JP5527171B2 - 内燃機関 - Google Patents
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Description
従来より、シリンダブロックの上部に締結されることで、複数の燃焼室を構成すると共に、各燃焼室に対応して吸気通路および排気通路を設けた内燃機関のシリンダヘッドが公知である(例えば、特許文献1参照)。
特許文献1に記載のシリンダヘッドの内部には、複数の燃焼室にそれぞれ連通する複数の吸気ポートと、複数の燃焼室にそれぞれ連通する複数の排気ポートと、これらの排気ポートの下流端を1箇所に集合させた排気集合部と、この排気集合部を冷却する冷却水ジャケットとが設けられている。なお、排気集合部の出口部には、ターボ過給機、排気管、排気浄化触媒が順に連結している。
しかるに、特許文献1に記載のウェイストゲートバルブにおいては、そのハウジングがシリンダヘッドの外側面に直接締結されているので、ウェイストゲートバルブをシリンダヘッドに組み付ける場合に取付位置がズレてしまうと、十分なシール性を確保することができなかった。
ウェイストゲートバルブのハウジング内には、高温の排気ガスの熱(排気熱)を受けて、ウェイストゲートバルブの構成部品(ハウジング、バルブ本体、アーム、支持軸、軸受け部等)の温度がその部品の許容温度よりも上昇(過熱)し、ウェイストゲートバルブの構成部品の耐久性を低下させる要因(原因)となる可能性がある。このため、ウェイストゲートバルブの構成部品(ハウジング、バルブ本体、アーム、支持軸、軸受け部等)の構成材料として高耐熱性合金を使用する必要があるので、ウェイストゲートバルブ全体の製品コストが高くなるという問題がある。
特許文献2に記載のシリンダヘッドは、複数の排気ポートを水ジャケットで囲まれる位置で集合させて1つの排気口に連通させている。これにより、複数の排気ポートを流れる排気を冷却することが可能であるが、ターボ過給機を構成する部品の冷却までは考慮していない。このため、仮に過給圧を制御するウェイストゲートバルブがターボ過給機に搭載されている場合、上記と同様に、ウェイストゲートバルブの構成部品の構成材料として高耐熱性合金を使用する必要があるので、ウェイストゲートバルブ全体の製品コストが高くなるという問題がある。
特許文献3に記載のシリンダヘッドは、その排気側端面で開口する排気ポート出口の周囲に所定の深さを有する溝を設けて断熱層を形成している。また、溝の外側には、ガスケットを取り付けて排気管との間をシールするガスケットシール部および排気管を締結するボルトのメネジ部(排気管の締結部)が設けられている。また、排気ポート出口の周囲に溝を設けた上で、排気ポートを挟んで上下に2つのウォータジャケットを形成している。これにより、複数の排気ポートを流れる排気を冷却することが可能であるが、シリンダヘッドの排気側端面に締結される排気管の冷却までは考慮していない。このため、仮に過給圧を制御するウェイストゲートバルブを搭載したターボ過給機が、シリンダヘッドの排気側端面に締結されている場合、上記と同様に、ウェイストゲートバルブの構成部品の構成材料として高耐熱性合金を使用する必要があるので、ウェイストゲートバルブ全体の製品コストが高くなるという問題がある。
特許文献4に記載のターボ過給機は、弁軸と軸受との間のクリアランスを通じて、タービンハウジングの内部から外部へ排気が洩れ出るのを防止するため、セラミックス製のシールリングを配置している。そして、特許文献4に記載のターボ過給機に冷却水が供給されておらず、タービンハウジングの内部にウェイストゲートバルブが搭載されている。
ところが、特許文献4に記載のターボ過給機においては、タービンハウジングの内部にウェイストゲートバルブが搭載されているのにも関わらず、タービンハウジングを冷却する冷却水通路が形成されていない。このため、ウェイストゲートバルブの構成材料として、高耐熱性の金属材料を使用しているので、ウェイストゲートバルブ全体の製品コストが高くなるという問題がある。
特許文献5に記載のターボ過給機は、タービンへの排気導入通路が、仕切り壁によって2つの第1、第2の通路に仕切られている。第2の通路の入口部には、通路可変機構としての切替バルブ(流量調整バルブ)が設けられている。エンジンの低速時には、切替バルブによって第2の通路の入口を閉鎖して排気を第1の通路のみに流し、エンジンの高速時には、切替バルブを開いて排気を2つの第1、第2の通路の双方に流すように構成されている。
ところが、特許文献5に記載のターボ過給機においては、切替バルブが排気マニホールドに搭載され、ウェイストゲートバルブがタービンハウジングに搭載されており、切替バルブやウェイストゲートバルブが高温の排気に晒されることで、切替バルブやウェイストゲートバルブの構成材料として高耐熱性の金属合金を使用する必要があるので、切替バルブ全体やウェイストゲートバルブ全体の製品コストが高くなるという問題がある。
ターボ過給機は、エンジン本体のシリンダヘッドに装着(搭載:例えば直接締結)されて、シリンダヘッドの排気集合部に連通する排気通路(内燃機関の排気通路)を一体形成したタービンハウジングを有している。
そして、エンジン本体のシリンダヘッドには、排気集合部と排気通路とを連通し、排気集合部から排気通路へ排気(内燃機関の排気ガス)を導く流路、この流路を流れる排気を制御するバルブユニット、およびこのバルブユニットを冷却する冷却媒体が流通する冷却媒体通路が設けられている。
また、シリンダヘッドの内部には、バルブユニットが搭載されている。
また、上記の流路は、シリンダヘッドの内部に形成されて、排気集合部と排気通路とを連通し、バルブ本体により開閉される連通孔を有している。
また、バルブユニットは、連通孔を開閉するバルブ本体、このバルブ本体を開閉動作させるアーム、連通孔の開口周縁に設けられてバルブ本体が着座可能なシート部、およびアームを摺動自在に支持する軸受け部を有している。
また、エンジン本体は、少なくともシリンダヘッドを冷却するための冷却ジャケットを有している。また、冷却媒体通路は、バルブユニットのシート部の近傍または軸受け部の近傍に設けられて、冷却ジャケットに連通している。
また、シリンダヘッドの排気集合部とタービンハウジングの排気通路とを連通する流路を流れる排気を制御するバルブユニットを、シリンダヘッドの内部に搭載することで、冷却媒体通路を流通する冷却媒体によってバルブユニットが効率良く冷却される。これにより、バルブユニットの温度上昇(過熱状態)を抑制できる、あるいはバルブユニットの温度を許容温度以下に低減できるので、製品コストを低減できる。
そして、シート部または軸受け部を冷却するための冷却媒体通路を、シート部の近傍または軸受け部の近傍に設けている。また、冷却媒体通路は、冷却ジャケットに連通している。この場合、冷却媒体通路に循環供給された冷却媒体によってバルブユニット(シート部または軸受け部)が効率良く冷却される。これにより、バルブユニット(シート部または軸受け部)の温度上昇(過熱状態)を抑制できる、あるいはバルブユニット(シート部または軸受け部)の温度を許容温度以下に低減できるので、製品コストを低減できる。
そして、流路は、排気集合部内の排気をタービンホイールを迂回(バイパス)して排気出口通路へ導くバイパス流路のことである。
そして、バルブユニットとは、バイパス流路を流れる排気の流量を開閉動作により制御するウェイストゲートバルブ(ユニット)のことである。
以上の構造によって、冷却媒体通路を流通する冷却媒体からシリンダヘッドへの熱伝導によってウェイストゲートバルブが効率良く冷却される。これにより、ウェイストゲートバルブ(ユニット)の温度上昇(過熱状態)を抑制できる、あるいはウェイストゲートバルブ(ユニット)の温度を許容温度以下に低減できるので、製品コストを低減できる。
そして、流路は、排気集合部内の排気を排気入口通路へ導く排気出口流路を有している。この排気出口流路は、タービンホイールの回転軸方向に2分割して設けられる2つの第1、第2出口流路を有している。
そして、バルブユニットとは、2つの第1、第2出口流路を流れる排気の流量を開閉動作により制御する排気制御バルブ(ユニット)のことである。
以上の構造によって、冷却媒体通路を流通する冷却媒体からシリンダヘッドへの熱伝導によって排気制御バルブが効率良く冷却される。これにより、排気制御バルブ(ユニット)の温度上昇(過熱状態)を抑制できる、あるいは排気制御バルブ(ユニット)の温度を許容温度以下に低減できるので、製品コストを低減できる。
本発明は、シリンダヘッドの冷却媒体通路を流通する冷却媒体によってシリンダヘッドに設けられるバルブユニットの温度上昇を抑制することで、コストを低減するという目的を、シリンダヘッドの冷却媒体通路を流通する冷却媒体(冷却水、冷却油、冷却オイル)によってシリンダヘッドに設けられるバルブユニットの温度上昇(過熱状態)を抑制できる、あるいは排気制御バルブ(ユニット)の温度を許容温度以下に低減することで実現した。これにより、高耐熱性の金属材料よりも耐熱性が低く、安価な材料をバルブユニットの構成材料として使用可能となり、コストを低減できる。
図1ないし図5は本発明の実施例1を示したもので、図1はシリンダヘッドの側面に装着されたアクチュエータを示した図で、図2および図3はシリンダヘッドに搭載されたターボ過給機とウェイストゲートバルブを示した図で、図4はシリンダヘッドに搭載されたウェイストゲートバルブを示した図で、図5はシリンダヘッドの冷却水通路を示した図である。
エンジン本体は、内部に複数のシリンダボア1が形成されたシリンダブロックと、このシリンダブロックの結合端面上に設置されたシリンダヘッド2とを備えており、シリンダヘッド2の上面にエンジンヘッドカバーが結合される。
また、シリンダヘッド2の内部には、複数の吸気ポート5と複数の排気ポート6を冷却するための冷却水ジャケット(ウォータジャケット)、およびこのウォータジャケットに連通する冷却媒体通路(冷却水通路9)が形成されている。
また、シリンダヘッド2の内部には、ウェイストゲート流路(バイパス流路10)を開閉するウェイストゲートバルブユニット(以下ウェイストゲートバルブと略す)が搭載されている。
また、シリンダヘッド2の一側面には、ウェイストゲートバルブの弁体であるバルブ本体11およびウェイストゲートバルブの弁軸であるバルブアーム12を駆動するアクチュエータ13が搭載されている。このアクチュエータ13は、バルブアーム12を介してバルブ本体11を駆動するロッド14を有し、このロッド14をその軸線方向に往復移動させるバルブ駆動装置である。
なお、シリンダヘッド2のウォータジャケット(冷却水通路9)、バイパス流路10、ウェイストゲートバルブおよびアクチュエータ13の詳細は後述する。
また、シリンダブロックの内部には、内部をシリンダブロックを冷却する冷却水が流通する冷却水ジャケット(ウォータジャケット)が形成されている。この冷却水ジャケットは、複数のシリンダボア1の周囲を周方向に取り囲むように設けられている。
また、シリンダヘッド2の結合端面とシリンダブロックの各シリンダボア1の内周壁面と各ピストンの上端面とで囲まれた複数の内部空間は、燃焼室を構成する。つまり複数の燃焼室は、エンジン本体の各気筒毎に設けられている。
また、シリンダヘッド2には、各気筒毎の燃焼室内に最適なタイミングで燃料を噴射するインジェクタが取り付けられている。なお、エンジン本体が多気筒ガソリンエンジンの場合には、シリンダヘッド2にインジェクタに加えてスパークプラグおよび点火コイルが取り付けられる。
そして、2つの分岐吸気ポートの各バルブシートの内部には、それぞれ円形状の吸気ポート開口部(吸気弁口)21が形成されている。ここで、2つの分岐吸気ポートの各吸気ポート開口部21は、それぞれ対応したポペット型の吸気バルブ(図示せず)によって開閉される。
そして、複数の吸気ポート5の各共通吸気ポートには、吸気管が接続されている。この吸気管の途中には、ターボ過給機のコンプレッサハウジング、インタークーラ、スロットルバルブおよびインテークマニホールド等が設置されている。吸気管の内部には、各気筒毎の燃焼室内に吸入空気(吸気)を供給するための吸気通路(内燃機関の吸気通路)が形成されている。
複数の排気ポート6は、上述した排気通路の一部(最上流部)を構成するものである。そして、複数の排気ポート6は、複数の共通排気ポートの吸気流方向の下流側に排気ポート集合部7を有している。また、複数の排気ポート6は、排気ポート集合部7よりも排気流方向の下流側に排気ポート出口流路8を有している。
排気ポート出口流路8は、排気ポート集合部7からターボ過給機の排気通路へ排気を導出させる排気出口流路(排気導入流路)であり、シリンダヘッド2の結合端面(タービンハウジング4との結合端面)で開口している。この排気ポート出口流路8は、排気ポート集合部7内の排気を、排気ポート集合部7からターボ過給機の排気通路へ導く排気出口流路である。
排気ポート集合部7の排気ポート出口流路8には、排気管が接続されている。この排気管の途中には、ターボ過給機のタービンハウジング4、排気浄化装置およびマフラ等が設置されている。排気管の内部には、各気筒毎の燃焼室より流出する排気を排気浄化装置を経由して外部に排出するための排気通路(内燃機関の排気通路)が形成されている。
また、本実施例のシリンダヘッド2の内部には、排気ポート出口流路8に対して並列してバイパス流路10が形成されている。
また、排気ポート集合部7から排気ポート出口流路8およびバイパス流路10が開口するターボ過給機側端面までの部分は、シリンダヘッド2の側面からターボ過給機側に突出した凸状の張り出し部(ブロック体24)となっている。このブロック体24の側面であるターボ過給機側端面は、ターボ過給機のタービンハウジング4を直接装着するための取付座面(結合部、結合端面)を構成している。
このターボ過給機は、複数の吸気ポート5を介して、複数の燃焼室に連通する吸気通路の途中に設けられたコンプレッサ(図示せず)と、複数の排気ポート6を介して、複数の燃焼室に連通する排気通路の途中に設けられたタービンとを備えている。ターボ過給機は、タービンホイール3が排気により回転駆動されると、コンプレッサホイールも回転し、このコンプレッサホイールが吸気を圧縮する。
コンプレッサハウジングは、コンプレッサホイールの周囲を取り囲むように設置されている。
コンプレッサハウジングの中央部には、コンプレッサホイールを回転自在に収容するホイール収容室が形成されている。
タービンハウジング4は、耐熱アルミニウム合金や耐熱鋼により形成されている。このタービンハウジング4は、シリンダヘッド2の排気ポート出口流路8およびバイパス流路10に接続されている。また、タービンハウジング4は、タービンホイール3の周囲を取り囲むように設置されている。そして、タービンハウジング4は、シリンダヘッド2の結合端面に締結ボルト等を用いて直接締結されている。
タービンハウジング4の中央部には、タービンホイール3を回転自在に収容するホイール収容室27が形成されている。そして、ホイール収容室27の入口部は、排気入口通路26に連通している。また、ホイール収容室27の出口部は、排気出口通路28に連通している。
タービンハウジング4の内部には、各排気ポート6から排気ポート集合部7内に流入した排気を、排気ポート出口流路8からホイール収容室27へ導く排気入口通路26が形成されている。この排気入口通路26は、渦巻き状のスクロール部を形成している。
また、タービンハウジング4は、ホイール収容室27よりも排気流方向の上流側に排気通路入口部を有している。この排気通路入口部は、ホイール収容室27の接線方向で開口し、且つタービンハウジング4の結合端面(シリンダヘッド2の結合端面に気密的に密着する密着面)で開口した排気取入口であり、排気ポート出口流路8に接続されている。
また、タービンハウジング4の内部には、各排気ポート6から排気ポート集合部7内に流入した排気を、ホイール収容室27より迂回(バイパス)させて排気出口通路28へ導く第4連通孔(バイパス流路孔)34が形成されている。タービンハウジング4は、バイパス流路孔34の排気流方向の上流側に排気通路入口部を有している。この排気通路入口部は、タービンハウジング4の結合端面で開口した排気取入口であり、バイパス流路10に接続されている。
ここで、排気入口通路26、ホイール収容室27、排気出口通路28およびバイパス流路孔34は、タービンハウジング4に一体形成される排気通路(ターボ過給機の排気通路)を構成する。
本実施例のシリンダヘッド2の内部には、排気ポート集合部7と排気出口通路28とを連通し、排気ポート集合部7からバイパス流路孔34を経由して排気出口通路28へ排気を導くバイパス流路10が設けられている。
このバイパス流路10は、各排気ポート6から排気ポート集合部7内に流入した排気を、ホイール収容室27をバイパス(迂回)させて排気出口通路28へ導く。
ここで、バイパス流路10は、第1〜第3連通孔(バイパス流路孔31〜33)、およびバイパス流路孔34等により構成されている。
ここで、タービンハウジング4の内部に形成されるバイパス流路孔34は、バイパス流路孔31〜33よりも排気流方向の下流側に設けられている。つまりバイパス流路孔34は、バイパス流路孔31〜33と排気出口通路28とを連通する第4連通孔を構成する。また、バイパス流路孔34は、エンジン本体のシリンダヘッド2とターボ過給機のタービンハウジング4との結合部で、バイパス流路孔33の排気流方向の下流端と接続している。なお、バイパス流路孔31〜33と排気出口通路28とを中継するバイパス流路孔34を設けず、バイパス流路孔31〜33を排気出口通路28に直結しても良い。
本実施例のシリンダヘッド2の内部には、バイパス流路10、つまりバイパス流路孔31〜34を流れる排気の流量を開閉動作により制御するウェイストゲートバルブが搭載されている。このウェイストゲートバルブは、ターボ過給機の過給圧が設定値を越えた際に開弁して、ターボ過給機の過給圧を設定値以下に抑える過給圧制御装置を構成する。
ウェイストゲートバルブは、バイパス流路10を開閉するバルブ本体11、このバルブ本体11を開閉動作させるバルブアーム12、バイパス流路孔31の開口周縁に設けられたバルブシート36、およびバルブアーム12を回転方向に摺動自在に支持するベアリング37等により構成されている。
また、シリンダヘッド2の内部には、円筒状のベアリング37の周囲を周方向に取り囲むと共に、バルブシート36の外周を嵌合保持する円筒状の軸受け保持部が設けられている。この軸受け保持部の内部には、バイパス流路孔33の流路孔壁面で開口した一方側(内部側)の開口部からシリンダヘッド2の結合部の外側面で開口した他方側(外部側)の開口部に至るまでバルブアーム12の回転軸方向に延びる軸受け孔39が設けられている。
バルブアーム12は、バルブ本体11と同様に、耐熱性金属(例えば耐熱アルミニウム合金や耐熱鋼等)により形成されている。このバルブアーム12の入力部には、バルブ駆動装置に固定されたヒンジピン44が一体的に形成(または固定)されている。また、バルブアーム12の出力部には、ウェイストゲートバルブの突出部41が嵌合する嵌合孔が形成されている。また、バルブアーム12は、ベアリング37を介して、シリンダヘッド2の軸受け孔39に回転自在に支持されている。
なお、ウェイストゲートバルブの軸受け部(シリンダヘッド2の軸受け部を兼ねている)として、円筒状のベアリング37を採用しているが、ウェイストゲートバルブの軸受け部として、ブッシング、オイルシール、ボールベアリング等を選択的に採用しても良い。
本実施例のアクチュエータ13は、バルブアーム12を介してバルブ本体11を駆動するロッド14を有し、このロッド14をその軸線方向に往復移動させるバルブ駆動装置である。また、アクチュエータ13は、電力の供給を受けて駆動力(モータトルク)を発生する電動モータ、この電動モータの回転を減速する減速機構、およびこの減速機構の回転運動をロッド14の往復直線運動に変換する変換機構を含んで構成される電動アクチュエータである。
なお、電動モータは、ECU(エンジン制御ユニット)によって電子制御されるモータ駆動回路を介して、自動車等の車両に搭載されたバッテリに電気的に接続されている。
ロッド14は、入力部および出力部を有し、シリンダヘッド2の外側面に沿うように設置されている。ロッド14の入力部は、アクチュエータ13の変換機構に連結されている。ロッド14の出力部には、ヒンジピン48が嵌合する嵌合孔が形成されている。
リンク機構は、金属または合成樹脂により形成されており、シリンダヘッド2の外部に露出して配置されたリンクアーム49等を有している。このリンクアーム49は、入力部および出力部を有し、シリンダヘッド2の外側面に沿うように設置されている。
リンクアーム49の入力部には、ヒンジピン48が挿入される丸穴形状の嵌合孔が形成されている。この嵌合孔を、ヒンジピン48の長穴方向への移動を許容する長円形状または楕円形状の長穴としても良い。また、リンクアーム49の出力部には、ウェイストゲートバルブのバルブアーム12に固定されたヒンジピン44が嵌合する嵌合孔が形成されている。
シリンダヘッド2には、ウォータポンプの作動により例えばシリンダブロックを冷却する冷却水ジャケット(ウォータジャケット)から、シリンダヘッド2を冷却する冷却水ジャケット(ウォータジャケット)へ冷却水を流入させる冷却水入口(図示せず)と、シリンダヘッド2のウォータジャケットからアウトレットパイプを経てラジエータ等に冷却水を流出させる冷却水出口(図示せず)とが設けられている。
シリンダヘッド2のウォータジャケットは、複数の吸気ポート5の周囲に形成される吸気ポート側ウォータジャケットと、複数の排気ポート6の周囲に形成される排気ポート側ウォータジャケットと、排気ポート集合部7の周囲に形成される排気ポート集合部側ウォータジャケットとを備える。
また、シリンダヘッド2の内部には、ウェイストゲートバルブの近傍、特にバルブ本体11、バルブアーム12、バルブシート36およびベアリング37の近傍に、例えば排気ポート集合部側ウォータジャケットに連通する冷却水通路9が形成されている。
そして、冷却水入口からシリンダヘッド2の内部に流入した冷却水は、それぞれのウォータジャケットに分流し、各部位を冷却した後に合流して冷却水出口から外部へ排出される。
次に、本実施例の内燃機関(エンジン)のターボ過給機およびウェイストゲートバルブの動作を図1ないし図5に基づいて簡単に説明する。
ここで、例えば吸気管に装着される過給圧(圧力)センサによって検出されるターボ過給機の過給圧が設定値以下の場合、電動モータの通電停止に伴って、アクチュエータ13のロッド14が収縮(または伸長)する。このため、ヒンジピン48、リンクアーム49、ヒンジピン44、バルブアーム12を介して、ロッド14に連結するバルブ本体11(ウェイストゲートバルブのバルブ本体11)が、図2、図4および図5に示したように、バルブシート36の弁座に着座してバイパス流路孔31〜33を閉鎖する。これにより、バイパス流路孔31〜33およびバイパス流路孔34により構成されるバイパス流路10は閉鎖される。
この結果、排気ポート6から排気ポート集合部7内に流入した排気が、排気ポート出口流路8からターボ過給機側に排出される。排気ポート出口流路8からタービンハウジング4の排気入口通路26に流入した排気は、ホイール収容室27に導入されて、タービンホイール3を回転駆動した後に、排気出口通路28を通って外部へ排出される。
一方、吸気管の吸気通路に吸い込まれた吸気は、タービンホイール3の回転により駆動されるコンプレッサホイールによって圧縮されて圧力(過給圧)が上昇する。これにより、吸気ポート5を経て燃焼室に供給される吸気が過給される。
この結果、排気ポート6から排気ポート集合部7内に流入した排気の一部が、バイパス流路10を通って排気出口通路28に逃がされる。これにより、ターボ過給機の過給圧が設定値以下に抑えられる。
なお、エンジン回転速度または目標過給圧に応じてウェイストゲートバルブの開度制御を行うことにより、バイパス流路10を通る排気の流量を可変制御することができるので、ターボ過給機の過給圧をエンジン本体の運転状況に応じて最適化することができる。
このとき、例えば排気ポート集合部側ウォータジャケットに流入した冷却水の一部が、排気ポート集合部側ウォータジャケットから冷却水通路9へ流出し、冷却水通路9を流通する際に、ウェイストゲートバルブ近傍のブロック体24(シリンダヘッド2の所定部位)の熱を奪って、ブロック体24を冷却する。
そして、ブロック体24に内蔵されるウェイストゲートバルブ(バルブ本体11、バルブアーム12、バルブシート36、ベアリング37)も冷却水通路9を流通する冷却水により冷却されるため、シリンダヘッド2、ウェイストゲートバルブの温度上昇(過熱状態)が抑えられる。
以上のように、本実施例の内燃機関(エンジン)、特にターボ過給機の過給圧を制御するウェイストゲートバルブを備えた過給圧制御装置(内燃機関の過給圧制御装置)においては、エンジン本体のシリンダヘッド2の内部に、排気ポート集合部7を冷却するためのウォータジャケットと、このウォータジャケットから冷却水が循環供給される冷却水通路9と、ターボ過給機のタービンホイール3を迂回させるバイパス流路10と、このバイパス流路10を開閉するバルブ本体11およびこのバルブ本体11を支持固定するバルブアーム12等を有するウェイストゲートバルブとを設けている。
ここで、シリンダヘッド2の冷却水通路9を流通する冷却水は、シリンダヘッド2のブロック体24だけでなく、ウェイストゲートバルブを構成するバルブ本体11、バルブアーム12、バルブシート36、ベアリング37を適正温度以下に冷却することが可能となるものである。
これによって、各燃焼室より流出した高温の排気に晒され、高温の排気熱を受けることで、シリンダヘッド2のブロック体24の内部に設けられるウェイストゲートバルブの温度がそれらの各部品の許容温度よりも上昇する不具合、つまりウェイストゲートバルブの温度上昇(過熱状態)を抑制することができる。あるいはウェイストゲートバルブの温度を許容温度以下に低減できる。つまりウェイストゲートバルブの温度が下がるので、ウェイストゲートバルブの構成材料として、高耐熱性金属(例えば高耐熱性ステンレス鋼等)よりも耐熱性が低く、安価な耐熱性金属(例えば耐熱アルミニウム合金や耐熱鋼等)を使用することが可能となり、ウェイストゲートバルブの製品コスト、延いては内燃機関(エンジン)全体の製品コストを低減することができる。
また、シリンダヘッド2のブロック体24の結合端面にターボ過給機のタービンハウジング4を直接装着(直接締結)することにより、冷却水通路9を流通する冷却水によってターボ過給機が効率良く冷却される。これにより、ターボ過給機のタービンホイール3やタービンハウジング4の温度上昇(過熱状態)を抑制できる、あるいはターボ過給機のタービンホイール3やタービンハウジング4の温度(例えばタービンシャフト25の軸受け部品(ベアリングやオイルシール等))を許容温度以下に低減できる。
この場合、ターボ過給機内の冷却媒体通路(および冷却ジャケット)を廃止できるので、ターボ過給機の体格(サイズ)を小型化(コンパクト化)することができる。
コンプレッサハウジングの内部には、複数の吸気ポート5に連通する吸気通路が形成されている。また、タービンハウジング4の内部には、排気ポート集合部7に連通する排気通路が形成されている。
バイパス流路10は、実施例1と同様に、シリンダヘッド2の内部に形成されるバイパス流路孔31〜33、およびタービンハウジング4の内部に形成されるバイパス流路孔34等により構成されている。なお、バイパス流路孔34は、ターボ過給機の排気通路を兼ねている。
排気ポート出口流路50は、排気ポート集合部7とターボ過給機の排気通路とを連通し、排気ポート集合部7内の排気を、排気ポート集合部7からターボ過給機の排気通路(排気入口通路26、ホイール収容室27、排気出口通路28)へ導く排気出口流路である。
タービンハウジング4の内部には、ターボ過給機の排気通路(排気入口通路26、ホイール収容室27、排気出口通路28)が形成されている。
そして、第1入口通路55は、渦巻き状の第1スクロール部を形成し、また、第2入口通路56は、渦巻き状の第2スクロール部を形成している。
ホイール収容室27と排気出口通路28は、実施例1と同様な構造を備えている。
また、シリンダヘッド2には、実施例1と同様に、ウェイストゲートバルブを駆動するロッド14を有するアクチュエータ13が搭載されている。
ウェイストゲートバルブは、実施例1と同様に、バルブ本体11、バルブアーム12、バルブシート36およびベアリング37等により構成されている。ここで、ウェイストゲートバルブのバルブ本体11は、排気制御バルブの開閉状態に対して独立してエンジン回転速度または目標過給圧に応じて開閉制御される。
なお、電動モータは、ECU(エンジン制御ユニット)によって電子制御されるモータ駆動回路を介して、自動車等の車両に搭載されたバッテリに電気的に接続されている。
ロッド18は、入力部および出力部を有し、シリンダヘッド2の外側面に沿うように設置されている。ロッド18の入力部は、アクチュエータ17の変換機構に連結されている。ロッド18の出力部には、ヒンジピン61が嵌合する嵌合孔が形成されている。
リンク機構は、金属または合成樹脂により形成されており、シリンダヘッド2の外部に露出して配置されたリンクアーム62等を有している。このリンクアーム62は、入力部および出力部を有し、シリンダヘッド2の外側面に沿うように設置されている。
リンクアーム62の入力部には、ヒンジピン61が挿入される丸穴形状の嵌合孔が形成されている。この嵌合孔を、ヒンジピン61の長穴方向への移動を許容する長円形状または楕円形状の長穴としても良い。また、リンクアーム62の出力部には、排気制御バルブのバルブアーム16に固定されたヒンジピン63が嵌合する嵌合孔が形成されている。
エンジン本体が全負荷運転時の低速運転時には、図7に示したように、排気制御バルブのバルブ本体15がバルブシートに着座して流路孔54を閉鎖する全閉状態となる。また、エンジン本体の中速運転時には、図8に示したように、バルブ本体15がバルブシートより離脱して流路孔54を開放する開弁状態となる。このとき、エンジン回転速度またはターボ過給機の過給圧に対応してバルブ本体15の開度が全閉開度から中間開度まで開度制御される。また、エンジン本体の高速運転時には、バルブ本体15が更に開弁して、エンジン回転速度またはターボ過給機の過給圧に対応してバルブ本体15の開度が中間開度から全開開度まで開度制御される。さらに、エンジン本体の高速運転時には、ウェイストゲートバルブのバルブ本体11の開弁制御も実施して、ターボ過給機の過給圧をエンジン本体の運転状況に応じて最適化することができる。
また、シリンダヘッド2の内部には、複数の吸気ポート5、複数の排気ポート6、排気ポート集合部7を冷却するための冷却水ジャケット(ウォータジャケット)が形成されている。また、シリンダヘッド2の内部には、ウェイストゲートバルブおよび排気制御バルブの近傍、特にバルブ本体11、15、バルブアーム12、16、バルブシート36およびベアリング37の近傍に、例えば排気ポート集合部側ウォータジャケットに連通する冷却媒体通路(冷却水通路9:図5参照)が形成されている。
そして、冷却水入口からシリンダヘッド2の内部に流入した冷却水は、それぞれのウォータジャケットに分流し、各部位を冷却した後に合流して冷却水出口から外部へ排出される。
ここで、シリンダヘッド2の冷却水通路9を流通する冷却水は、シリンダヘッド2のブロック体24だけでなく、ウェイストゲートバルブおよび排気制御バルブを構成するバルブ本体11、15、バルブアーム12、16、バルブシート36、ベアリング37を適正温度以下に冷却することが可能となるものである。
これによって、各燃焼室より流出した高温の排気に晒され、高温の排気熱を受けることで、シリンダヘッド2のブロック体24の内部に設けられるウェイストゲートバルブや排気制御バルブの温度がそれらの各部品の許容温度よりも上昇する不具合、つまりウェイストゲートバルブや排気制御バルブの温度上昇(過熱状態)を抑制することができる。あるいはウェイストゲートバルブや排気制御バルブの温度を許容温度以下に低減できる。つまりウェイストゲートバルブや排気制御バルブの温度が下がるので、ウェイストゲートバルブや排気制御バルブの構成材料として、高耐熱性金属(例えば高耐熱性ステンレス鋼等)よりも耐熱性が低く、安価な耐熱性金属(例えば耐熱アルミニウム合金や耐熱鋼等)を使用することが可能となり、ウェイストゲートバルブや排気制御バルブの製品コスト、延いては内燃機関(エンジン)全体の製品コストを低減することができる。
また、シリンダヘッド2のブロック体24の結合端面にターボ過給機のタービンハウジング4を直接装着(直接締結)することにより、冷却水通路9を流通する冷却水によってターボ過給機が効率良く冷却される。これにより、ターボ過給機のタービンホイール3やタービンハウジング4の温度上昇(過熱状態)を抑制できる、あるいはターボ過給機のタービンホイール3やタービンハウジング4の温度(例えばタービンシャフト25の軸受け部品(ベアリングやオイルシール等))を許容温度以下に低減できる。
この場合、ターボ過給機内の冷却媒体通路(および冷却ジャケット)を廃止できるので、ターボ過給機の体格(サイズ)を小型化(コンパクト化)することができる。
これによって、冷却水通路9に循環供給された冷却水によってアクチュエータ13、17が効率良く冷却される。これにより、アクチュエータ13、17の温度を低減できるので、各燃焼室より流出した高温の排気に晒され、高温の排気熱を受けることで、アクチュエータ13、17が過熱する不具合の発生を阻止することができる。
したがって、アクチュエータ13、17の構成材料として、高耐熱性の金属材料よりも耐熱性が低く、安価な材料を使用することが可能となるので、アクチュエータ13、17の製品コスト、延いては内燃機関(エンジン)全体の製品コストを低減することができる。
本実施例では、バルブユニット(例えばウェイストゲートバルブまたは排気制御バルブの構成部品)を冷却する冷却媒体として、シリンダヘッド2を冷却するための冷却水ジャケット(ウォータジャケット)に連通する冷却水通路9を流通する冷却水(冷却水通路9に循環供給されるエンジン冷却水)を用いているが、バルブユニット(バルブの構成部品)を冷却する冷却媒体として、シリンダヘッド2に設けられる冷却ジャケット(冷却媒体通路)を流通する冷却油、冷却オイル、冷却風等の他の冷却媒体を用いても良い。
本実施例(実施例2及び3)では、シリンダヘッド2の内部に排気制御バルブとウェイストゲートバルブを搭載しているが、シリンダヘッド2の内部にウェイストゲートバルブまたは排気制御バルブのうちの何れか一方のバルブを搭載し、タービンハウジング4の内部にウェイストゲートバルブまたは排気制御バルブのうちの何れか他方のバルブを搭載しても良い。
なお、エンジン本体として、複数の気筒(シリンダボア)を有するシリンダブロック、およびこのシリンダブロックの結合端面上に締結されて、上記の排気集合部を一体形成したシリンダヘッド等を有するエンジン本体(多気筒ディーゼルエンジン、多気筒ガソリンエンジン)を使用することが可能となる。
また、バルブ本体11、15の構造として、バタフライ型バルブ、ポペット型バルブ、スプール型バルブ等を採用しても良い。
2 シリンダヘッド
3 タービンホイール(ターボ過給機)
4 タービンハウジング(ターボ過給機)
5 吸気ポート
6 排気ポート
7 排気ポート集合部
8 排気ポート出口流路
9 シリンダヘッドの冷却水通路(冷却媒体通路)
10 バイパス流路
11 ウェイストゲートバルブ(バルブユニット)のバルブ本体(弁体)
12 ウェイストゲートバルブ(バルブユニット)のバルブアーム(弁軸)
13 アクチュエータ
14 アクチュエータのロッド
15 排気制御バルブ(バルブユニット)のバルブ本体(弁体)
16 排気制御バルブ(バルブユニット)のバルブアーム(弁軸)
17 アクチュエータ
18 アクチュエータのロッド
26 タービンハウジングの排気入口通路(ターボ過給機の排気通路)
27 タービンハウジングのホイール収容室(ターボ過給機の排気通路、中空部)
28 タービンハウジングの排気出口通路(ターボ過給機の排気通路)
31 シリンダヘッドのバイパス流路孔(第1連通孔)
32 シリンダヘッドのバイパス流路孔(第2連通孔)
33 シリンダヘッドのバイパス流路孔(第3連通孔)
34 タービンハウジングのバイパス流路孔(第4連通孔)
36 ウェイストゲートバルブのバルブシート(シート部)
37 ウェイストゲートバルブのベアリング(軸受け部)
50 排気ポート出口流路
51 第1出口流路
52 第2出口流路
54 シリンダヘッドの流路孔(連通孔)
55 第1入口通路
56 第2入口通路
Claims (7)
- (a)複数の燃焼室にそれぞれ連通する複数の排気ポートを集合させた排気集合部を一体形成したシリンダヘッドを有するエンジン本体と、
(b)前記シリンダヘッドに装着されて、前記排気集合部に連通する排気通路を一体形成したタービンハウジングを有するターボ過給機と
を備えた内燃機関において、
前記シリンダヘッドには、前記排気集合部と前記排気通路とを連通し、前記排気集合部から前記排気通路へ排気を導く流路、この流路を流れる排気を制御するバルブユニット、およびこのバルブユニットを冷却する冷却媒体が流通する冷却媒体通路が設けられており、
前記シリンダヘッドの内部には、前記バルブユニットが搭載されており、
前記流路は、前記シリンダヘッドの内部に形成されて、前記排気集合部と前記排気通路とを連通する連通孔を有し、
前記バルブユニットは、前記連通孔を開閉するバルブ本体、このバルブ本体を開閉動作させるアーム、前記連通孔の開口周縁に設けられて前記バルブ本体が着座可能なシート部、および前記アームを摺動自在に支持する軸受け部を有し、
前記エンジン本体は、少なくとも前記シリンダヘッドを冷却するための冷却ジャケットを有し、
前記冷却媒体通路は、前記シート部の近傍または前記軸受け部の近傍に設けられて、前記冷却ジャケットに連通していることを特徴とする内燃機関。 - 請求項1に記載の内燃機関において、
前記シリンダヘッドの内部には、前記冷却媒体通路が形成されていることを特徴とする内燃機関。 - 請求項1または請求項2に記載の内燃機関において、
前記シリンダヘッドの側面には、前記ターボ過給機が直接装着されていることを特徴とする内燃機関。 - 請求項1ないし請求項3のうちのいずれか1つに記載の内燃機関において、
前記バルブ本体を駆動するロッドを有し、このロッドをその軸線方向に往復移動させるアクチュエータを備え、
前記シリンダヘッドの側面には、前記アクチュエータが装着されていることを特徴とする内燃機関。 - 請求項1ないし請求項4のうちのいずれか1つに記載の内燃機関において、
前記バルブ本体を駆動する電動モータを有するアクチュエータを備え、
前記シリンダヘッドの側面には、前記アクチュエータが直接装着されていることを特徴とする内燃機関。 - 請求項1ないし請求項5のうちのいずれか1つに記載の内燃機関において、
前記ターボ過給機は、前記排気通路の途中に配置されるタービンホイールを有し、
前記排気通路は、前記タービンホイールよりも排気流方向の下流側に排気出口通路を有し、
前記流路は、前記排気集合部内の排気を前記タービンホイールを迂回して前記排気出口通路へ導くバイパス流路を有し、
前記バルブユニットとは、前記バイパス流路を流れる排気の流量を開閉動作により制御するウェイストゲートバルブのことであることを特徴とする内燃機関。 - 請求項1ないし請求項6のうちのいずれか1つに記載の内燃機関において、
前記ターボ過給機は、前記排気通路の途中に配置されるタービンホイールを有し、
前記排気通路は、前記タービンホイールよりも排気流方向の上流側に排気入口通路を有し、
前記排気入口通路は、前記タービンホイールの回転軸方向に2分割して設けられる2つの第1、第2入口通路を有し、
前記流路は、前記排気集合部内の排気を前記排気入口通路へ導く排気出口流路を有し、 前記排気出口流路は、前記タービンホイールの回転軸方向に2分割して設けられて、前記2つの第1、第2入口通路にそれぞれ連通する2つの第1、第2出口流路を有し、
前記バルブユニットとは、前記2つの第1、第2出口流路を流れる排気の流量を開閉動作により制御する排気制御バルブのことであることを特徴とする内燃機関。
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