においては、片側は健康な足によって、また他側は歩行補助部2による支持によって支持され、片手は歩行補助具2の握り部32を握って塞がれるが、他方の手は解放されて自由に使用することができ、空いた手を利用して各種動作を行うことが可能となる。
この装着状態においては、更に、太股用ベルト48が使用者の太股を巻くように取り付けられるので、この太股用ベルト48によって、補助具本体4を太股側に引きつけて取り付けるができ、これによって、歩行補助具4を足側に引き付けてより安定的に身体に取り付けることができる。
この歩行補助具2を用いて歩行するには、例えば、次のようにして行なわれる。即ち、使用することができない片方の足(例えば、右足)とともにこの歩行補助具2を前側に出して滑止め部材8を地面S(図4参照)などに接地させ、次に滑止め部材8を接地させた状態でもって他方の足(例えば、左足)を前に出して接地し、このような動作を繰り返して前進歩行する。このとき、補助具本体4の脚部6に対して滑止め部材8が相対的に回動可能であるので、滑止め部材8を地面Sなどに押しつけた状態において、脚部6の軸線を中心とする補助具本体4の相対的回転が許容され、従って、滑止め部材8(換言すると、脚部6)を中心として旋回移動をすることができ、他方の足(例えば、左足)を前に出すときに、この滑止め部材8を中心として身体Sを旋回させながら前に出すことによって、身体が安定した状態にて他方の足を前に出すことができ、一つの歩行補助具2を用いるのみで安定した歩行(所謂、ピボット歩行)を行うことができる。また、この歩行補助具2を一つ用いるのみで安定した歩行を行うことができので、歩行補助具2によって片方の手は塞がるが、他方の手は拘束されることなく自由となり、この自由な手で物を持ったり、階段の昇り降りの際には手摺りをつかんだり、ドアを開閉するときはドアノブをつかんだりすることができ、従来の松葉杖に比して生活活動において非常に使い勝手のよいものとなる。
第2の実施形態
次に、図6を参照して、本発明に従う歩行補助具の第2の実施形態について説明する。第2の実施形態においては、脚部に足載置部が設けられており、この第2実施形態において、上述した第1の実施形態と同様の部材には同一の参照番号を付し、その説明を省略する。
図6において、この第2の実施形態では、足載置部が足を載置する足載置台72から構成され、この足載置台72が脚部6の先端部(下端部)に取外し可能に設けられる。この形態では、足載置台72の側面に取付金具74が取り付けられ、取付金具74には、脚部6に取り付けるための略半円状の取付部76が設けられている。従って、脚部6を覆うように取付部76を位置付け、かかる取付金具74の両端部を取付ねじ80によって足載置台74の側面に螺着することによって、この足載置台72を歩行補助具2Aの脚部6に取外し可能に取り付けることができる。この第2の実施形態におけるその他の構成は、上述した第1の実施形態と実質上同一である。
このような歩行補助具2Aは、部分免荷の場合に用いることができ、怪我などによって使用することができない足が足載置台72に載置され、この足は歩行補助具2Aとともに移動される。
この第2の実施形態においては、足載置部を取外し可能な足載置台72から構成しているが、これに限定されず、この足載置部をL字状の載置部材(取付部とこの取付部から略直角に延びる載置部を有する部材)から構成し、この載置部材を脚部6に固定的に取り付けるようにすることもできる。
以上、添付図面を参照して、本発明に従う歩行補助具の各種実施形態について説明したが、本発明はかかる実施形態に限定されず、本発明の範囲を逸脱することなく種々の変形乃至修正が可能である。
例えば、上述した実施形態では、股用ベルト34と太股用ベルト48の二つのベルトを設けているが、股用ベルト34の幅を広くし、この股用ベルト34に太股用ベルトの機能をも持たせるようにすることでき、この場合、太股用ベルト48を省略することができる。
2,2A 歩行補助具
4 補助具本体
6 脚部
8 滑止め部材
10 前支持部
12 後支持部
20 支柱
30 軸受手段
32 握り部
34 股用ベルト
48 太股用ベルト
72 足載置台

Claims (3)

  1. 身体の側面側に配置される補助具本体と、前記補助具本体から下方に延びる脚部と、前記脚部の先端部に設けられた滑止め部材と、前記補助具本体の外面に設けられた握り部と、備えた歩行補助具において、
    前記補助具本体の上側部における前側部には、身体の前側に位置する前支持部が設けられ、前記前支持部は、略上下方向に延びる軸線を中心として、身体の前側に位置する使用状態とこの使用状態から後退する取外し状態との間を移動可能に前記補助具本体に取り付けられており、
    また、前記補助具本体の前記上側部における後側部には、身体の後側に位置する後支持部が設けられ、前記後支持部は、略上下方向に延びる軸線を中心として、身体の後側に位置する使用状態とこの使用状態から後退する取外し状態との間を移動可能に取り付けられており、
    更に、前記前支持部と前記後支持部との間には、身体の股部を支持するための股用ベルトが設けられていることを特徴とする歩行補助具。
  2. 前記補助具本体の下部における前記前側部と前記後側部との間には、更に、身体の使用できない足の太股に取り付けるための太股用ベルトが設けられていることを特徴とする請求項に記載の歩行補助具。
  3. 前記滑り止め部材は、前記補助具本体に対して前記脚部の軸線を中心として相対的に回転可能であることを特徴とする請求項1又は2に記載の歩行補助具。
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