JP5515950B2 - 電気機器取付け構造 - Google Patents

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Description

本発明は、浴室などの所望の壁部に給湯機のリモコンや薄型テレビなどの電気機器を取付けるのに用いられる電気機器取付け用ベース部材備えた電気機器取付け構造に関する。
浴室の壁部に、給湯機のリモコンなどの電気機器を取り付ける手法としては、電気機器を壁部に直接取り付けることに代えて、ベース部材を利用し、このベース部材を介して電気機器を壁部に間接的に取り付ける手法がある(たとえば、特許文献1を参照)。ベース部材を用いた場合には、その前面部に複数の電気機器を一纏めにして取り付けるといったことが可能となる。ただし、ベース部材を利用して電気機器の取り付けを図る場合、ベース部材の前面側に取り付けられている電気機器の配線を、ステーパイプなどを利用して適切に保護しつつ、ベース部材の背面側に引き出すのに苦慮する場合が多い。
そこで、この度、本件発明者は、電気機器の配線をベース部材の前面側から背面側に通すための配線用孔をベース部材に設けることを、新たに着想した。ただし、配線を単にベース部材の背面側に通しただけでは、ベース部材と浴室の壁部との間に水が進入した場合に、前記配線が水に濡れてしまい、電気系統に悪影響を生じる虞がある。これを防止する手段としては、たとえばベース部材と壁部との間にコーキング剤を充填する手段が考えられるが、このような手段では、コーキング剤の充填作業が不適切な場合や、コーキング剤の劣化が生じたような場合に、電気機器と壁部との間に水が進入し、電気配線が水に濡れる虞があり、電気系統の保護を図る上で改善の余地がある。
特開2004−53221号公報
本発明は、前記したような事情のもとで考え出されたものであって、電気機器の配線の取り回しを容易なものとし、かつ電気機器の取り付け対象の壁部とベース部材との間に水が進入する事態を生じても電気機器の配線が水に濡れることを適切に防止して電気系統の保護を図ることが可能な電気機器取付け用ベース部材備えた電気機器取付け構造を提供することを、その課題としている。
上記の課題を解決するため、本発明では、次の技術的手段を講じている。
本発明により提供される電気機器取付け構造は、1または複数の電気機器と、この電気機器が前面側に取り付けられ、かつ背面側を所望の壁部に対向させるようにして前記壁部に取り付けられるベース部材本体部を有している電気機器取付け用ベース部材と、を備えている、電気機器取付け構造であって、前記電気機器取付け用ベース部材は、前記ベース部材本体部に設けられ、かつ前記電気機器の配線を前記ベース部材本体部の背面側に通すための配線用孔と、前記電気機器の配線の上方を覆うように前記配線用孔の上方において前記ベース部材本体部からその背後に向けて突出し、かつ少なくとも一部分が上下高さ方向に傾斜しており、上方から落ちてきた液体を受けたときに、この液体を前記傾斜によって前記配線用孔および前記配線の直上位置からオフセットされた位置へ導いて下方へ流れ
落とすことが可能な庇部と、前記ベース部材本体部の背面側の下部に設けられ、かつ前記庇部から落下してきた液体を受けることが可能な受け部と、この受け部によって受けられた液体を前記ベース部材本体部の前面側に通過させることが可能な排水用の孔部と、をさらに有しており、前記電気機器は、前記排水用の孔部の前方を覆うように配されて、前記電気機器と前記ベース部材本体部との間には、前記所望の壁部からその手前側に離間した下部開口状の隙間が形成され、前記排水用の孔部を通過した液体は、前記隙間を通過して前記ベース部材本体部の下方に流れ落ちるように構成されていることを特徴としている。
このような構成によれば、次のような効果が得られる。
第1に、ベース部材本体部の前面側に電気機器を取り付ける場合には、電気機器の配線がそのまま配線用孔を通過してベース部材本体部の背面側に位置するように設定すればよい。したがって、電気機器の配線をベース部材本体部の背面側に引き出すための構造は簡素であるとともに、配線の取り回しも容易となる。
第2に、ベース部材本体部の上部と電気機器の取付け対象の壁部との間に、仮に、隙間が存在し、この隙間から水が進入したとしても、この水を庇部によって受けてから配線用孔および電気機器の配線の直上位置からオフセットされた位置に導いて下方に流れ落とすことができる。したがって、配線が水に濡れることや、配線用孔内に水が進入することを適切に防止し、電気系統の保護強化を図ることができる。
第3に、庇部から流れ落ちた水をベース部材の外部に適切に排出し、ベース部材本体部の下部と壁部との間に多くの水が溜まらないようにすることができる。また、排水用の孔部を通過した水がベース部材本体部の前面側から下方に流れ落ちるようにすれば、壁部の面に沿わせて水を流れ落とす場合と比較して、壁部の表面に水汚れを生じ難くする効果も期待できる。
本発明において、好ましくは、前記庇部の上面は、左右幅方向の略中央部から両端部に進むにしたがって高さが低くなるように傾斜しており、前記受け部は、前記庇部の両端部のそれぞれから流れ落ちてくる水を受けることが可能に設けられ、前記排水用の孔部としては、前記庇部の両端部のそれぞれの下方または下方近傍に位置する一対の孔部が設けられている。
このような構成によれば、庇部によって受けられた水をこの庇部の端部に迅速に進行させて下方に落下させ、かつこの落下した水を一対の排水用の孔部の少なくとも一方を利用して、やはり迅速に外部に排出することが可能となる。したがって、排水の円滑化を促進し、ベース部材本体部と壁部との間に水が滞留する時間を短くすることができる。
本発明において、好ましくは、前記ベース部材本体部の背面側に設けられ、かつ前記ベース部材本体部をステーパイプに連結するためのステーパイプ用連結部をさらに備えており、このステーパイプ用連結部は、前記ステーパイプの連結時において、前記ステーパイプの先端部と前記ベース部材本体部の背面部との間に隙間が形成され、かつこの隙間の周囲に開口部が形成されるように構成されており、前記電気機器の配線のうち、前記配線用孔に通されて前記ベース部材本体部の背面側に配された部分は、前記開口部から前記隙間に進入して前記ステーパイプの内部に通すことが可能な構成とされている。ここで、ステーパイプとは、壁部への取付け対象となる電気機器に直接または間接的に連結されて電気機器を直接または間接的に支持することが可能なパイプであって、電気機器の配線を内部に通すことが可能なものである。
このような構成によれば、ベース部材本体部とステーパイプとの連結を適切に図ることができることは勿論のこと、ベース部材本体部の背面側に配された電気機器の配線を、ステーパイプの内部に通すことも適切に行なうことができる。
本発明のその他の特徴および利点は、添付図面を参照して以下に行なう発明の実施の形態の説明から、より明らかになるであろう。
本発明に係る電気機器の取付け構造の一例を示す斜視図である。 図1のII−II断面図である。 図1に示す電気機器の取付け構造の分解斜視図である。 図1に示す電気機器の取付け構造の要部分解断面図である。 図1に示す電気機器の取付け構造に用いられているベース部材の背面斜視図である。
以下、本発明の好ましい実施の形態について、図面を参照して具体的に説明する。
図1〜図5は、本発明が適用された電気機器取付け構造の一実施形態を示している。図1によく表われているように、本実施形態の電気機器取付け構造Sは、浴室の起立した壁部7に、ベース部材Bを利用してテレビユニット6Aおよび給湯機(図示略)のリモコン6Bを取付けた構造である。
図2〜図4によく表われているように、テレビユニット6Aは、テレビ本体部60Aとこのテレビ本体部60Aにその前面側から装着されるカバー体61Aとを備えている。同様に、リモコン6Bは、リモコン本体部60Bとこのリモコン本体部60Bにその前面側から装着されるカバー体61Bとを備えている。これらテレビユニット6Aやリモコン6Bとしては、既知のものを適宜使用することができるため、その説明は省略する。
ベース部材Bは、本発明が適用された電気機器取付け用ベース部材の一例に相当し、全体が比較的硬質の合成樹脂製の正面視略矩形状のベース部材本体部1と、その背面側に設けられたステーパイプ用連結部2とを有している。図3によく表われているように、ベース部材本体部1は、前面側が平面状の板状部10を有しており、この板状部10には、2つの配線用孔11が上下に間隔を隔てて設けられている。これらの配線用孔11は、テレビユニット6Aおよびリモコン6Bの配線62A,62Bをベース部材本体部1の背面側に通すためのものである。
ベース部材本体部1の周縁部には、複数のネジ孔12が設けられている。このネジ孔12に螺合するネジ体99を利用して、テレビ本体部60Aおよびリモコン本体部60Bをベース部材本体部1の前面側に固定させることが可能である。カバー体61A,61Bは、テレビ本体部60Aおよびリモコン本体部60Bをベース部材Bに取り付けた後に、それらに装着される。図2および図4に示すように、テレビ本体部60Aおよびリモコン本体部60Bの背面部には、配線62A,62Bの基部を囲む背面視ループ状の弾性部材からなるシール部材63が貼着されている。このシール部材63がベース部材Bの板状部10に当接することにより、この部分の止水シールが図られる。その結果、仮に、テレビ本
体部60Aとベース部材本体部1との間、あるいはリモコン本体部60Bとベース部材本体部1との間に水が進入しても、この水が配線62A,62Bの基部に向けて進行することは適切に防止される。
ステーパイプ用連結部2は、ベース部材本体部1の背面部に一対の突起部20を一体成形することにより構成されている。図5によく表われているように、これら一対の突起部20どうしは、スリット状の一対の隙間21を介して互いに離間して対向しており、円筒状の突起を左右に2分割したのと同様な構成となっている。これら一対の突起部20の内周面には、ステーパイプ5の先端部外周のネジ部50を螺合させるためのネジ部22が設けられている。ただし、このネジ部22は、各突起部20の先端側から途中高さの範囲に限って設けられており、各突起部20の基部近傍には設けられていない。このことにより、図2に示すように、ネジ部22にステーパイプ5のネジ部50を螺合させたときには、ステーパイプ5の先端部が各突起部20の基端まで進行することはなく、ステーパイプ5の先端部とベース部材本体部1の背面部との間には、隙間30が形成される。この隙間30は、ステーパイプ5の先端開口部を閉塞させることなく、この先端開口部に対して配線62A,62Bを進入可能とする部分である。なお、隙間30を形成するための手段としては、ネジ部22を途中高さまで設けることに代えて、たとえばステーパイプ5の先端部が各突起部20の途中高さまで進行したときにこのステーパイプ5に当接するストッパ(図示略)をベース部材本体部1に設ける手段を採用することもできる。
図2に示したように、ステーパイプ用連結部2にステーパイプ5が連結されたときには、隙間30を外部空間と連通させる2つの開口部21aが形成される。これらの開口部21aは、図5に示した2つの隙間21の一部分(隙間21のうち、ステーパイプ5によって閉塞されていない部分)である。配線62A,62Bは、2つの配線用孔11を通過してベース部材本体部1の背面側に配されているが、これらの配線62A,62Bは、開口部21aを通過して隙間30内に進入してからステーパイプ5内に通された状態に設定される。なお、この電気機器取付け構造Sの組み立て手順においては、ステーパイプ5をステーパイプ用連結部2に連結した後に、ステーパイプ5内に配線62A,62Bを通す必要はない。ステーパイプ5内に配線62A,62Bを先に通した後に、ステーパイプ5をステーパイプ用連結部2に連結すればよいことは勿論である。ステーパイプ5は、浴室の壁部7に設けられた孔部70内に挿入して固定される。配線62A,62Bは、ステーパイプ5内を通過して浴室の外部に引き出される。
図5によく表われているように、ベース部材本体部1の背面側には、矩形ループ状のシール部材80が貼着された枠状凸部13、補強用のリブ14,15、リブ15に設けられた複数の切欠き凹部16、および補強用のリブを兼ねた庇部4が設けられている。
枠状凸部13は、図2および図4によく表われているように、板状部10の外周縁部から背後に向けて突出している。ベース部材Bが壁部7に取り付けられる際には、この枠状凸部13と壁部7との間にシール部材80が挟まれ、止水シールが図られる。このことにより、壁部7とベース部材Bとの間に水が進入することが抑制される。枠状凸部13およびシール部材80には、ベース部材Bを壁部7に対してネジ止め可能とするためのネジ体挿通用孔19が設けられている。このようなネジ止め手段が設けられていれば、ステーパイプ5のみを利用してベース部材Bを固定させる場合よりもベース部材Bの取り付け強度を高くすることができる他、ステーパイプ5を用いない取り付けも可能となり、融通性に優れる。
補強用のリブ14は、一対の突起部20どうしの間に位置しており、一対の突起部20が対向する方向に延びた形状である。ステーパイプ用連結部2およびその周辺部は、ステーパイプ5から比較的大きな力を受ける可能性があるが、リブ14の存在によりそれらの
部分の補強が効率良く図られる。
リブ15としては、上下方向に延びた複数の縦リブと、左右略水平方向に延びた複数の横リブとがあり、これらは交差して繋がっている。このような構成によれば、ベース部材本体部1の広い面積を効率良く補強することができる。複数のリブ15には、配線用孔11とステーパイプ用連結部2との間に位置する2つのリブ15aが含まれており、これらに切欠き凹部16が設けられている。切欠き凹部16は、図2に示すように、配線62A,62Bの一部分を進入させて係止させるための部分である。このことにより、この取付け構造Sの組み立て時において、配線62A,62Bの位置決めを図ることができる。
庇部4は、ベース部材本体部1の上部と壁部7との間に、仮に水が進入しても、これに対して適切に対処するための部分である。この庇部4は、2つの配線用孔11およびステーパイプ用連結部2の上方に位置するようにベース部材本体部1の上部寄りに位置しており、補強用のリブ14,15と同様に、ベース部材本体部1の背後に向けて突出したリブ状である。この庇部4の高さH1は、図2に示すように、好ましくは、庇部4の先端が壁部7に接触し、または接近する高さとされており、ベース部材本体部1の上部と壁部7との間に水が進入したときには、この水を上面40により受けることが可能とされている。庇部4の高さH1は、庇部4と壁部7との隙間が小さくなるように高いほど好ましいものの、その具体的な値は問わない。ただし、庇部4の高さH1は、少なくとも隙間30の高さH2よりも高いことが望まれる。H1>H2であれば、配線62A,62Bのうち、ステーパイプ5内に挿入されていない部分の上方を庇部4によって適切に覆い、前記部分に水が直接流れ落ちることを適切に防止し得るからである。
図5に示すように、庇部4は、左右幅方向の略中央部4aが最も高く、かつ幅方向両端部4bに進むにしたがって徐々に高さが低くなるように略へ字状に傾斜した形態を有している。このことにより、庇部4の上面40によって受けられた水は、矢印N1で示すように、両端部4bの双方または一方に向けて流れていく。庇部4の両端部4bは、補強用の複数のリブ15よりもベース部材Bの左右幅方向外方側に位置しており(もちろん、配線用孔11や配線62A,62Bの直上位置から左右幅方向にオフセットされている)、両端部4bに到達した水は、矢印N2で示すように、最外列の縦リブ15bの外側方を通過し、ベース部材本体部1の下部寄りに位置する受け部17上に落下する。
受け部17は、枠状凸部13の一部分により構成され、板状部10の下縁部に交差して繋がっている。板状部10の下縁部の幅方向両端部には、一対の排水用の孔部18が設けられている。好ましくは、受け部17は、庇部4と同様に、左右幅方向略中央部から両端部に進むに連れて高さが徐々に低くなるように傾斜しており、この受け部17によって受けられた水が排水用の孔部18に円滑に流れ込むように構成されている。受け部17によって受けられた水は、図2の矢印N3に示すように、排水用の孔部18を通過してベース部材本体部1の前面側に流れ、その後ベース部材本体部1の下方に流れ落ちるようになっている。好ましくは、受け部17の上面は、前下がり状に傾斜しており、このことにより孔部18への水の流れ込みがより円滑化されている。図2に示すように、リモコン6Bは、孔部18を閉塞しないように設けられつつ、孔部18の正面をカバーする配置とされる。このように孔部18の正面がリモコン6Bによってカバーされていれば、孔部18内にその正面から水が進入する虞を無くし、または少なくすることができる。
次に、前記した電気機器取付け構造Sの作用について説明する。
まず、テレビユニット6Aおよび給湯機のリモコン6Bの配線62A,62Bについては、2つの配線用孔11からベース部材Bの背面側に通し、かつ開口部21aから隙間30内に進入させて、ステーパイプ5内に適切に通した状態に設定することができる。テレ
ビユニット6Aおよびリモコン6Bは、配線62A,62Bの基部が配線用孔11に対面するようにベース部材Bの前面部に当接または接近させて取り付ければよい。配線用孔11の位置を変更することにより、テレビユニット6Aとリモコン6Bとの配置を自在に変更することが可能である。加えて、テレビユニット6Aやリモコン6Bとベース部材Bとの間には、配線62A,62Bをステーパイプ5内に導くためのスペースを設ける必要はない。したがって、ベース部材Bよりも前面側にテレビユニット6Aやリモコン6Bが大きく嵩張った状態に設けられることを回避するのに好ましいものとなる。
一方、ベース部材Bの背面側には、ステーパイプ用連結部2が設けられているものの、このステーパイプ用連結部2自体は、一対の突起部20を用いて構成されたものであって、その高さも補強リブ15などの高さと同等またはそれ以下の高さの小サイズとすることができる。したがって、ベース部材Bの背面側の構造はやや複雑化するものの、ベース部材Bの前面側に配線62A,62Bを配置させるためのスペースを設ける必要がないことに基づき、電気機器取付け構造Sの全体の小サイズ化を図ることが可能である。
配線62A,62Bを、ステーパイプ5内に通す作業は、ベース部材Bの背面側において集約して行なうことが可能である。したがって、その作業も容易となる。とくに、本実施形態においては、切欠き凹部16に配線62A,62Bを係止させることによって、配線62A,62Bの取り回し時において配線62A,62Bが不用意に動かないようにすることができるために、前記作業がより容易化される。切欠き凹部16は、ベース部材Bの補強用のリブ15aを利用して設けられているために合理的である。また、ベース部材Bには、リブ14や補強機能を発揮する庇部4も設けられているために、ベース部材Bの各部の薄肉化を図りつつ、十分な強度を確保することも可能である。
本実施形態においては、シール部材63,80を用いた止水シールによって所定部分への水の進入が阻止され、電気系統の保護が適切に図られる。シール部材80が劣化したり、あるいは壁部7の表面がタイル貼りであって、タイルの目地部分が深い凹状となっているような場合には、ベース部材Bの上部と壁部7との間に水が進入することがあり得るが、次に述べるように、そのようなことにも適切に対処することができる。すなわち、図5および図2の矢印N1〜N3で示したように、前記した水は、庇部4によって受けられてからその端部4bに向けてガイドされて端部4bから下方に流れ落ち、その後は受け部17によって受けられてから排水用の孔部18を通過してベース部材Bの下方に排出される。したがって、配線62A,62Bが水に濡れるようなことは、一層徹底して防止される。また、ベース部材Bの下部に多くの水が溜まることも適切に回避される。さらに、ベース部材Bの前面側から水を落下排出させれば、壁部7の表面に沿わせて水を排出させる場合とは異なり、壁部7の表面に水汚れを発生し難くする効果も期待できる。
本発明は、上述した実施形態の内容に限定されない。本発明に係る電気機器取付け構造の各部の具体的な構成は、種々に設計変更自在である。
本発明でいう庇部は、受け水を配線用孔および電気機器の配線の直上位置からオフセットされた位置に導いた後に下方へ流れ落とすことが可能に、少なくとも一部分が傾斜していればよく、前記実施形態の略へ字状の形態とは異なる形態とすることが可能である。たとえば、左右幅方向の一端部から他端部に向けて一方向にのみ傾斜した形態、あるいは傾斜部分が曲面状とされた形態とすることもできる
本発明は、ベース部材をステーパイプに連結しない場合においても適用することが可能である。より具体的には、ベース部材にステーパイプを連結することなく、ベース部材を壁部にネジ止めしたような場合において、壁部の孔部に電気機器の配線をそのまま挿入させるような場合においても本発明を適用可能であり、庇部の存在によって配線に水が掛かることを適切に防止することが可能である。
前記実施形態のベース部材は、複数の電気機器を一纏めにして壁部に取り付けるのに適するが、本発明はこれに限定されず、たとえば1つの電気機器のみを壁部に取り付ける場合にも適用することが可能である。電気機器としては、テレビユニットや給湯機のリモコン以外の種々のものを適用することができる。また、電気機器の取付け対象となる壁部も、浴室の壁部に限らず、台所やその他の種々の部屋または場所の壁部とすることができることは言う迄もない。
S 電気機器取付け構造
B ベース部材(電気機器取付け用ベース部材)
1 ベース部材本体部
2 ステーパイプ用連結部
4 庇部
5 ステーパイプ
6A テレビユニット(電気機器)
6B 給湯機のリモコン(電気機器)
7 壁部
11 配線用孔
17 受け部
18 排水用の孔部
21a 開口部
30 隙間
40 上面(庇部の)
62A,62B 配線(電気機器の)

Claims (3)

  1. 1または複数の電気機器と、
    この電気機器が前面側に取り付けられ、かつ背面側を所望の壁部に対向させるようにして前記壁部に取り付けられるベース部材本体部を有している電気機器取付け用ベース部材と、
    を備えている、電気機器取付け構造であって、
    前記電気機器取付け用ベース部材は、
    前記ベース部材本体部に設けられ、かつ前記電気機器の配線を前記ベース部材本体部の背面側に通すための配線用孔と、
    前記電気機器の配線の上方を覆うように前記配線用孔の上方において前記ベース部材本体部からその背後に向けて突出し、かつ少なくとも一部分が上下高さ方向に傾斜しており、上方から落ちてきた液体を受けたときに、この液体を前記傾斜によって前記配線用孔および前記配線の直上位置からオフセットされた位置へ導いて下方へ流れ落とすことが可能な庇部と、
    前記ベース部材本体部の背面側の下部に設けられ、かつ前記庇部から落下してきた液体を受けることが可能な受け部と、
    この受け部によって受けられた液体を前記ベース部材本体部の前面側に通過させることが可能な排水用の孔部と、
    をさらに有しており、
    前記電気機器は、前記排水用の孔部の前方を覆うように配されて、前記電気機器と前記ベース部材本体部との間には、前記所望の壁部からその手前側に離間した下部開口状の隙間が形成され、前記排水用の孔部を通過した液体は、前記隙間を通過して前記ベース部材本体部の下方に流れ落ちるように構成されていることを特徴とする、電気機器取付け構造
  2. 前記庇部の上面は、左右幅方向の略中央部から両端部に進むにしたがって高さが低くなるように傾斜しており、
    前記受け部は、前記庇部の両端部のそれぞれから流れ落ちてくる水を受けることが可能に設けられ、
    前記排水用の孔部としては、前記庇部の両端部のそれぞれの下方または下方近傍に位置する一対の孔部が設けられている、請求項1に記載の電気機器取付け構造
  3. 前記ベース部材本体部の背面側に設けられ、かつ前記ベース部材本体部をステーパイプに連結するためのステーパイプ用連結部をさらに備えており、
    このステーパイプ用連結部は、前記ステーパイプの連結時において、前記ステーパイプの先端部と前記ベース部材本体部の背面部との間に隙間が形成され、かつこの隙間の周囲に開口部が形成されるように構成されており、
    前記電気機器の配線のうち、前記配線用孔に通されて前記ベース部材本体部の背面側に配された部分は、前記開口部から前記隙間に進入して前記ステーパイプの内部に通すことが可能な構成とされている、請求項1または2に記載の電気機器取付け構造。
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