JP5488719B2 - 映像信号符号化装置、映像信号符号化方法およびプログラム - Google Patents

映像信号符号化装置、映像信号符号化方法およびプログラム Download PDF

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Description

本発明は、映像信号符号化装置、映像信号符号化方法、および映像信号符号化方法を実行するプログラムに関する。
輝度信号と2つの色差信号とを含む映像信号として、例えばHigh Diffinition−Signal Digital Interface(HD−SDI)等で伝送されるYUV422形式およびYUV420形式の映像信号が存在する。YUV422形式とYUV420形式の映像信号では、色差信号の解像度が異なる。YUV422形式とは、垂直方向の色差サンプル数は輝度サンプル数と同じであるが、水平方向の輝度サンプルに対して色差サンプルが2対1に間引かれている形式である。YUV420形式とは、垂直方向、水平方向とも輝度サンプルに対して色差サンプルが2対1に間引かれている形式である。
放送局内で使用される機器の入出力系はYUV422形式の映像信号をHD−SDIで伝送するかたちで統一されている。一方、符号化/復号化装置がYUV420形式のみにしか対応していない場合が多い。このため、映像の中継や編集のため繰り返し映像信号の符号化および復号化が行われる際には、装置内部で、YUV422とYUV420との間の変換が繰り返し行われる。従来、このように、YUV422とYUV420との間の変換が繰り返されることにより、色差信号が大きく劣化してしまい色が滲んでしまう、という問題があった。
しかし、このような問題は、YUV422とYUV420との間の変換のときに用いるダウンサンプル用の第1のローパスフィルタとアップサンプル用の第2のローパスフィルタの選択により解決できることが知られている。すなわち、第1および第2のローパスフィルタとしてそれぞれ所定の条件を満たすフィルタを常に採用することにより、上記変換を繰り返しても、色差画素の位置ずれが生じるのを最小限に止めることが可能となる。
特開2009−246929号公報
ところが、上記のように繰り返し符号化および復号化が行なわれる場合には、必ずしも上記のような、色差画素の位置ずれが生じるのを最小限に止めることが可能な完全再構成フィルタであるという条件を満たすフィルタが使用されているとは限らない。常に同一の上記条件を満たす一対のフィルタよりなるフィルタセットを使用すれば、映像の色の劣化は問題にならないが、繰り返し符号化および復号化の途中で上記条件を満たさないフィルタを使用した場合は、そのフィルタにより色の劣化が発生してしまう。しかし、映像信号に色の劣化が発生した場所の特定は、劣化が発生した場所の映像信号を、人が目で確認することにより行うほかなく、自動的には判別できない。また、このとき、映像のみから上記条件を満たすフィルタを使用して変換された映像かどうかを自動的に判別する手段もない。
そこで本発明は、映像が上記条件を満たすフィルタでない別のフィルタを使用して変換された映像か否か、別のフィルタを使用して変換された場合にはどこで使用されたかを自動的に判別することのできる映像信号符号化装置、映像信号符号化方法およびプログラムを提供することを目的とする。
上記課題を解決するため、ひとつの態様である映像信号符号化装置は、輝度成分および二つの色差成分を有する映像信号を、第1の形式と、前記第1の形式より色差成分の解像度の低い第2の形式との間で変換する一対のフィルタであって、規定の条件を満たす第1のフィルタおよび第2のフィルタを有し、前記第1のフィルタを介して前記第1の形式の入力映像信号を前記第2の形式の映像信号に変換し、さらに前記第2の形式の映像信号を前記第2のフィルタを介して前記第1の形式に変換した判別用映像信号を出力する判別映像出力部と、前記入力映像信号と前記判別用映像信号との一致度を算出する一致度計算部と、前記一致度に応じて、前記入力映像信号が前段の前記第2の形式から前記第1の形式への変換において前記規定の条件を満たすフィルタを用いて変換されているか否かを判別し、判別結果を出力するフィルタ判別部と、前記第1のフィルタを介して変換した前記第2の形式の映像信号と前記判別結果とを符号化して符号化列を生成する動画像符号化部と、を備え、前記規定の条件は、輝度成分および二つの色差成分を有する映像信号を、前記第1の形式と前記第2の形式との間で繰り返し変換しても、色差画素の位置ずれを所定の誤差範囲内とすることが可能な完全再構成フィルタであることを特徴としている。
また、別の態様である映像信号符号化方法は、第1のフィルタおよび第2のフィルタは、規定の条件を満たすフィルタであり、前記第1のフィルタを用いて輝度成分および二つの色差成分を有する第1の形式の入力映像信号を前記第1の形式の映像信号よりも色差成分の解像度の低い第2の形式の映像信号に変換し、さらに前記第2の形式の映像信号を前記第2のフィルタを用いて前記第1の形式へ変換することにより判別用映像信号を出力し、前記入力映像信号と前記判別用映像信号との一致度を算出し、前記一致度に応じて、前記入力映像信号が前記規定の条件を満たすフィルタを用いて変換されているか否かを判別して判別結果を出力し、前記第2の形式の映像信号と前記判別結果とを符号化して、符号化列を生成する、ここで、前記規定の条件は、輝度成分および二つの色差成分を有する映像信号を、前記第1の形式と前記第2の形式との間で繰り返し変換しても、色差画素の位置ずれを所定の誤差範囲内とすることが可能な完全再構成フィルタであることを特徴としている。
なお、上述した映像符号化方法をコンピュータに行わせるためのプログラムであっても、このプログラムを当該コンピュータによって実行させることにより、上述した態様の方法と同様の作用・効果を奏するので、前述した課題が解決される。
上述した態様の映像信号符号化装置、映像信号符号化方法およびプログラムによれば、規定のフィルタでない別のフィルタを使用して変換された映像か否か、別のフィルタを使用して変換された場合にはどこで使用されたかを自動的に判別することができる。
第1の実施の形態による映像符号化装置の構成を示すブロック図である。 第1の実施の形態によるインタレーストップフィールド用の規定のフィルタのフィルタ係数の一例を示す表である。 第1の実施の形態によるインタレースボトムフィールド用の規定のフィルタのフィルタ係数の一例を示す表である。 第1の実施の形態によるプログレッシブ用の規定のフィルタのフィルタ係数の一例を示す表である。 第1の実施の形態による映像符号化装置における映像信号の判別および符号化の動作を示すフローチャートである。 第1の実施の形態による映像符号化装置における映像信号の判別の動作を示すフローチャートである。 第1の実施の形態による規定の低周波分析フィルタA(z)を介したYUV422形式からYUV420形式への映像信号の変換について説明する図である。 第1の実施の形態による規定の低周波合成フィルタP(z)を介したYUV420形式からYUV422形式への映像信号の変換について説明する図である。 第1の実施の形態による判別結果の符号化に関するシンタックスを示す表である。 第1の実施の形態による判別結果の符号化に関するシンタックスを示す表である。 第1の実施の形態による繰り返し符号化系における映像信号のYUV422形式とYUV420形式との間の変換の様子を示す図である。 第1の実施の形態による映像スイッチング系における映像信号の利用法について説明する図である。 第2の実施の形態による映像符号化装置の構成を示すブロック図である。 第2の実施の形態による映像符号化装置による映像信号の判別および符号化の動作を示すフローチャートである。 第3の実施の形態による判別結果の符号化に関するシンタックスを示す表である。 第3の実施の形態による判別結果の符号化に関するシンタックスを示す表である。 第4の実施の形態による判別結果の符号化に関するシンタックスを示す表である。 第4の実施の形態による判別結果の符号化に関するシンタックスを示す表である。 映像符号化装置の動作をプログラムにより実行するためのコンピュータの一例を示す図である。
(第1の実施の形態)
以下、第1の実施の形態による映像信号符号化装置、映像信号符号化方法およびプログラムについて、図面に基づいて説明する。図1は、第1の実施の形態による映像符号化装置1の構成を示すブロック図である。映像符号化装置1は、符号化部3および映像判別部5の機能を有している。
符号化部3は、422/420変換部7および動画像符号化部9を備えている。422/420変換部7は、低周波分析フィルタA(z)21およびダウンサンプリング部23を有し、フィルタリングおよびダウンサンプリングによりYUV422形式の映像信号をYUV420形式の映像信号に変換する。422/420変換は、映像信号の中の色差成分の信号の縮小処理である。
低周波分析フィルタA(z)21は、入力されたYUV422形式の映像信号を所定の条件でフィルタリングする。低周波分析フィルタA(z)21の詳細は後述する。ダウンサンプリング部23は、フィルタリングされた入力映像の色差成分を垂直方向に2:1にダウンサンプリングする。動画像符号化部9は、YUV420形式に変換された画像を、後述の判別結果とともに、例えばInternational Telecommunication Union Telecomunication standarization sector(ITU−T)、H.264に従い符号化する。
映像判別部5は、符号化部3と共通の422/420変換部7、および420/422変換部13、一致度計算部15、フィルタ判別部19を備えている。420/422変換部13は、アップサンプリング部25と低周波合成フィルタP(z)27とを有している。この420/422変換は、映像信号の中の色差成分の信号の拡大処理である。
アップサンプリング部25は、422/420変換部7で変換されたYUV420形式の映像信号の色差成分を垂直方向に1:2にアップサンプリングする。低周波合成フィルタP(z)27は、アップサンプリングされた映像信号を所定の条件でフィルタリングすることにより、YUV422形式の映像信号を生成する。このとき生成された映像信号を判別用映像信号ということにする。
一致度計算部15は、入力映像信号と判別用映像信号との対応する画素の色差成分の画素値の差の絶対値に基づいて、一致度を計算する。一致度の詳細は後述する。フィルタ判別部19は、一致度計算部15で計算された一致度から、入力映像信号と判別用映像信号との差異が所定範囲であるか否かを判別することにより、入力映像が前段に規定のフィルタを用いて変換されているか否かを判別する。
ここで、低周波分析フィルタA(z)21および低周波合成フィルタP(z)27の詳細について説明する。低周波分析フィルタA(z)21および低周波合成フィルタP(z)27は、これらのフィルタを介してYUV422形式とYUV420形式との間の変換を繰り返しても、色差画素の位置ずれが生じるのを最小限に止めることが可能な一対の完全再構成フィルタである。ここで、低周波分析フィルタA(z)21のz変換をA(z)、低周波合成フィルタP(z)27のz変換をP(z)とする。このとき、インタレーストップフィールド用の低周波分析フィルタA(z)21および低周波合成フィルタP(z)27は、少なくとも以下の条件1〜3を同時に満たすフィルタである。
(条件1)
以下の完全再構成条件である式1a、式1b、および式1cを満たす。
P(1)=2 ・・・(式1a)
A(1)=1 ・・・(式1b)
A(z)・P(z)+A(−z)・P(−z)=2・z−2N ・・・(式1c)
ここで、Nは任意の整数である。
(条件2)
ダウンサンプル用の低周波分析フィルタA(z)が各画素をほぼ1:3に内分した位置の画素値を算出する。すなわち、低周波分析フィルタA(z)の係数は、周波数ω=0での群遅延を1で剰余した値が0.25に近い値(例えば、±0.05)である。
(条件3)
アップサンプル用の低周波合成フィルタP(z)を、各係数の和が1となるよう、各係数を0.5倍して正規化したフィルタP'(z)の群遅延と、A(z)の群遅延の和は、ω=0あるいはその近傍において、ほぼ整数に近い値である。
ここで、「各画素値をほぼ1:3に内分した位置の画素値を算出する」とは、低周波分析フィルタA(z)により変換を行った後の色差成分を、変換前の垂直方向に並びあう2つの画素の位置に対して1:3に内分した位置の画素値として算出することである。また、「1で剰余する」とは、整数を足して、その結果が0以上1未満となったとき、その値を採用することをいう。なお、ボトムフィールドの低周波分析フィルタおよび低周波合成フィルタは、それぞれ上記低周波分析フィルタA(z)、低周波合成フィルタP(z)の高次と低次の係数を入れ替えたフィルタとなる。
以下、上記条件1〜3を同時に満たすことを規定の条件の一例とし、例えば低周波分析フィルタA(z)21および低周波合成フィルタP(z)27など、規定の条件を満たすフィルタを、規定のフィルタと称する。
図2および図3は、インタレース方式において用いられる規定のフィルタのフィルタ係数の一例を示す表である。図2に示すように、インタレーストップフィールド用の低周波分析フィルタA(z)21としては、例えば表41、低周波合成フィルタP(z)27としては例えば表43に示した例を用いることができる。また、図3に示すように、インタレースボトムフィールド用の低周波分析フィルタA(z)21としては、例えば表45、低周波合成フィルタP(z)27としては例えば表47に示した例を用いることができる。インタレース方式の映像信号を扱う際には、トップフィールド用とボトムフィールド用のフィルタをそれぞれ別個に設けるとともに、例えばスイッチを設けて、トップフィールド用とボトムフィールド用のフィルタを切り換えるようにしてもよい。
プログレッシブ方式用の規定のフィルタとしては、図4に示す例がある。図4に示すように、プログレッシブ用の低周波分析フィルタA(z)21としては、例えば表49、低周波合成フィルタP(z)27としては、例えば表51の例を用いることができる。なお、図2〜図4において、フィルタ係数は全て1024倍して表している。
次に、図5から図10を参照しながら、第1の実施の形態による映像符号化装置1における映像信号の判別および符号化の動作について説明する。図5は、第1の実施の形態による映像符号化装置1における映像信号の判別および符号化の動作を示すフローチャートである。図6は、第1の実施の形態による映像符号化装置1における映像信号判別の動作を示すフローチャートである。
図5に示すように、第1の実施の形態による映像符号化装置1における映像信号の判別および符号化においては、まず、入力映像信号が前段の420/422変換において、規定のフィルタを用いて420/422変換されたか否かを判別する映像判別処理を行う(S61)。映像判別部5が判別結果を出力すると、符号化部3の動画像符号化部9は、入力画像を422/420変換した映像信号と、映像判別部5から入力された判別結果とを符号化する(S62)。
次に、図6を参照しながら、第1の実施の形態によるS61の映像判別処理の詳細な動作について説明する。図6に示すように、まず、映像符号化装置1は、入力端11を介して入力映像信号を取得する(S71)。ここで入力信号は、前段において420/422変換されたものであるとする。符号化部3および映像判別部5に共通の422/420変換部7は、取得したYUV422形式の入力映像信号をYUV420形式の映像信号に変換する(S72)。
ここで、図7を参照しながら、422/420変換部7による422/420変換について説明する。図7は、規定の低周波分析フィルタA(z)21を介したYUV422形式からYUV420形式への映像信号の変換について説明する図である。図7に示すように、422/420変換部7は、例えば、YUV422形式の映像信号のライン1、ライン2、・・・、ライン2Nに相当する映像信号の色差成分29に対し、低周波分析フィルタA(z)21をかける。低周波分析フィルタA(z)21は、フィルタリングされたライン1’、ライン2’、・・・、ライン(2N)’に相当する色差成分31を出力する。ダウンサンプリング部23は、色差成分31を垂直方向に1ラインおきにライン間引きを行うことにより垂直方向に2:1にダウンサンプリングし、ライン1’、ライン3’、・・・、ライン(2N−1)’に相当する色差成分33を取得する。以上のようにして、422/420変換部7は、YUV422形式の入力映像信号をYUV420形式の映像信号に変換する。422/420変換部7は、YUV420形式に変換した映像信号を、動画像符号化部9および420/422変換部13に送る。
図6に戻って、映像判別部5において、420/422変換部13は、S72で変換されたYUV420形式の映像信号をYUV422形式の信号に変換する(S73)。ここで、図8を参照しながら、420/422変換部13による420/422変換について説明する。図8は、規定の低周波合成フィルタP(z)27を介したYUV420形式からYUV422形式への映像信号の変換について説明する図である。図8に示すように、420/422変換部13のアップサンプリング部25は、422/420変換部7が変換した色差成分33に対し、垂直方向に1:2にアップサンプリングを行う。すなわち、アップサンプリング部25は、YUV420形式の映像信号のライン1’、ライン2’、・・・、ライン(2N)’に相当する色差成分33のライン間に、画素値が「0」のラインを1ライン補間することにより、色差成分35を生成する。さらに、アップサンプリングした色差成分35に垂直方向に規定の低周波合成フィルタP(z)27をかけて、ライン1、ライン2、・・・、ライン2Nに相当する色差成分37を生成する。以上のようにして、420/422変換部13は、入力映像信号から判別用映像信号を生成し、一致度計算部15に送る。
図6に戻って、映像判別部5において一致度計算部15は、S71で取得されたYUV422形式の入力映像信号と、S73で変換されたYUV422形式の判別用映像信号とのそれぞれの色差成分から、一致度を算出する(S74)。一致度の計算方法は、例えば以下の3つの計算方法のいずれかを用いる。
一致度1)一致度1=10log(MAX^2/MSE)
ここで、MSE=ΣΣ|a(i、j)−b(i、j)|^2/(m・n)
一致度2)一致度2=1/(ΣΣ|a(i、j)−b(i、j)|^2/(m・n))
一致度3)一致度3=1/(ΣΣ|a(i、j)−b(i、j)|)
ここで、a(i、j)は、入力映像の画素(i、j)における色差成分の画素値、b(i、j)は、判別用映像の画素(i、j)における色差成分の画素値である。mは、入力映像および判別用映像の水平方向画素数、nは、入力映像および判別用映像の垂直方向画素数である。MAXは、色差成分の画素値の最大階調値であり、例えば色差成分が8ビットで表されるときは、MAX=255となる。また、ΣΣは、iについて1からm、jについて1からnの総和を示す。
なお、一致度1は、画素値のピーク信号対ノイズ比Peak Signal−to−Noise−Ratio(PSNR)を表す値である。一致度2は、平均二乗誤差Mean Square Error(MSE)の逆数である。また、一致度3は、画素値の差分絶対値和Sum of Absolute Differences(SAD)の逆数である。
一致度1〜3(まとめて一致度ともいう)は、いずれも入力映像と判別用映像との互いに対応する画素の色差成分の差の絶対値に基づく値であり、入力映像と判別用映像との相違が少ないほど一致度は高くなる。一致度計算部15は、算出した一致度をフィルタ判別部19に送出する。
フィルタ判別部19は、一致度計算部15で計算される一致度について、それぞれ閾値を設けている。一致度が閾値以上とは、入力映像が符号化装置1に入力される前段の420/422変換による色差成分の劣化および色差画素のずれが、ある程度以下に抑止されていることを示している。フィルタ判別部19は、一致度が閾値以上であるときには、入力映像が前段の420/422変換で規定のフィルタである低周波合成フィルタP(z)によりYUV420形式からYUV422形式に変換されたと判別する(S75、Yes)。そしてフィルタ判別部19は、判別結果として出力信号「1」を出力する(S76)。S75で、一致度が閾値未満である場合には、フィルタ判別部19は、入力映像が前段の変換で規定のフィルタ以外のフィルタを介して変換されたと判別し(S75、No)、判別結果として出力信号「0」を出力する(S77)。
以上のように、映像判別部5は、YUV422形式の入力映像のみから、その入力映像信号が前段で規定のフィルタである低周波合成フィルタP(z)でYUV420形式からYUV422形式へと変換された映像か否かを判別する。映像判別部5は、符号化部3に判別結果を送る。
次に、第1の実施の形態による映像符号化装置1における映像信号符号化の動作について説明する。映像符号化装置1においては、図1のように符号化部3に映像判別部5の結果を入力し、符号化列中に映像判別部5の判別結果を含ませるようにする。判別結果の符号化は、例えば以下の方法により行うことができる。
第1の実施の形態による符号化では、入力映像信号はITU−TのH.264に準拠して符号化されているとする。このとき、動画像符号化部9は、フィルタ判別部19による判別結果を、非登録ユーザデータ(user_data_unregistered)SEI(Supplemental Enhancement Information)により符号化する。非登録ユーザデータSEIは、任意のデータを符号化可能とする付加情報であり、そのシンタックスはITU−TのH.264の標準文書において、図9に示す表63のように規定されている。
表63において、一列目には、表63が表す項目が記載されている。2列目は、カテゴリを表している。カテゴリは各シンタックス要素に関連する数であり、シンタックス要素のNALユニットへの割り付けを規定するために使用される。例えば、「5」はSEI(付加拡張情報)に含まれるシンタックス要素であることを表す。3列目は「ディスクリプタ」であり識別子を表し、シンタックス要素の構文解析処理を規定する。
表63の左から1列目、上から2行目に記載された、uuid_iso_iec_11578は、ISO/IEC 11578:1996 Annex Aの手順に従って、UUID(Universally Unique Identifier)として規定された値を持たなければならない。表63の1列目、上から4行目に記載されたuser_data_payload_byteは、UUID生成者によって規定されたシンタックスと意味を持つデータを含む1バイトでなければならない。動画像符号化部9では、このuser_data_payload_byteに、フィルタ判別部19が出力した判別結果を入れる。判別結果をprf_used_flagにより示すとすると、非登録ユーザデータSEIのシンタックスは、図10の表64のようになる。表64に示すように、prf_used_flagは、映像判別部5の判別結果を表すフラグとすることができる。フラグの値は、フィルタ判別部19による判別結果が「1」であれば「1」、判別結果が「0」であれば「0」となる。
例えば、判別結果を示す記号列の例を、16進数のバイトデータで示す。例えば、uuid_iso_iec_11578のデータを「00 11 22 33 44 55 66 77 88 99 AA BB CC DD EE FF」とすると以下のように符号化される。
(1)判別結果が「1」の場合
第1の符号化列:00 11 22 33 44 55 66 77 88 99 AA BB CC DD EE FF 01
(2)判別結果が「0」の場合
第2の符号化列:00 11 22 33 44 55 66 77 88 99 AA BB CC DD EE FF 00
以上により、判別結果を符号化列中に含ませることが可能になる。
このように、符号化部3の動画像符号化部9において、判別結果を符号化して例えば上記のような第1の符号化列または第2の符号化列として、YUV420形式の映像信号を符号化した符号化列とともに出力端28から出力する。
次に、図11、図12を参照しながら、映像符号化装置1が出力する判別結果を含む符号列の利用例について説明する。図11は、繰り返し符号化系100による映像信号のYUV422形式とYUV420形式との間の変換の様子を示す図である。繰り返し符号化系100は、映像の中継や編集等で行われる映像信号の繰り返し符号化系の一例である。図11に示すように、繰り返し符号化系100は、符号化装置102、復号化装置108、符号化装置112、復号化装置118、・・・・、符号化装置124、復号化装置134が順次n段接続された系である。
符号化装置102は、422/420変換フィルタ104、ダウンサンプリング部23、および符号化部106を有しており、カメラで撮影された入力映像Xを、422/420変換するとともに符号化して出力する。復号化装置108は、復号化部109、アップサンプリング部25および420/422フィルタ110を有し、符号化装置102で変換された映像を復号化し、アップサンプリングして420/422変換し、YUV422形式の出力映像Y1として出力する。各符号化装置112、124等は、同様に、422/420変換フィルタ114、126、ダウンサンプリング部23、符号化部116、128等を有している。各復号化装置118、130等は、復号化部120、132、アップサンプリング部25、420/422変換フィルタ122、134等を有している。繰り返し符号化系100は、入力された入力映像Xに対し422/420変換および420/422変換部を繰り返し、出力映像Ynを出力する。
繰り返し符号化系100において、422/420変換フィルタ104、114、・・・、126が規定の低周波分析フィルタA(z)、420/422変換フィルタ110、122、・・・、134が規定の低周波合成フィルタP(z)である場合を考える。この場合、上述のように出力信号Y1〜Ynの422/420変換および420/422変換の繰り返しによる色差の劣化を最小にすることができる。一方で、繰り返し符号化系100のどこかで低周波分析フィルタA(z)、低周波合成フィルタP(z)以外の規定の条件を満たさないフィルタが使用されると、そこで色差が大きく劣化することになる。
このような繰り返し符号化系100において、例えば符号化装置112を第1の実施の形態による映像符号化装置1に置き換えた場合を考える。このとき映像符号化装置1からは、第1の符号化列または第2の符号化列を含む符号化列が出力される。出力された符号化列が復号化装置118で復号化され、第1の符号化列が含まれていることが分かると、映像符号化装置1の前段の復号化装置108において、規定のフィルタで変換されたと判別される。出力された符号化列に第2の符号化列が含まれていることが分かると、映像符号化装置1の前段の復号化装置108において、規定のフィルタ以外のフィルタで変換されたと判別される。
繰り返し符号化系100において、例えば、符号化装置112の後段に記憶装置を接続し、符号化装置112から出力された符号化列を蓄積し、蓄積された符号化列を後に読み出して利用することもある。この様な場合、記憶装置の直前の符号化装置112を、第1の実施の形態による映像符号化装置1に置き換えると、出力される符号化列に上記のように第1の符号化列または第2の符号化列が含まれることになる。すなわち、蓄積された符号化列は、その符号化列が復号化装置108において規定のフィルタを用いて変換されたか否かを示す情報を含むことになる。
図12は、映像スイッチング系200における映像信号の利用法について説明する図である。映像スイッチング系200は、符号化列のスイッチングを行う系の一例である。図12に示すように、映像スイッチング系200は、複数のカメラ230、240、・・・、250および放送局260を備えている。複数のカメラ230、240、・・・、250は、多数の符号化装置232、242、・・・、252、復号化装置234、244、・・・、254を介して放送局260に接続されている。放送局260は、スイッチャ262、復号化装置264、270、編集装置266、モニタ272、ストレージ274、符号化装置268を有している。
映像スイッチング系200において、複数のカメラ230、240、・・・、250が撮影した映像は、多数の符号化装置232、242、・・・、252、復号化装置234、244、・・・、254を介して放送局260に伝送されている。例えば、映像中継時には、スイッチャ262が複数のカメラ230〜250からの映像の系をスイッチングすることがある。また、伝送されてきた映像をストレージ274に蓄積し、後に編集装置266やモニタ272などにより用いることがある。
映像スイッチング系200において、例えば符号化装置236、246、・・・、256等を第1の実施の形態による映像符号化装置1に置き換えると、スイッチャ262に入力される符号化列に、全て上記第1の符号化列または第2の符号化列が含まれることになる。すなわち、スイッチャ262に入力される符号化列は、復号化装置234、244、・・・、254において、規定のフィルタを用いて変換が行われたか否かを示す判別結果を含む。また、このとき、復号化装置264、270、ストレージ274等に入力される符号化列も、判別結果を含むことになる。
以上詳細に説明したように、第1の実施の形態による映像信号符号化装置によれば、入力映像信号を422/420変換部7において規定のフィルタ低周波分析フィルタA(z)21を用いて422/420変換する。420/422変換部13は、YUV420形式に変換された映像信号を規定のフィルタ低周波合成フィルタP(z)27を用いて420/422変換し、判別用映像信号を生成する。一致度計算部15は、入力映像信号と判別用映像信号との一致度を計算する。フィルタ判別部19は、一致度が閾値以上の場合に、入力映像信号が前段で規定のフィルタである低周波合成フィルタP(z)を用いて変換されたと判別する。フィルタ判別部19は、一致度が閾値未満の場合に、入力映像信号が前段で規定のフィルタ以外のフィルタを用いて変換されたと判別する。符号化部3は、422/420変換部7で変換されたYUV422形式の映像信号と、判別結果とを符号化して出力端28から符号化列として出力する。なお、映像符号化装置1は、図1の構成をハードウエアにより実現してもよいし、コンピュータにおいて実行されるプログラムとして実現してもよい。
繰り返し符号化系100、映像スイッチング系200等において、各符号化装置112、124、232、・・・、236、・・・、256、268等に代えて映像符号化装置1を用いることができる。このような構成により、規定のフィルタで変換された映像であるか否かを示す符号化列を含む映像信号の符号化列を、繰り返し符号化系100および映像スイッチング系200などにおいて利用する。例えば、上記のような、繰り返し符号化列100や映像スイッチング系200などにおいて、蓄積された符号化列を後に利用する際に、映像判別部5による判別結果を認識する。映像符号化装置1から出力された符号化列に第2の符号化列が含まれている場合には、映像符号化装置1の直前の420/422変換フィルタを、規定のフィルタ以外のフィルタであると特定する。また、第2の符号化列を含む符号化列を、前段において規定のフィルタ以外のフィルタにより変換された映像信号による符号化列であると判別する。
以上のように、第1の実施の形態による映像符号化装置1、映像信号符号化方法およびプログラムによれば、映像符号化装置1に入力された入力映像信号が、前段の420/422変換で規定のフィルタを用いて変換されたか否かを判別することが可能になる。また、映像符号化装置1は、繰り返し符号化系100または映像スイッチング系200などにおいて符号化装置108、118、130、236、246、256等に変えて用いることができる。第1の実施の形態による映像符号化装置1により、映像符号化装置1に入力される映像が、規定のフィルタを使用して変換された映像かどうかを判別できれば、その判別結果を符号化装置で符号化することで、復号化装置でも判別結果を知ることができる。これにより、符号化装置と復号化装置のそれぞれの場所で、規定のフィルタが使用されているか否かが判るので、規定のフィルタ以外のフィルタを用いた低周波合成フィルタの場所を特定することが可能になる。
繰り返し符号化系100または映像スイッチング系200などにおいて、蓄積された符号化列が長期間保存された後であっても、規定のフィルタにより変換されているかどうかが判る。蓄積された符号化列が規定のフィルタにより変換されているかどうかが判れば、色差の劣化を気にすることなく、後段の復号化装置などに符号化列を流すことができる。また、判別の結果、映像信号が規定のフィルタ以外のフィルタを用いて変換されたものであると判明した場合には、色差信号の劣化や画素ずれを補う高画質化処理(フィルタ係数を考慮した色差に対する強調処理など)を施すことも可能となる。また、蓄積された符号化列を復号化して映像表示するときに、最適な高画質化処理を施した後に表示することが可能となる。
映像スイッチング系200などにおいて、スイッチャ262などにより符号化列の切り替わりが発生する際には、切り替わり後の符号化列が規定のフィルタにより変換された符号化列であるか否かが判別できる。よって、その判別結果を符号化列の品質チェックの指標のひとつにすることが可能となる。
なお、一致度は、上記3種類に限定されず、一致度が表せる値であれば、他の式による値でもよい。
(第2の実施の形態)
以下、第2の実施の形態による映像信号符号化装置、映像信号符号化方法およびプログラムについて、図面に基づいて説明する。第1の実施の形態と同一の構成については同一番号を付し、重複説明を省略する。図13は、第2の実施の形態による映像符号化装置90の構成を示すブロック図である。映像符号化装置90は、符号化部3および映像判別部50の機能を有している。第2の実施の形態による映像符号化装置90は、第1の実施の形態による映像符号化装置1において、映像判別部5を映像判別部50に置き換えた装置である。
映像判別部50は、映像判別部5と同様に、符号化部3と共通の422/420変換部7、および420/422変換部13、一致度計算部15を備えている。さらに、映像判別部50は、第1の実施の形態によるフィルタ判別部19に代えてフィルタ判別部20を備え、さらに平坦度計算部17を有している。
平坦度計算部17は、入力映像信号の平坦度を算出し、フィルタ判別部20に送出する。フィルタ判別部20は、一致度計算部15により計算された一致度および平坦度計算部17により計算された平坦度に応じて、入力映像信号が前段で規定のフィルタにより変換されたか否かを判別する。
次に、図14を参照しながら、第2の実施の形態による映像符号化装置90における映像信号の判別および符号化の動作について説明する。図14は、第2の実施の形態による映像符号化装置90における映像信号の判別および符号化の動作を示すフローチャートである。図14のS81〜S84は、図5のS71〜S74の動作と同様であるため、説明を省略する。
図14のS85において、映像判別部50の平坦度計算部17は、S81で取得されたYUV422形式の入力映像信号の色差成分を用いて平坦度を計算する(S85)。平坦度の計算方法は、例えば以下の3つの計算方法のいずれかを用いる。
平坦度1) 平坦度1=1/ΣΣ(平均画素値−a(i、j))^2
ここで、平均画素値=1/(m・n)ΣΣa(i、j)、a(i、j)は、入力映像の画素(i、j)における色差成分の画素値、mは、入力映像の水平方向画素数、nは、入力映像の垂直方向画素数である。また、ΣΣは、iについて1からm、jについて1からnの総和を示す。
平坦度2) 平坦度2=入力映像信号の色差成分にカットオフ周波数が低い、例えばπ/16のハイパスフィルタを掛けた後の映像の画素値和の逆数
平坦度3) (C0+C1+・・・+C15)/(C1+C2+・・・+C15)
ここで、C0〜C15は、離散コサイン変換の係数である。
平坦度1は、色差成分の画素値の平均値からの二乗誤差和の逆数を表し、平坦度2は、カットオフ周波数以上の画素値の和の逆数、平坦度3は、入力映像に離散コサイン変換を施したときの各係数の和に対する直流成分以外の係数の割合の逆数を表す。いずれの値も、入力映像信号において色素成分が一様であればあるほど、平坦度は高くなる。平坦度計算部17は、以上のように計算した平坦度1〜3(まとめて平坦度ともいう)のいずれかを、フィルタ判別部19に送出する。
フィルタ判別部20は、第1の実施の形態によるフィルタ判別部19と同様に、一致度計算部15で計算される一致度について、それぞれ閾値を設けている。また、平坦度計算部17で計算される平坦度についても、フィルタ判別部20は、それぞれ閾値を設けている。平坦度が閾値未満とは、入力映像の色合いがある程度複雑であることを示している。例えば、平坦度が増大していくと終いには一色のみの映像となるが、一色のみの映像からは、一致度によって色差成分の劣化が正確に検出することが困難な場合があるため、フィルタ判別部20では、一致度に加えて平坦度を判別に用いる。
フィルタ判別部20は、一致度が閾値以上であり、かつ平坦度が閾値よりも小さいとき、入力映像が前段で規定のフィルタである低周波合成フィルタP(z)によりYUV420形式からYUV422形式に変換されたと判別する(S86、のYes)。そして、フィルタ判別部20は、判別結果として出力信号「1」を出力する(S87)。S86で、一致度が閾値未満であるか、または平坦度が閾値以上である場合には、入力映像が前段で規定のフィルタ以外のフィルタを介して変換されたと判別し(S86、No)、判別結果として出力信号「0」を出力し(S58)、図5のS62に戻る。
以上により、YUV422形式の入力映像のみから、その入力映像信号が前段で規定のフィルタである低周波合成フィルタP(z)でYUV420形式からYUV422形式へと変換された映像かどうかを判別可能とする。
映像判別部50は、符号化部3に判別結果を送る。符号化部3の動画像符号化部9は、所定の形式で入力画像を422/420変換した映像信号とともに、映像判別部50から入力された判別結果を符号化する(S62)。符号化については、例えば第1の実施の形態における図9、図10に示した方法を適用できる。よって、符号化部3の動画像符号化部9において、判別結果を符号化して第1の実施の形態による映像符号化装置1と同様、入力映像信号を符号化した符号化列とともに出力端28から出力する。
また、第1の実施の形態による映像符号化装置1と同様に、第2の実施の形態による映像符号化装置90を、繰り返し符号化系100または映像スイッチング系200において符号化装置に代えて利用することができる。
以上説明したように、第2の実施の形態による映像信号符号化装置によれば、平坦度計算部17が、入力映像信号を用いて平坦度を計算する。フィルタ判別部20は、一致度が閾値以上であって、平坦度が閾値未満の場合に、入力映像信号が前段で規定のフィルタである低周波合成フィルタP(z)を用いて変換されたと判別する。フィルタ判別部20は、一致度が閾値未満、または平坦度が閾値以上の場合に、入力映像信号が前段で規定のフィルタ以外のフィルタを用いて変換されたと判別する。符号化部3の動画像符号化部9は、422/420変換部7で変換されたYUV422形式の映像信号と、判別結果とを符号化して出力端28から符号化列として出力する。
以上のように、第2の実施の形態による映像信号符号化装置、映像信号符号化方法およびプログラムは、第1の実施の形態による映像信号符号化装置、映像信号符号化方法およびプログラムと同様の作用効果を奏する。さらに、入力映像の平坦度を算出することにより、入力映像信号の色差成分が一様に近い場合には、一致度のみで判別を行なう場合に比べてさらに正確に判定を行うことが可能になる。
なお、第1の実施の形態において例示の一致度3種類と、第2の実施の形態において例示の平坦度3種類については、任意の組み合わせが可能である。例えば一致度1と平坦度3、一致度2と平坦度1など、9種類の組み合わせが可能である。また、一致度および平坦度は、それぞれ上記3種類に限定されず、一致度、平坦度が表せる値であれば、他の式による値でもよい。このとき、他の一致度、平坦度の値とも任意の組み合わせが可能である。
(第3の実施の形態)
以下、図15、図16を参照しながら、第3の実施の形態による映像信号符号化装置、映像信号符号化方法およびプログラムについて説明する。図15、図16は、第3の実施の形態による判別結果の符号化に関するシンタックスを示す表である。第3の実施の形態による映像信号符号化装置、映像信号符号化方法およびプログラムは、第1および第2の実施の形態による映像信号符号化装置、映像信号符号化方法およびプログラムにおける、符号化方法の別の形態である。
第3の実施の形態においても、映像信号をH.264符号化しているものとする。第3の実施の形態においては、映像符号化装置1または映像符号化装置90は、シーケンスパラメータセットのVideo Usability Information(VUI)パラメータとして判別結果を送る。ITU−TのH.264の標準文書において、シーケンスパラメータセットのシンタックスは、図15の表66のように規定されている。
表66の一列目には、表66が表す項目が記載されている。2列目は、カテゴリを表している。カテゴリは各シンタックス要素に関連する数であり、例えば、「0」はシーケンスパラメータセットに含まれるシンタックス要素であることを表す。3列目は「ディスクリプタ」であり識別子を表し、シンタックス要素の構文解析処理を規定する。例えば、u(n)はnビットを使った符合無し整数であり、b(8)は任意のパターンのビット記号列を持つバイト、を表す。
表66の上から3行目に記載のvui_parameters_present_flagは、「1」であればvui_parameters()が存在することを表し、「0」であればvui_parameters()が存在しないことを表す。表66の5行目に記載のvui_parameters()は、VUIパラメータシンタックスを満たすデータである。vui_parameters()の部分にはVUIパラメータシンタックスを満たさない任意のデータを入れることが可能であるので、この部分に映像の判別結果を入れる。ここで、判別結果をprf_used_flagとすると、シーケンスパラメータセットのシンタックスは、図16の表67のようになる。このように、prf_used_flagは、映像判別部5または映像判別部50の判別結果を表すフラグであり、フラグの値は、判別結果が「1」であれば「1」、「0」であれば「0」となる。
以下第3の実施の形態による符号列の例を2進数のビット列データで示す。シーケンスパラメータセットをビット列で記述すると複雑になるので、VUIパラメータ前後は省略して示す。この例のビット列データの最初の「1」はvui_parameters_present_flagである。
(1)判別結果が「1」の場合
第3の符号列:・・・11・・・
(2)判別結果が「0」の場合
第4の符号列:・・・10・・・
以上により、判別結果を符号化列中に含ませることが可能となる。
以上説明したように、第3の実施の形態による映像信号符号化方法およびプログラムによれば、上記のように判別結果を符号化することができる。なお、第3の実施の形態による映像信号符号化方法およびプログラムは、第1の実施の形態による映像符号化装置1および第2の実施の形態による映像符号化装置90のいずれによっても実現可能である。よって、第3の実施の形態による映像信号符号化装置、映像信号符号化方法およびプログラムは、第1または第2の実施の形態による映像信号符号化装置、映像信号符号化方法およびプログラムと同様の作用効果を奏する。
(第4の実施の形態)
以下、図17、図18を参照しながら、第4の実施の形態による映像信号符号化装置、映像信号符号化方法およびプログラムについて説明する。図17、図18は、第4の実施の形態による判別結果の符号化に関するシンタックスを示す表である。第4の実施の形態による映像信号符号化装置、映像信号符号化方法およびプログラムは、第1〜第3の実施の形態による映像信号符号化装置、映像信号符号化方法およびプログラムにおける、符号化方法の別の形態である。
第4の実施の形態は、映像の符号化データをTS(Transport Stream:トランスポートストリーム)で多重化している場合の符号化の例である。この場合には、新たにdescriptor(ディスクリプタ)を定義し、それにより判別結果を送る。ITU−T H.222の標準文書において、TSでは、任意のデータをprogram_map_sectionのdescriptorとして送信可能なことが規定されている。program_map_sectionのシンタックスは、図17の表68のようになる。
表68の一列目には、シンタックスが記載されている。2列目は、ビット数であり、シンタックス要素のビット数を表す。3列目は「ニーモニック」であり、シンタックス要素のデータタイプを表す。例えば、bslbfはシンタックス要素がビット列(例えば‘1000 0001’)であることを表し、uimsbfはシンタックス要素が符号無し整数であることを表す。
表68の上から5行目に記載のdescriptor()はユーザ定義可能なので、それを図18の表69のように定義して、映像の判別結果を入れる。表69の上から3行目に記載のdescriptor_tagは、8ビットのフィールドであり、各ディスクリプタを識別する。prf_used_flag_descriptor()ではユーザ定義の値である64から255の間の値を使う。例えば64とすることができる。
表69の上から4行目に記載のdescriptor_lengthは、8ビットのフィールドであり、descriptor_lengthフィールドの直後に続くデータのバイト数を規定する。データのバイト数は、prf_used_flag_descriptor()では「1」とする。表69の上から5行目に記載のprf_used_flagは、1ビットのフィールドであり、映像判別部5または映像判別部50の判別結果を表すフラグである。フラグの値は、判別結果が「1」であれば「1」、「0」であれば「0」となる。reservedは、現在未使用のフィールドである。値は2進数で’111 1111’とする。
例えば、ディスクリプタの記号列の例を16進数のバイトデータで示す。例では、descriptor_tagは16進数で「40」、descriptor_lengthは16進数で「1」としている。
(1)判別結果が「1」の場合
第5の符号化列:40 01 FF
(2)判別結果が「0」の場合
第6の符号化列:40 01 7F
このディスクリプタのバイトデータは、TS_program_map_sectionシンタックス中のdescriptor()の部分に挿入されて、PMT(Program Map Table)として送られる。以上により、判別結果を符号化列中に含ませることが可能となる。
以上説明したように、第4の実施の形態による映像信号符号化方法およびプログラムによれば、上記のように判別結果を符号化することができる。なお、第4の実施の形態による映像信号符号化方法およびプログラムは、第1の実施の形態による映像符号化装置1および第2の実施の形態による映像符号化装置90のいずれによっても実現可能である。よって、第4の実施の形態による映像信号符号化装置、映像信号符号化方法およびプログラムは、第1または第2の実施の形態による映像信号符号化装置、映像信号符号化方法およびプログラムと同様の作用効果を奏する。
ここで、上記第1から第4の実施の形態による映像符号化方法の動作をコンピュータに行わせるために共通に適用されるコンピュータの例について説明する。図19は、標準的なコンピュータのハードウエア構成の一例を示すブロック図である。図19に示すように、コンピュータ300は、Central Processing Unit(CPU)302、メモリ304、入力装置306、出力装置308、外部記憶装置312、媒体駆動装置314、ネットワーク接続装置等がバス310を介して接続されている。
CPU302は、コンピュータ300全体の動作を制御する演算処理装置である。メモリ304は、コンピュータ300の動作を制御するプログラムを予め記憶したり、プログラムを実行する際に必要に応じて作業領域として使用したりするための記憶部である。メモリ304は、例えばRandom Access Memory(RAM)、Read Only Memory(ROM)等である。入力装置306は、コンピュータの使用者により操作されると、その操作内容に対応付けられている使用者からの各種情報の入力を取得し、取得した入力情報をCPU302に送付する装置であり、例えばキーボード装置、マウス装置などである。出力装置308は、コンピュータ300による処理結果を出力する装置であり、表示装置などが含まれる。例えば表示装置は、CPU302により送付される表示データに応じてテキストや画像を表示する。
外部記憶装置312は、例えば、ハードディスクなどの記憶装置であり、CPU302により実行される各種制御プログラムや、取得したデータ等を記憶しておく装置である。媒体駆動装置314は、可搬記録媒体316に書き込みおよび読み出しを行うための装置である。CPU302は、可搬型記録媒体316に記録されている所定の制御プログラムを、記録媒体駆動装置314を介して読み出して実行することによって、各種の制御処理を行うようにすることもできる。可搬記録媒体316は、例えばConpact Disc(CD)−ROM、Digital Versatile Disc(DVD)、Universal Serial Bus(USB)メモリ等である。ネットワーク接続装置318は、有線または無線により外部との間で行われる各種データの授受の管理を行うインタフェース装置である。バス310は、上記各装置等を互いに接続し、データのやり取りを行う通信経路である。
上記第1から第4の実施の形態による映像符号化方法をコンピュータに実行させるプログラムは、例えば外部記憶装置312に記憶させる。CPU302は、外部記憶装置312からプログラムを読み出し、コンピュータ300に映像符号化の動作を行なわせる。このとき、まず、映像符号化の処理をCPU302に行わせるための制御プログラムを作成して外部記憶装置312に記憶させておく。そして、入力装置306から所定の指示をCPU302に与えて、この制御プログラムを外部記憶装置312から読み出させて実行させるようにする。また、このプログラムは、可搬記録媒体316に記憶するようにしてもよい。
上記実施の形態において、422/420変換部7および420/422変換部13は、判別映像出力部の一例であり、映像符号化装置1、90は、映像信号符号化装置の一例である。
なお、本発明は、以上に述べた実施の形態に限定されるものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲内で種々の構成または実施形態を取ることができる。例えば、規定のフィルタは、図2〜図4に例示のものに限定されず、上記の条件1〜3を満たすものであれば適用可能である。
上記実施の形態は、互いに適宜組み合わせることができる。例えば、第1の実施の形態における符号化を第3の実施の形態による符号化方法で行う形態、第2の実施の形態による映像信号符号化装置50を、第1の実施の形態による繰り返し変換系100における符号化装置124に置き換える形態、などの変形が可能である。
1 映像符号化装置
3 符号化部
5 映像判別部
7 422/420変換部
9 動画像符号化部
11 入力端
13 420/422変換部
15 一致度計算部
17 平坦度計算部
19 フィルタ判別部
21 低周波分析フィルタA(z)
23 ダウンサンプリング部
25 アップサンプリング部
27 低周波合成フィルタP(z)
28 出力端

Claims (10)

  1. 輝度成分および二つの色差成分を有する映像信号を、第1の形式と、前記第1の形式より色差成分の解像度の低い第2の形式との間で変換する一対のフィルタであって、規定の条件を満たす第1のフィルタおよび第2のフィルタを有し、前記第1のフィルタを介して前記第1の形式の入力映像信号を前記第2の形式の映像信号に変換し、さらに前記第2の形式の映像信号を前記第2のフィルタを介して前記第1の形式に変換した判別用映像信号を出力する判別映像出力部と、
    前記入力映像信号と前記判別用映像信号との一致度を算出する一致度計算部と、
    前記一致度に応じて、前記入力映像信号が前段の前記第2の形式から前記第1の形式への変換において前記規定の条件を満たすフィルタを用いて変換されているか否かを判別し、判別結果を出力するフィルタ判別部と、
    前記第1のフィルタを介して変換した前記第2の形式の映像信号と前記判別結果とを符号化して符号化列を生成する動画像符号化部と、
    を備え、
    前記規定の条件は、輝度成分および二つの色差成分を有する映像信号を、前記第1の形式と前記第2の形式との間で繰り返し変換しても、色差画素の位置ずれを所定の誤差範囲内とすることが可能な完全再構成フィルタである
    ことを特徴とする映像信号符号化装置。
  2. 前記入力映像信号の平坦度を算出する平坦度計算部、をさらに有し、
    前記フィルタ判別部は、前記一致度および前記平坦度に応じて、前記入力映像信号が前段の変換において前記規定の条件を満たすフィルタを用いて変換されているか否かを判別することを特徴とする請求項1に記載の映像信号符号化装置。
  3. 前記フィルタ判別部は、前記一致度が所定値以上の場合には、前記入力映像信号が前段の変換において前記規定の条件を満たすフィルタを用いて変換されていると判別することを特徴とする請求項1または請求項2に記載の映像信号符号化装置。
  4. 前記フィルタ判別部は、前記一致度が所定値以上であって、かつ前記平坦度が所定値未満である場合に、前記入力映像信号が前段の変換において前記規定の条件を満たすフィルタを用いて変換されていると判別し、
    前記一致度が所定値未満、または前記平坦度が所定値以上である場合に、前記入力映像信号が前段の変換において前記規定の条件を満たすフィルタ以外のフィルタを用いて変換されていると判別することを特徴とする請求項2または請求項3に記載の映像信号符号化装置。
  5. 前記一致度は、前記入力映像信号と前記判別用映像信号との対応する画素同士の色差成分の画素値の差の絶対値に基づいて計算された値であることを特徴とする請求項1から請求項4のいずれか一項に記載の映像信号符号化装置。
  6. 前記平坦度は、前記入力映像信号の色差成分の平均画素値と各画素値との差に基づいて計算された値であることを特徴とする請求項2から請求項5のいずれか一項に記載の映像信号符号化装置。
  7. 前記平坦度は、前記入力映像信号の色差成分の所定周波数以上の成分に基づいて計算された値であることを特徴とする請求項2から請求項5のいずれか一項に記載の映像信号符号化装置。
  8. 前記平坦度は、前記入力映像信号の色差成分を離散コサイン変換した際の係数に基づいて計算された値であることを特徴とする請求項2から請求項5のいずれか一項に記載の映像信号符号化装置。
  9. 第1のフィルタおよび第2のフィルタは、規定の条件を満たすフィルタであり、前記第1のフィルタを用いて輝度成分および二つの色差成分を有する第1の形式の入力映像信号を前記第1の形式の映像信号よりも色差成分の解像度の低い第2の形式の映像信号に変換し、さらに前記第2の形式の映像信号を前記第2のフィルタを用いて前記第1の形式へ変換することにより判別用映像信号を出力し、
    前記入力映像信号と前記判別用映像信号との一致度を算出し、
    前記一致度に応じて、前記入力映像信号が前記規定の条件を満たすフィルタを用いて変換されているか否かを判別して判別結果を出力し、
    前記第2の形式の映像信号と前記判別結果とを符号化して、符号化列を生成する、
    ここで、前記規定の条件は、輝度成分および二つの色差成分を有する映像信号を、前記第1の形式と前記第2の形式との間で繰り返し変換しても、色差画素の位置ずれを所定の誤差範囲内とすることが可能な完全再構成フィルタである
    ことを特徴とする映像信号符号化方法。
  10. コンピュータに、
    規定の条件を満たす第1のフィルタおよび第2のフィルタであって、前記第1のフィルタを用いて輝度成分および二つの色差成分を有する第1の形式の入力映像信号を前記第1の形式の映像信号よりも色差成分の解像度の低い第2の形式の映像信号に変換し、さらに前記第2の形式の映像信号を前記第2のフィルタを用いて前記第1の形式へ変換することにより判別用映像信号を出力し、
    ここで、前記規定の条件は、輝度成分および二つの色差成分を有する映像信号を、前記第1の形式と前記第2の形式との間で繰り返し変換しても、色差画素の位置ずれを所定の誤差範囲内とすることが可能な完全再構成フィルタであり、
    前記入力映像信号と前記判別用映像信号との一致度を算出し、
    前記一致度に応じて、前記入力映像信号が完全再構成フィルタを用いて変換されているか否かを判別して判別結果を出力し、
    前記第2の形式の映像信号と前記判別結果とを符号化して、符号化列を生成する処理を行わせることを特徴とする映像信号符号化プログラム。
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