JP5504944B2 - アンテナ装置 - Google Patents

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Description

本発明は、給電素子と無給電素子とにより構成された、指向性を変化させることができるアンテナ装置に関するものであって、特に小型化が可能であることに特徴を有するものである。
指向性を変化させることができるアンテナ装置として、従来よりエスパアンテナと呼ばれるアンテナ装置が知られている(たとえば特許文献1)。この特許文献1に記載のアンテナ装置は、給電素子から1/4波長離れた位置に複数の無給電素子を配置し、各無給電素子に可変リアクタンス素子を接続した構成であり、給電素子および各無給電素子は、それぞれ接地導体上に配置されたモノポールアンテナである。無給電素子に設けられた可変リアクタンス素子のリアクタンス値を変化させることで、アンテナ装置の指向性を変化させることができる。
2001−24431
しかし、特許文献1のアンテナ装置では、給電素子と無給電素子との間隔を1/4波長とする必要があった。また、給電素子、無給電素子それぞれは、モノポールアンテナであり、高さは約1/4波長であった。そのため、アンテナ装置全体の大きさは、1/2波長×1/2波長×1/4波長程度となっており、小型に構成することができなかった。
そこで本発明の目的は、給電素子と無給電素子とにより構成される指向性可変なアンテナ装置を小型化することである。
第1の発明は、給電素子と、給電素子から所定距離離間して配置された少なくとも1つの無給電素子と、によって構成されたアンテナ装置において、接地導体を有し、給電素子は、接地導体の上部に、その接地導体と離間し、かつその接地導体の主面に平行に、配置された第1金属板と、接地導体と第1金属板との間に設けられた給電部と、接地導体と第1金属板とを電気的に接続する少なくとも1つの第1短絡部と、を有し、無給電素子は、所定の周波数において左手系で動作する伝送線路であり、第1金属板は、少なくとも1つの切り欠きを有し、平面視でその切り欠きの内側に、無給電素子の全部ないし一部を配置させる、ことを特徴とするアンテナ装置である。
無給電素子は、所望の周波数帯域において左手系で動作する伝送線路であれば、任意の構造のものを用いることができる。特に、接地導体の上部に離間し、かつその接地導体に平行に、金属板を複数配置し、それら金属板を金属ワイヤなどの短絡部によって接地導体と接続した構造(いわゆるマッシュルーム構造)の左手系伝送線路を用いることが望ましい。無給電素子の高さを給電素子の高さと同程度とすることができ、アンテナ装置全体の高さを低減することができる。また、左手系伝送線路として、いわゆる梯子型構造の伝送線路を用いてよい。これは、所定距離離間して配置された2本の金属線と、2本の金属線のうち少なくとも一方に直列に挿入されたキャパシタと、2本の金属線に並列に接続されたインダクタと、によって構成された単位セルを直線状に配列した構造の伝送線路である。
また、無給電素子には、可変リアクタを設けることが望ましい。リアクタンスの変更によって無給電素子の共振周波数が変化し、給電素子と無給電素子との結合状態が変化するために、アンテナ装置の指向性を可変とすることができる。特に可変キャパシタを設けることが、構造上簡便で望ましい。
給電素子の第1金属板は、任意の平面パターンでよいが、アンテナ装置の設計、作製の容易さから正方形、長方形、菱形、円形などの対称性を有したパターンが望ましい。また、給電素子の第1短絡部は、接地導体と第1金属板とを電気的に接続するものであれば任意であるが、金属ワイヤを用いるのが簡便で好ましい。他にも第1短絡部としてスルーホールなどを用いてもよい。第1短絡部は、整合をとるために設けるものであり、複数の第1短絡部を設けて整合をとってもよい。
また、第1金属板と接地導体との間には、誘電体を設けてもよい。誘電体を設ける場合には、第1金属板と接地導体との間を完全に埋めるようにしてもよいし、一部を埋めるようにしてもよい。
また、本発明のアンテナ装置は、送信アンテナ、受信アンテナの双方に用いることができる。
第2の発明は、第1の発明において、無給電素子は、接地導体の上部に、その接地導体と離間し、かつその接地導体の主面に平行に、配置され、それぞれが所定距離離間して周期的に配置された複数の第2金属板と、接地導体と、複数の第2金属板のうち少なくとも1つとを接続する、少なくとも1つの第2短絡部と、を有することを特徴とするアンテナ装置である。
第1金属板と第2金属板は、同一平面内にあってもよいし、同一平面内になくてもよい。第2短絡部は、第1短絡部と同様に、接地導体と第2金属板とを電気的に接続するものであれば任意のものでよいが、金属ワイヤを用いるのが簡便で好ましい。他にも第2短絡部としてスルーホールなどを用いて接続してもよい。複数の第2金属板は、周期的な配列により左手系で動作するのであれば任意のパターンに配列してよく、直線状に1列に配列してもよいし、格子状に配列してもよい。
また、第2金属板と接地導体との間には、誘電体を設けてもよい。誘電体を設ける場合には、第2金属板と接地導体との間を完全に埋めるようにしてもよいし、一部を埋めるようにしてもよい。
第3の発明は、第2の発明において、複数の第2金属板のうち、第2短絡部と接続された第2金属板に隣接する2つの第2金属板には、第2短絡部が接続されていない、ことを特徴とするアンテナ装置である。
第4の発明は、第2の発明または第3の発明において、複数の第2金属板は、直線状に1列に配列されている、ことを特徴とする。
第5の発明は、第2の発明から第4の発明において、第2短絡部は、金属ワイヤであることを特徴とするである。
第6の発明は、第1の発明から第5の発明において、無給電素子は、可変リアクタまたは可変キャパシタを有することを特徴とするアンテナ装置である。
第7の発明は、第2の発明から第5の発明において、各第2金属板の間に直列に接続された可変キャパシタを有することを特徴とするアンテナ装置である。
第8の発明は、第2の発明から第5の発明、および第7の発明において、第2金属板と接地導体との間に誘電体を有することを特徴とするアンテナ装置である。
第9の発明は、第1の発明から第8の発明において、第1短絡部は、金属ワイヤであることを特徴とするアンテナ装置である。
第10の発明は、第1の発明から第9の発明において、第1金属板と接地導体との間に誘電体を有することを特徴とするアンテナ装置である。
第1の発明によると、給電素子と無給電素子とで構成されるアンテナ装置の大きさを小型にすることができる。特に、給電素子の高さ(接地導体の面に垂直な方向)を、約1/20波長と大きく低減することができる。また、無給電素子を給電素子の給電部側により近づけることができるので、アンテナ装置全体の大きさをさらに小型化することができる。
また、第2の発明によると、無給電素子の高さも約1/20波長と大きく低減することができ、アンテナ装置全体の高さを大きく低減することができる。
また、第3、4の発明によると、左手系で動作する無給電素子を容易に設計、作製することができる。
また、第5の発明のように、第2短絡部として金属ワイヤを用いることで、本発明のアンテナ装置における無給電素子を容易に作製することができる。
また、第6の発明のように、無給電素子のリアクタンスを可変とすることで、無給電素子の共振周波数が変化するため、給電素子と無給電素子との結合状態が変化し、これによってアンテナ装置の指向性を変化させることができる。特に、無給電素子のキャパシタンスを可変とすることで、より容易にアンテナ装置の指向性を可変とすることができる。また、第7の発明によれば、可変キャパシタを有する無給電素子を容易に設計、作製することができる。
また、第8の発明によれば、無給電素子をより小型化することができるので、アンテナ装置全体の大きさをより小型にすることができる。
また、第9の発明のように、第1短絡部として金属ワイヤを用いることで、本発明のアンテナ装置における給電素子を容易に作製することができる。
また、第10の発明によれば、給電素子をより小型化することができるので、アンテナ装置全体の大きさをより小型にすることができる。
実施例1のアンテナ装置の構成を示した図。 無給電素子2の構成を示した図。 単位セル20の構成を示した平面図。 単位セル20の構成を示した断面図。 単位セル20の分散特性を示した図。 無給電素子の反射特性を示した図。 アンテナ装置の反射特性を示した図。 アンテナ装置の指向性を示した図。 本発明の他のアンテナ装置の構成を示した図。
以下、本発明の具体的な実施例について図を参照に説明するが、本発明は実施例に限定されるものではない。
図1は、実施例1のアンテナ装置の構成を示した図である。アンテナ装置は、1つの給電素子1と、1つの無給電素子2とにより構成されており、いずれも接地導体3上部に配置されている。
給電素子1は、第1金属板10と、給電ピン11と、金属ワイヤからなる4つの短絡ピン12(本発明の第1短絡部に相当)と、によって構成されたマッシュルーム構造の素子である。第1金属板10は、接地導体3の上部に接地導体3に対して平行に配置されている。第1金属板10と接地導体3との間隔は、0.03λ1である。ここで、λ1は700MHzでの電磁波の自由空間波長である。第1金属板10の中央部と接地導体3との間に、接地導体3に垂直な給電ピン11が設けられている。第1金属板10は一辺が0.35λ1の正方形であり、4つの切り欠き13を有している。切り欠き13は、正方形の各辺に平行な辺で構成された長方形であり、第1金属板10の中央部を中心として十字型に4つの切り欠き13を有している。切り欠き13の幅は0.06λ1、長さは0.14λ1である。この4つの切り欠きにより、第1金属板10は給電ピン11の接続する正方形状の中央部と、中央部の4つの角にそれぞれ接続する4つの正方形状の領域とに区画されている。4つの正方形状の領域は、それぞれが接地導体3に垂直な短絡ピン12によって接地導体3と接続されている。この短絡ピン12は、整合をとるために設けたものであり、必要に応じて短絡ピン12の数を増減してもよい。
図2は、無給電素子2の構成を示した図である。無給電素子2は、単位セル20を一方向に直線状に4つ並べた構造である。図3は、単位セル20の構成を拡大して示した平面図、図4は、単位セル20の構成を拡大して示した断面図である。
単位セル20は、図3、図4のように、第2金属板21と、誘電体基板22と、短絡ピン23(本発明の第2短絡部に相当)と、可変キャパシタ24と、によって構成されたマッシュルーム構造である。誘電体基板22は、接地導体3の上部に接地導体3に対して平行に配置されている。誘電体基板22は厚さ0.004λ2、誘電率2.6である。ここで、λ2は750MHzでの電磁波の自由空間波長である。第2金属板21は、誘電体基板22の接地導体3と対向する側とは反対側の表面上に形成されている。接地導体3と第2金属板21との間隔は0.03λ2である。単位セル20において第2金属板21は、長辺が0.05λ2、短辺が0.015λ2である3つの長方形の金属板21a、21b、21cで構成されており、長方形の短手方向に0.0025λ2の間隔を開けて並べて配置されている。3つの金属板21a、21b、21cのうち、中央の金属板21bは短絡ピン23と接続されていて、短絡ピン23によって接地導体3と金属板21bとが接続されている。短絡ピン23の半径は0.0012λ2である。この中央の金属板21bに隣接する金属板21a、21cには短絡ピン23は接続されていない。金属板21aと21bとの間、および、21bと21cとの間には、それぞれ可変キャパシタ24が直列に接続されている。可変キャパシタ24には、たとえばバラクタを用い、印加する電圧を制御することでキャパシタンスを可変とする。他にも、複数のキャパシタをスイッチによって切り換えることでキャパシタンスを可変としてもよい。
なお、単位セル20同士が隣接する部分では、一方の単位セル20の金属板21aと他方の単位セル20の金属板21c、または一方の単位セル20の金属板21cと他方の単位セル20の金属板21aが電気的に接続されるが、無給電素子2ではこれは金属板21aと金属板21とが一体となった連続する1枚の金属板で構成している。
このように、実施例1のアンテナ装置における無給電素子2では、短絡ピン23と接続された金属板21bに隣接する金属板21a、21cには、短絡ピン23を設けないことにより、所望の周波数帯域において左手系で動作する無給電素子2を容易に設計することができるようにしている。また、実施例1のアンテナ装置における無給電素子2では、誘電体基板22上に第2金属板21を形成することで、無給電素子2を小型化している。
図5は、単位セル20の分散特性を示した図である。可変キャパシタ24のキャパシタンスを5.45pFとした場合には、750MHzにおいて単位セル20の位相変化量がπ/4となり、可変キャパシタ24のキャパシタンスを6.45pFとした場合には、700MHzにおいて単位セルの位相変化量がπ/4となっていることがわかる。また、図5の分散曲線を見るとわかるように、位相速度は正、群速度は負となっており、左手系で動作していることがわかる。この単位セルを4つ直線状に周期的に配置して無給電素子2を構成することで、左手系の基本モードの共振を得ることができる。
図6は、無給電素子2の一端からマイクロストリップ線路で給電した場合の無給電素子2の反射特性を示した図である。可変キャパシタ24のキャパシタンスは5.45pFとした。この図から、712MHzにおいて共振が得られていることがわかる。なお、図5に示した分散特性の共振点と周波数が異なっているのは、無給電素子2の単位セル数が有限であることと、線路終端が開放となっていることによるものである。
なお、実施例1のアンテナ装置における無給電素子2では、単位セルを直線状に一列に並べた周期的構造としたが、単位セルをマトリクス状に配列するなど他の周期的な配列とした構造として左手系動作を実現してもよい。
以上のようにして構成された無給電素子2は、図1に示されているように、平面視において給電素子1の切り欠き13の内部にその一部(4セル中約3セル分)が含まれるように配置されている。これにより、無給電素子2を給電素子1の給電ピン11側に近づけることができ、アンテナ装置全体の大きさをより小型とすることができる。ここで、給電素子1の第1金属板10と接地導体との間隔は0.03λ1、無給電素子2の第2金属板21と接地導体との間隔は0.03λ2であり、第1金属板10と第2金属板21とが同一平面内にないが、同一平面内となるように設計してもよい。
図7は、実施例1のアンテナ装置の反射特性を示した図である。可変キャパシタ24のキャパシタンスを5.45pFとした場合には715MHz、6.45pFとした場合には660MHzで急峻な阻止帯域が形成されていることがわかる。つまり、無給電素子2の可変キャパシタ24のキャパシタンスを変化させることでアンテナ装置の反射特性を変化させることができることがわかる。これは、可変キャパシタ24のキャパシタンスの変化によって無給電素子2の共振周波数が変化し、給電素子1と無給電素子2との電気的な結合状態が変化するためである。
図8は、可変キャパシタ24のキャパシタンスを5.45pFとした場合の阻止帯域近傍の712MHzにおけるアンテナ装置の指向性を示した図である。座標軸は、図8(c)に示されているように、給電ピン11と第1金属板10との接続点を原点とし、第1金属板10に垂直な方向をz軸正方向、z軸に垂直で、無給電素子2の線路方向をx軸正方向、z軸とx軸に垂直な方向をy軸とした。図8(a)は、zx平面における指向性であり、図8(b)は、xy平面における指向性である。6.45pFとした場合には、水平面(xy平面)において無指向性のパターンが得られている。これは、可変キャパシタ24のキャパシタンスを6.45pFとした場合における無給電素子2の共振周波数が、給電素子1の共振周波数から離れているため、無給電素子2と給電素子1との電気的結合が弱く、給電素子1にほとんど影響を与えないためである。一方、5.45pFとした場合には、無給電素子2の共振周波数が給電素子1の共振周波数に近いため、給電素子1と無給電素子2とが電気的に強く結合し、712MHzにおいては無給電素子2が反射器として作用するため、ヌル点を有したx軸の負方向に最大利得の指向性となる。
このように、可変キャパシタ24のキャパシタンスを変化させることで、無給電素子2の共振状態(給電素子1と無給電素子2とが電気的に強く結合する状態)と非共振状態(給電素子1と無給電素子2とが電気的に結合しない状態)とを切り替えることができ、アンテナ装置の指向性を変化させることができる。
この指向性可変な実施例1のアンテナ装置は、動作周波数712MHz(自由空間波長で約42.1cm、以下λとする)に対し、水平面(xy平面)での大きさは、おおよそ0.4λ四方であり、おおよそ0.5λ四方となる従来のエスパアンテナに比べて小型にすることができている。また、アンテナ装置の高さ(z軸方向の長さ)は、第1金属板10と接地導体3との間隔におおよそ等しく0.03λであり、おおよそ0.25λの高さとなる従来のエスパアンテナに比べて非常に低背化することができている。
なお、実施例1のアンテナ装置における給電素子1には、無給電素子2が配置されていない3つの切り欠き13が設けられているが、これは図9に示すように、残り3つの切り欠きにも無給電素子2を配置することを考慮したものである。このように4つの無給電素子2を配置し、4つの無給電素子2のうち1つを共振状態、他の3つを非共振状態となるよう可変キャパシタ24のキャパシタンスを制御することで、x軸の正方向・負方向、y軸の正方向・負方向の4方向のうち1方向にビームを向けることができる指向性可変で小型なアンテナ装置を実現することが可能である。
なお、実施例1では、無給電素子としてマッシュルーム構造のものを用いたが、本発明はこの構造に限るものではなく、所望の周波数帯域において左手系で動作する構造であれば任意の構造のものを用いることができる。たとえば、左手系で動作する梯子型伝送路を用いてもよい。
また、実施例1ではキャパシタのキャパシタンスを可変とすることで無給電素子2の共振周波数を変化させているが、インダクタンスを可変とすることで、またはキャパシタンスとインダクタンスの双方を可変とすることで共振周波数を変化させるようにしてもよい。また、動作周波数を変化させることでも、アンテナ装置の指向性を可変とすることができる。
また、実施例1の給電素子1では、第1金属板と接地導体との間に何も設けなかった(つまり、空気層により満たされている)が、誘電体を設けることで、給電素子の小型化を図ってもよい。この場合、誘電体は第1金属板と接地導体との間を完全に埋めるようにしてもよいし、一部を埋めるようにしてもよい。たとえば、無給電素子2と同様に、誘電体基板上に第1金属板を形成し、接地導体の上部に誘電体基板を配置する構成でもよい。また、実施例1の無給電素子2では、第2金属板を誘電体基板22上に設けることで、第2金属板と接地導体との間の一部に誘電体を設けているが、第2金属板と接地導体との間を完全に誘電体で埋める構成としてもよい。
また、実施例1はアンテナ装置を送信アンテナとして用いた場合を示しているが、本発明のアンテナ装置は受信アンテナとしても用いることができる。
本発明の指向性可変なアンテナ装置は小型にできるため、UHF帯を利用した無線通信システムに特に有効である。
1:給電素子
2:無給電素子
3:接地導体
10:第1金属板
11:給電ピン
12、23:短絡ピン
13:切り欠き
20:単位セル
21:第2金属板
22:誘電体基板
24:可変キャパシタ

Claims (10)

  1. 給電素子と、前記給電素子から所定距離離間して配置された少なくとも1つの無給電素子と、によって構成されたアンテナ装置において、
    接地導体を有し、
    前記給電素子は、
    前記接地導体の上部に、その接地導体と離間し、かつその接地導体の主面に平行に、配置された第1金属板と、
    前記接地導体と前記第1金属板との間に設けられた給電部と、
    前記接地導体と前記第1金属板とを電気的に接続する少なくとも1つの第1短絡部と、
    を有し、
    前記無給電素子は、所定の周波数において左手系で動作する伝送線路であり、
    前記第1金属板は、少なくとも1つの切り欠きを有し、平面視でその切り欠きの内側に、前記無給電素子の全部ないし一部を配置させる、
    ことを特徴とするアンテナ装置。
  2. 前記無給電素子は、
    前記接地導体の上部に、その接地導体と離間し、かつその接地導体の主面に平行に、配置され、それぞれが所定距離離間して周期的に配置された複数の第2金属板と、
    前記接地導体と、複数の前記第2金属板のうち少なくとも1つとを接続する、少なくとも1つの第2短絡部と、
    を有することを特徴とする請求項1に記載のアンテナ装置。
  3. 複数の前記第2金属板のうち、前記第2短絡部と接続された前記第2金属板に隣接する2つの前記第2金属板には、前記第2短絡部が接続されていない、ことを特徴とする請求項2に記載のアンテナ装置。
  4. 複数の前記第2金属板は、直線状に1列に配列されている、ことを特徴とする請求項2または請求項3に記載のアンテナ装置。
  5. 前記第2短絡部は、金属ワイヤであることを特徴とする請求項2ないし請求項4のいずれか1項に記載のアンテナ装置。
  6. 前記無給電素子は、可変リアクタまたは可変キャパシタを有することを特徴とする請求項1ないし請求項5のいずれか1項に記載のアンテナ装置。
  7. 記第2金属板のそれぞれの間に直列に接続された可変キャパシタを有することを特徴とする請求項2ないし請求項5のいずれか1項に記載のアンテナ装置。
  8. 前記第2金属板と前記接地導体との間に誘電体を有することを特徴とする請求項2ないし請求項5、請求項7のいずれか1項に記載のアンテナ装置。
  9. 前記第1短絡部は、金属ワイヤであることを特徴とする請求項1ないし請求項8のいずれか1項に記載のアンテナ装置。
  10. 前記第1金属板と前記接地導体との間に誘電体を有することを特徴とする請求項1ないし請求項9のいずれか1項に記載のアンテナ装置。
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