JP5524535B2 - アクチュエータの駆動装置 - Google Patents

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Description

本発明は、光ビームの走査に好適なアクチュエータの駆動装置に関する。
この種のアクチュエータとして、例えば特許文献1に記載されたプレーナ型電磁アクチュエータがある。
この電磁アクチュエータは、半導体基板を異方性エッチングして、枠状の固定部と、可動部と、固定部に可動部を揺動可能に軸支するトーションバー(梁部)とを一体形成し、可動部に駆動コイルを設け、トーションバーの軸方向と平行な可動部両端縁部の駆動コイル部分に静磁界を作用させる静磁界発生手段(例えば永久磁石)を設ける構成である。
この電磁アクチュエータは、外部の駆動回路から駆動コイルに交流電流を供給すると、駆動コイルを流れる電流と静磁界発生手段の静磁界との相互作用により、可動部を揺動駆動可能な駆動力(ローレンツ力)が発生して可動部に作用し、可動部がトーションバーの軸回りに揺動する。
この可動部に反射ミラーを設ければ、可動部を揺動駆動することで反射ミラーに照射した光ビームの反射光を走査できる。従って、例えばレーザ光等の光ビームをラスタ走査して画像を表示するレーザプロジェクタ等の光デバイスにおける光走査用アクチュエータとして好適である。
特開2003−153518号公報
ところで、上述したアクチュエータでラスタ走査を実現する場合、例えば鋸歯状波形の駆動信号で光走査用アクチュエータの可動部を低速で揺動駆動することで、垂直方向の走査が行われる。
しかしながら、信号周波数の整数倍の高調波成分を含む鋸歯状波形などの駆動信号では、可動部が共振振動する共振周波数近傍の高調波成分が駆動信号に含まれることによって、可動部が共振振動を起こす虞れがある。
そして、可動部が共振振動を起こすと、可動部は微小に振動しながらトーションバー回りに揺動することになるため、走査光の揺らぎが発生し、レーザプロジェクタでは、表示される画像の画質が悪化するという問題がある。
本発明は上記問題点に着目してなされたもので、駆動信号に含まれる高調波成分に起因する可動部の共振振動を抑制できるアクチュエータの駆動装置を提供することを目的とする。
このため、請求項1の発明は、固定部に揺動可能に軸支した可動部と、該可動部を揺動させる駆動部とを備えるアクチュエータの駆動装置であって、前記駆動部の駆動信号を周波数が異なる複数の正弦波を合成して生成する信号生成部と、前記可動部の共振周波数近傍の周波数の正弦波を前記合成処理の対象から除外する共振成分除去部とを有するようにした。
かかる構成では、信号生成部が、周波数が異なる複数の正弦波を合成して駆動信号を生成するが、共振周波数近傍の周波数の正弦波を前記合成処理の対象から除外し、共振周波数近傍の周波数の正弦波を用いずに駆動信号を生成させる。
また、請求項の発明は、固定部に揺動可能に軸支した可動部と、該可動部を揺動させる駆動部とを備えるアクチュエータの駆動装置であって、前記駆動部の駆動信号から所定周波数の成分を除去する共振成分除去部と、前記可動部の共振周波数が前記所定周波数になる温度に前記アクチュエータの温度を制御する温度制御部とを有するようにした。
かかる構成では、アクチュエータの温度が変化して可動部の共振周波数が変化すると、共振成分除去部が除去する周波数成分と、実際の共振周波数との間にずれが生じるので、共振成分除去部が除去する周波数成分が共振周波数となる温度を維持するように、アクチュエータの温度を制御する。
また、請求項の発明は、固定部に揺動可能に軸支した可動部と、該可動部を揺動させる駆動部とを備えるアクチュエータの駆動装置であって、前記駆動部の駆動信号から前記可動部の共振周波数の成分を除去する共振成分除去部と、前記アクチュエータの温度を、前記共振周波数帯域での前記可動部の振幅が小さくなる方向に変化させる温度制御部とを有するようにした。
かかる構成では、アクチュエータの温度が変化すると、共振成分除去部で除去する周波数成分と、実際の共振周波数とにずれが生じ、共振周波数帯域での振幅が増大するので、アクチュエータの温度を変更して、前記共振周波数帯域での振幅を小さくする。
ここで、請求項のように、前記駆動部が、前記駆動信号によって交流電流が供給される駆動コイルを含み、前記温度制御部が、前記駆動コイルに供給する直流電流を変更して前記アクチュエータの温度を制御することができる。
かかる構成では、交流電流が供給されることで可動部を揺動させる駆動力を発生する駆動コイルに対し、直流電流を供給させるようにし、更に、この直流電流を変更することで、駆動コイルの発熱量を制御し、以って、アクチュエータの温度を制御する。
また、請求項のように、前記共振成分除去部が、前記駆動信号から所定の周波数帯域を除去する帯域除去フィルタを含むことができる。
かかる構成では、帯域除去フィルタで共振周波数成分を含む所定の周波数帯域が駆動信号から除去され、前記所定の周波数帯域に含まれない周波数成分で構成される駆動信号によって、駆動力を発生させる。
ここで、請求項のように、前記帯域除去フィルタをノッチフィルタとすることができる。
また、請求項のように、前記共振成分除去部が、前記駆動信号から所定の高周波帯域を除去するローパスフィルタを含むことができる。
かかる構成では、共振周波数成分を含む高周波帯域が、駆動信号からローパスフィルタによって除去され、前記共振周波数成分よりも周波数の低い成分で構成される駆動信号によって、駆動力を発生させる。
また、請求項のように、前記共振成分除去部が、除去する周波数成分と同周波数、同振幅でかつ逆位相の位相反転信号を生成し、該位相反転信号を駆動信号に付加することができる。
かかる構成では、駆動信号に対して、共振周波数付近の周波成分と同周波数、同振幅でかつ逆位相の位相反転信号を付加することで、共振周波数成分を相殺する。
また、請求項のように、前記共振成分除去部が、前記駆動信号から除去する周波数帯域と当該帯域での信号レベルの減衰量との少なくとも一方を、前記可動部の共振特性に応じて可変に設定することができる。
かかる構成では、可動部の共振特性の違いによって、共振振動が発生する周波数域の広狭が発生し、また、共振周波数で発生する振動エネルギーが異なるので、駆動信号から除去する周波数帯域及び/又は当該帯域での信号レベルの減衰量を、可動部の共振特性に応じて変更する。
また、請求項10のように、前記可動部の共振周波数を検出し、検出した共振周波数に応じて前記共振成分除去部で前記駆動信号から除去する周波数成分を変更することができる。
かかる構成では、そのときの実際の共振周波数を検出し、検出した共振周波数の成分が駆動信号から除去されるように、共振成分除去部が駆動信号から除去する周波数成分を変更する。
ここで、請求項11のように、前記アクチュエータの温度を検出し、検出した温度に基づいて前記可動部の共振周波数を推定することができる。
かかる構成では、アクチュエータの温度を検出し、アクチュエータの温度と可動部の共振周波数との相関から、そのときの実際の共振周波数を推定し、推定した共振周波数成分に基づいて、共振成分除去部で駆動信号から除去する周波数成分を変更するか、又は、推定した共振周波数に基づいてアクチュエータの温度を制御する。
また、請求項12のように、前記可動部の動きを検出し、検出した動きに基づいて前記可動部の共振周波数を求めることができる。
かかる構成では、共振周波数成分による可動部の微振動を検出して、そのときの共振周波数を検出する。
また、請求項13のように、前記可動部の動きを検出し、検出した動きに基づいて前記可動部の共振周波数帯域の振幅を求め、前記共振成分除去部で前記駆動信号から除去する周波数成分を、前記共振周波数帯域の振幅が小さくなる方向に変更することができる。
かかる構成では、共振成分除去部で除去する周波数成分と、実際の共振周波数とにずれが生じると、共振周波数帯域での振幅が増大するので、共振成分除去部で除去する周波数成分を変更して、前記共振周波数帯域での振幅を小さくする。
また、請求項14のように、前記駆動信号を鋸歯状波形とすることができる。
かかる構成では、鋸歯状波形の駆動信号を生成し、この高調波成分を含む鋸歯状波形の駆動信号から、共振周波数成分を除去する。
また、請求項15のように、前記アクチュエータは、前記固定部、前記固定部に前記可動部を軸支するトーションバー及び前記可動部を半導体基板で一体形成して構成されることができる。
かかる構成では、アクチュエータを構成する固定部、トーションバー及び可動部は、エッチングなどの半導体製造技術を用いて、一体的に形成される。
また、請求項16のように、前記アクチュエータは、前記可動部に反射ミラーを備え、前記可動部を揺動駆動して前記反射ミラーに照射される光ビームの反射光を走査する光走査用アクチュエータとすることができる。
かかる構成では、反射ミラーを揺動駆動させる駆動信号から、共振周波数成分を除去する処理がなされる。
また、請求項17のように、前記アクチュエータは、反射光をラスタ走査する光デバイスの前記ラスタ走査における垂直走査用の光走査用アクチュエータとすることができる。
かかる構成では、光走査用アクチュエータがラスタ走査における垂直走査に用いられるアクチュエータであって、可動部を低速で揺動駆動する場合に、駆動信号から共振周波数成分を除去する処理がなされる。
また、請求項18のように、前記光デバイスを、前記反射ミラーへの光ビームの照射を、画像データに基づいて制御して、前記画像データに対応する画像を表示するプロジェクタとすることができる。
かかる構成では、共振周波数が除去された駆動信号に基づいて反射ミラーが揺動駆動され、この反射ミラーへの光ビームの照射を、画像データに基づいて制御することで、画像が表示される。
本発明のアクチュエータの駆動装置によれば、高調波成分を含む波形の駆動信号から、可動部が共振振動する共振周波数成分を除去して、駆動力発生部を駆動する構成としたので、駆動信号に含まれる高調波成分に起因する可動部の共振振動を抑制でき、これにより、可動部が微小振動しながら揺動することが抑制され、例えばプロジェクタ等のような光ビームをラスタ走査して画像を表示する光デバイスに使用しても、良好な画質の画像を表示させることができる。
本発明の第1実施形態の駆動装置を示すブロック図 本発明の第1実施形態における鋸歯状波形の生成処理の別の例を示す図 前記第1実施形態におけるアクチュエータの一例を示す平面図 前記第1実施形態で可動部の振れ角(位置)を検出するピエゾ素子のブリッジ回路を示す回路図 前記第1実施形態でアクチュエータを駆動する鋸歯状波形の駆動信号を示す図 前記第1実施形態における鋸歯状波形の駆動信号のパワースペクトルを示す図 前記第1実施形態において共振周波数成分による微振動を伴う可動部の動作状態を示す図 前記第1実施形態におけるノッチフィルタのフィルタ特性を示す図 前記第1実施形態のノッチフィルタを設けた場合の可動部の動作状態を示す図 本発明の第2実施形態の駆動装置を示すブロック図 前記第2実施形態におけるローパスフィルタのフィルタ特性を示す図 前記第2実施形態におけるフィルタ出力を示す図 アクチュエータの温度変化による共振周波数frの変化を示す図 本発明の第3実施形態の駆動装置を示すブロック図 本発明の第4実施形態の駆動装置を示すブロック図 前記第4実施形態の作用を示す説明図 本発明の第5実施形態の駆動装置を示すブロック図 本発明の第6実施形態の駆動装置を示すブロック図 本発明の第7実施形態の駆動装置を示すブロック図 前記第7実施形態の振幅比較部の構成を示すブロック図 本発明の第8実施形態の駆動装置を示すブロック図 本発明を適用するレーザプロジェクタの構成の一例を示すブロック図
以下、本発明の実施形態を図面に基づいて説明する。
図1は、本発明に係るアクチュエータの駆動装置の第1実施形態を示すブロック図である。
図1において、第1実施形態の駆動装置101は、鋸歯状波形信号の1周期分のデジタルデータを格納する波形メモリ1と、後述するアクチュエータ10の可動部13の振れ角を示す振れ角情報(位置情報)に基づいて鋸歯状波形の駆動信号の振幅を演算し、前記波形メモリ1に格納されている鋸歯状波形信号と前記振幅とに基づき、鋸歯状波形でかつ前記演算した振幅のデジタル駆動信号を生成する振幅演算部2と、振幅演算部2から出力されるデジタル駆動信号をアナログ駆動信号に変換するD/A変換器3と、D/A変換器3から出力されたアナログ駆動信号から、前記可動部13が共振振動する共振周波数成分を除去するノッチフィルタ4(共振成分除去部)と、ノッチフィルタ4を通過したアナログ駆動信号に基づいてアクチュエータ10の駆動力発生部に駆動信号を供給して駆動力を発生させる駆動信号供給部5と、を備えて構成される。ここで、波形メモリ1と振幅演算部2とで信号生成部102が構成される。
図1に示す構成では、波形メモリ1を用いて駆動信号の基本波形である鋸歯状波形を生成させるが、波形メモリ1に代えて鋸歯状波形を演算で生成する波形演算部を備えることができる。前記波形演算部は、例えば図2に示すように、1クロック毎にカウント値を0から増大させ、カウント値が既定値(例えば1024)に達した時点で、カウント値を0にリセットし、再度、カウント値を0から1クロック毎に増大させる処理を繰り返し、前記カウント値をD/A変換することで鋸歯状波形を生成させるものである。
尚、波形メモリ1に代えて前記波形演算部を設ける構成は、後述する第2〜第8実施形態にも適用可能である。また、鋸歯状波形等の駆動信号の基本波形を演算で生成する方法としては、上記のカウント値を用いる方法に限定されるものではなく、公知の種々の方法を適用できる。
この駆動装置101によって駆動される前記アクチュエータ10の一例を図3に示す。
図3において、このアクチュエータ10は、半導体製造技術を利用して製造した電磁駆動式のプレーナ型アクチュエータである。
図3において、このアクチュエータ10は、枠状の固定部11と、可動部13と、前記可動部13を固定部11に対し揺動可能に軸支する一対のトーションバー(梁部)12,12とを備えて構成され、前記固定部11、トーションバー12,12及び可動部13は、半導体基板を用いて一体に形成される。
可動部13の周縁部には、通電により磁界を発生する駆動コイル14が形成され、駆動コイル14の両端は、固定部11に形成した一対の電極端子15,15に接続され、電極端子15,15は、図1に示す駆動信号供給部5に対し、例えばワイヤーボンディング等により電気的に接続される。
また、トーションバー12,12の軸方向と平行な可動部対辺部と対面する固定部11の外方には、一対の永久磁石16,16が、互いに反対磁極を対向して配置されており、この一対の永久磁石16,16は、トーションバー12,12の軸方向と平行な可動部対辺部の駆動コイル14部分に静磁界を作用させる。
この電磁駆動式アクチュエータ10は、駆動信号供給部5から駆動コイル14に駆動信号として駆動電流(交流電流)を供給すると、駆動コイル14に流れる電流と永久磁石16,16の静磁界との相互作用により駆動力(ローレンツ力)が発生し、可動部13がトーションバー12,12回りに当該トーションバー12,12の捩れ量に応じて発生する弾性復元力に抗して回動する。ここで、駆動コイル14と一対の永久磁石16,16とで駆動力発生部が構成される。尚、永久磁石16,16に代えて電磁石を設けてもよい。
また、前記トーションバー12,12それぞれには、トーションバー12,12の軸を挟んで対向配置される一対のピエゾ素子(歪ゲージ)17a,17bが設けられており、これら4個のピエゾ素子17で図4に示すようにブリッジ回路を構成する。
そして、可動部13の揺動に伴ってトーションバー12,12が捩れることで発生するピエゾ素子17の抵抗値変化が、前記ブリッジ回路の出力変化として検出され、前記ブリッジ回路の出力が、可動部13の振れ角情報(可動部13の位置情報)として前記振幅演算部2(信号生成部102)に出力される。
前記ピエゾ抵抗素子17が、例えばp型拡散抵抗により形成されている場合、ピエゾ抵抗素子17a,17aに引張応力が加わり、ピエゾ抵抗素子17b,17bに圧縮応力が加わると、ピエゾ抵抗素子17a,17aの抵抗値は増加し、ピエゾ抵抗素子17b,17bの抵抗値は減少するため、前記図4のブリッジ回路の出力電圧V(V=Va−Vb)の値は負になる。
また、可動部13の傾き方向が切り替わって、ピエゾ抵抗素子17b,17bに引張応力が加わり、ピエゾ抵抗素子17a,17aに圧縮応力が加わるようになると、ピエゾ抵抗素子17a,17aの抵抗値は減少し、ピエゾ抵抗素子17b,17bの抵抗値は増加するため、前記図4のブリッジ回路の出力電圧V(V=Va−Vb)の値は正になる。
従って、前記ブリッジ回路の出力電圧Vの正負から、可動部13の傾き方向を判断でき、また、電圧値から傾斜角(振れ角)を検出することができ、この振れ角情報(位置情報)に基づいて、前記振幅演算部2で駆動信号の振幅が演算される。
尚、振れ角情報(位置情報)を検出する位置センサとしては、上記のピエゾ抵抗素子17を用いるセンサの他、可動部13に検出コイルを設けて振れ角(位置)を検出するセンサや、レーザ光の反射に基づいて振れ角(位置)を検出するセンサなどを用いることができ、更には、前記駆動コイル14に流れる電流の検出値を振れ角情報(位置情報号)とすることもできる。
次に、本実施形態の駆動装置101の動作について説明する。
前記波形メモリ1には、図5に示すように、予め設定される基本周波数foの鋸歯状波形の1周期(T=1/fo)分の波形データが格納されている。
前記振幅演算部2は、アクチュエータ10の可動部14の実際の振れ角に応じた振幅の鋸歯状波形の駆動信号を、波形メモリ1内の波形データを用いて生成し出力する。
前記振幅演算部2からのデジタル駆動信号は、D/A変換器3でアナログ駆動信号に変換されてノッチフィルタ4に入力される。
図6は、前記鋸歯状波形信号のパワースペクトルを示し、この図6に示すように、鋸歯状波形の駆動信号には、可動部13の目標揺動周期に対応する基本周波数foの整数倍の高調波成分が含まれている。換言すれば、前記鋸歯状波形信号は、基本周波数foの正弦波に対し、整数倍の周波数の正弦波を合成することで生成される信号である。
一方、アクチュエータ10の可動部13は、共振を起こす固有振動数を有している。
このため、図6に示すように、例えば鋸歯状波形の駆動信号の高調波成分として、アクチュエータ10の可動部13の共振周波数frに一致する周波数の高調波成分を含むか、或いは、共振周波数frに近い周波数の高調波成分を含む場合、ノッチフィルタ4を設けずにD/A変換器3からの鋸歯状波形の駆動信号をそのまま駆動信号供給部5に与えると、駆動信号供給部5からの駆動信号により駆動される可動部13は共振振動を起こし、可動部13は、図7に示すように微小に振動しながら揺動動作する。
尚、図7では、可動部13が水平状態にあるときを振れ角0度として表している。
そこで、前記ノッチフィルタ4のフィルタ特性を、図8に示すように、可動部13が共振振動する共振周波数frを中心とした所定の周波数帯域を減衰させるように設定し、ノッチフィルタ4によって、鋸歯状波形の駆動信号に含まれる高調波成分のうちの前記共振周波数fr付近の周波数帯域の成分(少なくとも図6に示す9foの高調波成分)を除去する。
そして、ノッチフィルタ4を通過した駆動信号、即ち、共振周波数fr付近の周波数の高調波成分が除去された駆動信号(電圧信号)に基づいて、駆動信号供給部5からアクチュエータ10の駆動コイル14に駆動信号(交流電流)を供給し、可動部13を揺動駆動する。
かかる構成の駆動装置101によれば、アクチュエータ10の可動部13を駆動する場合に、駆動信号から共振周波数fr付近の周波数の高調波成分が除去されるから、可動部13の共振振動を抑制でき、図9に示すように、可動部13を、微小振動することなく円滑に揺動動作させることができる。
上記第1実施形態では、フィルタ(共振成分除去部)として、帯域除去フィルタであるノッチフィルタ4を用いたが、図10に示す第2実施形態のように、ノッチフィルタ4に代えてローパスフィルタ19を備える構成とすることができる。
図10に示す第2実施形態では、可動部13の共振周波数frを含む高周波帯域の周波数成分を、鋸歯状波形の駆動信号から除去するように、ローパスフィルタ19のフィルタ特性(遮断周波数fc)を設定する。
図11に、ローパスフィルタ19を用いる場合における当該ローパスフィルタ19のフィルタ特性の一例を示し、ローパスフィルタ19の遮断周波数fcを、共振周波数frよりも僅かに低い周波数に設定し、共振周波数frよりも高い周波数帯域の成分が駆動信号から除去されるようになっている。
上記ローパスフィルタ19を備える第2実施形態では、鋸歯状波形の駆動信号に含まれる高調波成分のうちの前記共振周波数frを含む高周波数帯域の成分(少なくとも図6に示す9fo以上の高次成分)が除去され、第1実施形態と同様に、可動部13を微小振動することなく円滑に揺動動作させることができる。
但し、ローパスフィルタ19を用いる構成では、共振周波数frよりも高い周波数域の成分を除去し、共振振動を発生させることがない高周波成分も除去されるため、鋸歯状波形の駆動信号の直線性が低下し、図12に示すように、ローパスフィルタ19からの出力される駆動信号波形の上下端部(鋭角部)が丸まり、波形の直線部分がノッチフィルタ4を使用した場合と比較して短くなってしまう。
これに対し、ノッチフィルタ4を用いる場合、共振周波数域frを中心とする帯域のみを除去し、共振振動が発生しない周波数成分まで除去してしまうことを抑制できるので、鋸歯状波形の駆動信号における直線性の低下を抑制でき、鋸歯状波形の高い直線性を維持できる。
従って、鋸歯状波形の駆動信号における直線性の維持が要求される場合には、ノッチフィルタ4(帯域除去フィルタ)を使用することが望ましい。
ここで、ローパスフィルタ19における通過周波数と阻止周波数との境界である遮断周波数fc(除去周波数帯域)を、可動部13の共振特性(例えばQ値)に応じて設定することが好ましく、また、ノッチフィルタ4のフィルタ特性(除去周波数帯域及び/又は減衰量)についても、アクチュエータ10の可動部13の共振特性(例えばQ値)に応じて設定することが好ましい。
尚、前記Q値とは、共振のピークの鋭さを表す振動特性値であり、振動エルギーが最大となる周波数をω0、振動エネルギーが最大値の半値となる周波数をω1,ω2としたときに、数1に従って算出される。数1の分母の「ω2−ω1」は所謂半値幅である。
Figure 0005524535
例えば、可動部13の共振特性を示すQ値が大きい場合、即ち、共振が発生する周波数帯域が狭く、狭い周波数帯域で大きな共振振動が発生する場合には、除去周波数帯域幅を狭くかつ減衰量を大きく設定し、逆に、Q値が小さい場合、即ち、共振が発生する周波数帯域が広く、広い周波数帯域で比較的小さな共振振動が発生する場合には、除去周波数帯域幅を広くかつ減衰量を小さく設定する。
これにより、共振振動の発生を抑制しつつ、周波数成分が過剰に除去・減衰されることを抑制して、鋸歯状波形の維持を図ることができる。
但し、可動部13の共振特性をQ値で判断する構成に限定するものではなく、例えば、所定以上の振動エネルギーが発生する周波数帯域の幅や共振周波数frでの振動エネルギーなどを可動部13の共振特性とし、フィルタ特性を設定させることができる。
また、上記第1,第2実施形態では、共振成分除去部に相当するフィルタ(ノッチフィルタ4,ローパスフィルタ19)として、アナログフィルタを用いたが、デジタルフィルタを用いることができ、デジタルフィルタを用いる場合は、D/A変換器3の前段にデジタルフィルタを設ける構成とする。
また、駆動信号から共振周波数frの成分を除去する共振成分除去部として、前記ノッチフィルタ4,ローパスフィルタ19に代えて、駆動信号に含まれる高調波成分のうちの共振周波数fr付近の周波数の高調波成分と同じ周波数でかつ同振幅で逆位相の位相反転信号を生成し、これを、D/A変換器3から出力される駆動信号に付加する位相反転信号付加部を設け、前記位相逆転信号を駆動信号に加えることで、共振周波数付近の周波数の高調波成分を相殺させる構成とすることができる。この場合、前記位相反転信号付加部が、共振成分除去部に相当することになる。
ところで、アクチュエータ10の温度は、気温(環境温度)や駆動コイル14の発熱量の変化などで変化し、前記可動部13の共振周波数frは、アクチュエータ10の温度変化によるヤング率やばね定数の変化に伴って変化する。
図13は、アクチュエータ10の温度変化に伴う可動部13の共振周波数frの変化の一例を示し、アクチュエータ10の温度が35℃であるときの共振周波数frと、10℃であるときの共振周波数frとを例示する。この図13に示すように、一般には、温度上昇に伴って共振周波数frが減少方向に変化する。
ここで、フィルタ(ノッチフィルタ4,ローパスフィルタ19)が駆動信号から除去する周波数帯域が温度変化に対して一定である場合、除去する帯域が狭い設定であると、温度変化によって除去帯域から共振周波数frが外れてしまい、フィルタで共振周波数成分を除去できなくなる。逆に、除去する帯域が広い設定であると、温度が変化してもフィルタで共振周波数成分を除去できるものの、共振周波数fr以外の周波数成分まで余分に除去することになってしまう。
そこで、温度変化に伴う共振周波数frの変化に対応して、フィルタ(ノッチフィルタ4,ローパスフィルタ19)で除去する周波数帯域を変更することが好ましく、かかる構成とした第3実施形態を図14に示す。
図14において、前述のブリッジ回路を構成するピエゾ素子17などで構成される振れ角センサ(位置センサ)31からの振れ角情報(位置情報)が、帯域通過フィルタ32に出力される。
前記帯域通過フィルタ(バンドパスフィルタ)32が通過させる周波数帯域として、温度変化による共振周波数frの変化域を包含するような周波数帯域を設定してあり、前記帯域通過フィルタ32を通過した信号は、周波数検出回路33に入力される。
前記周波数検出回路33は、そのときの共振周波数frを検出する回路であり、例えばフーリエ変換などによって周波数解析を行い、帯域通過フィルタ32を通過した信号成分のうち、最も振幅(ゲイン)の大きな周波数をそのときの共振周波数frとして検出する。
上記の帯域通過フィルタ32及び周波数検出回路33によって、可動部13の共振周波数frを検出する共振周波数検出部・周波数検出部が構成される。
前記周波数検出回路33で検出された共振周波数frは周波数比較部34に出力され、周波数比較部34では、前記周波数検出回路33で検出された実際の共振周波数frと、ノッチフィルタ(帯域除去フィルタ)4における除去周波数帯域の中心周波数fmとを比較する。
そして、前記中心周波数fmを、前記実際の共振周波数frに一致させるように、前記ノッチフィルタ4の中心周波数fmを変化させる。
前記中心周波数fmの変更は、ノッチフィルタ4の中心周波数fmを決めるための外付け抵抗の値を変化させることで行われ、また、スイッチトキャパシタフィルタ(SCF)を用いる場合にはクロック周波数を変化させることで、中心周波数fmの変更を行える。
このように、第3実施形態における前記周波数比較部34は、フィルタ(共振成分除去部)が駆動信号から除去する周波数成分を変更する除去成分変更部として機能する。
尚、ノッチフィルタ(帯域除去フィルタ)4に代えてローパスフィルタ19を用いる構成において、検出された共振周波数frに応じてローパスフィルタ19の遮断周波数fcを変更することが可能である。
上記のように、温度変化による共振周波数frの変化を検出し、フィルタ特性を、そのときの実際の共振周波数frに合わせて変更すれば、温度変化が発生しても、駆動信号から共振周波数成分を確実に除去でき、また、実際の共振周波数frを検出するから、共振振動を発生させない周波数成分まで余分に除去してしまうことを抑制できる。
駆動信号から、そのとき温度条件での共振周波数成分を除去できれば、温度条件が変化しても可動部13が共振振動することを防止でき、また、余分に周波数成分を除去しないことで、駆動信号の信号波形を本来の形(例えば鋸歯状波形)に保持して、可動部13の揺動速度の特性などが変化してしまうことを抑制できる。
尚、温度変化によって可動部13の共振特性(Q値)も変化するから、温度変化による共振周波数frの変化に対して中心周波数fmを変更すると共に、フィルタにおける除去周波数帯域幅及び/又は信号レベルの減衰量を変更することが好ましい。
また、上記第3実施形態では、実際に共振振動が発生している周波数成分を検出するから、温度変化以外の要因による共振周波数の変化に対しても、フィルタ特性(除去周波数帯域)が変更され、共振振動の発生を抑制できる。
ところで、前述のように、温度が変化することで共振周波数frが変化し、フィルタ特性が合致しなくなるので、アクチュエータ10の温度が基準温度に保持されるように制御し、前記基準温度での共振周波数frが除去されるようにフィルタ特性(中心周波数fmや遮断周波数fc)を設定しておけば、環境温度の変化などがあっても共振振動が発生することを抑制できる。
図15は、アクチュエータ10の温度を制御する第4実施形態における駆動装置101を示すブロック図である。
図15のブロック図において、振れ角センサ31,帯域通過フィルタ32,周波数検出回路33及び周波数比較部34を備える点は、図14に示した第3実施形態と同様であるが、第4実施形態では、前記周波数比較部34が、フィルタ特性を変更する構成ではなく、駆動コイル14に供給される駆動信号(駆動電流)に加える直流電流成分(DC電流成分)の大きさを変更する構成となっている。
前記周波数比較部34には、周波数検出回路33で検出された実際の共振周波数frと、ノッチフィルタ4における除去周波数帯域の中心周波数fmとが入力され、両者の周波数が一致していれば、そのときの実際の共振周波数frは、ノッチフィルタ4で除去されることになるので、そのときの直流電流値を保持させる。
一方、周波数検出回路33で検出された実際の共振周波数frと、ノッチフィルタ4における除去周波数帯域の中心周波数fmとが異なる場合には、温度変化によって実際の共振周波数frが中心周波数fmからずれたものと判断し、実際の共振周波数frが中心周波数fmに一致する温度に戻るように、駆動コイル14に流す直流電流を変化させる。
前記駆動コイル14に流す直流電流によって、駆動コイル14の発熱量が変化し、これによって、アクチュエータ10の温度が変化し、該温度変化によって可動部13の共振周波数frが変化するから、前記直流電流の増減によって、実際の共振周波数frが中心周波数fmに一致する温度に維持させることができる。
このように、第4実施形態における前記周波数比較部34は、アクチュエータ10の温度を制御する温度制御部として機能する。
図16は、上記温度制御の作用を説明するための図であり、実際の共振周波数frがノッチフィルタ4における中心周波数fmよりも高いと判断すると(図16(a))、駆動コイル14に流す直流電流分を増やす(図16(b))。
駆動コイル14に流す直流電流分を増やすと、駆動コイル14の発熱量が増えることで、アクチュエータ10の温度が上昇し、温度が上昇することで、実際の共振周波数frが低下し、ノッチフィルタ4における中心周波数fmに近づくことになる(図16(c))。
また、実際の共振周波数frが、ノッチフィルタ4における中心周波数fmよりも低い場合には、前記中心周波数fmに一致する共振周波数frとなる温度よりも実際の温度が高いものと推定できる。
この場合には、駆動コイル14に流す直流電流を減少させ、駆動コイル14への通電によって発生する熱量を減少させることで、アクチュエータ10の温度を降下させ、該温度の降下によって実際の共振周波数frが高くなって、ノッチフィルタ4における中心周波数fmに近づくようにする。
換言すれば、ノッチフィルタ4における中心周波数fmに一致する共振周波数frとなる基準温度よりも実際の温度が高い場合には、発熱体である駆動コイル14に流す電流量を減らして、基準温度に向けて実際の温度を降下させる。
上記のように、アクチュエータ10の温度を、ノッチフィルタ4における中心周波数fmに一致する共振周波数frとなる基準温度に維持するように、駆動コイル14に流す直流電流分を制御すれば、温度変化による共振周波数frの変化が避けられ、ノッチフィルタ4における中心周波数fmに一致する共振周波数frに維持されるから、環境温度の変化などに対してノッチフィルタ4における中心周波数fmを変更しなくても、駆動信号から共振周波数成分を除去できることになる。
尚、上記第4実施形態では、駆動コイル14に流す直流電流を増減させて、アクチュエータ10の温度を制御したが、駆動信号に対して前記可動部13が応答動作しない不感帯周波数域の周波数成分fh(例えば1MHz以上の周波数成分)を付加することとし、かつ、前記駆動信号に付加する周波数成分fhの振幅を変更することで、前記アクチュエータ10の温度を制御させることができる。
即ち、前記不感帯周波数域の周波数成分fhであれば、該周波数fhで可動部13が振動することはなく、実質的には、直流電流を付加したことと同等となり、また、向きが異なる電流を付加するので、可動部13の揺動中心位置がシフトすることが防がれる。
具体的には、実際の共振周波数frが、ノッチフィルタ4における中心周波数fmよりも高い場合には、不感帯周波数域の周波数成分fhの振幅(周波数fhの電流値)を大きくして駆動コイル14の駆動信号に付加させることで、駆動コイル14の発熱量を増大させ、アクチュエータ10の温度を上昇変化させ、該温度の上昇変化によって実際の共振周波数frが低下して、ノッチフィルタ4における中心周波数fmに近づくようにする。
一方、実際の共振周波数frが、ノッチフィルタ4における中心周波数fmよりも低い場合には、不感帯周波数域の周波数成分fhの振幅(周波数fhの電流値)を小さくして駆動コイル14の駆動信号に付加させることで、駆動コイル14の発熱量を減少させ、アクチュエータ10の温度を低下させ、該温度の低下によって実際の共振周波数frが増大して、ノッチフィルタ4における中心周波数fmに近づくようにする。
上記構成では、駆動信号に付加する周波数成分fhの振幅を変更する機能が、温度制御部としての機能に相当することになる。
また、上記では、温度制御部として、駆動コイル14の発熱量(電流)を制御してアクチュエータ10の温度を制御する手段を設けたが、アクチュエータ10に設けられる回路に流れる電流を増大させれば、回路の発熱量が増え、アクチュエータ10の温度を上昇させることができる。
従って、例えば、アクチュエータ10に設けたヒータへの通電を制御することで温度制御を行うことが可能であり、温度制御部を、駆動コイル14への電流制御を行う構成に限定するものではない。
また、発熱量を制御する代わりに、アクチュエータ10からの放熱量を制御することも可能であり、例えば、空冷や水冷式などの冷却装置をアキュムレータ10に備えるようにし、該冷却装置による放熱量を制御することで、アクチュエータ10の温度を制御することができる。
更に、発熱量の制御と放熱量の制御とを組み合わせることで、アクチュエータ10の温度を制御することもできる。
また、図15に示した第4実施形態において、ノッチフィルタ4に代えてローパスフィルタ19を備える構成とすることができる。
ところで、上記第3,第4実施形態では、可動部13の振れ角情報(位置情報)に基づいて実際の共振周波数frを検出したが、共振周波数frの変化は、アクチュエータ10の温度変化によって発生するから、アクチュエータ10の温度を計測することで、そのときの共振周波数frを推定し、該推定値に基づいてノッチフィルタ4の中心周波数fmの変更や、温度制御を行わせることができる。
図17は、アクチュエータ10の温度から可動部3の共振周波数frを推定し、この共振周波数frの推定値に、ノッチフィルタ4の除去周波数帯域の中心周波数fmを一致させる第5実施形態を示す。
図17に示す駆動装置101では、アクチュエータ10の温度を検出する温度センサ41と、前記温度センサ41からの温度検出信号を入力し、アクチュエータ10の温度から可動部3の共振周波数frを演算する温度・周波数変換部42(共振周波数算出部)が設けられている。
そして、前記温度・周波数変換部42で求めた共振周波数frを周波数比較部34に出力し、周波数比較部34(除去成分変更部)が、ノッチフィルタ4の除去周波数帯域の中心周波数fmを、温度から推定した共振周波数frに一致させる処理を行う。
また、ノッチフィルタ4に代えてローパスフィルタ19を備える場合には、周波数比較部34が、温度検出値に基づいて推定された共振周波数frに基づいてローパスフィルタ19の遮断周波数fcを変更する。
ここで、アクチュエータ10の温度を検出する手段として、前記温度センサ41を設ける代わりに、例えば、前記ピエゾ素子17の温度特性から温度を検出することができ、この場合、ピエゾ素子17が温度センサを兼ねることになる。
また、前記温度・周波数変換部42は、温度と共振周波数frとの相関を記憶した変換テーブルで構成することができ、また、温度を変数とする関数から、共振周波数frを算出する構成とすることもできる。
図18は、アクチュエータ10の温度から可動部3の共振周波数frを推定し、この共振周波数frの推定値に基づいて、アクチュエータ10の温度を制御する第6実施形態を示す。
図18に示す駆動装置101では、アクチュエータ10の温度を検出する温度センサ41と、前記温度センサ41からの温度検出信号を入力し、アクチュエータ10の温度から可動部3の共振周波数frを演算する温度・周波数変換部42(共振周波数算出部)が設けられている。
そして、前記温度・周波数変換部42で求めた共振周波数frを周波数比較部34(温度制御部)に出力し、周波数比較部34は、ノッチフィルタ4の除去周波数帯域の中心周波数fmに、共振周波数frの推定値が一致するように、例えば駆動コイル14に供給する直流電流を増減させる。
上記第2〜第6実施形態では、実際の共振周波数frを特定し、その結果に基づいてフィルタ特性を変えたり、アクチュエータ10の温度制御を行ったりしたが、最終的には、可動部3が共振周波数で振動することを抑制できれば良い。
そこで、共振周波数帯域の周波数での振動振幅を検出し、振幅の検出値が小さくなる方向に、フィルタ特性を変えたり、アクチュエータ10の温度を変えたりすることができる。
そして、かかる構成とすれば、結果的に、フィルタ特性を温度変化による共振周波数frの変化に応じて変化させ、また、フィルタ特性に見合う共振周波数frを維持するように、アクチュエータ10の温度を基準温度付近に維持させることになる。
図19は、前述のように、振動振幅の検出値に応じてフィルタ特性を変化させる第7実施形態を示す。
図19に示す駆動装置101では、振れ角センサ(位置センサ)31からの振れ角情報(可動部3の位置情報)を、帯域通過フィルタ(バンドパスフィルタ)51に入力させ、前記帯域通過フィルタ51を通過した振れ角情報を、アンプ52で増幅した後、振幅比較部53に出力し、振幅比較部53(振幅検出部、除去成分変更部)がノッチフィルタ4における除去周波数帯域の中心周波数fmの変更を制御する。
前記帯域通過フィルタ51が通過させる周波数帯域としては、温度変化による共振周波数frの変化域を包含するような周波数帯域が設定される。
前記振幅比較部53は、帯域通過フィルタ51を通過した振れ角(可動部3の位置変化)の振幅を求め、最新に求めた振幅と、所定周期前(例えば10周期前)に検出し記憶しておいた振幅とを比較し、振幅の変化を判断する。
そして、振幅の増大変化を判断した場合には、ノッチフィルタ4における除去周波数帯域の中心周波数fmを、より高い周波数又はより低い周波数に一定のステップ幅だけ変更する。
この中心周波数fmの変更によって、振幅が増大変化したか減少変化したかを判断し、振幅を減少変化させるのに要求される中心周波数fmの変化方向を判断し、振幅が許容レベルよりも小さくなるまで、振幅が減少変化する方向に向けてステップ幅ずつ中心周波数fmを変化させる。
これにより、アクチュエータ10の温度変化によって、実際の共振周波数frがノッチフィルタ4における中心周波数fmからずれ、可動部3が共振振動すると(共振周波数帯域での振幅が増大すると)、この共振振動が小さくなる方向に、中心周波数fmが変更され、結果、温度変化に伴って変化した共振周波数fr付近に、ノッチフィルタ4における中心周波数fmが変更されることになる。
従って、アクチュエータ10の温度が変化し、実際の共振周波数frが変化しても、駆動信号からそのときの共振周波数成分が除去され、可動部3の微振動を抑制できる。
図20は、前記振幅比較部53の構成を示すブロック図であり、アンプ52の出力は、ピーク検出回路53a(振幅検出部)に入力され、ピーク検出回路53aでは、入力した振れ角検出信号の振幅の最大値(ピーク値)を検出する。
ピーク検出回路53aによって検出された最大値(ピーク値)は、遅延回路53bを介してピーク記憶回路53cに送られ、ピーク記憶回路53cには所定周期前に検出された振幅の最大値(ピーク値)が記憶保持される。
振幅比較回路53dは、ピーク記憶回路53cに記憶保持されている所定周期前に検出された振幅の最大値(ピーク値)と、ピーク検出回路53aで検出された最新値とを入力し、これらから、共振振動の振幅の変化傾向を判断し、ノッチフィルタ4における中心周波数fmを変更する指示(後述の第8実施形態では、DC電圧出力レベルの指示)を出力する。
図21は、振幅の検出値に応じてアクチュエータ10の温度を制御する第8実施形態を示す。
図21に示す駆動装置101では、振れ角センサ(位置センサ)31からの振れ角情報(可動部3の位置情報)を、帯域通過フィルタ(バンドパスフィルタ)51に入力させ、前記帯域通過フィルタ51を通過した振れ角情報を、アンプ52で増幅した後、振幅比較部53に出力し、振幅比較部53(振幅検出部、温度制御部)が駆動コイル14に供給する直流電流の変更(駆動信号供給部5に与える駆動信号(電圧信号)のレベル)を制御する。
前記帯域通過フィルタ51が通過させる周波数帯域としては、温度変化による共振周波数frの変化域を包含するような周波数帯域が設定される。
前記振幅比較部53は、帯域通過フィルタ51を通過した振れ角(可動部3の位置変化)の振幅を求め、最新に求めた振幅と、所定周期前(例えば10周期前)に検出し記憶しておいた振幅とを比較し、振幅の変化を判断する。
そして、振幅の増大変化を判断した場合には、駆動コイル14に供給する直流電流を、より高い電流又はより低い電流に一定のステップ幅だけ変更する。
この直流電流の変更によって、振幅が増大変化したか減少変化したかを判断し、振幅を減少変化させるのに要求される直流電流の変化方向を判断し、振幅が許容レベルよりも小さくなるまで、振幅が減少変化する方向に向けてステップ幅ずつ直流電流を変化させる。
これにより、アクチュエータ10の温度変化によって共振周波数frが、ノッチフィルタ4における中心周波数fmからずれ、可動部3が共振振動すると(共振周波数帯域での振幅が増大すると)、この共振振動が小さくなる方向に駆動コイル14に与えられる直流電流が変更され、該直流電流の変化によるアクチュエータ10の温度変化によって、実際の共振周波数frを、ノッチフィルタ4における中心周波数fm付近に近づける。
従って、ノッチフィルタ4における中心周波数fm付近の共振周波数frとなる温度に、アクチュエータ10の温度を維持させることができ、例えばアクチュエータ10の環境温度が変化しても、中心周波数fmが一定に保持されるノッチフィルタ4を用いて、可動部3の微振動を抑制できる。
尚、上記実施形態では、駆動信号から共振周波数成分を除去する手段(共振成分除去部)として、ノッチフィルタ4やローパスフィルタ19などのフィルタを用いたが、駆動信号から共振周波数成分を除去する手段をフィルタに限定するものではない。
例えば、信号生成部102が、駆動信号の基本周波数foの正弦波、及び、基本周波数foの整数倍の周波数の正弦波をそれぞれ発生させ(図6の周波数fo〜12foの正弦波をそれぞれ発生させ)、これらを合成することによって、鋸歯状波形の駆動信号を生成する構成とし、共振成分除去部が、共振周波数fr近傍の周波数の正弦波を、前記合成処理の対象から除外して、共振周波数fr近傍の周波数の正弦波を用いずに鋸歯状波形の駆動信号を生成させる指令(合成処理から除外する周波数の指定信号)を、前記信号生成部102に出力する構成とすることができる。
そして、かかる構成では、温度変化に対する共振周波数frの変化に対しては、合成処理の対象から除外する正弦波の周波数を変更することで、温度変化に伴って変化した共振周波数成分が含まれない駆動信号を生成させることができる。
また、駆動信号から共振周波数成分を除去する手段(共振成分除去部)としては、前述のように、共振周波数成分の位相反転信号を生成し、該位相反転信号を駆動信号に付加することで、共振周波数成分が相殺されるように構成できる。この場合、位相反転信号の生成対象とする周波数を、温度変化に伴う共振周波数の変化に応じて変更することで、そのときの共振周波数成分が含まれない駆動信号を駆動コイル14に供給できる。
また、上記各実施形態では、駆動信号の波形を鋸歯状波形としたが、鋸歯状波形に限定されるものではなく、可動部3の揺動駆動における基本周波数foの整数倍の高調波成分を含むことで生成される波形であれば良く、例えば、矩形パルス、三角波、台形波などであっても良いが、可動部3を一定速度で揺動させる場合には、鋸歯状波形の駆動信号を用いることが好ましい。
また、上記各実施形態では、アクチュエータ10を電磁駆動式アクチュエータとしたが、駆動方式は、静電駆動式や圧電駆動式などの他の方式であってもよい。
次に、本発明に係るアクチュエータの駆動装置を、レーザ光をラスタ走査して画像を表示するレーザプロジェクタに適用した場合について説明する。
図22は、本発明に係るアクチュエータの駆動装置を適用したレーザプロジェクタの一例を示す概略構成図である。
図22において、レーザプロジェクタは、レーザ制御部21と、R.G.Bレーザ発光部22と、水平走査用アクチュエータ23と、この水平走査用アクチュエータ23の駆動装置である水平駆動波形生成部24及び駆動信号供給部25と、垂直走査用アクチュエータ26と、この垂直走査用アクチュエータ26の駆動装置である垂直駆動波形生成部27及び駆動信号供給部28と、同期信号生成部29と、を備えて構成される。
前記水平走査用及び垂直走査用の各アクチュエータ23,26は、前記図3に示したアクチュエータ10の可動部13の例えば裏面に反射ミラー(図示せず)を設けて光走査用アクチュエータとしたものである。
そして、前記垂直走査用アクチュエータ26の駆動装置として、前記第1〜第8実施形態に示した駆動装置101のいずれかを適用し、駆動信号供給部28が上記実施形態における駆動信号供給部5に対応し、駆動信号供給部5を除く駆動装置101の各構成が垂直駆動波形生成部27に備えられているものとする。
次に、前記レーザプロジェクタの動作を説明する。
レーザ制御部21の発光指令により、R.G.Bレーザ発光部22内の3原色毎の発光素子を発光させる。
一方、水平走査用アクチュエータ23は、水平駆動波形生成部24で生成される正弦波状波形信号に基づいて、駆動信号供給部25から供給される駆動信号によって高速駆動される。
そして、R.G.Bレーザ発光部22からのレーザ光が、水平走査用アクチュエータ23の反射ミラーに照射されることで、レーザ光は水平走査される。
また、垂直走査用アクチュエータ26は、垂直駆動波形生成部27で生成される鋸歯状波形信号に基づいて、駆動信号供給部28から供給される駆動信号によって低速駆動される。
前記水平走査用アクチュエータ23の反射ミラーからの反射光(水平走査光)は、垂直走査用アクチュエータ26の反射ミラーに照射され、レーザ光が垂直走査される。
一方、両アクチュエータ23,26の各走査位置(可動部の振れ角)を、それぞれの振れ角センサ31で検出し、該振れ角センサ31による振れ角情報を同期信号生成部29に送信する。
そして、同期信号生成部29は、両アクチュエータ23,26の各走査位置に基づいて同期信号を生成して、レーザ制御部21に送信する。
レーザ制御部21は、表示する画像データと前記同期信号とに基づいてR.G.Bレーザ発光部22の各発光素子の各発光タイミングを制御して、前記発光指令を適切なタイミングで発生する。
これにより、水平走査用及び垂直走査用の各アクチュエータ23、26により、レーザ光をラスタ走査して画像30を表示する。
このようなレーザプロジェクタの垂直走査用アクチュエータ26の駆動装置として、本発明に係る駆動装置101を適用すれば、垂直走査用アクチュエータ26の可動部の揺動動作中の微小振動を抑制できるので、レーザ走査光の揺らぎがなくなり良好な画質の画像を表示できるようになる。
上記実施形態では、本発明の適用例としてレーザプロジェクタを説明したが、本発明の適用はレーザプロジェクタに限らないことは言うまでもない。
1 波形メモリ(信号生成部)
2 振幅演算部(信号生成部)
4 ノッチフィルタ(帯域除去フィルタ、共振成分除去部)
5 駆動信号供給部
10 アクチュエータ
11 固定部
12,12 トーションバー
13 可動部
14 駆動コイル(駆動力発生部)
16 永久磁石(駆動力発生部)
17a,17b ピエゾ素子
19 ローパスフィルタ(共振成分除去部)
31 振れ角センサ(位置センサ)
32 帯域通過フィルタ
33 周波数検出回路(周波数検出部、共振周波数検出部)
34 周波数比較部(除去成分変更部、温度制御部)
41 温度センサ
42 温度・周波数変換部(共振周波数算出部)
51 帯域通過フィルタ
52 アンプ
53 振幅比較部(振幅検出部、除去成分変更部、温度制御部)
101 駆動装置
102 信号生成部

Claims (18)

  1. 固定部に揺動可能に軸支した可動部と、該可動部を揺動させる駆動部とを備えるアクチュエータの駆動装置であって、前記駆動部の駆動信号を周波数が異なる複数の正弦波を合成して生成する信号生成部と、前記可動部の共振周波数近傍の周波数の正弦波を前記合成処理の対象から除外する共振成分除去部とを有する、アクチュエータの駆動装置。
  2. 固定部に揺動可能に軸支した可動部と、該可動部を揺動させる駆動部とを備えるアクチュエータの駆動装置であって、前記駆動部の駆動信号から所定周波数の成分を除去する共振成分除去部と、前記可動部の共振周波数が前記所定周波数になる温度に前記アクチュエータの温度を制御する温度制御部とを有する、アクチュエータの駆動装置。
  3. 固定部に揺動可能に軸支した可動部と、該可動部を揺動させる駆動部とを備えるアクチュエータの駆動装置であって、前記駆動部の駆動信号から前記可動部の共振周波数の成分を除去する共振成分除去部と、前記アクチュエータの温度を、前記共振周波数帯域での前記可動部の振幅が小さくなる方向に変化させる温度制御部とを有する、アクチュエータの駆動装置。
  4. 前記駆動部が、前記駆動信号によって交流電流が供給される駆動コイルを含み、前記温度制御部が、前記駆動コイルに供給する直流電流を変更して前記アクチュエータの温度を制御する、請求項2又は3記載のアクチュエータの駆動装置。
  5. 前記共振成分除去部が、前記駆動信号から所定の周波数帯域を除去する帯域除去フィルタを含む、請求項2から4のいずれか1つに記載のアクチュエータの駆動装置。
  6. 前記帯域除去フィルタがノッチフィルタである、請求項5記載のアクチュエータの駆動装置。
  7. 前記共振成分除去部が、前記駆動信号から所定の高周波帯域を除去するローパスフィルタを含む、請求項2から4のいずれか1つに記載のアクチュエータの駆動装置。
  8. 前記共振成分除去部が、除去する周波数成分と同周波数、同振幅でかつ逆位相の位相反転信号を生成し、該位相反転信号を駆動信号に付加する、請求項2から4のいずれか1つに記載のアクチュエータの駆動装置。
  9. 前記共振成分除去部が、前記駆動信号から除去する周波数帯域と当該帯域での信号レベルの減衰量との少なくとも一方を、前記可動部の共振特性に応じて可変に設定する、請求項1から8のいずれか1つに記載のアクチュエータの駆動装置。
  10. 前記可動部の共振周波数を検出し、検出した共振周波数に応じて前記共振成分除去部で前記駆動信号から除去する周波数成分を変更する、請求項1から9のいずれか1つに記載のアクチュエータの駆動装置。
  11. 前記アクチュエータの温度を検出し、検出した温度に基づいて前記可動部の共振周波数を推定する、請求項10記載のアクチュエータの駆動装置。
  12. 前記可動部の動きを検出し、検出した動きに基づいて前記可動部の共振周波数を求める、
    請求項10記載のアクチュエータの駆動装置。
  13. 前記可動部の動きを検出し、検出した動きに基づいて前記可動部の共振周波数帯域の振幅を求め、前記共振成分除去部で前記駆動信号から除去する周波数成分を、前記共振周波数帯域の振幅が小さくなる方向に変更する、請求項1から9のいずれか1つに記載のアクチュエータの駆動装置。
  14. 前記駆動信号が鋸歯状波形である、請求項1から13のいずれか1つに記載のアクチュエータの駆動装置。
  15. 前記アクチュエータは、前記固定部、前記固定部に前記可動部を軸支するトーションバー及び前記可動部を半導体基板で一体形成して構成される、請求項1から14のいずれか1つに記載のアクチュエータの駆動装置。
  16. 前記アクチュエータは、前記可動部に反射ミラーを備え、前記可動部を揺動駆動して前記反射ミラーに照射される光ビームの反射光を走査する光走査用アクチュエータである、請求項1から15のいずれか1つに記載のアクチュエータの駆動装置。
  17. 前記アクチュエータは、反射光をラスタ走査する光デバイスの前記ラスタ走査における垂直走査用の光走査用アクチュエータである、請求項16記載のアクチュエータの駆動装置。
  18. 前記光デバイスが、前記反射ミラーへの光ビームの照射を、画像データに基づいて制御して、前記画像データに対応する画像を表示するプロジェクタである、請求項17記載のアクチュエータの駆動装置。
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