JP5509614B2 - プロジェクター - Google Patents

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Description

本発明は、プロジェクター、特に、透過型液晶表示パネルを備えるプロジェクターの技術に関する。
従来、プロジェクターは、投写性能の向上や小型化を目的とする開発が進められている。プロジェクターとしては、例えば、赤色(R)光用、緑色(G)光用、青色(B)光用の各透過型液晶表示パネルを備えるプロジェクターが広く普及している。液晶表示パネル、及び液晶表示パネルの周囲に設けられる偏光板は、照明光の吸収によって発熱する。液晶表示パネルや偏光板の放熱には、例えば、空気を流動させるファンが用いられている。
プロジェクターの冷却構造としては、液晶表示パネルや偏光板が配置される光軸を含む面に対して、略垂直な方向へ空気を流動させる構成が知られている。この場合、各液晶表示パネルへ均等に空気を供給できる一方、各液晶表示パネルを配置する部分の上下にファン、及び空気を流動させるためのダクトを配置することでプロジェクターの薄型化が難しくなる点が課題となる。かかる課題に対しては、光軸を含む面に略平行な方向へ空気を流動させる流路を設け、各液晶表示パネル及び各偏光板へ順次空気を流動させる技術が提案されている。例えば、特許文献1には、各色光を合成するクロスダイクロイックプリズムの周囲に各液晶表示パネルを配置する構成において、各液晶表示パネルの入射側及び射出側にそれぞれ流路を設ける構成が提案されている。
特開2001−281613号公報
折り曲げられた流路において空気を流動させると、遠心力の作用により、折り曲げられた流路の内周側より外周側を多くの空気が流動することとなる。このため、流路の外周側に配置された冷却対象に対して、内周側に配置された冷却対象の効率的な冷却が困難となる。例えば、液晶表示パネルの入射面側の流路では、流路の外周側に配置された入射側偏光板に対して、流路の内周側に配置された液晶表示パネルの効率的な冷却が困難となる。本発明は、上述の課題に鑑みてなされたものであり、プロジェクターの薄型化を可能とし、かつ冷却対象の効率的な冷却により高い信頼性の維持を可能とするプロジェクターを提供することを目的とする。
上述した課題を解決し、目的を達成するために、本発明に係るプロジェクターは、光を画像信号に応じて変調する複数の空間光変調装置と、複数の空間光変調装置の近傍において冷却用流体を順次流動させる流路を構成するダクトと、を有し、流路は、空間光変調装置同士を隣り合わせた箇所にて折り曲げられ、ダクトのうち、折り曲げられた流路の外周を構成する部分は、流路に沿って冷却用流体の進行方向を変化させるための第1の領域と、第1の領域に沿って進行した冷却用流体を、流路の内周側へ進行させるための第2の領域と、を備えることを特徴とする。
複数の空間光変調装置へ順次冷却用流体を流動させる構成とすることで、プロジェクターの薄型化を可能とする。ダクトに第2の領域を設けることにより、流路の外周側へ多く流動した冷却用流体の一部を、流路の内周側へ進行させる。流路の外周側へ流動した冷却用流体の一部を内周側へ振り分けることで、外周側に配置された冷却対象のみならず、内周側に配置された冷却対象についても効率的な冷却が可能となる。これにより、プロジェクターの薄型化を可能とし、かつ冷却対象の効率的な冷却により高い信頼性の維持を可能とするプロジェクターを得られる。
また、本発明の好ましい態様としては、各空間光変調装置の入射面に対向させて設けられた複数の入射側偏光板を有し、複数の入射側偏光板と複数の空間光変調装置とが流路を構成し、第1の領域及び第2の領域が、入射側偏光板同士の間に設けられることが望ましい。これにより、流路の内周側に配置される空間光変調装置について効率的な冷却が可能となる。
また、本発明の好ましい態様としては、各空間光変調装置の射出面に対向させて設けられた複数の射出側偏光板を有し、複数の空間光変調装置と複数の射出側偏光板とが流路を構成し、第1の領域及び第2の領域が、空間光変調装置同士の間に設けられることが望ましい。これにより、流路の内周側に配置される射出側偏光板について効率的な冷却が可能となる。
また、本発明の好ましい態様としては、各空間光変調装置の入射面に対向させて設けられた複数の入射側偏光板と、各空間光変調装置の射出面に対向させて設けられた複数の射出側偏光板と、を有し、複数の入射側偏光板と複数の空間光変調装置とが流路である第1流路を構成し、複数の空間光変調装置と複数の射出側偏光板とが流路である第2流路を構成し、第1の領域及び第2の領域が、入射側偏光板同士の間、空間光変調装置同士の間の少なくとも一方に設けられることが望ましい。これにより、空間光変調装置及び射出側偏光板の少なくとも一方について効率的な冷却が可能となる。
また、本発明の好ましい態様としては、第2の領域は、流路のうち第2の領域より冷却用流体の下流側の部分に対して、カーブの外側に張り出して形成されることが望ましい。これにより、第2の領域に沿って進行した冷却用流体を、内周側に配置された冷却対象に向けて進行させることができる。
また、本発明の好ましい態様としては、第1の領域が曲面形状をなすことが望ましい。これにより、流路に沿って冷却用流体の進行方向を変化させることができる。
また、本発明の好ましい態様としては、流路は、第2の領域より冷却用流体の下流側に形成された略平坦な平坦部を備え、曲面形状の曲率半径が、曲面形状の曲率中心と、平坦部を延長させた延長面との間の距離より大きいことが望ましい。これにより、内周側に配置された冷却対象に向けて効率良く冷却用流体を進行させることができる。
また、本発明の好ましい態様としては、冷却対象のうち冷却用流体の上流側の端部は、第2の領域のうち冷却用流体の下流側の端部より上流側にあることが望ましい。これにより、内周側に配置された冷却対象へさらに効率良く冷却用流体を進行させることができる。
また、本発明の好ましい態様としては、複数の空間光変調装置は、第1色光を画像信号に応じて変調する第1色光用空間光変調装置と、第2色光を画像信号に応じて変調する第2色光用空間光変調装置と、第3色光を画像信号に応じて変調する第3色光用空間光変調装置と、を有し、冷却用流体は、第1色光用空間光変調装置の近傍、第2色光用空間光変調装置の近傍、第3色光用空間光変調装置の近傍を順次流動し、第1の領域及び第2の領域を備えるダクトは、流路のうち第1色光用空間光変調装置及び第2色光用空間光変調装置の間と、第2色光用空間光変調装置及び第3色光用空間光変調装置の間と、の少なくとも一方に設けられることが望ましい。これにより、第2色光用空間光変調装置或いは第2色光用射出側偏光板と、第3色光用空間光変調装置或いは第3色光用射出側偏光板との少なくとも一方について、効果的な冷却が可能となる。
図1は、実施例1に係るプロジェクターの概略構成を示す図である。 図2は、冷却用流体の流路の断面構成を示す図である。 図3は、第1流路のうち第1コーナー部分の構成を説明する図である。 図4は、実施例1の変形例1の特徴部分を説明する図である。 図5は、実施例1の変形例2の特徴部分を説明する図である。 図6は、実施例2における、冷却用流体の流路の断面構成を示す図である。
以下に図面を参照して、本発明の実施例を詳細に説明する。
図1は、本発明の実施例1に係るプロジェクター1の概略構成を示す。プロジェクター1は、スクリーン32へ投写光を投写し、スクリーン32で反射する光を観察することで画像を鑑賞するフロント投写型のプロジェクターである。光源10は、赤色(R)光、緑色(G)光、青色(B)光を含む光を射出するランプ、例えば超高圧水銀ランプである。第1インテグレーターレンズ11及び第2インテグレーターレンズ12は、アレイ状に配列された複数のレンズ素子を有する。第1インテグレーターレンズ11は、光源10からの光束を複数に分割する。第1インテグレーターレンズ11の各レンズ素子は、光源10からの光束を第2インテグレーターレンズ12のレンズ素子近傍にて集光させる。第2インテグレーターレンズ12のレンズ素子は、第1インテグレーターレンズ11のレンズ素子の像を空間光変調装置上に形成する。
2つのインテグレーターレンズ11、12を経た光は、偏光変換素子13にて特定の直線偏光、例えばs偏光に変換される。重畳レンズ14は、第1インテグレーターレンズ11の各レンズ素子の像を空間光変調装置上で重畳させる。第1インテグレーターレンズ11、第2インテグレーターレンズ12及び重畳レンズ14は、光源10からの光の強度分布を空間光変調装置上にて均一化させる。反射ミラー15は、重畳レンズ14からの光を反射させることで、光路を略90度折り曲げる。第1ダイクロイックミラー16は、反射ミラー15から入射する光のうち第1色光であるB光を反射し、第2色光であるG光、及び第3色光であるR光を透過させる。第1ダイクロイックミラー16は、反射によりB光の光路を略90度折り曲げる。
反射ミラー17は、第1ダイクロイックミラー16からのB光を反射させ、光路を略90度折り曲げる。B光用フィールドレンズ18Bは、反射ミラー17からのB光を平行化させる。λ/2位相差板19Bは、B光用フィールドレンズ18Bからのs偏光をp偏光に変換する。B光用入射側偏光板20Bは、B光用空間光変調装置21Bの入射面近傍に設けられている。B光用入射側偏光板20Bは、p偏光を透過させる。
B光用空間光変調装置21Bは、B光を画像信号に応じて変調する第1色光用空間光変調装置であって、透過型の液晶表示装置である。B光用空間光変調装置21Bは、光が入射する入射面と、光が射出する射出面とを備える。B光用射出側偏光板22Bは、B光用空間光変調装置21Bの射出面近傍であって、クロスダイクロイックプリズム23のうちの一つの面に設けられている。B光用射出側偏光板22Bは、s偏光を透過させる。B光用空間光変調装置21Bでの変調によりp偏光から変換されたs偏光は、B光用射出側偏光板22Bを透過し、クロスダイクロイックプリズム23へ入射する。
第2ダイクロイックミラー24は、第1ダイクロイックミラー16からのG光を反射させ、R光を透過させる。第2ダイクロイックミラー24は、反射によりG光の光路を略90度折り曲げる。G光用フィールドレンズ18Gは、第2ダイクロイックミラー24からのG光を平行化させる。G光用入射側偏光板20Gは、G光用空間光変調装置21Gの入射面近傍に設けられている。G光用入射側偏光板20Gは、s偏光を透過させる。
G光用空間光変調装置21Gは、G光を画像信号に応じて変調する第2色光用空間光変調装置であって、透過型の液晶表示装置である。G光用空間光変調装置21Gは、光が入射する入射面と、光が射出する射出面とを備える。G光用射出側偏光板22Gは、G光用空間光変調装置21Gの射出面近傍であって、クロスダイクロイックプリズム23のうちB光の入射面に隣接する面に設けられている。G光用射出側偏光板22Gは、p偏光を透過させる。G光用空間光変調装置21Gでの変調によりs偏光から変換されたp偏光は、G光用射出側偏光板22Gを透過し、クロスダイクロイックプリズム23へ入射する。
第2ダイクロイックミラー24を透過したR光は、リレーレンズ25を透過した後、反射ミラー26での反射により光路が折り曲げられる。反射ミラー26からのR光は、さらにリレーレンズ27を透過した後、反射ミラー28での反射により光路が折り曲げられる。B光の光路及びG光の光路よりもR光の光路が長いことから、空間光変調装置における照明倍率を他の色光と等しくするために、R光の光路には、リレーレンズ25、27を用いるリレー光学系が採用されている。R光用フィールドレンズ18Rは、反射ミラー28からのR光を平行化させる。λ/2位相差板19Rは、R光用フィールドレンズ18Rからのs偏光をp偏光に変換する。R光用入射側偏光板20Rは、R光用空間光変調装置21Rの入射側近傍に設けられている。R光用入射側偏光板20Rは、p偏光を透過させる。
R光用空間光変調装置21Rは、R光を画像信号に応じて変調する第3色光用空間光変調装置であって、透過型の液晶表示装置である。R光用空間光変調装置21Rは、光が入射する入射面と、光が射出する射出面とを備える。R光用射出側偏光板22Rは、R光用空間光変調装置21Rの射出面近傍であって、クロスダイクロイックプリズム23のうちG光の入射面に隣接する面に設けられている。R光用射出側偏光板22Rは、s偏光を透過させる。R光用空間光変調装置21Rでの変調によりp偏光から変換されたs偏光は、R光用射出側偏光板22Rを透過し、クロスダイクロイックプリズム23へ入射する。
クロスダイクロイックプリズム23は、B光用空間光変調装置21Bで変調されたB光と、G光用空間光変調装置21Gで変調されたG光と、R光用空間光変調装置21Rで変調されたR光とを合成する色合成光学系として機能する。クロスダイクロイックプリズム23は、互いに略直交するように配置された2つのダイクロイック膜29、30を有する。第1ダイクロイック膜29は、B光を反射し、G光及びR光を透過させる。第2ダイクロイック膜30は、R光を反射し、B光及びG光を透過させる。投写レンズ31は、クロスダイクロイックプリズム23で合成された光をスクリーン32の方向へ投写する。なお、各色光用射出側偏光板22B、22G、22Rは、クロスダイクロイックプリズム23の入射面に設ける他、クロスダイクロイックプリズム23の入射面との間に隙間を空けて配置することとしても良い。
図2は、冷却用流体の流路の断面構成を示す。ファン40は、冷却用流体を供給する冷却用流体供給部であって、例えばシロッコファンである。ファン40は、プロジェクター1の筐体外部から冷却用流体である空気を取り込み、各色光用空間光変調装置21B、21G、21R、各色光用入射側偏光板20B、20G、20R、各色光用射出側偏光板22B、22G、22Rが配置される光軸を含む面に対して略平行な方向へ冷却用流体を流動させる。なお、冷却用流体供給部は、冷却用流体を供給可能であればいずれのものを用いても良い。
各色光用空間光変調装置21B、21G、21Rの近傍には、冷却用流体を流動させる流路が形成されている。第1流路41は、各色光用入射側偏光板20B、20G、20R、及び各色光用空間光変調装置21B、21G、21Rの間に形成されている。第2流路42は、各色光用空間光変調装置21B、21G、21R、及び各色光用射出側偏光板22B、22G、22Rの間に形成されている。第1流路41及び第2流路42は、B光用空間光変調装置21B及びG光用空間光変調装置21Gを隣り合わせた箇所(第1コーナーC1)、G光用空間光変調装置21G及びR光用空間光変調装置21Rを隣り合わせた箇所(第2コーナーC2)において、それぞれ略90度折り曲げられている。
第1流路41及び第2流路42の第1コーナーC1、第2コーナーC2は、ダクトにより構成されている。第1ダクト外周部43は、第1コーナーC1における第1流路41の外周を構成する部分である。第1ダクト内周部44は、第1コーナーC1における第1流路41の内周を構成する部分であって、第2流路42の外周を構成する部分である。第1ダクト外周部43は、B光用入射側偏光板20BとG光用入射側偏光板20Gとを連結する。第1ダクト内周部44は、B光用空間光変調装置21BとG光用空間光変調装置21Gとを連結する。
第2ダクト外周部45は、第2コーナーC2における第1流路41の外周を構成する部分である。第2ダクト内周部46は、第2コーナーC2における第1流路41の内周を構成する部分であって、第2流路42の外周を構成する部分である。第2ダクト外周部45は、G光用入射側偏光板20GとR光用入射側偏光板20Rとを連結する。第2ダクト内周部46は、G光用空間光変調装置21GとR光用空間光変調装置21Rとを連結する。
ダクトは、板状部材を用いて構成されている。ダクトは、冷却用流体の流路を構成するものであれば良く、第1コーナーC1及び第2コーナーC2以外の部分に設けても良い。ダクトは、例えば、B光用入射側偏光板20Bのうちファン40からの冷却用流体が流入する部分、R光用入射側偏光板20Rのうち冷却用流体が流出する部分にも設けても良い。
冷却用流体は、ファン40を駆動させることにより、プロジェクター1の筐体外部から取り込まれ、第1流路41及び第2流路42へ進行する。第1流路41及び第2流路42へ流入した冷却用流体は、B光用空間光変調装置21Bの近傍、G光用空間光変調装置21Gの近傍、R光用空間光変調装置21Rの近傍を順次流動して、プロジェクター1の筐体外部へ排出される。各色光用空間光変調装置21B、21G、21Rの近傍へ順次冷却用流体を流動させるために、光軸を含む面方向にファン40やダクトを並列させる構成とすることで、プロジェクター1の薄型化が可能となる。
図3は、第1流路41のうち第1コーナーC1部分の構成を説明する図である。ここでは、説明に不要な構成の図示を省略している。第1ダクト外周部43は、第1の領域A1、第2の領域A2、平坦部A3を有する。第1の領域A1は、第1流路41に沿って冷却用流体の進行方向を略90度変化させるための領域である。第2の領域A2は、第1の領域A1に対して冷却用流体の下流側に形成されている。第2の領域A2は、第1の領域A1に沿って進行した冷却用流体を、第1流路41の内周側へ進行させるための領域である。第1の領域A1及び第2の領域A2は、曲率半径Rの曲面形状をなしている。
平坦部A3は、第2の領域A2に対して冷却用流体の下流側に形成されている。平坦部A3は、第2の領域A2とG光用入射側偏光板20Gとを接続するための領域である。平坦部A3は、G光用入射側偏光板20Gに略平行な平坦面である。第1の領域A1及び第2の領域A2がなす曲面形状の曲率中心Oと、平坦部A3を延長させた延長面Sとの間の距離をLとすると、曲率半径Rは、距離Lより大きい(R>L)。また、第1の領域A1のうち第2の領域A2側の部分、及び第2の領域A2は、平坦部A3に対してカーブの外側に張り出して形成されている。
第1流路41の第1コーナーC1に進入した冷却用流体は、第1の領域A1において進行方向が略90度変化する。第1コーナーC1において、冷却用流体は、遠心力の作用により、第1ダクト内周部44(図2参照)側に対して、第1ダクト外周部43側において多く流動する。第1の領域A1から第2の領域A2へ進行した冷却用流体は、第2の領域A2に沿って進行することにより、平坦部A3側に対してG光用空間光変調装置21G側へ多く流動する。第1ダクト外周部43に第2の領域A2を設けることにより、第1流路41の外周側へ流動した冷却用流体の一部を、第1流路41の内周側へ進行させる。第1流路41の外周側へ流動した冷却用流体の一部を内周側へ振り分けることで、外周側に配置されたG光用入射側偏光板20Gのみならず、内周側に配置されたG光用空間光変調装置21Gについても効率的な冷却が可能となる。
第2コーナーC2の第2ダクト外周部45も、第1コーナーC1の第1ダクト外周部43と同様に、第2の領域A2が設けられる。第2ダクト外周部45に第2の領域A2を設けることにより、外周側に配置されたR光用入射側偏光板20Rのみならず、内周側に配置されたR光用空間光変調装置21Rについても効率的な冷却が可能となる。これにより、プロジェクター1の薄型化を可能とし、かつ冷却対象の効率的な冷却により高い信頼性を維持できるという効果を奏する。本実施例によると、効率的な冷却が求められる各色光用空間光変調装置21B、21G、21Rのうち、特にG光用空間光変調装置21G及びR光用空間光変調装置21Rの効率的な冷却を実現できる。
なお、第1ダクト外周部43、第2ダクト外周部45のうち第1の領域A1及び第2の領域A2は、所定の曲率を持つ曲面形状である場合に限られず、適宜変形しても良い。第1の領域A1及び第2の領域A2は、例えば、自由曲面形状としても良い。また、第1ダクト外周部43、第2ダクト外周部45は、平坦部A3を省略しても良い。この場合、第1ダクト外周部43の第2の領域A2は、G光用入射側偏光板20Gに接続される。R>Lを成立させる距離Lは、曲率中心Oと、例えばG光用入射側偏光板20Gの射出面を延長させた延長面との間の距離とする。第2ダクト外周部45の第2の領域A2は、R光用入射側偏光板20Rに接続される。R>Lを成立させる距離Lは、曲率中心Oと、例えばR光用入射側偏光板20Rの射出面を延長させた延長面との間の距離とする。
図4は、本実施例の変形例1の特徴部分を説明する図である。G光用空間光変調装置21Gのうち冷却用流体の上流側の端部E1は、第2の領域A2のうち平坦部A3側の端部E2より上流側にある。かかる構成により、第2の領域A2からの冷却用流体を確実にG光用空間光変調装置21Gへ進行させることが可能となる。かかる条件を満足するような第1ダクト外周部43を設けることにより、G光用空間光変調装置21Gへさらに効率良く冷却用流体を進行させることができる。第2コーナーC2(図2参照)についても、R光用空間光変調装置21Rのうち上流側の端部が、第2の領域A2の下流側の端部よりも上流側となるような構成としても良い。
図5は、本実施例の変形例2の特徴部分を説明する図である。本変形例において、第1ダクト外周部47は、第1の領域A1が曲面形状であるのに対して、第2の領域A2は略平坦な平面形状をなしている。本変形例の場合も、第1の領域A1のうち第2の領域A2側の部分、及び第2の領域A2は、平坦部A3に対してカーブの外側に張り出して形成されている。第1の領域A1から第2の領域A2へ進行した冷却用流体は、第2の領域A2に沿って進行することにより、平坦部A3側に対してG光用空間光変調装置21G側へ多く流動する。本変形例の場合も、G光用空間光変調装置21へ効率良く冷却用流体を進行させることができる。第2ダクト外周部45(図2参照)についても、第2の領域A2を略平坦な平面形状としても良い。
図6は、本発明の実施例2における、冷却用流体の流路の断面構成を示す。本実施例で説明する構成は、上記の実施例1に係るプロジェクター1に適用される。本実施例は、第1ダクト外周部43、第2ダクト外周部45と同様に、第1ダクト内周部51及び第2ダクト内周部52も第1の領域及び第2の領域を有することを特徴とする。上記の実施例1と同一の部分には同一の符号を付し、重複する説明を省略する。
第1ダクト内周部51は、第1コーナーC1における第2流路42の外周を構成する部分である。第2ダクト内周部52は、第2コーナーC2における第2流路42の外周を構成する部分である。第1ダクト内周部51及び第2ダクト内周部52の第1の領域は、第2流路42に沿って冷却用流体の進行方向を略90度変化させるための領域である。第1ダクト内周部51及び第2ダクト内周部52の第2の領域は、第1の領域に沿って進行した冷却用流体を、第2流路42の内周側へ進行させるための領域である。
第1の領域及び第2の領域は、所定の曲率半径の曲面形状をなしている。第2の領域は、第2の領域より下流側に形成された平坦部に対してカーブの外側に張り出して形成されている。なお、第1の領域及び第2の領域は、自由曲面形状などとしても良く、第2の領域は、略平坦な平面形状であっても良い。また、第1ダクト内周部51、第2ダクト内周部52は、第2の領域の下流側に平坦部を設けることとしても良い。
第2流路42の第1コーナーC1に進入した冷却用流体は、第1の領域において進行方向が略90度変化する。第1コーナーC1において、冷却用流体は、遠心力の作用により、クロスダイクロイックプリズム23側に対して、第1ダクト内周部51側において多く流動する。第1ダクト内周部51に第2の領域を設けることにより、第2流路42の外周側へ流動した冷却用流体の一部を、第2流路42の内周側へ進行させる。第2流路42の外周側へ流動した冷却用流体の一部を内周側へ振り分けることで、外周側に配置されたG光用空間光変調装置21Gのみならず、内周側に配置されたG光用射出側偏光板22Gについても効率的な冷却が可能となる。
第2コーナーC2についても、第2ダクト内周部52に第2の領域を設けることにより、第2流路42の外周側に配置されたR光用空間光変調装置21Rのみならず、内周側に配置されたR光用射出側偏光板22Rについても効率的な冷却が可能となる。本実施例においても、プロジェクター1の薄型化を可能とし、かつ冷却対象の効率的な冷却により高い信頼性を維持できる。各色光用射出側偏光板22B、22G、22Rは、液晶表示パネルで偏光方向が変換された直線偏光を透過させ、他の偏光光を遮蔽するため、発熱量が多くなる。本実施例によると、効率的な冷却が求められる各色光用射出側偏光板22B、22G、22Rのうち、特にG光用射出側偏光板22G及びR光用射出側偏光板22Rの効率的な冷却を実現できる。
本発明において、第1の領域及び第2の領域を設けるのは、第1流路41の外周を構成する第1ダクト外周部43、第2ダクト外周部45、第2流路42の外周を構成する第1ダクト内周部51、第2ダクト内周部52のうちの少なくとも一つであれば良く、実施例1及び実施例2で説明する構成に限られない。冷却対象ごとの適正な温度範囲に応じて、ダクトの構成を適宜変形しても良い。
上記各実施例のプロジェクターは、光源10として超高圧水銀ランプを用いる構成に限られない。光源10は、超高圧水銀ランプ以外のランプや、発光ダイオード素子(LED)、レーザ光源等を用いる構成としても良い。プロジェクターは、色光ごとに空間光変調装置を備える構成に限られず、一つの空間光変調装置により二つ又は三つ以上の色光を変調する構成としても良い。空間光変調装置の近傍に冷却用流体を順次流動させる流路に折り曲げられた部分が少なくとも一つ含まれる構成であれば良い。プロジェクターは、スクリーンの一方の面に光を供給し、スクリーンの他方の面から射出する光を観察することで画像を鑑賞する、いわゆるリアプロジェクターであっても良い。
1 プロジェクター、10 光源、11 第1インテグレーターレンズ、12 第2インテグレーターレンズ、13 偏光変換素子、14 重畳レンズ、15、17 反射ミラー、16 第1ダイクロイックミラー、18B B光用フィールドレンズ、18G G光用フィールドレンズ、18R R光用フィールドレンズ、19B、19R λ/2位相差板、20B B光用入射側偏光板、20G G光用入射側偏光板、20R R光用入射側偏光板、21B B光用空間光変調装置、21G G光用空間光変調装置、21R R光用空間光変調装置、22B B光用射出側偏光板、22G G光用射出側偏光板、22R R光用射出側偏光板、23 クロスダイクロイックプリズム、24 第2ダイクロイックミラー、25、27 リレーレンズ、26、28 反射ミラー、29 第1ダイクロイック膜、30 第2ダイクロイック膜、31 投写レンズ、32 スクリーン、40 ファン、41 第1流路、42 第2流路、43 第1ダクト外周部、44 第1ダクト内周部、45 第2ダクト外周部、46 第2ダクト内周部、C1 第1コーナー、C2 第2コーナー、A1 第1の領域、A2 第2の領域、A3 平坦部、S 延長面、E1、E2 端部、47 第1ダクト外周部、51 第1ダクト内周部、52 第2ダクト内周部

Claims (5)

  1. 光を画像信号に応じて変調する複数の空間光変調装置と、
    各空間光変調装置の入射面に対向させて設けられた複数の入射側偏光板と、
    各空間光変調装置の射出面に対向させて設けられた複数の射出側偏光板と、
    前記複数の空間光変調装置の近傍において冷却用流体を順次流動させるダクトと、を有し、
    前記ダクトは、前記複数の入射側偏光板と前記複数の空間光変調装置とから構成される第1流路を有し、
    前記第1流路は、空間光変調装置同士を隣り合わせた箇所にて折り曲げられ、
    折り曲げられた前記第1流路の外周を構成する部分は、前記第1流路に沿って前記冷却用流体の進行方向を変化させるための第1の領域と、前記第1の領域に沿って進行した前記冷却用流体を前記流路の内周側へ進行させるための第2の領域と、を備え、
    前記第1の領域及び前記第2の領域は、入射側偏光板同士の間に設けられ、
    前記第1の領域は前記流路の上流側から下流側に曲面形状をなし、
    前記第2の領域は、前記第2の領域より前記冷却用流体の下流側に形成された略平坦な平坦部または前記流路下流側の入射側偏光板に対して前記外周側に張り出されて形成されていることを特徴とするプロジェクター。
  2. 前記ダクトは、さらに前記複数の空間光変調装置と前記複数の射出側偏光板とから構成される第2流路を有し、
    前記第2流路は、射出側偏光板同士を隣り合わせた箇所にて折り曲げられ、
    折り曲げられた前記第2流路の外周を構成する部分は、前記第2流路に沿って前記冷却用流体の進行方向を変化させるための第3の領域と、前記第3の領域に沿って進行した前記冷却用流体を前記流路の内周側へ進行させるための第4の領域と、を備え、
    前記第3の領域及び前記第4の領域が、空間光変調装置同士の間に設けられ、
    前記第3の領域は前記流路の上流側から下流側に曲面形状をなし、
    前記第4の領域は、前記第4の領域より前記冷却用流体の下流側に形成された略平坦な平坦部または前記流路下流側の空間変調装置に対して前記外周側に張り出されて形成されていることを特徴とする請求項1に記載のプロジェクター。
  3. 前記複数の空間光変調装置は、第1色光を画像信号に応じて変調する第1色光用空間光変調装置と、第2色光を画像信号に応じて変調する第2色光用空間光変調装置と、第3色光を画像信号に応じて変調する第3色光用空間光変調装置と、を有し、
    前記冷却用流体は、前記第1色光用空間光変調装置の近傍、前記第2色光用空間光変調装置の近傍、前記第3色光用空間光変調装置の近傍を順次流動し、
    前記第3の領域及び前記第4の領域を備える前記ダクトは、前記第2流路のうち前記第1色光用空間光変調装置及び前記第2色光用空間光変調装置の間と、前記第2色光用空間光変調装置及び前記第3色光用空間光変調装置の間と、の少なくとも一方に設けられることを特徴とする請求項2に記載のプロジェクター。
  4. 前記曲面形状の曲率半径が、前記曲面形状の曲率中心と、前記平坦部を延長させた延長面との間の距離より大きいことを特徴とする請求項1〜3のいずれか一項に記載のプロジェクター。
  5. 冷却対象のうち前記冷却用流体の上流側の端部は、前記第2の領域または前記第4の領域のうち前記冷却用流体の下流側の端部より前記上流側にあることを特徴とする請求項1〜のいずれか一項に記載のプロジェクター。
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