JP5531342B2 - 安全手摺り - Google Patents

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Description

本発明は、建設作業現場で枠組足場を多段状に組み立てる際、既設の下段側足場板から、新設した上段側足場板の先行仮設手摺りとして取り付ける安全手摺りに関するもので、特に本発明は、隙間塞ぎ板付きの幅木を備えた安全手摺りに関する。
足場板上での高所作業では、作業者の手にしたボルト、ナット、各種工具類等を誤って落下させ、事故につながるという危険性があることから、安全対策として足場板の側縁部上に設置されるのが幅木である。一方、足場用建枠及び足場板を使用して、対向する足場用建枠の両横材間に足場板を架け渡した場合、その架け渡した足場板の一側端部と、両足場用建枠の縦材側(正確には、両足場用建枠の対向する縦材を結ぶライン)との間に隙間が生じ、具体的に、例えば、スパンが914mmの建枠を使用して、対向する一対の建枠の両横材間に、500mm幅の足場板と240mm幅の足場板を並列に架け渡し、両足場板を互いに接する状態で一方の縦材側へ引き寄せると、他方の縦材側と足場板との間には約130mm程度の隙間ができる。このように足場板と建枠の縦材側との間に隙間ができると、作業者が足を踏み外すおそれがあって非常に危険であるために、その隙間を塞ぐ隙間塞ぎ板を幅木に連結したものが隙間塞ぎ板付きの幅木である。
上記のような隙間塞ぎ板付きの幅木を取り付けた従来の安全手摺りとして、特許公報等の具体的な公知文献を挙げることはできないが、従来のものは、手摺り本体の所定高さ位置に幅木が取り付けられ、この幅木の下端部に隙間塞ぎ板が幅木に対しほぼ直角に一体的に連結されている。
隙間塞ぎ板付きの幅木を備えた従来の安全手摺りは、上記のように手摺り本体の所定高さ位置に幅木が取り付けられ、この幅木の下端部に隙間塞ぎ板が直角に一体的に連結されていることから、このような安全手摺りを搬送や保管に際して複数段積み重ねる時に嵩張って荷崩れを起こし易いという問題があった。
本発明は、上記の事情に鑑み、安全手摺りの積み重ね時の嵩張りを少なくし、安定良く積み重ねることができ、荷崩れを起こしにくくした隙間塞ぎ板付きの幅木を備えた安全手摺りを提供することを目的とする。
上記課題を解決するための手段を、後述する実施形態の参照符号を付して説明すると、請求項1に係る発明は、対向する一対の足場用建枠3の横架材2,2間に足場板4を架け渡しながら多段状に組み立てられる枠組足場に取り付ける安全手摺りおいて、架け渡された足場板4の一側端部と建枠3の縦材1側との間の隙間Sを塞ぐように足場板4上に一側端部側が載置される隙間塞ぎ板5の他側端部を幅木6に蝶着し、この幅木6を手摺り本体7の所定高さ位置に取り付けると共に、隙間塞ぎ板5を幅木6に対し折り畳んだ折畳位置にロックするするロック手段8を設けてなる安全手摺りであって、ロック手段8は、ロックピン9及びバネ10からなり、ロックピン9は、幅木6の端部を貫通して軸支され、バネ10で幅木6の外側方向へ付勢される支軸部9aと、支軸部9aの先端部から幅木6の内側面に沿って平行に延びる操作軸部9bと、操作軸部9bの先端部から内向きに支軸部9aと平行に延びる係止軸部9cとからなる鉤形のもので、幅木6の端部には幅木6の端部内で係止軸部9cが係入するピン孔21を設け、隙間塞ぎ板5の端部には、係止軸部9cが折り畳まれた隙間塞ぎ板5の端部内にある時に係止軸部9cが係入するピン孔22と、係止軸部9cが隙間塞ぎ板5の端部の外に出た状態で支軸部9a及び操作軸部9bが挿通してロックピン9を抜き取り可能なピン抜取用切欠溝23とを設け、隙間塞ぎ板5が折畳位置にある時に、係止軸部9cを隙間塞ぎ板5のピン孔22からこれと対向位置する幅木6のピン孔21に係止することによって隙間塞ぎ板5をロックし、このロック状態から、操作軸部9bをバネ10に抗して引っ張って係止軸部9cを隙間塞ぎ板5の端部の外に出した状態で隙間塞ぎ板5を傾倒させることにより、ロックピン9が隙間塞ぎ板5のピン抜取用切欠溝23から抜け出てロック解除するようになっていることを特徴とする。
請求項は、対向する一対の足場用建枠3の横架材2,2間に足場板4を架け渡しながら多段状に組み立てられる枠組足場に取り付ける安全手摺りおいて、架け渡された足場板4の一側端部と建枠3の縦材1側との間の隙間Sを塞ぐように足場板4上に一側端部側が載置される隙間塞ぎ板5の他側端部を幅木6に蝶着し、この幅木6を手摺り本体7の所定高さ位置に取り付けると共に、隙間塞ぎ板5を幅木6に対し折り畳んだ折畳位置にロックするするロック手段8を設けてなる安全手摺りであって、ロック手段8は、ロックピン39及びバネ40からなり、ロックピン39は、幅木6の端部を貫通して軸支され、バネ40により幅木6の外側方向方向へ付勢される軸体41からなるもので、この軸体41の先端部には、隙間塞ぎ板5を折畳位置にロックするための長方形板状のロック金具43を軸線周りに回転可能に設け、隙間塞ぎ板5の端部には、前記軸体41が挿通可能であると共に、前記ロック金具43に対応する長方形で、このロック金具43が挿通可能なロック用開口部44を設け、隙間塞ぎ板5を折畳位置に回動させる際に、ロック金具43を幅木6の前記ロック用開口部44に挿通させた後、ロック金具43をロック用開口部44と直交するように回転させることによって隙間塞ぎ板5をロックし、ロック金具43をロック用開口部44と平行するように回転させて開口部44から抜き出すことによってロック解除するようになっていることを特徴とする。
上記解決手段による発明の効果を、後述する実施形態の参照符号を付して説明すると、請求項1に係る発明によれば、安全手摺りTの手摺り本体7に取り付けられた隙間塞ぎ板5付き幅木6は、隙間塞ぎ板5が幅木6に対し折り畳み可能であってロック手段8により折畳位置にロックされるようになっているから、この安全手摺りTを複数段に積み重ねても嵩張るようなことがなく、安定良く積み重ねることができて荷崩れを起こしにくく、安全手摺りTの保管や搬送移動にきわめて有効である。
又、本発明によれば、ロック手段8、隙間塞ぎ板5が折畳位置にある時に、ロックピン9の係止軸部9cを隙間塞ぎ板5のピン孔22からこれと対向位置する幅木6のピン孔21に係止することによって隙間塞ぎ板5をロックし、斯かるロック状態から、操作軸部9bをバネ10に抗して引っ張って、係止軸部9cを隙間塞ぎ板5の端部の外に出した状態で隙間塞ぎ板5を傾倒させることにより、ロックピン9が隙間塞ぎ板5のピン抜取用切欠溝23から抜け出てロック解除するようになっているから、簡単な操作により隙間塞ぎ板5を折畳位置にロックでき、またロック解除することができる。
請求項に記載の発明によれば、請求項1と同じように、安全手摺りTの手摺り本体7に取り付けられた隙間塞ぎ板5付き幅木6は、隙間塞ぎ板5が幅木6に対し折り畳み可能であってロック手段8により折畳位置にロックされるようになっているから、この安全手摺りTを複数段に積み重ねても嵩張るようなことがなく、安定良く積み重ねることができて荷崩れを起こしにくく、安全手摺りTの保管や搬送移動にきわめて有効であると共に、ロックピン39及びコイルバネ40からなるロック手段8によれば、構造が簡単で部品点数が少なくて製作が容易になると共に、操作が容易となる。
(a) は本発明に係る安全手摺りの正面図、(b) は側面図である。 同上の安全手摺りの使用状態を枠組足場の内側から見た斜視図である。 同安全手摺りを幅木の外側から見た斜視図である。 (a-1) は図1の(a) の矢印Xで示す部分の拡大図、(a-2) は同部分の平面図、(b-1) は図1の(a) の矢印Yで示す部分の拡大図、(b-2) は同部分の平面図である。 図1(a) のZ−Z線拡大断面図であるが、隙間塞ぎ板は折畳位置にある。 (a) は図1の(a) の矢印Oで示す部分の拡大図、(b) は平面図、(c) は図6の(b) のV−V線拡大断面図である。 (a) は隙間塞ぎ板が折畳位置にロックされた状態の斜視図、(b) は折畳位置にある隙間塞ぎ板のピン孔からロックピンを抜き始めた状態で、係止軸部が未だ隙間塞ぎ板の端部内にある状態の斜視図である。 係止軸部が隙間塞ぎ板の端部の外に出た状態の斜視図である。 ロックピンが隙間塞ぎ板のピン抜取用切欠溝から抜け出てロック解除した状態の斜視図である。 ロックピンの係止軸部が幅木の端部のピン孔に係入した状態の斜視図である。 (a) は隙間塞ぎ板が折畳位置にある状態での1枚の安全手摺りの正面図であり、(b) は側面図、(c) は(a) の矢印Qで示す部分の拡大図、(d) は(c) の右側面図である。 (a) は隙間塞ぎ板が折畳位置にある状態の安全手摺りを2枚重ねた状態の正面図、(b) はその右側面図である。 (a) は隙間塞ぎ板が折畳位置にある状態の安全手摺りを3枚重ねた状態の正面図、(b) はその右側面図である。 (a) は隙間塞ぎ板が折畳位置にある状態の安全手摺りを4枚重ねた状態の正面図、(b) はその右側面図である。 図13のように安全手摺りを3枚重ねた時の隙間塞ぎ板及び幅木の重なり状態を示す拡大側面図である。 ロック手段の他の実施形態を示す説明図である。
以下に本発明の好適な一実施形態を図面に基づいて説明すると、図1の(a) は本発明に係る安全手摺りTで、枠組足場に取り付けられた状態の正面図、(b) は側面図であり、図2は安全手摺りTの使用状態を枠組足場の内側から見た斜視図である。枠組足場は、図2に一部分だけしか示していないが、両側一対の縦材1,1と両縦材1,1をつなぐ横架材2とからなる建枠3を一定間隔に対向配置し、両建枠3,3の対向する横架材2,2間に足場板4を架け渡すと共に、両縦材1,1間にブレース(図示せず)をX形に架け渡しながら順次多段状に組み立てられる。安全手摺りTは、枠組足場を組み立てる際に、既設の下段側足場板から新設した上段側足場板の先行仮設手摺りとして取り付けられるもので、隙間塞ぎ板5付きの幅木6を備えている。尚、図1には枠組足場のうちの足場板4のみを仮想線で示している。
枠組足場に取り付けられる安全手摺りTは、図1から分かるように、左右両縦枠11,11と上横枠12とで略倒U字状に形成されると共に下横枠13と横中枠14との間に縦中桟15が介設され且つ上横枠12と各縦材1とのコーナー部に斜材16が介設されてなる手摺り本体7と、この手摺り本体7の所定高さ位置に取り付けられる隙間塞ぎ板5付き幅木6と、手摺り本体7を両建枠3,3の対向する縦材1,1に夫々着脱自在に取り付けるための取付手段17とからなり、隙間塞ぎ板5と幅木6との間には隙間塞ぎ板5を幅木6に対し折畳位置でロックするためのロック手段8が介設されている。
図1及び図2から分かるように、隙間塞ぎ板5は、架け渡された足場板4の一側端部と建枠3の縦材1側との間の隙間Sを塞ぐように足場板上に一側端部側が載置され、この隙間塞ぎ板5の他側端部が複数の蝶番18によって幅木6に蝶着され、この幅木6が手摺り本体7の所要高さ位置に取り付けられ、そして幅木6隙間塞ぎ板5との間には、隙間塞ぎ板5を幅木6に対し折畳位置で固定するためのロック手段8が介設されている。
隙間塞ぎ板5及び幅木6は、夫々鋼板等の金属板によって形成されたもので、隙間塞ぎ板5の両側端縁部は夫々外側へ折り返されて折り返し重合縁部5a,5aを形成し(図3参照)、また幅木6の両側端部も夫々外側に折り返されて折り返し重合縁部6a,6aを形成している(図3参照)。幅木6を手摺り本体7に取り付けるには、図3及び図4に示すように、縦枠11の所定箇所に固着された取付ブラケット19に幅木6の外面側端部をリベットRによって固定し、幅木6の中間部は、縦中桟15に嵌合させた断面ハット形の取付金具20の両端部にリベットRで固定するようにしている。
上記のように幅木6を手摺り本体7の所定高さ位置に取り付けることにより、この幅木6の下端部に蝶番18によって蝶着された隙間塞ぎ板5は、図5に示すように、起立させて幅木6に対し折り畳んだ折畳位置と、下方へ垂れ下がった垂下開放位置との間で回転自在となる。
次に、隙間塞ぎ板5を幅木6に対し折畳位置で固定するためのロック手段8について説明すると、このロック手段8は、図2〜図10に示すように、ロックピン9及びコイルバネ10からなる。ロックピン9は、幅木6の端部及び取付ブラケット19を貫通して軸支され、コイルバネ10によって幅木6の外側方向へ付勢される支軸部9aと、この支軸部9aの先端部から幅木6の内側面に沿って平行に延びる操作軸部9bと、この操作軸部9bの先端部から内向きに折曲して支軸部9aと平行に延びる係止軸部9cとからなる鉤形のピンで、幅木6の端部には幅木6の端部内で係止軸部9cが係入するピン孔21を設け(図9及び図10参照)、また隙間塞ぎ板5の端部には、係止軸部9cが図7に示すように折り畳まれた隙間塞ぎ板5の端部内にある時に係止軸部9cが係入するピン孔22と、係止軸部9cが図8に示すように折り畳まれた隙間塞ぎ板5の端部の外に出た状態で支軸部9a及び操作軸部9bが挿通してロックピン9を抜き取り可能な略U字形のピン抜取用切欠溝23とを設け、しかして隙間塞ぎ板5が折畳位置にある時に、係止軸部9cを隙間塞ぎ板5のピン孔22から、このピン孔22と対向する位置に設けてある幅木6のピン孔21に係止することによって、図7の(a) に示すように隙間塞ぎ板5をロックし、このロック状態から、図7の(b) に示すように操作軸部21bをコイルバネ10抗して引っ張りながら、図8に示すように係止軸部9cを隙間塞ぎ板5の端部の外に出した状態で、隙間塞ぎ板5を図9に示すように開放回転させることによって、ロックピン9が隙間塞ぎ板5のU字形ピン抜取用切欠溝23から抜け出てロック解除するようになっている。
図7の(a) は、隙間塞ぎ板5が幅木6に対して折り畳まれた折畳位置でロック手段8によってロックされた状態を示す。この時、ロックピン9の操作軸部9bは、支軸部9aを幅木6の外側方向へ付勢するコイルバネ10により隙間塞ぎ板5の外面に沿って密着した状態にある。そして、この(a) に示す状態から、ロックピン9の操作軸部9bを手前側へ引っ張って、係止軸部9cを隙間塞ぎ板5及び幅木6のピン孔22,21から抜き出し、同図の(b) に示すように支軸部9aを中心に係止軸部9cを旋回させながら、図8に示すように係止軸部9cを隙間塞ぎ板5の端部の外に出し、しかしてこの状態から隙間塞ぎ板5を図9に示すように蝶番18を中心として開放回転させると、その回転中にロックピン9が隙間塞ぎ板5のU字形ピン抜取用切欠溝23から抜け出て、隙間塞ぎ板5はロック解除されることになる。
図9は、隙間塞ぎ板5がロックを解除されたまま足場板(図示省略)上に一側端部側が載置されて支持された状態を示す。この時、ロックピン9の係止軸部9cは手摺り本体7の縦枠1に支持されている。従って、図9に示す状態から、ロックピン9の操作軸部9bをコイルバネ10の付勢力に抗して手前側へ引っ張りながら、支軸部9aを中心に係止軸部9cを旋回させて幅木6のピン孔21に係入させると、ロックピン9の操作軸部9bは幅木6の内側面に沿ってに密着し、図10に示す状態となる。この図10の状態から隙間塞ぎ板5を折り畳んでロックする時は、上記した操作の逆を行えばよい。
上記のようなロック手段8によれば、上記のようなロックピン9の引っ張り操作と回転操作によって隙間塞ぎ板5を簡単に折畳位置にロックし、またロック解除することができる。
手摺り本体7を両建枠3,3の対向する縦材1,1に夫々着脱自在に取り付けるための取付手段17は、図1に示すように、手摺り本体7の各縦枠11の中間部に取り付けられ、建枠3の横架材2に掛止される位置決め用のフック24と、手摺り本体7の各縦枠11の下端部に取り付けられ、手摺り本体7を建枠3の縦材1の上部側に固定する上部側固定金具25と、同手摺り本体7を上段側建枠3の縦材1の下部側に固定する下部側固定金具26とからなる。
取付手段17のフック24は、図4の(b-1) ,(b-2) に示すように、縦枠11に固着された断面円弧状取付枠27から突出する取付アーム24aの先端部下側に、建枠3の横架材2に上方より嵌合掛止するフック部24bを有し、また取付アーム24aの先端部上側には、安全手摺りTの取付け又は取外し時に安全手摺りTを逆様にした状態で建枠3の横架材2に嵌合掛止するフック部24cが形成されている。
上部側固定金具25と下部側固定金具26とは同じ構造であって、各固定金具25,26は、図6の(a) ,(b) に示すように、手摺り本体7の縦枠11に固着された取付部材28と、建枠3の縦材1に係脱自在に係合する縦材係合部29を一端部に有し、縦材係合部29が縦材1に係合する固定位置と縦材係合部29が縦材1から離脱して手摺り本体7の縦枠11に沿うように折り畳み収納される収納位置との間で回動可能に取付部材28に枢軸30により枢着された回動部材31と、この回動部材31を固定位置及び収納位置にロックするロック手段32とによって構成され、縦材係合部29の先端部には固定用ビス46が取り付けてある。回動部材31の他端部、即ち縦材係合部29と反対側の端部には、固定位置において手摺り本体7の縦枠11に係合し、収納位置において縦枠11から離脱する縦枠係合部33が設けてある。
上記ロック手段32は、取付部材28と回動部材31との互いの摺接面部の一方側に係合突起34をバネ35によって他方の摺接面部側に弾接するように設けると共に、他方の摺接面部側に、回動部材31が回動して固定位置及び収納位置に来た時に係合突起34が係合して回動部材31を固定位置及び収納位置に夫々ロックする固定位置用ロック孔36Aと収納位置用ロック孔36Bを設けたものからなる。このロック手段32のバネ35は、図6の(c) に示すように、夫々末広がり台形状の第1バネ37と第2バネ38とからなるもので、第1バネ37は第2バネ38内に嵌合された状態に取り付けられ、第2バネ38の先端側に突設された係合突起34が取付部材28を貫通して外側へ突出し、その突出端部が、回動部材31に設けられた固定位置用ロック孔36A又は収納位置用ロック孔36Bに対し係合するようになっている。
上記のように構成される安全手摺りTの使用にあたって、図示は省略するが、一対の建枠3,3を対向配置し、両建枠3,3の対向する縦材1,1間にブレースをX状に掛張した後、両建枠3,3に安全手摺りTを取り付け、その後に両建枠3,3の対向する横架材2,2間に足場板4を掛止フック4a(図2参照)を介して架け渡し、1段目足場を組み立てる。安全手摺りTの取り付けにあたっては、図11に示すように、前記取付手段17の上下固定金具25,26を何れも回動部材31を手摺り本体7の縦枠11に沿って折り畳んだ収納位置にセットしてロック手段32でロックした状態で、手摺り本体7の両側の位置決め用フック24,24を両建枠3,3対向する横架材2に引っ掛けて位置決めし、そしてまた手摺り本体7に固定された幅木6に取り付けてある隙間塞ぎ板5を折り畳んでロック手段8によって折畳位置に固定しておく。
その後、各下部側固定金具26の回動部材31を固定位置へ回動操作して、図6の(a) ,(b) に示すように一端側の縦材係合部29を建枠3の縦材1に係合させ、固定用ビス46を締め込んで係合部29を縦材1に固定すると共に、ロック手段32により回動部材31を固定位置にロックして、各下部側固定金具26を1段目足場用建枠3の縦材1に固定し、そうしてロック手段8によって折畳位置にロックしていた隙間塞ぎ板5をロック解除して、図2に示すように足場板4上に支持させる。
次いで、1段目足場の足場板4に上って、1段目足場用建枠3に2段目側の建枠3を継ぎ足し、そして未だ固定していなかった安全手摺りTの上部側固定金具25を、上述した下部側固定金具26と同様な方法で2段目側建枠3の縦材1に固定し、この2段目側両建枠3,3の対向する縦材1,1間にブレースを掛張する。この2段目足場の組立作業は、1段目足場の足場板4上で行うことになるが、この2段目足場には、下部側固定金具26によって建枠3縦材1の上部側に固定して安全手摺りTの上側半分以上が足場板4より上方に突出しているため、作業を安全に行うことができると共に、安全手摺りTの手摺り本体7に取り付けてある隙間塞ぎ板5付き幅木6によって各種工具類などの落下を防止することができる。
そして、この2段目足場には、両建枠3,3の対向する横架材2,2間に足場板4を架け渡した後、両建枠3,3に安全手摺りTを上述した1段目足場と同じ様に取り付ける。以降は、上記同様な方法によって安全手摺りTを設置しながら、多段状に足場を組み上げてゆく。
図11の(a) は幅木6に取り付けられた隙間塞ぎ板5が折畳位置にロックされた状態での1枚の安全手摺りTの正面図であり、(b) はその側面図である。図12の(a) は同様に隙間塞ぎ板5が折畳位置にロックされた状態の安全手摺りTを2枚重ねた状態の正面図、(b) はその側面図であり、図13の(a) は同様に隙間塞ぎ板5が折畳位置にロックされた状態の安全手摺りTを3枚重ねた状態の正面図、(b) はその側面図である。図14は同様に隙間塞ぎ板5が折畳位置にロックされた状態の安全手摺りTを4枚重ねた状態であるが、4枚目の安全手摺りTは、3枚目の安全手摺りTの反対側で1枚目の安全手摺りTに重ね合わさった状態の正面図及び側面図を示し、また図15は図13のように安全手摺りTを3枚重ねた時の隙間塞ぎ板5及び幅木6の重なり状態を示す拡大側面図である。
図12〜図15を参照すれば分かるように、各安全手摺りTの手摺り本体7に取り付けられた隙間塞ぎ板5付き幅木6は、隙間塞ぎ板5が、幅木6に対し折り畳み可能であってロック手段8により折畳位置に固定されるようになっているから、この安全手摺りTを複数段に積み重ねても嵩張るようなことがなく、安定良く積み重ねることができて、荷崩れを起こしにくく、保管や搬送移動にきわめて有効である。
図16は隙間塞ぎ板5を幅木6に対し折り畳んだ折畳位置に固定するロック手段8の他の実施形態を示す。この図16に示すロック手段8は、ロックピン39及びコイルバネ40からなるもので、ロックピン39は、幅木6の端部及びこの端部に固定した台枠42を貫通して軸支され、コイルバネ40によって幅木6の外側方向方向へ付勢される軸体41からなり、この軸体41の先端部には、隙間塞ぎ板5を幅木6に対して折り畳まれる折畳位置にロックするための長方形板状のロック金具43をその軸線周りに回転可能に設け、隙間塞ぎ板5の端部には、軸体41が挿通可能であると共に、ロック金具43に対応する長方形に形成されてこのロック金具43が挿通可能なロック用開口部44を設け、しかして隙間塞ぎ板5を折畳位置に回動させる際に、ロック金具43を幅木6のロック用開口部44に挿通させた後で、ロック金具43をロック用開口部44の長手方向と直交するように90°回転させることによって隙間塞ぎ板5をロックすることができ、またロック金具43をロック用開口部44の長手方向と平行するように回転させて開口部44から抜き出すことによってロック解除することができるようになっている。
この図16において、(a-1) は幅木6の端部(両端部)とこの端部に夫々設けた台枠42にロックピン39の軸体41を貫通支持させると共に、基端部に螺着したナット45と台枠42との間にコイルバネ40を介装し、幅木6を貫通した軸体41の先端部に長方形板状のロック金具43を回転可能に取り付けた状態の側面図であり、(a-2) は軸体41の先端側から見た幅木6の正面図であり、(a-3) はロック用開口部44を設けた隙間塞ぎ板5の正面図である。そして、(b-1) は(a-1) に示す状態からロックピン39の軸体41を先端側方向へ引っ張ってロック金具43をその軸線回りに90°回転させている状態を示す、軸体41の先端側から見た幅木6の正面図である。
また、(c-1) 及び(c-2) は、隙間塞ぎ板5を折畳位置に回動させる際に軸体41先端部のロック金具43を幅木6のロック用開口部44に挿通させてそのロック金具43をロック用開口部44の長手方向と直交するように90°回転させることにより、隙間塞ぎ板5をロックする状態を示し、そして(c-3) は、(c-2) に示す状態からロック金具43をロック用開口部44の長手方向と平行するように回転させることによってロック解除する状態を示す。
この図16に示すようなロックピン39及びコイルバネ40からなるロック手段8によれば、構造が簡単で部品点数が少なくなって製作が容易になると共に、操作が容易となる利点がある。
T 安全手摺り
1 足場用建枠の縦材
2 足場用建枠の横架材
3 足場用建枠
4 足場板
5 隙間塞ぎ板
6 幅木
7 手摺り本体
8 ロック手段
9 ロックピン
9a 支軸部
9b 操作軸部
9c 係止軸部
10 バネ
21 ピン孔
22 ピン孔
23 ピン抜取用切欠溝

Claims (2)

  1. 対向する一対の足場用建枠の横架材間に足場板を架け渡しながら多段状に組み立てられる枠組足場に取り付ける安全手摺りおいて、架け渡された足場板の一側端部と建枠の縦材側との間の隙間を塞ぐように足場板上に一側端部側が載置される隙間塞ぎ板の他側端部を幅木に蝶着し、この幅木を手摺り本体の所定高さ位置に取り付けると共に、隙間塞ぎ板を幅木に対し折り畳んだ折畳位置にロックするするロック手段を設けてなる安全手摺りであって、
    ロック手段は、ロックピン及びバネからなり、ロックピンは、幅木の端部を貫通して軸支され、バネで幅木の外側方向へ付勢される支軸部と、支軸部の先端部から幅木の内側面に沿って平行に延びる操作軸部と、操作軸部の先端部から内向きに支軸部と平行に延びる係止軸部とからなる鉤形のもので、幅木の端部には幅木の端部内で係止軸部が係入するピン孔を設け、隙間塞ぎ板の端部には、係止軸部が折り畳まれた隙間塞ぎ板の端部内にある時に係止軸部が係入するピン孔と、係止軸部が隙間塞ぎ板の端部の外に出た状態で支軸部及び操作軸部が挿通してロックピンを抜き取り可能なピン抜取用切欠溝とを設け、隙間塞ぎ板が折畳位置にある時に、係止軸部を隙間塞ぎ板のピン孔からこれと対向位置する幅木のピン孔に係止することによって隙間塞ぎ板をロックし、このロック状態から、操作軸部をバネに抗して引っ張って係止軸部を隙間塞ぎ板の端部の外に出した状態で隙間塞ぎ板を傾倒させることにより、ロックピンが隙間塞ぎ板のピン抜取用切欠溝から抜け出てロック解除するようになっている安全手摺り。
  2. 対向する一対の足場用建枠の横架材間に足場板を架け渡しながら多段状に組み立てられる枠組足場に取り付ける安全手摺りおいて、架け渡された足場板の一側端部と建枠の縦材側との間の隙間を塞ぐように足場板上に一側端部側が載置される隙間塞ぎ板の他側端部を幅木に蝶着し、この幅木を手摺り本体の所定高さ位置に取り付けると共に、隙間塞ぎ板を幅木に対し折り畳んだ折畳位置にロックするするロック手段を設けてなる安全手摺りであって、
    ロック手段は、ロックピン及びバネからなり、ロックピンは、幅木の端部を貫通して軸支され、バネにより幅木の外側方向方向へ付勢される軸体からなるもので、この軸体の先端部には、隙間塞ぎ板を折畳位置にロックするための長方形板状のロック金具を軸線周りに回転可能に設け、隙間塞ぎ板の端部には、前記軸体が挿通可能であると共に、前記ロック金具に対応する長方形で、このロック金具が挿通可能なロック用開口部を設け、隙間塞ぎ板を折畳位置に回動させる際に、ロック金具を幅木の前記ロック用開口部に挿通させた後、ロック金具をロック用開口部と直交するように回転させることによって隙間塞ぎ板をロックし、ロック金具をロック用開口部と平行するように回転させて開口部から抜き出すことによってロック解除するようになっている安全手摺り。
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