JP5498072B2 - 画面遷移最適化システム - Google Patents

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Description

この発明は画面遷移最適化システムに係り、特に、Webサイトの目的に応じて必要なリンクを自動的に追加したり、目的達成の阻害要因となる画面やリンクを自動的に削除したりする技術に関する。
Webサイトにおける各ユーザのアクセス履歴をログファイルとして蓄積しておき、後でこれを分析することにより、各ユーザが当該Webサイト内のページをどのような順番で移動したのかを把握する技術は多数存在している。
例えば、特許文献1の「Web動線分析システム」の場合、Webサーバに蓄積されたアクセスログを解析することにより、Webサイト内において各ユーザがどのWebページにどの順番でアクセスし、各Webページにどれだけの時間滞留したのかを示す動線データを生成することにより、Webサイトの構造の適否を分析する機能を備えている。また、特許文献2の「Webサイトアクセス状況の集計システム」の場合も、アクセスログから各ユーザのページアクセスの遷移状況を示す動線データを生成することにより、Webサイトの問題点の発見や改善に貢献することを企図している。
特開2004−280501号 特開2005−189942号
これらの特許文献に記載された技術は、基本的に各ユーザのWebサイト内における画面遷移履歴(動線データ)を抽出することに主眼がおかれ、Webサイトの適否評価にしても、予め設定された理想的な画面遷移に適合しているか否かを判定するに止まっていた。
現在、ほとんどのWebサイトは固有の目的を有しており、この目的を達成できるように各画面の構成や画面間の順番が設定されている。
例えば、ECサイトであれば、特定の商品購入画面までユーザを導き、最終的な商品購入に結び付けることを至上命題としている。また、情報提供サイトやコミュニティーサイトの場合には、まずは会員登録画面までユーザを導き、会員登録を完了させることが当面の目標となる。このような、Webサイト毎の目的(成果)は「コンバージョン」と呼ばれ、Webサイトの設計者は、途中で離脱したりループしたりすることなく、各ユーザをトップページからコンバージョン画面まで導くことができるように、各画面の構成や画面間の順番に工夫を凝らしている。
しかしながら、このようなサイト設計者の意図にもかかわらず、実際にはある画面を経由したがゆえに、最終目的であるコンバージョン画面に到達することなく、ユーザが途中で離脱してしまうケースがあることも経験則上の事実である。また、コンバージョン画面に到達するにしても、サイト設計者が想定したルートから外れ、ユーザに遠回りを強いている場合もある。
このような、Webサイトの目的達成を阻害する画面を探知したり、目的達成効率を低下させるルートの存在を検知するには、上記した従来技術のように予め想定された画面遷移と各ユーザの動線を比較するだけでは足りず、目的達成に対する貢献度を考慮して、各画面の存在の適否や画面間のリンク付けの適否を判定するロジックが必要となる。
この発明は、このような従来の問題を解決するために案出されたものであり、Webサイトの目的に対応して、必要なリンクを自動的に追加したり、目的達成の阻害要因となる画面やリンクを自動的に削除したりする技術の提供を目的としている。
上記の目的を達成するため、請求項1に記載した画面遷移最適化システムは、Webサイトを構成する複数の画面ファイルを格納する画面ファイル記憶手段と、クライアント端末からのリクエストに応じて、上記画面ファイル記憶手段から対応の画面ファイルを取り出し、必要な加工処理を施してクライアント端末に送信する画面送信手段と、クライアント端末と画面送信手段との間におけるログデータを格納するアクセスログ記憶手段と、上記のログデータに基づいて、セッション単位で遷移した画面の順番を少なくとも備えた画面遷移情報を生成する手段と、この画面遷移情報に基づいて、遷移前と遷移後の画面の組合せからなる画面遷移ノードを生成するノード生成手段と、上記画面遷移情報に基づいて、セッション毎に当該Webサイトの目的達成に対する貢献度を示す報酬を算出し、各画面遷移ノードに割り当てる報酬算出手段と、セッション単位の画面遷移ノードを先頭から順に比較し、重複する画面遷移ノードが存在する場合には、重複ノードの報酬を合算して一つの画面遷移ノードに割り当てると共に、重複しない画面遷移ノードについては、重複しているノードの次の位置に接ぎ木する手段と、上記の各画面遷移ノード中で、所定の条件を満たす報酬を備えた複数の画面遷移ノードの組合せからなる、1または複数の優良画面遷移経路を認定する優良画面遷移経路認定手段と、上記の優良画面遷移経路中に、先行する画面に戻る遷移が存在するか否かを判定する手段と、この画面戻りが存在する場合に、画面間のリンク関係を定義した画面定義記憶手段を参照し、当該画面戻りに係る画面遷移を経路から除外した際に、残された画面間を繋ぐリンクが存在するか否かを判定する手段と、このリンクが存在しない場合には、両画面間を繋ぐリンクを追加推奨リンクと認定する手段と、この追加推奨リンクのリンク元画面に係る画面ファイルにリンク先画面へのリンク情報を追加する手段を備えたことを特徴としている。
請求項2に記載した画面遷移最適化システムは、請求項1に記載のシステムであって、さらに、上記優良画面遷移経路認定手段が以下の(1)〜(11)の処理を実行することを特徴としている。
(1)上記の各画面遷移ノード中で、最も報酬の高い画面遷移ノードを、基準ノードと認定する。
(2)上記基準ノードの前に画面遷移ノードが存在する場合に、当該画面遷移ノードの報酬を基準ノードの報酬で除して、遷移評価値を算出する。
(3)この遷移評価値と所定の優良遷移閾値と比較し、優良遷移閾値を上回る遷移評価値に係る画面遷移ノードを、優良画面遷移経路の一部を構成するものと認定する。
(4)優良画面遷移経路の一部を構成するものと認定された画面遷移ノードの前に画面遷移ノードが存在する場合に、当該画面遷移ノードの報酬を基準ノードの報酬で除して遷移評価値を算出する。
(5)この遷移評価値と上記の優良遷移閾値と比較し、優良遷移閾値を上回る遷移評価値に係る画面遷移ノードを、優良画面遷移経路の一部を構成するものと認定する。
(6)上記(4)及び(5)の処理を、前の画面遷移ノードが存在しなくなるまで、もしくは前の画面遷移ノードの遷移評価値が上記の優良遷移閾値以下となるまで繰り返す。
(7)上記基準ノードの次に1または複数の画面遷移ノードが存在する場合に、最も報酬の高い画面遷移ノードの報酬を基準ノードの報酬で除して、遷移評価値を算出する。
(8)この遷移評価値と所定の優良遷移閾値と比較し、優良遷移閾値を上回る遷移評価値に係る画面遷移ノードを、優良画面遷移経路の一部を構成するものと認定する。
(9)優良画面遷移経路の一部を構成するものと認定された画面遷移ノードの次に、1または複数の画面遷移ノードが存在する場合に、最も報酬の高い画面遷移ノードの報酬を基準ノードの報酬で除して、遷移評価値を算出する。
(10)この遷移評価値と上記の優良遷移閾値と比較し、優良遷移閾値を上回る遷移評価値に係る画面遷移ノードを、優良画面遷移経路の一部を構成するものと認定する。
(11)上記(9)及び(10)の処理を、次の画面遷移ノードが存在しなくなるまで、もしくは次の最も報酬の高い画面遷移ノードの遷移評価値が上記の優良遷移閾値以下となるまで繰り返す。
請求項3に記載した画面遷移最適化システムは、Webサイトを構成する複数の画面ファイルを格納する画面ファイル記憶手段と、クライアント端末からのリクエストに応じて、上記画面ファイル記憶手段から対応の画面ファイルを取り出し、必要な加工処理を施してクライアント端末に送信する画面送信手段と、クライアント端末と画面送信手段との間におけるログデータを格納するアクセスログ記憶手段と、上記のログデータに基づいて、セッション単位で遷移した画面の順番を少なくとも備えた画面遷移情報を生成する手段と、この画面遷移情報に基づいて、遷移前と遷移後の画面の組合せからなる画面遷移ノードを生成するノード生成手段と、上記画面遷移情報に基づいて、セッション毎に当該Webサイトの目的達成に対する貢献度を示す報酬を算出し、各画面遷移ノードに割り当てる報酬算出手段と、セッション単位の画面遷移ノードを先頭から順に比較し、重複する画面遷移ノードが存在する場合には、重複ノードの報酬を合算して一つの画面遷移ノードに割り当てると共に、重複しない画面遷移ノードについては、重複しているノードの次の位置に接ぎ木する手段と、各画面遷移ノードに割り当てられた報酬を、各画面遷移ノードを構成する個々の画面毎に集計し、各画面単位の報酬総計値を算出する手段と、この画面単位の報酬総計値と所定の閾値を比較し、各画面の報酬総計値がこの閾値を下回っている場合には、当該画面を削除推奨画面と認定する手段と、上記画面ファイル記憶手段から対応の画面ファイルを削除する手段と、画面間のリンク関係を定義した画面定義記憶手段を参照し、この削除推奨画面へのリンク元画面を特定する手段と、このリンク元画面に係る画面ファイルから、当該削除推奨画面へのリンク情報を削除する手段を備えたことを特徴としている。
請求項4に記載した画面遷移最適化システムは、請求項3に記載のシステムであって、さらに、上記画面定義記憶手段を参照し、上記削除推奨画面にリンク先画面が存在するか否かを判定する手段と、削除推奨画面にリンク先画面が存在する場合に、上記画面定義記憶手段を参照し、当該削除推奨画面のリンク元画面を特定する手段と、上記画面定義記憶手段を参照し、当該リンク元画面とリンク先画面間を繋ぐリンクが存在するか否かを判定する手段と、このリンクが存在しない場合には、これを追加推奨リンクと認定する手段と、この追加推奨リンクのリンク元画面に係る画面ファイルにリンク先画面へのリンク情報を追加する手段を備えたことを特徴としている。
請求項5に記載した画面遷移最適化システムは、Webサイトを構成する複数の画面ファイルを格納する画面ファイル記憶手段と、クライアント端末からのリクエストに応じて、上記画面ファイル記憶手段から対応の画面ファイルを取り出し、必要な加工処理を施してクライアント端末に送信する画面送信手段と、クライアント端末と画面送信手段との間におけるログデータを格納するアクセスログ記憶手段と、上記のログデータに基づいて、セッション単位で遷移した画面の順番を少なくとも備えた画面遷移情報を生成する手段と、この画面遷移情報に基づいて、遷移前と遷移後の画面の組合せからなる画面遷移ノードを生成するノード生成手段と、上記画面遷移情報に基づいて、セッション毎に当該Webサイトの目的達成に対する貢献度を示す報酬を算出し、各画面遷移ノードに割り当てる報酬算出手段と、セッション単位の画面遷移ノードを先頭から順に比較し、重複する画面遷移ノードが存在する場合には、重複ノードの報酬を合算して一つの画面遷移ノードに割り当てると共に、重複しない画面遷移ノードについては、重複しているノードの次の位置に接ぎ木する手段と、各画面遷移ノードに割り当てられた報酬と所定の閾値を比較し、各画面遷移ノードの報酬がこの閾値を下回っている場合には、当該画面遷移ノードに対応したリンクを削除推奨リンクと認定する手段と、このリンクのリンク元画面に係る画面ファイルからリンク先画面へのリンク情報を削除する手段を備えたことを特徴としている。

請求項6に記載した画面遷移最適化システムは、請求項1〜5に記載のシステムであって、さらに、上記画面遷移情報には予め設定されたコンバージョン画面への到達の有無を示すデータが含まれており、上記報酬算出手段が当該画面遷移情報がコンバージョン画面への到達を示すデータを含む場合には、正の数値からなる一定の基準値を構成ノード数で除することにより、各画面遷移ノード当たりの報酬を算出し、当該画面遷移情報がコンバージョン画面への到達を示すデータを含まない場合には、負の数値からなる一定の基準値を構成ノード数で除することにより、各画面遷移ノード当たりの報酬を算出し、各画面遷移ノードに割り当てることを特徴としている。
請求項7に記載した画面遷移最適化システムは、請求項1〜5に記載のシステムであって、さらに、上記画面遷移情報には当該セッション全体の滞在時間が含まれており、上記報酬算出手段がこのセッション毎の滞在時間の長短に応じた報酬を算出し、各画面遷移ノードに割り当てることを特徴としている。
請求項8に記載した画面遷移最適化システムは、請求項1〜5に記載のシステムであって、さらに、上記報酬算出手段が当該セッションに含まれるノード数に対応した報酬を算出し、各画面遷移ノードに割り当てることを特徴としている。
この発明に係る画面遷移最適化システムにあっては、Webサイトの目的達成に対する貢献度を示す「報酬」がセッション毎に各画面遷移ノードに割り当てられ、これらセッション単位の画面遷移ノード同士が先頭ノードから順に比較され、重複する部分は一つに統合されてそれぞれの報酬が合算され、重複しない画面遷移ノードは分岐される形となるため、各画面遷移の目的達成に対する貢献度が、報酬の多寡によって正確に表現されることとなる。
請求項1及び2に記載の画面遷移最適化システムにあっては、各画面遷移ノードの報酬に基づいて当該Webサイトにおける優良画面遷移経路が推定されると共に、この優良画面遷移経路中に画面戻りが存在しており、この画面戻りを除外すると経路が遮断されてしまう場合には、経路を維持するためのリンクが「追加推奨リンク」として認定され、この追加推奨リンクの自動挿入が実現されるため、当該Webサイトの最適化(迂回経路の排除)が簡易迅速に達成可能となる。
請求項3に記載の画面遷移最適化システムにあっては、報酬総計値が一定未満の画面がWebサイトの目的達成の邪魔になる削除推奨画面として認定され、その自動削除が実現されるため、当該Webサイトの最適化(目的達成効率の向上)が簡易迅速に達成可能となる。
請求項4に記載の画面遷移最適化システムにあっては、画面削除によってWebサイトの経路が遮断されてしまう場合に、経路を維持するためのリンクが「追加推奨リンク」と認定され、この追加推奨リンクの自動挿入が実現されるため、画面削除に伴う経路の遮断を回避することが可能となる。
請求項5に記載の画面遷移最適化システムにあっては、報酬が一定未満の画面遷移ノードに対応したリンクがWebサイトの目的達成の邪魔になる削除推奨リンクとして認定され、この削除推奨リンクの自動削除が実現されるため、当該Webサイトの最適化(目的達成効率の向上)が簡易迅速に達成可能となる。
請求項6に記載の画面遷移最適化システムにあっては、コンバージョン画面への到達実績の有無に基づいて報酬が各画面遷移ノードに割り当てられる仕組みを備えているため、コンバージョン画面への到達効率という観点からWebサイトの最適化を実現可能となり、コンバージョン画面への到達を主要な目的としているWebサイトに好適である。
請求項7に記載の画面遷移最適化システムにあっては、各ユーザのセッション単位の滞在時間の長短に基づいて報酬が各画面遷移ノードに割り当てられる仕組みを備えているため、操作性の向上という観点からWebサイトの最適化が実現可能となる。
請求項8に記載の画面遷移最適化システムにあっては、各ユーザのセッション単位のページビュー数に基づいて報酬が各画面遷移ノードに割り当てられる仕組みを備えているため、情報伝達量の向上という観点からWebサイトの最適化が実現可能となる。
図1は、この発明に係る画面遷移最適化システム10の全体構成を示すブロック図であり、画面送信部12と、アクセスログ取得部14と、アクセスログ記憶部16と、画面遷移情報抽出部18と、画面遷移情報記憶部20と、画面遷移評価部21と、画面定義記憶部22と、画面ファイル修正部23と、画面ファイル記憶部24とを備えている。
上記の画面送信部12、アクセスログ取得部14、画面遷移情報抽出部18、画面遷移評価部21、画面ファイル修正部23は、コンピュータのCPUが、OS及び専用のアプリケーションプログラムに従って必要な処理を実行することにより実現される。
また、アクセスログ記憶部16、画面遷移情報記憶部20、画面定義記憶部22、及び画面ファイル記憶部24は、同コンピュータのハードディスク内に設けられている。
画面定義記憶部22には、図2に示すように、画面ファイル名(「画面A」等)及びボタンID(「リンクボタン1」等)毎に、そのリンクボタンの表示名(「画面Bへ」等)及びリンク先(「画面B」等)が定義されたレコードが格納されている。
また、画面ファイル記憶部24には、Webサイトを構成する各画面ファイル(Htmlファイル)が格納されている。
画面送信部12は、クライアント端末26に搭載されたWebブラウザからのリクエストを受けると、画面ファイル記憶部24から必要な画面ファイル(Htmlファイル)を取り出し、これに必要な加工処理を施して画面を生成し、クライアント端末26に送信する。この結果、クライアント端末26のWebブラウザ上に、目的の画面(Webページ)が表示される。
ユーザが、この画面中のリンクボタンをクリックして他の画面への移行を求めると、画面送信部12は対応の画面を生成し、クライアント端末26に送信する。この結果、クライアント端末26のWebブラウザ上には、次の画面が表示される。
ユーザからのリクエストが、何らかの業務処理を要するものである場合、画面送信部12から業務処理サーバ28に処理依頼が送信される。そして、業務処理サーバ28から処理結果が送信されると、画面送信部12は処理結果表示用の画面を生成し、クライアント端末26に返す。
クライアント端末26と画面送信部12との間におけるデータのやり取りは、アクセスログ取得部14によってアクセスログ記憶部16に逐一記録される。
アクセスログ記憶部16には、セッションID、ユーザID、ユーザのIPアドレス、リンク元ページのURL、リクエスト対象画面ID、リクエスト日時、画面送信日時、受信バイト数、送信バイト数、所要時間、ユーザのOS名及びWebブラウザ名、サービス状態コード等のデータ項目を備えたデータが多数格納されている。
図3は、Webサイトにおける画面遷移の一例を示すものである。この場合、トップ画面である画面Aにアクセスしたユーザは、当該画面Aに表示されたリンクボタンを選択的にクリックすることにより、画面B、画面C、画面Dの何れかに移動することができ、各画面上のリンクボタンをクリックすることにより、さらに画面E〜Hに移動することが可能となる。
図中の矢印はリンクの方向を示しており、このWebサイトのコンバージョン画面(商品購入画面等の最終目的画面)である画面Hには、画面F、画面G、画面Dよりアクセスすることができる。
なお、各画面上に表示されたリンクボタンやメニューボタン、Webブラウザの「←」ボタン(戻るボタン)をクリックすることにより、ユーザは元の画面に戻ることもできる。
また、Google(登録商標)等の一般的な検索サイトを経由することにより、Webサイト内の標準経路を辿ることなく、特定の画面にユーザがダイレクトにアクセスして来る場合もある。
図3においては、説明の便宜上、Webサイトの構成が比較的単純化された状態で表現されているが、実際にはコンバージョン画面Hの後にも何らかの画面(例えば配送予定告知画面)が存在する場合が多い。
図4は、この画面遷移最適化システム10における全体的な処理手順を示すフローチャートであり、まず所定のタイミングで画面遷移情報抽出部18が起動し、アクセスログ記憶部16に蓄積されたログデータに基づいて、各ユーザの1セッションにおける画面遷移情報を定期的に生成し、画面遷移情報記憶部20に格納する(S10)。
上記のように、アクセスログ記憶部16にはセッションID、ユーザID、リクエスト日時、リクエスト対象である画面ID、画面の送信日時、リンク元のURLなどを含むログデータが多数格納されており、画面遷移情報抽出部18は、このログデータを解析することにより、以下のような形式を備えた画面遷移情報を生成する。
(1)「1, A, B, A, C, G, H」
(2)「0, A, B, E, F」
(1)の画面遷移情報は、あるユーザのあるセッションにおける画面が「A→B→A→C→G→H」の順番で遷移したことを示しており、先頭の「1」はコンバージョン画面(ここでは「画面H」)に到達したことを示している。
これに対し(2)の画面遷移情報は、他のセッションにおける画面が「A→B→E→F」の順番で遷移したことを示しており、先頭の「0」はコンバージョン画面である「画面H」に到達し得なかったことを示している。
つぎに、管理端末29から画面遷移評価のリクエストを画面遷移評価部21が受信すると(S11)、画面遷移ノードの生成処理及び報酬(得点)の割当処理が実行される(S12)。
以下、図5のフローチャートに従い、この処理手順を詳細に説明する。
例えば図6(a)に示すように、「1, A, B, A, C, G, H」のレコードが投入された場合、画面遷移評価部21は、画面遷移単位を表す(A-B)、(B-A)、(A-C)、(C-G)、(G-H)、(H-H)の画面遷移ノードを生成し(S12-01)、一連のノード群αとしてメモリ上に配置させる。
この画面遷移ノードは、原則として遷移前と遷移後の一対の画面の組合せからなるが、終端の画面については、(H-H)のように同じ画面記号を二重記載して独立したノードとなしている。ただし、この終端の(H-H)ノードを省略することもできる。
図中の矢印は、画面遷移の方向を示している。
つぎに画面遷移評価部21は、図6(b)に示すように、それぞれのノードに「報酬」として具体的な数値を割り当てる(S12-02)。
この報酬は、各画面遷移のコンバージョンに対する貢献度を示す「重み」であり、以下の数式1に従って算出される。
(数式1)報酬=1÷ノード数
ここで「1」はコンバージョン画面に到達した場合の基準値であり、今回はノード数=6であるため、報酬は「1÷6≒0.167」となる。
画面遷移評価部21は、図7に示すように、次の画面遷移情報である「0, A, B, E, F」のレコードを取り出し、(A-B)、(B-E)、(E-F)、(F-F)の画面遷移ノードを生成する(S12-03)。
つぎに画面遷移評価部21は、このノード群βに対し報酬として具体的な数値を割り当てる(S12-04)。
この場合の報酬は、以下の数式2に従って算出される。
(数式2)報酬=−0.5÷ノード数
ここで「−0.5」はコンバージョン画面に到達しなかった場合の基準値であり、今回はノード数=4であるため、報酬は「−0.5÷4=−0.125」となる。この結果、(A-B)、(B-E)、(E-F)、(F-F)の各ノードには−0.125の数値が割り当てられる。
つぎに画面遷移評価部21は、既存のノード群αの画面遷移ノードである(A-B)、(B-A)、(A-C)、(C-G)、(G-H)、(H-H)と、新たなノード群βの画面遷移ノードである(A-B)、(B-E)、(E-F)、(F-F)を先頭から順に比較し(S12-05)、重複ノードの有無を確認する(S12-06)。
この場合、先頭の(A-B)ノードが両者間で重複しているため、図示の通り、画面遷移評価部21は新たなノード群βの中で重複しない(B-E)、(E-F)、(F-F)の部分を先のノード群αの(A-B)→(B-A)の間(重複ノードの次の位置)に接ぎ木すると共に、重複する(A-B)のノードについては、元の報酬である0.167に新たな報酬である−0.125を加算し(S12-07)、「0.042」に書き換える。
このように、新たなノード群が生じた際に、独立したノード群としてそのままメモリ上に並列配置させるのではなく、既存のノード群に含まれるノードと先頭から順に比較していき、重複ノードが存在する場合には既存のノード群側のノードで代表させて相互の報酬を合算し、重複しないノードのみを既存のノード群から分岐するようにメモリ上に配置させるのは、以下の理由による。
すなわち、この発明は、各セッションにおける画面遷移の全体的な流れがコンバージョンに強く影響を与えるという仮定に則っており、部分的に見れば同じ画面遷移であっても、そこに至るまでの経路が異なれば当該画面遷移の持つ意味(位置付け)がそれぞれ異なっているものと評価すべきである。
そこで、先頭から順に相互のノードの異同をチェックし、経路が重複する部分までは同じ意味を有しているものとして一つの幹に束ねると共に報酬を合算し、重複しない部分についてのみ、独自のルートとして分岐させるようにしている。
画面遷移評価部21は、図8に示すように、次の画面遷移情報である「0, A, D, G」のレコードを取り出し、(A-D)、(D-G)、(G-G)の画面遷移ノードを生成する(S12-09、S12-03)。
つぎに画面遷移評価部21は、この後続のノード群γに対し、報酬として具体的な数値を割り当てる(S12-04)。このノード群γはノード数=3であり、コンバージョン画面Hへの遷移を含んでいないため、報酬は上記の数式2に基づき「−0.5÷3≒−0.17」となる。この結果、(A-D)、(D-G)、(G-G)の各ノードには−0.17の数値が割り当てられる。
つぎに画面遷移評価部21は、既存のノード群αの画面遷移ノード(A-B)、(B-A)、(A-C)、(C-G)、(G-H)、(H-H)、及び既存のノード群βの画面遷移ノード(B-E)、(E-F)、(F-F)と、新たなノード群γの画面遷移ノードである(A-D)、(D-G)、(G-G)を先頭から順に比較する(S12-05)。
そして、ノード群γに属する各ノードが、ノード群α及びβに属する何れのノードとも重複しないことを確認すると(S12-06/N)、画面遷移評価部21は新たなノード群γを独立したノード群としてメモリ上に並列配置する(S12-08)。
図示は省略したが、後に「0, A, D, G」の値を備えた別のレコードが投入された場合、画面遷移評価部21は上記と同様、まず(A-D)、(D-G)、(G-G)の画面遷移ノードを生成し、各ノードの報酬として「−0.17」を算出する。
つぎに画面遷移評価部21は、先に生成された(A-D)、(D-G)、(G-G)のノード群γと今回のノード群とを比較し、構成ノードが完全に重複していることから、新たなノード群をメモリ上に配置させる代わりに既存のノード群γで代表させると同時に、このノード群γに属する各ノードに対して「−0.17」の報酬をそれぞれ加算する。
この画面遷移ノードの生成及び報酬の割当処理は、画面遷移情報記憶部20に格納された全レコードに対する処理が完了するまで、画面遷移評価部21によって継続される(S12-09)。
その後、画面遷移評価部21は、優良画面遷移経路の算出処理に移行する(図4のS13)。以下、図9のフローチャートに従い、この場合の処理手順について詳細に説明する。
まず画面遷移評価部21は、上記の全ノード中で最大報酬値を備えたノードを探索し、当該ノードを基準ノードに設定する(S13-01)。
図10は、メモリ上に配置された画面遷移ノードの一部を示すものであり、あるノード群に属する(B-E)ノードの報酬が2.5で最も高いことから、優良画面遷移経路の中核となる「基準ノード」に認定されている。
つぎに画面遷移評価部21は、この基準ノードの一つ前のノードを探索する(S13-02)。ここでは(A-B)ノードが存在するため(S13-03/Y)、画面遷移評価部21は以下の数式3に従い、前ノードの「遷移評価値」を算出する(S13-04)。
(数式3)遷移評価値=前ノードの報酬/基準ノードの報酬
この場合、前ノードの報酬が「2.0」であり、基準ノードの報酬が「2.5」であることから、2.0/2.5=0.8の遷移評価値が導かれる。
つぎに画面遷移評価部21は、この遷移評価値「0.8」と所定の優良遷移閾値(ここでは「0.25」)とを比較し(S13-05)、遷移評価値が優良遷移閾値を上回っているため、(A-B)ノードを優良画面遷移の一つと認定する(S13-06)。
つぎに画面遷移評価部21は、(A-B)ノードの前ノードを探索するが(S13-02)、(A-B)ノードの前にノードは存在しないため(S13-03/N)、基準ノードの次のノードの探索に移行する(S13-07)。この場合、次のノードとして3つに分岐した(E-F)ノード、(E-B)ノード及び(E-G)ノードが存在するため(S13-08/Y)、画面遷移評価部21は最も報酬の高い(E-B)ノードについて以下の数式4を適用し、次ノードの遷移評価値を算出する(S13-09)。
(数式4)遷移評価値=次ノードの報酬/基準ノードの報酬
この場合、(E-B)ノードの報酬が「0.92」であり、(B-E)ノードの報酬が「2.5」であることから、0.92/2.5=0.368の遷移評価値が導かれる。
つぎに画面遷移評価部21は、この遷移評価値「0.368」と優良遷移閾値「0.25」とを比較し、遷移評価値が優良遷移閾値を上回っているため(S13-10/Y)、(E-B)ノードを優良画面遷移の一つと認定する(S13-11)。
つぎに画面遷移評価部21は、(E-B)ノードの次のノードの探索に移行する(S13-07)。この場合、次のノードである(B-A)ノードが存在するため(S13-08/Y)、画面遷移評価部21は上記の数式4に従い、当該ノードの遷移評価値を算出する(S13-09)。
この場合、(B-A)ノードの報酬が「1.13」であり、(B-E)ノードの報酬が「2.5」であることから、1.13/2.5=0.452の遷移評価値が導かれる。
つぎに画面遷移評価部21は、この遷移評価値「0.452」と優良遷移閾値「0.25」とを比較し、遷移評価値が優良遷移閾値を上回っているため(S13-10/Y)、(B-A)ノードを優良画面遷移の一つと認定する(S13-11)。
つぎに画面遷移評価部21は、(B-A)ノードの次のノードの探索に移行する(S13-07)。この場合、次のノードとして(A-C)ノードと(A-D)ノードが存在するため(S13-08/Y)、画面遷移評価部21はより報酬の高い(A-D)ノードについて上記の数式4を適用し、遷移評価値を算出する(S13-09)。
この場合、(A-D)ノードの報酬が「1.01」であり、(B-E)ノードの報酬が「2.5」であることから、1.01/2.5=0.404の遷移評価値が導かれる。
つぎに画面遷移評価部21は、この遷移評価値「0.404」と優良遷移閾値「0.25」とを比較し、遷移評価値が優良遷移閾値を上回っているため(S13-10/Y)、(A-D)ノードを優良画面遷移の一つと認定する(S13-11)。
つぎに画面遷移評価部21は、(A-D)ノードの次のノードの探索に移行する(S13-07)。この場合、次のノードとして(D-H)ノードと(D-G)ノードが存在するため(S13-08/Y)、画面遷移評価部21はより報酬の高い(D-H)ノードについて上記の数式4を適用し、遷移評価値を算出する(S13-09)。
この場合、(D-H)ノードの報酬が「0.88」であり、(B-E)ノードの報酬が「2.5」であることから、0.88/2.5=0.352の遷移評価値が導かれる。
つぎに画面遷移評価部21は、この遷移評価値「0.352」と優良遷移閾値「0.25」とを比較し、遷移評価値が優良遷移閾値を上回っているため(S13-10/Y)、(D-H)ノードを優良画面遷移の一つと認定する(S13-11)。
つぎに画面遷移評価部21は、(D-H)ノードの次のノードの探索に移行する(S13-07)。この場合、次のノードとして(H-H)ノードが存在するため(S13-08/Y)、画面遷移評価部21は(H-H)ノードについて上記の数式4を適用し、遷移評価値を算出する(S13-09)。
この場合、(H-H)ノードの報酬が「0.88」であり、(B-E)ノードの報酬が「2.5」であることから、0.88/2.5=0.352の遷移評価値が導かれる。
つぎに画面遷移評価部21は、この遷移評価値「0.352」と優良遷移閾値「0.25」とを比較し、遷移評価値が優良遷移閾値を上回っているため(S13-10/Y)、(H-H)ノードを優良画面遷移の一つと認定する(S13-11)。
つぎに画面遷移評価部21は、(H-H)ノードの次のノードの探索に移行する(S13-07)。この場合、次のノードが存在しないため(S13-08/N)、画面遷移評価部21は探索を終了する(S13-12)。
なお、仮にコンバージョン画面である画面Hが終端ではなく、その後に画面遷移が存在したとしても(S13-08/Y)、当該画面遷移ノードの報酬が優良遷移閾値以下の場合(S13-09、S13-10/N)、画面遷移評価部21はこれを優良画面遷移と認定することなく、そのまま処理を終了させる(S13-12)。
つぎに画面遷移評価部21は、画面戻り解消に伴う追加推奨リンクの算出処理に移行する(図4のS14)。以下、図11のフローチャートに従い、この場合の処理手順について説明する。
まず画面遷移評価部21は、上記の優良画面遷移経路中に画面戻りがあるか否かを判定する(S14-01)。
すなわち、今回の優良画面遷移経路は図12(a)に示すように、(A-B)→(B-E)→(E-B)→(B-A)→(A-D)→(D-H)→(H-H)の画面遷移ノードより構成され、これを画面単位で表現すると図12(b)に示すように、画面A→画面B→画面E→画面B→画面A→画面D→画面Hの流れとなる。
この図より明らかなように、「画面B→画面A」の部分が最初の「画面A→画面B」の流れに対して逆行しており、画面戻りに該当することが理解できる。
この図12(b)の画面遷移は、多くのユーザは画面Eに一旦進んだ後、そのまま画面Fまたは画面Gを経由して画面H(コンバージョン画面)に到達するのではなく、画面B→画面Aと戻り、画面Dを経由して画面Hに到達するパターンが多いことを物語っている。
このため画面遷移評価部21は、この画面戻りに該当する「画面B→画面A」の画面遷移を優良画面遷移経路から除外した上で(S14-02)、画面定義記憶部22を参照し、残された画面間(すなわち画面Eと画面Dとの間)にリンクが現状存在しているか否かを判定する(S14-03)。
ここでリンクが既に存在している場合には問題ないが(S14-03/Y)、図13に示す通り、現状では画面Eから画面Dにリンクは張られておらず(S14-03/N)、画面Eから画面Dに飛ぶためには必ず画面B及び画面Aを迂回する必要があるため、画面遷移評価部21は「画面E−画面D」間を繋ぐリンクを「追加推奨リンク」と認定する(S14-04)。
上記にあっては、一の優良画面遷移経路(=最適画面遷移経路)のみが算出される例を示したが、画面遷移評価部21は複数の優良画面遷移経路を導くこともできる。例えば、全画面遷移ノード中で2番目に報酬の高いノードを第2の基準ノードに設定した後、図9のS13-02〜S13-12の処理を実行することにより、第2の優良画面遷移経路を算出することが該当する。同様に、全画面遷移ノード中で3番目に報酬の高いノードを第3の基準ノードに設定した後、図9のS13-02〜S13-12の処理を実行することにより、第3の優良画面遷移経路を算出することもできる。以上の手順を繰り返すことにより、画面遷移評価部21はさらに第4の優良画面遷移経路〜第nの優良画面遷移経路を求めることもできる。
つぎに画面遷移評価部21は、削除推奨画面の算出処理に移行する(図4のS15)。以下、図14のフローチャートに従い、この場合の処理手順について説明する。
まず画面遷移評価部21は、各ノードの報酬を個々の画面単位で加算して行き、画面A〜画面Hの報酬総計値を求める(S15-01)。
例えば、図15に示すように、あるノード群Xに属する(E-F)ノードの報酬が−0.082、(F-F)ノードの報酬が−0.425であり、分岐ノード群Yに属する(F-H)ノードの報酬が0.112であった場合、この図15の場面における画面Fの報酬合計値は、「−0.082−0.425+0.112=−0.395」となる。
画面遷移評価部21は、メモリ上に配置された全ノードの報酬を画面単位で積算して報酬総計値を算出した後、その値「Sum」と所定の「画面削除閾値(例えば0.0)」とを比較する(S15-02)。
そして、画面単位の報酬総計値が画面削除閾値である0.0未満の場合には(S15-03/Y)、当該画面を削除推奨画面と認定する(S15-04)。
図16には、画面Fの報酬総計値であるSum(F)=−0.562であり、画面削除閾値の0.0を下回っているため、画面Fが削除推奨画面と認定された例が示されている。
これは、画面Fを経由するとコンバージョン画面である画面Hに到達する確率が低下するため、画面Fを削除することで画面Hへの到達率を高めることが可能であることを意味している。
画面遷移評価部21は、全画面(画面A〜画面H)についてS15-02〜S15-04の処理を完了させる(S15-05)。
つぎに画面遷移評価部21は、画面削除に伴う追加推奨リンクの特定処理に移行する(図4のS16)。以下、図17のフローチャートに従い、この場合の処理手順について説明する。
まず、画面遷移評価部21は画面定義記憶部22を参照し、削除推奨画面にリンク先画面が存在するか否かを確認する(S16-01)。
上記において削除推奨画面に認定された画面Fには、画面Hへのリンクが存在しているため(S16-01/Y)、画面遷移評価部21は画面定義記憶部22を参照し、リンク元画面として画面Eを特定する(S16-02)。
つぎに、画面遷移評価部21は画面定義記憶部22を参照し、画面Hと画面E間を繋ぐリンクが既に存在しているか否かを確認する(S16-03)。この場合、このようなリンクは存在しないため(S16-03/N)、画面遷移評価部21は画面Fのリンク元である画面Eから画面Fのリンク先である画面Hを繋ぐ「画面E→画面H」を、追加推奨リンクと認定する(S16-04)。
つぎに画面遷移評価部21は、削除推奨リンクの算出処理に移行する(図4のS17)。以下、図18のフローチャートに従い、この場合の処理手順について説明する。
この場合、画面遷移評価部21は各ノード群に含まれる個々のノードの報酬と所定の「リンク削除閾値(例えば0.0)」とを比較していき(S17-01)、その報酬がリンク削除閾値未満の場合には(S17-02/Y)、当該ノードの画面遷移を実現するためのリンクを削除対象リンクと認定する(S17-03)。
例えば図19(a)に示すように、あるノード群に属する(D-G)ノード40の報酬が−0.025であり、リンク削除閾値である0.0未満である場合、同図(b)に示すように、画面遷移評価部21は画面Dから画面Gへのリンクを削除推奨リンクとして認定する。
これに対し、(E-G)ノード42及び(C-G)ノード44は、共に画面Gへの遷移に係るものであるが、それぞれの報酬はリンク削除閾値である0.0以上であるため、両リンクは削除候補から外される。
これは、以下のことを意味している。
まず、画面D→画面Gの流れに沿うとコンバージョンの確率が低下するため、画面D→画面Gへの経路を遮断する必要がある。
しかし、画面E→画面Gの経路及び画面C→画面Gへの経路についてはコンバージョンの確率が高いため、画面G自体を削除することは妥当でない。
そこで、画面Gの存在は維持しつつ、画面D→画面Gへのリンクのみを削除候補としている。
画面遷移評価部21は、各ノード群に属する全ノードについてS17-01〜S17-03の処理を完了させる(S17-04)。
以上のようにして、画面遷移ノードの生成及び報酬の割当処理、優良画面遷移経路の算出処理、画面戻り解消に伴う追加推奨リンクの算出処理、削除推奨画面の算出処理、画面削除に伴う追加推奨リンクの算出処理、削除推奨リンクの算出処理を完了した画面遷移評価部21は、上記の処理結果を反映させた画面遷移評価レポート画面を生成し、管理端末29に送信する(図4のS18)。
図20は、管理端末29のディスプレイに表示された「画面遷移評価レポート画面」を示している。
この画面遷移評価レポート中では、まず「1.優良画面遷移経路」として、「画面A→画面B→画面E→画面B→画面A→画面D→画面H」のルートが、現状において最も効率的にユーザをコンバージョン画面に案内できるものとして表示されている。これを検討することにより、管理者は自分たちが意図した通りにユーザがサイト内を移動しているか否かを確認することができる。
また、「2.追加推奨リンク」として、「(1)画面E→画面D」、「(2)画面E→画面H」の両リンクがリストアップされている。
また、「3.削除推奨画面」として、「画面F」が報酬総計値と共にリストアップされている。
さらに、「4.削除推奨リンク」として、「画面D→画面G」のリンクが報酬と共にリストアップされている。
これに対し管理者は、追加推奨リンクや削除推奨画面、削除推奨リンクを個別に検討し、追加や削除をしても問題ないと判断した場合には、追加推奨リンク項目、削除推奨画面項目、及び削除推奨リンク項目の各選択ボックスにチェックを入れ、実行ボタンをクリックして経路最適化処理をリクエストする。
これを受けた画面遷移評価部21は(図4のS19/Y)、画面定義記憶部22に格納された設定情報に対し、リンク追加、画面削除及びリンク削除に必要な修正処理を実行する(図4のS20)。
まず画面遷移評価部21は、画面Eから画面Dへのリンクを追加するために、以下のレコードを画面定義記憶部22に追加する。
画面ファイル名:画面E
ボタンID:リンクボタン3
表示名:画面Dへ
リンク先:画面D
つぎに画面遷移評価部21は、画面Eから画面Hへのリンクを追加するために、以下のレコードを画面定義記憶部22に追加する。
画面ファイル名:画面E
ボタンID:リンクボタン5
表示名:画面Hへ
リンク先:画面H
つぎに画面遷移評価部21は、画面Fの削除を実現するため、画面定義記憶部22内に格納された画面Fに係るリンクボタンのレコードNO.20〜NO.22を削除すると共に、画面Eから画面Fへのリンクを定義したレコードNO.18を削除する。
最後に画面遷移評価部21は、画面Dから画面Gへのリンクを削除するために、画面定義記憶部22に格納された画面Dから画面Gへのリンクを定義したレコードを削除すると共に、画面Hへのリンクを定義するレコードのボタンIDを繰り上げる。
つぎに画面ファイル修正部23が起動し、画面定義記憶部22内の設定情報に基づき、画面ファイル記憶部24内に格納された画面ファイルに対し必要な修正処理を実行する(図4のS21)。
まず、画面Eから画面Dへのリンクを定義するレコードが追加されていること、画面Eから画面Hへのリンクを定義するレコードが追加されていること、及び画面Eから画面Fへのリンクを定義したレコードNO.18が削除されていることを受けて、画面ファイル修正部23は画面ファイル記憶部24に格納された画面E用の画面ファイル(Htmlファイル)のコードに対し、必要な修正を施す。
この結果、図21(a)に示すように、従前は画面Eのメニュー項目に「画面Fへ」のリンクボタンが表示されていたところ、修正後は同図(b)に示すように、画面Eのメニュー項目から「画面Fへ」のリンクボタンが除去され、代わりに「画面Dへ」及び「画面Hへ」のリンクボタンが追加されることとなる。
また、画面Fに係る全レコード(NO.20〜NO.22)が画面定義記憶部22から削除されていることを受けて、画面ファイル修正部23は画面ファイル記憶部24に格納された画面F用の画面ファイルを削除する。この結果、画面F自体が画面遷移経路から削除される。
さらに、画面Dに係る画面Gへのリンクを定義したレコードが削除されていると共に、画面Hへのリンクを定義するレコードのボタンIDが書き換えられていることを受けて、画面ファイル修正部23は画面ファイル記憶部24に格納された画面D用の画面ファイルのコードに対し、必要な修正を施す。
この結果、図示は省略したが、画面Dのメニュー項目から「画面Gへ」のリンクボタンが除去される。
以上の画面遷移経路最適化処理の結果、図22に示すように、ユーザは画面Eから画面D及び画面Hにダイレクトで移行することが可能となり、またコンバージョンの阻害要因と推定された画面F及び「画面D→画面G」のリンクが削除されているため、コンバージョンの確率がより高まることが期待できる。
上記においては、画面遷移評価部21から一旦管理端末29に対して画面遷移評価レポート画面が送信され、管理端末29からリンク追加のリクエスト、画面削除のリクエスト、リンク削除のリクエストが送信された場合に限り、画面遷移評価部21及び画面ファイル修正部23による最適化処理が実行される例を示したが、この発明はこれに限定されるものではない。
すなわち、定期的に(例えば1日1回)、画面遷移情報抽出部18による画面遷移情報の生成処理(図4のS10)、画面遷移評価部21による画面遷移ノードの生成及び報酬の割当処理(同S12)、優良画面遷移経路の算出処理(同S13)、画面戻り解消に伴う追加推奨リンクの算出処理(同S14)、削除推奨画面の算出処理(同S15)、画面削除に伴う追加推奨リンクの算出処理(同S16)、削除推奨リンクの算出処理(同S17)が実行された後、管理端末29に画面遷移評価レポート画面を送信することなく、画面遷移評価部21による画面定義記憶部22内の設定情報に対する修正処理(同S20)及び画面ファイル修正部23による画面ファイル記憶部24内の画面ファイルに対する修正処理(同S21)が自動的に実行されるように、システム10を制御することもできる。
この場合、画面遷移評価部21から管理端末29に対しては、画面遷移最適化レポート画面が事後的に送信される。
ただし、削除推奨画面が「契約条項表示画面」や「年齢要件確認画面」のように、法律等によって表示義務が課せられている場合には、例え当該画面においてWebサイトから離脱するユーザが多く、コンバージョンの阻害要因となっているとしても、自動的に削除されることは好ましくない。
そこで、予め所定の記憶手段にこのような「削除不可画面」について設定しておき、画面削除のために画面定義記憶部22内のレコードに修正を施す際には、当該画面が「削除不可画面」に設定されていないことを画面遷移評価部21が確認するステップを設けることが望ましい。
上記においては、各画面遷移ノードの報酬を、コンバージョン画面への到達の有無と、遷移経路に含まれるノード数に基づいて算出する例を示したが、Webサイトの評価に際し、「コンバージョンの有無」よりも「サイトの操作性」に重きをおく場合には、「総ページ滞在時間」に基づいて各画面遷移ノードの報酬を導く方が相応しい。総ページ滞在時間が長いということは、一般的にWebサイトの操作性が悪いことを意味しており、逆に総ページ滞在時間が短くて済むということは、Webサイトの操作性に優れていることを意味しているからである。
図23(a)はその一例を示すものであり、「1, A, B, A, C, G, H, 34」のレコードが投入された場合に、画面遷移評価部21によって(A-B)、(B-A)、(A-C)、(C-G)、(G-H)、(H-H)のノードが生成され、それぞれのノードに報酬として具体的な数値が割り当てられている。
この報酬は、上記画面遷移情報の末尾の数値が示す総ページ滞在時間をノード数で除した値の逆数よりなり、画面遷移履歴の総滞在時間が34秒で所属ノード数が6の場合、数式5に従い以下のように算出される。
(数式5)報酬=1/(34/6)≒0.176
上記の総ページ滞在時間は、ユーザが画面Hを離脱した日時から画面Aに最初にアクセスした日時を減算することにより、画面遷移情報抽出部18により算出される。
ここで、図23(b)に示すように「0, A, B, E, F, 18」のレコードが投入されると、画面遷移評価部21によって(A-B)、(B-E)、(E-F)、(F-F)のノードが生成され、それぞれのノードに報酬として具体的な数値が割り当てられる。
すなわち、今度の総滞在時間は18秒であり、所属ノード数は4であるため、上記の数式5に従い以下のように報酬が算出される。
(数式5)報酬=1/(18/4)=0.222
このノード群は先頭の(A-B)ノードが前のノード群と重複することから、先のノード群に(B-E)、(E-F)、(F-F)のノードが接ぎ木される形となる。また、先頭の(A-B)ノードの報酬は、0.176+0.222=0.398に書き換えられる。
画面遷移評価部21は、このようにして全ての画面遷移情報について画面遷移ノードの生成処理、報酬の割当処理、各ノード群を先頭から比較し、重複するノード間における報酬を加算する処理、重複しないノード以降のノード群を他方のノード群に接ぎ木する処理を行った後、優良画面遷移経路の算出処理、画面戻り解消に伴う追加推奨リンクの算出処理、削除推奨画面の算出処理、画面削除に伴う追加推奨リンクの算出処理、削除推奨リンクの算出処理、画面遷移評価レポート画面の生成及び管理端末29への送信処理、画面定義記憶部22内の設定情報に対する修正処理を実行する。
また、画面ファイル修正部23は、画面定義記憶部22内の設定情報に対する修正を受けて、画面ファイル記憶部24内の画面ファイルに対する修正処理を実行する。
この総ページ滞在時間を反映させた報酬に基づいて優良画面遷移経路を推定したり、削除推奨画面を選定し、あるいは削除推奨リンクを選定する際には、上記とは異なる閾値(優良遷移閾値、画面削除閾値、リンク削除閾値)を設定することが望ましい。
各ノードの報酬の算出に際して、「ページビュー数」を反映させることもできる。
図24(a)はその一例を示すものであり、「1, A, B, A, C, G, H」のレコードが投入された場合に、画面遷移評価部21によって(A-B)、(B-A)、(A-C)、(C-G)、(G-H)、(H-H)のノードが生成され、それぞれのノードに報酬として当該ノード群に所属するノード数である「6」がそのまま割り当てられている。
図24(b)に示すように、ここで「0, A, B, E, F」のレコードが投入されると、画面遷移評価部21によって(A-B)、(B-E)、(E-F)、(F-F)のノードが生成され、それぞれのノードに報酬として当該ノード群に所属するノード数である「4」がそのまま割り当てられる。
このノード群は先頭の(A-B)ノードが前のノード群と重複することから、先のノード群に(B-E)、(E-F)、(F-F)のノードが接ぎ木される。また、先頭の(A-B)ノードの報酬は、6+4=10に書き換えられる。
画面遷移評価部21は、このようにして全ての画面遷移情報について画面遷移ノードの生成処理、報酬の割当処理、各ノード群を先頭から比較し、重複するノード間における報酬を加算する処理、重複しないノード以降のノード群を他方のノード群に接ぎ木する処理を行った後、優良画面遷移経路の算出処理、画面戻り解消に伴う追加推奨リンクの算出処理、削除推奨画面の算出処理、画面削除に伴う追加推奨リンクの算出処理、削除推奨リンクの算出処理、画面遷移評価レポート画面の生成及び管理端末29への送信処理、画面定義記憶部22内の設定情報に対する修正処理を実行する。
また、画面ファイル修正部23は、画面定義記憶部22内の設定情報に対する修正を受けて、画面ファイル記憶部24内の画面ファイルに対する修正処理を実行する。
このページビュー数を反映させた報酬に基づいて優良画面遷移経路を推定したり、削除推奨画面を選定し、あるいは削除推奨リンクを選定する際には、上記とは異なる閾値(優良遷移閾値、画面削除閾値、リンク削除閾値)を設定することが望ましい。
ページビュー数が多いということは、一般的にWebサイトの閲覧者への情報伝達量が多いことを意味しており、逆にページビュー数が少ないということは、情報伝達量が少ないことを意味している。したがって、当該Webサイトの情報伝達度を評価する場合には、ページビュー数に基づいて報酬を算出するこの方式が適している。
この発明に係る画面遷移最適化システムの全体構成を示すブロック図である。 画面定義記憶部に格納されたデータの一例を示す説明図である。 Webサイトにおける画面遷移の一例を示す模式図である。 このシステムにおける全体的な処理手順を示すフローチャートである。 画面遷移ノードの生成処理及び報酬の割当処理の手順を示すフローチャートである。 画面遷移ノードの一例を示す模式図である。 画面遷移ノードの一例を示す模式図である。 画面遷移ノードの一例を示す模式図である。 優良画面遷移経路の算出処理の手順を示すフローチャートである。 優良画面遷移経路の算出における画面遷移ノードの一例を示す模式図である。 画面戻り解消に伴う追加推奨リンクの算出処理の手順を示すフローチャートである。 画面戻り解消に伴う追加推奨リンクの算出処理の仕組みを示す模式図である。 画面戻り解消に伴う追加推奨リンクのWebサイトにおける位置付けを示す模式図である。 削除推奨画面の算出処理の手順を示すフローチャートである。 画面単位の報酬合計値を算出する方法を示す模式図である。 画面単位の報酬総計値に基づいて特定の画面を削除推奨画面に認定する例を示す模式図である。 画面削除に伴う追加推奨リンクの算出処理の仕組みを示す模式図である。 削除推奨リンクの算出処理の手順を示すフローチャートである。 特定の画面に対する特定の画面からのリンクを削除推奨リンクに認定する例を示す模式図である。 管理端末のディスプレイに表示された画面遷移評価レポート画面の一例を示す説明図である。 画面遷移経路最適化処理の結果、特定画面のリンク先画面が変更された様子を示す模式図である。 画面遷移経路最適化処理の結果、Webサイトにおける画面遷移経路が変更された様子を示す模式図である。 画面遷移情報の総ページ滞在時間に基づいて各画面遷移ノードの報酬を算出する例を示す模式図である。 画面遷移情報のページビュー数に基づいて各画面遷移ノードの報酬を算出する例を示す模式図である。
10 画面遷移最適化システム
12 画面送信部
14 アクセスログ取得部
16 アクセスログ記憶部
18 画面遷移情報抽出部
20 画面遷移情報記憶部
21 画面遷移評価部
22 画面定義記憶部
23 画面ファイル修正部
24 画面ファイル記憶部
26 クライアント端末
28 業務処理サーバ
29 管理端末
40 画面遷移ノード
42 画面遷移ノード
44 画面遷移ノード
α ノード群
β ノード群
γ ノード群
X ノード群
Y ノード群

Claims (8)

  1. Webサイトを構成する複数の画面ファイルを格納する画面ファイル記憶手段と、
    クライアント端末からのリクエストに応じて、上記画面ファイル記憶手段から対応の画面ファイルを取り出し、必要な加工処理を施してクライアント端末に送信する画面送信手段と、
    クライアント端末と画面送信手段との間におけるログデータを格納するアクセスログ記憶手段と、
    上記のログデータに基づいて、セッション単位で遷移した画面の順番を少なくとも備えた画面遷移情報を生成する手段と、
    この画面遷移情報に基づいて、遷移前と遷移後の画面の組合せからなる画面遷移ノードを生成するノード生成手段と、
    上記画面遷移情報に基づいて、セッション毎に当該Webサイトの目的達成に対する貢献度を示す報酬を算出し、各画面遷移ノードに割り当てる報酬算出手段と、
    セッション単位の画面遷移ノードを先頭から順に比較し、重複する画面遷移ノードが存在する場合には、重複ノードの報酬を合算して一つの画面遷移ノードに割り当てると共に、重複しない画面遷移ノードについては、重複しているノードの次の位置に接ぎ木する手段と、
    上記の各画面遷移ノード中で、所定の条件を満たす報酬を備えた複数の画面遷移ノードの組合せからなる、1または複数の優良画面遷移経路を認定する優良画面遷移経路認定手段と、
    上記の優良画面遷移経路中に、先行する画面に戻る遷移が存在するか否かを判定する手段と、
    この画面戻りが存在する場合に、画面間のリンク関係を定義した画面定義記憶手段を参照し、当該画面戻りに係る画面遷移を経路から除外した際に、残された画面間を繋ぐリンクが存在するか否かを判定する手段と、
    このリンクが存在しない場合には、両画面間を繋ぐリンクを追加推奨リンクと認定する手段と、
    この追加推奨リンクのリンク元画面に係る画面ファイルにリンク先画面へのリンク情報を追加する手段を備えたことを特徴とする画面遷移最適化システム。
  2. 上記優良画面遷移経路認定手段は、以下の(1)〜(11)の処理を実行することを特徴とする請求項1に記載の画面遷移最適化システム。
    (1)上記の各画面遷移ノード中で、最も報酬の高い画面遷移ノードを、基準ノードと認定する。
    (2)上記基準ノードの前に画面遷移ノードが存在する場合に、当該画面遷移ノードの報酬を基準ノードの報酬で除して、遷移評価値を算出する。
    (3)この遷移評価値と所定の優良遷移閾値と比較し、優良遷移閾値を上回る遷移評価値に係る画面遷移ノードを、優良画面遷移経路の一部を構成するものと認定する。
    (4)優良画面遷移経路の一部を構成するものと認定された画面遷移ノードの前に画面遷移ノードが存在する場合に、当該画面遷移ノードの報酬を基準ノードの報酬で除して遷移評価値を算出する。
    (5)この遷移評価値と上記の優良遷移閾値と比較し、優良遷移閾値を上回る遷移評価値に係る画面遷移ノードを、優良画面遷移経路の一部を構成するものと認定する。
    (6)上記(4)及び(5)の処理を、前の画面遷移ノードが存在しなくなるまで、もしくは前の画面遷移ノードの遷移評価値が上記の優良遷移閾値以下となるまで繰り返す。
    (7)上記基準ノードの次に1または複数の画面遷移ノードが存在する場合に、最も報酬の高い画面遷移ノードの報酬を基準ノードの報酬で除して、遷移評価値を算出する。
    (8)この遷移評価値と所定の優良遷移閾値と比較し、優良遷移閾値を上回る遷移評価値に係る画面遷移ノードを、優良画面遷移経路の一部を構成するものと認定する。
    (9)優良画面遷移経路の一部を構成するものと認定された画面遷移ノードの次に、1または複数の画面遷移ノードが存在する場合に、最も報酬の高い画面遷移ノードの報酬を基準ノードの報酬で除して、遷移評価値を算出する。
    (10)この遷移評価値と上記の優良遷移閾値と比較し、優良遷移閾値を上回る遷移評価値に係る画面遷移ノードを、優良画面遷移経路の一部を構成するものと認定する。
    (11)上記(9)及び(10)の処理を、次の画面遷移ノードが存在しなくなるまで、もしくは次の最も報酬の高い画面遷移ノードの遷移評価値が上記の優良遷移閾値以下となるまで繰り返す。
  3. Webサイトを構成する複数の画面ファイルを格納する画面ファイル記憶手段と、
    クライアント端末からのリクエストに応じて、上記画面ファイル記憶手段から対応の画面ファイルを取り出し、必要な加工処理を施してクライアント端末に送信する画面送信手段と、
    クライアント端末と画面送信手段との間におけるログデータを格納するアクセスログ記憶手段と、
    上記のログデータに基づいて、セッション単位で遷移した画面の順番を少なくとも備えた画面遷移情報を生成する手段と、
    この画面遷移情報に基づいて、遷移前と遷移後の画面の組合せからなる画面遷移ノードを生成するノード生成手段と、
    上記画面遷移情報に基づいて、セッション毎に当該Webサイトの目的達成に対する貢献度を示す報酬を算出し、各画面遷移ノードに割り当てる報酬算出手段と、
    セッション単位の画面遷移ノードを先頭から順に比較し、重複する画面遷移ノードが存在する場合には、重複ノードの報酬を合算して一つの画面遷移ノードに割り当てると共に、重複しない画面遷移ノードについては、重複しているノードの次の位置に接ぎ木する手段と、
    各画面遷移ノードに割り当てられた報酬を、各画面遷移ノードを構成する個々の画面毎に集計し、各画面単位の報酬総計値を算出する手段と、
    この画面単位の報酬総計値と所定の閾値を比較し、各画面の報酬総計値がこの閾値を下回っている場合には、当該画面を削除推奨画面と認定する手段と、
    上記画面ファイル記憶手段から対応の画面ファイルを削除する手段と、
    画面間のリンク関係を定義した画面定義記憶手段を参照し、この削除推奨画面へのリンク元画面を特定する手段と、
    このリンク元画面に係る画面ファイルから、当該削除推奨画面へのリンク情報を削除する手段と、
    を備えたことを特徴とする画面遷移最適化システム。
  4. 上記画面定義記憶手段を参照し、上記削除推奨画面にリンク先画面が存在するか否かを判定する手段と、
    削除推奨画面にリンク先画面が存在する場合に、上記画面定義記憶手段を参照し、当該削除推奨画面のリンク元画面を特定する手段と、
    上記画面定義記憶手段を参照し、当該リンク元画面とリンク先画面間を繋ぐリンクが存在するか否かを判定する手段と、
    このリンクが存在しない場合には、これを追加推奨リンクと認定する手段と、
    この追加推奨リンクのリンク元画面に係る画面ファイルにリンク先画面へのリンク情報を追加する手段を備えたことを特徴とする請求項3に記載の画面遷移最適化システム。
  5. Webサイトを構成する複数の画面ファイルを格納する画面ファイル記憶手段と、
    クライアント端末からのリクエストに応じて、上記画面ファイル記憶手段から対応の画面ファイルを取り出し、必要な加工処理を施してクライアント端末に送信する画面送信手段と、
    クライアント端末と画面送信手段との間におけるログデータを格納するアクセスログ記憶手段と、
    上記のログデータに基づいて、セッション単位で遷移した画面の順番を少なくとも備えた画面遷移情報を生成する手段と、
    この画面遷移情報に基づいて、遷移前と遷移後の画面の組合せからなる画面遷移ノードを生成するノード生成手段と、
    上記画面遷移情報に基づいて、セッション毎に当該Webサイトの目的達成に対する貢献度を示す報酬を算出し、各画面遷移ノードに割り当てる報酬算出手段と、
    セッション単位の画面遷移ノードを先頭から順に比較し、重複する画面遷移ノードが存在する場合には、重複ノードの報酬を合算して一つの画面遷移ノードに割り当てると共に、重複しない画面遷移ノードについては、重複しているノードの次の位置に接ぎ木する手段と、
    各画面遷移ノードに割り当てられた報酬と所定の閾値を比較し、各画面遷移ノードの報酬がこの閾値を下回っている場合には、当該画面遷移ノードに対応したリンクを削除推奨リンクと認定する手段と、
    このリンクのリンク元画面に係る画面ファイルからリンク先画面へのリンク情報を削除する手段を備えたことを特徴とする画面遷移最適化システム。
  6. 上記画面遷移情報には、予め設定されたコンバージョン画面への到達の有無を示すデータが含まれており、
    上記報酬算出手段は、当該画面遷移情報がコンバージョン画面への到達を示すデータを含む場合には、正の数値からなる一定の基準値を構成ノード数で除することにより、各画面遷移ノード当たりの報酬を算出し、当該画面遷移情報がコンバージョン画面への到達を示すデータを含まない場合には、負の数値からなる一定の基準値を構成ノード数で除することにより、各画面遷移ノード当たりの報酬を算出し、各画面遷移ノードに割り当てることを特徴とする請求項1〜5の何れかに記載の画面遷移最適化システム。
  7. 上記画面遷移情報には、当該セッション全体の滞在時間が含まれており、
    上記報酬算出手段は、このセッション毎の滞在時間の長短に応じた報酬を算出し、各画面遷移ノードに割り当てることを特徴とする請求項1〜5の何れかに記載の画面遷移最適化システム。
  8. 上記報酬算出手段は、当該セッションに含まれるノード数に対応した報酬を算出し、各画面遷移ノードに割り当てることを特徴とする請求項1〜5の何れかに記載の画面遷移最適化システム。
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