JP5527556B2 - 第1の2進データ列を圧縮した第2の2進データ列にエントロピー的に符号変換する方法、そのコンピュータプログラムおよびその画像キャプチャ装置 - Google Patents

第1の2進データ列を圧縮した第2の2進データ列にエントロピー的に符号変換する方法、そのコンピュータプログラムおよびその画像キャプチャ装置 Download PDF

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Description

本発明は、所定の可変長符号のエントロピー符号を用いて、第1の2進データ列を圧縮した第2の2進データ列にエントロピー的に符号変換し、第1の2進データ列の各符号語を変換後の符号語に変換する方法に関する。また、本発明は、このような符号変換方法を実践するブロックごとの符号化方法に関する。本発明はさらに、このような符号変換方法のステップを実行するようになっているプログラムコードのインストラクションおよび画像キャプチャ装置を含むコンピュータプログラムにも関する。
エントロピー符号を使用する目的は、出現確率が変化する固定サイズの2進符号語の形態で符号化された係数を可変サイズの2進符号語に変換することである。エントロピー符号によってあらかじめ定めた方法では、最も出現確率の高い係数値は小さいビット数で符号化されるが、逆に最も出現確率の低い係数値は大きいビット数で符号化される。
データを圧縮した状態でのエントロピー符号の使用は、特に統計特性が予測可能な信号に適応される。
これは特に空間的冗長度および/または時間的冗長度が大きい画像、映像および音声の信号の場合である。したがって、統計的に、現実世界の相関化したサンプルの差分、たとえば画像、映像または音声の信号の連続するサンプル間の差分から生じる信号は、ゼロに近い係数を供給することが多く、絶対値でゼロから離れることはさらに稀である。
DCT(英語の「Discrete Cosine Transform (離散コサイン変換)」)タイプのブロックごとに無相関化する符号化、または画像や一連のデジタル画像をウェーブレット基底で分割して無相関化する符号化から生じる係数は、一般にこの特性を検証するものである。
JPEG規格およびMPEG規格で用いられるDCTによる符号化は、一般に8×8画素のブロックに適用され、64個の離散的な無限長の正弦波関数基底でこれらの各ブロックを2次元分割することであると考えられている。この符号化技術を用いて実行した垂直射影および水平射影の1次元カーネルは、8画素に対する離散コサイン変換関数である。したがって、画像信号はこのDCT符号化によって周波数空間で分割される。
JPEG2000規格で用いられる有限長ウェーブレット基底で分割する符号化も、一般に8×8画素のブロックに適用される。広く用いられている垂直射影および水平射影の1次元カーネルとは、2画素のハールカーネル(従来のハールマザー関数)のことである。このカールを水平方向および垂直方向に適用することにより、8×8のブロックを4つの4×4のサブブロックにする第1の分割を行う。次の第2の次数では、4×4の低周波サブブロックを4つの2×2のサブブロックに分割する。最後の第3の次数では、2×2の低周波サブブロックを4画素に分割し、そのうちの1つがブロックを構成する要素となる。
たとえば周波数サブバンドに分割するなど、別の分割原理を検討することも可能である。これらの符号化はいずれも画像または最初の画像のシーケンスを無相関化することが目的である。
その結果、一連の符号語で構成される2進データ列の形態が可能なこの種の符号化から生じた信号は、各符号語が1つの符号ビットおよび所定の一定のビット数を有して対応する係数値を定義し、この係数を検証し、それに応じて係数値が増加するほどこの係数の出現確率は高くなる。
符号変換する2進符号語の値がゼロに近いほど小さいビット数を割り当てる事前に定められたあらゆるタイプのエントロピー符号は、特にこのような信号に適応される。当然ながら、適用対象の2進データ列の統計がエントロピー符号を想定した統計モデルに近いほど、エントロピー符号の使用は有効となる。
そのために、使用する無相関化の原理に沿ったある程度有効なさまざまなエントロピー符号が多数存在し、その結果、符号変換を実行するためのエントロピー符号の選択は一般に、画像、映像または音声の初期信号が前もって無相関化された方法に左右される。
しかしながら、ある無相関化の符号化方法と特に適合するようにエントロピー符号を選択したとしても、その有効性も同じく初期信号の性質とともに変化することがある。実際に、このようなエントロピー符号は、実際の画像、映像または音声などの実際の信号から生じた統計の真の可変性に順応しにくいが、これは特に、処理されていない実際の信号から得た係数の重みの小さいビットに存在するノイズが原因である。このノイズによって、絶対値の増加に応じて符号化された係数の出現確率が統計的に減少するのが抑制される。よって、エントロピー符号を圧縮する能力が低下する。
したがって、前述の問題および制約を解消することができる符号変換方法を備えることが望ましい。
よって、本発明は、所定の可変長符号のエントロピー符号を用いて、変換する符号語で構成される第1の2進データ列を圧縮した第2の2進データ列にエントロピー的に符号変換し、第1の2進データ列の各符号語を変換後の符号語に変換する方法であって、第1の2進データ列の符号語のノイズレベルを表すものと考える重みの小さいビット数をBと表記する所定数をベースとして、第1の2進データ列の各符号語に、
‐ 符号語を第1および第2のサブ符号語に細分化して、第1のサブ符号語が符号語の重みの小さいBビットを有し、第2のサブ符号語が符号語の重みの大きい別のビットを有するようにするステップと、
‐ 所定のエントロピー符号を第2のサブ符号語に適用して変換後の第2のサブ符号語を得るステップと、
‐ 変換した第1のサブ符号語と第2のサブ符号語を連結させることによって前記変換後の符号語を得るステップ
とを適用する段階を含む方法を目的とする。
したがって、第1の2進データ列の符号変換を実行するのに使用するエントロピー符号の性能を向上させるため、ノイズに埋もれると考える重みの小さいビット数であるノイズBの閾値を定義し、無相関化した画像信号の最適な統計の検証は行わないパラメータBを使用する。このパラメータBを基に、今度はさらに高性能のエントロピー的符号変換方法を定義し、各符号語の重みの小さい初めのBビットは、先験的にエントロピー符号の使用に適応した統計を検証しないものとし、この符号化を除外して符号語の重みの大きい部分にしか適用されず、エントロピー符号の使用が最適化される。
選択的に、第2のサブ符号語に所定のエントロピー符号を適用する段階が、
‐ 第2のサブ符号語がすべて同じビットで構成されていなければ、第2のサブ符号語の重みの小さい端を基準に、最も重みの小さいビット(基準ビット)の位置を決定し、このビットを基点として第2のサブ符号語よりも重みの大きいビットはすべて同一であるステップと、
‐ 所定の同じ値を持つビット数(この数は決定した位置に対応)、所定の同じ値に追加した値を持つビット、符号語の符号に応じて定義されるビット、および基準ビットよりも重みの小さい第2のサブ符号語のビットを連結させることによって変換後の第2のサブ符号語を得るステップ
とを含むようにしてもよい。
同じく選択的に、第2のサブ符号語がすべて同一のビットで構成されていれば、エントロピー符号が、2つのビットを変換した符号語を割り当て、第1のビットに追加の値、第2のビットには符号語の符号ビットに応じて定義される値を割り当てるようにしてもよい。
同じく選択的に、本発明によるエントロピー的符号変換方法がさらに、
‐ 第1の2進データ列の符号語のノイズレベルを表すと考える重みの小さい所定のビット数Bをあらかじめ決定するステップと、
‐ この数Bとともに圧縮した第2の2進データ列を供給するステップとを含むようにしてもよい。
同じく選択的に、第1の2進データ列の符号語のノイズレベルを表すと考える重みの小さい所定のビット数Bは、第1の2進データ列の符号語の最も重みの小さいビットの位置の平均の整数部分として選択され、これよりも重みの大きいビットはすべて同じ所定の値を持つようにしてもよい。
また、本発明は、複数の離れたブロックで構成される画素のラスターイメージのブロックごとの符号化方法であって、n画素を垂直方向に分割する1次元カーネルと、p画素を水平方向に分割する1次元カーネルとを組み合わせて適用することによって、所定の離散関数基底でこの画像のブロックを連続的に2次元分割するステップを含み、ブロックの水平方向は、1行ずつ順に読み取るモードおよび/または伝送するモードでのラスターイメージの行の方向であると定義する符号化方法において、
‐ 各ブロックの横の画素数を表す水平寸法Pは、pの倍数であるためP=k.pと定義し、解像度log(P)での分割を水平方向に分割する1次元カーネルを用いて実行し、
‐ 各ブロックの縦の画素数を表す垂直寸法Nは、nの倍数であるためN=l.nと定義し、解像度log(N)での分割を垂直方向に分割する1次元カーネルを用いて実行し、
‐ 所与のnおよびpの値に対し、垂直寸法Nが水平寸法Pよりも厳密に小さくなるようにkおよびlの値を選択し、
前述したようなエントロピー的な符号変換方法が、画像ブロックを連続的に2次元分割するステップ で供給される第1の2進データ列に適用される符号化方法を目的とする。
また、本発明は、画像の画素値を読み取る手段と、この値をブロックごとに符号化して第1の2進データ列を供給する手段とを有する画像キャプチャ装置であって、この符号化手段がさらに前述したようなブロックごとの符号変換方法または符号化方法のステップを実行するようになっている画像キャプチャ装置を目的とする。
選択的に、本発明による画像キャプチャ装置が、画像を取り込み、取り込んだこの画像をアナログデジタル変換するためのイメージャ回路と、このイメージャ回路とは別に、取り込んだ画像をデジタル処理するためにこのイメージ回路に電子的に連結しているコプロセッサ回路とを有することができ、符号変換手段がイメージャ回路に搭載されるようにしてもよい。
同じく選択的に、符号化手段が、続けて配置されてセルの一部の短絡手段と連結する2つのシフトセルのレジスタを有し、第1のシフトレジスタのセルは符号変換する語の値でロードされ、第2のシフトレジスタのセルは、所定の同じ値を持つビット、この所定の値とは異なる追加の値を持つビット、および符号語の符号ビットに応じて定義された値を持つビットをロードされるようにしてもよい。
この画像キャプチャ装置は、たとえばデジタルカメラやデジタルビデオカメラ、あるいは遠距離通信またはこのようなカメラや内蔵ビデオを備えるあらゆるデータ処理を行う携帯可能な装置である。
最後に、本発明は、通信ネットワークからダウンロード可能なコンピュータプログラムおよび/またはコンピュータでの読み取りが可能な媒体に保存されたコンピュータプログラムおよび/またはプログラムコードのインストラクションを含むプロセッサでの実行が可能で、このプログラムをコンピュータ上で実行する際に、符号変換方法または上に定義したようなブロックごとの符号化方法のステップを実行するコンピュータプログラムも目的とする。
本発明は、添付の図を参照しながら例としてのみ挙げた以下の説明文を読めばさらによく理解できるであろう。以下、図面を説明する。
本発明の一実施形態による符号変換方法の一連のステップを示す図である。 シフトレジスタを用いて図1の方法を導入した一例を示す図である。 本発明の一実施形態による画像キャプチャの光モジュールの一般的構造を示す概略図である。 図3の光モジュールに使用可能なブロックごとの符号化方法の一連のステップを示す図である。 加算器および減算器を用いて図4の方法を導入した一例を示す図である。
まず、本発明の第1の態様では、新たなエントロピー的符号変換方法を提案する。本発明の一実施形態によれば、本方法は、ブロックごとに画像を無相関化する符号化により生じる2進データ列に特別に適応させたエントロピー符号を使用する。よって本方法は、このような無相関化を実行する符号器によって実践することができ、場合によっては量子化したのちにエントロピー的符号変換そのものを行う。この符号器は、画像キャプチャ装置のさまざまな箇所に導入することができる。
本発明の第2の態様によれば、有利なように、ブロックごとに画像を無相関化する符号化を前述の符号変換の前に実行することも提案している。
第1の態様:初期の実際の画像、映像または音声の信号を無相関化する符号化から生じるパラメータのエントロピー的符号変換
初期の実際の信号、特に画像の信号を基に、無相関化の符号化を適用して冗長度を利用し、きわめて予測可能な統計特性に対するパラメータを定義する符号語で構成される2進データ列を得る。
従来のように、この2進データ列は一連の符号語で構成され、各符号語は符号ビットおよびあらかじめ定められた一定のビット数を有して対応する係数の値を決定する。前述したように、無相関化の作用によって、係数の値はゼロに近いほど出現確率が高い。
この種の2進データ列を変換するのに適応させたエントロピー符号の例を以下に示す。
‐ 符号語の値がゼロであれば、エントロピー符号は2つのビットを変換した符号語を割り当て、第1のビットに「1」、第2のビットに語の符号値に変換した語を割り当てる。
‐ 符号語の値がゼロでなければ、最も重みの大きい「1」のビットの位置を決定し、その結果エントロピー符号は、決定したこの位置に対応する「0」のビット数、「1」のビット、符号語の符号ビット、および最も重みの大きい「1」のビットよりも重みの小さい符号語のビットを連結することによって得られる変換後の符号語を割り当てる。
換言すると、このエントロピー符号は、固定サイズの符号語に対して最も重みの大きい「1」のビットの位置およびその符号を可変サイズの符号を用いて符号化したのち、重みの大きいこの「1」のビットよりも重みの小さい符号語のビットを可変サイズの符号に連結させることである。
さらに具体的には、このエントロピー符号の原理は下表のようになり、表中Sは変換する2進符号語の符号ビットを表す。
Figure 0005527556
変換した各符号語に対し、最初の「1」の前にある「0」の数によって変換後の完全な符号語のサイズが決定されることが確認される。変換した符号語は、変換した2進データ列を続けて読み取ったものであれば分離することができる。
このエントロピー符号化は、2進符号語に対して実行される2進論理演算によるものである。したがって、当業者は、2進符号語のうちの2つの補数に対して補足的な2進論理演算を実行することからなるこの符号の変形例でも同じように作動することがわかるだろう。同じく、前述の例では、ビット数がこの位置に対応する「0」のビットを用いて最も重みの大きい「1」のビットの位置を符号化する規定によって選択した。当業者は、別の規定を選択することによって成り立つこの符号の変形例も同じように作動することがわかるだろう。
よって、このエントロピー符号は、
‐ 符号語が、すべて同一のビットで構成されていなければ、最も重みの小さいそのビット(基準ビット)を決定し、このビットを基点として符号語よりも重みの大きいビットはすべて同一であるため、エントロピー符号が、所定の同じ値を持つビット数(この数は決定した位置に対応)、所定の同じ値に追加した値を持つビット、符号語の符号に応じて定義されるビット、および基準ビットよりも重みの小さい符号語のビットを連結させることによって得られた変換後の符号語を割り当て、
‐ 符号語が、すべて同一のビットで構成されていれば、エントロピー符号が、2つのビットを変換した符号語を割り当て、第1のビットに追加の値、第2のビットには符号語の符号に応じて定義される値を割り当てる一般のステップを含む同等のエントロピー符号系の一部であると定義することができる
しかし、前述したように、このエントロピー符号は、実際の画像、映像または音声の信号の無相関化によって得られた2進データ列に適応されたほかのあらゆるエントロピー符号と同じく、実際の画像、映像または音声から生じた統計の真の可変性に順応しにくいが、これは特に、処理されていない実際の信号から得た係数の重みの小さいビットに存在するノイズが原因である。そのため、この2進データ列の符号語に直接適用すると、最適な圧縮は得られない。
よって、エントロピー符号の性能を向上させるため、本発明に従って、ノイズに埋もれると考える重みの小さいビット数であるノイズBの閾値を定義し、無相関化した画像、映像および音声の信号の最適な統計の検証は行わないパラメータBを使用する。
このパラメータBを基に、変換する符号語で構成される第1の2進データ列を、前述のエントロピー符号を使用して圧縮した第2の2進データ列に変換して第1の2進データ列の各語を変換後の符号語に変換するエントロピー的符号変換方法を定義する。第1の2進データ列の符号語のノイズレベルを表す重みの小さいビット数Bをベースに、第1の2進データ列の各符号語に、
‐ 符号語を第1のサブ符号語と第2のサブ符号語に細分化し、第1のサブ符号語がノイズに埋もれたと考えられる符号語の重みの小さいBビットを有し、第2のサブ符号語が符号語の重みの大きい別のビットを有するステップと、
‐ 変換後の第2のサブ符号語を得るために第2のサブ符号語に前述のエントロピー符号を適用するステップと、
‐ 変換後の第1のサブ符号語と第2のサブ符号語の連結によって最終的に変換される符号語を得るステップとを適用する段階を含む。
例として、B=3に対しては、前述のエントロピー符号に対してこの改良を適用させると、具体的には下の符号変換表のようになり、表中のシンボルbは、ノイズに埋もれたと考えるビットを示す。
Figure 0005527556
この改良は当然、画像、映像または音声からの実際の信号を無相関化して生じた1連の2進データの符号変換に適応させた別のエントロピー符号にも同じように適用させることができる。
Bの数は該当する2進データ列のそれぞれに対して、この2進データ列の統計パラメータに応じて決定することが有利であるが、必ずしもそうする必要はない。こうすることによって符号変換を有利に適応させることになる。2進データ列を符号変換したのち、Bの数は変換したデータ列とともに供給されて信号の逆変換が可能になる。
たとえば、2進データ列の符号語のノイズレベルを表す重みの小さいビット数Bは、この2進データ列の符号語のうち最も重みの大きい「1」のビットの位置の平均の整数部分として選択される。
補足的または規定による2進論理では、Bは2進データ列の符号語のうち最も重みの大きい「0」のビットの位置の平均の整数部分として選択することができる。
したがって、さらに一般的に表現すると、Bはこの2進データ列の符号語のうち基準ビットの位置の平均の整数部分として選択される。
さらに正確なように、本発明による符号変換方法によって実行する一連のステップを図1に示している。
第1のステップ100では、符号変換ブロックは第1の2進データ列の形態で、符号器によって無相関化し、場合によって量子化した係数で構成されるデジタル信号を受信する。
次のステップ102では、この第1の2進データ列の符号語に対して統計的計算を実行すし、この符号語のうち最も重みの大きい「1」のビットの位置の平均の整数部分としてBの値を決定する。純粋に例として、Bはたとえば2と推算される。
次のステップ104では、第1の2進データ列の符号語全体に対して反復ループを開始し、各符号語を変換する。符号語はそれぞれ、たとえば1つの符号ビットsおよび1つの係数の値を定義する2つのビットなどで構成される。純粋に符号語「s0000010110」は例として考える。
次のステップ106では、この符号語は2つのサブ符号語に分割される。第1のサブ符号語は、ノイズに埋もれたと考えられる符号語の最も重みの小さいB=2ビットを有し、この場合は「10」となる。第2のサブ符号語は、符号語の重みの大きい別のビットおよび符号ビットsを有し、「s00000101」となる。
次のステップ108では、前述したエントロピー符号を第2のサブ符号語に適用する。最も重みの大きい「1」のビットの位置は3であり、エントロピー符号によって、「0」の3ビット、「1」のビット、符号ビットs、および最も重みの大きい「1」のビットよりも重みの小さい第2のサブ符号語の連結により得られた変換後の第2のサブ符号語が割り当てられる。これよって変換後の第2のサブ符号語は「0001s01」となる。
最後に、ステップ110では、符号語「s0000010110」に相当する変換後の符号語は、変換後の第2のサブ符号語と第1のサブ符号語の連結によって得られる。これは最終的に「0001s0110」となる。
第1の2進データ列の符号語がすべて変換されていない限り、ステップ104を再度繰り返す。
すべて変換されていれば、最終ステップ112に移り、変換後の符号語で構成される変換後の第2の2進データ列と、所定のビット数に対して符号化したBの値とを供給して符号変換を終了する。Bと変換後の第2の2進データ列を伝送すれば、無相関化した信号の係数を得ることができる。
図2は、上に定義したエントロピー符号を適用する場合に、前述の符号変換方法を使用するのに考えられるアーキテクチャの一例を示している。
提案しているアーキテクチャは、連なって配置される2つのシフトレジスタ10および12を有する。各シフトレジスタは、最初のセルを除いて、前のセルの出力部「out」に連結する入力部「in」を有するセルからなる。さらに、第2のシフトレジスタ12の最初のセルの入力部「in」は、第1のシフトレジスタ10の最後のセルの出力部に連結している。
各シフトレジスタの各セルはさらに、クロック信号供給回路14に連結し、この回路によって、out(k)=in(k−1)の関係に応じてクロックkごとに各セルの入力部に出力部に対する桁上げが生じてレジスタ10および12の内容を順に読み取る。最後に、元の方法により、各シフトレジスタの各セルは、このセルがたとえば「1」のときに短絡することが可能となる追加の制御入力部を有する。換言すると、この短絡が1つのセルに対して作動すると、out(k)=in(k)およびこのセルによってもたらされた値は読み取られない。
図2に示した特殊なアーキテクチャは、10ビットの符号語および1符号ビットの符号語の変換に適応される。このアーキテクチャは符号語「s0000010110」を処理する特殊な場合であり、その符号変換は上に詳述したとおりである。
第1のシフトレジスタ10は、処理する符号語の値のビット数と同数のセル、つまり10個のセルを有する。このセルは符号語の値でロードされ、最初のセルは最も重みの小さいビットを有し、最後のセルは最も重みの大きいビットを有する。
第2のシフトレジスタ12は、第1のシフトレジスタのほかに2つのセルを有する。その最初の2つのセルはそれぞれ符号語の符号ビットおよび「1」でロードされる。あとの10個のセルは「0」でロードされる。
当然ながら、補足の論理または選択した規定では、使用したエントロピー符号化の変形例に応じてレジスタのセルの値を適応させる。
第1のシフトレジスタ10の10個のセルの制御入力部は、それぞれ第1の短絡の符号語M1から10ビットを取り込む。第2のシフトレジスタ12の「0」でロードされた10個のセルの制御入力部は、それぞれ第2の短絡の符号語M2から10ビットを取り込む。
第1および第2の符号語M1およびM2は、Bの値および変換する符号語の最も重みの大きい「1」のビットのnの位置を基に定義される。
そのため、第1の中間語Mi1を2進形式および10ビットで値2−1と定義する。たとえば、Bの値が2であれば、Mi1の値は「0000000011」となる。また、第2の中間語Mi2も2進形式および10ビットで値2−1と定義する。たとえば、符号語「s0000010110」に対しては、nの値は5である。よってMi2の値は「0000011111」となる。また、Mi2/2の値は「0000001111」であることもわかり、これはMi2の重みの小さいビットの方へ1つシフトさせたものに相当する。
実際には、第2の中間語Mi2は変換する符号語から容易に得られる。最も重みの大きいビットを、変換する符号語の最も重みの大きいビット値にし、変換する符号語のn番目のビットとn−1番目のビットとの間を論理和(OR)の関係を用いて重みの小さいビットに向かって繰り返し下がり、n−1番目のビット値を決定する。
第1の符号語M1は、次の論理的関係によって定義される。
M1=NOT(Mi2/2 OR Mi1)。
図2に示す例では、以下のようになる。
M1=NOT(「0000001111」OR「0000000011」)、
M1=NOT(「0000001111」)、M1=「1111110000」。
第2の符号語M2は、次の論理的関係によって定義される。
M2=(NOT Mi2)OR Mi1。
図2に示す例では、以下のようになる。
M2=(NOT「0000011111」)OR「0000000011」、
M2=「1111100000」OR「0000000011」、
M2=「1111100011」。
図2では、符号語M1およびM2は、左から右に向かってビットの重みが増加するように示している。「1」のビットがあるごとに、グレーで示した該当セルを短絡する。2つの連続するシフトレジスタによって伝送されていないグレーのセルの値は、第2のレジスタ12の最後のセルを第1のレジスタ10の最初のセルまで上げると、第2のシフトレジスタ12の出力部から順に供給された変換後の符号語は、この例では値「0001s0110」となることがわかる。
前述したようなエントロピー符号を使用することによる符号語変換を改良した方法は、無相関化した値を持つがノイズの入っている2進データ列が存在するとしても、高性能を維持できることは明らかである。
さらに、Bの値が2進データ列を抽出した統計データを基に自動計算されると、この符号変換方法はそれに適応するようになり、これは特に有利な点である。パラメータBが十分小さい値を取るようにすると(つまり、ノイズレベルを先験的にノイズに埋もれたビット数に量子化する)、このパラメータをさらに小さいビット数(たとえば3)に対して符号化することができる。よって、この符号変換方法に適応特性を追加した分は問題にならない。また、Bの値は特別な統計計算をしなくても先験的に決定することができることもわかる。
前述した符号変換方法は、デジタルの画像キャプチャ装置に使用することができ、その光モジュールは図3に示している。
この画像キャプチャ装置は、たとえばデジタルカメラやデジタルビデオカメラ、あるいは遠距離通信またはこのようなカメラや内蔵ビデオを備えるあらゆるデータ処理を行う携帯可能な装置であることがわかる。
この図では、たとえばCMOSキャプチャなどの撮像装置の光モジュール20は、光ブロック22と感光性素子であるマトリクス24とを有し、この感光性ダイオードは電動の読み取り手段(図示せず)と協働して撮像する画像の画素を形成する。
画素マトリクス24は、シーケンス装置26およびアナログデジタル変換装置28と協働し、画素マトリクスでのデジタル画像を取得することができる。画素マトリクス24、シーケンス装置26およびアナログデジタル変換装置28は、取得したデジタル画像を伝送するインターフェース30とともに、一般に「イメージャ回路」またはCMOSキャプチャの「焦平面」と呼ぶ電子回路32を形成する。
イメージャ回路32のインターフェース30はこのほか、一般に物理的な電子的リンク34によってグラフィックスコプロセッサ回路38からデジタル画像を受信するインターフェース36に連結しており、この回路によって取得したデジタル画像の質を向上させるアルゴリズムをインプリメンテーションすることができ、前述したようなブロックごとに無相関化する符号化方法を実践することができる場合もある。
CMOSキャプチャを備えるデジタルカメラやデジタルビデオカメラ、または携帯電話の光モジュールなどの一般大衆向けの画像取得装置には、多くの制約が課せられている。
特に、イメージャ回路32とグラフィックスコプロセッサ回路38との間にある物理的な電子的リンク34の伝送レートには限界がある。例を挙げると、多くのイメージャ回路で遵守されているSMIA規格のプロトコルは、伝送レートを400Mbits/秒に制限している。しかし、毎秒30画像で2メガピクセルの各画素を10ビットに符号化したイメージャ回路を圧縮していないビデオでは、600Mbits/秒の伝送レートが必要となる。この伝送レート制限が、ビデオモードでの解像度が一般に制限されている理由の一つである。
さらに、電気消費量の削減が、画像キャプチャ装置などのモバイル機器に対する最大の制約となっている。このような画像キャプチャ装置の最大の電力消費源となっているのは、物理的な電子的リンク34によってイメージャ回路32とグラフィックスコプロセッサ回路38との間で行うデジタルデータの伝送であり、この消費量を削減する最良の方法が伝送するデータの量を減少させることであることは自明である。
最後に、グラフィックスコプロセッサ回路38に搭載することができる最新世代の画質向上フィルタは、連続する複数の画像を蓄積する必要がある。メモリのコストにかかる経済的理由および画像の総情報量が増加するという理由により、このようなアルゴリズムは安価な装置に組み入れることは不可能である。
上記の3つの制約から、複雑なフィルタリングのアルゴリズムを使用できるようにグラフィックスコプロセッサ回路38か、好ましくは物理的な電子的リンク34によって伝送量を制限できるようにイメージャ回路に、取得したデジタルデータを確実に圧縮する可能性が見込めるような符号器40の導入が必要であることがわかる。この符号器40は、ブロックごとに無相関化する符号化を特別に実践するようになっており、場合によっては量子化ののちに前述のエントロピー的符号変換方法を行うこともある。
これは図3に示すように、イメージャ回路32に導入するのが有利である。実際にこの場合は、物理的な電子的リンク34で許容できる伝送レートは大幅に減少する。
図3では、符号器40は、アナログデジタル変換装置28を出たあとで、伝送用インターフェース30の直前にある。インプリメンテーションのさまざまな変形例によれば、アナログデジタル変換装置28の上流でアナログ分野に部分的にインプリメンテーションし、特にブロックごとに無相関化する符号化を実行しアナログデジタル変換装置28の下流でデジタル分野に部分的にインプリメンテーションし、特にエントロピー的符号変換を実行することもできる。
第2の態様:所定の離散関数基底で分割することによって画像を無相関化する符号化
前述したように、図3に概略的に示した画像キャプチャ装置のイメージャ回路32は、有利なように、ブロックごとに画像を無相関化したのちに本発明による符号変換を実行することができる符号器40を搭載している。
しかし、イメージャ回路のメガピクセル数で量子化した画像キャプチャ装置の空間解像度を向上させることが、現在一般大衆に対する最大の革新基準となっている点を考慮する必要がある。集積回路のコストおよび光モジュールを小型化する試行の理由から、イメージング回路の寸法を縮小する必要があることは明らかである。その結果、画像キャプチャ装置のイメージャ回路に、ブロックごとに無相関化する符号化アルゴリズムを導入することは、常に複雑性の点で非常に厳しい制約がある。
さらに、一般のCMOSキャプチャの特殊性を実際に考慮する符号化方法を想定することが有益である。一般のCMOSキャプチャでは、シーケンス装置26で画像の画素値を順に読み取るモードを使用するが、これは画像の最初の行から最後の行まで1行ずつ処理する電子シャッターモードである。連続的な電子シャッターによって行を読み取るこのモードは、特に低価格のCMOSキャプチャの感光性の欠点を補うことを目的としている。
しかし、サイズ、電気消費量、ビデオモードを確保する必要性という電子的な制約により、イメージング回路もこの読み取りモードで作動させなければならなくなる。このモードより、デジタル画像をやむなく1行ずつ読み取り、別々の2行の画素が一時的に一貫性に欠けるということが起こるが、これはこの画素が正確に1シーンの同じ瞬間を表してはいないためである。
この作動モードによって起こることは、一般に用いられている従来の符号化の原理では、このモードを適用するデジタル画像の水平方向および垂直方向には共通の一貫性があることが前提となるが、異なる行同士では完全には相関関化されないということである。さらに、たとえば8×8画素サイズの画像ブロックごとの符号化を実行するには、処理を実施する前に必要な行全体を順に取得して蓄積する必要がある。一般にイメージャ回路でのメモリは限られていることから、この制約には問題が生じる。
次に詳細に説明する改良した符号化方法により、画像の最初の行から最後の行まで1行ずつ読み取るこのモードから利便性を引き出す。前述の符号変換方法がブロックごとに無相関化する従来の符号化方法によるものであっても、この改良した符号化方法と有利なように組み合わせる。
実際に、1行ずつ順に読み取るモードに符号を適応させるため、垂直寸法が水平寸法よりも厳密に小さい離れた矩形ブロックに画像を細分化する。ここでは、画像およびこの画像を構成するブロックの水平方向は、1行ずつ順に読み取るモードを選択した際の画像の行の方向であると定義する。よって、画像およびこの画像を構成するブロックの垂直方向は、画像の列の方向であると定義する。
さらに正確には、本発明の第2の態様は、複数の離れたブロックで構成される画素のラスターイメージブロックごとの符号化方法であって、n画素を垂直方向に分割する1次元カーネルとp画素を水平方向に分割する1次元カーネルとを組み合わせて適用することによって、所定の離散関数基底でこの画像のブロックを連続的に2次元分割する符号化方法において、
‐ 各ブロックの横の画素数を表す水平寸法Pは、pの倍数であるためP=k.pと定義し、解像度log(P)での分割を水平方向に分割する1次元カーネルを用いて実行し、
‐ 各ブロックの縦の画素数を表す垂直寸法Nは、nの倍数であるためN=l.nと定義し、解像度log(N)での分割を垂直方向に分割する1次元カーネルを用いて実行し、
‐ 所与のnおよびpの値に対し、垂直寸法Nが水平寸法Pよりも厳密に小さくなるようにkおよびlの値を選択する符号化方法に関する。
「カーネル」とは、従来の方法での基本的な離散関数であり、この関数を基に、特にカーネルの拡張(周波数偏差)および/または並進(空間偏差)による所定の離散関数基底を構築する。
また、画像の符号化では、基底のベクトルを形成する離散関数基底での画素ブロックの2次元分割は、水平方向および垂直方向に分離することができる。その結果、基底を構築する基となるカーネルは、水平方向の「ベクトルの一部」と垂直方向の「ベクトルの一部」を形成するための水平方向の1次元カーネルと垂直方向の1次元カーネルの組み合わせと考えることができる。
このほか、以下の説明文では、「射影」という語を特に「水平射影の1次元カーネル」、「垂直射影の1次元カーネル」または「射影次数〜」などの表現で使用する。
実際に、画像の符号化では、NP画素ブロックの2次元分割が基底のベクトルを形成するNP個の離散関数基底で実行されると、この分割で得られたNP個の係数は、実際にはNP個の離散関数基底で各ベクトルに対してNP画素ブロックを射影(数学用語での意味)した結果となる。
その結果、上記の観点から、ここでいう水平射影または垂直射影とは、水平方向または垂直方向の1次元分割、あるいは水平方向または垂直方向のフィルタ演算のことである。事実、信号処理、符号化、該当する数学の分野で用いられるさまざまな用語は、同じ操作を指す語として広く使用されている。
さらに正確には、射影次数log(P)またはlog(N)の概念を基に以下の説明文で用いる演算というのは、明らかに解像度log(P)またはlog(N)での分割演算のことであり、log(P)またはlog(N)での連続フィルタ演算のことでもある。
ブロックの行数を列数よりも少なくすると、画素値を1行ずつ順に取得する段階では、同一列の画素のコヒーレンスよりも大きい同一行の画素のコヒーレンスが正確に考慮される。よってこの方法は、有利なように、最も簡易なCMOSキャプチャのように広く一般大衆に使用できる安価な画像キャプチャ装置で使用される。さらに、ブロックの行数を列数よりもさらに少なくすると、この方法を用いる装置のメモリはさらに少なくて済むため、この方法をイメージャ回路32の符号器40に導入する案はさらに容易になる。
図4に非限定的に示した例では、各ブロックの横の画素数を表す水平寸法Pは16に設定され、各ブロックの縦の画素数を表す垂直寸法Nは2に設定されている。よって各ブロックは、連続する2行にわたる32画素を有する。
このようなブロックの2次元分割は、ハールの離散ウェーブレット基底で実行する。この基底では、垂直射影および水平射影の1次元カーネルはそれぞれn=p=2画素となることはよく知られている。このような分割の導入は単純に加算器および減算器を用いて行うことができるため、ハールのウェーブレット基底が選択される。これについてはこのあと図5を参照して明らかにする。
したがって、この例によれば、ブロックの2画素の各列に次数log(2)=1の射影を垂直方向に実行する。この射影次数1は、2画素を加算して低周波または強エントロピーの第1のパラメータを得て、そこから2画素を減算して高周波または弱エントロピーの第2のパラメータを得るというものである。
引き続きこの例によれば、ブロックの16画素の各行に次数log(16)=4の射影を水平方向に実行する。この射影次数4は、
‐ 対象となる行の16画素を2つずつ加算して次数1の低周波または強エントロピーの第1のパラメータを8個得て、それを2つずつ減算して次数1の高周波または弱エントロピーの第2のパラメータを8個得ることと、
‐ 次数1の低周波(または強エントロピー)のパラメータ8個を2つずつ加算して次数2の低周波または強エントロピーの第1のパラメータを4個得て、それを2つずつ減算して次数2の高周波または弱エントロピーの第2のパラメータを4個得ることと、
‐ 次数2の低周波(または強エントロピー)のパラメータ4個を2つずつ加算して次数3の低周波または強エントロピーの第1のパラメータを2個得て、それを2つずつ減算して次数3の高周波または弱エントロピーの第2のパラメータを2個得ることと、
‐ 次数3の低周波(または強エントロピー)のパラメータ2個を加算して次数4の低周波または強エントロピーの第1のパラメータを1個得て、それを減算して次数4の高周波または弱エントロピーの第2のパラメータを1個得ることからなる。
同様に、この例によれば、垂直射影、および水平射影の第1の次数は、ハールの2次元カーネルを用いて2次元射影の形態で同時に実行することができ、2×16画素の各ブロックが、2×2画素の正方形となる互いに連続する8個のサブブロックで構成されると考える。このような射影では低周波または強エントロピーのパラメータが1つ、およびサブブロックによって高周波または弱エントロピーの第2のパラメータが3つ生成される。
次に、得られた低周波(または強エントロピー)のパラメータ8個に次数3の水平射影を適用する。
さらに正確には、第1の読み取りステップ200の段階では、イメージャ回路32は、たとえば1行ずつ取り込む電子シャッターモードで第1の行Aから順に読み取る。すると、この行の画素値が記憶される。第1の行Aの画素数は、有利なように16または16の倍数、つまりブロックの水平寸法の倍数とする。
次にイメージャ回路32は、たとえば1行ずつ取り込む電子シャッターモードで第2の行Bを順に読み取る。
この第2の行Bを読み取る間、読み取ったAおよびBの2行を1組とする各ブロックに2次元の射影を実行するステップ202に移る。図4に示す例では、簡略化することのみを目的として、各行が16画素を有すると考える。つまりこれは、この例では特に簡略化しているが、AおよびBの2行の組が単一のブロックを有するということである。行Aの画素はa、...、a15、行Bの画素はb、...、b15と表記する。
このa、...、a15およびb、...、b1532画素は、B(0≦i≦7)と表記する正方形のサブブロック8個で構成されると考える。この正方形のサブブロックBはそれぞれ4個の画素a2i、a2i+1、b2iおよびb2i+1を有する。
ステップ202では、4つのハールブロック(それぞれLL1、HL1、LH1およびHH1と表記)で構成される基底で正方形のサブブロックBをそれぞれ射影する。この4ブロックは、図4では斜線(減算した値)または白(加算した値)の4画素の正方形のブロックで示しており、わかりやすいようにステップ202の図の左部に配置し、その反対側には生成される係数を示している。
第1のハールブロックLL1は、低周波要素であることを示す。画像は基本的に局地の外縁によって1つ1つ分離されている同質の領域で構成されているため、画像の一般特性を考慮すると、この低周波要素も強エントロピーのパラメータである。その射影係数は、次の計算によって得られる。
LL1(B)=a2i+a2i+1+b2i+b2i+1
第2のハールブロックHL1は高周波要素であることを示し、さらに正確には、垂直方向に高周波かつ水平方向に低周波の要素である。画像は基本的に局地の外縁によって1つ1つ分離されている同質の領域で構成されているため、画像の一般特性を考慮すると、この高周波要素も弱エントロピーのパラメータである。その射影係数は、次の計算によって得られる。
HL1(B)=a2i+a2i+1−b2i−b2i+1
第3のハールブロックLH1は高周波で弱エントロピーの要素であることを示し、さらに正確には、水平方向に高周波かつ垂直方向に低周波の要素である。その射影係数は、次の計算によって得られる。
LH1(B)=a2i−a2i+1+b2i−b2i+1
第4のハールブロックHH1高周波で弱エントロピーの要素であることを示し、さらに正確には、水平方向に高周波かつ垂直方向に高周波の要素である。その射影係数は、次の計算によって得られる。
HH1(B)=a2i−a2i+1−b2i+b2i+1
前述のハールブロックの基底で正方形のサブブロックBすべてを射影すると、係数は4×8=32となる。高周波で弱エントロピーである24個の係数は保存され(係数HL1(B)8個、係数LH1(B)8個、係数HH1(B)8個)、低周波で強エントロピーである8個の係数LL1(B)は保存されずに次数3の水平射影を実行するステップ204で処理される。図4のステップ202の図では、保存される係数はグレーで示し、保存されない係数は白で示している。
ステップ204では、第1の次数で、L2およびH2で示す2つの1次元ハールブロックで構成される基底で係数{LL1(B2i);LL1(B2i+1)}の各ペアを射影する。図4にはブロックH2のみを、水平方向に配置される2つの「画素」の矩形ブロックで示し、一方を白(加算した値)、もう一方を斜線(減算した値)で示している。このブロックH2は、わかりやすいようにステップ204の左部に配置し、その反対側には生成されて保存される係数を示している。ブロックL2によって生成される係数は、保存されずに水平射影の第2の次数で処理される。これはステップ204を簡略化するために図示しておらず、ブロックL2も同様である。
第1の1次元ハールブロックL2は、低周波で強エントロピーの要素であることを示す。その射影係数は、次の計算によって得られる。
L2(i)=LL1(B2i)+LL1(B2i+1
第2の1次元ハールブロックH2は、高周波で弱エントロピーの要素であることを示す。その射影係数は、次の計算によって得られる。
H2(i)=LL1(B2i)−LL1(B2i+1
前述した1次元ハールブロックの基底で係数{LL1(B2i);LL1(B2i+1)}の4ペアを射影すると8つの係数が得られる。高周波で弱エントロピーの4係数は保存され(係数H2(i)4個)、低周波で強エントロピーの4係数L2(i)は水平射影の第2の次数で処理される。図4にある図では、保存される係数をグレーで示し、保存されない係数は示していない。
水平射影の第2の次数では、L3およびH3で表記されてL2およびH2と同じであるが2倍の規模で作動する2つの1次元ハールブロックで構成される基底で係数{L2(2i);L2(2i+1)}の各ペアを射影する。図4ではブロックH3のみを、水平方向に配置される2つの「画素」の矩形ブロックで示し、一方を白(加算した値)、もう一方を斜線(減算した値)で示している。このブロックH3は、わかりやすいようにステップ204の左部に配置し、その反対側には生成されて保存される係数を示している。ブロックL3によって生成される係数は、保存されずに水平射影の第3の次数で処理される。これはステップ204を簡略化するために図示しておらず、ブロックL3も同様である。
第1の1次元ハールブロックL3は、低周波で強エントロピーの要素であることを示す。その射影係数は、次の計算によって得られる。
L3(i)=L2(2i)+L2(2i+1)
第2の1次元ハールブロックH3は、高周波で弱エントロピーの要素であることを示す。その射影係数は、次の計算によって得られる。
H3(i)=L2(2i)−L2(2i+1)
前述した1次元ハールブロックの基底で係数{L2(2i);L2(2i+1)}の2ペアを射影すると、4つの係数が得られる。高周波で弱エントロピーの2係数は保存され(係数H3(i)2個)、低周波で強エントロピーの2係数L3(i)は水平射影の第3の次数で処理される。図4にある図では、保存される係数をグレーで示し、保存されない係数は示していない。
水平射影の第3の次数では、L4およびH4で表記されてL3およびH3と同じであるが2倍の規模で作動する2つの1次元ハールブロックで構成される基底で2つの係数L3(0)およびL3(1)を射影する。図4ではブロックH4を、水平方向に配置される2つの「画素」からなる長方形のブロックで示し、一方を白(加算した値)、もう一方を斜線(減算した値)で示している。このブロックH4は、わかりやすいようにステップ204の図の左部に配置し、その反対側には生成されて保存される係数を示している。図4ではブロックL4を、水平方向に配置される2つの白い「画素」からなる矩形ブロックで示している(加算した値)。このブロックL4は、わかりやすいようにステップ204の図の左部に配置し、その反対側には生成されて保存される係数を示している。
第1の1次元ハールブロックL4は、低周波で強エントロピーの要素であることを示す。その射影係数は、次の計算によって得られる。
L4(0)=L3(0)+L3(1)
第2の1次元ハールブロックH4は、高周波で弱エントロピーの要素であることを示す。その射影係数は、次の計算によって得られる。
H4(0)=L3(0)−L3(1)
前述した1次元ハールブロックの基底で2つの係数L3(0)およびL3(1)を射影すると、2つの係数H4(0)およびL4(0)となる。この2つの係数は保存され、図4ではグレーで示している。
結論として、8係数HH1(B)、8係数LH1(Bi)、8係数HL1(B)、4係数H2(i)、2係数H3(i)、1係数H4(0)および1係数L4(0)、すなわち32係数を保存する。このように、損失のない符号を形成する可逆変換を実行し、強エントロピーで単一の係数を供給し、係数L4(0)は該当するブロックの画素の平均を表す。
図5は、前述した方法を実践するのに考えられるアーキテクチャの一例を示す。
提案したアーキテクチャの第1のステップ50は、「+」のシンボルで示す加算器、「−」のシンボルで示す減算器および記憶素子を有し、この各記憶素子は1つの係数のサイズを記憶し、「z−1」のシンボルで示している。この第1のステップ50は、前述したようなステップ202、204を実行し、行Bの画素を読み終わるたびに係数HH1(B)、LH1(B)、HL1(B)、H2(i)、H3(i)、H4(0)およびL4(0)(図5およびこれ以降の説明では簡略化のためHH1、LH1、HL1、H2、H3、H4およびL4と表記)を提供する。
従来のように、記憶素子「z−1」を使用する加算器および減算器、すなわち次数3の水平射影を実行し、いわば8つのパラメータに対してハールの水平変換を行う加算器および減算器で供給されるデータも、2次元分割した結果の係数が最終的にもとの画素と同じ係数となるように変換の各次数でサブサンプリングされることがわかる。
次に、各ブロックのこの2次元分割で得られた係数HH1、LH1、HL1、H2、H3、H4およびL4は、損失を伴う符号化を実行する量子化ブロック52で量子化される場合もある。
この量子化ブロック52を出たとき、つまり情報源符号化のステップ50の直後に、係数は、本発明による符号変換方法を適用することによって、最初の画像を表す2進データ列のサイズの最適化を実行するエントロピー符号化ブロック54を用いて符号変換される。
さらに一般的には、前述の方法は、通信ネットワークからダウンロード可能なコンピュータプログラムおよび/またはコンピュータでの読み取りが可能な媒体に保存されたコンピュータプログラムおよび/またはプログラムコードのインストラクションを含むプロセッサでの実行が可能なコンピュータプログラムで、図1および図4を参照しながら説明したステップを実行するコンピュータプログラムによって実践することができる。
前述したような符号化方法によって、1行ずつ順に読み取るモードを備える画像キャプチャ装置から利便性を引き出せることは明らかである。この方法は、このような装置のイメージャ回路22に容易に導入することができる。各ブロックが2行と多数の列を有し、このようなブロックごとに処理を行うには1行のみしか記憶する必要がないため、このイメージャ回路の蓄積スペースが限られているとしても導入することができる。
さらに一般的には、イメージャ回路32の蓄積スペースが許せば、画素のN−1行を記憶してブロックごとの符号化を実行することが可能である限り、ブロックの行数Nを増加することは可能である。ブロックごとの列数Pを常にNよりも厳密に大きくなるように選択すると、1行ずつ順に読み取るモードに接続している画素の水平方向のコヒーレンスが最良となる利便性を引き出せるという利点が得られると同時に、メモリリソースの使用を最適化することもできる。
逆に、ブロックの垂直寸法を1画素のみに縮小することも可能である。この限られた事例では、垂直射影には恒等関数を適用する(射影次数0、1画素での1次元カーネル)。そのため、画像を圧縮するのに画素の垂直方向のコヒーレンスは使用しないが、さらに少ない蓄積スペースを使用する。
このほか、前述の例では、ハールのウェーブレットによってインプリメンテーションが簡易になるため、このウェーブレットを使用する符号化を提案したが、ほかのウェーブレットまたはDCTによる符号化や矩形ブロックに対してサブバンドでフィルタリングすることによる符号化を検討することも可能である。 本発明の第2の態様は、ブロックごとに、特に離散関数基底での2次元分割による符号化に限定されるものではなく、各ブロックの所定の離散関数基底での(水平方向および垂直方向に分離可能な)2次元分割を使用する一般的な方法で、ブロックごとに行うあらゆる符号化に適用される。
つまり、重要な点は、図4および図5を参照して説明した本発明の第2の態様は、本発明によるエントロピー的符号変換方法を組み合わせ、特に図1〜図3(本発明の第1の態様)を参照して説明した実施形態と組み合わせることが有利であるという点である。
ただし、当業者は、本発明の第2の態様が本発明による第1の態様によるエントロピー的符号変換方法と組み合わせることなく実践可能であるかぎり、第1の態様とは別のものであることは理解できるであろう。周知の符号変換方法を先に行っても一向に差し支えない。
逆に、本発明の第1の態様による前述のエントロピー的符号変換方法は、本発明の第2の態様による方法によって必然的に符号化したデータを入力することなく使用することができる。本方法は、ブロックごとに符号化するほかの方法にも有利なように適用することができ、たとえば先行技術に記載の方法など、最初に強く相関化していた画像、映像または音声の信号を最終的に無相関化する方法に適用することができる。

Claims (10)

  1. 所定の可変長符号のエントロピー符号を用いて、変換する符号語で構成される第1の2進データ列を圧縮した第2の2進データ列にエントロピー的に符号変換し、前記第1の2進データ列の各符号語を変換後の符号語に変換する方法であって、前記第1の2進データ列の符号語のノイズレベルを表すものと考える重みの小さいビット数をBと表記する所定数をベースとして、前記第1の2進データ列の各符号語(「s00000l0110」)に、
    ‐ 符号語を第1および第2のサブ符号語に細分化して、セルの第1の短絡手段(M1)部と連結する第1のシフトセルのレジスタ(10)に符号語のビットをロードすることにより、前記第1のサブ符号語(「10」)が符号語の重みの小さいBビットを有し、前記第2のサブ符号語(「s00000101」)が、その他の、符号語の重みの大きいビットを有し、前記第1の短絡手段がBの数値を基に定義されるステップ(106)と、
    ‐ 前記第1のシフトレジスタ(10)に連続して連結し、さらにセルの第2の短絡手段(M2)部と連結する第2のシフトセルのレジスタ(12)のセルにビットをロードすることにより、所定のエントロピー符号を前記第2のサブ符号語に適用して変換後の第2のサブ符号語(「0001s01」)を得て、前記第2のシフトレジスタのセル(12)が所定の同じ値を持つビット、この所定の値とは異なる追加の値を持つビット、および符号語の符号ビットに応じて定義された値を持つビットをロードされるステップ(108)と、
    前記第1のサブ符号語(「10」)と変換した前記第2のサブ符号語(「0001s01」)を連結させることによって前記変換後の符号語(「0001s0110」)を得て、前記連結が、続けて配置される前記2つのシフトセルのレジスタ(10、12)の短絡していないセルの値を順に読み取ることによって得られるステップ(110)
    とを適用する段階を含むことを特徴とするエントロピー的符号変換方法。
  2. 前記第2のサブ符号語(「s00000101」)に所定のエントロピー符号を適用する段階(108)が、
    ‐ 前記第2のサブ符号語がすべて同じビットで構成されていなければ、前記第2のサブ符号語の重みの小さい端を基準に、最も重みの小さいビット(基準ビット)の位置を決定し、このビットを基点として前記第2のサブ符号語よりも重みの大きいビットはすべて同一であるステップと、
    決定した位置の数分の所定の同じ値を持つビット、所定の同じ値に追加した値を持つビット、符号語の符号に応じて定義されるビット、および基準ビットよりも重みの小さい前記第2のサブ符号語のビットを連結させることによって変換後の第2のサブ符号語(「0001s01」)を得るステップ
    とを含む、請求項1に記載のエントロピー的符号変換方法。
  3. 前記第2のサブ符号語がすべて同一のビットで構成されていれば、エントロピー符号が、2つのビットを変換した符号語を割り当て、第1のビットに追加の値、第2のビットには符号語の符号ビットに応じて定義される値を割り当てる、請求項2に記載のエントロピー的符号変換方法。
  4. 前記エントロピー的符号変換方法がさらに、
    ‐ 前記第1の2進データ列の符号語のノイズレベルを表すと考える重みの小さい所定のビット数Bをあらかじめ決定するステップ(102)と、
    ‐ この数Bとともに圧縮した前記第2の2進データ列を供給するステップ(112)とを含む、請求項1〜3のいずれか一項に記載のエントロピー的符号変換方法。
  5. 前記第1の2進データ列の符号語のノイズレベルを表すと考える重みの小さい所定のビット数Bは、前記第1の2進データ列の符号語の最も重みの小さいビットの位置の平均の整数部分として選択され、これよりも重みの大きいビットはすべて同じ所定の値を持つ、請求項4に記載のエントロピー的符号変換方法。
  6. 複数の離れたブロックで構成される画素のラスターイメージのブロックごとの符号化方法であって、n画素を垂直方向に分割する1次元カーネルと、p画素を水平方向に分割する1次元カーネルとを組み合わせて適用することによって、所定の離散関数基底(LL1、HL1、LH1、HH1、L2、H2、L3、H3、L4、H4)でこの画像のブロックを連続的に2次元分割する(202、204)ステップ(202、204)を含み、前記ブロックの水平方向は、1行ずつ順に読み取るモードおよび/または伝送するモードでの前記ラスターイメージの行の方向であると定義する符号化方法において、
    ‐ 各ブロックの横の画素数を表す水平寸法Pは、pの倍数であるためP=k.pと定義し、解像度log(P)での分割を水平方向に分割する1次元カーネルを用いて実行し、
    ‐ 各ブロックの縦の画素数を表す垂直寸法Nは、nの倍数であるためN=l.nと定義し、解像度log(N)での分割を垂直方向に分割する1次元カーネルを用いて実行し、
    ‐ 所与のnおよびpの値に対し、前記垂直寸法Nが前記水平寸法Pよりも厳密に小さくなるように前記kおよびlの値を選択し、
    請求項1〜5のいずれか一項に記載のエントロピー的符号変換方法が、画像ブロックを連続的に2次元分割する前記ステップ(202、204)で供給される第1の2進データ列に適用される符号化方法(24)。
  7. 画像の画素値を読み取る手段(32)と、該値をブロックごとの符号化手段(40)とを有し、所定の可変長符号のエントロピー符号を用いて、圧縮した第2の2進データ列に変換する符号語で構成される第1の2進データ列を供給して前記第1の2進データ列の各符号語を変換後の符号語に変換する画像キャプチャ装置であって、前記符号化手段(40)が、続けて配置されてセルの一部の短絡手段(M1、 M2)と連結する2つのシフトセルのレジスタ(10、12)を有し、第1のシフトレジスタ(10)のセルが符号変換する各語の値でロードされ、第2のシフトレジスタ(12)のセルが、所定の同じ値を持つビット、この所定の値とは異なる追加の値を持つビット、および符号語の符号ビットに応じて定義された値を持つビットをロードされ、続けて配置される前記2つのシフトセルのレジスタ(10、12)の短絡していないセルの値を順に読み取ることにより、請求項1〜6のいずれか一項に記載のブロックごとの符号変換方法または符号化方法のステップを実行することを特徴とする画像キャプチャ装置。
  8. 画像を取り込み、取り込んだ該画像をアナログデジタル変換するためのイメージャ回路(32)と、該イメージャ回路(32)とは別に、取り込んだ画像をデジタル処理するためにこのイメージ回路に電子的に連結しているコプロセッサ回路(38)とを有することができ、符号化手段(40)が前記イメージャ回路(32)に搭載される、請求項7に記載の画像キャプチャ装置。
  9. 通信ネットワークからダウンロード可能なコンピュータプログラムおよび/またはコンピュータでの読み取りが可能な媒体に保存されたコンピュータプログラムおよび/またはプロセッサでの実行が可能なコンピュータプログラムであって、コンピュータに、請求項1〜のいずれか一項に記載の符号変換方法のステップを実行させる前記コンピュータプログラム。
  10. 通信ネットワークからダウンロード可能なコンピュータプログラムおよび/またはコンピュータでの読み取りが可能な媒体に保存されたコンピュータプログラムおよび/またはプロセッサでの実行が可能なコンピュータプログラムであって、コンピュータに、請求項6に記載の符号化方法のステップを実行させる前記コンピュータプログラム。
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