JP5534188B2 - 包装シート - Google Patents
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Description
本発明の課題は、服用者が薬剤等を手に触れることなく直接的に経口することができる包装シートを提供することにある。
本発明の一局面に係る包装シートは、本体シートおよび密着シートを備える。本体シートは、凹部を有する。なお、この凹部には、薬剤や食品等の被包装物が充填される。密着シートは、凹部の開口を覆うように本体シートに密着する。なお、密着シートは、樹脂製のシートである。そして、この包装シートでは、凹部の少なくとも底壁を除去して形成した開口を介して密着シートに、密着シートに直交する方向の荷重(以下「直交荷重」という)を加えた場合において、0.098N以上9.8N以下の範囲内の荷重で密着シートが本体シートから剥離して外縁に開口が形成される。
本発明の一局面に係る包装シートにおいて、本体シートは、凹部を複数有するのが好ましい。かかる場合、密着シートには、平面視において、凹部それぞれを孤立させるように、スリット及び難剥離領域の少なくとも一方が形成されているのが好ましい。難剥離領域は、剥離領域よりも剥離強度が高く、荷重付加時に凝集破壊されるほど剥離強度が高いのが好ましい。
本発明の一局面に係る包装シートにおいて、凹部は、第1傾斜壁を有する。第1傾斜壁は、第1外縁に向かうに従って本体シート側に向かって傾斜するのが好ましい。なお、この第1傾斜壁は、湾曲していてもかまわない。
上記(3)に係る包装シートにおいて、凹部は、第2傾斜壁を有するのが好ましい。第2傾斜壁は、第1外縁の反対側の外縁に向かうに従って密着シート側に向かって傾斜する。なお、この第2傾斜壁は、湾曲していてもかまわない。
本体シート110は、図1および図2に示されるように、主に、基層110aおよび酸素バリア層110bから構成される。
密着シート120は、図2に示されるように、主に、密着層120aおよび酸素バリア層120bから構成される。
本実施の形態に係るPTPシート100から被包装物Tを取り出すには、凹部111の底壁を押し、被包装物Tを介して密着シート120に荷重をかけ、密着シート120を本体シート110から剥離させて外縁に開口を形成させる。そして、服用者等は、その形成された開口まで被包装物Tを導き、その開口から被包装物Tを取り出す(図4の破線矢印参照)。
本発明の実施の形態に係るPTPシート100では、凹部111の底壁および被包装物Tを介して密着シート120を軽微な力(0.098N〜9.8N)で押すことにより、密着シート120が本体シート110から剥離して外縁に開口が形成される。そして、その被包装物Tの服用者等がその形成された開口まで被包装物Tを導き出すことができる。このため、このPTPシート100を利用すれば、被包装物Tの服用者等は、その被包装物Tを手に触れることなく直接的に経口することができる。
先の実施の形態では図1に示されるようなPTPシート100が採用されたが、図5に示されるようなPTPシート100Aが採用されてもかまわない。このPTPシート100Aでは、縦スリット114ではなく難剥離領域114aが形成されている。つまり、このPTPシート100Aでは、密着シート120の剥離時の幅方向Wへ剥離応力の伝播が難剥離領域114aによって遮断される。このため、このPTPシート100Aでは、先の実施の形態に係るPTPシート100と同様に、密着シート120の剥離時において、意図しない凹部111に収容される被包装物Tの開封が防止される。
先の実施の形態では図1に示されるようなPTPシート100が採用されたが、図6に示されるようなPTPシート100Bが採用されてもかまわない。このPTPシート100Bでは、縦スリット114ではなく難剥離領域114bが形成されている。なお、本変形例における難剥離領域114bは、変形例(A)の難剥離領域114aとは異なり、図6に示されるように、平面視において幅方向Wの中央部から凹部111の中央付近まで広がっている。つまり、このPTPシート100Bでは、凹部111の開口OPの近傍の密着シート部分のうち幅方向Wの外側部分しか剥離することができないようになっており、非包装物Tの取り出し方向が規制されている。このため、このPTPシート100Bでは、先の実施の形態に係るPTPシート100と同様に、密着シート120の剥離時において、意図しない凹部111に収容される被包装物Tの開封が防止される。
先の実施の形態では図1に示されるようなPTPシート100が採用されたが、図7に示されるようなPTPシート100Cが採用されてもかまわない。このPTPシート100Cでは、凹部111cが図7および図8に示されるような山形形状となっている。そして、この凹部111cには、縦スリット114に向かうに従って密着シート側に向かって傾斜する第1傾斜壁SL1と、外縁に向かうに従って密着シート側に向かって傾斜する第2傾斜壁SL2とが形成されている。このため、このPTPシート100Cでは、被包装物Tの服用者等が第1傾斜壁SL1を押すと、第2傾斜壁SL2に被包装物Tを押し付けようとする荷重成分(以下「水平荷重成分」という)と、被包装物Tを密着シート120に押し付けようとする荷重成分とが生じる。そして、さらに、被包装物Tが第2傾斜壁に押し付けられると、水平荷重成分から、被包装物Tを介して第2傾斜壁SL2を押し上げようとする荷重成分と、密着シート120を押し下げようとする荷重成分とがさらに生じる。したがって、このPTPシート100Cを利用すれば、被包装物Tの服用者等は、被包装物Tの取り出しを容易に行うことができる。
先の実施の形態では図1に示されるようなPTPシート100が採用されたが、図9に示されるようなPTPシート100Dが採用されてもかまわない。このPTPシート100Dでは、凹部111dが四角錐形状とされている。
先の実施の形態に係るPTPシート100では横スリット113および縦スリット114が「本体シート110まで貫通するミシン目のスリット」であったが、横スリットおよび縦スリットは「密着シート120のみを貫通する線状のハーフスリット」であってもかまわない。このようなPTPシートであっても、密着シート120の剥離時において、意図しない凹部111に収容される被包装物Tの開封を防止することができる。
先の実施の形態に係るPTPシート100では本体シート110および密着シート120に酸素バリア層110b,120bが設けられたが、酸素バリア層110b,120bは、水蒸気バリア層に置きかえられてもかまわない。なお、水蒸気バリア層は、例えば、フッ素樹脂、ポリ塩化ビニリデン、環状ポリオレフィン等の水分バリア性を有する樹脂から形成される。
先の実施の形態では特に言及していなかったが、本体シート110および密着シート120にさらに水蒸気バリア層を挿入してもかまわない。なお、水蒸気バリア層は、例えば、フッ素樹脂、ポリ塩化ビニリデン、環状ポリオレフィン等の水分バリア性を有する樹脂から形成される。
先の実施の形態に係るPTPシート100では密着層が密着シート120に設けられたが、密着層は本体シート110に設けられてもよい。なお、かかる場合、密着シートは、単なる酸素バリアシートとなる。
110 本体シート
110a 基層
110b 酸素バリア層
111,111c,111d 凹部
112 平板部
113 横スリット
114 縦スリット
114a,114b 難剥離領域
120 密着シート
120a 密着層
120b 酸素バリア層
F 荷重方向
T 被包装物
Claims (4)
- 凹部を有する本体シートと、
前記凹部の開口を覆うように前記本体シートに密着する密着シートと
を備え、
前記凹部の少なくとも底壁を除去して形成した開口を介して前記密着シートに、前記密着シートに直交する方向の荷重を加えた場合において、0.098N以上9.8N以下の範囲内の荷重で前記密着シートが前記本体シートから剥離して外縁に開口が形成され、
前記本体シートは、前記凹部を複数有し、
前記密着シートには、平面視において、前記凹部それぞれを孤立させるように、スリット及び難剥離領域の少なくとも一方が形成されている
包装シート。 - 前記凹部は、第1外縁に向かうに従って密着シート側に傾斜する第1傾斜面を有する
請求項1に記載の包装シート。 - 前記凹部は、前記第1外縁の反対側の外縁に向かうに従って密着シート側に傾斜する第2傾斜壁を有する
請求項2に記載の包装シート。 - 凹部を有する本体シートと、
前記凹部の開口を覆うように前記本体シートに密着する密着シートと
を備え、
前記凹部の少なくとも底壁を除去して形成した開口を介して前記密着シートに、前記密着シートに直交する方向の荷重を加えた場合において、0.098N以上9.8N以下の範囲内の荷重で前記密着シートが前記本体シートから剥離して外縁に開口が形成され、
前記凹部は、第1外縁に向かうに従って密着シート側に傾斜する第1傾斜面を有し、
前記凹部は、前記第1外縁の反対側の外縁に向かうに従って密着シート側に傾斜する第2傾斜壁を有する包装シート。
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