JP5524954B2 - 有機el表示パネルとその製造方法 - Google Patents

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Description

本発明は、発光素子を配列した発光表示パネル及びその製造方法に関し、特に、有機電界発光素子(以下「有機EL素子」と称する)をマトリック状に配列した有機EL表示パネルに関する。
近年、発光型のディスプレイとして、基板上に行列方向に沿って有機EL素子を複数配列した有機EL表示パネルが、小型電子機器のディスプレイとして実用化されている。各有機EL素子は、陽極と陰極の一対の電極対の間に有機発光材料を含む発光層が配設された基本構造を有し、駆動時には、一対の電極対間に電圧を印加し、陽極から発光層に注入されるホールと、陰極から発光層に注入される電子との再結合に伴って発生する電流駆動型の発光素子である。
この有機EL表示パネルは、各有機EL素子が自己発光を行うので視認性が高く、完全固体素子であるため耐衝撃性に優れる。
有機ELディスプレイにおいて、一般に発光層は、EL素子ごとに絶縁材料からなる隔壁(バンク)で仕切られていて、この隔壁によって発光層の形状が規定されている。また、陽極と発光層との間には、ホール注入層、ホール輸送層、ホール注入兼輸送層といった有機層が必要に応じて介挿される。また、陰極と発光層との間にも、必要に応じて電子注入層、電子輸送層または電子注入兼輸送層が介挿される。
フルカラー表示の有機ELディスプレイにおいては、このような有機EL素子が、RGB各色のサブピクセルを形成し、隣り合うRGBのサブピクセルが合わさって一画素が形成されている。
各有機EL素子の発光層や電荷注入層を形成する上で、隣接する各有機EL素子同士を仕切る隔壁を基板上に形成しておいて、高分子材料や薄膜形成性の良い低分子を含むインクを、インクジェット等で塗布するウェット方式が多く用いられている。
このウェット方式によれば、大型のパネルにおいても有機層や発光層を比較的容易に形成することができる。
代表的なインクジェット方式では、作業テーブルの上に塗布対象の基板を載置し、当該基板上を行列方向のいずれかの方向に沿って横断するようにインクジェットヘッドを移動させ、基板上の隔壁で区画された各素子形成領域に、有機層、発光層など形成するための有機材料と溶媒を含む溶液(以下、単に「インク」と称する。)の液滴をノズルから吐出させる(特許文献1参照)。
ここで、通常、発光層を形成するのに用いるインクは、色ごとに異なっているが、有機層を形成するインクは全ての色で共通のものを用いる。
このようにして有機ELパネルを製造する上で、基本的に、各有機EL素子の特性を色ごとに揃えることが必要である。そのため、インクジェット方式でインクを塗布する工程において、ノズルから各画素にインクを液滴単位で供給するときに、各素子に対して吐出するインクの液滴数は同じにして、各素子形成領域に均一的にインクを吐出し、同じ色の各素子形成領域における有機層の膜厚、並びに発光層の膜厚を揃えるようにしている。
特開2003−241683号公報
ところで、各有機EL素子の発光効率を高めるのに適した有機層の膜厚は、発光色の波長に依存する。
すなわち、赤色光と緑色光と青色光では、その波長の違いにより、有機EL素子内での最適な光路長(共振条件)が異なるので、各色サブピクセルにおいて、発光色の波長に合わせて有機層の膜厚を微調整することが発光効率を高める上で望ましい。
しかし、実際にウェット方式で有機層を形成するときには、サブピクセルの色ごとに有機層の膜厚を微調整することは実際上難しい。
具体的には、上記のように有機層の材料を含むインクは全ての色で共通とし、各サブピクセルに対して供給する有機層形成用のインク量を一定にしている。例えば、インクジェット方式で有機層のインクを塗布する場合、各色有機EL素子形成領域に対して吐出するインクの液滴数は共通とし、且つノズルから吐出されるインク一滴あたりの体積も一定にしながら行っている。
ここで、インクジェット方式の場合、サブピクセルの色ごとに滴下するインク液滴数を変更することによって有機層の膜厚を調整することも考えられるが、各サブピクセルに供給するインク量は、インク液滴単位でしか変更することはできないので、やはり、サブピクセルの色ごとに有機層の膜厚を微調整することは実際上難しい。
本発明はこのような課題に鑑みてなされたものであって、有機EL表示パネルにおいて、有機層をウェット方式で形成しながら、発光色ごとに有機層の膜厚を容易に微調整できるようにして、発光効率の優れたものを提供することを目的とする。
上記課題を解決するために、本発明の一態様における有機EL表示パネルでは、第1色用の第1電極板をライン状に複数含む第1電極板群と、第1電極板群に隣接して形成され第2色用の第2電極板をライン状に複数含む第2電極板群と、第1電極板群における第2電極板群と反対側の縁に沿って形成された第1隔壁と、第1電極板群及び第2電極板群における互いに隣接する縁に沿って形成された第2隔壁と、第2電極板群における第1電極板群と反対側の縁に沿って形成された第3隔壁と、第1隔壁と第2隔壁との間に沿って第1電極板群の上方に形成された第1有機機能層と、第2隔壁と第3隔壁との間に沿って第2電極板群の上方に形成された第2有機機能層と、第1有機機能層及び第2有機機能層の上方に設けられた対向電極と、を具備した有機EL表示パネルにおいて、第1電極板群に含まれる各第1電極板及び第2電極板群に含まれる各第2電極板に、窪み部を設け、第1電極板群に含まれる各第1電極板に形成された窪み部の体積を、第2電極板群に含まれる各第2電極板に形成された窪み部の体積より大きくし、第1電極板群に含まれる各第1電極板の領域に対応する第1有機機能層の体積を、第2電極板群に含まれる各第2電極板の領域に対応する第2有機機能層の体積と同一又は同一の近傍値の範囲内とし、第1電極板群に含まれる各第1電極板に形成された窪み部に第1有機機能層の一部が入り込む量が、第2電極板群に含まれる各第2電極板に形成された窪み部に第2有機機能層の一部が入り込む量よりも多いことにより、窪み部以外の領域における第1有機機能層の膜厚を、窪み部以外の領域における第2有機機能層の膜厚より薄くした。
あるいは、第1陽極板群に含まれる各第1陽極板に、窪み部を設け、各第1陽極板上の第1有機機能層の体積を、各第2陽極板上の第2有機機能層の体積と同一又は同一の近傍値の範囲内とし、第1陽極板群に含まれる各第1電極板に形成された窪み部に第1有機機能層の一部が入り込むことにより、当該窪み部以外の領域における第1有機機能層の膜厚を、各第2電極板上の第2有機機能層の膜厚より薄くした。
ここで、「各第1電極板上の第1有機機能層の体積が、各第2電極板上の第2有機機能層の体積と同一又は同一の近傍値の範囲内」というのは、第1有機機能層の体積と第2有機機能層の体積が実質的に同一であること、数値的には第1有機機能層の体積と第2有機機能層の体積の差が、第1有機機能層の体積に対して5%以内であることを意味するものとする。
また、本発明の一態様における有機EL表示パネルの製造方法では、第1色用の第1電極板をライン状に複数配列した第1電極板群を形成する第1工程と、第1電極板群に隣接して、第2色用の第2電極板をライン状に複数配列した第2電極板群を形成する第2工程と、第1電極板群における第2電極板群と反対側の縁に沿って第1隔壁を形成する第3工程と、第1電極板群及び第2電極板群における互いに隣接する縁に沿って第2隔壁を形成する第4工程と、第2電極板群における第1電極板群と反対側の縁に沿って第3隔壁を形成する第5工程と、第1隔壁と第2隔壁との間に沿って第1電極板群の上方に連続して第1有機機能層を形成する第6工程と、第2隔壁と第3隔壁との間に沿って第2電極板群の上方に連続して第2有機機能層を形成する第7工程と、第1有機機能層及び第2有機機能層の上方に対向電極を形成する第8工程と、を設け、第1工程には、各第1電極板に窪み部を形成する工程を設け、第2工程には、各第2電極板に窪み部を形成する工程を設け、第1電極板群に含まれる各第1電極板に形成する窪み部の体積を、第2電極板群に含まれる各第2電極板に形成する窪み部の体積より大きく、第1電極板群に含まれる各第1陽極板の領域に対応する第1有機機能層の体積を、第2陽極板群に含まれる各第2陽極板の領域に対応する第2有機機能層の体積と同一又は同一の近傍値の範囲内とし、第1陽極板群に含まれる各第1陽極板に形成された窪み部に入り込む第1有機機能層の量が、第2陽極板群に含まれる各第2陽極板に形成された窪み部に入り込む第2有機機能層の量より多いことにより、当該窪み部以外の領域における第1有機機能層の膜厚を、各第2電極板上の第2有機機能層の膜厚より薄く形成した。
あるいは、第1工程は、前記各第1電極板に窪み部を形成する工程を設け、第6工程で形成する第1有機機能層の体積を、第7工程で形成する第2有機機能層の体積と同一又は同一の近傍値の範囲内とし、第1電極板群に含まれる各第1電極板に形成された窪み部に第1有機機能層の一部が入り込むことにより、当該窪み部以外の領域における第1有機機能層の膜厚を、各第2電極板上の第2有機機能層の膜厚より薄く形成した。
上記態様において、各第1電極板に形成する窪み部の体積を変化させると、各第1電極板の上方に第1有機機能層をウェット法で形成するときに、当該窪み部にインクが入り込む量が変わり、第1電極板の窪み部が設けられていない領域上の第1有機機能層の膜厚も変化する。また、同様に、各第2電極板に形成する窪み部の体積を変化させると、各第2電極板の上方に第2有機機能層をウェット法で形成するときに、当該窪み部にインクが入り込む量が変わり、第2電極板の窪み部が設けられていない領域上の第2有機機能層の膜厚も変化する。
ここで、各第1電極板及び第2電極板に形成する窪み部の体積は、ノズルから吐出するインク一滴あたりの体積よりも微細な単位で調整が可能である。
従って、第1電極板あるいは第2電極板に形成する窪み部の体積を微調整することによって、第1電極板の窪み部が設けられていない領域上の第1有機機能層の膜厚、あるいは、第2電極板の窪み部が設けられていない領域上の第2有機機能層の膜厚を容易に微調整することができる。
よって、各色のサブピクセルごとに、有機層の膜厚を、そのサブピクセルの発光色の波長に合わせて、効率よく光を出射させるのに最適な値に容易に微調整できるので、発光効率の優れた発光表示パネルを容易に製造することができる。そして、発光効率を向上させることは低消費電力化にも寄与する。
実施の形態1に係る表示パネル100の構成を模式的に示す断面図である。 表示パネル100の概略構成を示す斜視図である。 (a)は表示パネル100の概略構成を示す平面図、(b)は(a)のA−A線で切断した断面図、(c)は(a)のB−B線で切断した断面図である。 表示パネル100の全体的な製造方法を説明するための図である。 基板上に有機層形成用のインクを塗布した直後の様子を示す断面模式図である。 実施の形態2にかかる表示パネル100の構成を模式的に示す平面図及び断面図である。 実施の形態2にかかる窪み部15a、窪み部15b,15cの形状を示す模式図である。 実施の形態3にかかる表示パネル100の構成を模式的に示す平面図及び断面図である。 実施の形態4にかかる表示パネル100及びその製造工程を示す模式的な断面図である。 実施の形態にかかる表示装置200の全体構成を示す図である。 表示装置200を用いたテレビシステムの一例を示す外観形状である。
<発明の態様>
本発明の一態様における有機EL表示パネルにおいては、第1色用の第1電極板をライン状に複数含む第1電極板群と、第1電極板群に隣接して形成され第2色用の第2電極板をライン状に複数含む第2電極板群と、第1電極板群における第2電極板群と反対側の縁に沿って形成された第1隔壁と、第1電極板群及び第2電極板群における互いに隣接する縁に沿って形成された第2隔壁と、第2電極板群における第1電極板群と反対側の縁に沿って形成された第3隔壁と、第1隔壁と第2隔壁との間に沿って第1電極板群の上方に形成された第1有機機能層と、第2隔壁と第3隔壁との間に沿って第2電極板群の上方に形成された第2有機機能層と、第1有機機能層及び第2有機機能層の上方に設けられた対向電極と、を具備した有機EL表示パネルにおいて、第1電極板群に含まれる各第1電極板及び第2電極板群に含まれる各第2電極板に、窪み部を設け、第1電極板群に含まれる各第1電極板に形成された窪み部の体積を、第2電極板群に含まれる各第2電極板に形成された窪み部の体積より大きくし、第1電極板群に含まれる各第1電極板の領域に対応する第1有機機能層の体積を、第2電極板群に含まれる各第2電極板の領域に対応する第2有機機能層の体積と同一又は同一の近傍値の範囲内とし、第1電極板群に含まれる各第1電極板に形成された窪み部に第1有機機能層の一部が入り込む量が、第2電極板群に含まれる各第2電極板に形成された窪み部に第2有機機能層の一部が入り込む量よりも多いことにより、窪み部以外の領域における第1有機機能層の膜厚を、窪み部以外の領域における第2有機機能層の膜厚より薄くした。
上記態様によれば、第1陽極板に形成する窪み部と第2陽極板に形成する窪み部の体積を微調整することによって、第1陽極板の窪み部が設けられていない領域上の第1有機機能層の膜厚及び第2陽極板の窪み部が設けられていない領域上の第2有機機能層の膜厚を容易に微調整することができるので、色ごとに発光色の発光波長に合わせて有機層の膜厚を微調整することが容易であって、発光特性の優れた発光表示パネルを製造するのに寄与する。
本発明の一態様における有機EL表示パネルの製造方法では、第1工程には、各第1電極板に窪み部を形成する工程を設け、第2工程には、各第2電極板に窪み部を形成する工程を設け、第1電極板群に含まれる各第1電極板に形成する窪み部の体積を、第2電極板群に含まれる各第2電極板に形成する窪み部の体積より大きくし、第1電極板群に含まれる各第1電極板の領域に対応する第1有機機能層の体積を、第2電極板群に含まれる各第2電極板の領域に対応する第2有機機能層の体積と同一又は同一の近傍値の範囲内とし、第1電極板群に含まれる各第1電極板に形成された窪み部に入り込む第1有機機能層の量を、第2電極板群に含まれる各第2電極板に形成された窪み部に入り込む第2有機機能層の量より多くすることにより、当該窪み部以外の領域における第1有機機能層の膜厚を、各第2電極板上の第2有機機能層の膜厚より薄く形成した。
上記態様によっても、第1電極板に形成する窪み部及び第2電極板に形成する窪み部の体積を微調整することによって、第1電極板の窪み部が設けられていない領域上の第1有機機能層の膜厚、及び第2電極板の窪み部が設けられていない領域上の第2有機機能層の膜厚を容易に微調整することができるので、色ごとに発光色の発光波長に合わせて有機層の膜厚を微調整することが容易であって、発光特性の優れた発光表示パネルを製造するのに寄与する。
ここで、第1電極板群及び第2電極板群の下方にTFT層を設け、第1電極板群及び第2電極板群とTFT層との間に層間絶縁膜を設け、層間絶縁膜に、第1電極板群に含まれる各第1電極板及び第2電極板群に含まれる各第2電極板とTFT層とを接続する配線を配置する複数のコンタクホールを設け、第1電極板群に含まれる各第1電極板及び第2電極板群に含まれる各第2電極板に設けられる窪み部を、コンタクトホールに沿って設けるでもよい。
また、第1電極板群に含まれる各第1電極板がコンタクトホールを介してTFT層に含まれるSD電極と接触する面積を、第2電極板群に含まれる各第2電極板がコンタクトホールを介してTFT層に含まれるSD電極と接触する面積と同一(または同一の近傍値)とし、第1電極板群に含まれる各第1電極板に設けられた窪み部の総数に入り込む第1有機機能層の体積を、第2電極板群に含まれる各第2電極板に設けられた窪み部の総数に入り込む第2有機機能層の体積より多くしてもよい。
第1電極板群に含まれる各第1電極板に形成された窪み部及び第2電極板群に含まれる各第2電極板に形成された窪み部の形状を、上面の径が下面の径より大きい円錐台形形状とする場合、第1電極板群に含まれる各第1電極板に形成された窪み部の上面の径を、第2電極板群に含まれる各第2電極板に形成された窪み部の上面の径より大きくすることにより、第1電極板群に含まれる各第1電極板に形成された窪み部の体積を、第2陽極板群に含まれる各第2陽極板に形成された窪み部の体積より大きくしても良い。
ここで、第1陽極板群に含まれる各第1陽極板に形成された窪み部の下面の径を、第2陽極板群に含まれる各第2陽極板に形成された窪み部の下面の径より大きくしてもよい。
あるいは、第1陽極板群に含まれる各第1陽極板に形成された窪み部の下面の径を、第2陽極板群に含まれる各第2陽極板に形成された窪み部の下面の径と同一又は同一の近傍値の範囲内(両者の径の差が、径に対して5%以内)としてもよい。
第1電極板群に含まれる各第1電極板に設けられた窪み部を、第1画素規制層により覆い、当該第1画素規制層の上方に第1有機機能層を形成し、第2電極板群に含まれる各第2電極板に設けられた窪み部を、第2画素規制層により覆い、当該第2画素規制層の上方に第2有機機能層を形成してもよい。
第1有機機能層を、インクジェット式塗布方法により所定の体積の液滴により、第1電極板群の上方に連続して形成し、第2有機機能層を、インクジェット式塗布方法により上記所定の体積と同一(又は同一の近傍値)体積の液滴により第2電極板群の上方に連続して形成することによって、第1電極板群に含まれる各第1電極板の領域に対応する第1有機機能層の体積を、第2電極板群に含まれる各第2電極板の領域に対応する第2有機機能層の体積と同一又は同一の近傍値の範囲内とすることができる。
本態様によれば、インク厚みを、窪み部が無い場合に比べて、n滴(nは自然数)の場合のインク厚みとn+1滴の場合のインク厚みとの中間の厚みにすることができる。そのため、インクを乾燥することで形成される有機機能層の膜厚を、n滴の場合のインク厚みとn+1滴の場合のインク厚みとの中間の厚みにすることができる。
上記態様において、第1電極板群に含まれる各第1電極板に設けられた窪み部の数を、第2電極板群に含まれる各第2電極板に設けられた窪み部の数より多く設定し、第1電極板群に含まれる各第1電極板に設けられた窪み部の総数に入り込む第1有機機能層の体積を、第2電極板群に含まれる各第2電極板に設けられた窪み部の総数に入り込む第2有機機能層の体積より多くしてもよい。
また、上記態様において、第3隔壁を介して第2電極板群に隣接して、第3色用の第3電極板をライン状に複数配列した第3電極板群を形成し、第3電極板群における第2電極板群と反対側の縁に沿って第4隔壁を形成し、第3隔壁と第4隔壁との間に沿って第3電極板群の上方に連続して第3有機機能層を形成し、第3有機機能層の上方に第3色の光を発光する第3有機発光層を形成し、第1電極板群、第2電極板群及び第3電極板群の下方にTFT層を設け、第1電極板群、第2電極板群及び第3電極板群と、TFT層との間に層間絶縁膜を設け、その層間絶縁膜に、第1電極板群、第2電極板群及び第3電極板群とTFT層とを接続する配線を配置するコンタクトホールを設け、対向電極は、第2有機機能層の上方に設け、第1電極板群、第2電極板群及び3電極板群に含まれる各電極板に設けられた窪み部をコンタクトホールに沿って設け、第1電極板群に含まれる各第1電極板に形成された窪み部の体積を、第2電極板群に含まれる各第2電極板に形成された窪み部の体積及び第3電極板群に含まれる各第3電極に形成された窪み部の体積より大きく設定し、第1電極板群に含まれる各第1電極板の領域に対応する第1有機機能層の体積を、第2電極板群に含まれる各第2電極板の領域に対応する第2有機機能層の体積、及び第3電極板群に含まれる各第3電極の領域に対応する第3有機機能層の体積と、同一又は同一の近傍値の範囲内に設定し、第1電極板群に含まれる各第1電極板に形成された窪み部に入り込む第1有機機能層の量を、第2電極板群に含まれる各第2電極板に形成された窪み部に入り込む第2有機機能層の量、及び第3電極板群に含まれる各第3電極に形成された窪み部に入り込む第3有機機能層の量より多くすることにより、第1電極板上の窪み部以外の領域における第1有機機能層の膜厚を、第2電極板上の窪み部以外の領域における第2有機機能層の膜厚、及び第3電極上の窪み部以外の領域における第3有機機能層の膜厚より薄くすることができる。
ここで、第1色は、RGB3色の色に対応する光を発光する有機EL表示パネルの場合では、青色が最も波長が短いため青色とすることが好ましい。
第1有機機能層、第2有機機能層及び第3有機機能層は、電荷注入層あるいは電荷輸送層であってもよいし、有機発光層であってもよい。
電極板(第1電極板、第2電極板、第3電極板)が陽極で、対向電極が陰極であってもよいし、電極板が陰極で、対向電極が陽極であってもよい。
上記態様にかかる有機EL表示パネルを用いて表示装置を構成することもできる。
また、本発明の一態様における有機EL表示パネルにおいては、第1色用の第1電極板をライン状に複数含む第1電極板群と、第1電極板群に隣接して形成され第2色用の第2電極板をライン状に複数含む第2電極板群と、第1電極板群における第2電極板群と反対側の縁に沿って形成された第1隔壁と、第1電極板群及び第2電極板群における互いに隣接する縁に沿って形成された第2隔壁と、第2電極板群における第1電極板群と反対側の縁に沿って形成された第3隔壁と、第1隔壁と前記第2隔壁との間に沿って前記第1電極板群の上方に形成された第1有機機能層と、第2隔壁と前記第3隔壁との間に沿って前記第2電極板群の上方に形成された第2有機機能層と、第1有機機能層及び第2有機機能層の上方に設けられた対向電極と、を設け、第1陽極板群に含まれる各第1陽極板に、窪み部を設け、各第1陽極板上の第1有機機能層の体積を、各第2陽極板上の第2有機機能層の体積と同一又は同一の近傍値の範囲内とし、第1陽極板群に含まれる各第1電極板に形成された窪み部に第1有機機能層の一部が入り込むことにより、当該窪み部以外の領域における第1有機機能層の膜厚を、各第2電極板上の第2有機機能層の膜厚より薄くした。
上記態様によれば、第1電極板に形成する窪み部の体積を微調整することによって、第1電極板の窪み部が設けられていない領域上の第1有機機能層の膜厚を容易に微調整することができるので、色ごとに発光色の発光波長に合わせて有機層の膜厚を微調整することが容易であって、発光特性の優れた発光表示パネルを製造するのに寄与する。
また、本発明の一態様における有機EL表示パネルの製造方法では、第1色用の第1電極板をライン状に複数配列した第1電極板群を形成する第1工程と、第1電極板群に隣接して、第2色用の第2電極板をライン状に複数配列した第2電極板群を形成する第2工程と、第1電極板群における第2電極板群と反対側の縁に沿って第1隔壁を形成する第3工程と、第1電極板群及び第2電極板群における互いに隣接する縁に沿って第2隔壁を形成する第4工程と、第2電極板群における第1電極板群と反対側の縁に沿って第3隔壁を形成する第5工程と、第1隔壁と前記第2隔壁との間に沿って第1電極板群の上方に連続して第1有機機能層を形成する第6工程と、第2隔壁と前記第3隔壁との間に沿って前記第2電極板群の上方に連続して第2有機機能層を形成する第7工程と、第1有機機能層及び前記第2有機機能層の上方に対向電極を形成する第8工程と、を設け、第1工程には、各第1電極板に窪み部を形成する工程を設け、第6工程で形成する第1有機機能層の体積を、第7工程で形成す第2有機機能層の体積と同一又は同一の近傍値の範囲内とし、第1電極板群に含まれる各第1電極板に形成された窪み部に第1有機機能層の一部が入り込むことにより、当該窪み部以外の領域における第1有機機能層の膜厚を、各第2電極板上の第2有機機能層の膜厚より薄く形成した。
上記態様によっても、第1電極板に形成する窪み部の体積を微調整することによって、第1電極板の窪み部が設けられていない領域上の第1有機機能層の膜厚を容易に微調整することができるので、色ごとに発光色の発光波長に合わせて有機層の膜厚を微調整することが容易であって、発光特性の優れた発光表示パネルを製造するのに寄与する。
ここで、第1電極板群及び第2電極板群の下方にTFT層を設け、第1電極板群及び第2電極板群とTFT層との間に層間絶縁膜を設け、層間絶縁膜に、第1電極板群に含まれる各第1電極板及び第2電極板群に含まれる各第2電極板とTFT層とを接続する配線を配置する複数のコンタクホールを設け、第1電極板群に含まれる各第1電極板及び第2電極板群に含まれる各第2電極板に設けられた窪み部を、コンタクトホールに沿って設けてもよい。
<実施の形態1>
(表示パネル100の構成)
表示パネル100は、有機材料の電界発光現象を利用した有機ELパネルである。
図1は、実施の形態1に係る表示パネル100の構成を模式的に示す断面図である。図2は、表示パネル100の概略構成を示す斜視図である。
表示パネル100は、画素(ピクセル)が縦横方向(X−Y方向)にマトリック状に配列されており、各画素は、隣接するRGB3色のサブピクセルによって形成されている。図2に示す有機EL素子20a,20b,20cはTFT基板4上に配列されたトップエミッション型のEL素子であって、有機EL素子20aは第1色(青色)のサブピクセル、有機EL素子20bは第2色(緑色)のサブピクセル、有機EL素子20cは第3色(赤色)のサブピクセルに相当する。
図2に示すように、青色の有機EL素子20a…が縦方向(Y方向)にライン状に配列され、それに隣接して、緑色の有機EL素子20b…が縦方向(Y方向)にライン状に配列され、さらに、それに隣接して、赤色の有機EL素子20c…が縦方向(Y方向)にライン状に配列されている。そして、横方向(X方向)に隣接する3つの有機EL素子20a,20b,20cで一画素が形成される。
図1は、配列された有機EL素子20a…を縦方向(Y方向)に切断した断面を示しており、当図に示すように、TFT基板4は、基板1の主面上に、TFT及びライン配線、層間絶縁膜3が順に形成されて構成されている。そして、TFT基板4の上に、陽極板5、ホール注入層6、画素規制層7が順に積層され、さらに、隔壁8(図1では不図示、図2の8a〜8c)、有機層9、発光層10、陰極層11が形成されて、有機EL素子20a、20b、20cが形成されている。なお、図2では、有機層9、発光層10、陰極層11は示していない。
基板1は、表示パネル100のベース部分となる基板であって、無アルカリガラス、ソーダガラス、無蛍光ガラス、燐酸系ガラス、硼酸系ガラス、石英、アクリル系樹脂、スチレン系樹脂、ポリカーボネート系樹脂、エポキシ系樹脂、ポリエチレン、ポリエステル、シリコーン系樹脂、又はアルミナ等の絶縁性材料で形成されている。
基板1の表面に、パネル全体の各有機EL素子20a〜20cをアクティブマトリクス方式で駆動するためのTFT及び配線、SD電極などからなるTFT層が形成されている。なお図1において、符合2はTFTのSD電極を示している。
層間絶縁膜3は、絶縁性に優れる有機材料、例えばポリイミド、ポリアミド、アクリル系樹脂材料からなり、基板1の上記TFT層を全体的に被覆している。
この層間絶縁膜3には、各有機EL素子20a,20b,20cごとに、厚み方向(Z方向)に掘り下げたコンタクトホール13が形成されている。
このコンタクトホール13は、円形の下面を持つ孔である。図1に示されたコンタクトホール13は、その内面が順テーパー状に傾斜して、下面側よりも上面側(開口側)で孔径の大きい円錐台形状となっているが、下面側と上面側の孔径が同等の円柱形状で形成してもよい。また、コンタクトホールの下面の形状は、円形以外にも、楕円形、矩形などの形状も採用できることはいうまでもない。
ここで、青色のサブピクセルにおいて形成されるコンタクトホール13の体積(容積)は、緑色及び赤色のサブピクセルにおいて形成されるコンタクトホール13の体積(容積)よりも大きく設定されている。
次に、図3(a)〜(c)を参照しながら、上記表示パネル100の構成を詳細に説明する。図3(a)は、表示パネル100の概略構成を示す平面図、図3(b)は図3(a)のA−A線で切断した断面、図3(c)は図3(a)のB−B線で切断した断面である。なお、図3においても、有機層9、発光層10、陰極層11は示していない。
図3に示すように、表示パネル100において、青色用の陽極板5a,ホール注入層6aが縦方向(Y方向)にライン状に配列されて第1陽極板群が形成され、当該第1陽極板群に隣接して、緑色用の陽極板5b,ホール注入層6bが縦方向(Y方向)ライン状に複数配列されて第2陽極板群が形成され、当該第2陽極板群に隣接して赤色用の陽極板5c,ホール注入層6cが縦方向(Y方向)ライン状に複数配列されている。
そして、第1陽極板群における第2陽極板群とは反対側の縁に沿って第1隔壁(隔壁8a)が縦方向(Y方向)に形成され、第1陽極板群及び第2陽極板群における互いに隣接する縁に沿って第2隔壁(隔壁8b)が縦方向(Y方向)形成され、第2陽極板群及び第3陽極板群における互いに隣接する縁に沿って第3隔壁(隔壁8c)が縦方向(Y方向)形成され、第3陽極板群における第2陽極板群と反対側の縁に沿って第4隔壁(隔壁8a)が縦方向(Y方向)形成されている。
そして、隔壁8aと隔壁8bとの間に沿って第1陽極板群の上方に有機層9aが形成され、隔壁8bと隔壁8cとの間に沿って第2陽極板群の上方に有機層9bが形成され、隔壁8cと隔壁8aとの間に沿って第3陽極板群の上方に有機層9cが形成されている。
有機層9aの上方に青色の光を発光する発光層10が形成され、有機層9bの上方に緑色の光を発光する発光層10が形成され、有機層9cの上方に赤色の光を発光する発光層10が形成される。
陽極板5は、層間絶縁膜3上において、各サブピクセルに相当する領域に矩形状に形成され、そのサイズはいずれのサブピクセルでも同等である。
この陽極板5を形成する材料は、光反射性であることが好ましく、Ag(銀)の他、例えば、AlまたはAl合金、銀−パラジウム−銀の合金、銀−ルビジウム−金の合金、MoCr(モリブデンとクロムの合金)、NiCr(ニッケルとクロムの合金)等が用いられる。
ホール注入層6は、モリブデンやタングステンの酸化物で、陽極板5の上に、陽極板5と同様の形状で形成されている。
なお、図3(b),(c)に示すように、陽極板5,ホール注入層6は、コンタクトホール13の内面に沿って凹入し、陽極板5はコンタクトホール13の内部にて、TFTのSD電極2と電気的に接続されている。
画素規制層7は、シリコンオキサイド(SiO2)、シリコンナイトライド(SiN)、シリコンオキシナイトライド(SiON)など、絶縁性無機膜である。その厚さは10nm〜200nm程度である。
画素規制層7は、横方向(X方向)に伸長するライン状の層であって、縦方向(Y方向)に隣接する有機EL素子の陽極板5,ホール注入層6同士の間隙並びコンタクトホール13の内面を覆うように、縦方向(Y方向)に等ピッチ且つ等幅で配されている。
ホール注入層6及び画素規制層7も、陽極板5に沿って形成されるので、ホール注入層6及び画素規制層7の上面にはコンタクトホール13の内面に沿って窪み部15が形成されている。そして、上記のように、コンタクトホール13の体積が青色サブピクセルで大きく設定されているので、青色のサブピクセルに形成される窪み部15aの体積は、緑色及び赤色のサブピクセルに形成される窪み部15b,15cの体積よりも大きくなっている。
なお、図3では、窪み部15aの上面及び下面ともに、窪み15b,15cの上面及び下面よりも大きく形成されているが、下面のサイズ(径)を同等(すなわち、両者の径の差が径に対して5%程度以内)とし、上面のサイズ(径)を、窪み部15aの方が窪み15b,15cよりも大きくすることによって、窪み部15aの体積を、窪み15b,15cの体積よりも大きくしてもよい。
隔壁8(8a〜8d)は、絶縁性の有機材料(例えばアクリル系樹脂、ポリイミド系樹脂、ノボラック型フェノール樹脂等)からなり、少なくとも表面が撥液性を持つように形成されている。各隔壁8a,8b,8cは縦方向(Y方向)に長いライン状のパターンであって、隣接する有機EL素子20a,20b,20c同士の間を通過するように、横方向(X方向)に等ピッチで形成されている。各隔壁8a,8b,8c、の断面形状は台形であって隔壁幅は均一である。
有機層9は、隣接する隔壁8同士で挟まれた領域に、ホール注入層6、画素規制層7を覆うように形成されている。また、発光層10は、隣接する隔壁8同士で挟まれた領域に、有機層9の上に形成されている。
そして、各ホール注入層6、各画素規制層7、各有機層9及び各発光層10は、上記窪み部15に部分的に入り込んでいる。
有機層9は、発光層10に対してホール注入効果を有する材料からなるホール輸送層であって、材料の具体例としては、4,4’−ビス[N−(ナフチル)−N−フェニル−アミノ]ビフェニル(α−NPBまたはα−NPD)、N,N’−ビス(3−メチルフェニル)−(1,1’−ビフェニル)−4,4’−ジアミン(TPD)などのトリアリールアミン系化合物を挙げることができる。
なお、陽極板5、ホール注入層6、有機層9は、3色の有機EL素子20a,20b,20cで共通の材料が用いられているが、発光層10は、3色の有機EL素子20a,20b,20cで別々に、青色,緑色,赤色を発光する発光材料で形成されている。
発光層10の材料としては、例えば、特開平5−163488号公報に記載のオキシノイド化合物、ペリレン化合物、クマリン化合物、アザクマリン化合物、オキサゾール化合物、オキサジアゾール化合物、ペリノン化合物、ピロロピロール化合物、ナフタレン化合物、アントラセン化合物、フルオレン化合物、フルオランテン化合物、テトラセン化合物、ピレン化合物、コロネン化合物、キノロン化合物及びアザキノロン化合物、ピラゾリン誘導体及びピラゾロン誘導体、ローダミン化合物、クリセン化合物、フェナントレン化合物、シクロペンタジエン化合物、スチルベン化合物、ジフェニルキノン化合物、スチリル化合物、ブタジエン化合物、ジシアノメチレンピラン化合物、ジシアノメチレンチオピラン化合物、フルオレセイン化合物、ピリリウム化合物、チアピリリウム化合物、セレナピリリウム化合物、テルロピリリウム化合物、芳香族アルダジエン化合物、オリゴフェニレン化合物、チオキサンテン化合物、アンスラセン化合物、シアニン化合物、アクリジン化合物、8−ヒドロキシキノリン化合物の金属錯体、2−ビピリジン化合物の金属錯体、シッフ塩とIII族金属との錯体、オキシン金属錯体、希土類錯体等の蛍光物質等を挙げることができる。
陰極層11は、3色の有機EL素子20a,20b,20cの発光層10を一括して覆うように形成されている。陰極層11は、光透過性の材料、例えばITO、IZO(酸化インジウム亜鉛)等で形成される。
なお、図示はしないが、陰極層11の上には、封止層が設けられる。この封止層は、例えばSiN(窒化シリコン)、SiON(酸窒化シリコン)等の光透過性の材料で形成される。
このような表示パネル100において、上記のように隔壁8のピッチ及び隔壁幅は均等であり、画素規制層7のピッチ及び幅も均等なので、隔壁8及び画素規制層7で囲まれたサブピクセルのサイズは均等である。
(表示装置の構成例)
図10は、上記表示パネル100を用いた表示装置200の構成を示す図である。
表示装置200は、表示パネル100と、これに接続された駆動制御部120とから構成されている。駆動制御部120は、4つの駆動回路121〜24と制御回路125とから構成されている。
図11は、表示装置200を用いたテレビシステムの一例を示す外観形状である。
(表示パネル100の製造方法)
まず、表示パネル100の全体的な製造方法について、図4を参照しながらその一例を説明する。
TFT基板4を作製する工程について説明する。
基板1を準備し、スパッタ成膜装置のチャンバー内に載置する。
TFT層形成工程:
そしてチャンバー内に所定のスパッタガスを導入し、反応性スパッタ法に基づき、TFT及び配線、SD電極2からなるTFT層を形成する(図4(a))。
層間絶縁膜形成工程:
上記TFT層を覆うように、基板1上に厚み約4μmで層間絶縁膜3を形成する(図4(b))。このとき、層間絶縁膜3には、SD電極2上にコンタクトホール13を形成する。このようなコンタクトホール13を有する層間絶縁膜3は、公知の感光性有機材料(例えばシロキサン共重合型感光性ポリイミド)をスピンコートし、パターンマスクを用いたフォトリソグラフィー法でパターニングすることによって形成できる。
ここで、コントタクトホール13の開口形状は、パターンマスクに形成された開口形状に基づく形状に形成されるので、パターンマスクの開口形状を調整することによって、コンタクトホール13の開口形状も調整することができる。またコンタクトホール13の内周面の傾斜は、パターンマスクとして、ハーフトーンマスクを用いることにより、調整することができる。
この他に、一様な層間絶縁膜を形成した後、コンタクトホールを形成しようとする箇所をエッチングで除去する方法によっても、コンタクトホール13を形成することもできる。
すなわち、層間絶縁膜上にフォトレジストを重ねて塗布し、その上に、形成しようとするコンタクトホールに合わせたパターンマスクを重ねる。続いてパターンマスクの上からフォトレジストの材料が感光するための所定の波長の光を、フォトレジストに照射し、その後に現像液で現像して、レジストパターンを形成する。その後、余分な層間絶縁膜の材料及び未硬化のフォトレジストを、水系もしくは非水系のエッチング液(剥離剤)で洗い出すことにより、層間絶縁膜にコンタクトホール13が形成される。その後、フォトレジストの残渣を純水で洗浄して除去することによって、パターニングが完了する。
このように作製したTFT基板4上に、各色の有機EL素子を形成する工程について以下に説明する。
陽極板作製工程:
層間絶縁膜3の上に、陽極板5用の金属材料を、スパッタ法で例えば50nm〜400nmの所定の厚みに薄膜成形して、ウェットエッチングでパターニングすることにより陽極板5を形成する。このとき陽極板5は、コンタクトホール13の内面にも形成されるので、陽極板5はコンタクトホール13の内面に沿って凹入し、SD電極2にも接触して電気接続される(図4(c))。この工程で、各陽極板5a〜5cには窪み部15a〜15cも形成される。
ホール注入層作製工程:次に、陽極板5の上に、モリブデンやタングステン等の金属材料を反応性スパッタ法で成膜し、フォトリソグラフィーとウェットエッチングでパターニングすることにより、ホール注入層6を形成する(図4(d))。
画素規制層形成工程:
次に、CVD法によって、SiO2、SiN、あるいはSiONを成膜し、ドライエッチングでパターニングすることにより、画素規制層7を形成する(図4(e))。
ホール注入層6及び画素規制層7も、陽極板5に沿って部分的に窪み部15a〜15c内に凹入した形態となる。
隔壁形成工程:
次に、隔壁材料として、例えば感光性のレジスト材料、もしくはフッ素系やアクリル系材料を含有するレジスト材料を、層間絶縁膜3上に塗布し、フォトリソグラフィー法でパターニングすることによって隔壁8a,8b、8c、を形成する(図4(f))。
なお、この隔壁形成工程では、次に塗布するインクに対する隔壁8の接触角を調節したり表面に撥液性を付与するために、隔壁8の表面をアルカリ性溶液や水、有機溶媒等によって表面処理するか、プラズマ処理を施してもよい。
有機層(ホール輸送層)作製工程:
次に、有機層9を、ウェット方式で形成する(図4(g))。
すなわち、有機層材料である有機材料と溶媒を所定比率で混合して有機層用のインクを作製し、そのインクを、隣り合う隔壁8同士の間に塗布する。すなわち、公知のインクジェット方式によって、第1隔壁である隔壁8aと第2隔壁である隔壁8bとの間、第2隔壁である隔壁8bと第3隔壁である隔壁8cとの間、第3隔壁である隔壁8cと第4隔壁である隔壁8aとの間に沿って、インクを塗布する。
図5は、ウェット方式で、基板上に有機層形成用のインクを塗布した直後の様子を示す断面模式図である。
当図において各矢印は、ノズルから基板1上に対してインク液滴を吐出する位置を示している。各サブピクセルの陽極板5及びホール注入層6の上に対して、同じ場所に同じ液滴数のインクを滴下する。図5の例では、各サブピクセル形成領域に対して7箇所にインクを滴下している。
塗布されたインクは、ホール注入層6の上を全体的に被覆し、コンタクトホール13による窪み部15の中にも入り込む。
ここで、ノズルから吐出する各インク液滴の量は一定であるので、複数の各サブピクセル形成領域に対して、同様の形成で塗布される。各陽極板5上に塗布されるインク量も同等であって、そのバラツキは5%以内である。
なお、有機層9を形成するインクをバンク間に充填する方法として、この他に、ディスペンサー法、ノズルコート法、スピンコート法、凹版印刷、凸版印刷等を用いてもよく、いずれの方法でも、各陽極板5及びホール注入層6の上に塗布するインクの量は、すべての色のサブピクセルで同等である。
このように形成されたインク層を乾燥させることによって有機層9が形成される。
発光層形成工程:
この有機層9の上に、ウェット方式で発光層10を形成する。この工程は、上記有機層形成工程と同様であって、発光層形成用の材料を溶解させたインクを、隣り合う隔壁8同士の間に塗布し、乾燥することによって形成するが、用いる発光層材料が発光色ごとに異なっている。
なお、有機層9を形成するインクをバンク間に充填する方法として、この他に、ディスペンサー法、ノズルコート法、スピンコート法、凹版印刷、凸版印刷等を用いてもよい。
次に、発光層10の表面上に、ITO、IZO等の材料を、真空蒸着法で成膜する。これにより陰極層11を形成する。さらに、陰極層11の表面上に、SiN(窒化シリコン)、SiON(酸窒化シリコン)等の材料を真空蒸着法で成膜することにより、封止層を形成する。
以上の工程により、全ての有機EL素子20a〜20cが形成され、表示パネル100が完成する。
(窪み部15の体積と有機層9の膜厚について)
表示パネル100において、第1色である青色用の陽極板5aに形成された窪み部15aの体積は、第2色である緑色用の陽極板5bに形成された窪み部15bの体積及び第3色である赤色用の陽極板5cに形成された窪み部15cの体積よりも大きく設定されており、各有機層9の一部が、その窪み部15a,15b,15cに入り込んでいる。窪み部15aと窪み部15b,15cの体積の差によって、青色サブピクセルの有機層9は、緑色サブピクセルの有機層9及び赤色サブピクセルの有機層9よりも、膜厚(窪み部以外の領域での膜厚)が小さく形成されている。
従って、表示パネル100においては、サブピクセルの色ごとに、有機層9の膜厚を、発光色の波長に合った適値に設定するのが容易である。
以下に、陽極板5に形成された窪み部15の体積と有機層9の膜厚との関係について詳細に考察する。
1つのサブピクセルで、陽極板5上のインク充填領域(図3(a)において符号5,6で示す領域)の面積をS、1つのサブピクセルの陽極板5の上に充填されるインク(図5中の斜線領域C)の充填量V0。有機層用のインクの溶質濃度をN、陽極板5上に形成される窪み部15の体積をV1(青色サブピクセルの窪み部15aの体積をV1a、緑色及び赤色サブピクセルでの窪み部15b,15cの体積をV1b、V1c)とする。
仮に陽極板5に窪み部がないとすると、陽極板5の上に充填されるインク層の高さは、V0/Sとなり、乾燥後に形成される有機層9の膜厚はNV0/Sと見積もられるが、陽極板5上に窪み部15(体積V1)が形成されており、充填されたインクの一部がその窪み部15に埋没する(図5中、斜線領域Dのように窪み部の全体にインクが埋没するものとする)ので、陽極板5上の窪み部15以外の領域に充填されるインクの体積は、その埋没量V1だけ差し引かれて(V0−V1)となる。
従って、インク層の高さ(図5でH)は、V0/Sの(V0−V1)/V1倍となり、インク乾燥後の膜厚(図5でh)も、NV0/Sの(V0−V1)/V0倍となる。よって、有機層9の膜厚hはN(V0−V1)/Sとなる。
ここで、青色のサブピクセルにおける埋没量V1aは、緑色及び赤色のサブピクセルにおける埋没量V1bよりも大きいので、青色のサブピクセルにおいて陽極板5の窪み部15a以外の領域上に形成される有機層9の膜厚は、緑色及び赤色のサブピクセルにおいて陽極板5の窪み部15b,15c以外の領域上に形成される有機層9の膜厚と比べて、N(V1a−V1b)/Sだけ小さいことになる。
ここで、各窪み部15a,15b,15cの大きさは、層間絶縁膜3に形成するコンタクトホールの大きさによって規定されており、後述するように微調整可能である。従って、窪み部の体積V1a、V1bは、インク液滴1滴の体積と比べて、細かい単位で調整することができるので、各有機層9の膜厚を微調整できる。
これに対する比較例として、サブピクセルの色ごとに充填するインク液滴の滴数を変える方法でも膜厚を調整できるが、この比較例と比べて、本実施形態では、V1aとV1bとを僅差とすることができるので、青色のインク厚みと緑色のインク厚みとの差を僅差とすることができる。
次に具体的な数値例を入れて考察する。
例えば、1つのサブピクセルで、陽極板5上のインク充填領域(図3(a)の符合5,6で示す領域)のサイズを縦300μm、横70μmとすると、陽極板5上のインク充填領域の面積S=2.1×10-82となる。
また、有機層用のインクの溶質濃度Nを2vol%とし、インクジェットで吐出される1滴あたりの液滴量が30pLで、各サブピクセルの陽極板5の上に7滴づつ充填するものとすると、1つのサブピクセルの陽極板5の上に充填されるインクの充填量V0=210pL(2.1×10-133)となる。
陽極板5に窪み部がないとすると、陽極板5の上に充填されるインク層の高さHは、V0/S=10μmとなり、乾燥後に形成される有機層9の膜厚hはNV0/S=0.2μmとなるが、ここで、いずれの色のサブピクセルにおいても陽極板5に円柱状の窪み部15a〜15cが形成されているものとする。そして、窪み部15a〜15cの高さは4μmで一定とし、直径については、緑色及び赤色サブピクセルの窪み部15b、15cでは直径30μm、青色サブピクセルの窪み部15aでは5μm増やして直径35μmとすると、緑色及び赤色サブピクセルでは、窪み部体積V1b=2.826pLとなり、青色サブピクセルでは窪み部体積V1a=3.847pLとなる。
従って、緑色及び赤色サブピクセルの有機層9の膜厚hはN(V0−V1b)/S=0.1973μmとなり、青色サブピクセルの有機層9の膜厚hはN(V0−V1a)/S=0.1963μmとなり、その膜厚差はN(V1b−V1a)/S=0.0010μm(1nm)となる。
このようにして、青色サブピクセルにおける有機層9の膜厚を、緑色サブピクセル及び赤色サブピクセルにおける有機層9の膜厚と比べて、微小単位で薄くなるように調整することができる。
一方、比較例では、1つのサブピクセルあたりに充填するインク液滴の滴数を1滴増減させた場合、形成される有機層の膜厚は0.0285μmだけ増減するので、0.0285μm単位でしか膜厚を調整できない。
以上のように、本実施形態の表示パネル100製法によれば、各色サブピクセルに形成する窪み部15a,15b、15cの体積をンク液滴の体積よりも細かく微調整することによって、各色サブピクセルの有機層9の膜厚を比較的容易に微調整できるので、有機層9の膜厚を、サブピクセルの色ごとに、発光色の波長に合った適値に設定して効率よく光を取り出すようにするのが容易である。
<実施の形態2>
図6は、実施の形態2にかかる表示パネル100の構成を模式的に示す平面図及び断面図である。
上記実施の形態1では、青色サブピクセルの窪み部15aの体積V1aを、緑色及び赤色サブピクセルの窪み部15b,15cの体積V1bよりも大きく設定したが、本実施形態では、青色の有機EL素子20aにおいて、SD電極2上にコンタクトホール13を2個形成することによって、青色サブピクセルでは窪み部15aの個数を2個とした。緑色及び赤色サブピクセルでは窪み部15b,15cの個数は1個のままとした。
そして、青色サブピクセルに形成した2個の窪み部15aの合計体積を、緑色サブピクセルに形成した窪み部15bの体積、及び赤色サブピクセルに形成した窪み部15cの体積よりも大きく設定した。
このような実施形態2の表示パネル100においても、上記実施の形態1で説明したのと同様の理由で、有機層9の膜厚を微調整することができる。
ところで、青色サブピクセルにおける2個の窪み部15aの下面(SD電極2に接触する底面)の合計面積、緑色サブピクセルにおける1個の窪み部15bの下面(SD電極2に接触する底面)の面積、赤色サブピクセルにおける1個の窪み部15cの下面(SD電極2に接触する底面)の面積は、同等に設定することが、各色のサブピクセルにおけるコンタクトホールとSD電極との接触抵抗を一定にする上で好ましい。
各窪み部15a,15b,15cの形状を、下方より上方で径が拡がる順テーパー状に形成すれば、この面積を同等にしながら、2個の窪み部15aの合計体積を、窪み部15bの体積及び窪み部15cの体積よりも大きく設定することができる。
この点について、以下に具体的に基づいて説明する。
図7(a)は、青色サブピクセルに形成される窪み部15aの形状、図7(b)は、緑色サブピクセル及び赤色サブピクセルに形成する窪み部15b,15cの形状を示す模式図である。
この例では、各窪み部15a及び窪み部15b,15cの形状は、下方より上方で孔径が拡がる順テーパー状の円錐台形状であって、各窪み部の下面がSD電極2の上面に接している。窪み部15aの高さ及び窪み部15b,15cの高さは層間絶縁膜の厚みTと同じで、各窪み部15a,15b,15cの内面がSD電極2の上面となすテーパー角αも一定とする。
窪み部15aの下面の直径をrとし、2個の窪み部15aの下面面積の合計と、窪み部15b(15c)の下面の面積とが等しいとすると、窪み部15b(15c)の下面の直径は√2rとなる。
そして、1個の窪み部15aの体積は数1で表わされる。
Figure 0005524954
また、1個の窪み部15bの体積は数2で表わされる。
Figure 0005524954
従って、2個の窪み部15aの合計体積から、1個の窪み部15bの体積を引いた体積差は、数3で表わされる。
Figure 0005524954
テーパー角αが正数(順テーパー)であれば、数3の値も正数となり、2個の窪み部15aの合計体積は、窪み部15b(15c)の体積よりも大きくなることがわかる。
また、テーパー角αを大きく設定するほど、数1、数2、数3の値も大きくなるので、窪み部15aの体積、窪み部15bの体積、そして、2個の窪み部15aの体積から1個の窪み部15bの体積を引いた体積差が大きくなることがわかる。
これより、テーパー角αの設定を調整することによって、当該体積差を調整できるので、青色サブピクセルにおける有機層9の膜厚と、緑色サブピクセル及び赤色サブピクセルにおける有機層9の膜厚の差も微調整できる。
なお、このテーパー角αは、通常20〜30°程度であるが、テーパー角αが0の場合(各窪み部が円柱形状の場合)は、数3の値は0であって、2個の窪み部15aの合計体積と、窪み部15b(15c)の体積は同等となる。
なお、ここでは青色サブピクセルに形成するコンタクトホールの個数を2、緑色及び赤色サブピクセルに形成するコンタクトホールの個数1にしたが、その個数は青色サブピクセルで3個とし、緑色及び赤色サブピクセルで1個または2個にしてもよい。
<実施の形態3>
上記実施の形態1,2では、表示パネル100を製造する工程において、コンタクトホール13に沿って形成した陽極板5上の窪み部15に有機層9の一部を埋没させることによって、有機層9の膜厚を調整したが、本実施の形態では、陽極板5上の窪み部15をコンタクトホールが存在しない場所に設けている。
この場合も、以下に述べるように、実施の形態1,2と同様にして青色サブピクセルにおける有機層9の厚みを、緑色及び赤色サブピクセルの有機層9の厚みよりも小さく微調整することができる。
図8は、実施の形態3にかかる表示パネル100及びその製造工程を示す模式的な断面図である。
層間絶縁膜3の上面には、陽極板5が形成される領域の中に凹部23(23a,23b)が形成されている。青色サブピクセルの凹部23aは、緑色サブピクセル及び赤色サブピクセルの凹部23bよりも体積が大きく設定されている。そして、陽極板5が層間絶縁膜3の上面に沿って形成されているが、陽極板5の一部が、当該凹部23の内面に沿って凹入するように形成されている。
そして、陽極板5に沿って形成されたホール注入層6及び画素規制層7の上面には、凹部23の内面に沿って窪み部15が形成され、有機層9の一部が窪み部15に入り込んでいる。
なお、凹部23a,23bはコンタクトホールではないので、凹部23a,23bの下面にはTFTのSD電極は存在しないが、陽極板5は図示しない箇所でTFTのSD電極と接続されている。
本実施形態でも、有機層9は、ホール注入層6,画素規制層7を覆うようにインクを塗布し、乾燥して形成するが、青色のサブピクセルに形成されている窪み部15aの体積は、緑色及び赤色のサブピクセルに形成されている窪み部15b,15cの体積よりも大きく、且つその体積差は微調整できるので、青色サブピクセルの有機層9の厚みは、緑色及び赤色サブピクセルの有機層9の厚みよりも薄くすることができる。かつ、その厚みを微調整することができる。
従って、R,G,Bの色ごとに、有機層9の膜厚を、効率よく光を出射させるのに適した値に制御するのが容易である。
<実施の形態4>
図9は、実施の形態4にかかる表示パネル100及びその製造工程を示す模式的な断面図である。
(有機層の膜厚について)
実施の形態1〜3では、いずれの色のサブピクセルにおいても、陽極板5の上に窪み部15a,15b,15cを形成して、これらの中に有機層9の一部を埋没させたが、本実施形態では、緑色及び赤色のサブピクセルにおいては陽極板5b,5cの上に窪み部15b,15cを形成せず、青色サブピクセルにだけ陽極板5aの上に窪み部15aを形成している。
この場合、実施の形態1で説明した「有機層の膜厚」において、緑色及び赤色サブピクセルには窪み部がないので体積V1b=0になるが、同様にして、青色サブピクセルの窪み部体積V1aを微調整することによって、青色サブピクセルの有機層9の厚みを、緑色及び赤色サブピクセルの有機層9の厚みよりも微小量だけ小さく調整することができる。
従って、サブピクセルの色ごとに、有機層9の膜厚を、効率よく光を出射させるのに適した値に制御することができる。
<変形例など>
上記実施の形態1〜4では、青色サブピクセルにおける有機層9の膜厚を、緑色サブピクセル及び赤色サブピクセルにおける有機層9の膜厚と比べて薄く設定し、緑色サブピクセル及び赤色サブピクセルにおける有機層9の膜厚は同等に設定したが、青色サブピクセルにおいて陽極板5aに形成する窪み部15aの体積V1aと比べて、緑色サブピクセルにおいて陽極板5bに形成する窪み部15bの体積V1b、赤色サブピクセルにおいて陽極板5cに形成する窪み部15cの体積V1cの順で小さくなるように設定することによって、青色サブピクセル、緑色サブピクセル、赤色サブピクセルの順で有機層9の膜厚が大きくなるように設定することもできる。
上記実施の形態では、1画素が3色のサブピクセルで構成されていたが、1画素が2色のサブピクセルで構成される場合でも、同様に、第1色のサブピクセルだけの陽極板5に窪み部15を形成することによって、あるいは、第1色のサブピクセル及び第2色用のサブピクセルの両方の陽極板5に窪み部15を形成して両者の窪み部15の体積を変えることによって、第1色用の有機層9の膜厚を第2色用の有機層9の膜厚よりも小さくして、サブピクセルの色ごとに、有機層9の膜厚を、効率よく各色光を出射させるのに適した値に制御することができる。
上記実施の形態では、陽極板5の上方に、有機層としてホール輸送層をウェット方式で形成する例を示したが、有機層として、ホール注入層、ホール注入兼輸送層をウェット方式で形成する場合も、同様にして、その有機層の膜厚を微調整して、各発光色の光を効率よくすることができる。
本発明にかかる製造方法は、携帯電話用やテレビなどのディスプレイとして有機EL表示パネルを製造するのに適しており、発光効率が良好なディスプレイを作製するに有効である。
1 基板
2 TFTのSD電極
3 層間絶縁膜
4 TFT基板
5(5a〜5c) 陽極板
6(6a〜6c) ホール注入層
7 画素規制層
8a,8b,8c 隔壁
9(9a〜9c) 有機層
10 発光層
11 陰極層
13 コンタクトホール
15(15a〜15c) 窪み部
20a〜20c 有機EL素子
23(23a,23b) 凹部
100 表示パネル

Claims (36)

  1. 第1色用の第1電極板をライン状に複数含む第1電極板群と、
    前記第1電極板群に隣接して形成され第2色用の第2電極板をライン状に複数含む第2電極板群と、
    前記第1電極板群における第2電極板群と反対側の縁に沿って形成された第1隔壁と、
    前記第1電極板群及び第2電極板群における互いに隣接する縁に沿って形成された第2隔壁と、
    前記第2電極板群における第1電極板群と反対側の縁に沿って形成された第3隔壁と、
    前記第1隔壁と前記第2隔壁との間に沿って前記第1電極板群の上方に形成された第1有機機能層と、
    前記第2隔壁と前記第3隔壁との間に沿って前記第2電極板群の上方に形成された第2有機機能層と、
    前記第1有機機能層及び前記第2有機機能層の上方に設けられた対向電極と、
    前記第1電極板群及び前記第2電極板群の下方に設けられたTFT層と、
    前記第1電極板群及び前記第2電極板群とTFT層との間に設けられた層間絶縁膜と、
    前記層間絶縁膜に設けられ、前記第1電極板群に含まれる各第1電極板及び前記第2電極板群に含まれる各第2電極板と前記TFT層とを接続する配線を配置する複数のコンタクトホールと、
    を具備し、
    前記第1電極板群に含まれる各第1電極板及び前記第2電極板群に含まれる各第2電極板は、窪み部を有し、
    前記第1電極板群に含まれる各第1電極板及び前記第2電極板群に含まれる各第2電極板に設けられた窪み部は、前記コンタクトホールに沿って設けられており、
    前記第1電極板群に含まれる各第1電極板に形成された窪み部の体積は、前記第2電極板群に含まれる各第2電極板に形成された窪み部の体積より大きく、
    前記第1電極板群に含まれる各第1電極板の領域に対応する前記第1有機機能層の体積は、前記第2電極板群に含まれる各第2電極板の領域に対応する前記第2有機機能層の体積と同一又は同一の近傍値の範囲内であり、
    前記第1電極板群に含まれる各第1電極板に形成された窪み部に前記第1有機機能層の一部が入り込む量が、前記第2電極板群に含まれる各第2電極板に形成された窪み部に前記第2有機機能層の一部が入り込む量よりも多いことにより、前記窪み部以外の領域における前記第1有機機能層の膜厚は、前記窪み部以外の領域における前記第2有機機能層の膜厚より薄い、
    有機EL表示パネル。
  2. 前記第1電極板群に含まれる各第1電極板が前記コンタクトホールを介して前記TFT層に含まれるSD電極と接触する面積は、前記第2電極板群に含まれる各第2電極板が前記コンタクトホールを介して前記TFT層に含まれるSD電極と接触する面積と同一であり、
    前記第1電極板群に含まれる各第1電極板に設けられた窪み部の総数に入り込む前記第1有機機能層の体積は、前記第2電極板群に含まれる各第2電極板に設けられた窪み部の総数に入り込む前記第2有機機能層の体積より多い、
    請求項1記載の有機EL表示パネル。
  3. 第1色用の第1電極板をライン状に複数含む第1電極板群と、
    前記第1電極板群に隣接して形成され第2色用の第2電極板をライン状に複数含む第2電極板群と、
    前記第1電極板群における第2電極板群と反対側の縁に沿って形成された第1隔壁と、
    前記第1電極板群及び第2電極板群における互いに隣接する縁に沿って形成された第2隔壁と、
    前記第2電極板群における第1電極板群と反対側の縁に沿って形成された第3隔壁と、
    前記第1隔壁と前記第2隔壁との間に沿って前記第1電極板群の上方に形成された第1有機機能層と、
    前記第2隔壁と前記第3隔壁との間に沿って前記第2電極板群の上方に形成された第2有機機能層と、
    前記第1有機機能層及び前記第2有機機能層の上方に設けられた対向電極と、
    を具備し、
    前記第1電極板群に含まれる各第1電極板及び前記第2電極板群に含まれる各第2電極板は、窪み部を有し、
    前記第1電極板群に含まれる各第1電極板に形成された窪み部及び前記第2電極板群に含まれる各第2電極板に形成された窪み部の形状は、上面の径が下面の径より大きい円錐台形形状であり、
    前記第1電極板群に含まれる各第1電極板に形成された窪み部の上面の径が、前記第2電極板群に含まれる各第2電極板に形成された窪み部の上面の径より大きいことにより、前記第1電極板群に含まれる各第1電極板に形成された窪み部の体積は、前記第2電極板群に含まれる各第2電極板に形成された窪み部の体積より大きく、
    前記第1電極板群に含まれる各第1電極板の領域に対応する前記第1有機機能層の体積は、前記第2電極板群に含まれる各第2電極板の領域に対応する前記第2有機機能層の体積と同一又は同一の近傍値の範囲内であり、
    前記第1電極板群に含まれる各第1電極板に形成された窪み部に前記第1有機機能層の一部が入り込む量が、前記第2電極板群に含まれる各第2電極板に形成された窪み部に前記第2有機機能層の一部が入り込む量よりも多いことにより、前記窪み部以外の領域における前記第1有機機能層の膜厚は、前記窪み部以外の領域における前記第2有機機能層の膜厚より薄い、
    有機EL表示パネル。
  4. 前記第1電極板群に含まれる各第1電極板に形成された窪み部の下面の径は、前記第2電極板群に含まれる各第2電極板に形成された窪み部の下面の径より大きい、
    請求項3記載の有機EL表示パネル。
  5. 前記第1電極板群に含まれる各第1電極板に形成された窪み部の下面の径は、前記第2電極板群に含まれる各第2電極板に形成された窪み部の下面の径と同一又は同一の近傍値の範囲内である、
    請求項3記載の有機EL表示パネル。
  6. 第1色用の第1電極板をライン状に複数含む第1電極板群と、
    前記第1電極板群に隣接して形成され第2色用の第2電極板をライン状に複数含む第2電極板群と、
    前記第1電極板群における第2電極板群と反対側の縁に沿って形成された第1隔壁と、
    前記第1電極板群及び第2電極板群における互いに隣接する縁に沿って形成された第2隔壁と、
    前記第2電極板群における第1電極板群と反対側の縁に沿って形成された第3隔壁と、
    前記第1隔壁と前記第2隔壁との間に沿って前記第1電極板群の上方に形成された第1有機機能層と、
    前記第2隔壁と前記第3隔壁との間に沿って前記第2電極板群の上方に形成された第2有機機能層と、
    前記第1有機機能層及び前記第2有機機能層の上方に設けられた対向電極と、
    を具備し、
    前記第1電極板群に含まれる各第1電極板及び前記第2電極板群に含まれる各第2電極板は、窪み部を有し、
    前記第1電極板群に含まれる各第1電極板に設けられた前記窪み部は、第1画素規制層により覆われ、当該第1画素規制層の上方に前記第1有機機能層が形成され、
    前記第2電極板群に含まれる各第2電極板に設けられた前記窪み部は、第2画素規制層により覆われ、当該第2画素規制層の上方に前記第2有機機能層が形成されており、
    前記第1電極板群に含まれる各第1電極板に形成された窪み部の体積は、前記第2電極板群に含まれる各第2電極板に形成された窪み部の体積より大きく、
    前記第1電極板群に含まれる各第1電極板の領域に対応する前記第1有機機能層の体積は、前記第2電極板群に含まれる各第2電極板の領域に対応する前記第2有機機能層の体積と同一又は同一の近傍値の範囲内であり、
    前記第1電極板群に含まれる各第1電極板に形成された窪み部に前記第1有機機能層の一部が入り込む量が、前記第2電極板群に含まれる各第2電極板に形成された窪み部に前記第2有機機能層の一部が入り込む量よりも多いことにより、前記窪み部以外の領域における前記第1有機機能層の膜厚は、前記窪み部以外の領域における前記第2有機機能層の膜厚より薄い、
    有機EL表示パネル。
  7. 第1色用の第1電極板をライン状に複数含む第1電極板群と、
    前記第1電極板群に隣接して形成され第2色用の第2電極板をライン状に複数含む第2電極板群と、
    前記第1電極板群における第2電極板群と反対側の縁に沿って形成された第1隔壁と、
    前記第1電極板群及び第2電極板群における互いに隣接する縁に沿って形成された第2隔壁と、
    前記第2電極板群における第1電極板群と反対側の縁に沿って形成された第3隔壁と、
    前記第1隔壁と前記第2隔壁との間に沿って前記第1電極板群の上方に形成された第1有機機能層と、
    前記第2隔壁と前記第3隔壁との間に沿って前記第2電極板群の上方に形成された第2有機機能層と、
    前記第1有機機能層及び前記第2有機機能層の上方に設けられた対向電極と、
    を具備し、
    前記第1電極板群に含まれる各第1電極板及び前記第2電極板群に含まれる各第2電極板は、窪み部を有し、
    前記第1有機機能層は、インクジェット式塗布方法により所定の体積の液滴により前記第1電極板群の上方に連続して形成され、
    前記第2有機機能層は、インクジェット式塗布方法により前記所定の体積と同一体積の液滴により前記第2電極板群の上方に連続して形成され、
    前記第1有機機能層の膜厚又は前記第2有機機能層の膜厚は、
    前記インクジェット式塗布方法により前記所定の体積の液滴が塗布される場合、前記液滴がn滴塗布されることにより形成される膜厚と、前記液滴がn+1滴塗布されることにより形成される膜厚との間の膜厚で形成されており、
    前記第1電極板群に含まれる各第1電極板に形成された窪み部の体積は、前記第2電極板群に含まれる各第2電極板に形成された窪み部の体積より大きく、
    前記第1電極板群に含まれる各第1電極板の領域に対応する前記第1有機機能層の体積は、前記第2電極板群に含まれる各第2電極板の領域に対応する前記第2有機機能層の体積と同一又は同一の近傍値の範囲内であり、
    前記第1電極板群に含まれる各第1電極板に形成された窪み部に前記第1有機機能層の一部が入り込む量が、前記第2電極板群に含まれる各第2電極板に形成された窪み部に前記第2有機機能層の一部が入り込む量よりも多いことにより、前記窪み部以外の領域における前記第1有機機能層の膜厚は、前記窪み部以外の領域における前記第2有機機能層の膜厚より薄い、
    有機EL表示パネル。
  8. 前記第1電極板群に含まれる各第1電極板に設けられた前記窪み部の数は、前記第2電極板群に含まれる各第2電極板に設けられた前記窪み部の数より多く、
    前記第1電極板群に含まれる各第1電極板に設けられた前記窪み部の総数に入り込む前記第1有機機能層の体積は、前記第2電極板群に含まれる各第2電極板に設けられた前記窪み部の総数に入り込む前記第2有機機能層の体積より多い、
    請求項1〜7のいずれか1項に記載の有機EL表示パネル。
  9. 前記第1有機機能層及び前記第2有機機能層は、電荷注入層、あるいは電荷輸送層のいずれかである、
    請求項1〜8のいずれか1項に記載の有機EL表示パネル。
  10. 前記第1有機機能層及び前記第2有機機能層は、有機発光層である、
    請求項1〜8のいずれか1項に記載の有機EL表示パネル。
  11. 第1色用の第1電極板をライン状に複数含む第1電極板群と、
    前記第1電極板群に隣接して形成され第2色用の第2電極板をライン状に複数含む第2電極板群と、
    前記第2電極板群に隣接して形成され第3色用の第3電極板をライン状に複数含む第3電極板群と、
    前記第1電極板群における第2電極板群と反対側の縁に沿って形成された第1隔壁と、
    前記第1電極板群及び第2電極板群における互いに隣接する縁に沿って形成された第2隔壁と、
    前記第2電極板群及び第3電極板群における互いに隣接する縁に沿って形成された第3隔壁と、
    前記第3電極板群における前記第2電極板群と反対側の縁に沿って形成された第4隔壁と、
    前記第1隔壁と前記第2隔壁との間に沿って前記第1電極板群の上方に形成された第1有機機能層と、
    前記第2隔壁と前記第3隔壁との間に沿って前記第2電極板群の上方に形成された第2有機機能層と、
    前記第3隔壁と前記第4隔壁との間に沿って前記第3電極板群の上方に連続して形成された第3有機機能層と、
    前記第1有機機能層、前記第2有機機能層及び前記第3有機機能層の上方に設けられた対向電極と、
    前記第1電極板群、前記第2電極板群及び前記第3電極板群の下方に設けられたTFT層と、
    前記第1電極板群、前記第2電極板群及び前記第3電極板群と、前記TFT層との間に設けられた層間絶縁膜と、
    前記層間絶縁膜に設けられ、前記第1電極板群に含まれる各第1電極板、前記第2電極板群に含まれる各第2電極板及び前記第3電極板群に含まれる各第3電極板と前記TFT層とを接続する配線を配置する複数のコンタクトホールと、
    を具備し、
    前記第1電極板群に含まれる各第1電極板、前記第2電極板群に含まれる各第2電極板及び前記第3電極板群に含まれる各第3電極板は、窪み部を有し、前記窪み部は、前記コンタクトホールに沿って設けられており、
    前記第1電極板群に含まれる各第1電極板に形成された窪み部の体積は、前記第2電極板群に含まれる各第2電極板に形成された窪み部の体積及び前記第3電極板群に含まれる各第3電極板に形成された窪み部の体積より大きく、
    前記第1電極板群に含まれる各第1電極板の領域に対応する前記第1有機機能層の体積は、前記第2電極板群に含まれる各第2電極板の領域に対応する前記第2有機機能層の体積、及び前記第3電極板群に含まれる各第3電極板の領域に対応する前記第3有機機能層の体積と、同一又は同一の近傍値の範囲内であり、
    前記第1電極板群に含まれる各第1電極板に形成された窪み部に入り込む前記第1有機機能層の量が、前記第2電極板群に含まれる各第2電極板に形成された窪み部に入り込む前記第2有機機能層の量、及び前記第3電極板群に含まれる各第3電極板に形成された窪み部に入り込む前記第3有機機能層の量より多いことにより、
    前記第1電極板上の前記窪み部以外の領域における前記第1有機機能層の膜厚が、前記第2電極板上の前記窪み部以外の領域における前記第2有機機能層の膜厚、及び前記第3電極板上の前記窪み部以外の領域における前記第3有機機能層の膜厚より薄い、
    有機EL表示パネル。
  12. 前記第1色は青色である、
    請求項1〜11のいずれか1項に記載の有機EL表示パネル。
  13. 前記第3有機機能層は、電荷注入層、あるいは電荷輸送層のいずれかである、
    請求項11に記載の有機EL表示パネル。
  14. 前記第3有機機能層は、有機発光層である、
    請求項11に記載の有機EL表示パネル。
  15. 前記第1電極板及び前記第2電極板は陽極または陰極の一方であり、前記対向電極は陽極または陰極の他方である、
    請求項1〜1のいずれか1項に記載の有機EL表示パネル。
  16. 前記第1電極板、前記第2電極板及び前記第3電極板は陽極または陰極の一方であり、前記対向電極は陽極または陰極の他方である、
    請求項11に記載の有機EL表示パネル。
  17. 請求項1〜14のいずれか1項に記載の有機EL表示パネルを備えた、
    表示装置。
  18. 第1色用の第1電極板をライン状に複数配列した第1電極板群を形成する第1工程と、
    前記第1電極板群に隣接して、第2色用の第2電極板をライン状に複数配列した第2電極板群を形成する第2工程と、
    前記第1電極板群における第2電極板群と反対側の縁に沿って第1隔壁を形成する第3工程と、
    前記第1電極板群及び第2電極板群における互いに隣接する縁に沿って第2隔壁を形成する第4工程と、
    前記第2電極板群における第1電極板群と反対側の縁に沿って第3隔壁を形成する第5工程と、
    前記第1隔壁と前記第2隔壁との間に沿って前記第1電極板群の上方に連続して第1有機機能層を形成する第6工程と、
    前記第2隔壁と前記第3隔壁との間に沿って前記第2電極板群の上方に連続して第2有機機能層を形成する第7工程と、
    前記第1有機機能層及び前記第2有機機能層の上方に対向電極を形成する第8工程と、
    を具備し、
    前記第1工程は、前記各第1電極板に窪み部を形成する工程を含み、
    前記第2工程は、前記各第2電極板に窪み部を形成する工程を含み、
    前記第1工程の前に、基板を準備する工程と、前記基板上にTFT層を形成する工程と、 前記TFT層上に層間絶縁膜を形成する工程と、を含み、
    前記TFT層上に層間絶縁膜を形成する工程において、前記第1電極板群に含まれる各第1電極板及び前記第2電極板群に含まれる各第2電極板と前記TFT層とを接続する配線を配置する複数のコンタクトホールを当該層間絶縁膜に設け、
    前記第1工程で形成する各第1電極板及び前記第2工程で各第2電極板は、その一部が前記コンタクトホールの内面に沿って設けられることによって、各第1電極板及び各第2電極板には窪み部が形成され、
    前記第1電極板群に含まれる各第1電極板に形成する窪み部の体積は、前記第2電極板群に含まれる各第2電極板に形成する窪み部の体積より大きく、
    前記第1電極板群に含まれる各第1電極板の領域に対応する前記第1有機機能層の体積を、前記第2電極板群に含まれる各第2電極板の領域に対応する前記第2有機機能層の体積と同一又は同一の近傍値の範囲内であり、
    前記第1電極板群に含まれる各第1電極板に形成された窪み部に入り込む前記第1有機機能層の量が、前記第2電極板群に含まれる各第2電極板に形成された窪み部に入り込む前記第2有機機能層の量より多いことにより、当該窪み部以外の領域における前記第1有機機能層の膜厚が、前記各第2電極板上の前記第2有機機能層の膜厚より薄く形成される、
    有機EL表示パネルの製造方法。
  19. 第1色用の第1電極板をライン状に複数配列した第1電極板群を形成する第1工程と、
    前記第1電極板群に隣接して、第2色用の第2電極板をライン状に複数配列した第2電極板群を形成する第2工程と、
    前記第1電極板群における第2電極板群と反対側の縁に沿って第1隔壁を形成する第3工程と、
    前記第1電極板群及び第2電極板群における互いに隣接する縁に沿って第2隔壁を形成する第4工程と、
    前記第2電極板群における第1電極板群と反対側の縁に沿って第3隔壁を形成する第5工程と、
    前記第1隔壁と前記第2隔壁との間に沿って前記第1電極板群の上方に連続して第1有機機能層を形成する第6工程と、
    前記第2隔壁と前記第3隔壁との間に沿って前記第2電極板群の上方に連続して第2有機機能層を形成する第7工程と、
    前記第1有機機能層及び前記第2有機機能層の上方に対向電極を形成する第8工程と、
    を具備し、
    前記第1工程は、前記各第1電極板に窪み部を形成する工程を含み、
    前記第2工程は、前記各第2電極板に窪み部を形成する工程を含み、
    前記第1電極板群に含まれる各第1電極板に形成された窪み部及び前記第2電極板群に含まれる各第2電極板に形成された窪み部の形状は、上面の径が下面の径より大きい円錐台形形状であり、
    前記第1電極板群に含まれる各第1電極板に形成された窪み部の上面の径が、前記第2電極板群に含まれる各第2電極板に形成された窪み部の上面の径より大きいことにより、前記第1電極板群に含まれる各第1電極板に形成された窪み部の体積は、前記第2電極板群に含まれる各第2電極板に形成された窪み部の体積より大きく、
    前記第1電極板群に含まれる各第1電極板の領域に対応する前記第1有機機能層の体積を、前記第2電極板群に含まれる各第2電極板の領域に対応する前記第2有機機能層の体積と同一又は同一の近傍値の範囲内であり、
    前記第1電極板群に含まれる各第1電極板に形成された窪み部に入り込む前記第1有機機能層の量が、前記第2電極板群に含まれる各第2電極板に形成された窪み部に入り込む前記第2有機機能層の量より多いことにより、当該窪み部以外の領域における前記第1有機機能層の膜厚が、前記各第2電極板上の前記第2有機機能層の膜厚より薄く形成される、
    有機EL表示パネルの製造方法。
  20. 前記第1電極板群に含まれる各第1電極板に形成された窪み部の下面の径は、前記第2電極板群に含まれる各第2電極板に形成された窪み部の下面の径より大きい、
    請求項19記載の有機EL表示パネルの製造方法。
  21. 前記第1電極板群に含まれる各第1電極板に形成された窪み部の下面の径は、前記第2電極板群に含まれる各第2電極板に形成された窪み部の下面の径さ同一又は同一の近傍値の範囲内である、
    請求項19記載の有機EL表示パネルの製造方法。
  22. 第1色用の第1電極板をライン状に複数配列した第1電極板群を形成する第1工程と、
    前記第1電極板群に隣接して、第2色用の第2電極板をライン状に複数配列した第2電極板群を形成する第2工程と、
    前記第1電極板群における第2電極板群と反対側の縁に沿って第1隔壁を形成する第3工程と、
    前記第1電極板群及び第2電極板群における互いに隣接する縁に沿って第2隔壁を形成する第4工程と、
    前記第2電極板群における第1電極板群と反対側の縁に沿って第3隔壁を形成する第5工程と、
    前記第1隔壁と前記第2隔壁との間に沿って前記第1電極板群の上方に連続して第1有機機能層を形成する第6工程と、
    前記第2隔壁と前記第3隔壁との間に沿って前記第2電極板群の上方に連続して第2有機機能層を形成する第7工程と、
    前記第1有機機能層及び前記第2有機機能層の上方に対向電極を形成する第8工程と、
    を具備し、
    前記第1工程は、前記各第1電極板に窪み部を形成する工程を含み、
    前記第2工程は、前記各第2電極板に窪み部を形成する工程を含み、
    前記第1工程の後に、前記第1電極板群に含まれる各第1電極板に形成した前記窪み部を覆うように、第1画素規制層を形成する工程を設け、
    前記第2工程の後に、前記第2電極板群に含まれる各第2電極板に形成した前記窪み部を覆うように、第2画素規制層を形成する工程を設け、
    前記第6工程において、前記第1画素規制層の上方に前記第1有機機能層を形成し、
    前記第7工程において、前記第2画素規制層の上方に前記第2有機機能層を形成し、
    前記第1電極板群に含まれる各第1電極板に形成する窪み部の体積は、前記第2電極板群に含まれる各第2電極板に形成する窪み部の体積より大きく、
    前記第1電極板群に含まれる各第1電極板の領域に対応する前記第1有機機能層の体積を、前記第2電極板群に含まれる各第2電極板の領域に対応する前記第2有機機能層の体積と同一又は同一の近傍値の範囲内であり、
    前記第1電極板群に含まれる各第1電極板に形成された窪み部に入り込む前記第1有機機能層の量が、前記第2電極板群に含まれる各第2電極板に形成された窪み部に入り込む前記第2有機機能層の量より多いことにより、当該窪み部以外の領域における前記第1有機機能層の膜厚が、前記各第2電極板上の前記第2有機機能層の膜厚より薄く形成される、
    有機EL表示パネルの製造方法。
  23. 第1色用の第1電極板をライン状に複数配列した第1電極板群を形成する第1工程と、
    前記第1電極板群に隣接して、第2色用の第2電極板をライン状に複数配列した第2電極板群を形成する第2工程と、
    前記第1電極板群における第2電極板群と反対側の縁に沿って第1隔壁を形成する第3工程と、
    前記第1電極板群及び第2電極板群における互いに隣接する縁に沿って第2隔壁を形成する第4工程と、
    前記第2電極板群における第1電極板群と反対側の縁に沿って第3隔壁を形成する第5工程と、
    前記第1隔壁と前記第2隔壁との間に沿って前記第1電極板群の上方に連続して第1有機機能層を形成する第6工程と、
    前記第2隔壁と前記第3隔壁との間に沿って前記第2電極板群の上方に連続して第2有機機能層を形成する第7工程と、
    前記第1有機機能層及び前記第2有機機能層の上方に対向電極を形成する第8工程と、
    を具備し、
    前記第1工程は、前記各第1電極板に窪み部を形成する工程を含み、
    前記第2工程は、前記各第2電極板に窪み部を形成する工程を含み、
    前記第6工程において、前記第1有機機能層は、インクジェット式塗布方法により所定の体積の液滴により、前記第1電極板群の上方に連続して形成し、
    前記第7工程において、前記第2有機機能層は、インクジェット式塗布方法により前記所定の体積と同一体積の液滴により前記第2電極板群の上方に連続して形成し、
    前記第1電極板群に含まれる各第1電極板の領域に対応する前記第1有機機能層の体積を、前記第2電極板群に含まれる各第2電極板の領域に対応する前記第2有機機能層の体積と同一又は同一の近傍値の範囲内に形成し、
    前記第1有機機能層の膜厚又は前記第2有機機能層の膜厚は、前記インクジェット式塗布方法により前記所定の体積の液滴が塗布される場合、前記液滴がn滴塗布されることにより形成される膜厚と、前記液滴がn+1滴塗布されることにより形成される膜厚との間の膜厚に形成し、
    前記第1電極板群に含まれる各第1電極板に形成する窪み部の体積は、前記第2電極板群に含まれる各第2電極板に形成する窪み部の体積より大きく、
    前記第1電極板群に含まれる各第1電極板に形成された窪み部に入り込む前記第1有機機能層の量が、前記第2電極板群に含まれる各第2電極板に形成された窪み部に入り込む前記第2有機機能層の量より多いことにより、当該窪み部以外の領域における前記第1有機機能層の膜厚が、前記各第2電極板上の前記第2有機機能層の膜厚より薄く形成される、
    有機EL表示パネルの製造方法。
  24. 前記第1工程で第1電極板群に含まれる各第1電極板に形成する前記窪み部の数は、前記第2工程で第2電極板群に含まれる各第2電極板に形成する前記窪み部の数より多く、
    前記第1電極板群に含まれる各第1電極板に設けられた前記窪み部の総数に入り込む前記第1有機機能層の体積は、前記第2電極板群に含まれる各第2電極板に設けられた前記窪み部の総数に入り込む前記第2有機機能層の体積より多い、
    請求項18記載の有機EL表示パネルの製造方法。
  25. 前記第1有機機能層及び前記第2有機機能層は、電荷注入層、あるいは電荷輸送層のいずれかである、
    請求項18〜24のいずれか1項に記載の有機EL表示パネルの製造方法。
  26. 前記第1有機機能層及び前記第2有機機能層は、有機発光層である、
    請求項18〜24のいずれか1項に記載の有機EL表示パネルの製造方法。
  27. 前記第1電極板及び前記第2電極板は陽極であり、前記対向電極は陰極である、
    請求項18〜24のいずれか1項に記載の有機EL表示パネルの製造方法。
  28. 前記第1電極板及び前記第2電極板は陰極であり、前記対向電極は陽極である、
    請求項18〜24のいずれか1項に記載の有機EL表示パネルの製造方法。
  29. 第1色用の第1電極板をライン状に複数配列した第1電極板群を形成する第1工程と、
    前記第1電極板群と隣接して、第2色用の第2電極板をライン状に複数配列した第2電極板群を形成する第2工程と、
    前記第2電極板群と隣接して、第3色用の第3電極板をライン状に複数配列して第3電極板群を形成する第3工程と、
    前記第1電極板群における第2電極板群と反対側の縁に沿って第1隔壁を形成する第4工程と、
    前記第1電極板群及び第2電極板群における互いに隣接する縁に沿って第2隔壁を形成する第5工程と、
    前記第2電極板群及び第3電極板群における互いに隣接する縁に沿って第3隔壁を形成する第6工程と、
    前記第3電極板群における第2電極板群と反対側の縁に沿って第4隔壁を形成する第7工程と、
    前記第1隔壁と前記第2隔壁との間に沿って前記第1電極板群の上方に連続して第1有機機能層を形成する第8工程と、
    前記第2隔壁と前記第3隔壁との間に沿って前記第2電極板群の上方に連続して第2有機機能層を形成する第9工程と、
    前記第3隔壁と前記第4隔壁との間に沿って前記第3電極板群の上方に連続して第3有機機能層を形成する第10工程と、
    前記第1有機機能層、前記第2有機機能層及び前記第3有機機能層の上方に対向電極を形成する第11工程と、
    を具備し、
    前記第1工程で形成する各第1電極板、前記第2工程で形成する各第2電極板、並びに前記第3工程で形成する各第3電極板は窪み部を有し、
    前記第1工程は、前記各第1電極板に窪み部を形成する工程を含み、
    前記第2工程は、前記各第2電極板に窪み部を形成する工程を含み、
    前記第3工程は、前記各第3電極板に窪み部を形成する工程を含み、
    前記第1工程の前に、基板を準備する工程と、前記基板上にTFT層を形成する工程と、 前記TFT層上に層間絶縁膜を形成する工程と、を含み、
    前記TFT層上に層間絶縁膜を形成する工程において、前記第1電極板群に含まれる各第1電極板、前記第2電極板群に含まれる各第2電極板及び前記第3電極板群に含まれる各第3電極板とTFT層とを接続する配線を配置する複数のコンタクトホールを当該層間絶縁膜に設け、
    前記第1工程で形成する各第1電極板、前記第2工程で形成する各第2電極板及び前記第3工程で形成する各第3電極板は、その一部が前記コンタクトホールの内面に沿って設けられることによって、各第1電極板、各第2電極板及び下記第3電極板には窪み部が形成され、
    前記第1電極板群に含まれる各第1電極板に形成する窪み部の体積は、前記第2電極板群に含まれる各第2電極板に形成する窪み部の体積及び前記第3電極板群に含まれる各第3電極板に形成する窪み部の体積より大きく形成し、
    前記第1電極板群に含まれる各第1電極板の領域に対応する前記第1有機機能層の体積を、前記第2電極板群に含まれる各第2電極板の領域に対応する前記第2有機機能層の体積及び前記第3電極板群に含まれる各第3電極板の領域に対応する前記第3有機機能層の体積と同一又は同一の近傍値の範囲内に形成し、
    前記第1有機機能層の膜厚を、前記第1電極板群に含まれる各第1電極板に形成された窪み部に入り込む前記第1有機機能層の量が前記第2電極板群に含まれる各第2電極板に形成された窪み部に入り込む前記第2有機機能層の量及び前記第3電極板群に含まれる各第3電極板に形成された窪み部に入り込む前記第3有機機能層の量より多いことにより、前記窪み部以外の前記第1電極板上の領域において、前記窪み部以外の前記第2電極板上の領域の前記第2有機機能層及び前記第3電極板上の領域の前記第3有機機能層の膜厚より薄く形成する、
    有機EL表示パネルの製造方法。
  30. 前記第1色は青色である、
    請求項18〜29のいずれか1項に記載の有機EL表示パネルの製造方法。
  31. 前記第1有機機能層、前記第2有機機能層及び前記第3有機機能層は、電荷注入層、あるいは電荷輸送層のいずれかである、
    請求項29に記載の有機EL表示パネルの製造方法。
  32. 前記第1有機機能層、前記第2有機機能層及び前記第3有機機能層は、有機発光層である、
    請求項29に記載の有機EL表示パネルの製造方法。
  33. 前記第1電極板、前記第2電極板及び前記第3電極板は陽極であり、前記対向電極は陰極である、
    請求項29に記載の有機EL表示パネルの製造方法。
  34. 前記第1電極板、前記第2電極板及び前記第3電極板は陰極であり、前記対向電極は陽極である、
    請求項29に記載の有機EL表示パネルの製造方法。
  35. 第1色用の第1電極板をライン状に複数含む第1電極板群と、
    前記第1電極板群に隣接して形成され第2色用の第2電極板をライン状に複数含む第2電極板群と、
    前記第1電極板群における第2電極板群と反対側の縁に沿って形成された第1隔壁と、
    前記第1電極板群及び第2電極板群における互いに隣接する縁に沿って形成された第2隔壁と、
    前記第2電極板群における第1電極板群と反対側の縁に沿って形成された第3隔壁と、
    前記第1隔壁と前記第2隔壁との間に沿って前記第1電極板群の上方に形成された第1有機機能層と、
    前記第2隔壁と前記第3隔壁との間に沿って前記第2電極板群の上方に形成された第2有機機能層と、
    前記第1有機機能層及び前記第2有機機能層の上方に設けられた対向電極と、
    前記第1電極板群の下方に設けられたTFT層と、
    前記第1電極板群と前記TFT層との間に設けられた層間絶縁膜と、
    前記層間絶縁膜に設けられ、前記第1電極板群に含まれる各第1電極板と前記TFT層とを接続する配線を配置するコンタクトホールと、
    を具備し、
    前記第1電極板群に含まれる各第1電極板は、窪み部を有し、
    前記第1電極板群に含まれる各第1電極板群に設けられた前記窪み部は、前記コンタクトホールに沿って設けられており、
    前記各第1電極板上の前記第1有機機能層の体積は、前記各第2電極板上の前記第2有機機能層の体積と同一又は同一の近傍値の範囲内であり、
    前記第1電極板群に含まれる各第1電極板に形成された窪み部に前記第1有機機能層の一部が入り込むことにより、当該窪み部以外の領域における前記第1有機機能層の膜厚は、前記各第2電極板上の前記第2有機機能層の膜厚より薄い、
    有機EL表示パネル。
  36. 第1色用の第1電極板をライン状に複数配列した第1電極板群を形成する第1工程と、
    前記第1電極板群に隣接して、第2色用の第2電極板をライン状に複数配列した第2電極板群を形成する第2工程と、
    前記第1電極板群における第2電極板群と反対側の縁に沿って第1隔壁を形成する第3工程と、
    前記第1電極板群及び第2電極板群における互いに隣接する縁に沿って第2隔壁を形成する第4工程と、
    前記第2電極板群における第1電極板群と反対側の縁に沿って第3隔壁を形成する第5工程と、
    前記第1隔壁と前記第2隔壁との間に沿って前記第1電極板群の上方に連続して第1有機機能層を形成する第6工程と、
    前記第2隔壁と前記第3隔壁との間に沿って前記第2電極板群の上方に連続して第2有機機能層を形成する第7工程と、
    前記第1有機機能層及び前記第2有機機能層の上方に対向電極を形成する第8工程と、を具備し、
    前記第1工程は、前記各第1電極板に窪み部を形成する工程を含み、
    前記第1工程の前に、基板を準備する工程と、前記基板上にTFT層を形成する工程と、前記TFT層上に層間絶縁膜を形成する工程と、を含み、
    前記TFT層上に層間絶縁膜を形成する工程において、前記第1電極板群に含まれる各第1電極板と前記TFT層とを接続する配線を配置する複数のコンタクトホールを当該層間絶縁膜に設け、
    前記第1工程で形成する各第1電極板は、その一部が前記コンタクトホールの内面に沿って設けられることによって、各第1電極板には窪み部が形成され、
    前記第6工程で形成する前記第1有機機能層の体積は、前記第7工程で形成する前記第2有機機能層の体積と同一又は同一の近傍値の範囲内であり、
    前記第1電極板群に含まれる各第1電極板に形成された窪み部に前記第1有機機能層の一部が入り込むことにより、当該窪み部以外の領域における前記第1有機機能層の膜厚が、前記各第2電極板上の前記第2有機機能層の膜厚より薄く形成される、
    有機EL表示パネルの製造方法。
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