JP5493659B2 - 大入熱溶接熱影響部の靭性に優れた高強度鋼 - Google Patents

大入熱溶接熱影響部の靭性に優れた高強度鋼 Download PDF

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Description

本発明は、造船、建築、土木等の各種構造物で使用される、降伏強度が460N/mm超えで板厚が40mm以上の高強度鋼に関し、特に溶接入熱量が300kJ/cmを超える大入熱溶接でも溶接熱影響部の靭性に優れるものに関する。
鋼材の高強度化、厚肉化に伴い溶接施工に、サブマージアーク溶接、エレクトロガス溶
接およびエレクトロスラグ溶接など生産能率に優れる大入熱溶接が適用されることが増加している。
鋼材において大入熱溶接された溶接熱影響部の靭性は低下するため、種々の大入熱溶接
用鋼が提案され、TiNを鋼中に微細分散させ、溶接熱影響部のオーステナイト粒の粗大
化を抑制したり、溶接熱影響部においてフェライト変態核として利用する技術が実用化さ
れている。
また、Ti酸化物(オキシサイド)を溶接熱影響部に分散させたり(特許文献1)、更に、硫化物(サルファイド)の形態制御により溶接熱影響部の靭性を向上させるためCaを添加したり(特許文献2)することが提案されている。
しかしながら、TiNを主体に利用する場合、溶接熱影響部においてTiNが溶解する
温度域に加熱される領域は効果が得られず、さらには地の組織が固溶Tiおよび固溶Nにより脆化して靭性が著しく低下するという問題があった。
また、Ti酸化物を利用する技術では、酸化物を均一微細に分散させることが困難であ
るという問題があった。これに対して、酸化物の複合化等の方法で分散能を改善すべく種々の検討が行われているが、入熱量が300kJ/cmを超えるような大入熱溶接では、
溶接熱影響部においてオーステナイト粒の成長を十分に抑制することは困難であった。
一方、特許文献3では、溶接熱影響部でのフェライト変態を促進するCa系非金属介在
物をCa、O、S含有量を適正に制御することで鋼中に分散させ、靭性を向上させることが開示されている。
また、特許文献4では鋼板の化学成分と含有する複合酸化物の粒径と個数密度を規定した技術が提案されている。特に複合酸化物を粒内フェライトの生成核であるTi(Nb)窒化物、B窒化物の析出サイトとして利用するために、円相当径0.005から0.5μmの複合酸化物を100〜3000個/mm含有することが有効であるとしている。
さらに、特許文献5では加熱オーステナイトの粒成長を抑制するために、複合酸化物の粒径と個数密度、組成を規定した技術が提案されている。すなわち、円相当径で0.005〜2μmの酸化物粒子を単位面積あたりの個数で100〜5000個/mm含有し、その組成が少なくともCa、Al、Oを含みOを除いた元素が質量比でCa:5%以上、Al:5%以上であることを特徴としている。
しかしながら、以上の技術ではより高強度かつCeqが0.38を超えるような鋼材を対象とした場合には、HAZ靭性が不十分であることが判明した。
特開昭57−51243号公報 特開昭60−204863号公報 特許第3546308号公報 特開2005−307261号公報 特開2007−277642号公報
溶接構造物の大型化とともに使用される鋼材は高強度厚肉化し、各分野で40mmを超える厚鋼鈑が採用される様になってきている。例えば、最近、降伏強度が460N/mmクラスを超える高強度鋼に大入熱溶接が適用されることが増加し、より高強度の鋼材への大入熱溶接も検討され始めている。母材強度が上昇するに従い鋼材の合金元素量が増大するため、大入熱溶接熱影響部のミクロ組織はフェライトとベイナイトの混合組織となり上述した特許文献では靭性向上が困難となっている。
そこで、本発明は、降伏強度が460N/mmを超え、かつ板厚が40mm以上の高強度厚肉鋼材で、溶接入熱量が300kJ/cmを超える大入熱溶接でも溶接熱影響部の靭性に優れるものを提供することを目的とする。
本発明者等は降伏強度が460N/mmを超える高強度厚肉鋼の大入熱溶接熱影響部を微細ミクロ組織とすることで靭性向上させるため、旧オーステナイト粒径を細粒化する分散ピンニング粒子について鋭意検討し、以下の知見を得た。
1.分散ピンニング粒子としてのTiNは溶接ボンド部近傍で大部分が溶解してしまうので、溶接熱影響部全域でピンニング効果を発揮するためには、高温で安定な酸硫化物をTiNと併用することがピンニング効果を高めるために非常に有効である。すなわち、ボンド部近傍以外はTiNが溶解せず有効に作用し、ボンド部近傍は高温安定な酸硫化物が有効に作用せしめるのである。
2.分散ピンニング粒子のピンニング効果はその体積率が大きいほど、また個々の粒子径が大きいほど大きく、粒子にCaおよびMnを同時にある割合以上で含むことが粒子径を大きくするために重要である。
3.分散ピンニング粒子の体積分率が一定のとき、平均径が小さい方が粒子数が多くなりピンニング効果が大きくなる。しかし、大入熱溶接ボンド部近傍のオーステナイト粒は粗大粒であり、このような粗大なオーステナイト粒に対してピンニング効果を得るためには分散ピンニング粒子の粒子径もそれに応じて大きくすることが必要である。
4.分散ピンニング粒子の粒子個数は多いほどピンニング効果は大きいが、多すぎるとシャルピー吸収エネルギーの低下等の悪影響を招く。
本発明は得られた知見を基に更に検討を加えてなされたもので、すなわち、本発明は、
1.鋼組成が、質量%で
C:0.03〜0.09%
Si:0.02〜0.15%
Mn:1.5〜2.5%
Al:0.005〜0.06%
P:0.015%以下
S:0.0005〜0.0050%
Nb:0.005〜0.025%
Ti,0.005〜0.02%
N:0.0040〜0.0070%
Ca:0.0005〜0.0030%
B:0.0005〜0.0025%
Ceq(IIW)が0.38%以上、0.45%以下
残部Feおよび不可避的不純物からなり、
鋼中に円相当径で0.5〜3μmの酸硫化物粒子を50〜1000個/mm含有し、該酸硫化物粒子の組成は少なくともCa、Al、Mn、O、Sを含み、Oを除いた元素が質量比で、Ca:5%以上、Al:5%以上、Mn:3%以上、S:5%以上を含むことを特徴とする大入熱溶接熱影響部の靭性に優れた高強度鋼。
2.鋼組成として、更に質量%で
V:0.04%以下
Ni:0.4%以下
Cu:1.0%以下
Cr:0.7%以下
Mo:0.7%以下
W:0.5%以下
の1種または2種以上を含有する1記載の大入熱溶接熱影響部の靭性に優れた高強度鋼。
本発明によれば、造船、建築、土木等の各種構造物に好適な、降伏強度が460N/mmを超え、かつ板厚が40mm以上の高強度厚肉鋼材で、溶接入熱量が300kJ/cmを超える大入熱溶接でも溶接熱影響部の靭性に優れるものが得られ産業上極めて有用である。
本発明では成分組成と鋼中の介在物の形態および分布状態を規定する。
[成分組成]以下の説明において%は質量%とする。
C:0.03〜0.09%
Cは鋼の強度を向上する元素であり、強度を確保するためには0.03%以上の含有を必要とするが、0.09%を超えると、溶接性が劣化するばかりか靭性にも悪影響があるため、0.03〜0.09%の範囲に規定した。なお、好ましくは0.04〜0.08%である。
Si:0.02〜0.15%
Siは脱酸元素として、また、鋼の強化元素として有効であるが、0.02%未満の含有量ではその効果が得られない。一方、0.15%を越えると鋼の表面性状を損なうばかりか靭性が極端に劣化する。従ってその添加量を0.02%以上、0.15%以下とする。
Mn:1.5〜2.5%
Mnは本発明において重要な合金元素である。強化元素として添加するが、1.5%より少ないとその効果が十分でない。また、含有量が1.5%より少ないと分散ピンニング粒子となる酸硫化物中のMn量を所定量含有させることが困難な場合がある。一方、2.5%を超えると溶接性が劣化し、鋼材コストも上昇するため、1.5〜2.5%とする。
Al:0.005〜0.06%
Alは、脱酸剤として作用し、このためには0.005%以上の含有を必要とするが、0.06%を超えて含有すると、靭性を低下させるとともに、溶接した場合に、溶接金属部の靭性を低下させる。このため、0.005〜0.06%とする。なお、好ましくは、0.02〜0.05%である。
P:0.015%以下、S:0.0005〜0.0050%
Pは、0.015%を超えて含有すると、溶接部の靭性を劣化させるため、0.015%以下とする。Sは、分散ピンニング粒子の構成要素として鋼中に0.0005%以上を含有することが必要である。一方、0.0050%を超えて含有すると、母材および溶接部の靭性を劣化させるため、0.0005〜0.0050%とする。
Nb:0.005〜0.025%
本発明に係る降伏強度が460N/mmを超え、かつ板厚が40mm以上の高強度厚肉鋼材は制御圧延を適用することが好ましく、鋼の強化に有効に作用する不可欠な元素としてNbを0.005%以上含有させる。しかし、0.025%を超えて多量に含有すると析出硬化により大入熱溶接熱影響部靭性を低下させるので、0.005〜0.025%とする。
Ti:0.005〜0.02%、
Tiは溶鋼の凝固時およびその後の鋳片の冷却時にTiNとなって析出し、溶接熱影響部での分散ピンニング粒子となってオーステナイトの粗大化抑制に有効に作用し高靭性化に寄与する。0.005%未満ではその効果が少なく、0.02%を超えるとTiN粒子の粗大化によって期待する効果が得られなくなるため、0.005〜0.02%とする。
N:0.0040〜0.0070%
Nは分散ピンニング粒子であるTiNの必要量を確保するため、その含有量を規定する。0.0040%未満では十分なTiN量が得られず、0.0070%を超えるとTiNが溶解する溶接ボンド部近傍の領域において固溶N量が増加して靭性を著しく低下させるため、0.0040〜0.0070%とする。
Ca:0.0005〜0.0030%
Caは、酸硫化物の構成元素として必須の元素である。このような効果を発揮させるため少なくとも0.0005%を含有する。一方、0.0030%を超えて含有しても効果が飽和するため、0.0005〜0.0030%とする。
B:0.0005〜0.0025%
Bは溶接熱影響部でTiNが溶解して放出されるNをBNとして固定し、溶接熱影響部靭性の低下を抑制する。また、BNはフェライト生成核となって、溶接熱影響部組織の微細化とMA(Martensite−Austenite constituent;島状マルテンサイト)生成の抑制により、溶接熱影響部靭性の向上に寄与する。さらに、焼入性を向上させ母材の強度確保に有効に寄与する。それらの効果は0.0005%以上の添加で発揮され、0.0025%以上添加してもその効果は飽和するため、0.0005〜0.0025%とする。
Ceq(IIW):0.38〜0.45%
Ceq(IIW)は、板厚40mm以上において降伏強度460N/mm超えを確保するため0.38以上とする。一方、0.45を超えると溶接熱影響部においてMAの生成量が増加して靭性が低下するので、0.38〜0.45%とする。なお、Ceq(IIW)=C+Mn/6+(Cu+Ni)/15+(V+Mo+Cr)/5、各元素記号は含有量(質量%) 。
以上が本発明の基本成分組成であるが、更に特性を向上させるため、V、Ni、Cu、Cr、Mo、Wの一種または二種以上を含有することが可能である。
V、Ni、Cu、Cr、Mo、W
V、Ni、Cu、Cr、Mo、Wはいずれも鋼の焼入れ性を高める元素である。圧延後の強度上昇に直接寄与するとともに、靭性、高温強度、あるいは耐候性などの機能向上のために添加することができるが、過度の添加は靭性や溶接性を劣化させるため、それぞれ上限をV:0.04%、Ni:0.4%、Cu:1.0%、Cr:0.7%、Mo:0.7%、W:0.5%とすることが好ましい。一方、これらの元素の含有量が0.01%未満であるとその効果が得られないため、添加する場合には0.01%以上の含有量とすることが好ましい。
[鋼中介在物の形態および分布状態]
鋼中に円相当径で0.5〜3μmの酸硫化物粒子を単位面積当たりの個数で、50〜1000個/mm含有させる。本発明では、大入熱溶接ボンド部近傍の組織においてオーステナイト粒の粒成長を抑制するために、TiNと併用して分散ピンニング粒子として酸硫化物粒子を用い、その組成と粒子径および個数を規定する。
酸硫化物粒子の組成は少なくともCa、Al、Mn、O、Sを含み、Oを除いた元素が質量比で、Ca:5%以上、Al:5%以上、Mn:3%以上、S:5%以上を含むものとする。
酸硫化物粒子を後述するピンニング効果が得られる大きさとするため、粒子の組成をCaおよびMnの両者を含むものとし、Al脱酸で生成するAl酸化物を核としてCaおよびMnの酸化物と硫化物を複合的に析出させる。
酸硫化物粒子の組成は、Mn、Al、Caを添加した種々の溶解実験とピンニング効果の評価試験より、粒子径の増大傾向が認められる、Ca:5%以上、Al:5%以上、Mn:3%以上およびS:5%以上とする。
ピンニング粒子径は地組織となる大入熱溶接ボンド部近傍のオーステナイト粒径に応じて規定することが必要で、高温時に粒径約200μm程度のオーステナイト粒の成長を抑制するために、酸硫化物粒子の粒径は、円相当径で0.5〜3μmとする。0.5μmより小さい場合は、ピンニング効果が得られず、3μmを超えるとその周辺から亀裂が発生して靭性や延性を低下させるようになる。
また、酸硫化物粒子の個数は、50個/mmより少ないとピンニング効果が得られず、一方、1000個/mmを超えるとピンニング効果は飽和し、靭性や延性を低下させるようになるため、50〜1000個/mmとする。
酸硫化物粒子を所定の組成、サイズ・個数にするには、鋼の成分を本発明による成分範囲とすることが必要であることはいうまでもないが、さらに、好ましい製造方法について述べる。工業的には転炉にて成分調整、真空脱ガス等の精錬を行ない、Al脱酸を行うが、Al添加前の溶存酸素量は100ppm以下に低減しておくことが望ましい。100ppmを超えると酸化物粒子の組成にAlが不足する傾向にある。また、鋳造は連続鋳造が好ましく、その凝固速度は0.05℃〜50℃/sの範囲がよい。凝固速度が遅いと粒子径が大きく、個数が少ない可能性がある。また凝固速度が速いと粒子径が微細となりすぎて所望のピンニング効果が得られない可能性がある。
本発明は、分散ピンニング粒子として上述した酸硫化物粒子をTiNと併用するため大入熱溶接ボンド部近傍でTiNの大部分が溶解しても、粒成長抑制効果が得られる。
本発明鋼の好ましい製造条件は以下の製造工程を備える。上述の成分組成の溶鋼を、転炉等で溶製後、連続鋳造等で鋼素材(スラブ)とし、1000〜1200℃に再加熱後、熱間圧延を行う。
再加熱温度が1000℃以下であると、圧延能率が低下し、一方、1200℃以上であるとオーステナイト粒が粗大化し、靭性の低下を招くばかりか、酸化ロスが顕著となり、歩留が低下するので、1000〜1200℃とする。
靭性の観点から好ましい加熱温度の範囲は1050〜1150℃であり、より好ましくは1050〜1100℃である。
その後、熱間圧延により所望の板厚に圧延するが、強度・靭性を確保するため制御圧延を行うことが好ましい。仕上温度は900〜650℃の範囲が好ましく、より好ましくは、800〜700℃の範囲である。さらに、板厚に応じて圧延後に適宜、加速冷却を適用する。以下、実施例を用いて本発明の作用効果を示す。
種々の組成の溶鋼を、転炉で溶製し、連続鋳造法で鋼素材(スラブ:280mm厚)とし、再加熱後、板厚50〜70mmに熱間圧延し、加速冷却を施して供試鋼板とした。表1に供試鋼の成分組成を、表2に製造条件を示す。
Figure 0005493659
Figure 0005493659
得られた厚鋼板について、板厚の1/4部よりΦ14のJIS14A号試験片を試験片長手方向が板幅方向と一致するように採取し、引張試験を行い、降伏点(YS)、引張強さ(TS)を測定した。また、板厚の1/4部よりJIS4号衝撃試験片を試験片長手方向が圧延方向と一致するように採取し、シャルピー試験を行って、破面遷移温度(vTrs)を求めた。
また、鋼板断面を鏡面に研磨し、走査電子顕微鏡で1mm×1mmの領域を観察し、円相当径0.5μm以上の粒子数を計測した。全粒子のEPMA(電子線マイクロアナライザー)分析を行い、酸素を含むものについて、酸素を除いた平均組成を算出した。
さらに、各鋼板から採取した継手用試験板に、V開先を施し、エレクトロガスアーク溶接(入熱450kJ/cm)により大入熱溶接継手を作製した。各溶接継手から切欠き位置をボンド部とするJIS4号衝撃試験片を採取し、試験温度−40℃でシャルピー衝撃試験を実施し、吸収エネルギー(vE−40、10本平均値)を求めた。
表3に母材機械的特性の試験結果と大入熱溶接継手のシャルピー衝撃試験結果を併せて示す。本発明鋼(製造No.1〜16)は溶接継手ボンド部のvE−40が70J以上と優れた熱影響部の靭性を示した。
Figure 0005493659

Claims (2)

  1. 鋼組成が、質量%で
    C:0.03〜0.09%
    Si:0.02〜0.15%
    Mn:1.5〜2.5%
    Al:0.005〜0.06%
    P:0.015%以下
    S:0.0005〜0.0050%
    Nb:0.005〜0.025%
    Ti:0.005〜0.02%
    N:0.0040〜0.0070%
    Ca:0.0005〜0.0030%
    B:0.0005〜0.0025%
    下記(式)で表されるCeq(IIW)が0.38%以上、0.45%以下
    残部Feおよび不可避的不純物からなり、
    鋼中に円相当径で0.5〜3μmの酸硫化物粒子を50〜1000個/mm含有し、該酸硫化物粒子の組成は少なくともCa、Al、Mn、O、Sを含み、Oを除いた元素が質量比で、Ca:5%以上、Al:5%以上、Mn:3%以上、S:5%以上を含むことを特徴とする大入熱溶接熱影響部の靭性に優れた高強度鋼。
    Ceq(IIW)=C+Mn/6+(Cu+Ni)/15+(V+Mo+Cr)/5 (式)
    該(式)中の各元素記号は各元素の含有量(質量%)を表す。
  2. 鋼組成として、更に質量%で
    V:0.04%以下
    Ni:0.4%以下
    Cu:1.0%以下
    Cr:0.7%以下
    Mo:0.7%以下
    W:0.5%以下
    の1種または2種以上を含有する請求項1記載の大入熱溶接熱影響部の靭性に優れた高強度鋼。
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