JP5509023B2 - 電池パック - Google Patents

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Description

本発明は、密閉型二次電池からなる電池モジュールが複数連結されて構成される電池パックに関し、特に、空気による電池モジュールの冷却機能を有する電池パックに関する。
周知のように、電気自動車やハイブリッド自動車では、動力源もしくは補助動力源として電動モータが用いられている。そして、この電動モータの電力源としては、複数の電池モジュールが直列接続されて電池収納箱内に収納された電池パックが用いられることが多い。そして従来、この種の電池パックとしては、例えば特許文献1に記載の電池パックが知られている。
図13に示すように、この特許文献1に記載の電池パック10は、カバーパネルKPに収容された状態で、同電池パック10を動力源もしくは補助動力源とする自動車Cの車室内に設置されている。
ここで、電池パック10は、その分解斜視図を図14に示すように、まず、電池パック10としての電池モジュールアセンブリを構成するロアケース11上に、複数の電池モジュール20が間隙Sを介して配列配置されるとともに、その各終端は上記拘束ロッド21に固定される2対のブラケット23が上下方向に突き出すかたちで設けられたエンドプレート22により保持されている。
一方、これら電池モジュール20が配置されるロアケース11には、電池モジュール20を冷却するための冷却風を供給するための供給チャンバを形成する凹部11aが設けられており、この凹部11aの両側には図示しないボルトによって各電池モジュール20を固定するための複数の取付け穴11bが形成されている。また、このロアケース11には、上記電池モジュールアセンブリを構成して電池モジュール20を収容するアッパケース12をロアケース11に取付けるためのネジが切られた取付け穴11cが形成されている。なお、アッパケース12にも、電池モジュール20を冷却した冷却風を排出するための排出チャンバを形成する凸部12aが設けられている。
そして、こうしたロアケース11上に上記凹部11aを跨ぐように各電池モジュール20が配置されるとともに、それら配置された電池モジュール20がロアケース11の下側から上述したボルトによって固定される。こうして、ロアケース11に各電池モジュール20が固定されると、隣接する各電池モジュール20の正極端子と負極端子とが導電性の端子接続板(図示略)によって接続されることにより、各電池モジュール20が電気的に直列に接続される。こうして電池パック10が組み立てられることにより、エンドプレート22側から見た側面構造を図15に示すように、電池モジュール20と上記ロアケース11の凹部11aとの間で上述した供給チャンバSiが形成される。また同様に、電池モジュール20と上記アッパケース12の凸部12aとの間で上述した排出チャンバSoが形成される。
また、このように組み立てられる電池パック10の内部空間は、その側面から見た断面構造を図16に示すように、大きくは、電池モジュール20の動作を制御・管理する管理機器が収容される機器エリア10aと上記電池モジュール20が収容される電池エリア10bとに別れている。このうち、機器エリア10aには、上記各チャンバSi及びSo間に冷却風を循環させる冷却ファン30が収容されている。冷却ファン30は、電池パック10の図示しない吸気口から乗員室内の空気を取り込んで、この取り込んだ空気を空気導
入ダクト31を介して上記供給チャンバSiに送出する。また、冷却ファン30は、供給チャンバSiに送出され、各電池モジュール20間の間隙Sを介して排出チャンバSoに循環された空気を図示しない排気口を介して電池パック10の外部に排出する。こうして、電池モジュール20に対する冷却が行われることにより、電池モジュール20の温度が調整されるようになる。
特開2001−354039号公報
ところで、上記電池パック10は、搭載対象とする自動車の型式によって搭載される位置も異なることが普通である。特に近年、電気自動車化もしくはハイブリッド自動車化が促進されているトラック等にあっては、電池パック10等の電源系の設置位置に対する制約が大きく、先の図13に示したように、車室内に電池パック10を搭載することは難しい。このため、こうしたトラック等の車両にあっては、車体の下部に電池パック10を設置することが提案されている。しかし、このように電池パック10を車室外に設置したときには、電池モジュール20を冷却すべく上記冷却ファン30を駆動すると、電池パック10内には上記吸気口を介して車室外の空気、すなわち雨や埃などを含んだ空気が取り込まれることとなってしまう。そして、吸気口を介して取り込まれた空気は、上記供給チャンバSi及び排出チャンバSoを介して電池エリア10bに案内されるものの、この電池エリア10bと機器エリア10aとは上記ロアケース11及びアッパケース12と上記電池モジュール20との間で形成される冷却風の循環経路としての供給チャンバSi及び排出チャンバSoによって区画されたものでしかない。すなわち、先の図15に示したように、電池エリア10bと機器エリア10aとの間には、例えば機器エリア10a寄りのエンドプレート22(電池モジュール20)の両端とアッパケース12との間に形成される空間をはじめとする複数の間隙Swが存在しており、この間隙Swを介して電池エリア10bに取り込まれた車室外の空気が機器エリア10aに取り込まれることともなってしまう。このため、この車室外の空気に含まれている水分や埃等が機器エリア10aに収容される各種管理機器に付着、堆積することが懸念されていた。もっとも、電池パック10自体がそもそも、車室内に設置されて車室内の空気を取り込んで電池モジュール20の冷却を行うことを前提として開発されていることから、このような用途に用いられる限り、こうした各種管理機器に車室外の空気に含まれている水分や埃等が付着することはあえて問題視されることはなかった。
本発明は、このような実情に鑑みてなされたものであり、その目的は、電池パック内の機器エリアと電池エリアとを隔離して、各種管理機器が収容される機器エリアの清浄状態を維持することのできる隔壁構造を持つ電池パックを提供することにある。
以下、上記課題を解決するための手段及びその作用効果について記載する。
請求項1に記載の発明は、二次電池が配列配置された電池スタックと、前記電池スタックの前記二次電池の状態を管理する管理機器と、前記電池スタックと前記管理機器とを一括して収容する収容ケースと、前記収容ケースに設けられた吸気口と排気口との間で空気を強制循環させて前記電池スタックの冷却を行う冷却機構と、前記収容ケースの内部空間を前記電池スタックの収容空間と前記管理機器の収容空間とに分割してそれら前記電池スタックの収容空間と前記管理機器の収容空間との間をシールするシール部材とを備え、前記電池スタックが、二次電池を一対のエンドプレートに挟まれたかたちで配列配置されており、前記シール部材は、前記管理機器側のエンドプレートの外縁と前記収容ケースの内面とに嵌合される1乃至複数のエアスペーサからなることを要旨とする。
上記電池スタックの収容空間である電池エリアでは、二次電池の動作に伴う発熱量が多いことから、空気の強制循環の必要性が高い。そして、こうした空気の強制循環に際しては、電池パックの外部から空気が取り込まれるととともに、この取り込まれて二次電池の冷却に用いられた空気が電池パックの外部へと適宜排出される。すなわち、電池スタックの収容空間である機器エリアでは、電池パックの外部の空気、換言すれば、埃や水分等を含む傾向にある空気が電池パック内を循環することとなる。これに対し、上記管理機器の収容空間では、管理機器の発熱量が二次電池の発熱量よりも小さいことから管理機器に対する冷却の必要性は低いものの、管理機器が各種精密機器によって構成されることから空気の清浄状態の維持が要求される。そこで、上記構成によるように、上記収容ケースの内部空間を電池スタックの収容空間と管理機器の収容空間とに分割してそれら電池スタックの収容空間と管理機器の収容空間との間をシールするシール部材を設けることとすれば、各収容空間を隔離する隔壁構造が形成される。すなわち、管理機器の収容空間が電池パックの外部の空気が循環する電池スタックの収容空間から隔離される。このため、管理機器の収容空間には、電池パックの外部の埃や水を含んだ空気が侵入することが抑制されるようになる。これにより、電池スタックと管理機器とが一括して収容される電池パックとして、空気の強制循環による電池スタックに対する冷却を可能としつつ各種管理機器が収容される機器エリアの清浄状態を維持することができるようになる。
ところで、通常、電池スタックの収容空間と管理機器の収容空間との間には、例えば先の図15に示したように、管理機器の収容空間寄りのエンドプレートの両端と収容ケースとの間に形成される複数の間隙が存在する。すなわち、エンドプレートの外縁と収容ケースの内面との間には、電池パックの収容ケースに収容される各構成部材の形状が反映された間隙が存在しており、この間隙を介して電池スタック及び管理機器の各収容空間が連通することとなる。この点、上記構成によるように、電池スタックの収容空間と管理機器の収容空間とを、管理機器側のエンドプレートの外縁と収容ケースの内面とに嵌合される1乃至複数のエアスペーサによってシールすることとすれば、エンドプレートの外縁と収容ケースの内面との間に存在する各々の間隙が上記エアスペーサにより塞がれることとなる。このため、電池スタックの収容空間と管理機器の収容空間との間に各構成部材の形状が反映された複雑な間隙が存在したとしても、エンドプレートを中心として電池スタックの収容空間と管理機器の収容空間とを隔離することが可能となる。
請求項に記載の発明は、請求項に記載の電池パックにおいて、前記エアスペーサの少なくとも1つには、前記二次電池と前記管理機器とを電気的に接続するワイヤーハーネスが個別に挿通可能な挿通孔が形成されてなることを要旨とする。
通常、電池スタックの収容空間に収容される二次電池には、同二次電池とは別の収容空間に収容される管理機器に電気的されるワイヤーハーネスが接続されており、このワイヤーハーネスの周囲にも電池スタックの収容空間と管理機器の収容空間とを連通させる間隙が存在する。そこで、例えば先の図15に対応する図として図17に示すように、複数のワイヤーハーネス40を覆うシール材50を設けることも提案されているが、結局のところ、ワイヤーハーネスとシール材との間に間隙Sを有した構成でしかなく、電池スタックの収容空間と管理機器の収容空間との十分な隔離は行われていなかった。この点、上記構成によれば、エアスペーサの少なくとも1つには、ワイヤーハーネスが個別に挿通可能な挿通孔が形成されることから、特に間隙が生じやすいワイヤーハーネスの周囲でもシール性を担保することが可能となる。
請求項に記載の発明は、請求項に記載の電池パックにおいて、前記エンドプレートは、前記二次電池の配列方向から見た少なくとも1つの側面に前記挿通孔が形成されたエアスペーサを把持しつつ該エアスペーサの圧縮率を確保する凹部を備えることを要旨とする。
上記構成によれば、上記挿通孔が形成されたエアスペーサは、エンドプレートに設けられた凹部に把持される。これにより、エアスペーサをエンドプレートに安定して組み付けることが可能となり、エアスペーサによる電池スタックの収容空間と管理機器の収容空間との隔離もより確実なものとなる。また、上記挿通孔が形成されたエアスペーサの圧縮率も、同エアスペーサがエンドプレートに設けられた凹部に把持されることで確保可能なことから、同エアスペーサによるシール性の向上が図られるようにもなる。
請求項に記載の発明は、請求項またはに記載の電池パックにおいて、前記挿通孔の直径は、挿通対象となるワイヤーハーネスの直径よりも小さいことを要旨とする。
上記構成によるように、上記挿通孔の直径を、挿通対象となるワイヤーハーネスの直径よりも小さくすれば、ワイヤーハーネスを上記挿通孔に挿通させる上で、ワイヤーハーネスと同ワイヤーハーネスが挿通されるエアスペーサとの密着率が高められるようになる。これにより、ワイヤーハーネス周囲での間隙の発生を好適に抑制することが可能となる。
請求項に記載の発明は、請求項1〜のいずれか一項に記載の電池パックにおいて、前記収容ケースは、上下一組のアッパーケース及びロアケースからなり、それらアッパーケース及びロアケースがモノコック構造をなすことを要旨とする。
上記構成によるように、上記収容ケースを、上下一組のアッパーケース及びロアケースによって構成するとともに、それらアッパーケース及びロアケースをモノコック構造として成形することとすれば、収容ケースの内部空間と外部空間との隔離、及び収容ケースとしての剛性の確保を、モノコック構造として成形されたアッパーケース及びロアケースのみによって担保することが可能となる。このため、収容ケースの内部空間と外部空間とを隔離するための外部カバーや収容ケースとしての剛性の確保するためのフレーム等、上記電池パックを構成する上で一般に必要とされる各構成部材を用いることなく、それらの機能を上記アッパーケース及びロアケースに兼用させることが可能となる。これにより、電池パックとして上記シール部材による隔壁構造を有する構成でありながらも構造上の簡略化が図られるようになり、ひいては、電池パックとしての部品数の削減が実現されるようになる。
請求項に記載の発明は、請求項に記載の電池パックにおいて、前記シール部材は、前記アッパーケースと前記ロアケースとが組み付けられることによってシール機能を発揮するものであることを要旨とする。
上記構成によれば、アッパーケースとロアケースとが組み付けられることにより、それらアッパーケースとロアケースとの間に介在されるシール部材の圧縮率が高められてシール機能が発揮される。これにより、アッパーケースとロアケースとを組み付けるだけで、上記シール材による隔壁構造が形成されるようになり、電池スタックの収容空間と管理機器の収容空間との隔離を容易に実現することができるようになる。
請求項に記載の発明は、請求項1〜のいずれか一項に記載の電池パックにおいて、前記シール部材は、空気密封機能を有するスポンジを含んで構成されることを要旨とする。
上記構成によるように、上記シール部材として空気密封機能を有するスポンジを含む部材を用いることとすれば、電池スタックの収容空間と管理機器の収容空間との間に存在する間隙を容易に塞ぐことが可能となる。
請求項に記載の発明は、請求項1〜のいずれか一項に記載の電池パックにおいて、当該電池パックは、電気自動車もしくはハイブリッド自動車からなるトラックの電源モータの電源ユニットとして車体又は車台に設置されてなることを要旨とする。
上記トラックは、電池パックの配置位置にかかる制約が大きく車室外に設置せざるを得ないため、外部の空気を用いて空気の強制循環が行われる際には、特に埃や水分を含んだ空気が電池スタックの収容空間に取り込まれやすい。よって、管理機器の収容空間の清浄状態を維持するためには、電池スタックの収容空間と管理機器の収容空間とを確実に隔離する必要がある。この点、上記構成によれば、上記電池パックを、トラックの電源モータの電源ユニットとして車体又は車台に設置する場合であれ、電池スタックの収容空間と管理機器の収容空間との隔離を通じて、管理機器の収容空間の清浄状態を維持することが可能となる。
本発明にかかる電池パックによれば、電池パック内の機器エリアと電池エリアとを隔離して、各種管理機器が収容される機器エリアの清浄状態を維持することができるようになる。
本発明にかかる電池パックの一実施形態について、その外観を示す斜視図。 同電池パックの構成例を示す分解斜視図。 同電池パックを構成するロアケースの構成例を示す斜視図。 同電池パックを構成するアッパケースの構成例を示す斜視図。 同電池パックを構成する電池スタックの構成例を示す斜視図。 同電池パックを構成するフレームの構成例を示す斜視図。 同電池パックを構成するトレイの構成例を示す斜視図。 同電池パックを構成するダクトの構成例を示す斜視図。 エアスペースが取り付けられた電池パックの内部構造を示す斜視図。 電池スタックをエンドプレート側から見た側面構造を示す斜視図。 電池スタックをエンドプレート側から見た斜視構造を示す斜視図。 本発明にかかる電池パックの他の実施形態について、電池スタックをエンドプレート側から見た斜視構造を示す斜視図。 車室内に搭載された従来の電池パックの取り付け例を示す図。 従来の電池パックの構成例を示す分解斜視図。 従来の電池パックをエンドプレート側から見た側面構造を示す図。 従来の電池パックを側面から見た断面構造を示す図。 従来の電池パックのエンドプレート側から見た側面構造を示す図。
以下、本発明にかかる電池パックを具体化した一実施の形態について図1〜図11を参照して説明する。なお、図1は、本実施の形態の電池パックの設置態様を示しており、図2は、同電池パックの分解構造を示している。
図1に示すように、本実施の形態の電池パック100は、電気自動車もしくはハイブリッド自動車としてのトラックの車台の一部である車両フレームFrに設置されて、同トラックの動力源もしくは補助動力源となる電動モータに電力を供給する動力源である電力ユ
ニットとして用いられる。
また、こうした電池パック100の分解構造を図2に示すように、本実施の形態の電池パック100は、複数の電池モジュール210(二次電池)から構成される電池スタック200の収容体として、直方体状、いわゆる開口を有さない箱形状の収容ケースを構成するロアケース110及びアッパケース120を有している。本実施の形態では、ロアケース110及びアッパケース120は、応力外皮構造、すなわちモノコック構造をなしており、ロアケース110及びアッパケース120の外板が応力に対する剛性体としての機能を有している。このように、ロアケース110及びアッパケース120が結合されて構成される開口を有さない箱形状の収容ケースは、その箱体の内部に収容した電池スタック200を車両フレームFrから走行中の振動を受けた場合であれ保持できる程度の剛性を有する構造体、モノコック構造の構造体となる。なお、電池モジュール210は、複数の発電要素を角形のモジュール容器に収容したものである。
このうちロアケース110は、図3に示すように、長手方向の左右両端に電池パック100を車両フレームFrに取り付けるための三角形状の一対のキャリアブラケット111及び112を備えている。また、ロアケース110内部は、電池スタック200の状態を制御・管理するための管理機器300が収容される収容空間を形成する機器エリア100aと、電池スタック200が収容される収容空間を形成する電池エリア100bとに分割されている。そして、ロアケース110のうち、機器エリア100aと電池エリア100bとの間には、それら各機器エリア100a及び電池エリア100bを隔離するシール部材としての第1エアスペーサAS1が設けられている。また、電池エリア100b側にあってロアケース110の後側面の上端寄りには、電池スタック200の冷却に用いられた空気を電池パック100の外部に排出する排気口113が3つ形成されている。なお、ロアケース110の全周には、フランジ部115が形成されているとともに、同フランジ部115には、同ロアケース110にボルトとナットを用いてアッパケース120を取付けるための取付け孔114が複数形成されている。
一方、アッパケース120は、図4に示すように、長手方向の前側面に、電池スタック200の冷却に用いられる空気を電池パック100の外部から取り込むための吸気口121及び122を有している。また、アッパケース120の全周には、ロアケース110のフランジ部115に対向するフランジ部124が設けられており、同フランジ部124にはロアケース110の取付け孔114に対応するそれぞれの位置にそれぞれ、ボルトを通すことのできる取付け穴123が形成されている。
他方、図5に示すように、こうしたロアケース110及びアッパケース120に収容される電池スタック200は、上述のように電池モジュール210を複数備えている。各電池モジュール210はそれぞれ密閉型二次電池であることから、発電要素が角形の箱体により構成されるモジュール容器に収容されている。各電池モジュール210は、所定の間隙を介して配列配置され、その各終端にはそれぞれエンドプレート221又は222が配置されている。エンドプレート221及び222は、2つで対をなしていることから、このエンドプレート221及び222には、電池モジュール210の配列方向に延びる上側、及び下側のそれぞれに1対ずつ設けられた拘束ロッド223に固定される1対のブラケット224がそれぞれ上方向又は下方向に突き出すかたちでそれぞれ設けられている。こうした各エンドプレート221及び222により、それらエンドプレート221及び222の間に配列配置された各電池モジュール210が保持されることで電池スタック200が構成される。そして、このように構成される電池スタック200は、電池パック100の組み付け時においては上記電池エリア100bに収容される。
また、電池パック100は、先の図2に示したように、ロアケース110及びアッパケ
ース120に収容される構造体として、フレーム130、トレイ140、ダクト150をそれぞれ備えている。
このうちフレーム130は、電池スタック200をロアケース110に固定するための部材としてロアケース110に収容される。フレーム130は、図6に示すように、大きくは、管理機器300が設置される機器設置部130aと電池スタック200が設置される電池スタック設置部130bとに分割される。こうしたフレーム130は、断面台形状とされ前側に配される第1フレーム材131と短手方向に折れ曲る形状とされ後側に配される第2フレーム材132とが連結部材133により連結されて構成されている。また、フレーム130のうちの電池スタック設置部130bには、上記トレイ140を収容するためのトレイ収容部134が上記2つのフレーム材131及び132と連結部材133との間で形成されている。さらに、電池スタック設置部130bの長手方向両側には、上記電池スタック200を固定するための複数のボルト135が設けられている。
こうしたフレーム130のトレイ収容部134に収容されるトレイ140は、図7に示すように、同トレイ140の一端に上記ダクト150から空気が供給される吸気口141を有している。また、トレイ140は、吸気口141を介して供給された空気を上記電池スタック200に供給する供給チャンバ142を有している。さらに、それら吸気口141と供給チャンバ142との間には、上記機器エリア100a側のエンドプレート221の下部に嵌合される第2エアスペーサAS2が設けられている。このように構成されるトレイ140は、電池パック100が組み立てられた状態においては、第2エアスペーサAS2を境に、吸気口141が形成される部位が上記機器エリア100a側に収容されるとともに供給チャンバ142が上記電池エリア100bに収容される。
ダクト150は、図8に示すように、上記アッパケース120の吸気口121及び122に対応する2つのダクト吸気口151及び152を有している。ダクト150には、その長手方向の途中に、上記機器エリア100a側のエンドプレート221とロアケース110及びアッパケース120との間に嵌合される第3エアスペーサAS3が設けられている。そして、この第3エアスペーサAS3を境に、ダクト150が機器エリア100a側に配置されるファン取付部150aと電池エリア100b側に配置される空気案内部150bとに分割される。このうちファン取付部150aの一側面には、電池エリア100b内に空気を強制流通させるための冷却ファンFaが取り付けられる取付口153が形成されており、この取付口153に上記冷却機構を構成する冷却ファンFaが固定される。この冷却ファンFaの内部には、ファン取付部150aと上記トレイ140の吸気口141とを繋ぐ空気流路が形成されており、その空気流路の途中に設けられた回転翼が回転することでファン取付部150aからトレイ140の吸気口141へと空気を強制的に送り出す。また、空気案内部150bには、冷却ファンFaが駆動することによりダクト吸気口151及び152を介して取り込まれた外気を図8矢印にて示すように一旦右方向に案内してから左方向にUターンさせて上記ファン取付部150aまで案内するUターン状の空気流路が形成されている。本実施の形態では、こうした空気流路を経由して外気が取り込まれることにより、外気が空気流路を通過する途中で外気に含まれている埃や水分が取り除かれるようになる。そして、こうしたダクト150から取り込まれた空気は、冷却ファンFaを介して上記トレイ140の吸気口141へと送り出される。
このように構成される電池パック100では、同電池パック100が組み付けられた状態において上記冷却ファンFaが駆動すると、電池パック100外部の空気がアッパケース120の吸気口121及び121、ダクト150、冷却ファンFa、トレイ140の吸気口141を順に介して上記供給チャンバ142に適宜取り込まれる。そして、この供給チャンバ142に取り込まれた空気は、電池モジュール210間の間隙を介して電池モジュール210の下方から上方へと案内され、その際に電池モジュール210の冷却が行わ
れる。その後、電池モジュール210の上方に案内された空気は、上記ロアケース110の排気口113を介して電池パック100の外部へと排出される。
ところで、管理機器300の収容空間である機器エリア100aと外気による冷却が必要な電池スタック200の収容空間である電池エリア100bとは、機器エリア100a寄りのエンドプレート221によって区画されたものでしかない。このため、電池スタック200の冷却に用いられた電池パック100外部の空気、すなわち車室外の空気が機器エリア100aにまで侵入した場合には、機器エリア100aの空気の清浄状態を維持できなくなる虞がある。そこで本実施の形態では、先の図2に示すように、エンドプレート221、上記第1〜第3エアスペーサAS1〜AS3、さらに第4〜第8エアスペーサAS4〜AS8を用いて、管理機器300の収容空間(機器エリア100a)を電池スタック200の収容空間(電池エリア100b)から隔離することとする。
以下、本実施の形態の電池パック100における第1〜第8エアスペーサAS1〜AS8の組み付け態様を図9〜図11を参照して詳述する。なお、図9は、第1〜第8エアスペーサAS1〜AS8が取り付けられた電池パック100の斜視構造を示している。また、図10、エンドプレート221側から見た電池パック100の側面構造を示しており、図11は、エンドプレート221側から見た電池パック100の斜視構造を示している。
図9に、上記アッパケース120を取り外したときの電池パック100の斜視構造を示すように、電池パック100の内部には、管理機器300側のエンドプレート221と同エンドプレート221の周囲に敷き詰められた第1〜第8エアスペーサAS1〜AS8とによる隔壁構造が形成されている。エンドプレート221及び第1〜第8エアスペーサAS1〜AS8は、電池スタック200を冷却するための空気を遮るものである。
また、図9のA−A線における断面構造を図10に示すように、第1〜第8エアスペーサAS1〜AS8は、ロアケース110とアッパケース120とが組み付けられた状態において、エンドプレート221の外縁とロアケース110及びアッパケース120の間に嵌合されている。
まず、エンドプレート221の下部221Dにおいては、ロアケース110に設けられた第1エアスペーサAS1とトレイ140の上面に設けられた第2エアスペーサAS2とによって、エンドプレート221の下部221Dとロアケース110との間で形成される間隙が塞がれている。こうした第1エアスペーサAS1は、ロアケース110の底面に沿った形状をなしており、この第1エアスペーサAS1上にトレイ140が載置されることでロアケース110上の隙間が塞がれる。また、第2エアスペーサAS2には、エンドプレート221の下部221Dの形状に倣って、エンドプレート221の下部221Dに設けられた2つのブラケット224Da及び224Dbが嵌合される2つのブラケット収容部AS2a及びAS2bが形成されている。そして、こうした第2エアスペーサAS2を備えるトレイ140にエンドプレート221が載置されることによって、エンドプレート221の下部221Dとロアケース110との間の間隙がシールされる。なお、これら第1エアスペーサAS1及び第2エアスペーサAS2は、例えば独立発泡性スポンジ等の空気密封機能を有するスポンジによって構成されている。
一方、エンドプレート221の側面のうち上記ダクト150に隣接する一側面においては、第3エアスペーサAS3と第4エアスペーサAS4とによって、エンドプレート221の一側面とロアケース110及びアッパケース120との間で形成される間隙が塞がれている。すなわち、第3エアスペーサAS3は、短手方向から見たダクト150の外周に設けられており、ダクト150がアッパケース120とロアケース110の一側面との間に嵌合されることにより第3エアスペーサAS3によるシール機能が発揮される。すなわ
ち、アッパケース120とロアケース110の一側面との間の間隙がシールされる。なお、この第3エアスペーサAS3も空気密封機能を有するスポンジによって構成されている。
また、第4エアスペーサAS4は、ダクト150とロアケース110の底面の一隅との間で形成される間隙に対応する形状をなしており、プレート状のシール板AS4aと同シール板AS4aの外縁に設けられて空気密封機能を有するスポンジAS4bとによって構成されている。そして、こうした第4エアスペーサAS4が、ダクト150とロアケース110の底面の一隅との間に嵌合されることにより第4エアスペーサAS4によるシール機能が発揮される。すなわち、ダクト150とロアケース110の底面の一隅との間で形成される間隙がシールされる。
また、こうした第4エアスペーサAS4とトレイ140との間に介在される断面台形状の第1フレーム材131の内部空間には、台形状の第5エアスペーサAS5が嵌合されている。この第5エアスペーサAS5も、プレート状のシール板AS5aと同シール板AS5aの外縁に設けられて空気密封機能を有するスポンジAS5bとによって構成されている。そして、こうした第5エアスペーサAS5が第1フレーム材131の内部空間に嵌合されることにより第5エアスペーサAS5のシール機能が発揮される。すなわち、第1フレーム材131内部の間隙がシールされる。
他方、エンドプレート221の上部221Uにおいては、第6エアスペーサAS6によってエンドプレート221の上部221Uとアッパケース120との間で形成される間隙が塞がれている。第6エアスペーサAS6は、プレート状のシール板AS6aと同シール板AS6aの外縁に設けられて空気密封機能を有するスポンジAS6bとによって構成されている。また、こうした第6エアスペーサAS6の下面AS6cには、エンドプレート221の上部221Uの形状に倣って、エンドプレート221の上部221Uの2つのブラケット224Ua及び224Ubが嵌合される2つのブラケット収容部AS6d及びAS6eが形成されている。また、第6エアスペーサAS6の上面AS6fは、同第6エアスペーサAS6が当接されるアッパケース120の内面に倣う形状に形成されている。同様に、第6エアスペーサAS6のうちダクト150が当接される当接面AS6gも、同当接面AS6gが当接されるダクト150に倣う形状に形成されている。また、第6エアスペーサAS6のうちロアケース110の側面に当接される側には、下方へとはみ出すかたちで突出部AS6hが形成されている。そして、こうした第6エアスペーサAS6がエンドプレート221の上部221Uに載置された状態でロアケース110とアッパケース120とが組み付けられることにより、第6エアスペーサAS6のシール機能が発揮される。すなわち、エンドプレート221の上部221Uとアッパケース120との間で形成される間隙がシールされる。
さらに、エンドプレート221の側面のうち上記ダクト150に隣接しない一側面においては、第7エアスペーサAS7と第8エアスペーサAS8とによって、エンドプレート221の一側面とロアケース110及びアッパケース120との間での間隙が塞がれている。このうち、第7エアスペーサAS7は、ロアケース110の底面の一隅を残して折れ曲った第2フレーム材132とロアケース110の内面との間で形成される間隙に対応する矩形状の形状をなしている。この第7エアスペーサAS7も、プレート状のシール板AS7aと同シール板AS7aの外縁に設けられて空気密封機能を有するスポンジAS7bとによって構成されている。そして、こうした第7エアスペーサAS7が、第2フレーム材132とロアケース110の内面との間に嵌合されることにより第7エアスペーサAS7によるシール機能が発揮される。すなわち、第2フレーム材132とロアケース110の内面との間の間隙がシールされる。
また、こうした第7エアスペーサAS7及び上記第6エアスペーサAS6及びエンドプレート221の一側面及びロアケース110によって囲まれる空間には、その空間に対応する形状をなす第8エアスペーサAS8が嵌合されている。第8エアスペーサAS8には、上記電池モジュール210と管理機器300とを電気的に接続するワイヤーハーネスWHa〜WHcを個別に挿通可能な挿通孔AS8a〜AS8cが形成されている。なお、本実施の形態では、各挿通孔AS8a〜AS8cの直径は、各々に挿通されるワイヤーハーネスWHa〜WHcの直径よりも「約1mm」小さく形成されている。これにより、ワイヤーハーネスWHa〜WHcに対する第8エアスペーサAS8のシール性が高められるようになり、各挿通孔AS8a〜AS8cと同挿通孔AS8a〜AS8cに挿通されるワイヤーハーネスWHa〜WHcとの間での間隙の発生が的確に抑制されるようになる。なお、こうした第8エアスペーサAS8も、空気密封機能を有するスポンジによって構成されている。
ここで、図11に示すように、本実施の形態のエンドプレート221の一側面には、溝221aが形成されている。そして、本実施の形態では、この溝221aに第8エアスペーサAS8の下部が保持された状態で上記第6エアスペーサAS6がエンドプレート221に載置される。すなわち、第8エアスペーサAS8は、エンドプレート221の溝221aに下方から支持されつつ上方からは第6エアスペーサAS6の突出部AS6hより押圧される。これにより、第8エアスペーサAS8はエンドプレート221の溝221aと第6エアスペーサAS6の突出部AS6hとによって把持されることとなり、第8エアスペーサAS8の圧縮率が高められることとなる。また、第8エアスペーサAS8は、エンドプレート221に形成された溝221aによって保持されることから、第8エアスペーサAS8をエンドプレート221に安定して組み付けることが可能となる。
このように、本実施の形態によれば、エンドプレート221の外縁とロアケース110及びアッパケース120の内面との間で形成される間隙が上記第1エアスペーサAS1〜第8エアスペーサAS8によってシールされる。このため、管理機器300の収容空間である機器エリア100aは、冷却ファンFaの駆動に伴って車室外の空気が取り込まれる電池スタック200の収容空間である電池エリア100bから隔離される。すなわち、電池パック100の内部において、機器エリア100a寄りのエンドプレート221を中心に機器エリア100aと電池エリア100bとを隔離する隔壁構造が形成される。これにより、電池パック100を車室外に搭載して車室外の空気を電池エリア100bに強制循環させる構成であっても、機器エリア100aには車室外の空気が侵入することがない。そのため、機器エリア100aの空気の清浄状態を維持することができるようになり、車室外の空気に含まれている埃や雨等の水分が管理機器300に付着することが抑制されるようになる。なお、電池モジュール210は、樹脂等のモジュールによって同モジュール内の発電要素が保護されていることから、たとえ電池エリア100bに車室外の空気が取り込まれたとしても電池モジュール210の清浄状態は維持可能である。
以上説明したように、本実施の形態にかかる電池パックによれば、以下の効果が得られるようになる。
(1)電池パック100の内部空間を電池スタック200の収容空間と管理機器300の収容空間とに分割してそれら電池スタック200の収容空間と管理機器300の収容空間との間をシールするシール部材として、第1エアスペーサAS1〜第8エアスペーサAS8を設けることとした。このため、管理機器300の収容空間である機器エリア100aが、車室外の空気が強制循環される電池スタック200の収容空間である電池エリア100bから隔離される。そのため、管理機器300が収容される機器エリア100aには、埃や水を含んだ車室外の空気が侵入することが抑制されるようになる。これにより、空気の強制循環による電池スタック200に対する冷却を可能としつつ管理機器300が収容される機器エリア100aの清浄状態を維持することができるようになる。
(2)上記シール部材として、管理機器300側のエンドプレート221の外縁とロアケース110及びアッパケース120の内面とに嵌合される第1エアスペーサAS1〜第8エアスペーサAS8を用いることとした。これにより、機器エリア100aと電池エリア100bとの間に、エンドプレート221やロアケース110、アッパケース120等の各構成部材の形状が反映された複雑な間隙が存在したとしても、エンドプレート221を中心として機器エリア100aと電池エリア100bとを的確に隔離することが可能となる。
(3)上記第8エアスペーサAS8に、ワイヤーハーネスWHa〜WHcが個別に挿通可能な挿通孔AS8a〜AS8cを形成し、挿通孔AS8a〜AS8cの各々にワイヤーハーネスWHa〜WHcを挿通させることとした。これにより、機器エリア100aと電池エリア100bを跨ぐために特に間隙が生じやすいワイヤーハーネスWHa〜WHcの周囲においてもシール性を担保することが可能となる。
(4)上記エンドプレート221の一側面に、エンドプレート221の上端から下端に向かう溝221aを形成した。そして、この溝221aにより第8エアスペーサAS8を収容することとした。これにより、第8エアスペーサAS8は、エンドプレート221の溝221aに保持された状態で上記第6エアスペーサAS6が載置されることとなり、第8エアスペーサAS8の圧縮率、換言すれば第8エアスペーサAS8のシール機能が高められるようになる。また、電池パック100を組み立てる際には、エンドプレート221の溝221aに保持された第8エアスペーサAS8に上記第6エアスペーサAS6を載置すればよく、第8エアスペーサAS8を安定して取り付けることが可能となる。
(5)上記第8エアスペーサAS8に形成される挿通孔AS8a〜AS8cの直径を、挿通対象となるワイヤーハーネスWHa〜WHcの直径よりも「1mm」小さくした。これにより、ワイヤーハーネスWHa〜WHcを挿通孔AS8a〜AS8cに挿通させる上で、ワイヤーハーネスWHa〜WHcと同ワイヤーハーネスWHa〜WHcが挿通される第8エアスペーサAS8との密着率が高められる。これにより、ワイヤーハーネスWHa〜WHc周囲での間隙の発生を好適に抑制することが可能となる。
(6)上記収容ケースを、モノコック構造のロアケース110及びアッパケース120によって構成した。このため、ロアケース110及びアッパケース120のみによって、電池スタック200を収容する電池箱としての機能と電池スタック200を外気から隔離して水の侵入等を抑制する外装カバーとしての機能を担保することが可能となる。これにより、電池パック100として第1エアスペーサAS1〜第8エアスペーサAS8による隔壁構造を有する構成でありながらも構造上の簡略化が図られるようになり、ひいては、部品数の削減が実現されるようになる。
(7)上記第1エアスペーサAS1〜第8エアスペーサAS8によるシール機能を、ロアケース110とアッパケース120とが組み付けられることによって発揮させることとした。このため、電池パック100の内部には、ロアケース110とアッパケース120とを組み付けるだけで第1エアスペーサAS1〜第8エアスペーサAS8による隔壁構造が形成されるようになる。
(8)上記第1エアスペーサAS1〜第8エアスペーサAS8に、空気密封機能を有するスポンジを用いることとした。これにより、機器エリア100aと電池エリア100bとの間に複雑な間隙が存在したとしても、それら間隙を容易かつ的確に塞ぐことが可能となる。
(9)上記電池パック100を、電気自動車もしくはハイブリッド自動車からなるトラックの電源モータの電源ユニットとして車台の一部である車両フレームFrに設置することとした。これにより、電池パック100が車室外に設置されて電池スタック200の冷却に車室外の空気が用いられる場合であっても、機器エリア100aと電池エリア100bとの隔離を通じて、管理機器300が収容される機器エリア100aの清浄状態を維持することが可能となる。
(10)上記ダクト150の空気流路をUターン状に形成し、車室外の空気を一旦Uターンさせてトレイ140の供給チャンバ142に供給することとした。これにより、車室外の空気を電池スタック200の収容空間に供給する途中で、車室外の空気に含まれている埃や水分の除去が促されるようになる。これにより、電池パック100の内部に埃や水分が取り込まれることが抑制されるようになる。
なお、上記実施の形態は、以下のような形態をもって実施することもできる。
・上記シール部材として、空気密封機能を有するスポンジを含んで構成される第1エアスペーサAS1〜第8エアスペーサAS8を用いることとした。これに限らず、第1エアスペーサAS1〜第8エアスペーサAS8の材料はエンドプレート221とロアケース110及びアッパケース120の内面との間の間隙をシールすることが可能な材料であればよい。
・上記第8エアスペーサAS8の各挿通孔AS8a〜AS8cの直径を、各々に挿通されるワイヤーハーネスWHa〜WHcの直径よりも「約1mm」小さく形成した。これに限らず、各挿通孔AS8a〜AS8cの直径とは、各挿通孔AS8a〜AS8cとワイヤーハーネスWHa〜WHcとのシール性さえ確保できればよく任意である。また、挿通孔の数も、ワイヤーハーネスの数に応じて増減することができる。
・上記実施の形態では、上記第8エアスペーサAS8を、エンドプレート221の溝221aと第6エアスペーサAS6の突出部AS6hとによって把持することとした。これに限らず、先の図11に対応する図として例えば図12に示すように、エンドプレート221の溝221aに代えて、電池モジュール210の配列方向から見た少なくとも1つの側面に上記第8エアスペーサAS8を把持しつつ該上記第8エアスペーサAS8の圧縮率を確保する凹部221bを設けるようにしてもよい。そして、第6エアスペーサAS6の突出部AS6hを割愛するようにしてもよい。この場合には、第8エアスペーサAS8は、エンドプレート221に設けられた凹部221bに把持されることで、上記(4)に準じた効果を得ることができる。さらに、この場合には、第8エアスペーサAS8を予めエンドプレート221の凹部221bに把持させることが可能となり、第8エアスペーサAS8の組み付けをより容易に行うことが可能となる。
・上記第8エアスペーサAS8に、上記ワイヤーハーネスWHa〜WHcを個別に挿通可能な挿通孔AS8a〜AS8cを形成することとしたが、それら挿通孔AS8a〜AS8cを第1エアスペーサAS1〜第7エアスペーサAS7の少なくとも1つに形成するようにしてもよい。そして、この形成した挿通孔にワイヤーハーネスを挿通させるようにしてもよい。またこの他、機器エリア100aと電池エリア100bとの間を隔離さえできれば挿通孔AS8a〜AS8cを割愛してもよい。
・上記第1エアスペーサAS1〜第8エアスペーサAS8のシール機能を、上下一対のロアケース110とアッパケース120とが組み付けられることによって発生させることとした。これに限らず、第1エアスペーサAS1〜第8エアスペーサAS8をエンドプレート221の周囲に予め固定することでそれらのシール機能を発揮させるようにしてもよい。
・上記収容ケースを、上下一組のロアケース110及びアッパケース120により構成するとともに、それらロアケース110及びアッパケース120をモノコック構造とした。これに限らず、収容ケースとしては上下一組のロアケース及びアッパケースによって構成される既存の収容ケースを用いてもよく、電池パック及び外装カバーを収容ケースと別途備える構成としてもよい。また、収容ケースとしてはこの他、例えば水平方向に分割される左右一組の収容ケースを用いることもできる。この場合には、上記第1エアスペーサAS1〜第8エアスペーサAS8のシール機能は、左右いずれか一方のカバーに収容されることでシール機能が発揮される。
・上記シール部材として、管理機器300側のエンドプレート221の外縁と収容ケースの内面とに嵌合される第1エアスペーサAS1〜第8エアスペーサAS8を用いることとした。これに限らず、第1エアスペーサAS1〜第8エアスペーサAS8とは、管理機器300側のエンドプレート221の外縁と収容ケースの内面との間の間隙を塞ぐことが可能な形状であればよく、エアスペーサの形状や個数は機器エリア100aと電池エリア100bとの間に存在する間隙に応じて変更可能である。また、エアスペーサを収容ケースの内壁から延設された部材として構成してもよい。
・上記電池パック100では、電池スタック200と管理機器300とが収容ケースの長手方向に順次配列される構成とし、エアスペーサにより管理機器300側のエンドプレート221の外縁と収容ケース内面との間の間隙をシールすることとした。これに限らず、例えば、収容ケース内の長手方向に電池スタック200及び管理機器300を並列して配置し、それら電池スタック200の収容空間と管理機器300の収容空間との間にシール部材を設けるようにしてもよい。上記電池スタックを構成する二次電池としては、角形の電池モジュール210を用いたが、これに限らず、円筒電池等でもよい。
・上記電池パック100を、電気自動車もしくはハイブリッド自動車からなるトラックの電源モータの電源ユニットとして車台の一部である車両フレームFrに設置することとしたが、これに限らず、電池パック100は例えばトラックの車体、荷台等、任意の箇所に設置することが可能である。またこの他、電池パック100の用途はトラックの電源モータの電源ユニットに限らず、同電池パック100を電源ユニットとして用いるものであれば本発明の適用は可能である。
100…電池パック、100a…機器エリア、100b…電池エリア、110…ロアケース、111…キャリアブラケット、113…排気口、114…取付け孔、120…アッパケース、121…吸気口、123…取付け穴、130…フレーム、130a…機器設置部、130b…電池スタック設置部、131…開口部、131…フレーム材、131…第1フレーム材、132…第2フレーム材、133…連結部材、134…トレイ収容部、135…ボルト、140…トレイ、141…吸気口、142…供給チャンバ、150…ダクト、150a…ファン取付部、150b…空気案内部、151、152…ダクト吸気口、153…取付口、200…電池スタック、210…電池モジュール、221…エンドプレート、223…拘束ロッド、224、224Da、224Db、224Ua、224Ub…ブラケット、300…管理機器、Fa…冷却ファン、Fr…車両フレーム、AS1−AS8…第1〜第8エアスペーサ、AS2a、AS2b…ブラケット収容部、AS4a…シール板、AS4b…スポンジ、AS5a…シール板、AS5b…スポンジ、AS6a…シール板、AS6b…スポンジ、AS6d、AS6e…ブラケット収容部、AS6h…突出部、AS7a…シール板、AS7b…スポンジ、AS8a−AS8c…挿通孔、WHa−WHc…ワイヤーハーネス。

Claims (8)

  1. 二次電池が配列配置された電池スタックと、
    前記電池スタックの前記二次電池の状態を管理する管理機器と、
    前記電池スタックと前記管理機器とを一括して収容する収容ケースと、
    前記収容ケースに設けられた吸気口と排気口との間で空気を強制循環させて前記電池スタックの冷却を行う冷却機構と、
    前記収容ケースの内部空間を前記電池スタックの収容空間と前記管理機器の収容空間とに分割してそれら前記電池スタックの収容空間と前記管理機器の収容空間との間をシールするシール部材とを備え
    前記電池スタックが、二次電池を一対のエンドプレートに挟まれたかたちで配列配置されており、前記シール部材は、前記管理機器側のエンドプレートの外縁と前記収容ケースの内面とに嵌合される1乃至複数のエアスペーサからなる
    ことを特徴とする電池パック。
  2. 前記エアスペーサの少なくとも1つには、前記二次電池と前記管理機器とを電気的に接続するワイヤーハーネスが個別に挿通可能な挿通孔が形成されてなる
    請求項に記載の電池パック。
  3. 前記エンドプレートは、前記二次電池の配列方向から見た少なくとも1つの側面に前記挿通孔が形成されたエアスペーサを把持しつつ該エアスペーサの圧縮率を確保する凹部を備える
    請求項に記載の電池パック。
  4. 前記挿通孔の直径は、挿通対象となるワイヤーハーネスの直径よりも小さい
    請求項またはに記載の電池パック。
  5. 前記収容ケースは、上下一組のアッパーケース及びロアケースからなり、それらアッパーケース及びロアケースがモノコック構造をなす
    請求項1〜のいずれか一項に記載の電池パック。
  6. 前記シール部材は、前記アッパーケースと前記ロアケースとが組み付けられることによってシール機能を発揮するものである
    請求項に記載の電池パック。
  7. 前記シール部材は、空気密封機能を有するスポンジを含んで構成される
    請求項1〜のいずれか一項に記載の電池パック。
  8. 当該電池パックは、電気自動車もしくはハイブリッド自動車からなるトラックの電源モータの電源ユニットとして車体又は車台に設置されてなる
    請求項1〜のいずれか一項に記載の電池パック。
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