JP5480749B2 - 未加硫カーカスプライの試験方法 - Google Patents

未加硫カーカスプライの試験方法 Download PDF

Info

Publication number
JP5480749B2
JP5480749B2 JP2010176367A JP2010176367A JP5480749B2 JP 5480749 B2 JP5480749 B2 JP 5480749B2 JP 2010176367 A JP2010176367 A JP 2010176367A JP 2010176367 A JP2010176367 A JP 2010176367A JP 5480749 B2 JP5480749 B2 JP 5480749B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
carcass ply
unvulcanized
sample
cord
ply
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Fee Related
Application number
JP2010176367A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2012037325A (ja
Inventor
翠 田中
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Bridgestone Corp
Original Assignee
Bridgestone Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Bridgestone Corp filed Critical Bridgestone Corp
Priority to JP2010176367A priority Critical patent/JP5480749B2/ja
Publication of JP2012037325A publication Critical patent/JP2012037325A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP5480749B2 publication Critical patent/JP5480749B2/ja
Expired - Fee Related legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Landscapes

  • Investigating Strength Of Materials By Application Of Mechanical Stress (AREA)

Description

本発明は、未加硫カーカスプライの試験方法に関するものである。
製品タイヤの骨格構造を構成するカーカスは、通常、複数本のプライコードを並行に引き揃え、そのコードをゴムで被覆したゴム引き層からなるカーカスプライの一枚以上で形成されている。
このようなタイヤを製造するための、生タイヤの成形に当っては、未加硫カーカスプライはシェーピング工程等で拡張変形されるため、その中に埋設配置されたプライコードと、未加硫ゴムとの間に隙間が生じ、プライコードの引き抜き抗力が低下するおそれがあった。
これがため、未加硫カーカスプライのプライコードの引き抜き力を測定するために、未加硫カーカスプライのサンプルを、上記の拡張変形と相関をもたせて拡張変形させた状態での、プライコードの引き抜き力(引抜き抗力)を測定することが行われていた。
しかるに、このような引き抜き測定方法では、引張り試験機により、未加硫カーカスプライを、コードの延在方向と直行する方向に所要の拡張率に拡張変形させた状態を維持しつつプライコードを引き抜く必要があるため、カーカスプライを拡張させる装置と、コードを引き抜くための装置との二台の装置が必要であったり、そのための専用装置の開発が必要となり、装置の複雑化や試験コストの増加率が不可避であった。
この一方で、未加硫カーカスプライのサンプルを拡張変形することなく、そのままの未拡張サンプル状態で引抜き抗力を測定する場合には、拡張サンプルのプライコードの引き抜き抗力を測定した場合と比較して、測定結果が大きく異なることになるため、現実に即したカーカスプライの測定方法ではなかった。
その上、従来は、未加硫カーカスプライを拡張変形させた場合の、プライコードと未加硫ゴムとの間の隙間や位置関係を正確に評価する手法がなかった。
本発明の目的は、未加硫カーカスプライでプライコードの引抜き抗力や、コードとゴムの位置関係等を評価できる未加硫カーカスプライの試験方法を提供することにある。
本発明の一の実施形態は、複数本のプライコードを並行に引き揃えたゴム引き層からなる未加硫カーカスプライのサンプルでプライコードの引き抜き抗力を試験するに当たり、前記未加硫カーカスプライのサンプルをコードの延在方向と直行する方向に任意の拡張率で拡張させた後、前記サンプルの少なくとも一面に硬質部材を接着させるものである。
ここで、「任意の拡張率」とは、カレンダーで処理後のコード間の間隔を基準にしたとき、その間隔を基準対比100〜400%の範囲で拡張させた割合をいうものとする。
このような試験方法においてより好ましくは、前記硬質部材を未加硫カーカスプライのサンプルの両面に接着させる。
本発明の一の実施形態は、複数本のプライコードを並行に引き揃えたゴム引き層からなる未加硫カーカスプライのサンプルで、プライコードと未加硫ゴムとの隙間を試験するに当たり、前記未加硫カーカスプライのサンプルをコードの延在方向と直行する方向に任意の拡張率で拡張させた後、ゴムとコードの間に形成される隙間を硬化材料で埋め込み、事後的に未加硫ゴムを剥ぎ取って、前記コードと硬化材料を取り出すものである。
本発明の一の実施形態では、未加硫カーカスプライのサンプルをプライコードの延在方向と直交する方向に所要の拡張率まで拡張させた後、そのサンプルの少なくとも一面に硬質材を接着させることで、拡張させた未加硫カーカスプライのサンプルを引張り試験機から外した後であっても、所要の拡張状態を維持することができるので、未加硫カーカスプライサンプルを拡張させた状態で、一の引抜き装置をもって引抜き抗力を、簡易にかつ低コストで測定することができる。
本発明の他の実施形態では、未加硫カーカスプライのサンプルをコードの延在方向と直行する方向に任意の拡張率で拡張させた後、ゴムとコードの間に形成される隙間を硬化材料や石膏などの硬化材料で埋め込み、事後的に未加硫ゴムを剥ぎ取って前記コードと硬化材料を取り出すことで、未加硫カーカスプライの拡張状態で未加硫ゴムとコードの間に形成される隙間を形状化して、その断面形状等を直接観察して評価することができる。
また本発明では、拡張時の引抜き抗力、空隙率やコードヘのゴム付き量等を開発評価項目として使用することができ、量産後の兆候管理において、製品タイヤでのカーカスプライが空隙部の中でコードが遊ぶこと等に由来するプライウェーブ、シェーピング工程等でコードがセンター側へ引き抜けること等に由来して、カーカスプライの折り返し高さが規定の高さに位置しない状態または、ビードコア直下に所定のゴム厚みにならない状態等の製品不良を未然に防止できる。
本発明の一の実施形態に係る未加硫カーカスプライの試験方法で使用する未加硫カーカスプライのサンプルを拡張装置で拡張した状態を示す斜視図である。 本発明の一の実施形態に係る未加硫カーカスプライの試験方法で使用する未加硫カーカスプライにサンプルを接着させた硬質部材とともに示す斜視図である。 本発明の他の実施形態に係る未加硫カーカスプライの試験方法で使用する未加硫カーカスプライを引っ張った後、樹脂部材を埋め込んだ状態を示す拡大側面図である。 図3に示す未加硫カーカスプライのゴムを剥ぎ取った状態を示す斜視図である。
以下に、図面を参照しながら本発明の未加硫カーカスプライのサンプルの試験方法を詳細に説明する。
図中1は未加硫カーカスプライのサンプルを拡張する拡張装置の全体を示し、この拡張装置1には、未加硫カーカスプライサンプル2を挟持する挟持手段3を図では上下に具える。
ここで、未加硫カーカスプライサンプル2は複数本のプライコード4を並行に引き揃えた未加硫ゴム5のゴム引き層からなる。
この拡張装置1では、図では上下の挟持手段3により、未加硫カーカスプライサンプル2をコード4の延在方向と直行する方向に拡張できるような向きで未加硫カーカスプライサンプル2の両面の端部を挟持する。
そして挟持手段3を上下方向に移動して、未加硫カーカスプライサンプル2を任意の拡張率、好ましくは生タイヤでのプライの拡張率と同等の100〜200%の範囲で拡張させる。次いで、その状態を維持したまま未加硫カーカスプライサンプル2の少なくとも一面、図では両面に硬質部材6を、例えば接着剤や糊を用いて接着して固定する。
本発明では、拡張状態で硬質部材6を接着することで、図2に未加硫カーカスプライの斜視図で示すように、拡張装置1から未加硫カーカスプライサンプル2を取り除いた後であっても、未加硫カーカスプライサンプル2は拡張した状態を維持することができる。そのサンプルにより、シェーピング工程等の拡張変形と相関をもたせて拡張変形させた状態での、プライコードの引抜き抗力を測定することができる。
ここで、硬質部材6の材質や形状は特に限定されることはないが、未加硫カーカスプライサンプル2を拡張して拡張装置1から取り除いた後に拡張状態を維持でき、未加硫カーカスプライサンプル2のゴム収縮力以上に耐えうる剛性を持った板であればよく、具体的には所定の形状の木板、鉄板、プラスチック板等をあげることができる。
このような未加硫カーカスプライの試験方法においてより好ましくは、硬質部材6を未加硫カーカスプライサンプル2の両面に接着させることで、拡張状態をより確実に長期間にわたって保つことができる。
図3は本発明の他の実施形態に係る未加硫カーカスプライの試験方法で使用する未加硫カーカスプライを引っ張った後、硬化材料を埋め込んだ状態を示す拡大側面図である。
未加硫カーカスプライサンプル2を拡張させて、好ましくは硬質部材6で固定した後に、未加硫カーカスプライサンプル2の未加硫ゴム5とコード4の間に形成される隙間に硬化材料7、例えば液体樹脂を流し込み、一定時間乾燥して、隙間を固定させることが好ましい。
このように隙間を固定化することで、未加硫カーカスプライサンプル2の未加硫ゴム5を剥ぎ取り、図4に斜視図で示すような、硬化材料7とコード4を取り出すことで、未加硫カーカスプライサンプル2の拡張変形で未加硫ゴム5とコード4の間に形成される隙間を形状化して、その断面形状等を観察して評価することができる。
硬化材料7は特に限定されることはないが、エポキシ樹脂、アクリル樹脂、ウレタン樹脂、ポリエステル樹脂、フェノール樹脂、石膏等をあげることができる。
1 拡張装置
2 未加硫カーカスプライサンプル
3 挟持手段
4 プライコード
5 未加硫ゴム
6 硬質部材
7 硬化材料

Claims (3)

  1. 複数本のプライコードを並行に引き揃えたゴム引き層からなる未加硫カーカスプライのサンプルでプライコードの引き抜き抗力を試験するに当たり、
    前記未加硫カーカスプライのサンプルをコードの延在方向と直行する方向に任意の拡張率で拡張させた後、前記サンプルの少なくとも一面に硬質部材を接着させる未加硫カーカスプライの試験方法。
  2. 前記硬質部材を未加硫カーカスプライのサンプルの両面に接着させる請求項1に記載の未加硫カーカスプライの試験方法。
  3. 複数本のプライコードを並行に引き揃えたゴム引き層からなる未加硫カーカスプライのサンプルで、プライコードと未加硫ゴムとの隙間を試験するに当たり、
    前記未加硫カーカスプライのサンプルをコードの延在方向と直行する方向に任意の拡張率で拡張させた後、ゴムとコードの間に形成される隙間を硬化材料で埋め込み、事後的に未加硫ゴムを剥ぎ取って、前記コードと硬化材料を取り出す未加硫カーカスプライの試験方法。
JP2010176367A 2010-08-05 2010-08-05 未加硫カーカスプライの試験方法 Expired - Fee Related JP5480749B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2010176367A JP5480749B2 (ja) 2010-08-05 2010-08-05 未加硫カーカスプライの試験方法

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2010176367A JP5480749B2 (ja) 2010-08-05 2010-08-05 未加硫カーカスプライの試験方法

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2012037325A JP2012037325A (ja) 2012-02-23
JP5480749B2 true JP5480749B2 (ja) 2014-04-23

Family

ID=45849480

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2010176367A Expired - Fee Related JP5480749B2 (ja) 2010-08-05 2010-08-05 未加硫カーカスプライの試験方法

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP5480749B2 (ja)

Families Citing this family (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN105004618B (zh) * 2015-07-03 2018-04-24 杭州朝阳橡胶有限公司 一种橡胶复合材料疲劳分析试验方法
CN114088618B (zh) * 2021-11-22 2024-01-30 三角轮胎股份有限公司 检测未硫化覆胶帘布压延覆胶质量的方法

Family Cites Families (6)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH0536347U (ja) * 1991-10-22 1993-05-18 日立電線株式会社 ゴムローラシヤフト引抜き試験装置
JPH06210761A (ja) * 1993-01-14 1994-08-02 Bridgestone Corp 空気入りバイアスタイヤ
JPH0735684A (ja) * 1993-07-19 1995-02-07 Bridgestone Corp 剥離試験装置における剥離済み試験片の絡み防止装置
JP2000062410A (ja) * 1997-11-27 2000-02-29 Bridgestone Corp 空気入りタイヤ
JP4439682B2 (ja) * 2000-05-15 2010-03-24 Jsr株式会社 被覆ファイバの力学特性試験方法および引張試験機
JP2004243680A (ja) * 2003-02-14 2004-09-02 Bridgestone Corp タイヤの製造方法

Also Published As

Publication number Publication date
JP2012037325A (ja) 2012-02-23

Similar Documents

Publication Publication Date Title
CN100485363C (zh) 一种拉伸粘结强度试验方法
CN101528434B (zh) 扁平橡胶胎面的自动脱模装置
JP5480749B2 (ja) 未加硫カーカスプライの試験方法
JP6962749B2 (ja) ゴムの粘着試験方法及びゴムの粘着試験システム
JP5265909B2 (ja) コンクリート片の剥落防止工法
CN203551345U (zh) 一种标准试样粘结工装
EP2640238A1 (en) Method for bathing vessel having wood-containing base board
JP2006137418A (ja) タイヤライナの表面の接着能力を試験する装置および方法
JP2007009168A5 (ja)
US20170217114A1 (en) Measuring tire pressure in a tire mold
ITMI20041183A1 (it) Procedimento per la realizzazione di componenti traforati e-o bicolore particolarmente per calzature in genere
CN105352802A (zh) 一种薄层状光学胶弹性模量测试方法及试样
CN103234901A (zh) 一种用于胎圈钢丝粘合力检测夹具及检测方法
CN107421664B (zh) 一种测量钢材与混凝土粘结滑移的应变片及粘贴方法
CN203672696U (zh) 一种覆冰模具及利用其测量覆冰剪切力的装置
CN103624908B (zh) 一种确定轮胎硫化时间的方法
BR112016009660B1 (pt) Método para a fabricação de estruturas de reforço ocas que se cruzam uma com a outra
CN109790419A (zh) 带滑层的光学透明的多层粘合剂
CN102426200A (zh) 一种蒙皮夹芯粘接结构缺陷对比试样
JPWO2014185119A1 (ja) 接着構造体及び接着状態検出方法
CN111811938B (zh) 应变砖及其制备方法
JP5756287B2 (ja) トレッド溝の耐溝底クラック性能の評価方法
CN210401001U (zh) 一种碳纤维试样制样模具
AU2010201993A1 (en) Apparatus and method for determining the tensile bond strength of a dental material
KR20150138603A (ko) 고무 및 고무 압연물의 동적 접착 시험방법

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20130617

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20140121

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20140122

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20140214

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 5480749

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees