JP5482189B2 - 印刷制御装置、印刷制御方法およびコンピュータープログラム - Google Patents

印刷制御装置、印刷制御方法およびコンピュータープログラム Download PDF

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Description

本発明は、印刷制御装置および印刷制御方法に関し、詳しくは、画像を表現する複数の基本色インクである第1種のインクと、前記基本色とは異なるN種類のインクである第2種のインクとを用いて印刷が可能な印刷装置を制御する技術に関する。
オフセット印刷においては、最終的な印刷工程に入る前に、印刷物の色調、文字の正誤、画像の位置などを確認する校正作業(プルーフ)が行われるが、安価かつ容易に校正を行うために、インクジェットプリンターで出力した印刷物で校正を行う技術が知られている(例えば、下記特許文献1)。このようなオフセット印刷向けの網点画像データをインクジェットプリンターでプルーフする場合、オフセット印刷の出力に近い網点の再現が求められる。
オフセット印刷向け網点画像データは、各画素のドットがオンかオフかの2値しかなく、階調はドットオン画素(網点)の面積率で表現する。網点は一定間隔に一定の角度(スクリーン角度)で配置されており、C(シアン)、M(マゼンダ)、Y(イエロー)、K(ブラック)の各色成分がスクリーン角度を変えて重ねられている。インクジェットプリンターによるプルーフでは、この網点画像データを出力解像度に合わせるため、解像度変換(例えば2400dpiから1440dpiへの変換)を行う。解像度変換では、低解像度化による網点パターンの劣化を避けるために多階調変換(1bitから8bitなどへの変換)を行い、これをバイリニア法などの補間演算により解像度変換を行う。
また、インクジェットプリンターでは主に連続階調の出力を想定し、粒状感を抑えるために同じ色相系の濃、淡インクを持つ場合や、再現可能な色を増やすために特色インクを搭載する場合がある。このようなインクジェットプリンターでは、網点パターンが複数のインク色成分に分割されやすくなる。例えば、濃・淡インクを持つインクジェットプリンターでは、シアンとマゼンダの2成分の網点画像データ(図1(a),(b)参照)で構成される部分を、シアンの濃・淡インクとマゼンタの濃・淡インクに置き換える。その結果、2成分の網点パターンが、4成分に分割されてしまう(図1(c)参照)。換言すれば、網点画像データの色成分が、インクジェットプリンターが備えるインク色成分の成分数に分割される。特に、濃・淡インクに加え、オレンジ(Or)とグリーン(Gr)の特色インクを搭載したインクジェットでは、網点画像データのシアン(C)とイエロー(Y)の成分が重なる部分がグリーンに置き換わりやすく、マゼンダとイエローの成分が重なる部分がオレンジに置き換わりやすいため、網点パターンは、さらに多くのインク色成分に分割されてしまう。図1(d)には、C、M、Y、Kの色成分からなる網点画像データが、シアン(C)、淡シアン(Lc)、マゼンダ(M)、淡マゼンダ(Lm)、ブラック(K)、グレー(Lk)、淡グレー(LLk)、イエロー(Y)と、特色としてオレンジ(Or)、グリーン(Gr)、合計10色の色成分に分割された様子を示した。図から分かるように、網点パターンが入力データに比べ、より細かくなり、パターンの周期も大きく乱れてしまう。
特開2001−144959号公報
上記の問題を踏まえ、本発明が解決しようとする課題は、校正用のインクジェットプリンターによる網点画像データの出力結果を、オフセット印刷の印刷結果に近づけることにある。
本発明は、上述の課題の少なくとも一部を解決するためになされたものであり、以下の形態又は適用例として実現することが可能である。
[適用例1]
画像を表現する複数の基本色インクである第1種のインクと、前記基本色とは異なるN種類(Nは1以上の整数)のインクである第2種のインクとを用いて印刷が可能な印刷装置を制御する印刷制御装置であって、網点によって画像を表現する網点画像データを入力するデータ入力部と、前記入力した前記網点画像データに含まれる色成分に関する入力色成分データを、該印刷装置が備える各インクの色成分に関するデータであるインク色成分データに変換する色変換処理を行う色変換部と、前記網点画像データが入力された場合に、前記第1種のインクと、前記第2種のインクのうちN−1種類以下のインクとを用いて前記印刷を行うように前記色変換部に前記色変換処理を行わせる色変換制御部と、前記色変換処理後の前記各インク色成分データを、ドットインク量に関するデータであるドットデータに変換するドット決定部と、前記ドットデータと所定の閾値とを比較して、前記ドットデータに対応するドットを形成するか否かを決定する処理を行うハーフトーン処理部とを備える印刷制御装置。
この印刷制御装置によると、第1種のインクと、第2種のインクとしてN種類のインクとを使用して網点画像データを印刷可能であるが、用いる第2種のインクの種類を減らして印刷を行うように処理をするので、処理の過程で、網点画像データの入力色成分データがインク色成分データに分割される分割数を減らすことができる。したがって、色成分データの各々に対してハーフトーン処理を行い、各々のデータを1つの画像として印刷した際に、その画像の劣化を抑える事ができる。
[適用例2]
適用例1記載の印刷制御装置であって、前記第2種のインクは、色の表現領域を拡大するために用意される特色インクを含むN種類のインクである印刷制御装置。
この印刷制御装置によると、網点画像データを処理する際には特色インクの色成分データを減らして処理を行う。画像の色表現として必須の基本色インク以外の色である特色インクを備える印刷装置において、減らす色成分として特色から減らすことで、印刷時の色表現に支障を与えることなく画像の劣化を抑える事ができる。
[適用例3]
適用例1記載の印刷制御装置であって、前記第2種のインクは、前記基本色インクと色相が略同一でインク濃度の低い淡インクを含むN種類のインクである印刷制御装置。
この印刷制御装置によると、網点画像データを処理する際には淡インクの色成分データを減らして処理を行う。画像の色表現として必須の基本色インク以外の色である淡インクを備える印刷装置において、減らす色成分として淡色から減らすことで、印刷時の色表現に支障を与えることなく画像の劣化を抑える事ができる。
[適用例4]
適用例1ないし適用例3のいずれか記載の印刷制御装置であって、前記色変換制御部は、前記網点画像データが前記入力された場合に、前記第1種のインクのみで、前記印刷を行うように前記色変換部に前記色変換処理を行わせる印刷制御装置。
この印刷制御装置によると、網点画像データを処理する際には第2種のインクを用いない。画像の色表現として必須の基本色インク以外の色である第2種のインクを備える印刷装置において、第2種のインクを用いずに印刷を行うことで、印刷時の色表現に支障を与えることなく画像の劣化を抑える事ができる。
[適用例5]
適用例1ないし適用例4のいずれか記載の印刷制御装置であって、前記ハーフトーン処理部は、前記所定の閾値として少なくとも、一定の値または色成分データに基づいて算出された値である第1の閾値と、構成する各閾値が所定のノイズ特性を有するように配置が定められた閾値マトリックスに対応した閾値である第2の閾値とを用いて処理を行う印刷制御装置。
この印刷制御装置によると、ハーフトーン処理として、一定の値または色成分データに基づいて算出された値である第1の閾値を用いることができるので、例えば誤差拡散法によるハーフトーン処理を行うことが可能である。また、ハーフトーン処理として、構成する各閾値が所定のノイズ特性を有するように配置が定められた閾値マトリックスに対応した閾値である第2の閾値を用いることができるので、例えばディザ法によるハーフトーン処理を行うことが可能である。
[適用例6]
適用例1ないし適用例4のいずれか記載の印刷制御装置であって、前記ハーフトーン処理部は、誤差を拡散する処理である第1のハーフトーン処理を行う第1のハーフトーン処理実行部と、前記第1のハーフトーン処理とは異なる第2のハーフトーン処理を行う第2のハーフトーン処理実行部とを備える印刷制御装置。
この印刷制御装置によると、ハーフトーン処理部は、誤差を拡散する処理と、誤差を拡散する処理とは異なるハーフトーン処理とを用いてハーフトーン処理を行う事ができる。誤差を拡散する処理である第1のハーフトーン処理は、処理後のドットパターンに周期性が表れにくく、網点画像データに基づいて第1のハーフトーン処理を行った場合には、網点の周期とドットパターンの周期とが干渉せず、印刷画像の劣化を抑えることができる。
[適用例7]
適用例1ないし適用例5のいずれか記載の印刷制御装置であって、前記入力部は、さらに、連続階調によって画像を表現する連続階調画像データを入力可能で、前記色変換部は、入力した前記連続階調データに含まれる色成分に関する入力色成分データを、該印刷装置が備える各インクの色成分に関するデータであるインク色成分データに変換し、色変換制御部は、前記連続階調画像データが入力された場合に、前記第1種のインクと、前記第2種のインクとを用いて前記印刷を行うように前記色変換部に前記色変換処理を行わせ、前記ハーフトーン処理部は、前記第1種のインクと、前記第2種のインクのうちN−1種類以下のインクとの前記インク色成分データに基づくドットデータの処理において、前記網点画像データが前記入力された場合には、前記連続階調画像データが入力された場合と比較して、前記所定の閾値として前記第2の閾値を適用するドットデータの種類を減らす第1閾値制御処理を行う印刷制御装置。
この印刷制御装置によると、連続階調画像データも印刷可能である。連続階調画像データと網点画像データとで異なるハーブトーン処理を行うことができ、網点画像データをハーフトーン処理する場合には、連続階調画像データをハーフトーン処理する場合と比較して、ノイズ特性を備える第2の閾値を適用するドットデータの種類を減らしている。したがって、網点画像データを、連続階調画像データと同じ処理内容でハーフトーン処理をして印刷する場合と比較して、第2の閾値によるノイズ特性と網点画像データが備えるドットの周期とによる干渉によって生じる画像の劣化を抑えることができる。
[適用例8]
適用例6記載の印刷制御装置であって、前記ハーフトーン処理部は、前記第1種のインクと、N−1種類以下の前記第2種のインクとの前記インク色成分データに基づく、単位面積あたりの濃度が異なり色相が同一または略同一であるM種類(Mは2以上の整数)のドットに対応するドットデータの処理において、前記網点画像データが前記入力された場合には、前記連続階調画像データが入力された場合と比較して、前記各ドットデータの処理に用いる前記所定の閾値として、前記第2の閾値を適用するドットデータの種類を減らす第2閾値制御処理を行う印刷制御装置。
この印刷制御装置によると、連続階調画像データが入力された場合と比較して、各ドットデータの処理に用いる所定の閾値として、第2の閾値を適用するドットデータの種類を減らしている。したがって、網点画像データを、連続階調画像データと同じ処理内容でハーフトーン処理をして印刷する場合と比較して、第2の閾値によるノイズ特性と網点画像データが備えるドットの周期とによる干渉によって生じる画像の劣化を抑えることができる。なお、単位面積あたりの濃度が異なり色相が同一または略同一であるM種類のドットとは、例えば濃淡の異なるM種類のドットや、ドットの大きさが異なる(大ドット、中ドット、小ドットなど)M種類のドット等を指す。
[適用例9]
適用例7記載の印刷制御装置であって、前記第1種のインクは、シアン(C)、マゼンダ(M)、イエロー(Y)を含み、前記ハーフトーン処理部は、前記第1閾値制御処理として、前記第2の閾値を適用するドットデータの種類を、イエロー(Y)を除いた前記第1種のインクに基づいたドットデータから優先的に減らす印刷制御装置。
この印刷制御装置によると、第2の閾値を適用するドットデータの種類を、イエロー(Y)を除いた第1種のインクに基づいたドットデータから優先的に減らしている、したがって、視覚的に目立ちやすく、かつ、色表現として必要な色から優先的に、第2の閾値によるノイズ特性と網点画像データが備えるドットの周期とによる干渉によって生じる画像の劣化を抑えることができる。
[適用例10]
適用例8記載の印刷制御装置であって、前記印刷装置は前記第1種のインクと色相が略同一でインク濃度の異なる淡インクを前記第2種のインクとして備え、前記ハーフトーン処理部は、前記M種類のドットのドットデータとして、前記第1種のインクおよび前記第2種のインクにおける前記インク濃度の異なるM種類のドットデータを処理する印刷制御装置。
この印刷制御装置によると、M種類のドットのドットデータとして、インク濃度の異なるM種類のドットデータについて第2閾値制御処理を行うことで、第2の閾値によるノイズ特性と網点画像データが備えるドットの周期とによる干渉によって生じる画像の劣化を抑えることができる。
[適用例11]
適用例8記載の印刷制御装置であって、前記ドット決定部は、前記色変換後の前記各インク色成分データを、ドット大きさの異なる2種類以上のドットに関する前記ドットデータに変換し、前記ハーフトーン処理部は、前記M種類のドットデータとして、前記ドットの大きさの異なるM種類のドットデータを処理する印刷制御装置。
この印刷制御装置によると、M種類のドットのドットデータとして、ドットの大きさの異なるM種類のドットデータについて第2閾値制御処理を行うことで、第2の閾値によるノイズ特性と網点画像データが備えるドットの周期とによる干渉によって生じる画像の劣化を抑えることができる。
[適用例12]
適用例8、適用例10および適用例11のいずれか一項に記載の印刷制御装置であって、前記ハーフトーン処理部は、前記第2閾値制御処理を行う際、前記網点画像データに基づく前記M種類のドットに対応するドットデータのうち、前記単位面積あたりの濃度の高いドットに対応するドットデータから優先的に前記第2の閾値を適用するドットデータの種類を減らす印刷制御装置。
この印刷制御装置によると、単位面積あたりの濃度の高いドットが、単位面積あたりの濃度の低いドットに比べて、視覚的に顕著に目立つ場合には、単位面積あたりの濃度の高いドットに対応するドットデータから優先的に前記第2の閾値を適用することで、第2の閾値によるノイズ特性と網点画像データが備えるドットの周期とによる干渉によって生じる画像の劣化を抑える効果を効率的に得ることができる。
[適用例13]
適用例8、適用例10および適用例11のいずれか一項に記載の印刷制御装置であって、前記ハーフトーン処理部は、前記第2閾値制御処理を行う際、前記網点画像データに基づく前記M種類のドットに対応するドットデータのうち、前記単位面積あたりの濃度の低いドットに対応するドットデータから優先的に前記第2の閾値を適用するドットデータの種類を減らす印刷制御装置。
この印刷制御装置によると、画像データにおける低階調部分で、単位面積あたりの濃度の低いドットが独立で形成される場合に、その低階調部分におけるドットパターンが、単位面積あたりの濃度の低いドットとそれ以外のドットとが混在して形成される階調値部分のドットパターンに比べて、視覚的に目立つ場合には、単位面積あたりの濃度の低いドットに対応するドットデータから優先的に前記第2の閾値を適用することで、第2の閾値によるノイズ特性と網点画像データが備えるドットの周期とによる干渉によって生じる画像の劣化を抑える効果を効率的に得ることができる。
[適用例14]
適用例1ないし適用例13のいずれか記載の印刷制御装置であって、前記印刷装置は、第1種のインクとしてシアン(C),マゼンダ(M)、イエロー(Y)に加え、ブラック(K)を含む印刷制御装置。
この印刷制御装置によると、ブラックも基本色インクとして扱うことができる。
[適用例15]
適用例7ないし適用例14のいずれか記載の印刷制御装置であって、さらに、前記データ入力部に入力された前記画像データが、前記連続階調画像データであるか前記網点画像データであるかを判断する画像データ判別部を備える印刷制御装置。
この印刷装置によると、入力される画像データの種類に関する情報を印刷制御装置に入力する必要がない。
[適用例16]
画像を表現する複数の基本色インクである第1種のインクと、前記基本色とは異なるN種類(Nは1以上の整数)のインクである第2種のインクとを少なくとも備え、該インクを用いて印刷が可能な印刷装置を制御する印刷制御方法であって、網点によって画像を表現する網点画像データを入力し、前記入力した前記網点画像データに含まれる色成分に関する入力色成分データを、該印刷装置が備える各インクの色成分に関するデータであるインク色成分データに変換し、前記画像データが入力された場合には、前記第1種のインクと、前記第2種のインクのうちN−1種類以下のインクとを用いて前記印刷を行うように前記色変換する色変換制御処理をし、前記色変換処理後の前記各インク色成分データを、ドットインク量に関するデータであるドットデータに変換し、前記ドットデータと所定の閾値とを比較して、前記ドットデータに対応するドットを形成するか否かを決定する処理を行うハーフトーン処理をする印刷制御方法。
この印刷制御方法によると、第1種のインクと、第2種のインクとしてN種類のインクとを使用して網点画像データを印刷可能であるが、用いる第2種のインクの種類を減らして印刷を行うように処理をするので、処理の過程で、網点画像データの入力色成分データがインク色成分データに分割される分割数を減らすことができる。したがって、色成分データの各々に対してハーフトーン処理を行い、その後に、各々のデータを1つの画像として印刷した際の画像の劣化を抑える事ができる。
[適用例17]
画像を表現する複数の基本色インクである第1種のインクと、前記基本色とは異なるN種類(Nは1以上の整数)のインクである第2種のインクとを少なくとも備え、該インクを用いて印刷が可能な印刷装置を制御するためのコンピュータープログラムであって、網点によって画像を表現する網点画像データを入力するデータ入力機能と、前記入力した前記網点画像データに含まれる色成分に関する入力色成分データを、該印刷装置が備える各インクの色成分に関するデータであるインク色成分データに変換する色変換処理を行う色変換機能と、前記画像データが入力された場合に、前記第1種のインクと、前記第2種のインクのうちN−1種類以下のインクとを用いて前記印刷を行うように前記色変換部に前記色変換処理を行わせる色変換制御機能と、前記色変換処理後の前記各インク色成分データを、ドットインク量に関するデータであるドットデータに変換するドット決定機能と、前記ドットデータと所定の閾値とを比較して、前記ドットデータに対応するドットを形成するか否かを決定する処理を行うハーフトーン処理機能とをコンピューターに実現させるコンピュータープログラム。
このコンピュータープログラムによると、第1種のインクと、第2種のインクとしてN種類のインクとを使用して網点画像データを印刷可能であるが、用いる第2種のインクの種類を減らして印刷を行うように処理をするので、処理の過程で、網点画像データの入力色成分データがインク色成分データに分割される分割数を減らすことができる。したがって、色成分データの各々に対してハーフトーン処理を行い、その後に、各々のデータを1つの画像として印刷した際の画像の劣化を抑える事ができる。
課題を説明する説明図である。 印刷システム10の概略構成について説明した説明図である。 印刷制御装置としてのコンピューター100の構成図である。 プリンター200の構成図である。 画像データ印刷処理の流れを示したフローチャートである。 ハーフトーン処理の流れについて示したフローチャートである。 HT適用処理の具体例1について示した説明図である。 HT適用処理の具体例2について示した説明図である。 ディザ処理DIの流れを示したフローチャートである。 誤差拡散処理EDの流れを示したフローチャートである。 誤差拡散処理を説明する説明図である。 第1実施例の効果を示す説明図である。 第2実施例におけるハーフトーン処理の流れを示したフローチャートである。 ドット変換テーブルについて説明する説明図である。 Dl連続処理を示したフローチャートである。 Ds連続処理の流れを示したフローチャートである。 第2実施例におけるHT適用処理を説明する説明図である。
本発明の実施の形態を実施例に基づいて説明する。
A.第1実施例:
(A1)装置構成:
図2は、本発明の第1実施例としての印刷システム10の概略構成について説明した説明図である。印刷システム10は、通常の印刷画像データ、換言すれば、連続階調で表現された画像データ(以下、連続階調画像データCONとも呼ぶ)の印刷に加え、オフセット印刷用の網点画像データ(以下、網点画像データSCRとも呼ぶ)の校正(プルーフ)を行うための印刷も行うことができる印刷システムである。以降、連続階調画像データCONと網点画像データSCRとをまとめて画像データORGとも呼ぶ。図2に示すように、印刷システム10は、印刷制御装置としてのコンピューター100と、コンピューター100の制御の下で実際に画像を印刷するプリンター200などから構成されている。印刷システム10は、全体が一体となって広義の印刷装置として機能する。
コンピューター100には、所定のオペレーティングシステムがインストールされており、このオペレーティングシステムの下で、アプリケーションプログラム20が動作している。オペレーティングシステムには、ビデオドライバー22やプリンタードライバー30が組み込まれている。アプリケーションプログラム20は、画像データORGを入力すると、ビデオドライバー22を介して、この画像データORGによって表される画像をディスプレイ114に表示する。また、アプリケーションプログラム20は、プリンタードライバー30を介して、画像データORGをプリンター200に出力する。
本実施例においては、アプリケーションプログラム20が入力する画像データORGのうち、網点画像データSCRは、C,M,Y,Kの4色の色成分から構成され、2値化された網点画像データであり、オフセット印刷用に作成されたものである。各色成分のスクリーン角度は、Cが15°、Mが45°、Yが0°、Kが75°に設定されている。このような網点画像データは、例えば、RIP(Raster Image Processor)などにより生成することができる。なお、画像データORGは、C,M,Y,Kを含めた4色以上の色成分を含んでいればよく、例えば、オレンジやグリーンなどの色成分を含んでいてもよい。また、各色成分のスクリーン角度は、上述の例に限らず、例えば、Cが15°、Mが75°、Yが0°、Kが45°であってもよい。一方、アプリケーションプログラム20が入力する画像データORGのうち、連続階調画像データCONは、R,G,Bから構成される連続階調のデータであり、デジタルカメラやスキャナー等から取り込んだ画像データや、グラフ、イラスト、文字等の画像データである。
プリンタードライバー30の内部には、画像データ判別モジュール31、多値化モジュール32、解像度変換モジュール33、色変換モジュール34、色変換テーブル35、ハーフトーンモジュール38、印刷制御モジュール39が備えられている。画像データ判別モジュール31は、入力された画像データORGが、連続階調画像データCONであるか、網点画像データSCRであるかを判別する。多値化モジュール32は、入力された画像データORGが網点画像データSCRであった場合に、2値の網点画像データSCRを多値化して、多階調の画像データを生成する。解像度変換モジュール33は、多値化された網点画像データSCR、または、連続階調画像データCONをプリンター200の出力解像度の画像データに変換する。色変換モジュール34は、予め用意された色変換テーブル35に従い、連続階調画像データCONの場合は後述する10色LUT36によって、網点画像データSCRの場合は8色LUT37によって、各々、プリンター200が備えるインクの色成分のデータ(以下、色成分データとも呼ぶ)に変換する。なお、本実施例では連続階調画像データCONはR,G,Bで、網点画像データSCRはC,M,Y,Kを含んだ4色以上で各々構成されるとしたが、本実施例で用いる色相は上記の色相以外でもよい。「R,G,B」および「C,M,Y,K」は、代表的な色相として本実施例で用いた。したがって、色相は異なっていても、組み合わせることによって所定の色範囲を表現できる色相であれば、どうように色相を選択してもよい。
ハーフトーンモジュール38は、プリンタードライバー30が予め用意しているディザマトリックスTMを用い、色変換モジュール34によって色変換された画像データの階調をドットの分布によって表すハーフトーン処理を行う。印刷制御モジュール39は、ハーフトーン処理された画像データのデータ並びを、プリンター200に転送すべき順序に並べ替えて、印刷データとしてプリンター200に出力すると共に、印刷開始コマンドや印刷終了コマンドなどの種々のコマンドをプリンター200に出力することで、プリンター200の制御を行う。
図3は、印刷制御装置としてのコンピューター100の構成図である。コンピューター100は、CPU102を中心に、ROM104やRAM106などを、バス116で互いに接続することによって構成された周知のコンピューターである。コンピューター100には、フレキシブルディスク124やコンパクトディスク126等のデータを読み込むためのディスクコントローラ109や、周辺機器とデータの授受を行うための周辺機器インターフェース108、ディスプレイ114を駆動するためのビデオインターフェース112が接続されている。周辺機器インターフェース108には、プリンター200や、ハードディスク118が接続されている。コンピューター100は、印刷しようとする画像データを入力すると、上述したプリンタードライバー30の働きにより、プリンター200を制御して、この画像データの印刷を行う。
図4は、プリンター200の構成図である。図4に示すように、プリンター200は、紙送りモーター235によって印刷媒体Pを搬送する機構と、キャリッジモーター230によってキャリッジ240をプラテン236の軸方向に往復動させる機構と、キャリッジ240に搭載された印刷ヘッド260を駆動してインクの吐出及びドット形成を行う機構と、これらの紙送りモーター235,キャリッジモーター230,印刷ヘッド260及び操作パネル225との信号のやり取りを司る制御回路220とから構成されている。
キャリッジ240をプラテン236の軸方向に往復動させる機構は、プラテン236の軸と並行に架設され、キャリッジ240を摺動可能に保持する摺動軸233と、キャリッジモーター230との間に無端の駆動ベルト231を張設するプーリ232等から構成されている。
キャリッジ240には、カラーインクとして、シアン(C)、マゼンタ(M)、イエロー(Y)、ブラック(K)の基本4色に加え、淡インクとして淡シアン(Lc)、淡マゼンダ(Lm)、グレー(Lk)、淡グレー(LLk)、特色インクとしてオレンジ(Or)、グリーン(Gr)の合計10色のインクをそれぞれ収容したインクカートリッジ241〜250が搭載されている。淡インクである淡シアン(Lc)、淡マゼンダ(Lm)、グレー(Lk)、淡グレー(LLk)は、写真調の高画質出力や粒状感の低減などを目的に用いられる。また特色インクであるグリーン(Gr)、オレンジ(Or)は、基本4色のみによっては再現が困難な色について、その色再現領域(ガマット)を広げるために用いられる。キャリッジ240の下部の印刷ヘッド260には、上述の各色のカラーインクに対応する10種類のノズル列261〜270が形成されている。各ノズルにはピエゾ素子が備えられており、制御回路220がピエゾ素子の収縮運動を制御することによって、プリンター200は各インク色に対してドットを形成することが可能である。キャリッジ240にインクカートリッジ241〜250を上方から装着すると、各カートリッジからノズル列261〜270へのインクの供給が可能となる。本実施例では、インクカートリッジ241〜250は、図4に示すように、キャリッジ240の主走査方向にC,M,Y,K,Lc,Lm,Lk,LLk,Or,Grの順にインクカートリッジが配列されている。
プリンター200の制御回路220は、CPUや、ROM、RAM、PIF(周辺機器インターフェース)等がバスで相互に接続されて構成されており、キャリッジモーター230及び紙送りモーター235の動作を制御することによってキャリッジ240の主走査動作及び副走査動作の制御を行う。また、PIFを介してコンピューター100から出力された印刷データを受け取ると、制御回路220が、キャリッジ240の主走査あるいは副走査の動きに合わせて、印刷データに応じた駆動信号を印刷ヘッド260に供給し、各色のヘッドを駆動することが可能となっている。コンピューター100が出力する印刷データは、色に関するデータとして、10色のインク色に関するデータを含んでおり、プリンター200は、この10色のインク色に関するデータを含む印刷データを受け取る。
以上のようなハードウェア構成を有するプリンター200は、キャリッジモーター230を駆動することによって、印刷ヘッド260(各色のノズル列261〜270)を印刷媒体Pに対して主走査方向に往復動させ、また紙送りモーター235を駆動することによって、印刷媒体Pを副走査方向に移動させる。制御回路220は、キャリッジ240が往復動する動き(主走査)や、印刷媒体の紙送りの動き(副走査)に合わせて、印刷データに基づいて適切なタイミングでノズルを駆動することにより、印刷媒体P上の適切な位置に適切な色のインクドットを形成する。こうすることによって、プリンター200は印刷媒体P上にカラー画像を印刷することが可能となっている。なお、上述の構成では、各色のインクは、プリンター200に搭載される脱着可能なカートリッジに収容されているが、プリンター200とは分離して構成されたインク収容タンクなどに収容し、当該収容タンクとプリンター200とを接続してもよい。あるいは、脱着不可能にプリンター200と一体的に構成された収容容器に収容されていてもよい。
(A2)画像データ印刷処理:
上述した印刷システム10における画像データORGの印刷処理について説明する。本実施例における画像データ印刷処理は、印刷システム10のユーザーが、画像データORGの印刷実行操作を行うことで開始される。図5は、CPU102が行う画像データ印刷処理の流れを示したフローチャートである。画像データ印刷処理が開始されると、コンピューター100は、画像データORGを入力する(ステップS110)。
画像データORGを入力すると、CPU102は、画像データ判別モジュール31の処理として、画像データORGが連続階調画像データCONであるか、網点画像データSCRであるかの判別を行う画像データ判別処理を行う(ステップS120)。画像データを判別する技術は公知の技術であるので詳しい説明は省略する。一例としては、画像データの各画素を順に注目画素とし、注目画素の周囲の所定の画素同士の階調値の差分値に基づいて、統計的手段により注目画素が網点に属する画素か否かを判別する技術を利用して画像データ判別処理を行うことができる(例えば、特開2009−89266)。他の例としては、画像データの階調分布および/または階調変化に、ファジィ推論を用いて、その画像の種類(文字,網点,写真)を判別する技術や(例えば、特開平4−304776)、画像データに対してライン毎の1次元フーリエ変換を行い、1次元フーリエ変換出力データを空間周波数毎に分類・累積することにより、その演算結果から、画像データが網点画像データか否かを判別することができる(例えば、特開平7−220072)。本実施例では、画像データの注目画素の周囲の所定の画素同士の階調値の差分値に基づいて、統計的手段により注目画素が網点に属する画素か否かを判別する技術を利用して、画像データORGが連続階調画像データCONであるか、網点画像データSCRであるかの判別を行う。
画像データORGが連続階調画像データCONであるとCPU102が判断した場合(ステップS120:No)、連続階調画像データCONの解像度を、プリンター200で印刷可能な解像度に変換する(ステップS130)。本実施例では、連続階調画像データCONの解像度を、解像度変換処理により1440dpiに変換する。解像度変換後、色変換テーブル35が備える2つのルックアップテーブル(10色LUT36と8色LUT37)のうち、10色LUT36によって、各画素の色成分データ(RGBデータ)を、プリンター200が備えるインクの色成分データに変換する(ステップS140)。10色LUT36は、プリンター200が備える全てのインクの色成分に変換するLUTであり、具体的には、連続階調画像データCONを、C,M,Y,K,Lc,Lm,Lk,LLk,Or,Grの各色成分データに変換する。
連続階調画像データCONを10色のインク色成分データに変換後、各インク色成分データに対してハーフトーン処理を行うことによって、各画素に各インク色成分のドットを形成するか否かの判断をし、インク色成分データに基づくドットパターンデータを生成する(ステップS200)。ハーフトーン処理については、後で詳しく説明する。ハーフトーン処理後、CPU102は、処理によって生成した10色分のドットパターンデータをプリンター200へ出力すると共に、印刷開始コマンドや印刷終了コマンドなどの種々のコマンドをプリンター200に出力する(ステップS300)。これを受けて、プリンター200は、キャリッジモーター230、紙送りモーター235、印刷ヘッド260等を制御して、連続階調画像データCONの印刷を実行する。
一方、ステップS120で画像データORGが網点画像データSCRであるとCPU102が判断した場合(ステップS120:Yes)、多値化モジュール32の処理として、入力された網点画像データSCRを色成分ごとにプリンター200の出力解像度の画像データに変換する(ステップS150)。本実施例では、プリンター200の出力解像度は、1440dpiである。この処理は、公知の技術であるため、説明は省略するが、ここでは、バイリニア法を用いた。このように2値データをバイリニア法で解像度変換すれば、補間演算によって求められた階調値は、多値データとなる。つまり、ステップS120での解像度変換処理は、多値化と解像度変換とを同時に行っているのである。本実施例では、解像度変換されたデータを正規化して、8ビットの多値データを生成するものとした。なお、このような解像度変換手法は、特に限定するものではなく、例えば、バイキュービック法などを用いてもよい。また、多値化と解像度変換とを個別的に行ってもよく、そのような場合には、解像度変換処理にニヤレストネイバー法などを用いてもよい。
画像データORGの解像度変換を行うと、コンピューター100は、解像度変換された複数のCMYK色成分からなる画像データを統合する(ステップS160)。具体的には、2値画像の色成分ごとに多値化された複数のCMYK成分値を、同一色成分の階調値同士で足し合わせて、1つのCMYK色成分値を有する多値画像にする。こうして解像度変換およびCMYK成分統合が行われると、網点画像データSCRは多階調化され、かつ解像度がプリンター200に印刷可能な1440dpiの解像度に変換される。
各色成分の統合を行うと、CPU102は、網点画像データSCRに対して、プリンター200が備えるインクの色成分への色変換処理を行う(ステップS170)。CPU102は、色変換テーブル35が備える2つのルックアップテーブル(10色LUT36と8色LUT37)のうち、8色LUT37によって、各画素の色成分データ(CMYKデータ)を、プリンター200が備えるインクの色成分データに変換する(ステップS170)。8色LUT37は、プリンター200が備える10色のインクの色成分のうち、特色であるオレンジ(Or)とグリーン(Gr)を除いた、合計8色のインク色成分データに変換するLUTである。具体的には、CMYKからなる網点画像データSCRを、C,M,Y,K,Lc,Lm,Lk,LLkの各色成分データに変換する。
網点画像データSCRを8色のインク色成分データに変換後、擬似10色データ化処理を行う(ステップS180)。網点画像データSCRは、8色LUT37によって、8色の色成分データとしてデータ化されている。一方、プリンター200は、上述したように、連続階調画像データCONに基づくドットデータを入力する際には、10色分のドットパターンデータを印刷データであると認識し、その印刷データに基づいて印刷を行う。従って、8色LUT37によって8色分の色成分データに変換された網点画像データSCRを、擬似的に10色分の色成分データであるようにデータ加工を行う処理を擬似10色データ化処理として行う。具体的には、8色成分データには、特色であるGrとOrについての色成分データがないので、GrとOrの色成分データを「0」として、8色の色成分データに結合し、あたかも10色の色成分データであるかのようにデータ変換する。このようにデータ変換しておくことで、以降のハーフトーン処理では、OrおよびGrの色成分データは「0」として処理し、実質的8色の色成分データを処理している場合と同様の処理結果となる。
擬似10色データ化処理後、CPU102は、各インク色成分データに対してハーフトーン処理を行い(ステップS200)、生成したドットパターンデータをプリンター200へ出力すると共に、印刷開始コマンドや印刷終了コマンドなどの種々のコマンドをプリンター200に出力する(ステップS300)。
(A3)ハーフトーン処理:
次に、画像データ印刷処理における、ハーフトーン処理(図5:ステップS200)について説明する。図6は、ハーフトーン処理の流れについて示したフローチャートである。ハーフトーン処理が開始されると、CPU102は、上述した画像データ判別処理による結果を用いて、入力された画像データORGの種類(連続階調画像データCONまたは網点画像データSCR)によって、ハーフトーン処理の内容を変える処理であるハーフトーン適用処理(以下、HT適用処理とも呼ぶ)を行う(ステップS210)。本実施例では、色成分データからドットパターンを形成する処理方法として、公知のディザ法(以下単に「DI」とも呼ぶ)と、誤差拡散法(以下、単に「ED」とも呼ぶ)とを用いる。DIとEDについては後で説明する。HT適用処理では、画像データORGが、連続階調画像データCONか網点画像データSCRかによって、各色成分データに適用する処理内容(DIまたはED)を変える。具体的には、網点画像データSCRを処理する場合に、連続階調画像データCONを処理する場合と比較して、ディザ法(DI)による処理を適用する色成分データの種類を減らす処理を行う。ハーフトーン適用処理によって、入力された画像データORGに適用するハーフトーン処理の種類を決定すると、画像データORGに対してハーフトーン処理を実行する(ステップS220)。
図7はHT適用処理の具体例として、具体例1について示した説明図である。図7の左端には、連続階調画像データCONまたは網点画像データSCRのC,M,K,Yの各色成分データを示した。その右側の列には、その色成分データが連続階調画像データCONに基づくデータであった場合の各色成分データに対するハーフトーン処理方法を示した。さらにその右側のパターン1〜パターン3からなる列には、その色成分データが網点画像データSCRに基づくデータであった場合の各色成分データに対するハーフトーン処理方法を示した。仮に、ハーフトーン処理として、連続階調画像データCONのC,M,Yの色成分データについてはDIを適用し、KにはEDを適用すると予め設定している場合(図7の具体例1)、網点画像データSCRの各色成分データに対してハーフトーン処理を行う場合は、パターン1のHT適用処理として、Kに加え、CにもEDを適用する。パターン2のHT適用処理としては、K,Cに加え、MにもEDを適用する。パターン3のHT適用処理としては、K,C,Mに加え、YにもEDを適用する。つまり、上述したように、網点画像データSCRを処理する場合に、連続階調画像データCONを処理する場合と比較して、ディザ法(DI)による処理を適用する色成分データの種類を減らす処理、換言すれば、誤差拡散法(ED)による処理を適用する色成分データの種類を増やす処理を行っている。また、視覚的にドットが目立つ、C,M,Kから優先的にEDへと処理を変更する。なお、Yやその他の淡インクについては、視覚的にドットが目立ちにくいため、C,M,Kを全てEDとして、さらにEDとする色成分を増やす場合に、Yやその他の淡インクの色成分データも所定の優先順位によってEDとしてもよい。HT適用処理において、パターン1〜パターン3のいずれの処理を適用するかは、もとの網点画像データSCRの画像特性(人物画像やグラフィックなど)や、低階調領域と高階調領域の割合などを考慮して予め設定する。
また、図7の具体例1では、画像データORGが網点画像データSCRであった場合に、各色成分データ毎にパターン1〜パターン3のいずれかのHT適用処理によってDIをEDに変更したが、その他のHT適用処理として、網点画像データSCRの基本色インクの色成分データと淡インクの色成分データとに分けてHT適用処理をパターン化することも可能である。図8は、その他のHT適用処理の具体例として、具体例2を示した説明図である。具体例2のHT適用処理は、パターン1〜パターン4の4つのパターンがある。図8の各パターン中に記載している矢印の左側が、連続階調画像データCONに対してハーフトーン処理をする場合の処理内容である。矢印の右側がHT適用処理を行い、網点画像データSCRに対してハーフトーン処理を行う場合の処理内容である。例えば、パターン1では、連続階調画像データCONの基本色(CMK(Yは除く))の色成分データに対してDIを適用し、淡インク(Lc,Lm,Lk(LLkは除く))に対してはEDを適用してハーフトーン処理を行うと予め設定している場合に、網点画像データSCRが入力された場合には、基本色インク、淡インクともにEDを適用する。図8に示したパターン2〜パターン5も同様にHT適用処理の処理内容を示した。図8に示した具体例2も、具体例1と同様に、網点画像データSCRを処理する場合に、連続階調画像データCONを処理する場合と比較して、ディザ法(DI)による処理を適用する色成分データの種類を減らす処理、換言すれば、誤差拡散法(ED)による処理を適用する色成分データの種類を増やす処理を行っている。なお、YやLLkについては、視覚的にドットが目立ちにくいため、図8に示した、基本色インクと淡インクを全てEDとして、さらにEDとする色成分を増やす場合に、Yや、LLk等のその他の淡インクをEDに変更するとしてもよい。また、画像データの特性によって、上記の逆の順にEDとする色成分を増やすとしてもよい。具体例2のHT適用処理において、パターン1〜パターン5のいずれの処理を適用するかは、具体例1と同様、もとの網点画像データSCRの画像の特性(人物画像やグラフィックなど)や、低階調領域と高階調領域の割合、さらには、基本色インクのドットと淡インクのドットとの、単位面積当たりの濃度としての相対的な差などを考慮して予め設定する。
次に、上述したディザ法によるハーフトーン処理(以下、ディザ処理DIと呼ぶ)と、誤差拡散法によるハーフトーン処理(以下、誤差拡散処理EDとも呼ぶ)について説明する。ディザ処理DI、誤差拡散処理EDともに、ハーフトーン処理技術として一般に用いられる技術を採用した。図9は、ディザ処理DIの流れを示したフローチャートである。連続階調画像データCONまたは網点画像データSCRに含まれる任意の色成分データDについて、ディザ処理DIを行う場合について説明する。ハーフトーンモジュール38において、HT適用処理によって色成分データDにはディザ処理DIを適用すると決定され、色成分データDが入力されると(ステップS221)、CPU102は、プリンタードライバー30が予め備えるディザマトリックスTMを読み出し、色成分データDの画素位置に対応するディザマトリックスTMの閾値th(DI)と、色成分データDの階調値とを比較し(ステップS223)、色成分データDが閾値th(DI)より大きい場合には(ステップS223:Yes)、その色成分データDのドットをオンとする(ステップS224)。一方、色成分データDが閾値th(DI)より小さい場合には(ステップS223:No)、その色成分データDのドットをオフとする(ステップS225)。上記の処理を画像データORGの全ての画素の色成分データDに対して行う(ステップS228)。このようにして、CPU102は、ディザ処理DIを行う。
図10は、誤差拡散処理EDの流れを示したフローチャートである。誤差拡散処理EDは、処理対象となっている注目画素の色成分データDに対する一連の処理を、順次、注目画素を移動させながら全画素について繰り返し行うが、その際、注目画素における一連の処理によって算出された誤差値eをいくつかの値に分割し、拡散誤差値deとして、注目画素の周囲の画素に拡散する処理を行っている。ハーフトーンモジュール38に、誤差拡散処理EDを適用するとして色成分データDが入力されると(ステップS231)、CPU102は、処理済みの画素から拡散された拡散誤差値の総和deと色成分データDとの加算による補正値Dxを算出する(ステップS232)。その後、プリンタードライバー30が予め備える誤差拡散処理用の閾値th(ED)を読み出す。閾値th(ED)は値が一定の固定値である。CPU102は、閾値th(ED)を読み出すと、閾値th(ED)と、色成分データDの階調値とを比較し(ステップS233)、色成分データDが閾値th(ED)より大きい場合には(ステップS233:Yes)、その色成分データDのドットをオンとする(ステップS234)。一方、色成分データDが閾値th(ED)より小さい場合には(ステップS233:No)、その色成分データDのドットをオフとする(ステップS235)。ドットのオン・オフの決定後、ドットがオンである場合は、補正値Dxとドットオンに対応する階調値との差分を誤差値eとして算出する。一方、ドットがオフであった場合は、補正値Dxの値を誤差値eとして算出する(ステップS236)。CPU102は誤差値eを算出すると、注目画素の周囲の画素で、誤差拡散処理EDが未処理である所定の画素に、誤差値eを所定の割合で拡散誤差値として拡散する(ステップS237)。図11は、誤差拡散処理を説明する説明図である。本実施例では、図11に示すように、誤差拡散処理EDは、入力された画像データORGの主走査方向に進め、その主走査方向の処理を順に副走査方向に進めることによって、誤差拡散処理EDを行う。本実施例においては、図11に示すように、注目画素に隣接する4つの未処理の画素に、誤差値eを4等分した拡散誤差値de_1_4(de_1_4=e/4)を分配する。なお、例えば、近傍4画素に拡散誤差値を分配する際に、注目画素と水平または垂直方向に隣接している近傍2画素にはde_5_16=e*5/16を分配し,注目画素と対角方向で隣接している近傍2画素にはde_3_16=e*3/16として、拡散誤差値を分配するなど、注目画素との距離や位置関係に応じて分配の割合を変えるとしてもよい。上記の処理を画像データORGの全ての画素の色成分データDに対して行う(図10:ステップS238)。このようにして、CPU102は、誤差拡散処理EDを行う。
以上説明したように、本実施例における画像データ印刷処理においては、画像データORGが、連続階調画像データCONであるか、網点画像データSCRであるかによって、色変換処理による、変換するインクの色成分データの種類を変える。特に、網点画像データSCRは、特色インクに相当する色成分データには変換しない。このようにすることで、網点画像データSCRが、色変換処理によって色成分毎のデータに分割される際に、分割数を減少させることができる。分割数を減らす、つまりは色成分データの種類を減らすことにより、網点パターンの周期の乱れる原因であるハーフトーン処理による処理データ数が減り、網点画像データSCRを10種類の色成分データに分割してハーフトーン処理を行う場合と比較して、印刷処理後の網点画像データSCRの網点パターンの周期の乱れを抑制することができる。図12にその効果を示す。図12は、網点画像データSCRを10種類の色成分データに分割してハーフトーン処理を行い印刷処理をした印刷画像(図12(A))と、特色であるGrとOrを用いず、8種類の色成分データに分割してハーフトーン処理を行い印刷処理をした印刷画像(図12(B))を示している。図から分かるように、特色を用いない図12(B)の印刷画像は、特色を用いた印刷画像と比較して、画像の粒状感が抑制されている。
また、通常、インクジェットプリンターを用いた印刷によるハーフトーン処理では、2値化の処理を高速に行うディザ法を用いてハーフトーン処理を行うが、網点画像データSCRをディザ法によってハーフトーン処理した場合、ディザマトリックスのノイズ特性と網点パターンとが干渉してしまい、2値化結果のドット分散性が大幅に悪化してしまう。そのため、出力結果の粒状性も大幅に劣化してしまう。本実施例における、ハーフトーン処理においては、HT適用処理によって、網点画像データSCRを処理する場合には、連続階調画像データCONを処理場合と比較して、色成分データに適用するディザ処理DIの数を減らし、適用する誤差拡散処理EDの数を増やす処理を行っている。従って、HT適用処理を行わず、網点画像データSCRに対して連続階調画像データCONと同様のハーフトーン処理を行い印刷処理を行った印刷画像と比較して、ドット分散性の悪化を抑制することができる。また本実施例では、連続階調画像データCONと比較した網点画像データSCRの画像データ印刷処理として説明したが、印刷システム10が網点画像データSCRのみを処理の対象としてもよい。つまり、プリンタードライバー30は網点画像データSCRのみを入力し、入力した網点画像データSCRに対して、上記説明した網点画像データSCRに対応する画像データ処理を行うとしてもよい。
B.第2実施例:
次に第2実施例について説明する。第2実施例と第1実施例との異なる点は、プリンター200が備えるノズル261〜270が、ピエゾ素子の振動を制御することによって、大ドットと小ドットの2つのインクドットを吐出可能である点と、ハーフトーン処理の処理内容が異なる点である。従って、装置構成等の説明は省略し、ハーフトーン処理について説明する。図13は、第2実施例におけるハーフトーン処理の流れを示したフローチャートである。ハーフトーンモジュール38に、連続階調画像データCONなら10色LUT36による色変換後のデータ、網点画像データSCRなら8色LUT37および擬似10色データ化処理後の色成分データが、色成分データDとして入力される(ステップS241)。色成分データDが入力されると、プリンタードライバー30が予め備えるドット変換テーブルtblによって、各色成分データDを、大ドットに対応するドットデータDlと、小ドットに対応するドットデータDsに変換する。
図14は、色成分データDをドットの密度を示すドットインク量データに変換するドット変換テーブルである。ここで言うドット密度とは、ある領域内の画素にドットが形成される密度を意味している。本説明では、具体例として、色成分データDはシアン(C)の色成分データとして説明する。図14に示すドットデータDs、ドットデータDlは、小ドット、大ドットの各ドットインク量データを示す。例えばドットインク量データの値が「0」では、ドットが全く形成されない状態を示している。また、ドットインク量データの値が「128」では、約半分の画素にドットが形成されている状態を示し、ドットインク量データの値が「255」は全ての画素にドットが形成されている状態を示している。ドット変換テーブルは、色成分データDの階調値に対して次のように設定されている。
色成分データDの階調値が「0」の場合は、小,大ドットのいずれのドットインク量データの値も「0」に設定されている。ドットインク量データ「0」の状態ではドットは全く形成されないので、印刷用紙上には印刷媒体Pの地色がそのまま現れた状態となっている。色成分データDの階調値が増加すると、次第に小ドット密度(ドットデータDs)が増加していき、これに伴って印刷媒体P上に表現される色彩も用紙の地色から次第にシアン色に変化していく。色成分データDの階調値が所定値以上になると、小ドットのドット密度が減少に転じ、大ドットが形成され始める。そして、さらに、色成分データDの階調値が増加すると、小ドット密度は「0」となるが、色成分データDの階調値の増加とともに大ドットのドット密度が増加し、やがてドットデータDlの値は「255」に達し、全ての画素に大ドットが形成された状態となる。このように、CPU102は、ドット変換テーブルtblを用いて、色成分データDの階調値が増加するに従って、印刷媒体P上に表現される色が次第に濃いシアン色に変化するようにDs、Dlを変換する。
色成分データDをドットデータDlとドットデータDsに変換すると、次に、画像データ判別処理(図5:ステップS120)による結果を用いて、入力された画像データORGの種類(連続階調画像データCONまたは網点画像データSCR)によって、ハーフトーン処理の内容を変えるHT適用処理を行う(図13:ステップS243)。第2実施例では、ドットデータDlおよびドットデータDsからドットパターンを形成する処理方法として、上述したディザ処理DIと、誤差拡散処理EDとに加え、大ドット(以下、Lドットとも呼ぶ)のドットパターンの形成する処理の結果を、小ドット(以下、Sドットとも呼ぶ)のドットを形成する処理に反映した「連続処理」を用いてハーフトーン処理を行う。HT適用処理では、ドットデータDl、ドットデータDsを、ディザ処理DIで処理をするか,誤差拡散処理EDで処理をするか,または、ドットデータDlとドットデータDsとを連続的に処理する連続処理にするかを、入力された画像データORGの種類によって変える。HT適用処理の詳細は後で説明する。HT適用処理において、ドットデータDlとドットデータDsのハーフトーン処理方法が決定すると、その決定に従い、Dl,Dsに対してハーフトーン処理を行い(ステップS244)、画像データORGの全ての画素に対して上記の1連の処理を行うとハーフトーン処理は終了する(ステップS245)。
次に、連続処理について説明する。図15および図16は、連続処理の流れを示したフローチャートである。図15は、連続処理のうち、ドットデータDlに対する処理を示したフローチャートである。CPU102がドットデータDlに対する連続処理(以下、Dl連続処理とも呼ぶ)を開始すると、ドットデータDlを入力し、所定の閾値th(X)とDlとの大小を比較し、Lドットをオンにするか否かを決定する(ステップS252)。この閾値th(X)には、HT適用処理の結果によって、ディザマトリックスTMより読み込んだ閾値th(DI)が適用される場合と、上述した誤差拡散処理用の閾値th(ED)が適用される場合がある。後で説明するが、HT適用処理の結果に応じて、閾値th(X)として、閾値th(DI)を適用した処理をC−DI処理と呼ぶ。一方、閾値th(X)として、閾値th(ED)を適用した処理をC−ED処理と呼ぶ。
ステップS252において、ドットデータDlが閾値th(X)より大きい場合は(ステップS252:Yes)、Lドットをオンにする(ステップS253)。その後、Lドットのインク重量に基づく結果値Vlを、ドットデータDsの連続処理に反映するためのLドット補正値Dlvとする(ステップS254)。一方、ステップS252において、ドットデータDlが閾値th(X)より小さい場合は(ステップS252:No)、Lドットをオフにする(ステップS255)。その後、Lドット補正値Dlv=0とする(ステップS256)。このようにして、Dl連続処理は終了する。
次に、ドットデータDsに対する連続処理(以下、Ds連続処理とも呼ぶ)について説明する。Ds連続処理は、Dl連続処理の結果を反映してSドットのドットパターンを決定する処理である。図16は、Ds連続処理を示したフローチャートである。CPU102がDs連続処理を開始すると、ドットデータDsを入力する。Ds連続処理は、処理対象となっている注目画素のドットデータDsに対する一連の処理を、順次、注目画素を移動させながら全画素について繰り返し行うが、その際、注目画素における一連の処理によって算出された誤差値eをいくつかの値に分割し、拡散誤差値として、注目画素の周囲の画素に拡散する処理を行っている。CPU102が連続処理を開始すると、ドットデータDsを入力し、ドットデータDsに拡散誤差値の総和deと、色成分データDとLドット補正値Dlv(図15参照)との差分値に係数Kxを乗じた値とを加え、補正値Dsxを算出する(ステップS262)。係数Kxは、ドットデータDlの連続処理の結果を、Ds連続処理に反映させる度合いを決める強度係数である。本実施例ではKx=1.0とする。補正値Dsx算出後、所定の閾値th(Y)とDsxとの大小を比較し、Sドットをオンにするか否かを決定する(ステップS263)。この閾値th(Y)も、閾値th(X)と同様、HT適用処理の結果によって、ディザマトリックスTMより読み込んだ閾値th(DI)が適用される場合と、上述した誤差拡散処理用の閾値th(ED)が適用される場合がある。Dl連続処理と同様、HT適用処理の結果に応じて、閾値th(Y)として、閾値th(DI)を適用した処理をC−DI処理と呼ぶ。一方、閾値th(Y)として、閾値th(ED)を適用した処理をC−ED処理と呼ぶ。
ステップS263において、補正値Dsxが閾値th(Y)より大きい場合は(ステップS263:Yes)、Sドットをオンにする(ステップS264)。その後、Sドットのインク重量に基づく結果値Vsと補正値Dsxとの差分値を誤差値eとする(ステップS265)。一方、ステップS263において、補正値Dsxが閾値th(Y)より小さい場合は(ステップS263:No)、Sドットをオフにする(ステップS266)。その後、誤差値e=Dsxとする(ステップS266)。CPU102は誤差値eを算出すると、図11で説明したように、注目画素の周囲の画素で、未処理の画素に、誤差値eを所定の割合で拡散誤差値として拡散する(ステップS268)。このようにして、ドットデータDsに対する連続処理は終了する。
次に、第2実施例におけるHT適用処理(図13:ステップS243)について説明する。図17は、第2実施例におけるHT適用処理を説明する説明図である。第2実施例におけるHT適用処理は、画像データORGが連続階調画像データCONの場合と、網点画像データSCRとの場合による、ハーフトーン処理の適用の方法は12パターン存在する。いずれのパターンも、連続階調画像データCONを処理する場合に適用されている閾値th(DI)が、HT適用処理によって、網点画像データSCRを処理する場合には、閾値th(ED)へ変更される処理を含んでいる。以下、図17について説明する。
図17の各パターン中に記載している矢印の左側が、連続階調画像データCONに対してハーフトーン処理をする場合の処理内容である。矢印の右側がHT適用処理を行い、網点画像データSCRに対してハーフトーン処理を行う場合の処理内容である。図中のDIは図8と同様、ディザ処理DIを示し、EDは誤差拡散処理EDを示す。また、C−DI処理は、上述したように、連続処理において、閾値th(X)または閾値th(Y)に、閾値th(DI)を適用した連続処理を示し、C−ED処理は、連続処理において、閾値th(X)または閾値th(Y)に、閾値th(ED)を適用した連続処理を示す。例えば、パターン1では、連続階調画像データCONのドットデータDl,Dsに対してディザ処理DIを適用し、網点画像データSCRが入力された場合には、HT適用処理によって、ドットデータDlにはDIが、ドットデータDsにはEDが適用される。パターン2では、連続階調画像データCONのドットデータDl,Dsに対してディザ処理DIを適用し、網点画像データSCRが入力された場合には、HT適用処理によって、ドットデータDlにはDl連続処理(図15)における閾値th(X)に閾値th(DI)を適用した処理(C−DI処理)がなされ、ドットデータDsにはDs連続処理の閾値th(Y)に閾値th(ED)が適用された処理(C−ED処理)がなされる。その他、例えば、パターン8においては、網点画像データSCRが入力された場合には、ドットデータDl,DsにDl,Ds連続処理における閾値th(X),閾値th(Y)の両方に、閾値th(DI)を適用した処理(C−DI処理)がなされ、網点画像データSCRが入力された場合には、HT適用処理によって、ドットデータDl,Dsに、Dl,Ds連続処理における閾値th(X),閾値th(Y)の両方に、閾値th(ED)を適用した処理(C−ED処理)がなされる。その他のパターンにおいても、図13に示したようにHT適用処理が行われる。第2実施例におけるHT適用処理において、パターン1〜パターン12のいずれの処理を適用するかは、第1実施例と同様、もとの網点画像データSCRの画像の特性(人物画像やグラフィックなど)や、低階調領域と高階調領域の割合、さらには、LドットとSドットの単位面積当たりの濃度としての相対的な差などを考慮して予め設定する。またこの際、画像データの画像特性を考慮して、ドットデータDlから優先的に閾値th(DI)の適用を減らすように設定することや、逆に、ドットデータDsから先的に閾値th(DI)の適用を減らすように設定することができる。このようにして、第2実施例におけるHT適用処理は行われる。
以上説明したように、第2実施例における画像データ印刷処理においては、網点画像データSCRを特色インクの色成分データに色変換しないことに加え、Lドット、Sドットごとのハーフトーン処理に、閾値として閾値th(DI)と適用するか、閾値th(ED)を適用するかをHT適用処理によって決定している。また、そのHT適用処理においては、連続階調画像データCONを処理する場合に適用されている閾値th(DI)が、網点画像データSCRを処理する場合には、閾値th(ED)へ変更される処理を含んでいる。つまり各ドットデータDl,Dsに適用する閾値として閾値th(DI)の数を減らし、閾値th(ED)を適用する数を増やす処理を行っている。閾値の配置に周期性がある閾値th(DI)を適用するのを減らし、周期性の無い閾値th(ED)を用いることで、網点画像データのドットパターンの周期との干渉による画像劣化を抑制する。従って、HT適用処理を行わず、網点画像データSCRに対して連続階調画像データCONと同様のハーフトーン処理を行い印刷処理を行った印刷画像と比較して、ドット分散性の悪化を抑制することができる。
C.変形例:
なお、この発明は上記の実施例や実施形態に限られるものではなく、その要旨を逸脱しない範囲において種々の態様において実施することが可能であり、例えば次のような変形も可能である。
(C1)変形例1:
上記実施例では、網点画像データSCRに対する色変換処理では、特色としてのGrとOrの2つをインク色成分データとして用いないとしたが、プリンター200が備える特色インクの少なくとも1色においてインク色成分データとして用いないとしてもよい。つまり、Orだけ、またはGrだけ除くとしても、上記実施例と同様の効果を得ることができる。また、特色インクとしては、Gr、Orに限らず、例えば、金属光沢を表現する際に用いるメタリックインクや、パステルカラーインクなどの、基本色インクと色相が異なるインク色をも含む。さらに、本実施例では、網点画像データSCRに対する色変換処理では、特色を用いないとしたが、特色に変えて、淡インクの該当するインク色を用いないとしてもよい。このようにしても、上記実施例と同様の効果を得ることができる。
(C2)変形例2:
上記実施例では、網点画像データSCRに対する色変換処理では、特色としてのGrとOrの2つをインク色成分データとして用いないとしたが、さらに、淡インクのインク色をインク色成分として用いないとしてもよい。このようにすることで、さらに、網点画像データSCRがインク色成分データへ分割される分割数が減少するため、網点パターンの周期の乱れる原因であるハーフトーン処理による処理データ数が減り、さらに、印刷処理後の網点画像データSCRの網点パターンの周期の乱れを抑制することができる。
(C3)変形例3:
上記実施例では、網点画像データSCRは、CMYKからなる網点画像データであるとしたが、それに限らず、印刷媒体上に印刷された網点画像をスキャナーやカメラ等の画像読み込み装置で読み込んだ、RGBデータとしての網点画像データとしてもよい。この場合、RGBデータとしての網点画像データを、上記示した特色を除いた8色の色成分データに変換するLUTを用いて色変換することで、上記実施例と同様の効果を得ることができる。
(C4)変形例4:
上記実施例では、図10の説明において、閾値th(ED)は値が一定の固定値であるとしたが、これに限られるものではなく、注目画素の色成分データに基づいて算出され、動的に決定する値でも良い。そうすることで低濃度領域や高濃度領域で多量の誤差の蓄積が生じることを解消することができ、低濃度領域や高濃度領域が終わった後の画質劣化に繋がる副作用を根本的に解消することができる(例えば、特開平7−111591)。
上記実施例における誤差を拡散する処理とは、注目画素で発生する誤差を周辺の画素へ拡散させる処理のことを示している。誤差を拡散することにより、誤差の局所的平均値を最小化する機構が働くために、網点データに対しても良好にドット生成することできる。
以上、本発明の実施形態について説明したが、本発明はこうした実施形態に限られるものではなく、本発明の要旨を脱しない範囲において、種々なる態様で実施できることは勿論である。例えば、本発明は、上述の実施形態で示したシリアル方式のインクジェットプリンターに限らず、インクジェット式のラインプリンタにも適用できる。また、本発明は、印刷装置としての構成のほか、印刷方法、プログラム、記憶媒体等としても実現することができる。
10…印刷システム
20…アプリケーションプログラム
22…ビデオドライバー
30…プリンタードライバー
31…画像データ判別モジュール
32…多値化モジュール
33…解像度変換モジュール
34…色変換モジュール
35…色変換テーブル
38…ハーフトーンモジュール
39…印刷制御モジュール
100…コンピューター
102…CPU
108…周辺機器インターフェース
109…ディスクコントローラ
112…ビデオインターフェース
114…ディスプレイ
116…バス
118…ハードディスク
124…フレキシブルディスク
126…コンパクトディスク
200…プリンター
220…制御回路
225…操作パネル
230…キャリッジモーター
231…駆動ベルト
232…プーリ
233…摺動軸
235…モーター
236…プラテン
240…キャリッジ
241…インクカートリッジ
260…印刷ヘッド
261…ノズル
P…印刷媒体
D…色成分データ
e…誤差値
Dsx算出後…補正値
TM…ディザマトリックス
ED…誤差拡散処理
de…拡散誤差値の総和
th…閾値
DI…ディザ処理
Dl…ドットデータ
Vl…結果値
Ds…ドットデータ
Vs…結果値
Dx…補正値
Kx…係数
SCR…網点画像データ
ORG…画像データ
CON…連続階調画像データ
tbl…ドット変換テーブル
Dsx…補正値

Claims (17)

  1. 画像を表現する複数の基本色インクである第1種のインクと、前記基本色とは異なるN種類(Nは1以上の整数)のインクである第2種のインクとを用いて印刷が可能な印刷装置を制御する印刷制御装置であって、
    網点によって画像を表現する網点画像データを入力するデータ入力部と、
    前記入力した前記網点画像データに含まれる色成分に関する入力色成分データを、該印刷装置が備える各インクの色成分に関するデータであるインク色成分データに変換する色変換処理を行う色変換部と、
    前記網点画像データが入力された場合に、前記第1種のインクと、前記第2種のインクのうちN−1種類以下のインクとを用いて前記印刷を行うように前記色変換部に前記色変換処理を行わせる色変換制御部と、
    前記色変換処理後の前記各インク色成分データを、ドットインク量に関するデータであるドットデータに変換するドット決定部と、
    前記ドットデータと所定の閾値とを比較して、前記ドットデータに対応するドットを形成するか否かを決定する処理を行うハーフトーン処理部と
    を備える印刷制御装置。
  2. 請求項1記載の印刷制御装置であって、
    前記第2種のインクは、色の表現領域を拡大するために用意される特色インクを含むN種類のインクである
    印刷制御装置。
  3. 請求項1記載の印刷制御装置であって、
    前記第2種のインクは、前記基本色インクと色相が略同一でインク濃度の低い淡インクを含むN種類のインクである
    印刷制御装置。
  4. 請求項1ないし請求項3のいずれか記載の印刷制御装置であって、
    記色変換制御部は、前記網点画像データが前記入力された場合に、前記第1種のインクのみで、前記印刷を行うように前記色変換部に前記色変換処理を行わせる
    印刷制御装置。
  5. 請求項1ないし請求項4のいずれか記載の印刷制御装置であって、
    前記ハーフトーン処理部は、前記所定の閾値として少なくとも、一定の値または色成分データに基づいて算出された値である第1の閾値と、
    構成する各閾値が所定のノイズ特性を有するように配置が定められた閾値マトリックスに対応した閾値である第2の閾値とを用いて処理を行う
    印刷制御装置。
  6. 請求項1ないし請求項4のいずれか記載の印刷制御装置であって、
    前記ハーフトーン処理部は、誤差を拡散する処理である第1のハーフトーン処理を行う第1のハーフトーン処理実行部と、前記第1のハーフトーン処理とは異なる第2のハーフトーン処理を行う第2のハーフトーン処理実行部とを備える
    印刷制御装置。
  7. 請求項1ないし請求項5のいずれか記載の印刷制御装置であって、
    前記入力部は、
    さらに、連続階調によって画像を表現する連続階調画像データを入力可能で、
    前記色変換部は、
    入力した前記連続階調データに含まれる色成分に関する入力色成分データを、該印刷装置が備える各インクの色成分に関するデータであるインク色成分データに変換し、
    色変換制御部は、
    前記連続階調画像データが入力された場合に、前記第1種のインクと、前記第2種のインクとを用いて前記印刷を行うように前記色変換部に前記色変換処理を行わせ、
    前記ハーフトーン処理部は、
    前記第1種のインクと、前記第2種のインクのうちN−1種類以下のインクとの前記インク色成分データに基づくドットデータの処理において、前記網点画像データが前記入力された場合には、前記連続階調画像データが入力された場合と比較して、前記所定の閾値として前記第2の閾値を適用するドットデータの種類を減らす第1閾値制御処理を行う
    印刷制御装置。
  8. 請求項6記載の印刷制御装置であって、
    前記ハーフトーン処理部は、
    前記第1種のインクと、N−1種類以下の前記第2種のインクとの前記インク色成分データに基づく、単位面積あたりの濃度が異なり色相が同一または略同一であるM種類(Mは2以上の整数)のドットに対応するドットデータの処理において、前記網点画像データが前記入力された場合には、前記連続階調画像データが入力された場合と比較して、前記各ドットデータの処理に用いる前記所定の閾値として、前記第2の閾値を適用するドットデータの種類を減らす第2閾値制御処理を行う
    印刷制御装置。
  9. 請求項7記載の印刷制御装置であって、
    前記第1種のインクは、シアン(C)、マゼンダ(M)、イエロー(Y)を含み、
    前記ハーフトーン処理部は、前記第1閾値制御処理として、前記第2の閾値を適用するドットデータの種類を、イエロー(Y)を除いた前記第1種のインクに基づいたドットデータから優先的に減らす
    印刷制御装置。
  10. 請求項8記載の印刷制御装置であって、
    前記印刷装置は前記第1種のインクと色相が略同一でインク濃度の異なる淡インクを前記第2種のインクとして備え、
    前記ハーフトーン処理部は、
    前記M種類のドットのドットデータとして、前記第1種のインクおよび前記第2種のインクにおける前記インク濃度の異なるM種類のドットデータを処理する
    印刷制御装置。
  11. 請求項8記載の印刷制御装置であって、
    前記ドット決定部は、
    前記色変換後の前記各インク色成分データを、ドット大きさの異なる2種類以上のドットに関する前記ドットデータに変換し、
    前記ハーフトーン処理部は、
    前記M種類のドットデータとして、前記ドットの大きさの異なるM種類のドットデータを処理する
    印刷制御装置。
  12. 請求項8、請求項10および請求項11のいずれか一項に記載の印刷制御装置であって、
    前記ハーフトーン処理部は、前記第2閾値制御処理を行う際、
    前記網点画像データに基づく前記M種類のドットに対応するドットデータのうち、前記単位面積あたりの濃度の高いドットに対応するドットデータから優先的に前記第2の閾値を適用するドットデータの種類を減らす
    印刷制御装置。
  13. 請求項8、請求項10および請求項11のいずれか一項に記載の印刷制御装置であって、
    前記ハーフトーン処理部は、前記第2閾値制御処理を行う際、
    前記網点画像データに基づく前記M種類のドットに対応するドットデータのうち、前記単位面積あたりの濃度の低いドットに対応するドットデータから優先的に前記第2の閾値を適用するドットデータの種類を減らす
    印刷制御装置。
  14. 請求項1ないし請求項13のいずれか記載の印刷制御装置であって、
    前記印刷装置は、第1種のインクとしてシアン(C),マゼンダ(M)、イエロー(Y)に加え、ブラック(K)を含む
    印刷制御装置。
  15. 請求項7ないし請求項14のいずれか記載の印刷制御装置であって、さらに、
    前記データ入力部に入力された前記画像データが、前記連続階調画像データであるか前記網点画像データであるかを判断する画像データ判別部を備える
    印刷制御装置。
  16. 画像を表現する複数の基本色インクである第1種のインクと、前記基本色とは異なるN種類(Nは1以上の整数)のインクである第2種のインクとを少なくとも備え、該インクを用いて印刷が可能な印刷装置を制御する印刷制御方法であって、
    網点によって画像を表現する網点画像データを入力し、
    前記入力した前記網点画像データに含まれる色成分に関する入力色成分データを、該印刷装置が備える各インクの色成分に関するデータであるインク色成分データに変換し、
    前記画像データが入力された場合には、前記第1種のインクと、前記第2種のインクのうちN−1種類以下のインクとを用いて前記印刷を行うように前記色変換する色変換制御処理をし、
    前記色変換処理後の前記各インク色成分データを、ドットインク量に関するデータであるドットデータに変換し、
    前記ドットデータと所定の閾値とを比較して、前記ドットデータに対応するドットを形成するか否かを決定する処理を行うハーフトーン処理をする
    印刷制御方法。
  17. 画像を表現する複数の基本色インクである第1種のインクと、前記基本色とは異なるN種類(Nは1以上の整数)のインクである第2種のインクとを少なくとも備え、該インクを用いて印刷が可能な印刷装置を制御するためのコンピュータープログラムであって、
    網点によって画像を表現する網点画像データを入力するデータ入力機能と、
    前記入力した前記網点画像データに含まれる色成分に関する入力色成分データを、該印刷装置が備える各インクの色成分に関するデータであるインク色成分データに変換する色変換処理を行う色変換機能と、
    前記画像データが入力された場合に、前記第1種のインクと、前記第2種のインクのうちN−1種類以下のインクとを用いて前記印刷を行うように前記色変換部に前記色変換処理を行わせる色変換制御機能と、
    前記色変換処理後の前記各インク色成分データを、ドットインク量に関するデータであるドットデータに変換するドット決定機能と、
    前記ドットデータと所定の閾値とを比較して、前記ドットデータに対応するドットを形成するか否かを決定する処理を行うハーフトーン処理機能と
    をコンピューターに実現させるコンピュータープログラム。
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