JP5526884B2 - 増幅器、増幅器制御方法及び送信機 - Google Patents

増幅器、増幅器制御方法及び送信機 Download PDF

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Description

本発明は、増幅器、増幅器制御方法及び送信機に関する。
携帯端末機器や無線中継装置等の送信部で使用される増幅器の電力利用効率を改善する技術の一つとして、エンベロープトラッキング法(ET:Envelope Tracking)が知られている。このエンベロープトラッキング法の一つに、送信信号の包絡線変動に応じてドレイン電圧を制御(DVC:Drain Voltage Control)することにより、増幅器の電力利用効率を高める技術がある。
ドレイン電圧の制御とは、具体的には、送信信号の包絡線(以下、「エンベロープ」と言うことがある。)の振幅に応じて増幅器のドレイン電圧を変化させることで、増幅器を常に飽和に近い状態で動作させて高効率動作を実現する技術である。そして、ドレイン電圧をエンベロープの振幅に応じて変化させるためには、エンベロープに変換処理を施したエンベロープトラッキング信号が必要となる。
従来、増幅器を制御する技術として、積分器を用いて1サイクル前の入力信号を積分し、その積分により得た値を現在の入力信号から減算し、その減算結果に比例するように増幅器の制御を行う技術が提案されている。また、増幅器の出力と所定の基準値との差を求め、その差に対し積分を行った値を用いて増幅器の制御を行う技術が提案されている。さらに、送信信号のエンベロープに比例させて増幅器の直流電圧を制御する技術が提案されている。
しかし、ドレイン電圧を送信信号のエンベロープ値に比例させて変化させる場合、エンベロープの変化に対応できる高速のデバイスを搭載する必要がある。このデバイスとは、例えば、DAC(Digital Analog Converter)や増幅器などである。そして、このような高速のデバイスを搭載すると価格が高くなるとともに、消費電力も高くなってしまう。そのため現実的には応答速度の劣るデバイスを使用することになる。
また、エンベロープの値にドレイン電圧を比例させると、エンベロープトラッキング信号のピークの値とエンベロープのピークの値が異なってしまう。これでは、ピーク時に供給電力の過不足が発生してしまう。そこで、ピーク時の供給電力の過不足をなくすために、オフセットを用いてエンベロープの一つのピークの値とエンベロープトラッキング信号のピークの値が一致するように増幅器を制御する方法が考えられる。しかし、オフセットを用いて一つのピークの値を一致させたとしても、他のピークの値は一致せず、やはり電力不足又は電力過多が発生してしまう。このように、単にエンベロープにドレイン電圧を比例させただけでは効率の良い供給電力を得ることはできない。
そこで、効率の良い供給電力を得るようにドレイン電圧を制御するには、以下のような条件を満たすことが望ましい。まず、ドレイン電圧の制御を行うデバイスの応答速度の限界に対応して制御信号を処理するという条件がある。次に、ドレイン電圧制御を行うデバイスの持つ非線形な応答特性に応じて制御信号を処理するという条件がある。ここで、非線形な応答特性とは、例えば、供給電力の立ち上がりと立ち下りにおいてデバイスの反応速度が異なるといった場合の、該デバイスの応答特性を指す。また、極力無駄な電力の出力を抑えるために、増幅器の出力において元の送信信号のエンベロープに近い形をなるべく維持しなければならないという条件がある。
このような制約を回避するための従来のドレイン電圧を制御する方式としては、図8に示すような構成を有する増幅器がある。図8は、ドレイン電圧の制御を行う増幅器を用いた送信機の従来例のブロック図である。
この従来の方式では、送信信号発生部901から出力された送信信号のエンベロープをエンベロープ検出部902が検出する。そして、非線形変換処理部903が、ドレイン電圧の制御を行うデバイスの応答特性を予め記録したルックアップテーブル(Look Up Table(LUT904)を参照して、エンベロープの変換処理を行うことでエンベロープトラッキング信号を生成する。その後、エンベロープトラッキング信号は、ローパスフィルタ(Low Pass Filter :LPF905)によって帯域制限がかけられ信号の変化が緩やかにされた後、DAC906でアナログ信号に変換される。そして、ドレイン電圧制御部907は、得られたエンベロープトラッキング信号に従って、アンプ910のドレイン電圧を制御する。遅延部908は、送信信号を遅延させる。そして、DAC909は、送信信号をアナログ信号に変換する。そして、アンプ910は、ドレイン電圧制御部907によって制御されたドレイン電圧を用いて、送信信号を増幅し出力する。
ここで、図9は、ルックアップテーブル(LUT904)の一例の図である。図9に記載されたグラフの横軸はエンベロープの値を表している。そして、同グラフの縦軸は非線形変換処理部903の出力値を表している。そして、グラフ911が、ルックアップテーブル904において入力されたエンベロープの値に対応する出力値を表すグラフである。また、線913は、電源電圧を制御できる出力値の下限を表している。また、線912は、エンベロープの値と出力値とが正比例するグラフを表している。グラフ911が示すように、エンベロープの値がいくら低くても、出力値は電源電圧制御の下限を下回らない。また、エンベロープの値がある程度高くなると、エンベロープの値と出力値が一致する。
図10は、ルックアップテーブルを用いたエンベロープの変換処理を説明するための図である。図10の紙面に向かって上側のグラフが入力されたエンベロープ914の値を表すグラフである。そして、図10の紙面に向かって下側のグラフがLUT904を用いて作成したエンベロープトラッキング信号916及びより効率のよい供給電力を行えるエンベロープトラッキング信号917を表すグラフである。また、線915は、電源電圧が制御可能な出力の下限を表している。エンベロープトラッキング信号917は、具体的には、デバイスの応答速度の限界及び非線形な応答特性を考慮し、かつピークの値が一致するようなエンベロープトラッキング信号である。
特開2009−124476号公報 特開平8−102623号公報 特表2003−533116号公報
しかし、LUT904を参照してエンベロープの変換を行う方法では、元のエンベロープを一次的に変換するものであるため、エンベロープトラッキング信号が元のエンベロープの影響を受けやすく、以下のような課題が生じる。
まず、電源電圧の動作範囲の下限レベル以下での信号に対して、下限レベル以上の電圧の供給を行うため無駄な電力消費が発生する。例えば、この無駄な消費電力とは、図10の、矢印918で表されるエンベロープトラッキング信号916とエンベロープトラッキング信号917との差の部分を指す。
また、ルックアップテーブルを参照して求めた波形のピークに対応する出力が、元のピークの値を上回る場合には、ピーク時に余剰な電力が供給されてしまう。例えば、この余剰な電力とは、図10の矢印919で表されるエンベロープトラッキング信号916とエンベロープトラッキング信号917との差の部分を指す。
また、ルックアップテーブルを参照してエンベロープの値に対応させて出力を決めるだけなので、エンベロープトラッキング信号も立ち上がりと立ち下がりとで同じ応答特性となってしまう。そのため、この方法では、例えば、ドレイン電圧の制御を行うデバイスが立ち上がりと立ち下りにおいて非線形な応答特性を有する場合には、そのデバイスの応答特性に対応することができない。例えば、図10の矢印920で表される部分により、ルックアップテーブルを参照して生成したエンベロープトラッキング信号では、ドレイン電圧の制御を行うデバイスの非線形な応答特性に対応できていないということが分かる。
ここで、立ち上がりと立ち下りでのデバイスの応答特性の違いに対応するための方法として、立ち上がりと立ち下りにおいて異なる2つのルックアップテーブルを切り替える方法が考えられる。しかし、ルックアップテーブルの切り替えを行った場合、以下のような問題がさらに発生する。まず、参照するルックアップテーブルを切り替える時点で、エンベロープトラッキング信号に不連続点が発生してしまう。そして、この不連続点の問題を解消するためにさらにルックアップテーブルが必要となる。このようにルックアップテーブルを参照すればするほど、効率の良い供給電力が行えるドレイン電圧の制御のためのエンベロープトラッキング信号の波形から離れてしまう。
開示の技術は、上記に鑑みてなされたものであって、ドレイン電圧の制御を行うデバイスの応答速度の限界及び非線形な応答特性に対応するとともに、元の送信信号のエンベロープに近い形でのエンベロープトラッキング信号を生成する増幅器、増幅器制御方法、及び送信機を提供することを目的とする。
本願の開示する増幅器は、一つの態様において、以下の各部を備える。エンベロープ検出部は、送信信号のエンベロープを検出する。そして、微分部は、前記エンベロープを時間で微分し微分成分を算出する。そして、タップは、直列に複数配置され、直列に並んだ一方の端部から他方の端部に向かって時刻毎に時系列に沿って一つ前の前記微分成分が順次入力される。そして、乗算器は、各前記タップに対応する乗算係数を有し、入力された微分成分に入力もとのタップに対応する前記乗算係数を乗算する。そして、第1選択部は、所定のタップに対して前記一方の端部側にある第1タップからの入力が正の微分成分の場合にのみ、前記第1タップからの出力を前記第1タップに対応する乗算器に入力する。そして、第2選択部は、前記所定のタップに対して前記他方の端部側にある第2タップからの入力が負の微分成分の場合にのみ、前記第2タップからの出力を前記第2タップに対応する乗算器に入力する。そして、総加算部は、時刻毎の各前記乗算器から出力される乗算結果を加算し、時系列的に並べる。そして、積分部は、前記総加算部により時系列的に並べられた加算結果を時間で積分しエンベロープトラッキング信号を生成する。そして、増幅部は、前記送信信号を増幅する。そして、電圧制御部は、前記エンベロープトラッキング信号を基に前記増幅部の電圧を制御する。
本願の開示する増幅器及び増幅器制御方法の一つの態様によれば、ドレイン電圧の制御をおこなうデバイスの応答速度の限界及び非線形な応答特性に対応するとともに、元の送信信号のエンベロープに近い形でのエンベロープトラッキング信号を生成することができる。そして、生成したエンベロープトラッキング信号に従ってドレイン電圧の制御を行うことで、信号の増幅における効率の良い電力供給が可能になるという効果を奏する。
図1は、実施例に係る送信機のブロック図である。 図2は、非線形微積フィルタの構成図である。 図3は、係数が乗算された微分成分の総加算を説明するための図である。 図4−1は、エンベロープに対し制御限界以下をFixした状態を説明するための図である。 図4−2は、非線形微積フィルタにより生成されたエンベロープトラッキング信号を説明するための図である。 図4−3は、非線形微積フィルタにより生成されたエンベロープトラッキング信号とエンベロープとの関係を説明するための図である。 図5は、非線形微積フィルタによるエンベロープトラッキング信号の生成の一例の図である。 図6は、非線形微積フィルタによる非線形性を持たせたエンベロープトラッキング信号の生成の一例の図である。 図7は、実施例に係る送信機による信号増幅のフローチャートである。 図8は、ドレイン電圧の制御を行う増幅器を用いた送信機の従来例のブロック図である。 図9は、ルックアップテーブルの一例の図である。 図10は、ルックアップテーブルを用いたエンベロープの変換処理を説明するための図である。
以下に、本願の開示する増幅器、増幅器制御方法及び送信機の実施例を図面に基づいて詳細に説明する。なお、この実施例により本願が開示する増幅器、増幅器制御方法及び送信機が限定されるものではない。
図1は、実施例に係る送信機のブロック図である。本実施例に係る送信機は、送信信号発生部21、エンベロープ検出部22、下限値フィックス部23、非線形微積フィルタ10、DAC24及びドレイン電圧制御部25を備えている。さらに、本実施例に係る送信機は、遅延部26、DAC27、アンプ28及びアンテナ29を備えている。
送信信号発生部21は、送信内容をデータとして含むデジタル信号である送信信号を生成する。そして、送信信号発生部21は、送信信号をエンベロープ検出部22及び遅延部26へ出力する。
エンベロープ検出部22は、送信信号の入力を送信信号発生部21から受ける。そして、エンベロープ検出部22は、送信信号に対しエンベロープ検波を行うことで送信信号のエンベロープを検出する。ここで、エンベロープ検出部22で検出されるエンベロープの値は、ある時刻におけるエンベロープの振幅を表している。言い換えれば、エンベロープの値は、時系列的に所定間隔で連続したエンベロープの振幅を表す値である。例えば、ある時刻tでのエンベロープの振幅の次の値は時刻t+1におけるエンベロープの振幅となり、一つ前の値は時刻t−1におけるエンベロープの振幅となる。
エンベロープ検出部22は、送信信号のエンベロープを下限値フィックス部23へ出力する。
下限値フィックス部23は、ドレイン電圧制御部25が電源電圧の制御を行うことができる下限値を予め記憶している。以下では、ドレイン電圧制御部25が電源電圧の制御を行うことができる下限値を「電源電圧制御下限値」という。
下限値フィックス部23は、エンベロープ検出部22から送信信号のエンベロープの入力を受ける。そして、下限値フィックス部23は、エンベロープの値のうち電源電圧制御下限値を下回る値を電源電圧制御下限値に変換する。言い換えると、下限値フィックス部23は、後述するフィルタ処理に用いられる信号の値がすべて電源電圧制御下限値以上の値となるように設定している。具体的には、例えば時刻tにおけるエンベロープの値が電源電圧制御下限値以下だった場合に、下限値フィックス部23は、時刻tにおけるエンベロープの値を電源電圧制御下限値とする。以下では、エンベロープの値のうち電源電圧制御下限値を下回る値を電源電圧制御下限値に変換する処理を「下限値以下をFix」と呼ぶことがある。
このように下限値以下をFixすることにより、ドレイン電圧制御部25に送られるエンベロープトラッキング信号が電源電圧制御下限値以上となり、電圧不足によるドレイン電圧制御部25の電源電圧の制御不能を回避することができる。
下限値フィックス部23は、エンベロープの値の下限値を電源電圧制御下限値に変更した信号を非線形微積フィルタ10へ出力する。
非線形微積フィルタ10は、微分部11、フィルタ処理部12、積分部13及びまるめ処理部14を備えている。図2は、非線形微積フィルタ10の構成図である。ここで、図2を参照して非線形微積フィルタ10の詳細を説明する。
微分部11は、符号反転部111、タップ112及び加算器113を備えている。
微分部11は、下限値フィックス部23から入力されたエンベロープの値の下限値を電源電圧制御下限値に変更した信号を受信する。以下では、このエンベロープの値の下限値を電源電圧制御下限値に変更した信号の値を単に「エンベロープの値」という。
そして、微分部11は、時系列に沿ってエンベロープの値を順次受信する。微分部11で受信されたエンベロープの値は、符号反転部111及び加算器113へ送信される。
符号反転部111は、受信した時刻t−1のエンベロープの値に対し−1を乗算し符号を反転させる。ここで、時刻tのエンベロープとは任意の時刻のエンベロープを指し、時刻t−1のエンベロープの値とは時系列的に時刻tの一つ前のエンベロープの値を指す。そして、符号反転部111は、符号を反転させた時刻t−1のエンベロープの値をタップ112へ出力する。
タップ112は、フリップフロップ回路である。タップ112は、符号反転部111から入力された符号を反転させた時刻t−1のエンベロープの値を、加算器113が時刻tのエンベロープの値の入力を受けるまで保持する。加算器113が時刻tのエンベロープの値の入力を受けると、タップ112は、符号を反転させた時刻tのエンベロープの値を加算器113へ出力する。
加算器113は、符号を反転させた時刻tのエンベロープの値の入力をタップ112から受ける。そして、加算器113は、受信した時刻tのエンベロープの値と、符号を反転させた時刻t−1のエンベロープの値とを加算する。言い換えれば、加算器113は、時刻tのエンベロープの値から時刻t−1のエンベロープの値を減算した値を算出する。この時刻tのエンベロープの値から時刻t−1のエンベロープの値を減算することが、微分部11による微分にあたる。そこで、以下では、時刻tのエンベロープの値から時刻t−1のエンベロープの値を減算した値を時刻tの微分成分という。そして、加算器113は、求めた時刻tの微分成分をフィルタ処理部12へ出力する。
加算器113は、時系列に沿って各時刻におけるエンベロープの微分成分を求め、その求めた微分成分をフィルタ処理部12へ順次出力する。
フィルタ処理部12は、タップ121a〜タップ121iを備えている。以下では、タップ121a〜タップ121iをそれぞれ区別しないときには、単に「タップ121」という。さらに、フィルタ処理部12は、各タップ121に対応するダイオード122、各タップ121に対応する係数C(p)又はC(n)を記憶している係数記憶部123、及び各タップ121に対応する乗算器124を備えている。ここで、pは0を含む負の整数、nは0を含む正の整数であり、p+nはタップ121の個数に1を加えた数である。さらに、フィルタ処理部12は、総加算部125を備えている。
タップ121a〜タップ121iは図2に示すように直列に並んでいる。タップ121aは、加算器113から微分成分の入力を受ける。そして、タップ121aは、新たな微分成分を加算器113から受けるタイミングで、自己が保持する微分成分を直列に並んだ次のタップ121bへ出力する。同様に、各タップ121は、新たな微分成分の入力を受けるタイミングで、自己が保持している微分成分をそれぞれ直列に並んだ次のタップ121へ出力する。次のタップとは、具体的には、タップ121bならばタップ121c、タップ121cならばタップ121dを指す。そして、タップ121iは、新たな微分成分の入力をタップ121hから受けるタイミングで、自己が保持している微分成分を廃棄する。
すなわち、タップ121aが時刻tの微分成分を保持している場合、タップ121bには時刻t−1の微分成分が、タップ121cには時刻t−2の微分成分が、・・・・、タップ121iには時刻t−8の微分成分が保持されている。
そして、各タップ121は、それぞれに接続されているダイオード122に保持している微分成分を出力する。
ここで、本実施例ではタップ121eが直列に並んだタップの中央のタップである。このように、直列に並んでいるタップのうち中央のタップを「センタータップ」という。
ダイオード122には、正の値のみ選択して通すダイオード122と、負の値のみを選択して通すダイオード122とがある。図2で紙面の下向きの三角で表されているダイオード122が正の値のみ選択して通すダイオード122であり、紙面の上向きの三角で表されているダイオード122が負の値のみ選択して通すダイオード122である。センタータップより加算器113側に配置されたタップ121には、正の値のみ選択して通すダイオード122が接続される。また、センタータップに対し加算器113とは反対側の位置に配置されたタップ121には、負の値のみ選択して通すダイオード122が接続される。さらに、センタータップには、正の値のみ選択して通すダイオード122及び負の値のみを選択して通すダイオード122の2つが接続される。本実施例では、タップ121a〜121dに正の値のみ選択して通すダイオード122が接続され、タップ121f〜121iに負の値のみ選択して通すダイオード122が接続される。そして、タップ121eに、正の値のみ選択して通すダイオード122及び負の値のみを選択して通すダイオード122の両方が接続されている。
正の値のみ選択して通すダイオード122は、タップ121から入力された微分成分が正の値の場合には、その微分成分を自己に接続された乗算器124へ出力する。また、正の値のみ選択して通すダイオード122は、タップ121から入力された微分成分が負の値の場合には、その微分成分を廃棄する。
負の値のみ選択して通すダイオード122は、タップ121から入力された微分成分が負の値の場合には、その微分成分を自己に接続された乗算器124へ出力する。また、負の値のみ選択して通すダイオード122は、タップ121から入力された微分成分が正の値の場合には、その微分成分を廃棄する。
すなわち、タップ121a〜121dのそれぞれに対応する乗算器124には、タップ121a〜121dが正の値の微分成分を保持している場合にのみ微分成分が入力される。また、タップ121f〜121iに対応する乗算器124には、121f〜121iが負の値の微分成分を保持している場合にのみ微分成分が入力される。そして、センタータップであるタップ121eが保持している微分成分が正の値の場合には、正の値のみ選択して通すダイオード122に接続された乗算器124に微分成分が入力される。また、センタータップであるタップ121eが保持している微分成分が負の値の場合には、負の値のみ選択して通すダイオード122に接続された乗算器124に微分成分が入力される。
係数記憶部123は、各タップ121に対応する予め決められた係数を記憶している。そして、正の値のみ選択して通すダイオード122に対応する係数記憶部123は、C(p)(pは0を含む負の整数)を記憶し、負の値のみ選択して通すダイオード122に対応する係数記憶部123は、C(n)(nは0を含む正の整数)を記憶している。ここで、p+nはタップの個数に1を加えた数であり、且つ|p|=|n|である。本実施例ではタップ121の数が9個なので、pは−4〜0の整数であり、nは0〜4の整数である。具体的には、タップ121a〜121dに対応する係数記憶部123はそれぞれC(−4)、C(−3)、C(−2)、C(−1)を記憶している。また、タップ121f〜121iに対応する係数記憶部123はそれぞれC(1)、C(2)、C(3)、C(4)を記憶している。さらに、タップ121eに対応する係数記憶部123で、且つ正の値のみ選択して通すダイオード122に対応する係数記憶部123はC(p)=C(0)を、負の値のみ選択して通すダイオード122に対応する係数記憶部123はC(n)=C(0)を記憶している。すなわち、C(−4)〜C(0)は正の値の微分成分用の係数であり、C(0)〜C(4)は負の値の微分成分用の係数となる。このように、センタータップより加算器113側のタップ121には正の値の微分成分用の係数、センタータップに対し加算器113とは反対側のタップ121には負の値の微分成分用の係数が配置される。これにより、エンベロープのピークの位置で微分成分を0にすることができる。このように、エンベロープのピークの位置で微分成分を0とすることで、エンベロープのピークの点のタイミングと、エンベロープトラッキング信号のピークの点のタイミングとを一致させることができる。以下では、このセンタータップに対する正の値の微分成分用の係数及び負の値の微分成分用の係数の配置の条件を「条件1」という。
次に、係数であるC(p)及びC(n)を決定するための条件として、C(p)の総和とC(n)の総和とを等しくする条件がある。C(p)の総和とC(n)の総和とを等しくすることで、エンベロープを変換処理して生成するエンベロープトラッキング信号の開始時の値と終了時の値とが一致する。ここで、開始時の値とはエンベロープトラッキング信号の時間的に最初の値であり、終了時の値とはエンベロープトラッキング信号の時間的に最後の値である。ここで、例えば、本実施例と異なりC(p)の総和がC(n)の総和よりも大きくなるように設定すると、正の値の微分成分の係数の総和が負の値の微分成分の係数の総和より大きくなることになる。この場合、エンベロープトラッキング信号の波形における減少分よりも増加分の方が大きくなってしまう。そのため、エンベロープトラッキング信号の値が増加する一方となり、エンベロープトラッキング信号が発散してしまう。以下では、この正の値の微分成分用の係数の総和と負の値の微分成分用の係数の総和を等しくする条件を「条件2」という。
条件1と条件2を満たすことで、非線形微積フィルタ10は、エンベロープトラッキング信号のピークのタイミングと元のエンベロープのピークのタイミングと一致し、且つそのピークの値も一致するエンベロープトラッキング信号を生成することができる。
さらに、これらの係数は、ドレイン電圧制御部25の応答特性にエンベロープトラッキング信号が対応するように設定されることが望ましい。係数の0の個数と係数の大きさを変化させることで、応答特性に対応するエンベロープトラッキング信号を生成ことができる。なぜなら、係数が正又は負の値から係数が0に移行するとその時点で波が終了するので、0の値の係数を増加させることで波の周期を短くできる。また、係数を大きくすれば波の振幅を大きくすることができる。例えば、ドレイン電圧制御部25が立ち上がりの応答は鈍いが立ち下りの応答は早い応答特性の場合には、負の値の微分成分に対する係数のうち0である係数の個数を正の値の微分成分に対する係数に比べて多くすることで応答特性に対応できる。具体的には(C(−4)、C(−3)、C(−2)、C(−1)、C(0))=(1/5、1/5、1/5、1/5、1/5)とし、(C(0)、C(1)、C(2)、C(3)、C(4))=(1/3、1/3、1/3、0、0)とするなどでよい。この係数を用いることで、立ち上がりが緩やかで立ち下りが急峻なエンベロープトラッキング信号が生成できる。
乗算器124は、自己に接続されているダイオード122から微分成分の入力を受ける。そして、乗算器124は、係数記憶部123から各タップ121に対応する係数であるC(p)又はC(n)を取得する。そして、乗算器124は、ダイオード122から受信した微分成分と係数記憶部123から取得した係数とを乗算する。そして、各乗算器124は、計算結果を総加算部125へ出力する。ここで、正の値のみ選択して通すダイオード122から入力された微分成分に対してC(p)を乗算する乗算器124が第1の乗算器の一例である。また、負の値のみ選択して通すダイオード122から入力された微分成分に対してC(n)を乗算する乗算器124が第2の乗算器の一例である。
総加算部125は、計算結果の入力を各乗算器124から受ける。そして、総加算部125は、それぞれの計算結果を総加算する。ここで、総加算部125による総加算について図3を参照して説明する。図3は、係数が乗算された微分成分の総加算を説明するための図である。ここで、図3は、エンベロープの微分成分の乗算結果を総加算している状態を模式的に示している。図3の横軸は時間を表している。そして、横軸210aのグラフはタップ121aの保持する微分成分に対する処理を示している。同様に、横軸210b〜210iのグラフは、それぞれタップ121b〜121iが保持する微分成分に対する処理を示している。そして、さらに横軸220のグラフΣは微分成分211を乗算した計算結果の総加算を行った状態を示すグラフである。
あるエンベロープの値に対する微分成分が微分成分211である。そして、グラフ210aは、ある時刻tにおいてタップ121aが微分成分211を保持している。次のタイミングである時刻t+1では、グラフ210aが示すように、タップ121bが微分成分211を保持している。そして、時刻tでタップ121aが保持する微分成分211に対し乗算器124がC(−4)を乗算した結果が計算結果211aである。また、時刻t+1でタップ121bが保持している微分成分211に対し乗算器124がC(−3)を乗算した結果が計算結果211bである。同様に、異なる時刻でタップ121c〜121iのそれぞれが微分成分211を保持する場合の、その微分成分211に対する係数の乗算結果が、計算結果211c〜211iである。また、時刻tでタップ121が保持する微分係数にC(−3)を乗算した結果が212bである。同様に、時刻tでタップ121c〜121iのそれぞれが保持する微分係数に対する係数の乗算結果が213c、214d、215e、〜219iである。
そして、総加算部125は、時刻tでタップ121a〜121fのそれぞれが保持する微分成分に係数を乗算した計算結果211a、計算結果212b、計算結果213c、計算結果214d、計算結果215e、〜計算結果219iを加算する。この加算により、総加算部125は、時刻tにおける各微分係数の乗算結果の加算結果221を取得する。総加算部125は、同様の加算を時刻t+1でタップ121a〜121fのそれぞれが保持する微分成分に係数を乗算した計算結果の加算を行う。このように、総加算部125は各時刻における乗算結果に対する加算を順次行っていく。そして、総加算部125は、グラフ222で示すように加算結果を時系列的に並べる。このようにして、総加算部125は、エンベロープの値の微分成分を乗算した計算結果の総加算を行う。そして、総加算部125は、総加算の結果を積分部13へ出力する。
積分部13は、総加算部125から総加算の結果の入力を受ける。そして、積分部13は、総加算の結果に対して時間で積分を行う。この積分した結果が図4の横軸230を有するグラフ130で表されるようなグラフとなる。例えば、微分成分211を積分した結果は、グラフ130の中の点線で表される部分となる。そして、積分部13は、まるめ処理部14に積分結果を出力する。
まるめ処理部14は、積分部13から積分結果の入力を受ける。そして、まるめ処理部は積分結果に対してまるめ処理を行う。まるめ処理部14は、例えば、積分結果を四捨五入することで、積分結果の桁数をドレイン電圧の制御に用いることができる有効桁に合わせる。また、まるめ処理部14は、例えば、積分結果のうち電圧の飽和が発生する部分を切り取る。このように、まるめ処理部14が電圧の飽和する部分を切り取ることで、無駄な電力の消費をより抑えることができる。そして、まるめ処理部14は、まるめ処理を行った積分結果であるエンベロープトラッキング信号をDAC24へ出力する。
DAC24は、まるめ処理部14からエンベロープトラッキング信号の入力を受ける。そして、DAC24は、デジタル信号であるエンベロープトラッキング信号をアナログ信号に変換する。そして、DAC24は、アナログ化したエンベロープトラッキング信号をドレイン電圧制御部25へ出力する。
ドレイン電圧制御部25は、エンベロープトラッキング信号の入力をDAC24から受信する。そして、ドレイン電圧制御部25は、エンベロープトラッキング信号に従ってアンプ28のドレイン電圧を制御する。このドレイン電圧制御部25は、電圧制御部の一例である。そして、ドレイン電圧は、送信信号の増幅に用いる電圧の一例である。
ここで、エンベロープトラッキング信号は、非線形微積フィルタ10によって、ピークのタイミングと値が元のエンベロープと一致し無駄な電力消費を抑え、且つドレイン電圧制御部25の応答特性に応じた信号として生成されている。ドレイン電圧制御部25は、このようなエンベロープトラッキング信号に従ってドレイン電圧の制御を行うことにより、自己の応答特性の下で無駄な電力消費を抑えたドレイン電圧の制御を行うことができる。
遅延部26は、送信信号の入力を送信信号発生部21から受ける。そして、遅延部26は、エンベロープ検出部22、下限値フィックス部23及び非線形微分フィルタ10での処理の時間分だけ送信信号を遅延させる。そして、遅延部26は、送信信号をDAC27へ出力する。
DAC27は、送信信号の入力を遅延部26から受ける。そして、DAC27は、送信信号をアナログ信号に変換する。そして、DAC27は、アナログ化した送信信号をアンプ28へ出力する。
アンプ28は、送信信号の入力をDAC27から受ける。そして、アンプ28は、ドレイン電圧制御部25により制御されるドレイン電圧を用いて、送信信号を増幅する。そして、アンプ28は、アンテナ29を介して増幅した送信信号を送出する。このアンプ28は、増幅部の一例である。
次に図4−1〜図4−3を参照して、下限値フィックス部23及び非線形微積フィルタ10による処理をさらに具体的に説明する。ここで、図4−1は、エンベロープに対し下限値以下をFixした状態を説明するための図である。図4−2は、非線形微積フィルタにより生成されたエンベロープトラッキング信号を説明するための図である。図4−3は、非線形微積フィルタにより生成されたエンベロープトラッキング信号とエンベロープとの関係を説明するための図である。図4−1〜図4−3のグラフはいずれも、横軸は時間を表し、縦方向はエンベロープの値又はエンベロープトラッキング信号の値を表している。
まず、下限値フィックス部23は、図4−1に示すエンベロープ300をエンベロープ検出部22から受信する。そして、下限値フィックス部23は、電源電圧制御下限値301以下にあるエンベロープ300の値を電源電圧制御下限値301に変換し、エンベロープ300の下限値をFixした曲線302を生成する。図4−1に示すように、曲線302は、エンベロープ300の値が電源電圧制御下限値301より高いところでは、エンベロープ300の波形と一致しており、それ以外の部分では電源電圧制御下限値301の直線に一致している。
この曲線302では、エンベロープ300の波形と一致している部分と電源電圧制御下限値301の部分との交点303〜306において、急な変化が発生している。そのため、ドレイン電圧制御部25が、この曲線302に従ってドレイン電圧を制御した場合、交点303〜306においてドレイン電圧制御部25の応答が追いつかなくなる。したがって、交点303〜306において、ドレイン電圧制御部25はドレイン電圧の制御ができなくなってしまう。
そこで、非線形微積フィルタ10は、この交点303〜306における波形をなだらかにするようにフィルタ処理を行う。
非線形微積フィルタ10は、曲線302を時間で微分し、予め決められた係数を乗算し、それらの結果を時間で積分することで、図4−2におけるエンベロープトラッキング信号310を生成する。ここで、係数はドレイン電圧制御部25の応答特性に応じて決められている。そして、このドレイン電圧制御部25の応答特性に応じた形状の波を作ることで、図4−2のように曲線302における交点303〜306がなだらかになったエンベロープトラッキング信号310の波形が得られる。
この非線形微積フィルタ10が生成したエンベロープトラッキング信号310と元のエンベロープ300とを重ね合わせると、図4−3のようになる。図4−3のピーク311、312のように、電源電圧制御下限値301を上回る範囲のエンベロープ300のピークとエンベロープトラッキング信号310のピークとは、タイミング及び値が一致する。
このように、下限値フィックス部23及び非線形微積フィルタ10は、エンベロープトラッキング信号310を生成する。
次に、図5及び図6を参照して、非線形微積フィルタ10の生成するエンベロープトラッキング信号の具体的な例を説明する。図5は、非線形微積フィルタによるエンベロープトラッキング信号の生成の一例の図である。図6は、非線形微積フィルタによる非線形性を持たせたエンベロープトラッキング信号の生成の一例の図である。以下では、正の値の微分成分を「正成分」、負の値の微分成分を「負成分」という。
まず、図5を参照して、非線形微積フィルタ10による移動平均を用いたエンベロープトラッキング信号の生成について説明する。ここでは、Cp及びCnとして各微分成分の移動平均を算出する係数が選ばれている。非線形微積フィルタ10は、図5に示すエンベロープ400の入力を受ける。以下の計算では、エンベロープ400をEと表す。非線形微積フィルタ10はエンベロープ400を時間で微分し、微分成分であるdE/dtを求める。この時、dE/dtは図5に示すように、エンベロープ400における増加部分では正成分401となり、エンベロープ400における減少部分では負成分402となる。さらに、エンベロープ400のピークに対応する点403では0となる。ここで、エンベロープ400は左右対称であるので、正成分401と負成分402は符号が反対で同じ形状の波形になる。
そして、非線形微積フィルタ10は、dE/dtにフィルタ処理を行う。ここでは、フィルタ処理として移動平均を用いるので、フィルタ処理によりdE/dtは平滑化され曲線404及び曲線405のようになる。このとき、図5に示すように、正成分401のフィルタ処理後の波形と負成分402のフィルタ処理後の波形とは同じ形状を維持する。ここで、正成分401に対するフィルタ処理をF(dE/dt)と表し、負成分402に対するフィルタ処理をG(dE/dt)と表す。
そして、非線形微積フィルタ10は、曲線404及び曲線405を積分し、エンベロープトラッキング信号410を生成する。すなわち、ここで、エンベロープトラッキング信号410をE’とすると、非線形微積フィルタ10は、E’=∫{F(dE/dt)+G(dE/dt)}dtを算出する。
このように生成された、エンベロープトラッキング信号410は元のエンベロープ400と比較して、図5に示すようにピークが一致し、且つなだからになっている。
次に、図6を参照して、非線形微積フィルタ10による非線形性を持たせたエンベロープトラッキング信号の生成について説明する。ここでは、ドレイン電圧制御部25の応答速度が、立ち上がりで反応が鈍く、立ち下りで反応が早い場合で説明する。図6は、タップ121が11個ある場合とする。この場合係数C(p)及びC(n)では、pが−5〜0、nが0〜5である。
立ち上がりで反応が鈍いので、立ち上がりを調整に用いる正成分に対する係数C(p)は、ドレイン電圧制御部25の応答速度に応じて正成分の波形をなだらかにするように選択される。逆に、立ち下りで反応が早いので、立ち下りを調整に用いる負成分に対する係数C(n)は、なるべく元の波形に近い、正成分の波形よりも急な変化の波形になるように選択される。ここで、正成分に対するフィルタ処理をF(dE/dt)と表し、負成分に対するフィルタ処理をG(dE/dt)と表す。さらに、ここでは、フィルタ処理F及びGにおけるそれぞれの係数を(a、b、c、d、e、f)と表す。このとき、それぞれフィルタ処理の係数は、例えばF=(1/6、1/6、1/6、1/6、1/6、1/6)、G=(1/4、1/4、1/4、1/4、0、0)と選択される。
ここで、係数が0ならばその時点で波形の山が終わるので、係数として0が多いほど波形は急になる。そのため、この係数を使って、エンベロープ500の微分係数に対しフィルタ処理を行うと、図6で示すなだらかな波形を有する曲線501と急峻な波形を有する曲線502が求められる。そして、曲線501及び曲線502に対し時間で積分を行うと、エンベロープトラッキング信号510が生成できる。以上のようなフィルタ処理を行うと、図6に示すように、エンベロープトラッキング信号510は、波の立ち上がりがなだらかで、波の立ち下りが急な波形となる。この波形に従ってドレイン電圧を制御することで、ドレイン電圧制御部25の立ち上がりの反応が鈍く立ち下りの反応が早いという応答特性に対応した制御を行うことができる。
次に、図7を参照して本実施例に係る送信機の動作の流れについて説明する。図7は、実施例に係る送信機による信号増幅のフローチャートである。
エンベロープ検出部22は、送信信号の入力を送信信号発生部21から受ける。そしてエンベロープ検出部22は、送信信号のエンベロープを検出する(ステップS101)。
下限値フィックス部23は、エンベロープ検出部22で検出されたエンベロープの値で電源電圧制御下限値以下のものを電源電圧制御下限値に変換し、制限限界以下をFixする(ステップS102)。
微分部11は、下限値フィックス部23によってエンベロープの制限限界以下がFixされた波形を微分し微分成分を算出する(ステップS103)。
微分部11は、算出した微分成分を順次フィルタ処理部12のタップ121aに入力する。そして、各タップ121は次のタップに保持している微分成分を入力する。これにより、各タップ121に微分成分が入力される(ステップS104)。
乗算器124は、センタータップより微分部11側に配置された各タップ121が正の値の微分成分を保持している場合に、かかるタップ121に対応する係数Cpを乗算する。また、乗算器124は、センタータップより微分部11と反対側に配置された各タップ121が負の値の微分成分を保持している場合にかかるタップ121に対応する係数Cnを乗算する(ステップS105)。
総加算部125は、乗算器124から出力された計算結果の総加算を行う(ステップS106)。
積分部13は、係数を乗算した微分成分を総加算した結果の入力を総加算部125から受ける。そして、積分部13は、その総加算の結果を時間で積分する(ステップS107)。
まるめ処理部14は、積分部13の積分結果の入力を受ける。そして、まるめ処理部14は、積分結果にまるめ処理を実行する(ステップS108)。
ステップS103〜ステップS108により、非線形微積フィルタ10はエンベロープトラッキング信号を生成する。
DAC24は、非線形微積フィルタ10により生成されたエンベロープトラッキング信号をアナログ信号に変換する(ステップS109)。
ドレイン電圧制御部25は、エンベロープトラッキング信号に従ってアンプ28のドレイン電圧を制御する(ステップS110)。
アンプ28は、遅延部26で所定時間遅延されDAC27でアナログ信号に変換された送信信号を受信する。そして、アンプ28は、ドレイン電圧制御部25によって制御されたドレイン電圧を用いて送信信号を増幅する(ステップS111)。
上述してきたように、本実施例に係る増幅器は、元のエンベロープのピークにタイミング及び値が一致するピークを有するエンベロープトラッキング信号を生成できる。そして、本実施例に係る増幅器は、電力消費に無駄のない制御ができるエンベロープトラッキング信号を生成できる。さらに、本実施例に係る増幅器は、ドレイン電圧を制御するデバイスの応答特性に応じた制御ができるエンベロープトラッキング信号を生成できる。すなわち、本実施例に係る増幅器は、ドレイン電圧の制御をおこなうデバイスの応答速度の限界及び非線形特性に対応するとともに、元の送信信号のエンベロープに近い形でのエンベロープトラッキング信号を生成できる。これにより、本実施例に係る増幅器は、消費電力に無駄のないデバイスの応答特性に応じたドレイン電圧の制御を行うことができる。
以上の各実施例を含む実施形態に関し、さらに以下の付記を開示する。
(付記1)送信信号のエンベロープを検出するエンベロープ検出部と、
前記エンベロープを時間で微分し微分成分を算出する微分部と、
前記微分成分に対しフィルタ処理を行うフィルタ処理部と、
前記フィルタ処理を行った各微分成分を時間で積分しエンベロープトラッキング信号を生成する積分部と、
前記送信信号を増幅する増幅部と、
前記エンベロープトラッキング信号を基に前記増幅部における前記送信信号の増幅に用いる電圧を制御する電圧制御部と
を備えたことを特徴とする増幅器。
(付記2)前記フィルタ処理部は、それぞれの前記微分成分に所定の係数を乗算することによりフィルタ処理を行うことを特徴とする付記1に記載の増幅器。
(付記3)前記フィルタ処理部は、
直列に複数配置され、直列に並んだ一方の端部から他方の端部に向かって時系列に沿って一つ前の前記微分成分が順次入力されるタップと、
直列に並んだ前記タップのうち列の中央の前記タップに入力される前記微分成分より時系列的に前の微分成分が入力されるタップが正の微分成分を保持する場合に、それぞれのタップに対応する所定の係数を乗算する第1の乗算器と、
直列に並んだ前記タップのうち列の中央の前記タップに入力される前記微分成分より時系列的に後の微分成分が入力されるタップが負の微分成分を保持する場合にそれぞれのタップに対応する所定の係数を乗算する第2の乗算器と、
前記第1の乗算器及び前記第2の乗算器による乗算結果を総加算する総加算部と
を備えることを特徴とする付記1に記載の増幅器。
(付記4)前記第1の乗算器が乗算に用いる所定の係数の総和と前記第2の乗算器が乗算に用いる所定の係数の総和とが等しくなることを特徴とする付記3に記載の増幅器。
(付記5)前記所定の係数は、0の個数と値の大きさを調整することにより、前記電圧制御部の応答特性に対応するように選択されたことを特徴とする付記2乃至付記4のいずれか一つに記載の増幅器。
(付記6)前記微分部は、エンベロープの下限値を前記電圧制御部が電源電圧の制御を行える下限値に変換することを特徴とする付記1乃至付記5のいずれか一つに記載の増幅器。
(付記7)前記積分部は、積分結果に対してまるめ処理を行うことを特徴とする付記1乃至付記6までのいずれか一つに記載の増幅器。
(付記8)送信信号のエンベロープを検出するエンベロープ検出ステップと、
前記エンベロープを時間で微分し微分成分を算出する微分ステップと、
前記微分成分に対しフィルタ処理を行うフィルタ処理ステップと、
前記フィルタ処理を行った各微分成分を積分し積分結果を算出する積分ステップと、
前記積分結果を基に前記送信信号の増幅に用いる電圧を制御する電圧制御ステップと、
制御された前記電圧に従って前記送信信号を増幅する増幅ステップと
を備えたことを特徴とする増幅器制御方法。
(付記9)送信信号を発生する送信信号発生部と、
前記送信信号のエンベロープを検出するエンベロープ検出部と、
前記エンベロープを時間で微分し微分成分を算出する微分部と、
前記微分成分に対しフィルタ処理を行うフィルタ処理部と、
前記フィルタ処理を行った各微分成分を積分しエンベロープトラッキング信号を生成する積分部と、
前記送信信号を増幅し送信する増幅部と、
前記エンベロープトラッキング信号を基に前記増幅部における送信信号の増幅に用いる電圧を制御する電圧制御部と
を備えたことを特徴とする送信機。
1 エンベロープ検出部
2 微分部
3 フィルタ処理部
4 積分部
5 電圧制御部
10 非線形微積フィルタ
11 微分部
12 フィルタ処理部
13 積分部
14 まるめ処理部
21 送信信号発生部
22 エンベロープ検出部
23 下限値フィックス部
24 DAC(Digital Analog Converter)
25 ドレイン電圧制御部
26 遅延部
27 DAC(Digital Analog Converter)
28 アンプ
29 アンテナ

Claims (5)

  1. 送信信号のエンベロープを検出するエンベロープ検出部と、
    前記エンベロープを時間で微分し微分成分を算出する微分部と、
    直列に複数配置され、直列に並んだ一方の端部から他方の端部に向かって時刻毎に時系列に沿って一つ前の前記微分成分が順次入力されるタップと、
    各前記タップに対応する乗算係数を有し、入力された微分成分に入力もとのタップに対応する前記乗算係数を乗算する乗算器と、
    所定のタップに対して前記一方の端部側にある第1タップからの入力が正の微分成分の場合にのみ、前記第1タップからの出力を前記第1タップに対応する乗算器に入力する第1選択部と、
    前記所定のタップに対して前記他方の端部側にある第2タップからの入力が負の微分成分の場合にのみ、前記第2タップからの出力を前記第2タップに対応する乗算器に入力する第2選択部と、
    時刻毎の各前記乗算器から出力される乗算結果を加算し、時系列的に並べる総加算部と、
    前記総加算部により時系列的に並べられた加算結果を時間で積分しエンベロープトラッキング信号を生成する積分部と、
    前記送信信号を増幅する増幅部と、
    前記エンベロープトラッキング信号を基に前記増幅部における前記送信信号の増幅に用いる電圧を制御する電圧制御部と
    を備えたことを特徴とする増幅器。
  2. 前記第1タップに対応する乗算器が乗算に用いる乗算係数の総和と前記第2タップに対応する乗算器が乗算に用いる乗算係数の総和とが等しくなることを特徴とする請求項1に記載の増幅器。
  3. 前記乗算係数は、0の個数と値の大きさを調整することにより、前記電圧制御部の応答特性に対応するように選択されたことを特徴とする請求項1又は2に記載の増幅器。
  4. 送信信号のエンベロープを検出するエンベロープ検出ステップと、
    前記エンベロープを時間で微分し微分成分を算出する微分ステップと、
    直列に複数配置されたタップの直列に並んだ一方の端部から他方の端部に向かって時刻毎に時系列に沿って一つ前の前記微分成分を順次入力する微分成分入力ステップと、
    所定のタップに対して前記一方の端部側にある第1タップからの入力が正の微分成分の場合にのみ、前記第1タップからの出力を前記第1タップに対応する乗算器に入力する第1入力ステップと、
    前記所定のタップに対して前記他方の端部側にある第2タップからの入力が負の微分成分の場合にのみ、前記第2タップからの出力を前記第2タップに対応する乗算器に入力する第2入力ステップと、
    乗算器に入力された微分成分に入力もとのタップに対応する乗算係数を乗算する乗算ステップと、
    時刻毎の各前記乗算器から出力される乗算結果を加算し、時系列的に並べる加算ステップと、
    時系列的に並べられた加算結果を時間で積分し積分結果を算出する積分ステップと、
    前記積分結果を基に前記送信信号の増幅に用いる電圧を制御する電圧制御ステップと、
    制御された前記電圧に従って前記送信信号を増幅する増幅ステップと
    を備えたことを特徴とする増幅器制御方法。
  5. 送信信号を発生する送信信号発生部と、
    前記送信信号のエンベロープを検出するエンベロープ検出部と、
    前記エンベロープを時間で微分し微分成分を算出する微分部と、
    直列に複数配置され、直列に並んだ一方の端部から他方の端部に向かって時刻毎に時系列に沿って一つ前の前記微分成分が順次入力されるタップと、
    各前記タップに対応する乗算係数を有し、入力された微分成分に入力もとのタップに対応する前記乗算係数を乗算する乗算器と、
    所定のタップに対して前記一方の端部側にある第1タップからの入力が正の微分成分の場合にのみ、前記第1タップからの出力を前記第1タップに対応する乗算器に入力する第1選択部と、
    前記所定のタップに対して前記他方の端部側にある第2タップからの入力が負の微分成分の場合にのみ、前記第2タップからの出力を前記第2タップに対応する乗算器に入力する第2選択部と、
    時刻毎の各前記乗算器から出力される乗算結果を加算し、時系列的に並べる総加算部と、
    前記総加算部により時系列的に並べられた加算結果を時間で積分しエンベロープトラッキング信号を生成する積分部と、
    前記送信信号を増幅し送信する増幅部と、
    前記エンベロープトラッキング信号を基に前記増幅部における前記送信信号の増幅に用いる電圧を制御する電圧制御部と
    を備えたことを特徴とする送信機。
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