JP5494351B2 - 蛍光強度補正方法、蛍光強度算出方法及び蛍光強度算出装置並びに蛍光強度補正プログラム - Google Patents

蛍光強度補正方法、蛍光強度算出方法及び蛍光強度算出装置並びに蛍光強度補正プログラム Download PDF

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Description

本発明は、蛍光強度補正方法あるいは蛍光強度算出方法と蛍光強度算出装置並びに蛍光強度補正プログラムに関する。より詳しくは、微小粒子に多重標識された複数の蛍光色素のそれぞれから発生する蛍光の強度を正確に算出するための蛍光強度補正方法等に関する。
従来、細胞等の微小粒子を蛍光色素を用いて標識し、これにレーザ光を照射して励起された蛍光色素から発生する蛍光の強度やパターンを計測することによって、微小粒子の特性を測定する装置(例えば、フローサイトメータ)が用いられている。近年では、細胞等の特性をより詳細に分析するため、微小粒子を複数の蛍光色素を用いて標識し、各蛍光色素から発生する光を受光波長帯域の異なる複数の光検出器(PMTなど)により計測するマルチカラー測定が行われるようになっている。マルチカラー測定では、用いる蛍光色素の蛍光波長に応じて光検出器側の光学フィルタを選択して蛍光の検出を行っている。
一方、現在利用されている蛍光色素(例えば、FITC、PE(フィコエリスリン)など)は、蛍光スペクトルに互いに重複する波長帯域が存在する。従って、これらの蛍光色素を組み合わせてマルチカラー測定を行う場合、各蛍光色素から発生する蛍光を光学フィルタにより波長帯域別に分離しても、各光検出器には目的以外の蛍光色素からの蛍光が漏れ込むことがある。蛍光の漏れ込みが生じると、各光検出器で計測される蛍光強度と目的とする蛍光色素からの真の蛍光強度にずれが生じ、測定誤差の原因となる
この測定誤差を補正するため、光検出器で計測された蛍光強度から漏れ込み分の蛍光強度を差し引く蛍光補正(コンペンセーション)が行われている。蛍光補正は、光検出器で計測された蛍光強度が、目的とする蛍光色素からの真の蛍光強度となるように、パルスに電気的あるいは数学的な補正を加えるものである。
数学的に蛍光補正を行う方法として、各光検出器で計測された蛍光強度をベクトルとして表し、このベクトルに予め設定した漏れ込み行列の逆行列を作用させることで、目的とする蛍光色素からの真の蛍光強度を算出する方法が用いられている(図9・10,特許文献1参照)。この漏れ込み行列は、各蛍光色素を個別に単標識した微小粒子の蛍光波長分布を解析することによって作成されるものであり、各蛍光色素の蛍光波長分布が列ベクトルとして配列されたものである。漏れ込み行列の逆行列は「補正行列」とも称される。図9・10には、5種類(FITC,PE,ECD,PC5,PC7)の蛍光色素と5つの光検出器を用いて5カラー測定を行う場合を例に示した。
特開2003−83894号公報
補正行列を用いた蛍光補正方法では、各蛍光色素の蛍光波長分布が既知である必要がある。そのため、従来は、サンプル解析の都度に単標識した微小粒子を解析することによって各蛍光色素の蛍光波長分布を取得するか、あるいは装置に予め基準となる蛍光波長分布を保持させておくことが行われている。
しかし、装置に予め保持させた基準となる蛍光波長分布を利用する場合には、サンプルの解析毎に生じる測定誤差の影響を排除できず、正確な蛍光強度の測定を行うためには、マニュアル操作での補正が必要となる場合が多い。また、単標識した微小粒子を解析することによって取得した蛍光波長分布を利用する場合には、多色になる程、サンプル測定前の準備に時間と手間を要する。
近年では、細胞等の特性をより詳細に分析するため使用可能な蛍光色素数を増やしたいというユーザのニーズが高まっている。そこで、本発明は、サンプル解析の都度に単標識した微小粒子を解析することなく、各蛍光色素の蛍光波長分布を利用した蛍光補正を行うことができ、各蛍光色素からの蛍光強度を簡便かつ正確に算出できる蛍光補正方法を提供することを主な目的とする。
上記課題解決のため、本発明は、以下の手順を含む蛍光強度補正方法あるいは蛍光強度算出方法を提供する。
複数の蛍光色素により多重標識された微小粒子に光を照射することによって励起された蛍光色素から発生する蛍光を受光波長帯域の異なる複数の光検出器で受光し、各光検出器から検出値を収集して、各蛍光色素の蛍光スペクトルを一つのスペクトル集団として得る手順。
得られたスペクトル集団を、複数のスペクトル小集団に分離する手順。
分離されたスペクトル小集団を、予め取得された各蛍光色素の蛍光波長分布と比較して、いずれかの蛍光色素の蛍光スペクトルとして特定する手順。なお、この手順では、スペクトル集団を、独立成分分析又は主成分分析などにより、複数のスペクトル小集団に分離することができる。
いずれの蛍光色素の蛍光スペクトルとしても特定されないスペクトル小集団と、一以上の特定されたスペクトル小集団と、の差分スペクトルを、特定されていない蛍光色素の予め取得された蛍光波長分布と比較して、いずれかの蛍光色素の蛍光スペクトルとして特定する手順。
スペクトル小集団あるいは差分スペクトルが特定された蛍光色素については該スペクトル小集団あるいは該差分スペクトルの蛍光波長分布を用い、スペクトル小集団あるいは差分スペクトルが特定されない蛍光色素については予め取得された蛍光波長分布を用いて、各蛍光色素から発生した蛍光の強度を算出する手順。
この蛍光強度補正方法等では、蛍光色素を多重標識した微小粒子の測定により取得されたスペクトル集団から各蛍光色素の蛍光波長分布を抽出して蛍光強度の算出に利用できる。そして、蛍光波長分布を抽出できなかった蛍光色素がある場合には、その蛍光色素についてのみ、予め取得された蛍光波長分布を用いて蛍光強度を算出するようにできる。
具体的には、例えば、スペクトル小集団あるいは差分スペクトルが特定された蛍光色素については該スペクトル小集団あるいは該差分スペクトルの蛍光波長分布を列ベクトルとして配列し、スペクトル小集団あるいは差分スペクトルが特定されない蛍光色素については予め取得された蛍光波長分布を列ベクトルとして配列した漏れ込み行列の逆行列を用いて、各蛍光色素から発生した蛍光の強度を算出できる。
また、本発明は、以下の手段を含む蛍光強度測定装置を提供する。
複数の蛍光色素により多重標識された微小粒子に光を照射することによって励起された蛍光色素から発生する蛍光を受光波長帯域の異なる複数の光検出器で受光し、各光検出器から検出値を収集して、各蛍光色素の蛍光スペクトルを一つのスペクトル集団として得る測定手段。
得られたスペクトル集団を、複数のスペクトル小集団に分離し、分離されたスペクトル小集団を、保持された各蛍光色素の蛍光波長分布と比較して、いずれかの蛍光色素の蛍光スペクトルとして特定し、いずれの蛍光色素の蛍光スペクトルとしても特定されないスペクトル小集団と、一以上の特定されたスペクトル小集団と、の差分スペクトルを、特定されていない蛍光色素の保持された蛍光波長分布と比較して、いずれかの蛍光色素の蛍光スペクトルとして特定し、スペクトル小集団あるいは差分スペクトルが特定された蛍光色素については該スペクトル小集団あるいは該差分スペクトルの蛍光波長分布を用い、スペクトル小集団あるいは差分スペクトルが特定されない蛍光色素については保持された蛍光波長分布を用いて、各蛍光色素から発生した蛍光の強度を算出する算出手段。
この蛍光強度測定装置は、さらに、微小粒子の蛍光標識に用いた蛍光色素に関する情報の入力を受け付ける入力手段と、予め取得された各蛍光色素の蛍光波長分布を保持する記憶手段と、を備える。
さらに、本発明は、以下のステップを実行する蛍光強度補正プログラムを提供する。
複数の蛍光色素により多重標識された微小粒子に光を照射することによって励起された蛍光色素から発生する蛍光を受光波長帯域の異なる複数の光検出器で受光し、各光検出器から検出値を収集して、各蛍光色素の蛍光スペクトルを一つの集団として得たスペクトル集団を、複数のスペクトル小集団に分離するステップ。
分離されたスペクトル小集団を、保持された各蛍光色素の蛍光波長分布と比較して、いずれかの蛍光色素の蛍光スペクトルとして特定するステップ。
いずれの蛍光色素の蛍光スペクトルとしても特定されないスペクトル小集団と、一以上の特定されたスペクトル小集団と、の差分スペクトルを、特定されていない蛍光色素の保持された蛍光波長分布と比較して、いずれかの蛍光色素の蛍光スペクトルとして特定するステップ。
スペクトル小集団あるいは差分スペクトルが特定された蛍光色素については該スペクトル小集団あるいは該差分スペクトルの蛍光波長分布を用い、スペクトル小集団あるいは差分スペクトルが特定されない蛍光色素については保持された蛍光波長分布を用いて、各蛍光色素から発生した蛍光の強度を算出するステップ。
本発明において、「微小粒子」には、細胞や微生物、リポソームなどの生体関連微小粒子、あるいはラテックス粒子やゲル粒子、工業用粒子などの合成粒子などが広く含まれるものとする。
生体関連微小粒子には、各種細胞を構成する染色体、リポソーム、ミトコンドリア、オルガネラ(細胞小器官)などが含まれる。細胞には、動物細胞(血球系細胞など)および植物細胞が含まれる。微生物には、大腸菌などの細菌類、タバコモザイクウイルスなどのウイルス類、イースト菌などの菌類などが含まれる。さらに、生体関連微小粒子には、核酸やタンパク質、これらの複合体などの生体関連高分子も包含され得るものとする。また、工業用粒子は、例えば有機もしくは無機高分子材料、金属などであってもよい。有機高分子材料には、ポリスチレン、スチレン・ジビニルベンゼン、ポリメチルメタクリレートなどが含まれる。無機高分子材料には、ガラス、シリカ、磁性体材料などが含まれる。金属には、金コロイド、アルミなどが含まれる。これら微小粒子の形状は、一般には球形であるのが普通であるが、非球形であってもよく、また大きさや質量なども特に限定されない。
本発明により、サンプル解析の都度に単標識した微小粒子を解析することなく、各蛍光色素の蛍光波長分布を利用した蛍光補正を行うことができ、各蛍光色素からの蛍光強度を簡便かつ正確に算出できる蛍光補正方法が提供される。
本発明に係る蛍光強度補正方法の手順を説明するフローチャートである。 ステップS60の手順を詳しく説明するフローチャートである。 FITC,PE,PE−TR,PE−Cy5の4種の蛍光色素により多重標識した微小粒子を測定して得られるスペクトル集団のスペクトログラム(A)と、このスペクトル集団から分離されるスペクトル小集団のスペクトログラム(B)〜(G)である。 FITCのリファレンスデータのスペクトログラムである。 PEのリファレンスデータのスペクトログラムである。 PE−TRのリファレンスデータのスペクトログラムである。 PE−Cy5のリファレンスデータのスペクトログラムである。 本発明に係る蛍光強度算出装置1の機能的構成を示すブロック図である。 従来の補正行列を用いた蛍光補正方法を説明する図である。 従来の補正行列の行列要素を説明する図である。
以下、本発明を実施するための好適な形態について図面を参照しながら説明する。なお、以下に説明する実施形態は、本発明の代表的な実施形態の一例を示したものであり、これにより本発明の範囲が狭く解釈されることはない。なお、説明は以下の順序で行う。

1.蛍光強度補正方法
(1)ステップS10:蛍光色素情報の入力
(2)ステップS20:ネガティブコントロールの測定
(3)ステップS30:サンプルの測定
(4)ステップS40:解析微小粒子集団のゲーティング
(5)ステップS50:スペクトル小集団の分離
(6)ステップS60:各蛍光色素の蛍光スペクトルの特定
(6−1)ステップS100:スペクトル小集団の選択
(6−2)ステップS200:リファレンスデータの参照
(6−3)ステップS600:差分スペクトルの算出
(6−4)ステップS700:リファレンスデータの参照
(7)ステップS70:蛍光補正演算
(8)ステップS80:データ表示
2.ステップS50(スペクトル小集団の分離)とステップS60(各蛍光色素の蛍光スペクトルの特定)の処理の具体例
(1)ステップS50:スペクトル小集団の分離
(2)ステップS60:各蛍光色素の蛍光スペクトルの特定
3.蛍光強度算出装置・蛍光強度算出プログラム
1.蛍光強度補正方法
図1及び図2は、本発明に係る蛍光強度補正方法の手順を説明するフローチャートである。図2は、図1中のステップS60の手順を詳しく説明するフローチャートである。本発明に係る蛍光強度補正方法は、以下の手順を含むことを特徴とする。
「ステップS30」:複数の蛍光色素により多重標識された微小粒子に光を照射することによって励起された蛍光色素から発生する蛍光を受光波長帯域の異なる複数の光検出器で受光し、各光検出器から検出値を収集して、各蛍光色素の蛍光スペクトルを一つのスペクトル集団として得る手順と、
「ステップS50」:得られたスペクトル集団を、複数のスペクトル小集団に分離する手順。
「ステップS60(S200)」:分離されたスペクトル小集団を、予め取得された各蛍光色素の蛍光波長分布(リファレンスデータ)と比較して、いずれかの蛍光色素の蛍光スペクトルとして特定する手順。
「ステップS60(S600・S700)」:いずれの蛍光色素の蛍光スペクトルとしても特定されないスペクトル小集団と、一以上の特定されたスペクトル小集団と、の差分スペクトルを、特定されていない蛍光色素のリファレンスデータと比較して、いずれかの蛍光色素の蛍光スペクトルとして特定する手順。
「ステップS70」:スペクトル小集団あるいは差分スペクトルが特定された蛍光色素については該スペクトル小集団あるいは該差分スペクトルの蛍光波長分布を用い、スペクトル小集団あるいは差分スペクトルが特定されない蛍光色素についてはリファレンスデータを用いて、各蛍光色素から発生した蛍光の強度を算出する手順。
本発明に係る蛍光強度補正方法には、例えば、図8を参照して詳しく後述する蛍光強度算出装置1が用いられる。蛍光強度算出装置1は、フローサイトメータとCPU、メモリ、ハードディスク、ユーザインタフェース等を有する。
(1)ステップS10:蛍光色素情報の入力
まず、測定対象とする微小粒子を複数の蛍光色素を用いて多重標識する。微小粒子の蛍光色素標識は従来公知の手法によって行うことができる。例えば測定対象を細胞とする場合には、細胞表面分子に対する蛍光標識抗体と細胞とを混合し、細胞表面分子に抗体を結合させる。蛍光標識抗体は、抗体に直接蛍光色素を結合させたものであってよく、ビオチン標識した抗体にアビジンを結合した蛍光色素をアビジン・ビオチン反応によって結合させたものであってもよい。また、抗体は、モノクローナル抗体又はポリクローナル抗体であってよい。
蛍光色素には、従来公知の物質を2以上組み合わせて用いることができる。例えば、フィコエリスリン(PE)、FITC、PE−Cy5、PE−Cy7、PE−テキサスレッド(PE-Texas red)、アロフィコシアニン(APC)、APC−Cy7、エチジウムブロマイド(Ethidium bromide)、プロピジウムアイオダイド(Propidium iodide)、ヘキスト(Hoechst)33258/33342、DAPI、アクリジンオレンジ(Acridine orange)、クロモマイシン(Chromomycin)、ミトラマイシン(Mithramycin)、オリボマイシン(Olivomycin)、パイロニン(Pyronin)Y、チアゾールオレンジ(Thiazole orange)、ローダミン(Rhodamine)101イソチオシアネート(isothiocyanate)、BCECF、BCECF−AM、C.SNARF−1、C.SNARF−1−AMA、エクオリン(Aequorin)、Indo−1、Indo−1−AM、Fluo−3、Fluo−3−AM、Fura−2、Fura−2−AM、オキソノール(Oxonol)、テキサスレッド(Texas red)、ローダミン(Rhodamine)123、10−N−ノニ−アクリジンオレンジ(Acridine orange)、フルオレセイン(Fluorecein)、フルオレセインジアセテート(Fluorescein diacetate)、カルボキシフルオレセイン(Carboxyfluorescein)、カルビキシフルオレセインジアセテート(Caboxyfluorescein diacetate)、カルボキシジクロロフルオレセイン(Carboxydichlorofluorescein)、カルボキシジクロロフルオレセインジアセテート(Carboxydichlorofluorescein diacetate)が挙げられる。
図1中、ステップS10では、ユーザによって、微小粒子の蛍光標識に用いた蛍光色素に関する情報(以下、「蛍光色素情報」と称する)が蛍光強度算出装置1に入力される。蛍光色素情報は、マウスやキーボード等のユーザインタフェースを用いて入力する。蛍光強度算出装置1には、各蛍光色素について基準となる蛍光波長分布(以下、「リファレンスデータ」とも称する)が保持されている。リファレンスデータには、装置に保持されているもの、あるいは予め各蛍光色素の蛍光波長分布を測定して取得されるものが用いられる。リファレンスデータの取得は、サンプル解析の都度行われるものではなく、一度リファレンスデータを取得して装置に保持させた後は、サンプル解析の都度に行う必要はないものである。本ステップにおいて入力される蛍光色素情報は、例えば蛍光色素の名称や型番等であって、保持された各蛍光色素のリファレンスデータに対応付けられた情報を意味するものとする。
(2)ステップS20:ネガティブコントロールの測定
図1中、ステップS20では、ユーザによって、蛍光色素による標識を行っていない微小粒子(ネガティブコントロール)の測定が行われる。微小粒子の測定は、従来公知のマルチカラー測定フローサイトメータを用いた方法と同様にして行うことができる。本ステップでは、微小粒子の自家蛍光の蛍光スペクトル(バックグランド値)が取得され、これと同時にサンプルの蛍光色素標識の特異性が確認される。
(3)ステップS30:サンプルの測定
図1中、ステップS30では、ユーザによって、蛍光色素を標識した微小粒子(サンプル)の測定が行われる。本ステップでは、複数の蛍光色素により多重標識された微小粒子に対して光を照射することによって、励起された蛍光色素から発生する蛍光を受光波長帯域の異なる複数の光検出器で受光する。そして、各光検出器から検出値を収集して、各蛍光色素の蛍光スペクトルを一つのスペクトル集団として取得する。
(4)ステップS40:解析微小粒子集団のゲーティング
図1中、ステップS40は、必要に応じてユーザによって行われる手順であり、サンプルの中から解析を行う微小粒子集団を抽出(ゲーティング)する。本ステップは、例えば、血液細胞サンプルの中からリンパ球のみを解析する場合や、サンプル中の生細胞のみを解析する場合に行われる。サンプルが解析を行う微小粒子集団のみからなる場合には、本ステップは不要である。本ステップを行うことで、各光検出器の検出値から解析微小粒子集団に対応する蛍光スペクトル集団を適切に抽出できる。
ゲーティングは、従来公知のフローサイトメータにおける方法と同様にして行うことができる。具体的には、ディスプレイやマウス、キーボード等のユーザインタフェースを用いて、前方散乱光(Foward Scatter: FSC)をX軸に、側方散乱光(Side Scatter: SSC)をY軸にとった二次元相関図上で解析を行う微小粒子集団を指定する。なお、本ステップは、プログラムによって自動で行われる手順であってもよい。
(5)ステップS50:スペクトル小集団の分離
図1中、ステップS50では、ユーザあるいはプログラムによって、ステップS30で取得されたスペクトル集団から、主要な成分集団(以下、「スペクトル小集団」と称する)を複数分離する。スペクトル小集団の分離は、ユーザによって行われる場合には、ディスプレイやマウス、キーボード等のユーザインタフェースを用いて、スペクトル集団のスペクトログラム上で成分集団を指定することにより行う。また、プログラムによってスペクトル小集団を分離する場合には、独立成分分析や主成分分析などの通常用いられる成分分析アルゴリズムが適用される。
ステップS30で取得されたスペクトル集団は、そのデータ値(蛍光強度)からステップS20で取得したバックグランド値を減算した後、スペクトル小集団の分離に供する。
(6)ステップS60:各蛍光色素の蛍光スペクトルの特定
図1中、ステップS60では、プログラムによって、ステップS50で分離されたスペクトル小集団と、予め取得された各蛍光色素の蛍光波長分布(リファレンスデータ)と、を用いて、各蛍光色素の蛍光スペクトルを特定する。図2を参照して、本ステップの詳しい手順を説明する。
(6−1)ステップS100:スペクトル小集団の選択
本ステップでは、まず、ステップS50で分離された複数のスペクトル小集団の1つを選択する。選択するスペクトル小集団は、ステップS50で分離された複数のスペクトル小集団の中から、他のスペクトル小集団と最も明確に分離されたものとすることが好ましい。
(6−2)ステップS200:リファレンスデータの参照
本ステップでは、ステップS100で選択されたスペクトル小集団とリファレンスデータとを比較して、このスペクトル小集団に蛍光波長分布パターンが一致するリファレンスデータを検索する。
一致するリファレンスデータが存在した場合には、当該リファレンスデータに対応付けされた蛍光色素情報に基づいて、選択されたスペクトル小集団を該当蛍光色素の蛍光スペクトルとして確定し、保持する。また、一致するリファレンスデータが存在しない場合には、選択されたスペクトル小集団を不一致の集団として保持する(ステップS300)。
続く、ステップS400では、ステップS50で分離された複数のスペクトル小集団の全ての処理が完了しているかを確認する。処理が完了していないスペクトル小集団が存在する場合には、そのスペクトル小集団についてステップS100に戻って処理が続行され、全てのスペクトル小集団の処理が完了するまで繰り返される。
(6−3)ステップS600:差分スペクトルの算出
ステップS500では、ステップS10で蛍光色素情報が入力された蛍光色素の全てについて、そのリファレンスデータと蛍光波長分布パターンが一致するスペクトル小集団が確定したかを確認する。すなわち、微小粒子の蛍光標識に用いた蛍光色素の全てについて、その蛍光スペクトルとみなされるスペクトル小集団が確定しているか否かが確認される(ステップS500参照)。
ここで、全ての蛍光色素についてスペクトル小集団が確定している場合には、処理を終了する。一方、スペクトル小集団が確定していない蛍光色素が存在する場合には、ステップS600で以下の処理を行う。すなわち、まず、ステップS300においていずれの蛍光色素の蛍光スペクトルとしても特定されず、不一致集団として保持されたスペクトル小集団と、一以上の特定されたスペクトル小集団と、の差分スペクトルを算出する(ステップS600)。不一致集団として保持されたスペクトル小集団の一つからは、特定されたスペクトル小集団の1あるいは2以上を組み合わせて差分をとることによって、複数の差分スペクトルが算出される。
ステップS400までの手順で、いずれの蛍光色素の蛍光スペクトルとしても特定されず、不一致集団として保持されたスペクトル小集団には、複数の蛍光色素のスペクトル情報が畳み込み演算されている可能性が高い。本ステップでは、不一致のスペクトル小集団のデータ値から、すでにいずれかの蛍光色素の蛍光スペクトルとして特定されたスペクトル小集団のデータ値を減算することにより、畳み込み演算の影響を解消する。
(6−4)ステップS700:リファレンスデータの参照
ステップS700では、ステップS600で算出された差分スペクトルとリファレンスデータとを比較して、この差分スペクトルに蛍光波長分布パターンが一致するリファレンスデータを検索する。
一致するリファレンスデータが存在した場合には、当該リファレンスデータに対応付けされた蛍光色素情報に基づいて、算出された差分スペクトルを該当蛍光色素の蛍光スペクトルとして確定し、保持する。また、一致するリファレンスデータが存在しない場合には、算出された差分スペクトルを不一致の集団として保持する(ステップS800)。
続く、ステップS900では、ステップS10で蛍光色素情報が入力された蛍光色素の全てについて、そのリファレンスデータと蛍光波長分布パターンが一致するスペクトル小集団あるいは差分スペクトルが確定したかを確認する。すなわち、微小粒子の蛍光標識に用いた蛍光色素の全てについて、その蛍光スペクトルとみなされるスペクトル小集団あるいは差分スペクトルが確定しているか否かが確認される。
ここで、全ての蛍光色素についてスペクトル小集団あるいは差分スペクトルが確定している場合には、処理を終了する。
ステップS900において、スペクトル小集団あるいは差分スペクトルが確定していない蛍光色素が存在する場合には、さらに、ステップS300において不一致集団として保持されたスペクトル小集団の全ての処理が完了しているかを確認する(ステップS1000)。処理が完了していないスペクトル小集団が存在する場合には、そのスペクトル小集団についてステップS600に戻って処理が続行され、全てのスペクトル小集団の処理が完了するまで繰り返される。
ステップS1000において、スペクトル小集団の全てを処理したことが確認された場合、処理を終了する。この段階で、スペクトル小集団あるいは差分スペクトルが確定していない蛍光色素が存在する場合もあり得る。スペクトル小集団あるいは差分スペクトルを確定できなかった蛍光色素は、微小粒子に特異的に標識されなかった可能性が高い。
(7)ステップS70:蛍光補正演算
図1中、ステップS70では、プログラムによって、ステップS60において特定された各蛍光色素の蛍光スペクトルを用いて、各蛍光色素から発生した蛍光の強度を算出する。
この際、ステップS60においてスペクトル小集団あるいは差分スペクトルが特定された蛍光色素については該スペクトル小集団あるいは該差分スペクトルの蛍光波長分布を用いて、蛍光強度を算出する。また、ステップS60においてスペクトル小集団あるいは差分スペクトルが特定されなかった蛍光色素についてはリファレンスデータを用いて、蛍光強度を算出する。
具体的には、例えば、スペクトル小集団あるいは差分スペクトルが特定された蛍光色素については該スペクトル小集団あるいは該差分スペクトルの蛍光波長分布を列ベクトルとして配列し、スペクトル小集団あるいは差分スペクトルが特定されない蛍光色素についてはリファレンスデータを列ベクトルとして配列した漏れ込み行列の逆行列を用いて、各蛍光検出器からの検出値を補正する。なお、蛍光強度の算出は、漏れ込み行列の逆行列を用いた方法に限定されない。
(8)ステップS80:データ表示
図1中、ステップS80は、プログラムによって、蛍光強度の算出結果をディスプレイ等のユーザインタフェースに表示する。本ステップは、従来公知のフローサイトメータにおける方法と同様にして行うことができる。具体的には、各微小粒子について異なる2種類の蛍光色素の蛍光強度をそれぞれX軸又はY軸にプロットした2次元相関図による表示が採用できる。
従来、補正行列を用いた蛍光補正方法では、サンプル解析の都度に単標識した微小粒子を解析することによって各蛍光色素の蛍光波長分布を取得するか、あるいは装置に予めリファレンスデータを保持させておくことが行われている。しかし、従来のリファレンスデータを利用する方法では、サンプルの解析毎に生じる測定誤差の影響を排除できなかった。また、単標識した微小粒子を解析することによって取得した蛍光波長分布を利用する場合には、多色になる程、サンプル測定前の準備に時間と手間を要していた。
本発明に係る蛍光強度補正方法では、蛍光色素を多重標識したサンプルの測定により取得されたスペクトル集団から各蛍光色素の蛍光波長分布を抽出して補正行列を作成できる。そして、蛍光波長分布を抽出できなかった蛍光色素のみについて、リファレンスデータを用いて補正行列要素を構成するようにしている。従って、この蛍光強度補正方法によれば、サンプル解析の都度に単標識した微小粒子を解析することなく、サンプルの解析毎に生じる測定誤差の影響を最小限として、各蛍光色素からの蛍光強度を簡便かつ正確に算出できる。
2.ステップS50(スペクトル小集団の分離)とステップS60(各蛍光色素の蛍光スペクトルの特定)の処理の具体例
図3〜7を参照して、本発明に係る蛍光強度補正方法のステップS50,S60の具体的な処理内容について説明する。32チャンネルのマルチカラー測定フローサイトメータを用いて、FITC,PE,PE−TR,PE−Cy5の4種の蛍光色素により多重標識した微小粒子を測定(ステップS30参照)して得たスペクトル集団(A)と、このスペクトル集団から分離されるスペクトル小集団のスペクトログラム(B)〜(G)を図3に例示する。また、FITC,PE,PE−TR,PE−Cy5について単標識微小粒子の解析によって予め取得した蛍光波長分布(リファレンスデータ)のスペクトログラムをそれぞれ図4〜7に例示する。リファレンスデータは、励起レーザ(640 nm)からの漏れ込みを防ぐために設けられたノッチフィルタの特性を含んだデータとなっているため、色素自身のスペクトル情報と完全に一致せずに、機器特有のものとなる。
微小粒子は、FITC,PE,PE−TR,PE−Cy5の4種の蛍光色素に対して異なる染色性を示す複数のポピュレーションからなっており、これを測定して得られるスペクトル集団(A)は、各ポピュレーションのデータが混在したものとなっている。
(1)ステップS50:スペクトル小集団の分離
スペクトル集団(A)からのスペクトル小集団の分離は、ポピュレーションごとの染色性の特徴に基づいて分離することが可能である。例えば、まず、チャネル25の検出値の大小(あるいは有無)によって分離できる。チャネル25の検出値によって分離すると、スペクトル集団(A)は、スペクトル小集団(B)と(C)に分離される。次に、スペクトル小集団(C)を、チャネル16の検出値の大小によって分離すると、スペクトル小集団(D)と(E)に分離できる。さらに、スペクトル小集団(E)を、チャネル16の検出値の大小によって分離すると、スペクトル小集団(F)と(G)に分離できる。
上記の処理によって、スペクトル集団(A)から、スペクトル小集団(B),(D),(F),(G)の4つのスペクトル小集団が分離された。
(2)ステップS60:各蛍光色素の蛍光スペクトルの特定
ステップS100で、スペクトル小集団(B)を選択する。ステップS200で、リファレンスデータを参照すると、スペクトル小集団(B)は、FITCの蛍光波長分布パターンに一致する(図4参照)。従って、ステップS300で、スペクトル小集団(B)をFITCの蛍光スペクトルとして確定、保持する。ステップS400で、スペクトル小集団(D),(F),(G)が処理されていないため、ステップS100に戻る。
ステップS100で、スペクトル小集団(D)を選択する。ステップS200で、リファレンスデータを参照すると、蛍光波長分布パターンが一致するデータがない。従って、ステップS300で、スペクトル小集団(D)を不一致集団として保存する。ステップS400で、スペクトル小集団(F),(G)が処理されていないため、ステップS100に戻る。
ステップS100で、スペクトル小集団(F)を選択する。ステップS200で、リファレンスデータを参照すると、蛍光波長分布パターンが一致するデータがない。従って、ステップS300で、スペクトル小集団(F)を不一致集団として保存する。ステップS400で、スペクトル小集団(G)が処理されていないため、ステップS100に戻る。
ステップS100で、スペクトル小集団(G)を選択する。ステップS200で、リファレンスデータを参照すると、蛍光波長分布パターンが一致するデータがない。従って、ステップS300で、スペクトル小集団(G)を不一致集団として保存する。ステップS400で、全てのスペクトル小集団が処理されているため、ステップS500に進む。
ステップS500では、これまでにFITCのスペクトル小集団(B)が確定したのみであるため、ステップS600に進む。
ステップS600では、ステップS300において、いずれの蛍光色素の蛍光スペクトルとしても特定されず、不一致集団として保存されたスペクトル小集団(D),(F),(G)と、FITCの蛍光スペクトルとして特定されたスペクトル小集団(B)と、の差分スペクトルを算出する。
ここでは、まず、スペクトル小集団(D)とスペクトル小集団(B)との差分スペクトル(H)をとる。この差分スペクトル(H)は、リファレンスデータを参照すると、PEの蛍光波長分布パターンに一致する(図5参照)。従って、ステップS800で、差分スペクトル(H)をPEの蛍光スペクトルとして確定、保持する。ステップS900で、PE−TRとPE−Cy5の差分スペクトルが確定していないため、ステップS1000に進む。さらに、ステップS1000で、スペクトル小集団(F),(G)が処理されていないため、ステップS600に戻る。
ステップS600で、スペクトル小集団(F)と、FITCの蛍光スペクトルとして特定されたスペクトル小集団(B)及び/又はPEの蛍光スペクトルとして特定された差分スペクトル(H)との差分スペクトルを算出する。スペクトル小集団(F)からスペクトル小集団(B)を引いた差分スペクトル(I)は、リファレンスデータを参照すると、PE−TRの蛍光波長分布パターンに一致する(図6参照)。従って、ステップS800で、差分スペクトル(I)をPE−TRの蛍光スペクトルとして確定、保持する。ステップS900で、PE−Cy5の差分スペクトルが確定していないため、ステップS1000に進む。さらに、ステップS1000で、スペクトル小集団(G)が処理されていないため、ステップS600に戻る。
ステップS600で、スペクトル小集団(G)から、FITCの蛍光スペクトルとして特定されたスペクトル小集団(B)とPEの蛍光スペクトルとして特定された差分スペクトル(H)とPE−TRの蛍光スペクトルとして確定された差分スペクトル(I)とから選択される1又は2以上を引いて差分スペクトルを算出する。スペクトル小集団(G)からスペクトル小集団(B)を引いた差分スペクトル(J)は、リファレンスデータを参照すると、PE−Cy5の蛍光波長分布パターンに一致する(図7参照)。従って、ステップS800で、差分スペクトル(J)をPE−Cy5の蛍光スペクトルとして確定、保持する。ステップS900で、全ての蛍光色素の差分スペクトルが確定したので、ステップS60を終了し、ステップS70へ進む。
上記の処理によって、FITCの蛍光スペクトルとしてスペクトル小集団(B)が、PEの蛍光スペクトルとして差分スペクトル(H)が、PE−TRの蛍光スペクトルとして差分スペクトル(I)が、PE−Cy5の蛍光スペクトルとして差分スペクトル(J)が特定された。
続く、蛍光補正演算(ステップS70)では、FITC,PE,PE−TR,PE−Cy5の各蛍光色素について、それぞれスペクトル小集団(B)、差分スペクトル(H),(I),(J)の蛍光波長分布を用いて、蛍光強度を算出する。具体的には、FITC,PE,PE−TR,PE−Cy5の各蛍光色素について、それぞれスペクトル小集団(B)、差分スペクトル(H),(I),(J)の蛍光波長分布を列ベクトルとして配列した漏れ込み行列の逆行列を用いて、各蛍光検出器からの検出値を補正する。
3.蛍光強度算出装置・蛍光強度算出プログラム
本発明に係る蛍光強度算出装置と蛍光強度算出プログラムは、上述の蛍光強度補正方法の各手順を実行するための手段を備え、各手順を実行するステップを備える。図8に、本発明に係る蛍光強度算出装置1の機能的構成をブロック図により示す。蛍光強度算出装置1は、フローサイトメータ10とCPU20、メモリ30、ハードディスク40、ユーザインタフェースを有する。
ユーザインタフェースには、ユーザによる蛍光色素情報の入力(ステップS10参照)を受け付けるマウス51やキーボード52等の入力手段が含まれる。記憶手段であるハードディスク40には、蛍光強度算出プログラムと、各蛍光色素のリファレンスデータ42が格納、保持されている。
フローサイトメータ10は、蛍光色素を標識した微小粒子(サンプル)の測定を行う(ステップS30参照)。フローサイトメータ10は、複数の蛍光色素により多重標識された微小粒子に対して光を照射することによって、励起された蛍光色素から発生する蛍光を受光波長帯域の異なる複数の光検出器で受光する。そして、各光検出器から検出値を収集して、各蛍光色素の蛍光スペクトルを一つのスペクトル集団として取得する。また、フローサイトメータ70は、微小粒子から発生する散乱光も検出する。
取得されたスペクトル集団に関する情報は、オペレーティングシステム(OS)43の制御の下でユーザーインタフェース(ディスプレイ61)に表示される。ディスプレイ61に表示されたスペクトル集団のスペクトログラムは、ユーザがマウス51やキーボード52を用いてスペクトル集団の成分集団を指定するために利用され得る(ステップS50参照)。また、ディスプレイ41には、微小粒子の散乱光情報を含む二次元相関図も表示され、ユーザが解析を行う微小粒子集団を指定するために利用される(ステップS40参照)。
さらに、スペクトル集団に関する情報は、オペレーティングシステム(OS)41の制御の下で起動される蛍光強度算出プログラムによって処理され、上記のステップS50以降の各手順に対応するステップが実行される。
蛍光強度算出プログラムは、コンピュータ読み取り可能な記録媒体に記録されたものとできる。記録媒体としては、コンピュータ読み取り可能な記録媒体であれば特に制限はないが、具体的には、例えば、フレキシブルディスクやCD−ROM等の円盤形記録媒体が用いられる。また、磁気テープ等のテープ型記録媒体を用いてもよい。
本発明に係る蛍光強度補正方法等によれば、複数の蛍光色素により標識された微小粒子を複数の光検出器によってマルチカラー測定する場合に、サンプル解析の都度に単標識した微小粒子を解析することなく、各蛍光色素の蛍光波長分布を利用した蛍光補正を行うことができ、各蛍光色素からの蛍光強度を簡便かつ正確に算出できる。従って、本発明に係る蛍光強度補正方法等は、細胞等の微小粒子の特性をより詳細に解析するため寄与し得る。

Claims (7)

  1. 複数の蛍光色素により多重標識された微小粒子に光を照射することによって励起された蛍光色素から発生する蛍光を受光波長帯域の異なる複数の光検出器で受光し、各光検出器から検出値を収集して、各蛍光色素の蛍光スペクトルを一つのスペクトル集団として得る手順と、
    得られたスペクトル集団を、複数のスペクトル小集団に分離する手順と、
    分離されたスペクトル小集団を、予め取得された各蛍光色素の蛍光波長分布と比較して、いずれかの蛍光色素の蛍光スペクトルとして特定する手順と、
    いずれの蛍光色素の蛍光スペクトルとしても特定されないスペクトル小集団と、一以上の特定されたスペクトル小集団と、の差分スペクトルを、特定されていない蛍光色素の予め取得された蛍光波長分布と比較して、いずれかの蛍光色素の蛍光スペクトルとして特定する手順と、
    スペクトル小集団あるいは差分スペクトルが特定された蛍光色素については該スペクトル小集団あるいは該差分スペクトルの蛍光波長分布を用い、スペクトル小集団あるいは差分スペクトルが特定されない蛍光色素については予め取得された蛍光波長分布を用いて、各蛍光色素から発生した蛍光の強度を算出する手順と、を含む蛍光強度補正方法。
  2. スペクトル小集団あるいは差分スペクトルが特定された蛍光色素については該スペクトル小集団あるいは該差分スペクトルの蛍光波長分布を列ベクトルとして配列し、スペクトル小集団あるいは差分スペクトルが特定されない蛍光色素については予め取得された蛍光波長分布を列ベクトルとして配列した漏れ込み行列の逆行列を用いて、各蛍光色素から発生した蛍光の強度を算出する請求項1記載の蛍光強度補正方法。
  3. スペクトル集団を、独立成分分析又は主成分分析により、複数のスペクトル小集団に分離する請求項2記載の蛍光強度補正方法。
  4. 複数の蛍光色素により多重標識された微小粒子に光を照射することによって励起された蛍光色素から発生する蛍光を受光波長帯域の異なる複数の光検出器で受光し、各光検出器から検出値を収集して、各蛍光色素の蛍光スペクトルを一つのスペクトル集団として得る手順と、
    得られたスペクトル集団を、複数のスペクトル小集団に分離する手順と、
    分離されたスペクトル小集団を、予め取得された各蛍光色素の蛍光波長分布と比較して、いずれかの蛍光色素の蛍光スペクトルとして特定する手順と、
    いずれの蛍光色素の蛍光スペクトルとしても特定されないスペクトル小集団と、一以上の特定されたスペクトル小集団と、の差分スペクトルを、特定されていない蛍光色素の予め取得された蛍光波長分布と比較して、いずれかの蛍光色素の蛍光スペクトルとして特定する手順と、
    スペクトル小集団あるいは差分スペクトルが特定された蛍光色素については該スペクトル小集団あるいは該差分スペクトルの蛍光波長分布を用い、スペクトル小集団あるいは差分スペクトルが特定されない蛍光色素については予め取得された蛍光波長分布を用いて、各蛍光色素から発生した蛍光の強度を算出する手順と、を含む蛍光強度算出方法。
  5. 複数の蛍光色素により多重標識された微小粒子に光を照射することによって励起された蛍光色素から発生する蛍光を受光波長帯域の異なる複数の光検出器で受光し、各光検出器から検出値を収集して、各蛍光色素の蛍光スペクトルを一つのスペクトル集団として得る測定手段と、
    得られたスペクトル集団を、複数のスペクトル小集団に分離し、
    分離されたスペクトル小集団を、保持された各蛍光色素の蛍光波長分布と比較して、いずれかの蛍光色素の蛍光スペクトルとして特定し、
    いずれの蛍光色素の蛍光スペクトルとしても特定されないスペクトル小集団と、一以上の特定されたスペクトル小集団と、の差分スペクトルを、特定されていない蛍光色素の保持された蛍光波長分布と比較して、いずれかの蛍光色素の蛍光スペクトルとして特定し、
    スペクトル小集団あるいは差分スペクトルが特定された蛍光色素については該スペクトル小集団あるいは該差分スペクトルの蛍光波長分布を用い、スペクトル小集団あるいは差分スペクトルが特定されない蛍光色素については保持された蛍光波長分布を用いて、各蛍光色素から発生した蛍光の強度を算出する算出手段と、を備える蛍光強度算出装置。
  6. 微小粒子の蛍光標識に用いた蛍光色素に関する情報の入力を受け付ける入力手段と、
    予め取得された各蛍光色素の蛍光波長分布を保持する記憶手段と、を備える請求項5記載の蛍光強度算出装置。
  7. 複数の蛍光色素により多重標識された微小粒子に光を照射することによって励起された蛍光色素から発生する蛍光を受光波長帯域の異なる複数の光検出器で受光し、各光検出器から検出値を収集して、各蛍光色素の蛍光スペクトルを一つの集団として得たスペクトル集団を、複数のスペクトル小集団に分離するステップと、
    分離されたスペクトル小集団を、保持された各蛍光色素の蛍光波長分布と比較して、いずれかの蛍光色素の蛍光スペクトルとして特定するステップと、
    いずれの蛍光色素の蛍光スペクトルとしても特定されないスペクトル小集団と、一以上の特定されたスペクトル小集団と、の差分スペクトルを、特定されていない蛍光色素の保持された蛍光波長分布と比較して、いずれかの蛍光色素の蛍光スペクトルとして特定するステップと、
    スペクトル小集団あるいは差分スペクトルが特定された蛍光色素については該スペクトル小集団あるいは該差分スペクトルの蛍光波長分布を用い、スペクトル小集団あるいは差分スペクトルが特定されない蛍光色素については保持された蛍光波長分布を用いて、各蛍光色素から発生した蛍光の強度を算出するステップと、を実行する蛍光強度補正プログラム。
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