JP5488038B2 - 情報処理装置および情報処理システム - Google Patents

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Description

この発明は、電源コードによりストレージ装置が接続可能な情報処理装置および情報処理システムに関する。
従来より、サーバ装置などの情報処理装置にストレージ装置を接続して構成される情報処理システムでは、各装置の起動順序に留意しなければならなかった。具体的には、下記のような順序で電源投入を実行して、情報処理装置(ここでは、以下サーバ装置として説明する)を起動する前に、ストレージ装置を起動しておく必要がある。
同様に、停止時にも、下記のような順序で電源停止を実行して、ストレージ装置を停止する前にサーバ装置を停止する必要がある。正しい順序で各装置への電源投入および電源停止を実行しなければ、各装置における動作不良などが発生してシステム全体へ悪影響を及ぼしてしまう可能性があった。
[システム開始] ストレージ電源投入⇒サーバの電源投入
[システム停止] サーバの電源停止⇒ストレージの電源停止
情報処理システム=サーバ装置+ストレージ装置
サーバ装置およびストレージ装置への適切な電源投入および電源停止の順序を守るための対応策としては、専用の電源連動用のハードウェアやソフトウェアを用意したり、LANケーブルや専用ケーブル(たとえば、RS232Cなど)で装置間に電源連動用の専用信号を伝えることによって、電源投入および電源停止(電源投入/停止の命令)を制御する技術が提供されている。
また、他にも、ストレージ装置が、電源投入後に、データ入出力要求を受付可能な状態になると、LANやバスなどのインターフェースを介して、サーバ装置の電源投入を要求する信号をサーバ装置に送信する技術が開示されている。サーバ装置内には電源が切断状態でも通信可能な通信部を用意しておき、通信部においてストレージ装置からの電源投入を要求する信号が受信されると、サーバ装置は電源投入を行う。したがって、各装置への電源投入が正しい順序で行われる(たとえば、下記特許文献1,2参照。)。
特開2004−334535号公報 特開2004−30213号公報
しかしながら、上述の従来技術では、サーバ装置がサーバ装置から送信された電源投入を要求する信号に応じて電源投入を行う。したがって、LANやバスなど所定のインターフェースを、各装置の電源が切断された状態であっても通信が可能な状態に設定しておく必要がある。
さらに、上述のように電源投入を要求する信号を伝送するための専用ケーブルをあらかじめ接続しておく必要がある。また、多数のストレージ装置を接続する場合には、配線が複雑になるとともに、多数のストレージ装置からそれぞれ伝送された電源投入を要求する信号に応じてサーバ装置への電源投入を制御する処理も複雑になってしまうという問題があった。
そして、サーバ装置とストレージ装置との電源連動を行う専用のハードウェアやソフトウェアは装置本体と比較して高価であり、システム導入時の費用アップにつながってしまう。特に、情報処理システムの規模が小さい場合には、電源連動を行うソフトウェアやハードウェアの導入は、割高感が強く、導入が見送られることが多い。
ところが、実際に情報処理システムの運用が始まると、適切な電源連動の実現は運用者の大きな負担になる。したがって、運用開始後に、運用者から情報処理システムの電源連動に関する技術の導入が依頼されることも多い。
また、従来の電源連動を行うハードウェアやソフトウェアの場合、多くは、実質はソフトウェア側で、サーバ装置の起動開始時間の設定を行う。その他、「起動時は、ストレージ装置が起動完了してから、サーバ装置を起動」、「停止時は、サーバ装置を停止してから、ストレージ装置を停止」という動作順序の設定も、ソフトウェア側で行う。
すなわち、電源連動を行うハードウェアやソフトウェアを使用し、情報処理システムの電源連動を行う場合も、人為的な設定ミスにより、適切な順序で電源が入らない可能性もあった。また、電源連動に関する設定を正確に行うには、起動処理時には、ストレージ装置側のファームOSの起動時間も考慮する必要がある。さらに、設定作業後の動作確認テストなどの各種確認作業も必要となり、結果として運営者に求められる作業工数は相当数に上る。また、作業工程の増加は、そのままシステム運営にかかるコスト増を招くという問題もあった。
本開示技術は、上述した従来技術による問題点を解消するため、簡易な構成で、情報処理装置に接続されたストレージ装置に優先的に電力供給することのできる情報処理装置および情報処理システムを提供することを目的とする。
上述した課題を解決し、目的を達成するため、本開示技術は、電源コードによりストレージ装置が接続可能な情報処理装置であって、電力供給により前記情報処理装置を起動させる電源部と、操作入力により前記情報処理装置に電源投入された場合、前記電源部への電力供給を規制するとともに、前記電源コードを経由して前記ストレージ装置に電力供給する電力供給部と、前記電力供給部によって前記ストレージ装置に電力供給された結果、前記ストレージ装置から前記電源コードを経由してくる所定の信号を検出する検出部と、前記検出部によって前記所定の信号が検出された場合、前記電力供給部による前記電源部への電力供給の規制を解除する制御部と、を含むことを要件とする。
本情報処理装置および情報処理システムによれば簡易な構成で、情報処理装置に接続されたストレージ装置に優先的に電力供給することができるという効果を奏する。
本実施の形態にかかる電源連動処理の一例を示す説明図である。 本実施の形態にかかる情報処理システムの構成を示す説明図である。 実施例1におけるサーバシステムの構成を示す説明図である。 内蔵コンセントの構成を示す説明図である。 判定部における判定処理の手順を示すフローチャートである。 実施例2におけるサーバシステムの構成例を示す説明図である。 連携テーブルタップの構成を示す説明図である。
以下に添付図面を参照して、この発明にかかる情報処理装置および情報処理システムの好適な実施の形態を詳細に説明する。
図1は、本実施の形態にかかる電源連動処理の一例を示す説明図である。図1のように、本実施の形態では、情報処理装置として、サーバ装置100の例を挙げて説明する。サーバ装置100には、本実施の形態の独自の構成として内蔵コンセント101と、2つの電源スイッチ102とが備えされている。電源スイッチ102は、サーバ装置100の実質的な本体となるサーバ装置中核部103と、内蔵コンセント101への電力供給を制御する。
本実施の形態のような構成をとることによって、サーバ装置100は、サーバ装置100への電源投入操作によって、自動的に内蔵コンセント101に接続したストレージ装置110への電力供給を行うことができる。したがって、容易に情報処理システム(サーバ装置100+ストレージ装置110)を構成することができる。
さらに、サーバ装置100は、2つの電源スイッチ102(電源スイッチ1、電源スイッチ2)と内蔵コンセント101を利用することによって、各装置がそれぞれ適切な順序で起動されるように電源投入のタイミングを連動させることができる。従来技術にて説明したように、サーバ装置100とストレージ装置110とが接続されている場合、ストレージ装置110→サーバ装置100の順番で起動させなければならない。
そこで、サーバ装置100は、内蔵コンセント101によって各装置への電力供給を制御して、適切な順序で各装置を起動させる。具体的には、内蔵コンセント101は、電力供給部101aと、検出部101bと、制御部101cとが含まれている。
電力供給部101aは、指定された機能部へ電力供給を行う機能を有する。電力供給部101aは、サーバ装置100への電力投入を契機として電源コードを経由して接続されたストレージ装置110に電力供給を行う。
検出部101bは、電源コードから出力された高周波信号を検出する機能を有する。具体的には、検出部101bは、電力供給部101aによってストレージ装置110に電力供給された結果、ストレージ装置110から電源コードを経由してくる高周波信号を検出する。高周波信号とは、音声として聞こえる周波数(20Hz〜20kHz)より高い周波数を意味し、したがって、電力の周波数(50Hz又は60Hz)より高い周波数を意味する。
ストレージ装置110は、電源部120から電力が供給されると、高周波信号送出機構111から電力供給の完了を通知する高周波信号を出力する。すなわち、サーバ装置100に接続されたストレージ装置110は、電源部120から入力された電力が入力されると、はじめて、「高周波」と設定されている周波数の信号を出力することができる。
なお、高周波信号送出機構111は、所定の信号を高周波にのせて送出させることによって、電源供給の完了を通知する。高周波信号として送出される信号は、各種の変調方式や信号手法を適宜採用することができる。具体的には、たとえば、変調方式として、搬送波(本実施の形態の場合は高周波)の断続を利用して信号の0/1を表現して、モールス信号のパターンを信号手法としてもよい。
制御部101cは、検出部101bによって高周波信号が検出された場合、電源スイッチ102−2(電源スイッチ2)によるサーバ装置中核部103への電力供給の規制を解除する。
以上説明した機能を用いて、ユーザによってサーバ装置100の電源投入操作が行われてから、ストレージ装置110→サーバ装置100の順序で電源投入が完了するまでの動作を順に説明する。
まず、電源スイッチ102−1(電源スイッチ1)が、ユーザの操作によってON状態にされると、電源部120からの電力が内蔵コンセント101および電源スイッチ102−2(電源スイッチ2)へ供給される。供給された電力は、内蔵コンセント101を経由して、さらに、電力供給部101aによって、ストレージ装置110にまで供給される。また、電源スイッチ102−1(電源スイッチ1)がON状態になると、内蔵コンセント101だけでなく、同時に、並列に接続された電源スイッチ102−2(電源スイッチ2)にも電力が供給される。
なお、電源スイッチ102−2(電源スイッチ2)はOFF状態であるため、電源スイッチ102−2(電源スイッチ2)に接続されているサーバ装置中核部103には電力は供給されていない。サーバ装置中枢部103は、電源スイッチ102−2(電源スイッチ2)がON状態になって初めて起動する。したがって、電源スイッチ1がON状態に操作されても、サーバ装置中枢部103は、電源投入が完了していない状態となる。
内蔵コンセント101では、検出部101bによって、ストレージ装置110からの高周波信号の受信状況に応じて、ストレージ装置110の電源投入が完了した状態か否かの判定を行う。なお、図1では、便宜上、サーバ装置100とストレージ装置110とを接続する電源コードと、高周波信号の出力線とを別々に表示しているが、実際には、高周波信号も電力が供給される電源コードを経由して、サーバ装置100の内蔵コンセント101に出力される。したがって、従来技術のように、ストレージ装置110の電源投入完了をサーバ装置100へ報知するための専用の信号線を設ける必要はない。
そして、検出部101bによって、ストレージ装置110の電源投入が完了したと判定されると、内蔵コンセント101は、制御部101cによって、電源スイッチ102−2(電源スイッチ2)を制御してスイッチON状態にする。電源スイッチ102−2(電源スイッチ2)は、ON状態となると、電源部120から電源スイッチ102−1(電源スイッチ1)経由で供給された電力をサーバ装置中核部103に供給する。
サーバ装置中核部103への電力供給によって、サーバ装置100が起動されると、サーバ装置100も電源投入が完了した状態となる。したがって、ユーザがサーバ装置100への電源投入を操作するだけで、自動的に、ストレージ装置110→サーバ装置100の順序で各装置の電源投入が連動して行われる。
図2は、本実施の形態にかかる情報処理システムの構成を示す説明図である。図2は、本実施の形態にかかる情報処理システム200の一構成例を示している。本実施の形態では、内蔵コンセント101に複数の差込口を設けることによって、サーバ装置100に複数のストレージ装置110を接続させることができる。
したがって、通常、情報処理システム200は、サーバ装置100と、サーバ装置100に接続された複数のストレージ装置110によって構成されている。また、情報処理システム200では、サーバ装置100とストレージ装置110とを、電源コードによって接続すれば、電源コードから高周波信号を受信したか否かに基づいて、各ストレージ装置110の電源投入状況を把握することができる。
なお、情報処理システム200では、図1にて説明したような、電源連動処理を実現するため、具体的には、下記のような機能が必要となる。
(a)ストレージ装置110が電源投入完了状態になったとき、その旨を知らせる高周波信号を、サーバ装置100の内蔵コンセント101へ送信する機能。
→ストレージ装置110の内部もしくは外付けで高周波信号送信機構を用意する。
(b)ストレージ装置110から送信された高周波信号を差込口ごとに受信して、接続されたストレージ装置110すべてが電源投入完了状態かどうかを判定し、電源投入完了状態の場合には、サーバ装置100のへの電力供給をON状態にする機能。
→内蔵コンセント101に高周波信号の受信判定部とAND回路とを用意する。
(c)内蔵コンセント101内の各差込口に、隣接する他の差込口に接続された電源コードから入力された高周波信号を誤って検出しないように、隣接する差込口に入力される高周波信号のクロストークを排除する機能。
→導体と内蔵コンセント群の電源入力側導体との間に(高周波に抵抗を与える)フィルタ(コイル)を用意する。
以上説明したような機能を備えた情報処理システム200を構成することによって、サーバ装置100に対して電源投入の操作を行うだけで、自動的にストレージ装置110→サーバ装置100の順序で電源投入が行われる。また、内蔵コンセント101に、高周波信号を検出する機能部を設けることによって、サーバ装置100と、ストレージ装置110とを電源コードで接続すれば、その他の信号線を接続することなく、ストレージ装置の電源投入状況を把握することができる。したがって、従来技術と比較して、大幅に簡易な構成で電源連動を実現することができる。
以下には、図1,2にて説明した本実施の形態にかかる情報処理システム200の具体意的な実施例として、サーバ装置100に複数のストレージ装置110を接続して構成されたサーバシステムについて説明する。
(実施例1)
実施例1は、サーバ装置100から、内蔵コンセント101によって、複数のストレージ装置110が接続されて情報処理システム200を構成する場合の実施例であり、最も基本的な構成である。なお、サーバ装置100に接続するストレージ装置110の台数は、内蔵コンセント101に設けられた差込口の数まで増加可能である。
図3は、実施例1におけるサーバシステムの構成を示す説明図である。サーバシステム300は、サーバ装置100と、サーバ装置100に内蔵コンセント101を介して接続された複数のストレージ装置110とによって構成される。また、サーバ装置100には、電源コード1を経由して外部電源から電力が供給される。また、ストレージ装置110も、サーバ装置100に接続した電源コード2によって電力が供給される構成になっている。
また、電源コード1から電力が供給される、電源スイッチ102−1(電源スイッチ1)には、電源スイッチ102−2(電源スイッチ2)と、内蔵コンセント101が接続されている。電源スイッチ102−2(電源スイッチ2)は、さらに、サーバ装置中核部103に接続されている。
一方、内蔵コンセント101には、ストレージ装置110の電源投入状況を把握して、電源スイッチ102−2(電源スイッチ2)を操作する高周波信号処理部104と、電源コード2によってストレージ装置110を接続する差込口105とが備えられている。
差込口105は、複数個用意されており、サーバシステム300の設計に応じた台数のストレージ装置110が接続される。なお、ストレージ装置110には、装置内部で発生した高周波信号を、電源コード2を経由して差込口105に出力するための、高周波信号送出機構111が備えられている。
<電源投入手順>
つぎに、上述したような構成のサーバシステム300における電源投入手順について説明する。なお、電源投入前の電源切断状態のサーバシステム300では、電源スイッチ102はすべてOFF状態になっているものとする。
1)サーバ装置100は、電源切断状態時に、ユーザによって電源スイッチ102−1(電源スイッチ1)の操作ボタンが押下されると、電源スイッチ102−1(電源スイッチ1)は、ON状態となる。なお、1)の処理の実行に連動して、電源スイッチ102−2(電源スイッチ2)が強制的にOFF状態になるように設定してもよい。このような設定を施すことによって、電源投入前の初期状態に、誤って電源スイッチ102−2(電源スイッチ2)がON状態に設定されている場合に、サーバ装置100に電力が供給されてしまうような事態を防ぐことができる。
2)電源スイッチ102−1(電源スイッチ1)が、ON状態になると、電源スイッチ102−2(電源スイッチ2)、内蔵コンセント101に定格電圧を与え電力を供給する。すなわち、電源スイッチ102−2(電源スイッチ2)と、内蔵コンセント101に外部電源による電圧がかかる(電力供給状態となる)。
3)上記2)の処理によって、内蔵コンセント101に接続されたストレージ装置110が、電力非供給状態から電力供給状態に変わる(電源電圧が0Vから定格電圧に変わる)。なお、あらかじめ、ストレージ装置110は、電源電圧が0Vから定格電圧に変わると、起動を開始するようなモードに設定しておく。したがって、ストレージ装置110は、電力供給状態に変わると、起動を開始する。
4)ストレージ装置110の起動が完了すると、高周波信号送出機構111から電源コード2を経由して高周波信号が送出される。なお、高周波信号送出機構111は、たとえば、ストレージ装置110の起動が完了して電源投入状態になると、READY表示ランプを点灯させ、点灯したREADY表示ランプの電圧を受けて、高周波信号を送出する構成であってもよい。送出された高周波信号は、電源コード2を経由して差込口105に出力される。なお、実施例1では、高周波信号の周波数を30MHzとして以下説明を行う。
5)高周波信号処理部104は、内蔵コンセント101に備えられた各差込口105から高周波信号が出力されたか否かを検出する。なお、高周波信号処理部104には、すべての差込口105における検出結果が入力されるAND回路が用意されている。そして、AND回路は、すべての差込口105から出力された高周波信号のAND判断を行う。したがって、高周波信号処理部104は、すべての差込口105から高周波信号が出力されると、電源スイッチ102−2(電源スイッチ2)に、押しボタン押下の操作を行ったと同等の短絡信号を送信する。
6)電源スイッチ102−2(電源スイッチ2)は、高周波信号処理部104から送信された短絡信号を受信すると、論理的に押しボタンが押下されたものとして、電源スイッチ102−2(電源スイッチ2)自体を、ON状態に切り替える。電源スイッチ102−2(電源スイッチ2)は、ON状態になると、サーバ装置中核部103に、定格電圧を与え、電力を供給する。
以上説明した1)〜6)の手順によってサーバシステム300は、ストレージ装置110→サーバ装置100の順序で適切に電源投入が行われる。その後、サーバシステム300の電源を停止する場合には、下記のような手順が行われる。
7)ユーザの操作によってサーバ装置100の終了処理(シャットダウン)が実行される。サーバ装置100の終了処理によって、サーバ装置100のサーバ装置中核部103に流れる電源電流は非常に小さくなる。
8)上記7)の処理と同様に、ユーザの操作によってストレージ装置110も停止処理が行われる。ストレージ装置110の停止処理が完了すると、ストレージ装置110に流れる電源電流は非常に小さくなる。
9)上記7),8)の処理によって電源電流が一定基準(たとえば、10mA程度)より小さくなると、サーバ装置100とストレージ装置110とは、ともに停止したものとして、電源スイッチ102−1(電源スイッチ1)は、電源切断状態とする。具体的には、電源スイッチ102−1(電源スイッチ1)は、電源スイッチ102−2(電源スイッチ2)および内蔵コンセント101に与える電源電圧を0Vにし、電力供給を停止する。
以上の7)〜9)の処理によって、内蔵コンセント101が電力非供給状態(0V)となり、ストレージ装置110も電力非供給状態(0V)となり、サーバシステム300は電源停止状態となる。
(内蔵コンセント101の構成)
図4は、内蔵コンセントの構成を示す説明図である。図4を用いて、内蔵コンセント101の詳細な構成について説明する。図4のように、内蔵コンセント101には、各差込口105に対応して、それぞれ、抵抗R1と、コイルL1,L2と、コンデンサC1,C2と、差込口に入力された電流を検出する電流検出器401(電流検出器1,2)と、高周波信号受信部402(高周波信号受信部1,2)と、判定部403(判定部1,2)と、AND判定部404と、状態表示器405(状態表示器1,2)と、が備えられている。
コイルL1,L2およびコンデンサC1,C2は、各差込口105に隣接する他の差込口105から出力された高周波信号を排除する機能を持つ。コイルL1,L2およびコンデンサC1,C2によって隣接する差込口105から出力された高周波信号を排除するため、高周波信号受信部402による誤検出を防ぐことができる。
なお、コイルL1,L2のリアクタンス(インピーダンス)は、2πfLなので、インダクタンスを1mHとすると、30MHzの高周波に対しては、188KΩのインピーダンスをもち、別の差込口105への高周波信号のもれを阻止する。なお、通常の商用電源の周波数(50Hzまたは60Hz)に対しては、0.3Ωのインピーダンスで、抵抗なく通過させる。
また、コンデンサC1,C2のリアクタンス(インピーダンス)は、1/(2πfC)なので、キャパシタンスを0.01μFとすると、30MHzの高周波に対しては、0.53Ωのインピーダンスで、抵抗なく通過させる。同様に、通常の商用電源の周波数(50Hzまたは60Hz)に対しては、300KΩのインピーダンスをもち、高周波信号受信部に100Vの強い電力の影響を与えない。
そして、具体的にインピーダンスを計算する場合、コイルL1,L2の高周波信号に対するインピーダンスは、周波数=30MHz、コイルインダクタンス=1mHのとき、下記(1)式のように求めることができる。
Figure 0005488038
また、コンデンサC1,C2の高周波信号に対するインピーダンスは、周波数=30MHz、コンデンサ容量=0.01μFのとき、下記(2)式のように求めることができる。
Figure 0005488038
また、コイルL1,L2の電源周波数に対するインピーダンスは、周波数=50MHz(東日本の場合)、コイルインダクタンス=1mHのとき、下記(3)式のように求めることができる。
Figure 0005488038
また、コンデンサC1,C2の電源周波数にするインピーダンスは、周波数=50MHz(東日本の場合)、コンデンサ容量=0.01μFのとき、下記(4)式のように求めることができる。
Figure 0005488038
電流検出器401は、差込口105に流れる電流が所定値以下か否かを判断する機能を有する。所定値としては、具体的には、10mAが設定される。そして、電流検出器401は、10mA以下の電流が検出された場合には、電流=0である旨を送信する。差込口105にストレージ装置110が接続されていなければ、電流が流れないため電流値は0になる。したがって、電流検出器401によって電流=0が検出されると、差込口105にはストレージ装置110が接続されていないことを意味する。
高周波信号受信部402は、高周波信号を受信したか否かを判断する機能を有する。差込口105からは、ストレージ装置110から送出された高周波信号が電源コード2を経由して出力される。そして、高周波信号受信部402は、差込口105から高周波信号が出力されると、高周波信号を受信した旨を判定部403に送信する。上述したように、ストレージ装置110は、電源投入が完了すると高周波信号を送出する。したがって、高周波信号受信部402は、差込口105に接続されたストレージ装置110の電源投入状況を判定することができる。
判定部403は、差込口105の接続状況に応じて、READY状態か否かを判定する機能を有する。具体的には、判定部403は、電流検出器401と高周波信号受信部402から送信された信号に基づいて、差込口105にストレージ装置110が接続されているか、接続されている場合には、ストレージ装置110の電源投入が完了しているかを判定する。なお、判定部403によって実行される判定処理については、詳しく後述する。
AND判定部404は、すべての判定部403からの入力が一致した場合に電源スイッチ102−2(電源スイッチ2)を操作する機能を有する。具体的には、AND判定部404には、各判定部403による判定結果が入力される。そして、すべての判定部403からREADY状態である判定結果が入力されると、すべてのストレージ装置110の電源投入が完了したものとしてサーバ装置中核部103の電源投入を開始する。そのため、AND判定部404から、電源スイッチ102−2(電源スイッチ2)へ、押しボタン押下と同等の短絡信号を送信する。
状態表示器405は、判定部403によって判定されたREADY状態を表示する機能を有する。具体的には、状態表示器405は、ランプなどの点灯器によって構成され、判定部403によって接続されたストレージ装置110がREADY状態と判定されると、点灯器を点灯させる。なお、状態表示器405は、サーバシステム300における電源連動を直接制御する機能ではないため、必須の構成ではない。しかしながら、状態表示器405によってREADY状態を表示することによって、ユーザに視覚的にREADY状態を把握させることができる。
図5は、判定部における判定処理の手順を示すフローチャートである。図5のフローチャートは、判定部403において、差込口105に接続されたストレージ装置110のREADY状態を判定する手順を示す。判定部403では、図5に示す処理を行う判定プログラムが実行される。
まず、判定部403は、電源部120からの入力電源が供給されているか否かを判断する(ステップS501)。ステップS501では、入力電源が供給されたと判断されるまで待機状態となり(ステップS501:Noのループ)、入力電源が供給されたと判断されると(ステップS501:Yes)、判定部403は、判定プログラムの動作を開始する。
まず、判定部403は、判定プログラムの動作が開始されてから所定時間が経過したか否かを判断する(ステップS502)。ステップS502において、所定時間が経過したと判断されるまで待機状態となり(ステップS502:Noのループ)、所定時間が経過すると(ステップS502:Yes)、ステップS503へ移行して、実質的な判断処理に移行する。
なお、ステップS502では、具体的には、たとえば、1秒を所定時間として設定する。ステップS502の処理は、判定部402が判定処理を開始させてから所定時間待機させるために行われる。通常、電源スイッチ102−1(電源スイッチ1)がON状態になってからストレージ装置110へ電力供給が開始されるまで、微小な時差が生じる。時差は、サーバシステム300の規模が大きいほど大きくなる。
したがって、ステップS502の待機を行わない場合、判定部403における判定処理に電力供給が間に合わず、後述のステップS503において誤判定を起こしてしまう可能性がある。したがって、ステップS502の処理を経ることによって、常に正確にステップS503の判断を実行させることができる。
つぎに、判定部403は、電流検出器401によって検出した電流が0か否かを判断する(ステップS503)。ステップS503の処理によって、差込口105にストレージ装置110が接続されているか否かを判定することができる。ステップS503において、電流=0であると判断された場合(ステップS503:Yes)、差込口105にストレージ装置110は接続されていないため、電源投入状態を判断する必要がない。したがって、判定部403は、そのまま対応する差込口105をREADY状態に設定する(ステップS505)。
一方、ステップS503において、電流=0でないと判断された場合(ステップS503:No)、差込口105にストレージ装置110が接続されているため、判定部403は、高周波信号受信部402からREADY通知(高周波信号を受信した旨の信号)を、受信したか否かを判断する(ステップS504)。
ステップS504において、高周波信号受信部402からREADY通知を受信するまで待ち(ステップS504:Noのループ)、READY通知を受け付けると(ステップS504:Yes)、判定部403は、対応する差込口105をREADY状態に設定する(ステップS505)。
その後、判定部403は、内蔵コンセント101への入力電源が所定値以下(たとえば、10V以下)になったか否かを判断する(ステップS506)。ステップS506において、入力電源が所定値以下ではないと判断された場合(ステップS506:No)、判定部403は、サーバシステム300への電力供給が継続するため、ステップS502に戻り、処理を継続する。その後、入力電源が所定値以下になったと判断された場合(ステップS506:No)、判定部403はそのまま判定プログラムの動作を終了する。
以上説明したように、実施例1では、内蔵コンセント101にストレージ装置110を接続することによって、電源コード2によって、ストレージ装置110に電力供給が行われる。また、電力コード1から入力された電力は、ストレージ装置110の電源投入が完了するまで、サーバ装置100を起動させるサーバ装置中核部103への供給が規制される。したがって、誤ってサーバ装置中枢部103→ストレージ装置110の順で電源投入が行われるような事態を防ぐことができる。
また、内蔵コンセント101は、差込口105を流れる電流を検出して、ストレージ装置110が接続されているか否かを判断することができる。したがって、ストレージ装置110が接続されていない差込口105については、自動的にREADY状態に設定するため、差込口105の個数の範囲であれば、ユーザの所望する台数のストレージ装置110を接続することができる。
(実施例2)
実施例2は、サーバ装置100に、内蔵コンセント101に設けられた差込口105の個数を超えた台数のストレージ装置110を接続する場合の実施例である。実施例2の場合、内蔵コンセント101の差込口105に、さらに多数のストレージ装置110を接続可能な連携テーブルタップ610(図6参照)を電源コード3によって接続する。
図6は、実施例2におけるストレージシステムの構成例を示す説明図である。サーバシステム600は、サーバ装置100と、サーバ装置100に内蔵コンセント101から電源コード3によって接続された連携テーブルタップ610と、内蔵コンセント101および連携テーブルタップ610に接続されたストレージ装置110とによって構成される。連携テーブルタップ610には、電源コード3によって、サーバ装置100から電力が供給される構成になっている。また、連携テーブルタップ610に供給された電力は、さらに、電源コード4によって接続されたストレージ装置110に供給される。
実施例2の場合も、サーバ装置100やストレージ装置110の構成は実施例1と同一である。また、連携テーブルタップ610には、ストレージ装置110と同様に高周波信号送出機構111が用意されている。したがって、内蔵コンセント101には、連携テーブルタップ610の高周波信号送出機構111から高周波信号を送信する機能と、ストレージ装置110から送出された高周波信号と連携テーブルタップ610自体が送信した高周波信号との混合を防ぐ機能とが追加されている以外は、内蔵コンセント101と同じ構成である。なお、連携テーブルタップ610の構成については詳しく後述する。
<電源投入手順>
つぎに、上述したような構成のサーバシステム600における電源投入手順について説明する。なお、電源投入前の電源切断状態のサーバシステム600では、電源スイッチ102はすべてOFF状態になっているものとする。
1)サーバ装置100は、電源切断状態時に、ユーザによって電源スイッチ102−1(電源スイッチ1)の操作ボタンが押下されると、電源スイッチ102−1(電源スイッチ1)は、ON状態となる。なお、1)の処理の実行に連動して、電源スイッチ102−2(電源スイッチ2)が強制的にOFF状態になるように設定してもよい。このような設定を施すことによって、電源投入前の初期状態に、誤って電源スイッチ102−2(電源スイッチ2)がON状態に設定されている場合に、サーバ装置100に電力が供給されてしまうような事態を防ぐことができる。
2)電源スイッチ102−1(電源スイッチ1)が、ON状態になると、電源スイッチ102−2(電源スイッチ2)と、内蔵コンセント101に定格電圧を与え電力を供給する。すなわち、電源スイッチ102−2(電源スイッチ2)と、内蔵コンセント101に外部電源による電圧がかかる(電力供給状態となる)。
3)上記2)の処理によって内蔵コンセント101に電力が供給されると、電源コード3によって、連携テーブルタップ610に電力が供給される。
4)連携テーブルタップ610の各差込口612に電源の電圧がかかり、電力供給状態となる。
5)上記2)の処理によって内蔵コンセント101に電力が供給されると、電源コード2によって、内蔵コンセント101に接続されたストレージ装置110が、電力非供給状態から電力供給状態となり、電源電圧が0Vから定格電圧に変わる。なお、あらかじめ、ストレージ装置110は、電源電圧が0Vから定格電圧に変わると、起動を開始するようなモードに設定しておく。したがって、ストレージ装置110は、電力供給状態に変わると、起動を開始する。
6)上記4)の処理によって、連携テーブルタップ610に接続されたストレージ装置110が、電力非供給状態から電力供給状態にとなり、電源電圧が0Vから定格電圧に変わる。連携テーブルタップ610に接続されたストレージ装置110も、内蔵コンセント101に接続されたストレージ装置110と同様に、電力供給状態に変わると、起動を開始する。
7)サーバ装置100の内蔵コンセント101に接続されたストレージ装置110の起動が完了すると、高周波信号送出機構111から電源コード2を経由して高周波信号が送出される。なお、高周波信号送出機構111は、たとえば、ストレージ装置110の起動が完了して電源投入状態になると、READY表示ランプを点灯させ、点灯したREADY表示ランプの電圧を受けて、高周波信号を送出する構成であってもよい。送出された高周波信号は、電源コード2を経由して差込口105に出力される。なお、実施例2の場合も、高周波信号の周波数を30MHzとして以下説明を行う。
8)また、連携テーブルタップ610に接続されたストレージ装置110の起動が完了すると、高周波信号送出機構111から電源コード4を経由して高周波信号が送出される。高周波信号は、上記7)の処理と同様に、ストレージ装置110から送出される。
9)連携テーブルタップ610は、高周波信号処理部611によって、各差込口612のREADY状態を意味する高周波信号を検出する。なお、高周波信号処理部611には、すべての差込口612における検出結果が入力されるAND回路が用意されている。そして、AND回路は、すべての差込口612から出力された高周波信号のAND判断を行う。したがって、高周波信号処理部611は、すべての差込口612から高周波信号が出力されると、電源コード3に高周波信号を送出する。
10)高周波信号処理部104は、内蔵コンセント101に備えられた各差込口105から高周波信号が出力されたか否かを検出する。なお、高周波信号処理部104には、すべての差込口105(連携テーブルタップ610が接続された差込口105を含む)における検出結果が入力されるAND回路が用意されている。そして、AND回路は、すべての差込口105から出力された高周波信号のAND判断を行う。したがって、高周波信号処理部104は、すべての差込口105から高周波信号が出力されると、の電源スイッチ102−2(電源スイッチ2)に、押しボタン押下の操作を行ったと同等の短絡信号を送信する。
11)電源スイッチ102−2(電源スイッチ2)は、高周波信号処理部104から送信された短絡信号を受信すると、論理的に押しボタンが押下されたものとして、電源スイッチ102−2(電源スイッチ2)自体を、ON状態に切り替える。電源スイッチ102−2(電源スイッチ2)は、ON状態になると、サーバ装置中核部103に、定格電圧を与え、電力を供給する。
以上説明した1)〜11)の手順によってサーバシステム300は、ストレージ装置110→サーバ装置100の順序で適切に電源投入が行われる。その後、サーバシステム600の電源を停止する場合には、下記のような手順が行われる。
12)ユーザの操作によってサーバ装置100の終了処理(シャットダウン)が実行される。サーバ装置100の終了処理によって、サーバ装置100のサーバ装置中核部103に流れる電源電流は非常に小さくなる。
13)上記12)の処理と同様に、ユーザの操作によってストレージ装置110も停止処理が行われる。ストレージ装置110の停止処理が完了すると、ストレージ装置110に流れる電源電流は非常に小さくなる。
14)上記12),13)の処理によって電源電流が一定基準(たとえば、10mA程度)より小さくなると、サーバ装置100とストレージ装置110とは、ともに停止したものとして、電源スイッチ102−1(電源スイッチ1)は、電源切断状態とする。具体的には、電源スイッチ102−1(電源スイッチ1)は、電源スイッチ102−2(電源スイッチ2)および内蔵コンセント101に与える電源電圧を0Vにし、電力供給を停止する。
以上の12)〜14)の処理によって、内蔵コンセント101および連携テーブルタップ610が電力非供給状態(0V)となり、接続されているストレージ装置110も電力非供給状態(0V)となり、サーバシステム600は電源停止状態となる。
(連携テーブルタップ610の構成)
図7は、連携テーブルタップの構成を示す説明図である。図7を用いて、連携テーブルタップ610の詳細な構成について説明する。図7のように、連携テーブルタップ610は、各差込口612に対応して、それぞれ、内蔵コンセント101と共通した機能部として、抵抗R1と、コイルL1,L2と、コンデンサC1,C2と、電流検出器601(電流検出器1,2)と、高周波信号受信部602(高周波信号受信部1,2)と、判定部603(判定部1,2)と、AND判定部604と、状態表示器605(状態表示器1,2)とが備えられ、連携テーブルタップ610独自の機能部として、コイルL3と、コンデンサC3と、高周波信号送信部606とが備えられている。
したがって、以下では、連携テーブルタップ610独自の機能部である、コイルL3と、コンデンサC3と、高周波信号送信部606とについて説明する。連携テーブルタップ610は、AND判定部604によって、差込口612に接続されたすべてのストレージ装置110がREADY状態であると判定すると、連携テーブルタップ610自体の電源投入が完了し、READY状態であることを、内蔵コンセント101に報知しなければならない。
そこで、高周波信号送信部606は、AND判定部604の判定結果に応じて高周波信号を送信する。すなわち、AND判定部604によって差込口612に接続されたすべてのストレージ装置110がREADY状態であると判定されると、高周波信号送信部606から高周波信号が送信され、電源コード3を経由して、内蔵コンセント101に出力される。
なお、連携テーブルタップ610の場合、高周波信号送信部606から高周波信号が、送信されるため、高周波信号受信部602が、差込口612から出力されるストレージ装置110の高周波信号と誤って受信してしまう恐れがある。したがって、連携テーブルタップ610に、コイルL3を配置することによって、高周波信号送信部606から送信された高周波信号が、高周波信号受信部602に流れ込むのを防いでいる。また、コンデンサC3は、高周波信号送信部602に100Vの強い電力の影響を与えるのを防いでいる。
以上説明したように、実施例2では、サーバ装置100に多数のストレージ装置110を接続する場合であっても、連携テーブルタップ610を利用することによって、電源コード4に接続すれば、容易に、ストレージ装置110の台数を増加することができる。
また、実施例1,2に共通して、従来技術のように専用の大がかりなハードウェアやソフトウェアを用意することなく、サーバ装置100とストレージ装置110の電源を連動することができる。ハードウェアやソフトウェアが不要ということは、起動順番や起動待ち時間などの各種設定を行う必要がないことを意味し、設定をミスによる誤動作を防ぐことができる。
また、ストレージ装置110とサーバ装置100とは、電源コード(図3,6の電源コード1〜4)のみで接続される。したがって、サーバ装置100の内蔵コンセント101へストレージ装置110の電源プラグを差し込むだけで容易に電源連動を行うことができる。
以上説明したように、本実施の形態にかかる情報処理装置および情報処理システムによれば、電源コードによって、サーバ装置100とストレージ装置110を接続し、電源コードを経由してストレージ装置110から出力される高周波信号によってストレージ装置110の電源投入状況を把握することができる。したがって、高周波信号の受信を契機に、サーバ装置100への電源投入を開始することによって、電源コードを接続するだけの簡易な構成でありながら、適切なタイミングで電源連動を実現することができる。
また、上記技術では、さらに、電源スイッチ102(電源スイッチ1,2)を備えることによって、サーバ装置中核部103への電源部120からの電力の入力を規制して、任意のタイミングで、サーバ装置100を起動させることができる。
また、上記技術では、第1のスイッチがON状態に操作されると、後段に接続されている第2のスイッチを強制的にOFF状態にする構成でもよい。第2のスイッチの状態にかかわらず、強制的にOFF状態に操作することによって、第1のスイッチに供給された電力がサーバ装置中核部103に供給されるような事態を防ぐことができる。
また、上記技術では、複数のストレージ装置110が接続されている場合、すべてのストレージ装置110から高周波信号が検出されたとき、サーバ装置中核部103への電力供給を開始する構成をとる。上述のような構成を採用することによって、複数のストレージ装置110が接続されている場合であっても、すべてのストレージ装置110の電源投入が完了してからサーバ装置100への電源投入を開始することができる。
また、上記技術では、各ストレージ装置110を接続する差込口105ごとに、隣接する差込口105から出力される高周波信号を排除するフィルタを備えてもよい。フィルタを備えることによって、隣接する差込口105から出力された高周波信号を受信して、ストレージ装置110の電源投入状態を誤検出するような事態を防ぐことができる。
また、上記技術では、電源コードから所定値以下の電流が検出された場合、高周波信号が検出されていなくても、サーバ装置中核部103への電力供給の規制を解除する構成にしてもよい。所定値として0V以下の電圧を設定することによって、内蔵コンセント101は、ストレージ装置110が接続されていない電源コードを判別し、電源投入状況にかかわらず、READY状態として処理することができる。
また、上記技術では、電源コードのひとつに分岐コンセントを接続して、分岐コンセントにさらにストレージ装置110を接続可能な構成にしてもよい。分岐コンセント自体も、接続されたストレージ装置110の電源投入が完了すると、電源コードに高周波信号を送信するように機能させることによって、ストレージ装置110の機能を変更することなく、接続可能なストレージ装置110の台数を増加させることができる。
上述した実施の形態に関し、さらに以下の付記を開示する。
(付記1)電源コードによりストレージ装置が接続可能な情報処理装置であって、
電力供給により前記情報処理装置を起動させる電源部と、
操作入力により前記情報処理装置に電源投入された場合、前記電源部への電力供給を規制するとともに、前記電源コードを経由して前記ストレージ装置に電力供給する電力供給部と、
前記電力供給部によって前記ストレージ装置に電力供給された結果、前記ストレージ装置から前記電源コードを経由してくる所定の信号を検出する検出部と、
前記検出部によって前記所定の信号が検出された場合、前記電力供給部による前記電源部への電力供給の規制を解除する制御部と、
を備えることを特徴とする情報処理装置。
(付記2)前記電力供給部は、
第1の電力供給線上に設けられ、前記操作入力により前記第1の電力供給線を結線または切り離す第1のスイッチと、
前記第1の電力供給線上の前記第1のスイッチと前記電源部との間に設けられ、前記第1のスイッチと前記電源部との間を結線または切り離す第2のスイッチと、
前記第1の電力供給線上の前記第1のスイッチと前記第2のスイッチとの間から分岐した前記電源コードへの第2の電力供給線と、を備え、
前記第1のスイッチにより前記第1の電力供給線が結線されると前記第2の電力供給線および前記電源コードを経由して前記ストレージ装置に電力供給し、前記検出部により前記所定の信号が検出されると、前記第2のスイッチにより前記第1のスイッチと前記電源部との間を結線することを特徴とする付記1に記載の情報処理装置。
(付記3)前記第2のスイッチは、前記第1のスイッチにより前記第1の電力供給線が結線されると、前記第1のスイッチと前記電源部との間を切り離すことを特徴とする付記2に記載の情報処理装置。
(付記4)前記制御部は、
前記ストレージ装置ごとに前記電源コードが接続されている場合、前記検出部により、前記各ストレージ装置から各々の電源コードを経由してくる前記所定の信号がすべて検出されたとき、前記電力供給部による前記電源部への電力供給の規制を解除することを特徴とする付記1〜3のいずれか一つに記載の情報処理装置。
(付記5)前記各ストレージ装置を接続する前記電源コードの差込口ごとに、隣接して接続されている他の電源コードを経由してくる前記所定の信号を排除するフィルタを備えることを特徴とする付記4に記載の情報処理装置。
(付記6)前記制御部は、
前記検出部によって、前記電源コードから所定値以下の電流が検出された場合、前記所定の信号が検出されていなくても、前記電力供給部による前記電源部への電力供給の規制を解除する付記1〜5のいずれか一つに記載の情報処理装置。
(付記7)前記電源コードに接続した、前記ストレージ装置を複数接続可能な分岐コンセントを備え、
前記分岐コンセントは、当該分岐コンセントに接続されたすべての電源コードから所定の信号が検出された場合に、前記情報処理装置に接続された電源コードに前記所定の信号を出力することを特徴とする付記1〜6のいずれか一つに記載の情報処理装置。
(付記8)情報処理装置と当該情報処理装置に電源コードを介して接続されたストレージ装置とを含む情報処理システムであって、
前記ストレージ装置は、
前記電源コードから電力が供給されると、電力供給の完了を通知する所定の信号を前記電源コードに送出する送出部を備え、
前記情報処理装置は、
電力供給により前記情報処理装置を起動させる電源部と、
操作入力により前記情報処理装置に電源投入された場合、前記電源部への電力供給を規制するとともに、前記電源コードを経由して前記ストレージ装置に電源供給する電源供給部と、
前記電源供給部によって前記ストレージ装置に電源供給された結果、前記ストレージ装置から前記電源コードを経由してくる前記所定の信号を検出する検出部と、
前記検出部によって前記所定の信号が検出された場合、前記電源供給部による前記電源部への電力供給の規制を解除する制御部と、を備えることを特徴とする情報処理システム。
100 サーバ装置
101 内蔵コンセント
101a 電力供給部
101b 検出部
101c 制御部
102(102−1,102−2) 電源スイッチ(電源スイッチ1,2)
103 サーバ装置中核部
104 高周波信号処理部
105 差込口
110 ストレージ装置
111 高周波信号送出機構
120 電源部
200 情報処理システム
300,600 サーバシステム
401 電流検出器(電流検出器1,2)
402 高周波信号受信部(高周波信号受信部1,2)
403 判定部(判定部1,2)
404 AND判定部
405 状態表示器(状態表示器1,2)

Claims (5)

  1. 電源コードによりストレージ装置接続可能な情報処理装置であって、
    電力供給により前記情報処理装置を起動させる電源部と、
    操作入力により前記情報処理装置に電源投入された場合、前記電源部への電力供給を行う前に、前記電源コードを経由して前記ストレージ装置に電力供給する電力供給部と、
    前記電力供給部によって前記ストレージ装置に電力供給された結果、前記ストレージ装置から前記電源コードを経由する所定の信号を検出する検出部と、
    前記検出部によって前記所定の信号が検出された場合、前記電力供給部による前記電源部への電力供給を行う制御部と、を備え、
    前記制御部は、前記検出部によって、前記電源コードから検出される電流値が所定値以下の場合、前記所定の信号の検出有無によらず、前記電力供給部による前記電源部への電力供給を行う、
    ことを特徴とする情報処理装置。
  2. 前記制御部は、
    前記ストレージ装置ごとに前記電源コードが接続されている場合、前記検出部により、前記各ストレージ装置から各々の電源コードを経由する前記所定の信号がすべて検出された場合、前記電力供給部による前記電源部への電力供給を行うことを特徴とする請求項1に記載の情報処理装置。
  3. 前記各ストレージ装置を接続する前記電源コードの差込口ごとに、隣接して接続されている他の電源コードを経由する前記所定の信号を排除するフィルタを備えることを特徴とする請求項2に記載の情報処理装置。
  4. 前記電源コードに接続した、前記ストレージ装置を複数接続可能な分岐コンセントを備え、
    前記分岐コンセントは、当該分岐コンセントに接続されたすべての電源コードから前記所定の信号が検出された場合に、前記情報処理装置に接続された電源コードに前記所定の信号を出力することを特徴とする請求項1〜のいずれか一つに記載の情報処理装置。
  5. 情報処理装置と当該情報処理装置に電源コードを介して接続されたストレージ装置とを含む情報処理システムであって、
    前記ストレージ装置は、
    前記電源コードから電力が供給されると、電力供給の完了を通知する所定の信号を前記電源コードに送出する送出部を備え、
    前記情報処理装置は、
    電力供給により前記情報処理装置を起動させる電源部と、
    操作入力により前記情報処理装置に電源投入された場合、前記電源部への電力供給を行う前に、前記電源コードを経由して前記ストレージ装置に電源供給する電源供給部と、
    前記電源供給部によって前記ストレージ装置に電源供給された結果、前記ストレージ装置から前記電源コードを経由する前記所定の信号を検出する検出部と、
    前記検出部によって前記所定の信号が検出された場合、前記電源供給部による前記電源部への電力供給を行う制御部と、を備え、
    前記制御部は、前記検出部によって、前記電源コードから検出される電流値が所定値以下の場合、前記所定の信号の検出有無によらず、前記電力供給部による前記電源部への電力供給を行う、
    ことを特徴とする情報処理システム。
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