JP5504895B2 - 携帯端末、測光領域選択方法、測光領域選択プログラムおよびプログラム記録媒体 - Google Patents

携帯端末、測光領域選択方法、測光領域選択プログラムおよびプログラム記録媒体 Download PDF

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Description

本発明は、携帯端末、測光領域選択方法、測光領域選択プログラムおよびプログラム記録媒体に関し、特に、携帯端末のカメラ機能において撮影対象の被写体に対する適切な露出量が得られる測光領域を選択可能とする携帯端末、測光領域選択方法、測光領域選択プログラムおよびプログラム記録媒体に関する。
現在、市販されている携帯端末例えば携帯電話機のカメラには、自動露出(AE:Auto-Exposure)機能を備えているものが多い。該自動露出機能は、被写体の輝度を測定し、測定した被写体輝度の測光値に基づいて算出された露出量を、シャッタ速度を変更して、撮影を行うことにより、自動的に適正な露出量に設定して撮影するように制御している。
ここで、被写体の輝度を測定する測光方式としては、中央重点測光方式や平均測光方式などが存在している。中央重点測光方式は、撮影画面を複数の領域に分割して、各領域ごとに測光するものの、画面中央部分における測光領域に重点を置いて被写体輝度を測光する機能であり、画面中央に位置する被写体が適正な露出となるように考慮されている。一般に、中央重点測光方式は、人物撮影モードなどのように、被写体が画面中央付近にあると想定される撮影モードにおいて用いられる。一方、平均測光方式は、撮影画面を複数の領域に分割して、各領域ごとに測光して、画面全体の平均的な被写体輝度を測定する機能であり、一般に、平均測光方式は、風景撮影モードなど画面全体が被写体である場合の撮影モードにおいて用いられる。
しかしながら、被写体を中央において、中央重点測光方式によって撮影する場合、測光する領域に晴天の空や光源などのような被写体輝度が極端に高いものが多く入ってしまうと、中央付近の測光領域の輝度が高く検出される。その結果、輝度の測光値が高くなるため、露出量を抑えようとして、シャッタスピードが速くなってしまい、本来の撮影対象とする被写体が暗く撮影されてしまうという問題があった。
このため、特許文献1の特開2000−184271号公報「デジタルスチルカメラ」においては、測光領域の分割により、より明るい方向を光源(天井)と考え、被写体が存在していると推測される暗い側(地面側)の測光を行うという方法を提案している。
また、特許文献2の特開2008−244587号公報「カメラおよび電子機器」においては、顔面輝度と周辺輝度との差により逆光を判定するという方法が提案されている。
特開2000−184271号公報(第4−5頁) 特開2008−244587号公報(第9−12頁)
しかしながら、前記特許文献1のような方法の場合は、被写体の近傍に光源があった場合、測光領域を画面上の最も暗い部分に設定してしまうため、被写体の露出を適切に設定することはできない。また、前記特許文献2のような方法の場合は、被写体が顔を持たない場合には、逆光を判定することができない。
本発明は、かかる事情に鑑みてなされたものであり、カメラ機能を用いて被写体を撮影しようとする際に、中央重点測光方式にて測光する場合、測光する画面中央付近の領域を画像解析した結果に基づいて、測光領域を移動させて、撮影対象とする被写体の輝度をより正確に測定し、適切な露出量の設定を可能とする携帯端末、測光領域選択方法、測光領域選択プログラムおよびプログラム記録媒体を、その目的としている。
前述の課題を解決するため、本発明による携帯端末は、次のような特徴的な構成を採用している。
(1)被写体を撮影するためのカメラを備えた携帯端末において、中央重点測光方式における測光領域に含まれる各画素が有する色の分布を解析し、あらかじめ設定した特定の色を有する画素数が、あらかじめ定めた閾値以上に多かった場合、前記測光領域を重心方向に移動させて、移動後の新たな測光領域を用いて露光量を決めるための測光を行う携帯端末。
本発明の携帯端末、測光領域選択方法、測光領域選択プログラムおよびプログラム記録媒体によれば、カメラ撮影を行う場合、中央重点測光方式における測光領域内の各画素が有する色に着目して、あらかじめ定めた特定の色例えば明るい空の色や暗闇のような暗い色を有する画素数が、あらかじめ定めた閾値以上に多くなった場合、該測光領域を、重力方向に沿って撮影対象の被写体がより多く位置する方向に移動させて、測光をし直すことによって、被写体に対する露出量を適正な値に補正することにしているので、以下のような効果を奏することができる。
第1に、人物撮影モードや物体撮影モードの測光方式として中央重点測光方式が選択されている場合、背景の大部分が明るい空や逆の真っ暗な暗闇が占めている測光領域に被写体が位置している場合であっても、明るい空の輝度や真っ暗な暗闇に影響されることなく、被写体に対する適正な露出量を得ることができる。したがって、例えば、明るい空が大部分を占める背景の中に被写体が存在している場合であっても、撮像画像として、被写体が真っ黒になることを防止することができるし、逆に、真っ暗な暗闇が大部分を占める背景の中に被写体が存在している場合であっても、撮像画像として、被写体が白飛び状態になることを防止することができる。
第2に、測光領域を重力方向に移動させて測光をやり直す契機を、該測光領域内の特定の輝度によらずに、特定の色によって判定しているので、特定の色があらかじめ定めた閾値以上に多くならない限り、測光領域は移動することがなく、撮像画像として輝度を安定させることができる。
第3に、測光領域を移動させる場合、重力方向を検出して、検出した重力方向に測光領域を移動させるので、携帯端末の画面を縦方向や横方向にして撮影しようとする場合のみに限らず、斜め方向や180度回転させて、撮影しようとする場合などであっても、測光領域を、被写体がより多く位置していると想定される適切な方向に向かって移動させることができる。
本発明に係る携帯端末の測光領域の選択方法を説明するための模式図である。 本発明に係る携帯端末の一例である携帯電話機の内部構成例を示すブロック構成図である。 図2に示す携帯電話機の外観の一例を示す模式図である。 本発明に係る携帯端末の動作の一例を、図2、図3の携帯電話機の場合を例にとって説明するためのフローチャートである。 本発明に係る携帯端末の一例である図2、図3の携帯電話機の場合における動作の他の例を説明するためのフローチャートである。 現在までの携帯端末の測光領域の選択方法を説明するための模式図である。
以下、本発明による携帯端末、測光領域選択方法、測光領域選択プログラムおよびプログラム記録媒体の好適な実施形態について添付図を参照して説明する。なお、以下の説明においては、本発明による携帯端末および測光領域選択方法について説明するが、かかる測光領域選択方法をコンピュータにより実行可能な測光領域選択プログラムとして実施するようにしても良いし、あるいは、測光領域選択プログラムをコンピュータにより読み取り可能な記録媒体に記録するようにしても良いことは言うまでもない。
なお、以下の実施形態の説明においては、本発明に係る携帯端末として、携帯電話機を例にとって説明するが、本発明に係る携帯端末は、かかる場合に限るものではない。例えば、PHS(Personal Handy-Phone System)端末、携帯情報端末(PDA:Personal Digital Assistants)、携帯ノートPC(Personal Computer)、携帯音楽プレーヤ等、カメラ機能を備えている携帯端末であれば、如何なる携帯端末であっても構わない。
(本発明の特徴)
本発明の実施形態の説明に先立って、本発明の特徴についてその概要をまず説明する。本発明は、携帯端末特に携帯電話機におけるカメラ機能の測光領域の選択方法に関するものであり、人物撮影モードまたは静物等の物体撮影モードにおいて、カメラモジュールから出力された画像データを解析して、カメラの測光領域に含まれる画素に特定の色が多い場合、カメラモジュールの測光領域を重力方向に移動することによって、撮影対象の被写体に対する適切な露出量を得ることを特徴としている。
具体的には、現在までの携帯端末例えば携帯電話機の測光領域選択方法においては、図6に示すように、中央重点測光方式によって測光する画面の中央付近の測光領域11の画像をそのまま解析する。しかし、被写体1である人物の背景について、例えば、明るい空2の色が多く含まれる場合には、中央重点測光の測光領域11の画像をそのまま解析して露出量を計算すると、明るい空2の輝度を多く用いて計算してしまう。而して、被写体1は、明るい画像であるものと誤って判定して、露出量を抑えようとしてシャッタスピードが速くなってしまい、被写体1である人物の画像が暗く撮影されてしまう。図6は、現在までの携帯端末の測光領域選択方法を説明するための模式図であり、中央重点測光方式によって測光する測光領域11に明るい空2が被写体1の背景として多く含まれている場合を示している。
そこで、本発明に係る携帯端末例えば携帯電話機の測光領域選択方法においては、中央重点測光方式によって測光する図6の測光領域11に含まれる画素として、あらかじめ定めた特定の色例えば明るい空2の色が多い場合、図1に示すように、中央重点測光方式によって測光する画面の中央付近の測光領域11を、被写体1である人物がより多く位置している重力方向に移動させるように制御する。そして、重力方向に移動した測光領域12を用いて、被写体1がより多く位置する領域の測光を行うことによって、被写体1である人物に対して適切な露出量になるように補正することにしている。図1は、本発明に係る携帯端末の測光領域選択方法を説明するための模式図であり、中央重点測光方式によって測光する測光領域を、被写体1である人物がより多く位置している重力方向に移動させ、重力方向に移動した測光領域12を、被写体1に関する適切な露光量を算出することができる領域として、測光するように制御している。
而して、図6のように中央重点測光方式によって測光する画面の中央付近の測光領域11に明るい空2が被写体1の背景として多く含まれている場合であっても、移動後の測光領域12においては、背景としての空2の領域が減り、測光領域12の測光結果として、被写体1である人物に対する適切な露出量を計算することを可能としている。
つまり、本発明においては、人物を撮影する人物撮影モードや静物等の物体を撮影する物体撮影モードにおいて、中央重点測光方式で測光する場合であっても、加速度センサにより被写体1がより多く位置している重力方向を検出して、検出した重力方向に向かって画面中央の測光領域11から測光領域12へと移動させることにしており、前記特許文献1のような被写体の近傍に光源が存在する場合における問題を除去することができる。さらには、本発明においては、特定の色としてあらかじめ指定した色例えば明るい空2の色を用いて、測光領域の各画素の色について、指定した当該色の分布を解析して、測光領域に明るい空2が多く存在しているか否かを認識するようにして、被写体1に対する輝度が適正か否かを判定することにしており、前記特許文献2のような被写体の顔が検出することができない場合における問題を除去することができる。
(実施形態の構成例)
次に、本発明に係る携帯端末の構成例について、携帯電話機を例にとって、その一例を、図2を用いて説明する。図2は、本発明に係る携帯端末の一例である携帯電話機の内部構成例を示すブロック構成図である。
本発明に係る携帯端末の一例として図2に示す携帯電話機100は、CPU101、ROM102、RAM103、データ処理部104、送受信部105、キー入力部201、液晶表示部211、センサ制御部221、加速度センサ222、カメラ制御部231、カメラ232、LED制御部241、LED242を少なくとも含んで構成される。
CPU101は、携帯電話機100全体の制御を行う処理装置である。CPU101は、バスを介して携帯電話機100内の各回路部と接続されている。
ROM102は、読出し専用の記憶装置(Read Only Memory)であり、CPU101が実行する画像解析、加速度センサ制御、カメラ制御、LED制御、各種情報の読み出しなどの動作を行うための各種制御プログラムや、あらかじめ定めた特定の色例えば空の色の判定に使用する色データ、撮影した写真データ、露出量、シャッタスピードなどの各種データが保存されている。
RAM103は、ランダムアクセスが可能で読み書き自在な記憶装置(Random Access Memory)であり、CPU101が処理を行う上で必要とされる制御プログラムやデータを展開する領域である。
データ処理部104は、DSP(Digital Signal Processor)などで構成され、測光領域に含まれる色データを解析し、ROM102に格納されている特定の色例えば空の色がどの程度含まれるかを解析するための画像解析処理、測光領域に含まれる特定の色例えば空の色があらかじめ定めた閾値以上であった場合に、測光領域を移動させる重力方向の確認や移動量等の計算を行うための移動ベクトル算出処理、撮影した画像データのエンコードなど撮影した画像データの画像処理等を行う処理部である。
送受信部105は、移動体通信システムとして、当該携帯電話機100と基地局との間のデータ送受信を行うための部位であり、音声データ、画像データの送受信を実施する。
キー入力部201は、テンキー、カメラ機能起動キー、カメラ撮影開始キー、メニュー起動キーなどからなっており、使用者から入力されたキー情報を受け取り、CPU101に伝達する部位である。なお、キー入力部201には、当該携帯電話機100が向いている方向データを入力する方向入力装置も備えられている。
液晶表示部211は、LCD(Liquid Crystal Display)であり、カメラ機能の各種情報、カメラライブビューの情報、カメラ撮影後の確認画像、携帯電話機100内に記憶されている各種情報、ユーザインターフェースの情報などを画面表示する。
センサ制御部221は、加速度センサ222の制御および加速度センサ222の出力解析を実施する制御部である。加速度センサ222は、重力を検出するための2次元または3次元の加速度センサであり、加速度ベクトルの合計から地面に対する姿勢を測定する装置であって、本実施形態においては、重力方向を検出するために用いる。
カメラ制御部231は、カメラ232の制御、測光領域の指定およびカメラ232の出力データの受信処理を行う制御部である。カメラ232は、レンズ、カメラセンサを搭載しているカメラモジュールである。
LED制御部241は、発光ダイオードであるLED(Light Emitting Diode)242の点灯制御、点滅制御、色制御を行う制御部である。LED242は、当該携帯電話機100から出力される各種の情報を点灯状態や点滅状態により使用者に通知する部位である。
次に、図2に示す携帯電話機100の外観の一例について、図3の模式図を用いて説明する。図3は、図2に示す携帯電話機100の外観の一例を示す模式図であり、図3(A)は、図2の携帯電話機100の表側の外観正面図を示し、図3(B)は、図2の携帯電話機100の裏側の外観背面図を示している。なお、図3の外観図においては、液晶表示部211が取り付けられている面を表面と称し、液晶表示部211が取り付けられている面の反対側の面を裏面と称している。
図3(A)の携帯電話機100の表面には、液晶表示部211の他に、キー入力部201が取り付けられている。キー入力部201には、カメラ機能起動キー、カメラ撮影開始キー等が備えられており、液晶表示部211に表示されている画像を確認しながら、カメラ232の撮影用のシャッタを操作することができるように、キー入力部201は、液晶表示部211と同一の面すなわち携帯電話機100の表面側に取り付けられる。
一方、図3(B)の携帯電話機100の裏面には、カメラ232とLED242とが取り付けられている。つまり、カメラ232は、液晶表示部211をカメラライブビューとして使用することができるように、液晶表示部211と反対側の面すなわち携帯電話機100の裏面側に取り付けられる。また、LED242は、携帯電話機100の内部状態を使用者や被写体の人物等に通知するために点灯や点滅するものであり、カメラ撮影中であることを表示するため、さらには、携帯電話機100の盗難を防止するために、携帯電話機100の裏面側に取り付けられている。
(実施形態の動作の説明)
次に、本発明に係る携帯端末の一例として示した図2、図3の携帯電話機100の動作について、その一例を、図4のフローチャートを用いて説明する。図4は、本発明に係る携帯端末の動作の一例を、図2、図3の携帯電話機100の場合を例にとって説明するためのフローチャートである。
まず、携帯電話機100のキー入力部201に備えられているカメラ機能起動キーを使用者が操作すると、図4のフローチャートが起動され(ステップS401)、CPU101の制御により、携帯電話機100のメニューからカメラ機能が起動されて、携帯電話機100のカメラ制御部231を介して、カメラ232が起動される(ステップS402)。
カメラ232が起動されると、CPU101の制御により、カメラ232のカメラモジュールから、カメラ制御部231を介して、撮像した画像のRAM103への取り込みが開始され、カメラライブビュー機能として、液晶表示部211にカメラモジュールから取り込まれた画像が表示される状態になる(ステップS403)。
撮像した画像のカメラモジュールからのRAM103への取り込みが開始されると、CPU101の制御により、データ処理部104が駆動され、風景撮影モードの場合とは異なり、人物撮影モードや物体撮影モードの場合、これらの撮影モードに最適な中央重点測光方式を選択して、カメラモジュールから取り込んだ画像について、液晶表示部211の画面中央部に中心が位置する領域を測光領域として認識する。しかる後、データ処理部104は、認識した測光領域に含まれる各画素の色データの分布の解析を行い、ROM102にあらかじめ格納されている特定の色例えば空の色がどの程度含まれているかを特定の色例えば明るい空の色の存在割合(特定の色例えば明るい空の色を有する画素数の割合)として計算する(ステップS404)。ここで、該特定の色例えば空の色等は、使用者が任意に設定することが可能であり、設定した該特定の色例えば空の色等は、ROM102にあらかじめ記憶されている。
さらに、データ処理部104は、計算した特定の色例えば空の色の測光領域内の存在割合を、ROM102にあらかじめ格納されている閾値と比較して(ステップS405)、特定の色例えば空の色の測光領域内の存在割合が、該閾値よりも少なかった場合は(ステップS405のNo)、液晶表示部211の画面中央部の測光領域における測光結果を用いて算出された被写体に対する露出量が適切な露出量であるものと判断して、カメラモジュールからRAM103に取り込まれて、液晶表示部211に表示している画像を、撮像画像として、RAM103に格納して、処理を終了する(ステップS408)。
一方、特定の色例えば空の色の測光領域内の存在割合が、前記閾値以上に多かった場合は(ステップS405のYes)、液晶表示部211の画面中央部の測光領域における測光結果を用いて算出された被写体に対する露出量が適切な露出量にはなっていないものと判別して、つまり、例えば、測光領域に明るい空の色が多過ぎるために、被写体への露出量が少な過ぎるものと判別して、測光領域を移動して、測光し直す動作に移行する。
そして、最初に、CPU101の制御により、センサ制御部221を介して、加速度センサ222から得られる加速度情報に基づいて、携帯電話機100における重力方向を確認し、データ処理部104に通知する(ステップS406)。一般に、携帯電話機100においてカメラ撮影を行う場合は、液晶表示部211の画面を横長にして使用する場合や、液晶表示部211の画面を縦長にして使用する場合のみならず、液晶表示部211の画面を斜めにして使用する場合なども想定される。一方、被写体となる人物や物体は、一般的には、重力方向により多く位置している。したがって、被写体となる人物や物体に対する適切な露出量を算出するために測光する測光領域を移動させる方向としては、単純に、携帯電話機100の縦や横の方向ではなく、被写体がより多く位置している方向である重力方向に沿って移動することが望ましい。
次に、当該携帯電話機100における重力方向を取得したデータ処理部104は、取得した重力方向への移動量を算出して、液晶表示部211の画面の中央部にあった測光領域を、取得した重力方向に向かって、算出した移動量だけ移動させる(ステップS407)。ここで、測光領域を単純に移動することができない場合には、例えば特開2004−078008号公報「カメラ」に記載されているように、移動する代わりに、画面を複数の領域に分割した後、重力方向に対して最も近い領域を、被写体に対する露出量を算出するための新たな測光領域として選択することとする。
測光領域の移動が終了すると、移動した新たな測光領域における測光結果を用いて、被写体に対する露出量を適切な露出量として補正した後、カメラモジュールからRAM103に取り込まれて、液晶表示部211に表示している画像を、撮像画像として、RAM103に格納して、処理を終了する(ステップS408)。
なお、前述の説明においては、中央重点測光方式における測光領域内のあらかじめ定めた特定の色として、明るい空の色(つまり特定の青色)の場合を例にとって、かくのごとき明るい空の色を有する画素数が、あらかじめ定めた閾値以上に多いために、撮影対象の被写体に対する露出量が少なくなって、被写体が暗く写ると判定される場合について説明したが、本発明は、かかる特定の色として、空の色のように明るい色の場合に限るものではない。
例えば、特定の色として、闇夜のように暗い色を用いることも可能であり、背景として暗い色を有する画素数が、あらかじめ定めた閾値以上に多いために、撮影対象の被写体に対する露出量が多くなり過ぎて、被写体が白飛びした状態で写ると判定される場合としても良く、かかる場合においては、測光領域を被写体がより多く位置すると想定される重力方向に移動させて、被写体を含め被写体の近傍における測光を行うことにより、被写体に対する適正な露出量を算出させるように制御することになる。
また、特定の色としてあらかじめ定めた明るい空の色は、特定の青色を含む色相としている例を示したが、かかる空の色を、図5のフローチャートに示すように、時計とリンクさせて、時間帯によって、別の色に切り替えるようにしても良い。図5は、本発明に係る携帯端末の一例である図2、図3の携帯電話機100の場合における動作の他の例を説明するためのフローチャートであり、特定の色として、2つの時間帯に対応して、異なる2つの色に切り替える場合について例示している。ただし、2つの色に限ることなく、複数の時間帯に応じて、それぞれ、異なる色に切り替えるようにしても良い。
ここで、図5のフローチャートは、あらかじめ定めた周期で起動されるものであり、あらかじめ定めた起動周期に達すると(ステップS501)、携帯電話機100に備えられている時計が示す現在時刻とあらかじめ登録している設定時刻とを比較する(ステップS502)。
現在時刻が、前記設定時刻に達していない場合には(ステップS502のYes)、特定の色としてあらかじめ定めた空の色を、あらかじめ登録している色1に設定する。一方、現在時刻が、前記設定時刻に達したか、前記設定時時刻を超えている場合には(ステップS502のNo)、特定の色としてあらかじめ定めた空の色を、前記色1とは異なる色としてあらかじめ登録している色2に設定する。
かくのごとく、特定の色として固定の色ではなく、該特定の色を、時刻に応じて、変更することも可能である。さらには、該特定の色を、携帯電話機100の使用者がキー入力部201を介して指示した任意の色に設定するようにしても良い。
(実施形態の効果の説明)
以上に詳細に説明したように、本実施形態においては、人物撮影モードや物体撮影モードでカメラ撮影を行う場合、中央重点測光方式における測光領域内の各画素が有する色に着目して、あらかじめ定めた特定の色例えば明るい空の色や暗闇のような暗い色を有する画素数が、あらかじめ定めた閾値以上に多くなった場合、該測光領域を、重力方向に沿って撮影対象の被写体がより多く位置する方向に移動させて、測光をし直すことによって、被写体に対する露出量を適正な値に補正することにしているので、次のような効果が得られる。
第1に、人物撮影モードや物体撮影モードの測光方式として中央重点測光方式が選択されている場合、背景の大部分が明るい空や逆の真っ暗な暗闇が占めている測光領域に被写体が位置している場合であっても、明るい空の輝度や真っ暗な暗闇に影響されることなく、被写体に対する適正な露出量を得ることができる。したがって、例えば、明るい空が大部分を占める背景の中に被写体が存在している場合であっても、撮像画像として、被写体が真っ黒になることを防止することができるし、逆に、真っ暗な暗闇が大部分を占める背景の中に被写体が存在している場合であっても、撮像画像として、被写体が白飛び状態になることを防止することができる。
第2に、測光領域を重力方向に移動させて測光をやり直す契機を、該測光領域内の特定の輝度によらずに、特定の色によって判定しているので、特定の色があらかじめ定めた閾値以上に多くならない限り、測光領域は移動することがなく、撮像画像として輝度を安定させることができる。
第3に、測光領域を移動させる場合、重力方向を検出して、検出した重力方向に測光領域を移動させるので、携帯電話機100の液晶表示部211の画面を縦方向や横方向にして撮影しようとする場合のみに限らず、斜め方向や180度回転させて、撮影しようとする場合などであっても、測光領域を、被写体がより多く位置していると想定される適切な方向に向かって移動させることができる。
以上、本発明の好適実施例の構成を説明した。しかし、斯かる実施例は、本発明の単なる例示に過ぎず、何ら本発明を限定するものではないことに留意されたい。本発明の要旨を逸脱することなく、特定用途に応じて種々の変形変更が可能であることが、当業者には容易に理解できよう。例えば、本発明の実施態様は、課題を解決するための手段における構成(1)に加えて、次のような構成として表現できる。
(2)前記特定の色を、複数の時間帯に応じて、それぞれ、異なる色に切り替えて設定する上記(1)の携帯端末。
(3)前記特定の色として、明るい空の色または暗闇の色を用いる上記(1)または(2)の携帯端末。
(4)前記カメラの撮影モードが、人物を撮影する人物撮影モード、または、物体を撮影する物体撮影モードである上記(1)ないし(3)のいずれかの携帯端末。
(5)被写体を撮影するためのカメラを備えた携帯端末の測光領域選択方法であって、中央重点測光方式における測光領域に含まれる各画素が有する色の分布を解析し、あらかじめ設定した特定の色を有する画素数が、あらかじめ定めた閾値以上に多かった場合、前記測光領域を重心方向に移動させて、移動後の新たな測光領域を用いて露光量を決めるための測光を行う測光領域選択方法。
(6)前記特定の色を、複数の時間帯に応じて、それぞれ、異なる色に切り替えて設定する上記(5)の測光領域選択方法。
(7)前記特定の色として、明るい空の色または暗闇の色を用いる上記(5)または(6)の測光領域選択方法。
(8)前記カメラの撮影モードが、人物を撮影する人物撮影モード、または、物体を撮影する物体撮影モードである(5)ないし(7)のいずれかの測光領域選択方法。
(9)上記(5)ないし(8)のいずれかの測光領域選択方法を、コンピュータによって実行可能なプログラムとして実施している測光領域選択プログラム。
(10)上記(9)の測光領域選択プログラムを、コンピュータによって読み取り可能な記録媒体に記録しているプログラム記録媒体。
1 被写体
2 空
11 測光領域
12 測光領域
100 携帯電話機
101 CPU
102 ROM
103 RAM
104 データ処理部
105 送受信部
201 キー入力部
211 液晶表示部
221 センサ制御部
222 加速度センサ
231 カメラ制御部
232 カメラ
241 LED制御部
242 LED

Claims (10)

  1. 被写体を撮影するためのカメラを備えた携帯端末において、中央重点測光方式における測光領域に含まれる各画素が有する色の分布を解析し、あらかじめ設定した特定の色を有する画素数が、あらかじめ定めた閾値以上に多かった場合、前記測光領域を重力方向に移動させて、移動後の新たな測光領域を用いて露光量を決めるための測光を行うことを特徴とする携帯端末。
  2. 前記特定の色を、複数の時間帯に応じて、それぞれ、異なる色に切り替えて設定することを特徴とする請求項1に記載の携帯端末。
  3. 前記特定の色として、明るい空の色または暗闇の色を用いることを特徴とする請求項1または2に記載の携帯端末。
  4. 前記カメラの撮影モードが、人物を撮影する人物撮影モード、または、物体を撮影する物体撮影モードであることを特徴とする請求項1ないし3のいずれかに記載の携帯端末。
  5. 被写体を撮影するためのカメラを備えた携帯端末の測光領域選択方法であって、中央重点測光方式における測光領域に含まれる各画素が有する色の分布を解析し、あらかじめ設定した特定の色を有する画素数が、あらかじめ定めた閾値以上に多かった場合、前記測光領域を重力方向に移動させて、移動後の新たな測光領域を用いて露光量を決めるための測光を行うことを特徴とする測光領域選択方法。
  6. 前記特定の色を、複数の時間帯に応じて、それぞれ、異なる色に切り替えて設定することを特徴とする請求項5に記載の測光領域選択方法。
  7. 前記特定の色として、明るい空の色または暗闇の色を用いることを特徴とする請求項5または6に記載の測光領域選択方法。
  8. 前記カメラの撮影モードが、人物を撮影する人物撮影モード、または、物体を撮影する物体撮影モードであることを特徴とする請求項5ないし7のいずれかに記載の測光領域選択方法。
  9. 請求項5ないし8のいずれかに記載の測光領域選択方法を、コンピュータによって実行可能なプログラムとして実施していることを特徴とする測光領域選択プログラム。
  10. 請求項9に記載の測光領域選択プログラムを、コンピュータによって読み取り可能な記録媒体に記録していることを特徴とするプログラム記録媒体。
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