JP5516412B2 - 携帯端末装置、データ操作処理方法及びデータ操作処理プログラム - Google Patents
携帯端末装置、データ操作処理方法及びデータ操作処理プログラム Download PDFInfo
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Description
例えば、特開2007−293820号公報には、タッチパネルへのタッチした数とその後に続くタッチ位置の移動等のタッチ操作に応じて、所定の機能を実行する端末機が開示されている。この特開2007−293820号公報に記載される端末機では、例えば、2本の指でテキストをタッチし、タッチしたまま2本の指をある位置までドラッグ(すなわち、ある位置まで移動)することで、2本の指の最初の位置と最後の位置とで挟まれたテキストを削除することを可能としている。また、この公報に記載される端末機では、タッチパネルにタッチするタッチ数に応じたページ数のページめくりを実行することを可能にしている。
以下に具体的に説明する。例えば、階層的なデータ構造を有するデータの一例として、ブック(最上位のデータ集合)が複数のページ(上位のデータ集合)を含み、かつページ内に複数のデータアイテム(下位の個別データ)を含むデータがある。そして、「タッチ数とその後に続くタッチ操作に応じて所定の機能を実行する」ようにした端末機が複数のデータアイテムを含むページを表示している例を考える。
そして、この表示しているページを指でタッチして左から右に動かす操作を想定する。この例の場合、この端末機は、この操作が例えばページの左方にある、指でタッチされた個別データアイテムを右に移動させる操作指示を示すのか、データアイテムには関係なく、表示しているページをめくって次のページを表示させる操作指示を示すのかを区別することができない。このため、この端末機は所定の機能を実行することができない。
すなわち、特開2007−293820号公報に記載される端末機では、表示されているデータが階層構造を有している場合に、タッチパネルに対するタッチ操作が、どの階層のデータに対する操作指示を示すのか区別することができないという問題を有している。このため、この端末機は、表示されているデータが階層構造を有している場合には所定の機能を実行することができないという問題を有している。
本発明の目的は、階層的なデータ構造を有するデータを表示したときでも、タッチパネルに対するタッチ操作が、どの階層のデータへの操作指示を示すのかを区別でき、所定の機能を実行することができる携帯端末装置、データ操作処理方法及びデータ操作処理プログラムを提供することにある。
本発明のデータ操作処理方法は、表示画面にタッチパネルを有する携帯端末装置のデータ操作処理方法であって、表示画面の所定領域に対する押下操作と、前記表示画面の他の領域に対するスイープ操作を検出し、前記押下操作の有無に基づき操作するデータの階層を区別し、前記スイープ操作の内容に基づいて、前記区別した階層のデータに対する処理を実行する。
本発明のデータ操作処理プログラムは、表示画面にタッチパネルを有するコンピュータ装置上で実行するデータ操作処理プログラムであって、前記コンピュータ装置に、表示画面の所定領域に対する押下操作と、前記表示画面の他の領域に対するスイープ操作を検出する処理と、前記押下操作の有無に基づき操作するデータの階層を区別し、前記スイープ操作の内容に基づいて、前記区別した階層のデータに対する処理を実行する処理とを、実行させる。
図2は、本発明の携帯端末装置の第2の実施の形態を示すブロック図である。
図3は、本発明の携帯端末装置において表示するデータの構造の一例を説明する図である。
図4は、本発明の携帯端末装置における動作を説明するフローチャートである。
図5は、本発明の携帯端末装置におけるタッチパネル部の表示例と操作例を説明する図である。
図6は、本発明の携帯端末装置において表示するデータの構造の一例を説明する図である。
図7は、本発明の携帯端末装置におけるタッチパネル部の表示例と操作例を説明する図である。
図8は、本発明の携帯端末装置のハードウェア構成例を示すブロック図である。
2 表示画面
3 押下操作検出部
4 スイープ操作検出部
5 端末データ処理部
10 携帯端末装置
20 タッチパネル部
21 タッチ検出部
22 パネル表示部
30 ユーザインタフェース部
31 マルチタッチ検出部
32 綴じ領域押下検出部
33 データ領域タッチ操作検出部
34 表示データ管理部
40 端末データ処理部
41 上位データ処理部
42 個別データ処理部
50 端末データ記憶部
(第1の実施の形態)
図1は、本発明の携帯端末装置の第1の実施の形態を示すブロック図である。
図1を参照すると、本実施の形態の携帯端末装置1は、表示画面2と、押下操作検出部3と、スイープ操作検出部4と、端末データ処理部5と、を備えている。
表示画面2はタッチパネルを有し、タッチパネルに階層構造を有するデータを表示する。表示画面2上の指等による押下等のタッチはタッチパネルにより検出する。階層構造を有するデータの一例として、ブック(最上位のデータ(データオブジェクト)集合)が複数のページ(上位のデータ(データオブジェクト)集合)を含み、かつページ内に複数のデータアイテム(下位の個別データ(データオブジェクト))を含むデータがある。
押下操作検出部3は、表示画面2の所定領域に対する押下操作を検出する。表示画面2の所定領域は、表示画面2の左側の縦の帯状の領域(綴じ部)である。
スイープ操作検出部4は、表示画面2の他の領域(上記の所定領域以外の領域)に対するスイープ操作を検出する。スイープ操作とは、表示画面2上でのタッチ(押下位置)の移動、すなわち、開始点(タッチ開始点)から終了点(タッチ終了点)までの移動を示す。
端末データ処理部5は、押下操作検出部3が検出した押下操作の有無に基づき操作対象のデータの階層を区別し、スイープ操作検出部4が検出したスイープ操作の内容に基づいて、この区別した階層のデータに対する処理を実行する。すなわち、端末データ処理部5は、押下操作検出部3により押下操作が無いと検出された場合、スイープ操作の内容に基づいて下位の階層のデータオブジェクトに対する処理を実行し、押下操作検出部3により押下操作が有ると検出された場合、上位の階層のデータオブジェクトに対してスイープ操作の内容に応じた処理を実行する。
より具体的には、端末データ処理部5は、表示画面2に表示された上位の階層のデータオブジェクトが、下位の階層のデータオブジェクトとしての個別データを含むページであるときに、押下操作検出部3が押下操作が有ると検出した場合、スイープ操作検出部4がページ上を左から右へ又は右から左へスイープするスイープ操作を検出したときに、後続するページ又は前のページを表示する処理を行う。また、端末データ処理部5は、表示画面2に表示された上位の階層のデータオブジェクトが、下位の階層のデータオブジェクトとしての個別データを含むページであるときに、押下操作検出部3が押下操作が有ると検出した場合、スイープ操作検出部4がページ上を上から下へスイープするスイープ操作を検出したときに、表示中のページの削除を行う。
一方、押下操作検出部3が押下操作が無いと検出したときに、端末データ処理部5は、ページに含まれページよりも下の層である個別データが操作対象であると判断する。そして、端末データ処理部5は、スイープ操作検出部4がページに含まれる個別データをスイープするスイープ操作を検出した場合、個別データをスイープ操作の終了点まで移動する。
また、押下操作検出部3が押下操作が無いと検出したときに、端末データ処理部5は、スイープ操作検出部4がページに含まれる個別データを個別データの削除を表すデータオブジェクトまでスイープするスイープ操作を検出した場合、個別データを削除する。
このように、本発明の携帯端末装置の第1の実施の形態によれば、階層的なデータ構造の下位レベルの個別データを含むページを表示画面(タッチパネル)に表示している場合、綴じ部を押下しながら指を左から右又は右から左へスイープしたときに、ページをめくって前後のページを表示することができる。また、綴じ部を押下せずに指を左から右又は右から左へスイープしたときには、スイープ操作の開始点にあった個別データを右又は左へ移動することができる。このように、本発明によれば、階層的なデータ構造のデータを表示したときでも、タッチパネルに対するタッチ操作が、どの階層のデータへの操作指示を示すのかを区別でき、所定の機能を実行することができる。このため、ユーザにとって直感的で分かりやすい操作指示が可能となる
すなわち、直感的な分かりやすさを保証したまま、どの階層のデータへもダイレクトな指示を的確に入力でき、入力した指示に応じて表示処理を制御することができる。
(第2の実施の形態)
図2は、本発明の携帯端末装置の第1の実施の形態を示すブロック図である。
図2を参照すると、本実施の形態の携帯電話機等の携帯端末装置10は、タッチパネル部20、ユーザインタフェース部30、端末データ処理部40、端末データ記憶部50を備えている。携帯端末装置10には、上記以外に一般的な携帯電話端末が備える他の構成要素、例えば、無線通信を行う通信部やハードウェアキーによるキー操作部等を備えているが、それらの構成要素については説明を省略する。
タッチパネル部20は、画面上で複数の領域が同時に押下されたことを区別して検出することができるマルチタッチ可能なタッチパネルであり、タッチ検出部21と、パネル表示部22を備えている。
タッチパネル部20のタッチ検出部21は、パネル表示部22の画面のタッチを検出する。画面のタッチは、ペン形状の物や指等の操作物(以後、操作物の代表として“指”と記載する。)で行われる。そして、画面のタッチを検出する毎に、画面の押下のタイミング(タッチ開始のタイミング)と押下した指が画面を離れることによるタッチ終了のタイミング、及び、画面押下中のタッチパネル表示部22上の押下位置(タッチ位置)の位置座標(タッチ座標)を検出する。
ユーザインタフェース部30は、マルチタッチ検出部31、綴じ領域押下検出部32、データ領域タッチ操作検出部33、表示データ管理部34を備えている。
特に、マルチタッチ検出部31は、タッチパネル部20へのタッチが検出された場合に、同時に2箇所にタッチしているか否かを判定する。また、綴じ領域押下検出部32は、同時に2個所にタッチしている場合に、1箇所が綴じ部の押下であるか否かを判定する。ここで、綴じ部とは、後述する図5に示すように、ノートパッド形式でページを表示する場合の画面の左側にあるブックの綴じ部の部分を示す。表示データ管理部34は、タッチパネル部20のパネル表示部22への表示を制御する。
データ領域タッチ操作検出部33は、データ領域における指によるタッチの移動(スイープ操作)、すなわち押下位置の移動を検出し、開始点(タッチ開始点)と終了点(タッチ終了点)を検出する。すなわち、スイープ操作がデータ領域のどの位置からどの位置へ行われたかを検出する。ここで、データ領域とは、後述する図5に示すように、複数の個別データを表示しているページ上の複数のデータ領域I、II、III、IVを示す。
端末データ処理部40は、上位データ処理部41、個別データ処理部42を備えている。
端末データ処理部40は、タッチパネル部20などからの指示に基づき、上位データであるページに関するページレベルの処理の実行、及びページに含まれる個別データに関する個別データレベルの処理の実行を行う。また必要に応じてこれらの実行の結果を表示データ管理部34を介してパネル表示部22に表示する処理を行う。特に、上位データ処理部41はページレベルの処理を行い、個別データ処理部42は、個別データに対する処理を行う。
(第2の実施の形態の動作)
次に、本発明の携帯端末装置の第2の実施の形態における動作の一例を図3、4、及び5を参照しながら説明する。
図3は、本発明の携帯端末装置において表示するデータの構造の一例を説明する図である。図3に示すように、パネル表示部22に表示するデータは、最上位レベル(ブック)、上位レベル(ページ)、下位レベル(個別データ)の3レベルの階層構造を有している。最上位レベルのデータ集合であるブックが、上位レベルのデータオブジェクトである複数のページからなり、そのページ内に下位レベルのデータオブジェクトである複数の個別データが存在する。この図3においては、ページ(1)に個別データである個人アドレスデータ、日記帳データ、写真データが存在し、ページ(2)、(3)が空の状態であることを示している。
図4は、本発明の携帯端末装置における動作を説明するフローチャートである。
図5は、本発明の携帯端末装置におけるタッチパネル部の表示例と操作例を説明する図である。この図5では、ページをノートパッド形式で表示したときの例を示している。そして、画面の左側に綴じ部を有し、ページ上の複数のデータ領域I、II、III、IVに複数の個別データを表示している。ここでは、ユーザが綴じ部Bを左手の指で押下しながらページ上のあるデータ領域を右手の指で左から右へスイープする操作を示している。
図4において、最初に、図5で示すように、パネル表示部22にあるページを表示する。そして、ユーザが綴じ部Bを左手の指で押下しながらページのあるデータ領域を右手の指で左から右へスイープしたものとする。
次に、ステップS101では、タッチ検出部21が、タッチパネル部20にタッチしている指(例えば、2本の指)の位置座標(タッチ座標)とその移動情報(タッチしたまま指を移動した場合の位置座標の軌跡を示す情報)を検出する。そして、この位置座標と移動情報とを検出情報としてユーザインタフェース部30のマルチタッチ検出部31に送信する。
ステップS102では、マルチタッチ検出部31が、タッチ検出部21からの検出情報に基づいてタッチパネル部20へのタッチ数を検出する。
ステップS103では、マルチタッチ検出部31がステップS102での検出結果に基づき同時に2箇所タッチされているか否かを判定する。そして、同時に2箇所がタッチされていると判定した場合、ステップS104へと進む。同時2箇所タッチはされていないと判定した場合はステップS108へと進む。
ステップS104では、綴じ領域押下検出部32が、綴じ部Bの1箇所が押下されているか否かを判定する。
ステップS105では、ステップS104での判定が綴じ部Bの1箇所が押下されていることを示すときには、ステップS106へと進む。また、綴じ部Bの1箇所が押下されていることを示さないときには、ステップS108へと進む。
ステップS106では、この場合は、2箇所のタッチであって1箇所のタッチが綴じ部Bの押下である場合であるので、綴じ部Bを押下しながらページのデータ領域にタッチして他のアクションが行われたことを意味する。この場合、データ領域タッチ操作検出部33が、データ領域におけるタッチの操作を検出する。
ステップS107では、データ領域タッチ操作検出部33によるデータ領域におけるタッチ操作の検出結果に基づいて、上位データ処理部41がタッチ操作を解釈して所定の処理を実行する。上位データ処理部41が実行する所定の処理として、例えば次の(A)から(E)に示すような処理がある。
(A)綴じ部Bを(例えば左指で)押下しながら、ページのデータ領域IVからデータ領域IIIへのタッチ移動(例えば右指による移動:スイープ)があった場合の処理::順ページめくり処理を行う。すなわち、現在表示されている次のページを表示する。
(B)綴じ部Bを押下しながら、ページのデータ領域IIIからデータ領域IVへのタッチ移動(スイープ)があった場合の処理::逆ページめくり処理を行う。すなわち、現在表示されている前のページを表示する。
(C)綴じ部Bを押下しながら、ページのデータ領域IIからデータ領域IVへのタッチ移動(スイープ)があった場合の処理::ページ破り捨て処理を行う。すなわち、現在のページに含まれる個別データを含むページデータに廃棄フラグを付与し、「ゴミ箱」データ領域へ移動する。「ゴミ箱」データ領域は、図5のデータ領域IIの「ゴミ箱」の領域である。
(D)綴じ部Bを押下しながら、ページのデータ領域Iからデータ領域IVへのタッチ移動(スイープ)があった場合の処理::ページの移動やページのコピーを行うためのサブメニューを表示する処理を行う。すなわち、ページに関してさらに詳細なコマンドを選択・実行できるよう、アクション一覧をサブメニューとしてページにオーバーレイ表示する。
(E)綴じ部Bを押下しながら、データ領域II→データ領域I→データ領域IVとタッチ移動(スイープ)があった場合の処理::ヘルプ画面としてページ処理動作に関する説明一覧をページにオーバーレイ表示する処理を行う。
一方、ステップS103又はステップS105の判定でNO判定である場合には、ステップS108で、次の動作を行う。すなわち、データ領域タッチ操作検出部33がデータ領域におけるタッチの操作を検出する。
ステップS109では、ステップS108で検出されたタッチ操作の検出結果に基づいて、個別データ処理部42が、タッチ操作をページ内に表示された個別データへの操作指示であると解釈して所定の処理を実行する。個別データ処理部42が実行する所定の処理として、例えば次の(A)、(B)に示すような処理がある。そして、これらの処理の後に、新たな表示状態に移る。
(A)綴じ部Bを押下せずに、指(例えば右指)をスイープした場合の処理::移動開始点(タッチ開始点)にあった個別データを終了点(タッチ終了点)に移動する処理を行う。
(B)綴じ部Bを押下せずに、個別データをタッチして画面内のゴミ箱までスイープした場合の処理::そのタッチした個別データに廃棄フラグを付与し、「ゴミ箱」データ領域へ移動する処理を行う。
そして、これらの上位データ処理部41又は個別データ処理部42による処理が実行された後、表示データ管理部34は、タッチパネル部20のパネル表示部22に処理結果を反映させた表示を行い、次のユーザ指示を待つ。
このように、本発明の第2の実施の形態によれば、階層的なデータ構造の下位レベルの個別データを含むページをタッチパネルに表示している場合、綴じ部を押下しながら指を左から右又は右から左へスイープしたときに、ページをめくって前後のページを表示することができる。また、綴じ部を押下せずに指を左から右又は右から左へスイープしたときには、スイープ操作の開始点にあった個別データを右又は左へ移動することができる。このように、本発明によれば、階層的なデータ構造のデータを表示したときでも、タッチパネルに対するタッチ操作が、どの階層のデータへの操作指示を示すのかを区別でき、所定の機能を実行することができる。このため、ユーザにとって直感的で分かりやすい操作指示が可能となる
すなわち、直感的な分かりやすさを保証したまま、どの階層のデータへもダイレクトな指示を的確に入力でき、入力した指示に応じて表示処理を制御することができる。
図8は、本発明の携帯端末装置のハードウェア構成例を示すブロック図である。
図8を参照すると、携帯端末装置10は、一般的なコンピュータ装置と同様のハードウェア構成によって実現することができ、CPU(Central Processing Unit)401、RAM(Random Access Memory)等から構成する。また、主記憶部402、通信部403、入出力インタフェース部404、補助記憶部405、システムバス406、キーボード等の入力装置407、及びタッチパネル部20を備えている。主記憶部402はデータの作業領域やデータの一時退避領域に用いられる。通信部403はデータの送受信を行う。入出力インタフェース部404はデータの送受信を行う。補助記憶部405は、ROM(Read Only Memory)、磁気ディスク、半導体メモリ等の不揮発性メモリから構成される。システムバス406は本装置の上記各構成要素を相互に接続する。
本発明の携帯端末装置10の本実施の形態は、上述したユーザインタフェース部30や端末データ処理部40によるデータ操作処理を実行するプログラムを組み込んだ、LSI(Large Scale Integration)等のハードウェア部品である回路部品を実装することが可能である。このため、ユーザインタフェース部30や端末データ処理部40によるデータ操作処理の動作をハードウェア的に実現することができる。 また、ユーザインタフェース部30や端末データ処理部40の各機能を提供するプログラムを、補助記憶部405に格納し、そのプログラムを主記憶部402にロードしてCPU301で実行することが可能である。このため、ユーザインタフェース部30や端末データ処理部40によるデータ操作処理をソフトウェア的に実現することも可能である。
(第3の実施の形態)
本発明の携帯端末装置の第3の実施の形態について図面を参照して説明する。
携帯端末装置の第3の実施の形態の構成は、いくつかのページあるいは個別データをグループ化して管理する点以外は図2に示した携帯端末装置の第2の実施の形態の構成と同じである。
図6は、本発明の携帯端末装置において表示するデータの構造の一例を説明する図である。パネル表示部22に表示するデータは、図3で示したものと同様に、最上位レベル(ブック)、上位レベル(ページ)、下位レベル(個別データ)の3レベルの階層構造を有している。そして、いくつかのページや個別データをグループ化して扱う構造となっている。図6においては、最上位のデータ集合であるブックが、複数のグループ(1)〜(3)を含み、それぞれのグループがページ又は個別データ、あるいはその両方を含んでいる。そして、グループ(1)には、個別データである写真が含まれ、グループ(2)には、ページ(1)とページ(2)が含まれ、そのページ(2)にはさらに個別データである個人アドレスデータと日記帳データが含まれている。また、グループ(3)には、ページ(3)と備忘メモが含まれ、さらにページ(3)に写真データが含まれている。
図7は、本発明の携帯端末装置におけるタッチパネル部の表示例と操作例を説明する図である。この図7では、ページをノートパッド形式で表示したときの例を示している。そして、ページの移動やコピー等のページ操作を指示するための綴じ部Bを画面の左側に有している。また、グループレベルの操作を指示するために、例えばグループが対応付けされた複数のタブ領域G(タブG1〜G5)を画面下部に表示している。ここでは、ユーザが綴じ部Bを左手の指で押下しながら右手の指でページ上のデータ領域からタブ4へスイープする操作を示している。
ここで、ユーザが綴じ部Bを左手の指で押下しながら右手の指でデータ領域をスイープする操作をした場合の携帯端末装置10の動作について説明する。この場合の綴じ部Bを押下しながらデータ領域をスイープする操作は、基本的に上述した第1の実施の形態で説明した場合と同様に、ページに対する操作を指示するアクションとして判別され、ページに対する処理が実行される。
本実施の形態では、上述した第2の実施の形態による動作に加えて、以下のような動作が追加される。
まず第一に、図7に示すように、ユーザが綴じ部Bを左手の指で押下しながら、右手の指でスイープする操作を行ったときの携帯端末装置10の動作である。
例えば、スイープの開始点が現在のページ内の領域であり、スイープの終了点がページ下のタブの領域のときの携帯端末装置10の動作である。この場合は、この綴じ部Bを押下しながらスイープする操作をデータ領域タッチ操作検出部33が検出し、この検出結果に基づき、上位データ処理部41が、スイープの開始点が現在のページ内の領域であり、スイープの終了点がページ下のタブの領域であることを判別する。そして、上位データ処理部41は、このスイープ操作が現在のページをスイープの終了点でのタブ(図7の例では、タブG4)に対応するグループへ移動する指示であると判別する。そして、現在のページをタブG4に対応するグループへ移動する処理を実行する。
例えば、図7で示す表示の例として、表示している現在のページが図6で示すページ(1)であり、タブG4がグループ(3)に対応している場合、図6内の矢印「P」で示すように、ページ(1)をグループ(2)からグループ(3)へ移動する動作が行われる。
次に、第二としては、ユーザが綴じ部Bへの押下なしに右手の指でスイープする操作を行ったときの携帯端末装置10の動作である。
例えば、スイープの開始点がページ内の個別データ上にあり、スイープの終了点がページ下のタブの領域のときの動作である。この場合は、この操作をデータ領域タッチ操作検出部33が検出し、この検出結果に基づき、下位データ処理部42が、スイープの開始点にある個別データをスイープの終了点で示すタブに対応するグループへ移動する指示であることを判別し、この個別データをスイープの終了点で示すタブに対応するグループへ移動する処理を実行する。
図7で示す表示で左手の指が綴じ部Bを押下していないときの具体例を示す。例えば、表示している現在のページが図6で示すページ(2)であり、スイープの開始点にある個別データが日記帳データである例である。この場合、スイープの終了点で示すタブがグループ(3)に対応している場合、図6内の矢印「Q」で示すように日記帳データをグループ(3)へ移動する動作が行われる。
このように、本発明の第3の実施の形態によれば、階層的なデータ構造の下位レベルのページをタッチパネルに表示している場合、綴じ部を押下しながら指をページ内の領域からタブの領域へスイープしたときに、表示しているページをスイープの終了点で示すタブに対応するグループへ移動することができる。また、階層的なデータ構造の下位レベルのページをタッチパネルに表示している場合、綴じ部を押下しないでページ内の個別データ上からタブの領域へ指をスイープしたときに、スイープ開始点の個別データをスイープ終了点で示すタブに対応するグループへ移動することができる。このように、本発明によれば、階層的なデータ構造のデータを表示したときでも、タッチパネルに対するタッチ操作が、どの階層のデータへの操作指示を示すのかを区別でき、所定の機能を実行することができる。このため、ユーザにとって直感的で分かりやすい操作指示が可能となる。
すなわち、直感的な分かりやすさを保証したまま、どの階層のデータへもダイレクトな指示を的確に入力でき、入力した指示に応じて表示処理を制御することができる。
以上、実施形態を参照して本願発明を説明したが、本願発明は上記実施形態に限定されものではない。本願発明の構成や詳細には、本願発明のスコープ内で当業者が理解し得る様々な変更をすることができる。
本発明は、携帯端末装置として、携帯電話機、あるいはタッチパネルを持つ情報処理機器一般に適用することが可能である。
この出願は、2008年10月30日に出願された日本出願特願2008−279174を基礎とする優先権を主張し、その開示の全てをここに取り込む。
Claims (21)
- 表示画面にタッチパネルを有する携帯端末装置であって、
前記表示画面の所定領域に対する押下操作を検出する押下操作検出部と、
前記表示画面の他の領域に対するスイープ操作を検出するスイープ操作検出部と、
前記押下操作検出部が検出した前記押下操作の有無に基づき操作するデータの階層を区別し、前記スイープ操作検出部が検出した前記スイープ操作の内容に基づいて、前記区別した階層のデータに対する処理を実行する端末データ処理部と、
を備えたことを特徴とする携帯端末装置。 - 請求項1に記載の携帯端末装置において、
前記端末データ処理部は、前記表示画面に表示された前記階層が上位のデータオブジェクトが、前記階層が下位のデータオブジェクトとしての個別データを含むページであるときに、前記押下操作検出部が前記押下操作が有るを検出しているときに、前記スイープ操作検出部が前記ページ上を左から右へ又は右から左へスイープする前記スイープ操作を検出した場合、後続するページ又は前のページを表示する処理を行う。 - 請求項1に記載の携帯端末装置において、
前記端末データ処理部は、前記表示画面に表示された前記階層が上位のデータオブジェクトが、前記階層が下位のデータオブジェクトとしての個別データを含むページであるときに、前記押下操作検出部が前記押下操作が有るを検出しているときに、前記スイープ操作検出部が前記ページ上を上から下へスイープする前記スイープ操作を検出した場合、表示中の前記ページを削除する。 - 請求項2又は請求項3に記載の携帯端末装置において、
前記端末データ処理部は、前記押下操作が無いときに、前記スイープ操作検出部が前記ページに含まれる個別データをスイープする前記スイープ操作を検出した場合、前記個別データをスイープ操作の終了点まで移動する。 - 請求項2又は請求項3に記載の携帯端末装置において、
前記端末データ処理部は、前記押下操作が無いときに、前記スイープ操作検出部が前記ページに含まれる個別データを前記個別データの削除を表すデータオブジェクトまでスイープする前記スイープ操作を検出した場合、前記個別データを削除する。 - 請求項1から請求項5の何れかに記載の携帯端末装置において、
前記表示画面の所定領域は、前記表示画面左側の縦の帯状の領域である。 - 表示画面にタッチパネルを有する携帯端末装置のデータ操作処理方法であって、
表示画面の所定領域に対する押下操作と、前記表示画面の他の領域に対するスイープ操作を検出し、
前記押下操作の有無に基づき操作するデータの階層を区別し、前記スイープ操作の内容に基づいて、前記区別した階層のデータに対する処理を実行する。 - 請求項7に記載のデータ操作処理方法において、
前記表示画面の所定領域は、前記表示画面の左側の縦の帯状の領域である。 - 請求項7又は請求項8に記載のデータ操作処理方法において、
前記階層が上位のデータオブジェクトが前記階層が下位のデータオブジェクトとしての個別データを含むページである場合、
前記押下操作が有るときに、前記ページ上を左から右へ又は右から左へスイープする前記スイープ操作が行われた場合、後続するページ又は前のページを表示する。 - 請求項7から請求項9の何れかに記載のデータ操作処理方法において、
前記階層が上位のデータオブジェクトが前記階層が下位のデータオブジェクトとしての個別データを含むページである場合、
前記押下操作が有るときに、前記ページ上を上から下へスイープする前記スイープ操作が行われた場合、表示中の前記ページの削除を行う。 - 請求項7から請求項10の何れかに記載のデータ操作処理方法において、
前記押下操作が有るときに、前記ページの特定の領域から他の特定の領域へスイープする前記スイープ操作が行われた場合、さらに詳細なコマンドを選択・実行するためのアクション一覧又はヘルプ画面を前記ページにオーバーレイ表示する。 - 請求項9から請求項11の何れかに記載のデータ操作処理方法において、
前記押下操作が無いときに、前記ページに含まれる個別データをスイープする前記スイープ操作が行われた場合、前記個別データをスイープ操作の終了点まで移動する。 - 請求項9から請求項12の何れかに記載のデータ操作処理方法において、
前記押下操作が無いときに、前記ページに含まれる個別データを前記個別データの削除を表すデータオブジェクトまでスイープする前記スイープ操作が行われた場合、前記個別データを削除する。 - 請求項9から請求項13の何れかに記載のデータ操作処理方法において、
前記上位の階層のデータオブジェクトであるページと前記下位の階層のデータオブジェクトである個別データをグループ化した場合に、前記グループを表すタブを前記ページと共に前記表示画面に表示し、
前記所定領域の押下操作が有るときに、前記ページの領域を前記タブにスイープする前記スイープ操作が行われた場合、表示中の前記ページを前記タブに対応するグループへ移動する。 - 請求項14に記載のデータ操作処理方法において、
前記所定領域の押下操作が無いときに、前記ページに含まれる前記個別データを前記タブにスイープする前記スイープ操作が行われた場合、前記個別データを前記タブに対応するグループへ移動する。 - 請求項7から請求項15の何れかに記載のデータ操作処理方法において、
前記タッチパネルに対する同時に2箇所のタッチの有無を検出し、
同時に2箇所のタッチがあるときに、前記表示画面の所定領域に対する押下操作を検出し、
前記押下操作が検出されたときに、前記スイープ操作の開始点と終了点の位置を検出し、
前記押下操作の検出結果に基づき操作するデータの階層を区別し、前記スイープ操作の検出結果に基づいて、前記区別した階層のデータに対する処理を実行する。 - 表示画面にタッチパネルを有するコンピュータ装置上で実行するデータ操作処理プログラムであって、
前記コンピュータ装置に、
表示画面の所定領域に対する押下操作と、前記表示画面の他の領域に対するスイープ操作を検出する処理と、
前記押下操作の有無に基づき操作するデータの階層を区別し、前記スイープ操作の内容に基づいて、前記区別した階層のデータに対する処理を実行する処理とを、実行させることを特徴とするデータ操作処理プログラム。 - 請求項17に記載のデータ操作処理プログラムにおいて、
前記階層が上位のデータオブジェクトが前記階層が下位のデータオブジェクトとしての個別データを含むページである場合、
前記押下操作が有るときに、前記ページ上を左から右へ又は右から左へスイープする前記スイープ操作が行われた場合、後続するページ又は前のページを表示する処理を、実行させる。 - 請求項17に記載のデータ操作処理プログラムにおいて、
前記階層が上位のデータオブジェクトが前記階層が下位のデータオブジェクトとしての個別データを含むページである場合、
前記押下操作が有るときに、前記ページ上を上から下へスイープする前記スイープ操作が行われた場合、表示中の前記ページの削除を行う処理を、実行させる。 - 請求項18又は請求項19に記載のデータ操作処理プログラムにおいて、
前記押下操作が無いときに、前記ページに含まれる個別データをスイープする前記スイープ操作が行われた場合、前記個別データをスイープ操作の終了点まで移動する処理を、実行させる。 - 請求項18から請求項20の何れかに記載のデータ操作処理プログラムにおいて、
前記押下操作が無いときに、前記ページに含まれる個別データを前記個別データの削除を表すデータオブジェクトまでスイープする前記スイープ操作が行われた場合、前記個別データを削除する処理を、実行させる。
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