JP5496710B2 - ウェーハの位置決め方法およびその装置 - Google Patents

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Description

この発明は、ウェーハの位置決め方法および装置に関し、さらに詳細には、シリコン、水晶、サファイア等の各種ウェーハを研削盤や検査機等の各種装置に投入する際に好適に採用されるウェーハの位置決め技術に関する。
シリコン、水晶、サファイア等のウェーハは、単結晶が0.5mm〜1mm程度にスライスされてなるものであり、その外径寸法も、SEMI(Semiconductor Equipment and Materials International)等の業界団体により、50mm〜300mm程度の範囲で標準化されており、現在、2、3、4、6、8、12インチ等の外径寸法のウェーハがある。
また、ウェーハは単結晶であることから、その結晶構造が最終製品である半導体素子の動作に影響するため、半導体素子の動作に最適な結晶方位となるように、ウェーハの外周縁部には、その結晶方位が後の工程で分かるようにするための目印として、所定の位置にオリフラ(オリエンテーションフラット(OF))またはノッチと言われる切欠きが設けられている。さらに、ウェーハは、通常、鏡面研磨されている側の面が表面であることから、表、裏面の区別が簡単であるが、表、裏両面の仕上げ加工が同じ場合には、表、裏面の区別がつかないので、上記オリフラから所定角度の位置に表、裏面判別用のサブオリフラが設けられている。
したがって、このような構成のウェーハを、さらなる加工を行う研削盤等の加工装置や検査を行う検査機等の各種装置に投入する場合には、上記オリフラを基準として、ウェーハの位置決めを行なう必要がある。
このウェーハの位置決めを行なう技術として、例えば、特許文献1〜3に開示されるように、種々の位置決め技術が開発され提案されている。
これら従来の位置決め技術はいずれも、ウェーハを回転させながら、光学式センサによりウェハの切欠きであるオリフラを検出して位置決めするものであるが、オリフラの検出精度が低かったり、装置構成が複雑であったり、あるいは汎用性に欠けるなど、さらなる改良の余地を残していた。
特開平5−251546号公報 特開平9−213771号公報 特開2003−289097号公報
本発明は、かかる従来の問題点に鑑みてなされたものであって、その目的とするところは、シリコン、水晶、サファイア等の各種ウェーハについて、研削盤や検査機等の各種装置に投入する際に、単一のラインセンサを用いて、ウェーハの外周縁部に設けられたオリフラやノッチ等の位置決め基準部を検出して、高い検出精度をもって位置決めすることができる汎用性の高いウェーハの位置決め方法を提供することにある。
本発明のもう一つの目的は、上記位置決め方法を好適に実施することができる構造簡単なウェーハの位置決め装置を提供することにある。
上記目的を達成するため、本発明のウェーハの位置決め方法は、円板状のウェーハの外周縁部に設けられたオリフラやノッチ等の位置決め基準部を光学的に検出して、この位置決め基準部を基準としてウェーハの位置決めを行う方法であって、ウェーハのセンタリング後、このウェーハを高速で1回転させながら、単一のラインセンサにより上記ウェーハの外周縁部を光学的に測定し、上記ラインセンサの遮光幅の最小値が出た上記ウェーハの回転角度位置座標を上記位置決め基準部の仮位置として記憶した後、その記憶した仮位置を基準として上記ウェーハを低速で回転させながら測定して、上記位置決め基準部の正確な位置を検出することを特徴とする。
ここに、「高速」および「低速」とは、速度の異なる2つの回転速度における相対的な回転速度の高低を示す意味で使用される用語であり、比較する2つの回転速度について、相対的に高い回転速度の方を高速といい、相対的に低い回転速度の方を低速という(以下、明細書および特許請求の範囲において同様とする。)。
好適な実施態様として、以下の構成が採用される。
(1)上記ウェーハの位置決め方法は、以下の工程を供えてなる。
(i)上記ウェーハのセンタリングを行うセンタリング工程
(ii)上記ウェーハを高速で1回転させながら、上記ラインセンサにより上記ウェーハの外周縁部を光学的に測定するとともに、上記ラインセンサの遮光幅の最小値が出た上記ウェーハの回転角度位置座標を上記位置決め基準部の仮位置として記憶する仮位置検出工程、および
(iii)上記仮位置検出工程で記憶した上記仮位置を基準として、上記ウェーハを低速で回転させながら、上記ラインセンサにより上記ウェーハの外周縁部を光学的に測定して、上記位置決め基準部の正確な位置を検出する位置確定工程
(2)上記仮位置検出工程において、上記ラインセンサの遮光幅の最大値を上記ウェーハの最外周の値として記憶する。
(3)上記位置確定工程は、上記ウェーハを、上記仮位置の手前の検出準備位置まで高速で回転させた後、低速で回転させながら、上記ラインセンサにより上記ウェーハの外周縁部を光学的に測定し、上記ラインセンサの遮光幅変化量が閾値を超えた2つの上記ウェーハの回転角度位置座標を上記位置決め基準部の両端位置として検出し、これら両端位置の中央回転角度位置座標から上記位置決め基準部の正確な位置を演算し検出するようにした。
(4)上記ウェーハを上記検出準備位置から低速で回転させて、上記ラインセンサにより上記位置決め基準部の一端位置を検出した後、上記位置決め基準部の他端位置を通過した第2の検出準備位置まで高速で回転させ、この第2の検出準備位置から低速で逆方向へ回転させて、上記ラインセンサにより上記位置決め基準部の他端位置を検出するようにする。
(5)上記ウェーハの位置決め基準部の正確な位置を確定した後、上記ウェーハを1回転させながら、上記ラインセンサにより上記ウェーハの外周縁部を光学的に測定し、上記位置決め基準部を外れた複数の位置における上記ラインセンサの遮光幅を比較演算して、その最大差を算出し、この最大差をセンタリング判定閾値と比較することによりセンタリング異常の有無を判定する。
(6)上記ウェーハの位置決め基準部の正確な位置を確定した後、上記ウェーハを1回転させながら、上記ラインセンサにより上記ウェーハの外周縁部を光学的に測定し、上記ラインセンサの遮光幅を外周部判定閾値と比較することにより外周の欠けの有無を判定する。
(7)外周縁部にサブオリフラ等の補助位置決め基準部が設けられたウェーハについて、このウェーハを、上記ウェーハの位置決め基準部の正確な位置から上記補助位置決め基準部の手前位置まで回転して、その手前位置の上記ラインセンサの遮光幅を記憶するとともに、上記ウェーハをさらに上記補助位置決め基準部の通過位置まで回転して、その通過位置の上記ラインセンサの遮光幅を記憶し、この後、上記ウェーハを上記補助位置決め基準部の中央位置まで逆方向へ回転して、その中央位置の上記ラインセンサの遮光幅を記憶し、この中央位置の上記遮光幅と、上記手前位置および通過位置の上記遮光幅の大きい方の遮光幅とを比較演算して、その差を表裏判定閾値と比較することによりウェーハの表裏を判定する。
また、本発明のウェーハの位置決め装置は、上記位置決め方法を好適に実施する装置であって、上記ウェーハを水平状態で載置保持するウェーハ保持部を有して、上記ウェーハを水平回転させるウェーハ回転手段と、このウェーハ回転手段に載置保持される上記ウェーハのセンタリングを行うセンタリング手段と、上記ウェーハ回転手段に載置保持される上記ウェーハの外周縁部を光学的に測定する単一のラインセンサ手段と、上記ウェーハ回転手段、センタリング手段およびラインセンサ手段を相互に連動して制御する制御手段とを備えてなり、この制御手段は、上述した位置決め方法を実行するように上記ウェーハ回転手段、センタリング手段およびラインセンサ手段を制御するように構成されていることを特徴とする。
好適な実施態様として、以下の構成が採用される。
(1)上記ウェーハ回転手段は、垂直軸線まわりに回転駆動される回転主軸手段と、この回転主軸手段の上端部に設けられ、上記ウェーハを水平状態で吸引保持するバキュームチャック手段とを備えてなり、上記バキュームチャック手段のバキュームチャックは、上記ウェーハを水平状態で載置保持する上記ウェーハ保持部としての機能を兼備する。
(2)上記センタリング手段は、上記ウェーハ回転手段のウェーハ保持部を挟んで対向配置された一対のセンタリング部材を備え、これら一対のセンタリング部材の一方が、センタリングの基準位置を規定する基準側センタリング部材を構成するとともに、他方がこの基準センタリング部材に対して上記ウェーハを移動させて位置決めする可動側センタリング部材を構成する。
(3)上記ラインセンサ手段は、ラインセンサが上記ウェーハ回転手段のウェーハ保持部に対して測定位置と待機位置との間で移動可能に設けられてなり、上記ラインセンサが上記測定位置にある状態において、その直線状センサ部が上記ウェーハの径方向に一致するように構成されている。
(4)上記ラインセンサ手段の測定結果から、予め設定されたセンタリング判定閾値に基づいて上記ウェーハのセンタリング異常の有無を判定するセンタリング状態判定手段を備える。
(5)上記ラインセンサ手段の測定結果から、予め設定された外周部判定閾値に基づいて上記ウェーハの外周の欠けの有無を判定する外周部判定手段を備える。
(6)上記ラインセンサ手段の測定結果から、予め設定された表裏判定閾値に基づいて上記ウェーハの表裏を判定する表裏判定手段を備える。
本発明のウェーハの位置決め方法は、円板状のウェーハの外周縁部に設けられたオリフラやノッチ等の位置決め基準部を光学的に検出して、この位置決め基準部を基準としてウェーハの位置決めを行う方法であって、ウェーハのセンタリング後、このウェーハを高速で1回転させながら、単一のラインセンサにより上記ウェーハの外周縁部を光学的に測定し、上記ラインセンサの遮光幅の最小値が出た上記ウェーハの回転角度位置座標を上記位置決め基準部の仮位置として記憶した後、その記憶した仮位置を基準として上記ウェーハを低速で回転させながら測定して、上記位置決め基準部の正確な位置を検出するように構成したから、シリコン、水晶、サファイア等の各種ウェーハについて、研削盤や検査機等の各種装置に投入する際に、単一のラインセンサを用いて、ウェーハの外周縁部に設けられたオリフラやノッチ等の位置決め基準部を検出して、高い検出精度をもって位置決めすることができる汎用性の高いウェーハの位置決め方法を提供することができる。
本発明の一実施形態であるウェーハの位置決め装置を示し、図1(a)は同ウェーハの位置決め装置の主要部の概略構成を示す斜視図、図1(b)は図1(a)における一点鎖線円内部分をB方向に見た拡大図である。 同位置決め装置の概略構成を示すブロック図である。 図3(a)〜(d)は同位置決め装置のセンタリング部によるセンタリング工程を説明するため平面図である。 図4(a)〜(d)は同位置決め装置によるウェーハの位置決め工程を説明するため模式図である。 同位置決め装置の位置決め対象となるウェーハの形状寸法について説明するための正面図である。 同位置決め装置の位置決め対象となるウェーハの外周縁部の測定結果を示し、図6(a)は同ウェーハの外周縁部のオリフラとサブオリフラとの関係を示す測定線図、図6(b)は図6(a)における一点鎖線円内部分を拡大して示す測定線図である。 同位置決め装置の位置決め対象となるウェーハを示し、図7(a)は位置決め部としてウェーハの外周縁部にオリフラが設けられたウェーハを示す正面図、図7(b)は同ウェーハのオリフラを拡大して示す正面図、図7(c)は同オリフラに代えてノッチが位置決め基準部として設けられなるウェーハを示す図7(b)に対応する拡大正面図である。 同位置決め装置のセンタリングの改変例を示す平面図である。
以下、本発明の実施形態を図面に基づいて詳細に説明する。なお、図面全体にわたって同一の符号は同一の構成部材または要素を示している。
本発明に係るウェーハの位置決め装置が図1〜図7に示されており、この位置決め装置は、具体的には、研削盤や検査機等の投入部近傍に設けられて、図7(a)および(b)に示すような円板状のウェーハWの位置決めを行うための装置であって、対象となる上記ウェーハWは、その外周縁部にオリフラO(大きなDカット)が位置決め基準部として設けられてなるとともに、表、裏面Wa、Wbを判別するためのサブオリフラSO(小さなDカット)が上記オリフラOから所定角度(図示の場合は90°)の位置に設けられているものである。
上記位置決め装置は、具体的には、図1および図2に示すように、ウェーハ回転部(ウェーハ回転手段)1、センタリング部(センタリング手段)2、ラインセンサ部(ラインセンサ手段)3、位置決め確定部(位置決め確定手段)4、センタリング状態判定部(センタリング状態判定手段)5、外周部判定部(外周部判定手段)6、表裏判定部(表裏判定手段)7および装置制御部(制御手段)8を主要部として備えてなる。
ウェーハ回転部1は、ウェーハWを水平状態で載置保持して水平回転させるもので、回転主軸部(回転主軸手段)10およびバキュームチャック部(バキュームチャック手段)11を主要部として構成されている。
回転主軸部10は、回転主軸15が垂直軸線まわりに回転可能に軸支されるとともに、回転駆動源16により、所定の回転速度をもって正逆回転駆動される構成とされている。具体的には、回転主軸15は、図示しない動力伝動ベルトや歯車機構等の動力伝達手段を介して、あるいはこれら動力伝達手段を介さず直接的に、回転駆動源である駆動モータ16に駆動連結されている。図示の実施形態においては、回転主軸15が直接的に駆動モータ16に駆動連結されるダイレクトドライブ機構の形態とされている。この駆動モータ16としてはサーボモータが使用され、装置制御部8のウェーハ回転制御部100に電気的に接続されている(図2参照)。
バキュームチャック部11は、ウェーハWを上記回転主軸部10に水平状態で吸引保持するもので、回転円盤の形態とされたチャック本体20が上記回転主軸15の上端部15aに水平状態で一体的に設けられて、このチャック本体20上にウェーハWを吸引保持する構成とされている。具体的には、チャック本体20の上面20aは、水平な平坦面とされて、ウェーハWを水平状態で載置保持するウェーハ保持部としての機能を兼備する吸着面とされている。この上面20aには、図示しない複数の吸引用の吸気口(図示省略)が開口されるとともに、この吸気口が図示しないエア配管を介して真空ポンプ等からなる負圧源21に連通可能とされている。
また、チャック本体20は、後述するウェーハWのセンタリング時の摺動および吸引保持時の吸着によりウェーハWを損傷しない材質から形成され、また、上記回転主軸15の上端部15aに取り外し交換可能な取付け構造とされて、ウェーハWの外径寸法に応じてチャック本体20が交換可能とされている。図示の実施形態のチャック本体20は、2〜3インチのウェーハ用のものと、4〜8インチのウェーハ用のもの2種類が用意されていて、現在製造されているほとんどのウェーハに対応可能とされているほか、さらに大型のウェーハに対しても、目的に応じて対応可能とされている。負圧源21を構成する真空ポンプおよび切換弁等の駆動部は、上記駆動モータ16と同様に、装置制御部8のウェーハ回転制御部100に電気的に接続されている(図2参照)。
そして、ウェーハWは、負圧源21の負圧駆動によるチャック本体20の吸引作用により、チャック本体20の上面20a上に水平状態で吸引保持されるとともに、駆動モータ16の回転駆動による回転主軸15の回転動作により、後述する所定の回転速度(高速または低速)をもって正転方向Xまたは逆転方向Yへ回転制御される。なお、図示の実施形態における回転方向は、後述する位置決め工程の説明上の便宜から、装置上方から下に見て、反時計方向を正転方向Xとするとともに、時計方向を逆転方向Yとしているが、これに限定されるものではない。
センタリング部2は、ウェーハ回転部1に載置保持されるウェーハWのセンタリングを行うもので、一対のセンタリング部材30、31および進退駆動源32を主要部として構成されている。
一対のセンタリング部材30、31は、上記ウェーハ回転部1のウェーハ保持部である上記チャック本体20を挟んで対向配置されてなり、それぞれ上記チャック本体20方向(矢符方向)へ進退可能な構成とされている。
一方のセンタリング部材30は、センタリングの基準位置を規定する基準側センタリング部材を構成し、基台35上に、複数(図示の場合は4つ)の支持部材36、36、…が設けられてなる。具体的には、各支持部材36は円筒形状の支持ローラの形態とされ、取付部材37に起立状にかつ自由回転可能に軸支されるとともに、この取付部材37が上記基台35に固定的に取付け支持されてなる。また、支持ローラ36は、後述するウェーハWのセンタリング時のウェーハWの外周縁部Weに対する当接係止によりウェーハWを損傷しない弾性を有する材質から形成されている。
そして、上記基台35上のすべての支持ローラ36、36、…が対象となるウェーハWの外周縁部Weを同時に当接支持する配置構成とされている。なお、図示の実施形態の基準側センタリング部材30においては、対象となるウェーハWの各種サイズ(外径寸法)にそれぞれ対応した配置構成の支持ローラ36、36、…を備えた複数種類の基台35、35、…が用意されている。
このような構成とされることにより、図示の実施形態のセンタリング部材30においては、対象となるウェーハWの型番が交換変更される場合に、これら複数種類の基台35、35、…のうちから、対象となるウェーハWのサイズに対応した専用のものが選択され交換使用されることで、現在製造されているほとんどの型番(外径寸法)のウェーハWに対応可能とされている。
基準側センタリング部材30は、図3(b)および(c)に示される前進位置と、図3(a)および(d)に示される後退位置との間で移動可能とされ(図1の矢符方向)、上記前進位置(図3(b)および(c)の位置)においてセンタリングの基準位置を規定する。
他方のセンタリング部材31は、上記基準センタリング部材30に対してウェーハWを移動させる可動側センタリング部材を構成し、基台38上に、1つの支持部材39が設けられてなる。具体的には、この支持部材39は、上記基準センタリング部材32の支持部材36と同様な弾性を有しかつ円筒形状の支持ローラの形態とされ、基台38上に起立状にかつ自由回転可能に軸支されている。
可動側センタリング部材31は、図3(c)に示される前進位置と、図3(a)、(b)および(d)に示される後退位置との間で移動可能とされ(図1の矢符方向)、上記前進位置(図3(c)の位置)においてセンタリングを完了する。
また、これら基準側および可動側センタリング部材30、31は、進退駆動源32にそれぞれ駆動連結されている。進退駆動源32は、基準側および可動側センタリング部材30、31を上記前進位置と後退位置との間でそれぞれ進退動作させるもので、具体的には図示しないが、進退シリンダ装置または送りねじ機構と駆動モータからなる進退駆動装置等が好適に採用され、図示の実施形態においては進退シリンダ装置が使用されている。基準側および可動側センタリング部材30、31にそれぞれ駆動連結される進退シリンダ装置は、装置制御部8のセンタリング制御部101に電気的に接続されている(図2参照)。
次に、上記センタリング部2によるウェーハWのセンタリング工程について、図3を参照して、説明すると、以下のとおりである。
ウェーハWのセンタリング工程:
(1)手作業によりまたは自動供給装置により、ウェーハWを、ウェーハ回転部1におけるバキュームチャック部11のチャック本体20上に置く(図3(a)参照)。
(2)センタリング部2の基準側センタリング部材30が基準位置まで前進して停止する(図3(b)参照)。
(3)センタリング部2の可動側センタリング部材31が前進しながら、支持ローラ39によりウェーハWを上記基準位置にある基準側センタリング部材30に向けて押し込み(図3(c)参照)。そして、両センタリング部材30、31の支持ローラ36、36、…および39によりウェーハWの外周縁部Weを両側から挟み込んだところで、可動側センタリング部材31が停止し、これによりウェーハWの中心Gがウェーハ回転部1の中心つまり回転主軸15の中心(=チャック本体20の中心)Pに一致し、ウェーハWのセンタリング(芯出し)が完了する。
なお、上記基準側センタリング部材30の上記前進位置(図3(b)および(c)の位置)は、センタリングの基準位置を規定することから、予め定められた固定的な定位置に設定されている。
一方、上記可動側センタリング部材31の停止位置は、予め設定された可動側センタリング部材31の前進位置、またはセンタリング部材31の支持ローラ39のウェーハWの外周縁部Weに対する当接係止時の圧力をセンサにより検知するなどして行い、これによりウェーハWの破損等が防止される構成とされている。この破損等防止手段としては、このほか、上記進退シリンダ装置のピストンロッド先端に弾発手段(弾発バネ)が設けられて、上記可動側センタリング部材31によりウェーハWを弾発的に押し込む緩衝構成(図示省略)も好適に採用される。図示の実施形態においては、装置構成の簡略化のため、この緩衝構成が採用されている。
(4)ウェーハWのセンタリングが完了したら、バキュームチャック部(バキュームチャック手段)11の負圧源21が負圧駆動して、ウェーハWは、チャック本体20の吸引作用により、チャック本体20の上面20a上に吸着固定されて、水平状態に保持される。
(5)センタリング部2の両センタリング部材30、31が移動当初の待機位置まで後退して停止する(図3(d)参照)。
ラインセンサ部3は、上記ウェーハ回転部1に載置保持される上記ウェーハWの外周縁部を光学的に測定するもので、単一のラインセンサ40および進退駆動源41を主要部として構成されている。
ラインセンサ40は、対象物であるウェーハWの外周縁部Weを光学的に測定するもので、図示の実施形態においては、投光部40aと受光部40bが上記ウェーハWを挟んで対向配置された透過型のセンサが使用されている。
上記ラインセンサ40は、上記ウェーハ回転部1のウェーハ保持部20に対して測定位置(図1に示される位置)と待機位置(図1に示される位置の手前方向位置)との間で矢符方向へ移動可能に設けられている。
また、ラインセンサ40が上記測定位置にある状態において、その直線状センサ部つまり上記受光部40bの受光部位45bが、図1(b)に示すように、上記ウェーハWの径方向に一致するように構成されている。これにより、上記投光部40aの投光部位45aからの投光は、ウェーハWの外周縁部Weにより遮られて上記受光部40bの受光部位45bに受光される結果、この受光部位45bにおける遮光幅BW(図1(b)参照)からウェーハWの外周縁(エッジ)位置が測定検出され、その測定結果は、装置制御部8の処理部103に送られる(図2参照)。
本実施形態においては、ラインセンサ部3の受光部位45bにおける遮光幅BWは、ウェーハWの外周縁(エッジ)位置の光の回折が読み取られて遮光幅相当の長さを検出する構成とされているから、ウェーハWが透明であると不透明であるとを問わず、後述する位置決めが可能である。
なお、本実施形態のように、ラインセンサ40の受光部40bが測定対象であるウェーハWの上側下向きに配置されることにより、機外からの照明光(工場の灯り)や機内からの照明光(機内蛍光灯)のような他の光の影響が最小限に抑えられる。
ラインセンサ40(40a、40b)は、支持本体46に取付け支持されるとともに、この支持本体46が進退駆動源41に駆動連結されている。進退駆動源41は、ラインセンサ40を上記測定位置と待機位置との間で進退動作させるもので、具体的には図示しないが、進退シリンダ装置または送りねじ機構と駆動モータからなる進退駆動装置等が好適に採用され、図示の実施形態においては進退シリンダ装置が使用されている。この進退シリンダ装置は、装置制御部8のラインセンサ制御部102に電気的に接続されている(図2参照)。
位置決め確定部4は、ラインセンサ部3の測定結果から、ウェーハWの位置決め基準部であるオリフラOの位置を確定するもので、上述したウェーハ回転部1、ラインセンサ部3、および装置制御部8の一部を構成する上記処理部103の位置決め演算部110を主要部として構成されている。
上記位置決め演算部110は、演算回路110aが上記ラインセンサ部3の測定結果を、記憶回路110bに記憶されている位置決め判定閾値αと比較演算して、ウェーハWのオリフラOの位置(回転角度位置座標)を確定するように構成され、具体的には、以下のオリフラ位置確定工程に従って確定する(図4(a)および(b)参照)。
この場合、位置決め判定閾値αは、サブオリフラSOのDカット幅Hs(図5参照)とセンタリング誤差との加算値として設定され(ただし、オリフラOのDカット幅Ho(図5参照)を超えない値)、図示の実施形態においては、α=0.2mm(サブオリフラSOのDカット幅Hsの最大値)+0.6mm(センタリング誤差)=0.8mmに設定されている。
オリフラ位置確定工程:
A.準備(仮位置検出工程):(図4(a)参照)
ウェーハ回転部1にセンタリングされて水平状態に保持されたウェーハWを、ウェーハ回転部1により正転方向Xへ高速で360°回転(1回転)させながら、ラインセンサ40によりウェーハWの外周縁部We(エッジ位置)を測定し(図4(a)における矢符方向(参照符号なし)は測定方向を示し、ウェーハWの正転方向Xと逆方向である。)、ラインセンサ40の最大遮光幅BWmaxが出た回転角度位置座標と、最小遮光幅BWminが出た回転角度位置座標を、上記位置決め演算部110の記憶回路110bに記憶する。
この場合、最大遮光幅BWmaxはウェーハWの最外周の値で、位置決め判定閾値αの基準にする。これは、オリフラOの位置を測定検出する際に、ウェーハWの外径寸法誤差等が影響するのを避けるためである。つまり、遮光幅BWの絶対値で判定しようとした場合、測定値はある範囲に収まっていなければならないことから、ラインセンサ40とウェーハWの位置関係を厳密に調整するか、あるいは設定値である上記位置決め判定閾値αを変更する必要があるが、本実施形態のように、上記絶対値で判定せず、ウェーハWの外周縁部Weの最大測定値を基準として、この基準値との差のみで判定することにより、ラインセンサ40とウェーハWの位置関係がそれほど厳密でない状態でも問題なく判定できる。
また、最小遮光幅BWminが出た時のウェーハWの回転角度位置座標は、おおよそのオリフラOの位置(仮位置)として記憶する。これは後の測定時間短縮のためである。
B.オリフラ位置の確定(位置確定工程):(図4(b)参照)
A.準備(仮位置検出工程)で記憶したオリフラOの仮位置(回転角度位置座標)を基準として、ウェーハWを正転方向Xへ低速で回転させながら、ラインセンサ40によりウェーハWの外周縁部Weを光学的に測定して、上記オリフラOの正確な位置を検出する。
具体的には、ウェーハWを、上記オリフラOの仮位置の手前の角度θ1の第1の検出準備位置まで正転方向Xへ高速で回転させた後、低速で回転させながら、ラインセンサ40によりウェーハWの外周縁部Weを光学的に測定し、ラインセンサ40の遮光幅変化量が位置決め判定閾値αを超えたウェーハWの2つの回転位置座標を上記オリフラOの両端位置として検出し、これら両端位置の中央回転位置座標からオリフラOの正確な位置を演算し検出する。
図示の実施形態においては、以下の手順で正確なオリフラOの位置が検出される。
(1)ウェーハWの早送り(オリフラOの一端の検出準備):
ウェーハWを、上記オリフラOの仮位置の手前θ1°(図示の実施形態の場合は約30°)の第1の検出準備位置まで正転方向Xへ高速で回転(早送り)させる。
(2)オリフラOの一端の検出:
ウェーハWを、上記第1の検出準備位置からラインセンサ40の遮光幅BWの変化量が位置決め判定閾値αを超えるところまで正転方向Xへ低速で回転し、この位置決め判定閾値αを超えた時点のウェーハWの回転位置座標を上記オリフラOの一端位置として検出し記憶する(図4(b)における(i)→(ii)の動作)。
(3)ウェーハWの早送り(オリフラOの反対側端(他端)の検出準備):
ウェーハWを、(2)で検出したオリフラOの一端位置からθ2°(図示の実施形態の場合は約45°)の第2の検出準備位置まで正転方向Xへ高速で回転(早送り)させる(図4(b)における(ii)→(iii)の動作)。
(4)オリフラOの他端の検出:
ウェーハWを、上記第2の検出準備位置からラインセンサ40の遮光幅BWの変化量が位置決め判定閾値αを超えるところまで逆転方向Yへ低速で回転し、この閾値を超えた時点のウェーハWの回転位置座標を上記オリフラOの他端位置として検出し記憶する(図4(b)における(iii)→(iv)の動作)。
(5)オリフラOの位置の確定:
上記オリフラOの両端位置の中央の回転角度位置座標を演算し、そこをオリフラOの正確な位置と確定する(図4(b)における(v)の動作)。
センタリング状態判定部5は、ラインセンサ部3の測定結果から、予め設定されたセンタリング判定閾値βに基づいて上記ウェーハWのセンタリング異常の有無を判定するもので、上述したウェーハ回転部1、ラインセンサ部3、および装置制御部の一部を構成する上記処理部103のセンタリング状態演算部111を主要部として構成されている。
上記センタリング状態演算部111は、演算回路111aが上記ラインセンサ部3の測定結果を、記憶回路111bに記憶されているセンタリング判定閾値βと比較演算して、ウェーハWのセンタリング異常の有無を判定するように構成され、具体的には、以下のセンタリング状態確認工程に従って判定する(図4(c)参照)。
センタリング状態確認工程:
上述のウェーハWのオリフラOの正確な位置を確定した後、ウェーハWを正転方向Xへ高速で360°1回転させながら、ラインセンサ40によりウェーハWの外周縁部Weを光学的に測定し(図4(c)における矢符方向(参照符号なし)は測定方向を示し、ウェーハWの正転方向Xと逆方向である。)、オリフラOを外れた複数の位置(図示の実施形態においては(i)〜(iv)の4箇所)におけるラインセンサ40の遮光幅BWを比較演算して、その最大差を算出し、この最大差を上記センタリング判定閾値βと比較して、上記最大差がセンタリング判定閾値βより大きければ、センタリング異常と判定する。
外周部判定部6は、ラインセンサ部3の測定結果から、予め設定された位置決め判定閾値(外周部判定閾値)αに基づいてウェーハWの外周の欠けの有無を判定するもので、上述したウェーハ回転部1、ラインセンサ部3、および装置制御部の一部を構成する上記処理部103の外周部演算部112を主要部として構成されている。
上記外周部演算部112は、演算回路112aが上記ラインセンサ部3の測定結果を、記憶回路112bに記憶されている上記位置決め判定閾値αと比較演算して、ウェーハWの外周の欠けの有無を判定するように構成され、具体的には、以下のウェーハ外周状態確認工程に従って判定する(図4(c)参照)。このウェーハ外周状態確認工程は、上記センタリング状態確認工程と同時に行なわれる。
ウェーハ外周状態確認工程:
上述のウェーハWのオリフラOの正確な位置を確定した後、ウェーハWを正転方向Xへ高速で360°1回転させながら、ラインセンサ40によりウェーハWの外周縁部Weを光学的に測定し、ラインセンサ40の遮光幅BWが上記位置決め判定閾値αを超える箇所が1箇所以上あれば、外周カケ有りと判定する。
表裏判定部7は、ラインセンサ部3の測定結果から、予め設定された表裏判定閾値γに基づいてウェーハWの表裏を判定するもので、上述したウェーハ回転部1、ラインセンサ部3、および装置制御部の一部を構成する上記処理部103の表裏演算部113を主要部として構成されている。
上記表裏演算部113は、演算回路113aが上記ラインセンサ部3の測定結果を、記憶回路113bに記憶されている上記表裏判定閾値γと比較演算して、ウェーハWの表裏を判定するように構成され、具体的には、以下のウェーハ表裏確認工程に従って判定する(図4(d)参照)。
この場合、表裏判定閾値γは、サブオリフラSOのオリフラOに対する回転方向角度位置に関係するものであるところ、これら両オリフラO、SOの位置関係としては、複数種類(これら両者のウェーハWの中心Gとの挟む角度が45°、90°など)存在する。したがって、上記記憶回路113bには、これら複数種類にそれぞれ対応した表裏判定閾値γが予め記憶されて、対象となるウェーハWに応じて選択設定され、あるいは対象となるウェーハWに対応して適宜入力設定される。
ウェーハ表裏確認工程:
(1)ウェーハWを、上述のオリフラ位置確定工程の(5)において確定したオリフラOの正確な位置(確定位置)から逆転方向Yへθ3°(図示の実施形態においては約80°)だけ低速で回転させて、この位置(i)(補助位置決め基準部であるサブオリフラSOの通過側端の外側近接位置)におけるラインセンサ40のセンサ遮光幅BW(A)を記憶する。
(2)さらに、ウェーハWを、上記オリフラOの正確な位置(確定位置)から逆転方向Yへθ4°(図示の実施形態においては約100°)の位置まで低速で回転させて、この位置(ii)(サブオリフラSOの手前側端の外側近接位置)におけるラインセンサ40のセンサ遮光幅BW(B)を記憶する。
(3)この後、ウェーハWを、オリフラOの正確な位置(確定位置)から正転方向Xへ(θ3°+θ4°)/2(図示の実施形態においては約90°)の位置まで低速で回転させ、この位置(サブオリフラSOの中央位置)におけるラインセンサ40のセンサ遮光幅BWと、上記(A)および(B)の大きい方の遮光幅BWとを比較演算して、その差が上記表裏判定閾値γより大きい場合は、サブオリフラSO有りと判断するとともに、その演算結果からウェーハWの表裏を判別する。
ちなみに、サブオリフラSOの位置におけるラインセンサ40の遮光幅BWは、図6(a)に示すように、オリフラOの位置におけるラインセンサ40の遮光幅BWに比較してはるかに狭くて(段差が小さい)、判別し難い。また、上記サブオリフラSOの両端位置におけるラインセンサ40の遮光幅BW(A)および(B)は、図6(b)に示すように、上記(A)は段差が大きくて分かりやすいが、(B)は段差が小さくて分かりにくい。このように判別し難いサブオリフラSOを対象としても、上記ウェーハ表裏確認工程によれば、安定して判別することができる。
装置制御部(制御手段)8は、上記ウェーハ回転部1、センタリング部2、ラインセンサ部3を相互に連動して制御するもので、具体的には、CPU、ROM、RAMおよびI/Oポートなどからなるマイクロコンピュータで構成されたCNC装置である。
この装置制御部8には、上述したウェーハWの位置決め工程等を実行させるための制御プログラム等が組み込まれており、図2に示すように、主制御部120、ウェーハ回転部1の駆動源を制御する前記ウェーハ回転制御部100、センタリング部2の駆動源を制御する前記センタリング制御部101、ラインセンサ部3の駆動源を制御する前記ラインセンサ制御部102、ならびに、上述した位置決め演算部110、センタリング状態演算部111、外周部演算部112および表裏演算部113を備えてなる処理部103などから構成される。
主制御部120には、上記各部1、2、3の駆動源の駆動に必要な種々の情報、例えば、ウェーハ回転部1における回転主軸部10の正逆回転速度、回転停止タイミング、およびバキュームチャック部11の作動タイミング、センタリング部2における進退駆動源32の作動タイミング、ラインセンサ部3におけるラインセンサ40の作動タイミングおよび進退駆動源41の作動タイミング、ならびに、処理部103における各演算部110〜113に必要な各閾値α、β、γ等の情報などが、NC(数値制御)データとして予めまたは操作盤のキーボード等により適宜選択的に入力設定されており、これらのデータに従って上記各制御部100、101、102および処理部103を制御する。
また、これら各制御部100、101、102および処理部103には、それぞれ、駆動モータ16、負圧源21、進退駆動源32、進退駆動源41およびラインセンサ40、ならびにその他の駆動部等が電気的に接続されており、これらから得られる各種電気的情報が、上記主制御部120により予め設定された上記各種設定値と比較演算されて、その演算結果に基づき各駆動部3〜6の動作が駆動制御される。
しかして、以上のように構成された位置決め装置においては、装置制御部8により、上記ウェーハ回転部1、センタリング部2、ラインセンサ部3を制御されて、前述した一連の位置決め工程((1)ウェーハWのセンタリング工程、(2)オリフラ位置確定工程、(3)センタリング状態確認工程、(4)ウェーハ外周状態確認工程および(5)ウェーハ表裏確認工程)が順次連続してまたは並行して同時に実行される。
なお、本実施形態の位置決め装置の対象となるウェーハWの形状寸法について、図5を参照して説明する。
対象となるウェーハWは、その外周縁部に、位置決め基準部としてのオリフラO(大きなDカット)と、表、裏面Wa、Wbを判別するためのサブオリフラSO(小さなDカット)が設けられてなるものであるが、その形状寸法も、現在の規格にあるほとんどのウェーハWが対象となる。
すなわち、図5において、ウェーハWの外径寸法Dが50mm〜200mm(2、3、4、6、8インチ)、オリフラOのDカット幅寸法Hoが1mm〜3mm、サブオリフラSOのDカット幅寸法Hsが0.1mm〜0.2mmのものが対象となる。
以上詳述したように、本実施形態によれば、研削盤や検査機等にウェーハWを投入するに際して、ウェーハWのセンタリング後、このウェーハWを高速で1回転させながら、単一のラインセンサ40により上記ウェーハWの外周縁部Weを光学的に測定し、上記ラインセンサ40の遮光幅BWの最小値が出た上記ウェーハWの回転角度位置座標を上記オリフラOの仮位置として記憶した後、その記憶した仮位置を基準として上記ウェーハWを低速で回転させながら測定して、上記オリフラOの正確な位置を検出し、このオリフラOを基準としてウェーハWの位置決めを行うようにしたから、以下に列挙するような種々の効果が得られ、シリコン、水晶、サファイア等の各種ウェーハについて、高い検出精度をもって位置決めすることができる汎用性の高いウェーハの位置決め方法を提供することができる。
(1)簡単な段替えで、複数の型番(2、3、4、6、8インチ)のウェーハWの位置決めに高精度に対応することができる。ちなみに、図示の実施形態の位置決め方法によれば、オリフラOの位置決め誤差が0.2°の範囲内に収まることが試験的に判明している。
(2)センタリング部2は、一対のセンタリング部材30、31(基準側センタリング部材30、可動側センタリング部材31)から構成されるとともに、可動側センタリング部材31の基台38は位置調整可能とされて、現在製造されているほとんどの外径寸法のウェーハWに対応可能とされているから、対象となるウェーハWの型番を交換変更する場合に、この基準側センタリング部材30における支持ローラ36、36、…を備えた基台35を、対象となるウェーハWの外径寸法に対応した専用のものに交換するとともに、可動側センタリング部材31の支持ローラ39を備えた基台38の位置を、上記基準側センタリング部材30の基台35に合わせて変更調整するだけで対応可能であり、ウェーハWの型番変更のたびにセンタリング部2全体を交換する必要がない。
(3)バキュームチャック部11のチャック本体20は、回転主軸部10の回転主軸15に取り外し交換可能な取付け構造とされて、ウェーハWの外径寸法に対応したチャック本体20(図示の実施形態においては、前述のごとく2種類用意)に容易に交換可能とされているから、ウェーハWの型番変更のたびに位置調整する必要がない。
(4)上述したように、本実施形態においては、ラインセンサ40による測定結果による各種判別は、絶対値ではなく、測定値と基準値の差で判別しているので、ウェーハWは、その外周縁部Weがラインセンサ40の測定範囲内に入れば良い。
したがって、ラインセンサ40の位置は、ウェーハW外径の真円度や寸法誤差に左右されにくく、絶対値測定の場合のような微調整や閾値の再設定は必要がない。
(5)また、上記のごとくウェーハWの外径の真円度や寸法誤差に左右されにくいので、段差の少ないサブオリフラSOを安定して判別でき、したがって、サブオリフラSOを用いたウェーハWの表裏判別が可能である。
(6)簡単な装置機構で、”ウェーハWのセンタリング”、”オリフラ位置の検出”、”センタリング異常確認”、”外周カケ確認”、”表裏判別(サブオリフラ位置検出による)”という複数種類の測定判別を行なうことができる。
すなわち、本実施形態においては、ラインセンサ40による測定結果による各種判別は、ウェーハWの外周縁部Weを検知測定して、その測定値を各閾値に対してそれぞれ判別しているので、ウェーハWの外周縁部We位置さえ所定の範囲に入るだけで各種判別を行なうことができる。
なお、上述した実施形態はあくまでも本発明の好適な実施態様を示すものであって、本発明はこれに限定されることなく、その範囲において種々の設計変更が可能である。以下に改変例を列挙する。
(1)図示の実施形態においては、ラインセンサ40として、投光部40aと受光部40bが上記ウェーハWを挟んで対向配置された透過型のセンサが使用されているが、投光部40aと受光部40bが上記ウェーハWに対して同じ面(表面Waまたは裏面Wb)の側に並列配置された反射型のセンサが使用されても良い。
(2)図示の実施形態においては、対象となるウェーハWが、その外周縁部にオリフラOとサブオリフラSOが設けられているが、サブオリフラSOが設けられていないウェーハももちろん対象となる。この場合は、ウェーハWの表裏を判定する表裏判定部7は機能しないが、そもそも、この種のウェーハは表面側だけが鏡面研磨される等して、表、裏面の区別が簡単であることから、表裏判定部7による表裏の判定は不要である。
(3)図示の実施形態においては、対象となるウェーハWが、その外周縁部にオリフラOが設けられているが、図7(c)に示すようなノッチN付きのウェーハWでも何ら段取り変更することなく対応可能である。すなわち、ノッチNの幅はオリフラOの幅より狭いことから、上述した実施形態の場合とまったく同じ検出動作で問題なく測定することができる。
(4)図示の実施形態のセンタリング部2は、基準側および可動側センタリング部材30、31に、支持部材として支持ローラ36、39が設けられてなるが、例えば、図8のような構造のものも採用可能である。
すなわち、基準側センタリング部材130が、図示のごとく、対象となるウェーハWの外周縁部Weに沿った円弧形状断面の円筒支持面130aを備えるとともに、可動側センタリング部材131が、平面状の支持面131aを備える。このような構成のセンタリング部2においては、基準側センタリング部材130が対象となる各型番のウェーハWに専用となることから、ウェーハWの型番変更に際しては、基準側センタリング部材130が合わせて交換変更されることになる。
(5)対象となるウェーハWは、透明、不透明を問わない。すなわち、本発明の位置決め技術(方法および装置)においては、ラインセンサ部3により、単純にウェハWの外周縁部Weの遮光幅だけを測定するのではなく、エッジ位置の光の回折を読み取って遮光幅相当の長さを検出する構成とされているから、ウェーハWが透明であると不透明であるとを問わず、位置決めすることが可能である。
W ウェーハ
Wa ウェーハの表面
Wb ウェーハの裏面
We ウェーハの外周縁部
G ウェーハの中心
O オリフラ(位置決め基準部)
BW 遮光幅
1 ウェーハ回転部(ウェーハ回転手段)
2 センタリング部(センタリング手段)
3 ラインセンサ部(ラインセンサ手段)
4 位置決め確定部(位置決め確定手段)
5 センタリング状態判定部(センタリング状態判定手段)
6 外周部判定部(外周部判定手段)
7 表裏判定部(表裏判定手段)
8 装置制御部(制御手段)
10 回転主軸部(回転主軸手段)
11 バキュームチャック部(バキュームチャック手段)
15 回転主軸
16 駆動モータ(回転駆動源)
20 チャック本体(ウェーハ保持部)
21 負圧源
30 基準側センタリング部材
31 可動側センタリング部材
32 進退駆動源
40 ラインセンサ
41 進退駆動源
100 ウェーハ回転制御部
101 センタリング制御部
102 ラインセンサ制御部
103 処理部
110 位置決め演算部
111 センタリング状態演算部
112 外周部演算部
113 表裏演算部
120 主制御部
130 基準側センタリング部材
131 可動側センタリング部材

Claims (12)

  1. 円板状のウェーハの外周縁部に設けられたオリフラやノッチ等の位置決め基準部を光学的に検出して、この位置決め基準部を基準としてウェーハの位置決めを行う方法であって、
    ウェーハのセンタリング後、このウェーハを高速で1回転させながら、単一のラインセンサにより前記ウェーハの外周縁部を光学的に測定し、前記ラインセンサの遮光幅の最小値が出た前記ウェーハの回転位置座標を前記位置決め基準部の仮位置として記憶した後、その記憶した仮位置を基準として前記ウェーハを低速で回転させながら測定して、前記位置決め基準部の正確な位置を検出する
    ことを特徴とするウェーハの位置決め方法。
  2. (1)前記ウェーハのセンタリングを行うセンタリング工程
    (2)前記ウェーハを高速で1回転させながら、前記ラインセンサにより前記ウェーハの外周縁部を光学的に測定するとともに、前記ラインセンサの遮光幅の最小値が出た前記ウェーハの回転位置座標を前記位置決め基準部の仮位置として記憶する仮位置検出工程、および
    (3)前記仮位置検出工程で記憶した前記仮位置を基準として、前記ウェーハを低速で回転させながら、前記ラインセンサにより前記ウェーハの外周縁部を光学的に測定して、前記位置決め基準部の正確な位置を検出する位置確定工程
    を備えてなる
    ことを特徴とする請求項1に記載のウェーハの位置決め方法。
  3. 前記位置確定工程は、前記ウェーハを、前記仮位置の手前の検出準備位置まで高速で回転させた後、低速で回転させながら、前記ラインセンサにより前記ウェーハの外周縁部を光学的に測定し、前記ラインセンサの遮光幅変化量が閾値を越えた2つの前記ウェーハの回転位置座標を前記位置決め基準部の両端位置として検出し、これら両端位置の中央回転位置座標から前記位置決め基準部の正確な位置を演算し検出するようにした
    ことを特徴とする請求項2に記載のウェーハの位置決め方法。
  4. 前記ウェーハを前記検出準備位置から低速で回転させて、前記ラインセンサにより前記位置決め基準部の一端位置を検出した後、前記位置決め基準部の他端位置を通過した第2の検出準備位置まで高速で回転させ、この第2の検出準備位置から低速で逆方向へ回転させて、前記ラインセンサにより前記位置決め基準部の他端位置を検出するようにした
    ことを特徴とする請求項3に記載のウェーハの位置決め方法。
  5. 前記ウェーハの位置決め基準部の正確な位置を確定した後、前記ウェーハを1回転させながら、前記ラインセンサにより前記ウェーハの外周縁部を光学的に測定し、前記位置決め基準部を外れた複数の位置における前記ラインセンサの遮光幅を比較演算して、その最大差を算出し、この最大差をセンタリング判定閾値と比較することによりセンタリング異常の有無を判定する
    ことを特徴とする請求項1から4のいずれか一つに記載のウェーハの位置決め方法。
  6. 前記ウェーハの位置決め基準部の正確な位置を確定した後、前記ウェーハを1回転させながら、前記ラインセンサにより前記ウェーハの外周縁部を光学的に測定し、前記ラインセンサの遮光幅を外周部判定閾値と比較することにより外周の欠けの有無を判定する
    ことを特徴とする請求項1から5のいずれか一つに記載のウェーハの位置決め方法。
  7. 外周縁部にサブオリフラ等の補助位置決め基準部が設けられたウェーハについて、このウェーハを、前記ウェーハの位置決め基準部の正確な位置から前記補助位置決め基準部の手前位置まで回転して、その手前位置の前記ラインセンサの遮光幅を記憶するとともに、前記ウェーハをさらに前記補助位置決め基準部の通過位置まで回転して、その通過位置の前記ラインセンサの遮光幅を記憶し、この後、前記ウェーハを前記補助位置決め基準部の中央位置まで逆方向へ回転して、その中央位置の前記ラインセンサの遮光幅を記憶し、この中央位置の前記遮光幅と、前記手前位置および通過位置の前記遮光幅の大きい方の遮光幅とを比較演算して、その差を表裏判定閾値と比較することによりウェーハの表裏を判定する
    ことを特徴とする請求項1から6のいずれか一つに記載のウェーハの位置決め方法。
  8. 円板状のウェーハの外周縁部に設けられたオリフラやノッチ等の位置決め基準部を光学的に検出して、この位置決め基準部を基準としてウェーハの位置決めを行う位置決め装置であって、
    前記ウェーハを水平状態で載置保持するウェーハ保持部を有して、前記ウェーハを水平回転させるウェーハ回転手段と、
    このウェーハ回転手段に載置保持される前記ウェーハのセンタリングを行うセンタリング手段と、
    前記ウェーハ回転手段に載置保持される前記ウェーハの外周縁部を光学的に測定する単一のラインセンサ手段と、
    前記ウェーハ回転手段、センタリング手段およびラインセンサ手段を相互に連動して制御する制御手段とを備えてなり、
    この制御手段は、請求項1から4のいずれか一つに記載の位置決め方法を実行するように前記ウェーハ回転手段、センタリング手段およびラインセンサ手段を制御するように構成されている
    ことを特徴とするウェーハの位置決め装置。
  9. 前記センタリング手段は、前記ウェーハ回転手段のウェーハ保持部を挟んで対向配置された一対のセンタリング部材を備え、
    これら一対のセンタリング部材の一方が、センタリングの基準位置を規定する基準側センタリング部材を構成するとともに、他方がこの基準センタリング部材に対して前記ウェーハを移動させて位置決めする可動側センタリング部材を構成する
    ことを特徴とする請求項8に記載のウェーハの位置決め装置。
  10. 前記ラインセンサ手段の測定結果から、予め設定されたセンタリング判定閾値に基づいて前記ウェーハのセンタリング異常の有無を判定するセンタリング状態判定手段を備える
    ことを特徴とする請求項8または9に記載のウェーハの位置決め装置。
  11. 前記ラインセンサ手段の測定結果から、予め設定された外周部判定閾値に基づいて前記ウェーハの外周の欠けの有無を判定する外周部判定手段を備える
    ことを特徴とする請求項8または9に記載のウェーハの位置決め装置。
  12. 前記ラインセンサ手段の測定結果から、予め設定された表裏判定閾値に基づいて前記ウェーハの表裏を判定する表裏判定手段を備える
    ことを特徴とする請求項8または9に記載のウェーハの位置決め装置。
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