JP5511862B2 - バーナ用ガスノズル装置 - Google Patents

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本発明は、ガスバーナの混合管の上流端の流入口に向って燃料ガスを噴出させるバーナ用ガスノズル装置に関する。
この種のバーナ用ガスノズル装置が備えるガスノズルは、ノズル本体の先端に形成されたノズル孔先端のガス噴出口から、ガスバーナの混合管の流入口に向けて燃料ガスを噴出させ、このときガス噴出口から噴出する燃料ガス流のエゼクタ効果によりガスノズルの周囲から一次空気を吸引している。
しかし、ガスバーナの火力を小さくするために燃料ガスの供給量を減少させるとガス噴出口からのガス噴出速度が低下してエゼクタ効果を十分に得ることができない。
このため、ノズル本体内に、ノズル孔に流れ込む燃料ガス流に乱れを生じさせる障害物を設けたものが提案されている(特許文献1参照)。このものでは、ガスノズルへの燃料ガスの供給量が減少してガス噴出口からのガス噴出速度が低下しても、乱流状態の燃料ガスがガス噴出口から噴出して、一次空気の吸引を維持することができるとしている。
しかし、上記ノズルを用いても、最大火力のインプット(燃料ガスの供給量)を大きくするためにノズル孔の孔径を大きく形成した場合、火力を絞ったときにノズル孔の孔径が小さなものに比べてガス噴出速度が低下し、一次空気の吸引不足を生じて最小絞り時の燃焼状態が不安定になる。そのため、燃焼状態が安定するまでインプットを上げる必要があり、絞り性能の一層の向上が望まれていた。
そこで、絞り性能を一層向上させることができるバーナ用ガスノズル装置として、ノズル本体に孔径の異なる複数のノズル孔を設け、火力に応じて各ノズル孔への燃料ガスの供給を切換えるものや、単一のノズル孔に向けてニードルを進退させることにより火力に応じてガス噴出口の有効開口面積を変化させるものが提案されている(特許文献2参照)。
ノズル本体に孔径の異なる複数のノズル孔を設けたものによれば、最大火力では全てのノズル孔から燃料ガスを噴出させ、火力を絞ったときには孔径が小さな孔径から燃料ガスを噴出させることができるので、最小絞り時におけるガス噴出速度の低下が防止される。また、ニードルの進退によりガス噴出口の有効開口面積を変化させるものによれば、最小絞り時にガス噴出口の有効開口面積を小とすることができるので、最小絞り時におけるガス噴出速度の低下が防止される。
特開平11−211028号公報 特開2010−19434号公報
しかし、ノズル本体に孔径の異なる複数のノズル孔を設けた場合には、各ノズル孔の位置が分散してしまい、各ノズル孔が備えるガス噴出口とガスバーナの混合管の流入口とで両者の軸心ズレが生じる。このため、混合管内部での燃料ガスと一次空気との混合が円滑に行われず、ガスバーナにおける良好な燃焼が得られないおそれがある。
また、単一のノズル孔に向けてニードルを進退させるものでは、ニードルを進退させる動力源が必要となるため構造が複雑となり、それに伴ってコストが高くなる。
上記の点に鑑み、本発明は、構造が簡単でコストを増加させることなく、最大火力から最小火力にわたって良好な燃焼を得ることができるガスバーナ用ノズルを提供することを目的とする。
かかる目的を達成するために、本発明は、ガスバーナの混合管に設けられた燃料ガスの流入口に向って燃料ガスを噴出させるガスノズルと、該ガスノズルに燃料ガスを供給するガス供給管とを備え、該ガスノズルから噴出する燃料ガス流のエゼクタ効果により該ガスノズルの周囲から一次空気を吸引しつつ前記混合管に燃料ガスを供給するバーナ用ガスノズル装置において、前記ガスノズルは、第1ノズル部と、該第1ノズル部の内部に設けられた第2ノズル部とを備え、前記ガス供給管は、前記第1ノズル部に接続されて燃料ガスを該第1ノズル部に供給する第1ガス供給管と、前記第2ノズル部に接続されて燃料ガスを該第2ノズル部に供給する第2ガス供給管とを備え、前記第1ノズル部は、前記第1ガス供給管からの燃料ガスを導入する第1ガス通路孔と、該第1ガス通路孔に連通し、該第1ガス通路孔よりも小さい所定の孔径を維持して下流方向に延びるノズル孔と、該ノズル孔の下流端に形成されて該ノズル孔の孔径と同等の口径で前記混合管の流入口に向って開口する第1ガス噴出口とを備え、前記第2ノズル部は、前記第1ノズル部のノズル孔の孔径よりも小さい外径の棒状に形成されて前記第1ガス通路孔内部から前記ノズル孔に向って延設された胴部と、該胴部の軸線に沿った内部に形成されて前記第2ガス供給管からの燃料ガスを導入する第2ガス通路孔と、該第2ガス通路孔の下流端に形成されて前記第1ガス噴出口よりも小さい口径で開口する第2ガス噴出口とを備え、前記第2ガス噴出口は、該ノズル孔の上流端又は該ノズル孔の上流端よりも下流側に位置し、前記ガスバーナにおける最小火力時の燃料ガスの供給量に対応する口径で前記ノズル孔の内部に対応する位置から前記混合管の流入口に向って開口することを特徴とする。
上記の構成によれば、混合管の流入口側からガスノズルの先端を見ると、第1ガス噴出口の内側に第2ガス噴出口が開口する位置関係となり、ガス噴出口が二重に設けられたような構造となる。
そして、第1ガス噴出口は、ノズル孔の孔径と同等でガスバーナにおける最大火力時の燃料ガスの供給量に対応する口径で開口し、第2ガス噴出口は、ガスバーナにおける最小火力時の燃料ガスの供給量に対応する口径で開口している。これにより、最大火力を得るとき、第1ガス噴出口と第2ガス噴出口との両方から燃料ガスを噴出させて最大火力に対応する十分な量の燃料ガスを供給することができ、良好な燃焼を得ることができる。
また、最小火力を得るときには、第2ガス噴出口のみから燃料ガスを噴出させて最小火力に対応する量の燃料ガスを供給する。このとき、第2ガス噴出口から噴出する燃料ガス流(以下、噴出ガス流という)によって確実にエゼクタ効果が得られ、一次空気が円滑に吸入されて良好な燃焼を得ることができる。
更に、本発明におけるガスノズルは、第1ガス噴出口と第2ガス噴出口とから個別に燃料ガスを噴出させるが、上述したように、第1ガス噴出口の内側に第2ガス噴出口が開口する位置関係にあるので、ガス噴出口とガスバーナの混合管の流入口との軸心ズレを小さく抑えることができ、安定した噴出ガス流が得られるので、混合管内部での燃料ガスと一次空気との混合が円滑に行われる。
なお、第2ガス噴出口は第2ノズル部の胴部の先端に形成されるが、胴部の先端が、第1ノズル部のノズル孔の上流端よりも上流側(即ちノズル孔から離間した第1ガス通路孔の内部)に位置していると、第2ガス噴出口からの噴出ガス流が第1ノズル部のノズル孔を円滑に通過させることが難しくなり、安定した燃料ガスの供給ができない。
そこで、本発明においては、第2ガス噴出口を、第1ノズル部のノズル孔の上流端又は該ノズル孔の上流端よりも下流側に位置させている。第2ガス噴出口を、第1ノズル部のノズル孔の上流端に位置させることにより、第2ガス噴出口からの噴出ガス流は、確実に第1ノズル部のノズル孔を通過する。また、第2ガス噴出口を、第1ノズル部のノズル孔の上流端よりも下流側(例えば、ノズル孔の内部、或いは、ノズル孔の下流端)に位置させることで、第1ノズル部のノズル孔による第2ガス噴出口からの噴出ガス流への影響を飛躍的に減少させることができ、燃料ガスを安定して供給することができる。
このように、本発明によれば、最大火力から最小火力にわたって良好な燃焼を得ることができ、簡単を構造としてコストの増加が防止できる。
また、本発明においては、前記第1ガス供給管に、前記第1ノズル部に供給する燃料ガスの流量を前記ガスバーナの火力に応じて調節自在とする流量調節弁を設け、前記ガスバーナの燃焼中における前記第2ノズル部には、前記ガスバーナにおける最小火力時に対応する流量での燃料ガスの供給を維持することが好ましい。こうすることで、最小火力よりも大きな火力を得る場合には、前記流量調節弁により第1ガス噴出口から噴出させる燃料ガス量を増加させるだけでよく、最小火力を得るときには、前記流量調節弁により第1ガス噴出口からの燃料ガスの噴出を停止させればよい。このときにも、ガス噴出速度を低下させることなく第2ガス噴出口からの燃料ガスの供給を維持することができるので、燃料ガスの供給量を最小火力に対応するまで減少させても、第2ガス噴出口からの噴出ガス流によって確実にエゼクタ効果が得られ、一次空気が円滑に吸入されるので、ガスバーナにおいて良好な燃焼を得ることができる。
また、本発明において、前記第1ガス噴出口と前記第2ガス噴出口との夫々の軸心は、互いに同一軸線上に位置することが好ましい。これによれば、第1ガス噴出口からの噴出ガス流の流動軸心と、第2ガス噴出口からの噴出ガス流の流動軸心とが一致するので、第1ガス噴出口と第2ガス噴出口とから同時に燃料ガスが噴出していても、混合管の流入口に向う噴出ガス流を極めて安定させることができる。しかも、第1ガス噴出口と第2ガス噴出口とで個別に燃料ガスを噴出させる構成でありながら、第1ガス噴出口と第2ガス噴出口とを共に混合管の流入口の軸心に一致させることが可能となる。これにより、混合管内部での燃料ガスと一次空気との混合が一層確実に行われ、安定した良好な燃焼を得ることができる。
本発明の一実施形態のガスノズル装置を示す説明的側面図。 本実施形態における第2ノズル部の先端位置を示す要部の説明的断面図。 本実施形態に対する比較例を示す説明図。
本発明の一実施形態を図面に基づいて説明する。図1を参照して、1はコンロ等に採用するブンゼン式ガスバーナの混合管であり、2は混合管1に燃料ガスを供給するガスノズル装置である。ガスノズル装置2はガスノズル3と、ガスノズル3にガス燃料を供給するガス供給管4とを備えている。
ガスノズル3は、混合管1の上流端に形成されている流入口5に臨ませて配置され、流入口5に向かって噴出ガス流を形成する。ガスノズル3が形成する噴出ガス流は、エゼクタ効果によりガスノズル3の周囲から一次空気を吸引しつつ流入口5に向かう。これにより、混合管1内で燃料ガスと一次空気とが混合され、混合ガスがガスバーナの図示しない炎孔から噴出して燃焼する。
ガスノズル3は、第1ノズル部6と第2ノズル部7とによって構成されている。第1ノズル部6は、燃料ガスを導入する第1ガス通路孔8と、第1ガス通路孔8に連通して第1ノズル部6の先端まで延びるノズル孔9と、ノズル孔9の先端(下流端)で開口する第1ガス噴出口10とを備えている。
ノズル孔9は、第1ガス通路孔8の孔径よりも小さい孔径に形成され、その孔径を維持して所定の長さを有している。第1ガス噴出口10は、ノズル孔9の端縁により形成されているため、ノズル孔9の孔径と同等の口径となっている。
第2ノズル部7は、棒状の胴部11と、胴部11の軸線に沿った内部に形成されて燃料ガスを導入する第2ガス通路孔12と、胴部11の先端(第2ガス通路孔12の下流端)で開口する第2ガス噴出口13とを備えている。
胴部11は、第1ノズル部6の後壁を気密に貫通して第1ノズル部6の第1ガス通路孔8内に入り、更にノズル孔9を通って第1ノズル部6の先端まで延設されている。胴部11は、ノズル孔9内にあるとき、ノズル孔9の内周壁との間に所定の空隙が形成されるように、ノズル孔9の孔径よりも小さい外径に形成されている。
第2ガス通路孔12は胴部11の全長にわたって所定の孔径に維持されている。第2ガス噴出口13は、第2ガス通路孔12の端縁により形成されているため、第2ガス通路孔12の孔径と同等の口径となっている。
そして、第1ガス噴出口10と第2ガス噴出口13とは、両者の軸心が同一軸線x上に位置して、共に混合管1の流入口5に向けて開口している。これにより、混合管1の流入口5側からガスノズル3を見ると、第1ガス噴出口10が円形に開口する内側に、第1ガス噴出口10と同心円状の第2ガス噴出口13が開口して、ガス噴出口が二重に設けられたような構造となる。
第1ノズル部6と、第2ノズル部7とには、夫々、ガス供給管4から分岐して延びる第1分岐管4a(第1ガス供給管)と第2分岐管4b(第2ガス供給管)とが接続されて個別に燃料ガスが供給される。第1ノズル部6に接続される第1分岐管4aには電動式の流量調節弁14が介設されている。流量調節弁14は、図示省略した火力調整摘み及びコントローラがステッピングモータ15を作動させることで開度が制御されるようになっている。第2分岐管4bは、ガスバーナの燃焼時に一定の燃料ガス流量で第2ノズル部7に燃料ガスを供給するようになっている。なお、流量調節弁14は電動式に限るものではなくガスコックのような手動式であってもよい。
第1分岐管4aから供給される燃料ガスは、第1ノズル部6の第1ガス通路孔8に入り、ノズル孔9を通って第1ガス噴出口10から噴出される。第2分岐管4bから供給される燃料ガスは、第2ノズル部7の第2ガス通路孔12を経て第2ガス噴出口13から噴出される。
第1ノズル部6のノズル孔9の孔径及び第1ガス噴出口10の口径は、最大火力時の燃料ガスの供給量に対応する寸法とされ、第2ノズル部7の第2ガス通路孔12の孔径及び第2ガス噴出口13の口径は、最小火力時の燃料ガスの供給量に対応する寸法とされている。
そして、最小火力とする場合には、流量調節弁14を閉弁して第1ノズル部6への燃料ガス供給を停止させた状態で、第2ノズル部7のみに燃料ガスが供給される。最小火力よりも大きな火力を得るときには、第2ノズル部7への一定流量の燃料ガス供給が維持され、第1ノズル部6には、流量調節弁14の開度によって火力に応じた量の燃料ガスが供給される。また、最大火力を得るときには、第2ノズル部7への一定流量の燃料ガス供給が維持されると共に、第1ノズル部6には、第2ノズル部7への燃料ガス流量とトータルで最大火力が得られる量の燃料ガスが流量調節弁14の開弁により供給される。
具体的に説明すれば、ガス噴出口が1個のみのガスノズルを用いる場合、最大火力でのインプット(バーナへの燃料ガスの供給量)を例えば3450kcal/h(ガス種13A)にするのに必要なガス噴出口の開口面積は約1.54mm2である。
一方、本実施形態では、最小火力を得るときには、第2ノズル部7の第2ガス噴出口13のみから燃料ガスが噴出する。そして、第2ノズル部7の第2ガス通路孔12の径方向断面積及び第2ガス噴出口13の開口面積を0.159mm2程度に設定しておく。これにより、最小火力でのインプットが350kcal/h程度に低くなっても、噴出ガス速度は低下せず、一次空気の吸引性能が良好に維持されて、安定して燃焼する。
また、第1ノズル部6のノズル孔9の径方向断面積及び第1ガス噴出口10の開口面積は、第2ノズル部7の外周面を含む径方向断面積を差し引いたものとなるため、1.381mm2程度に設定する。これにより、第1ガス噴出口10と第2ガス噴出口13とのトータルによる有効開口面積が約1.54mm2となり、最大火力のインプットが十分に得られて良好に燃焼する。
そして、最大火力から最小火力にわたり、第2ノズル部7の第2ガス噴出口13におけるガス噴出速度を十分な流速に維持することができるので、第1ノズル部6への燃料ガスの供給量が変更されても、確実にエゼクタ効果が得られ、十分な量の一次空気を混合管1に吸引させることができる。
ここで、第1ノズル部6のノズル孔9に対する第2ノズル部7の先端の位置(第2ガス噴出口13の開口位置)について説明する。本発明者は、第1ノズル部6のノズル孔9に対する第2ガス噴出口13の最適位置を見出すべく、第1ノズル部6のノズル孔9に対する第2ノズル部7の先端位置を、図1乃至図3に示す位置に変更して噴出ガス流を確認する試験を行った。その結果、図1、図2(a)、及び図2(b)に示すような第1ノズル部6のノズル孔9に対する第2ガス噴出口13の位置が最適であり、図3に示すような第1ノズル部6のノズル孔9に対する第2ガス噴出口13の位置では不適切であることを知見した。
即ち、図1に示すものは、第1ノズル部6の第1ガス噴出口10(ノズル孔9の先端)と第2ノズル部7の第2ガス噴出口13(胴部11の先端)とを同一平面上に位置させている。この場合には、第1ガス噴出口10と第2ガス噴出口13との両方から燃料ガスを噴出させたとき、第1ガス噴出口10からの噴出ガス流の中心に第2ガス噴出口13からの噴出ガス流が送り込まれる状態となり、一体的な噴出ガス流が形成された。また、第2ガス噴出口13のみから燃料ガスを噴出させたときにも、軸心が安定した噴出ガス流が得られた。これにより、混合管1に向う噴出ガス流によるエゼクタ効果で一次空気の吸引が円滑に行われ、良好な燃焼が得られた。
図2(a)に示すものは、第2ノズル部7の第2ガス噴出口13(胴部11の先端)を第1ノズル部6の第1ガス噴出口10(ノズル孔9の先端)から突出させている。この場合でも、第1ガス噴出口10と第2ガス噴出口13との両方から燃料ガスを噴出させたとき、一体的な噴出ガス流が形成され、第2ガス噴出口13のみから燃料ガスを噴出させたときにも、噴出ガス流が安定して、図1に示すものと全く同様の効果が得られた。
図2(b)に示すものは、第2ノズル部7の第2ガス噴出口13(胴部11の先端)を第1ノズル部6のノズル孔9の上流端に位置させている。この場合には、第2ガス噴出口13から噴出する燃料ガスが、ノズル孔9を経て第1ガス噴出口10から噴出する。このため、ノズル孔9の内部には常に燃料ガス流が形成される。これにより、第1ガス噴出口10と第2ガス噴出口13との両方から燃料ガスを噴出させたとき、ノズル孔9の上流端から形成されている噴出ガス流によって、第1ガス通路孔8からノズル孔9への燃料ガスの流れが促され、第1ガス噴出口10からは良好に噴出ガス流が形成された。
更に、図示しないが、ノズル孔9の内部に第2ガス噴出口13を位置させた場合にも、図2(b)に示すものと同様の効果が得られた。
しかし、図3に示すように、第2ガス噴出口13が第1ガス通路孔8の内部に位置している場合には、第2ガス噴出口13から噴出する燃料ガスのうちの一部しかノズル孔9に入り込まず、ノズル孔9に入り込めずに第1ガス通路孔8の内部に滞留した燃料ガスの影響で、第1ガス噴出口10からの噴出ガス流の流速が著しく低下することが明らかとなった。
以上のことから、図1、図2(a)、及び図2(b)に示すように、第2ガス噴出口13を、ノズル孔9の上流端又はノズル孔9の上流端よりも下流側に位置させることで、火力の大小に関わらず十分な量の一次空気を混合管1に吸引させることができ、良好な燃焼を得ることができる。
なお、図1に示すように、第1ガス噴出口10と第2ガス噴出口13との夫々の軸心を互いに同一軸線x上に位置させることにより、第2ガス噴出口13と混合管1の流入口5の軸心とが一致するため、混合管1の内部での燃料ガスと一次空気との混合が一層確実に行われる。しかし、第1ガス噴出口10と第2ガス噴出口13とが図1、図2(a)、及び図2(b)に示す位置関係にあれば、第1ノズル部6に対する第2ノズル部7の組み付け誤差等の影響により第1ガス噴出口10の軸心に対して第2ガス噴出口13の軸心が僅かにずれていたとしても、混合管1に向う燃料ガス流の流速は殆ど低下せず、十分な量の一次空気を混合管1に吸引させることができる。
1…混合管、2…ガスノズル装置、3…ガスノズル、4…ガス供給管、4a…第1分岐管(第1ガス供給管)、4b…第2分岐管(第2ガス供給管)、5…流入口、6…第1ノズル部、7…第2ノズル部、8…第1ガス通路孔、9…ノズル孔、10…第1ガス噴出口、11…胴部、12…第2ガス通路孔、13…第2ガス噴出口、14…流量調節弁。

Claims (3)

  1. ガスバーナの混合管に設けられた燃料ガスの流入口に向って燃料ガスを噴出させるガスノズルと、該ガスノズルに燃料ガスを供給するガス供給管とを備え、該ガスノズルから噴出する燃料ガス流のエゼクタ効果により該ガスノズルの周囲から一次空気を吸引しつつ前記混合管に燃料ガスを供給するバーナ用ガスノズル装置において、
    前記ガスノズルは、第1ノズル部と、該第1ノズル部の内部に設けられた第2ノズル部とを備え、
    前記ガス供給管は、前記第1ノズル部に接続されて燃料ガスを該第1ノズル部に供給する第1ガス供給管と、前記第2ノズル部に接続されて燃料ガスを該第2ノズル部に供給する第2ガス供給管とを備え、
    前記第1ノズル部は、前記第1ガス供給管からの燃料ガスを導入する第1ガス通路孔と、該第1ガス通路孔に連通し、該第1ガス通路孔よりも小さい所定の孔径を維持して下流方向に延びるノズル孔と、該ノズル孔の下流端に形成されて該ノズル孔の孔径と同等の口径で前記混合管の流入口に向って開口する第1ガス噴出口とを備え、
    前記第2ノズル部は、前記第1ノズル部のノズル孔の孔径よりも小さい外径の棒状に形成されて前記第1ガス通路孔内部から前記ノズル孔に向って延設された胴部と、該胴部の軸線に沿った内部に形成されて前記第2ガス供給管からの燃料ガスを導入する第2ガス通路孔と、該第2ガス通路孔の下流端に形成されて前記第1ガス噴出口よりも小さい口径で開口する第2ガス噴出口とを備え、
    前記第2ガス噴出口は、該ノズル孔の上流端又は該ノズル孔の上流端よりも下流側に位置し、前記ガスバーナにおける最小火力時の燃料ガスの供給量に対応する口径で前記ノズル孔の内部に対応する位置から前記混合管の流入口に向って開口することを特徴とするバーナ用ガスノズル装置。
  2. 前記第1ガス供給管には、前記第1ノズル部に供給する燃料ガスの流量を前記ガスバーナの火力に応じて調節自在とする流量調節弁が設けられ、
    前記ガスバーナの燃焼中における前記第2ノズル部には、前記ガスバーナにおける最小火力時に対応する流量での燃料ガスの供給が維持されることを特徴とする請求項1記載のバーナ用ガスノズル装置。
  3. 前記第1ガス噴出口と前記第2ガス噴出口との夫々の軸心は、互いに同一軸線上に位置することを特徴とする請求項1又は2記載のバーナ用ガスノズル装置。
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