JP5488402B2 - 排気ガス浄化用触媒 - Google Patents

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本発明は、排気ガス浄化用触媒に関する。
排気ガス浄化用触媒に用いられる触媒金属としては、Pt、Pd、Rhを初めとして、AgやIr、Ti等が知られている。これら触媒金属は目的に応じて適宜選定され、活性アルミナ、Ce含有酸化物、ゼオライト等のサポート材に担持されている。上記触媒金属のうち、主として三元触媒に用いられるRhは、NOx浄化に対する寄与度が大きく、従来より活性アルミナやCe含有酸化物等に担持されていた。
ところで、特許文献1にも記載されているように、Rhは活性アルミナに担持されている場合、長期に亘って高温排ガスに晒されると、次第に活性アルミナに固溶していくという問題がある。この問題の解決のために、同文献1では、Rhのサポート材として、希土類金属が固溶したジルコニア担体を採用することが提案されている。すなわち、ジルコニアのみの場合、排気ガスの熱で相変態を生じ、比表面積の低下も起こるから、希土類金属をジルコニアに固溶することで相変態や比表面積の低下を抑えようとするものである。
しかし、希土類金属が固溶したZr系複合酸化物は、Rhのサポート材として有用であるものの、その比表面積の大きさと耐熱性(熱による比表面積の低下が少ない)という点では活性アルミナには及ばない。
これに対して、特許文献2では、活性アルミナ粒子表面の少なくとも一部をZrLa複合酸化物で被覆するとともに、そのZrLa複合酸化物にRhを担持させてなる構成の触媒材が提案されている。すなわち、活性アルミナの比表面積が大きいことを利用してZrLa複合酸化物の高分散化を図り(凝集が抑制される)、このZrLa複合酸化物にRhを担持することにより、該Rhの活性アルミナへの固溶を抑制するというものである。
特開昭62−168554号公報 特開2007−301530号公報
本発明は、活性アルミナにZrLa系複合酸化物が担持され、該ZrLa系複合酸化物にRhが担持されている触媒系において、その排気ガス浄化性能をさらに高めることを課題とする。
本発明は、上記触媒系の排気ガス浄化性能の向上に、La及びCe以外の希土類金属Rとアルカリ土類金属Mを利用した。
すなわち、ここに開示する排気ガス浄化用触媒は、担体上に、Zrを主成分とし且つLa成分を含有するZrLa系複合酸化物と、活性アルミナと、Rhとを含有する触媒層が設けられているものであって、
上記Rhの少なくとも一部は上記ZrLa系複合酸化物に担持され、該ZrLa系複合酸化物は上記活性アルミナに担持されており、
上記ZrLa系複合酸化物は、さらに、La及びCe以外の希土類金属R成分とアルカリ土類金属M成分とを含有することを特徴とする。
かかる構成の排気ガス浄化用触媒にあっては、従来の希土類金属R及びアルカリ土類金属Mを共に含有しないZrLa系複合酸化物が活性アルミナに担持された触媒系のものよりも、HC(炭化水素)、CO及びNOx(窒素酸化物)の浄化性能が高くなる。この理由は定かでないが、本発明に係るZrLa系複合酸化物は、酸化物が塩基性を示すZr及びLaに加えて、同じく塩基性を示す希土類金属R、並びにそれらよりも塩基性がさらに強いアルカリ土類金属Mを含有する。そのため、該ZrLa系複合酸化物には強さが異なるバリエーションに富んだ塩基性サイトが形成され、上記排気ガス成分の吸着・浄化が効率良く進むものと推測される。
上記希土類金属Rとしては、Nd、Y及びPrから選ばれる少なくとも一種を採用することが好ましい。また、上記アルカリ土類金属Mとしては、ZrOに固溶し易いMg、Ca及びSrが好ましく、塩基性が強いSrが特に好ましい。さらにまた、これらアルカリ土類金属は二種以上を含有させてもよい。
上記ZrLa系複合酸化物は、上記希土類金属Rの酸化物をRとし、上記アルカリ土類金属Mの酸化物をMOとするとき、ZrOとLaとRとMOとの総量に占めるMO量の割合が1質量%以上3質量%以下であることが好ましい。
また、上記ZrLa系複合酸化物は、上記希土類金属Rの酸化物をRとし、上記アルカリ土類金属Mの酸化物をMOとするとき、ZrOとLaとRとMOとの総量に占める、RとMOとの合計量の割合が2質量%以上4質量%以下であることが好ましい。
本発明によれば、RhがZrLa系複合酸化物に担持され、該ZrLa系複合酸化物が活性アルミナに担持されており、しかも、上記ZrLa系複合酸化物が主成分Zr及びLa成分に加えて、さらにLa及びCe以外の希土類金属R成分とアルカリ土類金属M成分とを含有するから、HC、CO及びNOxの浄化性能が高くなる。
本発明に係る実施例及び比較例のHC浄化に関するライトオフ温度T50を示すグラフ図である。 本発明に係る実施例及び比較例のCO浄化に関するライトオフ温度T50を示すグラフ図である。 本発明に係る実施例及び比較例のNOx浄化に関するライトオフ温度T50を示すグラフ図である。 参考触媒材及び比較例触媒材のCOのTPD試験結果を示すグラフ図である。
以下、本発明を実施するための形態を図面に基づいて説明する。以下の好ましい実施形態の説明は、本質的に例示に過ぎず、本発明、その適用物或いはその用途を制限することを意図するものではない。
本実施形態に係る排気ガス浄化用触媒は、自動車のガソリンエンジンの排気ガスを浄化することに適した、特にHC、CO及びNOxを同時に浄化する三元触媒としての利用に適したものである。この排気ガス浄化用触媒は、ハニカム担体に触媒層が形成されてなり、該触媒層は、ZrLa系複合酸化物と、活性アルミナと、Rhとによって構成されたRh触媒材を含有する。上記Rhの少なくとも一部は上記ZrLa系複合酸化物に担持され、該ZrLa系複合酸化物は上記活性アルミナに担持されている。上記ZrLa系複合酸化物は、Zrを主成分とし、該Zr成分の他にLa成分と、La及びCe以外の希土類金属R成分と、アルカリ土類金属M成分とを含むZrLaRM複合酸化物である。
上記ハニカム担体には、上記Rh触媒材を含有する触媒層に加えて他の触媒層を設けることができる。例えば、上触媒層と下触媒層との二層構造とし、上触媒層が上記Rh触媒材を含有し、下触媒層がPd触媒材を含有する構成とすることができる。Pd触媒材は、Pdを活性アルミナ、酸素吸蔵放出材(例えば、Ce系複合酸化物)等のサポート材に担持させてなるものである。
<Rh触媒材の製法>
硝酸ジルコニウム、硝酸ランタン、希土類金属Rの硝酸塩及びアルカリ土類金属Mの硝酸塩の混合溶液に活性アルミナ粉末を混合して分散させ、これにアンモニア水を加えて沈殿(ジルコニウム、ランタン、希土類金属R、及びアルカリ土類金属Mを含む複合酸化物となる前駆体である水酸化物沈殿)を生成する。得られた沈殿物を濾過、洗浄し、200℃の温度に2時間保持する乾燥、並びに500℃の温度に2時間保持する焼成を行なう。これにより、活性アルミナ粒子にZrLaRM複合酸化物が担持されてなるZrLaRMO/Alを得る。そうして、このZrLaRMO/AlにRhを蒸発乾固法によって担持することにより、上記Rh触媒材を得る。このRh触媒材においては、Rhの多くは活性アルミナ粒子上のZrLaRM複合酸化物に担持され、少量のRhが活性アルミナ粒子に担持された状態になる。
<実施例及び比較例>
表1に示す構成の実施例1〜11及び比較例1〜3に係る各排気ガス浄化用触媒を作製した。
−実施例1−
上記Rh触媒材の製法により、希土類金属RとしてNdを採用し、アルカリ土類金属MとしてSrを採用したRh/ZrLaNdSrO/Alを調製した。この触媒材をジルコニアバインダにてコージェライト製ハニカム担体に担持させて排気ガス浄化用触媒とした。ハニカム担体には他の触媒材及び酸素吸蔵材は担持していない。
触媒材を構成するZrLaNdSrO/Alの組成はZrO:La:Nd:SrO:Al=38:2:0.4:0.4:59.2(質量比)であり、Rh量は約0.4質量%である。ハニカム担体1L当たりの担持量は、当該触媒材が73g/Lであり、Rhが0.3g/Lである。ZrLa系複合酸化物のSrO割合、すなわち、ZrOとLaとNdとSrOとの総量に占めるSrO量の割合(表1のMO割合)は約1質量%である。また、ZrLa系複合酸化物の(SrO+Nd)割合、すなわち、ZrOとLaとNdとSrOとの総量に占めるSrOとNdとの合計量の割合(表1の(MO+R)割合)は約2質量%である。
−実施例2−
ZrLaNdSrO/Alの組成をZrO:La:Nd:SrO:Al=38:2:0.4:0.8:58.8(質量比)とする他は、実施例1と同じ構成の排気ガス浄化用触媒(触媒材担持量;73g/L,Rh担持量;0.3g/L)を作製した。上記SrO割合は約2質量%であり、上記(SrO+Nd)割合は約3質量%である。
−実施例3−
ZrLaNdSrO/Alの組成をZrO:La:Nd:SrO:Al=38:2:0.4:1.2:58.4(質量比)とする他は、実施例1と同じ構成の排気ガス浄化用触媒(触媒材担持量;73g/L,Rh担持量;0.3g/L)を作製した。上記SrO割合は約3質量%であり、上記(SrO+Nd)割合は約4質量%である。
−実施例4−
上記Rh触媒材の製法により、希土類金属RとしてNdに代えてYを採用したRh/ZrLaYSrO/Alを調製した。これを触媒材として、他は実施例1と同じ構成の排気ガス浄化用触媒(触媒材担持量;73g/L,Rh担持量;0.3g/L)を作製した。ZrLaYSrO/Alの組成はZrO:La:Y:SrO:Al=38:2:0.4:0.4:59.2(質量比)であり、SrO割合、すなわち、ZrOとLaとYとSrOとの総量に占めるSrO量の割合は約1質量%、(SrO+Y)割合、すなわち、ZrOとLaとYとSrOとの総量に占めるSrOとYとの合計量の割合は約2質量%である。
−実施例5−
ZrLaYSrO/Alの組成をZrO:La:Y:SrO:Al=38:2:0.4:0.8:58.8(質量比)とする他は、実施例4と同じ構成の排気ガス浄化用触媒(触媒材担持量;73g/L,Rh担持量;0.3g/L)を作製した。上記SrO割合は約2質量%であり、上記(SrO+Y)割合は約3質量%である。
−実施例6−
ZrLaYSrO/Alの組成をZrO:La:Y:SrO:Al=38:2:0.4:1.2:58.4(質量比)とする他は、実施例4と同じ構成の排気ガス浄化用触媒(触媒材担持量;73g/L,Rh担持量;0.3g/L)を作製した。上記SrO割合は約3質量%であり、上記(SrO+Y)割合は約4質量%である。
−実施例7−
上記Rh触媒材の製法により、希土類金属RとしてNdに代えてPrを採用したRh/ZrLaPrSrO/Alを調製した。これを触媒材として、他は実施例1と同じ構成の排気ガス浄化用触媒(触媒材担持量;73g/L,Rh担持量;0.3g/L)を作製した。ZrLaPrSrO/Alの組成はZrO:La:Pr:SrO:Al=38:2:0.4:0.4:59.2(質量比)であり、SrO割合、すなわち、ZrOとLaとPrとSrOとの総量に占めるSrO量の割合は約1質量%、(SrO+Pr)割合、すなわち、ZrOとLaとPrとSrOとの総量に占めるSrOとPrとの合計量の割合は約2質量%である。
−実施例8−
ZrLaPrSrO/Alの組成をZrO:La:Pr:SrO:Al=38:2:0.4:0.8:58.8(質量比)とする他は、実施例7と同じ構成の排気ガス浄化用触媒(触媒材担持量;73g/L,Rh担持量;0.3g/L)を作製した。上記SrO割合は約2質量%であり、上記(SrO+Pr)割合は約3質量%である。
−実施例9−
ZrLaPrSrO/Alの組成をZrO:La:Pr:SrO:Al=38:2:0.4:1.2:58.4(質量比)とする他は、実施例7と同じ構成の排気ガス浄化用触媒(触媒材担持量;73g/L,Rh担持量;0.3g/L)を作製した。上記SrO割合は約3質量%であり、上記(SrO+Pr)割合は約4質量%である。
−実施例10−
上記Rh触媒材の製法により、アルカリ土類金属MとしてSrに代えてCaを採用したRh/ZrLaNdCaO/Alを調製した。これを触媒材として、他は実施例1と同じ構成の排気ガス浄化用触媒(触媒材担持量;73g/L,Rh担持量;0.3g/L)を作製した。ZrLaNdCaO/Alの組成はZrO:La:Nd:CaO:Al=38:2:0.4:0.4:59.2(質量比)であり、CaO割合、すなわち、ZrOとLaとNdとCaOとの総量に占めるCaO量の割合は約1質量%、(CaO+Nd)割合、すなわち、ZrOとLaとNdとCaOとの総量に占めるCaOとNdとの合計量の割合は約2質量%である。
−実施例10−
上記Rh触媒材の製法により、アルカリ土類金属MとしてSrに代えてCaを採用したRh/ZrLaPrCaO/Alを調製した。これを触媒材として、他は実施例7と同じ構成の排気ガス浄化用触媒(触媒材担持量;73g/L,Rh担持量;0.3g/L)を作製した。ZrLaPrCaO/Alの組成はZrO:La:Pr:CaO:Al=38:2:0.4:0.4:59.2(質量比)であり、CaO割合、すなわち、ZrOとLaとPrとCaOとの総量に占めるCaO量の割合は約1質量%、(CaO+Pr)割合、すなわち、ZrOとLaとPrとCaOとの総量に占めるCaOとPrとの合計量の割合は約2質量%である。
−比較例1−
上記Rh触媒材の製法により、希土類金属R及びアルカリ土類金属Mを共に含有しないRh/ZrLaO/Alを調製した。この触媒材を構成するZrLaO/Alの組成はZrO:La:Al=38:2:60(質量比)であり、Rh量は約0.4質量%である。この触媒材を用い、他は実施例1と同じ構成となるように、排気ガス浄化用触媒(触媒材担持量;73g/L,Rh担持量;0.3g/L)を作製した。
−比較例2−
上記Rh触媒材の製法により、アルカリ土類金属Mを含有しないRh/ZrLaNdO/Alを調製した。この触媒材を構成するZrLaNdO/Alの組成はZrO:La:Nd:Al=38:2:0.4:59.6(質量比)であり、Rh量は約0.4質量%である。この触媒材を用い、他は実施例1と同じ構成になるように、排気ガス浄化用触媒(触媒材担持量;73g/L,Rh担持量;0.3g/L)を作製した。
−比較例3−
上記Rh触媒材の製法により、アルカリ土類金属Mを含有しないRh/ZrLaPrO/Alを調製した。この触媒材を構成するZrLaPrO/Alの組成はZrO:La:Pr:Al=38:2:0.4:59.6(質量比)であり、Rh量は約0.4質量%である。この触媒材を用い、他は実施例1と同じ構成になるように、排気ガス浄化用触媒(触媒材担持量;73g/L,Rh担持量;0.3g/L)を作製した。
Figure 0005488402
<触媒の評価>
実施例1〜11及び比較例1〜3の排気ガス浄化用触媒にベンチエージング処理を施した。これは、各触媒をエンジン排気系に取り付け、触媒入口ガス温度が900℃となるようにエンジン回転数を設定し、合計50時間の運転をするものである。
しかる後、各触媒から担体容量約25mLのコアサンプルを切り出し、これをモデルガス流通反応装置に取り付け、HC、CO及びNOxの浄化に関するライトオフ温度T50(℃)を測定した。T50(℃)は、触媒に流入するモデルガス温度を常温から漸次上昇させていき、浄化率が50%に達したときの触媒入口のガス温度である。モデルガスは、A/F=14.7±0.9とした。すなわち、A/F=14.7のメインストリームガスを定常的に流しつつ、所定量の変動用ガスを1Hzでパルス状に添加することにより、A/Fを±0.9の振幅で強制的に振動させた。空間速度SVは60000h−1、昇温速度は30℃/分である。A/F=14.7、A/F=13.8及びA/F=15.6のときのガス組成を表2に示す。また、図1にHC浄化に関するライトオフ温度T50の測定結果を示し、図2にCO浄化に関するライトオフ温度T50の測定結果を示し、図3にNOx浄化に関するライトオフ温度T50の測定結果を示す。
Figure 0005488402
図1〜図3に示すように、HC、CO及びNOxの浄化に関しては、実施例1〜11はいずれも比較例1〜3よりもライトオフ温度T50が低い。特に、MO割合が1質量%((MO+R)割合が2質量%)であるときは、Sr×Nd、Sr×Y及びSr×Prのいずれの組み合わせ(実施例1,4,7)でも優れたライトオフ特性を示している。
また、実施例1,7と実施例10,11とを比べると、前者の方が後者よりもライトオフ温度が低いから、アルカリ土類金属MとしてはCaよりもSrを採用する方がより有利であるということができる。
MO割合が2質量%((MO+R)割合が3質量%)になると、Sr×Nd及びSr×Yの各組み合わせ(実施例2,5)のライトオフ性能は良いが、Sr×Prの組み合わせ(実施例8)ではあまり良くない。MO割合が3質量%((MO+R)割合が4質量%)になると、Sr×Nd及びSr×Yの各組み合わせ(実施例3,6)では、MO割合が2質量%((MO+R)割合が3質量%)のケースよりもライトオフ性能が悪化しているが、Sr×Prの組み合わせ(実施例9)では、MO割合が2質量%((MO+R)割合が3質量%)のケースよりもライトオフ性能が良くなっている。
以上から、MO割合を1質量%以上3質量%以下((MO+R)割合を2質量%以上4質量%以下)にすると、良好なライトオフ性能を期待することができるが、それら割合が大きくなると、ライトオフ性能が低下する傾向がみられるということができる。
<Rh触媒材のTPD試験>
参考例触媒材(Rh/ZrLaSrO/Al)及び比較例1の触媒材(Rh/ZrLaO/Al)それぞれについて、2%Oと10vol%HOとを含有する雰囲気中、900℃、24時間のエージング処理を行ない、COの吸着・脱離能を昇温脱離(TPD)試験によって調べた。参考例触媒材は、上記Rh触媒材の製法により、アルカリ土類金属MとしてSrを採用し、且つ希土類金属Rを添加せずに調製したものである。すなわち、ZrO:La:SrO:Al=38:2:0.7:59.3(質量比)の組成のZrLaSrO/Alを調製し、これにRhを約0.4質量%担持させた。
TPD試験では、触媒材100mgに酸化性ガス(O;5.0%,残He,流量;100mL/分)を供給しながら、そのガス温度を30℃/分の速度で50℃から上昇させていき、500℃の温度で10分間保持した。そして、触媒材を50℃まで冷却した。次に触媒材にCO含有ガス(CO;3.0%,残He,流量;100mL/分)を50℃の温度で15分間供給し、その後に、Heガス(流量;100mL/分)を供給しながら、ガス温度を20℃/分の速度で400℃まで上昇させ、触媒材から脱離するCO量を測定した。
結果を図4に示す。同図によれば、参考例触媒材(Rh/ZrLaSrO/Alでは、比較例1の触媒材(Rh/ZrLaO/Al)よりも、COの吸着量が多く、且つCOが低温から脱離している。参考例触媒材のCO吸着量が多くなっているのは、酸化物の塩基性が強いSrの添加によるものと推測され、COが低温から脱離しているのは、塩基性が強いSrの添加によって、Srまわりに塩基性が弱いサイトが形成されたものと推測される。また、活性アルミナのCO吸着・脱離能もSrの添加によって影響されている可能性がある。
そうして、上記TPD試験結果によれば、上述の実施例1〜11の優れたライトオフ性能は次のように考えられる。すなわち、実施例のZrLa系複合酸化物は、Zr及びLaに加えて、塩基性の強さが異なる別の希土類金属Rを含有し、さらに、塩基性が強いアルカリ土類金属Mが添加されている。そのため、ZrLa系複合酸化物には、塩基性の強さに関し、バリエーションに富んだ種々のサイトが形成され、そのことが、実施例1〜11の優れた排気ガス浄化性能に寄与していると推測される。例えば、バリエーションに富んだ塩基性サイトの形成によって、NOxの吸着性が良くなり、また、塩基性の弱いサイトに吸着されたNOxはHCやCOと反応し易くなり、この塩基性が弱いサイトでのNOxの還元反応が、他のサイトに吸着されたNOxの還元反応を引き起こし、全体的に排気ガス浄化性能が高くなっていると推測される。
なし

Claims (3)

  1. 担体上に、Zrを主成分とし且つLa成分を含有するZrLa系複合酸化物と、活性アルミナと、Rhとを含有する触媒層が設けられている排気ガス浄化用触媒であって、
    上記Rhの少なくとも一部は上記ZrLa系複合酸化物に担持され、該ZrLa系複合酸化物は上記活性アルミナに担持されており、
    上記ZrLa系複合酸化物は、さらに、La及びCe以外の希土類金属R成分とアルカリ土類金属M成分とを含有することを特徴とする排気ガス浄化用触媒。
  2. 請求項1において、
    上記ZrLa系複合酸化物は、上記希土類金属Rの酸化物をRとし、上記アルカリ土類金属Mの酸化物をMOとするとき、ZrOとLaとRとMOとの総量に占めるMO量の割合が1質量%以上3質量%以下であることを特徴とする排気ガス浄化用触媒。
  3. 請求項1において、
    上記ZrLa系複合酸化物は、上記希土類金属Rの酸化物をRとし、上記アルカリ土類金属Mの酸化物をMOとするとき、ZrOとLaとRとMOとの総量に占める、RとMOとの合計量の割合が2質量%以上4質量%以下であることを特徴とする排気ガス浄化用触媒。
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