JP5488807B2 - 遠心分離機及び遠心分離機用スイングロータ - Google Patents

遠心分離機及び遠心分離機用スイングロータ Download PDF

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Description

本発明はスイングロータを有する遠心分離機に関し、特にバケットを改良することにより使いやすくて長寿命化を図った遠心分離機及び遠心分離機用スイングロータに関する。
遠心分離機は、分離する試料(例えば、培養液や血液など)をチューブやバケット容器を介してロータに挿入し、ロータを高速に回転させることで試料の分離や精製を行う。設定されるロータの回転速度は用途によって異なり、用途に合わせて低速(数千回転程度)から高速(最高回転数は150,000rpm)までの製品群が提供されている。用いられるロータは様々なタイプがあり、チューブ穴が固定角度式で高回転速度に対応できるアングルロータや、チューブを装填したバケットがロータの回転に伴って鉛直状態から水平状態に揺動するスイングロータなどがある。また、超高回転速度で回転させて少量の試料に高遠心加速度をかけるロータや、低回転速度となるが大容量の試料を扱えるロータなど様々な大きさのものがある。これらのロータはその分離する試料にあわせて使用するため、ロータはモータ等の駆動手段の回転軸に着脱可能に構成され、ロータの交換が可能である。
通常スイングロータの許容最大回転数は、アングルロータに比べて低くなる。スイングロータはスイングする機構を有するためである。しかしながら、スイングロータにおいても許容最大回転数を向上させる試みがなされており、例えば特許文献1では、ロータボディに設けたアームを回転中心として遠心方向に揺動可能な複数のバケットが配されるスイングロータが開示されている。このバケットは、バケットボディとバケットボディの蓋部に形成したフック部を有して構成され、回転停止時にフック部を前記アームに係止することによってバケットがスイングロータに装着される。このようにフック部を使ってバケットを保持する構成を更に改良したのが、図8及び図9で示す従来例である。
図8は従来技術におけるスイングロータ120の軸方向縦断面図であり、左側半分は回転時の状態を示し、右側半分は停止時の状態を示す。ロータボディ21には、円周方向に均等間隔で、上側から下側に貫通する4つの貫通部22が設けられ、貫通部22に対してバケット130がロータボディ21の上から下方向に挿入される。バケット130の上部には、ピン134がバケット130の長手方向と垂直方向に延び、その両端部がピン挿入溝23の下端部(図示せず)に当接することにより、バケット130が貫通部22から下方向に抜けることなく、右側断面で図示した位置にて保持される。尚、バケット130はピン134を除いて、ロータボディ21には接触していない。また、バケット130の下端部もロータボディ21の駆動軸穴28の周囲部分には接触しない。
ここで、スイングロータ120を回転させると、バケット130は、ピン134をスイングの為の揺動軸(回転軸)にして、遠心力によって矢印141の方向にスイングする。このバケット130のスイングは、バケット130が鉛直方向から水平方向(真横)になるまで移動する。その際、ロータボディ21によりバケット130のスイングが阻害されないように、ロータボディ21の外周側には半円柱状にくり抜いたくり抜き部24が形成される。このくり抜き部24の形状は、バケット130の外形とほぼ一致する形状とし、バケット130をぴったりと受け入れるようにバケット130よりわずかに大きく形成すると良い。
図8の左側部分が、遠心力よってバケット130が水平になった状態を示す図である。
バケット130が水平になるまで上方に揺動すると、遠心力がバケット130を径方向外方に向けて働く。バケット130には、径方向に広がるフランジ部132bが形成され、さらに高速な回転速度において、バケット130は、フランジ部132bの下方に形成された接触面132aがくり抜き部24の外周端部付近に形成されたバケット受け面25に矢印142付近で接触する。このようにスイングロータ120の回転数が上昇してバケット130が水平になり、一定以上の遠心力がバケット130に加わった際には、ピン134でなくバケット受け面25によってバケット130の遠心荷重を受け止めるように構成した。尚、本明細書では十分な高速回転時に、バケット130の接触面132aがバケット受け面25と良好に接触している状態を「着座」と呼ぶものとする(図8の左側半分の図は、着座する直前の状態であり、接触面132aとバケット受け面25は接触していない)。
図9は従来技術におけるバケット130の組立構造を示す展開図である。バケット130は大きく分けて、キャップ組立体131とバケットボディ132の2つの部分から構成される。バケットボディ132は、その内部に分離する試料を入れるチューブを収容するための容器で、比強度の高いチタン合金等の金属の削り出しによって一体に製造される。バケットボディ132の内部には、チューブの外形と一致する空間が形成され、上部にはチューブを出し入れするための開口部132cが形成される。開口部132cの内周側には雌ねじが形成される。また、バケットボディ132の開口部132cよりも外周側のやや下方には、径方向に広がるフランジ部132bが形成され、フランジ部132bの下側はロータボディ21と接触するための接触面132aが形成される。接触面132aの形状は任意であるが、本実施例ではフランジ部132bから下方の径の細い部分に向かって、直線部とR部で滑らかに連続するように形成した。
キャップ組立体131の主要部品であるキャップ本体133は、バケットボディ132の内部空間を密閉するための蓋として作用するもので、バケットボディ132にネジ結合により接合される。キャップ本体133は、例えばアルミ等の金属合金の削りだし加工により製造され、蓋として作用する蓋部133cと、蓋部133cの上方に形成される円柱部133aと、蓋部133cの下方に形成される雄ねじ部133dを含んで形成される。雄ねじ部133dは、バケットボディ132の雌ねじ部と螺合する。円柱部133aにはピン134を横方向から貫通するためであって、上下方向に微少距離だけ移動できるような、側面視で長円形の貫通穴133bが形成される。ピン134は、その両端でロータボディ21のピン挿入溝23により案内されるもので、バケット130を揺動可能なようにロータボディ21に保持するために用いられる。
ピンホルダ135はピン134をキャップ本体133に取り付けるための部材である。キャップ本体133、ピン134、ピンホルダ135の取り受けは、まず、キャップ本体133の円柱部133aの上端からピンホルダ135が挿入され、ピンホルダ135の貫通穴135aとキャップ本体133の貫通穴133bの中心位置を合わせて、ピンホルダ135の貫通穴135aに対して側方からピン134を圧入して固定する。ここで、ピンホルダ135の内径はキャップ本体133の円柱部133aに対して摺動できるように僅かならが隙間を持って形成される。また、キャップ本体133に形成される貫通穴133bは長穴形状であるので、ピン134は貫通穴133bの範囲内で微少距離だけ上下移動ができる。
ピンホルダ135の上方には、1〜数枚のウェーブワッシャ136が挿入され、その上部をストッパ137で固定する。ストッパ137はキャップ本体133の円柱部133aの上端に圧入によって強固に固定される。ウェーブワッシャ136はキャップ本体133に対して上下方向に僅かならが移動可能なピン134及びピンホルダ135を下方向に付勢するためのスプリング部材である。ピン134の両端部によってバケット130を保持する場合には、ウェーブワッシャ136の反発力とバケット130の自重とのバランスのとれた位置にピンホルダ135が静止する。
特開2002−86016号公報
通常スイングロータを用いて遠心分離を行う際には、アングルロータを用いる場合に比べて許容最大回転数が低くなる。しかしながら、スイングロータを用いる遠心分離において高速回転化が要望されており、スイングロータを用いて回転速度が50,000rpmの高速で回転させる遠心分離機が出現した。しかしながら、スイングロータを用いる遠心分離機では、ロータの回転力によって取り付けられるバケット容器に強い遠心荷重がかかるため、繰り返し使用すると金属疲労によりバケットの強度が落ちていく恐れがある。また、バケットがスイングしてスイングロータのバケット受け面に着座する際の状態が安定していないと、遠心荷重が増加するにつれてピンを回転させる力が作用することがあり、キャップ本体を締め付ける或いは緩める作用をすることがあり得ることが、発明者らの実験によって判明した。さらに、発明者らはスイングロータのバケット受け面に接触するバケットボディの位置が常に同じ位置となると、特定箇所に面圧が繰り返しかかるため寿命の面で好ましくないことも突き止めた。
本発明は上記背景に鑑みてなされたもので、その目的は、スイングするバケットの動作をスムーズにし、安定して着座させることができる遠心分離機及び遠心分離機用スイングロータを提供することにある。
本発明の他の目的は、バケットを改良することにより高速回転を可能にした遠心分離機及び遠心分離機用スイングロータを提供することにある。
本発明のさらに他の目的は、バケットを改良することによりスイングロータのバケット受け面に接触するバケットボディの位置が常に同じ位置とならないように構成して長寿命化を実現できる遠心分離機及び遠心分離機用スイングロータを提供することにある。
本願において開示される発明のうち代表的なものの特徴を説明すれば次の通りである。
本発明の一つの特徴によれば、駆動軸を有する駆動部と、駆動軸の先端に設けられるスイングロータを有し、スイングロータは、軸方向上側から貫通する貫通穴と、貫通穴の対向する箇所に軸方向と平行に設けられ、下方まで連続しないピン挿入溝と、貫通穴と垂直方向であって径方向外側に形成される切り欠き部と、バケットを有し、貫通穴にバケットを挿入した状態で回転させることによってバケットをスイングさせる遠心分離機において、バケットは、試料を入れる容器を収容するバケットボディと、バケットボディを密封するキャップ組立体を有し、バケットボディには遠心分離時にロータボディに着座する受け面が形成され、キャップ組立体には軸方向と垂直方向に延びるスイング軸が設けられ、スイング軸を、バケットボディに対して長手方向に移動可能であって、長手方向中心軸を中心に所定角度以上回転できるように構成した。この角度は、例えば5度以上、好ましくは10度以上程度、さらに好ましくは360度とする。
本発明の他の特徴によれば、スイング軸は、バケットボディに対して長手方向中心軸を中心に連続回転できるように構成した。キャップ組立体にネジ部が形成され、バケットボディの開口部に形成されるネジ部と螺合可能に構成し、キャップ組立体にはバケットボディに対して回転させるためのつまみ部材を設けた。キャップ組立体は、バケットボディの開口部を塞ぐための蓋部と、蓋部から軸方向に延びる円柱部とを含んで構成され、スイング軸は円環状の部材から対向する方向に延在する2つの軸部を有し、円環状の部材の内部に円柱部を貫通させて保持するように構成した。
本発明のさらに他の特徴によれば、スイング軸の上側にはウェーブワッシャが配置され、ウェーブワッシャの上側には円柱部にスイング軸及びウェーブワッシャを固定するストッパ部材を設けた。蓋部の下方に雄ねじ部が形成され、バケットボディの開口部の内周側に雌ねじ部が形成され、キャップ組立体とバケットボディによりOリングを挟んだ状態で螺合させるように構成した。
請求項1の発明によれば、遠心分離時にロータボディに着座する受け面が形成され、スイング軸を中心にスイング可能なバケットが設けられた遠心分離機において、スイング軸を、バケットボディに対して長手方向に移動可能であって、長手方向中心軸を中心に所定角度以上回転できるように構成したので、ピボットピンをバケットボディ部分に対して移動する自由度を増加させることができた。この結果、遠心荷重の増加によりバケットが理想的な状態でなく、やや斜めに捩られた状態でスイングしたとしても、バケットはピボットピンによって拘束されることなく、接触面がバケット受け面に良好に面接触する位置になるよう誘導される。また、キャップ組立体に、キャップ組立体をバケットボディに対して回転させるためのつまみ部材を設けたので、スイング軸を用いることなくつまみ部材を回すことで容易にキャップ組立体をバケットボディに締め付けたり緩めたりすることができる。また、スイング軸は円環状の部材から対向する方向に延在する2つの軸部を有し、円環状の部材の内部に円柱部を貫通させる穴部を設けたので、製造加工が容易で、十分な強度をもったスイング軸を実現できる。また、バケットの組立作業時においても圧入等の作業が不要になるので、容易に組み立てることができる。さらに、蓋部の下方に雄ねじ部が形成され、バケットボディの開口部の内周側に雌ねじ部が形成され、キャップ組立体と螺合させるので、減圧された環境下で回転されるバケット内を外部と密閉することができ、バケットから試料が漏れることを防止できる。さらに、キャップ組立体に、キャップ組立体をバケットボディに対して回転させるためのつまみ部材を設けたので、スイング軸を用いることなくつまみ部材を回すことで容易にキャップ組立体をバケットボディに締め付けたり緩めたりすることができる。さらに、スイング軸は、バケットボディに対して長手方向中心軸を中心に連続回転できるように構成したので、スイングロータのバケット受け面に接触するバケットボディの位置がいつも同じ位置とはならなくなるので、特定箇所に応力が集中することがなく、バケットの寿命を大幅に伸ばすことができる。
請求項2の発明によれば、円柱部の下方に逃げ溝部を形成したのでキャップ本体を金属の削りだし加工で作成する際に加工が容易になる。
請求項3の発明によれば、つまみ部材の外周部に複数の縦溝が形成されるので、つまみ部材をキャップ組立体を回転させるためのつまみ部材として利用できる。
請求項4の発明によれば、ストッパがネジによって円柱部に固定されるので、スイング軸が円柱部から脱落することを防止できる。
請求項の発明によればスイング軸は、バケットボディに対して長手方向中心軸を中心に所定角度以上回転できるように構成したので、スイングロータのバケット受け面に接触するバケットボディの位置を分散させることができ、バケットの寿命を大幅に伸ばすことができる。
請求項の発明によれば、スイング軸は、バケットボディに対して長手方向中心軸を中心に連続回転できるように構成したので、スイングロータのバケット受け面に接触するバケットボディの位置が同じ位置とならなくなるので、バケットの寿命を大幅に伸ばすことができる。
請求項の発明によれば、スイング軸を、バケットボディに対して長手方向に移動可能であって、長手方向中心軸を中心に回転できるように構成したので、ピボットピンをバケットボディに対して移動する自由度を増加させることができた。この結果、遠心荷重の増加によりバケットが理想的な状態でなく、やや斜めに捩られた状態でスイングしたとしても、バケットはピボットピンによって拘束されることなく、接触面がバケット受け面に良好に面接触する位置になるよう誘導される。
請求項の発明によれば、スイング軸は、バケットボディに対して長手方向中心軸を中心に所定角度以上回転できるように構成したので、スイングロータのバケット受け面に接触するバケットボディの位置を分散させることができ、バケットの寿命を大幅に伸ばすことができる。
請求項の発明によれば、スイング軸は、バケットボディに対して長手方向中心軸を中心に連続回転できるように構成したので、スイングロータのバケット受け面に接触するバケットボディの位置がいつも同じ位置とはならなくなるので、特定箇所に応力が集中することがなく、バケットの寿命を大幅に伸ばすことができる。
請求項10の発明によれば、キャップ組立体とバケットボディをOリングを挟んだ状態で螺合させるので、減圧された環境下で回転されるバケット内を外部と密閉することができ、バケットから試料が漏れることを防止できる。
本発明の上記及び他の目的ならびに新規な特徴は、以下の明細書の記載及び図面から明らかになるであろう。
本発明の実施例に係る遠心分離機1の構造を示す断面図である。 図1のスイングロータ20の上面図である。 図2のA−A部の断面図である。 スイングロータ20の軸方向縦断面図であり、左側半分は回転時の状態を示し、右側半分は停止時の状態を示す。 本発明の実施例に係るバケット30の外観形状を示す斜視図であり、キャップ組立体31をバケットボディ32から取り外した状態を示す図である。 本発明の実施例に係るバケット30の縦断面図である。 本発明の実施例に係るバケット30の組立構造を示す展開図である。 従来技術におけるスイングロータ120の軸方向縦断面図であり、左側半分は回転時の状態を示し、右側半分は停止時の状態を示す。 従来技術におけるバケット130の組立構造を示す展開図である。
以下、本発明の実施例を図面に基づいて説明する。なお、以下の図において、同一の部分には同一の符号を付し、繰り返しの説明は省略する。また、本明細書において上下方向は各図に示す方向であるとして説明する。
図1は本発明の実施例に係る遠心分離機1の構造を示す断面図である。遠心分離機1は、板金やプラスチックなどで製作される箱状の筐体2の内部に防護壁2bが設けられ、防護壁2bとドア5によってチャンバ2cを画定し、図示しないドアパッキンによってチャンバ2cは密閉される。チャンバ2cにはボウル3が設けられ、ボウル3の内部空間(ロータ室4)には分離する試料を保持し高速回転するスイングロータ20が設けられる。図1では、スイングロータ20が高速回転中であってバケット30がスイングして水平になった状態を示しており、本実施例ではスイングロータ20は、例えば30,000rpmから60,000rpm程度で回転する。スイングロータ20は、チャンバ2c内に突出する回転軸7aの先端に設けられる駆動軸部10に装着される。
スイングロータ20は、ロータボディと、分離する試料が入れられたチューブを挿入した複数のバケット30により構成され、スイングロータ20の回転と共に遠心力によってバケット30が遠心方向にスイングして、鉛直方向から水平方向になるものであるが、その形状については後述する。スイングロータ20は、駆動部6に含まれるモータ7によって回転されるが、モータ7の回転は図示しない制御装置によって制御される。駆動部6はダンパ8を介して筐体2の仕切り板2dの下側に取り付けられる。
チャンバ2cはドア5によって密閉可能に構成され、ドア5を開けた状態で、上側の開口部2aを介してチャンバ2c内のロータ室4内にスイングロータ20を装着又は取り外しができる。チャンバ2cには、図示していないがロータ室4内部を所望の低温に保つための冷却装置と、内部を所定の減圧状態に保つための真空ポンプが接続され、遠心分離運転中は制御装置の制御によってロータ室4の内部が設定された環境に保たれる。ドア5の側方(右側)には、使用者がロータの回転速度や遠心分離時間等の条件を入力すると共に、各種情報を表示する操作・表示部9が配置される。操作・表示部9は、例えば液晶表示装置と操作ボタンの組み合わせ、又は、タッチ式の液晶パネルで構成される。さらに、駆動部6と防護壁2bの下部の間には、回転軸7aを囲むようにベロー11が設けられており、チャンバ2cが図示していない真空ポンプにて減圧された時に、回転軸7aが通る貫通穴12から大気が流入してくるのを防いでいる。
図2はスイングロータ20の上面図である。図2はバケット30がそれぞれの貫通部22に挿入された状態を示している。本実施例にかかるスイングロータ20は、上から見た際に略十字形であって、径が120mmから150mm程度の大きさのロータボディ21と、4つの貫通部22に挿入されるバケット30により構成される。貫通部22は円周方向に90度ずつ隔てて均等間隔で設けられた、上側から下側に貫通する円筒状の穴であり、貫通部の内壁の円周方向に約180度隔てた相対する2箇所にはピン挿入溝23が形成される。ピン挿入溝23は、バケット30のピボットピン34の両端部を保持するために形成されるもので、貫通部22の上部開口から、軸方向下側に延びるが、下部開口にまでは到達しない。従って、バケット30を貫通部22の上側から下方向に挿入すると、ピン挿入溝23の下端部でピボットピン34の両側が保持される。
ロータボディ21は上からみてほぼ円形としても良いが、スイングロータ20の質量軽減を図るために、後述するバケット収容空間29(図3参照)及び貫通部22が形成されない箇所以外は肉厚を落として形成している。バケット30には、ピボットピン34が同一直線上であって互いに反対方向に延びるように構成され、ピボットピン34がピン挿入溝23によって案内されて、バケット30が貫通部22内に装着される。貫通部22の円形の穴の直径はバケット30の外径よりも大きく形成されるが、ピボットピン34によってバケット30が貫通部22から下方に抜け落ちないように保持される。また、バケット30のスイング方向はピボットピン34を中心として、上面から見た際に半径方向となるため、ピボットピン34の伸びる方向は4つのバケット30の回転中心を通る円の接線と一致するように配置されることになる。
図3は、図2のA−A部の断面図である(但し、バケット30は断面図でなく側面図で示している)。図3では、スイングロータ20が停止していて、バケット30の長手方向が鉛直方向になっている状態を示す。バケット30は、ピボットピン34の両端部がピン挿入溝23の下端部(図示せず)に当接しているために、ロータボディ21から下側に抜け落ちずに図示の位置にて保持される。この際バケット30はピボットピン34を除いて、ロータボディ21には一切接触していない。また、バケット30の下端部もスイングロータ20のいずれの部分にも接触しない。この状態からモータ7(図1参照)を起動してスイングロータ20を回転させると、バケット30は、ピボットピン34を回転軸にして、遠心力よって矢印41の方向にスイングする。このバケット30のスイングは、バケット30が水平状態(真横)になるまで続くが、その際にロータボディ21によりバケット30のスイングが阻害されないように、ロータボディ21にはバケット収容空間29(半円柱状にくり抜いたくりぬき部24とバケット収容空洞27を合わせた空間)が形成される。バケット収容空洞27は、貫通部22とくり抜き部24の接合部付近に形成される。バケット収容空間29は、バケット30がスイングした際に、特定の箇所を除いて、バケット30とロータボディ21が接触しないようにするために形成される空間である。
バケットボディ32の上部には、径方向に広がるフランジ部32bが形成され、フランジ部32bの下側はロータボディ21と接触するための接触面32aが形成される。接触面32aは、円周方向に連続し、フランジ部32bから下方の後述するテーパー部32fに伸びる直線状の斜面32gで形成されている。なお、この斜面とテーパー部32fはR部32hで接続されている。一方、ロータボディ21のバケット収容空洞27とくり抜き部24の接続部付近には、接触面32aと良好に接触するためのバケット受け面25が形成される。さらにバケット受け面25に隣接して、逃げ溝26が形成される。逃げ溝26はバケット30がスイングして水平状態になった状態もしくは、バケット受け面25と接触面32aとが接触した状態の時にバケットボディ32のR部32hが、バケット収容空洞27とくり抜き部24の角にあたらないように角落としした部分又は切り欠いた部分である。
図4は、回転中のスイングロータ20の断面図であり、左側はバケット30が水平方向にまでスイングした直後の低速回転時(例えば500〜1,500rpm程度)の状態を示し、右側は設定された回転数にて高速回転しているときの状態を示す図である。スイングロータ20の回転速度が上昇するにつれて、バケット30はピボットピン34を中心に矢印42のようにスイングし、ある回転速度に達すると図中左側に示すようにバケット30が水平状態になる。このように水平状態になった直後の低速回転数では、バケット30にかかる遠心荷重がさほど大きくないので、ウェーブワッシャ36の働きにより矢印43で示すバケット受け面25との接触面32aは互いに接触しない。特に本実施例によるスイングロータ20では、バケット30が鉛直状態から水平状態にスイングする途中では、バケット30はスイングロータ20のいずれの部分にも接触しないので、スムーズにスイングすることができる。尚、ウェーブワッシャ36は、矢印44のようにピボットピン34とストッパ37の間隔を離す方向に付勢する。従って。バケット30に大きな遠心荷重がかかっていない状態では、ウェーブワッシャ36の力が作用しており接触面32aがバケット受け面25から離れるように付勢されている。
バケット30が水平になった状態からさらにスイングロータ20の回転速度が上昇すると、バケット30には矢印45の方向に強い遠心荷重がかかるため、図中右側に示すようにウェーブワッシャ36が撓んでバケット30は外周側に移動し、ロータボディ21とバケット30との隙間が縮まる。この結果、バケットボディ32及びストッパ37が矢印46の方向に移動してウェーブワッシャ36の厚さが縮み、矢印47の箇所でバケット受け面25と接触面32aが良好に面接触することにより着座する。この着座の際の回転数は、例えば3000rpm程度である。この面接触する範囲は、接触領域48で示す範囲であり、バケット30の接触面32aの略上側約半分である。このようにスイングロータ20の回転速度が十分高速になった場合は、バケット30の遠心荷重は、ロータボディ21に形成されたバケット受け面25の広い領域で受け止められるので、ピボットピン34にはバケット30部にかかる遠心荷重は作用しないようになる。本実施例では、バケット30が水平状態になった際にも、ピボットピン34はバケット30のバケット中心軸51(長手方向)の移動だけでなく、バケット中心軸51回りに回転する方向への移動も制限されない。
このようにピボットピン34をバケット30のボディ部分に対しての自由度を増加させたことにより、遠心荷重が増加してバケット30が理想的な状態でなく、やや斜めに捩られた状態でスイングしていき、バケット30のボディ部の片側がバケット受け面25に先に当たることがあったとしても、ピボットピン34に対して荷重がかからない。つまり、ピボットピン34に対して荷重がかかるような場合が生じても、ピボットピン34が軸方向に、あるいは、回転方向に回転することによってそのような荷重がかかることを逃げることができる。この結果、バケット30はピボットピン34によって拘束されることなく、接触面32aがバケット受け面25に良好に面接触する位置に誘導されることができる。
次に図5から図7を用いてバケット30の詳細構造を説明する。図5は、本発明の実施例に係るバケット30の外観形状を示す斜視図であり、キャップ組立体31をバケットボディ32から取り外した状態を示す図である。ここで、バケットボディ32は、違う符号番号を付しているが図8及び図9で示したバケットボディ132と全く同一の形状であり、相互に交換できるものである。バケットボディ32は、その内部に分離する試料を入れるチューブを収容するための容器で、比強度の高いチタン合金等の金属の削り出しによって一体に製造される。バケットボディ32の内部には、チューブの外形と一致する空間が形成され、上部にはチューブを出し入れするための開口部32cが形成される。開口部32cの内周側には雌ねじが形成される。また、バケットボディ32の開口部32cよりも外周側のやや下方には、径方向に広がるフランジ部32bが形成され、フランジ部32bの下側はロータボディ21のバケット受け面25と接触するために円周方向に連続する接触面32aとなる。接触面32aの形状は任意であるが、本実施例では図3に示したようにフランジ部32bから下方の後述するテーパー部32fに伸びる直線状の斜面32gで形成されている。
キャップ組立体31の主要部品であるキャップ本体33は、バケットボディ32の内部空間を密閉するための蓋として作用するもので、バケットボディ32の開口部32cにネジ結合により装着される。キャップ本体33は、例えばアルミ等の金属合金の削りだし加工により製造され、下方にバケットボディ32の雌ねじ部と螺合する雄ねじ部33dが形成される。キャップ本体33の上方にはスイングロータ20に形成されたピン挿入溝23に挿入されるためのピボットピン34が設けられる。ピボットピン34の上方には1枚以上のウェーブワッシャ36が挿入され、その上部からストッパ37が装着される。本実施例では3枚のウェーブワッシャ36が挿入されるが、この枚数は遠心分離の最高回転数やバケットの重さ等を考慮して適宜設定すればよい。ストッパ37の中心部にはネジ穴が開けられ、ネジ38によってキャップ本体33に固定される。ピボットピン34は、バケット30のバケット中心軸51(長手方向中心軸:ネジ38の長手方向)を中心に回転可能なように保持される。本実施例のキャップ組立体31では、図9で示した従来例にかかるキャップ組立体131と違って、ピボットピン34はバケット中心軸51を中心に回転するので、ピボットピン34を使ってキャップ組立体31をバケットボディ32に対して締め付けたり緩めたりすることができない。そこで本実施例では、キャップ本体33の外周縁に多数の溝が彫られてギザギザになるように構成し、この部分をキャップ組立体31を回転させるためのつまみ部材として作用させるように構成した。
図6はバケット30の縦断面図である。バケットボディ32の内部には、分離する試料を入れるチューブを収容するための内部空間32eが形成される。バケットボディ32は、基本的な直径R1の円筒形の部分に対して、径方向に広がる直径R2のフランジ部32bが形成され、さらにフランジ部32bの上方は直径R3の部分がある。直径R3の部分には内部に雌ねじ部32dが形成されるので、直径R1よりも若干大きな径となっている。本実施例では、例えばR1が20mm、R2が31mm、R3が26mm程度である。また、R1の部分から斜面32gに向かって外形方向に広がるテーパー部32fを有している。
キャップ本体33は、蓋として作用する蓋部33cと、蓋部33cの上方に形成される円柱部33aと、蓋部33cの下方に円筒形の空洞部分33eが形成され、その円筒形の外周部には雄ねじ部33dが形成される。円柱部33aの上方中心部にはネジ穴33fが形成され、ストッパ37がネジ38によって円柱部33aに固定される。尚、図6ではウェーブワッシャ36の図示を省略しているが、ピボットピン34の上方であって、ストッパ37の下方に配置される。ピボットピン34の厚さは、ストッパ37から蓋部33cとの距離よりも十分薄く、図6から理解できるようにピボットピン34の上側にはウェーブワッシャ36を配置するための2mm程度の隙間があり、ピボットピン34の下側には矢印50で示すように2mm程度の隙間ができる。従って、ピボットピン34は矢印49の方向に微少距離だけ移動可能である。
図7はバケット30の組立構造を示す展開図である。キャップ組立体31の主要部品であるキャップ本体33は、バケットボディ32にネジ結合により装着される。キャップ本体33は、蓋として作用する蓋部33cと、蓋部33cの上方に形成される円柱部33aと、蓋部33cの下方に形成される雄ねじ部33dを含んで形成される。蓋部33cの外周部には、キャップ組立体31を回すためのぎざぎざの溝が形成される。円柱部33aの下方であって蓋部33cの上面との接合部付近は、径が細くなった逃げ溝部33bが形成されるが、これはキャップ本体33を金属の削りだし加工から作成する際の加工の容易性から設けられるものであり、逃げ溝部33bを設けなくても良い。
ピボットピン34は、チタン合金等の金属からの削りだし加工によって製造されるもので、貫通穴34aを有する円環状の部材から外側方向に延在する2つの軸部34bを形成し、軸部34bがスイング軸として作用する。軸部34bが延びる方向は、一直線上にあって反対方向であって、バケット30のバケット中心軸(長手方向中心軸)51に対して垂直方向となる。ピボットピン34に形成される貫通穴34aの内径は、円柱部33aの外径よりも僅かながら大きくし、ピボットピン34がキャップ本体33に対してスムーズに回転し、かつ、軸方向に移動できるように構成される。
ピボットピン34の上方には、1〜数枚のウェーブワッシャ36が挿入され、その上部をストッパ37で固定する。ストッパ37は貫通穴37aを有し、この貫通穴37aを通されるねじ38のねじ部を、キャップ本体33の円柱部33aの上端に形成されたネジ穴33fに螺合することで固定される。このようにピボットピン34はウェーブワッシャ36を介して円柱部33aの終端に取付けたストッパ37により脱落が防止される。
本実施例によれば、スイング軸たるピボットピン34を、バケットボディ32に対して長手方向に移動可能であって、バケット中心軸51を中心に回転できるように構成したので、ピボットピン34をバケットボディ32に対して移動する自由度を増加させることができた。この結果、ねじりトルクがピボットピン34からキャップ組立体31に伝達されないため、高速回転時のバケット自重をロータボディで支える構造のスイングロータ用バケットにおいて、バケットの着座面の当たりが不均一になった場合でも、キャップ組立体の締付けに影響が出ない構造を実現できた。
また、キャップ組立体31とバケットボディ32をネジ締結しても、遠心分離中にキャップ組立体31のネジ部に緩みや増締め作用が働かないため、遠心分離運転後にキャップ組立体31が緩んだり、増し締めでキャップ組立体31がバケットボディ32からはずしにくくなるという現象を回避できる。さらに、バケットがスイングしてロータボディへ着座するまでの間、ロータボディとバケットの間に一定の隙間を確保するための弾性体(ウェーブワッシャ)を有するキャップ組立体において、従来品の6点から5点と、従来よりも少ない部品点数で同一の機能を果たす構造を実現することができたので、製造コストを下げながら、従来同等の品質を確保した製品を供給することが可能となった。
以上、本発明を実施例に基づいて説明したが、本発明は上述の実施例に限定されるものではなく、その趣旨を逸脱しない範囲内で種々の変更が可能である。例えば、キャップ本体に対するピボットピンの取り付け方法は実施例で説明した方法に限られず、バケットボディの長手方向に移動可能であって、バケット中心軸を中心に所定角度以上回転できるように構成すれば、その他の任意の構造や取り付け方法であっても良い。
1 遠心分離機 2 筐体 2a 開口部 2b 防護壁
2c チャンバ 2d 仕切り版 3 ボウル 4 ロータ室
5 ドア 6 駆動部 7 モータ 7a 回転軸
8 ダンパ 9 操作・表示部 10 駆動軸部 11 ベロー
12 貫通穴 20 スイングロータ 21 ロータボディ
22 貫通部 23 ピン挿入溝 24 くり抜き部
25 バケット受け面 26 逃げ溝 27 バケット収容空洞
28 駆動軸穴
30 バケット 31 キャップ組立体 32 バケットボディ
32a 接触面 32b フランジ部 32c 開口部
32d 雌ねじ部 32e 内部空間 32f テーパー部
32g 斜面 32h R部 33 キャップ本体
33a 円柱部 33b 逃げ溝部 33c 蓋部
33d 雄ねじ部 33e 空洞部分 33f ネジ穴
34 ピボットピン 34a 貫通穴 34b 軸部
36 ウェーブワッシャ 37 ストッパ 37a 貫通穴
38 ネジ 48 接触領域 51 バケット中心軸
120 スイングロータ
130 バケット 131 キャップ組立体 132 バケットボディ
132a 接触面 132b フランジ部 132c 開口部
133 キャップ本体 133a 円柱部 133b 貫通穴
133c 蓋部 133d 雄ねじ部 134 ピン
135 ピンホルダ 135a 貫通穴 136 ウェーブワッシャ
137 ストッパ

Claims (10)

  1. 駆動軸を有する駆動部と、該駆動軸の先端に設けられるスイングロータを有し、
    前記スイングロータは、軸方向上側から貫通する貫通穴と、貫通穴の対向する箇所に軸方向と平行に設けられ、下方まで連続しないピン挿入溝と、該貫通穴と垂直方向であって径方向外側に形成される切り欠き部と、バケットを有し、
    前記貫通穴に前記バケットを挿入した状態で回転させることによって前記バケットをスイングさせる遠心分離機において、
    前記バケットは、試料を入れる容器を収容するバケットボディと、前記バケットボディを密封するキャップ組立体を有し、前記バケットボディには遠心分離時にロータボディに着座する受け面が形成され、前記キャップ組立体には軸方向と垂直方向に延びて前記ピン挿入溝により案内されるスイング軸が設けられ、
    前記キャップ組立体には、前記キャップ組立体を前記バケットボディに対して回転させるための上面視で円形のつまみと、前記つまみ部材の上方に形成される円柱部と、前記バケットボディに形成された雌ねじ部と螺合する雄ねじ部が形成され、
    前記スイング軸は円環状の部材から対向する方向に延在する2つの軸部と、前記円環状の部材の内部に前記円柱部を貫通させる穴部を有し、
    前記スイング軸の上側にはウェーブワッシャが配置され、
    前記円柱部から前記スイング軸及び前記ウェーブワッシャが脱落しないように前記円柱部にストッパ部材を設け、
    前記スイング軸は、前記バケットボディに対してバケット長手方向に移動可能であって、長手方向中心軸を中心に回転できるように前記円柱部に保持され、
    前記つまみ部材の直径は前記2つの軸部の軸方向長さよりも小さく、かつ、前記円環状の部材の直径よりも大きいように形成したことを特徴とする遠心分離機。
  2. 前記円柱部の下方であって前記つまみ部材の上面との接合部付近は、径が細くなった逃げ溝部が形成されることを特徴とする請求項1に記載の遠心分離機。
  3. 前記つまみ部材の外周部には、前記キャップ組立体を回すための複数の縦溝が形成されることを特徴とする請求項2に記載の遠心分離機。
  4. 前記円柱部の上方中心部にはネジ穴が形成され、前記ストッパが前記ネジ穴に螺合されるネジによって前記円柱部に固定されることを特徴とする請求項2又は3に記載の遠心分離機。
  5. 前記スイング軸は、前記バケットボディに対して長手方向中心軸を中心に所定角度以上回転できるように構成したことを特徴とする請求項4に記載の遠心分離機。
  6. 前記スイング軸は、前記バケットボディに対して長手方向中心軸を中心に連続回転できるように構成したことを特徴とする請求項5に記載の遠心分離機。
  7. ロータボディと、
    試料を入れる容器を収容するバケットボディと前記バケットボディを密封するキャップ組立体を有するバケットを有し、
    前記バケットボディには遠心分離時に前記ロータボディに着座する受け面が形成され、前記キャップ組立体には軸方向と垂直方向に延びて前記ピン挿入溝により案内されるスイング軸が設けられる遠心分離機用スイングロータにおいて、
    前記キャップ組立体には、前記キャップ組立体を前記バケットボディに対して回転させるための上面視で円形のつまみと、前記つまみ部材の上方に形成される円柱部と、前記バケットボディに形成された雌ねじ部と螺合する雄ねじ部が形成され、
    前記スイング軸は円環状の部材から対向する方向に延在する2つの軸部と、前記円環状の部材の内部に前記円柱部を貫通させる穴部を有し、
    前記スイング軸の上側にはウェーブワッシャが配置され、
    前記円柱部から前記スイング軸及び前記ウェーブワッシャが脱落しないように前記円柱部にストッパ部材を設け、
    前記スイング軸を、前記バケットボディに対して長手方向に移動可能であって、長手方向中心軸を中心に回転できるように前記円柱部に保持され、
    前記つまみ部材の直径は前記2つの軸部の軸方向長さよりも小さく、かつ、前記円環状の部材の直径よりも大きいように形成したことを特徴とする遠心分離機用スイングロータ。
  8. 前記スイング軸は、前記バケットボディに対して長手方向中心軸を中心に所定角度以上回転できるように構成したことを特徴とする請求項7に記載の遠心分離機用スイングロータ。
  9. 前記スイング軸は、前記バケットボディに対して長手方向中心軸を中心に連続回転できるように構成したことを特徴とする請求項7に記載の遠心分離機用スイングロータ。
  10. 前記キャップ組立体と前記バケットボディをOリングを挟んだ状態で螺合させることを特徴とする請求項に記載の遠心分離機用スイングロータ。
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