JP5487503B2 - 電気化学セル評価用ホルダ - Google Patents

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Description

本発明は、平板型セルを用いた固体酸化物形燃料電池(SOFC)の性能特性を評価するための電気化学セル評価ホルダに関するものである。
固体酸化物形燃料電池(Solid Oxide Fuel Cell:SOFC) は、電解質としてイオン導電性固体電解質を使用した燃料電池あり、燃料と酸化剤の2種類のガスをそれぞれ酸素イオン導電性固体電解質によって隔てられた燃料極と空気極に供給して、それぞれの電極で電気化学反応を進行させることで外部に電力を取り出す電池である。
この固体酸化物形燃料電池は、低公害・高効率な発電方式として、作動温度が高温で出力密度が高いため装置の小型化が可能、電解質が固体であるため取り扱いが容易、高温の排出ガスを利用することで全体の高効率化(コジェネレーション)を図れる等の利点から、例えば大規模発電システムや分散定置型電源として実用化するべく研究開発が進められている。
そして、このような固体酸化物形燃料電池の研究開発に伴い、燃料電池の性能を評価するための、例えば引用文献1に示すような燃料電池評価用ホルダが開発されている。
図8は、固体酸化物型燃料電池単セルを評価するために使用される一般的な三重管構造の高温電気化学セル評価用ホルダの概略構成を示す断面図である。
図示のように、電気炉200内に設置される保護管101の内側には、セル102の燃料極側を支持するための燃料極側セル支持管103と、空気極側を支持するための空気極側セル支持管104、燃料ガス、空気ガスそれぞれを導入するための燃料ガス導入管105と空気ガス導入管106がバネ105a、106aの付勢力を利用してそれぞれ上下2つに分かれて配管経路内に配設されている。そして、燃料ガス、空気ガスをそれぞれシール固定するための燃料ガスシール部材109と空気ガスシール部材110が設置され、設置スタンド(不図示)に固定される。そして、空気極(カソード)に空気ガス、燃料極(アノード)に燃料ガスをそれぞれ供給し、両側の酸素分圧差により酸化物イオンが高酸素分圧側から低酸素分圧側に電解質を透過し、燃料ガスを電気化学的に反応させて空気極107a、燃料極107bに接続された空気極用リード線108a、燃料極用リード線108bを介してそれぞれ電力を得ている。(非特許文献1又は非特許文献2)
また、この種の固体酸化物型燃料電池の単セル評価装置としては、例えば特許文献1に開示されるようなものも公知である。
特開平6−223857号公報
社団法人 電気化学協会編「電気化学測定法」、社団法人 電気化学協会(1972)、154〜155頁 SOFC研究会編「第12回SOFC研究発表会講演要旨集」、(2003)、94〜95頁
ところで、SOFCは作動温度が約1000℃であるため、一酸化炭素やメタン等の炭化水素も内部改質することができる。本願発明者等は、これに基づき炭化水素燃料(例えば石炭やバイオマス、アンモニア等のH2 を多く含む原料)を燃料ガスとして用いた電気化学セルの評価、及び石炭ガスに含まれる吸着性不純物としてタール分やCOS、低沸点物質としてフェノールやナフタレン等や微量重金属蒸気等の不純物が電気化学セルに与える影響について研究を行っている。
しかしながら、炭化水素燃料には上記のような有機物や金属等の不純物が含まれているため、評価試験に際し、これらの不純物が燃料ガスの配管経路に付着して正確な試験結果が得られないという問題があった。
従って、再度評価試験を行う場合や他の燃料ガスを用いて評価する場合、試験の精度を高めるために試験が終了する度に燃料ガスの配管経路の配管を取り外して洗浄する必要があるが、特許文献1に開示される評価ホルダを用いて不純物が付着する燃料ガス導入管や燃料ガスの排気系を取り外す場合、一度評価ホルダを設置スタンドから取り外し、燃料ガスシール部材と空気ガスシール部材を取り外してから燃料ガス導入管を取り外さなければならず交換作業が非常に煩雑であり、さらに平板型セルを評価するのに手間が掛かるという問題があった。
そこで、本発明は上記問題点に鑑みてなされたものであり、炭化水素燃料を用いた電気化学セルの評価試験に際し、燃料ガスの配管経路であるガス導入管やガス排気口に付着した不純物の洗浄が簡便に行える電気化学セル評価ホルダを提供することを目的とするものである。
上記した目的を達成するために、請求項1記載の電気化学セル評価ホルダは、各構成部品を装着固定するための基台となるベース治具と、
電解質からなる平板型セルの一方にある空気極側を支持する空気ガス側支持管を備え、前記空気極に空気ガスを供給する配管経路を構成する空気ガス配管系と、
前記セルの他方にある燃料極側を支持する燃料ガス側支持管を備え、前記燃料極に燃料ガスを供給する配管経路を構成する燃料ガス配管系と、
前記平板型セルと前記燃料ガス側支持管を水平方向から装入するための開口窓を備え、前記空気ガス側支持管及び前記燃料ガス配管系の鉛直方向への移動をガイドするガイド管と、
で構成される固体酸化物型燃料電池用セルの性能評価を行う電気化学セル評価ホルダであって、
前記燃料ガス側支持管は前記ガイド管と係止するための鍔部が設けられ、前記ガイド管は前記燃料極側支持管と係止するための係止片が設けられ、
前記空気極側支持管上にくるよう前記平板型セル及び前記燃料極側支持管を前記開口窓から装入し、前記係止片と前記鍔部とが係止された状態で前記ガイド管を鉛直方向下方に移動した際に、前記ガイド管の移動に伴い鉛直方向下方に移動する前記燃料極側支持管と、前記空気極側支持管を装着固定する前記ベース治具に設けられた支持管用圧縮バネの付勢力によって押し上げられる前記空気極側支持管とで前記セルを挟持することを特徴とする。
請求項2記載の電気化学セル評価ホルダは、請求項1記載の電気化学セル評価ホルダにおいて、前記燃料ガス側支持管の内壁には、前記燃料極に燃料ガスを供給するための燃料ガス導入管を挿入した際に、当該燃料ガス側導入管が前記燃料極側支持管の同心軸と一致するようにガイドするガイド部材が設けられていることを特徴とする。
本発明の電気化学セル評価ホルダによれば、ガイド管に形成された開口窓から燃料極側支持管を水平方向から装入することができるため、炭化水素燃料を燃料ガスとして用いた場合であっても、容易に燃料ガス配管系の洗浄を行うことができる。また、ガイド管の開口窓から平板型セルを平板型評価ホルダに設置することができるため、平板型セルが設置し易いという効果を奏する。
さらに、燃料極側支持管の内壁に設けられたガイド部材が、燃料ガス導入管の挿入をガイドすることにより、燃料ガス導入管を燃料極側支持管の同心軸と一致するように挿入することが容易となり、電気化学セル評価ホルダの組立の効率化が図れる。
本発明に係る電気化学セル評価用ホルダを示す概略断面図である。 同ホルダの組立手順を説明するための概略説明図である。 同ホルダ組立手順を装着手順を説明するための概略説明図である。 (a) 同ホルダにおける開口窓から装入部品を装入した状態を説明するための部分拡大説明図である。 (b) 同ホルダにおける開口窓から燃料側支持管を装入した状態を説明するための部分拡大説明図である。 (c) 同ホルダにおけるガイド管を押し下げて鉛直方向下方に移動した状態を説明するための部分拡大説明図である。 同ホルダの組立手順を装着手順を説明するための概略説明図である。 同ホルダの組立手順を装着手順を説明するための概略説明図である。 同ホルダの組立完了時の構成を説明するための概略説明図である。 従来の固体酸化物型燃料電池単セル評価用ホルダの概略構成を示す断面図である。
以下、本発明を実施するための形態について、添付した図面を参照しながら詳細に説明する。なお、この実施の形態によりこの発明が限定されるものではなく、この形態に基づいて当業者等によりなされる実施可能な他の形態、実施例及び運用技術等はすべて本発明の範疇に含まれる。
まず、本発明の電気化学セル評価ホルダにおける各構成について、図1を参照しながら詳細に説明する。
図1に示すように、本例の電気化学セル評価ホルダ1は、電気化学セル評価ホルダの試験対象となるセルを含む装入部品10と、空気ガスの供給路及び排気路となる空気ガス配管系20と、燃料ガスの供給路及び排気路となる燃料ガス配管系30と、装入部品10を空気ガス配管系20と燃料ガス配管系30との間で挟持する際に、挟持位置をガイドするガイド管40と、各構成部品が装着されるベース治具50と、燃料ガス配管系を固定する蓋部材60とで概略構成される。
装入部品10は、例えばYSZ/Niサーメット等の燃料極と、例えば(La,Sr)MnO等の空気極と、例えばYSZ(イットリア安定化ジルコニア)やScSZ(スカンジア安定化ジルコニア)等の電解質とで構成され平板型セル11と、ガス漏れを防止するためのほう珪酸ガラス製のガラスO−リング12と、供給される燃料ガスを拡散して平板型セル11の燃料極に均等に供給するための集電体を含む燃料ガス拡散板13とで構成される。
空気ガス配管系20は、空気ガスを平板型セル11の空気極に供給する供給路となる空気ガス導入管21と、平板型セル11の空気極側を支持し空気ガスの排気路となる空気極側支持管22と、供給される空気ガスを拡散して平板型セル11の空気極に均等に供給するための集電体を含む空気ガス拡散板23で構成され、平板型セル11の空気極側に空気ガスを供給・排気するための配管経路を形成している。
空気ガス導入管21は、空気ガスを空気極へ導入するため、例えばアルミナや石英等の耐熱性部材からなる円筒形状の管で形成される。空気ガス導入管21は、後述するベース治具50の空気ガス供給口51に装着され、空気ガス供給口51から供給された空気ガスを平板型セル11の空気極へ供給するための供給路となる。
空気極側支持管22は、例えばアルミナや石英等の耐熱性部材からなる円筒形状の管で構成される。空気極側支持管22は、後述するベース治具50の支持管装着口54に装着され、空気極側支持管22の上端には装入部品10が設置される。空気極側支持管22は、平板型セル11に供給された空気ガスを後述する空気ガス排気口52を介して排気するための排気路となる。
燃料ガス配管系30は、燃料ガスを平板型セル11の燃料極に供給する供給路となる燃料ガス導入管31と、平板型セル11の燃料極側を支持する燃料極側支持管32とで構成され、平板型セル11の燃料極側に燃料ガスを供給・排気するための配管経路を形成している。
燃料ガス導入管31は、燃料ガスを燃料極へ導入するため、例えばアルミナやムライト等の耐熱性部材からなる燃料ガス供給口31aを有する略円筒形状の管で形成される。燃料ガス導入管31は、燃料ガス側支持管32へ挿入した際に、後述する蓋部材60の第2パッキング63によって固定される。燃料ガス導入管31は、燃料ガス供給口31aから供給された燃料ガスを平板型セル11の燃料極へ供給するための供給路となる。
燃料極側支持管32は、例えばアルミナやムライト等の耐熱性部材からなり、燃料ガス排気口31aを備えた略円筒形状の管で構成され、平板型セル11の燃料極へ供給された燃料ガスを燃料ガス排気口32cから排気するための排気路となる。また、燃料極側支持管32におけるガイド管40への装入部分外周には、ガイド管40と係止するための鍔部32bが設けられている。さらに、燃料極側支持管32の内壁には、燃料ガス導入管31を挿入する際に、燃料ガス側導入管31を燃料極側支持管32の同心軸と一致する挿入位置にガイドするガイド部材32cが設けられている。
なお、本形態の燃料ガス導入管31と燃料極側支持管32の部材としてアルミナやムライトを使用しているが、これは石炭をガス化した燃料ガスを使用するため、例えば砒素、ナトリウム、マグネシウム、カリウム、カルシウム等のアルカリ金属やアルカリ土類金属を含んでおり、このような不純物は高温下でガラスや石英を変質させてしまうためである。従って、アルミナを使用することで変質や破損を防止する効果を奏することができる。また、燃料ガス導入管31及び燃料極側支持管32の全てをアルミナにすることは大幅にコストが嵩んでしまうため、使用時に熱がかかりアルカリ金属による影響を受けやすい箇所にのみアルミナを使用することが好ましい。
ガイド部材32cは、燃料極側支持管32の内壁において等間隔(例えば120度間隔)で形成した突起部材からなり、3点で燃料ガス導入管31が燃料極側支持管32の同心軸と一致するように挿入位置をガイドしている。なお、ガイド部材32cの設置数や設置位置は、燃料ガス導入管31が燃料極側支持管32の同心軸と一致するようにガイドすることができればよいため、上記構成には限定されない。
また、燃料極側支持管32は、空気極側支持管22上に燃料ガス導入管31から供給された燃料ガスが燃料ガス排気口32a以外から外部に漏れないように、後述する蓋部材60の燃料極側支持管パッキング64によってシール固定して装着するとともに、電気炉による加熱の際に空気ガス側支持管22の上端に装入された装入部品10におけるガラスO−リング12と溶着して固定している。
ガイド管40は、略円筒形状の管で構成され、装入部品10と燃料ガス側支持管32を水平方向から装入するための開口窓40aと、燃料極側支持管32の鍔部32bと係止するための係止片40bが形成されている。ガイド管40は、係止片40bと鍔部32bが係止された状態で鉛直方向下方に押し下げ、後述するベース治具50のガイド管装着口57に装着固定することで、空気極側支持管22と燃料極側支持管32との間に装入された装入部品10を挟持した状態で位置固定している。
ベース治具50は、電気化学セル評価用ホルダ1を構成する部品を装着固定するための基台であり、空気ガス導入管21を挿入して空気ガスを供給するための空気ガス供給口51と、空気ガスを排出するための空気ガス排出口52が設けられている。また、空気ガス導入管21がガイド管40の略中心となる位置で空気極側支持管22を装着固定する支持管装着口54と、ガイド管40を装着固定するガイド管装着口57を備えている。
空気ガス供給口51は、空気ガスを供給するための供給口であり、空気ガス導入管21を鉛直方向に摺動した際に上昇方向の付勢力を付与する空気ガス導入管用圧縮バネ53を備えている。空気ガス導入管用圧縮バネ53は、空気ガス導入管21の摺動量に応じて上昇方向への付勢力を付与し、空気ガス導入管21の鉛直方向への摺動位置調整して空気ガス用拡散板23と平板型セル11の空気極とを適切な押し付け具合にしている。
空気ガス排気口52は、平板型セル11の空気極に供給され空気極側支持管22内に充満する空気ガスを排気する排気口であり、平板型セル11の空気極に供給された空気ガスを、空気極側支持管22を介して排出している。
支持管用装着口54は、例えばコイルバネ等の伸縮自在な支持管用圧縮バネ55と、空気極側支持管22をシール固定して装着するための固定用リング56aとO−リング56bとからなる支持管パッキング56を備えている。支持管用装着口54は、装着した空気極側支持管22を支持管用圧縮バネ55の付勢力によって鉛直方向上方へ押し上げることで、装入部品10を燃料極側支持管32とで挟持している。また、固定用リング56aを所定方向に回動することで、O−リング56bが空気極側支持管22を締め付けられ、空気極側支持管22内の空気ガスが空気ガス排出口52以外から外部に漏れないように空気極側支持管22をシール固定している。
ガイド管用装着口57は、ガイド管40を固定するためのガイド管用固定ネジ58を備えおり、ガイド管40を装着した際に、ガイド管用固定ネジ58を締めることでガイド管40を固定している。また、ガイド管用固定ネジ58は、ガイド管40を装着する際にガイド管用固定ネジを58を予め締めておくことで、ガイド管40をガイド管用固定ネジを載置して仮設することができる。
さらに、ベース治具50に付属する部品構成としては、リード線等の配線部材71(空気極用配線部材71a、燃料極用配線部材71b)を介して平板型セル11の発電量に応じた電力を取り出す配線端子72(空気極用配線端子72a、燃料極用配線端子72b)、平板型セル11近傍の温度をモニタリングする温度センサ73aと接続する温度センサ端子73bからなる温度測定部材73を備えている。
なお、本例では熱電対を使用するが、例えば測温抵抗体等の他の温度センサを用いてもよい。また、使用する温度センサ73aに応じて温度センサ端子73bの形状や種類(例えば温度センサ73aとして熱電対を用いた場合は、温度センサ端子73bが熱電対端子となる)によって適宜変更される。
蓋部材60は、燃料ガス導入管31を挿入するための燃料ガス導入管挿入口61と、燃料ガス導入管の鉛直方向に摺動可能にするためのバネ付ボルト62と、このネジ付ボルト62を支持固定するためのスタンド支柱63と、燃料極側支持管32をシール固定するための固定用リング64aとO−リング64bを備えた燃料極側支持管パッキング64と、燃料ガス導入管挿入口61をシール固定するための固定用リング65aとO−リング65bを備えた燃料ガス導入管パッキング65を備えている。
蓋部材60の取付方法としては、まず燃料極側支持管32の上端部に載置し、燃料極側支持管パッキング64によって固定する。そして、この状態から、燃料ガス導入管31を燃料ガス導入管挿入口61に挿入し、バネ付ボルト62によって燃料ガス拡散板13と平板型セル11の燃料極との押付具合を調整し、燃料ガス導入管パッキング65によって固定する。これにより、燃料極側支持管32が完全にシールされ、燃料ガスは、燃料ガス導入管31から燃料ガス拡散板13を介して平板型セル11の燃料極へ供給され、燃料極側支持管32を通過して燃料ガス排気口52より排出される。
次に、図2〜図8を参照しながら、上記構成の電気化学セル評価ホルダ1において装入部品10を設置するまでの手順について具体的に説明する。
図2に示すように、まず空気ガス供給口51に空気ガス導入管21、支持管装着口54の空気極側支持管用圧縮バネ53上に空気極側支持管22をベース治具50に設置し、ガイド管固定用ネジ58を予め締めた状態でガイド管40をガイド管装着口57に挿入してガイド管40を仮設する。このように仮設することで、ガイド管40の位置が空気極側支持管22に比べて相対的に高くなり、開口窓40aが大きく開口して装入部品10及び燃料極側支持管32を装入し易くなる。
そして、空気ガス導入管21の先端に空気ガス拡散板23を設置し、この状態でベース治具50の空気極用配線端子72aに空気極用配線部材71aを接続する。
そして、図3に示すように、空気極側支持管22の先端部にガラスO−リング12、平板型セル11、ガラスO−リング12の順に設置する。
次に、図4(a)に示すように、ガイド管40の開口窓40aから燃料極側支持管32を装入し、図4(b)に示すように燃料極側支持管32を設置する。燃料極側支持管32を設置する際は、図4(b)に示すようにガイド管40の同心軸と一致する位置まで燃料極側支持管32を開口窓40aから水平方向(図4(a)の装入方向)へ装入し、装入部品10を空気極側支持管22との間に挟み込む。
そして、図4(c)及び図5に示すように、ガイド管固定用ネジ58を緩め、ガイド管40を押し下げて鉛直方向下方(図4(c)押し下げ方向)に移動させる。このガイド管40の下方への移動に際し、係止片40bと燃料極側支持管32の鍔部32bとが係止されることで燃料極側支持管32が下方に移動する。このとき、支持管用圧縮バネ55の鉛直方向上方への付勢力によって、空気極側支持管22と燃料極側支持管32とで装入部品10が挟持される。
次に、装入部品10の適切な挟持位置でガイド管固定用ネジ58を締めてガイド管40を固定し、空気極側支持管22を空気極側支持管用パッキング56によってシール固定する。これにより、空気ガス供給口51から供給された空気ガスは、空気ガス導入管21を通り、平板型セル11の空気極に供給され外部に漏れることなく空気極側支持管32を通過して空気ガス排気口52から排気される。
そして、図6に示すように、燃料極側支持管32の上端に蓋部材60を嵌合し、燃料極側支持管パッキング64によってシール固定して装着し、燃料ガス導入管31を燃料ガス導入管挿入口61より挿入する。
次に、図7に示すように、蓋部材60のスタンド支柱64にバネ付ボルト65を設置し、これを締めて燃料ガス導入管31の先端に接触した燃料ガス拡散板13と燃料極との押付具合を調整する。このとき、燃料ガス導入管パッキング65を燃料ガス導入管31と嵌合することによって燃料極側支持管32を完全にシール固定して装着することで、燃料ガス導入管31から供給された燃料ガスは、平板型セル11の燃料極に供給され外部に漏れることなく燃料極側支持管32を通り燃料ガス排気口32aから排気される。
そして、最後に平板型セル11の燃料極用配線端子72bに燃料極用配線部材71bを接続することで、取付作業が終了する。
以上説明したように、上述した電気化学セル評価ホルダ1は、ガイド管40に装入部品10と燃料極側支持管32とを装入するための開口窓40aを形成し、開口窓40aから燃料極側支持管を水平方向から装入又は取り外すことができるため、燃料ガス導入管31を洗浄する際に、ベース治具50やガイド管40等を取り外すことなく単独で取り外すことができ、交換作業が容易となる。
また、平板型セル11を支持する空気極側支持管22と燃料極側支持管32とで挟み込み、ガイド管40を鉛直方向下方に押し下げることで、空気極側支持管22と燃料極側支持管32との間で平板型セル11を挟持した状態でベース治具50に固定する構成であるため、平板型セル11を装入し設置固定するための操作性が良い。
また、平板型セル11の燃料極と燃料ガス拡散板13の押し付けの調整は、燃料ガス導入管31を外部からバネ付ボルト62で調整する構造となっているので、不純物が付着した際に燃料ガス導入管31と燃料極側支持管32だけを洗浄すればよく、メンテナンス性に優れる。
また、燃料ガス導入管31や燃料極側支持管32の部材として、燃料ガスに含まれるアルカリ金属による変質や破損を防止するためにアルミナやムライト等の耐熱性部材を使用する例で説明したが、各部品を使い捨て部品として使用する場合や使用回数を制限して使用する場合等、燃料ガス中に含まれるアルカリ金属の影響を受ける前に部品が交換されるような使用方法であれば、耐熱性部材として例えばガラスや石英等を使用することもできる。
1…電気化学セル評価ホルダ
10…装入部品
11…平板型セル
12…ガラスO−リング
13…燃料ガス拡散板
20…空気ガス配管系
21…空気ガス導入管
22…空気極側支持管
23…空気ガス拡散板
30…燃料ガス配管系
31…燃料ガス導入管(31a…燃料ガス供給口)
32…燃料極側支持管(32a…燃料ガス排気口、32b…鍔部、32c…ガイド部材)
40…ガイド管(40a…開口窓、40b…係止片)
50…ベース治具
51…空気ガス供給口
52…空気ガス排気口
53…空気ガス導入管用圧縮バネ
54…支持管用装着口
55…支持管用圧縮バネ
56…空気極側支持管パッキング(56a…固定用リング、56b…O−リング)
57…ガイド管装着口
58…ガイド管固定ネジ
60…蓋部材
61…燃料ガス導入管挿入口
62…バネ付ボルト
63…スタンド支柱
64…燃料極側支持管パッキング(64a…固定用リング、64b…O−リング)
65…燃料ガス導入管パッキング(65a…固定用リング、65b…O−リング)
71…配線部材(71a…空気極用配線部材、71b…燃料極用配線部材)
72…配線端子(72a…空気極用配線端子、72b…燃料極用配線端子)
73…温度測定部材(73a…温度センサ、73b…温度センサ端子)

Claims (2)

  1. 各構成部品を装着固定するための基台となるベース治具と、
    電解質からなる平板型セルの一方にある空気極側を支持する空気ガス側支持管を備え、前記空気極に空気ガスを供給する配管経路を構成する空気ガス配管系と、
    前記セルの他方にある燃料極側を支持する燃料ガス側支持管を備え、前記燃料極に燃料ガスを供給する配管経路を構成する燃料ガス配管系と、
    前記平板型セルと前記燃料ガス側支持管を水平方向から装入するための開口窓を備え、前記空気ガス側支持管及び前記燃料ガス配管系の鉛直方向への移動をガイドするガイド管と、
    で構成される固体酸化物型燃料電池用セルの性能評価を行う電気化学セル評価ホルダであって、
    前記燃料ガス側支持管は前記ガイド管と係止するための鍔部が設けられ、前記ガイド管は前記燃料極側支持管と係止するための係止片が設けられ、
    前記空気極側支持管上にくるよう前記平板型セル及び前記燃料極側支持管を前記開口窓から装入し、前記係止片と前記鍔部とが係止された状態で前記ガイド管を鉛直方向下方に移動した際に、前記ガイド管の移動に伴い鉛直方向下方に移動する前記燃料極側支持管と、前記空気極側支持管を装着固定する前記ベース治具に設けられた支持管用圧縮バネの付勢力によって押し上げられる前記空気極側支持管とで前記平板型セルを挟持することを特徴とする電気化学セル評価ホルダ。
  2. 前記燃料ガス側支持管の内壁には、前記燃料極に燃料ガスを供給するための燃料ガス導入管を挿入した際に、当該燃料ガス側導入管が前記燃料極側支持管の同心軸と一致するようにガイドするガイド部材が設けられていることを特徴とする請求項1記載の電気化学セル評価ホルダ。
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