JP5522078B2 - 撮像装置及び撮像装置の画像歪補正方法 - Google Patents

撮像装置及び撮像装置の画像歪補正方法 Download PDF

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本発明は、ローリングシャッタ方式の撮像素子による画像歪を補正する撮像装置及び撮像装置の画像歪補正方法に関する。
近年、高精細なテレビやレコーダーの普及に伴い、ビデオカメラも高精細化が進み、これにより撮像素子もCCDセンサからCMOSセンサに進化してきている。CMOSセンサは、CCDセンサと比較して読み出しが高速で、高感度、低消費電力という特徴があり、高精細化に優位である。
このようなCMOSセンサはローリングシャッタによって駆動されているが、このシャッタ機能はCCDセンサとは異なり、2次元配列された多数の画素を画素行毎に順次走査して信号を読み出していく方式である。そのためフレームの上下で電荷蓄積時間にほぼ1垂直期間分の時間差が生じ、被写体が動いている場合には画素行毎に露光期間(時刻)がずれて画面の上下で流れた画像となってしまう。特に被写体の動きが速い場合には、画像の歪が大きくなってしまうという問題があった。
そこで、特許文献1に開示された従来の撮像装置では、複数フレーム分の画像信号から動きベクトル量を検出し、補正するラインと基準ラインとの間のライン数と、検出した動きベクトル量とから補正量を算出して移動被写体の位置を補正する方法が提案されていた。
特開2009−141717号公報
しかしながら、上述した特許文献1に開示された従来の撮像装置では、複数フレーム分の画像信号を蓄積する必要があるために補正結果が得られるまでの遅延時間が大きくなってしまうという問題点があった。また、動きベクトル量を検出し、この動きベクトル量と補正ラインとの位置関係から補正量を算出するので、回路規模が大きくなってしまうという問題点もあった。
そこで、本発明は、上述した実情に鑑みて提案されたものであり、遅延時間を小さくできるとともに、回路規模も小さいままでローリングシャッタ方式による画像歪を補正することのできる撮像装置及び撮像装置の画像歪補正方法を提供することを目的とする。
上記した目的を達成するために、本発明に係る撮像装置は、被写体をローリングシャッタ方式で撮像する第1撮像素子と、被写体をローリングシャッタ方式で撮像し、前記第1撮像素子の露光方向と逆方向から露光する第2撮像素子と、前記第1撮像素子から出力された第1画像信号と前記第2撮像素子から出力された第2画像信号とを比較して同一画素行における差分値を求める減算部と、前記第1画像信号、及び前記第2画像信号それぞれの、前記同一画素行に対応する各行において、前記被写体のエッジ位置をエッジ位置情報として検出するエッジ検出部と、前記差分値と前記エッジ位置情報とに基づいて、前記第1画像信号、及び前記第2画像信号それぞれの前記同一画素行に対応する各行において、判別対象領域が静止被写体領域であるのか移動被写体領域であるのかを判別する被写体領域判別部と、前記移動被写体領域では、前記第1画像信号を水平方向に前記被写体の移動に応じた第1の位置に移動させた画像信号と前記第2画像信号を水平方向に前記被写体の移動に応じた第2の位置に移動させた画像信号との平均値を補正処理結果として出力する画像歪補正部とを備えていることを特徴とする。
また、本発明に係る撮像装置の画像歪補正部は、前記静止被写体領域では、前記第1画像信号と前記第2画像信号との平均値、または前記第1画像信号と前記第2画像信号のいずれか一方を補正処理結果として出力することを特徴とする。
さらに、本発明に係る撮像装置の画像歪補正方法は、ローリングシャッタ方式で撮像する第1撮像素子により被写体を撮像する第1撮像ステップと、ローリングシャッタ方式で撮像して前記第1撮像素子の露光方向と逆方向から露光する第2撮像素子により前記被写体を撮像する第2撮像ステップと、前記第1撮像素子から出力された第1画像信号と前記第2撮像素子から出力された第2画像信号とを比較して同一画素行における差分値を求める減算ステップと、前記第1画像信号、及び前記第2画像信号それぞれの、前記同一画素行に対応する各行において、前記被写体のエッジ位置をエッジ位置情報として検出するエッジ検出ステップと、前記差分値と前記エッジ位置情報とに基づいて、前記第1画像信号、及び前記第2画像信号それぞれの前記同一画素行に対応する各行において、判別対象領域が静止被写体領域であるのか移動被写体領域であるのかを判別する被写体領域判別ステップと、前記移動被写体領域では、前記第1画像信号を水平方向に前記被写体の移動に応じた第1の位置に移動させた画像信号と前記第2画像信号を水平方向に前記被写体の移動に応じた第2の位置に移動させた画像信号との平均値を補正処理結果として出力する画像歪補正ステップとを含むことを特徴とする。
本発明に係る撮像装置及び撮像装置の画像歪補正方法によれば、遅延時間を小さくできるとともに、回路規模も小さいままでローリングシャッタ方式による画像歪を補正することができる。
本発明を適用した一実施形態に係る撮像装置の構成を示すブロック図である。 本発明を適用した一実施形態に係る撮像装置における走査線番号と撮像素子の出力信号との対応を示す図である。 本発明を適用した一実施形態に係る撮像装置の画像歪補正処理部の構成を示すブロック図である。 本発明を適用した一実施形態に係る撮像装置の画像歪補正処理部の構成を示すブロック図である。 本発明を適用した一実施形態に係る撮像装置による画像歪補正処理の処理手順を示すフローチャートである。 本発明を適用した一実施形態に係る撮像装置による画像歪補正処理を説明するための一例を示す図である。 本発明を適用した一実施形態に係る撮像装置による画像歪補正処理を説明するための一例を示す図である。
以下、本発明を適用した一実施形態について図面を参照して説明する。
[撮像装置の構成]
図1は本実施形態に係る撮像装置の構成を示すブロック図である。図1に示すように、本実施形態に係る撮像装置1は、被写体からの光が入射するレンズ2と、レンズ2を介して入射した被写体像を2方向に分離する分離光学系3と、被写体をローリングシャッタ方式で撮像する第1撮像素子4と、被写体をローリングシャッタ方式で撮像して第1撮像素子4の露光方向と逆方向から露光する第2撮像素子5と、第1撮像素子4の出力信号SD1を記憶する第1記憶部6と、第2撮像素子5の出力信号SD2を記憶する第2記憶部7と、第1記憶部6の出力信号FD1と第2記憶部7の出力信号FD2とを用いてローリングシャッタ方式による画像歪を補正する画像歪補正処理部8とを備えている。
ここで、第1撮像素子4と第2撮像素子5は、結像する被写体像に対して互いに垂直方向の逆方向から順次露光する撮像素子であり、例えば第1撮像素子4が被写体像の上部から順次走査し、第2撮像素子5が被写体像の下部から順次走査するものとする。
第1記憶部6と第2記憶部7は、被写体像1画面分の記憶容量を持つフレームメモリで構成され、図示しない制御回路によって制御されている。そして、第1及び第2撮像素子4、5の出力信号SD1、SD2をそれぞれ1ラインごとに順次記憶するとともに、1フレーム前に記憶した画像信号を1ラインごとに順次選択的に出力する。
画像歪補正処理部8は、第1及び第2記憶部6、7の出力信号FD1、FD2を用いて、以下に示す画像歪補正処理を実行することにより、移動する被写体による画像歪を補正して補正処理結果Qを出力する。
[画像歪補正処理部までの信号処理]
次に、第1及び第2撮像素子4、5から画像歪補正処理部8までの信号処理を、図2を参照して説明する。第1撮像素子4の出力信号をSD1、第2撮像素子5の出力信号をSD2、1垂直同期期間の走査線の番号をLNとすると、図2に示すように1垂直同期期間の走査線数が1125本である場合には、LN=1〜LN=1125と表すことができる。
ここで、被写体像の垂直有効画像領域を1080ラインとし、この被写体像に対応する各ラインの信号をP1〜P1080と表すと、走査線番号LNと第1撮像素子4の出力信号SD1及び第2撮像素子5の出力信号SD2との間の関係は図2(a)で表すことができる。すなわち、第1撮像素子4は42ライン目に被写体像の最上部ラインP1を出力し、同じ42ライン目に第2撮像素子5は被写体像の最下部ラインP1080を出力する。
第1撮像素子4の出力信号SD1は第1記憶部6に記憶され、第2撮像素子5の出力信号SD2は第2記憶部7に記憶される。そして、第1記憶部6の出力信号をFD1、第2記憶部7の出力信号をFD2とすると、走査線番号LN、第1記憶部6の出力信号FD1及び第2記憶部7の出力信号FD2の関係は図2(b)で表すことができる。すなわち、第1記憶部6及び第2記憶部7はいずれも42ライン目に1フレーム前に記憶した被写体像の最上部ラインP1を出力し、1121ライン目にはいずれも被写体像の最下部ラインP1080を出力する。
こうして出力された第1及び第2記憶部6、7の出力信号FD1、FD2は、画像歪補正処理部8に入力される。
[画像歪補正処理部の構成]
次に、本実施形態に係る画像歪補正処理部8の構成を説明する。図3、4は本実施形態に係る画像歪補正処理部8の構成を示すブロック図である。図3、4に示すように、本実施形態に係る画像歪補正処理部8は、第1記憶部6の出力信号FD1と第2記憶部7の出力信号FD2との間の差分値を求める減算部31と、第1記憶部6の出力信号FD1のエッジを検出する第1エッジ検出部32と、第2記憶部7の出力信号FD2のエッジを検出する第2エッジ検出部33と、出力信号FD1と出力信号FD2との間の差分値に基づいて1つの画素行を静止被写体領域と移動被写体領域とに判別する被写体領域判別部34と、補正処理結果Qとして出力する信号を選択するための選択信号を被写体領域毎に出力する信号選択部35と、第1記憶部6の出力信号FD1を一時的に記憶する第3記憶部41と、第2記憶部7の出力信号FD2を一時的に記憶する第4記憶部42と、第1記憶部6の出力信号FD1を水平方向に移動させる第1水平移動部43と、第2記憶部7の出力信号FD2を水平方向に移動させる第2水平移動部44と、静止被写体領域における画像信号の平均値を算出する第1平均化部45と、移動被写体領域における画像信号の平均値を算出する第2平均化部46と、選択信号に基づいて被写体領域毎に画像歪の補正処理結果Qを出力する画像歪補正部47とを備えている。
[画像歪補正処理の手順]
次に、本実施形態に係る撮像装置による画像歪補正処理の手順を図5のフローチャートを参照して説明する。ここで、本実施形態では、図6(a)に示すように、被写体として画面左側に丸い物体が静止し、画面右側に長方形の物体が画面右から左へ移動している状況を撮像した場合を一例として説明する。このような状況を第1撮像素子4で撮像した場合の被写体像を図7(a)に示す。図7(a)では画面の左側にある丸い被写体は歪みが無く丸いまま出力され、右側にある長方形の被写体は歪んで長方形の被写体が平行四辺形に出力されている。第1撮像素子4は被写体像の上部から下部に順次走査するので、露光期間(時刻)の遅い下部は露光期間の早い上部より被写体像が移動方向である左側に歪んでいる。これに対して図7(b)に示す第2撮像素子5から出力された被写体像では、下部から上部に順次走査するために露光期間(時刻)の早い下部は露光期間の遅い上部より被写体像が移動方向とは逆に右側に歪んでいることが分かる。
図7(a)、(b)に示す被写体像のうち走査線番号LN=41+mのライン期間、すなわち画素行Pmに対応した第1及び第2記憶部6、7の出力信号FD1、FD2をそれぞれ図7(c)、(d)に示す。ここで、背景の信号レベルをBGLとし、丸い被写体は背景よりも暗く(信号レベルが低く)、長方形の被写体は背景よりも明るい(信号レベルが高い)ものとする。また、水平方向の画素数(水平座標h)を1920個とし、これを水平座標h=0〜1919と表す場合、画素行Pmにおける丸い被写体の左端位置をh=x1、右端位置をh=x2、第1撮像素子4によって撮像された長方形の被写体の左端位置をh=x4、右端位置をh=x6、第2撮像素子5によって撮像された長方形の被写体の左端位置をh=x3、右端位置をh=x5とする。
以下、このような画像歪を補正するための処理を図5のフローチャートを参照して説明する。図5に示すように、まず画素行Pmに対応した第1及び第2記憶部6、7の出力信号FD1、FD2が画像歪補正処理部8に入力されると、ステップS101において減算部31が差分値SB=FD1−FD2を求めて出力する。この差分値SBを図7(e)に示す。
図7(e)に示すように、FD1とFD2は露光期間(時刻)が異なっているが同じ被写体像を撮影しているので、被写体が移動している領域以外は背景領域であっても被写体が静止している領域であっても信号レベルに差はなく、差分値SBはほとんど0(SB=0)となる。具体的に説明すると、水平座標h=0からx3までは0となり、x3からx4までの期間はFD2にだけ信号レベルの高い移動被写体が存在するので、差分値SBは負(SB<0)になる。次に、h=x4からx5までの期間はFD1とFD2の両方に移動被写体が存在しているが、ここでは移動被写体の信号レベルが概ね一様であると考えられるので、差分値SBは静止被写体領域と同様に0(SB=0)となる。h=x5からx6までの期間は、FD1にだけ信号レベルの高い移動被写体が存在するので、差分値SBは正(SB>0)となる。最後に、h=x6からh=1919までの期間は、背景領域となって差分値SBは0となる。
次に、ステップS102では、出力信号FD1、FD2が第1及び第2エッジ検出部32、33に入力され、被写体の境界にあたる部分のエッジが検出される。エッジの検出方法としては、着目画素に隣接する左右数画素ずつの差分を演算することによって被写体の境界にあたるエッジを検出している。これにより、第1エッジ検出部32では水平座標h=x1、x2、x4、x6をFD1のエッジとして検出して検出結果ED1を出力し、第2エッジ検出部33では水平座標h=x1、x2、x3、x5をFD2のエッジとして検出して検出結果ED2を出力する。
次に、ステップS103では、被写体領域判別部34が差分値SB、及びエッジの検出結果ED1、ED2に基づいて画素行Pmを静止被写体領域と移動被写体領域とに判別する。具体的に説明すると、図7(e)に示すように差分値SBが所定値+GPより大きいか、あるいは所定値−GPより小さい場合には、出力信号FD1(第1撮像素子4の画素行Pmの出力信号)、またはFD2(第2撮像素子5の画素行Pmの出力信号)のうちのいずれかの判別対象領域のみが移動被写体領域であると判定し、さらに、エッジの検出結果ED1、ED2に基づいて、FD1とFD2とのどちらが移動被写体領域であるのかを判定する。また、差分値SBが所定値+GPと所定値−GPの間にある場合には、FD1とFD2とのいずれの判別対象領域も移動被写体である、あるいは、FD1とFD2とのいずれの判別対象領域も静止被写体領域であると判定し、さらに、エッジの検出結果ED1、ED2に基づいて、FD1とFD2との判別対象領域が移動被写体領域であるのか、静止被写体領域であるのかを判定する。そして、これらの判別結果に基づいて、被写体領域判別部34は領域判定信号STを出力する。
以下、図7(e)を用いて、被写体領域判定部34が領域判定信号STの値を判定して出力する具体例を詳細に説明する。
0≦h<x1の領域では、差分値SBが|SB|<GPとなり、かつ、ED1、ED2ともにエッジを検出していないため、0≦h<x1の領域は、FD1、FD2ともに静止被写体領域であると判定してST=0を出力する。
x1≦h<x2の領域では、差分値SBが|SB|<GPとなり、かつ、ED1、ED2ともにh=x1をエッジとして検出しているため、x1≦h<x2の領域は、FD1、FD2ともに静止被写体領域であると判定してST=0を出力する。
x2≦h<x3の領域では、差分値SBが|SB|<GPとなり、かつ、ED1、ED2ともにh=x2をエッジとして検出しているため、x2≦h<x3の領域は、FD1、FD2ともに静止被写体領域であると判定してST=0を出力する。
x3≦h<x4の領域では、差分値SBが|SB|≧GPとなり、かつ、ED2だけがh=x3をエッジとして検出しFD2だけに状態変化(静止→移動)が起きているため、x3≦h<x4の領域は、FD1は静止被写体領域、FD2は移動被写体領域であると判定してST=2を出力する。
x4≦h<x5の領域では、差分値SBが|SB|<GPとなり、かつ、ED1だけがh=x4をエッジとして検出しFD1だけに状態変化(静止→移動)が起きているため、x4≦h<x5の領域は、FD1、FD2ともに移動被写体領域であると判定してST=3を出力する。
x5≦h<x6の領域では、差分値SBが|SB|≧GPとなり、かつ、ED2だけがh=x5をエッジとして検出しFD2だけに状態変化(移動→静止)が起きているため、x5≦h<x6の領域は、FD1は移動被写体領域、FD2は静止被写体領域であると判定してST=1を出力する。
x6≦h<1919の領域では、差分値SBが|SB|<GPとなり、かつ、ED1だけがh=x6をエッジとして検出しFD1だけに状態変化(移動→静止)が起きているため、x6≦h<1919の領域は、FD1、FD2ともに静止被写体領域であると判定してST=0を出力する。
ここで、移動する被写体が時間によって変形しなければ、ST=2の期間(x4−x3)とST=3の期間(x6−x5)は同じ長さになる。
次に、ステップS104では、まず領域判定信号がST=2となる期間の中間点の座標CTと、ST=1となる期間の中間点の座標CBとを、信号選択部35が算出する。図7(e)に示す例ではCT=(x3+x4)/2、CB=(x5+x6)/2となる。そして、この算出結果に基づいて信号選択部35は以下に示す選択信号SELを出力する。
0≦h<x3では、FD1とFD2の静止被写体領域の平均値を選択する選択信号SEL=0を出力する。
x3≦h<CTでは、FD1の画像信号を選択する選択信号SEL=1を出力する。
CT≦h<CBでは、FD1とFD2の移動被写体領域の平均値を選択する選択信号SEL=3を出力する。
CB≦h<x6では、FD2の画像信号を選択する選択信号SEL=2を出力する。
x6≦h<1919では、FD1とFD2の静止被写体領域の平均値を選択する選択信号SEL=0を出力する。
また、信号選択部35は、ステップS105において、移動する被写体による歪を補正するために、FD1に対する水平移動補正量DL1(=x4−CT)を算出する。この水平移動補正量DL1により、FD1の移動被写体領域の画像(信号)をx4からCTまで進めることができる。同様にFD2の移動被写体領域の画像(信号)をx3からCTまで遅らせるために、FD2に対する水平移動補正量DL2(=CT−x3)を算出する。
こうして走査線番号LN=41+mのライン期間で水平移動補正量DL1、DL2が算出されると、次にステップS106においてFD1を第3記憶部41に1ライン分記憶し、FD2を第4記憶部42に1ライン分記憶する。そして、第3及び第4記憶部41、42は1ライン分遅らせて、具体的には走査線番号LN=41+m+1のライン期間にFD1及びFD2をそのままLD1及びLD2として出力する。ここで、LD1、LD2の信号波形を図6(b)、(c)に示す。
一方、ステップS107において、第1水平移動部43は、信号選択部35から出力された水平移動補正量DL1を取得し、1ライン前に記憶したFD1を水平移動補正量DL1だけタイミングをずらして走査線番号LN=41+m+1のライン期間にMD1として出力する。本実施形態ではFD1をDL1だけ先行させるようにタイミングをずらして出力する。同様に、第2水平移動部44は、FD2を水平移動補正量DL2だけタイミングをずらして走査線番号LN=41+m+1のライン期間にMD2として出力する。本実施形態ではFD2をDL2だけ遅延させるようにタイミングをずらして出力する。
こうしてLD1、LD2、MD1、MD2が出力されると、次にステップS108において第1平均化部45がLD1とLD2の1画素ごとの平均値を算出して静止被写体平均値SAVを出力する。一方、第2平均化部46は、ステップS109においてMD1とMD2の1画素ごとの平均値を算出して移動被写体平均値MAVを出力する。
そして、画像歪補正部47は、最終的にステップS110において選択信号SELに応じてLD1、LD2、SAV、MAVのいずれかの信号を四者択一で選択して補正処理結果Qとして出力する。
この結果、画像歪補正部47は、移動被写体領域では、第1撮像素子4から出力された画像信号FD1を水平方向に移動させた画像信号MD1と第2撮像素子5から出力された画像信号FD2を水平方向に移動させた画像信号MD2との平均値である移動被写体平均値MAVを補正処理結果Qとして出力する。また、静止被写体領域では、第1撮像素子4から出力された画像信号FD1と第2撮像素子5から出力された画像信号FD2との平均値である静止被写体平均値SAV、または第1撮像素子4から出力された画像信号FD1と第2撮像素子5から出力された画像信号FD2のいずれか一方を補正処理結果Qとして出力する。
具体的に説明すると、本実施形態では、画像歪補正部47は選択信号SELに応じて以下のように動作する。
0≦h<x3では、選択信号SEL=0に対応してQ=SAVを出力する。
x3≦h<CTでは、選択信号SEL=1に対応してQ=LD1を出力する。
CT≦h<CBでは、選択信号SEL=3に対応してQ=MAVを出力する。
CB≦h<x6では、選択信号SEL=2に対応してQ=LD2を出力する。
x6≦h<1919では、選択信号SEL=0に対応してQ=SAVを出力する。
この結果、LN=41+m+1のライン期間における補正処理結果Qは、図6(d)に示しような波形となり、移動する被写体による画像歪が補正されていることが分かる。また、補正処理結果Qは多くの期間で平均値出力が選択されているので、SN比が改善されている。
上述した動作をライン単位で実行し、これを1フレーム期間にわたって繰り返し行うことによって、図6(a)に示すように画像歪の補正された画像を出力することができ、本実施形態に係る撮像装置による画像歪補正処理は終了する。
なお、本発明は、ハードウェアによって図1の画像歪補正処理部8を構成する場合に限定されるものではなく、図5に示す処理手順を実行するコンピュータプログラムによるソフトウェアによって画像歪補正処理を行うこともできる。この場合、コンピュータプログラムは、記録媒体からコンピュータに取り込まれてもよいし、ネットワーク経由でコンピュータに取り込まれてもよい。
[実施形態の効果]
以上詳細に説明したように、本実施形態に係る撮像装置及び撮像装置の画像歪補正方法によれば、逆方向から露光する2つの撮像素子を備え、これらから出力された画像信号を比較することによって静止被写体領域と移動被写体領域とを判別し、移動被写体領域では2つの画像信号をそれぞれ水平方向に移動させた値の平均値を補正処理結果Qとして出力するので、遅延時間を小さくできるとともに、回路規模も小さいままでローリングシャッタ方式による画像歪を補正することができる。特に、被写体の移動する速度が速い場合には遅延時間が小さいので有効である。
また、本実施形態に係る撮像装置によれば、静止被写体領域において、静止被写体平均値SAVまたは第1撮像素子4から出力された画像信号FD1(=LD1)と第2撮像素子5から出力された画像信号FD2(=LD2)のいずれか一方を補正処理結果Qとして出力するので、遅延時間を小さくできるとともに、回路規模も小さいままでローリングシャッタ方式による画像歪を補正することができる。
なお、上述の実施の形態は本発明の一例である。このため、本発明は、上述の実施形態に限定されることはなく、この実施形態以外の形態であっても、本発明に係る技術的思想を逸脱しない範囲であれば、設計などに応じて種々の変更が可能であることは勿論である。
1 撮像装置
2 レンズ
3 分離光学系
4 第1撮像素子
5 第2撮像素子
6 第1記憶部
7 第2記憶部
8 画像歪補正処理部
31 減算部
32 第1エッジ検出部
33 第2エッジ検出部
34 被写体領域判別部
35 信号選択部
41 第3記憶部
42 第4記憶部
43 第1水平移動部
44 第2水平移動部
45 第1平均化部
46 第2平均化部
47 画像歪補正部

Claims (3)

  1. 被写体をローリングシャッタ方式で撮像する第1撮像素子と、
    被写体をローリングシャッタ方式で撮像し、前記第1撮像素子の露光方向と逆方向から露光する第2撮像素子と、
    前記第1撮像素子から出力された第1画像信号と前記第2撮像素子から出力された第2画像信号とを比較して同一画素行における差分値を求める減算部と、
    前記第1画像信号、及び前記第2画像信号それぞれの、前記同一画素行に対応する各行において、前記被写体のエッジ位置をエッジ位置情報として検出するエッジ検出部と、
    前記差分値と前記エッジ位置情報とに基づいて、前記第1画像信号、及び前記第2画像信号それぞれの前記同一画素行に対応する各行において、判別対象領域が静止被写体領域であるのか移動被写体領域であるのかを判別する被写体領域判別部と、
    前記移動被写体領域では、前記第1画像信号を水平方向に前記被写体の移動に応じた第1の位置に移動させた画像信号と前記第2画像信号を水平方向に前記被写体の移動に応じた第2の位置に移動させた画像信号との平均値を補正処理結果として出力する画像歪補正部と
    を備えていることを特徴とする撮像装置。
  2. 前記画像歪補正部は、前記静止被写体領域では、前記第1画像信号と前記第2画像信号との平均値、または前記第1画像信号と前記第2画像信号のいずれか一方を補正処理結果として出力することを特徴とする請求項1に記載の撮像装置。
  3. ローリングシャッタ方式で撮像する第1撮像素子により被写体を撮像する第1撮像ステップと、
    ローリングシャッタ方式で撮像して前記第1撮像素子の露光方向と逆方向から露光する第2撮像素子により前記被写体を撮像する第2撮像ステップと、
    前記第1撮像素子から出力された第1画像信号と前記第2撮像素子から出力された第2画像信号とを比較して同一画素行における差分値を求める減算ステップと、
    前記第1画像信号、及び前記第2画像信号それぞれの、前記同一画素行に対応する各行において、前記被写体のエッジ位置をエッジ位置情報として検出するエッジ検出ステップと、
    前記差分値と前記エッジ位置情報とに基づいて、前記第1画像信号、及び前記第2画像信号それぞれの前記同一画素行に対応する各行において、判別対象領域が静止被写体領域であるのか移動被写体領域であるのかを判別する被写体領域判別ステップと、
    前記移動被写体領域では、前記第1画像信号を水平方向に前記被写体の移動に応じた第1の位置に移動させた画像信号と前記第2画像信号を水平方向に前記被写体の移動に応じた第2の位置に移動させた画像信号との平均値を補正処理結果として出力する画像歪補正ステップと
    を含むことを特徴とする撮像装置の画像歪補正方法。
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